JP4731941B2 - 経口製剤用粒子 - Google Patents
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Description
[1] 有効成分含有粒子(A)と甘味剤含有粒子(B)とからなる経口製剤用粒子であって、該有効成分含有粒子(A)は不快な味を有する薬物を含有する素粒(a1)の表面が異なる胃溶性コーティング剤により第1被覆層(b1)と第2被覆層(b2)からなる2層に被覆された平均粒子径200〜800μmの粒子であり、該甘味剤含有粒子(B)は甘味剤を含有する平均粒子径200〜800μmである粒子であることを特徴とする経口製剤用粒子、
[2] 素粒(a1)がさらにD−マンニトール、結晶性セルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースを含有している前記[1]記載の経口製剤用粒子、
[3] 胃溶性コーティング剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアセタールエチルアミノアセテート、メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチルコポリマー、メタアクリル酸ジメチルアミノエチル・メタアクリル酸メチルコポリマー、メタアクリル酸メチル・メタアクリル酸ブチル・メタアクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマーおよびこれらの2種以上の組み合わせから選ばれる前記[1]または[2]に記載の経口製剤用粒子、
[4] 素粒(a1)の表面がポリビニルアセタールジエチルアミノエチルアミノアセテートを含む第1被覆層(b1)で被覆されており、該第1被覆層(b1)がさらにメタアクリル酸メチル・メタアクリル酸ブチル・メタアクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマーを含む第2被覆層(b2)で被覆されている前記[1]〜[3]のいずれかに記載の経口製剤用粒子、
[5] 有効成分含有粒子(A)と甘味剤含有粒子(B)との重量比が1:9〜9:1である前記[1]〜[4]のいずれかに記載の経口製剤用粒子、
[6] 甘味剤が糖質甘味剤と高甘味度甘味料との組み合わせであるである前記[1]〜[5]のいずれかに記載の経口製剤用粒子、
[7] 甘味剤がキシリトール、エリスリトール、トレハロース、D−マンニトール、キシリトール、ラクチトール、還元パラチノースから選択される糖質甘味剤とサッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビア、スクラロースから選択される高甘味度甘味剤との組み合わせである前記[1]〜[6]のいずれかに記載の経口製剤用粒子、
[8] 不快な味を有する薬物がクラリスロマイシンである前記[1]〜[7]のいずれかに記載の経口製剤用粒子、および
[9] ドライシロップ剤用粒子である前記[8]記載の経口製剤用粒子、
に関する。
両者の混合粒には、必要により香料や流動化剤(例えば、軽質無水ケイ酸)などが配合されていてもよい。
上記で得られた有効成分含有粒子(A)と甘味剤含有粒子(B)とを常法により混合することにより経口製剤用粒子が得られる。
クラリスロマイシン50g、結晶セルロース125g、D−マンニトール55g、ヒドロキシプロピルセルロース20gを混合後、練合する。練合物をスクリーン(0.4mm)を装着した押し出し造粒機により造粒後、マルメライザーで整粒し乾燥する。ポリビニルアセタールジエチルアミノエチルアミノアセテート5%とエタノール(95)95%の組成のコーティング液にて、粒に対して5.0%コーティングした。さらにこの粒に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE15%、ステアリン酸マグネシウム2%、エタノール(95)66.4%、精製水16.6%の組成のコーティング液にて、粒に対して4.0%コーティングし、コーティング粒(平均粒子径:400μm)とした。
クラリスロマイシンが10%となるようにコーティング粒と甘味粒とを混合し、ドライシロップ剤とした。
クラリスロマイシン50g、結晶セルロース125g、D−マンニトール55g、ヒドロキシプロピルセルロース20gを混合後、練合する。練合物をスクリーン(0.6mm)を装着した押し出し造粒機により造粒後、マルメライザーで整粒し乾燥する。ポリビニルアセタールジエチルアミノエチルアミノアセテート5%とエタノール(95)95%の組成のコーティング液にて、粒に対して3.0%コーティングした。さらにこの粒に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE15%、ステアリン酸マグネシウム2%、酸化チタン1%、エタノール(95)66.4%、精製水15.6%の組成のコーティング液にて、粒に対して4.0%コーティングし、コーティング粒(平均粒子径:600μm)とした。
クラリスロマイシンが10%となるようにコーティング粒と甘味粒とを混合し、ドライシロップ剤とした。
クラリスロマイシン50g、結晶セルロース125g、D−マンニトール55g、ヒドロキシプロピルセルロース20gを混合後、練合する。練合物をスクリーン(0.2mm)を装着した押し出し造粒機により造粒後、マルメライザーで整粒し乾燥する。ポリビニルアセタールジエチルアミノエチルアミノアセテート5%とエタノール(95)95%の組成のコーティング液にて、粒に対して4.4%コーティングした。さらにこの粒に対して、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE15%、ステアリン酸マグネシウム2%、酸化チタン1%、エタノール(95)66.4%、精製水15.6%の組成のコーティング液にて、粒に対して8.0%コーティングし、コーティング粒(平均粒子径:200μm)とした。
クラリスロマイシンが10%となるようにコーティング粒と甘味粒とを混合し、ドライシロップ剤とした。
クラリスロマイシン50g、結晶セルロース150g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース25g、ヒドロキシプロピルセルロース25gを混合後、練合する。練合物をスクリーン(0.4mm)を装着した押し出し造粒機により造粒後、マルメライザーで整粒し乾燥する。エチルセルロース3%、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2%、タルク1%、クエン酸トリエチル0.5%、エタノール(95)74.7%、精製水18.8%の組成のコーティング液にて、粒に対して6.8%コーティングし、コーティング粒(平均粒子径:400μm)とした。
クラリスロマイシンが10%となるようにコーティング粒と甘味粒とを混合し、ドライシロップ剤とした。
クラリスロマイシン50g、結晶セルロース125g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース50g、ヒドロキシプロピルセルロース25gを混合後、練合する。練合物をスクリーン(0.4mm)を装着した押し出し造粒機により造粒後、マルメライザーで整粒し乾燥する。アミノアルキルメタアクリレートコポリマーE10%、酸化マグネシウム5%、ステアリン酸マグネシウム2%、エタノール(95)66.4%、精製水16.6%の組成のコーティング液にて、粒に対して8.8%コーティングし、コーティング粒(平均粒子径:400μm)とした。
クラリスロマイシンが10%となるようにコーティング粒と甘味粒とを混合し、ドライシロップ剤とした。
クラリスロマイシン50g、結晶セルロース125g、D−マンニトール55g、ヒドロキシプロピルセルロース20gを混合後、練合する。練合物をスクリーン(0.6mm)を装着した押し出し造粒機により造粒後、マルメライザーで整粒し乾燥する。ポリビニルアセタールジエチルアミノエチルアミノアセテート5%、エタノール(95)95%の組成のコーティング液にて、粒に対して3.0%コーティングし、コーティング粒(平均粒子径:600μm)とした。
クラリスロマイシンが10%となるようにコーティング粒と甘味粒とを混合し、ドライシロップ剤とした。
クラリスロマイシン50g、結晶セルロース125g、D−マンニトール55g、ヒドロキシプロピルセルロース20gを混合後、練合する。練合物をスクリーン(1.0mm)を装着した押し出し造粒機により造粒後、マルメライザーで整粒し乾燥する。ポリビニルアセタールジエチルアミノエチルアミノアセテート5%、エタノール(95)95%の組成のコーティング液にて、粒に対して2.8%コーティングした。さらにこの粒に対して、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーE15%、ステアリン酸マグネシウム2%、酸化チタン1%。エタノール(95)66.4%、精製水15.6%の組成のコーティング液にて、粒に対して5.0%コーティングし、コーティング粒(平均粒子径:1000μm)とした。
クラリスロマイシンが10%となるようにコーティング粒と甘味粒とを混合し、ドライシロップ剤とした。
実施例1〜3および比較例1〜4のドライシロップ剤1gを水10mlに懸濁させた。各パネラーが懸濁液を口に含み、口内のザラツキ感および1分後の苦味を評価した。その後、液を吐き出し、30分経過後、味を評価し、歯の隙間などに残ることによる苦味の残存の評価をした。結果は下記表1〜3の通りである。
なお、ザラツキ感、ならびに1分後および30分後の苦味は、下記の基準により5段階で評価した。
全くザラツキ感を感じない・・・・・5
ほとんどザラツキ感を感じない・・・4
少しザラツキ感を感じる・・・・・・3
ザラツキ感を感じる・・・・・・・・2
ザラツキ感を強く感じる・・・・・・1
全く苦味を感じない・・・・・・・・5
ほとんど苦味を感じない・・・・・・4
少し苦味を感じる・・・・・・・・・3
苦味を感じる・・・・・・・・・・・2
強い苦味を感じる・・・・・・・・・1
Claims (7)
- 有効成分含有粒子(A)と甘味剤含有粒子(B)とからなる経口製剤用粒子であって、該有効成分含有粒子(A)はクラリスロマイシンを含有する素粒(a1)の表面が、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートを含む第1被覆層(b1)で被覆されており、該第1被覆層(b1)がさらにメタアクリル酸メチル・メタアクリル酸ブチル・メタアクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマーを含む第2被覆層(b2)で被覆された平均粒子径200〜800μmの粒子であり、該甘味剤含有粒子(B)は甘味剤を含有する平均粒子径200〜800μmの粒子であることを特徴とする経口製剤用粒子。
- 素粒(a1)がさらにD−マンニトール、結晶性セルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースを含有している請求項1記載の経口製剤用粒子。
- 有効成分含有粒子(A)と甘味剤含有粒子(B)との重量比が1:9〜9:1である請求項1又は2に記載の経口製剤用粒子。
- 甘味剤が糖質甘味剤と高甘味度甘味料との組み合わせである請求項1〜3のいずれかに記載の経口製剤用粒子。
- 甘味剤がキシリトール、エリスリトール、トレハロース、D−マンニトール、キシリトール、ラクチトール、還元パラチノースから選択される糖質甘味剤とサッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビア、スクロースから選択される高甘味度甘味剤との組み合わせである請求項1〜4のいずれかに記載の経口製剤用粒子。
- ドライシロップ剤用粒子である請求項1〜5のいずれかに記載の経口製剤用粒子。
- 該第1被覆層(b1)及び第2被覆層(b2)の被覆量が、素粒(a1)1重量部に対して、該第1被覆層(b1)0.05〜0.5重量部、第2被覆層(b2)0.1〜1.0重量部である請求項1〜6のいずれかに記載の経口製剤用粒子。
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