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JP4730880B2 - 自動二輪車用の方向指示情報の表示方法およびカーブ情報の表示方法 - Google Patents

自動二輪車用の方向指示情報の表示方法およびカーブ情報の表示方法 Download PDF

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JP4730880B2 JP2004295389A JP2004295389A JP4730880B2 JP 4730880 B2 JP4730880 B2 JP 4730880B2 JP 2004295389 A JP2004295389 A JP 2004295389A JP 2004295389 A JP2004295389 A JP 2004295389A JP 4730880 B2 JP4730880 B2 JP 4730880B2
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Description

本発明は、自動二輪車用の方向指示情報の表示方法に関する。特に、自動二輪車の走行を支援するために好適に用いられる方向指示情報の表示方法に関する。本発明はまた、自動二輪車用のカーブ情報の表示方法、および、自動二輪車用の走行情報の表示方法に関する。さらに、本発明は、そのような表示方法が行われる画像表示装置を有する自動二輪車にも関する。
自動二輪車の走行を支援するために、道路状況と車両の走行状態に応じて必要な警告をライダーに与える自動二輪車の情報提供装置が提案されており、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された技術によれば、緊急度に応じて3つのLEDランプが点灯または点滅され、あるいは、ディスプレイ装置において種々の警告表示(例えば、左カーブ注意の表示、障害物注意の表示、交差点車両有りの表示、対向車有りの表示など)がなされる。これにより、必要な警告がライダーに与えられ、自動二輪車の走行支援が実行される。
特開2002―140800号公報
自動二輪車の走行支援自体は、ライダーにとって有用であり、ライダーの負担を軽減させるものであるが、走行中のライダーにとって、種々の警告や情報を瞬時に判断・理解するのは難しいとまではいかなくても、容易でない場合がある。これは、四輪乗用車を運転するドライバーと比較して、自動二輪車を運転するライダーは、走行中に他に神経をつかう量もポイントも多く、自動二輪車のディスプレイ装置を比較的長時間凝視できないということに起因している。また、メーターやディスプレイ装置周りに多くの点灯・点滅画面、表示画面が備え付けられるにしたがい、ウインカー点灯状態の表示ランプが認識しづらくなるおそれがある。さらに、カーブアイコンにてカーブ情報がライダーに通知されるだけでは、何かのアイコンが表示されたことは理解できても、どちらのカーブかの情報を直感的に理解し難い場合もあり得る。
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、自動二輪車の走行支援を適切に行うための、自動二輪車用の方向指示情報の表示方法およびカーブ情報の表示方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、自動二輪車の走行支援を適切に行うための、自動二輪車用の走行情報の表示方法を提供することにある。
本発明の自動二輪車用の方向指示情報の表示方法は、画像表示装置を有する自動二輪車において当該画像表示装置に方向指示情報を表示する方法であり、前記方向指示情報は、前記画像表示装置に方向指示マークを移動させることによってライダーに通知され、前記方向指示マークは、前記画像表示装置の画面中央領域を基準に、右および左の何れか一方へ順次流れるように移動することを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記画像表示装置の画面には、速度メーターが表示されており、前記方向指示マークは、前記速度メーターが表示されている領域を除く箇所に表示される。
ある好適な実施形態において、前記方向指示マークが流れて移動する領域は、前記速度メーターを基準にして固定した箇所に設けられている。
ある好適な実施形態において、前記方向指示マークは、右折の場合に、前記画面中央領域から右に流れて移動し、一方、左折の場合に、前記画面中央領域から左に流れて移動する。
本発明の自動二輪車用のカーブ情報の表示方法は、画像表示装置を有する自動二輪車において当該画像表示装置にカーブ情報を表示する方法であり、前記カーブ情報は、前記画像表示装置にカーブ方向マークを移動させることによってライダーに通知され、前記カーブ方向マークは、前記画像表示装置の画面中央領域を基準に、右および左の何れか一方へ順次流れるように移動することを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記カーブ方向マークは、前記画面において右斜め方向または左斜め方向へ移動して、それによって、傾斜情報もライダーに通知する。
ある好適な実施形態において、前記カーブ方向マークは、下りカーブのみ表示される。
ある好適な実施形態では、前記右斜め方向または左斜め方向へ移動する角度が、下り勾配の角度に応じて変化することを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記カーブ方向マークは、前記画面の端から前記画面中央領域の方向へ移動して、それによって、下り傾斜情報もライダーに通知する。
ある好適な実施形態において、前記画像表示装置の画面には、速度メーターが表示されており、前記カーブ指示マークは、前記速度メーターが表示されている領域を除く箇所に表示される。
本発明の自動二輪車用の走行情報の表示方法は、画像表示装置を有する自動二輪車において当該画像表示装置に走行情報を表示する方法であり、前記走行情報は、前記画像表示装置に方向指示マークを移動させることによってライダーに通知され、前記方向指示マークは、前記画像表示装置の画面中央領域を基準に、右および左の少なくとも一方へ順次流れるように移動し、前記走行情報は、前記自動二輪車の停車時情報、ナビゲーションシステムにおけるナビゲーション方向指示情報、ウエット路面情報、交差点での他の車両情報、および、後方車両情報からなる群から選択される走行情報である。
本発明の自動二輪車は、画像表示装置を有する自動二輪車であり、前記画像表示装置の画像を制御する制御装置を備えており、前記制御装置は、前記画像表示装置の前記画面において、当該画面の中央領域を基準にして右および左の何れか一方へ方向指示マークが順次流れるように移動させる機能を有する。
ある好適な実施形態において、前記制御装置は、前記方向指示マークを右斜め方向または左斜め方向へ移動させるように制御する。
本発明の自動二輪車用の方向指示情報の表示方法によれば、方向指示マークを右および左の何れか一方へ順次流れるように移動させて方向指示情報をライダーに通知するので、ウインカーランプの点滅が認識しづらくなり得る走行中のライダーでも、方向指示情報を瞬時に認識することが容易となる。その結果、自動二輪車の走行支援を適切に行うことが可能となる。
また、本発明の自動二輪車用のカーブ情報の表示方法によれば、カーブ方向マークを右および左の何れか一方へ順次流れるように移動させて、カーブ情報をライダーに通知するので、単にカーブアイコンを表示するような場合と比較して、容易に、走行中のライダーがカーブ情報を認識することができる。したがって、自動二輪車の走行支援を適切に行うことができる。
さらに、本発明の自動二輪車用の走行情報の表示方法によれば、方向指示マークを右および左の少なくとも一方へ順次流れるように移動させることにより、自動二輪車の停車時情報、ナビゲーションシステムにおけるナビゲーション方向指示情報、ウエット路面情報、交差点での他の車両情報、または、後方車両情報の走行情報をライダーに通知することができ、それにより、自動二輪車の走行支援を適切に行うことができる。
本願発明者は、自動二輪車の適切な走行支援を行うためには、走行中のライダーが自動二輪車のディスプレイに意識を集中しなくても、瞬時に情報を把握できることが望ましいと考え、また加えて、そのことが自動二輪車の走行支援において大きな技術的意義を有すると考え、鋭意検討した結果、本発明に至った。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
まず、図1から図3を参照しながら、本発明の実施形態に係る自動二輪車用の方向指示情報の表示方法について説明する。図1(a)から(d)は、本実施形態の方向指示情報の表示方法を説明するためのコマ送り図である。図2は、画像表示装置100を有する自動二輪車200における画像表示装置100の周辺を表す図である。また、図3は、画像表示装置100を有する自動二輪車200の一例の構成を模式的に表す図である。
本実施形態の方向指示情報の表示方法は、図2および図3に示すような画像表示装置100を有する自動二輪車200における画像表示装置100に方向指示情報を表示するものであり、方向指示情報は、図1(a)から(d)に示すように、画像表示装置100に方向指示マーク10を移動させることによってライダーに通知され、方向指示マーク10は、画像表示装置100の画面中央領域30を基準に、右および左の何れか一方へ順次流れるように移動する。
本実施形態では、画面中央領域30に時計アイコンを配置している。なお、画面中央領域30は、画像表示装置(ディスプレイ部)100の中央に位置することが典型例であるが、正確には、方向指示マーク10が移動する領域(方向指示マークウインド)11における中央に位置付けられていればよい。すなわち、右へ流れる方向指示マーク10と、左へ流れる方向指示マーク10との間に画面中央領域30(この例では、時計アイコン)が存在していればよい。なお、この例では、時計アイコン30の横に、ハイビームアイコン32が設けられている。
方向指示マーク10は、右折の場合、画面中央領域30から右に流れて移動し、一方、左折の場合には、画面中央領域30から左に流れて移動する。図示した例は、左折の場合を示している。
まず、図1(a)に示すように、時計アイコン30付近に方向指示マーク10が発生し、次いで、図1(b)から(d)に示すように、順々に、方向指示マーク10が、方向指示マーク移動終了位置15の方に移動していく。図1(a)から(d)のステップは、例えば、1〜2秒くらいで完了するが、そのステップを繰り返し行うことができ、そしてウインカーが作動している間は繰り返し実行するのが典型である。
このように、方向指示マーク10が順々に移動して方向指示情報をライダーに通知するので、方向指示マーク(例えば、ウインカーランプなど)が単に点滅(すなわち、移動せずに点滅)する場合と比較して、走行中のライダーでも、方向指示情報を瞬時に認識することが容易となる。
ここで、図1に示した自動二輪車の画面表示装置100では、方向指示マーク10が存在し得る領域11以外の領域12に、速度メーター20、タコメータ22、走行距離メーター24、油温メーター34、燃料メーター36の複数のアイコンが存在し、また、方向指示マーク10の周辺にも時計アイコン30、ハイビームアイコン32が存在する複雑な構成となっている。
このように複数の情報が表示される場合、たとえ停止時にライダーが固定点滅する方向指示アイコンを容易に理解できるとしても、走行時においては、どのアイコンが点滅したかを瞬時に理解し、かつ、それが方向指示マークがある場合に、右または左のいずれの方向に指示がでたかを理解するのは容易ではないことが多い。一方、本実施形態の場合、そのような複数の情報が提示される表示画面100であっても、方向指示マーク10が移動してその存在ならびに方向を同時に通知してくれるので、走行中のライダーであっても瞬時かつ容易に理解することができる。
なお、ライダー(またはユーザー)の設定により、方向指示マーク10の移動領域を比較的自由に変更できる場合であっても、走行中にどこに方向指示マーク10がでてくるかをわかるように、本実施形態のように、速度メーター20が表示される領域12とは別の領域11に、方向指示マーク10が発生するようにすることが好ましい(図1参照)。速度メーター20はライダーにとって一番重要な情報の一つを提供するもので、そこに注意が払われることが多いので、速度メーター20を基準に、方向指示マーク10が流れて移動する領域11を固定した箇所に設けておくのが好ましい(図1参照)。
本実施形態の画像表示装置100は、図2に示すような位置に設けておくことができる。図2に示すように、画像表示装置(モニター)100は、ハンドル204の奥に設けられている。画像表示装置100の周りの車体には、スクリーン(風よけスクリーン)205およびサイドミラー232が取り付けられている。
一方のハンドル204の近くには、ウインカースイッチ250が設けられており、このウインカースイッチ250に連動して、方向指示マーク10が発生して、次いで、流れるように移動する(図1(a)〜(d)参照)。なお、ハンドル204の下方には、エンジンをオン・オフするためのメインスイッチキー230も配置されている。
本実施形態の画像表示装置100は、メーターユニット240内に配置された液晶表示装置(液晶ディスプレイ)である。なお、画像表示装置100は、有機EL表示装置のような他の画像表示装置であってもよい。
図3に示した自動二輪車200は、走行支援システムに対応した自動二輪車である。自動二輪車200は、スクータ型の自動二輪車であり、前輪202、後輪203、ハンドル204、スクリーン205、駆動源であるユニットスイング式エンジン206、およびシート207から構成されている。シート207上には、頭部にヘルメット208を装着したライダーが座っている。
なお、本実施形態では、自動二輪車200として、スクータ型自動二輪車を例示したが、スクータ型に限らず、他の自動二輪車でもよい。また、本明細書において「自動二輪車」とは、モーターサイクルの意味であり、具体的には、車体を傾動させて旋回可能な車両のことをいう。したがって、前輪および後輪の少なくとも一方を2輪以上にして、タイヤの数のカウントで三輪車・四輪車(またはそれ以上)としても、それは「自動二輪車」に含まれ得る。
自動二輪車200には、方向指示マーク10が表示される画像表示装置100、および、自動二輪車用の走行支援システムの制御部となるエレクトロニックコントロールユニット(ECU)120が設けられている。このECU120の機能により、図1(a)〜(d)に示すように方向指示マーク10が画像表示装置100に表示される。すなわち、ウインカースイッチ250からの信号がECU120に伝わり、それに対応して、ECU120は方向指示マーク10が流れるように表示するように処理する。
さらに図示された自動二輪車200には、アンテナ209、DSRC(Dedicated Short-Range Communication)アンテナ210、検出器212及びDSRC受信機213と、音声・映像回路215、トランスミッタ217も設けられている。
アンテナ209は、道路上に設置された路側マーカー218からの信号を受信するものであり、車体後部に設置された検出器212を介してDSRC受信機213に電気的に接続されている。DSRCアンテナ210は、電柱等に設置されたDSRC路側アンテナ219からの信号を受信するものであり、DSRC受信機213に接続されている。
DSRC受信機213とGPS受信機122とは、ECU120に電気的に接続されている。ECU120は、車体前部に設置された音声・映像回路215にも接続されている。また、ECU120には、自動二輪車200の走行状態を検出する車載のセンサ(例えば、エンジン回転数を検出する回転センサ、スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ、ブレーキレバーの開度を検出するブレーキセンサ、車体の傾斜角を検出するためのヨーレートセンサ等)及び車載のナビゲーション装置220が接続されている。
この例の自動二輪車200には、GPS受信機122、ナビゲーション装置220が搭載されているので、図4に示すように、画像表示装置100にナビゲーション画面40を表示させることも可能である。
音声・映像回路215には、各種メーター類と共に車体前部に配置された画像表示装置100と、車体前部に配置されたトランスミッタ217とが接続されている。ヘルメット208には、音声受信機222、および、音声受信機222に接続された左右のスピーカ224が内蔵されている。
スクータ型自動二輪車200が路側マーカー218を通過した場合、アンテナ209が路側マーカー218からの信号を受信して、これを検出器212を介してDSRC受信機213に送信する。次いで、DSRC受信機213は、その信号をECU120に対して出力する。路側マーカー218から発信される信号は、道路情報の提供の開始位置と終了位置をECU120に知らせる。ECU120は、情報提供の開始を検知すると、DSRC路側アンテナ219から発信される各種道路情報を受け取る。DSRC路側アンテナ219から発信される交差点、横断歩道、カーブや坂道等の存在を示す信号は、DSRCアンテナ210によって受信されて、DSRC受信機213に送信される。次いで、DSRC受信機213から、各種道路情報がECU120に入力される。
ECU120は、GPS受信機122から入力された情報(位置情報)、DSRC受信機213から入力された道路情報、または、ナビゲーション装置220によって検出された車体の走行状態とから、車体の走行経過に対応する車体の走行特性値を求めてメモリマップを作成することができ、これをECUのメモリに設定記憶させることも可能である。
なお、本実施形態の方向指示情報の表示方法は、方向指示情報の把握が容易という観点以外に、ウインカーの誤作動時の消し忘れを喚起するという効果も有している。通常、ライダーは、ウインカーランプの点滅や音により、ウインカーが作動していることを感知するが、ヘルメットを装着した状態で、進行方向に視覚を集中しているライダーの場合、ウインカーが誤作動していてもそれを感知し忘れることがある。ウインカーの誤作動は、ライダー自体にとっては走行に影響を与えない場合があっても、他の車両に対しては、自動二輪車に曲がるのか曲がらないのか判断を迷わせてしまうため好ましくない。本実施形態の方法によれば、ライダーは方向指示情報を瞬時に把握できるので、そのようなウインカーの誤作動を容易に防止することができる。
また、本発明の実施形態に係る技法を改変して、画像表示装置100にカーブ情報を表示する方法に適用することも可能である。自動二輪車200がナビゲーションシステムに対応している場合には、自車位置と地図情報からカーブ情報を入手することができる。そこで、そのカーブ情報を本実施形態の技法を用いて画像表示装置100に表示させることができる。すなわち、画像表示装置100においてカーブ方向マーク(例えば、図1中の符合「10」に相当するもの)を右または左に順次流れるように移動させて、カーブ情報をライダーに通知すればよい。
このようにカーブ方向マークを流れるように移動させてカーブ情報をライダーに通知すると、単にカーブアイコンを表示するような場合と比較して、容易に、走行中のライダーがカーブ情報を認識することができるので、技術的意義が大きい。特に、カーブアイコンでカーブ情報を提供する場合には、アイコン内に曲がった矢印が表示されており、その矢印を見てカーブ情報を認識する必要があるが、本実施形態の方法の場合、カーブ方向マークが流れる方向を感知するだけで、カーブ情報を認識できるので非常に都合が良い。
カーブ情報を通知するカーブ方向マークが流れる領域は、方向指示情報を通知する方向指示マークが流れる領域(図1中の「11」)とは異なる領域にすることが、両者の情報の差異をわかりやすくできるので好ましい。例えば、図4中のナビゲーション表示領域40(または、図1中の領域12の空白箇所)内にカーブ方向マークを表示させることが可能である。あるいは、図1に示した領域12の下に、カーブ方向マークが移動する領域を設けてもよい。
カーブ方向マークは、右又は左のカーブに進行していくというフィーリングを出すように、画面中央から端の方へ移動させてもよいし、自車の進行とともにカーブが迫ってくるというフィーリングを出すように画面端から中央に移動させるようにしてもよい。あるいは、画面の一方の端から反対側まで横断するような表示であってもよい。
全てのカーブ毎にカーブ方向マークを出しても良いが、ライダーにとっては下りのカーブを走行する際に特に神経を使うことが多いので、下りカーブのみにカーブ方向マークを表示させるようにするのも好ましい。ここで、カーブ方向マークを右斜め方向または左斜め方向へ移動させて、傾斜情報もライダーに通知するようにすることも可能である。特に、右斜め方向または左斜め方向へ移動する角度が、下り勾配の角度に応じて変化させるようにすれば、ライダーにより下り勾配の角度の情報も視覚的・感覚的に伝えることができて便利である。
図5(a)から(d)は、本実施形態のカーブ情報表示方法の一例を説明するためのコマ送り図である。図5に示した例では、道路ライン50が表示されたナビゲーション画面40内にカーブ方向マーク10が出現して移動していく。
この例では、左下りカーブにさしかかると、図5(a)に示すように、カーブ方向マーク10が左端に出現し、次いで、図5(b)から(d)に示すように、カーブ方向マーク10が中央(または右端)の方へ移動していく。右下りカーブの時には、これと逆の表示が行われる。図5に示した例で、カーブ方向マーク10を右または左斜めに移動させて、下り勾配をライダーに通知させてもよい。また、上りカーブの時に図5(a)から(d)に示した動作を実行してもよい。上述したように、カーブ方向マーク10は中央から端へ移動させるようにしてもよい。
また、下り勾配表示において例えば逆三角形マーク(▽)で上から下へ流れるマークを追加すると、下がるイメージをさらに増すようにすることができる。さらに、勾配が例えば3°以下の時は3秒間隔、それを超えるときは1秒間隔にして切迫感を出し、注意喚起のレベルを上げることもできる。
加えて、本発明の実施形態に係る技法をさらに改変させて、自動二輪車の走行支援において次のように用いることも可能である。右と左の方向マーク10を同時に両方に移動させて、自動二輪車の停車時情報(いわゆるハザードランプの表示)を提示したり、方向マーク10をナビゲーションシステムにおけるナビゲーション方向指示情報の通知に利用することも可能である。また、方向マーク10を上から左斜め下または右斜め下に移動させて、濡れた路面や滑りやすい路面(すなわち、ウエット路面)の情報を表示することも可能である。さらには、DSRCのシステムを利用して、交差点での他の車両情報を受け取り、その車両の存在を方向マーク10にて通知したり、自動二輪車にレーダーや撮像素子(CCDカメラ、CMOSセンサカメラなど)を取り付けて、後方車両の情報を認識し、その情報を方向マーク10にて通知させることも可能である。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
なお、本発明の技術的思想と本質的に異なるものであるが、ゲームの表示方法として、仮想空間内において走行体の走行を指示するためのマークを表示するものがある(特開平11−192383号公報)。しかしながら、当該技術は、ゲームにおいてあくまで仮想空間内の空中などに矢印を表示するものであり、現実の自動二輪車の走行支援に適切に用いることができる本発明の実施形態に係る技術と全く異なるものである。
本発明によれば、自動二輪車の走行支援を適切に行うための、自動二輪車用の方向指示情報の表示方法、カーブ情報の表示方法、および走行情報の表示方法を提供することができる。
(a)から(d)は、本発明の実施形態に係る方向指示情報の表示方法を説明するためのコマ送り図である。 画像表示装置100を有する自動二輪車200における画像表示装置100の周辺を表す構造図である。 画像表示装置100を有する自動二輪車200の一例の構成を模式的に表す側面図である。 画像表示装置100にナビゲーション画面40を表示させた表示例を示す図である。 (a)から(d)は、本発明の実施形態に係るカーブ情報表示方法の一例を説明するためのコマ送り図である。
符号の説明
10 方向指示マーク、カーブ方向マーク
20 速度メーター
22 タコメータ
24 走行距離メーター
30 時計アイコン(画面中央領域)
32 ハイビームアイコン
34 油温メーター
36 燃料メーター
40 ナビゲーション画面
50 道路ライン
100 画像表示装置
122 受信機
200 自動二輪車
202 前輪
203 後輪
204 ハンドル
205 スクリーン
206 エンジン
207 シート
208 ヘルメット
209 アンテナ
210 DSRCアンテナ
212 検出器
213 DSRC受信機
215 映像回路
217 トランスミッタ
218 路側マーカー
219 路側アンテナ
220 ナビゲーション装置
222 音声受信機
224 スピーカ
230 メインスイッチキー
232 サイドミラー
240 メーターユニット
250 ウインカースイッチ

Claims (1)

  1. 画像表示装置を有する自動二輪車において当該画像表示装置に方向指示情報を表示する
    方法であって、
    前記方向指示情報は、前記画像表示装置に方向指示マークを移動させることによってラ
    イダーに通知され、
    前記方向指示マークは、前記画像表示装置の画面中央領域を基準に、右および左の何れ
    か一方へ順次流れるように移動し、
    前記画像表示装置の画面には、速度メーターが表示されており、
    前記方向指示マークは、前記速度メーターが表示されている領域を除く箇所に表示され、
    前記方向指示マークが流れて移動する領域は、前記速度メーターを基準にして固定した
    箇所に設けられており、
    前記方向指示マークは、右折の場合に、前記画面中央領域から右に流れて移動し、一方
    、左折の場合に、前記画面中央領域から左に流れて移動する、自動二輪車用の方向指示情報の表示方法。

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