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JP4777286B2 - 通信装置、通信システム、および通信制御方法 - Google Patents

通信装置、通信システム、および通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、通信システム、および通信制御方法に関する。
無線LANによる通信や電力線を用いた電力線通信では、パケット衝突回避方法の1つとしてCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を採用している。
CSMA/CAでは、送信を開始しようとする通信装置が、その時点で送信を行うことが可能であるか否かを調べるために、伝送路上において他の通信装置が送信した信号(具体的には、その伝送路上での通信に利用する搬送波(キャリア))が存在するか否かを調べる。キャリア検出された場合には、通信装置は他の通信装置の行っている通信が終了するまで送信を待機する。通信装置は、他の通信装置の通信終了を確認した後、IFS(Inter Frame Space)時間とランダムに決定されるバックオフ時間とを加算した時間だけ更に待機し、他の通信装置が送信中でないことをキャリア検出により確認してから送信を開始する。
バックオフ時間とは、他の通信装置が送信中でないことを送信を開始しようとする通信装置が監視するための時間である。図16はバックオフ時間を説明するための図である。図16では、いずれかの通信装置によって伝送路上に送出された信号フレーム1610、1620、1630、・・・の間の期間1610A、1620A、1630A、・・・がバックオフ時間を示している。バックオフ時間は、例えば乱数生成により決定可能なランダム値と単位時間(以下、単位バックオフ時間という)との積で逐次決定される。この単位バックオフ時間は、受信装置が信号フレームを検出するのに要する時間(例えばPHY層が信号フレームを検出して、MAC層が検出したことを知るために必要な時間)を基準にして決定されることが多い。
図17は従来の通信装置が通信を行う際に使用される信号フレームの一例を示す図である。信号フレーム1700は、10個の連続したキャリア検出を行うための検出用プリアンブルを含む検出用プリアンブルフィールド1710と、同期を行うための信号(T1、T2)を含む同期用プリアンブルフィールド1720と、通信制御を行うための信号(SIGNAL)を含む制御フィールド1730と、実際のデータ(Data1、Data2、・・・)を含む情報フィールド1740で構成されている。
図17では、1つの検出用プリアンブルの時間長(t1〜t10)は0.8μsecであるので、全ての検出用プリアンブルの時間長は8μsecである。ここで、受信装置が信号フレームを検出するのに要する時間が、たとえば8μsecの場合、単位バックオフ時間として8μsecを採用することができ、この場合はバックオフ時間の長さが「8μsec×ランダム値(整数)」となる。なお、受信装置が信号フレームを検出するのに要する時間は通信に使用しているシンボル長に比例する。なぜなら、最短で受信装置が信号フレームを検出するためには、(1シンボル+処理遅延)だけの時間を要するからである。
従来、シンボル長は固定長であり、確実なキャリア検出を行うためにはシンボル長を長くする必要がある。一方、シンボル長を長くすると、プリアンブル長が長くなり、またバックオフ時間も長くなるので、伝送効率の劣化が避けられない。
尚、CSMA/CAを利用した通信を行うシステムの伝送効率を改善するものとしては、使用する周波数帯域の空き状況に応じてバックオフ時間の上限値を調整するものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−012275号公報
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、安定的にキャリア検出でき、かつ伝送効率の良い通信装置、通信システム、および通信制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の通信装置は、伝送線路に接続され、キャリア検出のための第1の制御信号と、前記第1の制御信号よりシンボル長が長いキャリア検出のための第2の制御信号とを用いてキャリア検出を行う通信装置であって、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を検出するキャリア検出部と、前記キャリア検出部によるキャリア検出結果を比較する比較部と、前記比較部による比較結果に基づいて、前記第1の制御信号のシンボル長を制御する制御部とを有し、前記制御部が、前記第2の制御信号のシンボル長を超えないように前記第1の制御信号のシンボル長を制御する構成としている。
この構成により、安定的にキャリア検出でき、かつ伝送効率の良い通信を行うことができる。
また、本発明の第2の通信装置は、前記第1の制御信号と前記第2の制御信号とを含む信号を送信する信号送信部を備える構成としている。
この構成により、他の通信装置においても、安定的にキャリア検出でき、かつ伝送効率の良い通信を実現させることが可能である。
また、本発明の第3の通信装置は、前記比較部が、前記第1キャリア検出部および前記第2キャリア検出部がともにキャリア検出した第1の検出回数と前記第2キャリア検出部のみがキャリア検出した第2の検出回数に基づく基準回数とを比較し、前記制御部が、前記第1の検出回数が前記第2の検出回数に基づく基準回数未満である場合、前記第1の制御信号のシンボル長を伸長する構成としている。
この構成により、例えばショートプリアンブルを用いたキャリア検出回数が基準回数未満である場合、ショートプリアンブルのシンボル長を長くすることで、安定的なキャリア検出を行うことが可能となる。
また、本発明の第の通信装置は、前記比較部が、前記第1キャリア検出部のみがキャリア検出した第3の検出回数と前記第2キャリア検出部のみがキャリア検出した前記第2の検出回数に基づく基準回数とを比較し、前記制御部が、前記第3の検出回数が前記第2の検出回数に基づく基準回数以上である場合、前記第1の制御信号のシンボル長を伸長する構成としている。
この構成により、例えばショートプリアンブルを用いたキャリア検出による誤検出回数が基準回数よりも多い場合は、ショートプリアンブルのシンボル長を長くすることで、安定的にキャリア検出を行うことが可能となる。
また、本発明の第の通信装置は、前記比較部が、更に、前記第1キャリア検出部および前記第2キャリア検出部がともにキャリア検出した第1の検出回数と前記第2の検出回数に基づく基準回数とを比較し、前記制御部が、前記第3の検出回数が前記第2の検出回数に基づく基準回数未満であり、かつ、前記第1の検出回数が前記第2の検出回数に基づく基準回数未満である場合、前記第1キャリア検出部によるキャリア検出の頻度を高くする構成としている。
この構成により、例えばショートプリアンブルを用いたキャリア検出による誤検出回数は基準回数未満であるが、キャリア検出回数が基準回数未満である場合、キャリア検出頻度を高くすることで、ショートプリアンブルを用いたキャリア検出を高確率で実現でき、伝送効率の良い通信を行うことが可能となる。
また、本発明の第の通信装置は、当該通信装置の変調方式がOFDM(OrthogonalFrequency Division Multiplexing)方式である場合、前記第1の制御信号のシンボル長および前記第2の制御信号のシンボル長に基づいて、周波数軸上における前記信号を構成するサブキャリア数を減少させるサブキャリア数制御部を備える構成としている。
この構成により、周波数軸上で互いに隣接する位置に存在するサブキャリア間で信号の直交性を維持し、サブキャリア間での干渉を防止することができるため、安定的なキャリア検出が可能となる。
また、本発明の第の通信装置は、前記第1の制御信号のシンボル長に基づいて、前記信号送信部が前記信号を送信する際の待機時間を決定する基礎となる単位バックオフ時間を設定する単位バックオフ時間設定部を備える構成としている。
この構成により、ショートプリアンブルのシンボル長が単位バックオフ時間に反映されることで、通信装置の置かれた環境に最適な単位バックオフ時間を設定することができるため、安定的なキャリア検出ができ、かつ伝送効率の良い通信を行うことが可能である。
また、本発明の第の通信装置は、更に、前記キャリア検出部で検出された第1の制御信号または第2の制御信号のいずれか一方に基づいて前記伝送路の状態を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記信号送信部が信号を送信することを所定の期間停止させる停止部と、を有する。
この構成により、キャリア検出部で検出された第1の制御信号または第2の制御信号のいずれか一方に基づいて伝送路の状態を判定部により判定し、当該判定部の判定結果に基づいて、信号送信部が信号を送信することを所定の期間停止させることにより、伝送路を伝送する信号と通信装置から送信される信号が衝突することを回避できる。
また、本発明の第の通信装置は、前記停止部は、前記制御部が前記第1の制御信号のシンボル長を制御する前に、前記信号送信部が信号を送信することを所定の期間停止させる通信装置である。
この構成により、伝送路を伝送する信号と通信装置から送信される信号が衝突することを回避することができる。
また、本発明の第10の通信装置は、更に、前記第1の制御信号および前記第2の制御信号を復調する復調部を備え、前記停止部は、前記復調部の復調結果に基づいて、前記信号送信部が信号を送信することを所定の期間停止させることを特徴とする。
この構成により、第1の通信信号および第2の通信信号のシンボル長が変化した場合でも、適正な期間、信号送信部が信号を送信することを停止させることができるので、伝送効率を向上させつつ、伝送路を伝送する信号と通信装置から送信される信号が衝突することを回避することができる。
また、本発明の第1の通信システムは、上記通信装置を複数有する通信システムであって、前記通信装置には、単位バックオフ時間を設定する通信装置が少なくとも1つ含まれる構成としている。
この構成により、複数の通信装置で構成された通信システムにおいて、各通信装置が安定的にキャリア検出でき、かつ伝送効率の良い通信を行うことができる。
また、本発明の第2の通信システムは、少なくとも1つの通信装置の制御部が、前記キャリア検出部によってキャリア検出された信号に含まれる他の通信装置が使用する単位バックオフ時間に基づいて、当該通信装置の使用する前記単位バックオフ時間を制御する構成としている。
この構成により、例えば通信システムにおいて使用されている最も長い単位バックオフ時間を通信システムにおける単位バックオフ時間として設定することが可能であり、全ての通信装置が安定的なキャリア検出を行うことができる。
また、本発明の第3の通信システムは、いずれかの通信装置が、他の通信装置を識別するための識別情報および前記他の通信装置が使用する単位バックオフ時間を含む機器情報を記録する機器情報記憶部を備え、前記いずれかの通信装置の制御部が、前記キャリア検出部によってキャリア検出された信号に含まれる他の通信装置の機器情報に基づいて、前記機器管理記憶部に記憶された機器情報を更新し、更新された機器情報に基づいて、当該通信装置の使用する前記単位バックオフ時間を制御する構成としている。
この構成により、通信頻度の低い通信装置の単位バックオフ時間を確実に考慮して、通信システムにおける単位バックオフ時間を設定することが可能となり、全ての通信装置が安定的なキャリア検出を行うことが可能である。
また、本発明の第4の通信システムは、前記通信装置の信号送信部が、前記単位バックオフ時間を含む信号を送信する構成としている。
この構成により、他の通信装置へ設定された単位バックオフ時間を周知することができ、安定的なキャリア検出および伝送効率の良い通信を行うことが可能である。
また、本発明の第1の通信制御方法は、通信を行う通信装置において、キャリア検出のための第1の制御信号のシンボル長を制御する通信制御方法であって、前記第1の制御信号を用いて、前記第1の制御信号と前記第1の制御信号よりシンボル長が長いキャリア検出のための第2の制御信号とを用いてキャリア検出する第1キャリア検出ステップと、前記第2の制御信号を用いて、キャリア検出する第2キャリア検出ステップと、前記第1キャリア検出ステップにおけるキャリア検出結果と前記第2キャリア検出ステップにおけるキャリア検出結果とを比較する比較ステップと、前記比較ステップにおける比較結果に基づいて、前記第1の制御信号のシンボル長を制御するステップとを有する方法としている。
この方法により、安定的にキャリア検出でき、かつ伝送効率の良い通信を行うことができる。
本発明によれば、安定的にキャリア検出でき、かつ伝送効率を良くすることが可能である。例えば伝送路の状態が良好な場合にはバックオフ時間を短くすることができ、伝送路の状態が劣悪な場合にはバックオフ時間を長くすることができる。
以下、本発明の実施形態を、電力線を利用して通信を行う電力線通信を例に、図面を参照しながら説明するが、本発明は、電力線通信にかぎらず、通信無線LAN等の他の通信にも適用可能である。
図1は、電力線通信装置の一例であるPLC(Power Line Communication)モデム100の前面を示す外観斜視図、図2は、PLCモデム100の背面を示す外観斜視図である。図1に示すPLCモデム100は、筐体101を有しており、筐体101の前面には、図1に示すようにLED(Light Emitting Diode)等の表示部105が設けられている。
また、筐体101の背面には、図2に示すように電源コネクタ102、及びRJ45等のLAN(Local Area Network)用モジュラージャック103、及び動作モードを切換える切換えスイッチ104が設けられている。電源コネクタ102には、図示しない電源ケーブルが接続され、モジュラージャック103には、図示しないLANケーブルが接続される。なお、PLCモデム100には、さらにDsub(D−subminiature)コネクタを設け、Dsubケーブルを接続するようにしてもよい。
なお、「電力線通信装置」の一例としてPLCモデム100を示したが、電力線通信装置としては、PLCモデム100を内蔵した電気機器でもよい。電気機器としては、例えば、テレビ、電話、ビデオデッキ、セットトップボックスなどの家電機器や、パーソナルコンピュータ、ファクス、プリンターなどの事務機器がある。
また、PLCモデム100は、電力線340に接続され、他のPLCモデム100と共に電力線通信システム1000を構成する。電力線通信システム1000は「通信システム」の一例である。
次に、図3にPLCモデム100のハードウェアの一例を示す。PLC100は、回路モジュール200及びスイッチング電源300を有している。スイッチング電源300は、各種(例えば、+1.2V、+3.3V、+12V)の電圧を回路モジュール200に供給するものであり、例えば、スイッチングトランス、DC−DCコンバータ(いずれも図示せず)を含んで構成される。
回路モジュール200には、メインIC(Integrated Circuit)210、AFE・IC(Analog Front END・Integrated Circuit)220、イーサネットPHY・IC(Physical layer・Integrated Circuit)230、メモリ240、ローパスフィルタ(LPF)251、ドライバIC252、バンドパスフィルタ(BPF)260、カプラ270、AMP(増幅器)IC281、およびADC(AD変換)IC282が設けられている。スイッチング電源300及びカプラ270は、電源コネクタ102に接続され、さらに電源ケーブル330、電源プラグ310、コンセント320を介して電力線340に接続される。なお、メインIC210は電力線通信を行う制御回路として機能する。
メインIC210は、CPU(Central Processing Unit)211、PLC・MAC(Power Line Communication・Media Access Control layer)ブロック212、及びPLC・PHY(Power Line Communication・Physical layer)ブロック213で構成されている。
CPU211は、32ビットのRISC(Reduced Instruction Set Computer)プロセッサを実装している。PLC・MACブロック212は、送受信信号のMAC層(Media Access Control layer)を管理し、PLC・PHYブロック213は、送受信信号のPHY層(Physical layer)を管理する。
AFE・IC220は、DA変換器(DAC;D/A Converter)221、AD変換器(ADC;A/D Converter)222、及び可変増幅器(VGA;Variable Gain Amplifier)223で構成されている。カプラ270は、コイルトランス271、及びカップリング用コンデンサ272a、272bで構成されている。
なお、CPU211は、メモリ240に記憶されたデータを利用して、PLC・MACブロック212、及びPLC・PHYブロック213の動作を制御するとともに、PLCモデム100全体の制御も行う。
PLCモデム100による通信は、概略次のように行われる。モジュラージャック103から入力されたデータは、イーサネットPHY・IC230を介してメインIC210に送られ、デジタル信号処理を施すことによってデジタル送信信号が生成される。生成されたデジタル送信信号は、AFE・IC220のDA変換器(DAC)221によってアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ251、ドライバIC252、カプラ270、電源コネクタ102、電源ケーブル330、電源プラグ310、コンセント320を介して電力線340に出力される。
電力線340から受信された信号は、カプラ270を経由してバンドパスフィルタ260に送られ、AFE・IC220の可変増幅器(VGA)223でゲイン調整がされた後、AD変換器(ADC)222でデジタル信号に変換される。そして、変換されたデジタル信号は、メインIC210に送られ、デジタル信号処理を施すことによって、デジタルデータに変換される。変換されたデジタルデータは、イーサネットPHY・IC230を介してモジュラージャック103から出力される。
また、PLCモデム100の機能について説明すると、CPU211、PLC・MACブロック212は制御部10として機能する。また、PLC・PHYブロック213、AFE・IC220、LPF251、ドライバIC252、BPF260、カプラ270は通信部20として機能する。
制御部10は、各種の制御を行い、また、ショートプリアンブルのシンボル長や、バックオフ時間を決定するための単位バックオフ時間の長さを調整するための制御などを行う。ショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間の長さは一意に決まるものであり、制御部10は、ショートプリアンブルのシンボル長に基づいて単位バックオフ時間を調整し、単位バックオフ時間の長さに基づいて、ショートプリアンブルのシンボル長を調整する。尚、制御部10は、「比較部」、「単位バックオフ時間設定部」、「判定部」、「停止部」としての機能を有する。
通信部20は、電力線340による電力線ネットワーク上の他のPLCモデム100との間で通信を行い、他のPLCモデム100からの信号の受信などを行う信号受信部20Aおよび他のPLCモデム100への信号の送信などを行う信号送信部20Bを有する。尚、通信部20は、制御部10を有し、「サブキャリア数制御部」、「復調部」としての機能を有する。
次に、PLCモデム100が通信を行う際に用いられる信号フレームの構成の一例について説明する。図4(a)は信号フレームの構成の一例を示す図である。信号フレーム400は、信号フレーム400の伝送に必要な情報を含むプリアンブルフィールド410、接続処理を行う際の通信制御を行う制御信号フィールド420、およびプリアンブルフィールド410、制御信号420以外の実際のデータを含む情報フィールド430を有している。
図4(b)はプリアンブル410の構成の一例を示す模式図である。図4(b)に示すように、1つのプリアンブルが、ショートプリアンブル411、ショートプリアンブル411よりもシンボル長の長いロングプリアンブル412、および同期を行うための同期用プリアンブル413で構成され、これらが時間軸上で前後に並んで配置されている。
ショートプリアンブル411及びロングプリアンブル412は、それぞれが複数のシンボルを有して構成されている。ショートプリアンブル411を構成する各シンボルのシンボル長tは、ロングプリアンブル412を構成する各シンボルのシンボル長tよりも短くなっており、可変長である。また、サンプリング周波数は一定と考えており、ロングプリアンブル412を構成する各シンボルtのシンボル長は、ショートプリアンブル411を構成する各シンボルのシンボル長tのN(Nは自然数)倍に定められ、ここではN=4である。また、ロングプリアンブル412及びショートプリアンブル411を構成する各シンボルは、マルチキャリア信号であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)信号に含まれる多数のサブキャリアに対応付けて送出される。図4(b)に示す、各ショートプリアンブルのシンボル長tは2.048μsecである。各ロングプリアンブルのシンボル長tは8.192μsecである。各ショートプリアンブルのシンボル長tおよび各ロングプリアンブルのシンボル長tは、任意のt<tの関係を有している。また、図4(b)に示す、ショートプリアンブル411のシンボル長Tは16.384μsecである。ロングプリアンブル412のシンボル長Tは73.728μsecである。ショートプリアンブル411のシンボル長Tおよびロングプリアンブル412のシンボル長Tは、任意のT<Tの関係を有している。
また、図4(c)はショートプリアンブル411のマルチキャリア信号を構成する多数のサブキャリアの周波数スペクトルの一例を示す図、図4(d)はロングプリアンブル412のマルチキャリア信号を構成する多数のサブキャリアの周波数スペクトルの一例を示す図である。ロングプリアンブル412については、通信部20が予め規定された数のサブキャリアを周波数軸上に一定の間隔で配置している。一方、ショートプリアンブルについては、通信部20がロングプリアンブルに比べて使用するサブキャリアの数を(1/N)に間引きし、隣接するサブキャリア間の間隔を広げている。(間引きされたサブキャリアを鎖線で示す。)これにより、隣接するサブキャリア間の信号の直交性が維持される。ここでは、サブキャリア数が1/4に間引きされている。
このように、ショートプリアンブル411については、通信部20がマルチキャリア信号に含まれる複数のサブキャリアの構成を互いのシンボル長の関係を保って変更することで、周波数軸上で互いに隣接する位置に存在するサブキャリア間で信号の直交性を維持することが可能となり、隣接するサブキャリア間で信号が干渉しないようにすることができる。
次に信号受信部20Aについて説明する。
信号受信部20Aは、各PLCモデム100が送出する信号フレームの先頭位置に設けられるプリアンブルの存在を調べることにより、キャリア検出を行う機能を有する。信号受信部20Aはキャリア検出するために電力線340上に現れるプリアンブルを検出し、そのプリアンブルの検出結果に基づいて様々な通信制御を実施する。
図5は信号受信部20Aのキャリア検出に関連する構成の一例を示す図である。信号受信部20Aは、バンドパスフィルタ(BPF)21と、A/D変換器22と、2つのフーリエ変換器(FFT)23A、23Bと、2つの位相回転器(Phase rerotation)24A、24Bと、2つのキャリア検出器(Carrier detection)25A、25Bとを有している。尚、キャリア検出器25Aおよび25Bは、「キャリア検出部」としての機能を有する。
ここで、信号受信部20Aがショートプリアンブル及びロングプリアンブルを検出する手順について説明する。
電力線340上を伝送された信号が電源コネクタ102等を介してBPF21、A/D変換器22へ伝送される。その後、フーリエ変換器23A、位相回転器24A、キャリア検出器25Aの処理によってシンボル長の短いショートプリアンブルの有無を検出し、フーリエ変換器23B、位相回転器24B、キャリア検出器25Bの処理によってシンボル長の長いロングプリアンブルの有無を検出する。検出結果は制御部10へ送られる。これにより、信号受信部20Aは、電力線340に現れた信号の中から、ショートプリアンブル及びロングプリアンブルをそれぞれ確実に検出することが可能である。
このような信号受信部20Aによれば、伝送路における特性劣化などの影響によりショートプリアンブルを用いてキャリア検出ができない場合であっても、ロングプリアンブルを用いて高い確率でキャリア検出できるので、複数のPLCモデム100が送出する信号同士の衝突を確実に回避できる。また、ショートプリアンブルを用いてキャリア検出できる場合には、ショートプリアンブルを用いてキャリア検出された信号に基づいて通信を行うことで、バックオフ時間を短縮することが可能であり、伝送効率を改善できる。
次に、信号フレームを受信した際のPLCモデム100の動作について説明する。図18は信号フレームを受信した際のPLCモデム100の動作の一例を示した図である。尚、図18の動作は、後述する親機として機能するPLCモデム、子機として機能するPLCモデムのいずれにおいても実施される。
まず、通信部20が信号フレームを受信すると、キャリア検出器25Aがショートプリアンブルを用いたキャリア検出を行い(ステップS1801)、キャリア検出器25Bがロングプリアンブルを用いたキャリア検出を行う(ステップS1802)。
そして、制御部10が伝送路である電力線340の状態を判定する(ステップS1803)。具体的には、キャリア検出器25A、25Bの少なくとも一方がキャリア検出したか否かを判定する。
キャリア検出器25A、25Bの少なくとも一方がキャリア検出したと判定された場合、通信部20は信号の復調処理を行う(ステップS1804)。この復調処理により、信号フレームの送信元(どのPLCモデム100が信号を送信したか)、信号フレームの内容、およびシンボル長を認識することができる。
復調処理が終了した後、制御部10は、所定の期間、信号送信部20Bへの送信要求を停止する(ステップS1805)。送信要求を停止する所定の期間は、復調後に参照される制御信号420に基づいて決定される。また、この所定の期間は固定の期間であってもよい。尚、シンボル長が固定の場合は、送信要求の前に復調処理を行う必要はない。これは、シンボル長が既知であれば、シンボル長の長さ分、送信要求を停止すればよいためである。
尚、キャリア検出器25A、25Bのいずれもキャリア検出しなかったと判定された場合、ステップS1801、S1802の処理の前に戻る。
図18のようなPLCモデム100によれば、電力線340上を伝送される信号と信号送信部20Bから送信される信号とが衝突することを回避することができる。
また、キャリア検出はショートプリアンブルを用いたキャリア検出を行うキャリア検出器25Aにおいて成功することが望ましい。これは、ショートプリアンブルが信号フレームの先頭にあるため、より早く電力線340の状態を判定し、信号の送信要求を停止することができるためである。キャリア検出器250Aがキャリア検出に成功することにより、PLCモデム100からの送信信号が電力線340上を伝送される信号と衝突することをより確実に回避することが可能である。
なお、復調処理は、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出が成功した場合に行うことが好ましい。例えば、ショートプリアンブル用いてキャリア検出が成功し、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出が成功しなかった場合は、通信部が受信した信号はノイズであることが多く、キャリア検出の信頼性が低いためである。
また、ショートプリアンブルを用いてキャリア検出が成功し、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出が成功しなかった場合は、通信部20が受信した信号をノイズと推定し、送信要求を停止することを取り消すことも好適である。
尚、通常の通信環境では、信号フレームが通信部20によって受信された場合、キャリア検出器25A、25Bのいずれにおいてもキャリア検出に成功する。一方、劣悪な通信環境では、キャリア検出器25Bによるキャリア検出は成功するが、キャリア検出器25Aによるキャリア検出は失敗する可能性がある。これは、キャリア検出器25Bによるキャリア検出に比べ、キャリア検出器25Aによるキャリア検出はキャリア数が少なく、キャリア検出制度が低いためである。キャリア検出器25Aによるキャリア検出の結果が所定基準を満たさない場合は、後述する図6や図7に示す制御部10の動作により、ショートプリアンブルのシンボル長を長くする制御を行う。
次に、制御部10が行う制御について説明する。
図6は制御部10がショートシンボルのシンボル長や単位バックオフ時間の制御を行う際の動作の一例を示す図である。なお、図6において、処理のステップ中に示された矢印「←」は、右辺の計算結果を左辺に代入することを意味している。
図6では、PLCモデム100の送信する信号のショートプリアンブルのシンボル長およびPLCモデム100の単位バックオフ時間の長さを変更し、他のPLCモデム100へ変更されたPLCモデム100の単位バックオフ時間を通知することを想定している。そのため、PLCモデム100のショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間の長さと他のPLCモデム100のショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間の長さとが図6の処理のタイミングでは一時的に異なることになるが、後述する単位バックオフ時間の変更方法により、各PLCモデム100のショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間の長さは同一となるように調整される。また、図6の処理は、例えば定期的に各PLCモデム100において実施される。また、例えば新規にPLCモデム100が追加された場合に実施される。
ステップS601では、通信部20が電力線340上に現れる信号のショートプリアンブルを用いたキャリア検出を行う。通信部20がキャリア検出できた場合は「1」を、検出できない場合は「0」を制御部10が変数Xに代入する。
ステップS602では、通信部20が伝送路上に現れる信号のロングプリアンブルを用いたキャリア検出を行う。通信部20がキャリア検出できた場合は「1」を、検出できない場合は「0」を制御部10が変数Yに代入する。
なお、上記ステップS601、S602の処理の順番については逆であっても良い。
ステップS603では、制御部10が変数Yの値を「1」と比較し、等しい場合(すなわちキャリア検出ができた場合)には次のステップS604に進み、それ以外の場合(すなわちキャリア検出ができない場合)はステップS601に戻る。つまり、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出できた場合に次のステップS604に進む。なお、ステップS603における比較の方法についてはこれに限られない。
ステップS604では、制御部10は、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出できた回数を表す累積値を変数Bに代入する。また、制御部10は、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出でき、同時にショートプリアンブルを用いてキャリア検出できた回数を表す累積値を変数Aに代入する。なお、変数A、変数Bの初期値は「0」である。
ステップS605では、制御部10が、変数Bと通信部20によるロングプリアンブルの検出チェック実施を行う所定の回数Mの値とを比較し、等しければ次のステップS606に進み、それ以外の場合はステップS601に戻る。
ステップS606では、制御部10が、変数Aの値(左辺)と変数Bの値に閾値Thを乗算した結果(右辺)とを比較する。ここで、閾値Thは0から1までの間の値であり、例えば「0.9」や「1」などとすることができる。制御部10が左辺の値が右辺の値以上であると判断すれば処理を終了し、それ以外の場合は次のステップS607に進む。なお、ステップS606における比較の方法についてはこれに限られない。
ステップS607では、PLCモデム100が扱うショートプリアンブルのシンボル長をそれまでよりも長くなるように制御部10が修正する。
ステップS608では、制御部10がステップS607で修正された修正後のシンボル長に合わせて、単位バックオフ時間をそれまでよりも長くなるように修正する。
したがって、ステップS607、S608の処理によって、例えば伝送路が状態が劣悪である場合(ここでは、A<B*Thである場合)には、制御部10によってショートプリアンブルのシンボル長が長くなるように修正され、それに基づいて単位バックオフ時間が長くなるように修正される。
ステップS609では、制御部10が各パラメータ(X,Y,A,B)をリセットする。そしてステップS601の処理に戻って処理を繰り返す。
これにより、ショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間を伝送路である電力線340の状況に合わせて自動的に調整することができる。伝送路の状況が悪化した場合であっても、ショートプリアンブルのシンボル長を長くすることにより、ショートプリアンブルによるキャリア検出も容易になる。また、単位バックオフ時間は修正後のショートプリアンブルのシンボル長に基づいて自動的に調整されるので、バックオフ時間も伝送路の状況に合わせて適切に調整される。
尚、図6に図示はしていないが、閾値Thが「1」の場合にステップS606で「A>=B×Th」の条件を満たした時には、ショートプリアンブルがロングプリアンブルと同確率で検出される状況なので、制御部10がロングプリアンブルを構成するシンボルのシンボル長をショートプリアンブルと同じにするように変更しても良い。これにより、送出する信号フレーム全体のフレーム長を短縮できる。
図6のような制御部10の制御によれば、ショートシンボルのシンボル長および単位バックオフ時間の長さを適正に調整することができ、安定的にキャリア検出できると同時に伝送効率を向上させることができる。
また、図7は制御部10がショートシンボルのシンボル長や単位バックオフ時間の制御を行う際の動作の別の一例を示す図である。なお、図7において、処理のステップ中に示された矢印「←」は、右辺の計算結果を左辺に代入することを意味している。
図7では、PLCモデム100の送信する信号のショートプリアンブルのシンボル長およびPLCモデム100の単位バックオフ時間の長さを変更し、他のPLCモデム100へ変更されたPLCモデム100の単位バックオフ時間を通知することを想定している。そのため、PLCモデム100のショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間の長さと他のPLCモデム100のショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間の長さとが図7の処理のタイミングでは一時的に異なることになるが、後述する単位バックオフ時間の変更方法により、各PLCモデム100のショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間の長さは同一となるように調整される。また、図7の処理は、例えば定期的に各PLCモデム100において実施される。また、例えば新規にPLCモデム100が追加された場合に実施される。
ステップS701では、通信部20が電力線340上に現れる信号のショートプリアンブルを用いてキャリア検出を行う。通信部20がキャリア検出できた場合は「1」を、キャリア検出できない場合は「0」を制御部10が変数Xに代入する。なお、ステップS701においては、通信部20によるキャリア検出のし易さを決定する閾値をショートプリアンブル用の閾値Thxとロングプリアンブル用の閾値Thyとしてそれぞれについて独立に用いる。また、ショートプリアンブルの閾値Thxは可変になっており、後述するステップS710によって自動的に修正される。
ステップS702では、通信部20が電力線340上に現れる信号のロングプリアンブルを用いたキャリア検出を行う。通信部20がキャリア検出できた場合は「1」を、キャリア検出できない場合は「0」を制御部10が変数Yに代入する。
なお、上記ステップS701、S702の処理の順番については逆であっても良い。
ステップS703では、制御部10がショートプリアンブルに関するキャリア誤検出の累積回数を求めてその結果を変数Cに代入する。ここでは、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出していないにもかかわらずショートプリアンブルを用いてキャリア検出に成功した場合には誤検出とみなして回数をカウントする。なお、変数Cの初期値は「0」である。
ステップS704では、制御部10が変数Yの値を「1」と比較し、等しい場合には次のステップS705に進み、それ以外の場合はステップS701に戻る。つまり、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出できた場合に次のステップS705に進む。なお、ステップS704における比較の方法についてはこれに限られない。
ステップS705では、制御部10が、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出できた回数を表す累積値を変数Bに代入する。また、ロングプリアンブルを用いてキャリア検出でき、同時にショートプリアンブルを用いてキャリア検出できた回数を表す累積値を変数Aに代入する。尚、変数A、変数Bの初期値は「0」である。
ステップS706では、制御部10が、変数Bと通信部20によるショートプリアンブルおよびロングプリアンブルを用いた検出チェック実施を行う回数を示すMの値とを比較し、等しければ次のステップS707に進み、それ以外の場合はステップS701に戻る。
ステップS707では、制御部10が、変数Cの値(左辺)と変数Bの値に閾値(Th_error)を乗算した結果(右辺)とを比較する。左辺の値が右辺以上であればステップS708に進み、それ以外の場合は次のステップS709に進む。つまり、ショートプリアンブルを用いたキャリア検出の誤検出の頻度が所定基準より高い場合にステップS708に進む。なお、ステップS707における比較の内容については、下記のように様々な変形が考えられる。なお、閾値Th_errorは0から1までの間の値であり、例えば「0.1」などである。
ステップS707の変形例として、制御部10が、変数Bを用いずにショートプリアンブルの誤検出回数Cを用いて、変数Cの値を変数Aで除算した結果(左辺)と閾値Th_error(右辺)とを比較することが考えられる。この場合、左辺の値が右辺以上であればステップS708に進み、それ以外であれば次のステップS709に進む。
また、さらに別の変形例として、制御部10が、変数Cの値(左辺)と変数Aに閾値Th_errorを乗算した結果(右辺)とを比較することが考えられる。この場合、左辺の値が右辺以上であればステップS708に進み、それ以外であればステップS709に進む。
ステップS708では、制御部10がPLCモデム100が扱うショートプリアンブルのシンボル長をそれまでよりも長くなるように修正する。また、制御部10が修正後のシンボル長に基づいて、単位バックオフ時間をそれまでよりも長くなるように修正する。更に、制御部10が各パラメータ(X,Y,A,B,C)をリセットする。そしてステップS701の処理に戻って処理を繰り返す。これにより、ショートプリアンブルによる誤検出の頻度が所定基準より高い場合にショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間とが自動的に修正され、ショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間が適正に保たれる。
ステップS709では、制御部10が、変数Aの値(左辺)と変数Bの値に閾値Thを乗算した結果(右辺)とを比較する。左辺の値が右辺以上であれば処理を終了し、それ以外の場合は次のステップS710に進む。なお、閾値Thは0から1までの間の値であり、例えば「0.9」や「1」などである。
ステップS710では、制御部10が、ステップS701において通信部20がショートプリアンブルのキャリア検出のために使用する閾値Thxを通信部20によるキャリア検出が容易になる方向に修正する。つまり、制御部10が閾値Thxの値を低くする。この修正により、ショートプリアンブルによるキャリア検出回数が増える。
図7のような制御部10による制御によれば、ショートプリアンブルのシンボル長および単位バックオフ時間の長さを適正に調整することができ、安定的にキャリア検出できると同時に伝送効率を向上させることができる。
尚、図6、図7によるショートプリアンブルのプリアンブル長、単位バックオフ時間の長さの制御に併せて、図示はしないが、PLCモデム100はショートプリアンブルのシンボル長について所定のデフォルト値を有しており、制御部10が所定期間毎にショートプリアンブルのシンボル長をリセットしてデフォルト値に戻すことで、ショートプリアンブルのシンボル長を短縮することも可能である。この場合、単位バックオフ時間も制御部10によってショートプリアンブルのシンボル長に基づいて短縮される。
次に、PLCモデム100を複数有する電力線通信システム1000について説明する。
ここでは、同じ電力線通信システム1000を構成する全てのPLCモデム100が統一された同じ単位バックオフ時間を使用する。そのために、各PLCモデム100の制御部10は、電力線通信システム1000を構成する他のPLCモデム100に対して、単位バックオフ時間の情報を通信部20が通知するように制御する。
まず、ビーコン信号を用いて複数のPLCモデム100間の通信を行う電力線通信システム1000について説明する。このような電力線通信システム1000として、例えば集中制御型のネットワークを構成する電力線通信システム1000Aが考えられる。集中制御型のネットワークとは、通信管理を行う親機として機能するPLCモデム100AおよびPLCモデム100Aによって通信管理される子機として機能するPLCモデム100Bを有するネットワークである。
図8は電力線通信システム1000Aの構成の一例を示すブロック図である。電力線通信システム1000AはPLCモデム100Aと1台以上のPLCモデム100Bとを有する。ここではPLCモデム100Bの台数が3台となっているが、PLCモデム100Bの台数はこれに限らない。
図9は電力線通信システム1000Aにおける伝送路上の信号のタイムチャートの一例を示す図である。ビーコン信号901a、901b、・・・は、PLCモデム100Aによって送出される。このビーコン信号901を基準として、TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)期間902、CSMA期間903とが時間軸上で反復される。ここでは、CSMA期間903は、第1の子機として機能するPLCモデム100B1に与えられる期間904a、第2の子機として機能するPLCモデム100B2に与えられる期間904b、第3の子機として機能するPLCモデム100B3に与えられる期間904cを有する。
電力線通信システム1000Aにおいては、各PLCモデム100Bの通信部20が、各PLCモデム100Bが独自に使用している単位バックオフ時間の情報をPLCモデム100Aへ通知すると共に、PLCモデム100Aの通信部20が、PLCモデム100Aが送出するビーコン信号の中に使用すべき単位バックオフ時間の情報を含めて通知する。これにより、PLCモデム100A及び各PLCモデム100Bは他のPLCモデム100が使用している単位バックオフ時間を把握でき、統一された単位バックオフ時間を使用できる。尚、PLCモデム100Aは、ビーコン信号を送出する代わりに、ポーリング信号、トークン信号などを送出するようにしてもよい。また、上述のPLCモデム100A、100Bが単位バックオフ時間を通知する処理はCSMA期間903に限らずTDMA期間902で行っても構わない。
次に、電力線通信システム1000Aにおける単位バックオフ時間の設定方法の一例について説明する。図10は電力線通信システム1000AにおけるPLCモデム100Aの動作の一例を示す図である。ここでは、単位バックオフ時間の情報がビーコン信号によりPLCモデム100Aから各PLCモデム100Bに通知されることを想定している。
ステップS1001では、通信部20が、各PLCモデム100Bから送信される信号をそれぞれ検出する。
ステップS1002では、制御部10が、受信した信号の中から単位バックオフ時間の情報を抽出する。これにより、PLCモデム100Aは各PLCモデム100Bが使用している単位バックオフ時間を把握できる。
ステップS1003では、制御部10が、変数Zの値と変数Xの値とを比較する。変数Zの値は、PLCモデム100Aが使用している単位バックオフ時間の値であり、それまでに各PLCモデム100Bから通知された単位バックオフ時間の最大値である。変数Xの値は、ステップS1002で抽出されたPLCモデム100Bのうちの1台が使用している単位バックオフ時間の値である。ステップS103では、(X≦Z)であれば処理を終了し、(X>Z)であればステップS1004に進む。
ステップS1004では、制御部10が、変数Xの値を変数Zに代入して変数Zの値を更新し、通信部20が、更新された変数Zの値をシステム全体で統一された単位バックオフ時間の情報としてビーコン信号に含めて送出する。また、制御部10は、PLCモデム100Aの単位バックオフ時間も更新された変数Zの値に合わせて変更する。また、PLCモデム100Aのショートプリアンブルのシンボル長も合わせて変更する。
これにより、電力線通信システム1000Aを構成する各PLCモデム100Bがそれぞれ使用している単位バックオフ時間の中で最大の値が、PLCモデム100Aから各PLCモデム100Bに通知される。したがって、PLCモデム100Bの制御部10が、各PLCモデム100Bが使用する単位バックオフ時間をPLCモデム100Aから通知された値に変更することにより、PLCモデム100A及び各PLCモデム100Bはシステム全体として統一された単位バックオフ時間を使用することができる。また、各PLCモデム100Bはショートプリアンブルのシンボル長も合わせて変更することができる。
このような図10に示した電力線通信システム1000Aによれば、電力線通信システム1000AにおけるすべてのPLCモデム100が同一の単位バックオフ時間を使用できる。
次に、電力線通信システム1000Aにおける単位バックオフ時間の設定方法の別の一例について説明する。ここでは、PLCモデム100Aが機器管理リスト1100を管理する。機器管理リスト1100には、PLCモデム100Bを識別するための機器識別情報(例えばMACアドレスなど)、PLCモデム100Bの単位バックオフ時間などが記録されている。機器管理リスト1100はメモリ240(図3参照)に保管される。図11は機器管理リスト1100の一例を示す図である。
機器管理リスト1100には、制御部10によって、それぞれのPLCモデム100Bについてあらかじめ定められた仮の単位バックオフ時間の値が初期値として登録されている。PLCモデム100Bからの単位バックオフ時間が抽出されると、制御部10が、機器管理リスト1100上のそのPLCモデム100Bの単位バックオフ時間を更新する。また、電力線通信システム1000Aに新たにPLCモデム100Bが加わった場合、制御部10が、新たに加わったPLCモデム100Bの単位バックオフ時間の初期値として、その加入の時点において電力線通信システム1000Aで使用されている単位バックオフ時間の値を設定する。
図12は電力線通信システム1000AにおけるPLCモデム100Aの動作の別の一例を示す図である。
ステップS1201では、通信部20が、各PLCモデム100Bから送信される信号をそれぞれ検出する。
ステップS1202では、制御部10が、受信した信号の中からPLCモデム100Bに関するアドレス情報およびPLCモデム100Bの使用している単位バックオフ時間の情報を含む機器情報を抽出する。これにより、PLCモデム100Aは各PLCモデム100BとそのPLCモデム100Bが使用している単位バックオフ時間を対応づけて把握できる。
ステップS1203では、制御部10が、抽出した機器情報に基づいて、機器管理リスト1100を更新する。
ステップS1204では、制御部10が、機器管理リスト1100に記録された単位バックオフ時間の値のうちの最大値を使用すべき単位バックオフ時間に決定する。
ステップS1205では、通信部20が、各PLCモデム100Bに決定された単位バックオフ時間を通知する。
このような図12に示した電力線通信システム1000Aによれば、通信の頻度が低いPLCモデム100についても、そのPLCモデム100が使用している単位バックオフ時間を確実に把握することができ、全てのPLCモデム100が使用している単位バックオフ時間の中で最大の値をシステム全体で統一された単位バックオフ時間として使用することが可能となる。
次に、ビーコン信号等を用いずに通信を行う電力線通信システム1000について説明する。このような電力線通信システム1000として、例えば分散制御型のネットワークを構成する電力線通信システム1000Bが考えられる。分散制御型のネットワークとは、特定のPLCモデム100を親機や子機として機能するPLCモデム100AやPLCモデム100Bとはしないネットワークである。
図13は電力線通信システム1000Bの構成の一例を示すブロック図である。電力線通信システム1000Bは複数のPLCモデム100を有する。ここではPLCモデム100の台数が4台となっているが、PLCモデム100の台数はこれに限らない。
図14は電力線通信システム1000Bにおける伝送路上の信号のタイムチャートの一例を示す図である。ここでは、PLCモデム100によって送信されたデータフレーム1410(PLC−DATA)、データフレーム1410に対して通信相手である他のPLCモデム100によって送信された応答フレーム1420(PLC−ACK)が例示されている。
データフレーム1410はプリアンブルフィールド410と制御信号フィールド420と情報フィールド430とを有して構成されており、信号フレーム1420はプリアンブルフィールド410と制御信号フィールド420とを有して構成されている。これらのフレーム1410、1420に含まれる制御信号フィールド420の中に、PLCモデム100もしくは通信相手である他のPLCモデム100が使用している単位バックオフ時間の情報を含ませることができる。
なお、電力線通信システム1000Aであっても、図14に示す信号を用いて通信を行うことが可能であり、各フレームに含まれている制御信号フィールド420に単位バックオフ時間の情報を含ませて通知することも可能である。
次に、電力線通信システム1000Bにおける単位バックオフ時間の設定方法の一例について説明する。図15は電力線通信システム1000BのPLCモデム100の動作の一例を示す図である。ここでは、各PLCモデム100の単位バックオフ時間の情報が制御信号により他のPLCモデム100に通知されることを想定している。
ステップS1501では、通信部20が、他のPLCモデム100から送信される信号をそれぞれ検出する。
ステップS1502では、制御部10が、ステップS1501で受信した信号の中から単位バックオフ時間の情報を抽出する。これにより、PLCモデム100は他のPLCモデム100Bが使用している単位バックオフ時間を把握できる。
ステップS1503では、制御部10が、変数Zの値と変数Xの値とを比較する。変数Zの値は、PLCモデム100が使用している単位バックオフ時間の値であり、それまでに他の各PLCモデム100から通知された単位バックオフ時間の最大値である。変数Xの値は、ステップS1502で抽出された他のPLCモデム100のうちの1台が使用している単位バックオフ時間の値である。ステップS1503では、(X≦Z)であれば処理を終了し、(X>Z)であればステップS1504に進む。
ステップS1504では、制御部10が、変数Xの値を変数Zに代入して変数Zの値を更新し、更新された変数Zの値を、PLCモデム100が使用している単位バックオフ時間の情報として信号フレームの制御信号フィールド420に含めて送出する。また、制御部10は、PLCモデム100の単位バックオフ時間も更新された変数Zの値に合わせて変更する。また、PLCモデム100のショートプリアンブルのシンボル長も合わせて変更することができる。
これにより、電力線通信システム1000Bを構成する各PLCモデム100がそれぞれ使用している単位バックオフ時間の中で最大の値が、他のPLCモデム100に随時通知される。また、各PLCモデム100の制御部10は、PLCモデム100よりも大きい場合に、使用する単位バックオフ時間を他のPLCモデム100から通知された値に変更するので、全てのPLCモデム100はシステム全体として統一された単位バックオフ時間を使用することができる。また、他のPLCモデム100はショートプリアンブルのシンボル長も合わせて変更することができる。
このような電力線通信システム1000Bによれば、電力線通信システム1000BにおけるすべてのPLCモデム100が同一の単位バックオフ時間を使用できる。
このように、電力線通信システム1000によれば、各PLCモデム100が同一の単バックオフ時間を用いて通信を行うことで、特定のPLCモデム100だけが他のPLCモデム100が信号を送信したかどうかの判断が遅くなり、他のPLCモデム100が信号を送信した後でPLCモデム100からの信号を送出するということがなく、信号同士の衝突が生じにくくなる。
なお、本発明が適用可能な伝送路としては、電力線およびその他有線の通信媒体および無線が考えられる。
本発明は、通信システム等に有用である。安定的にキャリア検出でき、かつ伝送効率の良い電力線通信や無線LANによる通信を実施する通信装置、これらの通信装置を用いて構成される通信システム等に適用することができ、特に比較的長いバックオフ時間を必要とする電力線通信を実施する通信装置や通信システムに有用である。
本発明の実施形態におけるPLCモデムの前面の外観の具体例を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるPLCモデムの背面の外観の具体例を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるPLCモデムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における信号フレームの一例を説明するための図である。 本発明の実施形態におけるキャリア検出部の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における制御部の動作の一例を示す図である。 本発明の実施形態における制御部の動作の別の一例を示す図である。 本発明の実施形態における集中制御型のネットワークを構成する電力線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における集中制御型のネットワークを構成する電力線通信システムにおける伝送路上の信号のタイムチャートの一例を示す図である。 本発明の実施形態における集中制御型のネットワークを構成する電力線通信システムにおいて親機として機能するPLCモデムの動作の一例を示す図である。 本発明の実施形態における機器管理リストの一例を示す図である。 本発明の実施形態における集中制御型のネットワークを構成する電力線通信システムにおいて親機として機能するPLCモデムの動作の別の一例を示す図である。 本発明の実施形態における分散制御型のネットワークを構成する電力線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における分散制御型のネットワークを構成する電力線通信システムにおける伝送路上の信号のタイムチャートの一例を示す図である。 本発明の実施形態における分散制御型のネットワークを構成する電力線通信システムにおけるPLCモデムの動作の一例を示す図である。 バックオフ時間を説明するための図である。 従来の通信装置が用いる信号フレームの構成を示す図である。 本発明の実施形態における信号フレームを受信した際のPLCモデム100の動作の一例を示した図である。
符号の説明
10 制御部
20 通信部
20A キャリア検出部
20B 信号送信部
21 BPF
22 A/D変換器
23 フーリエ変換器
24 位相回転器
25 キャリア検出器
100、100A、100B PLCモデム
101 筐体
102 電源コネクタ
103 LAN用モジュラージャック
104 切換えスイッチ
105 表示部
200 回路モジュール
210 メインIC
211 CPU
212 PLC・MACブロック
213 PLC・PHYブロック
220 AFE IC
221 DAC
222 ADC
223 VGA
230 イーサネットPHY・IC
240 メモリ
251 LPF
252 ドライバIC
260 BPF
270 カプラ
271 コイルトランス
272a、272b カップリング用コンデンサ
281 AMP・IC
282 ADC・IC
300 スイッチング電源
310 電源プラグ
320 コンセント
330 電源ケーブル
340 電力線
400 信号フレーム
410 プリアンブルフィールド
411 ショートプリアンブル
412 ロングプリアンブル
413 同期用プリアンブル
420 制御信号フィールド
430 情報フィールド
1000、1000A、1000B 電力線通信システム
1410 データフレーム
1420 応答フレーム
1610、1620、1630 信号フレーム
1610A、1620A、1630A バックオフ時間
1700 信号フレーム
1710 検出用プリアンブル
1720 同期用プリアンブル
1730 制御フィールド
1740 情報フィールド

Claims (15)

  1. 伝送路に接続され、キャリア検出のための第1の制御信号と、前記第1の制御信号よりシンボル長が長いキャリア検出のための第2の制御信号とを用いてキャリア検出を行う通信装置であって、
    前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を検出するキャリア検出部と、
    前記キャリア検出部によるキャリア検出結果を比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に基づいて、前記第1の制御信号のシンボル長を制御する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、前記第2の制御信号のシンボル長を超えないように前記第1の制御信号のシンボル長を制御する通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、更に、
    前記第1の制御信号と前記第2の制御信号とを含む信号を送信する信号送信部を備える通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の通信装置であって、
    前記比較部は、前記第1キャリア検出部および前記第2キャリア検出部がともにキャリア検出した第1の検出回数と前記第2キャリア検出部のみがキャリア検出した第2の検出回数に基づく基準回数とを比較し、
    前記制御部は、前記第1の検出回数が前記第2の検出回数に基づく基準回数未満である場合、前記第1の制御信号のシンボル長を伸長する通信装置。
  4. 請求項1または2に記載の通信装置であって、
    前記比較部は、前記第1キャリア検出部のみがキャリア検出した第3の検出回数と前記第2キャリア検出部のみがキャリア検出した前記第2の検出回数に基づく基準回数とを比較し、
    前記制御部は、前記第3の検出回数が前記第2の検出回数に基づく基準回数以上である場合、前記第1の制御信号のシンボル長を伸長する通信装置。
  5. 請求項に記載の通信装置であって、
    前記比較部は、更に、前記第1キャリア検出部および前記第2キャリア検出部がともにキャリア検出した第1の検出回数と前記第2の検出回数に基づく基準回数とを比較し、
    前記制御部は、前記第3の検出回数が前記第2の検出回数に基づく基準回数未満であり、かつ、前記第1の検出回数が前記第2の検出回数に基づく基準回数未満である場合、前記第1キャリア検出部によるキャリア検出の頻度を高くする通信装置。
  6. 請求項2に記載の通信装置であって、更に、
    当該通信装置が行う通信の変調方式がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式である場合、前記第1の制御信号のシンボル長および前記第2の制御信号のシンボル長に基づいて、周波数軸上における前記信号を構成するサブキャリア数を減少させるサブキャリア数制御部を備える通信装置。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の通信装置であって、更に、
    前記第1の制御信号のシンボル長に基づいて、前記信号送信部が前記信号を送信する際の待機時間を決定する基礎となる単位バックオフ時間を設定する単位バックオフ時間設定部を備える通信装置。
  8. 請求項2に記載の通信装置であって、更に、
    前記キャリア検出部で検出された第1の制御信号または第2の制御信号のいずれか一方に基づいて前記伝送路の状態を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて、前記信号送信部が信号を送信することを所定の期間停止させる停止部と、を有する通信装置。
  9. 請求項に記載の通信装置であって、
    前記停止部は、前記制御部が前記第1の制御信号のシンボル長を制御する前に、前記信号送信部が信号を送信することを所定の期間停止させる通信装置。
  10. 請求項に記載の通信装置であって、更に、
    前記第1の制御信号および前記第2の制御信号を復調する復調部を備え、
    前記停止部は、前記復調部の復調結果に基づいて、前記信号送信部が信号を送信することを所定の期間停止させる通信装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の通信装置を複数有する通信システムであって、
    前記通信装置には、請求項に記載の通信装置が少なくとも1つ含まれる通信システム。
  12. 請求項11に記載の通信システムであって、
    少なくとも1つの通信装置の制御部は、前記キャリア検出部によってキャリア検出された信号に含まれる他の通信装置が使用する単位バックオフ時間に基づいて、当該通信装置の使用する前記単位バックオフ時間を制御する通信システム。
  13. 請求項11に記載の通信システムであって、
    いずれかの通信装置は、他の通信装置を識別するための識別情報および前記他の通信装置が使用する単位バックオフ時間を含む機器情報を記録する機器情報記憶部を備え、
    前記いずれかの通信装置の制御部は、前記キャリア検出部によってキャリア検出された信号に含まれる他の通信装置の機器情報に基づいて、前記機器管理記憶部に記憶された機器情報を更新し、更新された機器情報に基づいて、当該通信装置の使用する前記単位バックオフ時間を制御する通信システム。
  14. 請求項12または13に記載の通信システムであって、
    前記通信装置の信号送信部は、前記単位バックオフ時間を含む信号を送信する通信システム。
  15. 通信を行う通信装置において、キャリア検出のための第1の制御信号のシンボル長を制御する通信制御方法であって、
    前記第1の制御信号を用いて、前記第1の制御信号と前記第1の制御信号よりシンボル長が長いキャリア検出のための第2の制御信号とを用いてキャリア検出する第1キャリア検出ステップと、
    前記第2の制御信号を用いて、キャリア検出する第2キャリア検出ステップと、
    前記第1キャリア検出ステップにおけるキャリア検出結果と前記第2キャリア検出ステップにおけるキャリア検出結果とを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップにおける比較結果に基づいて、前記第1の制御信号のシンボル長を制御するステップと
    を有する通信制御方法。
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