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JP4774192B2 - 1,2−ジクロロエタンを含まないゾニサミドの結晶の製造方法およびゾニサミドの高純度結晶 - Google Patents

1,2−ジクロロエタンを含まないゾニサミドの結晶の製造方法およびゾニサミドの高純度結晶 Download PDF

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Description

本発明は、抗てんかん薬として有用なゾニサミド(化学名:1,2−ベンズイソキサゾール−3−メタンスルホンアミド)の高純度結晶の製造方法、すなわち残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を効率的に製造する方法および該方法によって得られる1,2−ジクロロエタンを含まないゾニサミドの結晶に関する。
ゾニサミドは日本、米国および韓国において抗てんかん剤として広く臨床で使用されている。ゾニサミドおよびその製造方法は後記特許文献1〜3に開示されている。また、後記非特許文献1には、1,2−ベンズイソキサゾール−3−酢酸のスルホン化および脱炭酸反応によって得られた1,2−ベンズイソキサゾール−3−メタンスルホン酸クロリドを中間体としてゾニサミドが実生産されていることが開示されている。そして、上記スルホン化および脱炭酸反応の溶媒には、後記非特許文献1ではジクロロメタン、後記特許文献1では1,2−ジクロロエタンを用いることが開示されている。
原薬の製造工程で使用される溶媒は実生産工程で用いられている通常の技術では完全に除去できない。したがって、複数の工程が最終工程まで連続している原薬の製造においては、それぞれの工程で用いられた溶媒が原薬に残留している可能性がある。そして、通常は原薬に残留する溶媒が治療に役立つことはなく、逆に、残留溶媒の種類と濃度によっては患者の安全に問題が生じる可能性がある。医薬品の安全性を一層高めるとの観点から、日米EU三極医薬品承認審査ハーモナイゼーション国際会議(ICH)において「医薬品の残留溶媒ガイドライン」(後記非特許文献2)が作成された。
溶媒は、収率を向上させたり、結晶形、純度、溶解性といった原薬の物性を決める重要な役割を果たしているため、それが毒性を有することが知られていても、リスク−ベネフィットの観点から原薬の製造においてその使用が避けられない場合がしばしば起こる。このような場合、このガイドラインは原薬の残留溶媒濃度を毒性学的に許容し得る限度値以下にすべきことを規定している。
ゾニサミドの中間体である1,2−ベンズイソキサゾール−3−メタンスルホン酸クロリドの製造に用いる溶媒は、ジクロロメタンよりも1,2−ジクロロエタンが好ましい。なぜならば、1,2−ベンズイソキサゾール−3−酢酸のスルホン化後に行われる脱炭酸反応にはジクロロメタンの沸点より高い温度である約60℃の加熱が必要だからである。また、1,2−ジクロロエタンは1,2−ベンズイソキサゾール−3−メタンスルホン酸クロリドとアンモニアを反応させてゾニサミドを製造する工程でも使用することができる。しかし、1,2−ジクロロエタンを用いてゾニサミドを製造する場合は、前記の「医薬品の残留溶媒ガイドライン」に従えば、その残留濃度を5ppm以下にしなければならない。本ガイドラインはすでに販売されている医薬品には適用されないが、その基準に合致する原薬を製造することは医薬品に対する安全性の観点から極めて重要である。
一般的な残留溶媒の除去は乾燥によって行われる。しかし、実生産工程で通常用いられている乾燥方法では、吸蔵された溶媒を完全に除去することは難しい。後記特許文献4には、水中で溶融させたビスフェノールから遊離する吸蔵された溶媒を蒸留で除去する方法が開示されている。この方法はビスフェノールが水中で加熱されると溶融して吸蔵された溶媒を遊離する特性を利用している。一方、ゾニサミドは水と共に加熱しても溶融しないので、この方法をゾニサミドの結晶中に吸蔵された溶媒の除去に適用することはできない。
特開昭53−77057号公報
米国特許第4,172,896号明細書
特開昭54−163823号公報
米国特許第4,533,746号明細書
薬学雑誌,1996年,第116巻,第7号,p.533−547
「医薬品の残留溶媒ガイドラインについて」,厚生省医薬安全局審査管理課長通知,医薬審第307号,平成10年3月30日
本発明者らは、上記ガイドラインに沿った安全性の高いゾニサミドの結晶の製造方法について鋭意研究を重ねた結果、高濃度の1,2−ジクロロエタンが残留するゾニサミドの結晶からでも、その結晶に含水C2−4アルコールを加えて蒸留および結晶化を行うことにより、既存の製造設備に新たな装置を取り付けたり再結晶を繰り返したりすることもなく簡便に、かつ結晶の収量に影響を与えることなく、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が意外にも5ppm以下であるゾニサミドの結晶が得られることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明によれば、ゾニサミドの高純度結晶を製造する方法、殊に残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を製造する方法が提供される。さらに、本発明によれば、ゾニサミドの高純度結晶、すなわち1,2−ジクロロエタンを含まないゾニサミドの結晶、更に詳しくは残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶が提供される。
本発明は以下の態様を含む。
1.残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppmを超える、通常5ppmを超え200000ppm以下である、ゾニサミドの結晶に含水C2−4アルコールを加えた後、この混合物から共沸蒸留により1,2−ジクロロエタンを除去し、共沸蒸留後の残留混合物から残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下である結晶を取得することからなる、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を製造する方法。
2.下記工程(a)、工程(b)、工程(c)および工程(d)からなる、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を製造する方法:
(a)残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppmを超えるゾニサミドの結晶を含水C2−4アルコールに溶解した後この混合物の蒸留を開始し;
(b)1,2−ジクロロエタンの共沸終了後に蒸留を中止し;
(c)上記工程(b)で得られる残留混合物を冷却し;
(d)上記工程(c)で析出したゾニサミドの結晶を濾取し、乾燥する。
3.前記工程(a)および工程(b)、並びに下記工程(c1)および工程(d1)からなる、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を製造する方法:
(c1)上記工程(b)で得られる残留混合物に工程(a)で用いた同じC2−4アルコールおよび/または水を加え、この混合物を加熱して蒸留中に析出した結晶を溶解した後冷却する;
(d1)上記工程(c1)で析出したゾニサミドの結晶を濾取し、乾燥する。
4.含水C2−4アルコールが含水イソプロパノールである前記1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
5.含水C2−4アルコールが35〜65vol%含水イソプロパノールである前記1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
6.蒸留を中止するときの温度が78℃〜100℃である前記2または3に記載の製造方法。
7.残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶。
8.残留1,2−ジクロロエタンの濃度が1ppm未満であるゾニサミドの結晶。
9.残留1,2−ジクロロエタンを含有するゾニサミドの結晶であって、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶。
10.前記1〜6のいずれか一項に記載の製造方法で製造されたゾニサミドの結晶。
本発明で用いられる原料と反応条件および本発明の製造方法の工程を以下に詳しく説明する。
「残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppmを超えるゾニサミドの結晶(以下、「ゾニサミドの原結晶」称することもある)」は、その1,2−ジクロロエタン濃度の上限は特に限定されないが、5ppmを超え200000ppm以下の残留1,2−ジクロロエタンを含有するゾニサミドの結晶を意味する。通常、「残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppmを超えるゾニサミドの結晶」は、8〜150000ppmの残留1,2−ジクロロエタンを含有するゾニサミドの結晶である。
「含水C2−4アルコール」とは水とC2−4アルコールの混合物を意味し、「C2−4アルコール」の具体例としては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノールおよび2−ブタノールが挙げられる。「含水C2−4アルコール」は含水エタノール、含水プロパノールまたは含水イソプロパノールが好ましく、その中では含水イソプロパノールが最も好ましい。
1,2−ジクロロエタンを共沸蒸留により除去する工程は、通常、ゾニサミドの原結晶を含水C2−4アルコールに溶解する工程から連続して行われる。ゾニサミドの原結晶を溶解する温度は特に限定されないが、通常30℃以上用いられるC2−4アルコールの沸点以下である。
ゾニサミドの原結晶はゾニサミドの原結晶1重量当り5〜15倍容量の含水C2−4アルコールと混合される。言い換えれば、ゾニサミド乾燥重量1gと含水C2−4アルコール5〜15mlが混合される。好ましくは、ゾニサミドの原結晶はゾニサミドの原結晶1重量当り5.2〜10.4倍容量の含水C2−4アルコールと混合される。
好ましい含水C2−4アルコールは、通常、35〜65vol%含水C2−4アルコールであり、更に好ましいものは40〜60vol%含水C2−4アルコールであり、更に一層好ましいものは45〜55vol%含水C2−4アルコールである。この明細書において、例えば、55vol%含水C2−4アルコールとは55容量部の水と45容量部のC2−4アルコールの混合物を意味する。
蒸留は常圧または減圧のいずれでも行うことができるが、常圧で行うのが好ましい。蒸留を開始する温度は、通常、1,2−ジクロロエタン−C2−4アルコール−水の共沸点である。例えば、1,2−ジクロロエタン−エタノール−水の共沸点は66.7℃であり、1,2−ジクロロエタン−イソプロパノール−水の共沸点は69.7℃であるが、これらの沸点は、本工程実施時の気圧、モル沸点上昇などの影響を受けて変動する。蒸留を中止するときの温度は含水C2−4アルコールの種類によって異なるが、通常78℃〜100℃であり、好ましくは85℃〜100℃であり、さらに好ましくは90℃〜100℃である。
蒸留中止後は残留混合物をそのまま冷却すると残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶が析出する。それに加えて、蒸留の途中で結晶が析出することがある。したがって、蒸留中止後の残留混合物に結晶が析出している場合は、蒸留中止後の残留混合物に蒸留で用いたC2−4アルコールおよび/または水を加え、再度加熱して結晶を溶解した後、冷却することによっても残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶が析出する。例えば、蒸留に含水イソプロパノールを用いた場合は、蒸留後の残留混合物の水とイソプロパノールの比率が35:65〜65:35の範囲、好ましくは40:60〜60:40の範囲、更に好ましくは45:55〜55:45の範囲になり、水およびイソプロパノールの総量が乾燥状態のゾニサミドの原結晶重量1当り2〜20倍容量、好ましくは8〜14倍容量になるように水および/またはイソプロパノールを加え、得られた混合物を再度加熱した後、冷却する。この工程において活性炭による精製を合わせて行うことは好ましい。
結晶化したゾニサミドを常法により濾取・乾燥すると、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶が得られ、多くの場合、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が検出限界未満であるゾニサミドの結晶が得られる。濾取したゾニサミドの結晶は60〜100℃、好ましくは70〜90℃の温度で8〜24時間、好ましくは12〜18時間乾燥する。真空乾燥はさらに好ましい。
本製法に用いるゾニサミドの原結晶は、前記特許文献1の実施例1で用いられている溶媒を除き、前記特許文献1の参考例3および実施例1に記載の方法に準じて製造できる。すなわち、1,2−ジクロロエタンを溶媒として1,2−ベンズイソキサゾール−3−メタンスルホン酸クロリドとアンモニアを反応させ、反応混合物を濃縮して得られた残留物に水を加えて結晶を濾取すると、含量約85%の湿ったゾニサミドの結晶が得られる。
上記方法で得た含量約85%の湿ったゾニサミドの結晶を50%含水イソプロパノールから常法に従って再結晶した後、40〜80℃で18時間真空乾燥して得たゾニサミドの結晶は、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が8〜14ppmであった。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。ゾニサミドの結晶に残留する1,2−ジクロロエタンの量はガスクロマトグラフ法で測定した。
実施例1−−
前記特許文献1の参考例3および実施例1に記載の方法において1,2−ジクロロエタンを用いて製造された含量約85%の湿ったゾニサミドの結晶(60g)に50%含水イソプロパノール(500ml)を加え、撹拌下溶媒を76〜100℃で320ml留去した。残留物に水(10ml)、イソプロパノール(200ml)および活性炭(8g)を加え、加熱溶解した。活性炭を濾去し、50%含水イソプロパノール(80ml)で活性炭を洗浄した。濾液および洗液を合わせて冷却した。析出結晶を濾取し、水(100ml)で洗浄後、80℃で16時間乾燥して、ゾニサミドの結晶(48.5g)を得た。この結晶中の1,2−ジクロロエタン濃度は1ppm未満(検出限界未満)だった。
実施例2〜3−−
実施例1の製法を含水イソプロパノールの含水濃度および使用量を変更して同様に行った。実験の結果を表1に示す。
Figure 0004774192
実施例4−−
含量約85%の湿ったゾニサミドの結晶(60g)に50%含水イソプロパノール(300ml)、水(7.5ml)および1,2−ジクロロエタン(8.8g)を加え、撹拌下溶媒を79〜100℃で210ml留去した。残留物を冷却した後に析出した結晶を濾取し、湿ったゾニサミドの結晶(56.7g)を得た。この湿った結晶中の1,2−ジクロロエタン濃度は1ppm未満(検出限界未満)だった。湿った結晶を80℃で16時間乾燥し、乾燥したゾニサミドの結晶(49.9g)を得た。
実施例5−−
乾燥したゾニサミドの結晶(50.0g)に55%含水イソプロパノール(260ml)を加え、さらに1,2−ジクロロエタン(7.5g)と水(7.5g)を加えて、撹拌速度220rpmで撹拌した。その後、混合物の内温が100℃になるまで加熱して160mlの溶媒を留去した。混合物を冷却し、水(145ml)、イソプロパノール(230ml)および活性炭(9.1g)を加えて80〜83℃で1時間加熱した。活性炭を濾過し、50%含水イソプロパノール(175ml)で活性炭を洗浄後、濾液および洗液を合わせて冷却した。約8℃に冷却後、析出した結晶を濾取し、水(136ml)で洗浄した。100℃で16時間送風乾燥し、乾燥したゾニサミドの結晶(47.1g)を得た。
通常の再結晶では1,2−ジクロロエタンを用いて製造したゾニサミドの原結晶から残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を得ることはできなかった。これに対し、本発明の実施例の製造方法で得られるゾニサミドの結晶の残留1,2−ジクロロエタンの濃度は5ppmよりも遥かに低い1ppm未満(検出限界未満)であった。実施例4に示すとおり、本製造方法はゾニサミドの原結晶に大量の1,2−ジクロロエタンが残留していても有効な方法である。また、実施例5に示すとおり、ゾニサミドの結晶の収率を低下させることもほとんどない。
以上のことより、本製造方法によって、1,2−ジクロロエタンを使用して製造したゾニサミドの原結晶から残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を効率よく製造することができる。

Claims (5)

  1. 1,2−ジクロロエタンを溶媒として1,2−ベンズイソキサゾール−3−メタンスルホン酸クロリドとアンモニアを反応させ、反応混合物を濃縮して得られた残留物に水を加えて濾取した、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppmを超える、ゾニサミドの結晶に含水イソプロパノールを加えた後、この混合物から共沸蒸留により1,2−ジクロロエタンを除去し、共沸蒸留後の残留混合物から残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下である結晶を取得することからなる、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を製造する方法。
  2. 下記工程(a)、工程(b)、工程(c)および工程(d)からなる、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を製造する方法:
    (a)1,2−ジクロロエタンを溶媒として1,2−ベンズイソキサゾール−3−メタンスルホン酸クロリドとアンモニアを反応させ、反応混合物を濃縮して得られた残留物に水を加えて濾取した、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppmを超えるゾニサミドの結晶を含水イソプロパノールに溶解した後この混合物の蒸留を開始し;
    (b)1,2−ジクロロエタンの共沸終了後に蒸留を中止し;
    (c)上記工程(b)で得られる残留混合物を冷却し;
    (d)上記工程(c)で析出したゾニサミドの結晶を濾取し、乾燥する。
  3. 下記工程(a)、工程(b)、工程(c1)および工程(d1)からなる、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppm以下であるゾニサミドの結晶を製造する方法:
    (a)1,2−ジクロロエタンを溶媒として1,2−ベンズイソキサゾール−3−メタンスルホン酸クロリドとアンモニアを反応させ、反応混合物を濃縮して得られた残留物に水を加えて濾取した、残留1,2−ジクロロエタンの濃度が5ppmを超えるゾニサミドの結晶を含水イソプロパノールに溶解した後この混合物の蒸留を開始し;
    (b)1,2−ジクロロエタンの共沸終了後に蒸留を中止し;
    (c1)上記工程(b)で得られる残留混合物にイソプロパノールおよび/または水を加え、この混合物を加熱して蒸留中に析出した結晶を溶解した後冷却する;
    (d1)上記工程(c1)で析出したゾニサミドの結晶を濾取し、乾燥する。
  4. 含水イソプロパノールが35〜65vol%含水イソプロパノールである請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 蒸留を中止するときの温度が78℃〜100℃である請求項2または3に記載の製造方法。
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