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JP4773683B2 - 座標入力装置 - Google Patents

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JP4773683B2 JP2003376733A JP2003376733A JP4773683B2 JP 4773683 B2 JP4773683 B2 JP 4773683B2 JP 2003376733 A JP2003376733 A JP 2003376733A JP 2003376733 A JP2003376733 A JP 2003376733A JP 4773683 B2 JP4773683 B2 JP 4773683B2
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Description

本発明は座標入力装置に係わり、ディスプレイ上のカーソル等の位置を制御可能な座標入力装置に関する。
従来の座標入力装置51は、図5に示すように、合成樹脂等の成型品から成る操作部材52が配設され、この操作部材52は、外形が8角形状の基部53とこの基部53から直立する操作部54とからなっている。
前記操作部54の周囲の基部53の4方向には、三角孔53aと、この三角孔53a、53aに挟まれた部分の4箇所に、それぞれ梁部53bが形成されている。
また、基部53の下面には凹部53cが所定深さで形成され、この凹部53cが形成された部分の基部53は薄肉になっている。
また、基部53の下面で凹部53cの天井部には、フレキシブル基板55が接着剤等で固着されている。前記フレキシブル基板55には、基部53の梁部53bと対向する部分の4箇所に、それぞれ検出素子(図示せず)が形成されている。
前記検出素子は、フレキシブル基板55に印刷形成した抵抗体からなり、操作部54の傾倒操作による梁部53bの伸び縮みに連動して、抵抗値が変化するようになっている。
また、基部53と対向する側には、取付板56が配設されており、この取付板56は、基部53と対向する支持部56aの外周部に、4個の脚部56bが直立して形成されている。
前記取付板56には、支持部56aから3方に延びて腕部56cがそれぞれ形成され、この腕部56cには、それぞれ取付孔56dが貫通形成されている。
そして、取付板56の支持部56a上に、操作部材52の基部53を位置させて、脚部56bの先端をカシメ付けて、操作部材52と取付板56とが一体化されている。
このような従来の座標入力装置51を用いたキーボード入力装置には、図6に示すように、下部に金属板からなるメタルフレーム61が配設され、このメタルフレーム61の所定位置に3個の凸部61aが、後述する接点部62aと干渉しない位置に突出形成されている。
また、メタルフレーム61の上面には、複数の接点部62aが互いに所定の隙間を有して対向形成されたシート状のメンブレンスイッチ62が載置されている。
また、メンブレンスイッチ62には、3個の凸部61aが位置する部分に、座標入力装置52の取付板56の外形とほぼ同じ形状の開口部62bが形成されている。また、図6に示すメンブレンスイッチ62の後方側には、複数の接点部62aに接続された配線パターン62cを引き出しするための端子部62dが導出している。
そして、開口部62bに取付板56を位置させると、3個の凸部61aに取付板56の取付孔56dが嵌合し、この凸部61aをカシメ付けることで、座標入力装置51がキーボード入力装置に一体化される。
また、複数の接点部62a上には、接点部62aの数に対応した数の操作キー(図示せず)が実装されており、この操作キーに囲まれた位置に座標入力装置51の操作部54が位置して傾倒操作可能になっている。
このような従来の座標入力装置51は、操作部54を所定の方向に傾倒操作することにより、梁部53bがそれぞれ伸び縮みする。
すると、梁部53bの下面のフレキシブル基板55に形成した検出素子が伸び縮みして、それぞれの検出素子の抵抗値が変化する。
前記それぞれの検出素子の抵抗値の変化を制御部(図示せず)が検出すると、抵抗値の変化量に対応して、例えばパーソナルコンピュータ等のディスプレー上のカーソルを所望に位置に移動させることができるようになっている。
特開2000−214985号公報
しかし、前述したような従来の座標入力装置は、接点部62aと接点部62aとの間隔が狭くなると、取付板56の腕部56cを取り付けることができなくなるので、接点部62aと接点部62aとの間隔がある程度広くなければならなかった。そのために、座標入力装置51の取付位置が限定されて、従来の座標入力装置51を用いたキーボード入力装置の設計の自由度が狭くなるという問題があった。
また、取付板56のメタルフレーム61への取付は、腕部56cが接点部62aに干渉しないように3箇所になっていたために、検出素子の検出感度バランスがくずれてしまうおそれがあった。
本発明は前述したような課題を解決するもので、本発明の座標入力装置を用いる装置側の設計の自由度を拡げることができると共に、検出素子の検出感度バランスを改善させることができる座標入力装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための第1の手段として本発明の座標入力装置は、所定厚さの基部とこの基部から直立形成された操作部とを有する操作部材と、前記操作部の傾倒量および傾倒方向を検出可能な検出素子とを備え、前記操作部材は、前記基部が所定の大きさのプリント基板の上面に載置可能とされ、前記プリント基板の下面に配設した取付板を介して前記基部が固定されており、前記基部の下面と前記プリント基板の前記上面との間には、所定寸法の隙間が形成され、前記隙間が形成された部分の前記基部の前記下面には、フレキシブル基板が固着され、前記フレキシブル基板における前記基部の下面側には、複数の前記検出素子が形成され、前記基部には、前記操作部の周方向に対して等間隔に複数の捨て孔が形成され、前記基部のうち前記各捨て孔に挟まれた部分は、それぞれ梁部とされ、前記基部の下面には、前記梁部を薄肉にするための凹部が形成されており、前記操作部材と前記フレキシブル基板と前記取付板とを一体化した前記プリント基板が、キーボード入力装置におけるフレームの下面から取り付けられ、前記操作部が前記フレームに形成された孔を挿通して前記キーボード入力装置における複数の操作キーの間に配置されることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第2の手段として、前記取付板は、前記基部を前記プリント基板に固定可能な複数の脚部を有し、前記プリント基板には、前記脚部が貫通可能な複数の孔が形成されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第3の手段として、前記取付板は、金属板からなり、前記孔を貫通した前記脚部は、前記基部をカシメによって前記プリント基板に固定可能になっていることを特徴とする。
本発明の座標入力装置の検出素子は、基部の下面とプリント基板の上面との間の隙間に配置されたフレキシブル配線基板における基部の下面側に複数形成され、操作部材は、プリント基板の下面に配設した取付板を介して基部が固定されているので、座標入力装置をモジュール化でき、モジュール化することで、接点部の間隔が狭くなっても取り付け可能である。
また、ゲーム機あるいは携帯電話機等にも取り付けることができ、広範囲に使用することができる。
さらに、検出素子は、フレキシブル基板に複数形成され、隙間が形成された部分の基部の下面に、フレキシブル基板が固着されているので、操作部材に検出素子を形成するのが容易である。
さらにまた、基部には、複数の捨て孔が形成され、各捨て孔に挟まれた部分に各梁部が形成され、かつ梁部を薄肉にするための凹部が形成されているので、基部は、操作部の傾倒操作に連動して容易に撓み可能となっている。
また、取付板は、基部をプリント基板に固定可能な複数の脚部を有し、プリント基板には、脚部が貫通可能な複数の孔が形成されているので、操作部材をプリント基板に取付板の脚部で容易に固定することができ、組立性がよい。
また、取付板は、金属板からなり、孔を貫通した脚部は、カシメによって基部をプリント基板に固定可能になっているので、更に組立性が良い。
また、従来の取付板のみの土台と違い、本発明は取付板とプリント基板が土台となっているので、剛性が高く、操作部に加えた力を精度良く検出素子で検出可能であり、検出感度バランスも向上させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1は本発明の座標入力装置の斜視図であり、図2は本発明の座標入力装置の分解斜視図であり、図3は本発明の座標入力装置を用いたキーボード入力装置の平面図であり、図4は本発明に係わるフレキシブル基板の斜視図である。
まず、本発明の座標入力装置1は、図1、2に示すように、合成樹脂等を成型加工して形成した操作部材2が配設されている。前記操作部材2は、所定厚さで外形が略8角形の基部3が形成され、この基部3の中央部から四角柱状あるいは円柱状のの操作部4が直立形成されている。
前記基部3には、操作部4の周囲に、4箇所の等間隔の位置に略三角状の捨て孔3aが形成され、この捨て孔3aに挟まれた部分に、梁部3bがそれぞれ形成されている。前記梁部3bは、操作部4の矢印A、B方向への傾倒操作に連動して撓み可能な厚さに形成されている。
また、基部3の下面には、所定深さで凹部3cが形成され、この凹部3cが形成された部分の梁部3bが薄肉になって撓み可能になっている。
また、基部3には、捨て孔3aの外側で隣り合う梁部3bと梁部3bとの間に桟部3dが形成されて、基部3の外形が略8角形になっている。
また、四角柱状または円柱状の操作部4には、ゴム等からなるキャップ5が圧入されて取り付けられている。
また、基部3の下面で凹部3cの天井面には、ポリイミド樹脂から成るフレキシブル基板(以下FPCと称する)6が接着剤等で固着されている。
前記FPC6は、図4に示すように、基部3の凹部3cの天井面に取り付け可能な外形が略8角形状の取付部6aと、この取付部6aの一端部から延出する端子部6bとが形成されている。
前記取付部6aの下面側または上面側で、FPC6を基部3の凹部3cに固着したときに梁部3bと対向する部分に、印刷等によって抵抗体等の歪み検出素子から成る検出素子6cが4箇所に等間隔の位置に形成されている。
前記それぞれの検出素子6cには、配線パターン(図示せず)が接続形成され、この配線パターンが取付部6aから端子部6bに引き回しされて形成されている。
そして、検出素子6cは、操作部4を傾倒操作して複数の梁部3bの撓みに連動して、FPC6を介して伸び縮みする。この検出素子6cの伸び縮みで、抵抗値が変化するようになっている。
また、操作部材2は、基部3が所定の大きさのプリント基板7の上面に載置されて取付可能になっている。前記プリント基板7には、4個のスリット状の孔7aが互いに等間隔の位置に貫通形成されている。
また、プリント基板7の下面側には、金属板からなる取付板8が配設されている。前記取付板8は、プリント基板7の下面に密着可能な平端部8aと、この平坦部8aの外周部の4箇所を、上方に折り曲げて4個の脚部8bが直立して形成されており、4個の脚部8bが、プリント基板7の孔7aに挿通可能になっている。尚、図2に示す取付板8の脚部8bは、先端部が内側に略直角に折り曲げられてコ字状になっているが、これは組立後の脚部を示すもので、組立前の脚部6bは、先端部が曲がらない垂直状になっている
前述したような構成の座標入力装置1の組立は、まず、検出素子6cを4箇所に印刷形成したFPC6を操作部材2の基部3の下面で凹部3cの天井面に接着剤等で固着する。
その後、基部3のそれぞれの桟部3dをプリント基板7の孔7aに位置合わせして、プリント基板7に操作部材2を治具(図示せず)等で固定する。この状態のプリント基板7の下面側の取付板8を位置させて、脚部8bを孔7aの挿通する。
そして、孔7aから挿通した脚部8bは、基部3の桟部3dの外側に位置する。この桟部3dの外側に位置する脚部8bの先端を、操作部4側にカシメ付けることで、操作部材2がプリント基板7に一体化される。
次ぎに、FPC6の端子部6bをプリント基板7の配線パターン(図示せず)に半田付け等で接続する。また、操作部4の上端部にキャップ5を圧入することにより、本発明の座標入力装置1がモジュール化されて組立される。
このように組み立てられた本発明の座標入力装置1を、例えば図3に示すような、キーボード入力装置10に用いる場合は、複数の操作キー11が、メンブレンスイッチ(図示せず)を介してメタルフレーム12上に配設されている。
そして、メタルフレーム12の下面の所定位置にプリント基板7をネジ(図示せず)等で取り付けると、操作部4がメタルフレーム12およびメンブレンスイッチに形成した孔(図示せず)を挿通して、例えば3個の操作キーG、H、Bの各キートップ間に操作部4に圧入したキャップ5が位置する。この時のキャップ5は操作キー12のトップ面から若干突出した状態となる。
このような本発明の座標入力装置1を取り付けたキーボード入力装置10は、操作者が所望の操作キー12を操作しながら、左手または右手の人差し指で容易に座標入力装置1の操作部4を傾倒操作することができる。
そして、操作部4が傾倒すると、梁部3bが撓んで伸び縮みする。この梁部3bの伸び縮みに連動して、FPC6を介して検出素子6cが伸び縮みする。前記検出素子6cは、伸びると抵抗値が増加し、縮むと抵抗値が減少して電圧が変化する。この検出素子6c間で電圧差を制御部(図示せず)が検出して、例えばパーソナルコンピュータ等のディスプレイ上のカーソル等を所望の位置に移動可能になっている。
本発明の座標入力装置1は、従来のように、面積の大きな取付板56をメタルフレーム12の上面に取り付けなくて良いので、取付位置の制約が小さくなり、本発明の座標入力装置1を用いたキーボード入力装置等の設計の自由度が拡がる。そのために、本発明の座標入力装置1の用途が拡大し、ゲーム機あるいは携帯電話等にも用いることができる。
また、本発明では、抵抗体からなる検出素子6cをFPC6に形成し、このFPC6を基部3の下面に貼り付けたもので説明したが、基部3の下面に直接検出素子6cを形成したものでも良い。
即ち、検出素子6cは、プリント基板7と対向する基部3の下面側に複数形成したものであれば良い。
本発明の座標入力装置の斜視図である。 本発明の座標入力装置の分解斜視図である。 本発明の座標入力装置を用いたキーボード入力装置の平面図である。 本発明に係わるフレキシブル基板の斜視図である。 従来の座標入力装置の斜視図である。 キーボード入力装置への従来の座標入力装置の取付を説明する斜視図である。
符号の説明
1 本発明の座標入力装置
2 操作部材
3 基部
3a 捨て孔
3b 梁部
3c 凹部
3d 桟部
4 操作部
5 キャップ
6 フレキシブル基板(FPC)
6a 取付部
6b 端子部
6c 検出素子
7 プリント基板
7a 孔
8 取付板
8a 平坦部
8b 脚部

Claims (3)

  1. 所定厚さの基部とこの基部から直立形成された操作部とを有する操作部材と、前記操作部の傾倒量および傾倒方向を検出可能な検出素子とを備え、
    前記操作部材は、前記基部が所定の大きさのプリント基板の上面に載置可能とされ、前記プリント基板の下面に配設した取付板を介して前記基部が固定されており、
    前記基部の下面と前記プリント基板の前記上面との間には、所定寸法の隙間が形成され、
    前記隙間が形成された部分の前記基部の前記下面には、フレキシブル基板が固着され、
    前記フレキシブル基板における前記基部の下面側には、複数の前記検出素子が形成され、
    前記基部には、前記操作部の周方向に対して等間隔に複数の捨て孔が形成され、
    前記基部のうち前記各捨て孔に挟まれた部分は、それぞれ梁部とされ、
    前記基部の下面には、前記梁部を薄肉にするための凹部が形成されており、
    前記操作部材と前記フレキシブル基板と前記取付板とを一体化した前記プリント基板が、キーボード入力装置におけるフレームの下面から取り付けられ、前記操作部が前記フレームに形成された孔を挿通して前記キーボード入力装置における複数の操作キーの間に配置されることを特徴とする座標入力装置。
  2. 前記取付板は、前記基部を前記プリント基板に固定可能な複数の脚部を有し、前記プリント基板には、前記脚部が貫通可能な複数の孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の座標入力装置。
  3. 前記取付板は、金属板からなり、前記孔を貫通した前記脚部は、前記基部をカシメによって前記プリント基板に固定可能になっていることを特徴とする請求項2記載の座標入力装置。
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