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JP2007299037A - 座標入力装置 - Google Patents

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JP2007299037A
JP2007299037A JP2006123890A JP2006123890A JP2007299037A JP 2007299037 A JP2007299037 A JP 2007299037A JP 2006123890 A JP2006123890 A JP 2006123890A JP 2006123890 A JP2006123890 A JP 2006123890A JP 2007299037 A JP2007299037 A JP 2007299037A
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Shinji Hirano
平野  伸児
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】 本発明は、操作部に加える傾倒荷重が小さくても確実に歪み検出センサを操作できると共に、操作基部を確実に基台に固着して操作性に優れた座標入力装置を提供すること。
【解決手段】 第1の実施の形態の座標入力装置1の操作基部4には、操作部3の根元部分から放射状に延びて弾性変形可能な複数の梁部4aが形成され、この梁部4aには、梁部4aの弾性変形を検出可能な歪み検出センサ6が固着され、基台11上には、押圧操作により入力可能なスイッチ部8が配設され、操作基部4は、板状の取付板7を介して基台11に固定され、基台11と取付板7との間には、所定寸法の隙間が形成され、スイッチ部8は、前記隙間が形成された部分の基台11上に固着されているので、操作部3の押圧操作でスイッチ部8を確実に入力操作できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、座標入力装置に係わり、ディスプレイ上のカーソルの位置制御や画像の操作等に用いられる座標入力装置に関する。
従来の座標入力装置51は、図8、図9に示すように、四角柱状の操作部52は、操作基部53の中央部から垂直に立設され、操作部52の根元部分の4つの側面には、操作基部53に接して4個の歪み検出センサ54がそれぞれ配設されている。前記それぞれの歪み検出センサ54は、オーバコート層59に覆われて保護されている。
また、操作基部53には、それぞれの歪み検出センサ54に接続された回路パターン(図示せず)を有する第1フレキシブル基板60が接着されている。
前記操作基部53の下方には、リング55、及び複数の接点板からなるスイッチ部56が順に設けられている。
前記スイッチ部56は、図10に示すように、フィルム状の上部接点板56aと下部接点板56bとが対向配置され、上部接点板56aの対向面には、環状の第1接点56cが、下部接点板56bの対向面には、環状の第2接点56dが互いに対向する位置に同じ径寸法で形成されている。
そして、上部接点板56aと下部接点板56bとの間には、フィルム状のスペーサ56e、56fが挟持され、操作部52を押圧操作しないときは、第1、第2接点56c、56dが接触しないようになっている。
また、スイッチ部56には、第1、第2接点56c、56dに接続された回路パターン(図示せず)を有する第2フレキシブル基板61が配設されている。
このような従来の座標入力装置51は、上述したそれぞれの部材を基台57上に順番に載置しながら、固定が必要な部分を両面粘着テープで接着されている。
また、操作部52の頭部には、キャップ58がかぶせられて組立てられている。このように組立てられた従来の座標入力装置51の操作は、キャップ58を指で動かすことで、操作部52に力が加えられて、操作基部53が動かされてリング55が下方に押圧される。
そして、リング55に押圧されて上部接点板56aが変形する。このことにより、第1、第2接点56c、56dが接触して電気的に導通して座標入力装置51が起動すると共に、歪み検出センサ54が作動し、操作部52に加えられた力の方向を検出し、これに応じた信号を第1フレキシブル基板60を通じて出力される。
これにより、座標入力装置51を接続している電子機器(図示せず)のディスプレイ上のカーソル等を所望の方向に移動させることができる。
また、キャップ58に加えていた力を解除すると、上部接点56a、及びスペーサ56e、56fが元の形状に戻って、第1、第2接点56c、56dが離れて座標入力装置51への電力供給が停止する。
特開2000−122803号公報
しかし、前述したような従来の座標入力装置51は、歪み検出センサ54が操作部52の根元部分に形成されているために、操作部52に加える傾倒荷重が小さい場合に、操作部2の根元部分が変形しにくく、歪み検出センサ54が作動しないおそれがあった。そのために、操作者は、操作部52に大きな傾倒荷重を加えなければならず、操作性が悪いという問題があった。
また、操作基部53及びスイッチ部56は、基台57上に両面粘着テープで接着されているので、周囲温度及び湿度が高くなったり、長い時間経過すると、接着力が低下して操作部52を傾倒操作すると、操作基部53が位置ズレするおそれがあった。
本発明は、前述したような課題を解決するためになされたもので、操作部に加える傾倒荷重が小さくても確実に歪み検出センサを操作できると共に、操作基部を確実に基台に固着して操作性に優れた座標入力装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための第1の手段として本発明の座標入力装置は、柱状の操作部とこの操作部を連結形成した操作基部とを有する操作部材と、前記操作基部を固着可能な取付板と、前記操作部材を固着した前記取付板を固着可能な基台とを備え、前記操作基部には、前記操作部の根元部分から前記操作部の軸心と直交する方向に放射状に延びる複数の梁部が形成され、前記梁部には、前記操作部の傾倒操作で弾性変形する前記梁部の歪みを検出可能な歪み検出センサが固着され、前記取付板は、弾性変形可能な板状部材で形成されて前記基台に固着され、前記取付板と対向する前記基台上には、押圧操作により入力可能なスイッチ部が配設され、前記スイッチ部は、前記操作部の押圧操作で弾性変形する前記取付板により押圧操作可能になっていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第2の手段として、前記基台と前記取付板との間には、所定寸法の隙間が形成され、前記スイッチ部は、前記隙間が形成された部分の前記基台上に固着されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第3の手段として、前記基台上には、前記スイッチ部を構成するドーム状の板バネが配設され、前記取付板には、前記板バネと対向する部分の前記隙間に突部が形成され、前記操作部を押圧操作すると、前記取付板が弾性変形して前記突部が前記板バネを押圧することを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第4の手段として、前記取付板には、前記操作基部を載置して固定可能な載置部が形成され、前記載置部は、前記載置部から放射状に延びる複数の弾性脚部に支持されて前記隙間が形成され、前記弾性脚部は、前記基台側に固定され前記操作部の押圧操作で弾性変形して前記載置部が前記隙間を無くする方向に降下するようになっていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第5の手段として、前記弾性脚部の一部には、前記操作基部を固着可能な第1固着部が形成され、前記載置部に載置した前記操作部材は、前記操作基部が前記第1固着部により前記取付板に一体化されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第6の手段として、前記基台には、前記弾性脚部を固着可能な第2固着部が形成され、前記操作部材を前記一体化した前記取付板が、前記第2固着部により前記基台に一体化されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第7の手段として、前記歪み検出センサは、第1のフレキシブル基板を介して前記操作基部に固着され、前記スイッチ部は、前記板バネが第2のフレキシブル基板を介して前記基台上に固着されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第8の手段として、前記第2のフレキシブル基板には、前記板バネの外周部が載置されて接続するリング状の第1固定接点と、この第1固定接点の内周部に形成されて前記反転した前記板バネの天井部が接触する第2固定接点とが形成されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第9の手段として、前記板バネは、接着テープにより前記第2のフレキシブル基板に取付けられていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第10の手段として本発明の第2に実施の形態の座標入力装置は、柱状の操作部とこの操作部を連結形成した操作基部とを有する操作部材と、前記操作基部を固着可能な基台とを備え、前記操作基部には、前記操作部の根元部分から前記操作部の軸心と直交する方向に放射状に延びる複数の梁部が形成され、前記梁部には、前記操作部の傾倒操作により弾性変形する前記梁部の歪みを検出可能な歪み検出センサが固着され、前記操作基部と対向する前記基台上には、押圧操作により入力可能なスイッチ部が配設され、前記スイッチ部と前記歪み検出センサとは、1枚のフレキシブル基板に折り曲げ部を挟んで所定の間隔を有して形成され、前記折り曲げ部から前記フレキシブル基板を2つ折りにして前記スイッチ部上に前記歪み検出センサを位置させた状態で、前記歪み検出センサが、前記フレキシブル基板を介して前記梁部が形成された部分の前記操作基部に固着され、前記スイッチ部が、前記フレキシブル基板を介して前記基台上に固着されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第11の手段として、前記フレキシブル基板には、前記折り曲げ部を挟んで第1基板部と第2基板部とが形成され、前記歪み検出センサが前記第1基板部に、前記スイッチ部が前記第2基板部にそれぞれ形成され、前記第1基板部が前記梁部に固着され、前記第2基板部が前記基台上に固着されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第12の手段として、前記柱状の操作部には、軸心方向と平行方向に貫通孔が形成され、前記貫通孔には、軸心方向に押圧操作可能な押圧棒が挿入され、前記スイッチ部は、前記押圧棒を押圧操作することにより入力可能になっていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第13の手段として、前記スイッチ部には、押圧操作により反転可能なドーム状の板バネが配設され、前記押圧棒の押圧操作で、前記押圧棒が前記板バネを押圧して反転するようになっていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第14の手段として、前記フレキシブル基板の前記折り曲げ部は、前記スイッチ部及び前記歪み検出センサから所定寸法離れた位置に形成されていることを特徴とする。
本発明の第1の実施の形態の座標入力装置の操作基部には、操作部の根元部分から放射状に延びて弾性変形可能な複数の梁部が形成され、梁部には、操作部の傾倒操作で弾性変形する梁部の歪みを検出可能な歪み検出センサが固着され、取付板は、弾性変形可能な板状部材で形成されて基台に固着され、取付板と基台との間には、操作部の押圧操作で弾性変形する取付板により入力可能なスイッチ部が配設されているので、操作部の傾倒操作に連動して確実に歪み検出センサを作動させることができる。
また、基台と取付板との間には、所定寸法の隙間が形成され、スイッチ部は、隙間が形成された部分の基台上に固着されているので、操作部の押圧操作でスイッチ部を確実に入力操作することができる。
また、基台上には、スイッチ部を構成するドーム状の板バネが配設され、取付板には、板バネと対向する部分の隙間に突部が形成され、操作部を押圧操作すると、取付板が弾性変形して突部が板バネを押圧するので、突部によって板バネを確実に反転させることができる。
また、取付板には、操作基部を載置して固定可能な載置部が形成され、載置部は、載置部から放射状に延びる複数の弾性脚部に支持されて隙間が形成され、弾性脚部は、基台側に固定され操作部の押圧操作で弾性変形して載置部が隙間を無くする方向に降下するようになっているので、操作部を軽く押圧操作することで容易にスイッチ部を入力操作でき、操作性に優れた座標入力装置を提供できる。
また、弾性脚部の一部には、操作基部を固着可能な第1固着部が形成され、載置部に載置した操作部材は、操作基部が第1固着部により取付板に一体化されているので、組立て時の取り扱いが容易である。
また、基台には、弾性脚部を固着可能な第2固着部が形成され、操作部材を一体化した取付板が、第2固着部により基台に一体化されているので、操作部材を一体化した取付板を基台に確実に固着でき、操作部材を繰り返し傾倒操作しても、操作部材と基台とが位置ズレすることがない。
また、歪み検出センサは、第1のフレキシブル基板を介して操作基部に固着され、スイッチ部は、板バネが第2のフレキシブル基板を介して基台上に固着されているので、組立性に優れている。
また、第2のフレキシブル基板には、板バネの外周部が載置されて接続するリング状の第1固定接点と、この第1固定接点の内周部に形成されて反転した板バネの天井部が接触する第2固定接点とが形成されているので、板バネを確実に第1固定接点部に接続させて組立てることができる。
また、板バネは、接着テープにより第2のフレキシブル基板に取付けられているので、組立て時のスイッチ部の取り扱いが容易である。
また、本発明の第2の実施の形態の座標入力装置の操作基部と基台との間には、押圧操作により入力可能なスイッチ部が配設され、スイッチ部と歪み検出センサとは、1枚のフレキシブル基板に折り曲げ部を挟んで所定の間隔を有して形成され、折り曲げ部からフレキシブル基板を2つ折りにしてスイッチ部上に歪み検出センサを位置させた状態で、歪み検出センサが、フレキシブル基板を介して梁部が形成された部分の操作基部に固着され、スイッチ部が、フレキシブル基板を介して基台上に固着されているので、フレキシブル基板が1枚で良く、部品点数を削減でき組立性が良好である。
また、フレキシブル基板には、折り曲げ部を挟んで第1基板部と第2基板部とが形成され、歪み検出センサが第1基板部に、スイッチ部が第2基板部にそれぞれ形成され、第1基板部が梁部に固着され、第2基板部が基台上に固着されているので、フレキシブル基板の取り付けが容易である。
また、柱状の操作部には、軸心方向と平行方向に貫通孔が形成され、貫通孔には、軸心方向に押圧操作可能な押圧棒が挿入され、スイッチ部は、押圧棒を押圧操作することにより入力可能になっているので、スイッチ部の操作が容易である。
また、スイッチ部には、押圧操作により反転可能なドーム状の板バネが配設され、押圧棒の押圧操作で、押圧棒が板バネを押圧して反転するようになっているので、スイッチ部の押圧操作が容易で、操作性に優れている。
また、フレキシブル基板の折り曲げ部は、スイッチ部及び歪み検出センサから所定寸法離れた位置に形成されているので、折り曲げ部を2つ折りした時に発生する歪みがスイッチ部及び歪み検出センサに影響するのを防止できる。
以下に、本発明の座標入力装置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の斜視図であり、図2は図1の要部断面図であり、図3は図1の分解斜視図であり、図4は本発明の第2の実施の形態の斜視図であり、図5は図4の分解斜視図であり、図6、図7は、本発明の第2の実施の形態に係わるフレキシブル基板の斜視図である。
まず、本発明の第1の実施の形態の座標入力装置1を図1〜図3に基づいて説明すると、操作部材2は、合成樹脂材料等からなり、円柱状の操作部3と、この操作部3を図示上面側の一方の面側に連結形成した外形が略円形状の操作基部4とが設けられている。
前記操作基部4には、操作部3の根元部分から操作部3の軸心Aと直交する方向に90度間隔で放射状に所定長さで延びる4本の梁部4aが形成され、この梁部4aの延長端部である先端部には、隣り合う梁部4a同士を連結する桟部4bが形成され、梁部4aと桟部4bとに囲まれた部分に略三角形状の開口部4cが貫通形成されている。
前記操作基部3は、桟部4bが後述する取付板7の第1固着部7fにより固着可能になっている。
また、操作基部4は、一方の面である上面が平坦状に形成され、厚さが桟部4cを形成した部分に対して、梁部4aが形成された部分が薄くなって、他方の面である下面が段差状になっている。前記操作基部4の下面は、図2に示すように、梁部4aが形成された部分と操作部3が形成された部分とは、概ね同一面となっているが、操作部3が形成された部分の中央部には成形ゲート残りの逃げ用に所定深さの凹部4dが形成されている。
また、操作基部4の下面で、同一面となっている操作部3と梁部4aとが形成された部分には、第1のフレキシブル基板5が配設されている。
前記第1のフレキシブル基板5には、操作基部4の下面に固着可能なセンサ形成部5aと、このセンサ形成部5aから所定長さで延びる引出し部5bとが形成されている。
前記センサ形成部5aは、略十字状の腕部5cが4方向に延出形成され、それぞれの腕部5cの図示下面側に歪み検出センサ6が形成されている。前記歪み検出センサ6は、抵抗インクを印刷して形成した抵抗体からなり、それぞれの歪み検出センサ6には、回路パターン(図示せず)が接続されて引き出し部5b側に引き出されている。そして、それぞれの歪み検出センサ6から出力される信号が外部の電子機器側の制御部(図示せず)に出力されるようになっている。
このような第1のフレキシブル基板5は、操作部3と梁部4aとが形成された部分の操作基部4の下面に、センサ形成部5aが接着剤等で固着され、十字状の腕部5cがそれぞれの梁部4aの下面に位置している。
また、第1のフレキシブル基板5を取付けた状態の操作部材2は、梁部4a先端の桟部4bが取付板7に固着可能になっている。前記取付板7は、弾性を有する金属板からなり、中央部に操作部材2の操作基部4を載置可能な平坦状の載置部7aが形成されている。前記取付板7は、載置部7aから放射状の4方向に延びて複数の弾性脚部7bが形成されて、上面視の形状が略十字状になっている。
前記複数の弾性脚部7bは、長手方向に略矩形状の抜き孔7cがプレス加工等でそれぞれ打抜き形成されて、抜き孔7cを挟んで細幅状の2本の脚部がそれそれ形成されている。そのために、取付板7は、載置部7aに固着した操作部材2に加える押圧力が小さくても、容易に弾性脚部7bが弾性変形して、載置部7aを降下させることができる。
また、載置部7aから4方向に延出形成された弾性脚部7bの先端部がクランク状に折り曲げされて固定部7dが形成され、この固定部7dによって、2本の細幅状の脚部が連結されて弾性脚部7bが構成されている。
また、クランク状に折り曲げされた固定部7dと弾性脚部7bとの間に所定寸法の段差が形成されている。そのために、取付板7を後述する基台11に載置すると、載置部7aと基台11との間に所定寸法の隙間が形成されるようになっている。また、固定部7dには、外側端面が所定の幅寸法と深さ寸法で切り欠きされて位置決め部7eが形成され、この切り欠き部7eを後述する基台11の第2固着部11cに係合させることで、取付板7が基台11に位置決めされるようになっている。
また、載置部7aには、弾性脚部7bの抜き孔7cを打抜き加工時に図示上方に切り曲げして、カシメ部である4本の第1固着部7fが所定高さで形成されている。前記載置部7aの中央部には、後述する板バネ8aと対抗する部分に突部7gが突出形成されている。
前記突部7gの突出寸法は、弾性脚部7bと固定部7dとの段差寸法より小さく、固定部7dを後述する基台11に取付けると、突部7gと基台11との間に所定寸法の隙間が形成されるようになっている。
そのために、後述する基台11に取付板7を固着した状態で、載置部7aに押圧荷重を加えて弾性脚部7bが弾性変形することで、突部7gが前記所定寸法の隙間を降下するようになっている。
また、取付板7の下部には、スイッチ部8を形成する第2のフレキシブル基板9が配設されている。前記スイッチ部8は、弾性を有する金属板をドーム状に形成した板バネ8aを有し、この板バネ8aは、接着テープ8bに上面を覆うように接着されている。
また、第2のフレキシブル基板9側には、スイッチ形成部9aが形成され、このスイッチ形成部9aに、径の大きなリング状の第1固定接点9bと、この第1固定接点9bの内周側に、第1固定接点9bと絶縁された円形状で径の小さな第2固定接点9cとが形成されている。
そして、スイッチ形成部9a上に板バネ8aを接着した接着テープ8bを接着すると、ドーム状の板バネ8aの外周部が第1固定接点9b上に位置して電気的に接触するようになっている。
また、図3に示す第2のフレキシブル基板9のスイッチ形成部9aからは、図示左右方向に延びて延出部9d、9dが形成され、この延出部9dには、第1、第2固定接点9b、9cに接続される回路パターン(図示せず)が引き出しされている。
このようなスイッチ部8が形成された第2のフレキシブル基板9は、スイッチ形成部9aの下面が略十字状の両面粘着テープ10を介して金属板からなる基台11に固着されている。前記基台11の中央部には、図3の2点鎖線で示すように、両面粘着テープ10を接着可能な大きさのスイッチ形成部11aが形成されている。また、基台11は、スイッチ形成部11aから4方向に延びて平坦状の取付板載置部11bが形成されて略十字状になっている。前記取付板載置部11bの4箇所の先端部には、上方に折り曲げしてカシメ部である第2固着部11cが形成され、第2固着部11cに取付板7の位置決め部7eを係合させることで、取付板7を基台11に位置決めできるようになっている。
このような本発明の第1の実施の形態の座標入力装置1の組立ては、歪み検出センサ6を形成した第1のフレキシブル基板5のセンサ形成部5aを下面に接着した操作部材2の操作基部4を、取付板7の載置部7aに載置する。
次に、それぞれの第1固着部7fを操作基部4の桟部4bを抱き込むようにカシメ治具(図示せず)でカシメ付けて固着することで、操作部材2と取付板7とが一体化されて操作部材ユニット(図示せず)が組立てられる。
次に、板バネ8aを接着した接着テープ8bを、第2のフレキシブル基板9のスイッチ形成部9aに接着してスイッチ部8を形成すると共に、スイッチ形成部9aの下面に両面粘着テープ10を接着する。
そして、下面に両面粘着テープ10を接着したスイッチ形成部9aをスイッチ載置部11a上に載置して接着すると、第2フレキシブル基板9が基台11に一体化されて基台ユニット(図示せず)が組立てられる。
即ち、取付板7と対向する基台11上には、押圧操作により入力可能なスイッチ部8が配設されている。
次に、取付板7の位置決め部7eを基台11の第2固着部11cに係合させて、取付板7のそれぞれの固定部7dを基台11のそれぞれの取付板載置部11bに載置すると、取付板7が基台11に位置決めされる。
この状態で、それぞれの第2固着部11cをカシメ治具(図示せず)で図2に示すようにカシメ付けて固着すると、操作部材ユニットと基台ユニットとが一体化されて本発明の第1の実施の形態の座標入力装置1が組立てられる。
このように組立てられた座標入力装置1の操作は、先ず、操作部材2の操作部3の先端に指等を位置させて、操作部3に矢印X方向或いはY方向の傾倒荷重を加えると、この傾倒荷重に連動して取付板7に固着された操作基部4の梁部4aが歪む。この梁部4aの歪みを歪み検出センサ6が検出して、梁部4aの歪み量に対応した大きさの信号が出力される。
この信号が第1のフレキシブル基板5の回路パターンを介して、外部の電子機器側の制御部(図示せず)に出力される。すると、歪み検出センサ6からの出力信号に対応して、電子機器側のディスプレー上のカーソルを所望の位置に移動させることができる。
また、所望の位置に移動させたカーソルを決定する場合は、操作部3に矢印Z方向の押圧荷重を加える。すると、取付板7の弾性脚部7bが図示下方に弾性変形して、操作基部4を固着した載置部7aが降下する。
そして、載置部7aと共に降下する突部7gが、板バネ8aの頂部を押圧することで、板バネ8aが反転してクリック感が発生すると共に、板バネ8aの天井部が第2固定接点9cに接して、第1、第2固定接点9b、9cが電気的に接続して、スイッチ部8が入力される。
このことにより、所望の位置に移動させたカーソルを決定することができる。即ち、操作部3を押圧操作することで、板バネ8aが反転して発生するクリック感によって、操作者は、スイッチ部8が入力されたことを認識できる。
また、本発明の第2の実施の形態の座標入力装置21を図4〜図7に基づいて説明すると、操作部材22は、合成樹脂材料等からなり、角柱状の操作部23と、この操作部23の図示下部側の一端部側には、外形が略円形状の操作基部24とが一体形成されている。前記角柱状の操作部23には、軸心Bと平行方向に貫通孔23aが形成され、操作部23の図示上端側に貫通孔23aに接して略四角形の逃げ孔23bが所定深さで形成され、操作部23の平坦状の外周側面23cには、係止突起23dがそれぞれ形成されている。
前記操作基部24には、第1の実施の形態と略同形状に形成されて、操作部23の根元部分から操作部23の軸心Bと直交する方向に90度間隔で放射状に所定長さで延びる4本の梁部24aが形成され、この梁部24aの外周端部には、隣り合う梁部24a同士を連結する桟部24bが形成され、梁部24aと桟部24bとに囲まれて略三角形状の開口部24cが貫通形成されている。
また、操作基部24は、上面が平坦状に形成されて、桟部24cが形成された部分の厚さが厚く、梁部24aが形成された部分の厚さが薄くなって、下面が段差状になっている。そして、操作基部24の下面は、梁部24aが形成された部分と操作部23が形成された部分とが同一厚さの平坦状となっている。
また、操作部23の貫通孔23aには、押圧棒25が図示上下動可能に挿入されており、押圧棒25は、軸部25aとこの軸部25aの上端部に軸部25aより太径の頭部25bが形成され、この頭部25bに回り止め部25cが突出形成されている。 そして、押圧棒25は、軸部25aを操作部23の孔に挿入すると、頭部25bが逃げ孔23bに嵌合して、回り止めされるようになっている。また、軸部25aを貫通孔23aに挿入した状態の押圧棒25上には、押圧棒25を抜け止めするための抜け止めケース26が配設されている。
前記抜け止めケース26は、図示上方が遮蔽されていると共に、四方が舌片26aで覆われて図示下方が開放されている。前記舌片26aには、上下方向に長孔状のスライド孔26bがそれぞれ形成され、抜け止めケース26を、貫通孔23aに押圧棒25を挿入した状態の操作部23上からかぶせて図示下方に押し込むと、それぞれの舌片26aが外周側面23cに沿って降下して、スライド孔26bに係止突起23dが係合する。このことで、押圧棒25が抜け止めケース26により、操作部23から抜け止めされる。
また、抜け止めケース26には、弾性を有するゴム等からなる操作ツマミ27が圧入等で固着されて、抜け止めケース26と共に操作ツマミが上下動するようになっている。
また、操作基部24の下面で、操作部23と梁部24aとが形成された部分には、1枚のフレキシブル基板28が配設されている。前記フレキシブル基板28は、図7に示すように、折り曲げ部28aを挟んで所定の間隔を有して第1基板部28bと第2基板部28cとが形成されている。
前記第1基板部28bには、第1の実施の形態で説明した歪み検出センサ6が4箇所に形成され、第2基板部28cは、幅広部と細幅部とが形成され、細幅部が図示右方向に延長形成されている。
そして、第2基板部28cの図示右方向に延びる細幅部上には、第1の実施の形態で説明したスイッチ部8が形成されている。前記スイッチ部8は、板バネ8aを接着した粘着テープ28dが、第2基板部28cの細幅部上に接着されてスイッチ部8が形成されている。
このようなフレキシブル基板28は、折り曲げ部28aから第1基板部28bを矢印C方向に2つ折りにされて、スイッチ部8上に歪み検出センサ6が対向して位置するようになっている。
また、第1、第2基板部28b、28cを連結する折り曲げ部28aは、図6、図7に示すように、歪み検出センサ6及びスイッチ部8から所定寸法離れた位置に形成されているので、折り曲げ部28aを2つ折りした時に発生する歪みが、歪み検出センサ6及びスイッチ部8に伝達されないようになっている。
そのために、歪み検出センサ6は、梁部24aの歪みを高精度に検出できると共に、スイッチ部28は、押圧棒25に加える押圧操作力が小さくても確実に入力できる。
また、折り曲げ部28aから2つ折りにされたフレキシブル基板28は、歪み検出センサ6が形成された部分の第1基板部28bが、操作部基部24の他方の面(図5に示めす下面側)で梁部24aと操作部23とが形成された部分に両面粘着テープ或いは接着剤等で固着されている。
また、粘着テープ28dを接着してスイッチ部8が形成された第2基板部28cが基台29の中央部に両面粘着テープ等で固着されている。前記基台29は、金属板からなり、中央部に操作基部24を載置可能な平坦状の載置部29aが形成され、
この載置部29aの外側の4箇所を上方に折り曲げて固着部29bがそれぞれ形成されている。
また、載置部29aから外側に延びる腕部29cが形成され、この腕部29cが外部の電子機器に取り付け可能になっている。
このような本発明の第2の実施の形態の座標入力装置21は、操作基部24を基台29の載置部29aに載置して、固着部29bを桟部24bにカシメ付けて固着することで、操作部材22が基台29に一体化されて組立てられている。
そして、操作ツマミ27は、押圧棒25がスイッチ部8の板バネ8aによって上方に押し上げられれて所定高さに上昇した初期状態になっている。
このように組立てられた第2の実施の形態の座標入力装置21の操作は、先ず、初期状態の上昇位置にある操作ツマミ27上に指等を位置させて、操作ツマミ27に矢印X方向或いはY方向の傾倒荷重を加えると、この傾倒荷重が抜け止めケース26を介して操作部23に伝達される。
このことにより、梁部24aが歪み、この梁部24aの歪みを歪み検出センサ6が検出するようになっている。
また、初期状態にある操作ツマミ27に矢印Z方向の押圧荷重を加えると、抜け止めケース26が上昇位置にある押圧棒25を押し下げる。すると、押圧棒25の軸部25a下端が、第1の実施の形態で説明したドーム状の板バネ8aの頂部を押圧する。
すると、板バネ8aが反転してクリック感が発生すると共に、板バネ8aの天井面が第2基板部28c上の第1の実施の形態で説明した第2固定接点9cに電気的に接する。このことにより、第1、第2固定接点9b、9cが電気的に接続してスイッチ部8が入力され、カーソルを所望の位置で決定することができる。
このような本発明の第2の実施の形態の座標入力装置21は、1枚のフレキシブル基板28が、折り曲げ部28aから2つ折りにされて、歪み検出センサ6を形成した第1基板部28bが操作基部24の他方の面に固着され、スイッチ部8を形成した第2基板部28cを基台29に固着されているので、部品点数を削減できると共に、組立てが容易である。
本発明の第1の実施の形態の斜視図である。 図1の要部断面図である。 図1の分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の斜視図である。 図4の分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係わるフレキシブル基板の折り曲げを説明する斜視図である 本発明の第2の実施の形態に係わるフレキシブル基板を折り曲げる前の斜視図である。 従来の座標入力装置の斜視図である。 図8の分解斜視図である。 従来の座標入力装置のスイッチ部を説明する分解斜視図である
符号の説明
1 第1の実施の形態の座標入力装置
2 操作部材
3 操作部
4 操作基部
4a 梁部
4b 桟部
4c 開口部
4d 凹部
5 第1のフレキシブル基板
5a センサ形成部
5b 引き出し部
5c 腕部
6 歪み検出センサ
7 取付板
7a 載置部
7b 弾性脚部
7c 抜き孔
7d 固定部
7e 位置決め部
7f 第1固着部
7g 突部
8 スイッチ部
8a 板バネ
8b 接着テープ
9 第2のフレキシブル基板
9a スイッチ形成部
9b 第1固定接点
9c 第2固定接点
10 両面粘着テープ
11 基台
11a スイッチ載置部
11b 取付板載置部
11c 第2固着部

Claims (14)

  1. 柱状の操作部とこの操作部を連結形成した操作基部とを有する操作部材と、前記操作基部を固着可能な取付板と、前記操作部材を固着した前記取付板を固着可能な基台とを備え、前記操作基部には、前記操作部の根元部分から前記操作部の軸心と直交する方向に放射状に延びる複数の梁部が形成され、前記梁部には、前記操作部の傾倒操作で弾性変形する前記梁部の歪みを検出可能な歪み検出センサが固着され、前記取付板は、弾性変形可能な板状部材で形成されて前記基台に固着され、前記取付板と対向する前記基台上には、押圧操作により入力可能なスイッチ部が配設され、前記スイッチ部は、前記操作部の押圧操作で弾性変形する前記取付板により押圧操作可能になっていることを特徴とする座標入力装置。
  2. 前記基台と前記取付板との間には、所定寸法の隙間が形成され、前記スイッチ部は、前記隙間が形成された部分の前記基台上に固着されていることを特徴とする請求項1記載の座標入力装置。
  3. 前記基台上には、前記スイッチ部を構成するドーム状の板バネが配設され、前記取付板には、前記板バネと対向する部分の前記隙間に突部が形成され、前記操作部を押圧操作すると、前記取付板が弾性変形して前記突部が前記板バネを押圧することを特徴とする請求項2記載の座標入力装置。
  4. 前記取付板には、前記操作基部を載置して固定可能な載置部が形成され、前記載置部は、前記載置部から放射状に延びる複数の弾性脚部に支持されて前記隙間が形成され、前記弾性脚部は、前記基台側に固定され前記操作部の押圧操作で弾性変形して前記載置部が前記隙間を無くする方向に降下するようになっていることを特徴とする請求項2、又は3記載の座標入力装置。
  5. 前記弾性脚部の一部には、前記操作基部を固着可能な第1固着部が形成され、前記載置部に載置した前記操作部材は、前記操作基部が前記第1固着部により前記取付板に一体化されていることを特徴とする請求項4記載の座標入力装置。
  6. 前記基台には、前記弾性脚部を固着可能な第2固着部が形成され、前記操作部材を前記一体化した前記取付板が、前記第2固着部により前記基台に一体化されていることを特徴とする請求項5記載の座標入力装置。
  7. 前記歪み検出センサは、第1のフレキシブル基板を介して前記操作基部に固着され、前記スイッチ部は、前記板バネが第2のフレキシブル基板を介して前記基台上に固着されていることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の座標入力装置。
  8. 前記第2のフレキシブル基板には、前記板バネの外周部が載置されて接続するリング状の第1固定接点と、この第1固定接点の内周部に形成されて前記反転した前記板バネの天井部が接触する第2固定接点とが形成されていることを特徴とする請求項7記載の座標入力装置。
  9. 前記板バネは、接着テープにより前記第2のフレキシブル基板に取付けられていることを特徴とする請求項7、又は8記載の座標入力装置。
  10. 柱状の操作部とこの操作部を連結形成した操作基部とを有する操作部材と、前記操作基部を固着可能な基台とを備え、前記操作基部には、前記操作部の根元部分から前記操作部の軸心と直交する方向に放射状に延びる複数の梁部が形成され、前記梁部には、前記操作部の傾倒操作により弾性変形する前記梁部の歪みを検出可能な歪み検出センサが固着され、前記操作基部と対向する前記基台上には、押圧操作により入力可能なスイッチ部が配設され、前記スイッチ部と前記歪み検出センサとは、1枚のフレキシブル基板に折り曲げ部を挟んで所定の間隔を有して形成され、前記折り曲げ部から前記フレキシブル基板を2つ折りにして前記スイッチ部上に前記歪み検出センサを位置させた状態で、前記歪み検出センサが、前記フレキシブル基板を介して前記梁部が形成された部分の前記操作基部に固着され、前記スイッチ部が、前記フレキシブル基板を介して前記基台上に固着されていることを特徴とする座標入力装置。
  11. 前記フレキシブル基板には、前記折り曲げ部を挟んで第1基板部と第2基板部とが形成され、前記歪み検出センサが前記第1基板部に、前記スイッチ部が前記第2基板部にそれぞれ形成され、前記第1基板部が前記梁部に固着され、前記第2基板部が前記基台上に固着されていることを特徴とする10記載の座標入力装置。
  12. 前記柱状の操作部には、軸心方向と平行方向に貫通孔が形成され、前記貫通孔には、軸心方向に押圧操作可能な押圧棒が挿入され、前記スイッチ部は、前記押圧棒を押圧操作することにより入力可能になっていることを特徴とする請求項10、又は11記載の座標入力装置。
  13. 前記スイッチ部には、押圧操作により反転可能なドーム状の板バネが配設され、前記押圧棒の押圧操作で、前記押圧棒が前記板バネを押圧して反転するようになっていることを特徴とする請求項12記載の座標入力装置。
  14. 前記フレキシブル基板の前記折り曲げ部は、前記スイッチ部及び前記歪み検出センサから所定寸法離れた位置に形成されていることを特徴とする請求項10乃至13の何れか1項に記載の座標入力装置。
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