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JP4766462B2 - ボルト締付力の検出座 - Google Patents

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JP4766462B2
JP4766462B2 JP2001142451A JP2001142451A JP4766462B2 JP 4766462 B2 JP4766462 B2 JP 4766462B2 JP 2001142451 A JP2001142451 A JP 2001142451A JP 2001142451 A JP2001142451 A JP 2001142451A JP 4766462 B2 JP4766462 B2 JP 4766462B2
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upper ring
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は一般的なボルト締結の締付力を規定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械装置に使用されるボルトはその締付力により、疲労寿命が大きく変化するものであり、適切な締付力が要求される。締付力をトルクレンチで一定にしようとしても、ボルトのネジ部の摩擦係数が変動するため締付力は一定とならず大きな相違が生ずる。この欠陥を取り除くため特許第2529835号を開発したのであるが、小径ねじの場合にはねじ機構が大型にならざるを得ないという難点がある。その上、弾性体の撓み量の絶対値が小さいのでリングの高さが一定の構造のものでは、弾性体の製作誤差のバラツキの為、荷重規定の精度低下が避けられなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
小径ねじで弾性体の規定時の撓み量の絶対値が小さい場合、弾性体の製作誤差のバラツキを吸収し締付力管理の精度を向上させる。
【0004】
高精度な締付力が規定できると共に、コンパクトなボルト締付力の検出座を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のボルト締付力の検出座ではリングを上リングと下リングとに分割し、各リングにカム面を設ける。
【0006】
上リングと下リングとをカム面で接触させて組立て一体化する。その結果上下のリングは恰も一体化されたリングとなると共に、互いにカム面の最高部がカム面の傾斜部に対応する。
【0007】
荷重検出には弾性体の撓み量を上リング及び下リングのカム面の最高部の相対位置を検出する事により、荷重値を測定する構造とする。
【0008】
一方のリングのカム面の最高部を荷重測定の指標とし、他方のカム面には荷重規定の為の目盛や規定荷重のマークを設ける。
【0009】
【作用】
上下リングをカム面に沿って相対的に回動させれば、恰も一体化されたリングとしての高さを変化させることができる。
【0010】
カム面の傾斜角度を適切にすることにより、リング高さを微細に調整する事ができる。その結果、微細な荷重の変化を検出することができる。構造もコンパクトになる。
【0011】
上下リングをカム面に沿って相対的に回動し、高さを最小に設定して置けば予想外の外力による弾性体の過大な変形(応力)を防止する事ができる。 つまり、ボルトへの過大な外力は座金から弾性体を経由する事なく、リングを経由する。
【0012】
【実施例】
図1及び図2において、1は上座金、2は上リング、3は下リング、4は下座金、5は弾性体(皿バネ)である。上リング2には目盛2b及び規定荷重を示すマーク2cがあり、下リング3の指標3bに対応している。
【0013】
自由高さの弾性体(皿バネ)5の上面と上リング5の上面との間に規定荷重に対応する間隙Gを設ける。ボルト(図示せず)締付力が規定荷重に達すると間隙Gは零となり、上リング2が上昇する方向には回動困難となる。
【0014】
図3に於いて、本図は上リング2の展開図で、上リング2には高さがH及びhを持つカム面2aがあり、図のようにリングの半周(180°)毎に設けられている。そして荷重検出用の目盛2bがある。
【0015】
図4に於いて、本図は下リング3の展開図で、下リング3には高さがH及びhを持つカム面3aがあり、図のようにリングの半周(180°)毎に設けられてい、る。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、下記のような効果が得られる。
【0017】
小径ねじで弾性体の規定時の撓み量の絶対値が小さい場合、弾性体の製作誤差のバラツキを吸収し締付力管理の精度を向上させることができる。
【0018】
リングの高さが一定構造のボルト締付力の検出座よりも高精度にできると共にリングの高さが殆ど大きくならないで済むので検出座がコンパクトにできる。
【0019】
上リング2上のマーク2cは荷重試験(キャリブレート)後に付けられるので、カム面の傾斜を適宜設計すれば規定荷重を比較的広範囲に設定できる。
【0020】
規定の締付力で締付けた際、最小高さを適切に設定して置けばボルトへの過大な外力は座金から弾性体を経由する事なく、リングを経由するので予想外の外力による弾性体の過大な変形(過大応力)を防止する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 検出座の正面図
【図2】 検出座の断面図
【図3】 上リングの展開図
【図4】 下リングの展開図
【符号の説明】
1 上座金
2 上リング 2a カム面
3 下リング 3a カム面
4 下座金
5 弾性体(皿バネ)

Claims (1)

  1. ボルト(図示せず)が貫通する事ができる孔を有する上座金(1)と下座金(4)と、弾性体(5)の外周を回動する上リング(2)と下リング(3)と、前記上座金(1)、下座金(4)及び上リング(2)、下リング(3)に囲まれた部位に介在される弾性体(5)とからなり、 前記 上リング(2)、下リング(3)には回動により互いに近接又は遠ざかる為のカム面(2a)、(3a)を持ち、上リング(2)には該上リング(2)の回動量を知ることができる目盛(2b)又はマーク(2c)、下リング(3)には指標(3b)が付されていて、上リング(2)を回動して、自由高さの前記弾性体(5)の上面と上リング(2)の上面との間に所望の間隙(G)を設定できることができ、かつ、ボルト(図示せず)を締付けたとき該ボルトの規定締付力により前記弾性体(5)が変形して、前記上座金(1)と前記上リング(2)が当接するようになっていることを特徴とするボルト締付力の検出座。
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