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JP4759882B2 - Method for manufacturing plasma display panel - Google Patents

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JP4759882B2
JP4759882B2 JP2001252327A JP2001252327A JP4759882B2 JP 4759882 B2 JP4759882 B2 JP 4759882B2 JP 2001252327 A JP2001252327 A JP 2001252327A JP 2001252327 A JP2001252327 A JP 2001252327A JP 4759882 B2 JP4759882 B2 JP 4759882B2
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sealing
display panel
dry gas
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plasma display
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政文 大河
博行 加道
良樹 佐々木
和也 長谷川
由雄 渡辺
靖久 石倉
英一郎 野中
宇太郎 宮川
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字または画像表示用のカラーテレビジョン受像機やディスプレイ等に使用するガス放電発光を利用したプラズマディスプレイパネル(PDP)およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下では、従来のプラズマディスプレイパネルについて図面を参照しながら説明する。図5は交流型(AC型)のプラズマディスプレイパネルの概略を示す断面図である。
【0003】
図5において、41は前面ガラス基板であり、この前面ガラス基板41上に表示電極42が形成されている。さらに、表示電極42は、誘電体ガラス層43及び酸化マグネシウム(MgO)誘電体保護層44により覆われている。
【0004】
また、45は背面ガラス基板であり、この背面ガラス基板45上には、アドレス電極46および隔壁47、蛍光体層(50〜52)が設けられており、49が放電ガスを封入する放電空間となっている。前記蛍光体層はカラー表示のために、赤50、緑51、青52の3色の蛍光体層が順に配置されている。上記の各蛍光体層(50〜52)は、放電によって発生する波長の短い真空紫外線(波長147nm)により励起発光する。
【0005】
蛍光体層50〜52を構成する蛍光体としては、一般的に以下の材料が用いられている。
【0006】
「青色蛍光体」:BaMgAl1017:Eu
「緑色蛍光体」:Zn2SiO4:MnまたはBaAl1219:Mn
「赤色蛍光体」:Y23:Euまたは(YxGd1−x)BO3:Eu
各色蛍光体は以下のようにして作製できる。
【0007】
青色蛍光体(BaMgAl1017:Eu)は、まず炭酸バリウム(BaCO3)、炭酸マグネシウム(MgCO3)、酸化アルミニウム(α−Al23)をBa,Mg,Alの原子比で1対1対10になるように配合する。次にこの混合物に対して所定量の酸化ユーロピウム(Eu23)を添加する。
【0008】
そして、適量のフラックス(AlF2,BaCl2)と共にボールミルで混合し、1400℃〜1650℃で所定時間(例えば、0.5時間)、還元雰囲気(H2,N2中)で焼成して得る。
【0009】
赤色蛍光体(Y23:Eu)は、原料として水酸化イットリウムY2(OH)3と硼酸(H3BO3)とY,Bの原子比1対1になるように配合する。次に、この混合物に対して所定量の酸化ユーロピウム(Eu23)を添加し、適量のフラックスと共にボールミルで混合し、空気中1200℃〜1450℃で所定時間(例えば1時間)焼成して得る。
【0010】
緑色蛍光体(Zn2SiO4:Mn)は、原料として酸化亜鉛(ZnO)、酸化珪素(SiO2)をZn,Siの原子比2対1になるように配合する。次にこの混合物に所定量の酸化マンガン(Mn23)を添加し、ボールミルで混合後、空気中1200℃〜1350℃で所定時間(例えば0.5時間)して得る。
【0011】
上記製法で作製された蛍光体粒子を粉砕後ふるい分けすることにより、所定の粒径分布を有する蛍光体材料を得る。
【0012】
以下従来のPDPの製造方法について説明する。
【0013】
背面ガラス基板上に、銀からなるアドレス電極を形成し、その上に誘電体ガラスからなる可視光反射層と、ガラス製の隔壁を所定のピッチで作成する。
【0014】
これらの隔壁に挟まれた各空間内に、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体を含む各色蛍光体ペーストをそれぞれ配設することによって蛍光体層を形成し、形成後500℃程度で蛍光体層を焼成し、ペースト内の樹脂成分等を除去する(蛍光体焼成工程)。
【0015】
蛍光体焼成後、背面板の周囲に前面板との封着用シール材として低融点ガラスペーストを塗布し、低融点ガラスペースト内の樹脂成分等を除去するために350℃程度で仮焼する(低融点ガラスペースト仮焼工程)。
【0016】
その後、表示電極、誘電体ガラス層および保護層を順次形成した前面板と、前記背面板を隔壁を介して表示電極とアドレス電極が直交するよう対向配置し、450℃程度で焼成し、低融点ガラスによって、周囲を密封する(封着工程)。
【0017】
その後、350℃程度まで加熱しながらパネル内を排気し(排気工程)、終了後に放電ガスを所定の圧力だけ導入する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来プラズマディスプレイパネルの製造方法においては、前記のように基板加熱を要する工程がいくつか存在する。
【0019】
しかし、これらの加熱工程において、使用している蛍光体が熱劣化するという問題があり、特に封着工程において、青色蛍光体の劣化が大きかった。これは青色蛍光体として使用しているBaMgAl1017:Euが封着工程で熱劣化し、発光強度低下および発光色度の劣化を起こす原因となっていると考えられている。
【0020】
また、排気工程までにパネル内部に残留するH2OやCO2などの不純物ガスが、排気工程で十分に排気できない場合に、放電特性を劣化させるという問題があった。
【0021】
これを解決するために封着時にパネル内部に乾燥ガスを導入し、青色劣化を抑える封着方法(特願平11−168995号)ならびに排気工程までにパネル内部に残留する不純物ガスを低減する封着排気方法が考えられている(特願平4−33837号)。
【0022】
しかし、これらの方法ではパネルが完全に封着される前から、パネル内部にガスを導入するために、封着シール材の隙間にエアーの流れが形成され、その部分が、最後まで封着されずに穴として残り、封着ミスを起こす原因となり、封着プロセスが不安定になっていた。
【0023】
そこで本願発明は、このような問題に鑑み、安定したプロセスでパネルを封着でき、かつ、蛍光体の熱劣化がほとんど発生せず、また、排気工程までの工程で不純物ガスを低減させることにより、比較的高い発光効率で動作し、色温度が高く、かつ色再現性の良好なプラズマディスプレイパネルを提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法は、少なくとも一方に蛍光体層が形成され且つ少なくとも一方に封着シール材層が形成された前面板及び背面板を、両基板の間に内部空間が形成されるよう重ね合わせた状態で、前記内部空間に乾燥ガスを流しながら、前記封着シール材が軟化する温度(軟化点)以上の封着温度に保つことにより封着する封着ステップを備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法において、前記封着シール材の軟化点以上の温度になってから、前記内部空間に乾燥ガスを流し始めることを特徴とする。
【0025】
また、少なくとも一方に蛍光体層が形成され且つ少なくとも一方に封着シール材層が形成された前面板及び背面板を、両基板の間に内部空間が形成されるよう重ね合わせた状態で、前記内部空間に乾燥ガスを充填する操作及び当該内部空間からガスを排出する操作を交互に繰り返しながら、前記封着シール材が軟化する温度以上の封着温度に保つことにより封着する封着ステップを備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法において、前記封着シール材の軟化点以上の温度になってから、前記内部空間に乾燥ガスを充填する操作及び当該内部空間からガスを排出する操作を交互に繰り返し始めることを特徴とする。
【0026】
前記構成において、封着ピーク温度まで加熱した時に、前記内部空間に乾燥ガスを流すあるいは、充填する操作及び当該内部空間からガスを排出する操作を交互に繰り返し始めることが好ましい。
【0027】
また、請求項14によれば、少なくとも一方の基板に蛍光体が形成され、かつ少なくとも一方の基板に封着シール部材が形成された前面基板と背面基板を、両基板の間に内部空間が形成されるよう重ね合わせた状態で、前記内部空間に洗浄ガスを流しながら封着する封着ステップを備える表示パネルの製造方法において、前記封着ステップでは、前記封着シール部材の軟化点温度より低い温度で前記内部空間に前記洗浄ガスを流すとともに、前記封着シール部材の軟化点温度付近で、前記洗浄ガスの流れを停止することを特徴とする。
【0028】
また、前記封着シール部材が軟化してパネルが密閉封止された後、再び、前記内部空間に前記洗浄ガスを流し始めることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明する。図3は、本発明の一実施の形態における交流面放電型プラズマディスプレイパネルの概略を示す断面図である。図3では、セルが1つだけ示されているが、赤、緑、青の各色を発光するセルが多数配列されてPDPが構成されている。
【0030】
このPDPは、前面ガラス基板21上に表示電極22と誘電体ガラス層23、保護層(MgO)24が配された前面板と、背面ガラス基板25上にアドレス電極26、可視光反射層27、隔壁28および蛍光体層29が配された背面板とを張り合わせ、前面板と背面板間に形成される放電空間内に放電ガスが封入された構成となっている。
【0031】
蛍光体層を構成する蛍光体材料の組成としては、一般的にPDPの蛍光体層に使用されているものを用いることができる。その具体例としては、
「青色蛍光体」:BaMgAl1017:Eu
「緑色蛍光体」:Zn2SiO4:Mn
「赤色蛍光体」:(Y、Gd)BO3:Eu
を挙げることができる。
【0032】
以下封着時に安定したプロセスで、各部材(特にMgO)から放出される水蒸気を含む不純物ガスの影響を除くための本実施の形態における封着工程について説明する。
【0033】
(本発明の第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明する。
【0034】
図1に本実施の形態の封着工程の温度プロファイルを示す。また、封着前の前面板1および背面板2を張り合わせたパネルおよび装置構成を図2に示す。前面板1と背面板2の間には、封着用シール材3が設けられ、背面板2には排気装置4に接続された第1のガラス管5および乾燥ガス導入装置6に接続された第2のガラス管7が形成されている。第1および第2のガラス管にも封着用シール材3が設けられ、板バネ(不図示)で固定されている。なお、本実施の形態では封着用シール材として低融点ガラスを用いた。
【0035】
このパネルを加熱炉8により、図1の温度プロファイルで低融点ガラスの軟化点温度以上まで加熱することにより封着した。
【0036】
この封着工程において、昇温時に封着用シール材である低融点ガラスの軟化点以上の温度まで加熱されてから、第1のガラス管を通して、パネル内の排気を開始、および第2のガラス管を通して乾燥ガスの導入を開始した。この工程で、前面板1と背面板2から放出されるガスが、乾燥ガスと置換される。この結果、従来の封着工程のように狭い放電空間に水蒸気が閉じこめられることがなく、封着中の青色蛍光体の劣化を抑えることが可能となり、残留不純物ガスを低減することができる。また、低融点ガラスの軟化点以上の温度まで加熱し、パネルが完全に封止され、ガラス管が完全に接着されてから乾燥ガスをパネル内を流すことで、封着が安定して行われた。
【0037】
(本発明の第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明する。
【0038】
図6に本実施の形態の封着工程の温度プロファイルを示す。また、封着前の前面板1および背面板2を張り合わせたパネルおよび装置構成を図7に示す。前面板1と背面板2の間には、封着用シール材3が設けられ、背面板2にはバルブ9を通して乾燥ガス導入装置6に接続されたガラス管7が形成されている。ガラス管7にも封着用シール材3が設けられ、板バネ(不図示)で固定されている。なお、本実施の形態では封着用シール材として低融点ガラスを用いた。
【0039】
このパネルを加熱炉8により、図6の温度プロファイルで低融点ガラスの軟化点温度以上まで加熱することにより封着した。
【0040】
この封着工程において、バルブ9を開き、乾燥ガス導入装置6によってパネル昇温時にガラス管7を通して、パネル内に乾燥ガスを導入する。封着用シール部材3の軟化点温度以下では、封着用シール部材3は軟化していないため、基板との隙間が多数部で存在しており、その隙間から導入されたガスおよび基板からパネル内に放出された不純物ガスが排出される。
【0041】
しかしながら、乾燥ガスの導入を続けていると封着用シール材3の隙間にガスの流れが形成され、その部分が、最後まで封着されずに穴として残り、封着ミスを起こす原因となり、封着プロセスが不安定になる。このため、封着用シール材3の軟化点温度付近でバルブ9を閉じて乾燥ガスの導入を停止しする。
【0042】
封着用シール部材3の軟化点温度以下でも基板からのガス放出があるため、両基板間に乾燥ガスを流すことによって、軟化点温度以下での基板からの放出ガスをパネル外部に排出する効果は得られる。また、このようにすることで封着用シール部材3が軟化している際にパネル外周辺部のシールが安定に行うことができる。
【0043】
さらに、図8に示される温度プロファイルおよび図9に示されるパネルおよび装置構成によって、本発明の別の実施の形態を説明する。
【0044】
この封着工程において、バルブ9を開き、乾燥ガス導入装置6によってパネル昇温時に第2のガラス管7を通して、パネル内に乾燥ガスを導入する。封着用シール部材3の軟化点温度以下では、封着用シール部材3は軟化していないので基板との隙間が多数部で存在しており、その隙間から導入されたガスおよび、軟化点温度以下での基板からパネル内に放出された不純物ガスが排出される。
【0045】
その後、封着用シール材3の軟化点温度付近でバルブ9を閉じて乾燥ガスの導入を停止し、封着用シール材3の軟化点温度以上に加熱することによって、パネル外周辺部のシールを行い、パネル内の気密を保持する。
【0046】
さらに、パネル内部の気密が保持された後、バルブ10を開いて第1のガラス管5を通して、パネル内の排気を開始、および第2のガラス管7を通して乾燥ガスの導入を開始した。この工程で、封着用シール部材3の軟化点温度以上で前面板1と背面板2から放出されるガスが、乾燥ガスと置換される。この結果、従来の封着工程のように狭い放電空間に水蒸気が閉じこめられることがなく、封着中の青色蛍光体の劣化を抑えることが可能となり、残留不純物ガスを低減に対してもっとも大きな効果を得ることができる。また、低融点ガラスの軟化点温度付近でガスの流れを停止してパネル封着期間を設けているため、パネルが完全に封止され、ガラス管が完全に接着されてから乾燥ガスをパネル内を流すことで、封着が安定して行われた。
【0047】
乾燥ガスの水蒸気分圧としては、水蒸気分圧が低いほど青色蛍光体の劣化が押さえられるが、従来の封着工程と比較すると10Torr(1.33kPa)付近から顕著な効果が現れた。
【0048】
また、PDPで多く用いられているBaMgAl1017:Eu、Zn2SiO4:Mnや(Y、Gd)BO3:Eu等の酸化物系の蛍光体は、無酸素の雰囲気中で加熱すると多少酸素欠陥が形成され発光効率が低下する場合がある。
【0049】
したがって本封着過程で用いる乾燥ガスは、少なくとも酸素が含まれていることが望ましい。
【0050】
また、ガス排出および乾燥ガス導入開始温度は、封着ピーク温度から開始すればさらに、封着不良を完全に抑えることができる。
【0051】
また、ガス導入方法としては本実施の形態以外にも、第1のガラス管と排気装置間に逃げ弁を設けて、第2のガラス管から乾燥ガスを導入して、逃げ弁から排出させても、同様の効果が得られる。
【0052】
さらに、第1あるいは第2のガラス管のいずれか1本だけ設け、そのガラス管からガスの排出、乾燥ガスの導入を繰り返しても同様の効果が得られた。ただし、この場合も低融点ガラスの軟化点以上の温度まで加熱し、パネルが完全に封止され、ガラス管が完全に接着されてから乾燥ガスをパネル内に流すことが必要となる。
【0053】
また、これらの封着工程で封着されたパネルを高温で保ったまま、引き続きパネルの排気ステップに移ることで、効率よく排気工程が完了した。
【0054】
さらに、PDPの駆動時には、図4に示すように、PDPに各ドライバ及びパネル駆動回路100を接続して、点灯させようとするセルの走査電極101aとアドレス電極102間に印加してアドレス放電を行った後に、表示電極101a,101b間にパルス電圧を印加して維持放電を行う。そして、当該セルで放電に伴って紫外線を発光し、蛍光体層で可視光に変換する。このようにしてセルが点灯することによって、画像が表示される。
【0055】
【実施例】
本発明の効果を検証するために、前記実施の形態に基づいてPDPを作製し、従来のPDPと比較した。パネルは42"(インチ)サイズである。
【0056】
本実施例のパネルは、シール材として軟化点390℃のガラスフリットを使用した。室温からパネル内への乾燥ガス導入を開始し、パネル内に乾燥ガスを流しながら390℃まで加熱した。乾燥ガス流量は1sLmとした。パネル温度が390℃になった際に乾燥ガスの導入を停止し、封着ピーク温度である450℃まで加熱した。パネル温度が450℃になり、封着ピーク温度のキープが開始されると同時にパネル内からのガス排出を開始し、かつパネル内への乾燥ガス導入を再開する。このときの乾燥ガス流量は100sccmとした。
【0057】
なお、乾燥ガスとしては乾燥空気を用いた。
【0058】
比較例に係わるPDPは、従来の封着工程通り、パネル内に乾燥ガスを流すことなく封着したパネルである。
【0059】
前記各PDPにおいて、封着工程はピーク温度450℃を10分保持する温度プロファイルとした。また、パネル構成も同じ構成とし、蛍光体膜厚は30μm、放電ガスはNe(95%)−Xe(5%)を500Torr(66.5kPa)で封入した。
【0060】
封着工程の次工程であるパネル真空排気工程において、パネル内が所定の真空度5×10-5Paまで到達する時間が従来の封着工程によって作成されたパネルに比べて約1/3に短縮され、工程におけるリードタイム短縮の効果が確認された。
【0061】
パネルを点灯させて評価した発光特性としては、青色のみを点灯させたときの発光強度(輝度を色度座標yで割った値)、色度座標y、発光スペクトルのピーク波長及び青色、赤色、緑色のすべてを同一電力条件で点灯した時の白色表示の色温度(色温度補正なし)を測定した。
【0062】
パネル比較の結果、本実施例のパネルでは青色発光強度が比較例に比べ30%増加し、青色の色度座標yも、0.06まで低減した(比較例は0.09)。それに伴い、白色色温度も11000Kまで向上した(比較例は5800K)。さらに、封着時にパネル内不純物が排除され、パネル内の放電特性の向上や均一性が向上した。
【0063】
また、実施例では示さなかったが、封着用装置内に流す乾燥空気の水蒸気分圧に関しては、水蒸気分圧が下がるに従って発光特性が向上した。
【0064】
なお、以上の実施例においては、面放電型のPDPを例示したが、対向放電型のPDPなど、封着するための熱工程が必要なPDPすべてに適用することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、安定したプロセスで、従来封着工程で発生した蛍光体の発光特性劣化を抑えることが可能となり、その結果、発光強度および発光効率が高く、色再現域の広いプラズマディスプレイパネルが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる封着工程を示した図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる封着前の前面板と背面板を張り合わせたパネルおよび装置構成を示す図
【図3】本実施の形態に係わる交流面放電型プラズマディスプレイパネルの概略断面図
【図4】本実施の形態のPDPに駆動回路を接続したPDP表示装置を示す図
【図5】従来の交流面放電型プラズマディスプレイパネルの概略断面図
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わる封着工程を示した図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係わる封着前の前面板と背面板を張り合わせたパネルおよび装置構成を示す図
【図8】本発明の第2の実施の形態の別の実施の形態に係わる封着工程を示した図
【図9】本発明の第2の実施の形態の別の実施の形態に係わる封着前の前面板と背面板を張り合わせたパネルおよび装置構成を示す図
【符号の説明】
1 前面板
2 背面板
3 封着用シール材
4 排気装置
5 第1のガラス管
6 乾燥ガス導入装置
7 第2のガラス管
8 加熱炉
9 ,10 バルブ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plasma display panel (PDP) using gas discharge luminescence used for a color television receiver or display for displaying characters or images, and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
Hereinafter, a conventional plasma display panel will be described with reference to the drawings. FIG. 5 is a cross-sectional view schematically showing an AC type (AC type) plasma display panel.
[0003]
In FIG. 5, reference numeral 41 denotes a front glass substrate, and display electrodes 42 are formed on the front glass substrate 41. Further, the display electrode 42 is covered with a dielectric glass layer 43 and a magnesium oxide (MgO) dielectric protective layer 44.
[0004]
Reference numeral 45 denotes a rear glass substrate. On the rear glass substrate 45, an address electrode 46, a partition wall 47, and a phosphor layer (50 to 52) are provided. A discharge space 49 encloses a discharge gas. It has become. The phosphor layers are arranged in order of three color layers of red 50, green 51, and blue 52 for color display. Each of the phosphor layers (50 to 52) emits light by excitation with vacuum ultraviolet rays (wavelength 147 nm) having a short wavelength generated by discharge.
[0005]
As the phosphor constituting the phosphor layers 50 to 52, the following materials are generally used.
[0006]
“Blue phosphor”: BaMgAl 10 O 17 : Eu
“Green phosphor”: Zn 2 SiO 4 : Mn or BaAl 12 O 19 : Mn
“Red phosphor”: Y 2 O 3 : Eu or (YxGd1-x) BO 3 : Eu
Each color phosphor can be produced as follows.
[0007]
In the blue phosphor (BaMgAl 10 O 17 : Eu), first, barium carbonate (BaCO 3 ), magnesium carbonate (MgCO 3 ), and aluminum oxide (α-Al 2 O 3 ) are paired in an atomic ratio of Ba, Mg, and Al. Mix to make 10: 1. Next, a predetermined amount of europium oxide (Eu 2 O 3 ) is added to the mixture.
[0008]
Then, it is mixed with an appropriate amount of flux (AlF 2 , BaCl 2 ) by a ball mill, and fired at 1400 ° C. to 1650 ° C. for a predetermined time (for example, 0.5 hour) in a reducing atmosphere (in H 2 and N 2 ). .
[0009]
The red phosphor (Y 2 O 3 : Eu) is blended so that the atomic ratio of yttrium hydroxide Y 2 (OH) 3 , boric acid (H 3 BO 3 ) and Y, B is 1: 1 as a raw material. Next, a predetermined amount of europium oxide (Eu 2 O 3 ) is added to this mixture, mixed with a suitable amount of flux by a ball mill, and fired at 1200 ° C. to 1450 ° C. for a predetermined time (for example, 1 hour). obtain.
[0010]
In the green phosphor (Zn 2 SiO 4 : Mn), zinc oxide (ZnO) and silicon oxide (SiO 2 ) are blended as raw materials so that the atomic ratio of Zn and Si is 2: 1. Next, a predetermined amount of manganese oxide (Mn 2 O 3 ) is added to the mixture, mixed by a ball mill, and then obtained in air at 1200 ° C. to 1350 ° C. for a predetermined time (for example, 0.5 hour).
[0011]
A phosphor material having a predetermined particle size distribution is obtained by pulverizing the phosphor particles produced by the above production method after pulverization.
[0012]
Hereinafter, a conventional method for manufacturing a PDP will be described.
[0013]
An address electrode made of silver is formed on the back glass substrate, and a visible light reflecting layer made of dielectric glass and a glass partition are formed on the back glass substrate at a predetermined pitch.
[0014]
A phosphor layer is formed by disposing each color phosphor paste including red phosphor, green phosphor, and blue phosphor in each space sandwiched between the partition walls, and the phosphor layer is fluorescent at about 500 ° C. after the formation. The body layer is fired to remove resin components and the like in the paste (phosphor firing process).
[0015]
After firing the phosphor, a low-melting glass paste is applied around the back plate as a sealing material for sealing with the front plate, and calcined at about 350 ° C. to remove the resin component and the like in the low-melting glass paste (low Melting point glass paste calcining step).
[0016]
Thereafter, a front plate on which a display electrode, a dielectric glass layer, and a protective layer are sequentially formed, and the back plate are arranged opposite to each other so that the display electrode and the address electrode are orthogonal to each other through a partition wall, and fired at about 450 ° C. The periphery is sealed with glass (sealing process).
[0017]
Thereafter, the inside of the panel is exhausted while being heated to about 350 ° C. (exhaust process), and a discharge gas is introduced by a predetermined pressure after completion.
[0018]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional method of manufacturing a plasma display panel, there are several steps that require substrate heating as described above.
[0019]
However, there is a problem that the phosphor used is thermally deteriorated in these heating processes, and the blue phosphor is largely deteriorated particularly in the sealing process. It is considered that this is because BaMgAl 10 O 17 : Eu used as a blue phosphor is thermally degraded in the sealing process, causing a decrease in emission intensity and emission chromaticity.
[0020]
In addition, there is a problem that discharge characteristics deteriorate when impurity gases such as H 2 O and CO 2 remaining inside the panel before the exhaust process cannot be exhausted sufficiently in the exhaust process.
[0021]
In order to solve this, a dry gas is introduced into the panel at the time of sealing, a sealing method for suppressing blue deterioration (Japanese Patent Application No. 11-168895) and a sealing for reducing impurity gas remaining inside the panel until the exhaust process. An intake / exhaust method has been considered (Japanese Patent Application No. 4-33837).
[0022]
However, in these methods, before the panel is completely sealed, in order to introduce gas into the panel, an air flow is formed in the gap of the sealing material, and that part is sealed to the end. It remained as a hole without causing a sealing error, and the sealing process became unstable.
[0023]
Therefore, in view of such problems, the present invention can seal the panel with a stable process, hardly causes thermal degradation of the phosphor, and reduces impurity gas in the process up to the exhaust process. An object of the present invention is to provide a plasma display panel that operates at a relatively high luminous efficiency, has a high color temperature, and good color reproducibility.
[0024]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a method of manufacturing a plasma display panel according to the present invention includes a front plate and a back plate having a phosphor layer formed on at least one and a sealing sealant layer formed on at least one. Sealing is performed by maintaining a sealing temperature equal to or higher than a temperature (softening point) at which the sealing sealing material is softened while flowing a dry gas in the internal space in a state of being overlapped so that an internal space is formed therebetween. In the method of manufacturing a plasma display panel including a sealing step, a dry gas starts to flow into the internal space after the temperature becomes equal to or higher than the softening point of the sealing material.
[0025]
In addition, in the state where the front plate and the back plate, in which the phosphor layer is formed on at least one and the sealing seal material layer is formed on at least one, are overlapped so that an internal space is formed between the two substrates, A sealing step of sealing by keeping the sealing temperature equal to or higher than the temperature at which the sealing sealing material is softened while alternately repeating the operation of filling the internal space with the dry gas and the operation of discharging the gas from the internal space. In the method of manufacturing a plasma display panel, the operation of filling the internal space with a dry gas and the operation of discharging the gas from the internal space are alternately started after the temperature becomes equal to or higher than the softening point of the sealing material. It is characterized by that.
[0026]
In the above-mentioned configuration, it is preferable that when heating to the sealing peak temperature, an operation of flowing or filling a dry gas into the internal space and an operation of discharging the gas from the internal space are alternately started.
[0027]
According to the fourteenth aspect of the present invention, an inner space is formed between a front substrate and a rear substrate in which a phosphor is formed on at least one substrate and a sealing seal member is formed on at least one substrate. In a manufacturing method of a display panel comprising a sealing step of sealing while flowing a cleaning gas in the inner space in a superposed state, in the sealing step, the temperature is lower than a softening point temperature of the sealing seal member The cleaning gas is allowed to flow into the internal space at a temperature, and the flow of the cleaning gas is stopped near the softening point temperature of the sealing seal member.
[0028]
Moreover, it is preferable that after the sealing member is softened and the panel is hermetically sealed, the cleaning gas starts to flow again into the internal space.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Embodiment)
Hereinafter, a method for manufacturing a plasma display panel according to an embodiment of the present invention will be described. FIG. 3 is a cross-sectional view schematically showing an AC surface discharge type plasma display panel according to one embodiment of the present invention. Although only one cell is shown in FIG. 3, a PDP is configured by arranging a large number of cells that emit red, green, and blue colors.
[0030]
This PDP has a front plate in which a display electrode 22, a dielectric glass layer 23 and a protective layer (MgO) 24 are arranged on a front glass substrate 21, an address electrode 26, a visible light reflecting layer 27 on a rear glass substrate 25, The barrier plate 28 and the back plate on which the phosphor layer 29 is disposed are bonded together, and a discharge gas is sealed in a discharge space formed between the front plate and the back plate.
[0031]
As the composition of the phosphor material constituting the phosphor layer, those generally used for the phosphor layer of PDP can be used. As a specific example,
“Blue phosphor”: BaMgAl 10 O 17 : Eu
"Green phosphor": Zn 2 SiO 4 : Mn
“Red phosphor”: (Y, Gd) BO 3 : Eu
Can be mentioned.
[0032]
Hereinafter, a sealing process in the present embodiment for removing the influence of impurity gas containing water vapor released from each member (particularly MgO) in a stable process at the time of sealing will be described.
[0033]
(First embodiment of the present invention)
Hereinafter, a method for manufacturing a plasma display panel according to the first embodiment of the present invention will be described.
[0034]
FIG. 1 shows a temperature profile of the sealing process of the present embodiment. Moreover, the panel and apparatus structure which bonded the front board 1 and the back board 2 before sealing are shown in FIG. A sealing material 3 for sealing is provided between the front plate 1 and the back plate 2, and a first glass tube 5 connected to an exhaust device 4 and a dry gas introduction device 6 are connected to the back plate 2. Two glass tubes 7 are formed. The first and second glass tubes are also provided with a sealing material 3 for sealing, and are fixed by a leaf spring (not shown). In the present embodiment, low melting glass is used as a sealing material for sealing.
[0035]
This panel was sealed by heating to a temperature equal to or higher than the softening point temperature of the low-melting-point glass with the temperature profile of FIG.
[0036]
In this sealing step, when the temperature is raised, the panel is heated to a temperature equal to or higher than the softening point of the low-melting-point glass that is a sealing material for sealing, and then the exhaust of the panel is started through the first glass tube, and the second glass tube The introduction of dry gas was started. In this step, the gas released from the front plate 1 and the back plate 2 is replaced with the dry gas. As a result, the water vapor is not confined in a narrow discharge space as in the conventional sealing process, and it is possible to suppress the deterioration of the blue phosphor during sealing, and the residual impurity gas can be reduced. In addition, heating to a temperature above the softening point of the low-melting glass, the panel is completely sealed, and after the glass tube is completely bonded, the dry gas is allowed to flow through the panel, so that sealing is performed stably. It was.
[0037]
(Second embodiment of the present invention)
Hereinafter, a method for manufacturing a plasma display panel according to the second embodiment of the present invention will be described.
[0038]
FIG. 6 shows a temperature profile in the sealing step of the present embodiment. Further, FIG. 7 shows a panel and device configuration in which the front plate 1 and the back plate 2 before sealing are bonded together. A sealing material 3 for sealing is provided between the front plate 1 and the back plate 2, and a glass tube 7 connected to the dry gas introduction device 6 through a valve 9 is formed on the back plate 2. The glass tube 7 is also provided with a sealing material 3 for sealing, and is fixed by a leaf spring (not shown). In the present embodiment, low melting glass is used as a sealing material for sealing.
[0039]
This panel was sealed by heating to a temperature equal to or higher than the softening point temperature of the low-melting glass with the heating furnace 8 in the temperature profile of FIG.
[0040]
In this sealing step, the valve 9 is opened, and the dry gas is introduced into the panel through the glass tube 7 when the panel is heated by the dry gas introduction device 6. Below the softening point temperature of the sealing member 3 for sealing, since the sealing member 3 for sealing is not softened, there are many gaps between the substrate and the gas introduced from the gap and the substrate into the panel. The released impurity gas is discharged.
[0041]
However, if the introduction of the dry gas is continued, a gas flow is formed in the gap between the sealing material 3 for sealing, and the portion remains as a hole without being sealed until the end, causing a sealing error. The landing process becomes unstable. For this reason, the valve 9 is closed near the softening point temperature of the sealing material 3 for sealing, and the introduction of the dry gas is stopped.
[0042]
Since the gas is released from the substrate even below the softening point temperature of the sealing member 3 for sealing, the effect of exhausting the released gas from the substrate below the softening point temperature to the outside of the panel by flowing a dry gas between the substrates is can get. Moreover, when the sealing member 3 for sealing is softened by doing in this way, the outer peripheral part of a panel can be sealed stably.
[0043]
Further, another embodiment of the present invention will be described with reference to the temperature profile shown in FIG. 8 and the panel and apparatus configuration shown in FIG.
[0044]
In this sealing step, the valve 9 is opened, and the dry gas is introduced into the panel through the second glass tube 7 when the panel is heated by the dry gas introduction device 6. Below the softening point temperature of the sealing member 3 for sealing, since the sealing member 3 for sealing is not softened, there are many gaps between the substrate and the gas introduced from the gap and below the softening point temperature. The impurity gas released from the substrate into the panel is discharged.
[0045]
Thereafter, the valve 9 is closed in the vicinity of the softening point temperature of the sealing material 3 for sealing, the introduction of the dry gas is stopped, and the outer periphery of the panel is sealed by heating to a temperature higher than the softening point temperature of the sealing material 3 for sealing. Keep the airtight inside the panel.
[0046]
Further, after the inside of the panel was kept airtight, the valve 10 was opened to start exhausting the panel through the first glass tube 5 and introducing dry gas through the second glass tube 7. In this step, the gas released from the front plate 1 and the back plate 2 above the softening point temperature of the sealing member 3 for sealing is replaced with the dry gas. As a result, water vapor is not confined in a narrow discharge space as in the conventional sealing process, and it becomes possible to suppress the deterioration of the blue phosphor during sealing, which has the greatest effect on reducing residual impurity gas. Can be obtained. In addition, since the gas flow is stopped near the softening point temperature of the low melting point glass and the panel sealing period is provided, the dry gas is passed through the panel after the panel is completely sealed and the glass tube is completely bonded. Sealing was performed stably by flowing.
[0047]
As the water vapor partial pressure of the dry gas, the lower the water vapor partial pressure, the more the deterioration of the blue phosphor is suppressed, but a remarkable effect appeared from around 10 Torr (1.33 kPa) as compared with the conventional sealing process.
[0048]
In addition, when oxide phosphors such as BaMgAl 10 O 17 : Eu, Zn 2 SiO 4 : Mn and (Y, Gd) BO 3 : Eu, which are often used in PDP, are heated in an oxygen-free atmosphere. Some oxygen defects may be formed and the luminous efficiency may be lowered.
[0049]
Therefore, it is desirable that the dry gas used in the sealing process contains at least oxygen.
[0050]
Further, if the gas discharge and dry gas introduction start temperature starts from the sealing peak temperature, it is possible to completely suppress the sealing failure.
[0051]
In addition to the present embodiment, the gas introduction method includes providing a relief valve between the first glass tube and the exhaust device, introducing a dry gas from the second glass tube, and discharging it from the relief valve. The same effect can be obtained.
[0052]
Furthermore, even if only one of the first or second glass tube is provided, and the discharge of gas and the introduction of the dry gas are repeated from the glass tube, the same effect is obtained. However, in this case as well, it is necessary to heat the glass to a temperature equal to or higher than the softening point of the low-melting glass, and after the panel is completely sealed and the glass tube is completely adhered, the dry gas needs to flow through the panel.
[0053]
In addition, the evacuation process was completed efficiently by continuing to the panel evacuation step while keeping the panel sealed in these sealing processes at a high temperature.
[0054]
Further, when driving the PDP, as shown in FIG. 4, each driver and the panel drive circuit 100 are connected to the PDP and applied between the scan electrode 101a and the address electrode 102 of the cell to be lit to generate an address discharge. Then, a sustain discharge is performed by applying a pulse voltage between the display electrodes 101a and 101b. Then, ultraviolet light is emitted in the cell along with the discharge, and converted into visible light in the phosphor layer. When the cell is lit in this manner, an image is displayed.
[0055]
【Example】
In order to verify the effect of the present invention, a PDP was produced based on the above embodiment and compared with a conventional PDP. The panel is 42 "(inch) size.
[0056]
In the panel of this example, a glass frit having a softening point of 390 ° C. was used as a sealing material. The introduction of the dry gas into the panel was started from room temperature, and it was heated to 390 ° C. while flowing the dry gas into the panel. The drying gas flow rate was 1 sLm. When the panel temperature reached 390 ° C., the introduction of the drying gas was stopped, and the panel was heated to 450 ° C., which is the sealing peak temperature. At the same time as the panel temperature reaches 450 ° C. and keeping the sealing peak temperature is started, gas discharge from the panel is started, and introduction of dry gas into the panel is resumed. The dry gas flow rate at this time was 100 sccm.
[0057]
Note that dry air was used as the dry gas.
[0058]
The PDP according to the comparative example is a panel that is sealed without flowing dry gas through the panel as in the conventional sealing process.
[0059]
In each of the PDPs, the sealing step was a temperature profile that maintained a peak temperature of 450 ° C. for 10 minutes. The panel configuration was the same, the phosphor film thickness was 30 μm, and the discharge gas was enclosed in Ne (95%)-Xe (5%) at 500 Torr (66.5 kPa).
[0060]
In the panel evacuation process, which is the next process of the sealing process, the time for the inside of the panel to reach a predetermined degree of vacuum of 5 × 10 −5 Pa is about 1/3 of the panel made by the conventional sealing process. The effect of shortening the lead time in the process was confirmed.
[0061]
The emission characteristics evaluated by turning on the panel include emission intensity (luminance divided by chromaticity coordinate y), chromaticity coordinate y, emission spectrum peak wavelength and blue, red, The color temperature (without color temperature correction) of white display when all the green lights were turned on under the same power condition was measured.
[0062]
As a result of the panel comparison, in the panel of this example, the blue emission intensity increased by 30% compared to the comparative example, and the blue chromaticity coordinate y also decreased to 0.06 (0.09 in the comparative example). Along with this, the white color temperature also improved to 11000K (comparative example 5800K). Furthermore, impurities in the panel were eliminated during sealing, and the discharge characteristics and uniformity in the panel were improved.
[0063]
Further, although not shown in the examples, regarding the water vapor partial pressure of the dry air flowing in the sealing device, the light emission characteristics improved as the water vapor partial pressure decreased.
[0064]
In the above embodiment, the surface discharge type PDP is exemplified, but the present invention can be applied to all PDPs that require a heat process for sealing, such as a counter discharge type PDP.
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to suppress the deterioration of the light emission characteristics of the phosphor that has occurred in the conventional sealing process in a stable process. As a result, the light emission intensity and the light emission efficiency are high, and the color reproduction range is reduced. A wide plasma display panel can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a sealing process according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a panel in which a front plate and a back plate before sealing are bonded to each other according to the first embodiment of the present invention. FIG. 3 is a schematic sectional view of an AC surface discharge type plasma display panel according to the present embodiment. FIG. 4 is a diagram showing a PDP display device in which a drive circuit is connected to the PDP according to the present embodiment. 5 is a schematic cross-sectional view of a conventional AC surface discharge type plasma display panel. FIG. 6 is a diagram showing a sealing process according to a second embodiment of the present invention. FIG. 7 is a diagram showing a second embodiment of the present invention. The figure which shows the panel which bonded the front board and back board before sealing concerning a form, and an apparatus structure. [FIG. 8] The figure which showed the sealing process concerning another embodiment of the 2nd Embodiment of this invention. FIG. 9 relates to another embodiment of the second embodiment of the present invention. It shows a front panel and a panel and device configuration by bonding the back plate before wearing EXPLANATION OF REFERENCE NUMERALS
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Front plate 2 Back plate 3 Sealing sealing material 4 Exhaust device 5 First glass tube 6 Drying gas introduction device 7 Second glass tube 8 Heating furnaces 9 and 10 Valves

Claims (7)

少なくとも一方に蛍光体層が形成され且つ少なくとも一方に封着シール材層が形成された前面板及び背面板を、両基板の間に内部空間が形成されるよう重ね合わせた状態で、前記内部空間に乾燥ガスを流しながら、前記封着シール材が軟化する温度(軟化点)以上の封着温度に保つことにより封着する封着ステップを備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
前記封着シール材の軟化点以上の温度になってから、前記内部空間に乾燥ガスを流し始めることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
In the state where the front plate and the back plate on which the phosphor layer is formed on at least one and the sealing sealant layer is formed on at least one are overlapped so that an internal space is formed between both substrates, the inner space In a method for producing a plasma display panel, comprising a sealing step of sealing by maintaining a sealing temperature equal to or higher than a temperature at which the sealing sealing material softens (softening point) while flowing dry gas in
A method of manufacturing a plasma display panel, wherein a dry gas starts to flow into the internal space after the temperature becomes equal to or higher than a softening point of the sealing material.
封着ピーク温度まで加熱した時に、前記内部空間に乾燥ガスを流し始めることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。  2. The method of manufacturing a plasma display panel according to claim 1, wherein a dry gas starts to flow through the internal space when heated to a sealing peak temperature. 少なくとも一方に蛍光体層が形成され且つ少なくとも一方に封着シール材層が形成された前面板及び背面板を、両基板の間に内部空間が形成されるよう重ね合わせた状態で、前記内部空間に乾燥ガスを充填する操作及び当該内部空間からガスを排出する操作を交互に繰り返しながら、前記封着シール材が軟化する温度以上の封着温度に保つことにより封着する封着ステップを備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
前記封着シール材の軟化点以上の温度になってから、前記内部空間に乾燥ガスを充填する操作及び当該内部空間からガスを排出する操作を交互に繰り返し始めることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
In the state where the front plate and the back plate on which the phosphor layer is formed on at least one and the sealing sealant layer is formed on at least one are overlapped so that an internal space is formed between both substrates, the inner space A plasma comprising a sealing step of sealing by alternately maintaining an operation of filling a dry gas and an operation of discharging a gas from the internal space while maintaining a sealing temperature equal to or higher than a temperature at which the sealing material is softened. In the display panel manufacturing method,
The plasma display panel is characterized in that after the temperature becomes higher than the softening point of the sealing material, the operation of filling the internal space with a dry gas and the operation of exhausting the gas from the internal space are started alternately. Production method.
封着ピーク温度まで加熱した時に、前記内部空間に乾燥ガスを充填する操作及び当該内部空間からガスを排出する操作を交互に繰り返し始めることを特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。  4. The method of manufacturing a plasma display panel according to claim 3, wherein, when heated to a sealing peak temperature, the operation of filling the internal space with a dry gas and the operation of discharging the gas from the internal space are alternately repeated. . 乾燥ガスが、少なくとも酸素を含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。The method for producing a plasma display panel according to claim 1 , wherein the dry gas contains at least oxygen. 乾燥ガスが、乾燥空気からなることを特徴とする請求項5記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。6. The method of manufacturing a plasma display panel according to claim 5 , wherein the dry gas is made of dry air. 乾燥ガスの水蒸気分圧が133Pa(1Torr)以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。The method for manufacturing a plasma display panel according to any one of claims 1 to 6 , wherein the partial pressure of water vapor of the dry gas is 133 Pa (1 Torr) or less.
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