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JP4744175B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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JP4744175B2 JP2005100584A JP2005100584A JP4744175B2 JP 4744175 B2 JP4744175 B2 JP 4744175B2 JP 2005100584 A JP2005100584 A JP 2005100584A JP 2005100584 A JP2005100584 A JP 2005100584A JP 4744175 B2 JP4744175 B2 JP 4744175B2
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Description

本発明は,外気を導入して排気する搬送室,ロードロック室などを備える基板処理装置に関する。
ガラス基板(例えば液晶基板)や半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」とも称する。)などの被処理基板に対してエッチング処理,成膜処理などの所定の処理を施す基板処理装置は,例えばウエハに所定の処理を施すための処理室にロードロック室を接続してなる処理ユニットを備えるとともに,この処理ユニットに対して例えば搬送アームなどの搬送機構によりウエハの受渡し(ウエハの搬出入)を行う搬送室を備える。
このような搬送室では,例えば搬送機構によりカセット容器に収納された未処理ウエハを取出して処理ユニットへ受渡す。これにより,未処理ウエハはロードロック室を介して処理室に搬送されて,処理室にてウエハの処理が実行される。処理室での処理が終了した処理済ウエハは,処理室からロードロック室に戻される。すると,搬送室では,搬送機構によりロードロック室に戻された処理済ウエハを受取って,カセット容器へ回収するようになっている。
このような基板処理装置においては,ウエハに対してその歩留り低下を招くパーティクル(例えば塵,ゴミ,付着物,反応生成物など)が付着することを阻止すべく,例えば大気中にてウエハの受渡しを行う搬送室には,その上部に給気口から外気を取入れる給気ファンを設けるとともに下部に排気口を設け,この給気ファンを駆動することにより給気口から外気を取入れて排気口から排気することにより,搬送室内の上部から下部へ向う一定の気体の流れ(例えば空気のダウンフロー)を形成するようになっている。基板処理装置は,通常はクリーンルーム内に設置されるので,クリーンルーム内の空気が搬送室へ導入され,搬送室からクリーンルーム内へ戻される。
特開2001−15578号公報 特開平6−224144号公報 kanzawa.K,Kitano.J,"A semiconductor device manufacturer'sefforts for controlling and evaluating atmospheric pollution",(AdvancedSemiconductor Manufacturing Conference and Workshop,1995.ASMC 95Proceedings.IEEE/SEMI 1995),13-15 Nov 1995,pp.190-193
しかしながら,搬送室により処理済ウエハを回収する際,その処理済ウエハ上に処理ガスのガス成分が付着したまま搬送室まで搬入される場合がある。このような場合,上述したような搬送室によれば,そのようなガス成分が搬送室の空気とともに例えばクリーンルームへ排気されるため,その排気に含まれるガス成分の種類によっては,クリーンルーム内を汚染する虞がある。例えばCl,Brを含むガスなどの腐食性ガスを処理ガスとして使用する場合には,そのようなガス成分(例えばCl,Br,HCl,HBrなど)を含む空気が搬送室からクリーンルームへ排気されると,クリーンルーム内の機材が腐食する虞がある。
この点,搬送室の排気口を工場の排気設備(例えば除害設備)に接続し,搬送室からの排気をすべて工場の排気設備に排出させればよいとも考えられるが,このようにすると,工場の排気設備の負担が増大してしまうという問題がある。
なお,従来より基板処理装置やクリーンルームでは,その内部にパーティクルなどが入り込まないように,基板処理室やクリーンルームの給気側にフィルタを設け,パーティクルなどを除去するものが知られている。例えば特許文献1及び非特許文献1は,基板処理装置などを配置するクリーンルーム全体又はクリーンルームを区画する領域における給気側(上部側)にフィルタを設けたものであり,特許文献2は,縦型熱処理装置の給気側(側部側)にフィルタを設けたものである。
しかしながら,このような従来の基板処理装置やクリーンルームでは,その給気側にフィルタを設け,基板処理装置内やクリーンルーム内にパーティクルなどが入り込まないように給気側を考慮するものであり,排気側は考慮していない。従って,従来技術のような給気側のフィルタを基板処理装置の搬送室にそのまま適用しても,搬送室からの排気による上記のような問題を解決することはできない。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,例えば処理済の基板上に付着した腐食性ガスなど処理ガスのガス成分が搬送室などの排気とともにそのまま外部へ排出されることを防止することができ,工場の排気設備などの負担を軽減できる基板処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,被処理基板に所定の処理を施すための処理ユニットと,この処理ユニットに対して被処理基板を搬出入する搬送室とを備える基板処理装置であって,前記搬送室は,前記搬送室内へ外気を導入する給気部と,前記給気部に対向して設けられ,前記搬送室内を排気する排気部と,前記排気部に設けられ,前記排気をフィルタリングする排気フィルタ手段とを備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。この場合,排気フィルタ手段は,例えば前記排気に含まれる少なくとも有害成分を除去する有害成分除去フィルタにより構成する。具体的には例えばケミカルフィルタ又は活性炭フィルタにより構成する。
このような本発明にかかる基板処理装置によれば,例えば処理済の基板上に腐食性ガスなどの処理ガスのガス成分が付着したまま搬送室に搬入された場合に,その処理ガスのガス成分は排気フィルタによって除去されてから外部へ排気される。このため,そのガス成分がそのまま搬送室などの排気とともに外部へ排出されることを防止することができる。また,処理済の基板上に付着して搬送室に入り込んだガス成分を除去してから排気することができるので,搬送室の排気を例えば工場の排気設備を介することなく,搬送室外にそのまま排気することができる。これにより,工場の排気設備の負担を大幅に軽減することができる。
なお,上記排気部は,前記排気フィルタ手段よりも,前記排気の下流側に設けた排気ファンを備えることにより,排気ファンが排気に含まれる腐食成分に晒されることはないので,排気ファンとして耐腐食性のものを使用する必要がなくなる。
また,上記基板処理装置における給気部は,前記搬送室内に導入する外気をフィルタリングする給気フィルタ手段を備えることが望ましい。この場合,給気フィルタ手段は,例えば搬送室内に導入する外気に含まれる少なくともアミン系成分(アンモニア,アミンなど)を除去するアミン系成分除去フィルタにより構成する。具体的には例えばケミカルフィルタ又は活性炭フィルタにより構成する。
これによれば,給気部に設けた給気フィルタ手段によって搬送室に導入される外気からアミン系成分(例えばアンモニア)を除去することにより,例えば処理済の基板上に腐食性ガスなどの処理ガスのガス成分が付着したまま搬送室などに搬入された場合に,そのガス成分がアミン系成分と化学反応を起すことによって,基板上にパーティクルが発生することを防止することができる。このように,排気部に排気フィルタ手段を設けるのみならず,給気部にも給気フィルタ手段を設けることにより,例えば処理済基板にガスが付着したまま搬送室内に搬入された場合の対策を万全にすることができる。
なお,上記給気フィルタ手段は,アミン系成分除去フィルタのみならず,前記搬送室内に導入する外気に含まれる粒子を除去する粒子除去フィルタとを備えるようにしてもよい。これにより,外気とともにゴミや塵などの粒子が搬送室内に入り込むことを防止できる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板に所定の処理を施すための処理ユニットと,この処理ユニットに対してロードロック室を介して被処理基板を搬出入する搬送室とを備える基板処理装置であって,前記ロードロック室は,前記ロードロック室内へ外気を導入する給気部と,前記ロードロック室内の酸排気を行う酸排気部と,前記酸排気部に設けられ,前記酸排気をフィルタリングする排気フィルタ手段と,を備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。この場合,排気フィルタ手段は,例えば排気に含まれる少なくとも有害成分を除去する有害成分除去フィルタにより構成する。
このような本発明にかかる基板処理装置によれば,ロードロック室の酸排気部を介して排出される排気から腐食性ガスのガス成分などの有害成分を除去することができる。これにより,ロードロック室の酸排気部を工場の排気設備に接続することなく,そのまま排気することができるので,工場の排気設備の負担を軽減することができる。
また,上記ロードロック室の給気部に,前記ロードロック室内に導入する外気をフィルタリングする給気フィルタ手段を備えるようにしてもよい。この場合,給気フィルタ手段は,例えばロードロック室内に導入する外気に含まれる少なくともアミン系成分を除去するアミン系成分除去フィルタにより構成される。これにより,例えば処理済の基板上に腐食性ガスなどの処理ガスのガス成分が付着したままロードロック室に搬入された場合に,そのガス成分がアンモニアなどのアミン系成分と化学反応を起すことによって,基板上にパーティクルが発生することを防止することができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板に所定の処理を施すための処理ユニットと,この処理ユニットに対して搬出入する搬送室とを備える基板処理装置であって,前記搬送室に接続され,前記処理ユニットによって処理された被処理基板を一時的に待機させる基板待機室とこの基板待機室の排気を行う排気部とを有する待機ユニットと,前記待機ユニットの排気部に設けられ,前記酸排気をフィルタリングする排気フィルタ手段とを備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。この場合,例えば排気フィルタ手段は,前記排気に含まれる少なくとも有害成分を除去する有害成分除去フィルタからなる。
このような本発明にかかる基板処理装置によれば,待機ユニットの排気部を介して排出される排気から腐食性ガスのガス成分などの有害成分を除去することができる。これにより,待機ユニットの排気部を工場の排気設備に接続することなく,そのまま排気することができるので,工場の排気設備の負担を軽減することができる。
なお,この場合,上記搬送室には,さらに前記被処理基板の位置決めを行うための位置決め装置を接続し,前記待機ユニットは,前記位置決め装置の直下になるように配設してもよい。このような配置にすることによって,搬送室内で被処理基板を搬送する搬送機構の作業効率を向上させることができ,スループットを向上させることができる。
本発明によれば,例えば処理済の基板上に腐食性ガスなどの処理ガスのガス成分が付着したまま搬送室などに搬入された場合に,そのガス成分がそのまま搬送室などの排気とともに外部へ排出されることを防止することができる。これにより,搬送室などの排気を例えばクリーンルーム内などに直接排気できる。このため,比較的排気量が多い搬送室などのの排気を例えば工場の排気設備へ排出させる必要もないので,工場の排気設備への負担も大幅に軽減することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(基板処理装置の構成例)
先ず,本発明の実施形態にかかる基板処理装置の構成例について図面を参照しながら説明する。ここでは,搬送室に少なくとも1以上の真空処理ユニットが接続された基板処理装置を例に挙げて説明する。図1は本実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
基板処理装置100は,被処理基板例えば半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」ともいう。)Wに対して成膜処理,エッチング処理等の各種の処理を行う1つ又は2つ以上の真空処理ユニット110と,この真空処理ユニット110に対してウエハWを搬出入させる搬送ユニット120とを備える。搬送ユニット120は,ウエハWを搬送する際に共用される搬送室200を有している。
図1では,例えば2つの真空処理ユニット110A,110Bを搬送ユニット120の側面に配設したものを示す。各真空処理ユニット110A,110Bは,それぞれ処理室140A,140Bと,これらのそれぞれに連設され,真空引き可能に構成されたロードロック室150A,150Bを有している。各真空処理ユニット110A,110Bは,各処理室140A,140B内でウエハWに対して例えば同種の処理または互いに異なる異種の処理を施すようになっている。各処理室140A,140B内には,ウエハWを載置するための載置台142A,142Bがそれぞれ設けられている。なお,この処理室140及びロードロック室150よりなる真空処理ユニット110は2つに限定されるものではなく,さらに追加して設けてもよい。
上記搬送ユニット120の搬送室200は,例えばNガス等の不活性ガスや清浄空気が循環される断面略矩形状の箱体により構成されている。搬送室200における断面略矩形状の長辺を構成する一側面には,複数のカセット台132A〜132Cが並設されている。これらカセット台132A〜132Cは,カセット容器134A〜134Cを載置する被処理基板待機ポートとして機能する。図1では,例えば各カセット台132A〜132Cに3台のカセット容器134A〜134Cをそれぞれ1つずつ載置することができる例を挙げているが,カセット台とカセット容器の数はこれに限られず,例えば1台又は2台であってもよく,また4台以上設けてもよい。
各カセット容器134A〜134Cには,例えば最大25枚のウエハWを等ピッチで多段に載置して収容できるようになっており,内部は例えばNガス雰囲気で満たされた密閉構造となっている。そして,搬送室200はその内部へゲートバルブ136A〜136Cを介してウエハWを搬出入可能に構成されている。
搬送室200内には,ウエハWをその長手方向(図1に示す矢印方向)に沿って搬送する共通搬送機構(大気側搬送機構)160が設けられている。この共通搬送機構160は,例えば基台162上に固定され,この基台162は搬送室200内の中心部を長さ方向に沿って設けられた図示しない案内レール上を例えばリニアモータ駆動機構によりスライド移動可能に構成されている。共通搬送機構160は例えば図1に示すような2つのピックを備えるダブルアーム機構であってもよく,また1つのピックを備えるシングルアーム機構であってもよい。
搬送室における断面略矩形状の長辺を構成する他側面には,上記2つのロードロック室150A,150Bの基端が,開閉可能に構成されたゲートバルブ(大気側ゲートバルブ)152A,152Bをそれぞれ介して連結されている。各ロードロック室150A,150Bの先端は,開閉可能に構成されたゲートバルブ(真空側ゲートバルブ)144A,144Bを介してそれぞれ上記処理室140A,140Bに連結されている。
各ロードロック室150A,150B内には,それぞれウエハWを一時的に載置して待機させる一対のバッファ用載置台154A,156A及び154B,156Bが設けられる。ここで搬送室側のバッファ用載置台154A,154Bを第1バッファ用載置台とし,反対側のバッファ用載置台156A,156Bを第2バッファ用載置台とする。そして,両バッファ用載置台154A,156A間及び154B,156B間には,屈伸,旋回及び昇降可能になされた多関節アームよりなる個別搬送機構(真空側搬送機構)170A,170Bが設けられている。
これら個別搬送機構170A,170Bの先端にはピック172A,172Bが設けられ,このピック172A,172Bを用いて第1,第2の両バッファ用載置台154A,156A及び154B,156B間でウエハWの受け渡し移載を行い得るようになっている。なお,ロードロック室150A,150Bから処理室140A,140B内へのウエハの搬出入は,それぞれ上記個別搬送機構170A,170Bを用いて行われる。
搬送室200の一端部,すなわち断面略矩形状の短辺を構成する一方の側面には,ウエハWの位置決め装置としてのオリエンタ(プリアライメントステージ)137が設けられている。オリエンタ137は,例えば内部に回転載置台138とウエハWの周縁部を光学的に検出する光学センサ139とを備え,ウエハWのオリエンテーションフラットやノッチ等を検出して位置合せを行う。
搬送室200の他端部,すなわち断面略矩形状の短辺を構成する他方の側面には,待機ユニットとしての酸排気ユニット300が設けられている。この酸排気ユニット300は,処理済ウエハW上に付着する処理ガスのガス成分などにより,処理済ウエハWから放出されるガスが出なくなるまで,待機させるものである。このような酸排気ユニット300の構成は後述する。
なお,図1に示す基板処理装置の構成例では,酸排気ユニット300をオリエンタ137とは反対側の端部に設けた場合を例に挙げたが,必ずしもこれに限られるものではなく,酸排気ユニット300をオリエンタ137と同じ側の端部,すなわち搬送室200の一端部に設けるようにしてもよい。この場合,酸排気ユニット300をオリエンタ137の直下に設けることが好ましい。
このような配置にすることによって,共通搬送機構160により例えばロードロック室150から処理済ウエハWを搬出すると,共通搬送機構160を搬送室200の一端部の所定位置へ移動させたまま,処理済ウエハWを酸排気ユニット300へ搬入させるとともにオリエンタ137から未処理ウエハWを搬出させることができる。これにより,共通搬送機構160の作業効率を向上させることができ,スループットを向上させることができる。
このような構成の基板処理装置によりウエハの処理を行う場合,共通搬送機構160により各カセット容器134A〜134Cから処理を行うウエハWが取出される。共通搬送機構160により取出されたウエハWは,オリエンタ137まで搬送されてオリエンタ137の回転載置台138に移載され,ここで位置決めされる。位置決めされたウエハWは,再度,上記共通搬送機構160により受け取られて保持され,このウエハWに対して処理を行う真空処理ユニット110A又は110Bのロードロック室150A又は150Bの直前まで搬送される。そして,ゲートバルブ152A又は152Bが開放されると,共通搬送機構160に保持されているウエハWが搬送室200からロードロック室150A又は150B内へ搬入される。ロードロック室150A又は150BへのウエハWの搬入が終了すると,ゲートバルブ152A又は152Bが閉塞される。
ロードロック室150A又は150B内へ搬入されたウエハWは,ゲートバルブ144A又は144Bが開放されると,個別搬送機構170A又は170Bにより処理室140A又は140Bへ搬入される。処理室140A又は140BへのウエハWの搬入が終了すると,ゲートバルブ144A又は144Bが閉塞され,処理室140A又は140Bにおいて例えば腐食性ガスを処理ガスとして用いてウエハWに対してエッチング処理などの所定の処理が施される。
そして,処理室140A又は140BでのウエハWの処理が終了して,ゲートバルブ144A又は144Bが開放されると,ウエハWは個別搬送機構170A又は170Bによりロードロック室150A又は150Bへ搬出される。ロードロック室150A又は150BへのウエハWの搬出が終了すると,ゲートバルブ144A又は144Bが閉塞し,搬送室200へのウエハWの搬出動作が行われる。すなわち,大気圧状態にある搬送室200とロードロック室150A又は150B内との圧力差をなくすために,ロードロック室150A又は150B内の大気開放が行われた上で,ゲートバルブ152A又は152Bが開放される。すると,処理済ウエハWは共通搬送機構160によりロードロック室150A又は150Bから搬送室200へ戻され,ゲートバルブ152A又は152Bが閉塞される。
(処理済ウエハに付着するガス対策)
ところで,処理直後の処理済ウエハWには処理ガスのガス成分が付着したまま,処理室140からロードロック室150を介して搬送室200へ戻されることがある。このような処理済ウエハWに付着するガスによって下記のような問題が生じる。
例えば処理済ウエハWにガスが付着したまま搬送室200に搬送されると,搬送室200には処理済ウエハWとともに処理済ウエハWに付着した処理ガスのガス成分が入り込むので,搬送室200の排気にはそのようなガス成分が含まれる場合がある。従って,例えばCl,Brなどを含むガスなどの腐食性ガスを処理ガスとして用いた場合には,搬送室200内の空気をそのまま外部へ排出すると,そのガス成分(例えばCl,Br,HCl,HBr)など有害成分が含まれたまま排気されてしまう虞がある。
そこで,本発明では搬送室200の排気側にCl,Brを含むガスなどのガス成分(例えばCl,Br,HCl,HBr)を除去する排気フィルタ手段を設け,搬送室200からの排気を排気フィルタ手段を介して排出する。これにより,搬送室200からの排気に含まれる成分は排気フィルタ手段を介して除去されるので,搬送室200の外部(例えば基板処理装置100が設置されるクリーンルーム)へCl,Brを含むガスなどのガス成分を含む状態で排気されることを防止することができる。
また,上述したような処理直後の処理済ウエハWに付着する処理ガスのガス成分(例えばF,Br,Clを含むガスなどのハロゲン系のガス成分)が処理済ウエハWの表面と結合して化合物を形成する場合がある。このような化合物が処理済ウエハW上に形成されると,例えば処理済ウエハWを取巻く雰囲気中に含まれる成分によっては,処理済ウエハW上にパーティクル(反応生成物)が発生する虞がある。
ここで,このような処理済ウエハWに付着する処理ガスのガス成分に起因して処理済ウエハW上に発生するパーティクルについて図面を参照しながら説明する。図2は処理済ウエハW上にパーティクルが発生する過程を説明するための図である。
図2(a)に示すように,処理済ウエハWに付着する処理ガスのガス成分と処理済ウエハWの表面と結合して化合物Aが形成される。例えば処理ガスにハロゲン系のガス成分(例えばF,Cl,Brなどを含むガスのガス成分)が含まれると,これらのガス成分は例えば処理済ウエハW上のSiOなどと結合して,処理済ウエハW上に化合物Aが形成される。
この場合に,処理済ウエハWを取巻く雰囲気中に例えばアミン系成分が含まれていると,処理済ウエハWの化合物Aのハロゲン系化合物と雰囲気中のアミン系成分とが反応して,図2(b)に示すように処理済ウエハWの表面上に塩Bが形成される。ここで,アミン系成分には,例えばアンモニア,アミンなどが含まれる。アミンには,例えばトリメチルアミン,トリエチルアミン,有機塩基アミンなどが含まれる。
このように処理済ウエハWの表面に塩Bが形成される一連の過程を化学式で示すと,下記の化学式(1−1)〜(1−3)に示すようになる。ここでは,処理済ウエハWの表面成分(SiO)が処理ガスのガス成分(HF)と結合して化合物(SiF)を形成し,その化合物(SiF)が雰囲気中のアンモニア(NH)と反応して,ハロゲン系のアンモニア塩(例えば(NHSiF)が形成される過程を示す。
SiO+4HF→SiF+2HO …(1−1)
SiO+4HF+4NH→SiF+2HO+4NH …(1−2)
SiF+2HF+2NH→(NHSiF …(1−3)
処理済ウエハWの表面成分(SiO)が処理ガスのガス成分(HF)と結合して化合物(SiF)が形成される場合には,一般的には上記化学式(1−1)に示すように反応すると考えられる。
ところが,この場合に雰囲気中にアンモニア(NH)が含まれると,上記化学式(1−2)に示すような反応も考えられる。このような化学式(1−1)で左側から右側へ反応するのに必要な反応エネルギは,1.0eVであるのに対し,化学式(1−2)で左側から右側へ反応するのに必要な反応エネルギは,上記化学式(1−1)の場合よりもはるかに低い0.4eVである。
このため,雰囲気中にアンモニア(NH)が含まれると,上記化学式(1−2)の反応の方が進み易くなるので,処理済ウエハWの表面上に化合物(SiF)が形成され易くなる。従って,上記化学式(1−3)の反応も進みやすくなるので,ハロゲン系のアンモニア塩((NHSiF)が形成され易くなる。
このように,ハロゲン系のガス成分が付着した処理済ウエハWが,アンモニア(NH)を含む雰囲気中に置かれると,処理済ウエハWの表面上にはハロゲン系のアンモニア塩(例えば(NHSiF)が形成される。
こうして処理済ウエハWの表面上にハロゲン系のアンモニア塩のような塩Bが形成されると,この処理済ウエハW上の塩Bは,処理済ウエハWを取巻く雰囲気中に含まれる水分(HO)を徐々に吸収していく。すると,時間の経過に伴って,図2(c)に示すようなパーティクルCが発生する。すなわち,最初は0.001μm程度の電子顕微鏡でも測定できないような小さなパーティクルCが発生し,その数が徐々に増加していくともに,これらパーティクルCの大きさも徐々に大きくなっていく。例えば1時間くらい経過すると,0.1μmくらいに成長し,さらに24時間くらい経過すると,0.5〜0.7μmくらいのパーティクルCに成長するものもある。
その後,2,3日くらい経過すると,塩Bが雰囲気中の水分(HO)に潮解して凝集する。そして,パーティクルCに例えばSiOが含まれている場合には,図2(d)に示すように,パーティクルCの揮発後に処理済ウエハW上にSiO2が残渣Dとして残ってしまう。なお,パーティクルCに例えばSiOが含まれていなければ,パーティクルCは揮発して消滅する。
ここで,例えばF成分を含む処理ガスによってエッチングなどの処理が施された処理済ウエハWをアンモニア成分を含まない雰囲気中に放置した場合と,アンモニア成分を含む雰囲気中に放置した場合について,その放置時間と処理済ウエハW上に発生するパーティクルの個数との関係をグラフにしたものを図3に示す。
図3(a)は,処理済ウエハWをアンモニア成分を含まない雰囲気中に放置した場合であり,図3(b)は処理済ウエハWをアンモニア成分を含む雰囲気中に放置した場合である。図3では,横軸に時間をとり,縦軸にパーティクルの個数をとっている。図3に示すグラフは,処理直前t,処理直後(0時間後)t,処理後1時間後t,処理後24時間後t24において例えば電子顕微鏡などによって処理済ウエハW上で観察できる0.12μm以上の大きさのパーティクルを測定したものである。
このような実験結果によれば,図3(a)に示すように処理済ウエハWをアンモニア成分を含まない雰囲気中に放置した場合には,処理済ウエハW上のパーティクルの個数は,時間が経過してもほとんど変らない。これに対して,図3(b)に示すように処理済ウエハWをアンモニア成分を含む雰囲気中に放置した場合には,ただ放置しただけで処理済ウエハW上のパーティクルの個数は,時間の経過に伴って増加していることがわかる。なお,上記の実験では処理済ウエハWの処理ガスにF成分が含まれる場合に,処理済ウエハW上にアンモニア塩((NHSiF)が形成される例を挙げたが,処理済ウエハWの処理ガスに他のハロゲン成分(例えばBrなど)が含まれる場合にも,上記の場合と同様に処理済ウエハW上にアンモニア塩(例えば(NHSiBrなど)が形成されるので,処理済ウエハW上にパーティクルが発生する。
このように,処理直後の処理済ウエハWでは,処理ガスの種類によっては,その処理ガスのガス成分(例えばF,Br,Clを含むハロゲン系のガス成分)が処理済ウエハWの表面と結合して化合物を形成し,その化合物が雰囲気中に含まれるアンモニアなどのアミン系成分に反応してパーティクルとなる塩を形成する。このため,処理直後の処理済ウエハWについては,アンモニアなどのアミン系成分を含む雰囲気中にただ放置しただけでパーティクルが発生してしまう。従って,処理済ウエハWが搬送室200に搬送された場合に,アンモニア成分を含む外気が導入されると,搬送室200内の雰囲気によっても,処理済ウエハW上にパーティクルが発生する虞がある。
このようなアンモニア成分は,例えばクリーンルームの作業員の人体からも放出されるので,クリーンルームの空気を外気として搬送室200内にそのまま導入すると,導入される空気中には必ずアンモニア成分が含まれるため,処理済ウエハW上にパーティクルが発生する蓋然性が高い。この場合,クリーンルーム自体をフィルタリングすることにより,クリーンルーム自体からアンモニア成分を除去することも考えられるが,このようにすると,クリーンルーム内の環境を維持するのに多大なコストがかかるなどの問題がある。
特に,近年では,上記のようなコストの問題などから,工場内やクリーンルーム内を高清浄化するのではなく,例えばSMIF(Standard Mechanical Interface)等を用いたミニエンバイロンメントシステムなどのように,基板処理装置内など必要な部分のみを高清浄化するなど局所クリーン化を行う傾向になっている。
ところが,このようなSMIF等を用いたミニエンバイロンメントシステムが導入されている最新工場では,局所クリーン化技術を用いてゴミや塵などのパーティクル対策はなされているものの,上述したような腐食性ガス成分のパーティクル例えばアンモニア成分由来のパーティクルの発生対策はなされていないのが現状である。
そこで,本発明では搬送室200の給気口にアンモニアなどのアミン系成分を除去するケミカルフィルタなどの給気フィルタ手段を設け,この給気フィルタ手段を介して搬送室200内へ外気を導入する。これにより,搬送室200内へ導入される空気に含まれるアミン系成分は給気フィルタ手段によって除去されるので,処理済ウエハW上に付着する処理ガスのガス成分に起因するパーティクル(例えば腐食性ガス成分のパーティクル例えばアンモニア成分由来のパーティクル)が発生することを防止できる。
このように,本発明では搬送室200の排気側のみならず,給気側においても,フィルタ手段を設けることによって,処理済ウエハWに付着するガス対策を万全にすることができる。
(搬送室の構成例)
次に,このような本発明の実施形態にかかる搬送室の構成例を図面を参照しながら説明する。図4,図5は本実施形態にかかる搬送室200の概略構成を示す断面図である。図4は,搬送室200の断面を端部方向から見た図であり,図5は,搬送室200の断面を長手方向の側面の方向(カセット台132を設けた側)から見た図である。なお,図4では,共通搬送機構160を省略しており,図5ではオリエンタ137を省略している。
搬送室200は,図示するように,例えばステンレスやアルミ製の筐体210により区画形成されている。筐体210の天井部(上部)220には,搬送室200の内部に空気を導入する給気部230が配設されており,筐体210の底部(下部)240には,給気部230から導入された空気(外気)を搬送室200の外部へ排気する排気部250が配設されている。このように,給気部230に対向して排気部250を配置することにより,搬送室200内には,天井部(上部)220から底部(下部)240へ向う空気のダウンフロー280が形成される。以下,このような給気部230及び排気部250の構成について詳細に説明する。
先ず,給気部230について説明する。給気部230は,筐体210の天井部(上部)220に形成された給気口222から空気を導入する給気ファン232と,給気ファン232により給気口222から導入する空気をフィルタリングする給気フィルタ手段234とを備える。
具体的には,筐体210の天井部(上部)220の長手方向に略等間隔に複数の給気口222(222A〜222C)が形成されており,これら給気口222(222A〜222C)の直下にそれぞれ,複数の給気ファン232(232A〜232C)が配設される。また,これら給気ファン232(232A〜232C)の直下に給気フィルタ手段234が配設される。
給気フィルタ手段234は,例えば給気フィルタ236と,給気フィルタ236を着脱自在に保持する枠体238により構成される。なお,給気フィルタ手段234は,給気フィルタ236を筐体210などに直接着脱自在に取付けて構成してもよい。
給気フィルタ236は,給気口222(222A〜222C)から導入する空気に含まれるアミン系成分を除去するアミン系成分除去フィルタにより構成される。ここで,アミン系成分には,例えばアンモニア,アミンなどが含まれる。アミンには,例えばトリメチルアミン,トリエチルアミン,有機塩基アミンなどが含まれる。給気フィルタ236は,具体的には例えばケミカルフィルタ,活性炭フィルタなどにより構成される。
なお,給気フィルタ手段234は,上記アミン系成分除去フィルタと,搬送室200内に導入する外気に含まれる塵やゴミなどの粒子(パーティクル)を除去する粒子除去フィルタとの2段構成にしてもよい。これにより,外気とともにゴミや塵などの粒子が搬送室200内に入り込むことを防止できる。粒子除去フィルタとしては例えばULPA(Ultra
Low Penetration Air)フィルタが挙げられる。
一方,排気部250は,筐体210の底部(下部)240に形成された排気口242から空気を排気する排気ファン252と,排気ファン252により排気口242から排気する空気をフィルタリングする排気フィルタ手段254とを備える。
具体的には,筐体210の底部240の長手方向に略等間隔に複数の排気口242(242A〜242E)が形成されており,これら排気口242(242A〜242E)の直下にそれぞれ,複数の排気ファン252(252A〜252E)が配設される。また,これら排気口242(242A〜242E)の上方に,排気口242(242A〜242E)を覆うように排気フィルタ手段254が配設される。
各排気ファン252(252A〜252E)は,例えばDC(直流)モータによって回転制御することによってファンの回転数を制御可能なDCファンにより構成する。これにより,各排気ファン252(252A〜252E)の風速を個別に調整することにより,搬送室200内に形成される空気のダウンフロー280が直線的になるように調整することができる。仮に搬送室200内に形成されるダウンフロー280が傾いて流れが乱れると,例えばパーティクルが巻上がって搬送室200内で共通搬送機構160によって搬送中のウエハW上に付着する虞もある。本実施形態では,空気のダウンフロー280が直線的になるように調整することができるので,例えばパーティクルが巻上がることを防止できる。
また,排気ファン252(252A〜252E)の数は,図5に示すような5つには限られず,4つ以下でも,6つ以上でもよい。このように,排気ファン252を搬送室200の長手方向に沿って複数設けることにより,搬送室200の長手方向における空気のダウンフロー280の細かい調整が可能となる。
なお,本実施形態では,給気部230に給気ファン232を設けるとともに排気部250にも排気ファン252を設ける場合について説明したが,給気ファン232と排気ファン252のいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。給気ファン232と排気ファン252のいずれか一方を設ければ,搬送室200内に外気を取り込んで排気させる空気の流れ,例えば上記ダウンフロー280を発生させることができるからである。
但し,上記のような空気のダウンフロー280は,給気ファン232だけでは搬送室200内の下方にいくに連れて空気の流れが乱れる虞があるので,本実施形態のように排気部250にも排気ファン252を設けることにより,下方からも吸引力を与えることによって,空気のダウンフロー280をより直線的にすることができる。
また,図5に示す排気部250では,排気ファン252を排気フィルタ手段254の下方に設けるようにしたので,排気フィルタ手段254によってCl,Brを含むガスなどのガス成分(例えばCl,Br,HCl,HBrなど)が除去された空気が排気ファン252を通ることになる。このため,排気ファン252が排気に含まれる腐食成分に晒されることはないので,排気ファン252として耐腐食性のものを使用する必要がなくなる。従って,排気ファン252としては安価なものを使用することができる。但し,排気部250としては,上記のように場合に限定されることはなく,排気ファン252を排気フィルタ手段254の下方に設けようにしてもよい。このようにした場合には,排気ファン252として耐腐食性のものを使用することが好ましい。
排気フィルタ手段254は,例えば排気フィルタ256と,排気フィルタ256を着脱自在に保持する枠体258により構成される。枠体258は,排気フィルタ256の下方に空間260を開けて,排気フィルタ256を保持するようになっている。このように,各排気ファン252(252A〜252E)から空間260の分だけ離間して排気フィルタ256を配置することにより,排気フィルタ256(256A,256B)の全面へほぼ均等に空気が入り込むようにすることができる。
また,排気フィルタ手段254の枠体258は,端部の一方又は両方に開口部を設け,その開口部から排気フィルタ256を長手方向にスライド自在に着脱可能な構成してもよい。これにより,排気フィルタ256は枠体258から容易に着脱することができるので,フィルタ交換が容易となる。
この場合は,排気フィルタ256を複数に分割して構成するようにしてもよい。これにより,排気フィルタ256が排気フィルタ手段254からスライドして出し入れし易くなるので,より交換が容易となる。また,排気フィルタ256の数が多いほど,排気フィルタ手段254から排気フィルタ256を取出すのに筐体210内に確保する空間を小さくできる。このような排気フィルタ256の数はいくつに分割してもよいが,排気フィルタ256の数が多すぎると,かえって交換の手間がかかる。
従って,排気フィルタ256の数は,搬送室200内の空間の大きさや交換の手間などを考慮して例えば2つ程度にするのが好ましい。なお,排気フィルタ手段254は,排気フィルタ256を筐体210などに直接着脱自在に取付けて構成してもよい。
なお,上記排気フィルタ手段254の上部には,例えばメンテナンスなどにより搬送室200内に作業者が入ったときの足場になるように,はしごを取付けるようにしてもよい。
上記排気フィルタ256としては,例えば排気口242(242A〜242E)から排気する空気に含まれる有害成分を除去可能な有害成分除去フィルタにより構成する。有害成分としては,例えばCl,Brを含むガス等の腐食性ガスなどのガス成分(例えばCl,Br,HCl,HBrなど)が挙げられる。
このような排気フィルタ256としては,例えば排気に含まれる有害成分(例えばHCl,HBrなど)を炭酸塩による中和反応によって化学的に吸着除去するケミカルフィルタなどが適用される。このようなケミカルフィルタによって例えば有害成分としてHCl,HBrを除去する過程を化学式で示すとそれぞれ下記の化学式(2−1),(2−2)に示すようになる。
2HCl+KCO+HO+CO→2KCl+2HCO …(2−1)
2HBr+KCO+HO+CO→2KBr+2HCO …(2−2)
このようなケミカルフィルタを通る空気に含まれる例えばHCl,HBrは,それぞれ上記化学式(2−1),(2−2)に示す反応により塩化カリウム(KCl),臭化カリウム(KBr)などの塩になってケミカルフィルタの表面に付着することによって除去される。なお,ケミカルフィルタに一度付着した塩化カリウム,臭化カリウムなどの塩は,例えば熱を加えるなど一定のエネルギを加えない限り,ケミカルフィルタから離脱しない。
ここで,上記のようなケミカルフィルタの構造について図面を参照しながら説明する。図6は,ケミカルフィルタの構成を説明するための概念図であって,ケミカルフィルタの一部を上方から見た場合の図である。ケミカルフィルタは例えば図6に示すようなハニカム構造になっている。このようなケミカルフィルタでは,ケミカルフィルタの上方から下方に向けて空気が通ると,ハニカム構造を構成する各構体の側面に空気に含まれる例えばCl,Brを含むガスのガス成分などの有害成分が付着し,上述したような化学反応(例えば炭酸塩の中和反応など)が起ることにより,空気から例えばHCl,HBrなどの有害成分が除去される。
従って,このようなケミカルフィルタでは,ハニカム構造を構成する各構造体の表面の面積,すなわち空気が触れる面積が大きいほど有害成分の除去能力が高くなる。従って,例えばケミカルフィルタの高さが高いほど,また厚さが厚いほど面積が大きくなるので,除去能力も大きくなる。
この点,搬送室200内で排気フィルタ手段254を配置する部分の高さや厚みは制約される。そのような場合でも有害成分の除去能力(除去効率)をできる限り向上させるために,ケミカルフィルタのハニカム構造を構成する各構造体の波を小さくして,全体の面積を大きくするようにしてもよい。例えば図6(a),(b)にはケミカルフィルタの同じ厚さLの部分を拡大したものである。このうち,図6(a)に示すものよりもハニカム構造を構成する各構造体kの波を小さくしたものを図6(b)に示している。このように,ハニカム構造を構成する各構造体kの波を小さくすることによって,同じ厚さであっても,全体の面積を大きくすることができるので,有害成分の除去能力を向上させることができる。
また,排気フィルタ手段254の排気フィルタ256の交換時期は,例えば実験などにより耐久時間を測定してこれに基づいて交換時期を設定し,これを例えば基板処理装置100の制御部に設けられたメモリなどに予め記憶しておく。そして,例えば上記制御部において排気フィルタ256の使用時間を測定して,上記交換時期に達したら,例えば交換時期を知らせる表示などを制御部の表示部に表示させるなどの処理を行うようにしてもよい。
また,排気フィルタ手段254に排気フィルタ256の寿命を検出する寿命センサを取付けるようにしてもよい。この場合には,例えば上記制御部において寿命センサを監視して,寿命センサが排気フィルタ256の寿命を検出すると,例えば交換時期を知らせる表示などを制御部の表示部に表示させるなどの処理を行うようにしてもよい。このような寿命センサとしては,搬送室200内の空気に含まれる例えばHCl,HBrなどのガス成分の量を検出するセンサなどが挙げられる。その他,寿命センサとして,例えばHClなどのガス成分の量に応じて色が変化するシリカゲル系の検出シートなどを例えば排気フィルタ手段254に貼付けて,作業者が目視するようにしてもよい。
その他,搬送室200の筐体210には,図4に示すようにカセット台132に載置されるカセット容器134からウエハWを搬出入するための搬出入口212,上記ロードロック室560との間でウエハWを搬出入するための搬出入口214がそれぞれ形成されている。これら搬出入口212,214にはそれぞれ上記ゲートバルブ136,564が設けられ,気密に開閉自在に構成されている。図4では,ゲートバルブ136,564は省略している。
また,搬送室200の筐体210には,図5に示すように待機ユニットとしての酸排気ユニット300にウエハWを搬出入するための搬出入口216が設けられている。酸排気ユニット300は,例えば搬送室200から搬入された処理済ウエハWを一時的に待機させる基板待機室310と,この基板待機室310の排気を行う酸排気部320を備える。
基板待機室310は複数(例えば19枚)枚を多段に搭載可能に構成される。具体的には例えば基板待機室310はその内部に,ベースプレートと,このベースプレートに固定され,ウエハ周縁部を保持する多段(例えばウエハ19枚分)の保持溝を有する複数(例えば4本)の基板保持支柱と,この基板保持支柱の内部に設けられる加熱部材としての棒状ヒータとを備える。
酸排気部320の排気管322は例えば基板処理装置100が設置される工場の排気設備(例えばクリーンルームの除害設備など)に接続される。酸排気部320には,例えば差圧センサや排気を制御するための可変バルブが設けられている。酸排気部320の可変バルブによって排気量を制御することによって,酸排気部320の排気量を例えば基板処理装置100が配置される工場の排気設備における排気用力に合わせることができる。
例えば共通搬送機構160によって処理ユニット110側から搬送室200へ戻された処理済ウエハWは,カセット容器134に戻す前に一時的に酸排気ユニット300の基板待機室310に搬入される。このとき,処理済ウエハWは,板保持支柱に保持され,棒状ヒータによって所定の温度に加熱されて,所定時間が経過するまで待機される。これにより,処理済ウエハW上に付着する処理ガスのガス成分が処理済ウエハWから放出される。
一方,酸排気部320では,排気管322に接続される工場の排気設備からの排気吸引力によって,基板待機室310を排気するような吸引力が生じている。このため,例えば基板待機室310内に収納された処理済ウエハW上から上記ガス成分(例えばHCl,HBr)が放出されても,そのガスは酸排気部320を介して工場の排気設備へ排気される。
その後,所定時間経過すると,例えば共通搬送機構160によって処理済ウエハWは基板待機室310から取出され,カセット容器134に戻される。これにより,処理済ウエハWにガスが付着したままカセット容器134に戻されることを防止できるので,例えば処理済ウエハWに付着した腐食性ガスのガス成分によって,カセット容器134の内部やカセット容器134内に収納される他のウエハWなどが汚染されることを防止できる。
(搬送室の動作例)
次に,以上のように構成された搬送室200の動作例について説明する。基板処理装置100が稼働されると,搬送室200の給気部230の各給気ファン232(232A〜232C)及び排気部250の各排気ファン252(252A〜252E)が駆動する。すると,外部からの空気は給気口222(222A〜222C)からは搬送室200内に導入され,導入された空気は排気口242(242A〜242E)から強制的に外部へ排気される。これにより,搬送室200内では,給気部230から排気部250へ,すなわち搬送室200の筐体210の天井部(上部)220から底部(下部)240へ向かう空気のダウンフロー280が形成される。
この場合,外部(例えば基板処理装置100が設置されるクリーンルーム)からの空気は,給気部230の給気フィルタ手段234を介して筐体210内へ導入される。このため,例えばクリーンルームの空気にアンモニアなどのアミン系成分が含まれていたとしても,そのようなアミン系成分が給気フィルタ手段234によって除去された空気が搬送室200内へ導入される。
これにより,搬送室200内の雰囲気はアミン系成分を含まないため,例えばロードロック室560から処理室で処理された処理済ウエハWが共通搬送機構160によって搬送室200内に戻された場合,その処理済ウエハ上に,上述した処理済ウエハ上に付着する処理ガスのガス成分に起因するパーティクルが発生することを防止できる。
また,例えばクリーンルームから搬送室200内に導入された空気は,排気部250の排気フィルタ手段254を介して排気され,再びクリーンルームへ戻される。このため,例えばロードロック室560から処理済ウエハWが共通搬送機構160によって搬送室200内に戻される際に,処理済ウエハW上に付着する処理ガスのガス成分によって,処理済ウエハWとともに,Cl,Brを含むガスのガス成分などの有害成分を含む処理ガスが搬送室200内に入り込んだとしても,そのような有害成分が排気フィルタ手段254によって除去された空気が搬送室200の外部へ排気される。従って,例えばクリーンルームへ有害成分を含む状態で搬送室200内の空気が排気されることを防止することができる。
(酸排気ユニットを利用して排気する搬送室との比較)
ところで,基板処理装置100のように酸排気ユニット300を備える場合には,搬送室200からの排気についてもすべて酸排気ユニット300の酸排気部320を利用して,工場の排気設備(例えばクリーンルームの除害設備)へ排気することも可能と考えられる。このようにすれば,本実施形態のように搬送室200からの排気をクリーンルームへ排気しなくても済む。
そこで,酸排気ユニットを利用して排気する搬送室の構成例を本発明との比較例として挙げてより具体的に説明する。図7は,例えば図5に示す搬送室200を酸排気ユニット300を利用して排気するようにした場合の構成例を示す。図7に示す搬送室400は,図5に示す搬送室200のように排気部250を設ける代りに,例えば略角筒状の排気管410を筐体210の底部240に設け,この排気管410の端部の一方を開口させて酸排気ユニット300の酸排気部320に接続したものである。
図7に示す搬送室400では,図5に示す搬送室200のように筐体210の底部240には排気口242(242A〜242E)を設ける代りに,排気管410の上部に排気口412(412A〜412E)を設けることにより,この排気口412(412A〜412E)から搬送室200内の空気が排気管410を介して酸排気ユニット300の酸排気部320へ導かれるようにしている。
このような構成の搬送室400において,酸排気ユニット300の酸排気部320の排気管322に接続される工場の排気設備からの排気吸引力によって,酸排気部320を介して排気管410の排気口412(412A〜412E)から吸引力が生じる。これにより,搬送室400内の空気は排気口412(412A〜412E)から吸込まれ,排気管410を通って酸排気部320を介して工場の排気設備へ排気される。従って,たとえ搬送室400からの排気に有害成分が含まれていても,その有害成分がクリーンルームに排出されることはない。
しかしながら,搬送室400からの排気量は,酸排気ユニット300の酸排気部320からの排気量に比してはるかに大きいので,図7に示す搬送室400のように,搬送室400からの排気のすべてを工場の排気設備へ排気すると,工場の排気設備に大きな負担がかかる。このような搬送室の排気量は基板処理装置の処理能力にもよっても異なるが,例えば酸排気ユニット300の酸排気部320からの排気量が2m/minとすれば,搬送室400からの排気量はその略6倍の11.5m/minにもなる。従って,これらすべての排気(例えば13.5m/min)を工場の排気設備で処理するとなると,工場の排気設備にかかる負担も大きい。
これに対して,本実施形態にかかる図5に示す搬送室200では,搬送室200内の排気については,底部240に形成した排気口242(242A〜242E)から直接排気することができるので,工場の排気設備にかかる負担を大幅に軽減することができる。上記の例によれば,搬送室200の排気(例えば11.5m/min)については,搬送室200から直接排気することができるため,工場の排気設備へ排気されるのは酸排気ユニット300の酸排気部320からの排気(例えば2m/min)だけとなり,工場の排気設備にかかる負担が大幅に減少する。
しかも,図5に示す搬送室400では,排気に含まれる有害成分を除去する排気フィルタ手段254を有する排気部250を筐体210の底部240に設けているので,たとえ処理済ウエハWに付着する処理ガスのガス成分によって,搬送室200からの排気に腐食成分などの有害成分が含まれていても,排気フィルタ手段254によって除去されるので,搬送室200からは清浄空気が排気される。このため,搬送室200から例えばクリーンルームへ直接排気しても,搬送室200からの排気に腐食成分などの有害成分が含まれたまま排気されることもないので,例えばクリーンルーム内の機材が腐食することを防止できる。
また,本実施形態にかかる搬送室200では,上述したように酸排気ユニット300を利用することなく,排気を行うことができるので,酸排気ユニット300を設けていない基板処理装置100にも適用可能である。
また,上記酸排気ユニット300の酸排気部320に,本実施形態にかかる排気部250のような排気ファンと排気フィルタを設け,この排気フィルタを介して酸排気部320から排気するようにしてもよい。こうすることにより,酸排気部320からの排気も排気フィルタによって例えばハロゲン系成分などのような有害成分を除去することができるので,酸排気部320の排気管322を工場の排気設備に接続することなく,例えばクリーンルームへ直接排気することができる。これにより,工場の排気設備にかかる負担をより軽減することができる。
この場合,上記排気フィルタを酸排気部320の例えば基板待機室310との接続部位側に設けるようにしてもよい。こうすることによって,排気フィルタによって有害成分が除去された空気が酸排気部320の内部に入り込むので,酸排気部320の内部についての腐食対策を不要とすることができる。これにより,例えば酸排気部320の内部に設ける差圧センサや可変バルブなどの部品も安価なものを使用することができる。
なお,本実施形態では,排気部250に排気フィルタ手段254を設けるとともに給気部230にも給気フィルタ手段234を設ける場合について説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,排気部250の排気フィルタ手段254だけを設けるようにしてもよい。少なくとも排気部250に排気フィルタ手段254を設けるようにすれば,処理済ウエハWに付着するガスにより例えばハロゲン系ガスのような有害なガス成分を含む空気が排気されることを防止することができるからである。
但し,給気部230にも給気フィルタ手段234をさらに設ければ,処理済ウエハWに付着するガスによりその処理済ウエハW上に例えばアンモニア成分由来のパーティクルが発生するこを防止できる。このように,排気フィルタ手段254にさらに給気フィルタ手段234を組み合わせることによって,処理済ウエハWに付着するガス対策を万全にすることができる。
(基板処理装置の他の構成例)
次に,本発明の実施形態にかかる基板処理装置の他の構成例について図面を参照しながら説明する。例えば本発明は,図1に示す基板処理装置100に限られず,様々な基板処理装置に適用できる。図8には,真空処理ユニットがマルチチャンバで構成される基板処理装置の概略構成を示す。
図8に示す基板処理装置500は,基板例えばウエハWに対して成膜処理,エッチング処理等の各種の処理を行う複数の処理室540を有する真空処理ユニット510と,この真空処理ユニット510に対してウエハWを搬出入させる搬送ユニット120とを備える。搬送ユニット120の構成は,図1とほぼ同様であるため,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図8に示す搬送ユニット120は,搬送室200内に配設される共通搬送機構(大気側搬送機構)160を1つのピックを備えるシングルアーム機構で構成した例である。共通搬送機構160が固定される基台162は,搬送室200内の中心部を長さ方向に沿って設けられた図示しない案内レール上にスライド移動可能に支持されている。この基台162と案内レールにはそれぞれ,リニアモータの可動子と固定子とが設けられている。案内レールの端部には,このリニアモータを駆動するための図示しないリニアモータ駆動機構が設けられている。リニアモータ駆動機構には,図示しない制御部が接続されている。これにより,制御部からの制御信号に基づいてリニアモータ駆動機構が駆動し,共通搬送機構160が基台162とともに案内レールに沿って矢印方向へ移動するようになっている。
図8では,例えば6つの処理室540A〜540Fを有する真空処理ユニット510を搬送ユニット120の側面に配設したものを示す。真空処理ユニット510は,6つの処理室540A〜540Fにウエハを搬出入する共通搬送室550を備え,この共通搬送室550の周りに各処理室540A〜540Fがそれぞれゲートバルブ544A〜544Fを介して配設されている。また,共通搬送室550には,真空引き可能に構成された第1,第2ロードロック室560M,560Nがそれぞれゲートバルブ554M,554Nを介して配設されている。これら第1,第2ロードロック室560M,560Nは,それぞれゲートバルブ564M,564Nを介して搬送室200の側面に接続されている。
このように,上記共通搬送室550と上記6つの各処理室540A〜540Fとの間及び上記共通搬送室550と上記各ロードロック室560M,560Nとの間はそれぞれ気密に開閉可能に構成され,クラスタツール化されており,必要に応じて共通搬送室550内と連通可能になっている。また,上記第1及び第2の各ロードロック室560M,560Nと上記搬送室200との間も,それぞれ気密に開閉可能に構成されている。
上記各処理室540A〜540Fは,ウエハWに対して例えば同種の処理または互いに異なる異種の処理を施すようになっている。各処理室540A540内には,ウエハWを載置するための載置台542A〜542Fがそれぞれ設けられている。
上記ロードロック室560M,560Nは,ウエハWを一時的に保持して圧力調整後に,次段へパスさせる機能を有している。上記ロードロック室560M,560Nは,さらに冷却機構や加熱機構を有するように構成してもよい。
共通搬送室550内には,例えば屈伸・昇降・旋回可能に構成された多関節アームよりなる搬送機構(真空側搬送機構)570が設けられている。この搬送機構570は基台572に回転自在に支持されている。基台572は,共通搬送室550内の基端側から先端側にわたって配設された案内レール574上を例えばアーム機構576によりスライド移動自在に構成されている。
このように構成された搬送機構570によれば,搬送機構570を案内レール574に沿ってスライド移動させることにより,各ロードロック室560M,560N及び各処理室540A〜540Fにアクセス可能となる。例えば上記各ロードロック室560M,560N及び対向配置された処理室540A,540Fにアクセスする際には,搬送機構570を案内レール574に沿って共通搬送室550の基端側寄りに位置させる。
また,上記つの処理室540B〜540Eにアクセスする際には,搬送機構570を案内レール574に沿って共通搬送室550の先端側寄りに位置させる。これにより,1つの搬送機構570により,共通搬送室550に接続されるすべてのロードロック室560M,560Nや各処理室540A〜540Fにアクセス可能となる。搬送機構570は,2つのピックを有しており,一度に2枚のウエハを取り扱うことができるようになっている。
なお,搬送機構570の構成は上記のものに限られず,2つの搬送機構によって構成してもよい。例えば共通搬送室550の基端側寄りに屈伸・昇降・旋回可能に構成された多関節アームよりなる第1搬送機構を設けるとともに,共通搬送室550の先端側寄りに屈伸・昇降・旋回可能に構成された多関節アームよりなる第2搬送機構を設けるようにしてもよい。また,上記搬送機構570のピックの数は,2つの場合に限られることはなく,例えば1つのみのピックを有するものであってもよい。
図8に示す基板処理装置500の搬送室200についても,図5に示す構成を適用することができる。これにより,図8に示すタイプの基板処理装置500についても,図1に示すタイプの基板処理装置100と同様の効果を奏することができる。
なお,基板処理装置500における処理室540の数は,図8に示すような6つの場合に限定されるものではなく,5つ以下でもよく,またさらに追加して設けてもよい。また,図8に示す真空処理ユニット510は,1つの共通搬送室550の周りに複数の処理室を接続した処理室ユニットが1つの場合について説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,1つの共通搬送室550の周りに複数の処理室を接続した処理室ユニットをバッファ室を介して2以上接続する,いわゆるタンデム型の構成にしてもよい。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施形態では,腐食性ガスなどに含まれるハロゲン系のガス成分などの有害なガス成分を除去する排気フィルタを備える排気部を,基板処理装置の搬送室に設けた場合について説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,基板処理装置のロードロック室(例えば図1に示すロードロック室150A,150B,図8に示すロードロック室560M,560Nなど)に適用するようにしてもよい。
基板処理装置に設けられるロードロック室には,例えばロードロック室内の真空排気を行うための真空ポンプなどに接続される真空排気部とは別個にロードロック室内の酸排気を行う酸排気部を設けるものがある。この酸排気部の酸排気管は工場の排気設備に接続される。このようなロードロック室では,上記各排気管のバルブ制御により,所定のタイミングでロードロック室内に処理済ウエハに付着して入り込んだ処理ガスのガス成分(例えばHCl,HBrなどのハロゲン系のガス成分)の排気(酸排気)が行われる。そこで,このようなロードロック室においても,酸排気管に排気フィルタと排気ファンを備える排気部を設けることにより,ロードロック室の酸排気管を介して排出される排気から腐食性ガスのガス成分などの有害成分を除去することができる。これにより,ロードロック室の酸排気管を工場の排気設備に接続することなく,そのまま排気することができるので,工場の排気設備の負担を軽減することができる。
また,上記実施形態では,例えばアンモニアなどのアミン系成分を除去する給気フィルタを備える給気部を,基板処理装置の搬送室に設けた場合について説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,基板処理装置のロードロック室に適用するようにしてもよい。
基板処理装置に設けられるロードロック室には,例えば大気開放のために外気(例えばクリーンルーム)と連通する連通口が設けられている。このため,連通口からアンモニアなどのアミン系成分が含まれる空気がロードロック室内に入り込む可能性があるので,例えばロードロック室内に処理済ウエハに付着する処理ガスのガス成分にロードロック室内に入り込んだアンモニアなどが反応して処理済ウエハ上にパーティクルが発生する虞がある。そこで,このようなロードロック室の連通口においても,例えばアンモニアなどのアミン系成分を除去する給気フィルタを備える給気部を設けることにより,ロードロック室の連通口を介して導入される空気からアミン系成分が除去されるため,処理済ウエハ上に付着したガス成分によるパーティクルの発生を防止することができる。
また,本発明は,上記実施形態にかかる基板処理装置の他に,様々な種類の基板処理装置に適用できる。他の基板処理装置として例えば縦型熱処理装置,塗布現像装置などに適用してもよい。
本発明は,外気を導入して排気する搬送室,ロードロック室などを備える基板処理装置に適用可能である。
本発明の実施形態にかかる基板処理装置の構成例を示す断面図である。 処理済ウエハ上にパーティクルが発生する過程を説明するための図である。 処理済ウエハの放置時間と処理済ウエハ上に発生するパーティクルの個数との関係を示す図である。 搬送室の概略構成を示す断面図であって,搬送室の断面を端部方向から見たものである。 搬送室の概略構成を示す断面図であって,搬送室200の断面を長手方向の側面から見たものである。 ケミカルフィルタの構成を説明するための概念図であって,ケミカルフィルタの一部を上方から見た場合の図である。 酸排気ユニットを利用して排気する搬送室の構成例を示す図である。 本発明の実施形態を示す基板処理装置の他の構成例を示す断面図である。
符号の説明
100 基板処理装置
110(110A,110B) 真空処理ユニット
120 搬送ユニット
132(132A〜132C) カセット台
134(134A〜134C) カセット容器
136(136A〜136C) ゲートバルブ
137 オリエンタ
138 回転載置台
139 光学センサ
140(140A,140B) 各処理室
142(142A,142B) 載置台
144(144A,144B) ゲートバルブ
150(150A,150B) ロードロック室
152(152A,152B) ゲートバルブ
154(154A,154B) バッファ用載置台
156(156A,156B) バッファ用載置台
160 共通搬送機構(大気側搬送機構)
162 基台
170(170A,170B) 個別搬送機構
172(172A,172B) ピック
180 制御部
200 搬送室
210 筐体
212,214,216 搬出入口
220 天井部(上部)
222 給気口
230 給気部
232 給気ファン
234 給気フィルタ手段
236 給気フィルタ
238 枠体
240 底部(下部)
242 排気口
250 排気部
252 排気ファン
254 排気フィルタ手段
256 排気フィルタ
258 枠体
260 空間
280 ダウンフロー
300 酸排気ユニット
310 基板待機室
320 酸排気部
322 排気管
400 搬送室
410 排気管
412 排気口
500 基板処理装置
510 真空処理ユニット
520 搬送ユニット
540(540A〜540F) 処理室
542(542A〜542F) 載置台
544(544A〜544F) ゲートバルブ
550 共通搬送室
554(554M,554N) ゲートバルブ
560(560M,560N) ロードロック室
564(564M,564N) ゲートバルブ
570 搬送機構(真空側搬送機構)
572 基台
574 案内レール
576 アーム機構
W ウエハ

Claims (15)

  1. 被処理基板に所定の処理を施すための処理ユニットと,この処理ユニットに対して被処理基板を搬出入する搬送室とを備える基板処理装置であって,
    前記搬送室は,
    その室内へ外気を導入する給気部と,
    前記給気部に対向して設けられ,前記室内を排気する排気部と,
    前記排気部に配設された複数の排気口を覆うように前記給気部に対向して前記室内に設けられ,前記排気をフィルタリングして前記各排気口から室外へ排出する排気フィルタ手段と,
    前記排気口にそれぞれ設けられ,前記室内に前記給気部から前記排気部に向かうダウンフローを形成する複数の排気用DCファンと,を備え
    前記排気フィルタ手段を,フィルタリングする空気が通る方向が前記ダウンフローの方向になるように配置するとともに,前記排気用DCファンから離間させて配置したことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記排気フィルタ手段は,ハニカム構造をなす複数の構造体を備え,これら構造体間を通る前記排気に含まれる少なくとも有害成分を除去する有害成分除去フィルタからなることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記排気フィルタ手段は,ケミカルフィルタ又は活性炭フィルタからなることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記排気用DCファンは,前記排気フィルタ手段よりも,前記排気の下流側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  5. 前記給気部は,前記搬送室内に導入する外気をフィルタリングする給気フィルタ手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  6. 前記給気フィルタ手段は,前記搬送室内に導入する外気に含まれる少なくともアミン系成分を除去するアミン系成分除去フィルタからなることを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記給気フィルタ手段は,ケミカルフィルタ又は活性炭フィルタからなることを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
  8. 前記給気フィルタ手段は,前記搬送室内に導入する外気に含まれる少なくともアミン系成分を除去するアミン系成分除去フィルタと,前記搬送室内に導入する外気に含まれる粒子を除去する粒子除去フィルタとを備えることを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
  9. 被処理基板に所定の処理を施すための処理ユニットと,この処理ユニットに対してロードロック室を介して被処理基板を搬出入する搬送室とを備える基板処理装置であって,
    前記ロードロック室は,
    その室内へ外気を導入する給気部と,
    前記給気部に対向して設けられ,前記室内の酸排気を行う酸排気部と,
    前記酸排気部に配設された複数の排気口を覆うように前記給気部に対向して前記室内に設けられ,前記酸排気をフィルタリングして前記各排気口から室外へ排出する排気フィルタ手段と,
    前記排気口にそれぞれ設けられ,前記室内に前記給気部から前記排気部に向かうダウンフローを形成する複数の排気用DCファンと,を備え
    前記排気フィルタ手段を,フィルタリングする空気が通る方向が前記ダウンフローの方向になるように配置するとともに,前記排気用DCファンから離間させて配置したことを特徴とする基板処理装置。
  10. 前記排気フィルタ手段は,ハニカム構造をなす複数の構造体を備え,これら構造体間を通る前記排気に含まれる少なくとも有害成分を除去する有害成分除去フィルタからなることを特徴とする請求項9に記載の基板処理装置。
  11. 前記ロードロック室の給気部は,前記ロードロック室内に導入する外気をフィルタリングする給気フィルタ手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の基板処理装置。
  12. 前記給気フィルタ手段は,前記ロードロック室内に導入する外気に含まれる少なくともアミン系成分を除去するアミン系成分除去フィルタからなることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置。
  13. 前記搬送室に接続され,前記処理ユニットによって処理された被処理基板を一時的に待機させる基板待機室とこの基板待機室の酸排気を行う酸排気部とを有する待機ユニットと,
    前記待機ユニットの酸排気部に設けられ,前記酸排気をフィルタリングする排気フィルタ手段と,
    を備えることを特徴とする請求項1又は9に記載の基板処理装置。
  14. 前記排気フィルタ手段は,前記排気に含まれる少なくとも有害成分を除去する有害成分除去フィルタからなることを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
  15. 前記搬送室には,前記被処理基板の位置決めを行うための位置決め装置を接続し,
    前記待機ユニットは,前記位置決め装置の直下になるように配設したことを特徴とする請求項14に記載の基板処理装置。
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