JP4619109B2 - Pwm信号生成回路 - Google Patents
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VCTLが図5のbで示す範囲内にある場合、VCTLを変化させるとVCTLの変化に応じて0%〜100%の範囲でVPWMの「H」と「L」の割合が変化する(デューティが変化する)。この時、VPWMはVCTLの電圧に応じてデューティが変化するPWM信号となる。例えば、bの範囲内においてVCTLを上昇させるとT期間におけるVPWMの「H」のデューティが増加する。
また、VCTLが図5のaで示す範囲内にある場合、すなわちVAよりもVCTLが高い場合には、VPWMは「H」に固定される。このとき、T期間におけるPWM信号の「H」のデューティは100%となる。
一方、VCTLが図5のcで示す範囲内にある場合、すなわちVBよりもVCTLが低い場合には、VPWMは「L」に固定される。このとき、T期間におけるPWM信号の「H」のデューティは0%となる。
なお、VCTLがVAよりも高い場合は出力トランジスタのオンする期間が100%であるため、モータはフル駆動になり、VCTLがVBよりも低い場合は出力トランジスタのオンする期間が0%であるため、モータは停止状態になる。
ところが、VTWVの上限電圧VAおよび下限電圧VBは、通常、電源電圧をそれぞれ異なる分圧比によって分圧して得られるものである。従って、電源電圧が低下した場合、VAおよびVBも電源電圧の低下に伴って低下することになる。
VCTLが図6のdで示す範囲内にある場合、すなわちVTWVの上限電圧VAよりもVCTLが高い場合には、VPWMは「H」に固定される。このとき、PWM信号の「H」のデューティは100%となる。
VCTLが図6のeで示す範囲内にある場合、VTWVの上限電圧と下限電圧の範囲でVCTLを変化させると、VCTLの大きさに応じたデューティのPWM信号が得られる。しかし、VCTLを最小電圧VLより低下させることが出来ないため、VCTLがVLのときの「H」のデューティを仮に20%とすると、VPWMの「H」のデューティは20%〜100%で変化する。つまり、このときVPWMの「H」のデューティを20%より小さくできないことになる。
そこで、本発明は、電源電圧が低下した場合でも、0%のデューティを実現できるPWM信号生成回路を提供することを目的とする。
図1を用いて本発明のPWM信号生成回路の構成について説明する。図1は本発明のPWM信号生成回路の構成の一例を示す回路図である。
本発明のPWM信号生成回路100は、三角波発生回路34と比較回路36とを有している。以下、三角波発生回路34と比較回路36の構成および動作について説明する。
三角波発生回路34は、図1に示すように、PNP型バイポーラトランジスタ(以下PNPトランジスタとする)102、104、106、108、110、112、114、116、118、150、152、148、158、134、NPN型バイポーラトランジスタ(以下NPNトランジスタとする)126、136、144、154、156、162、164、166、168、抵抗128、130、132、138、140、142、146、160を有している。
X点の電圧>Y点の電圧の場合、PNPトランジスタ150がオフとなり、PNPトランジスタ152がオンとなる。PNPトランジスタ152がオンすることによって電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ154、156がオンとなる。すると、NPNトランジスタ144、162はベースに電流が供給されなくなりオフとなる。
一方、X点の電圧がY点の電圧より低い場合、PNPトランジスタ152がオフとなり、PNPトランジスタ150がオンとなる。PNPトランジスタ152がオフすることによって電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ154、156がオフとなる。すると、NPNトランジスタ144、162は、ベースにPNPトランジスタ150のコレクタ電流が供給されるので共にオンとなる。
やがて、Y点の電圧がX点より高くなる。すると、X点の電圧は電源電圧VCCを抵抗138と抵抗140で分圧した下限電圧VBまたは、NPNトランジスタ136がオンすることによって保持される電圧VCのうちの高い方が設定される。
やがて、Y点の電圧がX点より低くなる。するとX点にはVTWVの上限電圧VAが設定され、コンデンサ170はPNPトランジスタ118のコレクタ電流によって充電される。
比較回路36は、図1に示すようにPNPトランジスタ120、122、124、172、174、176、178、およびNPNトランジスタ180、182、184、抵抗186を有している。
以上の構成により、VCTL>VTWMの場合は、PNPトランジスタ172がオンとなり、PNPトランジスタ174がオフとなる。PNPトランジスタ172がオンとなることによって電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ180、182は、共にオンとなる。NPNトランジスタ182がオン、PNPトランジスタ174がオフなので、NPNトランジスタ184はオフとなる。よって出力VPWMからは「H」に対応する論理電圧が出力される。
一方、VCTL<VTWMの場合は、PNPトランジスタ174がオンとなり、PNPトランジスタ172がオフとなる。PNPトランジスタ172がオフとなることにより電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ180、182は、共にオフとなる。NPNトランジスタ182がオフ、PNPトランジスタ174がオンなので、NPNトランジスタ184はオンとなる。よって出力VPWMからは、「L」に対応する論理電圧が出力される。
このように、比較回路36は、VCTL>VTWMの期間に「H」を出力し、VCTL<VTWMの期間に「L」を出力する。
次にPWM信号生成回路100の動作について説明する。
三角波発生回路34のY点の電圧がX点の電圧より低い場合にはX点に上限電圧VAが設定されるとともにコンデンサ170を定電流で充電する。またY点の電圧がX点より高い場合にはX点に下限電圧としてVBが設定されるとともにコンデンサ170を定電流で放電させる。よって三角波発生回路34の出力は、図5に示すように上限電圧がVA、下限電圧がVBのVTWVとなる。
三角波発生回路34のY点の電圧がX点の電圧より低い場合にはX点に上限電圧VAが設定されるとともにコンデンサ170を定電流で充電する。またY点の電圧がX点より高い場合にはX点にVBまたはVCのうち高い方が下限電圧として設定されるとともにコンデンサ170を定電流で放電させる。よって三角波発生回路34の出力はVB>VCのときには上限電圧がVA、下限電圧がVBのVTWVとなり、VB≦VCのときには上限電圧がVA、下限電圧がVCのVTWVとなる。
以下本発明のPWM信号生成回路をモータ駆動回路に適用した場合について説明する。特に、本実施の形態では3相ブラシレスモータのモータ駆動回路に本発明のPWM信号生成回路を適用した場合について説明する。
NPNトランジスタ8は、電源VCCからU相コイル2へ駆動電流を供給するためのソーストランジスタであり、NPNトランジスタ10は、U相コイル2から接地VSSへ電流を供給するためのシンクトランジスタである。これらのNPNトランジスタ8、10のコレクタ−エミッタ路は、電源VCCと接地VSSの間に直列接続され、これらのNPNトランジスタ8、10のコレクタ−エミッタ接続部は、U相コイル2の一端と接続されている。
プリドライバ32は、駆動ロジック28からのロジック信号に応じて、NPNトランジスタ10、14、18をオン/オフするための制御信号を出力するものである。これによりU相コイル2、V相コイル4、W相コイル6へ駆動電流が供給されることとなる。
PWM信号発生回路100によって発生するPWM信号VPWMがプリドライバ32に入力される。
プリドライバ30は駆動ロジック28のロジック信号に基づいて、ソーストランジスタであるNPNトランジスタ8、12、16をオン/オフする。
また、プリドライバ32は、駆動ロジック28のロジック信号に基づいて、シンクトランジスタであるNPNトランジスタ10、14、18をオン/オフする。
例えば、VCTLをVTWVの上限電圧VA以上とすることで、VPWMの「H」のデューティが100%となりモータはフル駆動となる。またVCTLをVTWVの電圧振幅内とすることで、VPWMのデューティはVCTLの大きさに応じて変化する。
また、VCTLをVTWVの下限電圧(VBまたはVC)未満とすることでVPWMの「H」のデューティが0%となりモータは停止駆動となる。
本発明のPWM信号発生回路100では、電源電圧VCCが低下した場合でもVTWVの電圧振幅はVCTLのVHとVLの間に含まれているため、VCTLを変化させることで、0%〜100%のデューティのVPWMを発生させることが可能である。
このVCは、電源電圧VCCに依存しない基準電圧VREFから発生させるので、電源電圧VCCが低下した場合でも一定の値とすることができる。
また、三角波発生回路34において、X点の電圧とY点の電圧との比較を行いX点の電圧>Y点の電圧の場合にX点に上限電圧を設定すると共に、コンデンサ170を充電し、X点の電圧<Y点の電圧の場合にX点に下限電圧を設定すると共に、コンデンサ170を放電する。この動作をくりかえすことによってVTWVを発生することができる。
さらに、PNPトランジスタ134のエミッタにVC+VBEを発生させ、電源電圧VCCが低下した場合はNPNトランジスタ136がオンすることによって、X点の電圧をVCに保持することができる。
また、VTWVの下限電圧をVLより高いVCに保持するので、電源電圧VCCの大きさに関係なく比較回路36の出力の「H」のデューティを0%とすることが可能である。
6 W相コイル 8 NPNトランジスタ
10、12、14、16、18 NPNトランジスタ
126、136、144 NPNトランジスタ
154、156 NPNトランジスタ
162、164、166、168 NPNトランジスタ
180、182、184 NPNトランジスタ
102、104、106、108 PNPトランジスタ
110、112、114、116、118 PNPトランジスタ
120、122、124 PNPトランジスタ
134、148、150、152、158 PNPトランジスタ
172、174、176、178 PNPトランジスタ
128、130、132、138 抵抗
140、142、146、160、186 抵抗
100 PWM信号発生回路
20、22、24 ホール素子 26 ホールアンプ
28 駆動ロジック 30、32 プリドライバ
34 三角波発生回路 36 比較回路
Claims (5)
- 電源電圧に依存して電圧振幅が変化する三角波を発生する三角波発生回路と、
前記電源電圧が第1レベルのときの前記三角波の上限電圧より高い最大電圧から、前記電源電圧が前記第1レベルのときの前記三角波の下限電圧より低い最小電圧までの間で前記電源電圧に関係なく変化する直流電圧と、前記三角波との大小を比較し、当該比較結果をPWM信号として出力する比較回路と、
を備えたPWM信号生成回路において、
前記電源電圧が前記第1レベルのときの前記下限電圧と、前記最小電圧との間の閾値電圧を発生する閾値電圧発生回路と、
前記電源電圧が前記第1レベルから当該第1レベルより低い第2レベルに低下することによって、前記三角波の下限電圧が前記閾値電圧に達した場合、当該下限電圧を前記閾値電圧に保持する下限保持回路と、
を備えた、ことを特徴とするPWM信号生成回路。 - 前記閾値電圧発生回路は、
前記電源電圧に依存しない基準電圧から前記閾値電圧を発生する、
ことを特徴とする請求項1に記載のPWM信号生成回路。 - 前記三角波発生回路は、
コンデンサに直列接続され、第1定電流で前記コンデンサを充電する第1定電流回路と、
前記コンデンサに並列接続され、第2定電流で前記コンデンサを放電する第2定電流回路と、
前記三角波の上限電圧または下限電圧となる比較電圧と、前記コンデンサの充電電圧との大きさの比較を行う三角波用比較回路と、
前記コンデンサの充電電圧が前記比較電圧より小であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記第2定電流回路の動作を禁止し、前記コンデンサの充電電圧が前記比較電圧より大であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記第2定電流回路を動作させる充放電切替回路と、
前記コンデンサの充電電圧が前記比較電圧より小であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記比較電圧を前記上限電圧に設定し、前記コンデンサの充電電圧が前記比較電圧より大であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記比較電圧を前記下限電圧に設定する比較電圧設定回路と、
を備え、
前記三角波は、
前記上限電圧と前記下限電圧の間で前記コンデンサを交互に充電、放電させることによって得られる電圧である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のPWM信号生成回路。 - 前記下限保持回路は、
定電流を発生する定電流回路と、
前記定電流が供給されて動作し、入力した前記閾値電圧を前記比較電圧設定回路の前記比較電圧の設定部に印加する閾値設定回路と、
を備え、
前記比較電圧設定回路に設定される前記三角波の下限電圧が、前記電源電圧の低下によって前記閾値電圧に達した場合、当該下限電圧を前記閾値電圧に保持する、ことを特徴とする請求項3に記載のPWM信号発生回路。 - 前記比較回路は、
前記コンデンサの充電電圧と、前記直流電圧との大小に応じて動作する差動回路と、
前記コンデンサの充電電圧が前記直流電圧より大であることを示す前記差動回路の出力に基づいて一方の論理値を出力し、前記コンデンサの充電電圧が前記直流電圧より小であることを示す前記差動回路の出力に基づいて他方の論理値を出力する出力回路と、
を備え
前記電源電圧の大きさに関わらず、前記三角波の下限電圧を前記直流電圧の最小電圧より高くした、ことを特徴とする請求項3または4に記載のPWM信号生成回路。
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