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JP4608086B2 - 排紙台及び画像形成装置 - Google Patents

排紙台及び画像形成装置 Download PDF

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JP4608086B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排紙台及び画像形成装置に関し、詳しくは、積載するシートの揃えを良くするための構成を有する排紙台及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、孔版印刷装置、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置は、画像形成装置本体から排出されるシートを積載する排紙台を有している。排紙台は、積載するシートの揃えを良くするため、シート搬送方向下流端に配設されたエンドフェンスと、シートの各側縁に対応して配設された一対のサイドフェンスを有しており、エンドフェンスではシート前後方向、サイドフェンスではシート左右方向における揃えを行うようになっている。
【0003】
しかし、サイドフェンスでは、シートを各側縁側から挟み込むようにするため良好に左右方向における揃えを行うことができるものの、エンドフェンスはシート搬送方向下流端に配設されているのみであるから、画像形成装置本体から排出されてきたシートはエンドフェンスに突き当たって跳ね返るため、前後方向における揃えは十分ではなかった。かかる跳ね返りを防止するため、エンドフェンスに緩衝材を設けたり、エンドフェンスの支持方法に改良を加えたりすることが行われているが、シートのサイズ、シートの厚さの種類等の、画像形成に関する条件が種々あるためシートの跳ね返りを完全に防止することは困難である。
【0004】
そこで、特開平9−100057号公報では、エンドフェンスに対向するようシート搬送方向上流側にバックフェンスを配設し、エンドフェンスで跳ね返ったシートの後端をバックフェンスで受け止めることにより、シート前後方向における揃えを向上している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし特開平9−100057号公報において開示されているバックフェンスは、排紙台の上下方向の全体に亘り延在しており、且つ揺動可能に垂下されているものであるため、前後方向におけるシートの積載が良好に行われている間は良いが、一旦シートの揃えが乱れると、バックフェンスがエンドフェンスから離間した状態に維持されるため、その後は用紙揃え機能を発揮できないという不具合がある。
【0006】
本発明は、シートの後端を受ける部材を有する構成であってシートの揃えが向上する排紙台およびこれを有する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像形成装置本体から排出されてくるシートの前端を規制するエンドフェンスを有する排紙台において、上記エンドフェンスによって跳ね返されたシートの後端が突き当たる規制位置において同シートを規制するための規制面を備えた後端受け部材を有し、上記規制面は下方が上記エンドフェンスに近づくように傾斜しており、上記後端受け部材は上下方向に変位可能であり、上記規制位置は上記エンドフェンスからのシートの跳ね返り位置を変える要因となる画像形成に関する条件に応じて上下方向に可変であることを特徴とする。
【0010】
請求項記載の発明は、請求項記載の排紙台において、画像形成装置本体から排出されてくるシートの後端側に配設され積載されるシートの仕分けを行う仕分け手段であって、上記エンドフェンスへ向けて移動した第1の位置と、第1の位置よりも上記エンドフェンスから離間した第2の位置との間で進退する移動部材を備え、この移動部材が、第1の位置から第2の位置へ移動するときに最上位のシートを上記エンドフェンスから離間する方向に移動させる仕分け手段を有し、上記後端受け部材を、上記移動部材の上記エンドフェンス側の端部に配設したことを特徴とする。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項記載の排紙台において、上記後端受け部材は、上記移動部材が第2の位置を占める状態においてシートの後端を規制することを特徴とする。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項または記載の排紙台において、上記移動部材は、第2の位置を占める状態において上下方向に変位可能であり、シートを移動させた後、上記後端受け部材を上下方向へ変位させ上記規制位置へ変位させてシートの後端を規制させることを特徴とする。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項ないしの何れか1つに記載の排紙台において、上記移動部材が第2の位置を占める状態において、上記規制面の下端部と上記エンドフェンスとの間隔がシートの前後方向における長さと略同じ大きさであることを特徴とする。
【0021】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか1つに記載の排紙台において、画像形成装置本体から排出されてくるシートをエンドフェンスに向けて案内し、同シートの排出が上記後端受け部材によって妨げられることを防止するための案内部材を有することを特徴とする。
【0022】
請求項記載の発明は、請求項記載の排紙台において、上記案内部材は、上記後端受け部材の上部に、同後端受け部材と一体的に配設されていることを特徴とする。
【0023】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか1つに記載の排紙台を有することを特徴とする画像形成装置にある。
【0024】
【実施例】
図1に本発明を適用した排紙台を有する画像形成装置としての孔版印刷装置の全体構成を示す。孔版印刷装置1は、周知の感熱デジタル製版一体型孔版印刷装置の構造であり、製版済みのマスタ2を外周面に巻き付ける版胴3と、版胴3の右方上側に配置されマスタ2を製版する製版装置4と、版胴3の左方上側に配置され使用済みのマスタ2を版胴3から剥ぎ取り排版する排版装置5と、製版装置4の下方に配置され給紙トレイ6上に積載されたシートとしての印刷用紙7を給送する給紙装置8と、給紙装置8側から給送されてきた印刷用紙7を所定のタイミングで版胴3に搬送するフィードローラとしてのレジストローラ9と、版胴3の下方に配置され給送されてくる印刷用紙7を版胴3上の製版済みのマスタ2に押し付けることにより印刷を行う印圧装置10と、版胴3、製版装置4、排版装置5の上方に位置し原稿11の画像を読み取るための原稿読取装置12と、原稿読取装置12の上方に位置し原稿読取装置12によって原稿11を読み取るべく原稿11を搬送するADF13と、孔版印刷装置1の左方に配置され印圧装置10で印刷された印刷済みの印刷用紙7を版胴3から剥ぎ取るための図示しないエアナイフ及び排紙爪と、剥ぎ取られた印刷用紙7を画像形成装置1本体外に搬送する排紙装置15と、排紙装置15によって搬送され孔版印刷装置1本体から排出される印刷用紙7を積載する排紙台16と、排紙台16に積載される印刷用紙7の仕分けを行う仕分け手段14と、孔版印刷装置1の内外を隔離する隔離部材としての側板57と、孔版印刷装置1を操作し印刷を行うための図示しない操作パネルと、から主に構成されている。
【0025】
版胴3は、周知の多孔性円筒状をなし、ドラム軸17の周りに回動自在に支持されている。版胴3は、図示しないメインモータにより回転される。版胴3外周部の一母線上には、マスタ2の先端部をクランプする開閉自在なクランパ18が設けられている。版胴3の内部には、版胴3の内周面から外周面に向けてインクを供給するためのインク供給手段19が配設されている。マスタ2としては、ポリエステル等の熱可塑性樹脂フィルムに多孔質の支持体として和紙等を貼り合わせたものが用いられているが、これに限らず、非常に薄い実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものを用いることも可能である。
【0026】
先ず、オペレータが、原稿読取装置12の図示しない原稿受け台に印刷すべき原稿11をセットし、製版を起動させるための図示しない操作パネル上のスタートキーを押下すると、排版工程が排版装置5において実行される。版胴3が図中時計回り方向を示す矢印a方向と反対の反時計回り方向に回転し、版胴3の外周面に巻装されていた使用済みのマスタ2が排版ローラ機構20により版胴3の外周面から漸次剥され搬送されつつ排版装置5内へ排出されることにより排版工程が終了する。排版装置5内に収容されたマスタ2は軸60を中心に回動する押さえ板61により排版装置5内において圧縮され、多数枚のマスタ2が排版装置5内に収容されるようになっている。
【0027】
排版工程と並行して、原稿読取部12が作動して原稿読み取りが行われる。原稿読み取り部12は、原稿11を載置するコンタクトガラス62、原稿画像を読み取るスキャナ63、スキャナ63で読み取った光像を反射するミラー部64、ミラー部64で反射された光像を集束するレンズ65、レンズ65により集束された画像を処理するCCD等を備えた画像センサ66、ADF13で原稿11を搬送する際に原稿11が摺接するスリットガラス67等を有しており、コンタクトガラス62上に載置された原稿11またはADF13により搬送される原稿11を読み取り、読み取られた画像は最終的に画像センサ66により光電変換され、画像センサ66により光電変換された電気信号は、図示しないアナログ/デジタル(A/D)変換基板に送信されることによりデジタル画像信号に変換される。
【0028】
ADF13は、原稿11の原稿載置台68、載置台68上の原稿11をガイド板69との間の圧接力により送り出すローラ70、ローラ70により送り出された原稿11を分離コロ71との間で分離し、一枚の原稿11のみをさらに搬送する搬送ベルト72、搬送ベルト72により搬送された原稿11を搬送する第1搬送コロ73、第1搬送コロ73によって搬送された原稿11をスリットガラス67に弾性的に押圧させスキャナ63に読み取らせる押圧部材74、読み取り後の原稿11を搬送する第2搬送コロ75、第2コロ75により搬送されてきた原稿11を原稿排紙台76に搬送する排紙コロ77等を有しており、原稿載置台68上に原稿11が載置された場合には、スタートキーの押下により、原稿載置台68上の原稿11を原稿載置台76に搬送し、搬送過程において原稿11が原稿読み取り部12により読み取られるようになっている。なおADF13は原稿読み取り部12に対して開閉自在であり、解放時にはコンタクトガラス62が露出し、コンタクトガラス62上に原稿11を載置しまたはコンタクトガラス62上から原稿11を取り出すことができるようになっている。
【0029】
原稿読み取り動作と並行して、デジタル信号化された画像信号に基づき、製版装置4において製版・給版工程が行われる。マスターセットローラ78と、サーマルヘッド21に押し付けられているプラテンローラ22との回転により、マスタ2がマスタロール23から引き出され、マスタ搬送路の下流側に搬送される。このように搬送されるマスタ2に対して、サーマルヘッド21の主走査方向に一列に配列された多数の微小な発熱素子が、上記A/D変換基板およびその後の製版制御基板(図示せず)で各種処理を施されて送られてくるデジタル画像信号に応じて各々選択的に発熱し、発熱した発熱素子に接触しているマスタ2の熱可塑性樹脂フィルムが溶融穿孔される。このようにして、画像情報に応じたマスタ2の位置選択的な溶融穿孔により、画像情報が穿孔パターンとして書き込まれる。
【0030】
画像情報が書き込まれて製版された製版済みのマスタ2は、テンションローラ79によりさらに搬送され、テンションローラ79よりマスタ搬送方向下流側に位置するカッタである切断手段25と、反転ローラとしての送り出しローラ対24との間に配設されたマスタ貯容手段としてのたわみダクト80内で一版分のたるみを作られた後に、送り出しローラ対24の回転により送り出される。たわみダクト80は周知の構成であるから詳細な図示、説明を省略するが、切断手段25と送り出しローラ対24との間に開口を有しマスタ2を収容するケースと、ケースの底部に備えられたファンとを有し、ファンの回転によって生じる負圧でマスタ2をケース内に収容するものである。
【0031】
送り出しローラ対24の回転により、製版済みのマスタ2の先端は、版胴3の外周部側へ向かって送り出され、図示の給版位置状態にある版胴3の拡開したクランパ18へ向かって移動する。このとき版胴3は、排版工程により使用済みのマスタ2を既に除去されている。製版済みのマスタ2の先端部が、一定のタイミングでクランパ18によりクランプされると、版胴3は図中矢印a方向に回転しつつ外周面に製版済みのマスタ2を徐々に巻き付けていく。製版済みのマスタ2の後端部は、製版完了後に切断手段25の作動により一定の長さに切断されて、マスタ2が版胴3の外周面に完全に巻装されると、いわゆる給版工程が終了する。
【0032】
このようにして製版済みのマスタ2が版胴3の外周面にそれぞれ巻装されると製版・給版工程が終了し、印刷工程が開始される。給紙トレイ6上に積載された最上位の印刷用紙7を給紙コロとしての呼び出しコロ26に接触するまで給紙トレイ6を図示しない周知の手段により上昇させておく。呼び出しコロ26に接触している最上位の印刷用紙7が、呼び出しコロ26の回転動作により搬送されると共に、分離コロ27により1枚に分離され、レジストローラ9に向けて給送される。このとき、搬送された印刷用紙7の先端は、レジストローラ9のニップ部直前部位に当接し、撓んだ状態で停止している。
【0033】
版胴3は、印刷動作が始まると印刷の回転速度で回転され始める。版胴3の内周側では、インク供給ディストリビュータ(図示せず)からインク供給手段としてのインクローラ28とドクタローラ29との間に形成されたインク溜り30にインクが供給され、そのインクはインクローラ28とドクタローラ29とが回転することによって混練され伸ばされると共に、インクローラ28の外周面に均一に付着するようになる。インクの残量は、インク検知手段(例えば特開平5−229243号公報の図2参照)によって検知され、インクが少なくなったときには上記インク供給ディストリビュータから補給される。こうして版胴3の回転方向と同一方向に、かつ、版胴3の回転速度と同期して回転しながら内周面に転接するインクローラ28により、インクが版胴3の内周側に供給される。符号81はインキ補充ローラを示している。
【0034】
印圧装置10は、インクローラ28、圧胴31及び圧胴31をインクローラ28に接離するための図示しない周知の接離機構よって主に構成されている。圧胴31は、レジストローラ9によって所定のタイミングで給送されてきた印刷用紙7を版胴3に押し付けて印刷画像を印刷用紙7上に形成する押圧手段としての機能を有する。圧胴31は、版胴3と同一の駆動源により版胴3と同期して回転駆動される。圧胴31はクランパ18が対向するときにクランパ18に当接することを防止するための凹部82を有している。
【0035】
印刷用紙7が、レジストローラ9により版胴3の回転と同期した所定のタイミングで版胴3と、圧胴31との間すなわち印刷用紙7に画像を形成する画像形成部としての印刷部32に給送されてくると、圧胴31により、版胴3の外周面に巻装されている製版済みのマスタ2に押し付けられる。これにより、版胴3の多孔部から滲み出たインクの粘性による付着力によって、製版済みのマスタ2が版胴3の外周面上に密着すると同時に、さらに製版済みのマスタ2の穿孔パターン部からインクが滲み出し、この滲み出たインクが印刷用紙7の表面に転移されて、所望の印刷画像が形成される。クランパ18が印刷部32に至るとこれに同期して接離機構は圧胴31を版胴3の外周面側方に離間させる。
【0036】
印刷画像が形成された印刷用紙7は、その先端が、駆動ローラ51と従動ローラ52とこれらローラに掛け渡されたベルト53と、空気を吸引して印刷用紙7をベルト53に密着するためのファン55とを有する搬送装置15近傍の所までくると、図示しないエアナイフ及び排紙爪によって版胴3から分離・剥離される。分離・剥離された印刷済みの印刷用紙7は、ベルト53の下方に設けられたファン55によってベルト53に密着して搬送されることにより、排紙装置15によって排紙台16へ向けて搬送され、後述するエンドプレート35に向けて飛翔する。このようにしていわゆる「版付け工程」、あるいは「試し刷り」が終了する。次に、図示しない操作パネル上のテンキーで印刷枚数を設定し、再度スタートキーを押下すると上記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷および排紙の各工程が設定した印刷枚数分繰り返して行なわれ、孔版印刷の全工程が終了する。
【0037】
排紙台16は、印刷用紙7を積載する底板33と、底板33に対し印刷用紙7の幅方向に摺動可能に取り付けられ印刷用紙7の各側縁を規制する一対のサイドフェンス34(紙面手前側のサイドフェンス34は図示せず)と、印刷装置1本体から排出されてくる印刷用紙7の前端を規制するエンドフェンスとしてのエンドプレート35(以下エンドフェンス35という)と、仕分け手段14とを有している。サイドフェンス34はそれぞれ、図示しない駆動手段によって印刷用紙7の幅に応じて変位されるものであり、また、落下してくる印刷用紙7と、すでに積載されている印刷用紙7もしくは底板33との間の空気を排出して落下してくる印刷用紙7を良好に積載するための孔36を有している。孔36はそれぞれのサイドフェンス34に、矢印bで示す印刷用紙7の排出方向に複数、具体的には3つ設けられている。
【0038】
図2に示すように、排紙装置15は、駆動ローラ51の軸83を支持した筐体84を有しており、ファン55は、この筐体84の下部に一体的に配設されている。筐体84の底面には、ファン55による空気の吸引を行うための図示しない孔が形成されている。駆動ローラ51は印刷用紙7の幅方向Cに複数、具体的には3つ配設されており、ベルト53は各駆動ローラ51に巻き掛けられている。筐体84は、ベルト53の上面とほぼ面一の平面部58と、平面部58の、方向bの下流部で且つC方向両端側に設けられた、平面部58に対して起倒可能の傾斜部59、59とを有している。傾斜部59は、筐体84に対して揺動する後述するジャンプ板85に屈曲形成されている。ベルト53には、ファン55による空気の吸引のための多数の孔60が形成されている。
【0039】
図3に示すように、筐体84内には、各傾斜部59を平面部58に対して起倒するための、起倒機構86が配設されている。起倒機構86は、ジャンプ板85の、筐体84内部側端部に一端が固定された引っ張りバネ87と、引っ張りバネ87の他端が係止された、筐体84の一部である不動部材88と、ジャンプ板85の、傾斜部59と、引っ張りバネ87が係止された端部との間の、引っ張りバネ87が配設された側と反対側に配設されたソレノイド89とを有している。起倒機構86により、ソレノイド89に通電すると引っ張りバネ87による付勢力に抗して、傾斜部59は、図2(a)に示すように平面部58に対して角度θで傾斜し起立した第1の態位をとり、ソレノイド89に通電しないときにはソレノイド89は引っ張りバネ87による付勢力でジャンプ板85をB方向に引っ張って揺動し、傾斜部59は、図2(b)に示すように平面部58に面一となるよう伏せた第2の態位をとる。
【0040】
本実施例における排紙装置15は以上のような構成であるから、版胴3より分離・剥離された印刷済みの印刷用紙7は、ファン55によって孔60に発生する負圧によりベルト53及び平面部58に密着するとともにベルト53により方向bに搬送される。印刷用紙7は、その厚さが薄いほど、また転移されたインク量、画像面積が大きいほど、カールしやすい傾向がある。カールはインクを転移された印刷用紙7の表面が伸びることによって生じるため、カールする方向は、方向bから見て上に凸になる方向である。そこで、起倒機構86は、印刷用紙7の種類や転移されたインク量、画像面積に応じてソレノイド89への通電を行い、印刷用紙7のカールを防止する。
【0041】
起倒機構86は、その厚さが薄く腰の弱い印刷用紙7を排出するときにソレノイド89への通電を行うことで、印刷用紙7が飛翔して排紙装置15から離れるときに、傾斜部59によって、印刷用紙7を方向bから見て下に凸のU字状とし、良好に排出する。下に凸の形状を保たれる印刷用紙7は安定して飛翔、落下し、サイドフェンス34、エンドフェンス35の働きにより底板33上に整然と積載される。積載の際、落下する印刷用紙7と、すでに積載されている印刷用紙7もしくは底板33との間に存する空気は孔36から排出されるため、積載がさらに良好となっている。
【0042】
図4に示すように、仕分け手段14は、画像形成装置1本体から排出されてくる印刷用紙7の後端側すなわちb方向上流側に配設されている。仕分け手段14は、画像形成装置1本体から排出されエンドフェンス35によって跳ね返されたシートの後端が突き当たる後端受け部材90と、後端受け部材90をb方向下流側端部すなわちエンドフェンス35側端部に有しb方向において進退する移動部材91と、移動部材91の同端部に配設されその下面が印刷用紙7に対し高摩擦で当接する用紙仕分け部材としてのパッド96と、移動部材91をb方向において進退自在に支持するとともに印刷用紙7の積載方向すなわち略鉛直方向dに変位する支持台92と、移動部材91をb方向において進退させるための移動部材駆動手段93と、支持台92をd方向に変位させるための支持台駆動手段94と、支持台92をd方向に摺動自在に支持するとともに移動部材駆動手段93及び支持台駆動手段94を固設され、画像形成装置1本体に固定された筐体95と、各種スイッチ105、106、107とを有している。
【0043】
移動部材駆動手段93は、移動部材91の側縁に形成されたラック97と、ラック97に係合するピニオン98と、ピニオン98に一体のギア99と、ギア99に係合しギア99を介してピニオン98を回転駆動することで移動部材91をb方向において進退させる駆動手段としてのステッピングモータ100とを有している。筐体95はd方向に延設された長孔116を有しており、長孔116には支持台92の角部に形成された凸部117が摺動自在に係合している。支持台駆動手段94は、d方向に延在するねじ軸101と、支持台92と一体に配設されねじ軸に螺合し支持台92を支持する支持部材102と、ねじ軸101の下端においてねじ軸101に係合した無端のベルト103と、ベルト103を介してねじ軸101を回転駆動し支持台92をd方向に駆動する駆動手段としてのステッピングモータ104とを有している。
【0044】
スイッチ105は、支持台駆動手段94が支持台92を下方に変位しているとき、パッド96が印刷用紙7の上面に当接するとONされ、ステッピングモータ104の駆動を停止してそれ以上の変位を禁止するものである。スイッチ106は、移動部材駆動手段93が移動部材91をb方向上流側に変位し移動部材91がホームポジションを占めるとONされ、ステッピングモータ100の駆動を停止してそれ以上の変位を禁止するものである。移動部材91のホームポジションとは、排紙台16に最大サイズの印刷用紙7が積載されている状態において、後端受け部材90の下端縁が同印刷用紙7のb方向上流端に位置する状態をいう。スイッチ107は、支持台駆動手段94が支持台92を上方に変位し支持台92がホームポジションを占めるとONされ、ステッピングモータ104の駆動を停止してそれ以上の変位を禁止するものである。支持台92のホームポジションとは、その上限位置をいい、画像形成装置1が画像形成を行わず停止しているときには支持台92はこの位置を占める。
【0045】
図5又は6又は7又は8又は9又は10に示すように、後端受け部材90は、平板状をなし、印刷用紙7の後端を規制する長方形の規制面108を有している。規制面108は印刷用紙7に対する摩擦を軽減された滑らかな面をなしており、下方がエンドフェンス35に近づくようにb方向下流側に向けて傾斜している(図9参照)。規制面108の、c方向における幅(図10参照)は、最小サイズの印刷用紙7が排紙台16に積載される際の、サイドフェンス34相互間の間隔よりわずかに小さく設定され、サイドフェンス34への当接を防止されている。パッド96は、後端受け部材90の下端縁よりもb方向上流側に位置している。
【0046】
移動部材91は、エンドフェンス35に向けて移動した図5に示す第1の位置と、第1の位置よりもエンドフェンス35から離間した図7に示す第2の位置との間で進退し、移動部材91が第1の位置から第2の位置へ移動するときに、パッド96により最上位の印刷用紙7をエンドフェンス35から離間するb方向上流側に移動させる。具体的には、後端受け部材90は、画像形成装置1の動作時において通常、エンドフェンス35によって跳ね返された印刷用紙7の後端が突き当たる規制位置(図8参照)を占めるが、仕分けを行うべきときには、後端受け部材90をb方向下流側に移動させるとともに、パッド96が印刷用紙7に当接するまで下方に移動させることにより、図5に示す状態とし、移動部材91をb方向上流側に変位させることによりパッド96の摩擦にて印刷用紙7をエンドフェンス35から離間させる方向に移動させる。
【0047】
パッド96が印刷用紙7を移動させるのは図6に示すようにパッド96が最上位の印刷用紙7より下に位置する印刷用紙7の後端から外れるまでであるが、移動部材91は図7に示すように続けて第2の位置へ移動し、移動部材91は第1の位置から第2の位置へ移動するときに、最上位の印刷用紙7をエンドフェンス35から離間するb方向上流側に移動させることとなる。ここで、移動部材91の第2の位置とは、規制面108の下端部とエンドフェンス35との間隔が、印刷用紙7のb方向における長さと略同じとなる位置、言い換えると規制面108の下端部が、b方向において、底板33上に積載された印刷用紙7の後端位置を占める位置をいう。
【0048】
移動部材91は、かかる仕分け動作後、第2の位置を占めたまま、図8に示すように後端受け部材90が規制位置を占めるまで上昇し、後端受け部材90はこの規制位置にて、不動の状態で、エンドフェンス35に跳ね返された印刷用紙7の後端の規制を行う。すなわち、後端受け部材90が規制位置を占める状態で、画像形成装置1本体内に備えられた排紙装置15から、側板57に形成された排出口109を経て印刷用紙7が排出されると、印刷用紙7の先端はエンドフェンス35に突き当たって跳ね返り、同印刷用紙7の後端は規制面108に当接する。
【0049】
規制面108は、印刷用紙7の跳ね返りの勢いが強いときには、印刷用紙7をエンドフェンス35側に突き返し、印刷用紙7の跳ね返りの勢いが弱いときには印刷用紙7はその後端が規制面108に沿った状態で落下するが、何れにしても、規制面108の下端部が上記の位置を占めるので、印刷用紙7は、落下しながらエンドフェンス35と後端受け部材90との間で規制され、その先端がエンドフェンス35に当接した、位置揃えを行われた状態で積載される。なお印刷用紙7の後端が規制面108に沿って落下する場合、規制面108が滑らかな面をなしていることにより、印刷用紙7の落下はスムーズに行われる。印刷用紙7はこのようにしてb方向においても位置揃えを行われ整然と積載される。
【0050】
次の仕分けを行うときには、移動部材91を第2の位置から第1の位置まで移動し、上述と同様の仕分け動作を行う。また、かかる仕分け動作によってb方向上流側に移動された印刷用紙7により、この印刷用紙7以下に存する印刷用紙7の束とそれより上に存する印刷用紙7の束とは良好に仕分けを行われている。なお、この印刷用紙7より下に存する印刷用紙7の束と、この印刷用紙7以上に存する印刷用紙7の束とが良好に仕分けされるようにしても良い。かかる第1の位置及び第2の位置は、印刷用紙7のサイズに応じて決定される。すなわち、第2の位置は、上述したように、規制面108の下端部とエンドフェンス35との間隔が、印刷用紙7のb方向における長さと略同じとなるように、言い換えると規制面108の下端部が、b方向において、底板33上に積載された印刷用紙7の後端位置を占めるように決定される。また第1の位置は、第2の位置を基準として、b方向下流側に所定長さ距離を置いた位置とされる。印刷用紙7のサイズは、操作パネル上でオペレータが入力することで検出しても良いし、給紙トレイ6にサイズ検知センサを設けこれにより検出しても良い。給紙トレイ6が複数備えられ、各給紙トレイ6によりサイズが固定されているときには、どの給紙トレイ6から給紙を行うかによって検出しても良い。
【0051】
この所定長さは、ユーザーが仕分けされたことを明確に把握できるようパッド96により印刷用紙7をb方向に変位するのに十分な長さとなるよう決定されるものである。かかる印刷用紙の変位長さは、本実施例においては約25mmとされている。印刷用紙7のサイズが最大のときの移動部材91の第2の位置は、そのホームポジションと一致する。支持台92は、後端受け部材90が規制位置を占める状態でホームポジションを占める。移動部材91の位置、支持台92の位置は、ホームポジションを基準として、ステッピングモータ100、104へのパルス数により検知、制御される。画像形成装置1が画像形成を行わず停止しているときには支持台92はホームポジションを占めるため、移動部材91を変位することのみで後端受け部材90を規制位置とすることができる。
【0052】
以上実施例を説明したが、孔版印刷装置1を構成する上記各装置等の構成およびその配置状態は、あくまでもその一例を示したものであり、他の周知の装置および種々の配置状態をもって構成してもよい。孔版印刷装置としては、上記したような感熱デジタル製版一体型孔版印刷装置を構成するものに限らず、例えば装置本体と別体に配設された製版給版装置あるいは排版装置によってマスタを製版し給版したり、あるいは排版したりしてもよく、製版装置4および排版装置5を上記装置本体に必ずしも具備していなくてもよい。版胴の数が2つ以上の複胴式としてフルカラー印刷を含む多色印刷を行うこともできるし、押圧手段としては、本実施例では圧胴を用いたものを示したが、プレスローラを用いても良い。排紙台を具備する画像形成装置としては、孔版印刷装置に限らず、周知のプリンター、複写機、ファクシミリ等が挙げられる。
【0053】
後端受け部材90は、規制位置において不動状態で印刷用紙を規制するから、d方向に延在し、d方向において変位しない構成としても良い。この場合には規制面108を傾斜させず、エンドフェンス35にほぼ平行に配設することが望ましく、仕分け手段14とは別体に配設し、b方向への変位を行う手段を別に設けることが望ましい。仕分け手段14に限らず、後端受け部材90をd方向に変位する機構を有する場合には、後端受け部材90をb方向において揺動可能に配設しても良い。後端受け部材90を変位させる場合、その手段として、仕分け手段14ではなく、後端受け部材90を変位させるためだけの手段を配設してもよい。この場合、仕分け手段14は画像形成装置1に必ずしも必要な構成ではない。
【0054】
後端受け部材90の規制位置は、画像形成に関する条件により可変とすることができる。画像形成に関する条件とは、印刷用紙7のサイズ、種類、搬送速度、印刷用紙に形成される画像面積等の、印刷用紙7の跳ね返り位置を変える要因となるものをいう。例えば、印刷用紙7のサイズが小さくなればその飛翔する距離が長くなり、落下距離が大きくなるため、規制位置を低くし、印刷用紙の種類が例えば厚紙である場合には、薄い場合に比して落下距離が大きいため、規制位置を低くし、搬送速度、すなわち上記実施例においては排紙装置15による印刷用紙7の搬送速度、言い換えると印刷装置1本体から排出されてくる印刷用紙7の速度が大きければ落下距離が小さいため、規制位置を高くし、印刷用紙7に形成される画像面積が大きければ重量が増して落下距離が大きくなるため、規制位置を低くする。
【0055】
このように、画像形成に関する条件に応じて規制位置を変化し、後端受け部材90を上述した機構により上下方向にすることにより、跳ね返ってきた印刷用紙が、後端受け部材90に乗り上げたり、後端受け部材90より下方に落下して後端受け部材90で受け止めることができなかったりすることを防止して、後端受け部材90によって印刷用紙7の後端を確実に受け止めることができ、印刷用紙7の前後方向における揃えを確実にする。
【0056】
どのような画像形成条件のときに規制位置をどの位置にするかは、予め実験等により定め、これをデータ化して図示しない周知の記憶装置、例えばROM等に記録しておく。そして、オペレータが指定した条件等の画像形成に関する条件に応じて、記録されたデータを読み出し、後端受け部材がその画像形成条件における規制位置を占めるように駆動するものである。規制位置は、精度良く定め、後端受け部材90の上下方向における中央部で印刷用紙7を受け止めることができるようにすることが望ましい。
【0057】
図11に示すように、印刷装置1本体から排出されてくる印刷用紙7をエンドフェンス35に向けて案内し、印刷用紙7の排出が後端受け部材90によって妨げられることを防止するための案内部材87を配設することが望ましい。案内部材87は後端受け部材90の上縁において後端受け部材90と一体化され、同上縁からb方向上流側に向けて延設された平板状の部材である。これにより、排出口109から排出されてきた印刷用紙7が垂れ下がったとしても、印刷用紙7は案内部材87の上面に案内されて受け流されるようにして排出されるので、後端受け部材90により排出が妨げられることがなく、排出の際のジャムや揃えの乱れが防止される。
【0058】
案内部材87は、後端受け部材90による排紙の妨げを防止でき、且つ印刷装置1本体からの排紙を妨げないのであれば、平板状に限らずどのような形状であっても良いし、一体化の態様も、後端受け部材90よりもb方向下流にまで延在する等していても良い。また、案内部材87は、後端受け部材90に一体的に配設するに限らず、後端受け部材90による排紙の妨げを防止でき、且つ印刷装置1本体からの排紙を妨げないよう、後端受け部材90が上下方向及び前後方向に移動する領域を、上方から覆うように、固定して配設しても良い。また印刷用紙7が当接する部分は、滑らかにして摩擦を減じ、搬送の抵抗にならないようにすることが望ましい。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、画像形成装置本体から排出されてくるシートの前端を規制するエンドフェンスを有する排紙台において、上記エンドフェンスによって跳ね返されたシートの後端が突き当たる規制位置において同シートを規制するための規制面を備えた後端受け部材を有し、上記規制面は下方が上記エンドフェンスに近づくように傾斜しており、上記後端受け部材は上下方向に変位可能であり、
上記規制位置は上記エンドフェンスからのシートの跳ね返り位置を変える要因となる画像形成に関する条件に応じて上下方向に可変であるので、シートをエンドフェンス側に寄せて積載することができシートの揃えが向上するとともに、シートの跳ね返り位置を変える要因となる画像形成に関する条件に左右されることなく後端受け部材によりシートの後端を確実に受け止め、シートの揃えを行うことができるので、シートの積載が常時良好でユーザーの信頼性の高い排紙台を提供することができる。
【0062】
画像形成装置本体から排出されてくるシートの後端側に配設され積載されるシートの仕分けを行う仕分け手段であって、エンドフェンスへ向けて移動した第1の位置と、第1の位置よりもエンドフェンスから離間した第2の位置との間で進退する移動部材を備え、この移動部材が、第1の位置から第2の位置へ移動するときに最上位のシートをエンドフェンスから離間する方向に移動させる仕分け手段を有し、後端受け部材を、移動部材のエンドフェンス側の端部に配設すれば、特別な部材を追加することなく仕分け手段により後端受け部材を支持することができ、シートの揃えを向上できるとともに仕分けを行うことができる、ユーザーの信頼性の高い排紙台を提供することができる。
【0063】
後端受け部材が、移動部材が第2の位置を占める状態においてシートの後端を規制することとすれば、仕分けを行った後に後端受け部材をエンドフェンスに対して変位することなくシートの後端を規制することができ、早期に次の画像形成に備えることができる、ユーザーの信頼性の高い排紙台を提供することができる。
【0064】
移動部材が、第2の位置を占める状態において上下方向に変位可能であり、シートを移動させた後、後端受け部材を上下方向へ変位させ規制位置へ変位させてシートの後端を規制させることとすれば、仕分けを行った後に後端受け部材をエンドフェンスに対して変位することなく規制位置でシートの後端を良好に規制することができるとともに、早期に次の画像形成に備えることができる、ユーザーの信頼性の高い排紙台を提供することができる。
【0065】
移動部材が第2の位置を占める状態において、規制面の下端部とエンドフェンスとの間隔がシートの前後方向における長さと略同じ大きさであることとすれば、仕分けを行った後に後端受け部材をエンドフェンスに対して変位することなく、シートを規制面とエンドフェンスとの間で挟むようにすることでシートを良好に揃えることができるとともに、早期に次の画像形成に備えることができる、ユーザーの信頼性の高い排紙台を提供することができる。
【0073】
画像形成装置本体から排出されてくるシートをエンドフェンスに向けて案内し、同シートの排出が後端受け部材によって妨げられることを防止するための案内部材を有することとすれば、画像形成装置本体から排出されてくるシートの搬送が後端受け部材によって遮られることがなく、排紙の際のジャムを防止できるとともに、排紙を確実に行ってシートの揃えを良好に行うことができる、ユーザーの信頼性の高い排紙台を提供することができる。
【0074】
案内部材が、後端受け部材の上部に、同後端受け部材と一体的に配設されていることとすれば、比較的小型であっても、画像形成装置本体から排出されてくるシートの搬送が後端受け部材によって遮られることがなく、排紙の際のジャムを防止できるとともに、排紙を確実に行ってシートの揃えを良好に行うことができる案内部材を備えた、ユーザーの信頼性の高い排紙台を提供することができる。
【0075】
本発明は、かかる排紙台を有する画像形成装置にあるので、かかる効果を奏する排紙台を有し、ユーザーの信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した排紙台及びこれを有する画像形成装置としての孔版印刷装置の概要を示す図である。
【図2】図1に示した排紙装置の詳細を示す斜視図である。
【図3】図2に示した傾斜部の起倒機構の断面図である。
【図4】仕分け手段及び後端受け部材を示す斜視図である。
【図5】移動部材が第1の位置を占める状態を示す側面図である。
【図6】移動部材が中間位置を占める状態を示す側面図である。
【図7】移動部材が第2の位置を占める状態を示す側面図である。
【図8】後端受け部材が規制位置を占める状態を示す側面図である。
【図9】後端受け部材の拡大側面図である。
【図10】後端受け部材の拡大正面図である。
【図11】給紙台に案内部材を配設した場合を示す側面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
7 シート
14 仕分け手段
15 排紙装置
16 排紙台
35 エンドフェンス
87 案内部材
90 後端受け部材
91 移動部材
108 規制面

Claims (8)

  1. 画像形成装置本体から排出されてくるシートの前端を規制するエンドフェンスを有する排紙台において、
    記エンドフェンスによって跳ね返されたシートの後端が突き当たる規制位置において同シートを規制するための規制面を備えた後端受け部材を有し、
    上記規制面は下方が上記エンドフェンスに近づくように傾斜しており、
    上記後端受け部材は上下方向に変位可能であり、
    上記規制位置は上記エンドフェンスからのシートの跳ね返り位置を変える要因となる画像形成に関する条件に応じて上下方向に可変であることを特徴とする排紙台。
  2. 請求項1記載の排紙台において、
    画像形成装置本体から排出されてくるシートの後端側に配設され積載されるシートの仕分けを行う仕分け手段であって、上記エンドフェンスへ向けて移動した第1の位置と、第1の位置よりも上記エンドフェンスから離間した第2の位置との間で進退する移動部材を備え、この移動部材が、第1の位置から第2の位置へ移動するときに最上位のシートを上記エンドフェンスから離間する方向に移動させる仕分け手段を有し、
    上記後端受け部材を、上記移動部材の上記エンドフェンス側の端部に配設したことを特徴とする排紙台。
  3. 請求項記載の排紙台において、上記後端受け部材は、上記移動部材が第2の位置を占める状態においてシートの後端を規制することを特徴とする排紙台。
  4. 請求項2または3記載の排紙台において、上記移動部材は、第2の位置を占める状態において上下方向に変位可能であり、シートを移動させた後、上記後端受け部材を上下方向へ変位させ上記規制位置へ変位させてシートの後端を規制させることを特徴とする排紙台。
  5. 請求項2ないし4の何れか1つに記載の排紙台において、上記移動部材が第2の位置を占める状態において、上記規制面の下端部と上記エンドフェンスとの間隔がシートの前後方向における長さと略同じ大きさであることを特徴とする排紙台。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の排紙台において、画像形成装置本体から排出されてくるシートをエンドフェンスに向けて案内し、同シートの排出が上記後端受け部材によって妨げられることを防止するための案内部材を有することを特徴とする排紙台。
  7. 請求項記載の排紙台において、上記案内部材は、上記後端受け部材の上部に、同後端受け部材と一体的に配設されていることを特徴とする排紙台。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の排紙台を有することを特徴とする画像形成装置。
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