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JP4697791B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

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JP4697791B2
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Description

本発明は、例えば半導体基板等を真空処理室内に搬入したり搬出して所定の位置に搬送するための基板搬送装置に関する。
近年、半導体素子に関し、超微細化、高精度化が要求されており、このような半導体素子を製造する装置には、スループットを向上させること、装置を設置するための床面積を小さくすること等が要求されている。
このため、搬送室を中心としてその周囲に複数の処理室を配し、ゲートバルブを介して連結することによって種々の基板処理を真空中で一貫して行うことができるマルチチャンバ装置において、搬送室から各々の処理室へ基板を自動的に搬入・搬出するための基板搬送装置が用いられている。
基板搬送装置にはアーム型やフロッグレッグ(蛙足)型が知られており、例えばフロッグレッグ型の基板搬送装置は、図6に模式的に示すように構成されている。フロッグレッグ型の基板搬送装置は、互いに異なる方向に回転する一対の回動軸1,2を具備するベース3と、回動軸1,2を各々の一端に接続された一対の第1アーム11,12と、これら第1アーム11,12の各々の他端に一端が回転可能に結合された一対の第2アーム21,22と、これら第2アーム21,22の各々の他端に回転可能に結合された基板支持体4とを備えている。
第1アーム11,12、第2アーム21,22はそれぞれ同一のアーム長を有しており、これらにより平行リンク機構が構成されている。従って、回動軸1,2を互いに逆方向に回転させることで、第1アーム11,12と第2アーム21,22とのなす角θが変化し、基板支持体4は図中上下方向に移動される。これにより、基板支持体4上の基板Wを任意の位置に搬送することが可能となる。なお、ベース3をその軸心のまわりに回転させることで、基板支持体4はベース3のまわりに旋回移動される。また、回動軸1,2のうち何れか一方に駆動モータ(駆動源)が接続されている。
このような構成のフロッグレッグ型の基板搬送装置においては、ベース3に対して基板Wを図6Aに示す前方位置から図6Bに示す後方位置へ搬送する際、一対の第1アーム11,12と一対の第2アーム21,22とが互いに平行(θ=0°)となる図6Cに示す位置を通過する必要がある。この図6Cに示すアーム位置は、平行リンク機構の死点に対応する。そこで、従来の基板搬送装置においては、基板Wの搬送を円滑に行うため、この死点位置で第2アーム21,22に対して移動方向に駆動力を付与する機構(以下「死点脱出機構」という)が設けられている。
図7は、死点脱出機構を備えた従来の基板搬送装置5の構成を示している(下記特許文献1参照)。図において図6と対応する部分については同一の符号を付している。なお、回動軸1,2は互いに同軸上に配置され各々独立した駆動源を有しており、基板支持体4は2枚の基板Wを同時に支持できる構成となっている。
図示する従来の基板搬送装置5は、回動軸2に同心的に固定された第1プーリ6と、第1アーム11と第2アーム21との連結部に同心的に固定された第2プーリ7と、これら第1プーリ6と第2プーリ7との間に架け渡されたベルト8とを備えている。この構成により、回動軸2の回転力がベルト8を介して第2アーム21にダイレクトに伝達されるので、円滑にリンクの死点位置を通過できるようになる。
特開平9−283588号公報
しかしながら、図7に示した従来の死点脱出機構を備えた基板搬送装置5においては、第2アーム21は回動軸2から常時回転力を付与される構成であるため、第2アーム21の回転角が回動軸2により常に拘束され、これが原因で基板の搬送精度が損なわれるという問題がある。
すなわち、第2アーム21は、第1アーム11の回転運動に連動して回転するものであるため、基板Wの搬送過程において第1アーム11の回転角に加えて回動軸2の回動量がダイレクトに伝達されることで、第2アーム21が過拘束となり、これが原因で基板搬送時に振動が発生したり基板の直進性が損なわれる場合がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、死点通過を円滑に行いながら第2アームの過拘束を防ぐことができる基板搬送装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明の基板搬送装置は、少なくとも一方に駆動源が接続された一対の回動軸と、これら一対の回動軸に一端が接続された一対の第1アームと、これら一対の第1アームの各々の他端に一端が回転可能に結合され第1アームと同一のアーム長を有する一対の第2アームと、これら一対の第2アームの各々の他端に回転可能に結合された基板支持体とを備えた基板搬送装置において、第1アームと第2アームとが互いに平行となる死点位置を通過する時のみ、第2アームに対して回転力を付与する死点脱出機構を備えている。
本発明の基板搬送装置は、第1アームと第2アームとが互いに平行となる死点位置を通過する時のみ、第2アームに対して回転力を付与する死点脱出機構を備えているので、死点通過を円滑に行いながら、第2アームの過拘束を防止して基板の安定した直進性と搬送精度の向上を図ることが可能となる。
また、本発明の基板搬送装置において、上記死点脱出機構は、回動軸に連絡する回転駆動部と、第2アーム又は基板支持体に設けられ基板支持体が上記死点位置を通過する時に回転駆動部と係合する係合部とを有している。この構成により、第2アームが第1アームと平行となる死点位置を通過するときのみ、第2アームに対して所期の回転力を付与することが可能となる。
上記死点脱出機構の一構成例としては、上記回転駆動部は、回動軸と同心的に設置された固定ギヤと、第1アームの一端近傍に軸支され固定ギヤと噛合する第1回転ギヤと、第1アームの他端近傍に軸支される第2回転ギヤと、第1回転ギヤの回転力を第2回転ギヤへ伝達する回転力伝達部材とを有し、上記係合部は、第1アームと第2アームとの結合軸に固定され、上記第2回転ギヤと係合可能な係合歯を外周部に部分的に有している。
また、上記死点脱出機構の他の構成例としては、上記回転駆動部は、回動軸の回転軸心をこれと直交する方向に変換する駆動軸変換部と、変換された回転軸心のまわりに回転する回転ギヤとを有し、上記係合部は、基板支持体の下面に設けられ上記回転ギヤと係合可能な平ギヤとされる。
以上述べたように、本発明の基板搬送装置は、第1アームと第2アームとが互いに平行となる死点位置を通過する時のみ、第2アームに対して回転力を付与する死点脱出機構を備えているので、死点通過を円滑に行いながら、第2アームの過拘束を防止して基板の安定した直進性と搬送精度の向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態の基板搬送装置は、図示せずとも真空搬送室の周囲に複数の真空処理室が配置されたマルチチャンバ装置において、その真空搬送室内に設置され、ロード/アンロード室を含む複数の真空処理室間で基板を自動搬送する基板搬送装置に適用される。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態による基板搬送装置10の構成を示している。
本実施の形態の基板搬送装置10は、互いに異なる方向に回転する一対の回動軸1,2を具備するベース3と、回動軸1,2を各々一端に接続された一対の第1アーム11,12と、これら第1アーム11,12の各々の他端にアーム結合軸13,14を介して一端が回転可能に結合された一対の第2アーム21,22と、これら第2アーム21,22の各々の他端に回転可能に結合された基板支持体4とを備えている。
第1アーム11,12、第2アーム21,22はそれぞれ同一のアーム長を有しており、これらにより平行リンク機構が構成されている。従って、回動軸1,2を互いに逆方向に回転させることで、第1アーム11,12と第2アーム21,22とのなす角θが変化し、基板支持体4は図中上下方向に移動される。これにより、基板支持体4上の基板Wを任意の位置に搬送することが可能となる。なお、ベース3をその軸心のまわりに回転させることで、基板支持体4がベース3のまわりに旋回移動される。また、回動軸1,2のうち何れか一方に駆動モータ等の駆動源(図示略)が接続されている。
ここで、回動軸1,2は同一軸心上に配置されていてもよい。この場合、図7に示したように、例えば一方の回動軸1は内周側に配置され、他方の回動軸2は外周側に配置される。これらの回動軸1,2は各々独立した駆動源を有し、互いに逆方向に回転することで基板支持体4が前後方向に移動し、互いに同一方向に回転することで基板支持体4が旋回移動することになる。
また、基板支持体4は、図の例では1枚の基板Wを載置できる構成としているが、図7に示したように2枚の基板が載置できる構成としてもよい。また、基板支持体4の形状は図示の例に限られず、フォーク形状にするなど適宜変更することが可能である。基板Wとしては、未処理あるいは既処理の半導体ウェーハ基板、ガラス基板等が適用される。
このようなフロッグレッグ型の基板搬送装置10においては、ベース3に対して基板Wを図示する前方位置(図において上方位置)から後方位置(図において下方位置)へ搬送する際、一対の第1アーム11,12と一対の第2アーム21,22とが互いに平行(θ=0°)となる死点位置を通過する必要がある。そこで、この死点位置を円滑に通過するために、本実施の形態の基板搬送装置10には、後述する死点脱出機構15が設けられている。
図2および図3は、死点脱出機構15の構成を示している。ここで、図2は基板搬送装置10の要部破断側面図、図3は死点脱出機構15の作用を説明する要部平面図である。
本実施の形態において、死点脱出機構15は、一対の第1アーム11,12と一対の第2アーム21,22とが互いに平行となる死点位置を通過する時のみ、第2アーム21に対して回転力を付与するように構成されている。なお、死点脱出機構15は、それぞれ一方側の第1アーム11および第2アーム21に設けられているが、他方側の第1アーム12および第2アーム22に設けられていても良い。
ベース3には、第1アーム11を回転させる回動軸1と同心的に固定ギヤ16が設置されている。そして、この第1アーム11の下面側の一端近傍には、固定ギヤ16の周囲と噛合する第1回転ギヤ17が回転可能に軸支されている。第1回転ギヤ21は、第1アーム11の回転に伴って固定ギヤ16の回りを遊星ギヤのように周回しながら回転する。第1アーム11の下面側の他端近傍には、第2回転ギヤ18が回転可能に軸支されている。第2回転ギヤ18と第1回転ギヤ17との間には、リンク(レバー)19が接続されており、第1回転ギヤ17の回転力がリンク19を介して第2回転ギヤ18に伝達されるように構成されている。
これら固定ギヤ16、第1回転ギヤ17、第2回転ギヤ18およびリンク19とにより本発明に係る「回転駆動部」が構成されている。なお、リンク19は本発明の「回転力伝達部材」の一具体例であり、リンク以外に例えばベルト部材で構成してもよい。
一方、第1アーム11の他端と第2アーム21の一端とを結合するアーム結合軸13の下端には、当該第2アーム21が所定の回転角度(回転位相)の際に第2回転ギヤ18と係合する係合ギヤ20が固定されている。アーム結合軸13は第2アーム21に固定されており、第1アーム11に対して相対的に回転する。係合ギヤ20は、本発明に係る「係合部」に対応し、第2回転ギヤ18と係合可能な係合歯20aを外周部に部分的に有している。係合歯20aは第2アーム21の延在方向に向けて配置され、図3Bに示すように第2アーム21が第1アーム11の上に重なって平行となる死点位置およびその前後の所定角度範囲においてのみ、第2回転ギヤ18と係合する。
以上のように構成される本実施の形態の基板搬送装置10においては、回動軸1,2を互いに逆方向に回転させることで、一対の第1アーム11,12およびこれに結合される一対の第2アーム21,22からなる平行リンク機構が伸縮し、基板支持体4上の基板Wが前後方向(図1において上下方向)に直進移送される。より具体的には、一方の回動軸1が反時計回りに回転し他方の回動軸2が時計方向に回転することで基板Wは図1においてF方向に前進する。また、一方の回動軸1が時計回りに回転し他方の回動軸2が反時計回りに回転することで基板Wは図1においてB方向に後退する。
死点脱出機構15においては、第1アーム11の回転に伴い、図3Aに示したように固定ギヤ16に噛合する第1回転ギヤ17が回転し、その回転力がリンク19を介して第2回転ギヤ18に伝達される。基板支持体4が図1に示したようにベース3に対して前方位置で直進移動される場合には、係合ギヤ20の係合歯20aは第2回転ギヤ18に係合しないので、第2アーム21は回動軸1から何ら拘束力を受けることなく第1アーム11の回転角に対応した回転角で回転する。
これに対し、基板支持体4がベース3に対して図1に示す前方位置からベース3の後方位置に搬送される場合、一対の第2アーム21,22がそれぞれ第1アーム11,12と平行となるリンクの死点位置を通過することになる。この場合、第1アーム11の回転に伴って回転する第2回転ギヤ18に係合ギヤ20が係合する(図3B)。これにより、第2アーム21は、係合ギヤ20を介して第2回転ギヤ18の回転方向に所定の軸トルクを受けて図3Bに示す死点位置を円滑に通過することが可能となる(図3C)。
なお、基板支持体4がベース3の後方位置から前方位置へ移動される際も上述と同様な作用が行われる。この場合、第2回転ギヤ18の回転方向は上記と逆方向となる。
従って、本実施の形態の基板搬送装置10によれば、一対の第1アーム11,12と一対の第2アーム21,22とが互いに平行となる死点位置を通過するときのみ、第2アーム21に対して回転力を付与する死点脱出機構15を備えているので、死点通過を円滑に行いながら、死点非通過時の第2アーム21の過拘束を防止して基板Wの安定した直進性と搬送精度の向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態の基板搬送装置10によれば、第2アーム21,22が死点位置で一旦停止し、この死点位置から第2アーム21,22が再移動される際にも、上記死点脱出機構15による回転力付与作用を受けることで、第2アーム21,22の円滑な移動が可能となる。
[第2の実施の形態]
図4および図5は本発明の第2の実施の形態による基板搬送装置30の構成を示しており、図4は基板搬送装置30の平面図、図5は基板搬送装置30の正面図である。なお、各図において上述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付する。
本実施の形態の基板搬送装置30は、上述の第1の実施の形態と同様に、互いに異なる方向に回転する一対の回動軸1,2を具備するベース3と、回動軸1,2を各々一端に結合された一対の第1アーム11,12と、これら第1アーム11,12の各々の他端に一端が回転可能に結合された一対の第2アーム21,22と、これら第2アーム21,22の各々の他端に回転可能に結合された基板支持体4とを備えている。
一対の第1アーム11,12および一対の第2アーム21,22はそれぞれ同一のアーム長を有しており、これらにより平行リンク機構が構成されている。従って、回動軸1,2を互いに逆方向に回転させることで、第1アーム11,12と第2アーム21,22とのなす角θが変化し、基板支持体4は図中上下方向に移動される。なお、ベース3をその軸心のまわりに回転させることで、基板支持体4がベース3のまわりに旋回移動される。
本実施の形態では、第2アーム21,22の各々の他端と基板支持体4とを結合する結合軸31,32の周囲にそれぞれギヤ部材33,34が固定されている。これらのギヤ部材33,34は、互いに噛合し互いに逆方向に回転可能とすることで、第2アーム21,22の回転動作時に基板支持体4の姿勢を一定に保持する姿勢保持機構を構成している。
このようなフロッグレッグ型の基板搬送装置30においては、ベース3に対して基板支持体4を図示する前方位置(図において上方位置)から後方位置(図において下方位置)へ搬送する際、一対の第1アーム11,12と一対の第2アーム21,22とが互いに平行(θ=0°)となる死点位置を通過する必要がある。そこで、この死点位置を円滑に通過するために、本実施の形態では以下に説明する構成の死点脱出機構35が設けられている。
死点脱出機構35は、一対の第1アーム11,12と一対の第2アーム21,22とが互いに平行となる死点位置を通過する時のみ、第2アーム21,22に対して回転力を付与するように構成されている。
図5を参照して、第1アーム12を回転させる回動軸2の上端には、第1かさ歯車36が設けられている。この第1かさ歯車36は第1アーム12の上面に臨んでおり、この第1かさ歯車36には第2かさ歯車38が係合している。第2かさ歯車38は、ベース3の上面略中心部に立設された支柱37に回転可能に軸支されている。これら第1,第2かさ歯車36,38により、回動軸2の回転軸心をこれと直交する方向に変換する駆動軸変換部が構成される。そして、第2かさ歯車38の軸部には回転ギヤ39が一体的に固定されており、上記駆動軸変換部によって変換された回転軸心のまわりに回転される。
上記駆動軸変換部および回転ギヤ39は本発明に係る「回転駆動部」を構成する。そして、基板支持体4が死点位置を通過する時に上記回転駆動部に係合する係合部として、本実施の形態では、基板支持体4の下方側に設けられたラック(平ギヤ)41が用いられている。ラック41は、結合軸31,32の下端を支持する支持プレート40の下面に設けられている。そのギヤ長は任意に設定可能であり、例えば第2アーム21,22が第1アーム11,12と平行となる死点位置(θ=0°)およびその前後所定角度範囲においてのみ回転ギヤ39と係合する長さとされる。
以上のように構成される本実施の形態の基板搬送装置30においては、回動軸1,2を互いに逆方向に回転させることで、一対の第1アーム11,12およびこれに結合される一対の第2アーム21,22からなる平行リンク機構が伸縮し、基板支持体4上の基板が前後方向に直進移送される。
死点脱出機構35においては、第1アーム12の回転に伴って第1かさ歯車36が回転し、この第1かさ歯車36に係合する第2かさ歯車38を介して回動軸2の回転軸心が図5において横方向に90°変換される。そして、この変換された回転軸心のまわりに回転ギヤ39が回転する。基板支持体4が図4に示したようにベース3に対して前方位置で直進移動される場合には、係合部としてのラック41は回転ギヤ39に係合しないので、第2アーム21,22は回動軸2から何ら拘束力を受けることなく第1アーム11,12の回転角に対応した回転角で回転する。
これに対し、基板支持体4がベース3に対して図4に示す前方位置から、ベース3の後方位置に向かって矢印B方向に搬送される場合、一対の第2アーム21,22がそれぞれ第1アーム11,12と平行となるリンクの死点位置を通過することになる。この場合、第1アーム12の回転に伴って回転する回転ギヤ39にラック41が係合する。これにより、第2アーム21,22はラック41を介して回転ギヤ39の回転方向に所定の軸トルクを受けて、死点位置を円滑に通過することが可能となる。
なお、基板支持体4がベース3の後方位置から前方位置へ移動される際も上述と同様な作用が行われる。この場合、回転ギヤ39の回転方向は上記と逆方向となる。
従って、本実施の形態の基板搬送装置30によれば、一対の第1アーム11,12と一対の第2アーム21,22とが互いに平行となる死点位置を通過するときのみ、第2アーム21,22に対して回転力を付与する死点脱出機構35を備えているので、死点通過を円滑に行いながら、死点非通過時の第2アーム21,22の過拘束を防止して基板の安定した直進性と搬送精度の向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態の基板搬送装置30によれば、第2アーム21,22が死点位置で一旦停止し、この死点位置から第2アーム21,22が再移動される際にも、上記死点脱出機構35による回転力付与作用を受けることで、第2アーム21,22の円滑な移動が可能となる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の第1の実施の形態では、死点脱出機構15を構成する係合ギヤ20において、ベース3の直上位置に基板支持体4が位置するリンクの死点位置を通過するときのみ第2回転ギヤ18と係合し得る回転角のみ係合歯20aを形成したが、この係合歯20aを係合ギヤ20の外周に更に180°隔てた位置にも形成することで、θ=180°(又は−180°)となるアーム位置(死点位置)における駆動制御も安定かつ高精度に行うことが可能となる。
また、以上の各実施の形態では、死点脱出機構15,35をギヤの駆動力伝達機構を用いて構成したが、これに代えて、例えば、アーム結合軸13(又は14)に回転モータを設置し、死点位置を通過する時のみ軸トルクを付与する構成としてもよい。
さらに、本発明は、真空搬送室等の真空雰囲気で用いられる基板搬送装置への適用例に限らず、大気中で使用される基板搬送装置にも勿論適用可能である。
本発明の第1の実施の形態による基板搬送装置10の概略平面図である。 基板搬送装置10の要部破断側面図である。 基板搬送装置10の死点脱出機構の作用を説明する要部平面図である。 本発明の第2の実施の形態による基板搬送装置30の概略平面図である。 基板搬送装置30の正面図である。 従来のフロッグレッグ型の基板搬送装置を説明する図である。 従来の死点脱出機構を備えた基板搬送装置の概略平面図である。
符号の説明
1,2 回動軸
10,30 基板搬送装置
11,12 第1アーム
13,14 アーム結合軸
15 死点脱出機構
16 固定ギヤ
17 第1回転ギヤ
18 第2回転ギヤ
19 リンク(回転力伝達部材)
20 係合ギヤ(係合部)
21,22 第2アーム
31,32 結合軸
35 死点脱出機構
36,38 かさ歯車(駆動軸変換部)
39 回転ギヤ
41 ラック(平ギヤ)

Claims (3)

  1. 少なくとも一方に駆動源が接続された一対の回動軸と、
    前記一対の回動軸に一端が接続された一対の第1アームと、
    前記一対の第1アームの各々の他端に一端が回転可能に結合され前記第1アームと同一のアーム長を有する一対の第2アームと、
    前記一対の第2アームの各々の他端に回転可能に結合された基板支持体と、
    前記第1アームと前記第2アームとが互いに平行となる死点位置を通過する時のみ、前記第2アームに対して回転力を付与する死点脱出機構とを備え、
    前記死点脱出機構は、前記回動軸に連絡する回転駆動部と、前記第2アームに設けられ前記基板支持体が前記死点位置を通過する時に前記回転駆動部と係合する係合部とを有し、
    前記回転駆動部は、前記回動軸と同心的に設置された固定ギヤと、前記第1アームの一端近傍に軸支され前記固定ギヤと噛合する第1回転ギヤと、前記第1アームの他端近傍に軸支される第2回転ギヤと、前記第1回転ギヤの回転力を前記第2回転ギヤへ伝達する回転力伝達部材とを有し、
    前記係合部は、前記第1アームと前記第2アームとの結合軸に固定され、前記第2回転ギヤと係合可能な係合歯を外周部に部分的に有する
    ことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記一対の回動軸は、異なる軸心位置に配置されて互いに逆方向に回転することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記一対の回動軸は、同軸上に配置されて互いに逆方向および同一方向に回転することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
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