Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP4689469B2 - 陰唇間パッド - Google Patents

陰唇間パッド Download PDF

Info

Publication number
JP4689469B2
JP4689469B2 JP2005516136A JP2005516136A JP4689469B2 JP 4689469 B2 JP4689469 B2 JP 4689469B2 JP 2005516136 A JP2005516136 A JP 2005516136A JP 2005516136 A JP2005516136 A JP 2005516136A JP 4689469 B2 JP4689469 B2 JP 4689469B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interlabial pad
labia
sheet
pad
pad according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2005516136A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2005055900A1 (ja
Inventor
聡 水谷
渡 吉政
祐樹 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP2005516136A priority Critical patent/JP4689469B2/ja
Publication of JPWO2005055900A1 publication Critical patent/JPWO2005055900A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4689469B2 publication Critical patent/JP4689469B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/45Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
    • A61F13/47Sanitary towels, incontinence pads or napkins
    • A61F13/472Sanitary towels, incontinence pads or napkins specially adapted for female use
    • A61F13/47209Sanitary towels, incontinence pads or napkins specially adapted for female use having only interlabial part, i.e. with no extralabial parts

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)

Description

本発明は、女性の陰唇間に装着される陰唇間パッドに関する。さらに詳しくは、着用者の動きによっても脱落することがない構造の陰唇間パッドに関する。
従来から、女性用生理用品として、女性の陰唇に挟み込んで使用される陰唇間パッドが知られている(特許文献1参照)。この陰唇間パッドは、陰唇間にその一部を挟み込むことによって装着されるため、生理用ナプキンに比べて身体との密着性が高く、経血などの漏れが生じにくい。また、膣内に挿入されるタンポンに比べ、装着時の心理抵抗が低いという利点を有する。一方で、陰唇間パッドは、陰唇の挟持力によって身体に装着されるものであるため、陰唇間パッドが着用者の陰唇から脱落することを防ぐ必要がある。そのため、装着時により身体に密着させることが可能となるように様々な陰唇間パッドの形状が検討されてきた(特許文献2参照)。
特許文献1に記載の陰唇間パッドは、被覆体の陰唇と接する面と反対側の面(裏面)の長手方向略中央部に突出部が設けられた略楕円形状のものである。着用者はまず突出部をつまみ、陰唇間パッドの陰唇と接触する面(表面)を外側にして長手方向中央部分を軸として2つに折るようにして、陰唇内に密着して装着させることが可能となっている。
また、特許文献2に記載の陰唇間パッドは、実質的に縦長形状であり、その長手方向や短手方向の中央部には、それぞれ中心に向かってくびれが設けられている。このくびれを設けることによって、陰唇間パッドは2つに折りやすくなり、又は、着用者の陰唇に密着しやすくなっている。
特表平11−500341号公報 米国特許出願公開第2002−0193770号明細書
しかし、特許文献1に記載の陰唇間パッドは、その一部しか陰唇に挟み込まれていないため、着用者の陰唇から露出している領域は、着用者の動きに伴って発生する圧力等の衝撃の影響を受けやすく、その衝撃等が陰唇に収納されている部分に伝達されることによって、陰唇間パッドが陰唇から脱落してしまう可能性が高い。また、特許文献2に記載の陰唇間パッドは、くびれが陰唇間パッドの中央部に設けられているが、このくびれの位置が着用者の内股の形状と合致したものではない。そのため、鼠径部同士の幅が最も狭い箇所には接触してしまうため、特許文献1に記載の陰唇間パッドと同様に衝撃等の影響を受けやすく、脱落してしまう可能性が高い。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、着用者の動作に伴って陰唇間パッドが鼠径部に接触したとしても、衝撃を緩衝することが可能となることによって、脱落を防止した陰唇間パッドを提供することである。
以上のような目的を達成するために、本発明においては、装着の際に着用者の動作によって着用者の身体と接した場合でも、その接触に伴う衝撃を直接伝達することがない構造を備えた陰唇間パッドとしている。具体的には、周縁部を湾曲させたウエスト部や周縁部の近傍に圧縮されやすい箇所を設けたことを特徴とする。
本発明はより具体的に以下のようなものを提供する。
(1) 陰唇間に一部又は全部を挟み込んで着用される陰唇間パッドであって、少なくとも前記陰唇間パッドの輪郭を形成する周縁部には、装着状態において着用者の動作に伴う身体との接触を回避する接触回避手段及び/又は身体との接触によって生じる衝撃の伝導を緩衝する衝撃緩衝手段を有することを特徴とする陰唇間パッド。
(1)の発明によれば、陰唇間パッドの周縁部やその近傍において、身体と接する部分を湾曲させて接触を回避する接触回避手段、及び/又は、身体と接触したときに圧縮されやすくする衝撃緩衝手段が設けられている。接触回避手段が設けられている場合には、着用者の陰唇に挟み込まれていない領域があっても、その部分が着用者の動作によって着用者の身体と接触することを避けることができ、接触に伴って生ずる圧力等の衝撃が発生することを防ぐことが可能となる。一方、衝撃緩衝手段が設けられている場合には着用者の動作によって陰唇間パッドが着用者の身体に接してしまっても、それによって生じる衝撃を周縁部やその近傍が圧縮されることにより和らげることが可能となる。従って、本発明によれば、着用者の動きによって生じる圧力等の衝撃によって陰唇間パッドが着用者の陰唇から脱落することを防止できることとなっている。
なお「周縁部」とは、本発明に係る陰唇間パッドの外縁とその近傍をいう。吸収体を二枚のシートで挟み込んで内包する構造の陰唇間パッドの場合には、例えば、吸収体の外側に位置し、吸収体を挟み込まない状態でシート同士が接合されている部分である。なお、「少なくとも前記陰唇間パッドの輪郭を形成する周縁部」とあるので、周縁部のみはもちろんのこと、その周辺領域も含まれることとなる。また、「陰唇に挟み込まれていない領域」とは、装着状態において陰唇内に収納されずに陰唇の外側へはみ出ている領域をいう。この領域は、陰唇の前方、後方、左方、右方のいずれであっても構わない。
(2) 前記陰唇間パッドは、長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状のものであり、前記接触回避手段は、前記周縁部のうち前記長手方向に沿って延びる長手方向中央軸に対して両側に位置する箇所が、前記中央軸側に窪んで形成されたウエスト部からなり、前記ウエスト部は、装着状態において着用者の鼠径部で対面する下肢間の幅が最も狭い箇所に位置することを特徴とする(1)に記載の陰唇間パッド。
(2)の発明によれば、周縁部のうち前記長手方向中央軸を挟んで両側に位置する箇所に「ウエスト部」を設けることによって、着用者の陰唇の形状に沿いやすくなり、密着性が高くなっている。このため、着用者の動作によって生じる衝撃が陰唇間パッド中央域へと伝達されにくくなり、着用者の陰唇から陰唇間パッドが脱落してしまうのを防止するために有効である。
ここで、「周縁部のうち前記長手方向を中央軸として両側に位置する箇所」とは、陰唇間パッドを長手方向に沿って伸びる長手方向中央軸で2つに折ったときに、左右に位置する箇所をいう。また「鼠径部」とは、脚の付け根のことをいい、「鼠径部において対面する下肢間の幅が最も狭い箇所」に膣口が位置する。
(3) 前記衝撃緩衝手段は、前記周縁部の座屈強度が0.05N以上0.4N以下であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の陰唇間パッド。
(3)の発明によれば、衝撃緩衝手段の座屈強度を0.05N以上0.4N以下にすることによって、着用時に周縁部が着用者の鼠径部等に接触したとしても陰唇間パッド自体が一部座屈してその衝撃を吸収することが可能となっている。これによって、外陰部や鼠径部等との接触により生じる衝撃は、陰唇内に収納されている部分に伝達されにくくなる。ここで、「座屈強度」とは、周縁部の端面(厚み方向)の面から加わる衝撃(圧力)に対する周縁部やその近傍の湾曲しやすさ(圧縮しやすさ)のことをいう。なお、測定方法に関しては後述する。この座屈強度が0.5Nより小さいと、必要以上に周辺部やその近傍が圧縮されやすくかつ曲がりやすくなってしまうので、着用状態において周縁部がくるくると丸まって塊状となり、着用感に異物感を与えてしまう。一方、0.4Nより大きいと、周縁部の端面が肌と接触したときに周縁部が変形しないので、着用者の肌を傷つけるおそれもある。この点、本発明における座屈強度では、着用感に悪影響を与えることなく陰唇間パッドの脱落を防止できる。
(4) 前記衝撃緩衝手段は、前記陰唇間パッドに設けられる複数の切込みからなることを特徴とする(1)から(3)いずれかに記載の陰唇間パッド。
「切込み」とは、周縁部またはその近傍に入れられた切り目をいう。この切込みは、陰唇間パッドの側部に位置する周縁部の一部に設けられていることが好ましいが、周縁部全体に設けられていてもかまわない。例えば、身体に接する表面シートとその反対に位置する裏面シートと吸収体とからなる陰唇間パッドの場合の周縁部は、次に示すパターンのいずれかの態様で設けることができる。即ち、表面シートと裏面シートがのみ接合されて形成される周縁部の場合と、表面シートと裏面シート及び吸収体とが接合されて形成される周縁部の場合とが考えられる。この場合、周縁部に設けられた切込みは、表面シートと裏面シート及び吸収体に設けられている場合と、吸収体のみに設けられている場合、表面シートと裏面シートのみに設けられている場合との3つのパターンのいずれかを採ることができる。なお、切込みの方向は、縦方向、横方向、斜め方向、これらが交じり合っている方向であっても良い。また、切込みの形状は直線状、曲線状、波状など特に制限するものではない。さらに、表面シートのみ、または裏面シートのみで周縁部を形成してもよい。
(5) 前記切込みの少なくとも一部は、前記陰唇間パッドの短手方向と平行に設けられている(4)に記載の陰唇間パッド。
(5)の発明によれば、陰唇間パッドの短手方向と平行に設けられた切込みは、着用者の動きによって生じる外圧が加わったときに、陰唇間パッドの長手方向に開くことができる。これによって周縁部やその近傍が圧縮され、外圧をより効果的に緩衝することができる。
(6) 前記周縁部の外縁は波状である(1)から(5)いずれかに記載の陰唇間パッド。
(6)の発明によれば、周縁部の外縁が波状で、鼠径部等からの衝撃は、先が細くなり接触面積が少ない波状の頂上部に集中するため、頂上部及びその周辺が圧縮されやすくなる。
(7) 前記陰唇間パッドは、装着時に身体に当接する面を構成する表面シートと、装着時に身体に当接する面と反対側の面を構成する裏面シートと、からなる被覆体を備え、前記衝撃緩衝手段は、前記表面シートと前記裏面シートとが不連続に接合された不連続接合部よりなることを特徴とする(1)から(6)いずれかに記載の陰唇間パッド。
(7)の発明によれば、周縁部において表面シートと裏面シートが不連続に接合されているため、接合力が弱い領域と強い領域が生じる。このため、外圧が周縁部の端部から陰唇間パッドの内側へ向けてかかったとしても、接合力が弱い領域、あるいは、接合力が強い領域と弱い領域との境界を起点に周縁部やその近傍が陰唇間パッドの中央域に向かって圧縮されやすくなっている。
「不連続接合部」とは、周縁部の表面シートと裏面シートとの接合部と非接合部とが交互に配されている部分をいう。この接合部と非接合部との繰り返しは、少なくとも2回以上繰り返されている。その場合、接合部は吸収体に最も近い箇所に位置し、非接合部は吸収体に最も遠い箇所に位置する。従って、周縁部の吸収体に近い部分から周縁部の端部(外側)へ向かう方向に向かって接合部と非接合部が繰り返されている場合は、吸収体に近い箇所が接合部となり、最も吸収体に遠い箇所が非接合部となる。
周縁部に沿って接合部と非接合部とが交互にある場合は、接合部のピッチは1mm〜20mmの範囲であることが好ましく、8mm〜20mmの範囲であることがより好ましい。また、この時の接合率は、1%〜50%であることが好ましく、3%〜30%であることがより好ましい。この点、接合部のピッチが20mmよりも大きい、或いは接合率が1%よりも小さいと、陰唇間パッド装着時に表面シートと裏面シートとが剥がれて吸収体が飛び出してしまう危険性があるだけではなく、必要以上に圧縮されやすく、かつ、折り曲げられやすくなってしまうため、周縁部が丸まってしまう。一方で接合部のピッチが1mmよりも小さい或いは接合率が50%よりも大きくなってしまうと、周縁部が剛くなってしまい、端面が肌と接触しても変形せずに外力を吸収体に伝えやすくなってしまう。
陰唇間パッドを装着した状態において、知覚過敏な陰核や肛門と接する位置の周縁部の接合力は、他の領域よりも弱いことが好ましい。特に裏面シートが向かい合うように陰唇間パッドの長手方向中心線を折り軸にして2つに折り曲げられた状態で使用される陰唇間パッドにおいては、2つ折りにすることによって座屈強度が高まるため、これらの接合部の接合力は予め弱められていることが好ましい。また、切込みを入れることがより好ましい。
表面シートと裏面シートとの具体的な接合方法としては、接着剤の塗工パターン(例えば、表面シートと裏面シートとの間にホットメルトパターンを挟んだ形状)が挙げられ、サミットガンによる塗工方法であることが好ましい。
表面シートと裏面シートとの具体的な接合方法としては、接着剤やエンボスシールなど公知の技術が用いられる。
接着剤の塗工パターンは、スパイラル塗工、コントロールシーム塗工、コーター塗工、カーテンコーター塗工、サミットガン塗工などが挙げられるが、中でも接合部と非接合部とのピッチを細かくすることができるサミットガン塗工であることが好ましい。
接着剤の目付量は1〜30g/mの範囲であり、3〜10g/mの範囲であることがさらに好ましい。また、接着剤が線状に塗工されているパターンであれば、その線径は30〜300μmの範囲であることが好ましい。目付量が1g/mより小さい、もしくは線径が30μmより小さければ、表面シートが繊維集合体で構成されていると、その繊維間に接着剤が埋もれてしまい十分な接合力を得ることができない。一方で、目付量が30g/mより大きい、もしくは線径が300μmより大きければ、周縁部が剛くなってしまう。
エンボスパターン(例えば、表面シートと裏面シートを一緒にエンボス加工する形状)は、格子状、ドット状、波状など特に制限するものではない。
(8) 前記陰唇間パッドは、装着時に身体に当接する面を構成する表面シートと、装着時に身体に当接する面と反対側の面を構成する裏面シートと、からなる被覆体を備え、前記衝撃緩衝手段は、前記表面シート及び/又は前記裏面シートに設けられた微小凸形状の群からなる微小凸状領域を含むことを特徴とする(1)から(6)いずれかに記載の陰唇間パッド。
微小凸形状とは、各シートの基準面より部分的に突出している形状をいう。各シートが対向する面の両方あるいは片方に微小凸形状を設け、これらのシートを接合することにより不連続な接合面が形成される。これによって、各シートが対向する面の凹凸の変動率が高くなり、外力等の衝撃が加わっても周縁部やその近傍は圧縮されやすく、衝撃は緩衝される。例えば、表面シートと吸収体と裏面シートから成り、吸収体の外側で表面シートと裏面シートとが接合される陰唇間パッドの場合において、表面シートの吸収体と接する面(裏側面)をその反対側の面(表側面)よりも凹凸変動率を高くする、即ち裏側面を構成する繊維の自由度を高めることによって、表面シートと裏面シートとの接合力を均一なものとすることができ、バルキー感のある周縁部とすることができる。これにより、陰唇間パッドの端面(厚み方向)から圧力が加わった場合であっても、自由度の高い繊維が揺らぐことができるので、周縁部が陰唇中央へ向かって圧縮されやすくなる。
この微小凸形状の形は、特に限定されず、エンボス賦型によるエンボス部であっても、表面シートの裏面側が毛羽立ち面であってもよい。毛羽立ち面は繊維間の自由度が高いため、圧力などの衝撃が加わっても自由度の高い繊維が揺らぐことが可能となり、周縁部やその近傍が圧縮されやすくなる。また、「群」とあるのはかかる形状が一つだけでは不連続な接合面を形成するものとして機能しないためである。なお、微小凸領域は、表面シートと裏面シートとの接合を不連続なものとすることができる箇所に設けられていればよく、例えば周縁部のみに設けられていてもよく、シート全体に設けられていても構わない。表面シートと裏面シートとの接合方法としては、パターニングされた接着剤、エンボス加工、超音波加工など特に限定するものではない。
(9) 前記微小凸形状同士の間隔は、0.3mm以上20mm以下であることを特徴とする(8)に記載の陰唇間パッド。
微小凸形状同士の間隔が0.3mmより小さいと、必要以上に周縁部やその近傍が圧縮されやすく、かつ、折曲げられやすくなってしまうため、周縁部が丸まってしまう。一方、20mmより大きいと、周縁部が剛くなってしまう。この点、(9)の発明は、微小凸形状同士の高さは0.3〜2mmの範囲であることが好ましい。0.3mmより小さいと周縁部が剛くなってしまい、2mmより大きいと必要以上に圧縮されやすく、かつ、折り曲げられやすいため周縁部が丸まってしまう。
(10) 前記陰唇間パッドは、装着状態において陰唇に収納される収納部と、陰唇の少なくとも一方の側部から露出する側部露出領域と、を備え、前記接触回避手段及び/または前記衝撃緩衝手段は、前記側部露出領域に設けられているものである(1)から(9)いずれかに記載の陰唇間パッド。
(10)の発明によれば、鼠径部や外陰部の先端部分など、着用者の動作によって最も接触しやすい側部露出領域において、接触回避手段及び/又は前記衝撃緩衝手段が設けられている。このため、側部露出領域が着用者の下肢などに接触した場合であっても、それにより生じた衝撃が収納領域にそのまま伝導されてしまうことを防止できる。特に接触回避手段では、上述の(2)のようにウエスト部が形成されている場合には、側部露出領域にかかるウエスト部が配置されることにより、鼠径部との接触が回避しやすくなり、接触による衝撃が収納領域に伝導されるという事態を未然に防ぐことができる。
(11) 前記衝撃緩衝手段は、前記側部露出領域の座屈強度が0.1N以上5.0N以下であることを特徴とする(10)に記載の陰唇間パッド。
(11)の発明によれば、側部露出領域が所定の座屈強度となっている。ここで、座屈強度が0.1Nより小さいと、必要以上にかかる領域が圧縮されやすくなってしまうため、一度吸収した経血が容易に逆戻りして放出されてしまう。一方、5Nより大きいと、鼠径部からの衝撃を緩衝しきれずその衝撃が収納領域まで伝わってしまい、陰唇間パッドが陰唇間から脱落してしまう。この点、本発明によれば、上述のような問題が生じることなく好適な装着状態を維持できるようになっている。
(12) 前記陰唇間パッドはおりもの吸収用または尿失禁用であることを特徴とする(1)から(11)いずれかに記載の陰唇間パッド。
(12)の発明によれば、(12)に係る陰唇間パッドは、おりもの吸収用及び/又は尿失禁用として用いることができる。即ち、陰唇間に挟み込んで使用するものであることから、膣口から経血以外の分泌物も吸収することが可能となる。また、膣口だけではなく尿道口も陰唇間に位置するため尿も吸収することが可能である。
以上説明したように本発明は、外圧等の衝撃が加わっても衝撃を回避及び/又は緩衝することが可能な陰唇間パッドである。これにより、使用の際の着用者の動きに起因する陰唇間パッドの脱落による経血漏れを防止することが可能となる。また、接触回避手段及び/又は衝撃緩衝手段を設けることによって、周縁部が陰唇内壁に接触したとしても陰唇内壁を傷つけることを防ぐことが可能となる。
本発明の第1実施形態における陰唇間パッドを示した正面斜視図である。 本発明の第1実施形態における陰唇間パッドを示した断面斜視図である。 女性の陰唇を示した図である。 本発明の第1実施形態における陰唇間パッドの装着状態を示した平面図である。 本発明の第1実施形態における陰唇間パッドの装着状態を示した断面図である。 本発明の第1実施形態における陰唇間パッドの平面図である。 本発明の第1実施形態における陰唇間パッドの平面図である。 本発明の第1実施形態における陰唇間パッドの平面図である。 本発明の第1実施形態における陰唇間パッドの平面図である。 本発明の第2実施形態における陰唇間パッドを示した断面図である。 本発明の第3実施形態における陰唇間パッドを示した平面図である。 本発明の第3実施形態における陰唇間パッドを示した正面斜視図である。 本発明の第3実施形態における陰唇間パッドを示した断面斜視図である。 本発明の第4実施形態における陰唇間パッドを示した平面図である。 本発明の第5実施形態における陰唇間パッドを示した断面図である。 本発明の第6実施形態における陰唇間パッドを示した正面斜視図である。 本発明の第7実施形態における陰唇間パッドの装着状態を示した正面図である。 座屈強度を測定する際の試料の正面斜視図である。 座屈強度測定における試料の応力―歪曲線である。
符号の説明
20、200〜205 陰唇間パッド
21、210 側部露出領域
22、220 吸収体
23、230 収納部
24 被覆体
24A、240A、241A、243A 表面シート
24B、240B、241B、243B 裏面シート
25 ウエスト部
26、260、261、262、264、265 周縁部
発明を実施するための形態
以下、本発明をより詳しく説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
本実施形態の陰唇間パッドは、20代から50代の女性の平均値を参考に作成している。具体的には、BMI値21(=体重kg/(身長m)2)、直立状態の膝内間隔35cmの体勢における鼠径部間の距離は、陰唇前方交連60mm、陰核38mm、膣口34mm、肛門50mmである。これらの値は、身体の長手方向における各部位(陰核前方交連、陰核等)で水平線を引き、水平線と交わる鼠径部の一番深い地点同士の延べ距離を測定した。
第1および第2実施形態として、側部露出領域に衝撃回避手段及び/又は衝撃緩衝手段を備えた陰唇間パッドについて説明する。
[第1実施形態]
<基本構造>
始めに、本発明の陰唇間パッドの基本的な全体構造について説明する。なお、本発明の第1実施形態における陰唇間パッド(以下、パッドとする)20は、接触回避手段及び、衝撃緩衝手段が設けられている併設型である。
本実施形態における併設型の陰唇間パッドは、図1に示すように、縦長の形状であり、真上から見るとY軸を長径とし、X軸を短径とする略瓢箪形状をしている。但し、この形状は楕円型、瓢箪型、雫型等女性の陰唇に適合する形状で装着時に形状が変化するものであれば特に限定されない。さらに本実施形態におけるパッド20は、長手方向中央軸を折り曲げ軸として2つに折り曲げて使用するタイプのものであるが、この形状に限定されない。
パッド20は、長手方向中央軸上に吸収体22を設け、吸収体22の上下には被覆体24が設けられている。被覆体24は、表面シート24A及び裏面シート24Bからなる。表面シート24Aは、着用者の体液を透過する液透過性のものであり、裏面シート24Bは、着用者の体液を実質的に透過しない液不透過性であればその素材は特に限定されない。また、表面シート24A及び裏面シート24Bは、吸収体22を内包している。吸収体22の端部はこれらのシート24A、24Bに挟まれて接合されていてもよいが、挟まれて接合されていないことが好ましい。さらに吸収体22の周辺には、吸収体22の外縁と、表面シート24Aと、裏面シート24Bとからなる周縁部26が設けられている。なお、この周縁部26の幅は3mm〜10mmであることが好ましく、4mm〜7mmであることが更に好ましい。また、周縁部26には、接触回避手段26A及び衝撃緩衝手段26Bが設けられている。なお、陰唇から露出する領域の外形、特に両縁側の外形は、上記測定において、求めた鼠径部間の距離よりも2mm〜10mm程度小さく設定することが好ましい。
また、パッド20の一部は陰唇の側部から左右に露出する側部露出領域21を有している。なお、側部露出領域21は、図に向かって左側部露出領域を21A、右側部露出領域を21Bとしている。ここで、陰唇の深さは平均して14mmであるため、長手方向中央軸に対して鉛直方向に延びるH軸に沿って長手方向中央軸から約14mm以内の部分は陰唇から露出していない。従って、装着状態において前庭床と接する長手方向中央軸付近から14mmより下方に位置する部分が側部露出領域であり、本実施形態においては、陰唇の先端を覆うようにして陰唇内から左右へ伸びる領域ということになる。一方、側部露出領域21を除いた部分は、陰唇内部に収納される収納部23となる(図5参照)。なお、長手方向中央軸部分の吸収体22は、装着の際には着用者の前庭床に接する。
なお、陰唇の長さは、平均的には55mmであり、膣口から前方へ50mm、後方へ5mmとなっている。従って、長手方向での「陰唇に挟み込まれていない領域」は、膣口と前方へ50mmよりもさらに前方へ延びる領域であり、後方では5mmよりも更に後方へ延びる領域である。
次に、本発明の陰唇間パッドの最も基本的な構成要素となる被覆体及び吸収体について説明する。
図2は、図1のパッド20のA−A´断面斜視図を示したものである。吸収体22は瓢箪形状をしており、その長手方向の延べ長さは90mmであり、短手方向の延べ長さは、最大値が60mmであり、最小値が50mmであり、嵩高さは約5mmである。表面シート24A及び裏面シート24Bは、吸収体22と同様に瓢箪形状をしており、表面シート24Aと裏面シート24Bは、それぞれ同じ大きさ或いは、吸収体22の嵩の分だけ表面シート24Aが大きい。具体的な延べ寸法は、長手方向は110mmであり、短手方向は最大値が65mmであり、最小値が59mmである。また、表面シート24A及び裏面シート24Bの長手方向の端部の片方(着用者から見て前方となる部分)には、取り出しやすいように長く突出したつまみ28を設けていてもよい。このつまみ28の長さは約20mmである。周縁部26は、吸収体22の周縁に設けられており、その幅は約6mmである。また、短手方向における見かけ寸法は、最大値が38mmであり、最小値が32mmである。パッド20は、最小値を有する領域が膣口と接触するように位置づけて装着されることが好ましい。ここで、見かけ寸法とは、両端部同士を直線で結んだときの最短距離寸法である。
吸収体22は、パルプ、化学パルプ、レーヨン、アセテート、天然コットン、高分子吸収体、合成繊維等を単独又はこれらを混合したものからなり、嵩高であり、型崩れし難く、化学的刺激が少ないものであることが好ましい。
表面シート24Aは、透水性であり、かつ、液親水性であり肌に刺激を与えない素材が使用される。このようなものとしては、ポイントボンド、エアースルー等の製造方法から得られる不織布を単独又はこれらを複合した材料が挙げられる。このような材料のうち、着用者が陰唇間パッドと陰唇内壁との間にずれが生じ異物感を感じることがないよう、陰唇内壁との親和性を考慮し、少なくともセルロース系の液親水性繊維を主体とした構成が好ましい。具体的には、天然コットン5〜30%、レーヨン又はアセテートを70〜95%の比率で混合した繊維を、目付け20〜50g/mの範囲で調整した後、水流交絡により繊維同士を絡合させて乾燥させ、厚みを0.3〜1.0mmの範囲で調整したスパンレース不織布が好ましい。この際に使用する糸質は、天然コットンであれば繊維長が15〜60mmの範囲、レーヨン又はアセテートであれば繊維長が25〜51mmの範囲で、繊度1.1〜6.6dtexの範囲から選ばれる。また、透過孔を有するフィルムや、繊維層にフィルムがラミネート加工されて、透過孔を有するものであってもよい。
裏面シート24Bは、吸収体に保持された経血が陰唇間パッドの外へ漏れ出すことを防止できる液不透過性ものを使用することができる。また、透湿性素材とすることにより、装着時のムレを低減させることができ、装着時における不快感を低減させることが可能となる。このような液不透過性のシートの材料としては、厚さ15〜60μmのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、又は不織布、紙、及びこれらのラミネート材料が挙げられる。また、無機フィラーを充填させて延伸処理を施すことで得られる通気性フィルムであっても良い。具体的には、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂を主体として、孔径が0.1〜0.6mmの開孔を10〜30%の開孔率で有し、目付15〜35g/mの範囲で調整したフィルムが挙げられる。不織布の例としては、スパンボンド不織布や、ポイントボンド不織布、スルーエアー不織布等が挙げられ、これらに撥水処理が施されてあってもよい。なかでも極細繊維で構成され、繊維間距離が非常に小さいメルトブローンを含むスパンボンド/メルトブローン/スパンボンドの3層構成(SMS)不織布であることが好ましい。この場合、目付は、それぞれ5〜15g/m、1〜10g/m、5〜10g/mの範囲で構成されることが好ましい。
<接触回避手段及び衝撃緩衝手段>
本実施形態の陰唇間パッドの接触回避手段及び衝撃緩衝手段について説明する。なお、本実施例では接触回避手段と衝撃緩衝手段とが併設されているが、いずれか一方が設けられていてもよい。
「接触回避手段」とは、パッドの周縁部の一部を着用者の鼠径部に接触しないような形状にすることをいう。図3Aは、女性の陰唇の正面図で図3Bは陰唇を下から見上げた図である。ここに示されているように、左右の脚11付け根に位置する鼠径部12間の幅Wが最も狭い箇所は、陰部の背面側に位置する膣口14を横断する線上に位置している。従って、この箇所の鼠径部12と接触しないような形状の陰唇間パッドであれば、周縁部26の端面(厚み方向)からの外圧41がパッド20に対して生じることを回避することが可能となる(図2参照)。即ち、本実施例の接触回避手段とは、具体的には、図4のようにパッド20の膣口14に接触する箇所の両側にウエスト部25を設けることをいう。
また、「衝撃緩衝手段」とは、着用者の動きによって生じる衝撃を和らげる手段をいう。図5に示すようにパッド20は、陰唇18がパッド20を挟んでいるため、着用者の動きによって、パッド20の周縁部26を含む側部露出領域21には、パッド20中心に向かう方向に働く力(以下、外力Aとする)42が働く。また、パッド20の陰唇18に収納されている収納部23には、着用者の動きや、それによるより戻しによって発生する力(以下、外力Bとする)44が働く。そのため、外力A42が収納部23に伝達されると、外力B44となり、パッド20は陰唇18から脱落してしまう。そこで、外力A42を側部露出領域21で緩衝する衝撃緩衝手段を設ける必要がある。
本実施例の衝撃緩衝手段とは、図6Aから6Cに示すように、側部露出領域21及びその近傍に設けられた切込み27をいう。この切込み27は、外力A42に対して平行に設けられ、切込み27同士の間隔は、1mm〜20mm、ピッチは、20mm以下であることが好ましい。切込み27パターンは、縦方向、横方向、斜め方向及びこれらの組み合わせであってもよく、その形状は、直線状、曲線状、波状等特に限定されない。なお、切込み27の深さは、特に限定されないが、深い方が切込み27が広がりやすい。これらの切込み27は、外力A42に対して図7のように広がることによって外力A42を緩衝することが可能となる。
なお、側部露出領域21に吸収体やこの吸収体を被覆するシート等が含まれている場合には、図6B又は図6Cに示すように、吸収体又はシートのみに設けられていてもよく、両方に設けられていてもよい。
[第2実施形態]
本実施形態は、吸収体の構成や吸収素材の選択によって側部露出領域の座屈強度を所定範囲に調整したものである。
本実施形態のパッド200においては、図8に示すように、吸収体220が上層22Aと下層22Bとの二層構造となっている。このようにすることにより側部露出領域210では下層22Bが存在しないこととなり、外圧41が加わった場合に簡単に側部露出領域210が圧縮されることとなる。パッド200においては、上層22Aと下層22Bとの2層構造となった吸収体220がある領域が収納部230となり、下層22Bがない部分が側部露出領域210となっている。なお、側部露出領域210は、左側部露出領域210Aと右側部露出領域210Bとに分けられる。
吸収体220の構成材料としては、表面シート240Aと接する上層22Aには、繊度1.1〜6.6dtex、繊維長20〜51mmのレーヨン180g/m2が、下層22Bの陰唇に収納される領域には、パルプが80g/m2積層されていてもよい。吸収体220の製法に関しては、エアレイド法、メルトブローン法、スパンレース法、抄紙法等によりシート化されたものをドット状、格子状等のロールの間を通過させエンボス加工を施して使用してもよい。なお、この時のエンボス率は陰唇から露出する領域については20%以下の範囲であり、陰唇に収納される領域については0.3〜40%の範囲であることが好ましい。また、吸収体220には曲がりやすく圧縮されやすくするためにスリット加工や線状のエンボス加工が施されていてもよい。
第3実施形態から第7実施形態として周縁部に衝撃緩衝手段が設けられた陰唇間パッドについて説明する。
[第3実施形態]
本実施形態のパッド201は、周縁部に切込み271をいれたものである。この切込みのパターンは、短手方向と平行して設けられるほか、図9のようにパッド201の周縁部261における切込み271のように長手方向にも設けられていてもよい。さらには、切込みが周縁部の外縁にまで達していない方が、異物感を与えにくいので好ましい。また、本実施形態は、衝撃緩衝手段としてパッド201の周縁部261付近にホットメルトパターンにより不連続接合部を設けた例である。図10に示すように、ホットメルトパターン29としては、熱可塑性の合成樹脂またはゴムをベースとした100%固形分の接着剤であり、リング状の接着剤がシート状に繋がったものを用いた。これを表面シート241Aと裏面シート241Bとの間に挟んで接着することによって表面シート241Aと裏面シート241Bとが接着された箇所と接着されていない箇所とが生じる(図11参照)。なお、周縁部261の端部、及び、パッド201の陰唇に収納される領域はホットメルトパターン29によって接着されていないことが好ましい。ホットメルトパターン29を用いることによって表面シート241Aと裏面シート241Bとが確実に接着され、かつ、適度な接着力を保つことが可能となる。本実施形態においてはホットメルトパターン29と切込みとを併用してもよく、併用することによって外力の影響をより受け難くなる。
[第4実施形態]
本実施形態においては、陰唇間パッド202の輪郭である外縁が波状となっている。このため、着用者の身体と接触する面積が少なくなり、周縁部262が圧縮されやすくなる。この結果、第3実施形態の切込み271とほぼ同様の効果を得ることができる(図12参照)。
[第5実施形態]
本実施形態は、衝撃緩衝手段に微小凸形状を付した裏面シート243Bを用いた微小凸形状型の陰唇間パッド203である。図13に示すように裏面シート243Bに微小凸形状を付し、凸部を表面シート243Aに接着させる。凸部間の距離は10mmであり、接合率は20%である。なお、裏面シート243Bの全面に微小凸形状を付す必要性はなく、周縁部のみに設けてあってもよい。また、第2実施形態と同様に微小凸形状と切込みとを併用して用いてもよい。この本実施形態に係る微小凸状領域は、第2実施形態のホットメルトパターンとは異なり、凸面にのみ接着剤を塗布しているため、周縁部の座屈強度を低い状態に保つことが可能となる。
[第6実施形態]
本実施形態は、接触回避手段を取り除き、衝撃緩衝手段にエンボス加工によって凹凸形状が施された陰唇間パッド204である。エンボス加工とは、模様を彫刻したロールを加熱しながら押しつけて、紙・布・皮革などに凹凸模様をつける加工をいう。本実施形態におけるエンボスパターンは、格子状、フラット状等特に制限されるものではないが、格子状のエンボスパターンのように端面が凹凸である方が鋭利になり難いため、異物感を与え難い。図14は、周縁部264にエンボス加工を施して凹凸形状を付し、更に、切込み274を設けたパッド204を示したものである。エンボス加工の場合、周縁部264が剛くなりやすいため、エンボス加工を施すだけではなく、切込み274を入れることが好ましい。これによって着用者が装着している際に異物感を与えることなくより確実に衝撃を緩衝することが可能となる。
[第7実施形態]
本実施形態は、全体が着用者の陰唇に収納されている収納型のパッド205である。図15は、パッド205が陰唇18に収納されている様子を示したものである。このパッド205の形状は第1実施形態のパッド20と同じである。なお、このパッド205の周縁部265の座屈強度は、0.1N以上0.4N以下である。そのため、着用者の動作に伴って動くことにより、周縁部265が陰唇18の内壁に接触したとしても内壁を傷つけることはなく、また、着用者に異物感を与える可能性も少ない。
[座屈強度]
最後に衝撃回避手段(本実施例では切込み)によってもたらされる座屈強度について説明する。座屈強度の測定は、インストロン万能材料試験機(インストロンジャパン カンパニーリミテッド社製)を用いて行う。
<側部露出領域の座屈強度の測定>
試料には吸収体を用いる。図16に示すように、試料46を直径45mm、高さ15mmの円柱状に形成し、5mm間隔でステープラーの針48を用いて接合する。試験機の圧縮速度は30mm/minであり、試料46の上から応力を加える。この時に試料46の長手方向にかかる力を図5中の外力A及び外力Bとみなしている。この時の試料46にかかる応力と、歪との関係を図17に示す。試料を80%圧縮した時点での第1降伏点49の応力を座屈強度としている。なお、この測定は、5回行いその平均値を座屈強度としている。
<周縁部の座屈強度の測定>
試料には、表面シート及び裏面シートを用い、直径45mm、高さ40mmの円柱状の試料を用いて上述と同様の手順で測定を行う。
衝撃緩衝手段の座屈強度は、周縁部の座屈強度と、側部露出領域の座屈強度と、からなる。周縁部とは、表面シート及び裏面シートからなる場合、表面シートと裏面シートとの間に吸収体を挟んでなる場合、表面シートのみからなる場合、裏面シートのみからなる場合のいずれであっても構わない。側部露出領域は、好ましくは表面シート及び裏面シートとからなる。これらの中で最も座屈強度に影響を与える部材は吸収体であるため、表2には、吸収体のみの座屈強度を示した。このときの測定結果を表1及び表2に示す。
Figure 0004689469
表1中の試料1は、ホットメルトがサミットで塗工され、さらに切込みが施されているものであり、本実施形態における衝撃緩衝手段の座屈強度を示したものであり、試料2は、ホットメルトがサミットで塗工されているものであり、第2実施形態における衝撃緩衝手段の座屈強度を示したものである。なお、試料3は、従来技術である特許文献1に記載の陰唇間パッドの周縁部の座屈強度を示した。これより衝撃緩衝手段に切込みを用いることによって効率良く外圧を緩衝することが可能となる。
Figure 0004689469
表2中の試料1はそれぞれ本実施形態におけるパッドの陰唇から露出する領域及び陰唇に収納される領域の座屈強度である。これより、パッドの陰唇から露出する領域(衝撃緩衝手段を設けた周縁部を含む)の座屈強度は、0.1N以上5N以下であることが好ましい。座屈強度が0.1N以下であると必要以上に圧縮され易くなってしまい、一度吸収した体液が容易に吐き出されてしまうためである。一方で、5Nよりも大きいと鼠径部12からの衝撃を緩衝しきれない。また、パッド20の陰唇に収納されている箇所の座屈強度は2N以上10N以下であることが好ましい。2Nよりも小さいと、装着時においてパッドがヨレやすくなり陰唇内壁との間に隙間が生じてしまう。また、10Nよりも大きいと着用者に異物感を与えてしまう可能性が高い。

Claims (9)

  1. 表面シートと、裏面シートと、該表面シート及び該裏面シートに内包される吸収体とを備え、長手方向及び短手方向を有する縦長形状の陰唇間パッドであって、
    前記吸収体の外縁において前記表面シートと前記裏面シートとが接合されて形成された周縁部を更に備え、
    前記周縁部における前記長手方向に延びる部分には、前記長手方向に所定間隔をあけて形成され、前記短手方向に延びる複数の切込みからなる衝撃緩衝手段が設けられる陰唇間パッド。
  2. 記周縁部のうち前記長手方向に延びる長手方向中央軸に対して両側に位置する箇所が、前記中央軸側に窪んで形成されたウエスト部からなる接触回避手段を更に備え、
    前記ウエスト部は、装着状態において着用者の鼠径部で対面する下肢間の幅が最も狭い箇所に位置することを特徴とする請求項1に記載の陰唇間パッド。
  3. 前記衝撃緩衝手段は、前記周縁部の座屈強度が0.05N以上0.4N以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の陰唇間パッド。
  4. 前記周縁部の外縁は波状である請求項1からいずれかに記載の陰唇間パッド。
  5. 前記衝撃緩衝手段は、前記表面シート及び/又は前記裏面シートに設けられた微小凸形状の群からなる微小凸状領域を含むことを特徴とする請求項1からいずれかに記載の陰唇間パッド。
  6. 隣り合う前記微小凸形状同士の間隔は、0.3mm以上20mm以下であることを特徴とする請求項に記載の陰唇間パッド。
  7. 前記陰唇間パッドは、装着状態において陰唇に収納される収納部と、陰唇の少なくとも一方の側部から露出する側部露出領域と、を備え、
    前記接触回避手段及び/または前記衝撃緩衝手段は、前記側部露出領域に設けられているものである請求項からいずれかに記載の陰唇間パッド。
  8. 前記衝撃緩衝手段は、前記側部露出領域の座屈強度が0.1N以上5.0N以下であることを特徴とする請求項に記載の陰唇間パッド。
  9. 前記陰唇間パッドはおりもの吸収用または尿失禁用であることを特徴とする請求項1からいずれかに記載の陰唇間パッド。
JP2005516136A 2003-12-09 2004-12-08 陰唇間パッド Expired - Lifetime JP4689469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005516136A JP4689469B2 (ja) 2003-12-09 2004-12-08 陰唇間パッド

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003411089 2003-12-09
JP2003411089 2003-12-09
PCT/JP2004/018274 WO2005055900A1 (ja) 2003-12-09 2004-12-08 陰唇間パッド
JP2005516136A JP4689469B2 (ja) 2003-12-09 2004-12-08 陰唇間パッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2005055900A1 JPWO2005055900A1 (ja) 2007-07-05
JP4689469B2 true JP4689469B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=34674972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005516136A Expired - Lifetime JP4689469B2 (ja) 2003-12-09 2004-12-08 陰唇間パッド

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20050137560A1 (ja)
JP (1) JP4689469B2 (ja)
CN (1) CN100539975C (ja)
TW (1) TWI358284B (ja)
WO (1) WO2005055900A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200106338A (ko) * 2019-03-04 2020-09-14 주식회사 지씨에스 음순간 패드 제조용 금형

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021211729A1 (en) * 2020-04-17 2021-10-21 Purewick Corporation Fluid collection devices, systems, and methods securing a protruding portion in position for use

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1156902A (ja) * 1997-08-25 1999-03-02 Shiseido Co Ltd 生理用品
JP2000501322A (ja) * 1996-08-30 2000-02-08 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 水分散性でフラッシャブルな陰唇間吸収構造
JP2001523523A (ja) * 1997-11-26 2001-11-27 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 吸収性陰唇間製品
WO2002094153A1 (fr) * 2001-05-22 2002-11-28 Uni-Charm Corporation Tampon interlabial
WO2002094152A1 (fr) * 2001-05-22 2002-11-28 Uni-Charm Corporation Tampon interlabial
WO2002094149A1 (fr) * 2001-05-22 2002-11-28 Uni-Charm Corporation Element interlabial et assemblage de celui-ci
WO2002100315A1 (en) * 2001-06-08 2002-12-19 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Interlabial pad with finger-receiving positioning aid
JP2003111792A (ja) * 2001-10-04 2003-04-15 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2003275238A (ja) * 2002-03-22 2003-09-30 Kao Corp 吸収性物品用の表面シート
JP2003284741A (ja) * 2002-03-28 2003-10-07 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2004512144A (ja) * 2000-11-03 2004-04-22 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 張力による活性化可能な基材

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4673403A (en) * 1985-10-30 1987-06-16 Kimberly-Clark Corporation Method and pad allowing improved placement of catamenial device
US4804380A (en) * 1987-08-06 1989-02-14 Kimberly-Clark Corporation Anatomically shaped, self-aligning, sanitary protection device
US5968026A (en) * 1996-08-30 1999-10-19 The Procter & Gamble Company Absorbent interlabial device
US5762644A (en) * 1996-08-30 1998-06-09 The Procter & Gamble Company Toilet-disposable absorbent interlabial device
US5895381A (en) * 1997-01-03 1999-04-20 The Procter & Gamble Company Absorbent interlabial device with flexible extensions
DE60110290T2 (de) * 2000-02-28 2005-10-06 Kao Corp. Blatt für einen absorbierenden Artikel und absorbierender Artikel mit einem solchen Blatt
US6524290B2 (en) * 2000-12-15 2003-02-25 Mcneil-Ppc, Inc. Multifunctional absorbent article
US7288080B2 (en) * 2001-06-08 2007-10-30 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Labial pad

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000501322A (ja) * 1996-08-30 2000-02-08 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 水分散性でフラッシャブルな陰唇間吸収構造
JPH1156902A (ja) * 1997-08-25 1999-03-02 Shiseido Co Ltd 生理用品
JP2001523523A (ja) * 1997-11-26 2001-11-27 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 吸収性陰唇間製品
JP2004512144A (ja) * 2000-11-03 2004-04-22 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 張力による活性化可能な基材
WO2002094153A1 (fr) * 2001-05-22 2002-11-28 Uni-Charm Corporation Tampon interlabial
WO2002094152A1 (fr) * 2001-05-22 2002-11-28 Uni-Charm Corporation Tampon interlabial
WO2002094149A1 (fr) * 2001-05-22 2002-11-28 Uni-Charm Corporation Element interlabial et assemblage de celui-ci
WO2002100315A1 (en) * 2001-06-08 2002-12-19 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Interlabial pad with finger-receiving positioning aid
JP2003111792A (ja) * 2001-10-04 2003-04-15 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2003275238A (ja) * 2002-03-22 2003-09-30 Kao Corp 吸収性物品用の表面シート
JP2003284741A (ja) * 2002-03-28 2003-10-07 Daio Paper Corp 吸収性物品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200106338A (ko) * 2019-03-04 2020-09-14 주식회사 지씨에스 음순간 패드 제조용 금형
KR102191148B1 (ko) * 2019-03-04 2020-12-15 주식회사 지씨에스 음순간 패드 제조용 금형

Also Published As

Publication number Publication date
TW200520735A (en) 2005-07-01
CN1889913A (zh) 2007-01-03
TWI358284B (en) 2012-02-21
US20050137560A1 (en) 2005-06-23
CN100539975C (zh) 2009-09-16
JPWO2005055900A1 (ja) 2007-07-05
WO2005055900A1 (ja) 2005-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4313097B2 (ja) 吸収性物品およびその製造方法
TWI277405B (en) Sanitary napkin
TWI234452B (en) Longitudinal absorbent article
JP4323786B2 (ja) 縦長の圧縮溝を備えた吸収性物品
JP2001340382A (ja) 吸収性物品
JP2004181085A (ja) 縦長の吸収性物品
JP2004350908A (ja) 生理用ナプキン
JP4178040B2 (ja) 陰唇間パッド
TWI230056B (en) Absorbent article with elastically restoring part, and its manufacturing method
JP5820706B2 (ja) 吸収性物品
JP4705369B2 (ja) 陰唇間パッド
KR20060123388A (ko) 음순간 패드
KR20080053343A (ko) 음순간 패드
JP4482466B2 (ja) 陰唇間パッド
JP4689469B2 (ja) 陰唇間パッド
JP4583106B2 (ja) 陰唇間パッド
JP4913383B2 (ja) 吸収性物品
WO2018029785A1 (ja) 吸収性物品
JP4939056B2 (ja) 陰唇間パッド
JP4671865B2 (ja) 陰唇間パッド
TW200520736A (en) Interlabial pad
JP2005503192A (ja) ノッチを有する陰唇パッド
JP2007097715A (ja) 吸収性物品
CN118900673A (zh) 身体可适形的吸收制品
JP2022040647A (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4689469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term