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JP4681012B2 - ホイールカバー - Google Patents

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JP4681012B2 JP2008023202A JP2008023202A JP4681012B2 JP 4681012 B2 JP4681012 B2 JP 4681012B2 JP 2008023202 A JP2008023202 A JP 2008023202A JP 2008023202 A JP2008023202 A JP 2008023202A JP 4681012 B2 JP4681012 B2 JP 4681012B2
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Description

本発明は、車両に装備されたホイールに適用されるホイールカバーに関するものである。
従来、この種のホイールカバーとしては、リム、センタープレート及び複数本のスポーク部からなるホイール本体に設けられ、前記スポーク部間の開口部分、スポーク部の端縁部及びリムの一部を覆うようにして、ホイールキャップに取り付けられるものが開示されている(例えば、特許文献1)。
このような構成により、上記特許文献1のものでは、スポーク間の開口部分、スポーク部の端縁部及びリムの一部を隠し、これらの部分の研磨加工を不要にすると共に、ホイールの意匠性を向上することができるという効果を発揮する。
特開平11−208203号公報
しかしながら、上記特許文献1では、ホイールにホイールカバーを密着するようにして取り付けているため、アルミニウムなどからなるホイールでは、ホイールカバーの取付時にホイールカバーが当ってホイールの意匠面を傷つける虞があり、また、走行中に、ホイールカバーが振動すると、異音を発生したり、ホイールの意匠面を傷つけたりする虞がある。
そこで本発明は上記した問題点に鑑み、ホイールカバーによるホイールの傷つきを防止することができるホイールカバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、タイヤを装着するリム部と、車軸に連結するハブ部と、それらリム部とハブ部とを繋ぐ複数のスポーク部と、隣り合う前記スポーク部間に形成される空孔とを有する車両用ホイールに用いられ、前記スポーク部間に装着するホイールカバーであって、前記リム部に対応するリム覆い部と、このリム覆い部の両側に設けられるスポーク覆い部と、これらスポーク覆い部を連結しハブ部の外縁を覆うハブ覆い部と、前記空孔に連結する開口部と、前記リム覆い部の内側縁と前記スポーク覆い部の内側縁との連結箇所の前記開口部側に設けられホイールカバーをホイールに固定支持する支持部と、前記ハブ部の外側端縁に設けた段部に係止する係止部とを備え、前記ホイールカバーと前記スポーク部には前記支持部を除いて間隙を備えてなることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記ホイールカバーと前記ホイールとの間隙には緩衝材を配置してなることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記緩衝材を、前記支持部より外側に離れた前記ホイールカバーの外縁側に配置したことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のホイールカバーによれば、支持部と係止部で固定支持するから安定性に優れ、ホイールカバーの装着に伴うホイール表面への傷つきを防止することができる。
また、請求項2に記載のホイールカバーによれば、支持部を除いて隙間を備えるため、ホイールカバー装着に伴うホイール表面への傷つきを防止できる。
また、請求項3に記載のホイールカバーによれば、支持部から離れたホイールカバー外縁側に緩衝材を配置することで、振動吸収効果を最大限に発揮し、ホイールへの傷つき防止を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。図1〜図6に示すように、ホイールカバー1は、車両に装備した車輪2のホイール3の表面3Hに取り付けられる。また、前記ホイール3の材質としてはアルミニウム又はその合金が例示される。
ホイール3は、中央のハブ部4と、略円筒状をなすリム部5と、前記ハブ部4から前記リム部5に向かって放射状に形成された複数(本図では、6本)のスポーク部6とを備え、隣り合う前記スポーク部6,6同士の間には空孔7が形成されている。
前記ホイール3は、ハブ部4に設けた挿通孔8に、車軸側のボルト(図示せず)を挿通し、該ボルトにナット(図示せず)を螺合して車軸に固定されるように構成されている。また、ホイール3のリム部5の外周にタイヤ9が装着される。
前記空孔7は略扇形をなし、ホイールカバー1は、前記空孔7より外形が大きな略扇形をなし、リム部5に対応するリム覆い部11と、このリム覆い部11の両側に設けられスポーク部6の縁を覆うスポーク覆い部12,12と、これらスポーク覆い部12,12を連結しハブ部4の外縁を覆うハブ覆い部13とを備え、その中央に前記空孔7に連通する開口部14が形成されており、ホイール3と同色又は異なる色に着色された合成樹脂などにより形成されている。
また、図3に示すように、ホイール3の空孔7を囲む表面3Hは、後方に向って縮小するように形成され、これに対応した形状に、ホイールカバー1の開口部14周りも形成されている。
前記ホイール3には、前記リム部5の内側縁とスポーク部6の縁部との連結箇所近傍に、支持受部21,21が設けられ、この支持受部21は、ホイール3の表面に凹んで設けた筒状凹部22と、固定受け部たるネジ孔23とを備える。
前記ホイールカバー1には、前記支持受部21,21に対応して、支持部15,15が設けられ、この支持部15は、ホイールカバー1をホイール3に固定支持する部材であって、前記リム覆い部11の内側縁とスポーク覆い部12の内側縁との連結箇所で、開口部14側に設けられている。前記支持部15は、前記筒状凹部22に遊挿する有底な筒状部16と、この筒状部16の底部17に穿設され前記ネジ孔23に連通する孔18とを備える。
前記孔18には、筒状のカラー31が嵌入されており、該カラー31に一体に設けた鍔部31Aが前記底部17上に配置され、前記カラー31にネジ32が挿通され、このネジ32を前記ネジ孔23に螺合することにより、支持受部21に支持部15が固定され、固定手段たる前記ネジ32の頭部32Aと前記底部17との間に前記鍔部31Aが挟まれる。前記頭部32Aは、工具係合部であって、締め具が係合する六角形状の頭部や、プラスドライバーに係合するプラス溝を有する頭部など例示される。
また、一対の前記支持部15,15から均等に離れた位置で、前記ハブ覆い部13の開口部14側の端部側には、支持部たる係止部41が設けられ、この係止部 41は、前記ハブ部4の外側端縁の段部4Dに係止し、この係止状態で、ホイールカバー1はホイール3の表面3Hから離間する方向の移動が規制される。
また、ホイール3の表面3Hとホイールカバー1の裏面との間には、緩衝材51,51Aが設けられ、これら緩衝材51,51Aは、支持部15の外側に位置して離れたホイールカバー1の外縁側に設けられ、この例では、リム覆い部11の両外縁側の裏面に緩衝材51,51を設け、ハブ覆い部13の外縁側に緩衝材 51Aを設けており、それら緩衝材51,51,51Aはホイールカバー1の裏面に取り付けられている。
前記緩衝材51,51Aとしては、ゴム発泡体などからなるクッションテープに粘着面を設けたものなどが用いられ、該クッションテープを所定寸法に切断し、ホイールカバー1の裏面に貼り付けるなどして固定状態で用いられ、好ましくは、ホイールカバー1とホイール3の表面3Hとの間に挟まれて圧縮された状態で使用される。尚、緩衝材51,51Aをホイール3の表面3Hに接着して固定するようにしてもよい。
前記支持受部21に支持部15を固定し、前記段部4Dに係止部41を係止し、緩衝材51,51Aを介在して取付けた状態で、前記ホイール3のスポーク部6及びリム部5の表面3Hとホイールカバー1の裏面との間には、支持部15を除いて、間隙Kが設けられ、接しておらず、前記間隙Kの寸法は1mm以下である。また、ハブ部4の表面3Hとホイールカバー1の裏面との間にも、間隙Kを設けてもよく、あるいはハブ部4の表面とホイールカバー1とは接していてもよく、ハブ部4の係止部41は段部4Dに係止する。
次に前記構成につき、その作用を説明する。ホイールカバー1の裏面又はホイール3の表面3Hに、緩衝材51,51Aを取り付ける。この例では、ホイールカバー1の裏面に緩衝材51,51Aを取り付けた例として、ホイール3へのホイールカバー1の取付作業を説明する。ホイール3の支持受部21の筒状凹部22 内に、ホイールカバー1の支持部15の筒状部16を挿入配置し、この筒状部16の底部17が筒状凹部22の底部に当接し、係止部41が段部4Dに係止すると、3箇所の緩衝材51,51,51Aがホイール3の表面に当接するため、ホイールカバー1の裏面側がホイール3の表面3Hに当って該表面3Hを傷めることがない。そして、カラー31を介して孔18からネジ32をネジ孔23に螺合し、ホイールカバー1をホイール3に固定する。
このような固定構造においては、走行時に振動を受けても、緩衝材51,51,51Aによる振動吸収効果により、ホイールカバー1がばたつくことがなく、ホイール3の傷つきを防止できる。
さらに、間隔Kは1mm程度又はそれ以下で、ホイールカバー1とホイール3との間にごみが入り難いと共に、水などが浸入した場合は、容易に排水することができる。
このように本実施例では、タイヤ9を装着するリム部5と、車軸に連結するハブ部4と、それらリム部5とハブ部4とを繋ぐ複数のスポーク部6と、隣り合う前記スポーク部6間に形成される空孔7とを有する車両用ホイールに用いられ、スポーク部6,6間に装着するホイールカバー1であって、リム部5に対応するリム覆い部11と、このリム覆い部11の両側に設けられるスポーク覆い部12,12と、これらスポーク覆い部12,12を連結しハブ部4の外縁を覆うハブ覆い部13と、空孔7に連結する開口部14と、リム覆い部11の内側縁とスポーク覆い部12,12の内側縁との連結箇所の開口部14側に設けられホイールカバーをホイールに固定支持する支持部15,15と、ハブ部4の外側端縁に設けた段部4Dに係止する係止部41とを備え、ホイールカバー1とスポーク部6には支持部15を除いて間隙Kを備えてなるから、支持部15,15と係止部41の3点で固定支持するから安定性に優れ、ホイールカバー1の装着に伴うホイール表面3Hへの傷つきを防止することができる。
また、このように本実施例では、ホイールカバー1とホイール3のスポーク部6又はハブ部4との間隙Kには緩衝部51を配置してなるから、緩衝部51により車両の走行時におけるホイールカバー1の振動を吸収することができる。
また、このように本実施例では、緩衝材51,51Aを、支持部15より外側に離れたホイールカバー1の外縁側に配置したから、ホイールカバー1の支持部 15から離れたホイールカバー外縁側に緩衝材51,51Aを配置することで、振動吸収効果を最大限に発揮し、ホイール3への傷つき防止を図ることができる。
また、実施例上の効果として、緩衝材51,51,51Aは外縁側で且つ3箇所でホイールカバー1及びホイール3に接するから、ホイールカバー1によりホイール3を均一に覆うことができる。また、支持部15,15及び係止部41の近傍に緩衝材51,51,51Aを配置したから、これら緩衝材51,51,51Aをホイールカバー1とホイール3との間に確実に挟み込むことができる。また、係止部41が係止受部たる段部4Dに係止することにより、ホイールカバー1がホイール3から離れる方向である表面側への離脱を防止することができ、且つ、緩衝材51Aのホイールカバー1とホイール3間における挟持状態が安定したものになる。
本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、1つのホイールカバーに対して、緩衝材を3箇所設ける例を示したが、1箇所、2箇所又は4箇所以上でよく、あるいは、実施例で示した2箇所の緩衝材51,51を連続する1つの緩衝材により構成してもよい。また、緩衝材は、弾力性を有するものが好ましいが、緩衝効果が得られるものであれば、各種のものを用いることができる。
本実施例に係るホイールカバーの装着状態を示す正面図である。 同上、図1のA−A線断面図である。 同上、図1のB−B線断面図である。 同上、ホイールカバーのハブ覆い部の要部の断面図である。 同上、緩衝材回りの断面図である。 同上、車輪の正面図である。
1 ホイールカバー
3 ホイール
3H 表面
4 ハブ部
5 リム部
6 スポーク部
7 空孔
9 タイヤ
11 リム覆い部
12 スポーク覆い部
13 ハブ覆い部
14 開口部
15 支持部
41 係止部

Claims (3)

  1. タイヤを装着するリム部と、車軸に連結するハブ部と、それらリム部とハブ部とを繋ぐ複数のスポーク部と、隣り合う前記スポーク部間に形成される空孔とを有する車両用ホイールに用いられ、前記スポーク部間に装着するホイールカバーであって、前記リム部に対応するリム覆い部と、このリム覆い部の両側に設けられるスポーク覆い部と、これらスポーク覆い部を連結しハブ部の外縁を覆うハブ覆い部と、前記空孔に連結する開口部と、前記リム覆い部の内側縁と前記スポーク覆い部の内側縁との連結箇所の前記開口部側に設けられホイールカバーをホイールに固定支持する支持部と、前記ハブ部の外側端縁に設けた段部に係止する係止部とを備え、前記ホイールカバーと前記スポーク部には前記支持部を除いて間隙を備えてなることを特徴とするホイールカバー。
  2. 前記ホイールカバーと前記ホイールとの間隙には緩衝材を配置してなることを特徴とする請求項1記載のホイールカバー。
  3. 前記緩衝材を、前記支持部により外側に離れた前記ホイールカバーの外縁側に配置したことを特徴とする請求項2記載のホイールカバー。
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