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JP4507847B2 - 撮像デバイス - Google Patents

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JP4507847B2
JP4507847B2 JP2004333354A JP2004333354A JP4507847B2 JP 4507847 B2 JP4507847 B2 JP 4507847B2 JP 2004333354 A JP2004333354 A JP 2004333354A JP 2004333354 A JP2004333354 A JP 2004333354A JP 4507847 B2 JP4507847 B2 JP 4507847B2
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Description

本発明は、撮像デバイスに関するものである。
従来、種々の画像データを取得するために、MOS型の撮像デバイスが用いられている。この種の撮像デバイスは、フォト・ダイオードのpn接合容量に蓄積した電荷をMOS型のトランジスタ(例えば、電界効果型トランジスタ(FET))を介して読み出すようになっている。
一般に、MOS型等の撮像デバイスは、撮影に用いられるネガ・フィルムに比べてラティテュード、即ちダイナミック・レンジが狭いと言われている。ラティテュードが狭いことは、画像の暗い部分が黒い画素データとして記録され、画像の明るい部分が白い画素データとして記録される。
このダイナミック・レンジを拡大する技術として、対数変換型の撮像デバイスがある(例えば、特許文献1,非特許文献1参照)。例えば、特許文献1に開示された画像セルは、光受光素子を第1のMOSトランジスタの一方の端子と第2のMOSトランジスタのゲート端子との間に接続され、第1のMOSトランジスタの他方の端子は電圧供給源の一方の電極に接続されている。そして、サブ・スレッショルド領域にて動作する第1のMOSトランジスタにより画像セル中で対数変換を行い、その変換結果を出力する。
米国特許5608204号明細書 映像メディア学会誌、Vol.54、No.2、pp.224−、2000年
ところが、上記の特許文献1と非特許文献1に開示された撮像デバイスは、フォト・ダイオードにて発生する電荷が蓄積され、その電荷が隣接して配列された画像セルのフォト・ダイオードに発生する電荷に影響を与える、所謂電荷干渉によるクロストークが問題となっている。特に、夜間撮影のように明暗(コントラスト)の差が大きくその明点が移動する場合、画像解像度の劣化を招き、画質が低下するという問題がある。
この発明は、隣接する画像セル間の電荷干渉を低減することを目的とする。
この発明による撮像デバイスは、第1電源に接続された基板と、該基板上においてその基板と同じ導電型に形成されたエピタキシャル領域と、複数の行選択線と複数の列信号線の交点に接続されて行列配列された複数の画像セルとを備え、前記各画像セルは、光受光素子と1導電チャネル型のトランジスタとを備え、入射光量に応じて対数特性を持つ信号を出力する、撮像デバイスであって、前記画像セルは、第1端子が前記第1電源に接続された前記光受光素子と、第1端子が前記光受光素子の第2端子に接続され、ゲート及び第2端子が前記第1電源よりも高電位な第2電源に接続され、サブ・スレッショルド領域で動作する第1トランジスタと、第1端子が前記光受光素子と前記第1トランジスタとの間のセンスノードに接続され、第2端子が前記第2電源に接続され、ゲートにリセット信号が供給され、前記第1トランジスタと逆導電チャネル型である第2トランジスタと、ゲートが前記光受光素子と前記第1トランジスタとの間のセンスノードに接続され、第1端子が前記第1電源よりも高電位な第3電源に接続され、第2端子から前記センスノードの電位を増幅した信号を出力する第3トランジスタと、ゲートが前記行選択線に接続され、第1端子が前記第3トランジスタに接続され、第2端子が前記列信号線に接続され、前記行選択線を介して供給される駆動信号に応答してオン・オフして前記第3トランジスタの出力信号を外部へ出力する出力トランジスタと、を備え、前記光受光素子は、前記基板及び前記エピタキシャル領域の導電型に対して逆導電型の領域として前記エピタキシャル領域に設けられた領域を含むものであり、隣接する前記画像セル間には、前記第2電源又は第3電源に接続され、基板の導電型に対して逆導電型のウェル領域が形成され、前記画像セルは、矩形状の領域に形成され、前記ウェル領域は、隣接する光受光素子の間に配設されるように前記矩形状の画像セルの対角に形成されるとともに前記基板の前記エピタキシャル領域に到達するように形成され、一方のウェル領域には前記第2トランジスタが形成されたものである。
この発明によると、ウェル領域と基板との間にPN接合が形成され、該PN接合には、ウェル領域が第2又は第3電源に接続されることで逆バイアスが印加される。このPN接合は、フォト・ダイオード等の光受光素子にて発生する電荷が第2又は第3電源に吸い出され、隣接する画像セルCaに対する電荷干渉が低減される。
以上記述したように、本発明によれば、隣接する画像セル間の電荷干渉を低減したCMOS型の撮像デバイスを提供することができる。
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
図5は、固体撮像装置の概略ブロック回路図である。
固体撮像装置10は、撮像部11、内部クロック発生回路12、垂直走査回路13、水平走査回路14、出力回路15を含む。
撮像部11は、行列配列された複数の画像セルCaを備えている。尚、図5には、m行n列のマトリックス状に配列された画像セルCaを示している。
内部クロック発生回路12は、クロック信号Φ0が入力され、該クロック信号Φ0に基づいて垂直クロック信号Φwと水平クロック信号Φtを生成する。
垂直走査回路13は、垂直方向のシフトレジスタであり、行選択線W1〜Wmと、該行選択線W1〜Wmと対を成すリセット線R1〜Rmが接続されている。水平走査回路14は複数(図5において4個)の増幅回路16とシフトレジスタ17とを含み、列信号線BL1〜BLnが接続されている。それら行選択線W1〜Wmと列信号線BL1〜BLnの交点に画像セルCaが接続されている。また、各画像セルCaは、行選択線W1〜Wmと対を成すリセット線R1〜Rmが接続されている。
垂直走査回路13は、垂直クロック信号Φwに基づいて行選択線W1〜Wmを順次駆動する。行選択線W1〜Wmに接続された画像セルCaは、行選択線W1〜Wmを介して供給される駆動信号に応答して光電変換信号を列信号線BL1〜BLnに出力する。
水平走査回路14を構成する増幅回路16は各列信号線BL1〜BLnが接続されている。各増幅回路16は、列信号線BL1〜BLnを介して入力される光電変換信号を増幅する増幅部と、その増幅部の出力信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル(A/D)変換部を含む。
水平走査回路14を構成するシフトレジスタ17は、増幅回路16から出力されるデジタル信号を水平クロック信号Φtに基づいて出力回路15に転送する。
出力回路15は、水平走査回路14から出力される信号のパルス幅を伸長した出力信号outを生成し出力する。
次に、画像セルの構成を説明する。
図1は、行選択線W1と列信号線BL1との交点に接続された画像セルCaを示す。
画像セルCaは、フォト・ダイオードPDを含む。そのフォト・ダイオードPDは、アノードが低電位電源(本実施形態ではグランドGND)に接続され、カソードが一導電チャネル型の第1トランジスタT1に接続されている。この第1トランジスタT1は本実施形態ではNチャネル型MOSトランジスタであり、第1端子(ソース)がフォト・ダイオードPDに接続され、第2端子(ドレイン)及びゲートが高電位電源Vdd1に接続されている。
フォト・ダイオードPDと第1トランジスタT1との接続点であるセンスノードN1は第3トランジスタT3に接続されている。第3トランジスタT3は第1トランジスタT1と同じ導電チャネル型、即ちNチャネル型MOSトランジスタであり、ゲートがセンスノードN1に接続され、ソースが第4トランジスタT4に接続され、ドレインが高電位電源Vdd2に接続されている。第4トランジスタT4は第1及び第2トランジスタT1,T2と同じ導電チャネル型、即ちNチャネル型MOSトランジスタであり、第1端子(例えばドレイン)が第3トランジスタT3に接続され、第2端子(例えばソース)が列信号線BL1に接続され、ゲートが行選択線W1に接続されている。
センスノードN1には、第2トランジスタT2が接続されている。この第2トランジスタT2は、第1トランジスタT1、第3トランジスタT3及び第4トランジスタT4と異なる導電チャネル型、即ちPチャネル型MOSトランジスタであり、ドレインがセンスノードN1に接続され、ソースが高電位電源Vdd1に接続され、ゲートがリセット線R1に接続されている。
このように構成された画像セルCaは、行選択線W1の電位に従って動作する。
その行選択線W1の電位は、垂直走査回路13から供給され、その波形は垂直クロック信号Φwと実質的に同じ波形を持つ。尚、ここでは、行選択線W1に供給される電位を持つ信号をΦw1とする。この駆動信号Φw1は、図6に示すように、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとを所定の時定数によりなまらせた台形状の波形を持つ。例えば、垂直走査回路13は、駆動信号Φw1を、パルス幅tkの10〜20パーセントの立ち上がり幅tr及び立ち下がり幅tfを持つように生成している。更に、垂直走査回路13は、LレベルがグランドGNDレベルであり、Hレベルが高電位電源Vdd1レベルであるように駆動信号Φw1を生成している。更に、垂直走査回路13は、駆動信号Φw1が立ち下がった後、所定期間trLレベルとなるリセット信号Φr1を生成する。
光がフォト・ダイオードPDは、入射光の光量に応じた光電流(フォトカレント)を流し、その光電流により第1トランジスタT1がサブ・スレッショルド領域にて動作し、対数変換された電圧が第3トランジスタT3のゲートに印加される。第3トランジスタT3は、ソース・フォロワ回路として動作し、ゲートに加わる電圧を増幅した信号を出力する。第4トランジスタT4は、Hレベルの駆動信号Φw1に応答してオンし、そのオンした第4トランジスタT4を介して信号が列信号線BL1に出力される。
駆動信号Φw1がLレベルとなり第4トランジスタT4がオフした後、リセット信号Φr1がLレベルに立ち下がる。すると、このリセット信号Φr1がゲートに供給されている第2トランジスタT2はオンする。この第2トランジスタT2はPチャネル型MOSトランジスタであるため、ドレインの電位をソース電位と同じとすることができる。つまり、オンした第2トランジスタT2は、ドレインが接続されたセンスノードN1を高電位電源Vdd1の電位にする。これにより、センスノードN1の電位をリセットする。
尚、Nチャネル型MOSトランジスタにてセンスノードN1を高電位電源Vdd1レベルにリセットすることも考えられる。しかし、Nチャネル型MOSトランジスタは、ゲートに高電位電源Vdd1が印加されてオンした場合にソース電位がしきい値電圧分だけ高電位電源Vdd1よりも低下する。このため、センスノードN1を高電位電源Vdd1レベルに確実にリセットすることができるPチャネル型MOSトランジスタを用いることが有利である。
駆動信号Φw1の波形をなまらせることは、ノイズ発生を防ぐ。つまり、駆動信号Φw1の電位を急激に立ち上げると、第1トランジスタT1が急激に動作するため、光電流にリンギング等のノイズが発生する。同様に、駆動信号Φw1の電位を急激に立ち下げると、ノイズが発生する。このため、駆動信号Φw1の立ち上がり及び立ち下がりをなまらせることで、これらのノイズを抑える。
図5に示す増幅回路16は、列信号線BL1に読み出された信号を増幅し、水平クロック信号Φtに基づいてサンプリングしA/D変換する。この水平クロック信号Φtは図6に示すように、フォト・ダイオードPDで十分に光電流が発生している時期にサンプリングするようにタイミングが設定されている。
そして、シフトレジスタ17は、増幅回路16の出力信号を出力回路15に転送し、出力回路15は、入力信号のパルス幅を所定のパルス幅(本実施形態では幅tk)に伸張した出力信号outを生成し、それを出力する。
図3は、撮像部11の一部のレイアウトを示す平面図である。
撮像部11は、隣接して配列された複数の画像セルCaを備えている。各画像セルCaは、図3において2点鎖線で区画された矩形状の領域に形成されている。複数の画像セルCaは、垂直方向(図において縦方向)と水平方向(図において横方向)とに等間隔にて配列されている。即ち、各画像セルCaは、正方形の領域内に形成されている。尚、画像セルCaを長方形の領域内に形成する、即ち垂直方向と水平方向の配列間隔を異なるようにしてもよい。
隣接する画像セルCaの境界上には、電源配線が境界線に沿って延びるように形成されている。詳述すると、垂直方向に隣接する画像セルCaの境界上には、それぞれ水平方向に沿って延びる複数の第1電源配線V1が、1つおきに配置されている。第1電源配線V1は、それらの中心の垂直方向の間隔が2つ分の画像セルCaの垂直方向の長さにて配列されている。第1電源配線V1は、垂直方向において隣接する2つの画像セルCaの境界上に配置されている。
水平方向に隣接する画像セルCaの境界上には、垂直方向に沿って延びる第2電源配線V2と第3電源配線V3が水平方向に交互に配置されている。つまり、第1電源配線V1と第2電源配線V2は、互いに直交する方向に沿って延びるように形成されている。また、第1電源配線V1と第3電源配線V3は、互いに直交する方向に沿って延びるように形成されている。
第1電源配線V1及び第2電源配線V2は、各画像セルCaに第1高電位電源Vdd1を供給するための配線であり、第3電源配線V3は、各画像セルCaに第2高電位電源Vdd2を供給するための配線である。
各第1電源配線V1の両側(図3において上下両側)には、リセット線Rが、各第1電源配線V1に沿って延びるように形成されている。撮像部11には、第1電源配線V1が配設されていない境界に沿って水平方向に延びる行選択線Wが形成されている。即ち、撮像部11には、垂直方向に、第1電源配線V1及び2本のリセット線Rからなる第1の組と、2本の行選択線Wからなる第2の組とが交互に配列されている。
各第3電源配線V3の両側(図3において左右両側)には、列信号線BLが、各第2電源配線V2に沿って延びるように形成されている。即ち、撮像部11には、水平方向に、第2電源配線V2からなる第3の組と、第3電源配線V3及び2本の列信号線BLからなる第4の組とが交互に配列されている。
各画像セルCaは、それぞれの領域上に配設されたリセット線Rと行選択線Wと列信号線BLに接続されている。また、各画像セルCaは、それぞれの境界上に配設された第1〜第3電源配線V1〜V3に接続されている。
図2は、図3の一部拡大図である。尚、図2では、図3に示す電源配線V1〜V3、行選択線W、列信号線BL、リセット線Rを省略している。
撮像部11を構成する画像セルCaに対し、各画像セルCaの中央部にはフォト・ダイオードPDが形成されている。フォト・ダイオードPDは、本実施形態では8角形状に形成されている。
画像セルCaが形成された矩形状の領域は、4つの頂点O1〜O4を持つ。従って、画像セルCaが形成された領域は、2組の対角を持つ。第1組の対角をなす第1頂点O1と第3頂点O3には、画像セルCaに含まれる1導電チャネル型のトランジスタ(本実施形態ではNチャネル型MOSトランジスタ)が形成されている。詳述すると、第1頂点O1には第1トランジスタT1が形成され、第3頂点O3には第3トランジスタT3と第4トランジスタT4が形成されている。
第2組の対角をなす第2頂点O2と第4頂点O4には、基板の導電型に対して逆導電型のウェル領域31,32が形成されている。本実施形態では、基板はP型基板であるため、第2頂点O2と第4頂点O4には、N型のウェル領域31,32が形成されている。各ウェル領域31,32は、それぞれの頂点O2,O4を中心とする8角形状の第1領域31a,32aと、画像セルCaの境界に沿って延びる第2領域31b,32bとを備えている。第2領域31b,32bは、隣り合う頂点O1,O3に形成されたトランジスタ近傍まで延びている。従って、隣接する画像セルCa間には、ウェル領域31,32が形成されている。第2頂点O2の第1ウェル領域31には、Pチャネル型MOSトランジスタである第2トランジスタT2が形成されている。
第1ウェル領域31aは、第2領域31bに形成されたコンタクタ33を介して図3に示す第1電源配線V1と接続されている。この第1電源配線V1は、第1高電位電源Vdd1を画像セルCaに供給するための配線である。従って、第1ウェル領域31には、第1高電位電源Vdd1が供給されている。第2ウェル領域32は、第1領域32aに形成されたコンタクタ34を介して図3に示す第2電源配線V2と接続されている。この第2電源配線V2は、第1電源配線V1と同様に、第1高電位電源Vdd1を画像セルCaに供給するための配線である。従って、第2ウェル領域32には、第1高電位電源Vdd1が供給されている。
上記したように、チップの基板はP型基板であり、基板と各ウェル領域31,32との間でPN接合を形成する。基板は接地され(グランドGNDに接続され)、各ウェル領域31,32には第1高電位電源Vdd1が供給されている。従って、このPN接合において、N側の電位が高い、即ち逆バイアスが印加されている。
このように、各画像セルCa間に形成されたウェル領域31,32は、各画像セルCaのフォト・ダイオードPDにて発生する光電荷が隣接する画像セルCaのフォト・ダイオードPDに干渉するのを防止する。即ち、ウェル領域31,32と基板とにより形成され逆バイアスが印加されているPN接合により、フォト・ダイオードPDにて発生する電荷が第1高電位電源Vdd1に吸い出される。従って、隣接する画像セルCaに対する電荷干渉が低減される。
図4に示すように、チップは、p型のシリコン基板40上にp型エピタキシャル領域41を形成して形成され、フォト・ダイオードPD1,PD2は基板となるp型エピタキシャル領域41に設けられたn型領域42,43を含む。隣接するフォト・ダイオードPD1,PD2間には、第1高電位電源Vdd1に接続されたウェル領域31が配設されている。ウェル領域31は、p型エピタキシャル領域41に到達するように形成されている。このウェル領域31は、従来技術にて一般的に使用される例えばLOCOS等の素子分離領域に比べて深いところまで到達している。
フォト・ダイオードPDのPN接合に発生した電荷が光電流となって流れる時、フォト・ダイオードPD1付近のp型エピタキシャル領域41から隣接するフォト・ダイオードPD2に向かって流れる電荷を吸収する。これによりフォト・ダイオードPD1からフォト・ダイオードPD2に対する干渉が防止される、即ちクロストークが防止される。更に、従来例の素子分離に比べてウェル領域31は、深く形成されているため、確実に干渉を防止することができる。
図3に示すように、隣接する画像セルCaは、その互いの境界線(水平方向,垂直方向)を対称軸とする線対称にて形成されている。従って、第1頂点O1の周りに4つの画像セルCaが形成され、それぞれが含む第1トランジスタT1からなるトランジスタ群の中心点が第1頂点O1と一致するように形成されている。このように形成された4つの第1トランジスタT1は、1つの第1電源配線V1(又は第2電源配線V2)に接続される。従って、4つの第1トランジスタT1は、1つの第1電源配線V1に容易に接続される。
同様に、第2頂点O2の周りに形成された4つの画像セルCaが含む第2トランジスタT2からなるトランジスタ群の中心点が第2頂点O2と一致するように形成され、4つの第2トランジスタT2が第1電源配線V1と容易に接続される。更に、第3頂点O3の周りに形成された4つの画像セルCaが含む第3及び第4トランジスタT3,T4からなるトランジスタ群の中心点が第3頂点O3と一致するように形成され、第3トランジスタT3が第3電源配線V3と容易に接続される。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)隣接する画像セルCaの間には、基板の導電型に対して逆導電型のウェル領域31,32が形成され、そのウェル領域31,32は第1高電位電源Vdd1に接続されている。従って、ウェル領域31,32と基板とにより形成されるPN接合には、逆バイアスが印加されている。このPN接合によって、フォト・ダイオードPDにて発生する電荷が第1高電位電源Vdd1に吸い出される。従って、隣接する画像セルCaに対する電荷干渉(クロストーク)が防止される。更に、従来例の素子分離に比べてウェル領域31は、深く形成されているため、確実に干渉を防止することができる。
(2)画像セルCaは、フォト・ダイオードPDのカソードに接続されサブ・スレッショルド領域で動作する第1トランジスタT1によりセンスノードN1の電位を対数変換する。そのセンスノードN1の電位を第3トランジスタT3により画像セルCa内で増幅する。そして、センスノードN1には第1トランジスタT1と高電位電源Vdd1との間に逆導電チャネル型の第2トランジスタT2(Pチャネル型MOSトランジスタ)を接続し、その第2トランジスタT2をリセット信号Φr1によりオンオフ制御するようにした。その結果、センスノードN1の電位を高電位電源Vdd1レベルに上昇させ、センスノードN1のリセットを確実に行うことができる。
尚、上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、フォト・ダイオードPDにNチャネル型MOSトランジスタよりなる第1トランジスタT1を接続し、センスノードN1をPチャネル型MOSトランジスタよりなる第2トランジスタT2にてリセットするようにした。これを、フォト・ダイオードPDにPチャネル型MOSトランジスタを接続してこれをサブ・スレッショルド領域で動作させ、センスノードN1にNチャネル型MOSトランジスタを接続してリセットするようにしてもよい。この場合、Nチャネル型MOSトランジスタにてセンスノードN1を高電位電源Vdd1とグランドGNDのいずれにリセットするようにしてもよいが、確実なリセットを行うためにはNチャネル型MOSトランジスタをセンスノードN1とグランドGNDとの間に接続し、センスノードN1をグランドGNDレベルにリセットすることが好ましい。
・上記実施形態では、画像セルCaの駆動信号Φw1を、立ち上がり及び立ち下がりをなまらせるようにしたが、少なくとも立ち上がりをなまらせるようにしてもよい。
・上記実施形態では、Pチャネル型MOSトランジスタよりなる第2トランジスタT2とNチャネル型MOSトランジスタよりなる第1,第3,第4トランジスタT1,T3,T4を備えた所謂CMOS型の画像セルCaに具体化したが、一方の導電チャネル型のトランジスタにより構成される画像セルに具体化してもよい。即ち、Nチャネル型MOSトランジスタのみを備え隣接する画像セル間に、p型のウェル領域を形成してもよい。このように構成しても、画像セル間の干渉を防止することができる。
・上記実施形態では、ウェル領域31,32を第1高電位電源Vdd1に接続したが、その電位(逆バイアス電位)によって第2高電位電源Vdd2に接続するようにしてもよい。
一実施の形態の画像セルを示す回路図である。 画像セルのレイアウトを示す平面図である。 撮像部の一部のレイアウトを示す平面図である。 画像セルが形成されたチップの一部断面図である。 固体撮像装置のブロック回路図である。 固体撮像装置の動作を示す波形図である。
符号の説明
W,W1〜Wm…行選択線、BL,BL1〜BLn…列信号線、Ca…画像セル、N1…センスノード、T1…第1トランジスタ、T2…第2トランジスタ、T3…第3トランジスタ、Φr1…リセット信号、Φw1…駆動信号、out…出力信号、31,32…ウェル領域。

Claims (1)

  1. 第1電源に接続された基板と、該基板上においてその基板と同じ導電型に形成されたエピタキシャル領域と、複数の行選択線と複数の列信号線の交点に接続されて行列配列された複数の画像セルを備え、前記各画像セルは、光受光素子と1導電チャネル型のトランジスタを備え、入射光量に応じて対数特性を持つ信号を出力する、撮像デバイスであって、
    前記画像セルは、
    第1端子が前記第1電源に接続された前記光受光素子と、
    第1端子が前記光受光素子の第2端子に接続され、ゲート及び第2端子が前記第1電源よりも高電位な第2電源に接続され、サブ・スレッショルド領域で動作する第1トランジスタと、
    第1端子が前記光受光素子と前記第1トランジスタとの間のセンスノードに接続され、第2端子が前記第2電源に接続され、ゲートにリセット信号が供給され、前記第1トランジスタと逆導電チャネル型である第2トランジスタと、
    ゲートが前記光受光素子と前記第1トランジスタとの間のセンスノードに接続され、第1端子が前記第1電源よりも高電位な第3電源に接続され、第2端子から前記センスノードの電位を増幅した信号を出力する第3トランジスタと、
    ゲートが前記行選択線に接続され、第1端子が前記第3トランジスタに接続され、第2端子が前記列信号線に接続され、前記行選択線を介して供給される駆動信号に応答してオン・オフして前記第3トランジスタの出力信号を外部へ出力する出力トランジスタと、
    を備え、
    前記光受光素子は、前記基板及び前記エピタキシャル領域の導電型に対して逆導電型の領域として前記エピタキシャル領域に設けられた領域を含むものであり、
    隣接する前記画像セル間には、前記第2電源又は第3電源に接続され、基板の導電型に対して逆導電型のウェル領域が形成され
    前記画像セルは、矩形状の領域に形成され、
    前記ウェル領域は、隣接する光受光素子の間に配設されるように前記矩形状の画像セルの対角に形成されるとともに前記基板の前記エピタキシャル領域に到達するように形成され、一方のウェル領域には前記第2トランジスタが形成されたことを特徴とする撮像デバイス
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