JP4598488B2 - 温度表示付き湯水混合水栓 - Google Patents
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Description
しかしながら温調ハンドルの位置に基づく温度表示では吐水口からの吐水の温度を正確に表すことはできない。
この種温度表示付きの湯水混合水栓において、温度検出素子を吐水口近くに設け、吐水の温度(温調水の温度)を吐水口近くで検出して温度表示部で表示すると、温度検出素子による温度検出から温度表示部での表示までの間に時間の遅れがあることから、温度表示部で表示したときには、既に温度検出した温調水が吐水口から吐出し終わっており、温度表示部で表示した温度と実際の吐水の温度とが一致しないといった問題が生ずる。
尚210は、温度検出素子200により検出した温度が一定以上の高温である場合に、使用者に対して警告を発するLED警告灯である。
この場合温度検出素子が吐水口に対し上流部の遠い位置にあるため、温度検出素子で検出した温度即ち温度表示部で表示した温度の吐水を吐水口206から正しく吐水することができるようになる。
しかしながらこの場合においても温度検出素子の取付けが著しく面倒且つ大変となる問題が残る。
しかも温度検出素子は吐水口から十分に離れた上流部に位置することとなるため、温度検出素子で温度検出し且つ温度表示部で表示した温度の水(温調水)が、その後に吐水口から吐水されることとなり、温度表示部で表示した吐水の温度と実際の吐水口からの吐水の温度とを正しく一致させることができる。
図1において、10はキッチンのキャビネットで、12はカウンターであり、このカウンター12上に起立する状態で水栓の本体部14と吐水管16とが設けられている。ここで吐水管16は本体部14に対して所定角度回動可能とされている。
また吐水管16は、図3に示しているように逆U字状のグースネック形状をなしている。
同図に示しているように吐水管16は、先端に吐水口18を有し、可撓性のホース20とともに引出し可能な吐水ヘッド22と、吐水ヘッド22を収納位置に保持するホルダとしての働きを有する吐水管本体24とを有している。
そしてこのバルブユニット26の後述の水流入口92(図5(イ)参照)に対して給水用の元配管(以下単に給水元管と略す)が止水栓28,分岐継手32及び接続ホース34を介して接続されている。
また後述の湯流入口94(図5(イ)参照)に対して給湯用の元配管(以下単に給湯元管と略す)が、止水栓30及び接続ホース36を介して接続されている。
このバルブユニット26の水流出口及び湯流出口からは給水管38,給湯管40が上向きに延び出しており、それらの先端が上記の水栓の本体部14に接続されて、その本体部14に水,湯がそれぞれ供給されるようになっている。
ここでホース20はカプラ44から上向きに延び出した後、1回転した上で本体部14,吐水管本体24を挿通し吐水ヘッド22に接続されている。
浄水器46は、水道水を後述のフィルタ66(図2参照)に通して浄化するもので、その浄化後の浄水を流出させるホース50が浄水器46から延び出している。
このホース50の先端はカプラ44を介して、吐水ヘッド22に繋がるホース20に接続されている。
即ち浄水器46から流出した浄水がホース50,20を通じて吐水ヘッド22に導かれ、その先端の吐水口18から吐水されるようになっている。
供給された水と湯とはレバーハンドル60の操作に基づいて所定比率で混合された上、同じくそのレバーハンドル60の操作に基づいて決定された所定流量で流出路62を通じ吐水ヘッド22に送られ、先端の吐水口18から吐水される。
ここでレバーハンドル60は、左右回動操作によって水と湯との混合比率の調節即ち温度調節を行い、また上下回動操作によって流量調節を行う。
これら給水路54,給湯路56及び浄水路64のそれぞれには流路を開閉する電磁弁68,70,72及び逆流防止をなす逆止弁74が配設されている。
尚浄水路64には定流量弁73が設けられている。
このバイパス路76上にもまた、流路を開閉する電磁弁78と逆止弁74が設けられている。
これら電磁弁68,70,72,78はそれぞれコントローラ52に電気的に接続されていて、コントローラ52によって動作制御される。
即ちレバーハンドル60の操作位置が、混合弁58内における湯の流路を全開、水の流路を全閉状態とする状態にあると、後述する人体検知センサ(水用センサ116)による人体検知に基づいて吐水口18から水吐水させようとしてもこれを行うことができない。
そこで給水路54と給湯路56とをバイパス路76で連絡しておき、混合弁58内において水の流路が全閉状態にあっても、給水元管からの水をバイパス路76,給湯路56,更に流出路62を通じて吐水口18へと供給可能となしているのである。
また図16(B)に示しているように電磁弁68及び70が開,電磁弁72及び78が閉の状態の下で、給水元管からの水と給湯元管からの湯がそれぞれ給水路54及び給湯路56を通じて混合弁58に送られてそこで混合され、適温の湯(温調水)とされた上で流出路62を通じ吐水口18から湯が吐水(湯吐水)される。
一方図16(C)に示しているように電磁弁68,70及び78の何れもが閉で、電磁弁72のみが開の状態の下では、給水元管からの水が浄水器46、つまり浄水路64の側に導かれてフィルタ66を通り、浄水となって流出路62を通じ吐水口18から吐水(浄水吐水)される。
同図に示しているように混合弁58は、ハウジング80の内部に固定弁体82と、その上面を摺動する可動弁体84とを有しており、その可動弁体84に対してレバーハンドル60が作動的に連結されている。
固定弁体82には水,湯の入口86,86が設けられていて、それら入口86,86を通じて、給水管38,給湯管40を図中上向きに送られて来た水と湯とが可動弁体84の混合室88内に流入する。
そして混合室88で混合された後の温調水或いは水が出口89から流出管42へと流出して、図2の流出路62を通じ吐水口18へと導かれる。
これらの図において90はバルブボデーで、図5に示しているように水流入口92,湯流入口94と、それらに連通して給水路54,給湯路56の一部をなす内部流路54a,56aを有している。
そしてそれら内部流路54a,56a上に電磁弁68,70(図6参照)が設けられている。
バルブボデー90には更に、図5(イ)に示しているように分岐流路76aを給湯路56に合流させるための、バイパス路76の残部をなす合流路76bが設けられており、分岐流路76aからの水がこの合流路76bによって給湯路56に合流し、その後給湯路56を通じて図2の混合弁58へと送られるようになっている。
この電磁弁68,70,78においては、ソレノイド108への通電によりプランジャ弁104を開弁させると、パイロット水路102が開放されて背圧室100の圧力が抜け、主弁としてのダイヤフラム弁98が開弁動作する。
開放操作部材112は、摘み114を回転操作することでダイヤフラム弁98を手動で開放させる。
ここで水用センサ116は使用者に近い手前側に(前側に)、また湯用センサ118は奥側に設けられている。従って水用センサ116は湯用センサ118に対して下位置に、また湯用センサ118は水用センサ116に対して上位置に位置している。
本実施形態においては、吐水管本体24の側面においても浄水用センサ(浄水用の人体検知センサ)120が設けられている。
尚吐水管本体24の先端部下面には、吐水やシンク或いはシンク内の容器等に光を照射してほのかに照らし出す光照射部122が設けられている。
一方湯用センサ118の上方に手をかざすと、湯用センサ118による手の検知に基づいて、吐水口18から適正温度に温度調節された湯(温調水)が吐水され、そしてその湯吐水中に再び湯用センサ118の上方に手をかざすと、そこで湯吐水が停止する。
そのようにコントローラ52が対応する各電磁弁68,70,72,78を動作制御する。
即ち各センサ(水用センサ116及び湯用センサ118)が差し出された手の指を検知するものと想定して、ここでは水用センサ116の検知距離が約2cm程度、湯用センサ118の検知距離が約4cm程度に設定されている。
図8,図9及び図10に示しているように、吐水管本体24は金属パイプ124と、断面U字状をなして金属パイプ124の内部に挿入され内側においてホース20をガイドし、また外側において上記各水,湯,浄水用の各センサ116,118,120とコントローラ52とを連絡する電気配線をガイドする湾曲形状のインナ部材126と、その先端側に設けられてホース20を挿通ガイドする概略筒状のガイド部材128と、その下側からこれを覆うガイドカバー130とを有している。
ガイド部材128には、その側面に浄水用センサ120が取り付けられている。ガイドカバー130は、その浄水用センサ120に対応する部分が透光性とされている。
基板140にはまた、湯吐水状態であるかそうでないかを表示するためのLED148が搭載されており、湯吐水状態の下ではこのLED148が点滅し、またそうでないときにはLED148が点灯保持するようになっている。
ここでLED150は水吐水中であれば点滅を行い、またそうでないときには点灯状態を保持して、水吐水中であるか否かを表示する。
このセンサユニット132にはまた、基板140に現在の吐水温度を表示するための3色(RGB)LED152が搭載されている。
このLED154は浄水吐水中においては点滅動作し、またそうでないときには点灯状態を保持することによって、浄水吐水中であるか否かを表示する。
この吐水ヘッド22の先端には、吐水口18からの吐水をストレート吐水からシャワー吐水に又はその逆に切換操作する切換操作部160が設けられている。
そして図8及び図9に示しているように、このサーミスタ170による温度検出に基づいて吐水の温度ないしその温度変化を光の色ないし色変化によって表示する光温度表示部162が吐水管24の先端面近傍、詳しくはここでは吐水管24の先端面と吐水ヘッド22とによって管軸方向に挟まれる位置に取り付けられている。
この透光性樹脂から成る光温度表示部162は、本体部172の外周面が表示面178とされていて、組付状態においてその表示面178だけが吐水管16の外周面で露出せしめられ、表示面178で吐水の温度を光の色で表示する。
光温度表示部162は、その光の色及び色変化を無段階で連続的に外部に放射して吐水温度を表示する。
詳しくは、浄水用センサ120が手を検知したときには一定時間他のセンサ即ち湯用センサ118及び水用センサ116の検知が無効化され、一定時間経過後に湯用センサ118,水用センサ116による検知が有効化される。
また湯用センサ118が手を検知したときには、一定時間水用センサ116による検知が無効化され、一定時間経過後に水用センサ116による検知が有効化される。
コントローラ52がそのように吐水の動作を制御する。
しかもサーミスタ170は吐水口18から十分に離れた上流部に位置することとなるため、サーミスタ170で温度検出し且つ光温度表示部162で表示した温度の水(温調水)が、その後に吐水口18から吐水されることとなり、光温度表示部162で表示した吐水の温度と実際の吐水口18からの吐水の温度とを正しく一致させることができる。
この実施形態では、給水元管からの水及び給湯元管からの湯をそれぞれ上記のようなバルブユニットを経由することなく、直接本体部14内の混合弁58に供給するようにし、そして流出路62を構成する流出管42とホース20とを接続するカプラ180に、流出路62を開閉する電磁弁182を設けている。
即ちここでは、温調された湯を吐水口18から吐水させ又は止水するための電磁弁182を混合弁58の2次側に設けている。
この第2の給水路184上には、定流量弁73と第2の給水路184を開閉する電磁弁186とが設けてある。
但しここでは湯用センサ118が使用者に近い手前側(前側)に、また水用センサ116が奥側に設けられている。
同図に示しているように、ここではカプラ180に吐水の温度をその上流部で検出するための温度検出素子としてのサーミスタ170が電磁弁182と併せて組み付けられている。
更にまたこのカプラ170には、水抜栓110と電磁弁182の主弁をなすダイヤフラム弁98を開放させる開放操作部材112が組み込まれている。
この実施形態の場合、水吐水に代えて浄水吐水が行われる以外は図18及び図19に示す実施形態と基本的に同様である。
この実施形態は、図18及び図19に示す第2の給水路184,図20の実施形態における浄水路64を省略した形態のもので、吐水管16には湯用センサ118のみが設けられている。
他の点については図18〜図20に示す実施形態と同様である。
20 ホース
38 給水管
40 給湯管
42 流出管
44 カプラ(接続器具)
162 光温度表示部(温度表示部)
170 サーミスタ(温度検出素子)
Claims (1)
- (a)給水管と、(b)給湯管と、(c)該給水管及び給湯管を通じて送られて来た水と湯とを混合し温調する湯水の混合部と、(d)該混合部から温調水を流出させる流出管と、(e)吐水口に該温調水を導く可撓性のホースと、(f)該温調水の温度を検出する温度検出素子と、(g)該温度検出素子による検出に基づいて温度表示する温度表示部と、を備えて成る温度表示付き湯水混合水栓において
前記流出管と可撓性のホースとを接続器具にて互いに接続するとともに、該接続器具内部の前記温調水の流路に臨む状態で前記温度検出素子を該接続器具に取り付けるとともに、前記温度表示部を、前記吐水口を有して前記可撓性のホースとともに引出可能な吐水ヘッドの後端面と、該吐水ヘッドを収納位置に保持するホルダとしての吐水管本体の先端面との間に挟まれる位置において該吐水管本体の側に設けてあることを特徴とする温度表示付き湯水混合水栓。
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