JP4590689B2 - プリント配線基板の接続方法及び接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線基板の接続方法及び接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント配線基板の接続構造として、異方導電樹脂材料を用いたものが知られている(特開平9−8453号公報)。これは、図9に示すように、第1のプリント配線基板50における導体パターン形成面と第2のプリント配線基板51における導体パターン形成面との間に、異方導電性の熱可塑性樹脂52を配置し、圧力と超音波によって熱可塑性樹脂52を溶融するものである。これによってランド50a,50b間の間隔を狭めて、両者の電気的接続を行う。
【0003】
また、「高密度フレキシブル基板入門」(沼倉研史著、日刊工業新聞社発行)の第100頁には、半田熱融着による硬質プリント基板とフレキシブル基板の接続方法について示されている。この接続方法によれば、図10に示すように、硬質プリント基板60の導体パターンのランド60aとフレキシブル基板61の導体パターンのランド61aとを半田62によって接続する。さらに、フレキシブル基板61は接着剤63を介して硬質プリント基板60に接着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図9に示す接続構造では、異方導電樹脂膜をプリント配線基板50,51の表面に印刷したり、あるいは異方導電樹脂フィルムをプリント配線基板50,51の表面に載置しなければならない。このため、接続構造を得るための工程が増加し、製造コストアップの要因となる。また、異方導電樹脂材料52を介在させた状態で、プリント配線基板50,51の表面同士を向かい合わせて接続するため、樹脂材料52とプリント配線基板50,51との接着界面にボイドが発生しやすく、信頼性に劣る。
【0005】
また、図10に示す接続構造では、接続箇所の絶縁信頼性を確保するために、フレキシブル基板61の接続後に、フレキシブル基板61の端部を保護用絶縁フィルム等で覆う必要があり、やはり製造工程が増加するという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる従来の問題点を鑑みてなされたもので、接続信頼性の向上および製造コストの低減を図ることが可能なプリント配線基板の接続方法及び接続構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のプリント配線基板の接続方法は、絶縁基板材料として熱可塑性樹脂を用いた第1のプリント配線基板の接続面において、接続面先端部分を除く領域に、接続端子としてのランドを含む導体パターンを形成する工程と、
第1のプリント配線基板の接続面先端部分を第2のプリント配線基板の接続面上に配置した状態で、第1のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドと、第2のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドとを重ねて配置する工程と、
前記第1のプリント配線基板と前記第2のプリント配線基板との接続箇所を前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に加熱するとともに、当該部位に圧力を加えて、前記第1のプリント配線基板のランドと前記第2のプリント配線基板のランドとを電気的に接続するとともに、前記第1のプリント配線基板を構成する熱可塑性樹脂を軟化変形させ、前記接続面先端部の熱可塑性樹脂を前記第2のプリント配線基板の接続面に密着させるとともに接続箇所における導体パターンを熱可塑性樹脂にて封止する工程とを備え、
熱可塑性樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂を35〜65重量%含む単層からなる。
【0008】
このように、異方導電性フィルム等を用いることなく、第1のプリント配線基板自身の変化による変形性を利用し、端子接続とともに接続箇所を樹脂封止することができるので製造コストの低減を図ることができる。また、第1のプリント配線基板の接続面先端部に導体パターンが形成されない領域を設け、その接続面先端部を第2のプリント配線基板の接続面に密着させるので、確実に接続箇所におけるランド、導体パターンを封止できる。
【0009】
また、請求項7記載のプリント配線基板の接続方法は、絶縁基板材料としてポリエーテルエーテルケトン樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂を35〜65重量%含む単層の熱可塑性樹脂を用いた第1のプリント配線基板の接続面に、接続端子としてのランドを含む導体パターンを形成する工程と、
前記導体パターンのランドを除いて、当該導体パターンを保護膜にて被覆するとともに、前記第1のプリント配線基板の接続面端部近傍にも当該保護膜を形成する工程と、
前記第1のプリント配線基板に形成した導体パターンのランドと、第2のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドとを接続材料を介して重ねて配置する工程と、
前記第1のプリント配線基板と前記第2のプリント配線基板との接続箇所を前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に加熱するとともに、当該部位に圧力を加えて、前記第1のプリント配線基板のランドと前記第2のプリント配線基板のランドとを前記接続材料を介して電気的に接続するとともに、前記第1のプリント配線基板を構成する熱可塑性樹脂を軟化変形させ、接続箇所における導体パターンを熱可塑性樹脂にて封止する工程とを備え、
前記第1のプリント配線基板の接続面端部に形成された保護膜が前記接続材料の接続面外部への流動を遮断することを特徴とする。
【0010】
これにより、第1及び第2のプリント配線基板のランド間の接続材料の量が過剰で、両プリント配線基板の接続時に流動しても、第1のプリント配線基板の接続面端部に形成された保護膜がその流動を遮断するので、接続箇所における絶縁信頼性を向上することができる。
【0011】
さらに、請求項14に記載のプリント配線基板の接続方法は、絶縁基板材料として熱可塑性樹脂を用いた第1のプリント配線基板の接続面に、接続端子としてのランドを含む導体パターンを形成する工程と、
前記導体パターンのランドを除いて、当該導体パターンを保護膜にて被覆する際に、その保護膜の端部において、導体パターンを被覆しつつ、その両側の第1のプリント配線基板の表面を露出させるように凸状部分を形成する工程と、
第2のプリント配線基板の接続面先端部から所定距離離れた位置において、導体パターンの端部が終端するように、接続端子としてのランドを含む導体パターンを第2のプリント配線基板上に形成する工程と、
第1のプリント配線基板に形成した導体パターンのランドと、第2のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドとを重ね、かつ前記露出された第1のプリント配線基板の表面が前記第2のプリント配線基板の接続面先端部に対向するように配置する工程と、
前記第1のプリント配線基板と前記第2のプリント配線基板との接続箇所を前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に加熱するとともに、当該部位に圧力を加えて、前記第1のプリント配線基板のランドと前記第2のプリント配線基板のランドとを前記接続材料を介して電気的に接続するとともに、前記第1のプリント配線基板を構成する熱可塑性樹脂を軟化変形させ、前記保護膜から露出された部分の第1のプリント配線基板の熱可塑性樹脂が前記第2のプリント配線基板の接続面先端部に密着するとともに接続箇所における導体パターンを熱可塑性樹脂にて封止する工程とを備え、第1のプリント配線基板の接続面において、導体パターンは接続面先端部分から所定距離離れた位置で終端するように形成されており、その接続面先端部分の熱可塑性樹脂が、第2のプリント配線基板の接続面に密着され、
熱可塑性樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂を35〜65重量%含む単層からなることを特徴とする。
【0012】
これにより、第1のプリント配線基板と第2のプリント配線基板の接続箇所で最も応力がかかる第2のプリント配線基板の先端部における接着強度を向上することができる。さらに、第2のプリント配線基板の先端部に位置する第1のプリント配線基板の導体パターンが熱可塑性樹脂と第2のプリント配線基板とによって取り囲まれるように封止されるので、その樹脂封止の信頼性を向上させることができる。
【0013】
なお、請求項17,23,30に記載のプリント配線基板の接続構造は、それぞれ上述の請求項1,7,14によるプリント配線基板の接続方法によって得られるものであり、それらの効果は上述の内容とほぼ同様である。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1に、本第1実施形態における電子機器の一部を示す。電子機器の内部において、リジッドプリント配線基板1とリジッドプリント配線基板2とが支持されている。リジッドプリント配線基板1には各種の電子部品が実装されており、図1においては、DIPパッケージのIC3がピン3aを介して実装されている状態を示している。同様に、リジッドプリント配線基板2にも各種の電子部品4が実装されている。これらリジッドプリント配線基板1、2の絶縁基板10の材料としては、例えばガラス布基材エポキシ樹脂を使用することができる。
【0016】
上下に水平に配置されたリジッドプリント配線基板1とリジッドプリント配線基板2のそれぞれの基板端部間にフレキシブルプリント配線基板5が接続され、両者の電気的な導通をとっている。このフレキシブルプリント配線基板5の絶縁基板12の材料として、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド(PEI)樹脂を35〜65重量%含む熱可塑性樹脂(@PEEK)が使用されている。この@PEEKは、ガラス転移温度以上の温度において軟化する熱可塑性樹脂である。
【0017】
図2は、リジッドプリント配線基板2とフレキシブルプリント配線基板5の接続箇所を拡大して示している。
【0018】
リジッドプリント配線基板2の上面には複数の導体パターン11が形成され、基板端部から所定距離離れた位置において終端する導体パターン11の端部にはランド11aが形成されている。このランド11a上には、接続材料として半田14が塗布される。フレキシブルプリント配線基板5の表面にも、リジッドプリント配線基板2上の導体パターン11に対応して、複数の導体パターン13が形成され、それらの端部には接続端子としてのランド13aが形成されている。これらの導体パターン11,13は、銅によって構成される。
【0019】
リジッドプリント配線基板2とフレキシブルプリント配線基板5の接続箇所において、導体パターン11のランド11aと導体パターン13のランド13aとが半田14によって接続されるとともに、リジッドプリント配線基板2を構成するガラスエポキシ樹脂10とフレキシブルプリント配線基板5を構成する@PEEK12とが、@PEEK12が変形することにより導体パターン11,13間において接着されている。さらに、リジッドプリント配線基板2の端部のガラスエポキシ樹脂10は、フレキシブルプリント配線基板5にランド13a部分以外の導体パターン13を覆うように形成されたソルダーレジスト16に接着される。また、フレキシブルプリント配線基板5の端部の@PEEK12は、リジッドプリント配線基板2にランド11a部分以外の導体パターン11を覆うように形成されたソルダーレジスト15に接着される。従って、導体パターン11,13の電気的導通箇所は、フレキシブルプリント配線基板5の@PEEK12によって樹脂封止される。
【0020】
図3Aは、フレキシブルプリント配線基板5の側面図、図3Bはフレキシブルプリント配線基板5を下方から見た場合の平面図を示している。図3A,図3Bに示すように、導体パターン13は、フレキシブルプリント配線基板5の長手方向に平行に延びる複数の配線を有し、その端部が接続端子としてのランド13aとして機能する。このランド13aを除いて、導体パターン13は保護膜としてのソルダーレジスト16によって被覆されている。
【0021】
導体パターン13のランド13aは、プリント配線基板5の接続面の先端部から所定距離離れた位置に形成されており、その結果、接続面先端部は、@PEEK12のみからなっている。また、複数の配線の内、両端に位置する配線も、@PEEK12の側端面から所定距離離れた位置に形成されており、@PEEK12が軟化変形する際に、確実に封止されるようになっている。
【0022】
次に第1のプリント配線基板であるフレキシブルプリント配線基板5と第2のプリント配線基板であるリジッドプリント配線基板2の接続方法を図4を用いて説明する。
【0023】
まず、図4Aに示すように、リジッドプリント配線基板2の絶縁基板10上に導体パターン11を形成する。このとき、導体パターン11は、リジッドプリント配線基板2の接続面先端部には形成されず、リジッドプリント配線基板2はその先端部においてガラスエポキシ樹脂10が露出される。その後、リジッドプリント配線基板2の導体パターン11の形成されていない端部、導体パターン11のランド11部分、及びランド11間を除いて、ソルダーレジスト15を形成し、導体パターン11をソルダーレジスト15によって被覆する。さらに、導体パターン11のランド11a部分には、半田ペースト14が塗布される。なお、半田14の形成に際しては、ランド11a部分に半田メッキを施したり、半田コートを行ったりしても良い。本例では、半田14として、錫−鉛の共晶半田を用いており、その融点(溶融温度)は183℃である。
【0024】
半田14には、その塗れ性を確保するため、フラックスや、アルカンのような炭化水素化合物が塗布される。特に、アルカン等の炭化水素化合物を塗布する場合には、半田14のみでなく、両基板の重ね合わせ面全体にも塗布することが好ましい。この場合、リジッドプリント配線基板2とフレキシブルプリント配線基板5との間にアルカンを介在させた状態でアルカンの沸点以上に加熱を行うと、アルカンが@PEEK12の表面に入り込む。この結果、@PEEK12の表面には、アルカンが分散した分散層が形成される。この分散層は、@PEEK12が本来有する弾性率よりも低い弾性率を有する。すなわち、分散層をその表面に形成することにより、被接着層への密着性が強まり、@PEEK12の接着性を向上することができる。
【0025】
そして、図4Bに示すように、フレキシブルプリント基板5に、リジッドプリント配線基板2上の導体パターン11に対応するように、導体パターン13を形成する。このときにも、導体パターン13は、フレキシブルプリント配線基板5の接続面先端部には形成されない。そして、フレキシブルプリント配線基板5の先端部、導体パターン13のランド13a部分及びランド13a間を除いて、ソルダーレジスト16を形成する。このようにして形成されたフレキシブルプリント配線基板5をリジッドプリント配線基板2に対して位置合わせして重ねる。
【0026】
次に、図4Cに示すように、リジッドプリント配線基板2とフレキシブルプリント配線基板5とを重ねた接続箇所を熱圧着ツール21によって押圧しつつ、加熱する。このとき、@PEEK12のガラス転移温度は、150℃〜230℃であり、熱圧着ツール21は、接続箇所が、半田14の溶融温度以上でかつ@PEEK12のガラス転移温度以上の温度となるように加熱を行いつつ、当該部位に圧力を加える。例えば、加熱温度は240℃〜300℃であり、5秒〜15秒間加熱及び加圧を継続する。なお、本例では、パルスヒート方式の熱圧着ツール21を用いている。
【0027】
この加熱により、半田14を溶融させて導体パターン11,13のランド11a,13a間の接続を行いながら、フレキシブルプリント配線基板5の絶縁基板を構成する@PEEK12を軟化変形させ、両基板の接続箇所におけるランド11a,13aや導体パターン11,13を樹脂封止する。
【0028】
ここで、本例では、フレキシブルプリント配線基板5の先端部に、導体パターン13を形成しておらず、@PEEK12のみからなる部分を有している。この@PEEK12からなる先端部が、導体パターン13を封止するための十分な樹脂を供給できる。
【0029】
つまり、図10に示すように、従来のフレキシブルプリント配線基板は、その端部まで導体パターンが形成されていたので、その端部において導体パターンが露出されるおそれがあり、別途、保護用絶縁フィルムを設ける等の構成を採用していた。
【0030】
これに対し、本案では、フレキシブルプリント配線基板5の絶縁基板の材料として熱可塑性樹脂を使用し、その熱可塑性樹脂の流動性を利用して、接続箇所の樹脂封止を行うものであり、特にフレキシブルプリント配線基板5の先端部に@PEEK12のみからなる部分を設けているので、導体パターン13が露出されることを確実に防止できる。
【0031】
なお、フレキシブルプリント配線基板5の絶縁基板を構成している@PEEK12は、ガラス転移温度以上に加熱されると、軟化して変形するとともに、その軟化状態においてガラスエポキシ樹脂やソルダーレジストに強固に接着する。このため、従来、リジッドプリント配線基板とフレキシブルプリント配線基板の接続のために用いていた接着剤も、本例では省略可能である。
【0032】
このように、本例では、基板自身の溶融性を利用し、端子接続と同時に樹脂封止を行うことができるので、製造コストの低減を図ることができる。また、フレキシブルプリント配線基板5の@PEEK12が軟化すると、リジッドプリント配線基板2とフレキシブルプリント配線基板5との間に存在する空気を押し退けながら、リジッドプリント配線基板2方向に流動する。このため、フィルム等を予め両基板の間に挟み込む場合に比べてボイドができにくく、接続箇所の信頼性を向上できる。
【0033】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0034】
第2の実施の形態によるリジッドプリント配線基板2とフレキシブルプリント配線基板105の接続方法及び接続構造は、第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
【0035】
第2の実施の形態における、フレキシブルプリント配線基板105の構造として、図5,図6に示すように基板先端部にもソルダーレジスト16aを設けたことが、第1の実施の形態におけるフレキシブルプリント基板5に対して最も異なる点である。
【0036】
ここで、リジッドプリント配線基板2上の導体パターン11のランド11aに形成される半田14の量が過剰である場合に、熱圧着ツール21によってリジッドプリント配線基板2とフレキシブルプリント配線基板5との重ね合わせ部分が加圧・加熱されたとき、溶融された半田14がフレキシブルプリント配線基板105の先端からはみ出すおそれがある。つまり、半田14の量が過剰である場合には、半田14が溶融されたときに、フレキシブルプリント配線基板5の導体パターン13に沿って流動し、最悪の場合、フレキシブルプリント配線基板105の先端部からはみ出すのである。
【0037】
このため、本例では、図5A,図5Bに示すようにフレキシブルプリント配線基板105の接続面先端部に、ソルダーレジスト16aを設けた。このソルダーレジスト16aにより、過剰な量の半田14が導体パターン11のランド11aに与えられた場合でも、基板先端部に設けたソルダーレジスト16aが半田14の流動をブロックする。このため、図6に示すように、フレキシブルプリント配線基板105とリジッドプリント配線基板2とが熱圧着ツール21によって接合されたときに、半田14がフレキシブルプリント配線基板105の先端部からはみ出すことを確実に防止し、接続箇所の絶縁性を確保することが可能である。
【0038】
なお、図5に示す例では、銅からなる導体パターン13をフレキシブルプリント配線基板105の先端部まで延在させ、その先端部の導体パターン13を覆うようにソルダーレジスト16aを形成している。しかしながら、導体パターン13が基板の先端部まで設けられている必要はなく、第1の実施形態と同様に、導体パターン13を基板の先端部に到達する以前に終端させても良い。この場合には、フレキシブルプリント配線基板105の絶縁基板をなす@PEEK12の上に直接ソルダーレジスト16aを形成すれば良い。このようにすれば、@PEEK12の軟化変形時に導体パターン13が外部に露出されるおそれがなくなるので、より好ましい。
【0039】
また、ソルダーレジストは、接続面の先端部のみでなく、フレキシブルプリント配線基板105の長手方向に平行な両側端部に形成しても良い。これにより、あらゆる方向への半田のはみ出しを防止することが可能になる。
【0040】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0041】
第3の実施の形態によるリジッドプリント配線基板2とフレキシブルプリント配線基板205の接続方法及び接続構造も、第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
【0042】
第3の実施の形態においては、図7A,図7Bに示すように、フレキシブルプリント配線基板205のソルダーレジスト216の端部において、導体パターン13を被覆し、隣接する導体パターン13間の@PEEK12を露出するように、導体パターン13に合わせて複数の凸状部分216aを形成した点が、第1の実施の形態におけるフレキシブルプリント基板5に対して最も異なる点である。
【0043】
ソルダーレジスト216は、例えば、変性エポキシ樹脂を主成分として、さらにフィラー、有機溶剤、硬化剤等を添加して構成されるものである。このソルダーレジスト216をフレキシブルプリント配線基板205上に設けた後に、加圧・加熱によりリジッドプリント配線基板2の絶縁基板10の材料であるガラスエポキシ樹脂と接着しようとしても、両者とも熱硬化性の性質を有しているので、その接合強度は十分なものとは言えない。
【0044】
このため、本例では、フレキシブルプリント配線基板205において、隣接する導体パターン13間のソルダーレジストを除去してソルダーレジスト216の端部を凹凸状として、その凹状部分において熱可塑性樹脂である@PEEK12を露出させた。
【0045】
図8に示すように、フレキシブルプリント配線基板205と接続されるリジッドプリント配線基板2は、その接続面先端部において、導体パターン11もソルダーレジスト15も形成されない領域を設けている。すなわち、フレキシブルプリント配線基板205との接続前は、その先端部の領域においては、リジッドプリント配線基板2の絶縁基板10の材料であるガラスエポキシ樹脂が露出されている。
【0046】
そして、上記のように、ソルダーレジスト216の凹状部分において露出された@PEEK12が、リジッドプリント配線基板2の先端部のガラスエポキシ樹脂10に位置合わせされる。つまり、@PEEK12を露出させるソルダーレジスト216の凹部の先端は、リジッドプリント配線基板2の端面よりも内側に位置するように位置合わせされる。
【0047】
この露出された@PEEK12は、熱圧着ツール21によって接合箇所が加圧・加熱されたときに、軟化変形し、リジッドプリント基板2に向かって流動する。そして、この軟化した@PEEK12がリジッドプリント基板2のガラスエポキシ樹脂10に密着することにより、両者が強固に接合される。
【0048】
これにより、最も応力がかかるフレキシブルプリント基板205の接合箇所のヒール側の接合強度を向上させることが可能となる。さらに、フレキシブルプリント基板205の接合箇所のヒール側において、@PEEK12がリジッドプリント基板2の表面に達して、ガラスエポキシ樹脂10と強固に接合されるので、接合箇所のヒール側の導体パターン13の回りをガラスエポキシ樹脂10と@PEEK12とが取り囲むことになる。これにより、接合箇所のヒール側の導体パターン13の樹脂封止をより完全なものとすることができる。
【0049】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施することができる。
【0050】
例えば、上述の実施形態では、リジッドプリント配線基板とフレキシブルプリント配線基板との電気的接続において、フレキシブルプリント配線基板の基板材料の熱可塑性特性を利用して、端子間の半田による接続と同時に端子周辺の樹脂封止を同時に行うようにした。しかし、第1のプリント配線基板と第2のプリント配線基板との接続において、両方または、どちらか一方が熱可塑性樹脂を用いたフレキシブルプリント配線基板であれば良い。
【0051】
また、リジッドプリント配線基板を用いる場合には、その絶縁基板として、
樹脂基板以外にもセラミック基板やメタルベース基板を用いても良い。
【0052】
また、フレキシブルプリント配線基板の絶縁樹脂材料としては、上述の@PEEK以外にも、ポリエーテルイミド(PEI)もしくはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を単独で使用することも可能である。さらに、フレキシブルプリント配線基板の絶縁樹脂材料として、ポリエチレンナフタレート(PEN)やポリエチレンテレフタレート(PET)を用いても良い。あるいは、フレキシブルプリント配線基板の絶縁基板として、ポリイミド基板に、PEEK,PEI,PEN,PETの少なくともいずれかの熱可塑性樹脂材料からなる層を積層した構造のものを使用しても良い。なお、積層時には、例えば接着剤を用いてポリイミド基板と熱可塑性樹脂材料からなる層をと接着することができる。ポリイミド基板は熱膨張係数が15〜20ppm程度で、配線として利用されることが多い銅の熱膨張係数と近いため(17〜20ppm)、剥がれやフレキシブルプリント配線基板の反り等の発生を防止することができる。
【0053】
また、上述の例では、半田14をリジッドプリント配線基板2の導体パターン11のランド11aに設けたが、フレキシブルプリント配線基板側の導体パターン13のランド13a上に設けても良い。また、両方のランド11a,13aに半田を設けても良い。さらに、導電性接着剤を用いて両プリント配線基板のランド(端子)を接合しても良いし、ランド同士を直接接触させても良い。さらに、導体パターンにおけるランドの形状は、角ランド、丸ランド、異形ランドのいずれでも良い。
【0054】
さらに、上述した第1及び第2実施例において、フレキシブルプリント配線基板5,105のソルダーレジスト16、16aに代えて、前述した熱可塑性材料からなるカバーレイによって導体パターン13を被覆しても良い。前述したように、変性エポキシ樹脂を主成分とするソルダーレジストは、リジッドプリント配線基板の基板材料であるエポキシ樹脂やその基板上に形成された同成分のソルダーレジストとの接合強度は十分ではない。しかしながら、フレキシブルプリント配線基板5,105の導体パターン13を前述した熱可塑性材料(@PEEK,PEEK,PEI,PEN,PET)からなるカバーレイで被覆することにより、このカバーレイがリジッドプリント配線基板の基板材料であるエポキシ樹脂や基板上に形成されるソルダーレジストと強固に密着し、両配線基板の接合強度を大幅に向上することができる。さらに、このカバーレイがリジッドプリント配線基板の先端部のエポキシ樹脂と密着することにより、両配線基板の電気的接続部の樹脂封止をより確実に行うことが可能になる。
【0055】
また、リジッドプリント配線基板2の導体パターン11上に形成されるソルダーレジスト15を上述した熱可塑性樹脂からなるカバーレイとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における電子機器の一部を示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態における接続部分を示す断面図である。
【図3】フレキシブルプリント配線基板の側面図及び平面図である。
【図4】製造方法を説明するための断面図である。
【図5】第2の実施形態におけるフレキシブルプリント配線基板の側面図及び平面図である。
【図6】第2の実施形態における接続部分を示す断面図である。
【図7】第3の実施形態におけるフレキシブルプリント配線基板の側面図及び平面図である。
【図8】第3の実施形態における接続部分を示す断面図である。
【図9】従来技術を説明するための断面図である。
【図10】従来技術を説明するための断面図である。
【符号の説明】
2…リジッドプリント配線基板、5…フレキシブルプリント配線基板、11導体パターン、11a…ランド、13…導体パターン、13a…ランド,14…半田、15…ソルダーレジスト、16…ソルダーレジスト
Claims (32)
- 絶縁基板材料として熱可塑性樹脂を用いた第1のプリント配線基板の接続面において、接続面先端部分を除く領域に、接続端子としてのランドを含む導体パターンを形成する工程と、
第1のプリント配線基板の接続面先端部分を第2のプリント配線基板の接続面上に配置した状態で、第1のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドと、第2のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドとを重ねて配置する工程と、
前記第1のプリント配線基板と前記第2のプリント配線基板との接続箇所を前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に加熱するとともに、当該部位に圧力を加えて、前記第1のプリント配線基板のランドと前記第2のプリント配線基板のランドとを電気的に接続するとともに、前記第1のプリント配線基板を構成する熱可塑性樹脂を軟化変形させ、前記接続面先端部の熱可塑性樹脂を前記第2のプリント配線基板の接続面に密着させるとともに接続箇所における導体パターンを熱可塑性樹脂にて封止する工程とを備え、
前記熱可塑性樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂を35〜65重量%含む単層からなることを特徴とするプリント配線基板の接続方法。 - 前記第1のプリント配線基板の導体パターン上には、前記ランドを除いて保護膜が形成され、かつ、前記第2のプリント配線基板の導体パターン上にも、前記ランドを除いて保護膜が形成されることを特徴とする請求項1記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第1のプリント配線基板の接続面先端部分は、前記第2のプリント配線基板の導体パターン上に形成された保護膜に密着されることを特徴とする請求項2記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第2のプリント基板上の導体パターンは、その接続面先端部から所定距離離れた位置において導体パターンが終端するように形成されており、その導体パターンが形成されていない接続面先端部が前記第1のプリント配線基板の導体パターン上に形成された保護膜と密着されることを特徴とする請求項2又は3に記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第1のプリント配線基板の導体パターン上に形成される保護膜は、熱可塑性樹脂材料から形成されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第1及び第2のプリント配線基板の導体パターンは、それぞれ複数の配線及びその配線に接続されたランドを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプリント配線基板の接続方法。
- 絶縁基板材料としてポリエーテルエーテルケトン樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂を35〜65重量%含む単層の熱可塑性樹脂を用いた第1のプリント配線基板の接続面に、接続端子としてのランドを含む導体パターンを形成する工程と、
前記導体パターンのランドを除いて、当該導体パターンを保護膜にて被覆するとともに、前記第1のプリント配線基板の接続面端部近傍にも当該保護膜を形成する工程と、
前記第1のプリント配線基板に形成した導体パターンのランドと、第2のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドとを接続材料を介して重ねて配置する工程と、
前記第1のプリント配線基板と前記第2のプリント配線基板との接続箇所を前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に加熱するとともに、当該部位に圧力を加えて、前記第1のプリント配線基板のランドと前記第2のプリント配線基板のランドとを前記接続材料を介して電気的に接続するとともに、前記第1のプリント配線基板を構成する熱可塑性樹脂を軟化変形させ、接続箇所における導体パターンを熱可塑性樹脂にて封止する工程とを備え、
前記第1のプリント配線基板の接続面端部に形成された保護膜が前記接続材料の接続面外部への流動を遮断することを特徴とするプリント配線基板の接続方法。 - 前記第1のプリント配線基板の接続面端部の熱可塑性樹脂が、前記接続面端部近傍に形成された保護膜を覆うように軟化変形されることを特徴とする請求項7記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第2のプリント配線基板の導体パターン上にも、前記ランドを除いて保護膜が形成されることを特徴とする請求項7又は8記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第1のプリント配線基板の接続面端部の熱可塑性樹脂が前記保護膜を覆うように軟化変形されることにより、その軟化変形された熱可塑性樹脂が前記第2のプリント配線基板の導体パターン上に形成された保護膜に密着されることを特徴とする請求項9記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第2のプリント配線基板上の導体パターンは、その接続面先端部から所定距離離れた位置において導体パターンが終端するように形成されており、その導体パターンが形成されていない接続面先端部が前記第1のプリント配線基板の導体パターン上に形成された保護膜と密着されることを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第1のプリント配線基板の導体パターン上に形成される保護膜は、熱可塑性樹脂材料から形成されることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第1及び第2のプリント配線基板の導体パターンは、それぞれ複数の配線及びその配線に接続されたランドを有することを特徴とする請求項7乃至12のいずれかに記載のプリント配線基板の接続方法。
- 絶縁基板材料として熱可塑性樹脂を用いた第1のプリント配線基板の接続面に、接続端子としてのランドを含む導体パターンを形成する工程と、
前記導体パターンのランドを除いて、当該導体パターンを保護膜にて被覆する際に、その保護膜の端部において、導体パターンを被覆しつつ、その両側の第1のプリント配線基板の表面を露出させるように凸状部分を形成する工程と、
第2のプリント配線基板の接続面先端部から所定距離離れた位置において、導体パターンの端部が終端するように、接続端子としてのランドを含む導体パターンを第2のプリント配線基板上に形成する工程と、
第1のプリント配線基板に形成した導体パターンのランドと、第2のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドとを重ね、かつ前記露出された第1のプリント配線基板の表面が前記第2のプリント配線基板の接続面先端部に対向するように配置する工程と、
前記第1のプリント配線基板と前記第2のプリント配線基板との接続箇所を前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に加熱するとともに、当該部位に圧力を加えて、前記第1のプリント配線基板のランドと前記第2のプリント配線基板のランドとを前記接続材料を介して電気的に接続するとともに、前記第1のプリント配線基板を構成する熱可塑性樹脂を軟化変形させ、前記保護膜から露出された部分の第1のプリント配線基板の熱可塑性樹脂が前記第2のプリント配線基板の接続面先端部に密着するとともに接続箇所における導体パターンを熱可塑性樹脂にて封止する工程とを備え、
前記第1のプリント配線基板の接続面において、前記導体パターンは接続面先端部分から所定距離離れた位置で終端するように形成されており、その接続面先端部分の熱可塑性樹脂が、前記第2のプリント配線基板の接続面に密着され、
前記熱可塑性樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂を35〜65重量%含む単層からなることを特徴とするプリント配線基板の接続方法。 - 前記第2のプリント配線基板の導体パターン上にも、前記ランドを除いて保護膜が形成されることを特徴とする請求項14記載のプリント配線基板の接続方法。
- 前記第1及び第2のプリント配線基板の導体パターンは、それぞれ複数の配線及びその配線に接続されたランドを有することを特徴とする請求項14又は15記載のプリント配線基板の接続方法。
- 絶縁基板材料として熱可塑性樹脂を用いた第1のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドと、第2のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドとが電気的に接続されるプリント配線基板の接続構造であって、
前記第1のプリント配線基板と前記第2のプリント配線基板との接続箇所における導体パターンを、前記第1のプリント配線基板を構成する熱可塑性樹脂にて封止するとともに、前記第1のプリント配線基板は、その接続面先端部に、導体パターンの形成されていない領域を有し、その領域の熱可塑性樹脂が、前記第2のプリント配線基板の接続面に密着され、
前記熱可塑性樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂を35〜65重量%含む単層からなることを特徴とするプリント配線基板の接続構造。 - 前記第1のプリント配線基板の導体パターン上には、前記ランドを除いて保護膜が形成され、かつ、前記第2のプリント配線基板の導体パターン上にも、前記ランドを除いて保護膜が形成されていることを特徴とする請求項17記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第1のプリント配線基板の接続面先端部分は、前記第2のプリント配線基板の導体パターン上に形成された保護膜に密着されることを特徴とする請求項18記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第2のプリント基板上の導体パターンは、その接続面先端部から所定距離離れた位置において導体パターンが終端するように形成されており、その導体パターンが形成されていない接続面先端部が前記第1のプリント配線基板の導体パターン上に形成された保護膜と密着されることを特徴とする請求項18又は19に記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第1のプリント配線基板の導体パターン上に形成される保護膜は、熱可塑性樹脂材料から形成されることを特徴とする請求項17乃至20のいずれかに記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第1及び第2のプリント配線基板の導体パターンは、それぞれ複数の配線及びその配線に接続されたランドを有することを特徴とする請求項17乃至21のいずれかに記載のプリント配線基板の接続構造。
- 絶縁基板材料としてポリエーテルエーテルケトン樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂を35〜65重量%含む単層の熱可塑性樹脂を用いた第1のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドと、第2のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドとが電気的に接続されるプリント配線基板の接続構造であって、
前記第1及び第2のプリント配線基板のランドが、接続材料を介して電気的に接続されるものであり、前記第1のプリント配線基板と前記第2のプリント配線基板との接続箇所における導体パターンを、前記第1のプリント配線基板を構成する熱可塑性樹脂にて封止するとともに、前記第1のプリント配線基板は、その接続面端部近傍に保護膜を有し、当該保護膜が前記接続材料の接続面外部への流動を遮断することを特徴とするプリント配線基板の接続構造。 - 前記第1のプリント配線基板の接続面端部の熱可塑性樹脂が、前記接続面端部に形成された保護膜を覆うように軟化変形されることを特徴とする請求項23に記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第2のプリント配線基板の導体パターン上にも、前記ランドを除いて保護膜が形成されることを特徴とする請求項23又は24に記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第1のプリント配線基板の接続面端部の熱可塑性樹脂が前記保護膜を覆うように軟化変形されることにより、その軟化変形された熱可塑性樹脂が前記第2のプリント配線基板の導体パターン上に形成された保護膜に接着されることを特徴とする請求項25記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第2のプリント配線基板上の導体パターンは、その接続面先端部から所定距離離れた位置において導体パターンが終端するように形成されており、その導体パターンが形成されていない接続面先端部が前記第1のプリント配線基板の導体パターン上に形成された保護膜と密着されることを特徴とする請求項24乃至26のいずれかに記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第1のプリント配線基板の導体パターン上に形成される保護膜は、熱可塑性樹脂材料から形成されることを特徴とする請求項23乃至27のいずれかに記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第1及び第2のプリント配線基板の導体パターンは、それぞれ複数の配線及びその配線に接続されたランドを有することを特徴とする請求項23乃至28のいずれかに記載のプリント配線基板の接続構造。
- 絶縁基板材料として熱可塑性樹脂を用いた第1のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドと、第2のプリント配線基板の接続面に形成した導体パターンのランドとが電気的に接続されるプリント配線基板の接続構造であって、
前記第1のプリント配線基板において、導体パターンのランドを除いて、当該導体パターンを被覆する保護膜を設け、その保護膜の端部は、導体パターンを被覆しつつ、その両側の第1のプリント配線基板の表面を露出させるように凸状に形成されるものであり、
前記第2のプリント配線基板の導体パターンは、その端部が接続面先端部から所定距離離れた位置において終端するように形成されており、
前記第1のプリント配線基板の前記保護膜から露出された部分の熱可塑性樹脂が前記第2のプリント配線基板の接続面先端部に密着されるとともに、前記第1のプリント配線基板と前記第2のプリント配線基板との接続箇所における導体パターンを、前記第1のプリント配線基板を構成する熱可塑性樹脂にて封止し、
前記第1のプリント配線基板の接続面において、前記導体パターンは接続面先端部分から所定距離離れた位置で終端するように形成されており、その接続面先端部分の熱可塑性樹脂が、前記第2のプリント配線基板の接続面に密着され、
前記熱可塑性樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂を65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂を35〜65重量%含む単層からなることを特徴とするプリント配線基板の接続構造。 - 前記第2のプリント配線基板の導体パターン上にも、前記ランドを除いて保護膜が形成されることを特徴とする請求項30記載のプリント配線基板の接続構造。
- 前記第1及び第2のプリント配線基板の導体パターンは、それぞれ複数の配線及びその配線に接続されたランドを有することを特徴とする請求項30又は31に記載のプリント配線基板の接続構造。
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