JP4566315B2 - 切削加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大径の穴の底面に、該大径穴の中心に対して偏心した小径の穴が形成されたワークにおいて、当該大径穴の側面及び底面を、単一のスピンドルに装着された工具で高精度に切削加工することの出来る、切削加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、この種のワークとしては、オイルポンプボデイがある。オイルポンプボデイには、大径穴としてギヤが収納されるギヤ室があり、更に該ギヤ室81に偏心した形で接続される小径の穴としてのブシュがある。オイルポンプボデイのギヤ室は、オイル漏れの防止など観点から高い加工精度が要求される。従来、ギヤ室はその側面及び底面の加工をそれぞれ別の工具を用いて加工していた。
【発明が解決しようとする課題】
こうした方法では加工工数が掛かるばかりか、工具毎の位置決め誤差が累積する欠点があり、加工精度に問題があった。従って、ギヤ室はその側面及び底面の加工を単一の工具スピンドルを使用して行うことが、上記した位置決め誤差の影響を排除することが出来て望ましい。また、その際においても、ギヤ室の中心に対してブッシュの穴の中心が偏心した形で底面に形成されているので、ギヤ室底面をギヤ室の中心を中心に工具を旋回させつつ加工すると、ブッシュ穴近傍のギヤ室底面の加工が、ギヤ室底面とブッシュの芯ずれから一部にエアカットが生じ断続切削となり、加工精度が悪化する不都合がある。
【0003】
また、可能ならば、大径穴であるギヤ室と共に、偏心した小径穴、即ちブッシュについても単一の工具スピンドルを使用して加工を行うことが出来れば、複数の工具スピンドルを用いて加工する場合のような、工具スピンドル間の熱変位の影響を受けず済むので高精度の加工が可能となるばかりか、工具スピンドルが1個で済む分、工作機械自体もコンパクトな構成とすることが出来る。
【0004】
本発明は、上記した事情に鑑み、大径穴の側面及び底面を、単一のスピンドルに装着された工具で高精度に切削加工することが出来る、切削加工方法を提供することを第1の目的とし、更に、大径穴と共に、該大径穴の底面に接続する偏心した小径穴についても単一の工具スピンドルを使用して加工を行うことが出来る、切削加工方法を提供することを第2の目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、大径穴(81)及び該大径穴の底面に該大径穴の中心に対して偏心した位置に形成された小径穴(B)を有するワーク(W)の、前記大径穴を加工する際に、
回転自在に設けられた工具スピンドル(2)に切削刃(4、4a、4b)を、その刃先を前記工具スピンドルの回転中心(S)に対して該工具スピンドルの半径方向に移動位置決め自在に設けておき、
前記大径穴の側面(Fi)の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心(S)を、前記大径穴の中心(Og)に位置決めさせると共に、前記切削刃の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離(L5、L4)を前記大径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記切削刃により前記大径穴の側面(Fi)の加工を行い、
前記大径穴の底面(Fe)の加工に際しては、前記工具スピンドル(2)を回転させた状態で前記切削刃を前記工具スピンドルの回転中心(S)に対して半径方向に移動させながら、かつ前記切削刃を前記大径穴の側面側(Fi)から、前記小径穴(B)の中心(Ow)に向けて移動させながら前記底面(Fe)の加工を行うようにし、かつ前記切削刃を前記大径穴の側面(Fi)側から、前記小径穴の中心(Ow)に向けて移動させる際に、前記工具スピンドルの回転中心(S)を、大径穴の中心(Og)から小径穴(B)の中心(Ow)に移動させながら前記底面(Fe)の加工を行うように構成される。
【0005】
請求項2の発明は、大径穴(81)及び該大径穴(81)の底面(Fe)に該大径穴の中心に対して偏心した位置に形成された小径穴(B)を有するワーク(W)の、前記大径穴及び小径穴を加工する際に、
回転自在に設けられた工具スピンドルに切削刃(4、4a、4b)を、その刃先を前記工具スピンドルの回転中心(S)に対して、該工具スピンドルの半径方向(図2上下方向)に移動位置決め自在に設けておき、
前記大径穴の側面(Fi)の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心(S)を、前記大径穴の中心(Og)に位置決めさせると共に、前記切削刃の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離(L4、L5)を前記大径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記切削刃により前記大径穴の側面の加工を行い、
前記大径穴の底面(Fe)の加工に際しては、前記工具スピンドル(2)を回転させた状態で前記切削刃を前記工具スピンドルの回転中心(S)に対して半径方向に移動させながら、かつ前記切削刃を前記大径穴の側面側(Fi)から、前記小径穴(B)の中心(Ow)に向けて移動させながら前記底面(Fe)の加工を行うようにし、かつ前記切削刃を前記大径穴の側面(Fi)側から、前記小径穴の中心(Ow)に向けて移動させる際に、前記工具スピンドルの回転中心(S)を、大径穴の中心(Og)から小径穴(B)の中心(Ow)に移動させながら行うようにし
前記小径穴(B)側面の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心(S)を、前記小径穴の中心(Ow)に位置決めさせると共に、前記切削刃の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離(L3、L6)を前記小径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記切削刃により前記小径穴の側面の加工を行うようにして構成される。
【0006】
請求項3の発明は、大径穴(81)及び該大径穴(81)の底面(Fe)に該大径穴の中心に対して偏心した位置に形成された小径穴(B)を有するワーク(W)の、前記大径穴及び小径穴を加工する際に、
回転自在に設けられた工具スピンドルに第1の切削刃(4a)と第2の切削刃(4b)を、その刃先を前記工具スピンドルの回転中心(S)に対して、該工具スピンドルの半径方向(図2上下方向)に移動位置決め自在に設けておき、
前記大径穴の側面(Fi)の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心(S)を、前記大径穴の中心(Og)に位置決めさせると共に、前記第1の切削刃(4a)の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離(L4、L5)を前記大径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記第1の切削刃(4a)により前記大径穴の側面の加工を行い、
前記小径穴(B)の側面の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心(S)を、前記小径穴の中心(Ow)に位置決めさせると共に、前記第2の切削刃(4b)の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離(L3、L6)を前記小径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記第2の切削刃(4b)により前記小径穴の側面の加工を行うようにして構成される。
【0012】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、大径穴(81)の側面(Fi)と底面(Fe)の加工を、工具スピンドル(2)をZ軸方向に移動させ、更に、切削刃(4a)を工具スピンドルの回転中心(S)に対して移動させるだけで行うことが出来、側面加工と底面加工を工具スピンドルの横方向(図2上下方向)の移動を極力行うことなく、短時間での加工が可能となる。また、側面(Fi)と底面(Fe)を同一の切削刃で連続的に加工することが出来るので、加工精度が向上する。また、大径穴の底面の加工に際し、工具スピンドルの回転中心(S)を、大径穴の中心(Og)から小径穴(B)の中心(Ow)に移動させることにより、大径穴(81)底面(Fe)の、偏心した小径穴(B)付近の加工を、切削刃を小径穴の中心(Ow)を中心にして回転させることが出来、当該部分で切削刃にエアカットを生じさせることなく切削を連続的に行うことが出来、断続切削の生じない高精度な加工が可能となる。また、工具スピンドルの回転中心(S)がこれから加工する小径穴(B)の中心(Ow)に位置決めされるので、底面(Fe)の加工後、直ちに小径穴(B)の加工にはいることが出来、サイクルタイムの短縮に寄与することが出来る。
【0013】
請求項2の発明によれば、大径穴(81)及び大径穴(81)の底面(Fe)に該大径穴の中心に対して偏心した位置に形成された小径穴(B)の加工を、単一の工具スピンドル(2)で行うことが出来るので、従来のように2つの工具スピンドルを用いて加工する必要がなくなり、その分サイクルタイムを短縮することが可能となるばかりか、工具スピンドルが一つで済むので、工具スピンドル間の熱変位の影響も排除することが出来、また切削加工ユニットの小型化が図れる。また、大径穴の底面の加工に際し、工具スピンドルの回転中心(S)を、大径穴の中心(Og)から小径穴(B)の中心(Ow)に移動させることにより、大径穴(81)底面(Fe)の、偏心した小径穴(B)付近の加工を、切削刃を小径穴の中心(Ow)を中心にして回転させることが出来、当該部分で切削刃にエアカットを生じさせることなく切削を連続的に行うことが出来、断続切削の生じない高精度な加工が可能となる。また、工具スピンドルの回転中心(S)がこれから加工する小径穴(B)の中心(Ow)に位置決めされるので、底面(Fe)の加工後、直ちに小径穴(B)の加工にはいることが出来、サイクルタイムの短縮に寄与することが出来る。
【0014】
請求項3の発明によれば、大径穴(81)及び大径穴(81)の底面(Fe)に該大径穴の中心に対して偏心した位置に形成された小径穴(B)の加工を、単一の工具スピンドル(2)で行うことが出来るので、従来のように2つの工具スピンドルを用いて加工する必要がなくなり、その分サイクルタイムを短縮することが可能となるばかりか、工具スピンドルが一つで済むので、工具スピンドル間の熱変位の影響も排除することが出来、また切削加工ユニットの小型化が図れる。さらに、2種類の切削刃を使用することが出来るので、異なる材質の穴に対しても最適な切削刃で加工することが出来、加工効率の向上に寄与することが出来る。
【0021】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿い、本発明の実施形態について説明する。先ず、本発明の切削加工ユニット(以下、軸頭という)の概略的な概念から説明する。図1は軸頭を概略的に断面図で示す。この軸頭は、中ぐり盤等の加工機をベースとして、それに取り付けて使用されるもので、基体1と、基体1に回転自在に支された工具スピンドル2と、基体1に支持され、工具スピンドル2を連続回転させるスピンドル駆動手段3と、軸心Uを工具スピンドル2の軸心Sに対し平行にかつ偏心させて工具スピンドル2に回転自在に支持され、ワークを加工する切削刃4が固定された偏心軸5と、偏心軸5を回転させる偏心軸駆動手段6とを備える。
【0023】
工具スピンドル2と偏心軸5は、所定の増速ギヤ比のギヤ21、22と、所定のギヤ比とは逆の減速速度比のハーモニツクドライブ機構7とを介して連結され、偏心軸駆動手段6は、ハーモニツクドライブ機構7に連結され、スピンドル駆動手段3と共通の基体1に支持した連続回転駆動手段とされている。
【0024】
更に詳述すると、基体1は、中ぐり盤等の加工機のベッドに、工具スピンドル軸心方向であるZ軸方向への送り機構及びZ軸方向とは直角の方向であるX軸方向の送り機構(必要ならば、X、Z軸に直角なY軸方向の送り機構も介して)を介して固定するものとされ、工具スピンドル2を支持する筒状部11と、その後端で両側に広がるギヤボックス部12とから構成されている。
【0025】
工具スピンドル2は、中空軸とされ、基体1に設けた軸穴に嵌挿固定されたスリーブ13にベアリング14とベアリング15を介して回転自在に支持され、その後端外周にキー止めされたギヤ20への動力伝達により連続回転駆動可能とされている。更に、工具スピンドル2の最後端外周には、ベアリング16を介してギヤ20と同様のピッチ径と歯数のギヤ23が回転自在に支持されている。
【0026】
スピンドル駆動手段3は、ギヤボックス部12の後端に固定された全閉外扇型モータとされ、その出力軸に固定された駆動ギヤ31を備える。出力軸と工具スピンドル2との間には、ギヤボックス部12に支持してカウンタ軸32が設けられ、出力軸に固定のギヤ31と工具スピンドル2に固定のギヤ20は、カウンタ軸32にキー止め固定されたカウンタリダクションギヤを介して駆動連結されている。
【0027】
偏心軸5は、工具スピンドル2に前後一対のベアリング65,65を介して支持され、更に、工具スピンドル2の前端に配設されたベアリング66により軸方向(Z軸方向)不動に位置決め支持されている。偏心軸5の後端外周には、ギヤボックス部12内に位置させて外ギヤ51が形成されており、この外ギヤ51は、工具スピンドル2の最後端外周のギヤ23の外端にボルト止め固定されたリングギヤ24の内歯に噛合している。
【0028】
偏心軸駆動手段6は、ギヤボックス部12の後端に固定されたサーボモータとされ、その出力軸上には、同軸型の減速機構としてのハーモニツクドライブ機構7と工具スピンドル2上のギヤ20とギヤ23にそれぞれ噛合するギヤ21とギヤ22が配置され、ギヤ21はハーモニツクドライブ機構7のフレックススプライン71に連結され、ギヤ22はサーキュラスプライン72に連結され、ウェーブジェネレータ70がサーボモータ6の出力軸にフレキシブル維手61を介して連結されている。
【0029】
ここで、各ギヤの歯数の関係について説明する。工具スピンドル2上の歯車については、ギヤ20とギヤ23はピッチ径及び歯数が同一とされ、ハーモニツクドライブ機構軸上の歯車は、ギヤ21とギヤ22とは、ピッチ径が同一で、歯数が異なるものとされ、この歯数比は、ハーモニツクドライブ機構7のフレックススプライン71入力でサーキュラスプライン72出力の際の速度比の逆数とされている。例えば、ギヤ20とギヤ23の歯数は共に73、ギヤ21とギヤ22の歯数は50対51、ハーモニツクドライブ機構7のフレックススプライン71入力でサーキュラスプライン72出力の際の速度比は51/50とされ、リングギヤ24と外歯51の歯数比は33/23とされている。
【0030】
図2に拡大して詳細を示すように、切削刃4が装着される工具ヘッド80は、本体80a及び該本体80aを偏心軸5に装着するためのシャンク部8bを有しており、本体80aには、偏心軸5の回転中心Uに対して偏心した形の円筒状の工具刃先装着部80cが形成されている。工具刃先装着部80cには、切削刃4を構成する第1の切削刃4a及び第2の切削刃4bが、工具刃先装着部80cの円筒外周部に約180゜ピッチで互いに刃先を外方に向けた形、即ちその刃先が互いに背向する形で装着されており、第1の切削刃4aは、偏心軸5の回転中心Uから距離L1の位置に配置されており、第2の切削刃4bは、偏心軸5の回転中心Uから距離L2の位置に配置されている。
【0031】
また、第2の切削刃4bは、第1の切削刃4aに対してZ軸方向にオフセット量OFSだけマイナス方向にその刃先がセットバックしており、第1の切削刃4aは、偏心軸5を工具ヘッド80と共に回転中心Uを中心にして180゜回転させることにより、図2に示すように、工具スピンドル2の回転中心Sに対して最小距離L5から最大距離L4だけ変化することが出来る。同時に、第1の切削刃4aが180゜回転すると、第2の切削刃4bも同様に180゜回転し、工具スピンドル2の回転中心Sに対して最大距離L3(>L5)から最小距離L6だけ変化することが出来る。
【0032】
このことは、偏心軸5を回転させて第1の切削刃4aを工具スピンドル2の回転中心Sより距離L4の位置に保持した状態で、工具スピンドル2を回転させると、半径L4なる穴加工が可能で、逆に、第1の切削刃4aを工具スピンドル2の回転中心Sより距離L5の位置に保持した状態で、工具スピンドル2を回転させると、半径L5なる穴加工が可能なことを意味する。また、第1の切削刃4aを距離L4なる最大半径位置から距離L5なる最小半径位置にまで偏心軸5をゆっくりと回転させつつ工具スピンドル2を回転させることにより、第1の切削刃4aにより、半径L5からL4なるZ軸に直交するX−Y面の面加工が可能となることを意味する。
【0033】
また、第2の切削刃4bを、距離L3なる位置に位置に保持した状態で、工具スピンドル2を回転させると、半径L3なる穴加工が可能なことを意味する。
この場合、第1の切削刃4aは回転中心Sより、距離L3より小さな距離L5の位置に退避しているので、第2の切削刃4bによる半径L3なる穴加工に際して第1の切削刃4aが干渉することはない。
【0034】
こうした構成からなる軸頭は、モータ駆動によりカウンタリダクション歯車を介した動力が歯車20に伝達されて、工具スピンドル2が連続回転駆動される。この駆動により、ギヤ21も駆動され、それに連結されたハーモニツクドライブ機構7のフレックススプライン71も回転し、停止状態のサーボモータ6の出力軸に連結されたウェーブジェネレータ70に反力支持された噛合部で噛合したままサーキュラスプライン72も減速回転する。このサーキュラスプライン72の回転は、ギヤ22に伝達され、ギヤ23との噛み合い部で上記減速回転を相殺する分だけ増速されて、この回転がそのままリングギヤ24に伝達される。したがって、ギヤ20が固定された工具スピンドル2と、リングギヤ24に外ギヤ51で噛み合う偏心軸5は、工具スピンドル2の軸心周りに同期回転する。
【0035】
このように、サーボモータ6を停止させたまま、モータ3のみを回転させることで、工具スピンドル2と偏心軸5の一体回転状態が得られ、偏心軸5の先端に取付けられている工具ヘッド80の第1の切削刃4a及び第2の切削刃4bは、工具スピンドル2の回転数で工具スピンドル2の回転中心Sを中心に回転する。したがって、この状態で基体1に所望の切込み速度に合わせたZ軸方向の送りをかけることで第1の切削刃4a及び第2の切削刃4bは回転しながら前進し、後述する各種の加工を行うことが出来る。この場合の工具スピンドル2と偏心軸5の速度比は、ハーモニツクドライブの速度比50/51と、ギヤ比51/50により1:1となり、第1の切削刃4a及び第2の切削刃4bである切削刃4の回転数は、工具スピンドル回転数を1400rpmとしたとき、それと同速となる。即ち、偏心軸5、従って、工具ヘッド80の各切削刃4a、4bは工具スピンドル2に対して相対回転することはなく、偏心軸5と工具スピンドル2は中心Sを中心に、一体的に回転することとなる。
【0036】
次に、モータ3を回転させたまま、サーボモータ6を回転させると、ハーモニツクドライブ機構7のフレックススプライン71とサーキュラスプライン72との噛み合い部はウェーブジェネレータ70の回転に連れて移動する。これにより、それらに連結された両ギヤ20、23間に回転数差が生じ、工具スピンドル2に対してリングギヤ24が微小相対回転を生じる。この結果、偏心軸5は工具ヘッド80と共に、工具スピンドル2に対し回転中心Uを中心にして回転する。
すると、第1の切削刃4a及び第2の切削刃4bが、工具スピンドル2の回転中心Sに対して先述のように移動する。この場合の工具スピンドル2に対する偏心軸5の回転による位相の変化、すなわち後述する第1の切削刃4aによる端面加工における送り速度は、サーボモータ6の出力軸回転を独立して制御することにより決まるため、工具スピンドル2の回転速度とは関係なく、自由に設定可能である。
【0037】
次に、この軸頭による具体的な切削加工方法について説明する。先ず、加工に先立つ段取りとしては、図4に示すように、主軸側の位置決め治具8に、鋳造、鍛造等で予めほぼ所定の製品形状に成形されたワークWを固定する。この例では、ワークWは図3に示すようなオイルポンプボデイとされ、それに嵌め込まれる図示しない環状のアウターギヤとそれに偏心状態で噛み合うインナギヤとを内蔵するギヤ室81の内径面Fiと端面Fe(図に斜線を施して面形状を示す)とを加工する場合を示す。このワークWでは、ギヤ室81の中心(インナギヤの中心)OgはワークWの中心(アウターギヤのシャフトを支持するブッシュBの中心)Owに対して所定量Sだけ偏心している。そこで、まず、工具スピンドル2の回転中心Sをギヤ室81の中心Ogに一致させて、加工を開始する。
【0038】
内径面加工時には、図4に示すように、第1の切削刃4aを、既に述べたように、偏心軸5をその回転中心Uを中心に回転させ、第1の切削刃4aを工具スピンドル2の回転中心Sから距離L4の位置になるようにサーボモータ6により回転位置決めする。この状態で、工具スピンドル2を回転中心Sを中心に所定の回転数で回転させつつ、図4(a)Z軸+方向に移動駆動させる。すると、ワークWは、回転中心Sから距離L4の位置に位置決めされた第1の切削刃4aによりギヤ室81を、中心Ogからワーク内径面Fiを半径L4に加工する切削を行う。そして、所定量のZ軸+方向の送りを完了して、第1の切削刃4aの刃先がギヤ室81の端面Feに対応する座標位置に到達したところで、Z軸+方向の送りを止める。なお、この際、偏心軸5の回転中心Uを中心とした工具ヘッド80の回転量を調整して、第1の切削刃4aの刃先を、工具スピンドル2の回転中心Sからの距離をL4よりもやや少ない値にして、Z軸+方向に送りを掛けてワーク内周面Fiの荒加工を行い、次いで、切削刃4aの刃先を回転中心Sからの距離をL4に設定して、Z軸+方向に再度送りを掛けてワーク内周面Fiの仕上げ加工を行うようにしてもよい。
【0039】
次に、工具スピンドル2を回転させた状態で、偏心軸5を回転中心Uを中心にゆっくりと回転させて、第1の切削刃4aを180゜回転させる。すると、第1の切削刃4aの刃先は、工具スピンドル2の回転中心Sから距離L4の位置から徐々に回転中心S方向、従って、ワーク内周面Fiの中心Ogに向けてその距離を縮小する形で移動し、最終的には距離L5になるまで移動する。すると、工具スピンドル2が回転状態となっているので、切削刃4aの刃先はギヤ室81の端面Feを、回転中心Sから距離L4からL5までの範囲で切削加工する形となる。なお、第1の切削刃4aの刃先を距離L4からL5まで移動させる際の、Z+軸方向の切込み量を調整することにより、数度にわたり切削刃4aを距離L4からL5まで移動させて端面Feを加工し、粗加工及び仕上げ加工を行うようにしても良い。
【0040】
また、端面Feの加工中は、第2の切削刃4bの刃先は、第1の切削刃4aの刃先よりも図2に示すように、Z軸−方向に所定量OFSオフセットしているので、図4(a)に示すように、第2の切削刃はワークW端面Feと離れた状態を維持し、当該切削刃4bがワークWと接触して不要な加工が行われるようなことはない。
【0041】
また、切削刃4aを回転中心Sから距離L4からL5の位置に移動させて端面Feの加工を行いつつ、工具スピンドル2にX軸−方向、即ち、図4上方への送りを掛け、工具スピンドル2の回転中心Sをそれまでのワーク内周面Fiの中心Ogから、次に加工するアウターギヤのシャフトが挿嵌されるブッシュBの中心Owへゆっくりと移動させ、切削刃4aが距離L5の位置に到達した時点で、工具スピンドル2の回転中心SがブッシュBの中心Owに到達するようにする。
ブッシュBの素材半径は、切削刃4aの回転中心Sを中心とした距離L5よりもやや大きく設定されているので、切削刃4aの刃先は、工具スピンドル2の回転中心SがブッシュBの中心Owに位置決めされた時点ではブッシュBの穴の図4(a)右方に位置することとなり、工具刃先はワーク内周面Fiの加工を完了した状態となる。また、これにより、ワーク内周面FiのブッシュBの穴の周辺の加工は、ブッシュBの中心Owを中心にして同心円状に行うことが出来るので、刃先がブッシュBの穴内に入り込んでエアカットを生じて断続切削となるようなことが防止され、端面Feは連続的に切削され、加工面荒さ、平面度共に高精度の加工面とすることが出来る。
【0042】
こうして、ワーク端面Feの加工が完了し、工具スピンドル2の回転中心SがブッシュBの中心Owに位置決めされると、第2の切削刃4bは、第1の切削刃4aが工具スピンドル2の回転中心Sから、図2に示す距離L5の位置に位置決めされたことに伴って、図5に示すように、回転中心Sから距離L3の位置に位置決めされた状態となっている。そこで、この状態で工具スピンドル2を回転させながら、Z軸+方向に送りを掛けることにより、ワークWにはブッシュBの中心Owを中心にして半径L3なるブッシュBの穴の側面が加工されることとなる。この際、第1の切削刃4aの刃先は、回転中心Sから距離L3よりも短かく、またブッシュBの素材穴半径よりも小さな距離L5の位置に保持されているので、第1の切削刃4aがワークWと接触することはなく、ブッシュBの穴の側面の加工は、第1の切削刃4による不要な切削が生じることなく、第2の切削刃4bにより円滑に行われる。
【0043】
なお、上述の実施例は、工具ヘッド80に第1の切削刃4aと第2の切削刃4bの2個の切削刃を設けた場合について述べたが、偏心軸5の回転により、切削刃の刃先と工具スピンドル2の回転中心Sからの距離を、ワークの加工寸法に適宜設定することが出来、かつ被削材質が共に当該切削刃に適用可能な限り、単一の切削刃を偏心軸5に設けて加工を行うようにすることも当然可能である。
【0044】
即ち、ギヤ室81とブッシュBが同一の材質で構成されていた場合などにおいて、第1の切削刃4aの刃先と工具スピンドル2の回転中心Sとの距離を加工すべきギヤ室81内周面Fiの径とブッシュBの径に対応させて調整することが出来れば、それら2つの穴の加工を単一の切削刃4aで加工することが出来る。
【0045】
更に、切削刃位置決め機構は、切削刃の刃先を工具スピンドル2の回転中心Sに対して移動することが出来るかぎり、偏心軸5やサーボモータなどからなる偏心軸駆動機構6を用いるものの外に、どのような機構を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された切削加工ユニットの一例を示す断面図。
【図2】工具ヘッドの詳細を示す正面図。
【図3】加工すべきワークの一例を示す正面図。
【図4】図1の切削加工ユニットを用いて図3のワークの大径穴の加工を行っている状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】図1の切削加工ユニットを用いて図3のワークの小径穴の加工を行っている状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
2……工具スピンドル
4、4a、4b……切削刃
6……偏心軸回転位置決め駆動手段(偏心軸駆動手段)
5……偏心軸
24……偏心軸回転位置決め駆動手段(リングギヤ)
51……偏心軸回転位置決め駆動手段(外ギヤ)
80……切削刃装着手段(工具ヘッド)
81……大径穴
B……小径穴
Fe……底面
Fi……側面
L3、L4、L5、L6……距離
Og、Ow……中心
S……回転中心
W……ワーク
Claims (3)
- 大径穴及び該大径穴の底面に該大径穴の中心に対して偏心した位置に形成された小径穴を有するワークの、前記大径穴を加工する際に、
回転自在に設けられた工具スピンドルに切削刃を、その刃先を前記工具スピンドルの回転中心に対して該工具スピンドルの半径方向に移動位置決め自在に設けておき、
前記大径穴の側面の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心を、前記大径穴の中心に位置決めさせると共に、前記切削刃の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離を前記大径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記切削刃により前記大径穴の側面の加工を行い、
前記大径穴の底面の加工に際しては、前記工具スピンドルを回転させた状態で前記切削刃を前記工具スピンドルの回転中心に対して半径方向に移動させながら、かつ前記切削刃を前記大径穴の側面側から、前記小径穴の中心に向けて移動させながら前記底面の加工を行うようにし、かつ前記切削刃を前記大径穴の側面側から、前記小径穴の中心に向けて移動させる際に、前記工具スピンドルの回転中心を、大径穴の中心から小径穴の中心に移動させながら前記底面の加工を行うように構成した切削加工方法。 - 大径穴及び該大径穴の底面に該大径穴の中心に対して偏心した位置に形成された小径穴を有するワークの、前記大径穴及び小径穴を加工する際に、
回転自在に設けられた工具スピンドルに切削刃を、その刃先を前記工具スピンドルの回転中心に対して、該工具スピンドルの半径方向に移動位置決め自在に設けておき、
前記大径穴の側面の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心を、前記大径穴の中心に位置決めさせると共に、前記切削刃の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離を前記大径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記切削刃により前記大径穴の側面の加工を行い、
前記大径穴の底面の加工に際しては、前記工具スピンドルを回転させた状態で前記切削刃を前記工具スピンドルの回転中心に対して半径方向に移動させながら、かつ前記切削刃を前記大径穴の側面側から、前記小径穴の中心に向けて移動させながら前記底面の加工を行うようにし、かつ前記切削刃を前記大径穴の側面側から、前記小径穴の中心に向けて移動させる際に、前記工具スピンドルの回転中心を、大径穴の中心から小径穴の中心に移動させながら行うようにし、
前記小径穴の側面の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心を、前記小径穴の中心に位置決めさせると共に、前記切削刃の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離を前記小径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記切削刃により前記小径穴の側面の加工を行うようにして構成した切削加工方法。 - 大径穴及び該大径穴の底面に該大径穴の中心に対して偏心した位置に形成された小径穴を有するワークの、前記大径穴及び小径穴を加工する際に、
回転自在に設けられた工具スピンドルに第1の切削刃と第2の切削刃を、その刃先を前記工具スピンドルの回転中心に対して、該工具スピンドルの半径方向に移動位置決め自在に設けておき、
前記大径穴の側面の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心を、前記大径穴の中心に位置決めさせると共に、前記第1の切削刃の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離を前記大径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記第1の切削刃により前記大径穴の側面の加工を行い、
前記小径穴の側面の加工に際しては、前記工具スピンドルの回転中心を、前記小径穴の中心に位置決めさせると共に、前記第2の切削刃の刃先と前記工具スピンドルの回転中心との間の距離を前記小径穴の半径に対応する距離に設定し、
その状態で工具スピンドルを回転させて、前記第2の切削刃により前記小径穴の側面の加工を行うようにして構成した切削加工方法。
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