JP4544655B2 - 内視鏡下外科手術装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡による観察下で患者の外科手術を行う内視鏡下外科手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡による観察下で患者の体内の外科手術を行う内視鏡下外科手術装置として特開平6−269391号公報がある。ここでは、処置具の先端に触覚センサを設け、この処置具によって得られる触覚情報がTVモニターの内視鏡画像に重ねあわせて表示される体腔内診断処置装置が開示されている。そして、この場合には、外科手術中に、TVモニターの画面を目視することにより、内視鏡画像と触覚情報とを同時に確認することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平6−269391号公報の体腔内診断処置装置の構成では処置具の触覚センサによって得られる触覚情報をTVモニターの画面の内視鏡画像に重ねあわせているため、本来の内視鏡画像が持っている視覚情報(色、明るさ等)が多少なりとも失われている。そのため、TVモニターの画面が見にくくなるので、適切な処置が行えているかの確認、或いはどのような処置をするべきか判断をするには情報が不足する問題がある。
【0004】
なお、伝統的な開腹手術では、一般に、患部を目で直接確認し、手先の触覚によって患部の感触を確認して手術を進めている。しかし、上記特開平6−269391号公報の体腔内診断処置装置の構成では前述のごとくTVモニターの画面に表示される患部の視覚情報の一部が失われているため、TVモニターの画面を目視した術者が患部の処置に関して正確な判断を行い難い問題がある。
【0005】
また、術者が患部の処置に関してより正確な判断をするためには、患部に関する情報は視覚情報や、触覚情報だけではなく、他の情報(生体インピーダンスやMRI等)も必要となるので、TVモニターの画面から多くの情報を確認できるようにすることが要望されているのが実状である。
【0006】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、術者が処置を進める上で必要な情報を1つのモニターから全て入手することができ、術者が現在行っている処置が適切か否かを容易に判断でき、手術を安全確実に進めることができる内視鏡下外科手術装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、生体内組織の画像をモニタの画面に表示可能な観察手段と、生体に切除や、凝固などの処置を行う処置手段とを有する内視鏡下外科手術装置において、前記処置手段は、体内に挿入される細長い挿入部の先端部に生体組織を挟む一対の刃を有する処置部が設けられ、前記処置部の一方の刃における生体組織との接触部に配置され、生体情報を検知する第1の生体情報検知手段と、前記処置部の他方の刃における生体組織との接触部に配置され、生体情報を検知する第2の生体情報検知手段とを有する検知手段が設けられるとともに、前記検知手段で得られた生体情報を前記モニタの画面上に画像情報として表示する生体情報表示手段と、前記モニタの画面上に、前記観察手段による前記生体内組織の観察画像の表示領域と、前記生体情報表示手段の画像情報の表示領域とを分割する表示領域分割手段とを設けたことを特徴とする内視鏡下外科手術装置である。
そして、本請求項1の発明では、内視鏡下外科手術中は、処置部における生体組織との接触部の検知手段によって生体情報を検知し、この検知手段で得られた生体情報を生体情報表示手段によってモニタの画面上に画像情報として表示するとともに、表示領域分割手段によってモニタの画面上に、生体内組織の画像の表示領域と、生体情報の画像情報の表示領域とを分割することにより、術者が処置を進める上で必要な全ての情報を1つのモニタの画面から入手できるようにしたものである。
請求項2の発明は、前記処置手段は、超音波メスまたは電気メスであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡下外科手術装置である。
請求項3の発明は、前記検知手段は、前記第1の生体情報検知手段が触覚情報を検知するセンサであり、前記第2の生体情報検知手段が生体の電気情報を検知するセンサであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡下外科手術装置である。
請求項4の発明は、前記触覚情報を検知するセンサは、硬さセンサまたは圧力センサであることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡下外科手術装置である。
請求項5の発明は、前記電気情報を検知するセンサは、インピーダンス検知センサであることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡下外科手術装置である。
請求項6の発明は、前記検知手段は、前記第1の生体情報検知手段が生体の温度を測定する温度センサであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡下外科手術装置である。
請求項7の発明は、前記温度センサは、熱電対または赤外線温度センサであることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡下外科手術装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1(A),(B)を参照して説明する。図1(A)は本実施の形態の内視鏡下外科手術装置1全体の概略構成を示すものである。本実施の形態の内視鏡下外科手術装置1は生体に切除や、凝固などの処置を行う処置手段としての超音波メス2と、超音波駆動装置3と、硬さ検出ユニット4と、インピーダンス検出ユニット5と、カメラコントロールユニット(CCU)6と、モニター7と、カメラヘッド8と、内視鏡(観察手段)9と、光源装置10とから構成されている。
【0009】
ここで、生体内組織を観察するための内視鏡9には体内に挿入される細長い挿入部9aと、この挿入部9aの基端部に配設された手元側の操作部9bとが設けられている。さらに、操作部9bには接眼部9cと、ライトガイド接続口金9dとが設けられている。そして、ライトガイド接続口金9dには光源装置10から送られる照明光を導くライトガイドケーブル11が接続されている。
【0010】
また、接眼部6にはカメラヘッド8が装着されている。このカメラヘッド8の出力側はカメラコントロールユニット6に接続されている。さらに、カメラコントロールユニット6にはモニター7が接続されている。そして、内視鏡9による観察時には光源装置10から送られる照明光が内視鏡9内に導かれ、内視鏡9の挿入部9aの先端部から外部に出射されるようになっている。このとき、照明光によって照らされた生体組織の内視鏡9による観察像は内視鏡9の内部の図示しないレンズ系を介してカメラヘッド8に結像され、カメラヘッド8に内蔵された図示しないCCDによって得られた電気信号がカメラコントロールユニット6に入力されるようになっている。
【0011】
また、超音波メス2には体内に挿入される細長い挿入部12と、この挿入部12の基端部に配設された手元側の操作部13とが設けられている。ここで、超音波メス2の挿入部12は予め体内に穿刺された図示しないトラカールに挿入され、このトラカールを通して体内に挿入されるようになっている。さらに、挿入部12の先端部には生体組織を挟むハサミ状の処置部14が設けられている。この処置部14には一対の刃(固定刃15および可動刃16)が設けられている。
【0012】
また、手元側の操作部13には超音波振動子17が内蔵される基体部18と、この基体部18に固定された固定ハンドル19と、この固定ハンドル19に対して連結ピン20を介して開閉自在に連結された可動ハンドル21とが設けられている。ここで、ハンドル21は、図示しない連動機構を介して可動刃16と連結されている。そして、固定ハンドル19に対して可動ハンドル21を開閉操作することにより、処置部14の可動刃16を開閉操作可能になっている。
【0013】
また、処置部14の固定刃15には生体組織Hとの接触部に硬さセンサ(検知手段)22,22が装着されている。さらに、処置部14の可動刃16には生体組織Hとの接触部にインピーダンス検知部(検知手段)23,23が装着されている。
【0014】
また、超音波振動子17の発生する超音波振動は固定刃15に伝達可能になっている。そして、処置部14の固定刃15と可動刃16との間で生体組織Hを挟み、この状態で超音波振動子17からの超音波振動を固定刃15に伝達することにより、この処置部14の超音波振動によって生体組織Hを凝固及び切離することができ、出血を非常に少なくできる。
【0015】
また、挿入部12と手元側の操作部13との間には処置部14と連結された回転操作部24が配設されている。この回転操作部24は手元側の操作部13および挿入部12に対して回動自在に支持されている。そして、回転操作部24によって処置部14を挿入部12の軸回り方向に回転操作可能になっている。
【0016】
また、操作部13の基体部18には端子25が突設されている。この端子25には超音波駆動装置3と、硬さ検出ユニット4と、インピーダンス検出ユニット5とがそれぞれ接続されている。ここで、超音波駆動装置3は端子25を介して操作部13の基体部18の内部の超音波振動子17を駆動可能になっている。
【0017】
さらに、硬さ検出ユニット4は端子25を介して固定刃15の硬さセンサ22,22に接続されている。そして、硬さセンサ22から得られる生体組織Hの硬さ情報をこの硬さ検出ユニット4によって映像信号に変換して出力可能になっている。したがって、この硬さ検出ユニット4によって硬さセンサ22で得られた生体情報である生体組織Hの硬さ情報をモニター7の画面上に画像情報として表示する生体情報表示手段が形成されている。ここで、硬さ検出ユニット4にて出力される映像信号は、生体組織Hの硬さを示す曲線や、色でもよいし、数値でもよい。
【0018】
また、インピーダンス検出ユニット5は端子25を介して可動刃16のインピーダンス検知部23,23に接続されている。そして、インピーダンス検知部23から得られる生体組織Hのインピーダンスをこのインピーダンス検出ユニット5によって映像信号に変換して出力可能になっている。したがって、このインピーダンス検出ユニット5によってインピーダンス検知部23から得られる生体組織Hのインピーダンスをモニター7の画面上に画像情報として表示する生体情報表示手段が形成されている。ここで、インピーダンス検出ユニット5にて出力される映像信号は、生体組織Hのインピーダンスを示す曲線や、色でもよいし、数値でもよい。
【0019】
さらに、カメラコントロールユニット6には上述したようにカメラヘッド8の出力側が接続されているとともに、硬さ検出ユニット4およびインピーダンス検出ユニット5の出力側がそれぞれ接続されている。そして、内視鏡9による観察像がカメラヘッド8内の図示しないCCDによって電気信号に変換され、このカメラヘッド8から出力された電気信号がカメラコントロールユニット6に入力されるとともに、硬さ検出ユニット4およびインピーダンス検出ユニット5にて出力される各映像信号(生体組織Hの硬さ情報および生体組織Hのインピーダンス)もカメラコントロールユニット6に入力されるようになっている。このとき、カメラコントロールユニット6ではカメラヘッド8から入力された電気信号を映像信号に変換するとともに、硬さ検出ユニット4およびインピーダンス検出ユニット5から入力された各映像信号をモニター7に同時に表示すべく制御可能になっている。
【0020】
例えば、図1(B)に示すようにモニター7の画面をその大半を占める主画面26と、モニター7の画面の右上に表示される第1の副画面27aと、モニター7の画面の右下に表示される第2の副画面27bとに3分割し、主画面26にカメラヘッド8にて得られた内視鏡9の観察画像を表示するとともに、モニター7の右上の第1の副画面27aに硬さ検出ユニット4から入力された生体組織Hの硬さを示す画像、モニター7の右下の第2の副画面27bにインピーダンス検出ユニット5から入力された生体組織Hのインピーダンスを示す画像をそれぞれ表示可能である。なお、図1(B)では一例として生体の硬さ及びインピーダンスを波形として表示している。これにより、カメラコントロールユニット6によってモニター7の画面上に、生体内組織の観察画像の表示領域である主画面26と、生体情報の画像情報の表示領域である右上の第1の副画面27aおよび右下の第2の副画面27bとを分割する表示領域分割手段が形成されている。
【0021】
なお、本実施の形態では第1の副画面27aおよび第2の副画面27bはモニター7の画面上で主画面26の右側に表示しているが、左側でも良く、術者の好み、或いは状況に応じて表示場所を切り替えられる構成としても良い。
【0022】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の内視鏡下外科手術装置1の使用時には術者はモニター7の画面を目視して主画面26の内視鏡9による生体内組織の観察画像を確認しながらハンドル21を操作する。そして、処置部14の固定刃15と可動刃16との間で生体組織Hを挟んだ状態で、生体組織Hをつかむ。このとき、生体組織Hと接触する固定刃15の硬さセンサ22によって生体組織Hの硬さが検出され、同様に生体組織Hと接触する可動刃16のインピーダンス検知部23によって生体組織Hのインピーダンスが検出される。
【0023】
さらに、硬さセンサ22から得られる生体組織Hの硬さ情報は硬さ検出ユニット4によって映像信号に変換され、同様にインピーダンス検知部23から得られる生体組織Hのインピーダンスはインピーダンス検出ユニット5によって映像信号に変換される。そして、硬さ検出ユニット4およびインピーダンス検出ユニット5から出力される各映像信号(生体組織Hの硬さ情報および生体組織Hのインピーダンス)はカメラコントロールユニット6に入力される。このカメラコントロールユニット6ではカメラヘッド8から入力された電気信号を映像信号に変換するとともに、硬さ検出ユニット4およびインピーダンス検出ユニット5から入力された各映像信号をモニター7に同時に表示すべくモニター7を制御する。
【0024】
このとき、モニター7の画面上におけるその画面の大半を占める主画面26に内視鏡9による生体内組織の観察画像が表示され、モニター7の画面の右上の第1の副画面27aに硬さ検出ユニット4から入力された生体組織Hの硬さを示す画像、モニター7の右下の第2の副画面27bにインピーダンス検出ユニット5から入力された生体組織Hのインピーダンスを示す画像がそれぞれ表示される。
【0025】
そして、外科手術中、術者は生体組織Hの凝固・切離の作業中にモニター7の画面を目視して生体組織Hの凝固・切離の作業状態を確認しながら生体組織Hの凝固及び切離などの作業を行う。ここで、生体組織Hの凝固及び切離の作業の際に、モニター7の副画面27a,27bに表示される生体組織Hの硬さ及びインピーダンスの画像には、まさに生体組織Hが凝固・切離される過程が可視化されて表示されている。そのため、術者は生体組織Hの凝固・切離の作業中にモニター7の画面を目視することにより、主画面26に現れる内視鏡9による観察像内の生体組織Hの表面の色、明るさとともに、処置している生体組織Hの硬さとインピーダンスを全てリアルタイムで確認することができる。
【0026】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態ではモニター7の画面上におけるその画面の大半を占める主画面26に内視鏡9による生体内組織の観察画像が表示され、この主画面26から分離されたモニター7の画面の右上の第1の副画面27aに硬さ検出ユニット4から入力された生体組織Hの硬さを示す画像、モニター7の右下の第2の副画面27bにインピーダンス検出ユニット5から入力された生体組織Hのインピーダンスを示す画像がそれぞれ表示される。そのため、モニター7の主画面26に表示される内視鏡9による生体内組織の観察画像の上にこの部分の生体組織Hの硬さの情報などが画像として重ねて表示されることがないので、モニター7の主画面26に表示される画像における患部の視覚情報の一部が失われるおそれがなく、患部の切除や、凝固が適切に行われているか判断するための情報を、術者によりわかりやすく表示することができる。したがって、従来のように処置している部分の生体組織Hの画像の上にこの部分の生体組織Hの硬さの情報を画像として重ねて表示する場合に比べてモニター7の画面を目視する術者に供給される情報量が多く、手術を進める上で処置が常に適切になる。
【0027】
特に、本実施の形態の超音波メス2では処置部14の固定刃15と可動刃16との間で生体組織Hを把持する力によって処置部14の切れ味が変わるため、以上の構成とすることで、術者は常に最適な状態、すなわち生体組織Hを最もよく切れる状態に調節しながら手術を進めることができる。そのため、手術時問の短縮が可能である。
【0028】
なお、本実施の形態ではモニター7の副画面27a,27bに生体情報の画像情報として生体組織Hの硬さ及びインピーダンスを表示する構成のものを示したが、代わりにMRIの断層像、圧力、温度などを生体情報の画像情報としてモニター7の副画面27a,27bに表示する構成にしても良い。例えば、副画面27a,27bにMRIの断層像を表示する場合には、硬さセンサ22に代えてMRIアンテナを使用し、硬さ検出ユニット4はMRIの画像処理ユニットに変更すれば良い。
【0029】
また、モニター7の副画面27a,27bに生体情報の画像情報として圧力を表示する場合には、硬さセンサ22に代えて圧力センサを使用するとともに、硬さ検出ユニット4に代えて圧力センサの検出した信号を画像に変換する装置に置き換えれば良い。
【0030】
また、モニター7の副画面27a,27bに生体情報の画像情報として温度を表示する場合には、硬さセンサ22に代えて温度センサを使用し、硬さ検出ユニット4に代えて温度センサの検出した信号を画像に変換する装置に置き換えれば良い。
【0031】
以上のように、手術を進める上で必要となる生体情報をモニター7の副画面27a,27bに表示できる構成とすればよく、生体情報は生体組織Hの硬さや、インピーダンスに限るものではない。
【0032】
また、図2および図3(A),(B)は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)参照)の内視鏡下外科手術装置1における超音波メス2の処置部14の構成およびモニター7の画面表示を次の通り変更したものである。
【0033】
すなわち、本実施の形態では処置部14の固定刃15における生体接触面側の部分に鋸歯31が形成されている。さらに、この鋸歯31の途中には半導体式圧力センサを利用した硬さセンサ32が配設されている。
【0034】
この硬さセンサ32は生体に接触する生体接触面側に配置されるアルミフイルム33と、このアルミフイルム33の内側に設けられ、接触圧力を伝達するシリコーンゲル34と、このシリコーンゲル34に接し、固定刃15に固定された半導体式圧力センサ35とからなる。
【0035】
また、モニター7の画面に表示する硬さの画像は図3(A)に示すように硬さの度合いをバーグラフ36にして示し、術者が直感的に判断できるものとする。さらに、本実施の形態のモニター7の画面では硬さを表示する画像としてのバーグラフ36は第1の実施の形態のような副画面として分けず、術者の気にならない部分、例えばモニター7の右下部分等のようにモニター7の四隅のどこかに配置されていればよい。
【0036】
ただし、硬さセンサ32による測定データの表示方法はバーグラフ36に限らず、図3(B)に示すように硬さを意味する色を表示させる色表示部37を設ける構成、例えば赤が最も柔らかく、青が最も硬い硬さを意味する色として設定し、これらの間の硬さは硬さに応じて色表示部37に表示する色を変える構成にしても良い。なお、本実施の形態では固定刃15に硬さセンサ32を設けたが、可動刃16に設けても良い。
【0037】
そこで、本実施の形態では硬さを表示する画像としてのバーグラフ36をモニター7の右下部分等のように術者の気にならない部分に配置したので、モニター7の画面に表示される画像における患部の視覚情報の一部が失われるおそれがなく、患部の切除や、凝固が適切に行われているか判断するための情報を、術者によりわかりやすく表示することができる。
【0038】
また、図4は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)参照)の内視鏡下外科手術装置1の超音波メス2における処置部14の固定刃15に装着された硬さセンサ22の代わりに温度センサを利用したものである。なお、硬さセンサ22の代わりに利用する温度センサは、熱電対または赤外線式温度センサである。
【0039】
さらに、本実施の形態ではモニター7には温度センサで測定した温度の数値をそのまま画像化した数値データ38が表示される。なお、温度の数値データ38に代えて温度に応じて色の表示を変化させる図3(B)に示す色表示部37を設けても良い。例えば、30℃の時には色表示部37に青色を表示させ、120℃の時には色表示部37に赤色を表示させるように設定し、これらの間は色表示部37に表示させる色を連続的に変化させる構成にしても良い。
【0040】
そこで、本実施の形態ではモニター7に温度センサで測定した温度の数値をそのまま画像化した数値データ38を表示させるようにしたので、第1の実施の形態と同様に、患部の切除や凝固が適切に行われているか判断するための情報を、術者によりわかりやすく表示することができる効果が得られるうえ、本実施の形態では特に、モニター7の画面の数値データ38を目視することにより、生体の温度を確認しながら処置できるので、生体に過度な熱を加えること無く手術を進めることができ、より安全な治療が可能である。
【0041】
また、図5は本発明の第4の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)参照)の超音波メス2の代わりにバイポーラ方式の電気メス41を使用し、超音波駆動装置3の代わりに高周波発振器42を使用したものである。
【0042】
なお、本実施の形態の電気メス41は体内に挿入される挿入部12の先端部に配設された処置部43以外の部分は第1の実施の形態の超音波メス2と同様に構成されているので、第1の実施の形態の内視鏡下外科手術装置1と同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略する。
【0043】
また、電気メス41の処置部43には互いに絶縁された固定刃44と可動刃45とが設けられている。これらの固定刃44と可動刃45との間には高周波電流が流れ、固定刃44と可動刃45との間に把持された生体組織Hが切離されたり、疑固される等の処置が行われるようになっている。
【0044】
さらに、固定刃44には生体組織Hとの接触面に硬さセンサ22,22が配設され、可動刃45には生体組織Hとの接触面にインピーダンス検知部23,23が配設されている。
【0045】
そこで、本実施の形態では第1の実施の形態と同様にモニター7の画面上におけるその画面の大半を占める主画面26に内視鏡9による生体内組織の観察画像が表示され、この主画面26から分離されたモニター7の画面の右上の第1の副画面27aに硬さ検出ユニット4から入力された生体組織Hの硬さを示す画像、モニター7の右下の第2の副画面27bにインピーダンス検出ユニット5から入力された生体組織Hのインピーダンスを示す画像がそれぞれ表示されるので、モニター7の主画面26に表示される内視鏡9による生体内組織の観察画像の上にこの部分の生体組織Hの硬さの情報などが画像として重ねて表示されることがない。そのため、モニター7の主画面26に表示される画像における患部の視覚情報の一部が失われるおそれがなく、患部の切除や、凝固が適切に行われているか判断するための情報を、術者によりわかりやすく表示することができるので、従来のように処置している部分の生体組織Hの画像の上にこの部分の生体組織Hの硬さの情報を画像として重ねて表示する場合に比べてモニター7の画面を目視する術者に供給される情報量が多く、手術を進める上で処置が常に適切になる。
【0046】
なお、本実施の形態では硬さセンサ22及びインピーダンス検知部23のみを記述したが、第1〜第3の各実施の形態に示したMRIアンテナ、圧力センサ、温度センサなどはすべて適用可能である。
【0047】
また、図6は本発明の第5の実施の形態を示すものである。本実施の形態の内視鏡下外科手術装置51には内視鏡52と、2つのカメラヘッド53A,53Bと、カメラコントロールユニット54と、モニター55とから構成されている。
【0048】
さらに、内視鏡52には体内に挿入される細長い挿入部56の基端部に手元側の操作部57が配設されている。この手元側操作部57には端末部に可視光アイピース58が配設されている。そして、このアイピース58には第1のカメラヘッド53Aが連結されている。
【0049】
また、手元側操作部57の外周面にはライトガイド口金59と、赤外光アイピース60とが突設されている。ここで、赤外光アイピース60には第2のカメラヘッド53Bが連結されている。この第2のカメラヘッド53Bは第1のカメラヘッド53Aとともにカメラコントロールユニット54に連結されている。さらに、このカメラコントロールユニット54はモニター55に接続されている。
【0050】
また、ライトガイド口金59には、照明用としてバッテリータイプの光源装置61が着脱可能に連結されている。ここで、ライトガイド口金59から内視鏡52の内部を通り先端までライトガイド用グラスファイバー62が設けられており、光源装置61にて発生させられた光は内視鏡52の先端から出射されるようになっている。
【0051】
また、内視鏡52の手元側操作部57の内部には挿入部56の内部のレンズ系63を経由して手元側操作部57側に導光される1つの光路を2つの光路に分けるプリズム64が配設されている。そして、内視鏡52の観察像は挿入部56の内部のレンズ系63を経由して手元側操作部57側に導光されたのち、プリズム64で2つの光路に分けられる。このとき、一方の分岐光路はレンズ系63の光軸と同一方向に進み、内視鏡52の手元側操作部57の可視光アイピース58に導かれ、第1のカメラヘッド53A内のCCD65Aに結像される。
【0052】
また、プリズム64で分けられた別の分岐光路はレンズ系63の光軸と直角方向に進み、操作部57の赤外光アイピース60を通って第2のカメラヘッド53BのCCD65Bに結像される。なお、赤外光アイピース60の端部には赤外光よりも小さい波長の光をカットするフィルターからなるカバーガラス66が配設されている。従って、カバーガラス66を通過した光は赤外領域である。
【0053】
また、カメラコントロールユニット54は2つのカメラヘッド53A,53Bから入力される電気信号を映像信号に変換するとともに、モニター55の画面を主画面67と、この主画面67の四隅のいずれか、例えば本実施の形態では主画面67の左上に配置される副画面68とに分割し、可視光アイピース58を通過した画像を主画面67に表示し、カバーガラス66を通過した赤外光の強度、波長に応じてを強調した温度参照部の画像を副画面68に表示するように制御可能である。なお、モニター55の副画面68の温度参照部の画像は赤外光の強度、波長に対応させて赤外光発生部の温度がわかるように制御されている。
【0054】
そして、本実施の形態の内視鏡下外科手術装置51の使用時にはモニター55の画面上におけるその画面の大半を占める主画面67に内視鏡52による生体内組織の観察画像が表示され、患部の温度を画像化した赤外光画像がモニター55の画面の左上の副画面68に表示される。そのため、外科手術中、術者はモニター55の画面を目視することにより、患部及び患部をつかむ超音波メスまたは電気メス等の処置具の先端を確認しながら患部を切離することができる。この時、副画面68に表示される赤外光画像は患部の温度を画像化したものであり、術者は患部の表面の画像と温度を同時に見ることができる。
【0055】
そこで、上記構成のものにあっても第3実施の形態と同様に患部の切除や凝固が適切に行われているか判断するための情報を、術者によりわかりやすく表示することができる効果がある。
【0056】
なお、本実施の形態では主画面67と副画面68とを分けて表示するものとしたが、必要に応じて主画面(通常の画像)と副画面(赤外光強調画像)とを重ね合わせて表示できるように切り替え可能な構成としても良い。
【0057】
また、図7(A),(B)は本発明の第6の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)参照)の内視鏡下外科手術装置1におけるカメラコントロールユニット6の構成及び超音波駆動装置3との接続を次の通り変更したものである。
【0058】
すなわち、本実施の形態のカメラコントロールユニット71には図7(A)に示すように超音波駆動装置3と接続され、カメラコントロールユニット71によって作られた電気信号で超音波駆動装置3の出力を制御可能である。
【0059】
さらに、カメラコントロールユニット71は図7(B)に示すように、映像信号生成部72と、色抽出部73と、焼灼レベル判定部74 とから構成されている。ここで、カメラヘッド8から送られた電気信号は映像信号生成部72にて映像信号に変換され、モニター7及び色抽出部73に出力される。
【0060】
さらに、色抽出部73は映像信号の中で特定の色や輝度、例えば周辺に比べて著しく白かったり黒かったり、輝度が高い部分を抽出し、その情報を焼灼レベル判定部74 へと出力する。また、焼灼レベル判定部74 は抽出された映像信号から生体の焼灼レベルを判断し、そのレベルに応じた超音波メス制御信号を超音波駆動装置3へと伝達する。ここで、超音波メス制御信号により、超音波駆動装置3の出力を低くするように制御され、特に焼灼レベルが過度である場合は、出力を停止する。
【0061】
そして、本実施の形態の内視鏡下外科手術装置1の使用時には患部及び患部をつかむ超音波メス2の先端の内視鏡像を、内視鏡9に接続したカメラヘッド8及びカメラコントロールユニット71によってモニター7に画像化して表示される。そのため、外科手術中、術者はモニター7の画面を目視することにより、患部及び患部をつかむ超音波メス2の先端を確認しながら患部を切離することができる。この時、カメラコントロールユニット71の映像信号生成部72、色抽出部73、焼灼レベル判定部74 によって切離部位の焼灼レベルが判断され、適切なレベルに超音波駆動装置3の出力が制御される。
【0062】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、カメラコントロールユニット71の画像処理によって、超音波メス2の切離部位の焼灼レベルが判断されるとともに、適切なレベルに超音波駆動装置3の出力が制御されるので、切除や凝固が行われている部分へのダメージを少なくすることができ、常に安全な処置が可能である。しかも、同時に切離部位そのものの画像がモニター7の主画面26に表示されるとともに、生体組織Hの硬さや、インピーダンスもモニター7の副画面27a,27bで確認できるので、非常に安全に処置することができる。
【0063】
なお、本実施の形態では処置具として超音波メスを使用しているが、代わりに電気メスを使用してもよい。この場合には、超音波メス2は電気メスに変更し、超音波駆動装置3は高周波発振器に変更すればよい。この場合も上記と同様な効果を得られる。
【0064】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 生体内の画像をモニターに表示可能な観察系と、生体に切除や凝固等の処置を加える処置具とを備える内視鏡下外科手術装置において、観察系または処置具の少なくともいずれか一方に少なくとも一つの生体情報を検知するセンサを設け、モニターに生体内の画像とセンサにて得た生体情報を変換した画像を表示可能にしたことを特徴とする内視鏡下外科手術装置。
【0065】
(付記項2) 前記センサは観察系の内視鏡に接続した固体撮像素子であることを特徴とする付記項1の内視鏡下外科手術装置。
(付記項3) 前記内視鏡は、可視光のアイピースと赤外光のアイピースを備えたことを特徴とする付記項2の内視鏡下外科手術装置。
【0066】
(付記項4) 前記赤外光のアイピースには赤外光よりも小さい波長の光をカットするフィルターを備えたことを特徴とする付記項3の内視鏡下外科手術装置。
【0067】
(付記項5) 前記センサは処置具の先端に設けたことを特徴とする付記項1の内視鏡下外科手術装置。
(付記項6) 前記処置具は超音波メスまたは電気メスであることを特徴とする付記項1または5の内視鏡下外科手術装置。
【0068】
(付記項7) 前記センサは触覚情報を検知するセンサであることを特徴とする付記項5の内視鏡下外科手術装置。
(付記項8) 前記触覚情報を検知するセンサは、硬さセンサ、圧力センサであることを特徴とする付記項7の内視鏡下外科手術装置。
【0069】
(付記項9) 前記センサは生体の電気情報を検知するセンサであることを特徴とする付記項5の内視鏡下外科手術装置。
(付記項10) 前記生体の電気情報を検知するセンサは、インピーダンス検知センサであることを特徴とする付記項9の内視鏡下外科手術装置。
【0070】
(付記項11) 前記センサは生体の温度を測定する温度センサであることを特徴とする付記項5の内視鏡下外科手術装置。
(付記項12) 前記温度センサは熱電対または赤外線温度センサであることを特徴とする付記項11の内視鏡下外科手術装置。
【0071】
(付記項13) 前記モニターに表示される画像は、生体内の画像と、生体情報を変換した画像が同じモニター上の別々の位置に配置されることを特徴とする付記項1の内視鏡下外科手術装置。
【0072】
(付記項14) 前記観察系にて映像信号をつくるカメラコントロールユニットは、映像信号発生部以外に映像信号の輝度、色に応じて画像処理を行う処理部を有することを特徴とする付記項1の内視鏡下外科手術装置。
【0073】
(付記項15) 前記カメラコントロールユニットは、処理部によって超音波メスまたは電気メスの出力を制御する信号を生成可能であることを特徴とする付記項14の内視鏡下外科手術装置。
【0074】
(付記項16) 前記カメラコントロールユニットの処理部の出力は超音波メスまたは電気メスに入力可能であることを特徴とする付記項15の内視鏡下外科手術装置。
【0075】
(付記項17) 生体内組織の画像をモニタ表示可能な観察手段と、生体に切除や凝固などの処置を行う処置手段とを有する内視鏡下外科手術装置において、前記観察手段または前記処置手段の少なくとも一方に設けた、少なくとも一つの生体情報を検知する検知手段と、前記検知手段で得られた生体情報を前記モニタ上に画像情報として表示する生体情報表示手段とを具備し、前記モニタ上に、前記生体内組織の画像と前記生体情報とを表示可能にしたことを特徴とする内視鏡下外科手術装置。
【0076】
(付記項1〜17の従来技術) 本願は内視鏡下外科手術装置に関する。従来技術としては、特開平6−269391号公報を参照。
(付記項1〜17が解決しようとする課題) 特開平6−269391号公報の実施例には、処置具の先端に触覚センサを設け、この処置具によって得られ触覚情報がTVモニターの内視鏡画像に重ねあわせて表示される体腔内診断処置装置が開示されている。このような構成の体腔内診断処置装置は得られた触覚情報を認識しやすいものの、適切な処置が行えているかの確認或いはどのような処置をするべきか判断をするには情報が不足している。なぜなら、前記実施例では触覚情報を内視鏡画像に重ねあわせているため、本来の内視鏡画像が持っている視覚情報(色、明るさ等)が多少なりとも失われている。伝統的な開腹手術では、患部を目で直接確認し、手先の触覚によって患部の感触を確認して手術を進める。しかし、前記実施例では前述のごとく患部の視覚情報が失われているため、術者が患部の処置に関して正確な判断をしにくいという欠点がある。また、より正確な判断をするには、患部に関する情報は視覚情報や触覚情報だけではなく、他の情報(生体インピーダンスやMRI等)も必要である。
【0077】
(付記項1〜17の目的) 患部の切除や凝固が適切に行われているか判断するための情報を、術者によりわかりやすく表示する。
(付記項1〜17の課題を解決するための手段) 前記欠点を解消するため、本願は生体内の画像をモニターに表示可能な観察系と、生体に切除や凝固等の処置を加える処置具とを備える内視鏡下外科手術装置において、観察系または処置具の少なくともいずれか一方に少なくとも一つの生体情報を検知するセンサを設け、モニターに生体内の画像とセンサにて得た生体情報を変換した画像を表示可能にし、前記モニターに表示される画像は、生体内の画像と、生体情報を変換した画像が同じモニター上の別々の位置に配置される構成とした。この構成により、術者は処置を進める上で必要な全ての情報を1箇所のモニターから入手できる。
【0078】
(付記項1〜17の効果) 本願の付記項により、患部の切除や凝固が適切に行われているか判断するための情報が1箇所によりわかりやすく表示されるので、術者は現在行っている処置が適切か否か容易に判断でき、手術を安全確実に進めることができる。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば以上説明したように本発明によれば、観察手段または処置手段の少なくとも一方に生体情報を検知する検知手段を設け、この検知手段で得られた生体情報を生体情報表示手段によってモニタの画面上に画像情報として表示するとともに、表示領域分割手段によってモニタの画面上に、生体内組織の内視鏡画像の表示領域と、生体情報の画像情報の表示領域とを分割するようにしたので、患部の切除や、凝固が適切に行われているか判断するための情報が1つのモニタの画面上に、わかりやすく表示される。そのため、術者が処置を進める上で必要な情報を1つのモニターから全て入手することができ、術者が現在行っている処置が適切か否かを容易に判断でき、外科手術を安全確実に進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すもので、(A)は内視鏡下外科手術装置全体の概略構成図、(B)はモニタの画面上に表示される画像の表示状態を示す正面図。
【図2】 本発明の第2の実施の形態の要部構成を示す縦断面図。
【図3】 (A)は第2の実施の形態のモニタの画面上に表示される画像の表示状態を示す正面図、(B)はモニタの画面上に表示される画像の表示状態の変形例を示す正面図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態のモニタの画面上に表示される画像の表示状態を示す正面図。
【図5】 本発明の第4の実施の形態の内視鏡下外科手術装置全体の概略構成図。
【図6】 本発明の第5の実施の形態の内視鏡下外科手術装置全体の概略構成図。
【図7】 本発明の第6の実施の形態を示すもので、(A)は内視鏡下外科手術装置全体の概略構成図、(B)はカメラコントロールユニットの概略構成図。
【符号の説明】
2 超音波メス(処置手段)
4 硬さ検出ユニット(生体情報表示手段)
5 インピーダンス検出ユニット(生体情報表示手段)
6 カメラコントロールユニット(表示領域分割手段)
7 モニター
9 内視鏡(観察手段)
22 硬さセンサ(検知手段)
23 インピーダンス検知部(検知手段)
26 主画面(生体内組織の観察画像の表示領域)
27a 第1の副画面(生体情報の画像情報の表示領域)
27b 第2の副画面(生体情報の画像情報の表示領域)
Claims (7)
- 生体内組織の画像をモニタの画面に表示可能な観察手段と、
生体に切除や、凝固などの処置を行う処置手段とを有する内視鏡下外科手術装置において、
前記処置手段は、体内に挿入される細長い挿入部の先端部に生体組織を挟む一対の刃を有する処置部が設けられ、前記処置部の一方の刃における生体組織との接触部に配置され、生体情報を検知する第1の生体情報検知手段と、前記処置部の他方の刃における生体組織との接触部に配置され、生体情報を検知する第2の生体情報検知手段とを有する検知手段が設けられるとともに、
前記検知手段で得られた生体情報を前記モニタの画面上に画像情報として表示する生体情報表示手段と、
前記モニタの画面上に、前記観察手段による前記生体内組織の観察画像の表示領域と、前記生体情報表示手段の画像情報の表示領域とを分割する表示領域分割手段と
を設けたことを特徴とする内視鏡下外科手術装置。 - 前記処置手段は、超音波メスまたは電気メスであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡下外科手術装置。
- 前記検知手段は、前記第1の生体情報検知手段が触覚情報を検知するセンサであり、前記第2の生体情報検知手段が生体の電気情報を検知するセンサであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡下外科手術装置。
- 前記触覚情報を検知するセンサは、硬さセンサまたは圧力センサであることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡下外科手術装置。
- 前記電気情報を検知するセンサは、インピーダンス検知センサであることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡下外科手術装置。
- 前記検知手段は、前記第1の生体情報検知手段が生体の温度を測定する温度センサであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡下外科手術装置。
- 前記温度センサは、熱電対または赤外線温度センサであることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡下外科手術装置。
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