JP4435021B2 - 医用画像管理表示システム及びその管理表示方法 - Google Patents

Description

本発明は、医用画像データを保管する画像保管サーバ及びこれとネットワークを介して接続された画像表示手段から構築される画像保管表示システム及びその画像保管表示方法に関する。

医用画像診断は、ＣＴ（Computed Tomography）、ＣＲ（Computed Radiography）、ＭＲ（Magnetic Resonance）及びＤＲ（Digital Radiography）等のモダリティ（医用撮像装置）により撮影された医用画像をフィルムに出力したり、画像表示手段に表示したりして医師が診断（読影）するものである。

近年、ＰＡＣＳ（Picture Archiving and Communication System）等の医用画像データ管理システムが普及している。ＰＡＣＳによって、病院等の医療施設の画像保管サーバと、ワークステーション等の画像表示可能な画像表示手段とをネットワーク接続することで、医用画像データを通信可能とするシステムが構築されている。

画像保管サーバでは、予め、単一のモダリティの医用画像と、その医用画像の読影に最適と思われる画面上の表示形態（レイアウト）とをそれぞれ対応付けて記憶する。所要のモダリティが選択されると、その単一のモダリティに関して最適な表示形態にてＰＡＣＳ上の画像表示手段に医用画像が表示される（例えば、特許文献１参照。）。

例えば、ある患者に関する複数のＣＴ画像をＰＡＣＳ上の画像表示手段に表示し、ユーザが、複数のＣＴ画像を任意に、頭部、胸部及び腹部といったシリーズに分け、画像表示手段にて表示形態の変更を行なっている。
特開平４−４９９４５号公報

しかしながら、モダリティから取得した複数の医用画像の読影では、クライアントビューア側で読影し易い表示形態に表示変更する必要がありユーザの作業負担が大きかった。また、近年では、マルチスライスＣＴ等、全身を簡易かつ迅速にスキャンできる装置が登場し、一連の検査データから取得される医用画像をユーザがシリーズに分けることが困難になってきている。よって、シリーズ情報が適切に設定されていない場合が増えてきており、ユーザの読影に不具合を生じさせていた。

また、ユーザによるシリーズ分けが行なわれると、シリーズ分けされた医用画像の画像認識番号は画像データサーバ側のデータベースに保管する必要がある。加えてデータベースに保管された画像認識番号をクライアントビューア側に表示する必要がある。よって、画像認識番号の送受信によりネットワークに負荷がかかっていた。

一方、複数のモダリティを扱うマルチモダリティビューアでは、ある患者について複数のモダリティによって作成した画像を、同一画面上に並べる効率的な表示が望まれる場合がある。しかし、従来の技術によると、単一のモダリティの最適化表示における表示形態になっていたので、初期表示で画面上に医用画像が重なって表示されたりしていた。よって、画像表示手段側で読影し易い表示形態に表示変更する必要がありユーザの作業効率が悪かった。

また、クライアントビューア側で読影し易い表示形態に表示変更する場合、クライアントビューア側にアプリケーションを作りこむしかなかった。さらに、マルチモダリティビューアでは、ＣＡＤ（Computer Aided Diagnosis or Detection）等の画像データで、クライアントビューアの画面に類似画像を表示する場合や、目的の画像を囲んで類似画像を並べることが望まれる場合もある。また、今後、新しい種別で今までにはない表示形態を要求されることも予想され、クライアントビューア側のアプリケーションも多種多様化することが予想される。

本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、医用画像の適切な表示形態を初期表示として供給し、ユーザの作業効率を向上できる医用画像管理表示システム及びその管理表示方法を提供することを目的とする。

また、本発明の他の目的は、検査内のシリーズ分けによる画像認識番号を保管する必要がなくなり、ネットワーク負荷を軽減できる医用画像管理表示システム及びその管理表示方法を提供することにある。

本発明に係る医用画像管理表示システムは、上述した課題を解決するために、医用画像データを含む画像ファイルを作成するモダリティと、前記前記画像ファイルに、画面分割及び医用画像のコマ位置を少なくとももつ表示形態情報を対応付ける表示形態情報対応付手段と、前記表示形態情報対応付手段で前記画像ファイルに対応付けられた前記表示形態情報に従って、前記画像ファイルに含まれる医用画像データを医用画像として画面上に表示する画像表示手段とを備えた。

本発明に係る医用画像管理表示方法は、上述した課題を解決するために、医用画像データを含む画像ファイルが作成される画像ファイル作成工程と、前記画像ファイル作成工程にて作成された画像ファイルに、画面分割及び医用画像のコマ位置を少なくとももつ表示形態情報が対応付けられる表示形態情報対応付工程と、前記画像ファイルに対応された前記表示形態情報に従って、前記画像ファイルに含まれる医用画像データが医用画像として表示される表示工程とを有する。

本発明に係る医用画像管理表示システム及びその管理表示方法によると、医用画像の適切な表示形態を初期表示として供給できるので、ユーザの作業効率を向上できる。

本発明に係る医用画像管理表示システム及びその管理表示方法によると、検査内のシリーズ分けによる画像認識番号を保管する必要がなくなり、ネットワーク負荷を軽減できる。

本発明に係る医用画像管理表示システム及びその管理表示方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。

図１及び図３は、本発明に係る医用画像管理表示システムの第１実施の形態を示し、図１は、医用画像管理表示システムの全体的な概要を示す図である。

図１は、医療施設Ｈ_１を示し、医療施設Ｈ_１，Ｈ_２，…，Ｈ_ｎ（医療施設Ｈ_１及びＨ_２のみ図示する）はネットワークＮにてデータ通信可能に接続されている。ネットワークＮは、公衆回線（ＩＳＤＮを含む）や専用回線のような回線接続であっても、また、インターネットのような開かれたネットワークでもよい。

医療施設Ｈ_１には、撮影によってビットマップデータ等の医用画像データを発生させその医用画像データ毎に医用画像ファイルの一態様であるＤＩＣＯＭ（Digital Imaging and Communication in Medicine）ファイルを生成するモダリティ（医用撮像装置）９と、本発明に係る医用画像管理表示システム１０とを有する。

モダリティ９としては、例えばＣＴ（Computed Tomography）９ａ、ＭＲ（Magnetic Resonance）９ｂ、ＣＲ（Computed Radiography）９ｃ及びＤＲ（Digital Radiography）９ｄ等が挙げられる。

医用画像管理表示システム１０には、モダリティ９で生成したＤＩＣＯＭファイルを取得し、このＤＩＣＯＭファイルを保管及び管理する画像保管サーバ１２と、この画像保管サーバ１２からＤＩＣＯＭファイルをロードして医用画像を表示する画像表示手段としてのクライアントビューア１３と、ネットワークＮを介して医療施設Ｈ_２とデータ通信可能とする通信手段としてのアクセスルータ１４とが備えられる。

病院等の医療施設の画像保管サーバ１２と、ワークステーション等の画像表示可能なクライアントビューア１３とをネットワーク接続することで、ＰＡＣＳ（Picture Archiving and Communication System）等の医用画像データ管理システムが構築されている。

なお、ＤＩＣＯＭファイルは、必ずしもモダリティ９で生成する必要はなく、例えば画像保管サーバ１２で生成してもよい。

クライアントビューア１３は、図１に示すように医療施設Ｈ_１内に１つ設けられることもあるが、医療施設Ｈ_１内に複数設けられることもある。また、クライアントビューア１３には、ＤＩＣＯＭファイルをロードして医用画像の表示形態（レイアウト）を解析して表示するアプリケーションソフトであるＷｅｂブラウザ（図示しない）や、画像保管サーバ１２から読影等の目的でロードした医用画像と共に、画像のコマ数や画像処理等の画像表示や処理に関する命令に対応付けたアイコンやボタン等のグラフィカルな要素を、マウス等のポインティング・デバイスを用いて操作し入力する方式の図示しないＧＵＩ（Graphical User Interface）を有している。

ここで、モダリティ９にて生成するＤＩＣＯＭファイルとは、ＤＩＣＯＭ規格に従って生成されたファイルである。ＤＩＣＯＭ規格とは、医用情報を共通化するために米国で標準化された規格である。

図２は、ＤＩＣＯＭファイルの構造の一例を示す図である。

図２に示すように、モダリティ９で生成する医用画像データ毎のＤＩＣＯＭファイルはブランク領域、付帯情報領域及び画像データ領域から構成される。ＤＩＣＯＭファイルの付帯情報領域はデータエレメントの集合体から構成され、それぞれのデータエレメントには標準タグ（グループ番号及びエレメント番号）及びそのタグ情報（データ長及びデータ）が含まれている。タグ情報は、患者情報、撮影条件情報、画像情報及び表示情報等の医用画像に関する各種の属性情報である。

患者情報は、患者氏名、患者ＩＤ（IDentification）及び生年月日等の患者を特定する情報を含み、撮影条件情報は、一次取得画像及び二次取得画像等の画像タイプ、撮影部位、モダリティ９の撮影時のＸ線電流値及び電圧値等の撮影状況に関する情報を含む。また、画像情報は、検査ＩＤ及びモダリティ９の種類等を示す情報を含み、表示情報は、画像のコントラスト、画像の並び順や配列及びシリーズ番号（医用画像の属するグループＩＤ）等の情報を含み、その他の情報として、各ＤＩＣＯＭファイルのファイルコード等を含んでいる。

例えば、ある医用画像データにおけるＤＩＣＯＭファイルの付帯情報領域に、患者氏名を表す標準タグ（0010,0010）及びそのタグ情報（TOKKYO TARO）と、患者ＩＤを表す標準タグ（aaaa,0001）及びそのタグ情報（123456789-0）と、患者の生年月日を表す標準タグ（bbbb,0002）及びそのタグ情報（1942/12/25）と、画像のモダリティを表す標準タグ（cccc,0003）及びそのタグ情報（CT）と、画像を一意に識別するＩＤを表す標準タグ（dddd,0004）及びそのタグ情報（1111.2222.3333.4444）と、検査コメントを表す標準タグ（eeee,0005）と、以降に続くデータが画像データであることを表す標準タグ（ffff,0006）とがそれぞれ埋め込まれている。検査コメントを表す標準タグのタグ情報は、使用頻度の少ないものとして空白であるとする。なお、データエレメントに含まれるタグ及びデータ長はバイナリ形式の数値で埋め込まれ、データはテキスト形式の文字列又はバイナリ形式の数値で埋め込まれる。

また、図１に示されたモダリティ９、画像保管サーバ１２、クライアントビューア１３及びアクセスルータ１４は、医療施設Ｈ_１内のネットワークとしてのＬＡＮ（Local Area Network）１５を介してデータ通信可能とする。

なお、モダリティ９にて生成されたＤＩＣＯＭファイルをＦＤ、ＣＤ−ＲＯＭ及びフラッシュメモリ等の記録媒体に記録し、この記録媒体を介して画像保管サーバ１２がＤＩＣＯＭファイルを取得するように構成してもよい。

図３は、画像保管サーバ１２を示すブロック図である。

図３に示された画像保管サーバ１２には、モダリティ９で生成したＤＩＣＯＭファイルを、ＬＡＮ１５を介して受信する画像ファイル受信手段２１と、この画像ファイル受信手段２１で受信したＤＩＣＯＭファイルを保管する画像ファイル保管手段２２と、クライアントビューア１３のＷｅｂブラウザ（図示しない）からの要求に応じて、要求されたＤＩＣＯＭファイルを画像ファイル保管手段２２から検索してそのＤＩＣＯＭファイルを送信するＷｅｂサービス手段２３と、ＤＩＣＯＭファイルに、画面分割及び医用画像のコマ位置を少なくとももつ表示形態情報を対応付ける表示形態情報対応付手段２４とが設けられる。この表示形態情報対応付手段２４には、例えば、医療施設Ｈ_１内のクライアントビューア１３又は医療施設Ｈ_２内のビューアから医用画像の表示形態情報を受信する表示形態情報受信手段２５と、この表示形態情報受信手段２５で受信した表示形態情報を画像ファイル保管手段２２のＤＩＣＯＭファイルに埋め込む表示形態情報埋込手段２６とが設けられる。なお、ＤＩＣＯＭファイルへの表示形態情報の対応付けは、ＤＩＣＯＭファイルに表示形態情報を埋め込む場合に限定されるものではない。例えば、表示形態情報対応付手段２４に表示形態情報とＤＩＣＯＭファイルとを関連付けるデータベースをもたせ、クライアントビューア１３からの表示要求に応じたＤＩＣＯＭファイルを、データベース中の表示形態情報に従って表示させることもできる。

画像ファイル保管手段２２は、表示形態情報埋込手段２６で生成した表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦを保管することができ、クライアントビューア１３からの要求に応じて、要求された表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦを画像ファイル保管手段２２から検索し、Ｗｅｂサービス手段２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３や、ネットワークＮを介して医療施設Ｈ_２に送信できるようになっている。

ここで、モダリティ９において、このモダリティ９で作成する画像ファイルを基にした医用画像をクライアントビューア１３の画面上に単独表示する場合の表示形態情報を画像ファイルに埋め込むようにしてもよい。

続いて、医用画像管理表示システム１０を用いた医用画像管理表示方法について、図４に示されたフローチャートを用いて説明する。なお、モダリティ９として、ＣＴ９ａを用いた場合の医用画像管理表示方法を説明するが、特にＣＴ９ａに限定されるものではない。

まず、図１に示されたＣＴ９ａで患者毎に撮影が行なわれ、作成した複数のＣＴ画像データから、ＣＴ画像データ毎に別々のＤＩＣＯＭファイルが生成される。このＤＩＣＯＭファイルは、図２に示すように、ブランク領域、付帯情報領域及び画像データ領域から構成され、付帯情報領域のデータエレメントにＤＩＣＯＭ規格が規定した標準タグ及びそのタグ情報をもっている。なお、データエレメントには、タグ及びデータ長がバイナリ形式の数値で埋め込まれ、データがテキスト形式の文字列又はバイナリ形式の数値で埋め込まれる。

制御装置（図示しない）の制御によってＤＩＣＯＭファイルは、ＬＡＮ１５を介して、図３に示された画像保管サーバ１２の画像ファイル受信手段２１で受信され、画像ファイル保管手段２２に入力され、保管される（ステップＳ１）。なお、ＣＴ９ａで生成されたＤＩＣＯＭファイルをＦＤ、ＣＤ−ＲＯＭ及びフラッシュメモリ等の記録媒体に記録し、この記録媒体を介して画像保管サーバ１２がＤＩＣＯＭファイルを取得するようにしてもよい。

さらに、医者及び看護婦等のユーザは、電源を投入してクライアントビューア１３を立ち上げ、マウス等のポインティング・デバイス（図示しない）を操作して、画像保管サーバ１２に、所要患者、例えば患者Ｍに関する医用画像の表示要求を行なう。

ステップＳ１によって画像ファイル保管手段２２に保管されたＤＩＣＯＭファイルから、患者Ｍに関するＤＩＣＯＭファイルが検索される。検索された患者Ｍに関するＤＩＣＯＭファイルは、Ｗｅｂサービス手段２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。例えば、患者Ｍに関してＣＴ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルが保管されている場合、ＣＴ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルがクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。このようにして送信されたＤＩＣＯＭファイルによって、クライアントビューア１３の画面上には、患者Ｍに関する医用画像であるＣＴ画像が表示される（ステップＳ２）。

ユーザは、患者ＭのＣＴ画像を見やすくするために、マウス等のポインティング・デバイスを介してＧＵＩ上でＣＴ画像を操作してＣＴ画像のドラッグ及びドロップ等を行ない、表示形態、例えば画面分割、ＣＴ画像のコマ位置、ＣＴ画像のスタック表示有無及びＣＴ画像のスタック表示の段、の変更を行なう。ここで、ＣＴ撮影では、一回の検査で複数の部位を撮影することもある。この場合にユーザは、一つの検査の下位グループとして、ＣＴ画像を撮影部位毎のシリーズ毎に分類するために表示形態を変更したりする。

図５は、クライアントビューア１３の画面上で表示形態変更されたＣＴ画像の表示形態の一例を示す図である。

図５は、ステップＳ２にて表示された患者ＭのＣＴ画像の表示形態をユーザが見やすいように変更して、表示形態変更後の医用画像、例えば６つのＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１，Ｐ_ＣＴ−２，Ｐ_ＣＴ−３，Ｐ_ＣＴ−４，Ｐ_ＣＴ−５及びＰ_ＣＴ−６を表示した表示画面である。

図５に示された表示画面はユーザによって「2×2」に分割されており、その「(1,1)」のコマに、スタック表示なしでＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１が表示されている。

また、「2×2」に分割された「(1,2)」のコマに、スタック表示１段目でＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−２が表示されている。加えて、スタック表示２段目でＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−３が表示されている。

さらに、「2×2」に分割された「(2,1)」のコマに、スタック表示１段目でＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−４が表示されている。加えて、スタック表示２段目でＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−５が、スタック表示３段目でＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−６がそれぞれ表示されている。

次いで、ユーザによって、表示形態情報の出力行為、例えばクライアントビューア１３の画面上の出力ボタンのクリック、が行なわれる。表示形態情報の出力行為が行なわれると、表示形態情報の出力行為時、クライアントビューア１３の画面上の表示形態が確定される（ステップＳ３）。

画面上の表示形態が確定されると、確定後のＣＴ画像Ｐ_ＣＴの表示形態情報Ｉ_ＣＴ（Ｉ_ＣＴ−１，Ｉ_ＣＴ−２，Ｉ_ＣＴ−３，Ｉ_ＣＴ−４，Ｉ_ＣＴ−５及びＩ_ＣＴ−６）が、クライアントビューア１３からＬＡＮ１５を介して画像保管サーバ１２の表示形態情報受信手段２５に送信される。

図６は、表示形態情報Ｉ_ＣＴの一例を表として示す図である。

図６は、図５の表示画面に示したように、画面上でＣＴ画像Ｐ_ＣＴの表示形態が確定された後のＣＴ画像毎の表示形態情報Ｉ_ＣＴ（Ｉ_ＣＴ−１，Ｉ_ＣＴ−２，Ｉ_ＣＴ−３，Ｉ_ＣＴ−４，Ｉ_ＣＴ−５及びＩ_ＣＴ−６）を示す。表示形態情報Ｉ_ＣＴは、画面分割、コマ位置、スタック表示有無及びスタック表示位置の情報からなる。

例えば、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１は、画面分割「2×2」、コマ位置「(1,1)」及びスタック表示無し「S0」を示す「2×2，(1,1)，S0」、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−２の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−２は、画面分割「2×2」、コマ位置「(1,2)」及びスタック表示１段目「S1」を示す「2×2，(1,2)，S1」、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−３の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−３は、画面分割「2×2」、コマ位置「(1,2)」及びスタック表示２段目「S2」を示す「2×2，(1,2)，S2」、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−４の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−４は、画面分割「2×2」、コマ位置「(2,1)」及びスタック表示１段目「S1」を示す「2×2，(2,1)，S1」、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−５の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−５は、画面分割「2×2」、コマ位置「(2,1)」及びスタック表示「S2」２段目を示す「2×2，(2,1)，S2」、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−６の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−６は、画面分割「2×2」、コマ位置「(2,1)」及びスタック表示３段目「S3」を示す「2×2，(2,1)，S3」であるとする。

次いで、図３に示したクライアントビューア１３から送信された表示形態情報Ｉは、画像保管サーバ１２の表示形態情報受信手段２５で受信される（ステップＳ４）。この表示形態情報受信手段２５で受信された表示形態情報Ｉは表示形態情報埋込手段２６に入力される。この表示形態情報埋込手段２６では、ステップＳ３で表示形態が確定した医用画像の基となるＤＩＣＯＭファイルに、ステップＳ４にて受信した表示形態情報Ｉが埋め込まれ、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦが生成される（ステップＳ５）。なお、データエレメントには、タグ及びデータ長がバイナリ形式の数値で埋め込まれ、データがテキスト形式の文字列又はバイナリ形式の数値で埋め込まれる。

ここで、ステップＳ３では、モダリティ９、ステーション名、ＡＥ（Application Entity）タイトル及び画像種別等によって表示形態情報を選択するようにしてもよい。その場合、ステップＳ５にてサーバ１２が自動的に表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦを生成する。

図７は、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴの構造例を示す図である。

図７は、ＣＴ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルの付帯情報領域に、表示形態情報埋込手段２６で入力した表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１を埋め込んだ表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１の構造を示す。ステップＳ３で画面上のＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１から確定した表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１は、ＤＩＣＯＭファイルの付帯情報領域であって、使用頻度が少なく空白となっている標準タグのタグ情報として埋め込まれる。

なお、ここでは、ＤＩＣＯＭファイルの付帯情報領域であって、空白となっているタグ情報として表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１を埋め込む場合を説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば、ＤＩＣＯＭファイルの付帯情報領域であって、独自のデータを設定できるプライベートタグのタグ情報として表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１を埋め込むようにしてもよい。また、ＤＩＣＯＭファイルのブランク領域に表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１を埋め込むようにしてもよい。

図３に示された画像保管サーバ１２の画像ファイル保管手段２２には、表示形態情報埋込手段２６にて生成された表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦが入力され、保管される（ステップＳ６）。画像保管サーバ１２は、医用画像の表示要求の待機状態となり、クライアントビューア１３から医用画像の表示要求があるか否かを判断する（ステップＳ７）。

ここで、医用画像の表示要求は、図１に示された医療施設Ｈ_１内のクライアントビューア１３からの他、医療施設Ｈ_１内の他のクライアントビューア及びネットワークＮ網を形成する他の医療施設Ｈ_ｎからもなされるものとする。

ステップＳ７の判断にてＹｅｓ、すなわち、クライアントビューア１３から患者Ｍに関して医用画像の表示要求がある場合、ステップＳ６によって画像ファイル保管手段２２に保管された表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦから、患者Ｍに関する表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦが検索される。検索された患者Ｍに関する表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦは、Ｗｅｂサービス手段２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。例えば、患者Ｍに関して６つのＣＴ画像データを含む６つの表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１，Ｆ_ＣＴ−２，Ｆ_ＣＴ−３，Ｆ_ＣＴ−４，Ｆ_ＣＴ−５及びＦ_ＣＴ−６が保管されている場合、それら表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１，Ｆ_ＣＴ−２，Ｆ_ＣＴ−３，Ｆ_ＣＴ−４，Ｆ_ＣＴ−５及びＦ_ＣＴ−６が、Ｗｅｂサービス部２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。

クライアントビューア１３の画面には、クライアントビューア１３で一旦確定され、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１，Ｆ_ＣＴ−２，Ｆ_ＣＴ−３，Ｆ_ＣＴ−４，Ｆ_ＣＴ−５及びＦ_ＣＴ−６に埋め込まれた表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１，Ｉ_ＣＴ−２，Ｉ_ＣＴ−３，Ｉ_ＣＴ−４，Ｉ_ＣＴ−５及びＩ_ＣＴ−６に従って表示される。すなわち、クライアントビューア１３の画面には、図５に示す画面と同様の表示形態で、患者ＭのＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１，Ｐ_ＣＴ−２，Ｐ_ＣＴ−３，Ｐ_ＣＴ−４，Ｐ_ＣＴ−５及びＰ_ＣＴ−６がそれぞれ初期表示される（ステップＳ８）。

なお、ステップＳ８にて表示された患者ＭのＣＴ画像Ｐ_ＣＴについても、ユーザは、患者ＭのＣＴ画像を見やすくするために、再度マウス等のポインティング・デバイスを介してＧＵＩ上でＣＴ画像を操作し、ドラッグ及びドロップ等を行なってもよい。そして、表示形態出力行為を行ない、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴのタグ情報に、再度確定された表示形態情報を更新して、ステップＳ６に戻る。

一方、ステップＳ７の判断にてＮｏ、すなわち、クライアントビューア１３からに関する医用画像の表示要求がない場合、ステップＳ７に戻り、画像保管サーバ１２は、医用画像の表示要求の待機状態となる。

また、ＣＴ９ａ以外のモダリティ９で撮影された場合の医用画像についても、ＣＴ９ａで説明したように、医用画像が表示形態情報に従って表示される。

図８は、医用画像管理表示システム１０を用いた医用画像管理表示方法の変形例を示したフローチャートである。医用画像管理表示方法の本変形例のシステム構成は、図１及び図３のシステム構成と同様であるので説明を省略する。また、以下の説明は、マルチモダリティにて撮影した医用画像を並べて表示する場合である。なお、モダリティ９として、ＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃを組み合わせたマルチモダリティの場合の医用画像管理表示方法を説明するが、特にＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃの組み合わせに限定されるものではない。

まず、図１に示されたＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃでそれぞれ患者毎に撮影が行なわれ、作成した医用画像データから、医用画像データ毎に別々のＤＩＣＯＭファイルが生成される。

制御装置（図示しない）の制御によってＤＩＣＯＭファイルは、ＬＡＮ１５を介して、図３に示された画像保管サーバ１２の画像ファイル受信手段２１で受信され、画像ファイル保管手段２２に入力され、保管される（ステップＳ１１）。

さらに、医者及び看護婦等のユーザは、電源を投入してクライアントビューア１３を立ち上げ、マウス等のポインティング・デバイス（図示しない）を操作して、画像保管サーバ１２に患者Ｍに関する医用画像の表示要求を行なう。

ステップＳ１１によって画像ファイル保管手段２２に保管されたＤＩＣＯＭファイルから、患者Ｍに関するＤＩＣＯＭファイルが検索される。検索された患者Ｍに関するＤＩＣＯＭファイルは、Ｗｅｂサービス手段２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。例えば、患者Ｍに関してＣＴ画像データ、ＭＲ画像データ及びＣＲ画像データを含む表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルが保管されている場合、ＣＴ画像データ、ＭＲ画像データ及びＣＲ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルがクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。このようにして送信されたＤＩＣＯＭ画像ファイルによって、クライアントビューア１３の画面上には、患者Ｍの医用画像であるＣＴ画像、ＭＲ画像及びＣＲ画像が表示される（ステップＳ１２）。

ユーザは、患者Ｍの医用画像を見やすくするために、マウス等のポインティング・デバイスを介してＧＵＩ上で医用画像を操作して医用画像のドラッグ及びドロップ等を行ない、表示形態、例えば画面分割、医用画像のコマ位置、医用画像のスタック表示有無、医用画像のスタック表示の段及び医用画像の拡大率、の変更を行なう。

図９は、クライアントビューア１３の画面上で表示形態変更された医用画像の表示形態の一例を示す図である。

図９は、ステップＳ１２にて表示された医用画像の表示形態をユーザが見やすいように変更して、表示形態変更後の医用画像、例えば２つのＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１及びＰ_ＣＴ−２と、３つのＭＲ画像Ｐ_ＭＲ−１，Ｐ_ＭＲ−２及びＰ_ＭＲ−３と、１つのＣＲ画像Ｐ_ＣＲとを表示した表示画面である。

図９に示された表示画面はユーザによって「2×2」に分割されており、その「(1,2)」のコマに、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１及びＰ_ＣＴ−２がスタック表示ありで、拡大率「0.5」で表示されている。

また、「2×2」に分割された「(2,2)」のコマに、ＭＲ画像Ｐ_ＭＲ−１，Ｐ_ＭＲ−２及びＰ_ＭＲ−３がスタック表示ありで、拡大率「1」で表示されている。

さらに、「2×2」に分割された「(1,1)-(2,1)」のコマに、ＣＲ画像Ｐ_ＣＲがスタック表示なしで、拡大率「1」で表示されている。

次いで、ユーザによって、表示形態情報の出力行為、例えばクライアントビューア１３の画面上の出力ボタンのクリック、が行なわれる。表示形態情報の出力行為が行なわれると、表示形態情報の出力行為時、クライアントビューア１３の画面上の表示形態が確定される（ステップＳ１３）。

画面上の表示形態が確定されると、確定後の医用画像の表示形態情報Ｉ（Ｉ_ＣＴ−１，Ｉ_ＣＴ−２，Ｉ_ＭＲ−１，Ｉ_ＭＲ−２，Ｉ_ＭＲ−３及びＩ_ＣＲ）は、クライアントビューア１３からＬＡＮ１５を介して画像保管サーバ１２の表示形態情報受信手段２５に送信される。

図１０は、表示形態情報Ｉの一例を表として示す図である。

図１０（ａ）は、図９の表示画面に表示したように、画面上で表示形態が確定された後の医用画像毎の表示形態情報Ｉ（Ｉ_ＣＴ−１，Ｉ_ＣＴ−２，Ｉ_ＭＲ−１，Ｉ_ＭＲ−２，Ｉ_ＭＲ−３及びＩ_ＣＲ）を示す。表示形態情報Ｉは、画面分割、コマ位置、スタック表示有無及び拡大率の情報からなる。

例えば、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１及びＰ_ＣＴ−２の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１及びＩ_ＣＴ−２は、画面分割「2×2」、コマ位置「(1,2)」、スタック表示あり「S」及び拡大率「0.5」を示す「2×2，(1,2)，S，0.5」、ＭＲ画像Ｐ_ＭＲ−１，Ｐ_ＭＲ−２及びＰ_ＭＲ−３の表示形態情報Ｉ_ＭＲ−１、Ｉ_ＭＲ−２及びＩ_ＭＲ−３は、画面分割「2×2」、コマ位置「(2,2)」、スタック表示あり「S」及び拡大率「1」を示す「2×2，(2,2)，S，1」、また、ＣＲ画像Ｐ_ＣＲの表示形態情報Ｉ_ＣＲは、画面分割「2×2」、コマ位置「(1,1)-(2,1)」、スタック表示なし「0」及び拡大率「1」を示す「2×2，(1,1)-(2,1)，0，1」であるとする。

なお、図９に示されるように、クライアントビューア１３の同一画面上に異なるモダリティ９で作成した医用画像を並べて表示する場合、医用画像毎の表示形態情報Ｉを統一して表現してもよい。例えば、同一画面上にＣＴ画像、ＭＲ画像及びＣＲ画像を並べて表示する場合、図１０（ｂ）に示すように、ＣＴ画像、ＭＲ画像及びＣＲ画像の表示形態情報Ｉを、画面分割「2×2」と、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴのコマ位置「CT-(1,2)」、スタック表示あり「CT-S」及び拡大率「CT-0.5」と、ＭＲ画像Ｐ_ＭＲのコマ位置「MR-(2,2)」、スタック表示あり「MR-S」及び拡大率「MR-1」と、ＣＲ画像Ｐ_ＣＲのコマ位置「CR-(1,1)-(2,1)」、スタック表示なし「CR-0」及び拡大率「CR-1」とを示す「2×2，CT-(1,2)，CT-S，CT-0.5，MR-(2,2)，MR-S，MR-1，CR-(1,1)-(2,1)，CR-0，CR-1」として統一して表現する。

次いで、図３に示したクライアントビューア１３から送信された表示形態情報Ｉは、画像保管サーバ１２の表示形態情報受信手段２５で受信される（ステップＳ１４）。この表示形態情報受信手段２５で受信された表示形態情報Ｉは表示形態情報埋込手段２６に入力される。この表示形態情報埋込手段２６では、ステップＳ１３で表示形態が確定した医用画像の基となるＤＩＣＯＭファイルに、ステップＳ１４にて受信した表示形態情報Ｉが埋め込まれ、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦが生成される（ステップＳ１５）。なお、表示形態データエレメントには、タグ及びデータ長がバイナリ形式の数値で埋め込まれ、データがテキスト形式の文字列又はバイナリ形式の数値で埋め込まれる。

画像保管サーバ１２のファイル保管手段２２には、表示形態情報埋込手段２６にて生成された表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦが入力され、保管される（ステップＳ１６）。画像保管サーバ１２は、医用画像の表示要求の待機状態となり、クライアントビューア１３から医用画像の表示要求があるか否かを判断する（ステップＳ１７）。

ステップＳ１７の判断にてＹｅｓ、すなわち、クライアントビューア１３から患者Ｍに関する医用画像の表示要求がある場合、ステップＳ１６によって画像ファイル保管手段２２に保管された表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦから、患者Ｍに関する表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦが検索される。検索された患者Ｍに関する表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦは、Ｗｅｂサービス手段２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。例えば、患者Ｍに関して２つのＣＴ画像データを含む２つの表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１及びＦ_ＣＴ−２と、３つのＭＲ画像データを含む３つの表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＭＲ−１，Ｆ_ＭＲ−２及びＦ_ＭＲ−３と、１つのＣＲ画像データを含む１つの表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＲとが保管されている場合、それら表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１，Ｆ_ＣＴ−２，Ｆ_ＭＲ−１，Ｆ_ＭＲ−２，Ｆ_ＭＲ−３及びＦ_ＣＲが、Ｗｅｂサービス手段２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。

クライアントビューア１３の画面には、クライアントビューア１３で一旦確定され、表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１，Ｆ_ＣＴ−２，Ｆ_ＭＲ−１，Ｆ_ＭＲ−２，Ｆ_ＭＲ−３及びＦ_ＣＲに埋め込まれた表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１，Ｉ_ＣＴ−２，Ｉ_ＭＲ−１，Ｉ_ＭＲ−２，Ｉ_ＭＲ−３及びＩ_ＣＲに従って表示される。すなわち、クライアントビューア１３の画面には、図９に示す画面と同様の表示形態で、患者ＭのＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１及びＰ_ＣＴ−２と、ＭＲ画像Ｐ_ＭＲ−１，Ｐ_ＭＲ−２及びＰ_ＭＲ−３と、ＣＲ画像Ｐ_ＣＲとがそれぞれ初期表示される（ステップＳ１８）。ここで、スタック表示が行なわれるＣＴ画像及びＭＲ画像は、それぞれ画像番号、画像ＵＩＤ（Unique IDentifier）又は作成日時等でソートされる。

なお、ステップＳ１８にて表示された患者Ｍの医用画像についても、ユーザは、医用画像を見やすくするために、再度マウス等のポインティング・デバイスを介してＧＵＩ上で医用画像を操作し、ドラッグ及びドロップ等を行なってもよい。そして、表示形態出力行為を行ない、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦのタグ情報に、再度確定された表示形態情報を更新して、ステップＳ１６に戻る。

一方、ステップＳ１７の判断にてＮｏ、すなわち、クライアントビューア１３から医用画像の表示要求がない場合、ステップＳ１７に戻り、画像保管サーバ１２は、医用画像の表示要求の待機状態となる。

なお、ＣＡＤ（Computer Aided Diagnosis or Detection）等の画像データで、クライアントビューア１３の画面に類似画像を表示する場合や、目的の画像を囲んで類似画像を並べる場合もある。その場合、表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦに画像端の起点となるドット、例えば画像の最左上端点、及び画像端の終点となるドット、例えば画像の最右下端点、を埋め込む。

例えば、表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦに、医用画像の最左上端点及び最右下端点「(50,50)-(600,600)」が埋め込まれる。医用画像の最左上端点及び最右下端点「(50,50)-(600,600)」が埋め込まれた表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦに基づく医用画像は、クライアントビューア１３の画面上のドット座標(50,50)に画像の最左上端が合わせられ、ドット座標(600,600)に画像の最右下端が合わせられた表示となる。

また、表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦに、医用画像の最左上端点及び最右下端点「(50,50)-(600,600)，S1」が埋め込まれると、医用画像のスタック表示で表示することもできる。なお、ＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃ以外のマルチモダリティで撮影された場合の医用画像についても、ＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃのマルチモダリティで説明したように、医用画像が表示形態情報に従って表示される。

また、図１１は、表示形態情報Ｉの一例を表として示す図である。

図１１は、画面上で患者ＭのＣＴ画像Ｐ_ＣＴの表示形態が確定された後の表示形態情報Ｉ（Ｉ_ＣＴ−１，Ｉ_ＣＴ−２，Ｉ_ＣＴ−３，Ｉ_ＣＴ−４，Ｉ_ＣＴ−５及びＩ_ＣＴ−６）を示す。表示形態情報Ｉ_ＣＴは、ＬＡＮ１５網にログインしたユーザの識別子（ユーザＩＤ等）、画面分割、コマ位置、スタック表示有無及びスタック表示位置の情報からなる。

例えば、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−１は、ユーザＩＤ「A12345」、画面分割「2×2」、コマ位置「(1,1)」及びスタック表示無し「S0」を示す「A12345,2×2，(1,1)，S0」、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−２の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−２は、ユーザＩＤ「A12345」、画面分割「2×2」、コマ位置「(1,2)」及びスタック表示１段目「S1」を示す「A12345,2×2，(1,2)，S1」、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−３の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−３は、ユーザＩＤ「A12345」、画面分割「2×2」、コマ位置「(1,2)」及びスタック表示２段目「S2」を示す「A12345,2×2，(1,2)，S2」、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−４の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−４は、ユーザＩＤ「A12345」、画面分割「2×2」、コマ位置「(2,1)」及びスタック表示１段目「S1」を示す「A12345,2×2，(2,1)，S1」、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−５の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−５は、ユーザＩＤ「A12345」、画面分割「2×2」、コマ位置「(2,1)」及びスタック表示２段目「S2」を示す「A12345,2×2，(2,1)，S2」、また、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−６の表示形態情報Ｉ_ＣＴ−６は、ユーザＩＤ「A12345」、画面分割「2×2」、コマ位置「(2,1)」及びスタック表示３段目「S3」を示す「A12345,2×2，(2,1)，S3」とする。

図１１に示した表示形態情報ＩをステップＳ５又はＳ１５にて一旦ＤＩＣＯＭファイルに埋め込むと、以降、同一ユーザが表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴを基にしたＣＴ画像Ｐ_ＣＴを表示要求する場合、図１１に示した表示形態情報Ｉに従った表示形態によって初期表示される。

また、医療施設Ｈ_１内に複数のクライアントビューアを備える場合、図１１に示した表示形態情報Ｉとしてのユーザの識別子を、クライアントビューア１３の識別子に置き換えてもよい。その場合、表示形態情報ＩをステップＳ５又はＳ１５にて一旦ＤＩＣＯＭファイルに埋め込むと、以降、同一クライアントビューアを用いて表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴを基にしたＣＴ画像Ｐ_ＣＴを表示要求する場合、表示形態情報Ｉに従った表示形態によって初期表示される。

さらに、本実施の形態では、ＤＩＣＯＭファイルと表示形態情報とを対応させるためにＤＩＣＯＭファイルに直接に表示形態情報を埋め込み、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルを生成する場合を示した。しかし、その場合に限定されず、例えば、ＤＩＣＯＭファイルと表示形態情報とを対比させる手段を備え、その手段から所望のＤＩＣＯＭファイルに対応する表示形態情報を読み込むようにしてもよい。

医用画像管理表示システム１０を用いた医用画像管理表示方法又はその変形例によると、一旦ビューア側で確定した医用画像の適切な表示形態を初期表示として供給できるので、ユーザの作業効率を向上できる。

また、医用画像管理表示システム１０を用いた医用画像管理表示方法又はその変形例によると、検査内のシリーズ分けによる画像認識番号を保管する必要がなくなり、ネットワーク負荷を軽減できる。

さらに、医用画像管理表示システム１０を用いた医用画像管理表示方法又はその変形例によると、複数検査を同時に表示するマルチモダリティのビューアレイアウトを可能にし、医用画像の初期表示の表示形態を画像保管サーバ側でコントロールすることが可能になる。

加えて、医用画像管理表示システム１０を用いた医用画像管理表示方法又はその変形例によると、医用画像毎に表示位置を設定でき、医用画像の多種多様な表示形態を設定できる。単一の医用画像に複数の設定が可能なので、表示レイアウトプリセット機能としても使える。

図１２及び図１３は、本発明に係る医用画像管理表示システムの第２実施の形態を示し、図１２は、医用画像管理表示システムの全体的な概要を示す図である。

図１２に示された医療施設Ｈ_１には医用画像管理表示システム１０Ａを有し、この医用画像管理表示システム１０Ａには、モダリティ９で生成したＤＩＣＯＭファイルを取得し、このＤＩＣＯＭファイルを保管及び管理する画像保管サーバ１２Ａが設けられる。なお、図１２の構成部材について、図１と同一の構成部材には同一符号を付して説明を省略する。

図１３は、画像保管サーバ１２Ａを示すブロック図である。

図１３に示された画像保管サーバ１２Ａには、ＤＩＣＯＭファイルに、画面分割及び医用画像のコマ位置を少なくとももつ表示形態情報を対応付ける表示形態情報対応付手段２４Ａが設けられる。この表示形態情報対応付手段２４Ａには、表示形態情報を記憶する表示形態情報記憶手段３０が設けられる。この表示形態情報記憶手段３０は、予め、クライアントビューア１３の画面上における表示形態情報を記憶する。画像ファイル保管手段２２に保管されたＤＩＣＯＭファイルに、表示形態情報記憶手段３０に記憶された表示形態情報を埋め込み、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦを生成する。なお、図１３の構成手段部材について、図３と同一の構成部材には同一符号を付して説明を省略する。また、ＤＩＣＯＭファイルへの表示形態情報の対応付けは、ＤＩＣＯＭファイルに表示形態情報を埋め込む場合に限定されるものではない。

図１４は、表示形態情報記憶手段３０に記憶された表示形態情報Ｉの一例を表として示す図である。

図１３に示した画像保管サーバ１２Ａの表示形態情報記憶手段３０は、画面上に表示される医用画像データの分類と、その分類に対応する表示形態情報との対比表を記憶する。例えば、医用画像データは、生成元のモダリティ９、ステーション名、ＡＥタイトル、画像処理種別及びフュージョンのうち少なくとも１つによって分類される。

例えば、医用画像データがモダリティ９の種類によって分類され、医用画像データとしてＣＴ画像データのみが存在する場合、表示形態情報Ｉとして、画面分割「2×2」と、ＣＴ画像のコマ位置「(1,1)-(2,2)」、スタック表示あり「CT-S」及び拡大率「0.5」とを示す「2×2，CT-(1,1)-(2,2)，CT-S，CT-0.5」を対応させる。また、医用画像データとしてＣＴ画像データ、ＭＲ画像データ及びＣＲ画像データが存在する場合、表示形態情報Ｉとして、画面分割「2×2」と、ＣＴ画像のコマ位置「CT-(1,2)」、スタック表示あり「CT-S」及び拡大率「CT-0.5」と、ＭＲ画像のコマ位置「MR-(2,2)」、スタック表示あり「MR-S」及び拡大率「MR-1」と、ＣＲ画像のコマ位置「CR-(1,1)-(2,1)」、スタック表示なし「CR-0」及び拡大率「CR-1」とを示す「2×2，CT-(1,2)，CT-S，CT-0.5，MR-(2,2)，MR-S，MR-1，CR-(1,1)-(2,1)，CR-0，CR-1」を対応させる。

ここで、モダリティ９において、このモダリティ９で作成する画像ファイルを基にした医用画像をクライアントビューア１３の画面上に単独表示する場合の表示形態情報を画像ファイルに埋め込むようにしてもよい。

また、本実施の形態では、医用画像管理表示システム１０Ａの画像保管サーバ１２Ａに表示形態情報対応付手段２４Ａを設け、画像保管サーバ１２Ａにて、表示形態情報記憶手段３０の対応表に従った表示形態情報ＩをＤＩＣＯＭファイルに埋め込む場合を示している。画像保管サーバ１２Ａでは、複数のモダリティ９で生成したＤＩＣＯＭファイルが集中管理されているので、特に、ある患者に対してマルチモダリティで作成した多種多様の医用画像を同一画面上に表示する場合の表示形態を設定することができる。しかし、図１及び図３で示した医用画像管理表示システム１０のモダリティ９又はクライアントビューア１３に、図１３に示した表示形態情報対応付手段２４を設けてもよい。

続いて、医用画像管理表示システム１０Ａを用いた医用画像管理表示方法について、図１５に示されたフローチャートを用いて説明する。なお、モダリティ９として、ＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃを組み合わせたマルチモダリティの場合の医用画像管理表示方法を説明するが、特にＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃの組み合わせに限定されるものではない。また、マルチモダリティの場合に限定されるものでもない。

まず、図１２に示されたＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃでそれぞれ患者毎に撮影が行なわれ、作成した医用画像データから、医用画像データ毎に別々のＤＩＣＯＭファイルが生成される。

制御装置（図示しない）の制御によってＤＩＣＯＭファイルは、ＬＡＮ１５を介して、図１３に示された画像保管サーバ１２Ａの画像ファイル受信手段２１で受信され、画像ファイル保管手段２２に入力され、保管される（ステップＳ２１）。

表示形態情報埋込手段２６では、医用画像データのモダリティ９による分類に対応する表示形態情報Ｉが、表示形態情報記憶手段３０から読み込まれる（ステップＳ２２）。例えば、患者Ｍに対して画像ファイル保管手段２２にＣＴ画像データ、ＭＲ画像データ及びＣＲ画像データが保管されている場合、図１４の表から、表示形態情報Ｉとして「2×2，CT-(1,2)，CT-S，CT-0.5，MR-(2,2)，MR-S，MR-1，CR-(1,1)-(2,1)，CR-0，CR-1」が読み込まれる。

表示形態情報埋込手段２６では、ＣＴ画像データ、ＭＲ画像データ及びＣＲ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルに、ステップＳ２２にて読み込んだ表示形態情報Ｉがそれぞれ埋め込まれ、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦが生成される（ステップＳ２３）。例えば、２つのＣＴ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルから表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１及びＦ_ＣＴ−２が、３つのＭＲ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルから表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＭＲ−１，Ｆ_ＭＲ−２及びＦ_ＭＲ−３が、また、１つのＣＲ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルから表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＲが生成され、画像ファイル保管手段２２に入力され、保管される（ステップＳ２３）。

画像保管サーバ１２は、医用画像の表示要求の待機状態となり、クライアントビューア１３から医用画像の表示要求があるか否かを判断する（ステップＳ２５）。

ステップＳ２５の判断にてＹｅｓ、すなわち、クライアントビューア１３から患者Ｍに関して医用画像の表示要求がある場合、ステップＳ２３によって画像ファイル保管手段２２に保管された表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦから、患者Ｍに関する表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦが検索される。検索された患者Ｍに関する表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦは、Ｗｅｂサービス手段２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。例えば、患者Ｍに関して２つのＣＴ画像データを含む２つの表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１及びＦ_ＣＴ−２と、３つのＭＲ画像データを含む３つの表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＭＲ−１，Ｆ_ＭＲ−２及びＦ_ＣＴ−３と、１つのＣＲ画像データを含む１つの表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＲとが保管されている場合、それら表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１，Ｆ_ＣＴ−２，Ｆ_ＭＲ−１，Ｆ_ＭＲ−２，Ｆ_ＭＲ−３及びＦ_ＣＲが、Ｗｅｂサービス手段２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。

クライアントビューア１３の画面には、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１，Ｆ_ＣＴ−２，Ｆ_ＭＲ−１，Ｆ_ＭＲ−２，Ｆ_ＭＲ−３及びＦ_ＣＲに埋め込まれた表示形態情報Ｉに従って、ＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１及びＰ_ＣＴ−２と、ＭＲ画像Ｐ_ＭＲ−１，Ｐ_ＭＲ−２及びＰ_ＭＲ−３と、ＣＲ画像Ｐ_ＣＲとがそれぞれ初期表示される（ステップＳ２６）。

一方、ステップ２５の判断にてＮｏ、すなわち、クライアントビューア１３から医用画像の表示要求がない場合、ステップＳ２５に戻り、画像保管サーバ１２は、医用画像の表示要求の待機状態となる。

続いて、医用画像管理表示システム１０Ａを用いた医用画像管理表示方法の変形例について、図１６に示されたフローチャートを用いて説明する。なお、モダリティ９として、ＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃを組み合わせたマルチモダリティの場合の医用画像管理表示方法を説明するが、特にＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃの組み合わせに限定されるものではない。また、マルチモダリティの場合に限定されるものでもない。

まず、図１２に示されたＣＴ９ａ、ＭＲ９ｂ及びＣＲ９ｃでそれぞれ患者毎に撮影が行なわれ、作成した医用画像データから、医用画像データ毎に別々のＤＩＣＯＭファイルが生成される。

制御装置（図示しない）の制御によってＤＩＣＯＭファイルは、ＬＡＮ１５を介して、図１３に示された画像保管サーバ１２Ａの画像ファイル受信手段２１で受信され、画像ファイル保管手段２２に入力され、保管される（ステップＳ３１）。

画像保管サーバ１２は、医用画像の表示要求の待機状態となり、クライアントビューア１３から医用画像の表示要求があるか否かを判断する（ステップＳ３２）。

ステップＳ３２の判断にてＹｅｓ、すなわち、クライアントビューア１３から患者Ｍに関して医用画像の表示要求がある場合、表示形態情報埋込手段２６では、患者Ｍに関する医用画像データのモダリティ９による分類に対応する表示形態情報Ｉが、表示形態情報記憶手段３０から読み込まれる（ステップＳ３３）。例えば、ステップＳ３１によって画像ファイル保管手段２２に、患者Ｍに関してＣＴ画像データ、ＭＲ画像データ及びＣＲ画像データが保管されている場合、図１４の表から、表示形態情報Ｉとして「2×2，CT-(1,2)，CT-S，CT-0.5，MR-(2,2)，MR-S，MR-1，CR-(1,1)-(2,1)，CR-0，CR-1」が読み込まれる。

表示形態情報埋込手段２６では、ＣＴ画像データ、ＭＲ画像データ及びＣＲ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルに、ステップＳ３３にて読み込んだ表示形態情報Ｉがそれぞれ埋め込まれ、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦが生成される（ステップＳ３４）。例えば、２つのＣＴ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルから２つの表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１及びＦ_ＣＴ−２が、３つのＭＲ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルから３つの表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＭＲ−１，Ｆ_ＭＲ−２及びＦ_ＭＲ−３が、また、１つのＣＲ画像データを含むＤＩＣＯＭファイルから１つの表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＲが生成される。

ステップＳ３４で生成した表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルＦ_ＣＴ−１、Ｆ_ＣＴ−２、Ｆ_ＭＲ−１、Ｆ_ＭＲ−２、Ｆ_ＭＲ−３及びＦ_ＣＲは、Ｗｅｂサービス手段２３からＬＡＮ１５を介してクライアントビューア１３のＷｅｂブラウザに送信される。

クライアントビューア１３の画面には、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルＦに埋め込まれた表示形態情報Ｉに従って、患者ＭのＣＴ画像Ｐ_ＣＴ−１及びＰ_ＣＴ−２と、ＭＲ画像Ｐ_ＭＲ−１，Ｐ_ＭＲ−２及びＰ_ＭＲ−３と、ＣＲ画像Ｐ_ＣＲとがそれぞれ初期表示される（ステップＳ３５）。

一方、ステップ３２の判断にてＮｏ、すなわち、クライアントビューア１３から医用画像の表示要求がない場合、ステップＳ３２に戻り、画像保管サーバ１２は、再び、医用画像の表示要求の待機状態となる。

なお、ＣＡＤ等の画像データで、クライアントビューア１３の画面に類似画像を表示する場合や、目的の画像を囲んで類似画像を並べる場合もある。その場合、表示形態埋込ＤＩＣＯＭファイルに画像端の起点となるドット、例えば画像の最左上端点、及び画像端の終点となるドット、例えば画像の最右下端点、を埋め込む。

さらに、本実施の形態では、ＤＩＣＯＭファイルと表示形態情報とを対応させるためにＤＩＣＯＭファイルに直接に表示形態情報を埋め込み、表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルを生成する場合を示した。しかし、その場合に限定されず、例えば、ＤＩＣＯＭファイルと表示形態情報とを対比させる手段を備え、その手段から所望のＤＩＣＯＭファイルに対応する表示形態情報を読み込むようにしてもよい。

医用画像管理表示システム１０Ａを用いた医用画像管理表示方法又はその変形例によると、医用画像の適切な表示形態を初期表示として供給できるので、ユーザの作業効率を向上できる。

また、医用画像管理表示システム１０Ａを用いた医用画像管理表示方法又はその変形例によると、検査内のシリーズ分けによる画像認識番号を保管する必要がなくなり、ネットワーク負荷を軽減できる。

さらに、医用画像管理表示システム１０Ａを用いた医用画像管理表示方法又はその変形例によると、複数検査を同時に表示するマルチモダリティのビューアレイアウトを可能にし、医用画像の初期表示の表示形態を画像保管サーバ側でコントロールすることが可能になる。

加えて、医用画像管理表示システム１０Ａを用いた医用画像管理表示方法又はその変形例によると、医用画像毎に表示位置を設定でき、医用画像の多種多様な表示形態を設定できる。単一の医用画像に複数の設定が可能なので、表示レイアウトプリセット機能としても使える。

本発明に係る医用画像管理表示システムの第１実施の形態を示す図。 ＤＩＣＯＭファイルの構造の一例を示す図。 本発明に係る画像保管サーバを示すブロック図。 本発明に係る医用画像管理表示システムの第１実施の形態を用いた医用画像管理表示方法を示すフローチャート。 クライアントビューアの画面上で表示形態変更されたＣＴ画像の表示形態の一例を示す図。 表示形態情報の一例を表として示す図。 表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルの構造例を示す図。 本発明に係る医用画像管理表示システムの第１実施の形態を用いた医用画像管理表示方法の変形例を示したフローチャート。 クライアントビューアの画面上で表示形態変更された医用画像の表示形態の一例を示す図。 （ａ），（ｂ）表示形態情報の一例を表として示す図。 表示形態情報埋込ＤＩＣＯＭファイルの構造例を示す図。 本発明に係る医用画像管理表示システムの第２実施の形態を示す図。 本発明に係る画像保管サーバを示すブロック図。 表示形態情報の一例を表として示す図。 本発明に係る医用画像管理表示システムの第２実施の形態を用いた医用画像管理表示方法を示すフローチャート。 本発明に係る医用画像管理表示システムの第２実施の形態を用いた医用画像管理表示方法の変形例を示すフローチャート。

符号の説明

９ モダリティ
１０，１０Ａ 医用画像管理表示システム
１２，１２Ａ 画像保管サーバ
１３ クライアントビューア
２２ 画像ファイル保管手段
２４，２４Ａ 表示形態情報対応付手段
２５ 表示形態情報受信手段
２６ 表示形態埋込手段
３０ 表示形態情報記憶手段

Claims (19)

1. 医用画像データを含む画像ファイルに、画面分割及び医用画像のコマ位置を少なくとももつ表示形態情報を対応付ける表示形態情報対応付手段と、
   前記表示形態情報対応付手段で前記画像ファイルに対応付けられた前記表示形態情報に従って、前記画像ファイルに含まれる医用画像データを医用画像として画面上に表示する画像表示手段とを備えたことを特徴とする医用画像管理表示システム。
2. 前記画像ファイルを保管及び管理するサーバを備え、このサーバには、前記画像表示手段で確定した医用画像毎の表示形態情報を前記画像ファイルに埋め込む表示形態情報埋込手段と、この表示形態情報埋込手段で生成した表示形態情報埋込画像ファイルを保管する表示形態情報埋込画像ファイル保管手段とを設け、前記表示形態情報埋込画像ファイルに埋め込んだ表示形態情報に従って、前記表示形態情報埋込画像ファイルに含まれる医用画像データを医用画像として前記画像表示手段の画面上に表示することを特徴とする請求項１に記載の医用画像管理表示システム。
3. 前記画像ファイルを保管及び管理するサーバを備え、このサーバには、前記医用画像データの分類に対応した表示形態情報を記憶する表示形態情報記憶手段と、この表示形態情報記憶手段から読み込んだ表示形態情報を前記画像ファイルに埋め込む表示形態情報埋込手段と、この表示形態情報埋込手段で生成した表示形態情報埋込画像ファイルを保管する表示形態情報埋込画像ファイル保管手段とを設け、前記表示形態情報埋込画像ファイルに埋め込んだ表示形態情報に従って、前記表示形態情報埋込画像ファイルに含まれる医用画像データを医用画像として前記画像表示手段の画面上に表示することを特徴とする請求項１に記載の医用画像管理表示システム。
4. 前記画像ファイルを保管及び管理するサーバを備え、このサーバには、前記医用画像データの分類に対応した表示形態情報を記憶する表示形態情報記憶手段と、前記表示形態情報記憶手段から読み込んだ表示形態情報を前記画像ファイルに埋め込む表示形態情報埋込手段とを設け、前記表示形態情報埋込画像ファイルに埋め込んだ表示形態情報に従って、前記表示形態情報埋込画像ファイルに含まれる医用画像データを医用画像として前記画像表示手段の画面上に表示することを特徴とする請求項１に記載の医用画像管理表示システム。
5. 前記表示形態情報記憶手段では、前記画像ファイルを生成するモダリティ、ステーション名、ＡＥタイトル、画像マトリクス、画像処理種別及びフュージョンのうち少なくとも１つによる分類に対応した表示形態情報を記憶することを特徴とする請求項３又は４に記載の医用画像管理表示システム。
6. 前記画像ファイルを生成するモダリティは、前記画像ファイルを基にした医用画像を前記画面上に単独表示する場合の表示形態情報を前記画像ファイルに埋め込むことを特徴とする請求項１に記載の医用画像管理表示システム。
7. 医用画像データを含む画像ファイルが記憶される画像ファイル記憶工程と、
   前記画像ファイル記憶工程にて記憶された画像ファイルに、画面分割及び医用画像のコマ位置を少なくとももつ表示形態情報が対応付けられる表示形態情報対応付工程と、
   前記画像ファイルに対応された前記表示形態情報に従って、前記画像ファイルに含まれる医用画像データが医用画像として表示される表示工程とを有することを特徴とする医用画像管理表示方法。
8. 前記画像ファイル記憶工程にて記憶された画像ファイルを基に所要患者に関する医用画像が表示される第１表示工程と、この第１表示工程にて前記医用画像が表示された後、医用画像毎の表示形態が確定されると、確定後の医用画像毎の表示形態情報を前記画像ファイルに対応付けられる表示形態情報対応付工程と、前記所要患者に関する医用画像の表示要求がある場合、前記画像ファイルに対応付けられた表示形態情報に従って、前記所要患者に関する画像ファイルに含まれる医用画像データが医用画像として表示される第２表示工程とを有することを特徴とする請求項７に記載の医用画像管理表示方法。
9. 前記第１表示工程にて前記所要患者に関する医用画像が表示された後、医用画像毎の表示形態が確定されると、確定後の医用画像毎の表示形態情報が前記画像ファイルに埋め込まれ、表示形態情報埋込画像ファイルが生成される表示形態情報埋込画像ファイル生成工程と、前記表示形態情報埋込画像ファイルが保管される表示形態情報埋込画像ファイル保管工程と、前記所要患者に関する医用画像の表示要求がある場合、前記表示形態情報埋込画像ファイルに埋め込まれた表示形態情報に従って、前記所要患者の表示形態情報埋込画像ファイルに含まれる医用画像データが医用画像として表示される第２表示工程とを有することを特徴とする請求項８に記載の医用画像管理表示方法。
10. 前記表示形態情報対応付工程にて、前記表示形態情報としての所要ユーザの識別子が前記画像ファイルに対応付けられた場合、以降、前記所要ユーザによって前記医用画像の表示要求があるとき、前記表示形態情報対応付工程にて前記画像ファイルに対応付けられた表示形態情報に従って、前記画像ファイルに含まれる医用画像データが医用画像として表示されることを特徴とする請求項８に記載の医療画像管理表示方法。
11. 前記表示形態情報対応付工程にて、前記表示形態情報としての所要画像表示手段の識別子が前記画像ファイルに対応付けられた場合、以降、前記所要画像表示手段によって前記医用画像の表示要求があるとき、前記表示形態情報対応付工程にて前記画像ファイルに対応された表示形態情報に従って、前記画像ファイルに含まれる医用画像データが医用画像として表示されることを特徴とする請求項８に記載の医用画像管理表示方法。
12. 前記画像ファイル記憶工程にて記憶された画像ファイルに、前記医用画像データの分類に対応する表示形態情報が埋め込まれ、表示形態情報埋込画像ファイルが生成される表示形態情報埋込画像ファイル生成工程と、前記表示形態情報埋込画像ファイルが保管される前記表示形態情報埋込画像ファイル保管工程と、前記医用画像の表示要求がある場合、前記表示形態情報埋込画像ファイルに埋め込まれた表示形態情報に従って、前記表示形態情報埋込画像ファイルに含まれる医用画像データが医用画像として表示される表示工程とを有することを特徴とする請求項７に記載の医用画像管理表示方法。
13. 前記医用画像の表示要求がある場合、前記画像ファイル記憶工程にて記憶された画像ファイルに、前記医用画像データの分類に対応する表示形態情報が埋め込まれ、表示形態情報埋込画像ファイルが生成される表示形態情報埋込画像ファイル生成工程と、前記表示形態情報埋込画像ファイルに埋め込まれた表示形態情報に従って、前記表示形態情報埋込画像ファイルに含まれる医用画像データが医用画像として表示される表示工程とを有することを特徴とする請求項７に記載の医用画像管理表示方法。
14. 前記表示形態情報は、前記医用画像のスタック表示有無、前記医用画像のスタック表示の段及び前記医用画像の拡大率のうち少なくとも１つをもつことを特徴とする請求項７に記載の医用画像管理表示方法。
15. 前記表示形態情報としての前記コマ位置を、前記医用画像の最左上端点及び最右下端点のドットとして表現することを特徴とする請求項７に記載の医用画像管理表示方法。
16. 前記画像ファイルとしてのＤＩＣＯＭファイルに前記表示形態情報を埋め込む場合、前記ＤＩＣＯＭファイルを構成するブランク領域に前記表示形態情報を埋め込むことを特徴とする請求項７に記載の医用画像管理表示方法。
17. 前記画像ファイルとしてのＤＩＣＯＭファイルに前記表示形態情報を埋め込む場合、前記ＤＩＣＯＭファイルを構成する付帯情報領域に、標準タグのタグ情報として前記表示形態情報を埋め込むことを特徴とする請求項７に記載の医用画像管理表示方法。
18. 前記画像ファイルとしてのＤＩＣＯＭファイルに前記表示形態情報を埋め込む場合、前記ＤＩＣＯＭファイルを構成する付帯情報領域に、プライベートタグのタグ情報として前記表示形態情報を埋め込むことを特徴とする請求項７に記載の医用画像管理表示方法。
19. 前記表示形態情報対応付工程にて、前記画像ファイルに前記表示形態情報が対応付けられた後前記表示形態情報に変更があった場合は、前記表示形態情報が、変更後の表示形態情報に更新されることを特徴とする請求項７に記載の医用画像管理表示方法。

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