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JP4498375B2 - 出力装置、出力方法、出力システム、およびプログラム - Google Patents

出力装置、出力方法、出力システム、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、符合画像を取り扱うことができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを格納した記憶媒体に関する。
デジタルデータなどの情報をバーコードなどの符号化手段を用いて符号化して符号画像を生成し、当該符号画像を紙に印刷することによって、紙をデジタルデータの媒体として用いようとする試みが行われるようになってきた。
符号画像が印刷された紙から、もとの情報を取り出す場合には、スキャナなどの光学的読み取り手段によって紙に印刷された符号画像を読み込み、当該符号画像を復号して、もとの情報を取り出す。
このようなシステムの例が、下記の特許文献1に示されている。
また、下記の特許文献2には、復号時のセキュリティに関して、パスワード方式が利用可能である旨、記載されている。
特開2005−63454号公報 特開2004−303223号公報
このように、特許文献1、2は、符号画像内の情報を必要とするユーザの利便性を向上させるための技術である。
ところで、実際には、符号画像内の情報を必要とするユーザだけでなく、符号画像を含む原稿画像全体の画像情報を必要とするユーザもいる。
しかし、上記特許文献には、後者のユーザの利便性の観点が抜けており、そのため、後者のユーザの利便性が損なわれることになる。
上記課題を解決するために、本発明に係る出力装置は、原稿画像に含まれる符号画像を復号して情報を取り出す復号手段を有する出力装置であって、前記原稿画像をスキャンするスキャン手段と、ユーザから、前記原稿画像を出力する、前記符号画像から取出された情報を出力する、前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力する、前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像と、符号画像から取り出された情報とを分割して出力する、のいずれか一つの選択肢を、前記スキャン手段により前記原稿画像のスキャンが開始される前に、受け付ける手段と、前記選択肢に基づいて、前記原稿画像を出力する、前記符号画像から取出された情報を出力する、前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力する、前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像と、符号画像から取り出された情報とを分割して出力する、のいずれか一つを実行すると判定する判定手段と、伸張後の前記原稿画像における符号画像の存在位置部分を白塗りする白塗り手段と、前記判定手段で前記原稿画像のうちの符号画像以外の画像である、前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力すると判定された場合には、前記白塗り手段により符号画像の存在位置部分が白塗りされた原稿画像を出力し、前記判定手段で前記符号画像から取出された情報を出力すると判定された場合には、前記復号手段で前記符号画像から取出された情報を出力する出力手段とを有することを特徴とする。

上記の本発明に係る手段により、ユーザに対して、使い勝手の良い、符号画像を復号することができる装置を提供することができる。
以下では、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(実施形態1)
<画像処理システム(図1)>
以下では、実施形態1について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。以下において、図1について詳細に説明する。
図1に示されている画像処理システムにおいて、ホストコンピュータ40及び3台の画像形成装置10、20、30がLAN50に接続されている。しかし、本発明における画像処理システムにおいては、これらの接続数に限られることはない。また、本実施形態では接続方法としてLANを適用しているが、これに限られることはない。例えば、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式なども適用可能である。
ホストコンピュータ(以下、PCと称する)40は、パーソナルコンピュータの機能を有している。また、PC40は、LAN50やWANを介してFTPやSMBプロトコルを用いファイルを送受信したり電子メールを送受信したりすることができる。さらに、PC40から画像形成装置10、20、30に対して、プリンタドライバを介した印字命令を行うことができる。
画像形成装置10、20は、同一の装置である。画像形成装置30は、プリント機能のみの画像形成装置であり、画像形成装置10、20が有するスキャナ部を有していない。以下では、説明の簡単のために、画像形成装置10、20のうちの画像形成装置10に注目して、以下で詳細に説明する。
画像形成装置10は、スキャナ部13、プリンタ部14、コントローラ(Controller Unit)11、および操作部12を有する。ここで、スキャナ部13は、画像入力デバイスである。そして、プリンタ部14は、画像出力デバイスである。また、コントローラ(Controller Unit)11は、画像形成装置10全体の動作制御を司り、操作部12は、ユーザインターフェース(UI)である。
なお、本明細書では、画像処理を行うことのできる装置(例えば、コントローラ11)を画像処理装置と称する。
<画像形成装置10(図2)>
図2は、画像形成装置10の外観を示す。以下において、図2について詳細に説明する。
スキャナ部13は、原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をCCDに入力することで画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ部はさらに電気信号をR,G,B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとしてコントローラ11に対して出力する。
なお、原稿は原稿フィーダ201のトレイ202にセットされる。ユーザが操作部12から読み取り開始を指示すると、コントローラ11からスキャナ部13に原稿読み取り指示が与えられる。スキャナ部13は、この指示を受けると原稿フィーダ201のトレイ202から原稿を1枚ずつフィードして、原稿の読み取り動作を行う。なお、原稿の読み取り方法は原稿フィーダ201による自動送り方式ではなく、原稿を不図示のガラス面上に載置し露光部を移動させることで原稿の走査を行う方法であってもよい。
プリンタ部14は、コントローラ11から受取った画像データを用紙上に形成する画像形成デバイスである。なお、本実施形態において画像形成方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式となっているが、本発明はこれに限られることはない。例えば、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に印字するインクジェット方式などでも適用可能である。また、プリンタ部14には、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きを選択可能とする複数の用紙カセット203、204、205が設けられている。排紙トレイ206には印字後の用紙が排出される。
図1において、画像形成装置20は、スキャナ部23、プリンタ部24、コントローラ(Controller Unit)21、および操作部22を有する。ここで、スキャナ部23は、画像入力デバイスである。そして、プリンタ部24は、画像出力デバイスである。また、コントローラ(Controller Unit)21は、画像形成装置20全体の動作制御を司り、操作部22は、ユーザインターフェース(UI)である。
図1において、画像形成装置30は、プリンタ部33、コントローラ(Controller Unit)31、および操作部32を有する。そして、プリンタ部33は、画像出力デバイスである。また、コントローラ(Controller Unit)31は、画像形成装置30全体の動作制御を司り、操作部32は、ユーザインターフェース(UI)である。
<コントローラ11の詳細説明(図3)>
図3は、画像形成装置10のコントローラ11をより詳細に説明するためのブロック図である。以下において、図3について詳細に説明する。
コントローラ11はスキャナ部13やプリンタ部14と電気的に接続されており、一方ではLAN50やWAN331を介してPC40や外部の装置などと接続されている。これにより画像データやデバイス情報の入出力が可能となっている。
CPU301は、ROM303に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御すると共に、コントローラ内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM302は、記憶した内容を電源off後も保持しておくSRAM及び電源off後には記憶した内容が消去されてしまうDRAMを有する。ROM303には装置のブートプログラムなどが格納されている。HDD304はハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。
なお、以下の実施形態の説明において「ボックス」または「ボックス保存」とは、後にユーザから指示があった場合に印刷や送信などができるように、情報をHDD304のような記憶媒体に保存することを指す。
操作部I/F305は、システムバス310と操作部12とを接続するためのインターフェース部である。この操作部I/F305は、操作部12に表示するための画像データをシステムバス310から受取り操作部12に出力すると共に、操作部12から入力された情報をシステムバス310へと出力する。
Network I/F306はLAN50及びシステムバス310に接続し、情報の入出力を行う。Modem(モデム)307はWAN331及びシステムバス310に接続しており、情報の入出力を行う。2値画像回転部308は送信前の画像データの方向を変換する。2値画像圧縮・伸張部309は、送信前の画像データの解像度を所定の解像度や相手能力に合わせた解像度に変換する。なお圧縮及び伸張にあたってはJBIG、MMR、MR、MHなどの方式が用いられる。画像バス330は、画像データをやり取りするための伝送路であり、PCIバス又はIEEE1394を有する。
スキャナ画像処理部312は、スキャナ部13からスキャナI/F311を介して受取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。なお、スキャナ画像処理部312は、受取った画像データがカラー原稿か白黒原稿かを判定する。また、スキャナ画像処理部312は、受取った画像データが文字原稿か写真原稿かを判定する。そして、その判定結果を画像データに付随させる。こうした付随情報を属性データと称する。このスキャナ画像処理部312で行われる処理の詳細については後述する。
圧縮部313は画像データを受取り、この画像データを32画素×32画素のブロック単位に分割する。なお、この32×32画素の画像データをタイルデータと称する。
図4は、このタイルデータを概念的に表している。原稿(読み取り前の紙媒体)において、このタイルデータに対応する領域をタイル画像と称する。なおタイルデータには、その32×32画素のブロックにおける平均輝度情報やタイル画像の原稿上の座標位置がヘッダ情報として付加されている。さらに圧縮部313は、複数のタイルデータからなる画像データを圧縮する。伸張部316は、複数のタイルデータからなる画像データを伸張した後にラスタ展開してプリンタ画像処理部315に送る。
プリンタ画像処理部315は、伸張部316から送られた画像データを受取り、この画像データに付随させられている属性データを参照しながら画像データに画像処理を施す。画像処理後の画像データは、プリンタI/F314を介してプリンタ部14に出力される。このプリンタ画像処理部315で行われる処理の詳細については後述する。
画像変換部317は、画像データに対して所定の変換処理を施す。この処理部は、以下に示すような処理部を有する。
伸張部318は受取った画像データを伸張する。圧縮部319は受取った画像データを圧縮する。回転部320は受取った画像データを回転する。変倍部321は受取った画像データに対し解像度変換処理(例えば600dpiから200dpi)を行う。色空間変換部322は受取った画像データの色空間を変換する。この色空間変換部322は、マトリクス又はテーブルを用いて公知の下地飛ばし処理を行ったり、公知のLOG変換処理(RGB→CMY)を行ったり、公知の出力色補正処理(CMY→CMYK)を行ったりすることができる。2値多値変換部323は受取った2階調の画像データを256階調の画像データに変換する。逆に多値2値変換部324は受取った256階調の画像データを誤差拡散処理などの手法により2階調の画像データに変換する。
合成部327は受取った2つの画像データを合成し1枚の画像データを生成する。なお、2つの画像データを合成する際には、合成対象の画素同士が持つ輝度値の平均値を合成輝度値とする方法や、輝度レベルで明るい方の画素の輝度値を合成後の画素の輝度値とする方法が適用される。また、暗い方を合成後の画素とする方法の利用も可能である。さらに合成対象の画素同士の論理和演算、論理積演算、排他的論理和演算などで合成後の輝度値を決定する方法なども適用可能である。これらの合成方法はいずれも周知の手法である。間引き部326は受取った画像データの画素を間引くことで解像度変換を行い、1/2,1/4,1/8などの画像データを生成する。移動部325は受取った画像データに余白部分をつけたり余白部分を削除したりする。
RIP328は、PC40などから送信されたPDLコードデータを元に生成された中間データを受取り、ビットマップデータ(多値)を生成する。さらに圧縮部329は、ビットマップデータを圧縮する。
<スキャナ画像処理部312の詳細説明(図5)>
図5は、スキャナ画像処理部312の内部構造を示す。以下において、図5について詳細に説明する。
スキャナ画像処理部312はRGB各8bitの輝度信号からなる画像データを受取る。この輝度信号は、マスキング処理部501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的な輝度信号に変換される。
フィルタ処理部502は、受取った画像データの空間周波数を任意に補正する。この処理部は、受取った画像データに対して、例えば7×7のマトリクスを用いた演算処理を行う。ところで、画像形成装置や複合機では、図7に示されているタブ704の押し下げによりコピーモードとして文字モードや写真モードや文字/写真モードを選択することができる。ここでユーザにより文字モードが選択された場合には、フィルタ処理部502は文字用のフィルタを画像データ全体にかける。また、写真モードが選択された場合には、写真用のフィルタを画像データ全体にかける。また、文字/写真モードが選択された場合には、後述の文字写真判定信号(属性データの一部)に応じて画素ごとに適応的にフィルタを切り替える。つまり、画素ごとに写真用のフィルタをかけるか文字用のフィルタをかけるかが決定される。なお、写真用のフィルタには高周波成分のみ平滑化が行われるような係数が設定されている。これは、画像のざらつきを目立たせないためである。また、文字用のフィルタには強めのエッジ強調を行うような係数が設定されている。これは、文字のシャープさを出すためである。
ヒストグラム生成部503は、受取った画像データの有する各画素の輝度データをサンプリングする。より詳細に説明すると、主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内の輝度データを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングする。そして、サンプリング結果を元にヒストグラムデータを生成する。生成されたヒストグラムデータは、下地飛ばし処理を行う際に下地レベルを推測するために用いられる。入力側ガンマ補正部504は、テーブル等を利用して非線形特性を持つ輝度データに変換する。
カラーモノクロ判定部505は、受取った画像データの有する各画素が有彩色であるか無彩色であるかを判定し、その判定結果をカラーモノクロ判定信号(属性データの一部)として画像データに付随させる。
文字写真判定部506は、画像データの有する各画素が、文字の画素なのか、網点の画素なのか、網点中の文字の画素なのか、ベタ画像の画素なのかを各画素の画素値と各画素の周辺画素の画素値とに基づいて判定する。なお、どれにもあてはまらない画素は、白領域の画素である。そして、その判定結果を文字写真判定信号(属性データの一部)として画像データに付随させる。
復号部508は、マスキング処理部501から出力された画像データ内に符合画像データが存在する場合には、その存在を検知する。そして、検知された符合画像データを復号化して情報を取出す。
<プリンタ画像処理部315の詳細説明(図6)>
図6は、プリンタ画像処理315においてなされる処理の流れを示すブロック図である。以下において、図6について詳細に説明する。
下地飛ばし処理部601は、スキャナ画像処理部312で生成されたヒストグラムを用いて画像データの下地色を飛ばす(除去する)。モノクロ生成部602はカラーデータをモノクロデータに変換する。Log変換部603は輝度濃度変換を行う。このLog変換部603は、例えば、RGB入力された画像データを、CMYの画像データに変換する。出力色補正部604は出力色補正を行う。例えばCMY入力された画像データを、テーブルやマトリックスを用いてCMYKの画像データに変換する。出力側ガンマ補正部605は、この出力側ガンマ補正部605に入力される信号値と、複写出力後の反射濃度値とが比例するように補正を行う。符合画像合成部607は、後述する<符合化処理>により生成された符合画像データと、(原稿)画像データとを合成する。中間調補正部606は、出力するプリンタ部の階調数に合わせて中間調処理を行う。例えば、受取った高階調の画像データに対し2値化や32値化などを行う。
<符合化処理>
CPU301は、不図示のメモリカードスロットから読み込んだ情報あるいはスキャナ部13から読み込んだ画像データの符合化処理を行って符合画像データを生成すべく制御することが可能となっている。
なお、本明細書では、符合画像とは、二次元コード画像やバーコード画像といった画像や電子透かし技術により生成された電子透かし画像のことを示す。
さらに、CPU301は、生成された符合画像データを不図示のデータバスを用いて、プリンタ画像処理部315内の符合画像合成部607に送信すべく制御することが可能となっている。
なお、上記制御(符合画像の生成制御、送信制御)は、RAM302内に格納されたプログラムを実行することによって行われる。
コントローラ11の説明は以上である。
<操作画面の説明>
図7は、画像形成装置10における初期画面を示している。以下において、図7について詳細に説明する。
領域701は、画像形成装置10がコピーできる状態にあるか否かを示し、かつ設定したコピー部数を示す。原稿選択タブ704は原稿のタイプを選択するためのタブであり、このタブが押し下げられると文字、写真、文字/写真モードの3種類の選択メニューをポップアップ表示される。フィニッシングタブ706は各種フィニッシングに関わる設定を行うためのタブである。両面設定タブ707は両面読込み及び両面印刷に関する設定を行うためのタブである。読み取りモードタブ702は原稿の読み取りモードを選択するためのタブである。このタブが押し下げられるとカラー/ブラック/自動(ACS)の3種類の選択メニューがポップアップ表示される。なお、カラーが選択された場合にはカラーコピーが、ブラックが選択された場合にはモノクロコピーが行われる。また、ACSが選択された場合には、上述したモノクロカラー判定信号によりコピーモードが決定される。
タブ708は、符合画像を復号化して、再符号化する処理を選択するためのタブである。この復号化・再符号化処理については、後述する。
<復号化・再符号化処理のタブ708が押下された際の動作>
図14は、図7に示されている復号化・再符号化処理タブ708がユーザにより押下された後に、実行される復号化・再符号化処理についてのフローチャートである。以下において、図8〜10を参照しつつ、図14について詳細に説明する。
まず、ステップ1601の前に、CPU301が、上記復号化・再符号化処理タブ708がユーザにより押下されたことを受け付けると、CPU301により操作部12に図8に示されている画面が表示される。
図8において、図7に示されている画面の上に、サブダイアログ801が表示されている。このサブダイアログ801は、ステップ1601で読み取りを開始した原稿をどのように扱うかについてのユーザの指示をCPU301が受け付けるために用いられる。以下、図8に示されているサブダイアログについて説明する。
原稿画像処理方法指示部802は、原稿画像に含まれる符号画像(又は、符号画像を復号化して得られる復号後の情報)とそれ以外の通常画像をどのように扱うべきなのかについてのユーザの指示をCPU301が受け付けるために用いられる。
原稿画像処理方法指示部803は、原稿画像処理方法指示部802で指定されている原稿画像の処理方法に応じて原稿画像を処理した場合に得られる処理結果の予想図、又は、処理結果の概念図を示すために用いられる。
原稿画像処理内容承認部806は、ユーザが原稿画像の処理内容を承認したことを画像形成装置に通知するために用いられる。
図9は、図8に示されている画面において、ユーザが原稿画像処理方法指示部802を押下したことがCPU301により受け付けられたときに、CPU301により表示される画面例を示す図である。以下において、図9について詳細に説明する。
ユーザが原稿画像処理方法指示部802を押下したことがCPU301により受け付けられると、原稿画像の処理方法について選択可能な選択肢を表示しユーザからの入力を受け付ける原稿画像処理方法選択部901が、CPU301により表示される。この例では、4つの選択肢が表示されており、それぞれ以下の処理を行うことを示している。
「通常画像と符号画像との両方をそのままボックス保存」:原稿画像をそのままボックス保存する。なお、原稿画像とは、通常画像と符号画像との両方を示す。
「復号後の情報のみをボックス保存」:原稿画像のうちの符号画像のみを取り出し、その符号画像をデコードして得られた情報をボックス保存する。
「通常画像のみをボックス保存」:原稿画像のうちの通常画像のみをボックス保存する。
「通常画像と復号後の情報を分割(分離)してボックス保存」:原稿画像のうちの符号画像をデコードして得られた情報と、原稿画像のうちの通常画像とを関連付けてボックス保存する。
図10は、図9に示されている画面において、ユーザが原稿画像処理方法選択部901から、「通常画像のみをボックス保存」を選択したことがCPU301により受け付けられた場合にCPU301により表示される画面例を示す図である。この画面例は、「通常画像のみをボックス保存」が選択された場合に、どのような画像が得られるか(処理結果)を示すことになる。ただし、原稿の読み取りが未だ開始されていないために、正確には、処理結果ではなくて処理結果の概念図が示されることになる。
以下において、図10について詳細に説明する。
図10に示されている画面例において、原稿画像処理結果表示部803には、原稿画像のうち、各ページから符号画像を除いた画像のサムネイル画像(通常画像のみからなるサムネイル画像)1004a、1004b、1004c、1004dが表示されている。以上のように、図9を用いて「通常画像のみをボックス保存」をユーザが選択したことがCPU301により受け付けられた場合に遷移する画面の例を図10に示した。もちろん、図9を用いてユーザが他の原稿画像処理方法を選択したことがCPU301により受け付けられた場合には、その選択に応じた画面が表示されることになる。
以上の選択が終了して、スタートボタンが押下されると、CPU301は、図7〜図9に示されている画面を用いてユーザが指示した選択をRAM302に保持し、その後ステップ1601に処理が移行する。
図14に示されているステップ1601では、CPU301は、スキャナ部13で読み取られた原稿を、画像データとしてスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送るように制御する。
ステップ1602では、スキャナ画像処理部312は、この画像データに対して図5に示す処理を行い、新たな画像データと共に属性データを生成する。また、この属性データを画像データに付随させる。さらに、スキャナ画像処理部312内の復号部507は、符合画像データが存在する場合には、その存在位置を検知する。そして、検知された符合画像データを復号化して情報を取得する。そして、当該取得された復号後の情報を不図示のデータバスを用いてRAM302に送る。送られてきたRAM302は、この復号後の情報を格納する。以上のステップ1602での処理が終了すると、ステップ1608とステップ1603との処理が同時に開始する。
ステップ1603では、圧縮部313は、スキャナ画像処理部312で生成された新たな画像データを32画素×32画素のブロック単位に分割しタイルデータを生成する。さらに圧縮部313は、この複数のタイルデータからなる画像データを圧縮する。
ステップ1604では、CPU301は、圧縮部313で圧縮された画像データをRAM302に送って格納されるように制御する。
ステップ1605では、CPU301は、ステップ1601でユーザから入力を受付けた選択(RAM302に保持されている選択)を判定する。
そして、ステップ1605において、選択肢A「通常画像と符号画像との両方をそのままボックス保存」が選択されているとCPU301により判定された場合には、ステップ1606に処理が移行する。そして、このステップ1606で、原稿画像をそのままボックス保存する。即ち、CPU301は、RAM302に圧縮されてRAM302に格納されている原稿画像を、HDD304に保存するように制御する。さらに、CPU301は、RAM302に格納されている復号後の情報を削除し、HDD304にはこの情報を保存しない。
ステップ1605において、選択肢Aが選択されていないとCPU301により判定された場合には、ステップ1610に処理が移行する。
そして、ステップ1610において、選択肢B「復号後の情報のみをボックス保存」が選択されているとCPU301により判定された場合には、ステップ1607に処理が移行する。そして、このステップ1607で、CPU301は原稿画像を削除する。即ち、CPU301は、RAM302に圧縮されてRAM302に格納されている原稿画像を削除し、HDD304には原稿画像を保存しない。その一方で、CPU301は、RAM302に格納されている復号後の情報をHDD304に保存する。
また、選択肢C「通常画像のみをボックス保存」が選択されているとCPU301により判定された場合には、ステップ1608に処理が移行する。このステップ1608で、CPU301は、原稿画像のうちの通常画像部分をボックス保存する。具体的な処理は、以下のとおりである。
ステップ1610において、選択肢Bが選択されていないとCPU301により判定された場合には、ステップ1620に処理が移行する。
まず、ステップ1620において、CPU301は、RAM302に格納されている復号後の情報を削除してHDD304には保存しないように制御する。その後、CPU301は、RAM302に圧縮されてRAM302に格納されている原稿画像をいったん伸張する。続いて、CPU301は、復号部507で検知した符号画像の存在位置を取得し、伸張後の原稿画像から符号画像の存在位置部分を白塗りする。これにより、原稿画像のうちの通常画像のみが得られることになる。最後に、CPU301は、この通常画像を再び圧縮してRAM302に格納した上で、そのRAM302に格納された通常画像をHDD304に保存するように制御する。
ステップ1620において、選択肢Cが選択されていないとCPU301により判定された場合には、ステップ1609に処理が移行する。
ステップ1609において、CPU301により選択肢D「通常画像と復号後の情報を分割してボックス保存」が選択される。ステップ1609において、CPU301は、原稿画像のうちの通常画像部分をボックス保存すると共に、原稿画像のうちの符号画像から得られた復号後の情報をボックス保存する。具体的な処理は、以下のとおりである。
まず、CPU301は、RAM302に格納されている復号後の情報をHDD304には保存するように制御する。その後、CPU301は、RAM302に圧縮されてRAM302に格納されている原稿画像をいったん伸張する。続いて、CPU301は、復号部507で検知した符号画像の存在位置を取得し、伸張後の原稿画像から符号画像の存在位置部分を白塗りする。これにより、原稿画像のうちの通常画像のみが得られることになる。最後に、CPU301は、この通常画像を再び圧縮してRAM302に格納した上で、そのRAM302に格納された通常画像をHDD304に保存するように制御する。
(実施形態2)
実施形態1では、スキャンを開始する前に、CPU301は、4つの選択肢の中からユーザが一つの選択肢を選択することを受け付ける。これに対して、実施形態2では、スキャンを開始した後で、CPU301は、4つの選択肢の中からユーザが一つの選択肢を選択することを受け付ける。
画像形成装置10、20は、ユーザがその使用を開始するにあたって、操作部12、22を介してユーザIDとパスワードを入力するか、あるいはICカードなどを用いてログイン操作を行うことを受け付ける。画像形成装置10、20のユーザ認証手段により、ユーザが特定される。また、ログイン操作の過程で入力され承認されたユーザIDは、CPU301により、RAM302に格納される。さらに、以下で詳細に説明されるように、ユーザの権限の内容をCPU301が受け付けて、ユーザの権限の内容に応じて、CPU301が表示画面の表示を行う。
図18は、実施形態2における処理のフローチャートを示している。以下において、図18を参照して実施形態2について詳細に説明する。
ステップ2000では、CPU301が、ボックスが選択された上でスタートボタンが押下されたことを検知するとステップ2001に処理が移行するように制御する。
ステップ2001では、CPU301は、スキャナ部13で読み取られた原稿を、画像データとしてスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送るように制御する。
ステップ2002では、スキャナ画像処理部312は、この画像データに対して図5に示す処理を行い、新たな画像データと共に属性データを生成する。また、この属性データを画像データに付随させる。さらに、スキャナ画像処理部312内の復号部507は、符合画像データが存在する場合には、その存在位置を検知する。そして、スキャナ画像処理部312により検知された符合画像データを復号化して情報を取得する。そして、当該取得された復号後の情報をCPU301は、不図示のデータバスを用いてRAM302に送って格納する。
続いて、ステップ2003では、圧縮部313は、スキャナ画像処理部312で生成された新たな画像データを32画素×32画素のブロック単位に分割しタイルデータを生成する。さらに圧縮部313は、この複数のタイルデータからなる画像データを圧縮する。
ステップ2004では、CPU301は、圧縮部313で圧縮された画像データをRAM302に送って格納されるように制御する。
ステップ2005では、CPU301は、ステップ2002でRAM302に格納された復号後の情報にアクセスし、この復号後の情報の中に、情報A「復号後の情報にアクセスできるユーザを規定する情報」が含まれているか判断する。そして、CPU301が、情報Aは復号後の情報の中に含まれていると判断した場合には、ステップ2006に処理が移行する。一方、CPU301が、情報Aは復号後の情報の中に含まれていないと判断した場合には、ステップ2012に処理が移行する。
ステップ2006では、「復号後の情報にアクセスできるユーザを規定する情報」に、ログインしたユーザが含まれているかどうかに基づいて、CPU301は、原稿画像の処理方法に関する選択可能なオプションリストを作成する。具体的には、以下のような処理を行う。
まず、CPU301は、ステップ2006での判断結果に従い、今回ログインしたユーザが、「復号後の情報にアクセスできるユーザ」であるか判断する。
そして、CPU301は、ログインしたユーザが「復号後の情報にアクセスできるユーザ」であると判断した場合には、復号後の情報に関する項目を含むようにオプションリストを作成する。
なお、本明細書で、「復号後の情報に関する項目」とは、図9の「通常画像のみをボックス」や「通常画像と復号後の情報を分割(分離)してボックス保存」といった、少なくとも「復号後の情報」が保存されるための指示項目を示す。
一方、CPU301は、ログインしたユーザが、「復号後の情報にアクセスできるユーザ」ではないと判断した場合には、復号後の情報に関する項目を含めないようにオプションリストを作成する。CPU301は、このようにして作成したオプションリストを、RAM302に格納した上で、操作部12上に表示するように制御する。
図11は、操作部12に表示される画面の一例を示す図である。以下において、図11について詳細に説明する。
この画面は、ログインしているユーザ(画像形成装置を操作しているユーザ)が復号後の情報に対するアクセスする権利が無い場合にCPU301により表示される。
図11に示されている画面には、ユーザが情報へのアクセス権を持たないので、原稿画像処理方法選択部1201には、復号後の情報に関する選択肢は無い。したがって、図11に示されている画面には、「通常画像のみのボックス」と「通常画像と符号画像とをボックス」という選択肢のみが表示されている。
こうした操作部12上で、上記オプションリスト内の何れかがユーザにより選択されると、ステップ2007に処理が移行する。
ステップ2007では、CPU301は、ユーザから入力を受付けた選択を判定する。
そして、ステップ2007において、選択肢A「通常画像と符号画像との両方をそのままボックス保存」が選択されていると判定された場合には、ステップ2008に処理が移行する。そして、CPU301は、このステップ2008において、原稿画像をそのままボックス保存する。即ち、CPU301は、RAM302に圧縮されてRAM302に格納されている原稿画像を、HDD304に保存するように制御する。さらに、CPU301は、RAM302に格納されている復号後の情報を削除してHDD304には保存しない。
ステップ2007において、選択肢Aが選択されていないとCPU301により判定された場合には、ステップ2020に処理が移行する。
ステップ2020において、選択肢B「復号後の情報のみをボックス保存」が選択されていると判定された場合には、ステップ2009に処理が移行する。そして、ステップ2009において、CPU301は、原稿画像を削除する。即ち、CPU301は、RAM302に圧縮されてRAM302に格納されている原稿画像を削除し、HDD304には原稿画像を保存しない。その一方で、RAM302に格納されている復号後の情報をHDD304に保存する。
ステップ2020において、選択肢Bが選択されていないとCPU301により判定された場合には、ステップ2021に処理が移行する。
ステップ2021において、選択肢C「通常画像のみをボックス保存」が選択されているとCPU301により判定された場合には、ステップ2010に処理が移行する。ステップ2010において、CPU301は、原稿画像のうちの通常画像部分をボックス保存する。具体的な処理は、以下のとおりである。
まず、CPU301は、RAM302に格納されている復号後の情報を削除してHDD304にはこの情報を保存しないように制御する。その後、CPU301は、RAM302に圧縮されてRAM302に格納されている原稿画像をいったん伸張する。続いて、CPU301は、復号部507で検知した符号画像の存在位置を取得し、伸張後の原稿画像から符号画像の存在位置部分を白塗りする。これにより、原稿画像のうちの通常画像のみが得られることになる。最後に、CPU301は、この通常画像を再び圧縮してRAM302に格納した上で、そのRAM302に格納された通常画像をHDD304に保存するように制御する。
ステップ2021において、選択肢Cが選択されていないとCPU301により判定された場合には、ステップ2011に処理が移行する。
ステップ2011において、CPU301により選択肢D「通常画像と復号後の情報を分割してボックス保存」が選択される。ステップ2011において、CPU301は、原稿画像のうちの通常画像部分をボックス保存すると共に、原稿画像のうちの符号画像から得られた復号後の情報をボックス保存する。具体的な処理は、以下のとおりである。
まず、CPU301は、RAM302に格納されている復号後の情報をHDD304には保存するように制御する。その後、CPU301は、RAM302に圧縮されてRAM302に格納されている原稿画像をいったん伸張する。続いて、CPU301は、復号部507で検知した符号画像の存在位置を取得し、伸張後の原稿画像から符号画像の存在位置部分を白塗りする。これにより、原稿画像のうちの通常画像のみが得られることになる。最後に、CPU301は、この通常画像を再び圧縮してRAM302に格納した上で、そのRAM302に格納された通常画像をHDD304に保存するように制御する。
ステップ2012では、CPU301は、復号後の情報に何らからの指示が含まれていればその指示に従った処理を行い、また含まれていなければ原稿画像(通常画像と符号画像)をRAM302からHDD304に移すように制御する。
以上、説明した実施形態においては、4つの選択肢しかなかった。しかしながら、本発明における選択肢は4つに限られず、5つでも6つでもそれ以上の数であってもよい。
例えば、原稿画像(通常画像と符号画像)と、復号後の情報とを分割するような選択肢があってもよい。
なお、本実施形態において、分割するとは、別々のファイルにしつつ、夫々のファイルを関連付けておくことを指す。
原稿画像と、復号後の情報とを分割するような他の選択肢が、本実施形態に追加される場合には、以下のようになる。すなわち、図18に示されているフローチャートのステップ2011において、CPU301により選択肢Dが選択されなかった場合に、CPU301により他の選択肢が選択される。
また、原稿画像に含まれる符号画像は、符号画像のもととなった情報(つまり、復号後の情報)に対するアクセス権に関するアクセス権情報をメタデータとして持つ。
(実施形態3)
これまでの説明では、情報の復号動作が画像形成装置の内部で完結する実施形態について述べてきたが、外部の機器やサーバなどと連係して処理を行う方法も考えられる。特に、情報へのアクセス権の確認を外部のポリシーサーバに問い合わせたり、あるいは画像形成装置自身では復号した情報を画像化できない場合に外部のサーバに処理を依頼したりすることは有効である。
図12は、外部の機器やサーバなどと連係して処理を行う場合の画像形成装置を説明する図である。以下において、図12について詳細に説明する。
図12では、図1と比較して、画像作成サーバ1401とポリシーサーバ1402が追加されている。
画像作成サーバ1401は、情報を受取って、それをもとに人が視認可能な出力画像(例えば、受取った情報が表計算ソフトのデータであれば、出力画像は表画像である)を作成する(一般にこの処理をレンダリングと呼ぶ)サーバである。この画像作成サーバは、画像形成装置が符号画像を復号した後の情報をレンダリングする能力が無い場合に、代わりにレンダリングを行うために用いられる。
ポリシーサーバ1402は、画像処理システムに登録されている各ユーザの、画像処理システム内部に存在する各文書に対するアクセス権を管理するサーバである。ポリシーサーバの実施方法は様々な方法がある。また、本実施形態におけるポリシーサーバ1402は、ネットワークを介して文書を一意に識別する文書IDとユーザのIDを受け取って、「ユーザIDでにより識別されるユーザ」が「文書IDにより識別される文書」にアクセスできるかどうかを判断する。そして、その判断結果を再びネットワークを介して返答する。
図13は、CPU301がユーザによる「復号後のボックス」選択肢の選択をユーザから受け付けた場合の画面例を示す図である。以下において、図13について詳細に説明する。
「復号後の情報のボックス」とは、原稿に含まれる符号画像を復号して得られる情報をHDD304に保存することを示す。例えば、復号後の情報が表計算ソフトのデータであった場合には、その表計算ソフトを用いて復号後の情報を印刷した場合と同様に、印刷出力は、表である。
一般に、画像形成装置は全ての形式の情報を印刷画像に変換(レンダリング)できる訳ではない。ここでも、仮に、復号後の情報が表計算ソフトのデータであったとし、さらに、画像形成装置がそのデータを印刷画像に変換できないものとする(複合機に表計算ソフトがインストールされていないものとする)。
このような場合には、CPU301は、情報を画像作成サーバ1401に送信し、そこで画像化(レンダリング)操作およびサムネイル画像の作成を行って、その結果を原稿画像処理結果表示部803に表示する。
実施形態3では、実施形態2の図18のステップ2006の処理の代わりに、図15に示される処理が行われる。以下、この図15に示される処理を詳細に説明する。
ステップ1701では、CPU301は、ステップ1602で復号してRAM302に格納されていた情報を引き出し、Network I/F306を制御して、情報を画像作成サーバ1401に送付する。画像作成サーバ1401は、送付された情報をレンダリングし、その結果からサムネイル画像を作成して、画像形成装置に返送する。
続くステップ1702において、CPU301は、Network I/F306を制御して、画像作成サーバ1401が返送したサムネイル画像を受信し、それをRAM302に格納する。RAM302に格納されたサムネイルは、ステップ1102においてCPU301が操作部I/F305を制御することにより原稿画像処理結果表示部803にサムネイル画像を表示する際に参照される。
続くステップ1703において、CPU301は、サブダイアログ801のウィンドウ枠データをRAM302上で作成して、操作部I/F305を制御することにより、そのデータを操作部12のサブダイアログ801の画面上に表示する。なお、CPU301は、原稿画像処理方法指示部802の選択肢の初期値として、オプションリストの最初の項目を選択するように制御する。
続くステップ1704において、CPU301は、原稿画像処理結果表示部803の表示の更新を行う。
続くステップ1705において、CPU301は、ユーザの入力を待つ。
続くステップ1706において、CPU301は、ステップ1703でユーザが入力した操作が、原稿画像処理内容承認部806の押下であったかどうかを判断する。原稿画像処理内容承認部806の押下であった場合には、その旨をRAM302に記録して、ステップ1707に処理が移行する。
ステップ1707では、CPU301は、操作部I/F305を制御することにより、サブダイアログ801を消去する。
一方、ステップ1706において、ステップ1703におけるユーザ入力が原稿画像処理内容承認部806の押下による適切なものではなかったと判断された場合には、ユーザの入力は原稿画像処理方法指示部802の押下による原稿処理方法の変更である。したがって、CPU301は、処理をステップ1704に戻し、原稿画像処理結果表示部803の表示の更新を行う。
さらに、画像形成装置を操作しているユーザが、符号画像を復号して得られる情報に対するアクセス権があるかどうかは、画像形成装置外部のポリシーサーバ1402に問い合わせても良い。
実施形態3では、実施形態2の図18のステップ2005における処理の代わりに、図16に示される処理が行われる。以下において、図16について詳細に説明する。
なお、本実施形態では、復号後の情報の中に、「復号後の情報にアクセスできるユーザを規定する情報」の代わりに、復号後の情報を一意に識別する情報(例えば、復号後の情報のファイル名)が含まれているものとする。
そのため、以下に説明するステップ2006より前(ステップ2006)でも、実施形態2とは少し異なった処理が行われる。
即ち、実施形態2では、情報Aが含まれているかどうか判断したのに対して、実施形態3では、復号後の情報を一意に識別する情報(例えば、復号後の情報のファイル名)が含まれているかどうか判断することになる。そして、判断の結果、含まれている場合にはステップ2006の処理に移行し、含まれていない場合にはステップ2012の処理に移行することになる。
図16において、CPU301は、ステップ1801において、RAM302にステップ2002で格納された復号後の情報にアクセスし、復号後の情報を一意に識別する情報(例えば、復号後の情報のファイル名)を取得する。なお、本明細書では、ある情報を一意に識別する情報のことを、ある情報のIDと呼ぶことにする。
続くステップ1802において、CPU301は、ユーザが画像形成装置の使用を開始した際にRAM302に格納されたユーザのID(ログインしたユーザのID)を取得する。そして、先のステップ1801で取得した復号後の情報のIDとともにポリシーサーバ1402に送付する。ポリシーサーバ1402は、文書IDとユーザのIDを受取る。そして、ユーザIDで認識されるユーザが文書IDで認識される文書にアクセスできるかどうかをポリシーサーバ1402内のテーブルをもとに判断し、その判断結果を返答する。CPU301は、Network I/F306を制御してポリシーサーバ1402からの返答を受信する。
続くステップ1803において、CPU301は、前記ステップ1802で受信した結果がアクセス可能であったかどうかを判断する。もし、アクセス可能であった場合には、CPU301は、処理をステップ1804に進める。
ステップ1804において、CPU301は、原稿画像の処理方法に関する選択可能なオプションリストに復号後の情報に関する項目を含め、そのオプションリストを、RAM302に格納する。RAM302に格納されたオプションリストは、ステップ1303において原稿画像処理方法指示部802のオプションリストとして参照される。
一方、ステップ1803における判断の結果、ユーザが復号後の情報にアクセス可能ではないと判断された場合には、CPU301はステップ1804の処理をスキップして、処理を終了する。
なお、上記の実施形態において、ボックス保存した情報を、ネットワークやFAXを通じて、送信し、出力しても良い。また、ボックス保存する対象をボックス保存するとともに通常の複写をしても良い。この場合、複写対象の復号後の情報の有無にかかわらず、複写をしても良い。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、様々な情報や画像を画像形成装置内部のHDDに保存するものとして説明を行ったが、画像形成装置とは別体の保存装置に対して出力し、当該保存装置に保存させても良いのは言うまでもない。
また、上記各実施形態では、様々な情報や画像を画像形成装置内部のHDDに保存するものとして説明を行ったが、保存ではなくて、シート上への出力(即ち、印刷)しても良いのは言うまでもない。
本発明の目的は、実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムを記憶した記憶媒体から、画像処理装置あるいは画像処理装置の有するコンピュータ(またはCPUやMPU)が、そのプログラムを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになる。そのため、このプログラムコード及びプログラムコードを記憶した記憶媒体も本発明に含まれる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現される。それに加えて、そのプログラムコードの指示に基づきコンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される。
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される。
図17は、記憶媒体の一例であるCD−ROMのメモリマップを示す図である。以下において、図17について詳細に説明する。
[9999]はディレクトリ情報を記憶してある領域で、以降のインストールプログラムを記憶してある領域[9998]および画像形成装置の制御プログラムを記憶してある領域[9997]の位置を示している。[9998]は、インストールプログラムを記憶してある領域である。[9997]は、画像形成装置10、20、30の制御プログラムを記憶してある領域である。本発明の画像形成装置の制御プログラムが画像形成装置10、20、30にインストールされる際には、まずインストールプログラムを記憶してある領域[9998]に記憶されているインストールプログラムが画像処理装置にロードされる。そして、CPU301によって、そのインストールプログラムが実行される。次に、CPU301によって実行されるインストールプログラムが、画像形成装置制御プログラムを記憶してある領域[9997]から画像形成装置の制御プログラムを読み出す。そして、ROM303の内容を書き換えるか、あるいはHDD304にインストールする。この場合、ROM303は、単純なマスクROMではなく、フラッシュROMなどの書き換え可能がROMである必要がある。
本発明に係る画像処理装置の概要を示す図である。 画像形成装置の入出力デバイス外観図である。 画像形成装置の概要を示すブロック図である。 タイルデータを概念的に示す図である。 スキャナ画像処理部のブロック図である。 プリンタ画像処理部のブロック図である。 操作部のコピー画面の説明図である。 コピー画面のサブダイアログの説明図である。 原稿画像処理方法選択部の説明図である。 コピー画面のサブダイアログの一表示例を示す図である。 アクセス権が無い場合の、コピー画面のサブダイアログの一表示例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の別の実施形態を示す図である。 外部レンダリングを利用した場合のサブダイアログの一表示例を示す図である。 復号および再符号化処理を説明するフローチャートである。 サブダイアログの表示制御処理の別の実施形態を説明するフローチャートである。 外部のポリシーサーバを用いてアクセス権のチェックを行う処理を説明したフローチャートである。 記憶媒体の一例であるCD−ROMのメモリマップを示す模式図である。 本発明に係る画像処理装置の制御動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
12 操作部
301 CPU
302 RAM
312 スキャナ画像処理部
607 符号画像合成部
801 サブダイアログ
802 原稿画像処理方法指示部
803 原稿画像処理結果表示部
901 原稿画像処理方法選択部

Claims (4)

  1. 原稿画像に含まれる符号画像を復号して情報を取り出す復号手段を有する出力装置であって、
    前記原稿画像をスキャンするスキャン手段と、
    ユーザから、
    前記原稿画像を出力する、
    前記符号画像から取出された情報を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像と、符号画像から取り出された情報とを分割して出力する、
    のいずれか一つの選択肢を、前記スキャン手段により前記原稿画像のスキャンが開始される前に、受け付ける手段と、
    前記選択肢に基づいて、
    前記原稿画像を出力する、
    前記符号画像から取出された情報を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像と、符号画像から取り出された情報とを分割して出力する、
    のいずれか一つを実行すると判定する判定手段と、
    伸張後の前記原稿画像における符号画像の存在位置部分を白塗りする白塗り手段と、
    前記判定手段で前記原稿画像のうちの符号画像以外の画像である、前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力すると判定された場合には、前記白塗り手段により符号画像の存在位置部分が白塗りされた原稿画像を出力し、前記判定手段で前記符号画像から取出された情報を出力すると判定された場合には、前記復号手段で前記符号画像から取出された情報を出力する出力手段とを有することを特徴とする出力装置。
  2. 原稿画像に含まれる符号画像を復号して情報を取り出す復号ステップを有する出力方法であって、
    前記原稿画像をスキャンするスキャンステップと、
    ユーザから、
    前記原稿画像を出力する、
    前記符号画像から取出された情報を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像と、符号画像から取り出された情報とを分割して出力する、
    のいずれか一つの選択肢を、前記スキャンステップにより前記原稿画像のスキャンが開始される前に、受け付けるステップと、
    前記選択肢に基づいて、
    前記原稿画像を出力する
    前記符号画像から取出された情報を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像と、符号画像から取り出された情報とを分割して出力する、
    のいずれか一つを実行すると判定する判定ステップと、
    伸張後の前記原稿画像における符号画像の存在位置部分を白塗りする白塗りステップと、
    前記判定ステップで前記原稿画像のうちの符号画像以外の画像である、前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力すると判定された場合には、前記白塗りステップにより符号画像の存在位置部分が白塗りされた原稿画像を出力し、前記判定ステップで前記符号画像から取出された情報を出力すると判定された場合には、前記復号ステップで前記符号画像から取出された情報を出力する出力ステップとを有することを特徴とする出力方法。
  3. 原稿画像に含まれる符号画像を復号して情報を取り出す復号手段を有する出力システムであって、
    前記原稿画像をスキャンするスキャン手段と、
    ユーザから、
    前記原稿画像を出力する、
    前記符号画像から取出された情報を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像と、符号画像から取り出された情報とを分割して出力する、
    のいずれか一つの選択肢を、前記スキャン手段により前記原稿画像のスキャンが開始される前に、受け付ける手段と、
    前記選択肢に基づいて、
    前記原稿画像を出力する
    前記符号画像から取出された情報を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力する、
    前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像と、符号画像から取り出された情報とを分割して出力する、
    のいずれか一つを実行すると判定する判定手段と、
    伸張後の前記原稿画像における符号画像の存在位置部分を白塗りする白塗り手段と、
    前記判定手段で前記原稿画像のうちの符号画像以外の画像である、前記原稿画像から符号画像が削除されてできた画像を出力すると判定された場合には、前記白塗り手段により符号画像の存在位置部分が白塗りされた原稿画像を出力し、前記判定手段で前記符号画像から取出された情報を出力すると判定された場合には、前記復号手段で前記符号画像から取出された情報を出力する出力手段とを有することを特徴とする出力システム。
  4. 請求項に記載の出力方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
JP2007074785A 2007-03-22 2007-03-22 出力装置、出力方法、出力システム、およびプログラム Expired - Fee Related JP4498375B2 (ja)

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