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JP4491386B2 - 地下配線用ボックス - Google Patents

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Description

本発明は、電源ケーブル、通信ケーブル、光ファイバーケーブル、高圧線などのケーブルを、埋設管を用いて地下に敷設する際に用いられる地下配線用ボックスに関するものである。
電源ケーブル、通信ケーブル、光ファイバーケーブル、高圧線などのケーブルを地下に埋設された管を用いて敷設する地中配線工事において、ケーブルの引き込み、分岐、接続などの敷設工事を行うためにコンクリート製の地下配線用ボックスが適当な間隔で埋設される。特許文献1には、例えば、地下配線用ボックスとして、U字型の断面を備えた本体の端に、電線管を接続するための壁板を取り付けて、略直方体状の地下配線用ボックスを組み立てることが記載されている。
ケーブルは、道路などの下に埋設するために所定の荷重に耐えられる保護管が埋設管として選択される。また、高圧のケーブルを埋設するためには、耐熱性が要求される場合もある。したがって、埋設管の多くには、例えば、硬質の塩化ビニル製の管や金属製の管が選択される。そして、複数の埋設管が縦横に配列された状態で道路などに沿って埋設されることで管路が形成され、管路の分岐点や、ケーブルを引き込むために必要な箇所などにコンクリート製の地下配線用ボックスが埋設される。
特開平9−322374号公報
ケーブルを地下に埋設する場合、保護管および地下配線用ボックスを埋設してケーブルの敷設ルートを施工した後、これらの内部にケーブルを敷設する工事が行われる。ケーブルは、保護管により繋がった互いに隣り合う地下配線用ボックスのうちの一方の地下配線用ボックスから、ワイヤーなどのリード線に結ばれた状態で、他方の地下配線用ボックスの内部に引き込まれる。例えば、高圧線などのケーブルを地下埋設された保護管(以降においては埋設管)および地下配線用ボックスの内部に引き込む場合には、5トン以上もの大きな力が必要となる。
ケーブルの敷設ルートを決定する際には、ルートを様々な角度で曲げることが要求されることがある。例えば、道路に沿ってケーブルを敷設するときは、その道路がカーブしている、あるいは分岐があるなどの道路環境が影響する。また、市街地のように建物がある地域などでは、地中の障害物を避ける必要がある。直角に敷設ルートを変えることができ、そのルートの変更地点に地下配線用ボックスを埋設できる場合は、地下配線用ボックスの内部で直角にルート変更したり、分岐したりすることは容易である。しかしながら、そのために道路の交差点の中心に地下配線用ボックスを埋設することはできず、また、直角にしか曲げられないという条件により不必要に敷設ルートを延ばすことも経済的であるとは言えない。このため、湾曲した埋設管を用いて敷設ルートを曲げることが要求されることがある。
しかしながら、ケーブルを曲がった埋設管の内に大きな力をかけて引き込むと、ケーブルと埋設管との接触部分において摩擦が大きくなるため、ケーブルや埋設管に損傷が与えられるおそれがある。また、このような事情から、高圧線のように湾曲し難いケーブルを保護する埋設管では、所定の曲率までしか湾曲が許容されないことが多く、湾曲した埋設管を用いた敷設ルートにも限界がある。地下配線用ボックスの内部に、ケーブルを曲げるのに十分なスペースがあれば、ケーブルを曲げる際に摩擦などの障害がないので、ケーブル自体が許容される曲率で曲げることができる。しかしながら、地下配線用ボックスからケーブルを所望の角度で出すことができないので、ボックスを用いて曲げられる角度は90度方向に限られる。これらの要因により、道路環境などを考慮した最も経済的な敷設ルートを選択することができず、余分に掘削したり、交通量の多いところに地下配線用ボックスを設置せざるを得ない場合がある。
下水配管において円筒状のマンホールを埋設してフレキシブルな角度で下水配管を接続することは行われている。しかしながら、ケーブルの敷設ルートは、種類の異なるケーブルを敷設するため、また、耐圧に優れた小口径の埋設管により経済的な敷設ルートを構成するためなどの要求により、複数の埋設管が並列に埋設される。このため、地下配線用ボックスにおいては、側壁あるいは端壁を含めた少なくとも何れかの周壁の1つの面に、ベルマウスあるいはダクトスリーブといった、埋設管を接続するための管(以降では接続管)が並列に埋設されている。コンクリート製の地下配線用ボックスを、工場において耐久性の型枠を用いてプレハブする際に、その壁面を円筒にして、複数の接続管を円筒状の壁面に同じ方向を向いて埋設することは、型枠の構成を考えるとほとんど不可能である。
さらに、接続管の端が、壁面から内側に突き出た状態になっていると、ケーブルを敷設する際に、その端にケーブルが擦れて抵抗になったり、ケーブルが損傷する要因となるため、接続管の端は壁面と面位置にすることが要求される。円筒の壁面に接続管の端が面位置になるように埋設すると、各々の接続管の角度が変わってしまうため、接続管を曲げないと埋設管に接続することができず、結局、埋設管を曲げた場合と同様に敷設時の抵抗が増えてしまう。したがって、この点でも、円筒状の壁面を用いることは不可能である。
直方体状の地下配線用ボックスの周壁の1つに接続管を傾斜させて取り付けることで、ケーブルの敷設ルートの角度変更の自由度を向上するという方法も考えられる。しかしながら、この方法も、円筒状の壁面に接続管を埋設する場合と同様の問題が発生する。例えば、地下配線用ボックスの端板に直角に接続管を埋設する場合は、端板の内面を規定する型枠に対して複数の接続管を垂直に並べ、コンクリートを注入することが可能である。しかしながら、埋設管の角度を変えようとすると、ベルマウスの端が内面から突き出た状態になるので、同様の方法で接続管が埋め込まれた端板を製造できなくなる。さらに、この方法を採用した場合も、接続管の先端部が地下配線用ボックスの内部に突出した状態となるため、この突出部の先端部分においてケーブルが急激に曲がったり、擦れたりする可能性がある。そして、接続管の地下配線用ボックスの内部に突出した部分は、ケーブル敷設作業の邪魔になり易く、美観的にも好ましくない。
地下配線用ボックスの端板に対しフレキシブルな角度で接続管を取り付けるために、端板に斜めに孔をあけたりする方法なども考えられる。しかしながら、コンクリートの端板に斜めに孔をあけることは、手間がかかり、コスト高になるだけでなく、止水性の低下につながる。
そこで、本発明は、フレキシブルな角度で敷設ルートを変えることができる、工場プレハブ可能なコンクリート製の地下配線用ボックスを提供することを目的としている。さらに、壁面からベルマウスなどの接続管の端が突き出したりせずに、ケーブルを敷設する際に障害なく、ルートを所望の角度で曲げることができる地下配線用ボックスを提供することを目的としている。
複数の接続管を同じ方向に並列に、そして、壁面の内側へ突き出ないように埋設するためには、その方向に面した壁面を備えた地下埋設用ボックスが必要である。しかしながら、様々な角度の壁面を備えた地下埋設用ボックスをプレハブすることは、型枠の種類が膨大になり経済的ではない。また、六角柱、八角柱といった多角柱状の地下埋設用ボックスを提案することも可能である。しかしながら、地下埋設用ボックスの多くは、直線状に延びた敷設ルートの中継として埋設されたり、90度に分岐あるいはルートの角度を変えるために埋設されたりすることを考慮すると、基本的な形態はボックス状、すなわち、箱あるいは直方体状であることが望ましい。
そこで、本発明においては、埋設管を通して地下にケーブルを敷設するための略ボックス状で作業員が入って作業できる程度の大きさの主たるスペースを確保するためのコンクリート製の本体ユニットと、この本体ユニットの周壁、すなわち側壁および端壁の少なくとも何れかに取り付けられ、主たるスペース(メインスペース)に繋がり、作業員が手を伸ばして作業できる程度の大きさの従たるスペース(サブスペース)を形成するためのコンクリート製のサブユニットとを有し、サブユニットは本体ユニットとは異なる型枠を用いて成形され、本体ユニットに取り付けられており、当該サブユニットが取り付けられた側壁または端壁に対して非平行な従たる端壁と、この端壁に対して垂直に埋設された、埋設管に接続するための複数の接続管とを備え、さらに、サブユニットは、面形状が片台形となった一対の従たる側壁を備えている地下配線用ボックスを提供する。
この地下配線用ボックスにおいては、ケーブル敷設のためのメインスペースを確保するためのボックス状の本体ユニットの形状を変更する代わりに、サブユニットを取り付け、メインスペースに繋がるサブスペースを確保する。それと共に、サブユニットの端壁(従たる端壁)を、サブユニットが取り付けられた本体ユニットの側壁または端壁(主たる側壁または端壁)に対して非平行、すなわち、従たる端壁が主たる側壁または端壁と平行ではなく、ケーブルの敷設ルートに面するように傾いた状態にして、その従たる端壁に複数の接続管を垂直に埋設できるようにしている。そのため、接続管の埋設される向きを主たる側壁または端壁に対して垂直ではない方向に設定しても、それらの接続管が従たる端壁の内側(壁面)に突き出ることを防止できる。
本発明の地下配線用ボックスは、直線状に延びた敷設ルートの中継として埋設されたり、90度に分岐あるいはルートの角度を変えるために埋設されたりするのに適した、ボックス状の本体ユニットと、それに対して小さなサブスペースを確保するだけのサブユニットとの組み合わせで構成される。主たるスペースは、作業員が入って作業できる程度の大きさであり、従たるスペースは、作業員が手を伸ばして作業できる程度の大きさであれば良い。したがって、本体ユニットをプレハブするための型枠を変更せずに、小型のサブユニットの形状を変更することにより、種々の方向を向いた端壁を備えた地下配線用ボックスを提供できる。このため、数種類のサブユニットをプレハブしたり、現地で製造することにより多種多様な敷設ルートの曲がり角度に対応できるので、経済的である。そして、接続管が端壁に対して斜めに埋設されることがないので、敷設する際のケーブルの損傷も未然に防止できる。
したがって、本発明の地下配線用ボックスを埋設し、地下配線用ボックスの複数の接続管とケーブル敷設用の埋設管とを接続することにより、任意の曲がり角度を備えたケーブル敷設ルートを施工することができる。このため、本発明により、敷設ルートを、道路環境あるいは地下の障害物などの条件に対応して、よりフレキシブルに設計および施工できる。
サブユニットを取り付ける場所は、本体ユニットの側壁および端壁を含めた周壁のいずれであっても良く、複数の壁、さらには、1つの壁の複数の個所に複数のサブユニットを取り付けることも可能である。ケーブルの敷設ルートを形成するために埋設される本体ユニットの多くは、敷設ルートに沿った第1の方向に長い主たるスペースを形成する。したがって、その敷設ルートの方向を変更する場合は、本体ユニットの端壁にサブユニットが取り付けられることが多い。また、本体ユニットは、U字形のユニットと端板との組み合わせにより形成されることが多いので、サブユニットを取り付けるための開口を備えた端板を用意することによりサブユニットは本体ユニットに対して容易に取り付けできる。
さらに、サブユニットの機能は、本体ユニットの側壁または端壁に対して異なる角度の端壁、すなわち従たる端壁を作ることに限定できるので、複数種類の型枠を用意する代わりに、1種類の型枠によりストッパなどを使用することにより、異なる角度の端壁を形成するためのサブユニットを製造できる。例えば、円弧状の側壁を備えたサブユニットにおいては、円弧状の側壁を形成する型枠の部分に、適当な角度になるようにストッパを入れることで、それぞれ異なる角度の端壁を備えたサブユニットを製造できる。ただし、サブユニットの長さも変えようとすると、型枠の調整が若干難しい。
面形状が片台形となった一対の側壁、すなわち従たる側壁を備えているサブユニットは、最も形状が簡易なものの1つである。さらに、このサブユニットであれば、サブスペースは直線的になり、接続管を埋設した端壁へメインスペースからアクセスしやすいので、ケーブルの敷設に適した空間を形成できる。また、互いに平行で長さが異なる第1および第2の辺を具備した片台形の一対の側壁(従たる側壁)を備えたサブユニットを製造するためには、適当な長さと角度の側壁が形成されるように型枠にストッパを挿入すれば良い。このため、様々な長さと、様々な角度で設定できる端壁とを備えたサブユニットを容易にプレハブできる。
片台形の側壁を備えたサブユニットの1つの形態は、片台形の一対の側壁(従たる側壁)の斜辺の側が本体ユニットに繋がるものである。このサブユニットは、片台形の反対側の垂直な辺がサブユニットの端壁(従たる端壁)に繋がるので、一対の片台形の側壁を含む四方の側壁と端壁とが一体になったサブユニットを製造し易い。また、端壁を上に向けた型枠を採用することにより、端壁の所望の位置に垂直に接続管を配置することも容易である。
片台形の側壁(従たる側壁)を備えたサブユニットの他の1つの形態は、片台形の一対の従たる側壁の斜辺の側が端壁に繋がっているものである。このサブユニットは、サブスペースの断面積に対して、接続管を設置する端壁(端面)の面積を広く確保できるメリットがある。しかしながら、サブユニットにおいて、側壁に対して端壁が傾いた状態となるので、プレハブするときに、端壁に対し垂直に接続管をセットすることが難しい。したがって、このタイプのサブユニットは、一対の側壁を含む側壁ユニットと、その一端に取り付けられて端壁をなす端壁ユニットとを分けて製造し、組み立てる方式を採用することが望ましい。
すなわち、サブユニットは、埋設管を通して地下にケーブルを敷設する地下配線用ボックスを施工するためのコンクリート製の組立用ユニットであって、水平方向の一方の端が開口となり、他方の端に端壁が取り付けられ、一方の端の端面と、他方の端の端面とが非平行な側壁ユニットと、他方の端に取り付けられる端壁であって、埋設管に繋がる複数の接続管が垂直に埋設されている端壁ユニットとを有する組立用ユニットにより実現することが望ましい。端壁ユニットは、側壁ユニットの一部が付随したものであっても良いが、最も簡易な形態は一枚の端板であり、その端板を製造するときに、端板に対して接続管を垂直にセットすることは容易であり、端板の内面から接続管の一部が突き出るのを防止できる。
片台形の面を備えたサブユニットは、少なくとも一部の面形状が片台形となった一対の側壁を備え、一対の側壁の斜辺の側が端壁に繋がった側壁ユニットを備えたものである。片台形の面を備えた側壁ユニットは、互いに平行で長さが異なる第1および第2の辺を具備している。端壁ユニットは、四方の側面の稜線が、第1および第2の辺に対して傾いて繋がる。この組立用ユニットは、作業員が入って作業できる程度の大きさの主たるスペースを確保するサイズにすることも可能である。したがって、この組立用ユニットを繋げることにより、主たるスペースを確保するための地下配線用ボックスを提供できる。
図1に、本発明の地下配線用ボックスの一例を示してある。図2に、この地下配線用ボックス1aを用いて地下にケーブルCを敷設するルート(以下、ケーブル敷設ルートという)200を施工した様子を示してある。
ケーブル敷設ルート200は、タイプの異なる地下配線用ボックス1aおよび91と、これらの地下配線用ボックス1aおよび91に接続されたケーブル敷設用の埋設管100とを有している。地下配線用ボックス91は埋設管100を直線的に繋ぎ、本例の地下配線用ボックス1aは埋設管100を45度方向に曲げて繋ぐことができる。したがって、地下配線用ボックス1aを用いることで、所望のルート、例えば、45度に曲がった道路の縁石300に沿ってケーブルCを敷設するためのルート200を施工することができる。それぞれの地下配線用ボックス1aおよび91においては、埋設管100と接続する壁にベルマウス30と称される接続管が埋設されている。
図3に本例の地下配線用ボックス1aを展開して示してある。地下配線用ボックス1aは、コンクリート製の本体ユニット10と、この本体ユニット10の一方の端壁14aに取り付けられたコンクリート製のサブユニット20aとを有している。本体ユニット10は、ベルマウス30を介して接続された埋設管100にケーブルCを通して、地下ケーブルを敷設するための略ボックス状の主たるスペース(メインスペース)S1を確保するためのものであり、主たるスペースS1は、例えば、作業員が入って作業できる程度の大きさを有している。サブユニット20aは、主たるスペースS1に繋がる従たるスペース(サブスペース)S2を形成するためのものであり、例えば、作業員が手を伸ばして作業できる程度の大きさを有している。
本体ユニット10は、垂直方向の断面形状が略U字状のU字ユニット13と、U字ユニット13の両端にそれぞれ取り付けられる端壁ユニット15aおよび15bと、U字ユニット13の上方を覆うスラブ板16とを備えている。これらのユニット13、15a、15bおよび16は、インサート29cとボルト29bの組み合わせなどを用いて固定することができ、ボルト29bを埋め込んだ跡をコンクリートで埋めることも可能である。U字ユニット13は、メインスペースS1の下方の壁(以下、底壁という)11と左右の側壁12aおよび12bとを構成する。端壁ユニット15aおよび15bは、メインスペースS1の端壁14aおよび14bを構成し、スラブ板16は天井を構成する。本例の地下配線用ボックス1aにおいては、2つのU字ユニット13が接続されて、第1の方向Xに長い主たるスペースS1が形成されている。また、メインスペースS1を構成するためのスラブ板16の1つには、メインスペースS1に作業員が出入りするための出入り口(マンホール)99が設けられている。
図4に、サブユニット20aの構成を水平方向の断面により示している。サブユニット20aは、本体ユニット10の周壁(側壁12aおよび12b、端壁14aおよび14b)の何れかに取り付け可能なものであり、本例の地下配線用ボックス1aにおいては端壁14aに取り付けられている。サブユニット20aは、本体ユニット10に取り付けられる開口45の端面27と、反対側の端壁(従たる端壁)21とが非平行となっている。したがって、サブユニット20aを、本体ユニット10の端壁(主たる端壁)14aに対してサブユニット20aの開口45の面27が平行になるように取り付けられると、サブユニット20aが取り付けられた本体ユニット10の端壁(主たる端壁)14aに対して、サブユニット20aの端壁(従たる端壁)21が傾き、非平行となる。このため、サブユニット20aを本体ユニット10に接続することにより、主たる端壁14aに対して傾いた従たる端壁21が構成され、その従たる端壁21に埋設された接続管30を介してケーブルCを敷設できる。
サブユニット20aは、片台形となった上下一対の第1の側壁22aおよび22bと、互いに異なる大きさの四角形状の左右一対の第2の側壁23aおよび23bとを含む側壁ユニット24を備えている。さらに、サブユニット20aは、この側壁ユニット24の一端にインサート29cおよびボルト29aなどの組み合わせにより取り付けられることにより端壁21となる端壁ユニット25を備えている。そして、端壁21には、ケーブルルートとなる埋設管100に接続するための複数のベルマウス30が埋設されている。本例のサブユニット20aの端壁21には、端壁21の内側から外側に、端壁21に対して垂直な方向に、さらに具体的には端壁21の内面21aに対して垂直な方向に伸びるように、左右に3本のベルマウス30が2段に埋設されている。したがって、ベルマウス30は、内側の端31が端壁21の内面21aから突き出ないように埋設されており、ベルマウス30の端31と干渉せずに、メインスペースS1からサブスペースS2を経て、主たる端壁14から斜めの方向にケーブルCをスムーズに引き出せるようになっている。
側壁ユニット24の第1の側壁22aおよび22bの外面40は、各々、一方が斜辺になった片台形であり、第1の辺41と、この第1の辺41と平行であって当該第1の辺41よりも短い第2の辺42と、辺41および42の一端を結ぶ斜辺44と、辺41および42に対して垂直に延びて辺41および42の他端を結ぶ辺43とを備えている。側壁ユニット24と端壁ユニット25とが組み合わされたサブユニット20aにおいては、第1の側壁22aおよび22bの各斜辺44の側が、本体ユニット10の端壁14aに繋がっている。
側壁ユニット24の第2の側壁23aおよび23bは、片台形の第1の側壁22aおよび22bを繋ぐものであり、幅が同じであって高さが異なる四角形状を有している。第2の側壁23aおよび23bを片台形にすることにより、サブユニットの端壁を立体曲げすることも可能である。
側壁ユニット24の一方の斜めになった端(端面)26に取り付けられて端壁21を構成する端壁ユニット25は、方形のコンクリート板であり、端壁21の内面21aと、外面21bと、四方の側面21cとを備えている。そして、複数のベルマウス30が内面21aと垂直に、四方の側面21cと平行に埋設されており、端壁ユニット25を側壁ユニット24の斜辺44の側に取り付けることにより、側壁23aおよび23bに対して直角な方向から傾いた状態の端壁21が構成される。それと共に、サブスペースS2の長手方向に対して傾いた方向に延びたベルマウス30を備えたサブユニット20aが形成される。このため、サブユニット20aにおいては、片台形の側壁の辺41および42に対して、端壁21の四方の側面21cの稜線46は、直線につながらず、傾いた状態になる。
図5および図6に、サブユニット20aの製造方法の一例を示してある。図5は、サブユニット20aの側壁ユニット24を、耐久性の型枠51を用いて製造する様子を示している。型枠51は、直方体状のボックスを作るためにも共用できるものであり、台盤51dと、台盤51dから垂直方向に延びた内型枠51bおよび外型枠51aとを備えている。内型枠51bは側壁の内面を規定し、外型枠51aは側壁の外面を規定し、これらの型枠51aおよび51bの間にコンクリートを注入することによりコンクリート製の側壁ユニット24を製造できる。さらに、型枠51では、側壁の一方の辺41が他方の辺42よりも長くなり、所望の角度で傾いた端面が得られるように、内型枠51bと外型枠51aとの間にストッパ51cを斜めにセットする。このようにすることにより、所望の片台形の第1の側壁22aおよび22bを有する側壁ユニット24を製造できる。この製造方法であれば、ストッパ51cの位置を変えたり、角度を変えることにより、長さおよび傾きの異なる様々な側壁ユニット24を簡単に製造できる。
図6は、耐久性の型枠52を用いて、サブユニット20aの端壁ユニット25を製造する様子を示している。この型枠52は、端壁21の内面21aを形成する台盤52dと、端壁ユニット25の四方の側面21cを形成するための外型枠52aとを備えている。複数のベルマウス30は、その入り口側の端31が台盤52dに接するように、台盤52dに対して垂直に並べてセットされる。このため、端板21の内面21aに対して、ベルマウス30の入口端31が突き出ずに、ベルマウス30が内面21aに対して垂直な方向に埋設された、端壁ユニット25を製造できる。さらに、ベルマウス30が端板21に埋設される個所に、止水板などを設けておくことにより、ベルマウス30の周囲の止水効果も容易に得られる。
このように側壁ユニット24と、その一端に取り付けられて端壁21をなす端壁ユニット25とを分けて製造し、組み立てる方式を採用することにより、水平方向(ここでは第1の方向Xと同じ方向)の一方の端が開口45となり、他方の端が端壁21となったサブユニット20aを安価に製造することができる。さらに、サブユニット20aの一方の端の端面26と、他方の端の端面27とは非平行であり、端壁21に対して埋設管100に繋がる6つのベルマウス30が垂直に埋設される。そして、このようにして組み立てられたサブユニット20aは、地下配線用ボックスを施工あるいは組み立てるための組立用ユニットとして、供給することができる。
この地下配線用ボックス1aでは、本体ユニット10の端壁14aに、サブユニット20aの開口45と対応する開口部17が形成され、埋設現場あるいは工場において、サブユニット20aを端壁14aに取り付けられる。これにより、メインの作業環境を生成するために垂直断面の大きなスペースS1と、ベルマウス30にアクセスすることを主体とした垂直断面の小さなサブスペースS2とが繋がったボックス1aが製造される。そして、ケーブルが出る方向は、サブユニット20aの端壁21の向きにより決定できる。したがって、大型の本体ユニット10は、敷設しようとするケーブル敷設ルート200の曲がり角度によらず、一定の、垂直に交わる側壁および端壁を有する形状で製造できる。このため、本体ユニット10の型枠については、ケーブル敷設ルート200による変更はほとんど考慮する必要がなく、サブユニット20aを取り付けるための開口およびその位置の変更に対処できれば良い。したがって、1つまたは数少ない種類の型枠で量産することができる。
一方、メインスペースS1よりも小さなサブスペースS2を確保するためのサブユニット20aを製造するための型枠は、小型であり、多種多様な形状のサブユニットを提供するために、多種多様な形状の型枠が必要になっても、それに要するコストは小さい。さらに、本例のサブユニット20aは、図5に示したようなタイプの型枠51を用いることにより、数少ない型枠で、角度および長さなどの異なる数多くの形状のサブユニットを製造できる。したがって、サブユニットも数少ない種類の型枠で量産することができる。このため、本体ユニット10およびサブユニット20aを比較的安価に製造することができ、これらの本体ユニット10およびサブユニット20aを接続することにより、様々な角度でケーブルを引き出すことができる地下配線用ボックス1aを低コストで提供することができる。
このように、地下配線用ボックス1aにおいては、ケーブルCを敷設するためのメインスペースS1を確保するための本体ユニット10の形状を変更する代わりに、本体ユニット10より小さな、本体ユニット10を親とすれば子となる、サブユニット20aを取り付け、メインスペースS1に繋がるサブスペースS2を確保している。それと共に、サブユニット20aの端壁21を、サブユニット20aが取り付けられた端壁14aに対して非平行としている。すなわち、主たる端壁14aに対して、平行ではなく、また、直角でもない、角度が異なる、あるいは斜めに傾斜した従たる端壁21を設けて、種々の角度で延びるケーブル敷設ルート200に対して直交した壁面をフレキシブルに形成できるようにしている。そして、そのルート200に対して直交した端壁21に、複数のベルマウス30を垂直に埋設している。そのため、ベルマウス30の埋設される向きを端壁14aに対して垂直ではない方向に設定しても、ベルマウス30の端31が端壁21の内側に突き出ず、スムーズにベルマウス30にケーブルを挿入することができ、ケーブルが損傷することを防止できる。
そして、地下配線用ボックス1aは、ボックス状の本体ユニット10と、本体ユニット10に対して小さなサブスペースS2を確保するだけのサブユニット20aとの組み合わせで構成でき、本体ユニット10により作業員が入って作業できる程度の大きさのメインスペースS1は確保できる。したがって、サブスペースS2は、作業員が手を伸ばして作業できる程度の大きさであれば、地下配線用ボックス1aの内部で、種々の方向に向いたケーブルルート200にケーブルを敷設する作業を余裕を持って行うことができる。また、様々な角度のルート200に対応するために、本体ユニット10をプレハブするための型枠を変更せずに、小型のサブユニット20aの形状を変更すれば良いので、上述したように、多種多様なケーブル敷設ルート200に対応した地下配線用ボックス1aを低コストで供給できる。
したがって、本例の地下配線用ボックス1aを埋設し、ケーブルCを地下に埋設するための埋設管100を、地下配線用ボックス1aの複数のベルマウス30に接続することにより、45度に限らず、他の様々な角度のコーナを備えたケーブル敷設ルート200を低コストで施工することができる。このため、ケーブル敷設ルート200を、道路環境あるいは地下の障害物などの条件に対応して、よりフレキシブルに設計および施工できる。
サブユニットとしては、湾曲した側壁を有するものを採用することも可能である。しかしながら、本例のサブユニット20aのように、片台形となった一対の第1の側壁22aおよび22bを具備しているコンクリート製ブロックは、形状が簡易で、製造が容易であると共に、サブスペースS2は直線的になり、メインスペースS1からベルマウス30を埋設した端壁21へアクセスしやすい。したがって、サブユニットとして好適な形態の1つである。また、上述したように、1つのタイプの型枠を用いて種々の長さおよび角度の端面を備えたブロックも製造し易く、様々な長さ・様々な角度に設定された端壁21を備えたサブユニット20aを低コストで供給できる。
図7および図8に、異なる地下配線用ボックスの例を示してある。図7および図8に示す地下配線用ボックス1bは、上記において説明した本体ユニットと共通の構成の本体ユニット10と、異なるサブユニット20bとを備えている。したがって、上述した地下配線用ボックス1aと共通する構成には同じ番号を付して説明を省略する。
本例のサブユニット20bも、本体ユニット10に取り付けられる開口45の端面26と、反対側の端壁(従たる端壁)21とが非平行となっている。したがって、サブユニット20bを、本体ユニット10の端壁(主たる端壁)14aに対してサブユニット20bの開口45の端面26が平行になるように取り付けられると、サブユニット20bが取り付けられた本体ユニットの端壁(主たる端壁)14aに対して、サブユニット20bの端壁(従たる端壁)21が傾き、非平行となる。このため、サブユニット20bを本体ユニット10に接続することにより、主たる端壁14aに対して傾いた従たる端壁21が構成され、その従たる端壁21に埋設された接続管30を介してケーブルを主たる端壁14a以外の方向に敷設できる。
このサブユニット20bは、片台形となった上下一対の第1の側壁22aおよび22bと、互いに異なる大きさの四角形状の左右一対の第2の側壁23aおよび23bとを備えている。さらに、それらの側壁22a、22b、23aおよび23bにより構成された垂直な端面27および斜めの端面26の内、斜めの端面26が開口となり、垂直な端面27が端壁21により塞がれ、上記の側壁22a、22b、23aおよび23bに加えて端壁21を含めて一体に成形されている。そして、端壁21には、ケーブルルートとなる埋設管100に接続するための複数のベルマウス30が埋設されている。本例のサブユニット20bの端壁21にも、端壁21の内側から外側に、端壁21に対して垂直な方向に、さらに具体的には端壁21の内面21aに対して垂直な方向に伸びるように、左右に3本のベルマウス30が2段に埋設されている。したがって、ベルマウス30は、内側の端31が端壁21の内面21aから突き出ないように埋設されており、ベルマウス30の端31と干渉せずに、メインスペースS1からサブスペースS2を経て、主たる端壁14から斜めの方向にケーブルCをスムーズに引き出せるようになっている。
図9は、サブユニット20bを、耐久性の型枠53を用いて製造する様子を示している。型枠53は、有底の直方体状のボックスを作るためにも共用できるものであり、台盤53dと、台盤53dから垂直方向に延びた内型枠53bおよび外型枠53aとを備えている。内型枠53bは側壁の内面を規定すると共に、端壁21の内面21aを規定する上型枠53eを備えている。この型枠53においても、内型枠53bと外型枠53aとの間にストッパ53cを斜めにセットすることにより、所望の片台形の第1の側壁22aおよび22bを有するサブユニット20bを製造できる。さらに、複数のベルマウス30を、その入り口側の端31が上型枠53eに接するように、上型枠53eに対して垂直に並べてセットすることにより、側壁と一体で成形される端壁21の内面21aからベルマウス30の入口端31が突き出ない状態で、ベルマウス30を内面21aに対して垂直な方向に埋設することができる。
この地下配線用ボックス1bも、本体ユニット10の端壁14aに対して、サブユニット20bの端壁21を任意の方向に傾けることが可能であり、上記の地下配線用ボックス1aと同様に、任意の方向に延びたケーブルルート200に対して直交する端壁を持った地下配線用ボックスを提供できる。したがって、地下配線用ボックス1bは、所望のルート、例えば、湾曲した道路の縁石300に沿ってケーブルCを敷設する際に用いることができる。また、上記地下配線用ボックス1aと置換することで、図2に示すようなケーブル敷設ルート200を形成することができる。
さらに、この地下配線用ボックス1bは、端壁21と、一対の第1の側壁22aおよび22bを含む側壁とが一体となったサブユニット20bを容易に製造することができる。また、端壁21の所望の位置に垂直にベルマウス30を配置することも容易である。しかしながら、先に説明したサブユニット20aと比較すると、ベルマウス30を埋設するための従たる端壁21の面積が若干小さくなる。
図10に、さらに異なる地下配線用ボックスの他の一例を示してある。なお、図10では、本体ユニット10の端壁ユニット15aおよび15bとスラブ板16とを省略して示している。図10に示す地下配線用ボックス1cは、本体ユニット10の側壁にもサブユニット20cを取り付けた例である。
図11に、この地下配線用ボックス1cを用いて地下にケーブルCを敷設するためのルート200を施工した様子を示してある。地下配線用ボックス1cは、サブユニット20cが本体ユニット10の側壁12bに取り付けられており、本体ユニット10の端壁14aにサブユニット20aが取り付けられている。したがって、45度方向へ分岐するルートを備えたケーブル敷設ルート200を敷設することができ、図示したような45度に分岐した道路の縁石300に沿ってケーブルCを敷設するためのルートを施工できる。
図12に、サブユニット20cの概略構成を水平方向の断面により示してある。サブユニット20cも、本体ユニット10の周壁(側壁12aおよび12b、端壁14aおよび14b)の何れかに取り付け可能なものである。サブユニット20cは、2つの片台形の斜辺が向かい合った形状となった一対の側壁22aおよび22bと、その側壁22aおよび22bの曲がり角にフィットするように互いに異なる大きさの四角形状の面が組み合わされた左右一対の第2の側壁23aおよび23bとを含む側壁ユニット24を備えている。さらに、サブユニット20cは、この側壁ユニット24の一端にインサートおよびボルト29aなどの組み合わせにより取り付けられて端壁21となる端壁ユニット25を備えている。そして、端壁21には、ケーブルルートとなる埋設管100に接続するための複数のベルマウス30が埋設されている。
そのため、サブユニット20cにおいても、本体ユニット10に取り付けられる開口45の端面26と、反対側の端壁(従たる端壁)21とが非平行となっている。したがって、サブユニット20cを、本体ユニット10の側壁12bに対してサブユニット20cの開口45の面26が平行になるように取り付けられると、サブユニット20cが取り付けられた本体ユニットの端壁(主たる端壁)14aに対して、サブユニット20cの端壁(従たる端壁)21が傾き、非平行となる。このため、サブユニット20cを本体ユニット10の側壁12bに接続することにより、主たる側壁12bに対して傾いた従たる端壁21が構成され、その従たる端壁21に埋設された接続管30を介してケーブルを敷設できる。
そして、端壁21には、端壁21の内側から外側に、端壁21に対して垂直な方向に、さらに具体的には端壁21の内面21aに対して垂直な方向に伸びるように、左右に3本のベルマウス30が2段に埋設されている。したがって、上述したサブユニットと同様に、ベルマウス30は、内側の端31が端壁21の内面21aから突き出ないように埋設されており、ベルマウス30の端31と干渉せずに、メインスペースS1からサブスペースS2を経て、主たる側壁12bから斜めの方向にケーブルCをスムーズに引き出すことができる。このサブユニット20cは、先に説明したサブユニットと同様に、メインスペースS1を構成するための主たる端壁14aに取り付けることも可能である。また、上述した他のサブユニットを本図に示したように側壁12bに取り付けることも可能である。
このように、サブユニットを端壁14aと側壁12aまたは12bに取り付けることにより、ルートの分岐方向も90度に限らず、様々な角度に設定できる。すなわち、このサブユニット20cも含め、上述したサブユニット20aおよび20bは、製造するときの型枠のストッパの位置あるいは向きを変えることにより、それぞれのサブユニットの本体ユニット10に取り付けられる端面27と、反対側の端壁21の端面26が成す角度(それぞれの端面を含む仮想的な面をそれぞれ考えたときにそれらが交差する個所の角度)を、45度に限らず、どのような角度にも設定することができる。したがって、本体ユニット10の主たる壁(側壁および/または端壁)に対して、様々な角度で傾斜した従たる端壁21をサブユニットにより簡単に形成できるので、極めてフレキシブルな角度で曲がったあるいは分岐したケーブル敷設ルート200を施工できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々に適用することができる。たとえば、組立用ユニットあるいはサブユニットに埋設される接続管はベルマウスに限らないが、ケーブルの挿入という点では現状ではベルマウスが代表的なものである。いずれの接続管であっても、本発明によれば、その端が端面と面位置になるように設置でき、接続管がメインのスペースの延びた方向から90度以外に傾いていても、支障なくケーブルを接続管に挿入できる。さらに、接続管は端壁に垂直に埋設されるので、止水も簡単であり、接続管を埋設するための型枠も簡易な構造で良いことは上述した通りである。また、組立用ユニットあるいはサブユニットには、その端壁に無理なく埋設できる限り、適当な本数の接続管を適当な配置で埋設できる。
このように、本発明の地下配線用ボックスを採用することにより、フレキシブルな角度で敷設ルートを変えることができる。そして、この配線用ボックスは、低コストで、工場プレハブしたり、あるいは現場で組み立てるためにユニット化したブロックを工場プレハブして出荷できる。このため、様々な地下構造に対応でき、また、様々な道路配置に対応したケーブルの埋設ルートを極めて経済的に施工することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る地下配線用ボックスを示す斜視図である。 図1の地下配線用ボックスを有するケーブル敷設ルートの一例を示す平面図である。 図1の地下配線用ボックスを示す分解斜視図である。 図1中IV−IV線に沿って切断して示す断面図である。 図1の地下配線用ボックスのサブユニットの側壁ユニットの形成方法の一例を説明するための図である。 図1の地下配線用ボックスのサブユニットの端壁ユニットの形成方法の一例を説明するための図である。 本発明の他の一形態に係る地下配線用ボックスを示す斜視図である。 図7中VIII−VIII線に沿って切断して示す断面図である。 図7の地下配線用ボックスのサブユニットが備える側壁ユニットの形成方法の一例を説明するための図である。 本発明のさらに他の一形態に係る地下配線用ボックスを示す斜視図である。 図10の地下配線用ボックスを有するケーブル敷設ルートの一例を示す平面図である。 図10中XII−XII線に沿って切断して示す断面図である。
1a,1b,1c…地下配線用ボックス
10…本体ユニット、 12b…側壁(第1の周壁)、 14a…端壁(第1の周壁)
20a,20b,20c…サブユニット
21…端壁、 22a,22b…側壁
24…側壁ユニット、 25…端壁ユニット
26…端面、 27…端面
30…ベルマウス(接続管)
44…斜辺、 45…開口、 46…稜線
100…埋設管、 200…ケーブル敷設ルート
C…ケーブル
S1…メインスペース(主たるスペース)
S2…サブスペース(従たるスペース)

Claims (11)

  1. 埋設管を通して地下にケーブルを敷設するための略ボックス状で作業員が入って作業できる程度の大きさの主たるスペースを確保するためのコンクリート製の本体ユニットと、
    この本体ユニットの側壁および端壁の少なくとも何れかに取り付けられ、前記主たるスペースに繋がり、作業員が手を伸ばして作業できる程度の大きさの従たるスペースを形成するためのコンクリート製のサブユニットとを有し、
    前記サブユニットは前記本体ユニットとは異なる型枠を用いて成形され、前記本体ユニットに取り付けられており、当該サブユニットが取り付けられた前記本体ユニットの側壁または端壁に対して非平行な従たる端壁と、この従たる端壁に対して垂直に埋設された、前記埋設管に接続するための複数の接続管とを備え、さらに、
    前記サブユニットは、互いに平行で長さが異なる第1および第2の辺を具備する一対の従たる側壁を備えている地下配線用ボックス。
  2. 請求項1において、前記サブユニットは、面形状が片台形となった前記一対の従たる側壁を備えており、前記一対の従たる側壁の斜辺の側が前記本体ユニットの前記側壁および前記端壁の少なくとも何れかに取り付けられている、地下配線用ボックス。
  3. 請求項2において、前記サブユニットは、前記一対の従たる側壁を含む側壁ユニットと、その一端に取り付けられて前記端壁をなす端壁ユニットとを備えており、
    前記側壁ユニットは、互いに平行で長さが異なる第1および第2の辺を具備し、
    前記端壁ユニットの四方の側面の稜線が、前記第1および第2の辺に対して傾いて繋がっている、地下配線用ボックス。
  4. 埋設管を通して地下にケーブルを敷設するための略ボックス状で作業員が入って作業できる程度の大きさの主たるスペースを確保するためのコンクリート製の本体ユニットと、
    この本体ユニットの側壁および端壁の少なくとも何れかに取り付けられ、前記主たるスペースに繋がり、作業員が手を伸ばして作業できる程度の大きさの従たるスペースを形成するためのコンクリート製のサブユニットとを有し、
    前記サブユニットは前記本体ユニットとは異なる型枠を用いて成形され、前記本体ユニットに取り付けられており、当該サブユニットが取り付けられた前記本体ユニットの側壁または端壁に対して非平行な従たる端壁と、この従たる端壁に対して垂直に埋設された、前記埋設管に接続するための複数の接続管とを備え、さらに、
    前記サブユニットは、面形状が、2つの片台形の斜辺が向かい合った形状となった一対の従たる側壁を備えている、地下配線用ボックス。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のサブユニット。
  6. 埋設管を通して地下にケーブルを敷設する地下配線用ボックスを組み立てるためのコンクリート製の組立用ユニットであって、
    水平方向の一方の端が開口となり、他方の端が端壁となり、前記一方の端の端面と、前記他方の端の端面とは非平行であり、前記端壁に対して前記埋設管に繋がる複数の接続管が垂直に埋設されており、
    略ボックス状で作業員が入って作業できる程度の大きさの主たるスペースを確保するための前記地下配線用ボックスのコンクリート製の本体ユニットとは異なる型枠を用いて成形され、前記本体ユニットの側壁および端壁の少なくとも何れかに取り付けて、前記主たるスペースに繋がり、作業員が手を伸ばして作業できる程度の大きさの従たるスペースを形成し、
    互いに平行で長さが異なる第1および第2の辺を具備する一対の側壁、または面形状が2つの片台形の斜辺が向かい合った形状となった一対の側壁を有する、組立用ユニット。
  7. 埋設管を通して地下にケーブルを敷設する地下配線用ボックスを施工するためのコンクリート製の組立用ユニットであって、
    水平方向の一方の端が開口となり、他方の端に端壁が取り付けられ、前記一方の端の端面と、前記他方の端の端面とが非平行な、側壁ユニットと、
    前記他方の端に取り付けられる端壁であって、前記埋設管に繋がる複数の接続管が垂直に埋設されている端壁ユニットとを有し、略ボックス状で作業員が入って作業できる程度の大きさの主たるスペースを確保するための前記地下配線用ボックスのコンクリート製の本体ユニットとは異なる型枠を用いて成形され、前記本体ユニットの側壁および端壁の少なくとも何れかに取り付けて、前記主たるスペースに繋がり、作業員が手を伸ばして作業できる程度の大きさの従たるスペースを形成し、
    前記側壁ユニットは、互いに平行で長さが異なる第1および第2の辺を具備する一対の側壁を備えている組立用ユニット。
  8. 埋設管を通して地下にケーブルを敷設する地下配線用ボックスを施工するためのコンクリート製の組立用ユニットであって、
    水平方向の一方の端が開口となり、他方の端に端壁が取り付けられ、前記一方の端の端面と、前記他方の端の端面とが非平行な、側壁ユニットと、
    前記他方の端に取り付けられる端壁であって、前記埋設管に繋がる複数の接続管が垂直に埋設されている端壁ユニットとを有し、略ボックス状で作業員が入って作業できる程度の大きさの主たるスペースを確保するための前記地下配線用ボックスのコンクリート製の本体ユニットとは異なる型枠を用いて成形され、前記本体ユニットの側壁および端壁の少なくとも何れかに取り付けて、前記主たるスペースに繋がり、作業員が手を伸ばして作業できる程度の大きさの従たるスペースを形成し、さらに、
    前記側壁ユニットは、面形状が片台形となった一対の側壁を備え、前記一対の側壁の斜辺の側が前記端壁に繋がっており、さらに、
    前記側壁ユニットは、互いに平行で長さが異なる第1および第2の辺を具備し、
    前記端壁ユニットの四方の側面の稜線が、前記第1および第2の辺に対して傾いて繋がっている、組立用ユニット。
  9. 請求項6ないし8のいずれかに記載の組立用ユニットと、前記本体ユニットとを有し、前記組立用ユニットが前記本体ユニットに取り付けられている地下配線用ボックス。
  10. 請求項1または9に記載の地下配線用ボックスを埋設する工程と、
    ケーブルを地下に埋設するための埋設管を、前記地下配線用ボックスの複数の接続管に接続する工程とを有する、ケーブル敷設ルートの施工方法。
  11. 請求項1または9に記載の地下配線用ボックスと、
    この地下配線用ボックスの複数の接続管に接続された、ケーブル敷設用の埋設管とを有するケーブル敷設ルート。
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