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JP4489655B2 - 除雪機 - Google Patents

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JP4489655B2
JP4489655B2 JP2005221447A JP2005221447A JP4489655B2 JP 4489655 B2 JP4489655 B2 JP 4489655B2 JP 2005221447 A JP2005221447 A JP 2005221447A JP 2005221447 A JP2005221447 A JP 2005221447A JP 4489655 B2 JP4489655 B2 JP 4489655B2
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Description

本発明は、除雪部、動力源やハンドルを一括して傾けるときに、除雪部の高さを制御することができる除雪機に関するものである。
除雪機として、オーガなどの除雪部の高さ(傾斜角)変化させることができるものが実用に供されている。
実用の除雪機は、実際に除雪作業を行う中で、オーガが雪に食い込ます深さが深すぎると作業者が判断したときにオーガの高さを高く設定し、浅すぎると判断したときにオーガの高さを低く設定すれば実用上十分であった。
このような除雪機として、除雪部(オーガ)の高さを検知して除雪部の高さを制御する除雪部高さ制御装置を供えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭61−11293号公報(第3頁、第1図)
図10は従来の基本構成を説明する図であり、除雪機230は、機体231の中央に搭載する動力源(エンジン)232と、機体231の前部に設ける除雪部233と、この除雪部233の高さを制御する除雪部高さ制御装置234と、機体231を揺動自在に支持する走行部235と、これらの機体231及び走行部235の間に設けることで動力源232及び除雪部233を一括して傾けて除雪部233の高さを調整する高さ調整シリンダ236と、を備えたものであり、除雪部高さ制御装置234に、機体231の角度を検出(検知)する角度検知部237と、この角度検知部237の情報で機体の角度を制御する制御部238と、を備えたものである。
しかし、除雪機230では、除雪部高さ制御装置234の角度検知部237を機体231の上面に取付けたものなので、角度検知部237に雪が付着するという問題があった。
また、除雪機230では、除雪部高さ制御装置234の角度検知部237を機体231の上面に取付けたものなので、角度検知部237が凍結する虞れもある。
すなわち、除雪部高さ制御装置の角度検知部に降雪する雪の付着や、除雪する雪の巻上げを防止することができるとともに、角度検知部の凍結を防止することができる除雪機が望まれる。
本発明は、除雪部高さ制御装置の角度検知部に降雪する雪が付着する点や、除雪する雪を巻上げる点を解決し、除雪作業の作業性の向上を図ることができる除雪機を提供するとともに、角度検知部が凍結する点を解決し、除雪機のメンテナンスの簡素化を図ることができる除雪機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体の中央に搭載する動力源と、機体の前部に設ける除雪部と、機体を揺動自在に支持する走行部と、この走行部に対する除雪部の高さを制御する除雪部高さ制御装置と、機体及び走行部の間に設けることで動力源及び除雪部を一括して傾けることのできる高さ調整シリンダと、を備えた除雪機において、
除雪部高さ制御装置に、機体側に設けるとともに動力源に近接させて配置することで、走行部に対する機体のメインシャーシが回転した角度を検出する角度検知部と、この角度検知部に一端を回転自在に取付けるとともに他端を走行部の走行フレーム側に回転自在に連結した伝達部と、角度検知部の情報で走行部に対する機体のメインシャーシが回転した角度を制御して走行部に対する除雪部の高さを調整する制御部と、を備えたことを特徴とする。
例えば、角度検知部が凍結することを防止することができれば、除雪機のメンテナンスの簡素化を図ることができるので好ましいことである。
そこで、機体の角度を検出する角度検知部を機体側に設けるとともに動力源に近接させて配置した。
すなわち、機体の角度を検出する角度検知部を機体側に設けるとともに動力源に近接させて配置することで、動力源の熱で角度検知部を保温するようにした。これにより、角度検知部が凍結することを防止する。
請求項2に係る発明は、角度検知部の下方に、走行部で巻上げる雪粉の付着を防止するカバー体を設けたことを特徴とする。
角度検知部の下方に、走行部で巻上げる雪粉の付着を防止するカバー体を設けることで、除雪する雪を巻上げることを防止する。
請求項3に係る発明は、角度検知部の上部を、動力源を覆う上部カバー体で一括して覆ったことを特徴とする。
例えば、除雪部高さ制御装置の角度検知部に降雪する雪が付着したり、除雪する雪を巻上げることを防止することができるとすれば、除雪作業の作業性の向上を図る上で好都合である。
そこで、角度検知部の上部を、動力源を覆う上部カバー体で一括して覆うことで、除雪部高さ制御装置の角度検知部に降雪する雪が付着することを防止する。
請求項4に係る発明は、走行部の走行フレームから上方に伝達部の他端を回転自在に連結する係合部材を延出したことを特徴とする。
、走行部の走行フレームから上方に伝達部の他端を回転自在に連結する係合部材を延出することで、伝達部を上方に配置することができる。
請求項1に係る発明では、機体の角度を検出する角度検知部を機体側に設けるとともに動力源に近接させて配置したので、動力源の熱で角度検知部を保温するようにした。これにより、角度検知部が凍結することを防止することができる。この結果、除雪機のメンテナンスの簡素化を図ることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、角度検知部の下方に、走行部で巻上げる雪粉の付着を防止するカバー体を設けたので、除雪する雪を巻上げることを防止することができる。この結果、除雪作業の作業性の向上を図ることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、角度検知部の上部を、動力源を覆う上部カバー体で一括して覆ったので、除雪部高さ制御装置の角度検知部に降雪する雪が付着することを防止することができる。この結果、除雪作業の作業性の向上を図ることができるという利点がある。
請求項4に係る発明では、走行部の走行フレームから上方に伝達部の他端を回転自在に連結する係合部材を延出したので、伝達部を上方に配置することができる。この結果、除雪部高さ制御装置を走行部側から離すことができ、除雪部高さ制御装置を走行部からの影響を受けにくくすることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る除雪機の斜視図であり、除雪機10は、機体11の下方に走行部12を設け、この走行部12の駆動源としてのエンジン13を機体11に搭載し、この機体11の上方にエンジン13を保護する上部カバーとしてのエンジンカバー14を設け、このエンジンカバー14の前方に、雪を除去する除雪部(ロータリ除雪部)15を機体11に対して左右方向に傾動可能に配置し、除雪部15で除雪した雪を排出するシュータ43を設け、機体11の上部から後上方へ左右の操作ハンドル35,36を延ばし、これら左右の操作ハンドル35,36間に制御部としての操作盤37を取り付け、作業者が左右の操作ハンドル35,36のグリップ部47,48を握った状態で操作盤37の後から連れ歩く、自走式の歩行型除雪機である。
左の操作ハンドル35は、握ることで走行準備を完了し、且つ離すことで走行を停止させる走行準備レバー39と、左電動モータ24を操作する左の旋回レバー51と、を備え、右の操作ハンドル36は、右電動モータ26(図2参照)を操作する右の旋回レバー52を備える。
図2は本発明に係る除雪機の側面図である。
エンジン13は、本体13aの上部に燃料タンク18a、エアクリーナ18bおよびマフラー18cを備える。このエンジン13は、エンジンカバー14で保護される。
エンジンカバー14は、機体11の上方に設けられ、前端部14aが機体11の前部まで延び、中央部に開口14bが形成されている。
開口14bから燃料タンク18a、エアクリーナ18bおよびマフラー18cを突出する。
このエンジンカバー14は、前端部14aで除雪部15の傾きを検知する傾動検知手段20を覆う。
走行部12は、左右の走行ユニット22,23を備え、左の走行ユニット22の回転速度を調整する左電動モータ24および左減速部25を備え、右の走行ユニット23の回転速度を調整する右電動モータ26および右減速部27を備える。
左・右電動モータ24,26を駆動する発電機28をエンジン13に備える。エンジン13で発電機28を駆動することにより電圧を発生し、発生した電圧で左・右電動モータ24,26を駆動する。
すなわち、エンジン13は、左右の走行ユニット22,23の駆動源となるものである。
左の走行ユニット22は、前部の遊動輪22aと後部の駆動輪22bとにクローラベルト22cを巻き掛け、駆動輪22bを左電動モータ24で正逆転させるクローラ式のユニットである。
右の走行ユニット23は、左の走行ユニット22と左右対称の部材であり、それぞれの構成部材に同一符号を付して説明を省略する。
除雪部15は、エンジン13の出力軸29を電磁クラッチ部32などを介して駆動軸34に連結し、駆動軸34をオーガハウジング38内に延ばしてブロア41およびオーガ42に連結し、オーガハウジング38の上部にシュータ43を旋回自在に備える。
また、除雪機10は、オーガ42の高さを調整するために高さ調整シリンダ44を備え、除雪部15を傾動するために傾動シリンダ46を備える。
高さ調整シリンダ44を作動することで、機体11を支持軸45,45(一方不図示)を中心にして上下方向にスイング移動する。機体11の前部に除雪部(ロータリ除雪部)15が設けられているので、機体11を上下方向にスイング移動することで、除雪部15の高さを調整することが可能になる。
さらに、傾動シリンダ46を作動することで、除雪部15を、機体11に対して左右方向に傾動する。
高さ調整シリンダ44や傾動シリンダ46は、一例として、電動油圧シリンダが用いられる。
この除雪機10で除雪作業をおこなう際には、作業者が左右のグリップ部47,48をそれぞれ左右の手で握り、機体11を前進させる。
機体11を前進させながらオーガ42で雪を機体中央に掻き集め、掻き集めた雪をブロア41で跳ね上げ、跳ね上げた雪をシュータ43で投雪する。
図3は本発明に係る除雪機に採用する除雪部高さ制御装置の側面図であり、除雪部高さ制御装置60は、走行部12のフレームである走行フレーム61と、この走行フレーム61に支持軸45,45(一方不図示)を介して傾斜自在に取付けたメインシャーシ(車体フレーム)62と、これらの走行フレーム61及びメインシャーシ62の間に掛渡すことでメインシャーシ62を傾斜(傾動)させる高さ調整シリンダ44と、このメインシャーシ62に搭載したエンジン(動力源)13と、メインシャーシ62に取付けた側壁部(ブラケット)63と、この側壁部63に取付けた角度検知部としての角度検知センサ64と、走行フレーム61に取付けた係合部材としての支持ステー65と、角度検知センサ64に一端85を回転自在に連結するとともに他端86を支持ステー65に回転自在に連結する伝達部としての連結ロッド66と、これらのエンジン13、角度検知センサ64、支持ステー65及び連結ロッド66の下部を覆うことで走行部12で巻上げる雪粉の付着を防止するカバー体(インナフェンダ)67と、エンジン13、角度検知センサ64、支持ステー65及び連結ロッド66の上部を覆うことで降雪する雪粉の付着を防止するエンジンカバー(上部カバー)14と、角度検知センサ64の情報で走行フレーム61からメインシャーシ62、エンジン13、除雪部15及び左右の操作ハンドル35,36を一括して傾斜操作する(揺動させる)図1に示す操作盤(制御部)37と、から構成する。
なお、機体11は、メインシャーシ62、エンジン13、除雪部15及び左右の操作ハンドル35,36及び操作盤(制御部)37を主要構成とする。また、68は高さ調整シリンダ44のシリンダ部、69は高さ調整シリンダ44の移動側(ロッド)を示す。
図4は本発明に係る除雪機に採用する除雪部高さ制御装置の分解斜視図であり、Frは機体前方、Rrは機体後方を示す。
走行フレーム61は、前後に延びた左右のサイドメンバ71,71と、左右のサイドメンバ71,71の前部間に掛渡した前部クロスメンバ72と、左右のサイドメンバ71,71の中間に掛渡した中間クロスメンバ76と、左右のサイドメンバ71,71の後部間に掛渡した後部クロスメンバ73と、後部クロスメンバ73の左右に取付けた一対のサイドブラケット74a,74bと、後部クロスメンバ73の中央部(走行フレーム61の幅中央)に取付けることで図3に示す高さ調整シリンダ44のシリンダ部68側を支持するシリンダ部側支持部75(図3参照)と、からなる。
左右のサイドメンバ71,71の後部は、左・右電動モータ24,25を取付けるとともに、左・右電動モータ24,25のモータ軸(図示せず)に直結した駆動輪用車軸77,78を回転可能に支持したものである。
左右のサイドメンバ71,71の前部は、前後に細長い支持溝71a,71a(一方の71aは不図示)を形成し、これらの支持溝71a,71aにて遊動輪用車軸79を支持するとともに、遊動輪用車軸79を調整ボルト(不図示)にて前後に移動させることで、左右のクローラベルト22c,22c(図2参照)の張り具合を調整可能にしたものである。
左右のサイドブラケット74a,74bは、上方へ延びた平面視略U字状部材であり、メインシャーシ62を回転(スイング)可能に取付けるとともに、外側側面に左右の操作ハンドル35,36(図3参照)をボルト止めするものである。さらに、右のサイドブラケット74bには上部に支持ステー65を取付けたものである。
メインシャーシ62は、機体11側のシャーシであり、前後に延ばした左右のサイド部材81,81(一方不図示)と、左右のサイド部材81,81の後半部間に掛渡した平板状の動力源載置台82(図3参照)と、この動力源載置台82の前部中央に取付けることで図3に示す高さ調整シリンダ44の移動側(ロッド)69側を支持する支持部83(図3参照)と、を備える。
カバー体67は、メインシャーシ62側に支持した部材であり、走行部12で巻上げる雪粉のエンジン13若しくは角度検知センサ64付着を防止するものであり、エンジンカバー14の底板機能を兼ねる。
エンジンカバー14は、樹脂にて形成した部材であり、図1に示したように、燃料タンク18a、エアクリーナ18bおよびマフラー18cを覗かせる開口14bを中央部に備える。
図5は本発明に係る除雪機に採用する除雪部高さ制御装置の要部を示す斜視図であり、Frは機体前方、Rrは機体後方を示す。
側壁部63は、メインシャーシ62に取付けることで、角度検知センサ64を支持する部材である。
角度検知センサ64は、巻線形可変抵抗器であり、巻線形可変抵抗器の回転部84に連結ロッド66の一端85を回転自在に連結したものである。
連結ロッド66は、丸棒を曲げ形成した部材であり、一端85を直角に折曲げることで角度検知センサ64の回転部84に回転自在に連結するとともに、他端86を直角に折曲げることで支持ステー65の係合孔87に回転自在に連結した部材である。
図6は本発明に係る除雪機に採用する除雪部高さ制御装置の斜視図であり、Frは機体前方、Rrは機体後方を示す。
除雪機10(図2参照)は、機体11の中央に搭載するエンジン(動力源)13と、機体11の前部に設ける除雪部15(図2参照)と、この除雪部15の高さを制御する除雪部高さ制御装置60と、機体11を揺動自在に支持する走行部12と、これらの機体11及び走行部12の間に設けることでエンジン13及び除雪部15を一括して傾けることのできる高さ調整シリンダ44と、を備えた除雪機10において、除雪部高さ制御装置60に、機体11側に設けるとともにエンジン13に近接させて配置することで、機体11(図2参照)の角度を検出(検知)する角度検知センサ(角度検知部)64と、この角度検知センサ64に一端85(図5参照)を回転自在に取付けるとともに他端86を走行部12側に回転自在に連結した連結ロッド(伝達部)66と、角度検知センサ64の情報で機体11の角度を制御する図2に示す操作盤(制御部)37と、を備えたものと言える。
すなわち、機体11の角度を検出する角度検知センサ(角度検知部)64を機体11側に設けるとともにエンジン13に近接させて配置することで、エンジン13の熱で角度検知センサ64を保温することができる。これにより、角度検知センサ(角度検知部)64が凍結することを防止することができる。この結果、除雪機10(図1参照)のメンテナンスの簡素化を図ることができる。
除雪部高さ制御装置60は、角度検知センサ(角度検知部)64の下方に、走行部12で巻上げる雪粉の付着を防止するカバー体67を設けたものとも言える。
角度検知センサ(角度検知部)64の下方に、走行部12で巻上げる雪粉の付着を防止するカバー体67を設けることで、除雪する雪を巻上げることを防止することができる。この結果、除雪作業の作業性の向上を図ることができる。
例えば、除雪部高さ制御装置の角度検知部に降雪する雪が付着したり、除雪する雪を巻上げることを防止することができるとすれば、除雪作業の作業性の向上を図る上で好都合である。
そこで、角度検知センサ(角度検知部)64の上部を、エンジン(動力源)13を覆うエンジンカバー(上部カバー体)14で一括して覆うことで、除雪部高さ制御装置60の角度検知センサ64に降雪する雪が付着することを防止することができる。この結果、除雪作業の作業性の向上を図ることができる。例えば、角度検知センサ(角度検知部)64に別カバーを設けるに比べてコストの低減を図ることができる。
さらに、除雪部高さ制御装置60では、走行部12側から上方に連結ロッド(伝達部)66の他端86(図5参照)を回転自在に連結する支持ステー(係合部材)65を延出することで、連結ロッド(伝達部)66を上方に配置することができる。この結果、除雪部高さ制御装置60を走行部12側から離すことができ、除雪部高さ制御装置60を走行部12からの影響を受けにくくすることができる。
図7(a),(b)は本発明に係る除雪機の動きを示す要部拡大図である。
(a)において、走行部12にエンジン13、メインシャーシ62及び除雪部15を主要構成とする機体11を水平状態にした除雪機10を示す。すなわち、除雪部15の高さを最も低くセットした状態である。
(b)において、高さ調整シリンダ44の移動側(ロッド)69を矢印c1の如く延ばし、支持軸45を中心にメインシャーシ62を矢印c2の如く回転させることで、除雪部15、エンジン13、側壁部63及び角度検知センサ64を一括して(メインシャーシ62と一体的に)回転させることができる。
このときに、連結ロッド66の一端85を角度検知センサ64の回転部84に回転自在に連結するとともに、連結ロッド66の他端86を支持ステー65に回転自在に連結したので、メインシャーシ62の回転に伴って角度検知センサ64の回転部84を回転させ、メインシャーシ62の回転角度θを検出することができる。
図8(a),(b)は本発明に係る除雪機の動きを示す説明図である。
(a)は、高さ調整シリンダ44を最も縮めた状態を示す。このときには除雪部15のオーガ38並びにメインシャーシ62の前部は最も下がった状態にすることができる。路面Gからの左右の操作ハンドル35,36の高さはH1である。
(b)は、高さ調整シリンダ44を最も伸ばした状態を示す。このときには除雪部15のオーガ3並びにメインシャーシ62の前部は最も上がった状態になる。路面Gからの左右の操作ハンドル35,36の高さはH2である。
路面Gに走行部12のクローラベルト22c,22cが接地しているので、クローラベルト22c,22cを取付けた走行フレーム61の高さは常に一定である。一方、走行フレーム61にメインシャーシ62を支持軸42で回転可能に取付けたので、支持軸45を中心に除雪部15、エンジン13(図2参照)、左右の操作ハンドル35,36はメインシャーシ62と一体的にスイングすることを示す。
すなわち、除雪機10を移動するときには、除雪部15の下面を高くして能率良く移動することができる。除雪するときには、除雪部15の下面を低くして効率良く除雪することができる。さらに、除雪機10は、除雪部高さ制御装置60(図5に示す角度検知センサ64)を備えたものなので、除雪中に、除雪する雪の深さや路面Gの凹凸に合せて除雪部15の高さを適宜調整することができる。
図9(a),(b)は本発明に係る除雪機の作用を示す作用説明図であり、Frは機体前方、Rrは機体後方を示す。
(a)において、除雪機の高さ制御装置60では、角度検知センサ(角度検知部)64の上部を、エンジン(動力源)13を覆うエンジンカバー(上部カバー体)14で一括して覆ったので、例えば、雪が矢印d1・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)降ったとしても、降雪する雪が角度検知センサ64に付着することはない。すなわち、角度検知センサ64に降雪する雪が付着することを防止することができる。この結果、除雪作業の作業性の向上を図ることができる。
除雪機の高さ制御装置60では、角度検知センサ(角度検知部)64の下方に、走行部12で巻上げる雪粉の付着を防止するカバー体67を設けたので、除雪する雪を矢印d2・・・の如く巻上げたとしても、角度検知センサ64除雪する雪が付着することはない。。この結果、除雪作業の作業性の向上を図ることができる。
(b)において、除雪機の高さ制御装置60では、機体11の角度を検出する角度検知センサ(角度検知部)64を機体11側に設けるとともにエンジン13に近接させて配置することで、エンジン13の熱が矢印d3の如く角度検知センサ64に伝えることができる。すなわち、エンジン13の熱で角度検知センサ64を保温することができる。これにより、角度検知センサ(角度検知部)64が凍結することを防止することができる。この結果、除雪機10(図1参照)のメンテナンスの簡素化を図ることができる。
尚、本発明に係る除雪機は、図5に示すように、角度検知センサ(角度検知部)64に回転部84を備えた巻線形可変抵抗器を用いたが、これに限るものではなく、スライド形の抵抗器でもよく、又フォトダイオードなどを用いた非接点形の角度検知部を用いたものであってもよい。
本発明に係る除雪機は、図5に示すように、角度検知センサ(角度検知部)64を機体11側に取付けたが、これに限るものではなく、機体側の角度変化を検出できるものであればよく、走行部側に取付けたものであってもよい。
本発明に係る除雪機に採用した除雪部高さ制御装置は、自走式の歩行型除雪機の除雪部高さ制御装置に採用するのに好適である。
本発明に係る除雪機の斜視図である。 本発明に係る除雪機の側面図である。 本発明に係る除雪機に採用する除雪部高さ制御装置の側面図である。 本発明に係る除雪機に採用する除雪部高さ制御装置の分解斜視図である。 本発明に係る除雪機に採用する除雪部高さ制御装置の要部を示す斜視図である。 本発明に係る除雪機に採用する除雪部高さ制御装置の斜視図である。 本発明に係る除雪機の動きを示す要部拡大図である。 本発明に係る除雪機の動きを示す説明図である。 本発明に係る除雪機の作用を示す作用説明図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…除雪機、14…上部カバー体(エンジンカバー)、11…機体、12…走行部、15…除雪部、37…制御部(操作盤)、44高さ調整シリンダ、60…除雪部高さ制御装置、64…角度検知部(角度検知センサ)、65…係合部材(支持ステー)、66…伝達部(連結ロッド)、67…カバー体、85…一端、86…他端。

Claims (4)

  1. (11)の中央に搭載する動力源(13)と、機体(11)の前部に設ける除雪部(15)と、機体(11)を揺動自在に支持する走行部(12)と、この走行部(12)に対する除雪部(15)の高さを制御する除雪部高さ制御装置(60)と、機(11)及び走行部(12)の間に設けることで動力源(13)及び除雪部(15)を一括して傾けることのできる高さ調整シリンダ(44)と、を備えた除雪機(10)において、
    前記除雪部高さ制御装置(60)は、前記機体(11)側に設けるとともに前記動力源(13)に近接させて配置することで、前記走行部(12)に対する前記機体(11)メインシャーシ(62)が回転した角度を検出する角度検知部(64)と、この角度検知部(64)に一端(85)を回転自在に取付けるとともに他端(86)を前記走行部(12)の走行フレーム(61)側に回転自在に連結した伝達部(66)と、前記角度検知部(64)の情報で前記角度を制御して前記走行部(12)に対する前記除雪部(15)の高さを調整する制御部(37)と、を備えたことを特徴とする除雪機。
  2. 前記角度検知部(64)の下方に、前記走行部(12)で巻上げる雪粉の付着を防止するカバー体(67)を設けことを特徴とする請求項1記載の除雪機。
  3. 前記角度検知部(64)の上部を、動力源(13)を覆う上部カバー体(14)で一括して覆ったことを特徴とする請求項1記載の除雪機。
  4. 前記走行部(12)の走行フレーム(61)から上方に前記伝達部(66)の他端(86)を回転自在に連結する係合部材(65)を延出したことを特徴とする請求項1記載の除雪機。
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