JP4463744B2 - Unit connection structure - Google Patents
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Description
本発明は、車両用空調装置に用いられる複数のユニット同士の連結を可能とするユニット連結構造に関する。 The present invention relates to a unit connection structure that enables connection between a plurality of units used in a vehicle air conditioner.
従来から、車両に搭載される空調装置には、例えば、内気又は外気を車内へと送り込むファンを備える送風機ユニットと、前記送風機ユニットから供給される空気を加熱可能なヒータコアを有する熱交換器ユニットと、前記空気を冷却可能なエバポレータを有するクーラユニットと、前記空気を車内に導くインテークユニットから構成されているものがある。これらの各ユニットはそれぞれ別体に形成され、前記各ユニット同士がそれぞれ開口部を介して連結されることにより互いに連通している。 Conventionally, an air conditioner mounted on a vehicle includes, for example, a blower unit including a fan that sends inside air or outside air into the vehicle, and a heat exchanger unit that includes a heater core capable of heating air supplied from the blower unit. And a cooler unit having an evaporator capable of cooling the air, and an intake unit for guiding the air into the vehicle. Each of these units is formed separately, and the units are connected to each other by being connected through an opening.
このような空調装置において、各ユニット同士を互いに連結する連結構造としては、一般的に、ボルトやナットのような締付具を利用した構造が知られている。この場合には、前記締付具を工具等により締め付ける際の作業性を考慮する必要があるため、前記締付具の配置に制約が生じると共に、前記締付具により連結する部位の形状が複雑となるという問題がある。 In such an air conditioner, a structure using a fastener such as a bolt or a nut is generally known as a connection structure for connecting the units to each other. In this case, since it is necessary to consider workability when the fastener is tightened with a tool or the like, the arrangement of the fastener is restricted, and the shape of the portion to be connected by the fastener is complicated. There is a problem of becoming.
そこで、上述した課題に対して、各ユニット同士の連結を簡便に行うことが可能な連結構造を有する空調装置が、特許文献1に開示されている。
In view of the above-described problem,
この特許文献1には、図21に示されるように、空調装置1が送風機ケーシング2とダクト3とを備え、前記送風機ケーシング2には、長方形状に開口した開口部4に前記ダクト3側に向かって断面略L字状に突出したL字状突出部5が形成され、前記L字状突出部5の上部には、前記開口部4の開口方向と略直交したねじ止め部6が形成される。また、L字状突出部5の下部には、略水平方向に突出した係止壁7が形成されている。
In
一方、ダクト3には、長方形状に開口した開口部8に、送風機ケーシング2側に向かって断面略L字状に突出したL字状突出部9が形成されている。このL字状突出部9の内壁面には、送風機ケーシング2が連結された際に当接する部位にシール材10aが装着され、同様に、ダクト3の外周面にも前記送風機ケーシング2と当接する部位にシール材10bが装着されている。
On the other hand, the
そして、送風機ケーシング2とダクト3は、互いのL字状突出部5、9がそれぞれ当接するように連結され、係止壁7を前記ダクト3の下部に形成された溝部11に係合させる。この状態で前記ダクト3を送風機ケーシング2に接近させる方向に回動させ、該ダクト3の上部に形成された固定部12と送風機ケーシング2のねじ止め部6とをねじ部材13で連結している。この際、ダクト3に装着されたシール材10a、10bは、送風機ケーシング2に当接することにより挟持される。
The
また、図22に示されるように、他の連結構造を有する空調装置20としては、インテークユニット21及びヒータユニット22の端部に、互いに対向するようにL字状に突出した突出部23a、23bがそれぞれ設けられ、該突出部23a、23bには上部側及び下部側にそれぞれ突出した突片24にガイドピン25が設けられている。前記インテークユニット21とヒータユニット22との間にはクーラユニット26が連結され、該クーラユニット26の端部に前記インテークユニット21及びヒータユニット22側に突出した突出部27が形成される。また、クーラユニット26には、インテークユニット21及びヒータユニット22と連結された際にガイドピン25と対向する部位に凹状の嵌合部28が設けられている。
Further, as shown in FIG. 22, as the
そして、インテークユニット21、ヒータユニット22及びクーラユニット26を一体的に連結する際には、前記インテークユニット21及びヒータユニット22をクーラユニット26の開口部に向かって略水平に変位させ、前記クーラユニット26の突出部27をそれぞれインテークユニット21及びヒータユニット22の突出部23a、23bに対して係合させると共に、ガイドピン25を嵌合部28に嵌合させる。この際、インテークユニット21及びヒータユニット22の開口部に装着されたシール材29が、クーラユニット26の端部にそれぞれ当接する(例えば、特許文献2参照)。
When the intake unit 21, the
ところで、特許文献2に係る従来技術においては、クーラユニット26に対してインテークユニット21及びヒータユニット22を連結する際に、該インテークユニット21及びヒータユニット22を略水平方向に移動させる必要がある。その際、インテークユニット21及びヒータユニット22に装着されたシール材29が、その開口部の壁面より突出しているため、前記シール材29に対してクーラユニット26の端部が接触しながら変位して連結されることとなる。その結果、シール材29がユニット同士の連結時においてクーラユニット26の端部によって押圧され、該シール材29が壁面から剥離してしまうことが懸念されると共に、前記シール材29の耐久性が低下するという問題がある。
By the way, in the prior art which concerns on
また、これによりユニット同士を連結する際に、シール材29とクーラユニット26の端部との接触を考慮しつつ慎重に組み付け作業を行う必要があり、空調装置20の組み付け作業が煩雑であると共に、その組付作業性が低下することとなる。
In addition, when the units are connected to each other, it is necessary to carefully perform the assembling work in consideration of the contact between the sealing
一方、特許文献1の空調装置1における連結構造では、送風機ケーシング2の下端部側となる係止壁7が、ダクト3の溝部11内において単に係合されているだけで完全に固定されておらず、前記送風機ケーシング2とダクト3とは、ねじ止め部6及び該ねじ止め部6に締め付けられたねじ部材13のみで固定されている状態である。そのため、送風機ケーシング2とダクト3との間で係止壁7及び溝部11を介してがたつきが生じる恐れがあり、空調装置1が搭載された車両の走行時等に振動が発生することが懸念される。
On the other hand, in the connection structure in the
本発明は、前記の種々の課題を考慮してなされたものであり、複数のユニットを互いに連結する際の組付作業性を向上させると共に、該ユニット同士を確実に連結してがたつきを防止することが可能なユニット連結構造を提供することを目的とする。 The present invention has been made in consideration of the above-mentioned various problems, and improves the assembly workability when connecting a plurality of units to each other, and also reliably connects the units to each other. An object of the present invention is to provide a unit connection structure that can be prevented.
前記の目的を達成するために、本発明は、車両用空調装置を構成する複数のユニットにおいて、空気が導入・導出され、且つ、前記ユニット間の気密を保持するシール部材が装着された前記ユニットの開口部同士を連結するユニット連結構造であって、
一方のユニットに設けられ、該一方のユニットと連結される他方のユニット側に突出し、且つ、該他方のユニット側に向かって徐々に先細状に形成された嵌合部を有する第1連結部と、
前記他方のユニットに設けられ、前記嵌合部から離間する方向に向かって徐々に先細状に形成されて該嵌合部が嵌合される嵌合穴を有する第2連結部と、
を備え、
前記嵌合部を前記嵌合穴に対して嵌合させることにより、前記第1連結部と第2連結部を介して一方及び他方のユニットが互いに前記開口部を介して連結されることを特徴とする。
In order to achieve the above object, according to the present invention, in a plurality of units constituting a vehicle air conditioner, the unit in which air is introduced and led out and a sealing member for maintaining airtightness between the units is mounted. A unit connecting structure for connecting openings of
A first connecting portion provided in one unit, protruding to the other unit connected to the one unit, and having a fitting portion gradually tapered toward the other unit; ,
A second connecting portion that is provided in the other unit and has a fitting hole that is gradually tapered toward the direction away from the fitting portion and into which the fitting portion is fitted;
With
By fitting the fitting portion into the fitting hole, one and the other unit are connected to each other via the opening via the first connecting portion and the second connecting portion. And
本発明によれば、一方のユニットに第1連結部を設けると共に、該一方のユニットと連結される他方のユニットに第2連結部を設け、前記第1連結部の嵌合部を、第2連結部の嵌合穴に対して嵌合させることにより、前記一方のユニットと他方のユニットとを連結している。この際、嵌合部を他方のユニット側に向かって徐々に先細状となるように突出させると共に、嵌合穴を前記嵌合部に対応して該嵌合部から離間する方向に向かって徐々に先細状とすることにより、前記嵌合穴に対して嵌合部を挿入した際に、該嵌合部と嵌合穴との間に間隙が生じるため、前記嵌合部を嵌合穴に対して容易に挿入させることができる。反対に、嵌合穴に嵌合された嵌合部を、該嵌合穴から離間させる方向に変位させることにより、該嵌合部と嵌合穴との間に生じる間隙を徐々に大きくすることができるため、容易に離脱させることができる。 According to the present invention, the first connecting portion is provided in one unit, the second connecting portion is provided in the other unit connected to the one unit, and the fitting portion of the first connecting portion is set as the second connecting portion. The one unit and the other unit are connected by being fitted to the fitting hole of the connecting portion. At this time, the fitting portion is gradually protruded toward the other unit side so as to be gradually tapered, and the fitting hole is gradually moved away from the fitting portion corresponding to the fitting portion. When the fitting portion is inserted into the fitting hole, a gap is generated between the fitting portion and the fitting hole. It can be easily inserted. On the contrary, the gap generated between the fitting portion and the fitting hole is gradually increased by displacing the fitting portion fitted in the fitting hole in a direction away from the fitting hole. Can be easily removed.
従って、第1連結部及び第2連結部の組み付けと脱着を共に簡便に行うことができる。そのため、一方のユニットと他方のユニットとを組み付ける際の組み付け作業性及びメンテナンス性を向上させることができる。 Therefore, both the assembly and removal of the first connecting part and the second connecting part can be easily performed. Therefore, it is possible to improve the assembly workability and the maintainability when assembling one unit and the other unit.
また、嵌合部を嵌合穴の内壁面に沿って変位させることにより、前記嵌合部と嵌合穴との間に生じる間隙が徐々に減少し、嵌合状態とすることができるため、第1及び第2連結部を介して一方のユニットと他方のユニットとの間においてがたつきが発生することがなく、両ユニットの位置決めが確実になされ、前記両ユニットを確実且つ強固に連結させることができる。 Further, by displacing the fitting portion along the inner wall surface of the fitting hole, the gap generated between the fitting portion and the fitting hole is gradually reduced, and can be brought into a fitted state. There is no rattling between the one unit and the other unit via the first and second connecting portions, the positioning of both units is ensured, and the both units are securely and firmly connected. be able to.
さらに、嵌合部を嵌合穴に対して嵌合させる際、該嵌合部と嵌合穴とがその軸線に対して所定角度傾斜した状態で接近しながら嵌合されるため、一方のユニットにおける開口部と、他方のユニットにおける開口部とが斜め方向から当接して連結される。そのため、一方のユニットの開口部に装着されたシール部材に対して、他方のユニットの開口部が斜め方向から当接するため、前記開口部からシール部材に対して該シール部材の装着面と略平行な方向から押圧力が付与されることがなく、前記シール部材がユニットから剥離することが防止されると共に、前記開口部からのシール部材への負荷が軽減されるためその耐久性を向上させることができる。 Further, when the fitting portion is fitted into the fitting hole, the fitting portion and the fitting hole are fitted while approaching in a state inclined at a predetermined angle with respect to the axis, so that one unit And the opening in the other unit are in contact with each other in an oblique direction. For this reason, the opening of the other unit abuts against the seal member attached to the opening of one unit from an oblique direction, so that the opening of the seal member is substantially parallel to the seal member from the opening. The pressing force is not applied from any direction, the sealing member is prevented from peeling off from the unit, and the load on the sealing member from the opening is reduced, so that the durability is improved. Can do.
さらにまた、嵌合部は、略中央に形成され軸線方向に延在する円筒部と、前記円筒部の周面から半径外方向に突出した羽根部とを備えると共に、前記嵌合穴には、前記円筒部が嵌合される孔部と、前記羽根部が嵌合される溝部とを備えるとよい。これにより、嵌合部を嵌合穴に嵌合させた際に、該嵌合部における円筒部の周面及び羽根部の側面と前記嵌合穴の内壁面とを接触させることができる。そのため、嵌合部と嵌合穴との接触面積を増大させることにより、前記嵌合部に円筒部及び羽根部を備えていない場合と比較し、前記嵌合部と嵌合穴とを嵌合させた際の保持力を増大させ、第1連結部と第2連結部とを一層強固に連結させることができる。 Furthermore, the fitting portion includes a cylindrical portion that is formed substantially in the center and extends in the axial direction, and a blade portion that protrudes radially outward from the peripheral surface of the cylindrical portion. It is good to provide the hole part by which the said cylindrical part is fitted, and the groove part by which the said blade | wing part is fitted. Thereby, when the fitting part is fitted into the fitting hole, the peripheral surface of the cylindrical part and the side surface of the blade part in the fitting part can be brought into contact with the inner wall surface of the fitting hole. Therefore, by increasing the contact area between the fitting portion and the fitting hole, the fitting portion and the fitting hole are fitted compared to the case where the fitting portion is not provided with a cylindrical portion and a blade portion. The holding force at the time of making it increase can be connected more firmly with the 1st connection part and the 2nd connection part.
またさらに、嵌合部に、嵌合穴側となる先端部からユニットの開口部側に向かって所定角度傾斜した鍔部を備えることにより、前記鍔部を介して嵌合部を嵌合穴に対して嵌合させる際に、該嵌合部を有する一方のユニットが、他方のユニットに対して前記鍔部の傾斜角度に沿って斜め方向から接近させることができる。そのため、従来の連結構造のようにユニット同士が略水平方向に変位して連結されることがなく、第1及び第2連結部を介してユニット同士を連結する際に、一方のユニットに装着されたシール部材に対して該シール部材の装着面と平行方向からの他方のユニットの接触を確実に阻止することができ、前記シール部材の耐久性の向上、且つ、前記シール部材の剥離防止を図ることができる。 Furthermore, the fitting portion is provided with a flange portion inclined at a predetermined angle from the tip portion on the fitting hole side toward the opening portion side of the unit, so that the fitting portion becomes a fitting hole through the flange portion. When making it fit, one unit which has this fitting part can be made to approach from the slanting direction along the inclination-angle of the said collar part with respect to the other unit. Therefore, the units are not displaced in the substantially horizontal direction and connected as in the conventional connection structure, and are attached to one unit when connecting the units via the first and second connection parts. It is possible to reliably prevent the other unit from coming into contact with the sealing member in a direction parallel to the mounting surface of the sealing member, thereby improving the durability of the sealing member and preventing the sealing member from peeling off. be able to.
さらにまた、嵌合部は、軸線方向に突出した断面略矩形状の突出部と、前記突出部の側面から前記軸線と略直交方向に突出した羽根部とを備えると共に、嵌合穴には、前記突出部が嵌合される孔部と、前記羽根部が嵌合される溝部とを備えるとよい。これにより、嵌合部を嵌合穴に嵌合させた際に、該嵌合部における突出部の側面及び羽根部の側面と前記嵌合穴の内壁面との接触面積を大きく確保することができるため、前記嵌合部に突出部及び羽根部を備えていない場合と比較し、前記嵌合部と嵌合穴とを嵌合させた際の保持力を増大させ、第1連結部と第2連結部とを一層強固に連結させることが可能となる。 Furthermore, the fitting portion includes a protruding portion having a substantially rectangular cross section protruding in the axial direction, and a blade portion protruding in a direction substantially orthogonal to the axial line from the side surface of the protruding portion. It is good to provide the hole part by which the said protrusion part is fitted, and the groove part by which the said blade | wing part is fitted. Thus, when the fitting portion is fitted into the fitting hole, it is possible to ensure a large contact area between the side surface of the protruding portion and the side surface of the blade portion and the inner wall surface of the fitting hole in the fitting portion. Therefore, compared with the case where the fitting portion is not provided with a protruding portion and a blade portion, the holding force when the fitting portion and the fitting hole are fitted is increased, and the first connecting portion and the first connecting portion are increased. It becomes possible to connect two connection parts more firmly.
本発明によれば、以下の効果が得られる。 According to the present invention, the following effects can be obtained.
すなわち、第1連結部の嵌合部を他方のユニット側に向かって徐々に先細状となるように突出させると共に、第2連結部の嵌合穴を前記嵌合部に対応して該嵌合部から離間する方向に向かって徐々に先細状とすることにより、該嵌合部を嵌合穴に嵌合させる際及び該嵌合穴より離脱させる際に、前記嵌合部と嵌合穴との間に間隙を生じさせることができるため、前記嵌合部及び嵌合穴を介して第1連結部及び第2連結部の組み付けと脱着を共に簡便に行うことができ、それに伴って、一方のユニットと他方のユニットとを組み付ける際の組付作業性を向上させることができる。 That is, the fitting portion of the first connecting portion protrudes gradually toward the other unit side, and the fitting hole of the second connecting portion corresponds to the fitting portion. By gradually tapering in a direction away from the part, when the fitting part is fitted into the fitting hole and when the fitting part is detached from the fitting hole, the fitting part and the fitting hole Since a gap can be generated between the first connecting portion and the second connecting portion through the fitting portion and the fitting hole, both the assembly and the detachment can be easily performed. Assembling workability when assembling the unit and the other unit can be improved.
また、第1及び第2連結部を嵌合部及び嵌合穴を介して嵌合状態で連結することができるため、一方のユニットと他方のユニットとにがたつきが生じることがなく、前記ユニット間の位置決めが確実になされ、前記ユニット同士を確実且つ強固に連結することができる。 In addition, since the first and second connecting portions can be connected in a fitted state via the fitting portion and the fitting hole, rattling does not occur between one unit and the other unit. Positioning between the units is ensured, and the units can be securely and firmly connected to each other.
本発明に係るユニット連結構造について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、ここでは、ユニット連結構造が適用される車両用空気調和装置について説明する。 A preferred embodiment of a unit connection structure according to the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings. Here, the vehicle air conditioner to which the unit connection structure is applied will be described.
本発明の第1の実施の形態に係るユニット連結構造50が適用された車両用空気調和装置52は、空気を取り入れて送風する送風機54が装着される送風機ユニット56と、導入された前記空気を加熱する熱交換器と該空気を冷却する冷却器とを有する温度調整ユニット(図示せず)と、前記送風機ユニット56と温度調整ユニットとの間に連結され、該送風機ユニット56からの空気を温度調整ユニットへと流通させる連結ユニット58とを備える。
The
送風機ユニット56は、樹脂製材料から略矩形状に形成された第1ケーシング60と、該第1ケーシング60の略中央部に配設される送風機54とからなる。
The
第1ケーシング60には、略中央部の装着孔62を介して送風機54が装着され、該送風機54を中心として半径方向に徐々に拡幅するように渦巻状の通路64が形成される。そして、通路64の端部には、連結ユニット58側に開口した断面略長方形状の第1ダクト(開口部)66が形成されている(図3参照)。すなわち、送風機54の回転作用下に吐出された空気が、渦巻状の通路64に沿って流通し、第1ダクト66を介して連結ユニット58側へと導出される。
A
この第1ダクト66の開口部には、断面略L字状の第1突出部68が連結ユニット58側に向かって所定長だけ突出している。この第1突出部68は、第1ダクト66における4辺中の2辺となる該第1ダクト66の下部側及び側部側に形成され、前記第1ダクト66の内壁面と略同一平面となるように形成される。
A
また、第1ダクト66には、該第1ダクト66の周囲を覆うようにシール部材70a、70bが装着されている。このシール部材70a、70bは、例えば、ウレタン等の弾性材料から所定厚さで形成され、一方のシール部材70aが前記第1ダクト66の外周部に貼着されると共に、他方のシール部材70bが前記第1突出部68の内周面に沿って貼着されている。すなわち、シール部材70bが、略L字状となるように第1突出部68に対して第1ダクト66の内周側となるように装着され、シール部材70aが、略L字状となるように該第1突出部68以外となる前記第1ダクト66の外周側に装着され、前記第1ダクト66の外周面及び第1突出部68の内周面より所定長さだけ突出している。なお、上述したシール部材70a、70bを設ける代わりに、該シール部材70a、70bを一体に形成した単一のシール部材を設けるようにしてもよい。
Further,
第1ダクト66の側部には、第1ケーシング60の外側面に対して第1連結部72が設けられる。なお、この第1連結部72は、連結ユニット58における第2連結部74(後述する)と連結され、ユニット連結構造50の一部として機能する。
A first connecting
第1連結部72は、断面略コ字状に形成され、第1ダクト66の側部から略鉛直上方に向かって立設されるアーム部76と、該アーム部76の上端から第1ダクト66側に向かって略水平方向に突出する嵌合凸部(嵌合部)78とを含む。
The first connecting
この嵌合凸部78は、図4〜図6に示されるように、略中央に軸線方向に沿って形成される円筒部80と、該円筒部80を中心として半径外方向に向かって突出した複数(例えば、4枚)の羽根部82とからなり、該羽根部82は、円筒部80の軸線方向に沿ったその先端に向かって徐々に幅狭状となるようにテーパ状に形成されている。
As shown in FIGS. 4 to 6, the fitting
換言すれば、羽根部82は、図6に示されるように、円筒部80を中心として互いに約90°毎離間するように略十字状に4枚設けられると共に、前記アーム部76から離間するに伴って前記円筒部80の中心に向かって徐々に幅狭状となる。この羽根部82は、例えば、円筒部80の軸線L1に対する傾斜角度θ1が約3°で設定されている(図5参照)。なお、傾斜角度θ1は、特にこの角度に特に限定されるものではない。
In other words, as shown in FIG. 6, four
連結ユニット58は、図1及び図2に示されるように、樹脂製材料から中空状に形成された第2ケーシング84からなり、該第2ケーシング84には、送風機ユニット56の第1ダクト66と接続される第2ダクト(開口部)86と、前記第2ダクト86の側部に設けられ、連結ユニット58の第1連結部72と連結される第2連結部74とを備える。なお、前記連結ユニット58は、図示しない第3ダクトを通じて温度調整ユニットに接続され、送風機ユニット56から導入された空気を前記温度調整ユニットへと流通させている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the connecting
第2ダクト86は、送風機ユニット56側に向かって断面略長方形状に開口すると共に、その開口形状が第1ダクト66の開口形状と略同一に形成される。この第2ダクト86の開口部には、断面略L字状の第2突出部88が送風機ユニット56側に向かって所定長だけ突出している。第2突出部88は、第2ダクト86における4辺中の2辺となる該第2ダクト86の上部側及び側部側に形成され、前記第2ダクト86の内壁面と略同一平面となるように形成される。
The
すなわち、第2突出部88は、送風機ユニット56と連結ユニット58とが連結された際に、第1突出部68と重複することがない位置に形成され、第1突出部68と第2突出部88とが係合されることにより、該第1突出部68及び第2突出部88によって第1ダクト66と第2ダクト86とが接続される。この際、第1突出部68の内周面に装着されたシール部材70bが、第2ダクト86の外周面との間に挟持されると共に、第1ダクト66の外周面に装着されたシール部材70aが、第2突出部88の内周面との間に挟持される。
That is, the second projecting
また、第2ケーシング84の外側面には、第2ダクト86の近傍となる位置に第2連結部74が設けられる。この第2連結部74は、送風機ユニット56の第1連結部72と連結されるユニット連結構造50の一部として機能する。第2連結部74は、前記外側面より送風機ユニット56側に突出するように断面略矩形状に設けられ、その内部には略水平方向に窪んだ嵌合穴90を備えている。前記嵌合穴90は、第2ダクト86側とは反対方向に開口し、第1連結部72の嵌合凸部78の形状に対応して断面略十字状で有底状に形成されている。この第2連結部74は、略中央部に形成される孔部92と、該孔部92を中心として半径外方向に突出するように窪んだ複数の溝部94とからなる(図4、図7参照)。すなわち、第1及び第2連結部72、74が連結されて嵌合穴90に嵌合凸部78が挿入された際、該嵌合凸部78の円筒部80が孔部92に挿入されると共に、複数の羽根部82がそれぞれ溝部94に挿入される。
In addition, a second connecting
この孔部92の内周径は、円筒部80の外周径と略同等に設定されているため、該孔部92に円筒部80が挿入されることにより、前記孔部92の内周面と円筒部80の外周面とが面接触する。
Since the inner peripheral diameter of the
溝部94の内壁面は、嵌合凸部78が挿入される開口部側から底部90a(図8参照)側に向かって徐々に先細状となるようにテーパ状に形成されている。換言すれば、孔部92に対する溝部94の半径外方向への突出量は、第1連結部72における円筒部80に対する羽根部82の半径外方向への突出量と略同等に設定される。すなわち、溝部94の形状は、テーパ状に形成された羽根部82の形状に対応して形成されている。
The inner wall surface of the
この溝部94の内壁面は、例えば、孔部92の軸線L2に対する傾斜角度θ2が約3°に設定され、羽根部82の傾斜角度θ1と略同等に設定される(θ2≒θ1)。なお、この傾斜角度θ2は、特にこの角度に限定されるものではなく、前記傾斜角度θ2と羽根部82の傾斜角度θ1とが略同等に設定されれば、その大きさには限定されるものではない。
For example, the inner wall surface of the
さらに、嵌合穴90の軸線方向に沿った長さは、該嵌合穴90に挿入される嵌合凸部78の軸線方向に沿った長さより若干長く形成するようにしてもよい。
Furthermore, the length along the axial direction of the
本発明の第1の実施の形態に係るユニット連結構造50が適用された車両用空気調和装置52は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に前記ユニット連結構造50を介して送風機ユニット56と連結ユニット58とを連結する場合について説明する。
The
先ず、送風機ユニット56の第1ダクト66と、連結ユニット58の第2ダクト86とが向かい合うように前記送風機ユニット56と連結ユニット58とを所定間隔離間させて配置し、前記送風機ユニット56を略水平状態に保持すると共に、第2連結部74における嵌合穴90の軸線L2が所定角度傾斜するように連結ユニット58を傾斜させる(図9参照)。そして、連結ユニット58の第2連結部74を、送風機ユニット56の第1連結部72に向かって斜め下方に接近させ、前記第2連結部74が略水平となるように連結ユニット58を回転させながら該第1連結部72の嵌合凸部78に対して挿通させる。これにより、嵌合凸部78の羽根部82が、その先端から前記嵌合穴90の溝部94にそれぞれ挿入されると共に、円筒部80が孔部92に挿入される。
First, the
その際、前記羽根部82は、アーム部76から離間した先端側に向かって徐々に幅狭状となるように形成され、該羽根部82が挿入される溝部94も嵌合穴90の底部90a側に向かって先細状に形成されているため、該嵌合凸部78が溝部94に沿って徐々に孔部92の軸心に向かうように変位する。なお、嵌合穴90は、嵌合凸部78が挿入される開口部側がより大きく開口した形状に形成されているため、前記嵌合凸部78の挿入が容易である。
At this time, the
そして、嵌合凸部78を有する第1連結部72を介して送風機ユニット56が、所定角度で斜め方向から第2連結部74を有する連結ユニット58側へと接近し、該送風機ユニット56の第1ダクト66と連結ユニット58の第2ダクト86とが互いの第1及び第2突出部68、88を介して係合される。また、嵌合凸部78と嵌合穴90とは略同一形状に形成されているため、嵌合凸部78における円筒部80の外周面と嵌合穴90における孔部92の内周面とが面接触すると共に、羽根部82の側面と溝部94の内壁面とが面接触している。
Then, the
この第1ダクト66の外周面に装着されたシール部材70aには、連結ユニット58の変位作用下に第2ダクト86の第2突出部88が斜め方向から接近して当接すると共に、該第1ダクト66の第1突出部68に装着されたシール部材70bには、第2ダクト86の外周面が斜め方向から接近して当接し、前記シール部材70a、70bが、第1ダクト66と第2ダクト86との間で挟持される。なお、このシール部材70a、70bは、弾性材料から形成されているため、前記第1及び第2ダクト66、86の間で圧接された状態で保持される。すなわち、シール部材70a、70bが、第1ダクト66と第2ダクト86との間に保持されることにより、該第1及び第2ダクト66、86内の気密性が保持される。
The second projecting
換言すれば、このシール部材70a、70bには、該シール部材70a、70bの装着面70cに対して第2ダクト86が所定角度方向から当接することになるため、前記シール部材70a、70bが前記装着面70cと略平行方向に押圧されることがない。そのため、シール部材70a、70bに対して装着面70cから剥離させる方向に押圧力が付与されることがなく、且つ、前記シール部材70a、70bに対する第2ダクト86からの負荷も軽減される。
In other words, since the
一方、第1及び第2連結部72、74を介して連結された送風機ユニット56と連結ユニット58とを脱着させる場合には、前記とは反対に、前記送風機ユニット56及び連結ユニット58を互いに離間させる方向に移動させることにより、第1連結部72の嵌合凸部78が第2連結部74の嵌合穴90より離脱し、該送風機ユニット56と連結ユニット58とが脱着される。この際、前記嵌合穴90は、その開口部に向かって徐々に拡幅するようにテーパ状に形成されているため、前記嵌合穴90に挿入されている嵌合凸部78の離脱が容易であり、前記第1及び第2連結部72、74の脱着性が良好となる。
On the other hand, when the
以上のように、第1の実施の形態では、送風機ユニット56における第1ダクト66の近傍に円筒部80と、該円筒部80を中心とした複数の羽根部82とを有する第1連結部72を備え、該送風機ユニット56に連結される連結ユニット58の第2ダクト86近傍に第2連結部74を備えている。そして、第1連結部72の羽根部82を、その先端に向かって徐々に幅狭状となるテーパ状に形成すると共に、該羽根部82が挿入される嵌合穴90の溝部94も同様に底部90aに向かって徐々に先細状となるように形成することにより、前記嵌合穴90に対して嵌合凸部78を挿入する際に、先細状の嵌合凸部78と嵌合穴90との間に間隙が生じるため、前記嵌合凸部78を嵌合穴90に対して余裕を持って挿入して嵌合させることができる。そのため、ユニット連結構造50では、締付具等を介してユニット同士を連結する従来の連結構造と比較し、送風機ユニット56と連結ユニット58との組み付け作業性を向上させることができる。
As described above, in the first embodiment, the first connecting
また、反対に、送風機ユニット56と連結ユニット58とを脱着させる場合には、第1連結部72の嵌合凸部78を第2連結部74から離間させる方向に変位させることにより、該嵌合凸部78と嵌合穴90との間に生じる間隙が徐々に大きくなるため、前記第1連結部72と第2連結部74とを簡便に離脱させることができる。
On the contrary, when the
このように、締付具等を用いることなく第1及び第2連結部72、74を介して送風機ユニット56と連結ユニット58との連結・脱着を簡便に行うことができる。
In this way, the
さらに、嵌合凸部78の羽根部82を嵌合穴90の溝部94に沿って変位させることにより、前記嵌合凸部78と嵌合穴90との間に生じる間隙が徐々に減少し、最終的に嵌合状態とすることができるため、第1及び第2連結部72、74を介して送風機ユニット56と連結ユニット58との間でがたつきが発生することがなく相対的な位置決めを簡便且つ確実に行うことができる。その結果、前記送風機ユニット56と連結ユニット58とを確実且つ強固に連結させることができる。
Further, by displacing the
さらにまた、第1及び第2連結部72、74を介して送風機ユニット56と連結ユニット58とを連結する際、シール部材70a、70bが装着された送風機ユニット56の第1ダクト66に対して斜め方向から連結ユニット58の第2ダクト86を当接させ、該第1ダクト66と第2ダクト86との間で該シール部材70a、70bを挟持することができる。そのため、シール材が装着された一方のユニットの端部に対して他方のユニットを略水平に変位させ、ユニット同士を連結させていた従来の連結構造と比較し、第2ダクト86からシール部材70a、70bに対して該シール部材70a、70bの装着面70cと略平行方向に押圧力が付与されることがないため、前記シール部材70a、70bの第1ダクト66からの剥離が防止されると共に、該シール部材70a、70bに対する負荷が軽減されることからその耐久性を向上させることができる。
Furthermore, when connecting the
またさらに、第1連結部72の嵌合凸部78は、その略中央に形成される円筒部80と、該円筒部80を中心として半径外方向に突出した複数の羽根部82とを組み合わせた構成とすることにより、単に、前記円筒部80又は羽根部82のいずれか一方のみから嵌合凸部を構成した場合と比較し、前記嵌合凸部78と嵌合穴90の間での接触面積を増大させることができるため、前記第1及び第2連結部72、74の嵌合による保持力を増大させて一層強固に連結させることが可能となる。
Furthermore, the fitting
また、第1連結部72における羽根部82の傾斜角度θ1、第2連結部74の嵌合穴90における溝部94の傾斜角度θ2を共に大きく設定することにより、前記第1及び第2連結部72、74を介して第1ダクト66と第2ダクト86とを連結する際に、該第1ダクト66のシール部材70a、70bに対して第2ダクト86をさらに所定角度傾斜した斜め方向から当接させることができる。すなわち、第2ダクト86が、前記シール部材70a、70bに対して略水平方向から接触することを一層確実に阻止することができる。
Further, by setting both the inclination angle θ1 of the
そのため、この羽根部82の傾斜角度θ1、溝部94の傾斜角度θ2を大きく設定することにより、さらにシール部材70a、70bの剥離を阻止し、且つ、該シール部材70a、70bの耐久性を向上させることが可能である。
Therefore, by setting the inclination angle θ1 of the
次に、第2の実施の形態に係るユニット連結構造100を図11〜図16に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係るユニット連結構造50と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
Next, the
この第2の実施の形態に係るユニット連結構造100では、図11〜図13に示されるように、第1連結部102の嵌合凸部104に複数(例えば、4枚)の第1〜第4羽根部106a〜106dが設けられ、該第3及び第4羽根部106c、106dの先端からアーム部76に向かって徐々に傾斜した一組の鍔部108a、108bがそれぞれ形成されると共に、該嵌合凸部104が挿入される第2連結部110の嵌合穴112に、該鍔部108a、108bに対応した傾斜溝114a、114bがそれぞれ形成されている点で、第1の実施の形態に係るユニット連結構造50と相違している。
In the
この第1羽根部106aは、円筒部80を中心として鉛直上方に向かって突出し、第2羽根部106bが鉛直下方に突出し、第3及び第4羽根部106c、106dが前記円筒部80を中心として略水平方向にそれぞれ突出している。
The
第1羽根部106aは、第1の実施の形態に係るユニット連結構造50と同様に、アーム部76側から先端側に向かって徐々に幅狭となるようにテーパ状に形成されている。
Similar to the
また、第2羽根部106bは、その先端からアーム部76側に向かって傾斜して形成され、図14に示されるように、前記傾斜角度θ3が第1羽根部106aの傾斜角度θ1(図5参照)より大きく設定されている(θ3>θ1)。換言すれば、第2羽根部106bは、下方に向かって徐々に拡幅するように形成されている。
Further, the
さらに、第3及び第4羽根部106c、106dは、前記第1羽根部106aと同様にアーム部76側から先端側に向かって徐々に幅狭状となるように形成されると共に、図11及び図12に示されるように、該第3及び第4羽根部106c、106dの軸線方向に沿った外縁部には、鉛直下方向に向かって延在する鍔部108a、108bがそれぞれ形成されている。
Further, the third and
この鍔部108a、108bは、第3及び第4羽根部106c、106dの先端部からアーム部76側に向かって傾斜して形成され、図14に示されるように、前記鍔部108a、108bの傾斜角度θ4は、例えば、円筒部80の軸線L1に対して約26°に設定される。すなわち、この傾斜角度θ4は、第2羽根部106bの傾斜角度θ3と略同等若しくは小さく設定される(θ4≦θ3)。
The
一方、第2連結部110の嵌合穴112は、図13に示されるように、第1連結部102の第1羽根部106aが挿入される第1溝部113aと、第2羽根部106bが挿入される第2溝部113bと、第3及び第4溝部113c、113dが形成されている。
On the other hand, as shown in FIG. 13, the
この第1溝部113aは、第1羽根部106aに対応した傾斜角度θ1で傾斜すると共に、第2溝部113bは、第2羽根部106bに対応した傾斜角度θ3で傾斜している。
The
また、第3及び第4溝部113c、113dは、第3及び第4羽根部106c、106dに対応した傾斜角度で傾斜して形成され、その外縁部から鉛直下方に向かって傾斜溝114a、114bがそれぞれ形成されている。
The third and
このように構成することにより、第2の実施の形態に係るユニット連結構造100では、第1連結部102における嵌合凸部104に、鉛直上方に突出した第1羽根部106aよりその傾斜角度が大きく設定された第2羽根部106b及び鍔部108a、108bを鉛直下方向に延在するように設けている。そのため、第2羽根部106b及び鍔部108a、108bを第2連結部110の嵌合穴112に沿って挿入させることにより、第1連結部102を第2連結部110に対して斜め下方から挿入して連結することになるため、送風機ユニット56の第1ダクト66に対して連結ユニット58の第2ダクト86が斜め下方から当接するように係合される。その結果、第1ダクト66に装着されたシール部材70a、70bに対して第2ダクト86の端部を該シール部材70a、70bの装着面70cに対してより大きな傾斜角度で斜め方向から当接させることができる。
With this configuration, in the
これにより、第1及び第2ダクト66、86を介して送風機ユニット56と連結ユニット58とを連結する際、シール部材70a、70bに対して第2ダクト86が略平行方向から接触することを確実に防止することができ、前記シール部材70a、70bの耐久性の向上、且つ、前記シール部材70a、70bの剥離防止を図ることが可能となる。
Thus, when the
次に、第3の実施の形態に係るユニット連結構造150を図17〜図20に示す。なお、上述した第1及び第2の実施の形態に係るユニット連結構造50、100と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
Next, a
この第3の実施の形態に係るユニット連結構造150では、図17及び図18に示されるように、第1連結部152の嵌合凸部154が、断面略長方形状に形成されアーム部76より突出した突出部156と、該突出部156の上面から鉛直上方向に向かって延在した羽根部158とを備え、図19に示されるように、該嵌合凸部154が挿入される第2連結部160の嵌合穴162に、前記羽根部158に対応した溝部164が形成されている点で、第1及び第2の実施の形態に係るユニット連結構造50、100と相違している。
In the
突出部156は、羽根部158が設けられる上面156a、該上面156aと略直交する一組の側面156bが、アーム部76から離間する方向に向かって徐々に先細状となるテーパ状に形成され、前記突出部156の軸線に対する上面156a及び側面156bの傾斜角度は略同一に形成される。なお、突出部156に設けられる羽根部158の位置、数量は、この場合に限定されるものではなく、例えば、複数の羽根部を突出部に対して略水平方向に設けるようにしてもよい。
The protruding
また、突出部156の下面156cは、前記上面156a及び側面156bと同様に、アーム部76から離間する方向に向かって徐々に先細状となるテーパ状に形成され(図20参照)、その傾斜角度は、前記上面156a及び側面156bより大きく設定される。
In addition, the
嵌合穴162は、嵌合凸部154に対応して内壁面が開口部側から徐々に先細状に形成され、その傾斜角度は、突出部156における上面156a、側面156b及び下面156cの軸線に対する傾斜角度と略同一に形成される。すなわち、嵌合穴162では、突出部156の下面156cに対応する内壁面が、前記上面156a及び側面156bに対応する内壁面より傾斜角度が大きく形成される。
The
このように構成することにより、第3の実施の形態に係るユニット連結構造150では、第1連結部152の嵌合凸部154を、第2連結部160の嵌合穴162に嵌合させた際、前記嵌合凸部154の上面156a、側面156b及び下面156cが嵌合穴162の内壁面に対してそれぞれ当接すると共に、羽根部158が溝部164内に当接することにより嵌合される。
With this configuration, in the
この際、嵌合凸部154における下面156cの傾斜角度を、該嵌合凸部154の上面156a及び側面156bより傾斜角度を大きく形成しているため、前記嵌合凸部154を嵌合穴162に沿って挿入させることにより、第1連結部152が第2連結部160に対して斜め下方から挿入されることとなる。そのため、送風機ユニット56の第1ダクト66に対して連結ユニット58の第2ダクト86を斜め下方から当接するように係合させることができ、送風機ユニット56と連結ユニット58とを連結する際、シール部材70a、70bに対して第2ダクト86が略平行方向から接触することを確実に防止できる。
At this time, since the inclination angle of the
また、平面状に形成された上面156a、側面156b及び下面156cを有する突出部156を嵌合凸部154に設けると共に、該嵌合凸部154が嵌合される嵌合穴162の内壁面形状を前記突出部156の形状に対応させることにより、前記嵌合凸部154と嵌合穴162とを嵌合させた際の接触面積を増大させることができる。換言すれば、嵌合凸部154と嵌合穴162とを面接触させることができるため、第1及び第2連結部152、160をより一層確実に嵌合させることが可能となる。
Further, the
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態におけるユニット連結構造50、100と比較し、嵌合凸部154及び嵌合穴162の形状を簡素とすることができるため、例えば、第1及び第2連結部152、160を成形等によって製造する際の製造性を向上させることができる。
Furthermore, since the shape of the fitting
なお、上述した第1及び第2の実施の形態に係るユニット連結構造50、100では、嵌合凸部78、104及び嵌合穴90、112の形状が、断面略十字状に形成される場合について説明し、第3の実施の形態に係るユニット連結構造150では、嵌合凸部154及び嵌合穴162の形状が、断面略長方形状に形成される場合について説明したが、これに特に限定されるものではなく、該嵌合穴90、112、162に対して嵌合凸部78、104、154が挿入された際に、その接触面積が所定範囲内となる形状であればよい。換言すれば、この接触面積をより大きく設定することにより、第1連結部72、102、152及び第2連結部74、110、160を介して送風機ユニット56と連結ユニット58とをより強固に連結することが可能であるが、該送風機ユニット56と連結ユニット58とを脱着させることが困難となる。そのため、第1連結部72、102、152及び第2連結部74、110、160との連結を強固とすることが可能であると共に、該第1及び第2連結部72、74、102、110との脱着性が考慮された所望の接触面積が設定される。
In the
また、前記ユニット連結構造50、100、150は、車両用空気調和装置52における連結ユニット58と温度調整ユニット(図示せず)との連結に用いるようにしてもよい。
The
本発明に係るユニット連結構造は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。 The unit connection structure according to the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various configurations can be adopted without departing from the gist of the present invention.
50、100、150…ユニット連結構造 52…車両用空気調和装置
56…送風機ユニット 58…連結ユニット
66…第1ダクト 68…第1突出部
70a、70b…シール部材 72、102、152…第1連結部
74、110、160…第2連結部 78、104、154…嵌合凸部
80…円筒部 82、158…羽根部
86…第2ダクト 88…第2突出部
90、112、162…嵌合穴 92…孔部
94、164…溝部
106a〜106d…第1〜第4羽根部 108a、108b…鍔部
114a、114b…傾斜溝
DESCRIPTION OF
Claims (3)
一方のユニットに設けられ、該一方のユニットと連結される他方のユニット側に突出し、且つ、該他方のユニット側に向かって徐々に先細状に形成された嵌合部を有する第1連結部と、
前記他方のユニットに設けられ、前記嵌合部から離間する方向に向かって徐々に先細状に形成されて該嵌合部が嵌合される嵌合穴を有する第2連結部と、
を備え、
前記嵌合部には、前記嵌合穴側となる先端部から前記ユニットの開口部側に向かって所定角度傾斜した鍔部を備えると共に、前記嵌合部を前記嵌合穴に対して嵌合させることにより、前記第1連結部と第2連結部を介して一方及び他方のユニットが互いに前記開口部を介して連結されることを特徴とするユニット連結構造。 In a plurality of units constituting a vehicle air conditioner, air is introduced and led out, and a unit connection structure that connects openings of the units to which a seal member that holds airtightness between the units is mounted is connected. ,
A first connecting portion provided in one unit, protruding to the other unit connected to the one unit, and having a fitting portion gradually tapered toward the other unit; ,
A second connecting portion that is provided in the other unit and has a fitting hole that is gradually tapered toward the direction away from the fitting portion and into which the fitting portion is fitted;
With
The fitting portion includes a flange portion inclined at a predetermined angle from the tip portion on the fitting hole side toward the opening portion side of the unit, and the fitting portion is fitted to the fitting hole. By doing so, one unit and the other unit are connected to each other via the opening via the first connecting portion and the second connecting portion.
前記嵌合部は、略中央に形成され軸線方向に延在する円筒部と、前記円筒部の周面から半径外方向に突出した羽根部とを備えると共に、前記嵌合穴には、前記円筒部が嵌合される孔部と、前記羽根部が嵌合される溝部とを備えることを特徴とするユニット連結構造。 In the unit connection structure according to claim 1,
The fitting portion includes a cylindrical portion that is formed substantially in the center and extends in the axial direction, and a blade portion that protrudes radially outward from a peripheral surface of the cylindrical portion, and the fitting hole includes the cylindrical portion. A unit connection structure comprising: a hole portion into which a portion is fitted, and a groove portion into which the blade portion is fitted.
前記嵌合部は、軸線方向に突出した断面略矩形状の突出部と、前記突出部の側面から前記軸線と略直交方向に突出した羽根部とを備えると共に、前記嵌合穴には、前記突出部が嵌合される孔部と、前記羽根部が嵌合される溝部とを備えることを特徴とするユニット連結構造。 In the unit connection structure according to claim 1,
The fitting portion includes a protruding portion having a substantially rectangular cross section protruding in the axial direction, and a blade portion protruding in a direction substantially orthogonal to the axial line from a side surface of the protruding portion. A unit connection structure comprising a hole portion into which a protruding portion is fitted and a groove portion into which the blade portion is fitted.
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