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JP4459663B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、電子機器に関し、特に内蔵された発振回路の発振が停止したことを検出する発振停止検出システムを備えた電子機器に関する。
一般に、発振回路を内蔵した電子機器には、発振停止検出システムが設けられている。例えば電池により駆動される時計の場合、時計用IC(集積回路)には水晶発振回路が用いられている。水晶発振回路が発振状態にあるときには、水晶発振回路の電源として、時計用ICの電源電圧をレギュレータによって降圧して得られたレギュレート電圧が用いられる。これは、低消費電流化を図るためである。
それに対して、発振停止状態にある水晶発振回路の発振を再び開始させるときには、速やかに、かつ確実に発振を開始させるため、時計用ICの電源電圧が用いられる。そして、発振が再開した後には、水晶発振回路は、再びレギュレート電圧により駆動される。このように、時計においては、発振停止検出システムは、水晶発振回路の発振が停止したことを検出し、水晶発振回路を駆動する電源の切り替えを制御するのに必要な信号を生成する。
図7は、従来の発振検出回路の構成を示す回路図である。図7に示す発振検出回路100において、NチャネルMOSトランジスタ101は、図示しない発振回路から供給された発振信号CKの電位に基づいて、オン/オフ動作を繰り返す。コンデンサ102は、NチャネルMOSトランジスタ101がオンしている状態のときに、高電位側電源電位VDDと低電位側電源電位VSSとの間に接続されて充電される。また、コンデンサ102は、NチャネルMOSトランジスタ101がオフ状態のときにプルアップ抵抗103を流れるリーク電流によってわずかに放電するが、再びNチャネルMOSトランジスタ101がオン状態になることによって、充電される。この繰り返しによって、インバータ104の入力端子の電位は、低電位側電源電位VSSで安定する。
従って、発振信号CKが供給されている間は、インバータ104から出力される発振停止検出信号OSCSTの電位は、相対的に電位が高い“H(ハイ)”レベルとなる。この状態で発振信号CKの供給が停止すると、コンデンサ102はCRの時定数に従って放電し続け、それに伴って、インバータ104の入力端子の電位は、高電位側電源電位VDD側に上がり始める。そして、インバータ104の入力端子の電位がインバータ104のしきい値よりも高くなると、インバータ104から出力される発振停止検出信号OSCSTの電位は、“H”レベルから相対的に電位が低い“L(ロー)”レベルに切り替わる。このように、発振停止検出信号OSCSTの電位に基づいて、発振の有無が検出される。
また、図8に示す構成の発振検出回路200が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この発振検出回路200は、コンデンサ102を放電させる手段として、図7に示す構成におけるプルアップ抵抗103の代わりに、定電流源201とカレントミラー回路を備えている。カレントミラー回路を構成する一方のPチャネルMOSトランジスタ202は、定電流源201に接続されており、一定の電流を流す。カレントミラー回路を構成する他方のPチャネルMOSトランジスタ203は、前記一方のPチャネルMOSトランジスタ202を流れる一定電流に比例した放電電流を流す。
そして、図7に示す構成の発振検出回路100と同様に、発振信号CKが供給されている間は、NチャネルMOSトランジスタ101がオン/オフ動作を繰り返し、それによって、コンデンサ102が充電とわずかな放電を繰り返す。この状態では、インバータ104の入力端子の電位が低電位側電源電位VSSで安定し、インバータ104から“H”レベルの発振停止検出信号OSCSTが出力される。発振が停止すると、前記他方のPチャネルMOSトランジスタ203を流れる放電電流により、コンデンサ102は放電し続ける。それによって、インバータ104の入力端子の電位がインバータ104のしきい値よりも高くなり、インバータ104から“L”レベルの発振停止検出信号OSCSTが出力される。
特開2000−332585号公報(図1)
しかしながら、コンデンサの放電手段としてプルアップ抵抗を用いた構成(図7参照)では、放電時間を適当な時間に設定するためには、数百メガ〜数ギガオーム程度の高抵抗が必要であるが、このような高抵抗をICチップ内に作製すると、以下のような不具合が生じる。第1に、ICチップに対する抵抗の占有面積が極めて大きくなり、ICチップが大型化してしまう。第2に、製造工程上のばらつきが大きくなるため、抵抗値の絶対精度が低くなり、それによって所望の放電時間が得られず、発振の有無を正確に検出することができないおそれがある。また、光や温度などの外部環境の影響を受けて抵抗値が変化しやすいため、例えば、抵抗値が小さくなった場合には、放電電流が増加してしまい、発振停止と誤検出してしまうおそれがある。
一方、コンデンサの放電手段として、定電流源と、コンデンサに並列に接続されたPチャネルMOSトランジスタを用いた構成(図8参照)では、放電時間を適当な時間に設定するためには、このPチャネルMOSトランジスタのオン抵抗を極めて大きくする必要がある。それには、このPチャネルMOSトランジスタのゲート長を大きくする必要があるが、そうすると、ゲート容量が大きくなってしまい、例えば、発振開始時の定電流源の動作が鈍くなるという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、発振回路の発振が停止したことを正確に検出することができ、発振の再起動を迅速に行うことができる電子機器を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、この発明にかかる電子機器は、外部から供給された発振信号の周期に基づいてオン/オフを繰り返すスイッチング手段、前記スイッチング手段がオン状態にあるときに充電され、かつ前記スイッチング手段がオフ状態にあるときに放電する容量素子、前記容量素子が放電状態にあるときに前記容量素子の放電電流を流すMOSトランジスタ、および前記容量素子の電圧に基づいて前記発振信号の有無を検出する検出手段を有する発振停止検出回路と、前記MOSトランジスタのゲートに一定電位のゲートバイアスを印加する定電圧源と、を備え、前記定電圧源は、外部から供給された電源電圧に基づいて所定のリファレンス電位を発生するリファレンス回路、前記リファレンス回路から出力されたリファレンス電位および正の所定の電位がそれぞれ負の入力端子および正の入力端子に入力され、かつ出力端子からレギュレート電位を出力するオペアンプ、および前記オペアンプの正の入力端子に入力される前記所定の電位を発生する電位発生回路を有するレギュレータで構成されており、前記発振停止検出回路の前記MOSトランジスタのゲートに、前記電位発生回路で発生した前記所定の電位を印加する発振停止検出システムと、発振信号を出力する発振回路と、前記発振停止検出回路から出力された発振停止検出信号に基づいて、前記発振回路に印加する電圧を、通常動作時には前記レギュレータから出力されたレギュレート電圧により駆動させ、再起動時には電源電圧で駆動させるよう切り替えるスイッチ手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、外部から発振信号が供給されている間は、スイッチング手段のオン/オフ動作の繰り返しに伴って容量素子は充放電を繰り返すが、定電圧源によるMOSトランジスタのゲートバイアスを制御して、放電電流を低い一定の電流量に抑えることにより、容量素子は常に十分に充電された状態となり、容量素子の、検出手段に接続された電極の電位は検出手段のしきい値に達しない。発振が停止すると、容量素子は放電し続け、それに伴って容量素子の電圧が変化し続ける。そして、容量素子の、検出手段に接続された電極の電位が検出手段のしきい値を超えると、検出手段から出力される発振停止検出信号の電位が反転する。容量素子の電圧変化が発振停止検出信号の電位を反転させるまでの時間、すなわち発振停止検出時間は、放電電流の電流量によりほぼ決まるので、発振が停止したことを正確に検出することができる。また、レギュレータにより、発振停止検出回路のMOSトランジスタのゲートバイアスが正確に生成されるので、このMOSトランジスタを流れる放電電流を低い一定の電流量に精度よく制御することができる。従って、発振停止検出時間が正確になり、発振が停止したことを安定して正確に検出することができる。そして、発振回路が発振している間は、発振回路にレギュレート電圧が印加されているが、発振停止検出回路が、発振回路の発振が停止したことを検出すると、スイッチ手段により発振回路に印加する電圧をレギュレート電圧から電源電圧に切り替える。それによって、発振の再起動時に発振回路が電源電圧で駆動されるので、発振回路の発振を迅速に再起動させることができる。
さらに、ロジック回路を有し、前記スイッチ手段は、前記発振停止検出回路から出力された発振停止検出信号に基づいて、前記ロジック回路に印加する電圧を、通常動作時には前記レギュレータから出力されたレギュレート電圧により駆動させ、再起動時には電源電圧で駆動させるように切り替えることを特徴とする。
この発明によれば、発振回路が発振している間は、発振回路にレギュレート電圧が印加されているが、発振停止検出回路が、発振回路の発振が停止したことを検出すると、スイッチ手段により発振回路およびロジック回路に印加する電圧をレギュレート電圧から電源電圧に切り替える。それによって、発振の再起動時に発振回路およびロジック回路が電源電圧で駆動されるので、発振回路の発振を迅速に再起動させることができる。
また、前記リファレンス回路は、高電位側電源電位とPチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位から降下した電位をリファレンス電位として出力し、前記電位発生回路は、低電位側電源電位とNチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位から降下した電位を前記所定の電位として出力することを特徴とする。
この発明によれば、電位発生回路から、低電位側電源電位とNチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位から降下した電位が出力されるので、発振停止検出回路のMOSトランジスタのゲートバイアスが正確に得られる。また、リファレンス回路から、高電位側電源電位とPチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位から降下した電位が出力されるので、正確なリファレンス電位が得られる。レギュレート電位は、高電位側電源電位とPチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位から降下した電位と、低電位側電源電位とNチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位から降下した電位とに基づいて決まるので、正確なレギュレート電位が得られる。
また、前記レギュレータは、レギュレート電位を出力する出力端子と低電位側電源電位の印加点との間に、出力段のアクチュエータとして、PチャネルMOSトランジスタよりなるソースフォロワを有することを特徴とする。
この発明によれば、アクチュエータとなるPチャネルMOSトランジスタにおいて、ゲートと、高電位側電源電位が印加されたバルクとの間に寄生容量が生じるので、低電位側電源電位が変動しても、その変動は、このPチャネルMOSトランジスタのドレイン側で吸収される。従って、低電位側電源電位の変動の影響を受けることなく、このPチャネルMOSトランジスタのソースが接続されているレギュレート電位の出力端子からレギュレート電位が出力される。
本発明によれば、発振回路の発振が停止したことを正確に検出することができ、発振の再起動を迅速に行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電子機器の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる発振停止検出システムの構成を示す回路図である。図1に示すように、発振停止検出システムは、発振停止検出回路1、および定電圧源を構成するレギュレータ2を備えている。発振停止検出回路1は、例えば2個のインバータ11,12、スイッチング手段を構成する第1のNチャネルMOSトランジスタ13、容量素子を構成する第1のコンデンサ14、第1のPチャネルMOSトランジスタ15、および検出手段を構成するバッファ16を備えている。
第1のインバータ11は、図示しない外部の発振回路等から供給された発振信号CKを入力とし、その発振信号CKの反転信号を出力する。第2のインバータ12は、第1のインバータ11の出力信号を入力とし、第1のインバータ11の出力信号の反転信号を出力する。第1のNチャネルMOSトランジスタ13のソース端子は、第2のインバータ12の出力端子に接続されている。第1のNチャネルMOSトランジスタ13のゲート端子は、第1のインバータ11の出力端子に接続されている。従って、第1のNチャネルMOSトランジスタ13は、発振信号CKの半周期ごとにオン/オフを繰り返す。
第1のNチャネルMOSトランジスタ13のドレイン端子は、第1のコンデンサ14の一方の電極(以下、低電位側電極とする)と、第1のPチャネルMOSトランジスタ15のドレイン端子と、バッファ16の入力端子に接続されている。第1のコンデンサ14の他方の電極と、第1のPチャネルMOSトランジスタ15のソース端子には、高電位側電源電位VDDが印加されている。第1のコンデンサ14は、第1のNチャネルMOSトランジスタ13がオン状態にあるときに充電され、第1のNチャネルMOSトランジスタ13がオフ状態にあるときに放電する。
第1のPチャネルMOSトランジスタ15のゲートには、レギュレータ2から供給された一定電位のゲートバイアス電位VREFが印加される。従って、第1のPチャネルMOSトランジスタ15は、第1のコンデンサ14が放電状態にあるときに、第1のコンデンサ14の放電電流を流す定電流源として動作する。ゲートバイアス電位VREFは、この放電電流を低い一定の電流量に抑えるような電位となっている。バッファ16は、バッファ16に入力される信号(以下、バッファ入力信号OSCST_NBとする)の電位、すなわち第1のコンデンサ14の前記低電位側電極の電位に基づいて発振停止検出信号OSCSTを出力する。
レギュレータ2は、リファレンス回路3、オペアンプ4および出力段5を備えている。リファレンス回路3は、2個のPチャネルMOSトランジスタ31,32、2個のNチャネルMOSトランジスタ33,34および抵抗素子35を備えている。抵抗素子35の一端と第3のPチャネルMOSトランジスタ32のソース端子には、高電位側電源電位VDDが印加されている。抵抗素子35の他端は、第2のPチャネルMOSトランジスタ31のソース端子に接続されている。第2のPチャネルMOSトランジスタ31のゲート端子は、第3のPチャネルMOSトランジスタ32のゲート端子およびドレイン端子と、第3のNチャネルMOSトランジスタ34のドレイン端子に接続されている。
第2のPチャネルMOSトランジスタ31のドレイン端子は、第2のNチャネルMOSトランジスタ33のドレイン端子およびゲート端子と、第3のNチャネルMOSトランジスタ34のゲート端子に接続されている。第2のNチャネルMOSトランジスタ33のソース端子と第3のNチャネルMOSトランジスタ34のソース端子には、低電位側電源電位VSSが印加されている。第3のPチャネルMOSトランジスタ32のドレイン端子からは、リファレンス電位PREFが出力される。リファレンス電位PREFは、高電位側電源電位VDDとPチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位VDDから降下した電位である。
オペアンプ4は、3個のPチャネルMOSトランジスタ41,42,43および2個のNチャネルMOSトランジスタ44,45を備えている。電流制限用の第4のPチャネルMOSトランジスタ41のソース端子には、高電位側電源電位VDDが印加されている。第4のPチャネルMOSトランジスタ41のゲート端子には、リファレンス回路3から出力されたリファレンス電位PREFが印加されている。第4のPチャネルMOSトランジスタ41のドレイン端子は、第5のPチャネルMOSトランジスタ42のソース端子および第6のPチャネルMOSトランジスタ43のソース端子に接続されている。第5のPチャネルMOSトランジスタ42のゲート端子には、リファレンス電位PREFが印加されている。
第5のPチャネルMOSトランジスタ42のドレイン端子は、第4のNチャネルMOSトランジスタ44のドレイン端子に接続されている。第4のNチャネルMOSトランジスタ44のゲート端子は、第6のPチャネルMOSトランジスタ43のドレイン端子と、第5のNチャネルMOSトランジスタ45のドレイン端子およびゲート端子に接続されている。第4のNチャネルMOSトランジスタ44のソース端子と第5のNチャネルMOSトランジスタ45のソース端子には、低電位側電源電位VSSが印加されている。第6のPチャネルMOSトランジスタ43のゲート端子には、後述する出力段5の第6のNチャネルMOSトランジスタ52から、低電位側電源電位VSSとNチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位VDDから降下した電位(VREF)が印加される。
出力段5は、プルアップ用の第7のPチャネルMOSトランジスタ51、電位発生回路を構成する第6のNチャネルMOSトランジスタ52、アクチュエータを構成する第7のNチャネルMOSトランジスタ53および、位相補償用コンデンサである第2のコンデンサ54を備えている。第7のPチャネルMOSトランジスタ51のソース端子には、高電位側電源電位VDDが印加されている。第7のPチャネルMOSトランジスタ51のゲート端子には、リファレンス電位PREFが印加されている。
第7のPチャネルMOSトランジスタ51のドレイン端子は、第6のNチャネルMOSトランジスタ52のドレイン端子およびゲート端子と、オペアンプ4の第6のPチャネルMOSトランジスタ43のゲート端子に接続されている。第6のNチャネルMOSトランジスタ52のドレイン端子からは、発振停止検出回路1の第1のPチャネルMOSトランジスタ15のゲートバイアス電位VREFが出力される。ゲートバイアス電位VREFは、低電位側電源電位VSSとNチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位VDDから降下した電位である。
第6のNチャネルMOSトランジスタ52のソース端子およびバルクは、第7のNチャネルMOSトランジスタ53のドレイン端子に接続されている。第7のNチャネルMOSトランジスタ53のゲート端子は、オペアンプ4の第5のPチャネルMOSトランジスタ42のドレイン端子に接続されている。第7のNチャネルMOSトランジスタ53のソース端子には、低電位側電源電位VSSが印加されている。第2のコンデンサ54は、第7のNチャネルMOSトランジスタ53のドレイン端子とゲート端子との間に接続されている。第7のNチャネルMOSトランジスタ53のドレイン端子からは、レギュレート電位VREGが出力される。
上述した構成のレギュレータ2では、オペアンプ4の負の入力端子にリファレンス電位PREF、すなわち高電位側電源電位VDDとPチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位VDDから降下した電位が印加される。一方、正の入力端子には、低電位側電源電位VSSとNチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位VDDから降下した電位が印加される。それによって、オペアンプ4は、両入力端子に入力された2つの電位を加算した電位、すなわち高電位側電源電位VDDとPチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差と、低電位側電源電位VSSとNチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差を、高電位側電源電位VDDに対して負の側に加算した電位にレギュレート電位VREGを保つように動作する。この動作がレギュレータ動作である。
つぎに、図1に示す構成の発振停止検出システムの動作について説明する。図2は、その動作を説明するためのタイミングチャートである。ここでは、図2に示すように、時刻T1において、第1のNチャネルMOSトランジスタ13がオフした状態で、発振信号CKが停止しているとする。そして、時刻T2のときに発振が開始され、時刻T3のときに第1のNチャネルMOSトランジスタ13がオフした状態で、発振信号CKが停止し、さらに時刻T4で、発振停止検出回路1が発振の停止を検出するとして、各タイミングでの動作を説明する。発振信号CKは、発振停止の際は不定状態となるが、低電位側電源電位VSSになっているものとして説明する。
時刻T1〜時刻T2の期間では、発振停止検出回路1の第1のコンデンサ14は、完全に放電された状態となっている。そのため、第1のコンデンサ14の低電位側電極の電位、すなわちバッファ入力信号OSCST_NBの電位は、高電位側電源電位VDDとなる。従って、発振停止検出信号OSCSTの電位は高電位側電源電位VDDとなる。リファレンス電位PREF、ゲートバイアス電位VREFおよびレギュレート電位VREGは、発振の有無にかかわらず、一定である。また、レギュレート電位VREGは、リファレンス電位PREFとゲートバイアス電位VREFを加算した電位になっている。
時刻T2では、発振の開始によって発振停止検出回路1の第1のNチャネルMOSトランジスタ13がオン状態となる。それによって、第1のコンデンサ14の低電位側電極に低電位側電源電位VSSが印加され、第1のコンデンサ14の充電が始まる。そして、第1のコンデンサ14が十分に充電されると、第1のコンデンサ14の低電位側電極の電位、すなわちバッファ入力信号OSCST_NBの電位は、低電位側電源電位VSSとなる。従って、発振停止検出信号OSCSTの電位は低電位側電源電位VSSとなる。
時刻T2〜時刻T3の期間では、発振信号CKの電位の変動に応じて、第1のNチャネルMOSトランジスタ13のオン/オフが繰り返される。第1のNチャネルMOSトランジスタ13がオフ状態のときには、第1のコンデンサ14に蓄えられた電荷は、放電電流として第1のPチャネルMOSトランジスタ15を流れる。つまり、第1のコンデンサ14は放電し始め、第1のコンデンサ14の低電位側電極の電位は高電位側電源電位VDD側に上がり始める。このときに流れる放電電流は、上述したように低い一定の電流量である。
そのため、第1のコンデンサ14の低電位側電極の電位(バッファ入力信号OSCST_NBの電位)がバッファ16のしきい値に達する前に、発振信号CKの電位が反転し、第1のNチャネルMOSトランジスタ13がオン状態となって、再び第1のコンデンサ14が充電される。従って、時刻T2〜時刻T3の期間では、第1のコンデンサ14は常に十分に充電された状態にあり、発振停止検出信号OSCSTの電位は低電位側電源電位VSSとなる。つまり、発振が継続している間、発振停止検出回路1は“L”レベルの発振停止検出信号OSCSTを出力する。
時刻T3で発振が停止すると、第1のPチャネルMOSトランジスタ15に放電電流が流れ、第1のコンデンサ14の放電が始まる。従って、第1のコンデンサ14の低電位側電極の電位は高電位側電源電位VDD側に上がり始める。発振が停止しているため、放電電流が流れ続けるので、第1のコンデンサ14の低電位側電極の電位も高電位側電源電位VDD側に上がり続ける。そして、時刻T4で、第1のコンデンサ14の低電位側電極の電位がバッファ16のしきい値(図2では、1/2VSSとしている)を超えると、バッファ16から出力される発振停止検出信号OSCSTの電位が反転し、“H”レベルとなる。この時点で、発振停止検出回路1が発振の停止を検出したことになる。
発振が再開されない場合には、これ以降も第1のコンデンサ14の低電位側電極の電位は上がり続け、やがて高電位側電源電位VDDとなり、第1のコンデンサ14が完全に放電した状態となる。従って、発振が停止している間、発振停止検出回路1は“H”レベルの発振停止検出信号OSCSTを出力する。ここで、発振が継続している期間中に発振の停止を誤検出しないためには、発振が停止した時点(時刻T3)から、発振停止検出信号OSCSTの電位が“H”レベルに切り替わる時点(時刻T4)までの時間、すなわち発振停止検出時間が発振信号CKの周期よりも十分に長くなるように、ゲートバイアス電位VREFを低い電位に制御して、放電電流の電流量を低く抑える必要がある。
特に限定しないが、例えば上述した構成の発振停止検出システムを内蔵する電子機器が時計である場合には、つぎのような構成とすることができる。すなわち、発振信号CKとして、通常、時計用ICに用いられている水晶発振回路の出力信号を分周した信号を用いることができる。また、レギュレータ2として、通常、時計に内蔵されているレギュレータを利用することができる。
さらに、高電位側電源電位VDDを0Vとし、低電位側電源電位VSSを−1.5Vとして、負の電源電圧で動作させる構成とし、PチャネルMOSトランジスタのしきい値を−0.4Vとし、NチャネルMOSトランジスタのしきい値を−1.1Vとすることができる。この場合、高電位側電源電位VDDとPチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差は0.4Vとなり、低電位側電源電位VSSとNチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差も0.4Vとなるので、レギュレータ2は、レギュレート電位VREGとして−0.8Vを出力する。
また、特に限定はされないが、主要な素子について、サイズの一例を挙げる。第1のコンデンサ14の容量は10pF程度である。第1のPチャネルMOSトランジスタ15については、ゲート幅が4μm程度であり、ゲート長が198μm程度である。
なお、図3に示す変形例のように、レギュレータ2の出力段5のアクチュエータに、第8のPチャネルMOSトランジスタ55をソースフォロワとして用いた構成としてもよい。この場合、第8のPチャネルMOSトランジスタ55のゲート端子は、第6のPチャネルMOSトランジスタ43のドレイン端子と位相補償用の第2のコンデンサ54の一方の電極に接続されている。第8のPチャネルMOSトランジスタ55のソース端子は、レギュレート電位VREGの出力端子と第6のNチャネルMOSトランジスタ52のソース端子と第2のコンデンサ54の他方の電極に接続されている。第8のPチャネルMOSトランジスタ55のドレイン端子およびバルクには、それぞれ低電位側電源電位VSSおよび高電位側電源電位VDDが印加されている。また、第4のNチャネルMOSトランジスタ44のゲート端子は、第4のNチャネルMOSトランジスタ44のドレイン端子と第5のPチャネルMOSトランジスタ42のドレイン端子と第5のNチャネルMOSトランジスタ45のゲート端子に接続されている。
図3に示す構成では、第8のPチャネルMOSトランジスタ55において、ゲートとバルクとの間に寄生容量が生じるので、低電位側電源電位VSSが変動しても、その変動は、この第8のPチャネルMOSトランジスタ55のドレイン側で吸収される。従って、低電位側電源電位VSSの変動の影響を受けることなく、レギュレート電位VREGの出力端子からレギュレート電位VREGが出力される。すなわち、レギュレート電位VREGが変動するのを防ぐことができる。レギュレート電位VREGが一定であれば、ゲートバイアス電位VREFも変動しないので、安定したゲートバイアス電位VREFを得ることができる。つまり、安定した発振停止検出時間が得られる。
実施の形態1によれば、発振が継続している間は、発振停止検出回路1から“L”レベルの発振停止検出信号OSCSTが出力され、所定の発振停止検出時間よりも長く発振が停止すると、発振停止検出回路1から“H”レベルの発振停止検出信号OSCSTが出力されるので、発振回路の発振が停止したことを正確に検出することができる。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2にかかる電子機器の概略構成を示すブロック図である。特に限定されないが、ここでは、電子機器が時計である場合を例にして説明する。また、実施の形態1の発振停止検出システムを備えているとする。従って、発振停止検出回路1から出力される発振停止検出信号OSCSTの電位は、発振が継続している間は“L”レベルであり、発振が停止している間は“H”レベルである。
図4に示すように、時計である電子機器は、例えば、発振停止検出回路1、レギュレータ2、内部回路6、モーター駆動回路7、2個のインバータ81,82、およびそれぞれスイッチ素子を構成する2個のNチャネルMOSトランジスタ83,84を備えている。内部回路6は、発振回路61およびロジック回路62を有する。その他にも種々の回路ブロックが存在するが、ここでは代表的なブロックのみを示し、それ以外のものについては省略する。
発振停止検出回路1、レギュレータ2およびモーター駆動回路7は、高電位側電源電位VDDと低電位側電源電位VSSとからなる電源電圧により駆動される。内部回路6の発振回路61およびロジック回路62は、通常の動作をしているときには、高電位側電源電位VDDと、レギュレータ2から出力されたレギュレート電位VREGとからなるレギュレート電圧により駆動される。発振回路61の発振が停止した場合には、速やかに発振を起動させるため、発振回路61およびロジック回路62には、高電位側電源電位VDDと低電位側電源電位VSSとからなる電源電圧が供給される。
第3のインバータ81は、発振停止検出回路1から出力された発振停止検出信号OSCSTを入力とし、その発振停止検出信号OSCSTの反転信号を出力する。第3のインバータ81の出力信号は、第8のNチャネルMOSトランジスタ83のゲート端子に供給される。この第8のNチャネルMOSトランジスタ83のソース端子には、レギュレータ2から出力されたレギュレート電位VREGが印加される。第8のNチャネルMOSトランジスタ83のドレイン端子は、発振回路61およびロジック回路62のそれぞれの低電位側の電源配線に接続されている。従って、第8のNチャネルMOSトランジスタ83がオン状態のときには、発振回路61およびロジック回路62の低電位側電源電位(これを、内部回路電源電位VSS2とする)はレギュレート電位VREGとなる。
第4のインバータ82は、第3のインバータ81の出力信号を入力とし、第3のインバータ81の出力信号の反転信号を出力する。第4のインバータ82の出力信号は、第9のNチャネルMOSトランジスタ84のゲート端子に供給される。この第9のNチャネルMOSトランジスタ84のソース端子には、低電位側電源電位VSSが印加される。第9のNチャネルMOSトランジスタ84のドレイン端子は、発振回路61およびロジック回路62のそれぞれの低電位側の電源配線に接続されている。従って、第9のNチャネルMOSトランジスタ84がオン状態のときには、発振回路61およびロジック回路62の内部回路電源電位VSS2は、低電位側電源電位VSSとなる。
つぎに、図4に示す構成の電子機器の動作について説明する。図5は、その動作を説明するためのタイミングチャートである。ここでは、図5に示すように、時刻T11において、発振回路61が停止しているため、発振回路61の出力信号を分周した発振信号CKが停止しているとする。そして、時刻T12のときに発振回路61の発振が開始したことにより、発振信号CKが供給され、時刻T13のときに発振回路61の発振が停止して、発振信号CKが停止し、さらに時刻T14で、発振停止検出回路1が発振の停止を検出するとして、各タイミングでの動作を説明する。なお、実施の形態1における発振停止検出システムの動作タイミングと合わせるならば、時刻T11、T12、T13およびT14はそれぞれ実施の形態1の時刻T1、T2、T3およびT4に相当する。
時刻T11〜時刻T12の期間では、発振信号CKが停止しているため、発振停止検出回路1から出力された発振停止検出信号OSCSTの電位は高電位側電源電位VDDである。この場合、第8のNチャネルMOSトランジスタ83のゲート電位は低電位側電源電位VSSであるから、第8のNチャネルMOSトランジスタ83はオフ状態である。一方、第9のNチャネルMOSトランジスタ84のゲート電位は高電位側電源電位VDDであるから、第9のNチャネルMOSトランジスタ84はオン状態である。従って、発振回路61およびロジック回路62には、第9のNチャネルMOSトランジスタ84を介して低電位側電源電位VSSが印加されるので、内部回路電源電位VSS2は低電位側電源電位VSSである。
時刻T12では、発振の開始によって発振停止検出信号OSCSTの電位が、高電位側電源電位VDDから低電位側電源電位VSSに切り替わる。それに伴って、第8のNチャネルMOSトランジスタ83のゲート電位が低電位側電源電位VSSから高電位側電源電位VDDに切り替わり、第8のNチャネルMOSトランジスタ83はオン状態となる。一方、第9のNチャネルMOSトランジスタ84のゲート電位は高電位側電源電位VDDから低電位側電源電位VSSに切り替わるので、第9のNチャネルMOSトランジスタ84はオフ状態となる。
時刻T12〜時刻T13の期間では、発振停止検出信号OSCSTの電位は低電位側電源電位VSSのままである。従って、第8のNチャネルMOSトランジスタ83がオン状態のままであり、第9のNチャネルMOSトランジスタ84はオフ状態のままであるから、発振回路61およびロジック回路62には、第8のNチャネルMOSトランジスタ83を介してレギュレート電位VREGが印加されるので、内部回路電源電位VSS2はレギュレート電位VREGとなる。
時刻T13で発振が停止しても、時刻T14において発振停止検出回路1が発振停止を検出するまでは、発振停止検出信号OSCSTの出力信号の電位、第8のNチャネルMOSトランジスタ83のゲート電位、および第9のNチャネルMOSトランジスタ84のゲート電位に変化は起こらない。従って、内部回路電源電位VSS2はレギュレート電位VREGのままである。
時刻T14において発振停止検出回路1が発振停止を検出すると、発振停止検出信号OSCSTの電位が、低電位側電源電位VSSから高電位側電源電位VDDに切り替わるので、第8のNチャネルMOSトランジスタ83がオフ状態となり、第9のNチャネルMOSトランジスタ84はオン状態となる。従って、発振回路61およびロジック回路62には、低電位側電源電位VSSが印加されることになるので、内部回路電源電位VSS2は低電位側電源電位VSSに切り替わる。そして、発振が再開されるまでは、内部回路電源電位VSS2は低電位側電源電位VSSのままである。
なお、内部回路6のうち、ロジック回路62については、発振の有無にかかわらず、高電位側電源電位VDDと低電位側電源電位VSSとからなる電源電圧か、高電位側電源電位VDDとレギュレート電圧VREGとからなる電源電位により駆動する構成としてもよい。すなわち、図6に示す変形例のように、発振回路61のみ、通常動作時には、高電位側電源電位VDDとレギュレート電位VREGとからなるレギュレート電圧により駆動し、発振の再起動時には、高電位側電源電位VDDと低電位側電源電位VSSとからなる電源電圧により駆動する構成としてもよい。この場合には、ロジック回路62の低電位側の電源配線にレギュレート電位VREGを印加するとともに、第8のNチャネルMOSトランジスタ83のドレイン端子を、発振回路61の低電位側の電源配線に接続すればよい。
実施の形態2によれば、発振回路61が発振している間は、発振回路61およびロジック回路62は、高電位側電源電位VDDとレギュレート電位VREGよりなるレギュレート電圧により駆動され、発振が停止すると、発振回路61が高電位側電源電位VDDと低電位側電源電位VSSよりなる電源電圧により駆動される。従って、低消費電流化を図るとともに、発振回路61の発振を迅速に再起動させることができる。また、つぎに説明する理由により、発振回路61の発振停止を正確に検出することができ、確実に発振を再起動させることができる。
仮に、第8のNチャネルMOSトランジスタ83および第9のNチャネルMOSトランジスタ84を設けない構成とし、発振の再起動時に、レギュレート電位VREGを低電位側電源電位VSSにした場合、例えば、レギュレータ2のアクチュエータと並列に短絡用スイッチ要素を設け、これを操作することでレギュレート電圧VREGを強制的に低電位側電源電圧VSSにする場合、発振停止検出回路1とレギュレータ2の構成が実施の形態1と同じ構成であると、つぎのような不具合が発生する。すなわち、レギュレート電位VREGを低電位側電源電位VSSに短絡することによって、発振停止検出回路1から出力されるゲートバイアス電位VREF(図1参照)が低電位側電源電位VSS側に変化してしまう。
そうすると、発振停止検出回路1の第1のPチャネルMOSトランジスタ15のゲート電位が低電位側電源電位VSSに近くなり、第1のPチャネルMOSトランジスタ15のドレイン電流、すなわち第1のコンデンサ14の放電電流が流れすぎてしまい、発振回路61が発振しているにもかかわらず、発振停止を誤検出してしまうおそれがある。それに対して、実施の形態2では、レギュレート電位VREGを低電位側電源電位VSSに短絡しないので、ゲートバイアス電位VREFが安定しており、発振回路61の発振停止を正確に検出することができる。
以上において、本発明は、上述した各実施の形態に限らず、種々変更可能である。例えば、実施の形態1において、発振停止検出回路1の第1のPチャネルMOSトランジスタ15のゲートバイアスをレギュレータ2から取り出さずに、別の定電圧源により第1のPチャネルMOSトランジスタ15のゲートに定電圧を印加してもよい。また、検出手段を、バッファ16に限らず、他の構成としてもよい。例えば、インバータを用いて検出手段を構成することができる。
以上のように、本発明は、発振回路を内蔵した電子機器において発振停止後に発振を迅速に再起動させる技術に有用であり、特に、電池で駆動される時計に適している。
本発明の実施の形態1にかかる発振停止検出システムの構成を示す回路図である。 図1に示す発振停止検出システムの動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態1の変形例を示す回路図である。 本発明の実施の形態2にかかる電子機器の概略構成を示すブロック図である。 図4に示す電子機器の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態2の変形例を示す回路図である。 従来の発振検出回路の構成を示す回路図である。 従来の発振検出回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
OSCST 発振停止検出信号
VREF ゲートバイアス電位
VREG レギュレート電位
1 発振停止検出回路
2 定電圧源、レギュレータ
3 リファレンス回路
4 オペアンプ
5 出力段
13 スイッチング手段(NチャネルMOSトランジスタ)
14 容量素子(コンデンサ)
15 PチャネルMOSトランジスタ
16 検出手段(バッファ)
52 電位発生回路(NチャネルMOSトランジスタ)
55 アクチュエータ(PチャネルMOSトランジスタ)
61 発振回路
62 ロジック回路
83,84 スイッチ素子(NチャネルMOSトランジスタ)

Claims (4)

  1. 外部から供給された発振信号の周期に基づいてオン/オフを繰り返すスイッチング手段、前記スイッチング手段がオン状態にあるときに充電され、かつ前記スイッチング手段がオフ状態にあるときに放電する容量素子、前記容量素子が放電状態にあるときに前記容量素子の放電電流を流すMOSトランジスタ、および前記容量素子の電圧に基づいて前記発振信号の有無を検出する検出手段を有する発振停止検出回路と、
    前記MOSトランジスタのゲートに一定電位のゲートバイアスを印加する定電圧源と、
    を備え、
    前記定電圧源は、外部から供給された電源電圧に基づいて所定のリファレンス電位を発生するリファレンス回路、前記リファレンス回路から出力されたリファレンス電位および正の所定の電位がそれぞれ負の入力端子および正の入力端子に入力され、かつ出力端子からレギュレート電位を出力するオペアンプ、および前記オペアンプの正の入力端子に入力される前記所定の電位を発生する電位発生回路を有するレギュレータで構成されており、
    前記発振停止検出回路の前記MOSトランジスタのゲートに、前記電位発生回路で発生した前記所定の電位を印加する発振停止検出システムと、
    発振信号を出力する発振回路と、
    前記発振停止検出回路から出力された発振停止検出信号に基づいて、前記発振回路に印加する電圧を、通常動作時には前記レギュレータから出力されたレギュレート電圧により駆動させ、再起動時には電源電圧で駆動させるよう切り替えるスイッチ手段と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. さらに、ロジック回路を有し、
    前記スイッチ手段は、前記発振停止検出回路から出力された発振停止検出信号に基づいて、前記ロジック回路に印加する電圧を、通常動作時には前記レギュレータから出力されたレギュレート電圧により駆動させ、再起動時には電源電圧で駆動させるように切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記リファレンス回路は、高電位側電源電位とPチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位から降下した電位をリファレンス電位として出力し、
    前記電位発生回路は、低電位側電源電位とNチャネルMOSトランジスタのしきい値との電位差分だけ高電位側電源電位から降下した電位を前記所定の電位として出力することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記レギュレータは、レギュレート電位を出力する出力端子と低電位側電源電位の印加点との間に、出力段のアクチュエータとして、PチャネルMOSトランジスタよりなるソースフォロワを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電子機器。
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