JP4328175B2 - 繊維強化プラスチック製車両用フード - Google Patents
繊維強化プラスチック製車両用フード Download PDFInfo
- Publication number
- JP4328175B2 JP4328175B2 JP2003362090A JP2003362090A JP4328175B2 JP 4328175 B2 JP4328175 B2 JP 4328175B2 JP 2003362090 A JP2003362090 A JP 2003362090A JP 2003362090 A JP2003362090 A JP 2003362090A JP 4328175 B2 JP4328175 B2 JP 4328175B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hood
- vehicle
- reinforced plastic
- unidirectional
- fiber reinforced
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Superstructure Of Vehicle (AREA)
Description
そして、フードが充分に折れ曲がらないことに起因して、フード後端部においてフードを車体に係合するヒンジや、前端部においてフードを車体に係合するストライカーに過大な荷重が掛かり、これらの部品が損傷するという別の問題も発生する。
折れビードのノッチを大きくすることでFRP製フードの機械的強度を下げれば、衝突時に、FRP製フードを所望の箇所で変形させることもできるが、このようにすると、通常の使用状態でフード自体の機械的強度を満たさなくなるおそれもある。
また、本発明のFRP製車両用フードは、複数層の強化用繊維が積層されていることで、通常の使用状態においても充分な機械的強度を確保することができる。
なお、強化用繊維としては、繊維がクロス状に織り込まれたもの等が挙げられる。
なお、‘コア材’とは、フードの核を構成する材であり、例えば、発泡材、ハニカム(紙、アラミド繊維、アルミニウム合金等から成る)、中空成形品(ブロー成形などにより成形されるもの)等が挙げられる。コア材として発泡材を用いれば、フード重量の軽量化を図ることもできる。
図2に示すように、フロントフード(車両用フード)1は、スキン10と、このスキン10の下面側に位置するフレーム20と、スキン10とフレーム20の間に挟持されるコア材30と、一方向材を有するソリッド積層部40と、を一体に成形して構成されている(図4(a)参照)。
このようにクロス状(二方向)に編み込んだ強化材としての炭素繊維を用いることで、スキン10及びフレーム20が、車両前後方向及び車幅方向に対するフード剛性と強度を向上させることができるとともに、軽量化を図ることができる。なお、FRPに用いられる強化用繊維としては、炭素繊維のほか、例えば、ガラス繊維、ケブラー繊維、ポリエチレン繊維、ポリアミド繊維等が挙げられる。また、FRPに用いられるマトリックス樹脂としては、エポキシ樹脂のほか、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
基材41は、前記したスキン10及びフレーム20と同様の強化用繊維からなり、コア材30の開口部31と合致する形状に形成され、開口部31に嵌め込まれるようになっている。スリット41aは、コア材30の薄肉部32と車両前後方向で一致する部分に設けられている。なお、スリット41aは、基材41を完全に分割して形成されるもの(隙間)であってもよいし、基材41を車幅方向に一部切り欠いて形成されるものであってもよい。
フロントフード1は、一方向材42を車幅方向に積層させているため、車両前後方向の引張強度及び曲げ強度が低くなっている。そのため、図4(b)に示すように、車両衝突時に衝撃力Fが前方から加わると、一方向材42に応力が集中して、塑性変形しやすくなる。そして、一方向材42及びスリット41aを起点として上方に持ち上がるように折れ曲がることで、衝突による衝撃力を吸収することができる。ちなみに、一方向材42は、車幅方向の引張強度を高くするため、車幅方向の機械的強度を高くする。
また、フロントフード1は、スキン10及びフレーム20にて形成されていることで、通常の使用状態(大きな外力が加わらない状態)においても充分な機械的強度を確保することができる。
なお、フロントフード1の製作時には、折れ曲がりの起点として、一方向材42を車幅方向に配列して積層させるだけでよいので、従来のように強化用繊維のほつれもなく、作業性を向上させることができる。
図5は、参考例である。
例えば、本実施形態では、ソリッド積層部40を基材41上に所定幅の一方向材42を配置するように構成したが、図5(a)に示すように、全面に一方向材43を積層するようにしてもよい。このようにすれば、一方向材42を積層する際の位置合わせ作業が不要となり、作業性が向上する。また、開口部31を有さないコア材50では、図5(b)に示すように、フレーム20に所定幅の一方向材44を積層してもよいし、図5(c)に示すように、フレーム20の全面に一方向材45を積層してもよい。さらに、図5(b),(c)に示す構成において、コア材50に代えて、開口部31を有するコア材30を適用することもできる。
本実施形態では、スキン10とフレーム20の間にコア材30を介在させる構成としたが、コア材30を介在させなくてもよい。
また、スキン10、フレーム20並びにソリッド積層部40等を個別に単品成形した後、これらを接着してフロントフード1を製作することもできる。
10 スキン
20 フレーム
30 コア材
31 開口部
32 薄肉部
40 ソリッド積層部
41 基材
41a スリット
42,43,44,45 一方向材
50 コア材
D 溝形状
Claims (5)
- 複数層の強化用繊維が積層されることで形成された繊維強化プラスチック製車両用フードにおいて、
強化用繊維をクロス状に編み込んだ基材と、
複数本の繊維を車幅方向に沿って配列して形成された一方向材と、を含み、
前記基材は、車幅方向に延在するスリットを有し、
前記一方向材は、前記スリットを跨ぐように配設されていることを特徴とする繊維強化プラスチック製車両用フード。 - 前記強化用繊維の間にコア材を介在させ、前記コア材には前記スリットと車両前後方向で一致する部分に薄肉部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチック製車両用フード。
- 前記一方向材は、外観を構成する最上層よりも下層に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の繊維強化プラスチック製車両用フード。
- 前記基材は、2つに分割して形成され、
前記スリットは、前記2つの基材の間に隙間を設けて形成されていることを特徴する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック製車両用フード。 - 前記コア材は、中央部に開口部を有し、
前記基材は、前記開口部と合致する形状に形成されるとともに、前記開口部に嵌め込まれていることを特徴する請求項2に記載の繊維強化プラスチック製車両用フード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003362090A JP4328175B2 (ja) | 2003-10-22 | 2003-10-22 | 繊維強化プラスチック製車両用フード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003362090A JP4328175B2 (ja) | 2003-10-22 | 2003-10-22 | 繊維強化プラスチック製車両用フード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005125883A JP2005125883A (ja) | 2005-05-19 |
JP4328175B2 true JP4328175B2 (ja) | 2009-09-09 |
Family
ID=34641843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003362090A Expired - Fee Related JP4328175B2 (ja) | 2003-10-22 | 2003-10-22 | 繊維強化プラスチック製車両用フード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4328175B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2888555B1 (fr) * | 2005-07-18 | 2007-10-19 | Renault Sas | Capot avant de vehicule automobile |
JP2007313919A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両用パネル |
JP2007313973A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両用パネル |
FR2907078B1 (fr) * | 2006-10-17 | 2009-01-16 | Plastic Omnium Cie | Capot de vehicule automobile muni de corps creux |
DE102009059984A1 (de) * | 2009-12-22 | 2011-06-30 | Volkswagen AG, 38440 | Frontklappe für ein Kraftfahrzeug |
KR101836710B1 (ko) | 2016-10-04 | 2018-03-09 | 현대자동차주식회사 | 차량용 후드 및 그 제조방법 |
JP2018192827A (ja) * | 2017-05-12 | 2018-12-06 | 日産自動車株式会社 | 車両用外板パネル |
JP7221750B2 (ja) * | 2019-03-19 | 2023-02-14 | 住友重機械工業株式会社 | プレス装置 |
-
2003
- 2003-10-22 JP JP2003362090A patent/JP4328175B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005125883A (ja) | 2005-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1795434B1 (en) | Bonnet for automobile | |
US10272951B2 (en) | Impact-absorbing reinforcement structure for center pillars | |
EP2316711A2 (en) | FRP panel for automobile | |
EP1792807A1 (en) | Bonnet for automobile | |
JP2006224876A (ja) | 自動車用フードパネル構造 | |
EP3538423B1 (en) | Chassis for a vehicle | |
JP4328175B2 (ja) | 繊維強化プラスチック製車両用フード | |
JP6217394B2 (ja) | 車両用シートクッションフレームおよびその製造方法 | |
JP4855932B2 (ja) | 局所的に補強された積層物 | |
JP6955872B2 (ja) | 繊維強化樹脂成形品 | |
JP2008007012A (ja) | 繊維強化プラスチック製自動車用フードパネル | |
US11541613B2 (en) | Fiber-reinforced resin composite material and method of manufacturing fiber-reinforced resin composite material | |
JP6859448B2 (ja) | 繊維強化樹脂部材の製造方法、燃料タンク及び繊維強化樹脂部材 | |
JP2920370B2 (ja) | 高速車両の先頭部の耐鳥衝突構造 | |
JP6369631B2 (ja) | 車両用ドア構造 | |
JP2009107408A (ja) | クラッシュボックスとその製造方法 | |
JP6083383B2 (ja) | エネルギー吸収部材およびその製造方法 | |
JP2019156165A (ja) | 車体のセンターピラー | |
JP7376293B2 (ja) | 繊維強化樹脂複合材及び繊維強化樹脂複合材の製造方法 | |
JP7416657B2 (ja) | 複合構造体 | |
JP7376295B2 (ja) | 繊維強化樹脂複合材及び繊維強化樹脂複合材の製造方法 | |
JP7035906B2 (ja) | ルーフリインフォースメント及び樹脂中空骨格部材の製造方法 | |
JP7129858B2 (ja) | 車両用センターピラー | |
JP5665573B2 (ja) | 繊維強化プラスチック板及びその製造方法 | |
JP7429535B2 (ja) | 構造体及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080715 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090609 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090612 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4328175 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140619 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |