JP4313090B2 - Cvtシーブ面の研削方法およびその研削治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は軸と軸の中央に形成した鍔状の円板部のシーブ面を連続して研削するとともに、円板部の背面を支えるCVTシーブ面の研削方法およびその研削治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の研削治具は、研削盤のベットに取り付けた振止め装置であり、円筒の外径に応じて進退移動可能な構成である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−344260号公報 (第2−3頁、図2)
【0004】
特許文献1を、図面を参照の上、詳しく説明する。
図10は従来の振止め装置を有する研削盤の平面図である(特許文献1の図2の写したもの。)。
従来の振止め装置5は、レストシュー4と、このレストシュー4を移動させる送りねじ11と、この送りねじ11を回転駆動するサーボモータ14とを備え、レストシュー4が砥石6と対向する位置でワークWの大径部又は小径部を支持することで、多数の振止め装置を使用する必要がなくなるとともに、大きなたわみをなくして研削精度を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記図10に示す特許文献1の振止め装置5は、軸のたわみ防止には対応するものの、当然、砥石の押し付け力の方向が異なる、例えば、鍔状の円板部を研削するときには適さない。ただ、振止め装置5と同様の装置を90°だけ回転させて円板部を支持することも可能ではあるが、その際には、砥石などほかの装置との干渉が発生する。特に、研削効率のよい、NC(数値制御)で多面を連続して研削する研削盤では、干渉防止はより難しくなる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、CVTシーブ面の研削効率の向上を図り、円板部を研削する際に円板部のたわみを抑制することができるCVTシーブ面の研削方法およびその研削治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、軸の途中に鍔状の円板部を備え、この円板部の一方のシーブ面と軸とを回転砥石で順に且つ連続的に研削するCVTシーブ面の研削方法において、シーブ面を研削するときには、円板背面支持機構により円板部の他方の背面を支え、軸を研削するときには、円板背面支持機構を待避させることを特徴とする。
【0008】
CVTシーブ面の研削方法では、シーブ面を研削するときに円板背面支持機構で円板部のたわみを防止しすることができ、さらに、円板背面支持機構に干渉することなく軸を研削することができる。その結果、1台の研削盤で連続して軸およびシーブ面を研削して、シーブ面を研削するときの段取りを省く。従って、シーブ面の研削効率の向上を図れる。
【0009】
請求項2では、軸の途中に鍔状の円板部を備え、この円板部の一方のシーブ面と軸とを回転砥石で順に且つ連続的に研削する場合に、シーブ面を研削する際に円板部の他方の背面を支持するCVTシーブ面の研削治具において、研削治具は、シーブ面を研削するときに円板部の背面を支える円板背面支持機構を備え、この円板背面支持機構は、円板部とともに回転可能な回転支持手段と、この回転支持手段を待避位置から使用位置へ移動させ、使用後は待避位置へ戻す移動手段と、から構成したことを特徴とする。
【0010】
シーブ面を研削する場合、回転支持手段を待避位置から使用位置へ移動させることで、回転支持手段で背面に研削の押し付け力に対する反力を与えて、研削時に円板部に発生する力を小さくする。その結果、円板部のたわみを抑えられる。
背面側の軸を研削する場合に、移動手段によって回転支持手段を待避位置へ戻すので、回転支持手段は背面側の軸から離れ、背面側の軸を研削するときに円板背面支持機構に干渉しない。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るCVTシーブ面の研削治具を使用するワークの正面図である。
ワーク11は、CVT(無段変速機)の部品で、軸12と、この軸12の中央に形成した円板部13と、を有する。
軸12は、中央に形成した第1外面15および第2外面16を有する。
【0012】
円板部13は、軸12に連続して内方部21を直径Diで形成し、この内方部21から連続して外方部22を直径Doで形成するとともに、一方に金属製のベルトを挟持するシーブ面23をシーブ面角度θで形成し、他方に背面24を形成したものである。Wfはシーブ面の幅を示す。
【0013】
図2は本発明に係るCVTシーブ面の研削治具を設けた研削盤の側面図である。図右の軸は、座標軸であり、直線又は回転で動く方向を示す。Xは水平(図の表裏方向)な直線運動を示す軸、YはXに直交する軸、ZはX,Yに直交する軸、BはY軸の周りの旋回運動を示す軸、CはZ軸の周りの旋回運動を示す軸である。
【0014】
研削盤31は、NC(数値制御)研削盤で、ベース32と、このベース32上に配置した主軸台33と、主軸台33に対向する心押台34と、心押台34と並行に配置したZ軸ベース35と、このZ軸ベース35上に取り付けたB軸旋回装置36と、このB軸旋回装置36上に取り付けたX軸送り装置41と、このX軸送り装置41上に取り付けたZ軸送り装置42と、Z軸送り装置42上に取り付けた砥石台43と、ワーク定寸検出装置44と、研削治具45と、これらの主軸台33、Z軸ベース35、B軸旋回装置36、X軸送り装置41、Z軸送り装置42、砥石台43、ワーク定寸検出装置44、研削治具45を予め設定したNCプログラムの情報に基づいて制御する制御盤47と、操作盤48とを備える。
【0015】
主軸台33は、L形の本体49と、この本体49に設けたワークを回転させる主軸部51と、電動モータ52とを備え、予め設定したNCプログラム若しくは操作盤48の情報に基づいて電動モータ52の回転数を連続的に増減し、研削中のワークの周速度を変えることが可能なものである。
【0016】
砥石台43は、回転軸53と、電動モータ54(図6参照)とを備え、予め設定したNCプログラム若しくは操作盤48の情報に基づいて電動モータ54の回転数を連続的に増減し、研削中の砥石55の周速度を変えることができる。
砥石55は、砥粒をCBNとした。
【0017】
ワーク定寸検出装置44は、シーブ面23の寸法を検出するシーブ面検出装置58と、軸の第1外面の寸法を検出する軸径検出装置59と、を有する。
研削治具45は、円板背面支持機構61を備え、この円板背面支持機構61は、回転支持手段62と、移動手段63と、からなる。次にこれらを具体的に説明する。
【0018】
図3は本発明に係るCVTシーブ面の研削治具の斜視図であり、研削治具45の回転支持手段62および移動手段63を示す。
回転支持手段62は、移動手段63に取り付けるベースリング64と、このベースリング64に回転可能に嵌合した回転リング65と、この回転リング65に進退(Z軸方向)可能に嵌合したバックアップリング66と、からなる。
【0019】
移動手段63は、研削盤31のベース32にガイド手段71を介して進退(Z軸方向)可能に取り付けたスライドベース72と、このスライドベース72に接続した駆動手段73と、からなる。
ガイド手段71は、レール74,74にブロック75,75を矢印の如く取り付けたもので、ブロック75,75上にスライドベース72を固定した状態で案内する。
【0020】
駆動手段73は、空圧シリンダ76であり、空圧シリンダのロッド77をスライドベース72に取り付けるとともに、空圧シリンダ76のラグ78をベース32上に矢印の如く取り付け、スライドベース72を介して回転支持手段62をZ軸方向にスライドさせる。なお、空圧回路の説明は省略するが、シリンダ出力による回転支持手段62の押し付け力、速度、回転支持手段62の前進限位置などの動作を制御する。
前進限位置を設定するための構成は、任意であり、例えば、センサを設けてもよく、空圧シリンダ76のストロークエンドでも可能である。
【0021】
図4は本発明に係るCVTシーブ面の研削治具の断面図(その1)であり、回転支持手段62と移動手段63とを備える研削治具45を示す。
回転支持手段62をより具体的に説明すると、ベースリング64の端に軸受け81を勘合し、この軸受け81に回転リング65を嵌め、この回転リング65の外面にバックアップリング66の内面をZ軸方向にスライド可能に嵌めるとともに、これらの回転リング65とバックアップリング66との間に弾性部材82・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)を配置した。83は回転支持手段62の使用位置(前進限位置)、84は回転支持手段62の待避位置を示す。
【0022】
ベースリング64は、主軸台33の本体49の筒部86の外径より大きい内周部87を有し、内周部87に筒部86を収納可能なものである。
主軸台33の主軸部51には、チャック機構91を取り付けた。チャック機構91は、3個のカム92・・・でワーク11を保持するカムロック型である。なお、チャック機構91の構成は任意である。
【0023】
以上に述べたCVTシーブ面の研削治具の作用を次に説明する。
図4に示すように、CVTのシーブ面23を砥石55で研削する場合に、円板部13の背面24を円板背面支持機構61で支える。円板背面支持機構61で円板部13の背面24を支えると、所定の切込み量だけ研削する際の砥石55側の保持力Fが円板部13の外方部22に作用しても、円板背面支持機構61の反力Fbによって、円板部13に発生する力を小さくするので、円板部13のたわみを抑えることができる。
【0024】
回転支持手段62は、バックアップリング66で円板部13の背面24の全周を押さえながら、円板部13の回転とともに軸受け81を介して回転するので、背面24との間で摺動がなく、潤滑油を供給する必要がない。その結果、潤滑油と研削油が混じり合うことはなく、研削油を再使用することができる。
また、回転支持手段62は、バックアップリング66で円板部13の背面24の全周を押さえながら、円板部13の回転とともに軸受け81を介して回転するので、背面24に支持する際の摺動の跡や押圧の跡が発生しない。
【0025】
図5は本発明に係るCVTシーブ面の研削治具の断面図(その2)である。
シーブ面23を研削後、移動手段63の空圧シリンダ76に圧縮空気を供給すると、円板背面支持機構61は使用位置83から待避位置84までストロークSだけ後退(矢印▲1▼の方向)し、ワーク11の軸12から離れるので、ワーク11の軸12の第2外面16を砥石55で研削することができる。その結果、研削盤31に取り付けた砥石55で、軸12の第2外面16の研削とシーブ面23の研削を行うことができる。
【0026】
なお、円板背面支持機構61の回転支持手段62を待避位置84から使用位置83まで移動させる場合には、当然、空圧シリンダ76で行う。
【0027】
次にCVTシーブ面の研削方法について説明する。
図6は本発明に係るCVTシーブ面の研削方法の説明図(その1)であり、研削盤31の平面図である。
CVTシーブ面の研削方法は、1〜3工程を続けて行うことで多面を連続して研削する方法である。
第1工程は、ワーク11の軸12の第1外面15を研削する。
第2工程は、第1工程後、続けてシーブ面23を研削する工程で、円板背面支持機構61を用いる。
第3工程は、第2工程後、続けて軸12の第2外面16を研削する工程で、その際、円板背面支持機構61を待避させる。
次にこれらの工程を具体的に説明する。
【0028】
まず、研削盤31にワーク11をセットし、その次に、制御盤47および操作盤48でNCプログラムを入力する。
研削条件は、主軸部51の回転数をN(rpm)、円板部13の回転数をn(rpm)、円板部13の周速度をV(m/min)、砥石55の回転数をNs(rpm),砥石55の周速度をv(m/min)、切込み深さをt(mm)、砥石55の送りをf(mm/sec)とした。当然、その他の、主軸台33、Z軸ベース35、B軸旋回装置36の旋回角度θ(図7参照)、X軸送り装置41、Z軸送り装置42、砥石台43、ワーク定寸検出装置44、研削治具45の座標も設定する。
【0029】
その次に、円板背面支持機構61を待避位置84で待機させ、軸12の第1外面15に砥石55を送り、引き続き、砥石55を軸方向(矢印▲3▼の方向)に送るトラバースカットで第1外面15を研削し、ワーク定寸検出装置44の軸径検出装置59による定寸仕上がり情報に基づいて、第1工程は完了する。次に第2工程に着手する。
【0030】
図7は本発明に係るCVTシーブ面の研削方法の説明図(その2)であり、第2工程を示す。
Z軸ベース35、B軸旋回装置36、X軸送り装置41、Z軸送り装置42で旋回角度θだけ砥石台43を旋回させるとともに、砥石55をシーブ面23まで送る。これらの送りと並行して円板背面支持機構61の回転支持手段62を待避位置84から使用位置83まで前進させて円板部13の背面24を支え、この前進限位置情報によって支持を確認後、所望の切込みなどの研削条件でシーブ面23を研削する。そして、ワーク定寸検出装置44のシーブ面検出装置58による定寸仕上がり情報に基づいて、第2工程は完了する。
【0031】
この第2工程では、円板背面支持機構61により円板部13の背面24を支えるので、砥石55の押し付け力が大きくなりがちな高効率な条件でも研削することができる。従って、CVTシーブ面の研削効率の向上を図ることができる。
次に第3工程に着手する。
【0032】
図8は本発明に係るCVTシーブ面の研削方法の説明図(その3)であり、第3工程を示す。
ワーク定寸検出装置44の定寸仕上がり情報に基づいて回転支持手段62を待避位置84まで矢印▲4▼の如く戻し、一方、砥石台43を旋回させて戻すとともに、砥石55を第2外面16まで送り、砥石55で第2外面16を研削する。
【0033】
このように、CVTシーブ面の研削方法では、図7の通り、シーブ面23を研削するときには、円板背面支持機構61により円板部13の背面24を支え、軸12を研削するときには、図8の通り、円板背面支持機構61を待避させるので、シーブ面23を研削する際に円板背面支持機構61で円板部13のたわみを防止することができるとともに、円板背面支持機構61に砥石55が干渉することなく、連続して軸12を研削することができる。その結果、1台の研削盤31で軸12およびシーブ面23を連続して研削することができ、シーブ面23を研削するときの段取りを省いて、シーブ面23の研削効率の向上を図ることができる。
【0034】
図9(a),(b)は研削したシーブ面の表面粗さおよびうねりの比較図である。計測に用いた表面粗さ計は既製のものであり、詳しい計測条件については説明を省略するが、縦軸の1目盛りを1μに設定した。研削条件の設定値については省略する。
【0035】
(a)は、比較例で、研削治具を使用しないでシーブ面101を研削したときのシーブ面101の表面粗さおよびうねりの一例を示し、うねりは約6μである。
(b)は、実施例で、図5の9(b)部拡大図で、本発明の研削治具を使用してシーブ面23を研削したときのシーブ面23の表面粗さおよびうねりの一例を示し、うねりは約2μである。
図から明らかなように研削治具を使用したときのうねりは研削治具を使用しないときのうねりより小さく、うねりを小さくすることができる。
【0036】
尚、本発明の実施の形態に示した図3の研削治具45に採用した移動手段63の構成は一例であり、例えば、電動でもよく、また、リンク機構を介することも可能である。
シーブ面を研削する順番は任意であり、最初に研削してもよく、最後に研削してもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、CVTシーブ面の研削方法は、シーブ面を研削するときには、円板部の他方の背面に向かって、円板背面支持機構の移動手段で回転支持手段を前進させ、回転支持手段の回転リングに嵌合したバックアップリングで背面の全周を押さえることにより円板部の背面を支え、バックアップリングで押さえながら、円板部の回転とともに軸受けを介して回転リングが回転し、軸を研削するときには、円板背面支持機構を待避させるので、シーブ面を研削するときに円板背面支持機構のバックアップリングで背面の全周を押さえて円板部のたわみを防止しすることができ、さらに、円板背面支持機構に干渉することなく軸を研削することができる。その結果、1台の研削盤で連続して軸およびシーブ面を研削するとともに、シーブ面を研削するときの段取りを省き、シーブ面の研削効率の向上を図ることができる。
また、バックアップリングで押さえながら、円板部の回転とともに軸受けを介して回転リングが回転するので、背面との間で摺動がなく、潤滑油を供給する必要がない。その結果、潤滑油と研削油が混じり合うことはなく、研削油を再使用することができる。
さらに、回転リングは、バックアップリングで円板部の背面の全周を押さえながら、円板部の回転とともに軸受けを介して回転するので、背面に支持する際の摺動の跡や押圧の跡が発生しない。
【0038】
請求項2では、CVTシーブ面の研削治具は、シーブ面を研削するときに円板部の背面を支える円板背面支持機構を備え、この円板背面支持機構は、円板部とともに回転可能な回転支持手段と、この回転支持手段を待避位置から使用位置へ移動させ、使用後は待避位置へ戻す移動手段と、から構成し、回転支持手段は、移動手段に取り付けたベースリングと、ベースリングに軸受けを介して回転可能に嵌めた回転リングと、回転リングに進退可能に嵌合して、背面の全周を押さえるバックアップリングと、バックアップリングと回転リングとの間に配置した弾性部材と、からなるので、シーブ面を研削する場合に、研削の押し付け力に対する反力を背面の全周に回転支持手段のバックアップリングで与えて、円板部に発生する力を小さくする。その結果、円板部のたわみを抑制することができる。
背面側の軸を研削する場合に、移動手段によって回転支持手段を待避位置へ戻すので、回転支持手段は背面側の軸から離れ、円板背面支持機構に干渉することなく背面側の軸を研削することができる。
また、バックアップリングで押さえながら、円板部の回転とともに軸受けを介して回転支持手段が回転するので、背面との間で摺動がなく、潤滑油を供給する必要がない。その結果、潤滑油と研削油が混じり合うことはなく、研削油を再使用することができる。
さらに、回転支持手段は、バックアップリングで円板部の背面の全周を押さえながら、円板部の回転とともに軸受けを介して回転するので、背面に支持する際の摺動の跡や押圧の跡が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCVTシーブ面の研削治具を使用するワークの正面図
【図2】本発明に係るCVTシーブ面の研削治具を設けた研削盤の側面図
【図3】本発明に係るCVTシーブ面の研削治具の斜視図
【図4】本発明に係るCVTシーブ面の研削治具の断面図(その1)
【図5】本発明に係るCVTシーブ面の研削治具の断面図(その2)
【図6】本発明に係るCVTシーブ面の研削方法の説明図(その1)
【図7】本発明に係るCVTシーブ面の研削方法の説明図(その2)
【図8】本発明に係るCVTシーブ面の研削方法の説明図(その3)
【図9】研削したシーブ面の表面粗さおよびうねりの比較図
【図10】従来の振止め装置を有する研削盤の平面図
【符号の説明】
11…ワーク、13…円板部、12…軸、23…シーブ面、24…背面、45…研削治具、55…回転砥石(砥石)、61…円板背面支持機構、62…回転支持手段、63…移動手段、83…使用位置、84…待避位置。
Claims (2)
- 軸の途中に鍔状の円板部を備え、この円板部の一方のシーブ面と前記軸とを回転砥石で順に且つ連続的に研削するCVTシーブ面の研削方法において、
前記シーブ面を研削するときには、前記円板部の他方の背面に向かって、円板背面支持機構の移動手段で回転支持手段を前進させ、
前記回転支持手段の回転リングに嵌合したバックアップリングで前記背面の全周を押さえることにより円板部の他方の背面を支え、
前記バックアップリングで押さえながら、円板部の回転とともに軸受けを介して前記回転リングが回転し、
前記軸を研削するときには、円板背面支持機構を待避させることを特徴とするCVTシーブ面の研削方法。 - 軸の途中に鍔状の円板部を備え、この円板部の一方のシーブ面と前記軸とを回転砥石で順に且つ連続的に研削する場合に、シーブ面を研削する際に円板部の他方の背面を支持するCVTシーブ面の研削治具において、
前記研削治具は、シーブ面を研削するときに円板部の背面を支える円板背面支持機構を備え、この円板背面支持機構は、前記円板部とともに回転可能な回転支持手段と、この回転支持手段を待避位置から使用位置へ移動させ、使用後は待避位置へ戻す移動手段と、から構成し、
前記回転支持手段は、前記移動手段に取り付けたベースリングと、該ベースリングに軸受けを介して回転可能に嵌めた回転リングと、該回転リングに進退可能に嵌合して、前記背面の全周を押さえるバックアップリングと、該バックアップリングと前記回転リングとの間に配置した弾性部材と、からなることを特徴とするCVTシーブ面の研削治具。
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