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JP4364619B2 - 複数映像時刻同期表示端末、複数映像時刻同期表示方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

複数映像時刻同期表示端末、複数映像時刻同期表示方法、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、複数映像時刻同期表示端末、複数映像時刻同期表示方法、プログラム、および記録媒体に係り、特に、ネットワークを介して映像を表示するシステム(例えば、ビデオ・オン・デマンドシステムなど)において、複数のユーザ端末に対して複数の映像コンテンツの時刻同期を合わせて表示再生するシステムに関わる。
従来、ネットワークを介して映像などのコンテンツを配信する映像配信システム(例えば、ビデオ・オン・デマンドシステムなど)において、ネットワークを介して配信された映像などのコンテンツをエンドユーザ側で再生するときに、エンドユーザがネットワークの帯域や端末処理能力のことを考えずにコンテンツを取得し再生できる技術は提案されている(下記特許文献1参照)。
なお、本願発明に関連する先行技術文献としては以下のものがある。
特開2003−150478号公報
しかしながら、複数映像を同時に受信し、同時に表示するような複数映像時刻同期表示端末(ユーザ端末)において、複数の映像を時刻同期させて表示するまでの待機時間を減らし、なおかつ、複数映像時刻同期表示端末内の映像バッファのバッファ量を減らすことを考慮した映像配信システムはこれまでに知られていない。
本発明は、前記従来技術の間題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、映像配信システムに使用される複数映像時刻同期表示端末、および複数映像時刻同期表示方法において、複数の映像を時刻同期させて表示するまでの待機時間を減らし、かつ、複数映像時刻同期表示端末内の映像バッファのバッファ量を減らすことが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前述の複数映像時刻同期表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、および当該プログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
即ち、本発明は、インターネット放送等で、複数の蓄積型映像を同時に受信し、時刻を同期させて同時に表示する映像配信システムにおいて、複数映像時刻同期表示端末側から伝送遅延時間を考慮して映像を要求することで、映像要求、映像切替などの際に、複数の映像を時刻同期させて表示するまでの時間を削減し、かつ、複数映像時刻同期表示端末内の映像バッファのバッファ量を削減することを特徴とする。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本発明によれば、複数の映像を時刻同期させて表示するまでの待機時間を減らし、複数映像時刻同期表示端末内の映像バッファのバッファ量を減らすことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の複数映像時刻同期表示端末(以下、ユーザ端末という)が使用される映像配信システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、複数のユーザ端末(210〜2N0)は、ネットワーク300を介して、複数の映像配信装置(サーバ)(110〜1N0)と接続される。
図2は、図1に示す映像配信装置(110〜1N0)の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、映像配信装置(110〜1N0)は、送受信手段111と、時刻合わせ手段112と、映像蓄積手段113とを有する。
図3(a)、図3(b)は、図1に示すユーザ端末(210〜2N0)の概略構成を示すブロック図である。
図3(a)、図3(b)に示すように、ユーザ端末(210〜2N0)は、送受信手段211と、時刻合わせ手段212と、遅延時間算出手段213と、遅延時間記憶手段214と、デコード処理手段215と、映像バッファ手段216と、表示手段217とを有する。
デコード手段215でデコード処理された映像は、表示手段217でそれぞれ表示される。表示手段217では、図3(a)に示すように、映像がA、B、C、Dと各々1つづつ表示される場合や、図3(b)に示すように、親画面(主画面)Aと、子画面(a,b,c)と表示され、ユーザが選択した子画面を親画面で表示するような表示方法もある。
本発明の具体的な実施例を説明するに先立ち、従来技術の複数映像時刻同期表示方法と、本実施例の複数映像時刻同期表示方法について簡易に説明をする。
図4は、従来技術の複数映像時刻同期表示方法を説明するための図である。
この図4では、ユーザが、時刻t=T5で、各々の映像配信装置(110〜1N0)に映像を要求する(ここでは、映像B、映像C、映像Dの映像を要求する)。
映像配信装置(110〜1N0)は、ユーザの映像要求を受け付けた時点から映像配信を始める。
しかしながら、ユーザの映像要求が各々の映像配信装置(110〜1N0)に到達し、各々の映像配信装置(110〜1N0)が映像を配信するまでには遅延時間が存在する。
そのため、ユーザが映像を要求してから所定の時間経過後に、ユーザ端末で実際に映像が表示される。
この図4に示す例では、時刻t=T10で、フレームのタイムコードが5から始まる映像Bのみがユーザ端末に到達する。
映像Bは、映像バッファ手段216内のバッファBで蓄えられるが、映像Aと同じタイムコードを持たないフレームはパケットを廃棄され続ける。そのため余分なパケット廃棄の間は映像は表示されない。
時刻t=T14で、映像Aと映像Bの時刻同期が完了し、2つの映像は完全に時刻同期して表示される。
映像Cと映像Dは、ユーザ端末に到着後、映像Aと同じタイムコードを持たない余分なフレームのパケットの廃棄中であり、表示されない。
図5は、本実施例の複数映像時刻同期表示方法を説明するための図である。
この図5では、ユーザが、時刻t=T5で各々の映像配信装置(110〜1N0)に映像を要求する(ここでは映像B、映像C、映像Dを要求する)。
従来技術と同様、ユーザが映像を要求してから、ユーザ端末で実際に映像が表示されるまでには遅延時間が存在するが、本実施例では、ユーザ端末で映像が表示されるまでの遅延時間を記憶しているので、従来技術の場合と比較して、すべての映像の時刻同期再生までの時間が短縮され、さらにユーザ端末の映像バッファ手段216のバッファ量を減らすことが可能となる。
図5において、時刻t=T5で、ユーザ端末が映像要求を各々の映像配信装置(110〜1N0)に要求するわけであるが、各々の映像配信装置(110〜1N0)から映像が送信され、ユーザ端末に実際に表示されるまでの遅延時間を加味して、ユーザ端末から映像要求を要求することによって、映像到着と同時に時刻同期再生が可能となる。
例えば、時刻t=T5で、ユーザ端末が、映像Bの映像要求を要求する場合、映像Bのを配信する映像配信装置から映像が送信され、ユーザ端末に実際に表示されるまでの遅延時間を加味し、フレームのタイムコードが10から始まる映像を要求する。
同様に、映像C、映像Dに関しては、フレームのタイムコードが14から始まる映像を要求する。
これにより、例えば、時刻t=T10で、映像Bのみユーザ端末に到達し、映像Bは、映像バッファ手段216内のバッファBで蓄えられるが、到達と同時に映像Aと映像Bは時刻同期して表示される。
時刻t=T14で、映像C、映像Dが到着し、到着とほぼ同時にすべての映像が映像Aに時刻同期して表示される。
図6は、本実施例の複数映像時刻同期表示方法を実施するための、映像配信装置(110〜1N0)とユーザ端末(210〜2N0)の処理手順を示す図である。
ユーザ端末(210〜2N0)の時刻合わせ手段212は、各々の映像配信装置(110〜1N0)の時計が示す時刻と、ユーザ端末(210〜2N0)が示す時刻と時刻合わせを行う(ステップS511,ステップS521)。
時刻合わせは、例えば、NTP(Network Time Protocol)に準拠して通信を行うことによってできるが、他の方法を用いても良い。
ここで、各々の映像配信装置(110〜1N0)がすべて時刻同期していれば問題はないが、仮に1つでも映像配信装置(110〜1N0)の時刻がずれていた場合は、どの映像配信装置がどれくらい時刻がずれているのかを、ユーザ端末(210〜2N0)に記憶しておく必要がある。
時刻合わせを行った後、ユーザ端末(210〜2N0)は、伝送時間測定用のパケットを各映像配信装置(110〜1N0)に送信する(ステップS522)。
各映像配信装置(110〜1N0)は、伝送時間測定用のパケットを受信し、遅延時間測定用パケットをユーザ端末(210〜2N0)に送信する(ステップS512)。
ユーザ端末(210〜2N0)は、各映像配信装置(110〜1N0)からの遅延時間測定用パケットを受信し(ステップS523)、伝送遅延時間算出手段213で伝送遅延時間を算出し、その情報を記憶手段に記憶する(ステップS524)。
ユーザが映像を要求すると、各々の映像配信装置(110〜1N0)に伝送遅延時間を考慮して映像を要求し(ステップS525)、各映像配信装置(110〜1N0)は、ユーザから要求のあった映像を送信する(ステップ513)。
ユーザ端末(210〜2N0)は、各映像配信装置(110〜1N0)からの映像を受信し、複数の映像を時刻同期させて表示する(ステップS526)。
以上説明したように、本実施例によれば、複数の蓄積型映像を同時に受信し、時刻同期させて同時に表示するユーザ端末(210〜2N0)において、伝送遅延時間を考慮して映像を要求することで、映像要求、映像切替などの際に、複数の映像を時刻同期させて表示するまでの時間を削減し、かつ、ユーザ端末内の映像バッファのバッファ量を削減することが可能となる。
なお、前述の説明において、ユーザ端末(210〜2N0)はコンピュータに実行させることも可能であり、その場合に、ユーザ端末(210〜2N0)における複数映像時刻同期表示方法は、コンピュータ内のハードディスクなどに格納されるプログラムを、コンピュータが実行することにより行われる。このプログラムは、CD−ROM、あるいは、ネットワークを介したダウンロードにより供給される。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
本発明の複数映像時刻同期表示端末(ユーザ端末)が使用される映像配信システムの概略構成を示すブロック図である。 図1に示す映像配信装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示すユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。 図1に示すユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。 従来技術の複数映像時刻同期表示方法を説明するための図である。 本発明の実施例の複数映像時刻同期表示方法を説明するための図である。 本発明の実施例の複数映像時刻同期表示方法を実施するための、映像配信装置とユーザ端末の処理手順を示す図である。
符号の説明
110〜1N0 映像配信装置
111 送受信手段
112 時刻合わせ手段
113 映像蓄積手段
210〜2N0 複数映像時刻同期表示端末(ユーザ端末)
211 送受信手段
212 時刻合わせ手段
213 遅延時間算出手段
214 遅延時間記憶手段
215 デコード処理手段
216 映像バッファ手段
217 表示手段
300 ネットワーク

Claims (4)

  1. 時計を有する複数の複数映像時刻同期表示端末と、時計を有する複数の映像配信装置とがネットワークを介して接続された蓄積映像配信システムにおける複数映像時刻同期表示端末であって、
    前記複数映像時刻同期表示端末は、前記複数の映像配信装置と時刻同期を行う手段と、
    前記映像配信装置に対して利用者の映像要求を要求し、実際に映像が表示されるまでの伝送遅延時間を取得する伝送遅延時間取得手段と、
    前記伝送遅延時間を記録する記録手段と、
    前記複数映像時刻同期表示端末の主映像画面において映像の再生が行われている際に、ユーザの要求に基づき、前記再生されている主映像画面での映像と時刻同期を合わせるために、前記伝送遅延時間取得手段で取得した前記各映像配信装置ごとの前記伝送遅延時間を考慮して、前記各映像配信装置に対して、少なくとも1つの映像を要求する映像要求手段と、
    前記映像要求手段の要求により受信した映像と前記主映像画面の映像とを時刻同期させて表示する手段とを有することを特徴とする複数映像時刻同期表示端末。
  2. 時計を有する複数の複数映像時刻同期表示端末と、時計を有する複数の映像配信装置とがネットワークを介して接続された蓄積映像配信システムにおける複数映像時刻同期表示端末の複数映像時刻同期表示方法であって、
    前記複数映像時刻同期表示端末が、前記複数の映像配信装置と時刻同期を行うステップと、
    前記映像配信装置に対して利用者の映像要求を要求し、実際に映像が表示されるまでの伝送遅延時間を取得するステップ2と
    前記伝送遅延時間を記録するステップと、
    前記複数映像時刻同期表示端末の主映像画面において映像の再生が行われている際に、ユーザの要求に基づき、前記再生されている主映像画面での映像と時刻同期を合わせるために、前記ステップ2で取得した前記各映像配信装置ごとの前記伝送遅延時間を考慮して、前記映像配信装置に対して、少なくとも1つの映像を要求するステップと、
    前記ステップ3での要求により受信した映と前記主映像画面の映像とを時刻同期させて表示するステップとを有することを特徴とする複数映像時刻同期表示方法。
  3. 求項2に記載の複数映像時刻同期表示方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  4. 請求項3に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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