JP4340960B2 - ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱性、耐薬品性に優れ、成型時の寸法精度の高めた樹脂組成物を与えるのに好適な非晶性を高めたポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリフェニレンスルフィド樹脂(以下、PPSと記す。)に代表されるポリアリーレンスルフィド樹脂(以下、PASと記す。)は、耐熱性、耐薬品性等に優れ、その為集積度が高まり作動時の発熱で高温になる可能性の増加した各種の電子機器に使用されている。更にそれらの電子機器は携帯する場合も増加し小型化、軽量化の動きが顕著になってきている。その為小型で複雑な構造を有する部品が要求される事が多くなり、小型精密成型する機会が増えてきた。その為、成形時の寸法精度が重要な要素となってきた。そして成形時の寸法精度を高める方法として、樹脂の結晶領域の割合を減らし、非晶領域の割合を増やす方法、即ち「非晶性を上げる」方法が検討されてきた。
【0003】
PASの非晶性を上げる技術としては、p−ジハロベンゼンとm−ジハロベンゼン等のコモノマーとのランダム共重合による方法が一般的であるが、コモノマーがランダムに分子鎖中に組み込まれるため、PASの融点まで大幅に下げてしまう問題点があった。p−ジハロベンゼンとm−ジハロベンゼンからなるブロック共重合による方法が提案されている(特許文献1参照)。この方法は、上記の問題点の改善は見られるものの、得られるポリマーが高分子量化しない上に、熱安定性が極端に悪い等の問題点があり、現在まで実用的ではなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平61−14228号公報(第2−4頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、PASの融点を大きく低下させることなく、非晶性を上げ、効果的に成形時の寸法精度を高めることが出来る新規なPASの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題を解決するために、鋭意試験研究を重ねた結果、工程(A)でp−ジハロベンゼン(a)からなるホモポリマーを重合反応で生成させ、工程(AB)でp−ジハロベンゼン(a)とp−ジハロベンゼン(a)以外のジハロ芳香族化合物からなるランダムコポリマーを重合反応で生成させ、工程(C)で、前記工程(A)で得られた反応液(A)と前記工程(AB)で得られた反応液(AB)とを混合し、更に、特に好ましくは、スルフィド化剤を添加して、ホモポリマー(反応液(A))とランダムコポリマー(反応液(AB))をカップリングさせるという、3段階に重合反応を行うことにより、PASの融点を大きく低下させることなく、非晶性を従来のPASと比較して飛躍的に向上させることが出来ることを見出した。又上記、工程(A)のホモポリマー及び工程(AB)のランダムコポリマーの分子末端にポリハロ芳香族化合物を導入した後上記工程(C)に進むと更に好ましい事を見いだし発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は、スルフィド化剤とp−ジハロベンゼン(a)とを有機極性溶媒中で反応させて反応液(A)を得る工程(A)と、スルフィド化剤とp−ジハロベンゼンとp−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物(b)とを有機極性溶媒中で反応させて反応液(AB)を得る工程(AB)と、前記反応液(A)と前記反応液(AB)とを混合して重合反応させる工程(C)からなることを特徴とするPASの製造方法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に使用するスルフィド剤は、特に限定されるものではなく、例えば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウム等のアルカリ金属硫化物類とこれらの無水物、または、その含水物の溶液(例えば、水溶液)が挙げられる。これらのアルカリ金属硫化物の中では反応性に優れる点から硫化ナトリウム、硫化カリウムが好ましく、特に硫化ナトリウムが好ましい。また、これらの金属硫化物は単独でも又は2種以上を混合して用いても良い。
【0009】
また、これらのアルカリ金属硫化物は、アルカリ金属水硫化物とアルカリ金属水酸化物とを反応させるか、或いは硫化水素とアルカリ金属水酸化物とを反応させても得られ、この反応を予め反応容器内で反応させておいて調製したものを使ってもよく、反応系外で調製されたものを用いてもよい。
【0010】
前記アルカリ金属水酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム等が挙げられるが、中でも水酸化リチウムと水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが好ましく、水酸化ナトリウムが特に好ましい。これらはそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。また、前記アルカリ金属水硫化物としては、無水物、含水物などの溶液又は水溶液として用いることが出来る。アルカリ金属水硫化物としては、例えば、水硫化リチウム、水硫化ナトリウム、水硫化カリウム、水硫化ルビジウム及び水硫化セシウム、またはこれらの水和物等が挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0011】
また、アルカリ金属水硫化物類とアルカリ金属水酸化物類は共に、固体状態でも液体状態でも溶融状態などどのような形態で反応に用いてもよく、特に制限はない。
【0012】
また、通常、アルカリ金属硫化物中に微量存在するアルカリ金属水硫化物、チオ硫酸アルカリ金属と反応させるために、少量のアルカリ金属水酸化物を余分に加えても差し支えない。
【0013】
前記工程(A)ではスルフィド化剤とp−ジハロベンゼンを有機極性溶媒中で反応させて反応液(A)を作る。前記p−ジハロベンゼンとしては、p−ジクロロベンゼンとp−ジブロモベンゼンが挙げられる。
【0014】
前記工程(A)におけるp−ジハロベンゼンの使用量は、使用するスルフィド化剤中の硫黄源1モル当たり0.8〜1.3モルの範囲が好ましく、特に好ましくは0.9〜1.1モルの範囲である。p−ジハロベンゼンの使用量がこの範囲であれば、物性の優れた高分子量のPASを得ることが可能である。
【0015】
前記有機極性溶媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略称する)、N−シクロヘキシルピロリドン、N−メチル−ε−カプロラクタム、ホルムアミド、アセトアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、2−ピロリドン、ε−カプロラクタム、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラメチル尿素、N−ジメチルプロピレン尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン酸のアミド尿素、及びラクタム類;スルホラン、ジメチルスルホラン等のスルホラン類;ベンゾニトリル等のニトリル類;メチルフェニルケトン等のケトン類及びこれらの混合物などを挙げることが出来る。これらの有機極性溶媒の中でも、NMPはスルフィド化剤の反応性を向上させる点から特に好ましい。
【0016】
工程(A)における有機極性溶媒の使用量は、使用する溶媒の種類及び系内の溶媒に対する水分量によって異なるため、特に制限されるものではないが、反応系を攪拌可能な状態に維持する為に必要量が決まり、スルフィド化剤中の硫黄源1モル当り1.0〜6.0モルとなる範囲であることが好ましく、スルフィド化剤中の硫黄源1モル当り2.5〜4.5モルの範囲がより好ましい。
【0017】
工程(A)の重合条件としては、特に制限されるものではないが、副反応を抑制するためには比較的低温で反応させることが望ましく、好ましくは200〜300℃の範囲、より好ましくは220〜260℃の範囲の比較的低温で反応させることが望ましい。
【0018】
前記工程(A)の終了の目安はスルフィド化剤の消費率が90モル%以上となった段階が好ましく、特に、スルフィド化剤の消費率が93モル%以上となった段階が好ましい。
【0019】
前記工程(AB)においては、前述のスルフィド化剤、p−ジハロベンゼン(a)のほかにp−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物(b)を加えて、前述の有機極性溶媒中で反応させ、反応液(AB)を作るが、その際に用いるp−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物(b)としては、以下の化合物が使用できる。
【0020】
例えば、m−ジハロベンゼン、o−ジハロベンゼン、2,5−ジハロトルエン、1,4−ジハロナフタレン、1−メトキシ−2,5−ジハロベンゼン、4,4’−ジハロビフェニル、3,5−ジハロ安息香酸、2,4−ジハロ安息香酸、2,5−ジハロニトロベンゼン、2,4−ジハロニトロベンゼン、2,4−ジハロアニソール、p,p’−ジハロジフェニルエーテル、2,6−ジハロベンゾニトリル、4,4’−ジハロベンゾフェノン、2,4−ジハロベンゾフェノン、2’,4’−ジハロアセトフェノン、4,4’−ジハロジフェニルスルホン、2、6−ジハロベンズアミド、4,4’−ジハロジフェニルスルホキシド、4,4’−ジハロジフェニルスルフィド等が挙げられる。
【0021】
これらの中でもm−ジハロベンゼン、4,4’−ジハロベンゾフェノン、2,6−ジハロベンゾニトリル、4,4’−ジハロジフェニルスルホンが好適に使用される。また、ここで、各ポリハロ芳香族化合物は、芳香環上の置換基として炭素原子数1〜18のアルキル基を有するものも好ましく使用出来る。また、上記の各ポリハロ芳香族化合物が有するハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子であることが望ましい。
【0022】
前記工程(AB)におけるp−ジハロベンゼンを含む全ジハロ芳香族化合物の使用量は、使用するスルフィド化剤中の硫黄源1モル当たり0.8〜1.3モルの範囲が好ましく、特に好ましくは0.9〜1.1モルの範囲である。ジハロ芳香族化合物の使用量がこの範囲であれば、物性の優れた高分子量のPASを得ることが可能である。
【0023】
前記工程(AB)の重合条件としては、前記工程(A)と同様に、好ましくは200〜300℃の範囲、より好ましくは220〜260℃の範囲の比較的低温で反応させることが望ましい。
【0024】
前記工程(AB)の終了の目安はスルフィド化剤の消費率が90モル%以上となった段階が好ましく、特に、好ましくはスルフィド化剤の消費率が93モル%以上となった段階が好ましい。
【0025】
工程(AB)における有機極性溶媒の使用量は、使用する溶媒の種類及び系内の溶媒に対する水分量によって異なるため、特に制限されるものではないが、反応系を攪拌可能な状態に維持する為に必要量が決まり、工程(A)と同様にスルフィド化剤中の硫黄源1モル当り1.0〜6.0モルとなる範囲であることが好ましく、スルフィド化剤中の硫黄源1モル当り2.5〜4.5モルの範囲がより好ましい。
【0026】
工程(AB)において、p−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物の使用量は、工程(AB)で使用する全ジハロ芳香族化合物の合計量に対して、1〜99モル%の範囲で使用可能であるが、10〜70モル%の範囲となることが好ましい。更に、特に好ましくは20〜50モル%の範囲である。
【0027】
前記工程(A)及び工程(AB)の反応の進行度合いはスルフィド化剤の消費率で判断する事が出来るが、スルフィド化剤の90モル%以上が消費された時点では、PASのポリマー化が完了寸前であり鎖延長する為の反応力が低下しているので、この時点で反応液(A)と反応液(AB)の両者を混合して、反応しても、反応の進行度合いは遅くなる場合がある。
【0028】
そのため、反応液(A)と反応液(AB)を混合する前に単に、反応液(A)と反応液(AB)の何れか一方に、好ましくは、反応液(A)と反応液(AB)の両方に、下記構造式[1]
【化2】
(構造式[1]中、Xはハロゲン原子、Rは水素原子またはアルキル基を示し、nは3〜6の整数で、n+m=6である。)
で示される1分子中にハロゲンを3個以上含むポリハロ化合物(c)を、添加して付加させておき、その後、工程(C)でスルフィド化させる方法が、円滑に進行するのでより好ましい。
【0029】
前記ハロゲン原子を3個以上有するポリハロ芳香族化合物(C)としては、芳香族環に直接結合しているハロゲン原子を3個以上有する化合物であればよく特に制限されるものではないが、例えば、1,2,3−トリハロベンゼン、1,2,4−トリハロベンゼン、1,3,5−トリハロベンゼン、1,2,3,5−テトラハロベンゼン、1,2,4,5−テトラハロベンゼン、1,4,6−トリハロナフタレンなどのように1分子中に3個以上のハロゲン置換基を有するポリハロ芳香族化合物が用いられる。これらの中でも1,2,3−トリハロベンゼン、1,2,4−トリハロベンゼン、1,3,5−トリハロベンゼンが好適に使用され、特に1,2,4−トリハロベンゼンが好ましい。また、ここで、各ポリハロ芳香族化合物は、芳香環上の置換基として炭素原子数1〜18のアルキル基を有するものも好ましく使用出来る。また、上記の各ポリハロ芳香族化合物が有するハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子であることが望ましい。
【0030】
ポリハロ芳香族化合物(c)を使用する場合、ポリハロ芳香族化合物(c)の使用量は、工程(A)及び工程(AB)それぞれにおいてそれぞれの工程に含まれるスルフィド化剤の硫黄源に対して、それぞれ、0.01〜10モル%の範囲となることが好ましく、特には0.1〜5モル%の範囲である。工程(A)または工程(AB)でのポリハロ芳香族化合物の使用量がこのような範囲内にあるならば、工程(A)または工程(AB)で生成するポリマー同士を、工程(C)においてカップリング反応により効果的に高分子量化することが出来、それ故、耐熱性の低下すること無しに非晶性の向上を図ることができる。
【0031】
前記のポリハロ化合物(c)を反応液(A)と反応液(AB)のそれぞれのポリマーに付加させる際には、例えば、200〜260℃でポリハロ化合物(C)の消失を確認されるまで反応させてもよいし、200〜260℃で0.5〜3時間反応しておいてもよい。
【0032】
工程(A)及び工程(AB)のスルフィド化剤の消費率が90モル%以上の段階で工程(C)に移ることにより、一層顕著に分子末端にポリハロ芳香族化合物を導入することが出来る。尚、ここで言う「スルフィド化剤の消費率」とは、ある時点のスルフィド化剤の残存量から判断出来る、仕込み量からのスルフィド化剤の減少の割合を指す。
【0033】
また、工程(C)においては、工程(A)及び工程(AB)で使用された溶媒がそのまま使用することができるが、必要により新たに追加しても良い。
【0034】
工程(C)においては、反応液(A)と反応液(AB)とを混合するがその混合割合はp−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物(b)の仕込み量が、全反応性混合液中のジハロ芳香族化合物の仕込み合計量[p−ジハロベンゼン(a)+p−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物(b)]に対して、5〜50モル%の範囲となる様に設定することが好ましく、特に好ましくは10〜25モル%の範囲である。
【0035】
工程(C)でp−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物の存在割合がこのような範囲内にあれば、工程(A)で生成するp−ジハロベンゼンからなるホモポリマーと、工程(AB)で生成するp−ジハロベンゼンとp−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物からなるランダムコポリマーとのカップリング反応で、効果的に高分子量化出来、融点を大きく低下させることなく、非晶性を飛躍的に向上させたPASを得ることが可能となる。
【0036】
前記工程(C)においては、前記反応液(A)と前記反応液(AB)とを混合して、そのまま後述する温度条件で反応してもよいが、更に、スルフィド化剤を添加して反応すると、反応が円滑に進行し、反応時間を短縮することができ、且つ、効果的に高分子量化出来、融点を大きく低下させることなく、非晶性を飛躍的に向上させたPASを得ることが可能となることから好ましい。
【0037】
前記工程(C)において使用するスルフィド化剤の使用量は、工程(A)及び工程(AB)で使用したスルフィド化剤の合計仕込み量100モルに対して0.01〜5モルの範囲が好ましく、更に0.1〜3モルの範囲がより好ましい。この範囲であるならば、工程(A)で生成するp−ジハロベンゼンからなるホモポリマーと、工程(AB)で生成するp−ジハロベンゼンとp−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物からなるランダムコポリマーとのカップリング反応により効果的に高分子量化でき、且つ、融点を大きく低下させることなく、非晶性を飛躍的に向上したPASを得ることが可能となる。
【0038】
工程(C)の重合条件としては、前記工程(A)或いは工程(AB)と同様な温度条件で反応させることが好ましい。
【0039】
また、本発明の各工程の反応で使用する反応容器は、特に限定されるものではないが、接液部がチタンあるいはクロムあるいはジルコニウム等で作られた耐腐食性に優れた容器を用い、また、何れの反応においても、不活性ガス雰囲気下で行なうことが好ましい。使用する不活性ガスとしては、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等が挙げられ、中でも経済性及び取扱いの容易さの面から窒素が好ましい。
【0040】
前記工程(C)で行ったカップリング反応を施して得られたPASを含有する反応混合物は、通常、常圧又は減圧下での濾過などにより液体と固体を分離して、液体部より溶媒を回収し、固体部より食塩などの副生成物や未反応原料を水洗や溶剤洗浄を繰り返し行って除去した後、最後に乾燥してPASを取り出すことが行われる。
【0041】
具体的に本発明の場合、重合反応後のPASを含む反応混合物の後処理は、例えば、下記の(1)〜(3)に例示したような後処理方法が挙げられる。
【0042】
(1)重合反応終了後、先ず反応混合物をそのまま、あるいは酸または塩基を加えた後、減圧下または常圧下で溶媒を留去し、次いで溶媒留去後の固形物を水、アセトン、メチルエチルケトン、アルコール類などの溶媒で1回または2回以上洗浄し、更に中和、水洗、濾過および乾燥してPASを分離して取り出す方法
【0043】
(2)重合反応終了後、反応混合物に水、アセトン、メチルエチルケトン、アルコール類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素などの溶媒(工程(A)に使用した有機極性溶媒に可溶であり、且つ少なくともPASに対しては貧溶媒である溶媒)を沈降剤として添加して、PASや無機塩等の固体状生成物を沈降させ、これらを濾別してPASを含む固形分を分離し、洗浄、乾燥してPASを分離して取り出す。
【0044】
(3)重合反応終了後、反応混合物に工程(A)に使った同じ有機極性溶媒(又は低分子ポリマーに対して同等の溶解度を有する有機溶媒)を加えて攪拌した後で、濾過して低分子量重合体、有機極性溶剤とその溶解物を除いた後、PASの入った固形物を水、アセトン、メチルエチルケトン、アルコール類などの溶媒で1回または2回以上洗浄し、その後中和、水洗、濾過および乾燥をしてPASを取り出す。
【0045】
尚、上記(1)〜(3)に例示したような後処理方法において、PASの乾燥は真空中で行ってもよいし、また、空気中あるいは窒素のような不活性ガス雰囲気中で行ってもよく、特に限定はしない。
【0046】
この様にして得られたPASは、そのまま各種成形材料に利用可能であるが、空気あるいは酸素富化空気中あるいは減圧下で熱処理することにより、溶融時の粘度を上昇させることが可能であり、必要に応じてこのような増粘操作(通常、このような操作を「架橋」という)を行った後、各種成形材料に利用してもよい。
【0047】
この架橋を行う際の温度、即ち架橋温度は、目標とする架橋を行う為の熱処理時間や熱処理する雰囲気によっても異なるので一概に規定出来ないが、通常は180℃以上で行われる。
【0048】
また、架橋を押出機等で行う場合、PASの融点以上の溶融状態で行ってもよいが、PASの熱劣化を避けるため、融点プラス100℃以下で行うことが好ましい。
【0049】
以上詳述した本発明の製造方法によって得られたPASは、射出成形、押出成形、圧縮成形、ブロー成形等の成形方法により、耐熱性、成形加工性、寸法安定性等に優れた成形物に加工することが出来る。又、成型品の靱性を飛躍的に向上させること目的に、シランカップリング剤と組み合わせて使用してもよい。
【0050】
ここで使用し得るシランカップリング剤は、特に制限されるものではないが、例えば、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、エポキシシクロヘキシルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルメチルエトキシシラン、アミノプロピルトリメトキシシラン等を挙げられる。
【0051】
前記シランカップリング剤の使用量は、特に制限されるものではないが、通常は成型品の靱性改善効果が顕著である点からPASに対して、0.01〜2重量%となる割合が好ましい。
【0052】
また、前記PASは、更に強度、耐熱性、寸法安定性等の性能を改善するために、本発明の目的を損なわない範囲で各種充填材と組み合わせて使用することも出来る。前記充填材としては、特に制限されるものではないが、例えば、繊維状充填材、無機充填材等が挙げられる。繊維状充填材としては、ガラス繊維、炭素繊維、シランガラス繊維、セラミック繊維、アラミド繊維、金属繊維、チタン酸カリウム繊維、炭化珪素繊維、硫酸カルシウム繊維、珪酸カルシウム繊維、及びウォラストナイト繊維等の繊維が使用できる。また無機充填材としては、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、クレー、バイロフェライト、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、マイカ、雲母、タルク、アタルパルジャイト、フェライト、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ガラスビーズ等が挙げられる。
【0053】
また、成形加工の際に添加剤として本発明の目的を逸脱しない範囲で離型剤、着色剤、耐熱安定剤、紫外線安定剤、発泡剤、防錆剤、難燃剤、滑剤等の各種添加剤を含有させてもよい。
【0054】
更に、同様に下記の様な合成樹脂及びエラストマーを混合して使用出来る。該合成樹脂としては、特に制限されるものではないが、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリアリーレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ四弗化エチレン、ポリ二弗化エチレン、ポリスチレン、ABS樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、液晶ポリマー等が挙げられ、またエラストマーとしては、特に制限されるものではないがポリオレフィン系ゴム、弗素ゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
【0055】
本発明の製造方法で得られるPASとシランカップリング剤、各種充填剤、合成樹脂、及び/又はエラストマーとを含有する組成物は、PASの本来有する耐熱性、寸法安定性等の諸性能も具備しているので、例えば、コネクタ、プリント基板及び封止成形品等の電気・電子部品、ランプリフレクター及び各種電装品部品などの自動車部品、各種建築物、航空機及び自動車などの内装用材料、あるいはOa機器部品、カメラ部品及び時計部品などの精密部品等の射出成形若しくは圧縮成形、若しくはコンポジット、シート、パイプなどの押出成形、又は引抜成形などの各種成形加工用の材料として、或いは繊維若しくはフィルム用の材料として幅広く有用である。
【0056】
【実施例】
以下に、本発明を実施例と比較例により、一層、具体的に説明する。尚、部は、特にことわりのない限り全て重量基準である。
【0057】
〔溶融粘度の測定方法〕
溶融粘度ηは、高化式フローテスターを用いて、300℃、剪断速度100sec−1、ノズル孔径0.5mm、長さ1.0mmで測定した。
【0058】
〔融点、融解熱量及びガラス転移点の測定方法〕
試料を4フッ化ポリエチレンシートに挟み、ホットプレート上で、350℃にて3分間溶融後、室温まで急冷し、非晶フィルムを作成した。
融点、融解熱量及びガラス転移点は、示差走査型熱量計を用いて、窒素雰囲気中、非晶フィルムを50℃から350℃まで20℃/分のスピードで昇温させ、測定した。融解熱量の低下は非晶性の向上を意味する。
【0059】
実施例1
(工程(A))
温度センサー、冷却塔、滴下槽、滴下ポンプを連結した攪拌翼付チタンライニングステンレス製4リットルオートクレーブに、硫化ナトリウム水和物(以下Na2S・H2Oと略す)804.2g(5.0モル)と、NMP1983g(20モル)を室温で仕込み、攪拌しながら窒素雰囲気下で205℃まで昇温して、水315.0gを留出させた。その後、反応系を密閉し、更に220℃まで昇温し、p−ジクロルベンゼン(以下p−DCBと略す)735.0g(5.0モル)を滴下し、220℃で3時間攪拌した後、250℃まで昇温し、1時間攪拌した。スルフィド化剤の残存量を測定して、スルフィド化剤の消費率が95モル%であることを確認した。次いで、1,2,4−トリクロルベンゼン(以下1,2,4−TCBと略す)4.54g(0.025モル)とNMP5.0gの混合液を系内に添加し、250℃で1時間攪拌し、反応液(A)を得た。
【0060】
(工程(AB))
工程(A)と同様のオートクレーブに、Na2S・H2O804.2g(5.0モル)と、NMP1983g(20モル)を室温で仕込み、攪拌しながら窒素雰囲気下で205℃まで昇温して、水315.0gを留出させた。その後、反応系を密閉し、更に220℃まで昇温し、p−DCB441.0g(3.0モル)とm−ジクロルベンゼン(以下、m−DCBと略す。)294.0g(2.0モル)を滴下し、220℃で3時間攪拌した後、250℃まで昇温し、1時間攪拌した。スルフィド化剤の残存量を測定して、スルフィド化剤の消費率が95モル%であることを確認した。次いで、1,2,4−TCB4.54g(0.025モル)とNMP5.0gの混合液を系内に添加し、250℃で1時間攪拌し、反応液(AB)を得た。
【0061】
(工程(C))次いで、工程(A)と同様のオートクレーブに、反応液(A)1608.37gと反応液(AB)1608.37gを混合し、250℃で5時間攪拌した。
【0062】
冷却後、得られたスラリーを20リットルの水に注いで80℃で1時間攪拌した後、濾過した。このケーキ(濾取物)を再び5リットルの湯で1時間攪拌し、洗浄した後、濾過した。この操作を4回繰り返し、濾過後、熱風乾燥機内で120℃で一晩乾燥して白色の粉末状のPASを得た。得られたPASの溶融粘度は43Pa・sであった。その結果を表1に示した。
【0063】
実施例2
工程(A)及び工程(AB)としては、実施例1と同じ操作を行い、反応液(A)及び反応液(AB)を得た。次いで、工程(C)としては、反応液(A)1608.37gと反応液(AB)1608.37gとNa2S・H2O2.01g(0.0125モル)を混合し、250℃で1時間攪拌した以外は実施例1と同じ操作でPASを得た。得られたPASの溶融粘度は49Pa・sであった。その結果を表1に示した。
【0064】
実施例3
工程(A)は、実施例1と同じ操作を行い、反応液(A)を得た。
工程(AB)としては、p−DCBを588.0g(4.0モル)と2,6−ジクロルベンゾニトリル(以下、2,6−DCBNと略す。)を172.0g(1.0モル)にした以外は実施例1と同じ操作を行い、反応液(AB)を得た。次いで、工程(C)としては、反応液(A)1608.37gと反応液(AB)1620.87gにした以外は実施例2と同じ操作でPASを得た。得られたPASの溶融粘度は54Pa・sであった。その結果を表1に示した。
【0065】
比較例1
工程(AB)と工程(C)とを省略した以外は実施例2と同じ操作を行い、PASを得た。得られたPASの溶融粘度は58Pa・sであった。その結果を表2に示した。
【0066】
比較例2
工程(A)と工程(C)を省略し、工程(AB)において、p−DCBを588.0g(4.0モル)とm−DCBを147.0g(1.0モル)にした以外は実施例2と同じ操作を行いランダム重合させたPASを得た。得られたPASの溶融粘度は1Pa・s以下であった。その結果を表2に示した。
【0067】
比較例3
工程(A)と工程(C)を省略し、工程(AB)において、p−DCB661.5.0g(4.5モル)と2,6−DCBN86.0g(0.5モル)にした以外は実施例2と同じ操作を行い、ランダム重合させたPASを得た。得られたPASの溶融粘度は17Pa・sであった。その結果を表2に示した。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【発明の効果】
本発明のポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法によれば、耐熱性を落とすことなく、非晶性の向上を図ることが出来、成形時の寸法精度を高いポリアリーレンスルフィド樹脂を得ることが出来る。
Claims (7)
- スルフィド化剤とp−ジハロベンゼン(a)とを有機極性溶媒中で反応させて反応液(A)を得る工程(A)と、スルフィド化剤とp−ジハロベンゼン(a)とp−ジハロベンゼン以外のジハロ芳香族化合物(b)とを有機極性溶媒中で反応させて反応液(AB)を得る工程(AB)と、前記反応液(A)と前記反応液(AB)とを混合して重合反応させる工程(C)とからなることを特徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法。
- 前記反応液(A)が、工程(A)のスルフィド化剤の消費率が90モル%以上に到達した後、スルフィド化剤の仕込み量に対して、0.01〜10モル%の範囲で下記構造式[1]
で示されるポリハロ芳香族化合物(c)を添加して反応して得られるものであり、且つ、前記反応液(AB)が、工程(AB)のスルフィド化剤が、の消費率が90モル%以上に到達した後、スルフィド化剤の仕込み量に対して、0.01〜10モル%の範囲で前記ポリハロ芳香族化合物(c)を添加して反応して得られるものである請求項1記載のポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法。 - 工程(AB)における、p−ジハロベンゼン(a)以外のジハロ芳香族化合物(b)の量が、全ジハロ芳香族化合物の合計量(a+b)に対して、10〜70モル%の範囲である請求項1に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法。
- 前記工程(C)における反応液(A)と反応液(AB)との混合比率が、前記p−ジハロベンゼン(a)以外のジハロ芳香族化合物(b)の仕込み量が反応液(A)と反応液(AB)の全ジハロ芳香族化合物の仕込み合計量(a+b)の5〜50モル%の範囲となるように設定したものである請求項1に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法。
- 工程(C)において、更に、スルフィド化剤を添加した後、反応をして重合反応を終結する請求項1〜4の何れか1つに記載のポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法。
- 上記工程(C)におけるスルフィド化剤の添加量が、反応液(A)と反応液(AB)のスルフィド化剤の全添加量100モルに対して、0.01〜5モルの範囲である請求項5に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法。
- p−ジハロベンゼン(a)がp−ジクロロベンゼンで、ジハロ芳香族化合物(b)がm−ジクロロベンゼンである請求項1〜6のいずれか1つに記載のポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法。
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