JP4217841B2 - タッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物及び接着剤フィルム並びにタッチパネル一体型表示装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タッチパネルとCRT(カソードレイチューブ−陰極管)、LCD(液晶)等の表示部が一体となった構造のタッチパネル一体型表示装置の上記タッチパネルと表示部とを接着する接着剤組成物及び接着剤フィルム、並びにこの接着剤組成物乃至は接着剤フィルムを用いて得たタッチパネル一体型表示装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
最近において、タッチパネルとCRT,LCD等の表示部が一体となった構造のタッチパネル一体型表示装置が、銀行のATMやCD、駅の券売機、携帯情報端末等、広く用いられるようになってきた。
【0003】
このタッチパネル一体型表示装置は、一般に、図2に示すように、タッチパネル1とLCD等の表示部2との間にスペーサ3が介装されて、タッチパネル1と表示部2との間に0.4mm程度の一定の空隙4を設けた構成とされている。これは、タッチパネル1と表示部2とを直接接触させると、タッチパネル1をタッチした場合、表示部2に圧力が直接かかり、画面がにじむためであり、特にこの傾向は表示部がLCDの場合、液晶層がひずむため画面がにじみやすい。
【0004】
しかし、このようにタッチパネルと表示部との間に空隙があると、光の反射散乱と吸収が起こり、ディスプレイとして重要なコントラストが1/2程度に低下し、また、視認性の低下、入力時の視差感、表示の影等の問題が生じている。
【0005】
このため、タッチパネルと表示部とを直接貼り合わせ、空隙を設けないようにすることが要望されているが、従来はこの貼り合わせに用いる有効な接着剤がなく、例えばエポキシ樹脂系接着剤を使用すると、接着層が硬いので、タッチパネルを押圧した場合にその押圧力がそのまま直接的に表示部に伝達されてしまい、にじみが生じやすいものである。また、エポキシ樹脂系接着剤等では濡れ性に劣り、均一な接着層が得られ難い。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、タッチパネルと表示部とを直接接合した場合、適度な弾性乃至緩衝性を有し、タッチパネル一体型表示装置としての良好な表示性を与え、透明性、接着性、耐久性に優れた接着層を形成し得るタッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物及び接着剤フィルム、並びにタッチパネル一体型表示装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明は、上記目的を達成するため、下記のタッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物及び接着剤フィルム並びにタッチパネル一体型表示装置及びその製造方法を提供する。
請求項1:
タッチパネルと表示部とが一体化された表示装置の上記タッチパネルと表示部とを接着する熱及び/又は光硬化性接着剤組成物であって、エチレン、酢酸ビニル並びにマレイン酸及び/又は無水マレイン酸の共重合体100重量部に対し、有機過酸化物を0.1〜10重量部及び/又は光増感剤を0.1〜10重量部、シランカップリング剤を0.01〜5重量部、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びアリル基含有化合物のうち少なくとも1つを0.1〜50重量部添加してなることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物。
請求項2:
上記共重合体100重量部に対し、炭化水素樹脂を1〜200重量部添加してなる請求項1記載の接着剤組成物。
請求項3:
上記共重合体100重量部に対し、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アクリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノールグリシジルエーテル、p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテルから選ばれる1種又は2種以上のエポキシ基含有化合物を0.1〜20重量部添加してなる請求項1又は2記載の接着剤組成物。
請求項4:
上記共重合体の酢酸ビニル単位の含有率が10〜50重量%、マレイン酸及び/又は無水マレイン酸単位の含有率が0.01〜10重量%である請求項1、2又は3記載の接着剤組成物。
請求項5:
請求項1乃至4のいずれか1項記載の接着剤組成物をフィルム状に形成してなり、かつその片面又は両面に平均粗さRaが0.1〜20μmのエンボス加工を施してなることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置用接着剤フィルム。
請求項6:
タッチパネルと表示部とが、請求項1乃至4のいずれか1項記載の接着剤組成物の熱及び/又は光硬化層にて接着されてなることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置。
請求項7:
タッチパネルと表示部との間に請求項1乃至4のいずれか1項記載の接着剤組成物の層を介在させ、次いでこの組成物を熱及び/又は光によって硬化することを特徴とするタッチパネル一体型表示装置の製造方法。
請求項8:
タッチパネルと表示部との間に請求項5記載の接着剤フィルムを挟み、次いで減圧下で加熱して該フィルムを溶融させると共に、硬化させることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置の製造方法。
請求項9:
タッチパネルと表示部との間に請求項5記載の接着剤フィルムを挟み、次いで加圧下に加熱して該フィルムを溶融させると共に、硬化させることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置の製造方法。
【0008】
本発明のタッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物(以下、単に接着剤という)及び接着剤フィルムは、熱及び/又は光硬化性であり、この接着剤は、フィルム状とすることができるので、タッチパネル及び表示装置と容易かつ高精度で貼り合わせることができ、また本発明で用いる接着剤は自着性(表面タック)を有するので、タッチパネルや表示装置との貼り合わせも容易であり、室温〜80℃程度の比較的低温で貼り合わせが可能である。更に、上記のようにこの接着剤は自着性を有するので、貼り合わせ後にズレや剥離がなく、硬化までに自由にハンドリングができる。また、上記接着剤はその硬化後の弾性率が低く、可撓性に富むものである。
【0009】
そして、この接着剤乃至接着剤フィルムを用いてタッチパネルと表示部とを直接貼り合わせて得たタッチパネル一体型表示装置は、タッチパネルと表示部との間に空隙を設けなくてもよいので、上述したコントラストの低下の問題や、視認性の低下、入力時の視差感、表示の影等の問題が解消され、また適度な弾性乃至緩衝性を有するため、タッチパネルと表示部とが直接接合されていても、にじみの問題もなく、良好な表示性を有し、またこの硬化性接着剤乃至接着剤フィルムによる接着層は透明性、接着性、耐久性に優れたもので、堅牢な表示装置を形成し得る。
【0010】
また、上記接着剤フィルム、特にエンボス加工が施された請求項5の接着剤フィルムは、請求項8又は9の製造方法に用いられ、このエンボス加工により、タッチパネルと表示部との間に介装する際に表面タックがないのでズレ等が生じても位置合わせを容易にやり直すことができ、位置合わせが行いやすい上、減圧又は加工によりフィルムとタッチパネルや表示部との間に介在する空気を抜きやすく、空気留り等の不良のない均一な接着層を確実に形成でき、タッチパネルと表示部とを密着して接合できる。
【0011】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の接着剤は、エチレン、酢酸ビニル並びにマレイン酸及び/又は無水マレイン酸の共重合体を主成分とする熱及び/又は光によって硬化する硬化性接着剤である。
【0012】
ここで、本発明に用いられる接着剤の主成分であるエチレン、酢酸ビニル並びにマレイン酸及び/又は無水マレイン酸の共重合体は、硬化時の反応性、硬化後の可撓性や耐久性の点から酢酸ビニル含有率が10〜50重量%であることが好ましく、更に好ましくは15〜45重量%である。また、マレイン酸、無水マレイン酸単位の含有率は0.01〜10重量%、特に0.05〜5重量%であることが好ましく、この含有率が10重量%を超えると加工性が低下する場合がある。
【0013】
本発明の接着剤の硬化のためには、有機過酸化物又は光増感剤を用いることができるが、硬化性接着剤が熱硬化性接着剤である場合には、通常、有機過酸化物が用いられ、硬化性接着剤が光硬化性接着剤である場合には、通常、光増感剤が用いられる。
【0014】
本発明の接着剤の硬化のために添加される有機過酸化物としては、70℃以上の温度で分解してラジカルを発生するものであればいずれも使用可能であるが、半減期10時間の分解温度が50℃以上のものが好ましく、接着剤の調製条件、製膜温度、硬化(貼り合わせ)条件、接着剤の貯蔵安定性等を考慮して選択される。
【0015】
使用可能な過酸化物としては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロキシパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3;ジ−t−ブチルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサイド;α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン;n−ブチル−4,4−ビス−(t−ブチルパーオキシ)バレレート;2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチルパーオキシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシアセテート;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;メチルエチルケトンパーオキサイド;t−ブチルハイドロパーオキサイド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;ヒドロキシヘプチルパーオキサイド;クロルヘキサノンパーオキサイド;オクタノイルパーオキサイド;デカノイルパーオキサイド;ラウロイルパーオキサイド;クミルパーオキシオクトエート;サクシニックアシッドパーオキサイド;アセチルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート);m−トルオイルパーオキサイド;ベンゾイルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシイソブチレート;2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドなどが挙げられる。
【0016】
有機過酸化物としては、これらのうちの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができ、その添加量は、前記共重合体100重量部に対し0.1〜10重量部で十分である。
【0017】
一方、上記接着剤を光硬化させる場合は、光増感剤を添加することができる。光増感剤としてはラジカル光重合開始剤が好適に用いられる。
【0018】
ラジカル光重合開始剤のうち水素引き抜き型開始剤としては、ベンゾフェノン、オルソベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、エチル−4−(ジエチルアミノ)−ベンゾエート等が用いられる。ラジカル光重合開始剤のうち分子内開裂型開始剤としては、ベンゾインエーテル、ベンジルジメチルケタールなど、α−ヒドロキシアルキルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニルグリオキシレート、ジエトキシアセトフェノンなどが使用できる。更に、α−アミノアルキルフェノン型として、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モリフォリノフェニル)−ブタノン−1などが、またアシルフォスフィンオキサイドなどが用いられる。
【0019】
光増感剤としては、これらのうち少なくとも1種を単独で又は2種以上を混合して、前記共重合体100重量部に対し0.1〜10重量部添加して用いられる。
【0020】
なお、本発明の接着剤では、上記光増感剤と有機過酸化物とを併用してもよく、これによって光硬化と共に熱硬化を併用することができる。
【0021】
また、本発明の接着剤には、接着促進剤としてシランカップリング剤を添加することができる。このシランカップリング剤としてはビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどがあり、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらシランカップリング剤の添加量は、前記共重合体100重量部に対し通常0.01〜5重量部で十分である。
【0022】
更に、本発明の接着剤には、同様に接着性及び硬化を促進する目的でエポキシ基含有化合物を添加することができる。エポキシ基含有化合物としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート;ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル;1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル;アクリルグリシジルエーテル;2−エチルヘキシルグリシジルエーテル;フェニルグリシジルエーテル;フェノールグリシジルエーテル;p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル;アジピン酸ジグリシジルエステル;o−フタル酸ジグリシジルエステル;グリシジルメタクリレート;ブチルグリシジルエーテル等が挙げられる。また、エポキシ基を含有した分子量が数百から数千のオリゴマーや重量平均分子量が数千から数十万のポリマーを添加することによっても同様の効果が得られる。これらエポキシ基含有化合物の添加量は前記共重合体100重量部に対し0.1〜20重量部で十分で、上記エポキシ基含有化合物の少なくとも1種を単独で又は混合して添加することができる。
【0023】
また、本発明の接着剤の諸物性(接着性、機械的強度、耐熱性、耐湿熱性、耐候性など)を更に向上させる或いは接着剤の硬化を促進する目的で、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル基含有化合物を添加することができる。
【0024】
この目的に供せられる化合物としては、アクリル酸或いはメタアクリル酸誘導体、例えばそのエステルやアミドが最も一般的である。この場合、エステル残基としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのようなアルキル基の他に、シクロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。また、アクリル酸又はメタクリル酸とエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールとのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、アクリルアミドが代表的である。また、アリル基含有化合物としては、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物が、前記共重合体100重量部に対し0.1〜50重量部、好ましくは0.5〜20重量部用いられる。0.1重量部未満であると耐熱性、機械的強度向上という改良効果を低下させることがあり、50重量部を超えると接着剤の調製時の作業性や製膜性を低下させることがある。
【0025】
なおまた、本発明の接着剤には、加工性や貼り合わせ等の加工性向上の目的で炭化水素樹脂を添加することができる。この場合、添加される炭化水素樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでも差支えない。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン系樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トール油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、重合、エステル化、金属塩化したものを用いることができる。テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネンなどのテルペン系樹脂のほか、テルペンフェノール樹脂を用いることができる。また、その他の天然樹脂としてダンマル、コーバル、シェラックを用いても差支えない。一方、合成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、クマロンインデン樹脂を用いることができる。フェノール系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェノール樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂ではキシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができる。
【0026】
上記炭化水素樹脂の添加量は適宜選択されるが、前記共重合体100重量部に対して1〜200重量部が好ましく、より好ましくは5〜150重量部である。
【0027】
更に、本発明においてはその目的を損わない範囲内で、前記以外の接着促進剤、老化防止剤(重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、その他無機又は有機の充填剤等を添加してもよい。また、無機系、ハロゲン系、リン系の従来公知の難燃剤を有効量添加することができる。無機系難燃剤としては、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、スルファミン酸グアニジン、リン酸グアニジン、リン酸グアニール尿素、水酸化マグネシウム、ハロゲン系難燃剤としては、塩素化パラフィン、テトラブロモビスフェノールA、デカブロモジフェニルオキサイド、ヘキサブロモシクロドデカン、オクタブロモジフェニルエーテル、1,2−ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、エチレンビステトラブロモフタルイミド、ペンタブロモベンジルポリアクリレート、トリス(2,3−ジブロモプロピル−1)イソシアヌレート、リン系難燃剤としては、トリフェニルホスフェート、レオフォストリアリルホスフェート、オクチルクレジルジフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどが挙げられる。
【0028】
本発明の接着剤は、前記共重合体と上述の添加剤とを均一に混合し、押出機、ロール等で混練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレーション等の製膜法によりフィルム状に製膜して用いることができる。なお、製膜に際してはタッチパネルや表示部との圧着時の脱気を容易にするため、エンボス加工を施してもよい。エンボス加工の方法としては公知の手法が採用でき、例えばエンボスロールでの型付け、離型性を有するエンボスフィルムでの転写法が好適に採用される。
【0029】
この場合、フィルムの厚さは適宜選定されるが、50〜1000μm、特に50〜500μmとすることが好ましい。また、エンボス加工を施し、表面に微細な凹凸(エンボス)を形成する場合、その平均粗さRaは0.1〜20μm、特に1〜15μmとすることが好ましい。0.1μmより細かいと、フィルムとタッチパネルや表示部との間に介在する空気を真空ポンプ等を用いて減圧下であるいは加圧によって除去する場合、空気の抜け道がふさがれ、空気残りが生じるおそれがあり、また作業性に劣る。一方、粗すぎると、フィルムを加熱溶融する際、接着剤の流動性が低い場合にエンボスの消え残りが生じるおそれがあり、透明性が低下したり接着層の均一性が損なわれるおそれがあるが、Raを0.1〜20μmとすることで、脱気しやすく、また密着性が良好で、透明性、光透過性が良好なものとなる。
【0030】
本発明の接着剤の硬化条件としては、有機過酸化物を使用して熱硬化する場合は、用いる有機過酸化物の種類に依存するが、70〜170℃、特に70〜150℃で2〜60分、特に5〜30分とすることが好ましい。この場合、硬化は好ましくは0.01〜50kgf/cm2、特に0.1〜20kgf/cm2の加圧下で行うことが推奨される。
【0031】
また、光増感剤を用いる光硬化の場合は、光源として紫外〜可視領域に発光する多くのものが採用でき、例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリーハロゲンランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光等が挙げられる。照射時間は、ランプの種類、光源の強さによって一概には決められないが、数十秒〜数十分程度である。
【0032】
本発明のタッチパネル一体型表示装置は、図1に示すように、タッチパネル1と表示部2との間に、上記接着剤乃至接着剤フィルム10を介在させ、これを硬化して得るものである。
【0033】
ここで、タッチパネルの構成としては、従来公知のものとすることができ、また、表示部としても、CRT、LCD等の公知の構成のものを用いることができる。
【0034】
本発明において、タッチパネル一体型表示装置を製造する場合は、接着剤フィルムを用いることが好ましいが、必要により、前記共重合体と上述の添加剤とをタッチパネル、表示部に何ら影響を及ぼさない溶媒に均一に溶解させ、溶液タイプの接着剤として用いることもでき、タッチパネル及び/又は表示部の表面に均一に塗布し、仮圧着した後、加熱して接着硬化させることができる。
【0035】
接着剤フィルムを用いる場合、接着剤フィルムとしては、上記エンボス加工を施した表面粗さRaが0.1〜20μmの微細凹凸を有する接着剤フィルムを用いることが、位置決め等の作業性、フィルムと部材(タッチパネル、表示部)との間の空気除去の容易性などの点から好ましい。
【0036】
この接着剤フィルムを用いてタッチパネル一体型表示装置を製造する場合は、接着剤フィルムをタッチパネルや表示部のサイズに合わせてカットし、両者の間に挟み込む。次いで、この積層体を真空室内に入れ、この内部を減圧にしてフィルムと部材との間に存在する空気を除去する。この場合、例えば密閉性の高い可撓性を有する袋内に上記積層体を挿入し、次いで真空ポンプで袋内の空気を吸い出し脱気する方法を採用することができ、これにより袋内部の積層体に袋が密着し、積層体全体が袋により加圧される状態となる。
【0037】
このようにフィルムと部材との間の空気を除去した後、熱風循環炉等の加熱炉を用いて50〜100℃程度に加熱し、フィルム(接着剤)を溶融させると共に硬化させることで、フィルムを介した部材の貼り合わせが完了する。この場合、必要に応じてオートクレーブ等の加圧加熱のできる装置を用いて1〜10kgf/cm2程度の圧力で加圧することができるが、上記した袋を用いた場合、積層体は袋内が真空で、袋によって押さえられた状態にあるので、必ずしも加圧を必要としない。
【0038】
あるいは、フィルムを部材間に介装した後、積層体をそのまま熱風循環炉等の加熱炉内に投入し、タッチパネル自体の重量でフィルムと部材とを密着させると共に、50〜100℃程度に加熱して、フィルムを溶融させて仮圧着させ、この後、オートクレーブ等の加圧加熱のできる装置を用いて1〜10kgf/cm2程度の圧力で50〜100℃程度にて加圧加熱することもできる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、良好な表示性を有するタッチパネル一体型表示装置を簡単かつ確実に得ることができる。
【0040】
【実施例】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0041】
〔実施例1〕
表1に示す配合物をトルエンに溶解し、エンボス加工(Ra=2.5μm)及び離型処理を施したPETフィルム上に乾燥厚みが100μmになるように塗工した。乾燥後、別の同様のPETフィルムと図3のようにラミネートし、接着剤フィルム積層品を得た。なお、図3において、11はエンボス加工及び離型処理を施したPETフィルムである。
【0042】
次に、上記積層品をタッチパネルの大きさにカットした後、両側のPETフィルムを剥離除去し、両面にエンボスを有する接着剤フィルムをタッチパネルとLCDとの間に挟み、次いでこれを可撓性密閉袋内に投入し、真空ポンプにて袋内の空気を吸い出した後、80℃で1時間熱処理することにより、タッチパネルとLCDとが一体になった表示装置を得た。
【0043】
【表1】
【0044】
〔実施例2〕
実施例1と同じ配合物をカレンダーによりシーティング後、エンボスロールにより両面にエンボス加工を施し、乾燥厚み100μmで両面にRa=10.0μmのエンボスを有する接着剤フィルムを得た。
【0045】
これをタッチパネルと同じ大きさにカットした後、実施例1と同様にタッチパネルとLCDとの間に挟み込み、この積層体を80℃の熱風循環炉に30分間投入した。次いで、このように仮圧着したものをオートクレーブ中で80℃,5kgf/cm2の条件下で30分間加熱、加圧することにより、タッチパネルとLCDとが一体となった表示装置を得た。
【0046】
上記実施例の表示装置は、いずれも従来のタッチパネルとLCDとの間に空隙を持つ表示装置に比べてコントラストが向上し、また視差も感じられないものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタッチパネル一体型表示装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】従来のタッチパネル一体型表示装置の断面図である。
【図3】エンボスを有する接着剤フィルムを得る方法の一例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 タッチパネル
2 表示部
10 接着剤乃至接着剤フィルム
Claims (9)
- タッチパネルと表示部とが一体化された表示装置の上記タッチパネルと表示部とを接着する熱及び/又は光硬化性接着剤組成物であって、エチレン、酢酸ビニル並びにマレイン酸及び/又は無水マレイン酸の共重合体100重量部に対し、有機過酸化物を0.1〜10重量部及び/又は光増感剤を0.1〜10重量部、シランカップリング剤を0.01〜5重量部、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びアリル基含有化合物のうち少なくとも1つを0.1〜50重量部添加してなることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物。
- 上記共重合体100重量部に対し、炭化水素樹脂を1〜200重量部添加してなる請求項1記載の接着剤組成物。
- 上記共重合体100重量部に対し、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アクリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノールグリシジルエーテル、p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテルから選ばれる1種又は2種以上のエポキシ基含有化合物を0.1〜20重量部添加してなる請求項1又は2記載の接着剤組成物。
- 上記共重合体の酢酸ビニル単位の含有率が10〜50重量%、マレイン酸及び/又は無水マレイン酸単位の含有率が0.01〜10重量%である請求項1、2又は3記載の接着剤組成物。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載の接着剤組成物をフィルム状に形成してなり、かつその片面又は両面に平均粗さRaが0.1〜20μmのエンボス加工を施してなることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置用接着剤フィルム。
- タッチパネルと表示部とが、請求項1乃至4のいずれか1項記載の接着剤組成物の熱及び/又は光硬化層にて接着されてなることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置。
- タッチパネルと表示部との間に請求項1乃至4のいずれか1項記載の接着剤組成物の層を介在させ、次いでこの組成物を熱及び/又は光によって硬化することを特徴とするタッチパネル一体型表示装置の製造方法。
- タッチパネルと表示部との間に請求項5記載の接着剤フィルムを挟み、次いで減圧下で加熱して該フィルムを溶融させると共に、硬化させることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置の製造方法。
- タッチパネルと表示部との間に請求項5記載の接着剤フィルムを挟み、次いで加圧下に加熱して該フィルムを溶融させると共に、硬化させることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置の製造方法。
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