JP4200790B2 - クラッチ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動的にクラッチの断接を行なうクラッチ制御装置に関し、特に、機械式自動変速機に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
バスやトラック等の大型車では、駆動トルクの伝達量が大きいため、手動変速機と同様の構造の機械式変速機に、クラッチを自動的に断接可能なクラッチ装置等を組み合わせることで、機械式自動変速機(以下、AMTと略す)として用いている。このような構成により、変速のタイミングに合わせて、自動的にクラッチを断接制御し、自動的に変速を行うことができる。
【0003】
上記クラッチ装置では、変速時のみならず、発進及び停止時にも自動的にクラッチの断接を行なうように制御されており、例えば、発進時には、アクセルペダルを踏込み、アクセルオン状態とすることで、自動的にクラッチを接続するように制御されており、停止時には、アクセルペダルの踏込みが無くなり、アクセルオフ状態となり、更に、エンジン回転数が所定回転数より小さくなることで、自動的にクラッチを切断するように制御されている。
【0004】
上記動作を行なうクラッチ装置として、クラッチ係合時のショックを低減するため、エンジン出力検出手段の検出値に応じて、クラッチ駆動手段によるクラッチの操作速度を設定し、エンジン出力の増加量が予め設定された許容値より大きい場合、クラッチ操作速度の増加を一時的に制限する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0005】
上記動作を行なうクラッチ装置では、発進等の微動時において、アクセルをオフ(全閉)しない範囲で増減させた場合、その増減に合わせて滑らかにクラッチのストロークを制御することができる。ところが、発進時の半クラッチ中にアクセルをオフした場合の制御については特に考慮されてなく、通常、エンジン回転数がアイドル回転数になると、クラッチをすぐに完断するため、クラッチ切断にともなうクラッチ断ショックが発生してしまう(後述の図5(a)の▲1▼、▲2▼参照)。又、登坂路等でアクセルを一旦オフにし、その後すぐアクセルを踏んだ場合、クラッチは一旦完断し、その後再度半クラッチの状態となるため、クラッチのストロークが大きく変動し、滑らかな動作では無くなってしまう(後述の図5(a)の▲1▼参照)。なお、このクラッチ断ショックは、クラッチ接続状態において駆動系に負荷されたねじりトルクが、クラッチが急速に切断状態となることで一気に開放されて発生するものである。
【0006】
そこで、上記クラッチ断ショックを防止するために、クラッチを断接駆動する流体圧アクチュエータに対して、クラッチ分断時の半クラッチ領域におけるクラッチ断速度をクラッチストロークに応じて変更するように、流体圧の給排制御を行なう技術がある(特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−325422号公報(第3−6頁、第1−7図)
【特許文献2】
特開2002−21880号公報(第3−6頁、第1−4図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2に示した従来のクラッチ装置では、クラッチの断接のためにオイル等の流体を制御弁等により流路を変更することで、流体の供給速度を変えて、クラッチストロークの移動速度を変えていた。しかし、この方法では、流体の供給速度、つまり、クラッチストロークの移動速度の自由度に限度があり、構造も複雑になるといった問題があった。又、車種に応じた最適な流体の供給速度を得るために、車種に応じて制御弁等を変更する必要が有り、汎用性が低かった。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、比較的簡単な構成で、車両の状況に応じたクラッチ断速度を得ることできるクラッチ制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明に係るクラッチ制御装置は、車両のエンジンと変速機との間のクラッチを断接させるクラッチ断接手段と、クラッチ断接手段を駆動する流体の給排を行なう流体給排手段と、クラッチの位置を検出するクラッチ位置検出手段と、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセル開度検出手段とを有する。又、流体給排手段は、モータと、モータの回転運動を往復運動に変換する往復運動手段と、往復運動手段に係合されたピストンと、ピストンの往復運動により流体の給排を行なうシリンダとを有する。往復運動手段は、例えば、モータにより駆動されるウォームギヤと、ウォームギヤに係合されたホイールギヤにより構成され、ホイールギヤの端部に係合されたピストンが往復運動を行なう。流体給排手段とクラッチ断接手段とを制御して自動的にクラッチを断接するクラッチ制御手段は、クラッチ位置検出手段により検出されたクラッチの位置が半クラッチの位置であり、かつ、アクセル開度検出手段により検出されたアクセルペダルの踏込み量がある場合には、クラッチ位置検出手段により検出された該クラッチの位置に基づいてPID制御し、流体給排手段によりクラッチ断接手段への流体の供給量を制御して、クラッチを所定速度で移動させて、クラッチを接続状態とし、クラッチ位置検出手段により検出されたクラッチの位置が半クラッチの位置であり、かつ、アクセル開度検出手段により検出されたアクセルペダルの踏込み量がない場合、クラッチの接続位置側に設定された第1目標位置からクラッチの切断位置側に設定された第2目標位置までを、流体給排手段によりクラッチ断接手段への流体の供給量を制御して、クラッチを前述の所定速度よりも低速で移動させて、クラッチを切断状態とする。第1目標位置及び第2目標位置としては、例えば、半クラッチの完了位置、半クラッチの開始位置を各々設定して、半クラッチの領域で上記制御を行なう。
【0012】
上記課題を解決する本発明に係るクラッチ制御装置は、第1目標位置、第2目標位置及び所定速度は、モータを制御することにより可変とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るクラッチ制御装置が用いられるエンジン、クラッチ装置及び変速機の概略構成図である。
【0014】
図1に示すように、本発明に係るクラッチ制御装置は、エンジン1からの出力軸を変速機2に接続するクラッチ装置3を制御している。
【0015】
エンジン1自体の構成は、本発明に直接係るものではないため、関係する部分を簡単に説明するが、一般的に用いられているエンジンでよい。エンジン1に設けられた出力制御機器4(例えば、燃料噴射機器等)を制御することにより、エンジン1の出力が制御されており、エンジン1の出力軸には、その回転数を検出するエンジン回転数センサ5が設けられている。出力制御機器4やエンジン回転数センサ5等はエンジンECU6に接続されており、他のセンサからの入力信号や他のECUからの制御情報に基づいて、エンジン1の出力が制御されている。
【0016】
変速機2自体の構成も、本発明に直接係るものではないため、関係する部分を簡単に説明する。変速機2は、後退段の他に複数の前進段の変速段を有する自動変速式の変速機である。変速機2の上部には、変速機内部の変速段を選択するためのギヤシフトユニット(以下、GSUと略す。)7が設けられており、GSU7は、その内部に有する複数の電磁弁、パワーシリンダ(共に図示せず)等により作動されており、エアタンク8からエア通路9を経由して供給される高圧作動エアにより駆動されている。
【0017】
具体的には、電磁弁の動作状況に応じて供給された高圧作動エアによりパワーシリンダが作動され、パワーシリンダに係合され、変速段のギヤを選択する変速機2内部のシフトフォーク(図示せず)が作動されて変速が行われている。GSU7近傍あるいはGSU7内には変速段を検出するギヤ位置センサ10が設けられており、ギヤ位置センサ10からの信号を変速機ECU11が判断して、GSU7へ制御信号を出力している。
【0018】
又、変速機2の入力軸の回転数を検出するクラッチ回転数センサ12と、変速機2の出力軸の回転数により車速を検出する車速センサ13も設けられ、変速機ECU11へ入力されており、変速時にはこれらの回転数が同期するように、変速機ECU11により制御されている。又、変速機ECU11には、アクセルペダル14aに設けられ、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセル開度検出手段であるアクセル開度センサ14bや、変速機2の変速を制御するチェンジレバー15aに設けられた変速段選択スイッチ15bも接続され、これらの入力信号を変速機ECU11が総合的に判断して変速動作を行なっている。
【0019】
クラッチ装置3は、エンジン1の出力軸に接続されたフライホイール16にクラッチ板17をスプリング18により圧接させて接続状態とする一方、油圧を作用させてスプリング18を反転させることによりフライホイール16からクラッチ板17を離間させて切断状態とすることで、エンジンと変速機との断接を行なう通常の機械摩擦式クラッチであり、その断接動作を自動的に実施できるものである。具体的には、クラッチ板17に、クラッチ断接手段となるDPC(ダイレクトパワーシリンダ)19が接続され、更に、このDPC19には、作動流体となるオイルの供給/排出を行なう流体給排手段である流体給排機器21がオイル通路23を介して接続され、オイルの給排によりDPC19内部のピストンが駆動されている。
【0020】
DPC19へのオイルの供給/排出を行なうことで、DPC19を作動させ、クラッチ板17を移動させて、クラッチの断接が自動的に実施される。図示していないクラッチストロークセンサ(クラッチ板17の位置を検出するクラッチ位置検出手段)は、流体給排機器21に設けられており、クラッチストロークセンサからの検出信号を変速機ECU11に入力し、流体給排機器21からのオイルの供給量を制御することで、クラッチの断接の2つの状態だけではなく、手動式の変速機における半クラッチのような状態とすることも可能である。具体的には、目標移動位置を設定し、クラッチの実際の位置をフィードバックして、PID制御により流体給排機器21へ制御信号を出力することで、クラッチの移動位置の制御を行なっている。上記制御を行なうことにより、エンジン1の出力を変速機2に伝達する際に、違和感なく円滑に変速することができる。なお、流体給排機器21については、図2において、更に詳細に説明する。
【0021】
このような制御を行なう変速機ECU11及びエンジンECU6は、マイクロコンピュータ(CPU)、メモリ(制御プログラムやデータを有するROMと、演算作業領域となるRAMとを有する。)及び入出力信号の処理回路となるインタフェイスとで構成されているものである。変速機ECU11において、種々の入力信号のうち、本発明に係る主な入力信号としては、クラッチ回転数センサ12、アクセル開度センサ14b、クラッチストロークセンサ等が有り、種々の出力信号のうち、本発明に係る主な出力信号としては、流体給排機器21等への制御信号がある。上記センサ等から入力された情報に基づき、制御プログラムにより適切な制御信号が出力されて、本発明に係るクラッチ制御が実施される。
【0022】
図2は、図1の流体給排機器21の概略を示す構成図である。
【0023】
図2に示すように、流体給排機器21は、変速機ECU11からの制御信号により駆動される2つのモータ24と、モータ24により回転駆動されるウォームギヤ25と、ウォームギヤ25に係合された扇上のホイールギヤ26と、ホイールギヤの回転軸26aを中心に、ウォームギヤ25との反対側の端部に係合されたピストン27aを有するオイルシリンダ27とを有している。ウォームギヤ25及びホイールギヤ26は、モータ24の回転運動を往復運動に変換する往復運動手段を構成しており、ピストン27aを往復運動させている。なお、図示していないが、作動流体となるオイルはシリンダに設けられたリザーバタンクに溜められている。又、ピストンの動作位置を検出するセンサも備えられている。
【0024】
自動的にクラッチを切断するときには、モータ24を回転させ、ウォームギヤ25、ホイールギヤ26を駆動し、ピストン27aを図2中の左側方向に作動させることで油圧が発生し、DPC19へオイルを供給する。そして、DPC19のピストンが、スプリング18を介して押圧されることにより、クラッチ板17がフライホイール16から離間する方向に移動して、クラッチ装置3は接続状態から切断状態に変化する。
【0025】
一方、自動的にクラッチを接続するときには、モータ24を逆回転させ、ウォームギヤ25、ホイールギヤ26を駆動し、ピストン27aを図2中の右側方向に作動させることで、DPC19のオイルを引き込む。そして、スプリング18によりクラッチ板17がフライホイール16の方向に移動して、クラッチ装置3は切断状態から接続状態に変化する。この時、クラッチ板17はスプリング18によってフライホイール16に圧接され、クラッチ装置3が接続状態に保持されることとなる。クラッチ装置3は、変速機2が自動変速される際に、自動的に断接されるように制御されており、本発明に係るクラッチ制御においても、所定の条件下で自動的に断接されるように制御されている。
【0026】
上記構造の流体給排機器21を用いることで、発進時の半クラッチ中に、アクセルをオフにした場合でも、クラッチをゆっくり切断して、クラッチが滑らかに断動作を行い、クラッチ断ショックを防止することとなり、更に、その後、アクセルオンした場合でも、滑らかにクラッチ接を開始し、滑らかなクラッチ動作とすることができる。
【0027】
更に、モータ24を適宜に制御することで、クラッチのストローク位置及びその移動速度を可変にでき、制御の自由度が広がり、動作状況に即した制御を行なうことができる。つまり、ハードウェアを変えることなく、ソフトウェアの変更より、異なる車種への変更を行なうことができ、汎用性が広がる。
【0028】
本発明に係るクラッチ制御装置のクラッチ制御手段は、DPC19や流体給排機器21等を制御することで、自動的にクラッチを断接しており、更に、本発明では、半クラッチ中にアクセルオフした場合に、クラッチを適切に動作させる制御を行なっている。この制御の一例を、以下に示す図3、図4を用いて説明する。
【0029】
図3は、本発明に係る実施形態の一例を示すクラッチ制御手段のタイムチャートである。
【0030】
図3は、本発明に係るクラッチ制御手段のタイムチャートをわかりやすくするために、クラッチの接続状態からクラッチの切断状態への単純な動作におけるクラッチの目標ストロークと実ストロークを示したものである。図3に示すように、クラッチ断ショックとクラッチの滑らかな動作を実現するために、クラッチ接続位置からクラッチ接続位置側の第1目標位置(L1)までと、クラッチ切断位置側の第2目標位置(L2)からクラッチ切断位置(Le)までは、第1目標位置、第2目標位置を各々移動目標値として設定して、PID制御によりクラッチをできるだけ速く移動させるとともに、第1目標位置(L1)から第2目標位置(L2)までは、所定距離ΔL(=L2−L1)を所定時間Δtでゆっくりクラッチを移動させている。第1目標位置、第2目標位置としては、各々半クラッチ終了点、半クラッチ開始点が用いられる。このように、所定距離ΔLの領域、つまり、半クラッチの領域において、クラッチをゆっくり所定速度で移動させることで、例えば、半クラッチ中にアクセルオフを行なった場合(例えば、図3中のA地点)でも、即座にクラッチを切断することがない。なお、第1目標位置、第2目標位置は、運転状況(例えば、坂道等)に応じて適宜に変更してもよい。
【0031】
図4は、本発明に係る実施形態の一例を示すクラッチ制御手段のフローチャートであり、半クラッチ中にアクセルオフした場合のクラッチ制御手段である。
【0032】
ステップS1、S2では、接続状態のクラッチのストローク位置から半クラッチのストローク位置方向へクラッチを移動させるため、半クラッチ開始点となるストローク位置L2から所定距離ΔL離れた位置L1(=L2−ΔL)を、移動の第1目標位置として設定し、PID制御にてクラッチを移動させ、クラッチの実ストロークが第1目標位置L1に到達するまでその制御状態を維持する。この第1目標位置L1は、例えば、半クラッチ状態から接続状態となるクラッチストロークの位置(半クラッチ終了点)とする。
【0033】
ステップS3からS5では、第1目標位置L1を通過後、第2目標位置となる半クラッチ開始点L2まで、所定時間Δtで所定距離ΔLを移動させる。つまり、目標位置をΔL/Δtずつ増加させながら、第2目標位置L2までPID制御にてクラッチを移動させ、クラッチの実ストロークが第2目標位置L2に到達するまでその制御状態を維持する。この半クラッチ中にアクセルオン状態となれば、この制御を中止して、クラッチを接続状態とする。なお、ここでの所定距離ΔLは、半クラッチ状態であるクラッチのストローク幅に該当するものであるが、車両の運転状況に応じて変更してもよい。例えば、早めにこの制御を始める場合には、第1目標位置L1をクラッチの接続状態側へ移動して、実際の半クラッチのストローク幅より大きくしてもよい。又、所定時間Δtは、この制御を行なう最大の時間であり、設定時間が小さすぎると従来と同じ制御になってしまい、大きすぎるとエンジン回転数のみが上昇してしまう吹き上がり状態を発生しやすくなるため、車両の運転状況に応じて適切な時間を設定する。
【0034】
ステップS6、S7では、第2目標位置L2を通過後、クラッチが切断状態となる最終目標位置Leを設定し、最終目標位置LeまでPID制御にてクラッチを移動させて、クラッチの切断が完了する。
【0035】
図5は、従来のクラッチ制御と本発明に係るクラッチ制御の比較図である。
【0036】
従来のクラッチ制御では、半クラッチ中にアクセルオフすることにより、エンジン回転がアイドル回転数になり、クラッチが即座に切断される(図5(a)の▲1▼参照)。その結果、クラッチ断ショックが発生することとなる(図5(a)の▲2▼参照)。又、アクセルオフ後、すぐにアクセルを踏んだ場合、一旦クラッチが切断した後再度半クラッチを開始するため、クラッチストロークの変動が大きく、滑らかでなくなる。
【0037】
しかし、本発明に係るクラッチ制御では、半クラッチ中にアクセルオフしても緩やかにクラッチを切断する(図5(b)の▲3▼参照)ため、クラッチ断ショックを防止できる(図5(b)の▲4▼参照)とともに、アクセルオフ後、すぐにアクセル踏んだ場合でも、その時にクラッチのストローク位置から再度クラッチを接続させる位置へ移動するため、クラッチストロークの変動が少なく滑らかとなる。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、発進半クラッチ中にアクセルをオフにした場合でも、すぐにクラッチストロークが完断せず、ゆっくり切断するので、発進半クラッチ中のアクセルオフ/オン動作に対して、クラッチストロークの動きが滑らかになる。又、クラッチ断時のショックが無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクラッチ制御装置が用いられるエンジン、クラッチ装置及び変速機の概略構成図である。
【図2】図1の流体給排機器の概略を示す構成図である。
【図3】本発明に係る実施形態の一例を示すクラッチ制御手段のタイムチャートである。
【図4】本発明に係る実施形態の一例を示すクラッチ制御手段のフローチャートである。
【図5】従来のクラッチ制御と本発明に係るクラッチ制御の比較図である。
【符号の説明】
21 流体給排機器
24 モータ
25 ウォームギヤ
26 ホイールギヤ
26a 回転軸
27 オイルシリンダ
27a ピストン
Claims (2)
- 車両のエンジンと変速機との間のクラッチを断接させるクラッチ断接手段と、前記クラッチ断接手段を駆動する流体の給排を行なう流体給排手段と、前記クラッチの位置を検出するクラッチ位置検出手段と、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセル開度検出手段とを有し、前記流体給排手段と前記クラッチ断接手段とを制御して自動的に前記クラッチを断接するクラッチ制御手段を備えたクラッチ制御装置において、
前記流体給排手段は、モータと、前記モータの回転運動を往復運動に変換する往復運動手段と、前記往復運動手段に係合されたピストンと、前記ピストンの往復運動により前記流体の給排を行なうシリンダとを有するものであり、
前記クラッチ制御手段は、
前記クラッチ位置検出手段により検出された前記クラッチの位置が半クラッチの位置であり、かつ、前記アクセル開度検出手段により検出された前記アクセルペダルの踏込み量がある場合には、前記クラッチ位置検出手段により検出された該クラッチの位置に基づいてPID制御し、前記流体給排手段により前記クラッチ断接手段への前記流体の供給量を制御して、前記クラッチを所定速度で移動させて、前記クラッチを接続状態とし、
前記クラッチ位置検出手段により検出された前記クラッチの位置が半クラッチの位置であり、かつ、前記アクセル開度検出手段により検出された前記アクセルペダルの踏込み量がない場合、前記クラッチの接続位置側に設定された第1目標位置から前記クラッチの切断位置側に設定された第2目標位置までを、前記流体給排手段により前記クラッチ断接手段への前記流体の供給量を制御して、前記クラッチを前記所定速度よりも低速で移動させて、前記クラッチを切断状態とすることを特徴とするクラッチ制御装置。 - 請求項1に記載のクラッチ制御装置において、
前記第1目標位置、前記第2目標位置及び前記所定速度は、前記モータを制御することにより可変とすることを特徴とするクラッチ制御装置。
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