JP4298906B2 - 発光パネルの駆動装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、有機エレクトロルミネセンス素子等の容量性発光素子を用いた発光パネルの駆動装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、表示装置の大型化に伴い、薄型の表示装置が要求され、各種の薄型表示装置が実用化されている。有機エレクトロルミネッセンス素子の複数をマトリクス状に配列して構成されるエレクトロルミネッセンスディスプレイ装置は、かかる薄型表示装置の1つとして着目されている。
【0003】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、単にEL素子という)は、電気的には、図1のような等価回路にて表すことができる。図1から分かるように、素子は、容量成分Cと、該容量成分に並列に結合するダイオード特性の成分Eとによる構成に置き換えることができる。よって、EL素子は、容量性の発光素子であると考えられる。EL素子は、直流の発光駆動電圧が電極間に印加されると、電荷が容量成分Cに蓄積され、続いて当該素子固有の障壁電圧または発光閾値電圧を越えると、電極(ダイオード成分Eの陽極側)から発光層を担う有機機能層に電流が流れ始め、この電流に比例した強度で発光する。
【0004】
かかる素子の電圧V−電流I−輝度Lの特性は、図2に示すように、ダイオードの特性に類似しており、発光閾値電圧Vth以下の電圧では電流Iは極めて小さく、発光閾値電圧Vth以上の電圧になると電流Iは急激に増加する。また、電流Iと輝度Lはほぼ比例する。このような素子は、発光閾値電圧Vthを超える駆動電圧を素子に印加すれば当該駆動電圧に応じた電流に比例した発光輝度を呈し、印加される駆動電圧が発光閾値電圧Vth以下であれば駆動電流が流れず発光輝度もゼロに等しいままである。
【0005】
かかるEL素子の複数を用いた発光パネルの駆動方法としては、単純マトリクス駆動方式が知られている。図3に単純マトリクス駆動方式の駆動装置の一例の構造を示す。発光パネルにおいては、n個の陰極線(金属電極)B1 〜Bnが横方向に、m個の陽極線(透明電極)A1〜Amが縦方向に平行に設けられ、各々の交差した部分(計n×m個)にEL素子E1,1〜Em,nが形成されている。画素を担うEL素子E1,1 〜Em,nは、格子状に配列され、垂直方向に沿う陽極線A1〜Amと水平方向に沿う陰極線B1 〜Bnとの交差位置に対応して一端(上記の等価回路のダイオード成分Eの陽極線側)が陽極線に、他端(上記の等価回路のダイオード成分Eの陰極線側)が陰極線に接続される。陰極線は陰極線走査回路1に接続され、陽極線は陽極線ドライブ回路2に接続されている。
【0006】
陰極線走査回路1は、各陰極線の電位を個別に定める陰極線B1 〜Bnに対応する走査スイッチ51 〜5nを有し、各々が、バイアス電位Vcc(例えば10V)及びアース電位(0V)のうちのいずれか一方の電位を、対応する陰極線に中継供給する。
陽極線ドライブ回路2は、駆動電流をEL素子各々に供給する陽極線A1〜Amに対応した電流源21〜2m(例えば定電流源)及びドライブスイッチ61〜6mを有している。ドライブスイッチ61〜6m各々は電流源21〜2mの出力又はアース電位を陽極線に供給するように構成されている。電流源21〜2mの供給電流量は、EL素子が所望の瞬時輝度で発光する状態(以下、この状態を定常発光状態と称する。)を維持するために必要な電流量とされる。また、EL素子が定常発光状態にある時は、上述したEL素子の容量成分Cに電荷が充電されているため、EL素子の両端電圧は発光閾値電圧Vthより若干高い正電圧VF(この電圧を順方向電圧と称する)となる。なお、駆動源を電圧源とする場合は、駆動電圧がVFに等しく設定される。
【0007】
陰極線走査回路1及び陽極線ドライブ回路2は発光制御回路4に接続される。
発光制御回路4は、図示せぬ映像データ発生系から供給された映像データに応じて当該映像データが担う画像を表示させるべく陰極線走査回路1及び陽極線ドライブ回路2を制御する。発光制御回路4は、陰極線走査回路1に対して、走査線選択制御信号を発生し、映像データの水平走査期間に対応する陰極線のいずれかを選択してアース電位に設定し、その他の陰極線はバイアス電位Vccが印加されるように走査スイッチ51 〜5n を切り換える制御を行う。バイアス電位Vccは、ドライブされている陽極線と走査選択がされていない陰極線との交点に接続されたEL素子がクロストーク発光することを防止するために、陰極線に接続される定電圧源によって印加されるものであり、通常、バイアス電位Vcc=VFと設定されている。走査スイッチ51 〜5n が水平走査期間毎に順次アース電位に切り換えられるので、アース電位に設定された陰極線は、その陰極線に接続されたEL素子を発光可能とする走査線として機能することとなる。
【0008】
陽極線ドライブ回路2は、かかる走査線に対して発光制御を行う。発光制御回路4は、映像データが示す画素情報に従って当該走査線に接続されているEL素子のいずれをどのタイミングでどの程度の時間に亘って発光させるかについてを示すドライブ制御信号(駆動パルス)を発生し、陽極線ドライブ回路2に供給する。陽極線ドライブ回路2は、このドライブ制御信号に応じて、ドライブスイッチ61 〜6m を個別に切換制御し、陽極線A1 〜Am を通じて画素情報に応じた該当EL素子への駆動電流の供給をなす。これにより、駆動電流の供給されたEL素子は、当該画素情報に応じた発光をなすこととなる。
【0009】
次に、発光動作について図3及び図4の例を用いて説明する。この発光動作は、陰極線B1 を走査してEL素子E1,1及びE2,1を光らせた後、陰極線B2 に走査を移してEL素子E2,2 及びE3,2 を光らせる場合を例に挙げたものである。また、説明を分かり易くするために、図3及び図4においては光っているEL素子はダイオード記号にて示され、光っていない発光素子はコンデンサ記号にて示される。
【0010】
図3においては、走査スイッチ51のみが0Vのアース電位側に切り換えられ、陰極線B1 が走査されている。他の陰極線B2 〜Bn には、走査スイッチ52 〜5n によりバイアス電位Vccが印加されている。同時に、陽極線A1 及びA2 には、ドライブスイッチ61 及び62 によって電流源21 及び22 が接続されている。また、他の陽極線A3 〜Am には、ドライブスイッチ63 〜6m によって0Vのアース電位側に切り換えられている。したがって、この場合、EL素子E1,1 とE2,1 のみが順方向にバイアスされ、電流源21 及び22 から矢印のように駆動電流が流れ込み、EL素子E1,1 及びE2,1 のみが発光することとなる。この状態においては、非発光のハッチングして示されるEL素子E3,2〜Em,nは、それぞれ図示の如き極性に充電されることとなる。
【0011】
この図3の発光状態から、今度は図4に示すように、陰極線B2 に対応する走査スイッチ52のみをアース電位の0V側に切り換え、陰極線B2 の走査を行う。これと同時に、ドライブスイッチ62及び63によって電流源22及び23を対応の陽極線A2及びA3に接続せしめるとともに、他の陽極線A1 ,A4 〜Am にはドライブスイッチ61,64〜6mを介して0Vを与える。したがって、この場合、EL素子E2,2 及びE3,2のみが順方向にバイアスされ、電流源22及び23から矢印のように駆動電流が流れ込み、EL素子E2,2及びE3,2のみが発光することとなる。
【0012】
このように、上記発光制御は、陰極線B1〜Bnのうちのいずれかをアクティブにする期間である走査モードの繰り返しである。かかる走査モードは、映像データの1水平走査期間(1H)毎に行われ、走査スイッチ51〜5nが水平走査期間毎に順次アース電位に切り換えられる。発光制御回路4は、映像データが示す画素情報に従って当該走査線に接続されているEL素子のどれをどのタイミングでどの程度の時間に亘って発光させるかについてを示すドライブ制御信号(駆動パルス)を発生し、陽極線ドライブ回路2に供給する。陽極線ドライブ回路2は、このドライブ制御信号に応じて、ドライブスイッチ61〜6mを切換制御し、陽極線A1〜Amを通じて画素情報に応じた該当EL素子への駆動電流の供給をなす。これにより、駆動電流の供給されたEL素子は、当該画素情報に応じた発光をなすこととなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、EL素子には温度や経時によって特性が変化するという問題がある。図5に示すように、EL素子を流れる駆動電流とEL素子の順方向電圧との特性は温度変化に応じて変化する。この図5の特性からは、同一の駆動電流においては高温時には順方向電圧が低下し、低温時には順方向電圧が上昇することが分かる。また、図6に示すように、順方向電圧は経時経過に従って上昇することが分かっている。このようにEL素子の順方向電圧が温度や経時によって変化した場合にはEL素子の輝度の低下や誤発光を招いてしまうという問題点があった。例えば、図3の場合には、EL素子の順方向電圧が高くなると、EL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nにも充電がされてしまい、EL素子E1,1及びE2,1の発光輝度が低下してしまう。或いはVF>Vcc+Vthならば、EL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nが誤発光する可能性がある。また、順方向電圧が低下してもEL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nにも充電がされてしまい、EL素子E1,1及びE2,1の発光輝度が低下してしまう。
【0014】
そこで、本発明の目的は、EL素子の温度変化や経時変化によって発光輝度の低下及び誤発光を防止することができる発光パネルの駆動装置及び方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の発光パネルの駆動装置は、互いに交差する複数の駆動線及び複数の走査線と、駆動線及び走査線による複数の交差位置各々にて走査線及び駆動線間に接続された極性を有する複数の容量性発光素子とからなる発光パネルの駆動装置であって、入力表示データの走査タイミングに応じて複数の走査線のうちから1の走査線を選択し、入力表示データに応じて1の走査線上の発光させるべき容量性発光素子に対応する駆動線を指定する制御手段と、1の走査線に第1所定電位を印加し、1の走査線以外の走査線に第1所定電位より高い第2所定電位を印加する走査手段と、発光閾値電圧以上の正電圧が発光させるべき容量性発光素子に順方向に印加されるように制御手段によって指定された駆動線に駆動電流を供給し、指定された駆動線以外の駆動線に発光閾値電圧より低い第3所定電位を印加する駆動手段と、容量性発光素子の順方向電圧を検出する電圧検出手段と、を備え、走査手段は、電圧検出手段によって検出された順方向電圧の上昇に応じて第2所定電位のレベルを上昇させ、電圧検出手段によって検出された順方向電圧の低下に応じて第2所定電位のレベルを低下させることを特徴としている。
【0016】
本発明の発光パネルの駆動装置は、互いに交差する複数の駆動線及び複数の走査線と、駆動線及び走査線による複数の交差位置各々にて走査線及び駆動線間に接続された極性を有する複数の容量性発光素子とからなる発光パネルの駆動装置であって、入力表示データの走査タイミングに応じて複数の走査線のうちから1の走査線を選択し、入力表示データに応じて1の走査線上の発光させるべき容量性発光素子に対応する駆動線を指定する制御手段と、1の走査線に第1所定電位を印加し、1の走査線以外の走査線に第1所定電位より高い第2所定電位を印加する走査手段と、発光閾値電圧以上の正電圧が発光させるべき容量性発光素子に順方向に印加されるように制御手段によって指定された駆動線に駆動電圧を供給し、指定された駆動線以外の駆動線に発光閾値電圧より低い第3所定電位を印加する駆動手段と、容量性発光素子の順方向電流を検出する電流検出手段と、を備え、走査手段は、電流検出手段によって検出された順方向電流の上昇に応じて第2所定電位のレベルを上昇させ、電流検出手段によって検出された順方向電流の低下に応じて第2所定電位のレベルを低下させることを特徴としている。
【0017】
本発明の発光パネルの駆動方法は、互いに交差する複数の駆動線及び複数の走査線と、駆動線及び走査線による複数の交差位置各々にて走査線及び駆動線間に接続された極性を有する複数の容量性発光素子とからなる発光パネルの駆動方法であって、入力表示データの走査タイミングに応じて複数の走査線のうちから1の走査線を選択し、入力表示データに応じて1の走査線上の発光させるべき容量性発光素子に対応する駆動線を指定し、1の走査線に第1所定電位を印加し、1の走査線以外の走査線に第1所定電位より高い第2所定電位を印加し、発光閾値電圧以上の正電圧が発光させるべき容量性発光素子に順方向に印加されるように指定した駆動線に駆動電流を供給し、指定した駆動線以外の駆動線に発光閾値電圧より低い第3所定電位を印加し、容量性発光素子の順方向電圧を検出し、その順方向電圧の上昇に応じて第2所定電位のレベルを上昇させ、順方向電圧の低下に応じて第2所定電位のレベルを低下させることを特徴としている。
【0018】
本発明の発光パネルの駆動方法は、互いに交差する複数の駆動線及び複数の走査線と、駆動線及び走査線による複数の交差位置各々にて走査線及び駆動線間に接続された極性を有する複数の容量性発光素子とからなる発光パネルの駆動方法であって、入力表示データの走査タイミングに応じて複数の走査線のうちから1の走査線を選択し、入力表示データに応じて1の走査線上の発光させるべき容量性発光素子に対応する駆動線を指定し、1の走査線に第1所定電位を印加し、1の走査線以外の走査線に第1所定電位より高い第2所定電位を印加し、発光閾値電圧以上の正電圧が発光させるべき容量性発光素子に順方向に印加されるように指定した駆動線に駆動電圧を供給し、指定した駆動線以外の駆動線に発光閾値電圧より低い第3所定電位を印加し、容量性発光素子の順方向電流を検出し、その順方向電流の上昇に応じて第2所定電位のレベルを上昇させ、順方向電流の低下に応じて第2所定電位のレベルを低下させることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図7は容量性発光素子として有機エレクトロルミネッセンス素子を用いた本発明の一実施例たるディスプレイ装置の概略的な構成を示している。このディスプレイ装置は、容量性発光パネル11、発光制御回路12、陰極線走査回路13、陽極線ドライブ回路14、順方向電圧検出回路15、陽極可変電源回路16及び陰極可変電源回路17を有する。
【0020】
発光パネル11は、図8に示すように図3及び図4に示したものと同様に構成されている。すなわち、駆動線の陽極線A1〜Am及び走査線の陰極線B1〜Bnの複数の交差位置にマトリクス状に配置され、複数の有機エレクトロルミネッセンス素子(EL素子)Ei,j(1≦i≦m,1≦j≦n)は、陽極線A1〜Am及び陰極線B1〜Bnの複数の交差位置各々にて陽極線と陰極線との間に接続されている。
【0021】
発光パネル11の陰極線B1 〜Bnには陰極線走査回路13が接続され、陽極線A1 〜Amには陽極線ドライブ回路14が接続されている。陰極線走査回路13は陰極線B1〜Bn各々に対応して備えられた走査スイッチ211〜21nを有し、走査スイッチ211〜21n各々は対応する陰極線に対してアース電位(第1所定電位)及びバイアス電位Vcc(第2所定電位)のいずれか一方の電位を供給する。バイアス電位Vccは上記の陰極可変電源回路17によって発生される。
【0022】
また、走査スイッチ211 〜21nが発光制御回路12からの制御によって水平走査期間毎に順次アース電位に切り換えられるので、アース電位に設定された陰極線B1 〜Bnは、その陰極線に接続された素子を発光可能とする走査線として機能することとなる。
陽極線ドライブ回路14は陽極線A1 〜Am各々に対応して備えられたドライブスイッチ221〜22m及び電流源231〜23mを有している。ドライブスイッチ221〜22m各々は対応する陽極線に対して電流源231〜23mからの電流及び正電位Vpのいずれか一方を供給する。正電位Vpは上記の陽極可変電源回路16によって発生される。発光閾値電圧Vthより低く、すなわち0≦Vp<Vthである。
【0023】
順方向電圧検出回路15は、EL素子E1,1〜Em,nの順方向電圧を検出する。順方向電圧の検出方法としては、発光パネル11の温度Tpを温度センサ(図示せず)によって測定し、その測定温度Tpに対応するEL素子E1,1〜Em,nの順方向電圧VFをTp−VFデータテーブルを用いて検索してデータとして得る方法がとられる。Tp−VFデータテーブルは測定温度Tpと順方向電圧VFとの関係を示しており、順方向電圧検出回路15内のメモリ(図示せず)に予め記憶されている。順方向電圧検出回路15は、EL素子E1,1〜Em,nの順方向電圧データを陽極可変電源回路16及び陰極可変電源回路17に供給する。
【0024】
なお、EL素子E1,1〜Em,nのうちの発光中のEL素子の順方向電圧を直接検出する等の他の順方向電圧方法を用いても良い。
陽極可変電源回路16は正電位Vpを生成してそれを陽極線ドライブ回路14に出力し、順方向電圧データに応じてその正電位Vpのレベルを変化させる。陽極可変電源回路16では、例えば、図9に示すように所定のタイミングで順方向電圧VFの変化状態が判別され(ステップS11)、順方向電圧VFの上昇ならば、正電位Vpが第1所定レベルだけ上昇され(ステップS12)、順方向電圧VFの低下ならば、正電位Vpが第1所定レベルだけ低下される(ステップS13)。順方向電圧VFの変化がない場合には、現在の正電位Vpのレベルが維持される。
【0025】
陰極可変電源回路17は電位Vccを生成してそれを陰極線走査回路13に出力し、順方向電圧データに応じてそのバイアス電位Vccのレベルを変化させる。陰極可変電源回路17では、例えば、図10に示すように所定のタイミングで順方向電圧VFの変化状態が判別され(ステップS21)、順方向電圧VFの上昇ならば、バイアス電位Vccが第2所定レベルだけ上昇され(ステップS22)、順方向電圧VFの低下ならば、バイアス電位Vccが第2所定レベルだけ低下される(ステップS23)。順方向電圧VFの変化がない場合には、現在のバイアス電位Vccのレベルが維持される。
【0026】
発光制御回路12は、映像データ(すなわち表示データ)が示す画素情報に従って走査線に接続されている素子のどれをどのタイミングでどの程度の時間に亘って発光させるかについてを示すドライブ制御信号を発生し、陽極線ドライブ回路14に供給する。陽極線ドライブ回路14は、このドライブ制御信号に応じて、ドライブスイッチ221 〜22m のうちの発光対応するものを電流源側に切り換え制御し、陽極線A1 〜Amのうちの対応する陽極線(指定された駆動線)を通じて画素情報に応じた該当素子への駆動電流の供給をなし、それ以外の陽極線に対してはドライブスイッチを介した正電位Vpの供給をなす。
【0027】
発光制御回路12は、供給される画素データの1水平走査期間毎に発光制御ルーチンを実行する。発光制御ルーチンにおいては、図11に示すように先ず、1水平走査期間分の画素データを取り込み(ステップS1)、そして、取り込んだ1水平走査期間分の画素データが示す画素情報に応じて走査選択制御信号及びドライブ制御信号を発生する(ステップS2)。
【0028】
走査選択制御信号は陰極線走査回路13に供給される。陰極線走査回路13は走査選択制御信号が示す今回の水平走査期間に対応する陰極線B1 〜Bnのうちの1の陰極線(1の走査線)をアース電位に設定するためにその1の陰極線に対応する走査スイッチ(211 〜21nのうちの1の走査スイッチ21S、なお、Sは1〜nのうちの1)をアース側に切り換える。その他の陰極線にはバイアス電位Vccを印加するために走査スイッチ(211 〜21nのうちの1の走査スイッチ21S以外の全て)をバイアス電位Vcc側に切り換える。
【0029】
ドライブ制御信号は陽極線ドライブ回路14に供給される。陽極線ドライブ回路14はドライブ制御信号が示す今回の水平走査期間内で陽極線A1 〜Amのうちの発光駆動すべきEL素子を含む陽極線(指定された駆動線)に対応するドライブスイッチ(221 〜22mのうちのいずれかのドライブスイッチ)を電流源(231 〜23mのうちの対応するもの)側に切り換える。その他の陽極線は正電位Vp側に切り換えられる。これにより、例えば、ドライブスイッチ221が電流源231側に切り換えられた場合には電流源231からドライブスイッチ221、陽極線A1、EL素子E1,S、陰極線BS、走査スイッチ21S、そしてアースへと駆動電流が流れ、駆動電流の供給された素子E1,Sは、当該画素情報に応じた発光をなすこととなる。
【0030】
発光制御回路12は、ステップS2の実行後、所定の時間が経過したか否かを判別する(ステップS3)。所定の時間は例えば、水平走査時間であり、或いは輝度に応じた時間であっても良い。所定の時間が経過した場合には発光制御回路12は発光制御ルーチンを終了し、次の水平走査期間が開始されるまで待機することになる。次の水平走査期間が開始されると、上記のステップS1〜S3の動作が繰り返される。
【0031】
次に、かかる発光制御回路12の制御動作によって陰極線B1 を走査して素子E1,1及びE2,1を光らせた後、陰極線B2 に走査を移して素子E2,2 及びE3,2 を光らせる場合について図8及び図12を参照しつつ説明する。また、図8及び図12においては図3及び図4の場合と同様に説明を分かり易くするために、光っている素子はダイオード記号にて示され、光っていない発光素子はコンデンサ記号にて示される。
【0032】
先ず、図8においては、走査スイッチ211のみが0Vのアース電位側に切り換えられ、陰極線B1 が走査されている。他の陰極線B2 〜Bn には、走査スイッチ212 〜21n によりバイアス電位Vccが印加されている。同時に、陽極線A1 及びA2 には、ドライブスイッチ221 及び222 によって電流源231 及び232 が接続されている。また、他の陽極線A3 〜Amは、ドライブスイッチ223 〜22mによって正電位Vp側に切り換えられている。従って、図8の場合、EL素子E1,1 とE2,1には順方向に電圧が印加されるのでEL素子E1,1 とE2,1には電流源231 及び232 から矢印のように駆動電流が流れ込み、EL素子E1,1及びE2,1のみが発光することとなる。
【0033】
この発光状態においては、ハッチングして示される非発光のEL素子E3,2〜Em,nの陽極には正電位Vpが印加され、陰極にはバイアス電位Vccが印加される。Vp<Vccであるので、EL素子E3,2〜Em,n各々には陽極側から見ると逆方向に−Vp+Vccの電圧が印加され、図8の如き極性にて充電が行われることとなる。ここで、EL素子の温度変化や経時変化により順方向電圧VFが上昇すれば、陽極可変電源回路16及び陰極可変電源回路17によって正電位Vp及びバイアス電位Vccが共に上昇して、Vp<Vccの条件は維持される。逆に、EL素子の温度変化により順方向電圧VFが低下すれば、陽極可変電源回路16及び陰極可変電源回路17によって正電位Vp及びバイアス電位Vccが共に降下して、Vp<Vccの条件は維持される。
【0034】
陰極線B1上の非発光のEL素子E3,1〜Em,1の陽極には正電位Vpが印加され、陰極にはアース電位が印加される。EL素子E3,1〜Em,1各々には陽極側から見ると順方向にVpの電圧が印加され、図8の如き極性にて充電が行われるが、Vp<Vthのため発光しない。また、EL素子の温度変化により順方向電圧VFが低下し、それに応じてVthも低下した場合には、陽極可変電源回路16によって正電位Vpが共に降下して、Vp<Vthの条件は維持されて発光は防止される。このように−Vp+Vccの電圧が印加されて充電されるが、その蓄電電荷量は図3のようにほぼVccの電圧の印加による蓄電電荷量より十分に少ない。
【0035】
また、非発光のEL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nについては、その陽極にはEL素子E1,1 及びE2,1の陽極電位に等しい電位(VFにほぼ等しい)が印加され、陰極にはバイアス電位Vccが印加されるので、Vcc=VFならば図8に示したように充電が行われない。ところで、EL素子の温度変化や経時変化により順方向電圧VFが上昇すれば、EL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nにも充電がされたり、或いはVF>Vcc+Vthならば、誤発光の可能性がある。しかしながら、順方向電圧VFの上昇に応じて陰極可変電源回路17によってバイアス電位Vccが上昇するので、EL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nの誤発光が防止される。またEL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nの充電量を低下させ、EL素子E1,1及びE2,1の発光輝度の低下を防止させることができる。一方、EL素子の温度変化により順方向電圧VFが低下した場合にも、陰極可変電源回路17によってバイアス電位Vccが降下して、EL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nの充電量を低下させ、EL素子E1,1及びE2,1の発光輝度の低下を防止させることができる。
【0036】
この図8のEL素子E1,1 及びE2,1の発光状態から次の水平走査期間が開始されると、今度は図12に示すように、陰極線B2 に対応する走査スイッチ212のみがアース電位の0V側に切り換えられ、陰極線B2の走査が行われる。これと同時に、ドライブスイッチ222及び223が電流源232及び233側に切り換えられて対応の陽極線に接続されるとともに、他のドライブスイッチ221,224〜22mは正電位Vp側に切り換えられた状態となり、陽極線A1,A4〜Amに正電位Vpを与える。従って、図12の場合、素子E2,2及びE3,2には順方向に電圧が印加されるので、電流源232及び233から矢印のように駆動電流が流れ込み、EL素子E2,2及びE3,2のみが発光することとなる。
【0037】
この発光状態においては、ハッチングして示される非発光のEL素子E1,1、E1,3〜E1,n、E4,1〜Em,1及びE4,3〜Em,nについては、陽極には正電位Vpが印加され、陰極にはバイアス電位Vccが印加される。Vp<Vccの条件が上記したように維持されるので、EL素子E1,1、E1,3〜E1,n、E4,1〜Em,1及びE4,3〜Em,n各々には陽極側から見ると−Vp+Vccの電圧が印加され、図12の如き極性にて充電が新たに行われることとなる。このように−Vp+Vccの電圧が印加されて充電されるが、その蓄電電荷量は図3のようにほぼVccの電圧の印加による蓄電電荷量より十分に少ない。EL素子E4,3〜Em,nについては充電が継続される。
【0038】
陰極線B2上の非発光のEL素子E1,2及びE4,2〜Em,2の陽極には正電位Vpが印加され、陰極にはアース電位が印加されるが、Vp<Vthのため発光しない。また、EL素子の温度変化により順方向電圧VFが低下し、それに応じてVthも低下した場合には、陽極可変電源回路16によって正電位Vpが共に降下して、Vp<Vthの条件は維持されてEL素子E1,2及びE4,2〜Em,2の発光は防止される。EL素子E1,2及びE4,2〜Em,2各々には陽極側から見るとVpの電圧が印加され、図12如き極性にて充電が新たに行われることとなる。
【0039】
また、非発光のEL素子E2,1、E2,3〜E2,n、E3,1及びE3,3〜E3,nについては、陽極にはEL素子E2,2及びE3,2の陽極電位に等しい電位(VFにほぼ等しい)が印加され、陰極にはバイアス電位Vccが印加されるので、図12に示したように充電が行われない。EL素子E3,1及びE3,3〜E3,nには陰極線B2の走査開始までは図8に示した蓄電電荷があるので、その電荷は直ちに放電されてしまう。ところで、EL素子の温度変化や経時変化により順方向電圧VFが上昇すれば、EL素子E2,1、E2,3〜E2,n、E3,1及びE3,3〜E3,nにも充電がされたり、或いはVF>Vcc+Vthならば、誤発光の可能性がある。しかしながら、順方向電圧VFの上昇に応じて陰極可変電源回路17によってバイアス電位Vccが上昇するので、EL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nの誤発光が防止される。またEL素子E1,2〜E1,n及びE2,2〜E2,nの充電量を低下させ、EL素子E2,2及びE3,2の発光輝度の低下を防止させることができる。一方、EL素子の温度変化により順方向電圧VFが低下した場合にも、陰極可変電源回路17によってバイアス電位Vccが降下して、EL素子E2,1、E2,3〜E2,n、E3,1及びE3,3〜E3,nの充電量を低下させ、EL素子E2,2及びE3,2の発光輝度の低下を防止させることができる。
【0040】
陰極線B2の走査において発光するEL素子E3,2については、陰極線B1の走査時には−Vp+Vccの電圧が逆方向に印加されて充電されるが、その蓄電電荷量は図3のようにほぼVccの電圧の印加による蓄電電荷量より十分に少ない。よって、陰極線B2の走査が開始された場合にEL素子E3,2には順方向に電圧が印加された直後にそれまでの蓄電電荷が直ちに放電されるので、電流源233から矢印のように駆動電流が流れ込み、EL素子E3,2は発光することとなる。よって、発光の立ち上がり特性を改善することができる。
【0041】
上記したように、クロストーク発光を防止するためにEL素子には−Vp+Vccの逆方向電圧が印加されて充電されるが、この充電による蓄電電荷量は十分に少ないので、図3及び図4と図8及び図12とに各々示した如き同一の発光動作を行った場合に従来の装置よりも発光に寄与しない消費電力を減少させることができる。
【0042】
なお、上記した実施例においては、発光すべきEL素子に駆動電流を電流源から供給しているが、EL素子に順方向に発光閾値電圧より若干高い電圧が印加されるように電圧源から電位を指定された駆動線に与えるようにしても良い。
また、上記した実施例においては、図11のステップS3で所定時間が経過したと判別すると、ステップS1に戻って次の水平走査期間となるが、ステップS3で所定時間が経過したと判別した場合には短いリセット期間に入っても良い。このリセット期間にはEL素子の両端にアース電位を印加してEL素子の充電電荷を放電させることが行われる。Vcc=VFとなるようにバイアス電圧Vccが順方向電圧VFに応じて上記の陰極可変電源回路17によって調整されることにより、リセット期間から次の水平走査期間に変化した時点において発光されるべきEL素子が接続された陽極線の電位は直ちに順方向電圧VFに到達することができ、その陽極線に接続された非発光のEL素子への充電を防止することができ、発光のEL素子の輝度低下という悪影響を回避することができる。
【0043】
なお、上記した実施例においては、電流源231〜23mによってEL素子E1,1〜Em,nの発光させるべきEL素子に駆動電流を供給する電流駆動方式の駆動装置を示したが、図13に示すように、陽極線ドライブ回路34内の電圧源33によってEL素子E1,1〜Em,nの発光させるべきEL素子に駆動電圧を供給する電圧駆動方式の駆動装置にも本発明を適用することができる。図13に示した駆動装置においては、EL素子E1,1〜Em,nの順方向電流を検出する順方向電流検出回路35が備えられている。順方向電流の検出方法としては、発光パネル11の温度Tpを温度センサ(図示せず)によって測定し、その測定温度Tpに対応するEL素子E1,1〜Em,nの順方向電流IFをTp−IFデータテーブルを用いて検索してデータとして得る方法がとられる。Tp−IFデータテーブルは測定温度Tpと順方向電流IFとの関係を示しており、順方向電流検出回路35内のメモリ(図示せず)に予め記憶されている。順方向電流検出回路35は、EL素子E1,1〜Em,nの順方向電流データを陽極可変電源回路36及び陰極可変電源回路37に供給する。なお、EL素子E1,1〜Em,nのうちの発光中のEL素子の順方向電流を直接検出する等の他の順方向電流方法を用いても良い。
【0044】
陽極可変電源回路36は正電位Vpを生成してそれを陽極線ドライブ回路34に出力し、順方向電電流データに応じてその正電位Vpのレベルを変化させる。例えば、所定のタイミングで順方向電流IFの変化状態が判別され、順方向電流IFの上昇ならば、正電位Vpが第1所定レベルだけ上昇され、順方向電流IFの低下ならば、正電位Vpが第1所定レベルだけ低下される。順方向電流IFの変化がない場合には、現在の正電位Vpのレベルが維持される。
【0045】
陰極可変電源回路37は電位Vccを生成してそれを陰極線走査回路13に出力し、順方向電流データに応じてそのバイアス電位Vccのレベルを変化させる。例えば、所定のタイミングで順方向電流IFの変化状態が判別され、順方向電流IFの上昇ならば、バイアス電位Vccが第2所定レベルだけ上昇され、順方向電流IFの低下ならば、バイアス電位Vccが第2所定レベルだけ低下される。順方向電流IFの変化がない場合には、現在のバイアス電位Vccのレベルが維持される。
【0046】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、EL素子の温度変化や経時変化によって発光輝度の低下及び誤発光を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機エレクトロルミネセンス素子の等価回路を示す図である。
【図2】有機エレクトロルミネセンス素子の駆動電圧−電流−発光輝度特性を概略的に示す図である。
【図3】従来の駆動装置の動作を説明するためのブロック図である。
【図4】従来の駆動装置の動作を説明するためのブロック図である。
【図5】順方向電圧VF−駆動電流特性を示す図である。
【図6】時間−順方向電圧特性を示す図である。
【図7】本発明の実施例として電流駆動方式の駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図8】図7の駆動装置の動作を説明するためのブロック図である。
【図9】陽極可変電源回路の動作を示すフローチャートである。
【図10】陰極可変電源回路の動作を示すフローチャートである。
【図11】発光制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図12】図7の駆動装置の動作を説明するためのブロック図である。
【図13】本発明の他の実施例として電圧駆動方式の駆動装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,13 陰極線走査回路
2,14,34 陽極線ドライブ回路
21 〜2m,231 〜23m 電流源
51 〜5n,211 〜21n 走査スイッチ
61 〜6m,221 〜22m ドライブスイッチ
11 発光パネル
15 順方向電圧検出回路
16,36 陽極可変電源回路
17,37 陰極可変電源回路
33 電圧源
35 順方向電流検出回路
A1 〜Am 陽極線
B1 〜Bn 陰極線
E1,1 〜Em,n 有機エレクトロルミネッセンス素子
Claims (15)
- 互いに交差する複数の駆動線及び複数の走査線と、前記駆動線及び前記走査線による複数の交差位置各々にて前記走査線及び前記駆動線間に接続された極性を有する複数の容量性発光素子とからなる発光パネルの駆動装置であって、
入力表示データの走査タイミングに応じて前記複数の走査線のうちから1の走査線を選択し、前記入力表示データに応じて前記1の走査線上の発光させるべき容量性発光素子に対応する駆動線を指定する制御手段と、
前記1の走査線に第1所定電位を印加し、前記1の走査線以外の走査線に前記第1所定電位より高い第2所定電位を印加する走査手段と、
発光閾値電圧以上の正電圧が前記発光させるべき容量性発光素子に順方向に印加されるように前記制御手段によって指定された駆動線に駆動電流を供給し、前記指定された駆動線以外の駆動線に前記発光閾値電圧より低い第3所定電位を印加する駆動手段と、
前記容量性発光素子の順方向電圧を検出する電圧検出手段と、を備え、
前記走査手段は、前記電圧検出手段によって検出された順方向電圧の上昇に応じて前記第2所定電位のレベルを上昇させ、前記電圧検出手段によって検出された順方向電圧の低下に応じて前記第2所定電位のレベルを低下させることを特徴とする駆動装置。 - 前記第3所定電位は前記第1所定電位より高いことを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 前記駆動手段は、前記電圧検出手段によって検出された順方向電圧の変化に応じて前記第3所定電位のレベルを変化させることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 前記駆動電流は電流源から供給されることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 前記容量性発光素子は有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 互いに交差する複数の駆動線及び複数の走査線と、前記駆動線及び前記走査線による複数の交差位置各々にて前記走査線及び前記駆動線間に接続された極性を有する複数の容量性発光素子とからなる発光パネルの駆動装置であって、
入力表示データの走査タイミングに応じて前記複数の走査線のうちから1の走査線を選択し、前記入力表示データに応じて前記1の走査線上の発光させるべき容量性発光素子に対応する駆動線を指定する制御手段と、
前記1の走査線に第1所定電位を印加し、前記1の走査線以外の走査線に前記第1所定電位より高い第2所定電位を印加する走査手段と、
発光閾値電圧以上の正電圧が前記発光させるべき容量性発光素子に順方向に印加されるように前記制御手段によって指定された駆動線に駆動電圧を供給し、前記指定された駆動線以外の駆動線に前記発光閾値電圧より低い第3所定電位を印加する駆動手段と、
前記容量性発光素子の順方向電流を検出する電流検出手段と、を備え、
前記走査手段は、前記電流検出手段によって検出された順方向電流の上昇に応じて前記第2所定電位のレベルを上昇させ、前記電流検出手段によって検出された順方向電流の低下に応じて前記第2所定電位のレベルを低下させることを特徴とする駆動装置。 - 前記第3所定電位は前記第1所定電位より高いことを特徴とする請求項6記載の駆動装置。
- 前記駆動手段は、前記電流検出手段によって検出された順方向電流の変化に応じて前記第3所定電位のレベルを変化させることを特徴とする請求項6記載の駆動装置。
- 前記駆動電圧は電圧源から供給されることを特徴とする請求項6記載の駆動装置。
- 互いに交差する複数の駆動線及び複数の走査線と、前記駆動線及び前記走査線による複数の交差位置各々にて前記走査線及び前記駆動線間に接続された極性を有する複数の容量性発光素子とからなる発光パネルの駆動方法であって、
入力表示データの走査タイミングに応じて前記複数の走査線のうちから1の走査線を選択し、前記入力表示データに応じて前記1の走査線上の発光させるべき容量性発光素子に対応する駆動線を指定し、前記1の走査線に第1所定電位を印加し、前記1の走査線以外の走査線に前記第1所定電位より高い第2所定電位を印加し、発光閾値電圧以上の正電圧が前記発光させるべき容量性発光素子に順方向に印加されるように指定した駆動線に駆動電流を供給し、前記指定した駆動線以外の駆動線に前記発光閾値電圧より低い第3所定電位を印加し、前記容量性発光素子の順方向電圧を検出し、その順方向電圧の上昇に応じて前記第2所定電位のレベルを上昇させ、前記順方向電圧の低下に応じて前記第2所定電位のレベルを低下させることを特徴とする駆動方法。 - 前記第3所定電位は前記第1所定電位より高いことを特徴とする請求項10記載の駆動方法。
- 検出した順方向電圧の変化に応じて前記第3所定電位のレベルを変化させることを特徴とする請求項10記載の駆動方法。
- 互いに交差する複数の駆動線及び複数の走査線と、前記駆動線及び前記走査線による複数の交差位置各々にて前記走査線及び前記駆動線間に接続された極性を有する複数の容量性発光素子とからなる発光パネルの駆動方法であって、入力表示データの走査タイミングに応じて前記複数の走査線のうちから1の走査線を選択し、前記入力表示データに応じて前記1の走査線上の発光させるべき容量性発光素子に対応する駆動線を指定し、前記1の走査線に第1所定電位を印加し、前記1の走査線以外の走査線に前記第1所定電位より高い第2所定電位を印加し、発光閾値電圧以上の正電圧が前記発光させるべき容量性発光素子に順方向に印加されるように指定した駆動線に駆動電圧を供給し、前記指定した駆動線以外の駆動線に前記発光閾値電圧より低い第3所定電位を印加し、前記容量性発光素子の順方向電流を検出し、その順方向電流の上昇に応じて前記第2所定電位のレベルを上昇させ、前記順方向電流の低下に応じて前記第2所定電位のレベルを低下させることを特徴とする駆動方法。
- 前記第3所定電位は前記第1所定電位より高いことを特徴とする請求項13記載の駆動方法。
- 検出した順方向電圧の変化に応じて前記第3所定電位のレベルを変化させることを特徴とする請求項13記載の駆動方法。
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