JP4244000B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
また、搬送物の搬送方向を切り換える従来の搬送装置では、前記搬送物を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記搬送物を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、上流側搬送部の搬送下手側端部に搬送された搬送物の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて下流側搬送部の搬送上手側端部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられているものがあった。
そして、その切り換え搬送部は、搬送物を保持する保持機構と、その保持機構を縦軸芯周りで回転させる回転駆動部と、保持機構を昇降させるエアシリンダとを備え、上流側搬送部の搬送下手側端部に搬送された搬送物を保持機構にて保持し、その保持機構を、エアシリンダにて上昇させ、回転駆動部にて縦軸芯周りに回動させて搬送物を下流側搬送部の上方に位置させ、エアシリンダにて下降させて、下流側搬送部の搬送上手側端部に受け渡すようにして搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えるように構成されていた(例えば、特許文献2参照。)。
また、特許文献2では、切り換え搬送部に搬送物を保持する保持機構や、その保持機構を上昇させるエアシリンダ及び保持機構を回転させる回転駆動部を備えて、この切り換え搬送部にて、搬送物における主搬送方向と直交する横幅方向の下流搬送部側に位置する機構を越え、且つ、搬送物の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて下流側搬送部に受け渡すように構成されているが、切り換え機構に、保持機構やエアシリンダ、回転駆動部等を備えて、横幅方向の下流搬送部側に位置する機構を越えて搬送物を搬送させる必要があり、切り換え機構の構成が複雑なものとなっていた。
第1特徴構成は、前記ガラス基板を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記ガラス基板を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、前記上流側搬送部から受け取ったガラス基板の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて前記下流側搬送部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられ、
前記切り換え搬送部が、前記ガラス基板における前記主搬送方向と直交する横幅方向の前記下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して前記主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された主推進力付与部と、前記ガラス基板における前記副搬送方向と直交する前後幅方向の前記上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して前記副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された副推進力付与部とを備えて、前記主推進力付与部にて推進力が付与されて前記主搬送方向に搬送された前記ガラス基板を、前記副推進力付与部にて推進力を付与して前記副搬送方向に搬送するように前記ガラス基板の搬送方向を切り換えるように構成され、
前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部とは反対側の横幅他端部側の側面に接当して、前記ガラス基板の前記横幅方向への移動を規制する主規制部と、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側とは反対側の前後他端部側の側面に接当して、前記ガラス基板の前後幅方向への移動を規制する副規制部とが備えられ、
前記主規制部が、前記副搬送方向に搬送される前記ガラス基板の搬送経路に位置して、前記横幅他端部側の側面に接当する作用位置と、前記副搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成され、
前記副規制部が、前記主搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路に位置して、前記前後幅他端部側の側面に接当する作用位置と、前記主搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成され、
前記主推進力付与部が、前記ガラス基板の下面の前記横幅一端部を接触支持して推進力を付与する主駆動ローラを備えて構成され、前記主駆動ローラには、前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部側の側面に接当して、前記横幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める主大径部が形成され、
前記副推進力付与部が、前記ガラス基板の下面の前記前後幅一端部に接触支持して推進力を付与する副駆動ローラを備えて構成され、前記副駆動ローラには、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側の側面に接当して、前記前後幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める副大径部が形成されている点を特徴とする。
また、切り換え搬送部には副推進力付与手段も備えられており、この副推進力付与手段は、ガラス基板における副搬送方向と直交する前後幅方向の上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成されている。よって、ガラス基板における前後幅方向の上流側搬送部が位置する側には推進力付与手段がなく、ガラス基板は前後幅方向における上流側搬送部が位置する側から移動可能な状態となっている。
また、主搬送方向にガラス基板を搬送する際に、主規制部を作用位置に位置変更させておくことによって、主規制部により、ガラス基板が横幅方向の主推進力付与手段から離れる側に移動するのを規制することができる。そして、副搬送方向にガラス基板を搬送する際には、主規制部を退避位置に位置変更させておくことによって、ガラス基板を副搬送方向に搬送する際の邪魔にならない。
また、副搬送方向にガラス基板を搬送する際に、副規制部を作用位置に位置変更させておくことによって、副規制部により、ガラス基板が前後幅方向の副推進力付与手段から離れる側に移動するのを規制することができそして、主搬送方向にガラス基板を搬送する際には、副規制部を退避位置に位置変更させておくことによって、ガラス基板を主搬送方向に搬送する際の邪魔にならない。
従って、主規制部によってガラス基板をより安定した状態で主搬送方向に搬送することができ、副規制部によってガラス基板をより安定した状態で副搬送方向に搬送することができながら、主規制部や副規制部をガラス基板の搬送の邪魔にならないようにすることができた。
第4特徴構成は、上記第1〜3特徴構成のいずれか1つに加えて、前記主規制部及び前記副規制部が、前記作用位置から下降することにより前記退避位置に位置変更するように構成され、前記送風式支持手段が、前記退避位置に位置する前記主規制部や前記副規制部が入り込む凹部を備えて構成されている点を特徴とする。
すなわち、主規制部や副規制部を作用位置から下降させて退避位置に位置変更させることによって、主規制部や副規制部が送風式支持手段に備えられた凹部に入り込む。従って、切り換え搬送部に退避位置に位置する主規制部や副規制部の退避位置を確保する必要がなくなるので切り換え搬送部をコンパクトに構成することができる。
第5特徴構成は、前記ガラス基板を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記ガラス基板を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、前記上流側搬送部から受け取ったガラス基板の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて前記下流側搬送部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられ、
前記切り換え搬送部が、前記ガラス基板における前記主搬送方向と直交する横幅方向の前記下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して前記主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された主推進力付与部と、前記ガラス基板における前記副搬送方向と直交する前後幅方向の前記上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して前記副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された副推進力付与部とを備えて、前記主推進力付与部にて推進力が付与されて前記主搬送方向に搬送された前記ガラス基板を、前記副推進力付与部にて推進力を付与して前記副搬送方向に搬送するように前記ガラス基板の搬送方向を切り換えるように構成され、
前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部側の側面に接当して、前記横幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める主受け止め部と、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側の側面に接当して、前記前後幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める副受け止め部とが備えられ、
前記送風式支持手段が、前記ガラス基板を、前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端側よりも前記横幅方向の横幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる主搬送用姿勢と、前記ガラス基板を前記副推進力付与部にて推進力が付与される前後幅一端側よりも前記前後幅方向の前後幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる副搬送用姿勢とに姿勢変更可能に構成されている点を特徴とする。
また、ガラス基板を副搬送方向に搬送する際には、送風式支持手段を副搬送用姿勢として、ガラス基板を副推進力付与手段にて推進力が付与される前後幅一端側よりも前後幅方向の前後幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢で支持することで、ガラス基板は、ガラス基板の自重によって斜め下方に推進力が付与されてガラス基板の傾きに沿って前後斜め下方に移動しようとするが、そのガラス基板の前後斜め下方への移動を、副受け止め部がガラス基板の側面に接当することにより受け止めることができる。
すなわち、副推進力付与部が支持位置と退避位置とに昇降自在に構成されているため、副推進力付与部を退避位置に位置させておくことによって、主推進力付与手段にて推進力が付与されて主搬送方向に搬送されるガラス基板と副推進力付与部における副駆動部とが接触することがなくなり、ガラス基板の破損を回避することができる。そして、副推進力付与手段にてガラス基板を搬送する際には、副推進力付与部を支持位置まで上昇させることによって、副推進力付与部における副駆動部にてガラス基板の下面を接触支持しながらガラス基板を搬送することができる。
従って、副推進力付与手段と送風式支持手段との協同によってガラス基板を支持することによって、ガラス基板をより安定した状態で支持しながらガラス基板を副搬送方向に搬送することができ、且つ、ガラス基板を主搬送方向に搬送する際に、ガラス基板と副推進力付与部における副駆動部とが接触することを回避することができるので、ガラス基板の破損を回避しながら円滑に搬送することができる。
すなわち、主推進力付与部にてガラス基板に対して主搬送方向に推進力を付与し、副推進力付与手段にてガラス基板に対して副搬送方向に推進力を付与することによって、ガラス基板を上流側搬送部側から下流側搬送部側へ搬送する順方向に搬送することができ、また、主推進力付与部にてガラス基板に対して主搬送方向とは逆方向に推進力を付与し、副推進力付与手段にてガラス基板に対して副搬送方向とは逆方向に推進力を付与することによって、ガラス基板を下流側搬送部側から上流側搬送部側へ搬送する逆方向にも搬送することができ、搬送装置の使用勝手がよくなる。
また、主推進力付与部が支持位置と退避位置とに昇降自在に構成されているため、主推進力付与部を退避位置に位置させておくことによって、副推進力付与手段にて推進力が付与されて副搬送方向とは逆方向に搬送されるガラス基板と主推進力付与部における駆動部とが接触することがなくなり、ガラス基板を逆方向に搬送する場合でもガラス基板の破損を回避することができる。そして、主推進力付与手段にてガラス基板を搬送する際には、主推進力付与部を支持位置まで上昇させることによって、主推進力付与部における主駆動部にてガラス基板の下面を接触支持しながらガラス基板を搬送することができる。
従って、主推進力付与手段と送風式支持手段との協同によってガラス基板を支持することに
よってガラス基板をより安定した状態で支持することができて、ガラス基板を円滑に主搬送方向に搬送することができ、且つ、ガラス基板を主搬送方向とは逆方向に搬送する際に、ガラス基板と主推進力付与部における副駆動部とが接触することを回避することができる。
図1に示すように、搬送装置Hは、搬送物としてのガラス基板2を主搬送方向Xに搬送し、搬送途中においてガラス基板2の搬送方向を主搬送方向Xからこの主搬送方向Xと直交する副搬送方向Yに切り換えて、ガラス基板2を副搬送方向Yに搬送するように構成されている。
つまり、搬送装置Hは、複数の搬送ユニット1にて構成されてガラス基板2を主搬送方向Xに搬送する上流側搬送部1Aと、複数の搬送ユニット1にて構成されてガラス基板2を主搬送方向Xと直交するように交差する副搬送方向Yに搬送する下流側搬送部1Bと、上流側搬送部1Aから受け取ったガラス基板2の搬送方向を主搬送方向Xから副搬送方向Yに90°切り換えて下流側搬送部1Bに受け渡す切り換え搬送部としてのL型搬送ユニット1Lとを備えて構成されている。
図17に示すように、主規制ローラ47のそれぞれはローラ支持枠49の上端部に縦軸芯周りに回転自在に支持されており、そのローラ支持枠34がL型ユニット用枠体39に載置支持された電動式のモータ50にて上下方向に昇降移動させるように構成されている。従って、モータ50にてローラ支持体49を上下方向に昇降移動させることによって、主規制ローラ47が上下方向に位置調節され、昇降位置と退避位置とに昇降移動する。
予め、図15(イ)に示すように、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように副推進力付与部34Bbを退避位置に下降させ、ガラス基板2を安定した状態で主搬送方向Xに搬送するために主規制ローラ47を作用位置に上昇させ、ガラス基板2を主搬送方向Xに搬送する際に邪魔にならないように副規制ローラ48を退避位置に下降させておく。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における両側推進力付与部34Aにて、ガラス基板2の横幅方向の両端部の下面2aを主駆動ローラ45にて接触支持し、主駆動ローラ45が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が主搬送方向Xに搬送される。この両側推進力付与部34Aにて搬送される際には、ガラス基板2は横幅方向両側の主駆動ローラ45の主大径部45aによりガラス基板2の横幅方向へのずれが規制されながら搬送される。
その後、L型推進力付与手段34における片側推進力付与部34Bの主推進力付与部34Baにて、ガラス基板2の横幅一端部側の下面2aを主駆動ローラ45にて接触支持し、主駆動ローラ45が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が主搬送方向Xに搬送される。この主推進力付与部34Baにて搬送される際には、ガラス基板2は横幅一方側の主駆動ローラ45の主大径部45aと横幅他方側の主規制ローラ47との協働によりガラス基板2の横幅方向へのずれが規制されながら搬送される。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における片側推進力付与部34Bの副推進力付与部34Bbにて、ガラス基板2の前後幅一端部側の下面2aを副駆動ローラ46にて接触支持し、副駆動ローラ46が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が副搬送方向Yに搬送される。この副推進力付与部34Bbにて搬送される際には、ガラス基板2は前後幅一方側の副駆動ローラ46の副大径部46aと前後幅他方側の副規制ローラ48との協働によりガラス基板2の前後幅方向へのずれが規制されながら搬送される。
その後、L型推進力付与手段34における両側推進力付与部34Aにて、ガラス基板2の前後幅方向の両端部の下面2aを副駆動ローラ46にて接触支持し、副駆動ローラ46が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が副搬送方向Yに搬送される。この両側推進力付与部34Aにて搬送される際には、ガラス基板2は前後幅方向両側の副駆動ローラ46の副大径部46aによりガラス基板2の横幅方向へのずれが規制されながら搬送される。
上記第1実施の形態では、L型推進力付与手段を部分的に片側駆動式に構成したが、L型推進力付与手段の全体を片側駆動式に構成してもよい。尚、第1実施の形態と同様に構成されるものについては、第1実施の形態と同じ符号を付け、説明は省略する。
図20に示すように、L型搬送ユニット1Lにおける前記L型片側ケース体54は、前記L型ユニット用枠体39と、L型ユニット用枠体39におけるガラス基板2の搬送経路外側に沿って備えられたL型片側収納フレーム55と、L型ユニット用枠体39におけるガラス基板2の搬送経路内側に沿って備えられたL型ケース側壁56と、L型片側収納フレーム55の上端部からL型ケース側壁56の上端部にわたって備えたL型搬送カバー40とを備えて構成されている。
予め、図23(イ)に示すように、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように副推進力付与部34Bbを退避位置に下降させ、図23(ロ)に示すように、ガラス基板2を安定した状態で主搬送方向Xに搬送するためにL型送風式支持手段33を主搬送用姿勢に姿勢変更しておく。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における主推進力付与部34Baにて、ガラス基板2の横幅方向の両端部の下面2aを主駆動ローラ45にて接触支持し、主駆動ローラ45が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が主搬送方向Xに搬送される。この主推進力付与部34Baにて搬送される際には、ガラス基板2は横幅一方側への移動は主駆動ローラ45の主大径部45aにて規制され、ガラス基板2の横幅他端側への移動はガラス基板2の自重によって移動しにくい状態で搬送される。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における副推進力付与部34Bbにて、ガラス基板2の前後幅一端部側の下面2aを副駆動ローラ46にて接触支持し、副駆動ローラ46が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が副搬送方向Yに搬送される。この副推進力付与部34Bbにて搬送される際には、ガラス基板2は前後幅一方側への移動は副駆動ローラ46の副大径部46aにて規制され、前後幅他端側への移動はガラス基板2の自重によって移動しにくい状態で搬送される。
上記第1実施の形態や第2実施の形態では、主搬送方向に搬送されるガラス基板と副推進力付与部との接触を回避すべく副推進力付与部を退避位置に下降自在に構成したが、副推進力付与部を下降させずにガラス基板を上昇させるように構成してもよい。尚、搬送ユニットについては上記第2実施の形態と同様に構成されているので説明は省略し、L型搬送ユニットについても、第1実施の形態や第2実施の形態と同様に構成されるものについては、第1実施の形態や第2実施の形態と同じ符号を付け、説明は省略する。
片側枠体部分44における上流側搬送部1Aと対向する箇所に備えられた副片側枠体部分44bはL型ユニット39に対して昇降自在に構成されていない。
水平用支持枠19にて水平状態に支持されている。
予め、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように可変ファンフィルタユニット14aにおける可変送風ファン13aを高速回転速度とし、ガラス基板2を安定した状態で主搬送方向Xに搬送するためにL型送風式支持手段33を主搬送用姿勢に姿勢変更しておく。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における主推進力付与部34Baにて、ガラス基板2の横幅方向の両端部の下面2aを主駆動ローラ45にて接触支持し、主駆動ローラ45が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が主搬送方向Xに搬送される。この主推進力付与部34Baにて搬送される際には、ガラス基板2は横幅一方側への移動は主駆動ローラ45の主大径部45aにて規制され、ガラス基板2の横幅他端側への移動はガラス基板2の自重によって移動しにくい状態で搬送される。
主搬送方向Xにおける終端部付近においては、可変ファンフィルタ14aにてガラス基板2の下面2aに多量の清浄空気が供給されて、ガラス基板2の前後幅一端側となる搬送下手側端部が大きく持ち上げられる。よって、図24(ロ)に示すように、ガラス基板2の搬送下手側端部が大きく持ち上げられることにより、ガラス基板2と副推進力付与手段34Bbとの接当を回避しながら、副推進力付与部34Bbの副駆動ローラ46上にガラス基板2の前後幅一端部側が位置するまでガラス基板2を主搬送方向に搬送することができる。
そして、L型送風式支持手段33にて供給した清浄空気にてガラス基板2の下面2aの略全域を支持し、L型推進力付与手段34における副推進力付与部34Bbにて、ガラス基板2の前後幅一端部側の下面2aを副駆動ローラ46にて接触支持し、副駆動ローラ46が電動モータ25にて駆動回転されることによって、ガラス基板2が副搬送方向Yに搬送される。この副推進力付与部34Bbにて搬送される際には、ガラス基板2は前後幅一方側への移動は副駆動ローラ46の副大径部46aにて規制され、前後幅他端側への移動はガラス基板2の自重によって移動しにくい状態で搬送される。
(1) 上記第1〜第3実施の形態では、ガラス基板2を上流側搬送部1Aの上手側から下流側搬送部1Bの下手側への順方向にのみ搬送するように構成したが、ガラス基板2を下流側搬送部1Bの下手側から上流側搬送部1Aの上手側への逆方向にも搬送するように構成してもよい。
そして、ガラス基板2が主搬送方向終端まで搬送されると、図27(ロ)に示すように、主駆動ローラ45にてガラス基板2の横幅一端側の下面2aを接触支持するように主推進力付与部34Baを支持位置に上昇させ、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように副推進力付与部34Bbを退避位置に下降させた状態でガラス基板2を主搬送方向Xの逆方向に搬送する搬送する。
そして、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接当しないように、3つの可変ファンフィルタユニット14aのうちの副搬送方向Yに並ぶ2つの可変ファンフィルタユニット14aにおける可変送風ファン13aを高速回転速度とし、主推進力付与部34Baの主駆動ローラ45にてガラス基板2の横幅一端側に対して十分な推進力を付与させるために残る1つのファンフィルタユニット14aにおける可変送風ファン13aを等速回転速度として、ガラス基板2を主搬送方向Xの逆方向に搬送する。
つまり、搬送方向の正方向にのみガラス基板を搬送する場合でも、搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に搬送方向を切り換えて搬送する際に、主推進力付与部がガラス基板の下面に接触しない状態とすることができ、副搬送方向への搬送を円滑に開始することができる。
尚、昇降片側枠体部分44bとその両側に位置する枠体部分との間には、前記主搬送用駆動ローラ45が設けられるように隙間が形成されている。
そして、T型搬送ユニットにて矢印eに示すように搬送する場合では、ガラス基板2と副推進力付与部34Bbとが接触せずにガラス基板2が副推進力付与部34Bbを超えて搬送できるように副推進力付与部34Bbを退避位置に下降させておき、ガラス基板2を安定した状態で主搬送方向Xに搬送するために主規制ローラ47を作用位置に上昇させ、ガラス基板2を主搬送方向Xに搬送する際に邪魔にならないように副規制ローラ48を退避位置に下降させておく。
尚、十型搬送ユニット1Gを、第2実施の形態のように十型搬送ユニット1Gの全体を片側駆動式に構成してもよい。
1B 下流側搬送部
1L 切り換え搬送部
2 ガラス基板
3 送風式支持手段
4 推進力付与手段
12 除塵フィルタ
13 送風ファン(送風手段)
14 ファンフィルタユニット(送風ユニット)
33 L型送風式支持手段(送風式支持手段)
33a 凹部
34 L型推進力付与手段(推進力付与手段)
34Ba 主推進力付与部
34Bb 副推進力付与部
45 主駆動ローラ(主駆動部)
45a 主大径部(主受け止め部)
46 副駆動ローラ(副駆動部)
46a 副大径部(副受け止め部)
47 主規制部(主規制ローラ)
48 副規制部(副規制ローラ)
X 主搬送方向
Y 副搬送方向
Claims (8)
- ガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給して、前記ガラス基板を水平姿勢又は略水平姿勢で非接触状態に支持する送風式支持手段と、その送風式支持手段にて支持される前記ガラス基板に対して搬送方向での推進力を付与する推進力付与手段とが備えられている搬送装置であって、
前記ガラス基板を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記ガラス基板を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、前記上流側搬送部から受け取ったガラス基板の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて前記下流側搬送部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられ、
前記切り換え搬送部が、前記ガラス基板における前記主搬送方向と直交する横幅方向の前記下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して前記主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された主推進力付与部と、前記ガラス基板における前記副搬送方向と直交する前後幅方向の前記上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して前記副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された副推進力付与部とを備えて、前記主推進力付与部にて推進力が付与されて前記主搬送方向に搬送された前記ガラス基板を、前記副推進力付与部にて推進力を付与して前記副搬送方向に搬送するように前記ガラス基板の搬送方向を切り換えるように構成され、
前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部とは反対側の横幅他端部側の側面に接当して、前記ガラス基板の前記横幅方向への移動を規制する主規制部と、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側とは反対側の前後他端部側の側面に接当して、前記ガラス基板の前後幅方向への移動を規制する副規制部とが備えられ、
前記主規制部が、前記副搬送方向に搬送される前記ガラス基板の搬送経路に位置して、前記横幅他端部側の側面に接当する作用位置と、前記副搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成され、
前記副規制部が、前記主搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路に位置して、前記前後幅他端部側の側面に接当する作用位置と、前記主搬送方向に搬送されるガラス基板の搬送経路から退避した退避位置とに位置変更自在に構成され、
前記主推進力付与部が、前記ガラス基板の下面の前記横幅一端部を接触支持して推進力を付与する主駆動ローラを備えて構成され、前記主駆動ローラには、前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部側の側面に接当して、前記横幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める主大径部が形成され、
前記副推進力付与部が、前記ガラス基板の下面の前記前後幅一端部に接触支持して推進力を付与する副駆動ローラを備えて構成され、前記副駆動ローラには、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側の側面に接当して、前記前後幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める副大径部が形成されている搬送装置。 - 前記副推進力付与部が、前記ガラス基板を前記副駆動ローラにて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記副駆動ローラとの接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている請求項1記載の搬送装置。
- 前記切り換え搬送部が、前記主推進力付与部にて前記ガラス基板に対して主搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能で、前記副推進力付与部にて前記ガラス基板に対して副搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能に構成され、前記下流側搬送部から受け取った前記ガラス基板の搬送方向を副搬送方向から主搬送方向に切り換えて前記上流側搬送部に受け渡すようにも構成され、
前記主推進力付与部が、前記ガラス基板を前記主駆動ローラにて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記主駆動ローラとの接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている請求項2記載の搬送装置。 - 前記主規制部及び前記副規制部が、前記作用位置から下降することにより前記退避位置に位置変更するように構成され、
前記送風式支持手段が、前記退避位置に位置する前記主規制部や前記副規制部が入り込む凹部を備えて構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。 - ガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給して、前記ガラス基板を略水平姿勢で非接触状態に支持する送風式支持手段と、その送風式支持手段にて支持される前記ガラス基板に対して搬送方向での推進力を付与する推進力付与手段とが備えられている搬送装置であって、
前記ガラス基板を主搬送方向に搬送する上流側搬送部と、前記ガラス基板を前記主搬送方向と交差する副搬送方向に搬送する下流側搬送部と、前記上流側搬送部から受け取ったガラス基板の搬送方向を主搬送方向から副搬送方向に切り換えて前記下流側搬送部に受け渡す切り換え搬送部とが備えられ、
前記切り換え搬送部が、前記ガラス基板における前記主搬送方向と直交する横幅方向の前記下流側搬送部から離れる側の横幅一端部に対して前記主搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された主推進力付与部と、前記ガラス基板における前記副搬送方向と直交する前後幅方向の前記上流側搬送部から離れる側の前後幅一端部に対して前記副搬送方向での推進力を付与する片側駆動式に構成された副推進力付与部とを備えて、前記主推進力付与部にて推進力が付与されて前記主搬送方向に搬送された前記ガラス基板を、前記副推進力付与部にて推進力を付与して前記副搬送方向に搬送するように前記ガラス基板の搬送方向を切り換えるように構成され、
前記ガラス基板における前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端部側の側面に接当して、前記横幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める主受け止め部と、前記ガラス基板における前記副推進力付与部にて推進力が付与される前記前後幅一端部側の側面に接当して、前記前後幅方向に移動する前記ガラス基板を受け止める副受け止め部とが備えられ、
前記送風式支持手段が、前記ガラス基板を、前記主推進力付与部にて推進力が付与される前記横幅一端側よりも前記横幅方向の横幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる主搬送用姿勢と、前記ガラス基板を前記副推進力付与部にて推進力が付与される前後幅一端側よりも前記前後幅方向の前後幅他端側が上方に位置するように傾けた姿勢となる副搬送用姿勢とに姿勢変更可能に構成されている搬送装置。 - 前記副推進力付与部が、前記ガラス基板の下面を接触支持して推進力を付与する接触式の副駆動部を備えて構成され、且つ、前記ガラス基板を前記副駆動部にて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記副駆動部との接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている請求項5記載の搬送装置。
- 前記切り換え搬送部が、前記主推進力付与部にて前記ガラス基板に対して主搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能で、前記副推進力付与部にて前記ガラス基板に対して副搬送方向とは逆方向に推進力を付与可能に構成され、前記下流側搬送部から受け取った前記ガラス基板の搬送方向を副搬送方向から主搬送方向に切り換えて前記上流側搬送部に受け渡すようにも構成され、
前記主推進力付与部が、前記ガラス基板の下面を接触支持して推進力を付与する接触式の主駆動部を備えて構成され、且つ、前記ガラス基板を前記主駆動部にて接触支持する支持位置と、前記ガラス基板と前記主駆動部との接触を回避すべく下方に退避した退避位置とに昇降自在に構成されている請求項6記載の搬送装置。 - 前記送風式支持手段が、塵埃を除去する除塵フィルタと、その除塵フィルタを通して前記ガラス基板の下面に向けて清浄空気を供給する送風手段とを一体的に組み付けた送風ユニットを、前記主搬送方向及び前記副搬送方向に並べて構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の搬送装置。
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