JP4129601B2 - クロマン誘導体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、徐脈活性を有するクロマン誘導体に関するものであり、ヒトを含む哺乳動物に対する心不全治療の治療に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
特開昭51−1477号公報、特開昭56−57785号公報、特開昭56−57786号公報、欧州特許157843号公開公報には、ベンゾピラン誘導体が高血圧症の治療に用いられることを報告している。特開平5−1059号公報には、ベンゾピラン誘導体が消化性潰瘍の治療に用いられることを報告している。しかし、いずれの場合も心不全病態を治療しうる可能性については言及していない。
心臓の機能不全状態である心不全は、心臓収縮力の低下に基づく疾患であり、その治療には、心筋収縮力を増加させる薬剤が臨床上使用されている。しかし、これらの薬剤には、心拍数増加作用に基づく心筋エネルギー過剰消費が問題であるとされ、長期投与の際の生命予後改善効果に課題があると言われている。したがって、心拍数を減少させることにより心筋エネルギー消費の負担を軽減させる薬剤の開発が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、クロマン誘導体を鋭意探索した結果、心拍数を減少させる式(I)で表される化合物に強い徐脈作用があり、心不全治療薬として有用であることを見いだし、本発明を完成した。
【0004】
本発明は、式(I)
【0005】
【化4】
【0006】
〔式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基{該アルキル基は、ハロゲン原子、カルボキシル基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルコキシカルボニル基、水酸基、ホルミル基、シアノ基又はニトロ基により任意に置換されていてもよい。}、C1-6アルコキシ基{該アルコキシ基は、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2-6アルコキシカルボニル基、水酸基、フェニル基(該フェニル基は、R2(R2は、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アルキル基又はC1-4アルコキシ基を意味する)により任意に置換されていてもよい)、ホルミル基、シアノ基又はニトロ基により任意に置換されていてもよい。}、C3-6シクロアルキル基{該シクロアルキル基は、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2-6アルコキシカルボニル基、水酸基、C1-6アルコキシ基、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)、ホルミル基、シアノ基又はニトロ基により任意に置換されていてもよい。}、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、カルボキシル基、水酸基、ホルムアミド基、シアナミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基{該アルキルアミノ基及びジC1-6アルキルアミノ基は、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2-6アルコキシカルボニル基、水酸基、ホルミル基、シアノ基又はニトロ基により任意に置換されていてもよい。}、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、C1-6アルキルカルボニルオキシ基、C1-6アルキルウレア基、C1-6アルキルチオウレア基、アリールC1-6アルキルアミノ基、ジ(アリールC1-6アルキル)アミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アリールC1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールC1-6アルキルアミノカルボニル基、ジ(アリールC1-6アルキル)アミノカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールC1-6アルキルカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールC1-6アルキルオキシカルボニル基、アリールカルボニルオキシ基、アリールC1-6アルキルカルボニルオキシ基、アリールウレア基、アリールC1-6アルキルウレア基、アリールチオウレア基又はアリールC1-6アルキルチオウレア基{該アリールC1-6アルキルアミノ基、ジ(アリールC1-6アルキル)アミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アリールC1-6アルキルスルホニルアミノ基、アリールC1-6アルキルアミノカルボニル基、ジ(アリールC1-6アルキル)アミノカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールC1-6アルキルカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールC1-6アルキルオキシカルボニル基、アリールカルボニルオキシ基、アリールC1-6アルキルカルボニルオキシ基、アリールウレア基、アリールC1-6アルキルウレア基、アリールチオウレア基及びアリールC1-6アルキルチオウレア基は、何れもR19(R19は、ハロゲン原子、カルボキシル基、C2-6アルコキシカルボニル基、水酸基、C1-6アルコキシ基、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)、ホルミル基、シアノ基又はニトロ基を意味する)により任意に置換されていてもよい}を意味する。
R3及びR4は、それぞれ独立して水素原子若しくはC1-6アルキル基{該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基又は水酸基により任意に置換されていてもよい。}を意味するか又はR3とR4が一緒になってそれらが結合している炭素原子と共にC3-6シクロアルキル基を意味する。
R5は、水酸基若しくはC1-6アルキルカルボニルオキシ基を意味するか又はR6と一緒になって結合を意味する。
R6は、水素原子を意味するか又はR5と一緒になって結合を意味する。
R7及びR8は、それぞれ独立して水素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、{該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基及びシクロアルキル基は、何れもR19により任意に置換されていてもよい}、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)、C(= Y1)Z1R10又はC(= Y1)R10{Y1は、酸素原子、イオウ原子又は、NR11(R11は水素原子、シアノ基、ニトロ基、C1-6アルキル基又はC1-6アルコキシ基を意味する)を意味し、Z1は、酸素原子、イオウ原子又はNR13(R13は、R10と同じ意味を表す)を意味し、R10は、水素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基(該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基及びシクロアルキル基は、何れもR19により任意に置換されていてもよい)、又は、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)を意味する}を意味するか、
R7とR8が一緒になって、1,4−ブチレン又は1,5−ペンチレン{該ブチレン及びペンチレンは、それぞれC1-4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アルコキシ基又はC1-6アルキルカルボニルオキシ基によって任意に置換されていてもよい}を意味するか、
R7とR8が一緒になって、(CH2)lX1(CH2)p(lとpは、それぞれ1、2又は3を意味するが、その合計は3、4又は5となる。X1は、酸素原子、硫黄原子、NR14(R14は、水素原子、C1-4アルキル基又はフェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)を意味する)を意味する)を意味するか、
R7とR8が一緒になって、(CH2)qZ1C(=Y1)若しくは(CH2)qC(=Y1)(qは、2、3又は4を意味し、Z1、Y1は、前述と同様の意味である)を意味するか、
又は、R7とR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にR15(R15は、R10と同じ意味を表す)により任意に置換されていてもよいピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基又は1,2,3,4−テトラゾリル基を意味する。
nは、0〜4の整数を意味する。
Xは、C=O、CH2、SO2又はNR16(R16は、R14と同じ意味を表す)を意味する。Yは、XがC=O、CH2又はSO2のとき、NR17(R17は、R14と同じ意味を表す)を意味し、XがNR16のとき、C=Oを意味する。
Zは、存在しないか又はCH2若しくはNR18(R18は、R14と同じ意味を表す)を意味する。
Wは、
【0007】
【化5】
【0008】
(式中、R9は、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子又はC1-6アルコキシ基で置換されていてもよい)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、アミノスルホニル基、C1-6アルキルスルホニル基、カルボキシル基又はアリールカルボニル基を意味する。
mは、1〜3の整数を意味する。
R12は、C1-4アルキル基を意味する)を表す〕により表されるクロマン誘導体又はその塩に関する。
【0009】
本発明化合物は、強い心拍数減少作用を有し、心機能の改善に有効であり、心不全治療薬として用いることができる。
【0010】
次に、本発明化合物(I)の各置換基を具体的に説明する。
なお、本明細書中「n」はノルマルを「i」はイソを、「s」はセカンダリーを、「t」はターシャリーを「c」はシクロを、「o」はオルトを、「m」はメタを、「p」はパラを意味する。
【0011】
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。好ましくは、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子が挙げられる。
【0012】
C1-6アルキル基としては、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、1-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチル、i-ペンチル、ネオペンチル、2,2-ジメチルプロピル、1-ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシル、1-メチル-n-ペンチル、1,1,2-トリメチル-n-プロピル、1,2,2-トリメチル-n-プロピル、3,3-ジメチル-n-ブチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、シアノメチル及びヒドロキシメチル等が挙げられる。
好ましくは、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル及びn-ブチルが挙げられる。
【0013】
C1-6アルコキシ基としては、メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、1-ペンチルオキシ、2-ペンチルオキシ、3-ペンチルオキシ、i-ペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、2,2-ジメチルプロポキシ、1-ヘキシルオキシ、2-ヘキシルオキシ、3-ヘキシルオキシ、1-メチル-n-ペンチルオキシ、1,1,2-トリメチル-n-プロポキシ、1,2,2-トリメチル-n-プロポキシ及び3,3-ジメチル-n-ブトキシ等が挙げられる。
好ましくは、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ及びi-プロポキシが挙げられる。
【0014】
アリール基としては、フェニル、ビフェニリル、ナフチル、アントリル及びフェナントリル等が挙げられる。
好ましくは、フェニル、ビフェニリル及びナフチルが挙げられる。
【0015】
C3-6シクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチル等が挙げられる。
好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
【0016】
C1-6アルキルアミノ基としては、メチルアミノ、エチルアミノ、n-プロピルアミノ、i-プロピルアミノ、c-プロピルアミノ、n-ブチルアミノ、i-ブチルアミノ、s-ブチルアミノ、t-ブチルアミノ、c-ブチルアミノ、1-ペンチルアミノ、2-ペンチルアミノ、3-ペンチルアミノ、i-ペンチルアミノ、ネオペンチルアミノ、t-ペンチルアミノ、c-ペンチルアミノ、1-ヘキシルアミノ、2-ヘキシルアミノ、3-ヘキシルアミノ、c-ヘキシルアミノ、1-メチル-n-ペンチルアミノ、1,1,2-トリメチル-n-プロピルアミノ、1,2,2-トリメチル-n-プロピルアミノ及び3,3-ジメチル-n-ブチルアミノ等が挙げられる。
好ましくは、メチルアミノ、エチルアミノ、n-プロピルアミノ、i-プロピルアミノ及びn-ブチルアミノが挙げられる。
【0017】
ジC1-6アルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ-n-プロピルアミノ、ジ-i-プロピルアミノ、ジ-c-プロピルアミノ、ジ-n-ブチルアミノ、ジ-i-ブチルアミノ、ジ-s-ブチルアミノ、ジ-t-ブチルアミノ、ジ-c-ブチルアミノ、ジ-1-ペンチルアミノ、ジ-2-ペンチルアミノ、ジ-3-ペンチルアミノ、ジ-i-ペンチルアミノ、ジ-ネオペンチルアミノ、ジ-t-ペンチルアミノ、ジ-c-ペンチルアミノ、ジ-1-ヘキシルアミノ、ジ-2-ヘキシルアミノ、ジ-3-ヘキシルアミノ、ジ-c-ヘキシルアミノ、ジ-(1-メチル-n-ペンチル)アミノ、ジ-(1,1,2-トリメチル-n-プロピル)アミノ、ジ-(1,2,2-トリメチル-n-プロピル)アミノ、ジ-(3,3-ジメチル-n-ブチル)アミノ、メチル(エチル)アミノ、メチル(n-プロピル)アミノ、メチル(i-プロピル)アミノ、メチル(c-プロピル)アミノ、メチル(n-ブチル)アミノ、メチル(i-ブチル)アミノ、メチル(s-ブチル)アミノ、メチル(t-ブチル)アミノ、メチル(c-ブチル)アミノ、エチル(n-プロピル)アミノ、エチル(i-プロピル)アミノ、エチル(c-プロピル)アミノ、エチル(n-ブチル)アミノ、エチル(i-ブチル)アミノ、エチル(s-ブチル)アミノ、エチル(t-ブチル)アミノ、エチル(c-ブチル)アミノ、n-プロピル(i-プロピル)アミノ、n-プロピル(c-プロピル)アミノ、n-プロピル(n-ブチル)アミノ、n-プロピル(i-ブチル)アミノ、n-プロピル(s-ブチル)アミノ、n-プロピル(t-ブチル)アミノ、n-プロピル(c-ブチル)アミノ、i-プロピル(c-プロピル)アミノ、i-プロピル(n-ブチル)アミノ、i-プロピル(i-ブチル)アミノ、i-プロピル(s-ブチル)アミノ、i-プロピル(t-ブチル)アミノ、i-プロピル(c-ブチル)アミノ、c-プロピル(n-ブチル)アミノ、c-プロピル(i-ブチル)アミノ、c-プロピル(s-ブチル)アミノ、c-プロピル(t-ブチル)アミノ、c-プロピル(c-ブチル)アミノ、n-ブチル(i-ブチル)アミノ、n-ブチル(s-ブチル)アミノ、n-ブチル(t-ブチル)アミノ、n-ブチル(c-ブチル)アミノ、i-ブチル(s-ブチル)アミノ、i-ブチル(t-ブチル)アミノ、i-ブチル(c-ブチル)アミノ、s-ブチル(t-ブチル)アミノ、s-ブチル(c-ブチル)アミノ及びt-ブチル(c-ブチル)アミノ等が挙げられる。
好ましくは、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ-n-プロピルアミノ、ジ-i-プロピルアミノ及びジ-n-ブチルアミノが挙げられる。
【0018】
アリールC1-6アルキルアミノ基としては、ベンジルアミノ、o-メチルベンジルアミノ、m-メチルベンジルアミノ、p-メチルベンジルアミノ、o-クロルベンジルアミノ、m-クロルベンジルアミノ、p-クロルベンジルアミノ、o-フルオロベンジルアミノ、p-フルオロベンジルアミノ、o-メトキシベンジルアミノ、p-メトキシベンジルアミノ、p-ニトロベンジルアミノ、p-シアノベンジルアミノ、フェネチルアミノ、o-メチルフェネチルアミノ、m-メチルフェネチルアミノ、p-メチルフェネチルアミノ、o-クロルフェネチルアミノ、m -クロルフェネチルアミノ、p-クロルフェネチルアミノ、o-フルオロフェネチルアミノ、p-フルオロフェネチルアミノ、o-メトキシフェネチルアミノ、p-メトキシフェネチルアミノ、p-ニトロフェネチルアミノ、p-シアノフェネチルアミノ、フェニルプロピルアミノ、フェニルブチルアミノ、フェニルペンチルアミノ、フェニルヘキシルアミノ、ナフチルアミノ、ビフェニリルアミノ、アントリルアミノ及びフェナントリルアミノが挙げられる。
好ましくは、ベンジルアミノ、p-メチルベンジルアミノ、フェネチルアミノp-メトキシフェネチルアミノ及びフェニルプロピルアミノが挙げられる。
【0019】
C1-6アルキルカルボニルアミノ基としては、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n-プロピルカルボニルアミノ、i-プロピルカルボニルアミノ、n-ブチルカルボニルアミノ、i-ブチルカルボニルアミノ、s-ブチルカルボニルアミノ、t-ブチルカルボニルアミノ、1-ペンチルカルボニルアミノ、2-ペンチルカルボニルアミノ、3-ペンチルカルボニルアミノ、i-ペンチルカルボニルアミノ、ネオペンチルカルボニルアミノ、t-ペンチルカルボニルアミノ、1-ヘキシルカルボニルアミノ、2-ヘキシルカルボニルアミノ及び3-ヘキシルカルボニルアミノ等が挙げられる。
好ましくは、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n-プロピルカルボニルアミノ、i-プロピルカルボニルアミノ及びn-ブチルカルボニルアミノが挙げられる。
【0020】
アリールカルボニルアミノ基としては、ベンゾイルアミノ、1-ナフチルカルボニルアミノ、2-ナフチルカルボニルアミノ、o-メチルベンゾイルアミノ、m-メチルベンゾイルアミノ、p-メチルベンゾイルアミノ、o-クロルベンゾイルアミノ、p-クロルベンゾイルアミノ、o-フルオロベンゾイルアミノ、p-フルオロベンゾイルアミノ、o-メトキシベンゾイルアミノ、p-メトキシベンゾイルアミノ、p-ニトロベンゾイルアミノ、p-シアノベンゾイルアミノ及びp-フェニルベンゾイルアミノ等が挙げられる。
好ましくはベンゾイルアミノ及びp-フルオロベンゾイルアミノが挙げられる。
【0021】
アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基としてはフェニルアセチルアミノ、o-メチルフェニルアセチルアミノ、m-メチルフェニルアセチルアミノ、p-メチルフェニルアセチルアミノ、o-クロルフェニルアセチルアミノ、p-クロルフェニルアセチルアミノ、p-フルオロフェニルアセチルアミノ、o-メトキシフェニルアセチルアミノ、p-メトキシフェニルアセチルアミノ、p-ニトロフェニルアセチルアミノ、p-シアノフェニルアセチルアミノ、2-フェニルエチルカルボニルアミノ、3-フェニルプロピルカルボニルアミノ、4-フェニルブチルカルボニルアミノ、5-フェニルペンチルカルボニルアミノ及び6-フェニルヘキシルカルボニルアミノが挙げられる。
好ましくは、フェニルアセチルアミノ及び2-フェニルエチルカルボニルアミノが挙げられる。
【0022】
C1-6アルキルスルホニルアミノ基としては、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n-プロピルスルホニルアミノ、i-プロピルスルホニルアミノ、n-ブチルスルホニルアミノ、i-ブチルスルホニルアミノ、s-ブチルスルホニルアミノ、t-ブチルスルホニルアミノ、1-ペンチルスルホニルアミノ、2-ペンチルスルホニルアミノ、3-ペンチルスルホニルアミノ、i-ペンチルスルホニルアミノ、ネオペンチルスルホニルアミノ、t-ペンチルスルホニルアミノ、1-ヘキシルスルホニルアミノ、2-ヘキシルスルホニルアミノ及び3-ヘキシルスルホニルアミノ等が挙げられる。
好ましくは、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n-プロピルスルホニルアミノ、i-プロピルスルホニルアミノ及びn-ブチルスルホニルアミノが挙げられる。
【0023】
アリールスルホニルアミノ基としては、ベンゼンスルホニルアミノ及びp-トルエンスルホニルアミノが挙げられる。
【0024】
C1-6アルキルアミノカルボニル基としては、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n-プロピルアミノカルボニル、i-プロピルアミノカルボニル、n-ブチルアミノカルボニル、i-ブチルアミノカルボニル、s-ブチルアミノカルボニル、t-ブチルアミノカルボニル、1-ペンチルアミノカルボニル、2-ペンチルアミノカルボニル、3-ペンチルアミノカルボニル、i-ペンチルアミノカルボニル、ネオペンチルアミノカルボニル、t-ペンチルアミノカルボニル、1-ヘキシルアミノカルボニル、2-ヘキシルアミノカルボニル及び3-ヘキシルアミノカルボニル等が挙げられる。
好ましくは、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n-プロピルアミノカルボニル、i-プロピルアミノカルボニル及びn-ブチルアミノカルボニルが挙げられる。
【0025】
ジC1-6アルキルアミノカルボニル基としては、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ-n-プロピルアミノカルボニル、ジ-i-プロピルアミノカルボニル、ジ-c-プロピルアミノカルボニル、ジ-n-ブチルアミノカルボニル、ジ-i-ブチルアミノカルボニル、ジ-s-ブチルアミノカルボニル、ジ-t-ブチルアミノカルボニル、ジ-c-ブチルアミノカルボニル、ジ-1-ペンチルアミノカルボニル、ジ-2-ペンチルアミノカルボニル、ジ-3-ペンチルアミノカルボニル、ジ-i-ペンチルアミノカルボニル、ジ-ネオペンチルアミノカルボニル、ジ-t-ペンチルアミノカルボニル、ジ-c-ペンチルアミノカルボニル、ジ-1-ヘキシルアミノカルボニル、ジ-2-ヘキシルアミノカルボニル及びジ-3-ヘキシルアミノカルボニル等が挙げられる。
好ましくは、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ-n-プロピルアミノカルボニル、ジ-i-プロピルアミノカルボニル、ジ-c-プロピルアミノカルボニル及びジ-n-ブチルアミノカルボニルが挙げられる。
【0026】
アリールC1-6アルキルアミノカルボニル基としては、ベンジルアミノカルボニル、o-メチルベンジルアミノカルボニル、m-メチルベンジルアミノカルボニル、p-メチルベンジルアミノカルボニル、o-クロルベンジルアミノカルボニル、p-クロルベンジルアミノカルボニル、o-フルオロベンジルアミノカルボニル、p-フルオロベンジルアミノカルボニル、o-メトキシベンジルアミノカルボニル、p-メトキシベンジルアミノカルボニル、p-ニトロベンジルアミノカルボニル、p-シアノベンジルアミノカルボニル、フェネチルアミノカルボニル、フェネチルアミノカルボニル、p-メチルフェネチルアミノカルボニル、p-クロルフェネチルアミノカルボニル、p-シアノフェネチルアミノカルボニル、フェネチルアミノカルボニル、3-フェニルプロピルアミノカルボニル、4-フェニルブチルアミノカルボニル、5-フェニルペンチルアミノカルボニル及び6-フェニルヘキシルアミノカルボニルが挙げられる。
好ましくは、ベンジルアミノカルボニル、p-メチルベンジルアミノカルボニル、p-クロルベンジルアミノカルボニル、p-フルオロベンジルアミノカルボニル及びフェネチルアミノカルボニルが挙げられる。
【0027】
C1-6アルキルカルボニル基としては、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n-プロピルカルボニル、i-プロピルカルボニル、n-ブチルカルボニル、i-ブチルカルボニル、s-ブチルカルボニル、t-ブチルカルボニル、1-ペンチルカルボニル、2-ペンチルカルボニル、3-ペンチルカルボニル、i-ペンチルカルボニル、ネオペンチルカルボニル、t-ペンチルカルボニル、1-ヘキシルカルボニル、2-ヘキシルカルボニル及び3-ヘキシルカルボニルが挙げられる。
好ましくは、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n-プロピルカルボニル、i-プロピルカルボニル及びn-ブチルカルボニルが挙げられる。
【0028】
アリールカルボニル基としては、ベンゾイル、p-メチルベンゾイル、p-t-ブチルベンゾイル、p-メトキシベンゾイル、p-クロルベンゾイル、p-ニトロベンゾイル及びp-シアノベンゾイルが挙げられる。
好ましくは、ベンゾイル、p-ニトロベンゾイル及びp-シアノベンゾイルが挙げられる。
【0029】
アリールC1-6アルキルカルボニル基としては、フェニルアセチル、p-メチルフェニルアセチル、p-t-ブチルフェニルアセチル、p-メトキシフェニルアセチル、p-クロルフェニルアセチル、p-ニトロフェニルアセチル、p-シアノフェニルアセチル、フェネチルカルボニル、3-フェニルプロピル、4-フェニルブチル、5-フェニルペンチル及び6-フェニルヘキシルが挙げられる。
好ましくはフェニルアセチル及びフェネチルカルボニルが挙げられる。
【0030】
C1-6アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n-プロポキシカルボニル、i-プロポキシカルボニル、n-ブトキシカルボニル、i-ブトキシカルボニル、s-ブトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、1-ペンチルオキシカルボニル、2-ペンチルオキシカルボニル、3-ペンチルオキシカルボニル、i-ペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル、t-ペンチルオキシカルボニル、1-ヘキシルオキシカルボニル、2-ヘキシルオキシカルボニル及び3-ヘキシルオキシカルボニル等が挙げられる。
好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n-プロポキシカルボニル、i-プロポキシカルボニル、n-ブトキシカルボニル、i-ブトキシカルボニル、s-ブトキシカルボニル及びt-ブトキシカルボニルが挙げられる。
【0031】
アリールオキシカルボニル基としては、フェノキシカルボニル、o-メチルフェノキシカルボニル、p-メチルフェノキシカルボニル、p-クロルフェノキシカルボニル、p-フルオロフェノキシカルボニル、p-メトキシフェノキシカルボニル、p-ニトロフェノキシカルボニル、p-シアノフェノキシカルボニル、1−ナフトキシカルボニル及び2−ナフトキシカルボニルが挙げられる。
【0032】
アリールC1-6アルキルオキシカルボニル基としては、ベンジルオキシカルボニル、o-メチルベンジルオキシカルボニル、p-メチルベンジルオキシカルボニル、p-クロルベンジルオキシカルボニル、p-フルオロベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジルオキシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニル、p-シアノベンジルオキシカルボニル、1−ナフトキシメチルカルボニル、2−ナフトキシメチルカルボニル及びピリジルメチルオキシカルボニルが挙げられる。
【0033】
C1-6アルキルカルボニルオキシ基としては、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、n-プロピルカルボニルオキシ、i-プロピルカルボニルオキシ、n-ブチルカルボニルオキシ、i-ブチルカルボニルオキシ、s-ブチルカルボニルオキシ、t-ブチルカルボニルオキシ、1-ペンチルカルボニルオキシ、2-ペンチルカルボニルオキシ、3-ペンチルカルボニルオキシ、i-ペンチルカルボニルオキシ、ネオペンチルカルボニルオキシ、t-ペンチルカルボニルオキシ、1-ヘキシルカルボニルオキシ、2-ヘキシルカルボニルオキシ、3-ヘキシルカルボニルオキシ、1-メチル-n-ペンチルカルボニルオキシ、1,1,2-トリメチル-n-プロピルカルボニルオキシ、1,2,2-トリメチル-n-プロピルカルボニルオキシ及び3,3-ジメチル-n-ブチルカルボニルオキシ等が挙げられる。
好ましくは、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、n-プロピルカルボニルオキシ、i-プロピルカルボニルオキシ、n-ブチルカルボニルオキシ及びt-ブチルカルボニルオキシが挙げられる。
【0034】
アリールカルボニルオキシ基としては、ベンゾイルオキシ、o-メチルベンゾイルオキシ、p-メチルベンゾイルオキシ、p-クロルベンゾイルオキシ、p-フルオロベンゾイルオキシ、p-メトキシベンゾイルオキシ、p-ニトロベンゾイルオキシ、p-シアノベンゾイルオキシ、1-ナフチルカルボニルオキシ及び2-ナフチルカルボニルオキシが挙げられる。
【0035】
アリールC1-6アルキルカルボニルオキシ基としては、ベンジルカルボニルオキシ、o-メチルベンジルカルボニルオキシ、p-メチルベンジルカルボニルオキシ、p-クロルベンジルカルボニルオキシ、p-フルオロベンジルカルボニルオキシ、p-メトキシベンジルカルボニルオキシ、p-ニトロベンジルカルボニルオキシ、p-シアノベンジルカルボニルオキシ、1-ナフトキシメチルカルボニルオキシ、2-ナフトキシメチルカルボニルオキシ及びピリジルメチルオキシカルボニルオキシが挙げられる。
【0036】
C1-6アルキルウレア基としては、メチルウレア、エチルウレア、n-プロピルウレア、i-プロピルウレア、n-ブチルウレア、i-ブチルウレア、s-ブチルウレア、t-ブチルウレア、1-ペンチルウレア、2-ペンチルウレア、3-ペンチルウレア、i-ペンチルウレア、ネオペンチルウレア、t-ペンチルウレア、1-ヘキシルウレア、2-ヘキシルウレア、3-ヘキシルウレア、1-メチル-n-ペンチルウレア、1,1,2-トリメチル-n-プロピルウレア、1,2,2-トリメチル-n-プロピルウレア及び3,3-ジメチル-n-ブチルウレア等が挙げられる。
【0037】
アリールウレア基としては、
フェニルウレア、o-メチルフェニルウレア、p-メチルフェニルウレア、p-クロルフェニルウレア、p-フルオロフェニルウレア、p-メトキシフェニルウレア、p-ニトロフェニルウレア、p-シアノフェニルウレア、1-ナフチルウレア及び2-ナフチルウレアが挙げられる。
【0038】
アリールC1-6アルキルウレア基としては、ベンジルウレア、o-メチルベンジルウレア、p-メチルベンジルウレア、p-クロルベンジルウレア、p-フルオロベンジルウレア、p-メトキシベンジルウレア、p-ニトロベンジルウレア、p-シアノベンジルウレア、1-ナフチルメチルウレア、2-ナフチルメチルウレア及びピリジルメチルウレアが挙げられる。
【0039】
C1-6アルキルチオウレア基としては、メチルチオウレア、エチルチオウレア、n-プロピルチオウレア、i-プロピルチオウレア、n-ブチルチオウレア、i-ブチルチオウレア、s-ブチルチオウレア、t-ブチルチオウレア、1-ペンチルチオウレア、2-ペンチルチオウレア、3-ペンチルチオウレア、i-ペンチルチオウレア、ネオペンチルチオウレア、t-ペンチルチオウレア、1-ヘキシルチオウレア、2-ヘキシルチオウレア、3-ヘキシルチオウレア、1-メチル-n-ペンチルチオウレア、1,1,2-トリメチル-n-プロピルチオウレア、1,2,2-トリメチル-n-プロピルチオウレア及び3,3-ジメチル-n-ブチルチオウレア等が挙げられる。
【0040】
アリールチオウレア基としては、フェニルチオウレア、o-メチルフェニルチオウレア、p-メチルフェニルチオウレア、p-クロルフェニルチオウレア、p-フルオロフェニルチオウレア、p-メトキシフェニルチオウレア、p-ニトロフェニルチオウレア、p-シアノフェニルチオウレア、1-ナフチルチオウレア及び2-ナフチルチオウレアが挙げられる。
【0041】
アリールC1-6アルキルチオウレア基としては、ベンジルチオウレア、o-メチルベンジルチオウレア、p-メチルベンジルチオウレア、p-クロルベンジルチオウレア、p-フルオロベンジルチオウレア、p-メトキシベンジルチオウレア、p-ニトロベンジルチオウレア、p-シアノベンジルチオウレア、1-ナフチルメチルチオウレア、2-ナフチルメチルチオウレア及びピリジルメチルチオウレアが挙げられる。
【0042】
本発明に用いられる好ましい化合物としては、以下に挙げる化合物が挙げられる。
【0043】
(1)
R1のクロマン環上の置換位置が7位又は8位であり、Zのクロマン環上の置換位置が6位であり、−X−Y−Z−の組み合わせが-C(O)-NH-、-C(O)-NMe-、-C(O)-NH-CH2-、-CH2-NH-、-CH2-NH-CH2-、-SO2-NH-又は-NH-C(O)-NH-である式(I)で表されるクロマン誘導体又はその塩。
【0044】
(2)
R3及びR4が、共にC1-6アルキル基{該アルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルコキシ基、水酸基により任意に置換されていてもよい。}である上記(1)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0045】
(3)
R5が、水酸基を意味するか又はR6と一緒になって結合を意味する上記(2)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0046】
(4)
R7及びR8が、それぞれ独立して水素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、{該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基及びシクロアルキル基は、何れもハロゲン原子、カルボキシル基、C2-6アルコキシカルボニル基、水酸基、C1-6アルコキシ基、フェニル基(該フェニル基は、R2(R2は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基を意味する)により任意に置換されていてもよい)、ホルミル基、シアノ基又はニトロ基により任意に置換されていてもよい。}、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)を意味するか、
R7とR8が一緒になって、1,4−ブチレン又は1,5−ペンチレン{該ブチレン及びペンチレンは、それぞれC1-4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アルコキシ基又はC1-4アルキルカルボニルオキシによって任意に置換されていてもよい}を意味するか、
R7とR8が一緒になって、(CH2)lX1(CH2)p(lとpは、それぞれ1、2又は3を意味するが、その合計は3、4又は5となる。X1は、酸素原子、硫黄原子、NR14(R14は、水素原子、C1-4アルキル基又はフェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)を意味する)を意味する)を意味するか、
又は、R7とR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にR15(R15は、R10と同じ意味を表す)により任意に置換されていてもよいピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基又は1,2,3,4−テトラゾリル基を意味する上記(1)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0047】
(5)
R7及びR8が、それぞれ独立して水素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、{該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基及びシクロアルキル基は、何れもハロゲン原子、カルボキシル基、C2-6アルコキシカルボニル基、水酸基、C1-6アルコキシ基、フェニル基(該フェニル基は、R2(R2は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基を意味する)により任意に置換されていてもよい)、ホルミル基、シアノ基又はニトロ基により任意に置換されていてもよい。}、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)を意味するか、
R7とR8が一緒になって、1,4−ブチレン又は1,5−ペンチレン{該ブチレン及びペンチレンは、それぞれC1-4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アルコキシ基又はC1-4アルキルカルボニルオキシによって任意に置換されていてもよい}を意味するか、
R7とR8が一緒になって、(CH2)lX1(CH2)p(lとpは、それぞれ1、2又は3を意味するが、その合計は3、4又は5となる。X1は、酸素原子、硫黄原子、NR14(R14は、水素原子、C1-4アルキル基又はフェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)を意味する)を意味する)を意味するか、
又は、R7とR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にR15(R15は、R10と同じ意味を表す)により任意に置換されていてもよいピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基又は1,2,3,4−テトラゾリル基を意味する上記(3)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0048】
(6)
R1が、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、C1-6アルコキシ基又は水酸基で置換されていてもよい)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)、C3-6シクロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、カルボキシル基、水酸基、ホルムアミド基、シアナミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アリールC1-6アルキルアミノカルボニル基、ジ(アリールC1-6アルキル)アミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールC1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールC1-6アルキルオキシカルボニル基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、又はアリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基を意味する上記(1)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0049】
(7)
R1が、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、C1-6アルコキシ基又は水酸基で置換されていてもよい)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)、C3-6シクロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、カルボキシル基、水酸基、ホルムアミド基、シアナミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アリールC1-6アルキルアミノカルボニル基、ジ(アリールC1-6アルキル)アミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールC1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールC1-6アルキルオキシカルボニル基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基を意味する上記(4)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0050】
(8)
R1が、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、C1-6アルコキシ基又は水酸基で置換されていてもよい)、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)、C3-6シクロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、カルボキシル基、水酸基、ホルムアミド基、シアナミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、アリールC1-6アルキルアミノカルボニル基、ジ(アリールC1-6アルキル)アミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールC1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールC1-6アルキルオキシカルボニル基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基を意味する上記(5)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0051】
(9)
R9が、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、アミノスルホニル基、C1-6アルキルスルホニル基又はカルボキシル基を意味する上記(6)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0052】
(10)
R9が、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、アミノスルホニル基、C1-6アルキルスルホニル基又はカルボキシル基を意味する上記(7)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0053】
(11)
R9が、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、アミノスルホニル基、C1-6アルキルスルホニル基又はカルボキシル基を意味する上記(8)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0054】
(12)
R3及びR4が、共にメチル基を意味する上記(9)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0055】
(13)
R3及びR4が、共にメチル基を意味する上記(10)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0056】
(14)
R3及びR4が、共にメチル基を意味する上記(11)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0057】
(15)
R7及びR8が、それぞれ独立して水素原子、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、{該アルキル基及びシクロアルキル基は、何れもハロゲン原子、カルボキシル基、C2-6アルコキシカルボニル基、水酸基、C1-6アルコキシ基、フェニル基(該フェニル基は、R2(R2は、ハロゲン原子、水酸基又はC1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基を意味する)により任意に置換されていてもよい)、ホルミル基、シアノ基又はニトロ基により任意に置換されていてもよい。}、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)を意味するか、
R7とR8が一緒になって、1,4−ブチレン又は1,5−ペンチレン{該ブチレン及びペンチレンは、それぞれC1-4アルキル基、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)、ハロゲン原子、水酸基、C1-4アルコキシ基又はC1-4アルキルカルボニルオキシによって任意に置換されていてもよい}を意味するか、
R7とR8が一緒になって、(CH2)lX1(CH2)p(lとpは、それぞれ1、2又は3を意味するが、その合計は3、4又は5となる。X1は、酸素原子、硫黄原子、NR14(R14は、水素原子、C1-4アルキル基又はフェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)を意味する)を意味する)を意味するか、
又は、R7とR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にR15(R15は、R10と同じ意味を表す)により任意に置換されていてもよいピロリル基、ピラゾリル基又はイミダゾリル基を意味し、
Wが、
【化6】
式中、R9が、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基(該アルコキシ基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)、フェニル基(該フェニル基は、R2により任意に置換されていてもよい)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルキルカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、アミノスルホニル基、C1-6アルキルスルホニル基又はカルボキシル基を意味する上記(14)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0058】
(16)
R1が、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子で置換されていてもよい)、C3-6シクロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、カルボキシル基、水酸基、ホルムアミド基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基、アミノカルボニル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、ジC1-6アルキルアミノカルボニル基又はC1-6アルコキシカルボニル基を意味する上記(15)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0059】
(17)
R7及びR8が、それぞれ独立して水素原子、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基を意味するか、R7とR8が一緒になって、1,4−ブチレン又は1,5−ペンチレンを意味するか、R7とR8が一緒になって、(CH2)lX1(CH2) p(lとpは、それぞれ1、2又は3を意味するが、その合計は、3、4又は5となる。X1は、酸素原子、硫黄原子、NR14(R14は、水素原子、C1-4アルキル基により任意に置換されていても良い。)を意味する。)を意味するか、又は、R7とR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にピロリル基若しくはイミダゾリル基を意味する上記(16)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0060】
(18)
X−Y−Zの組み合わせが-C(O)-NH-、-C(O)-NMe-、-NH-C(O)-NH-である上記(17)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0061】
(19)
R1が、水素原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、ジC1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキルカルボニルアミノ基、アリールC1-6アルキルカルボニルアミノ基又はC1-6アルコキシカルボニル基を意味する上記(18)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0062】
(20)
R1が、ニトロ基を意味する上記(19)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0063】
(21)
R7が、C1-6アルキル基又はC3-6シクロアルキル基で、R8が、水素原子を意味するか、R7とR8が一緒になって、1,4−ブチレンを意味するか、又は、R7とR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にピロリル基を意味する上記(20)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0064】
(22)
R1が、ニトロ基で、R7とR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にピロリル基で、X−Y−Zの組み合わせが-C(O)-NH-であり、R9が水素原子、C1-6アルコキシ基を意味する上記(21)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0065】
(23)
R1が、ニトロ基で、R7とR8が一緒になって、1,4−ブチレンであり、R9が、水素原子、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、ニトロ基である上記(21)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0066】
(24)
R1が、ニトロ基で、R7が、シクロプロピル基で、R8が、水素原子で、R9が水素原子、メトキシ基、エトキシ基、フェニル基、ニトロ基、水酸基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アセタミド基であり、X−Y−Zの組み合わせが-C(O)-NH-である上記(21)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0067】
(25)
R1が、ニトロ基で、R7が、メチル基、イソプロピル基で、R8が、水素原子で、R9が水素原子、メトキシ基、フェニル基、ニトロ基、アセタミド基である上記(21)記載のクロマン誘導体又はその塩。
【0068】
以下に、本発明に用いることができる化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに制限されるものではない。なお、「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基を、「Pr」はプロピル基を、「Bu」はブチル基を、「Ac」はアセチル基(COCH3)を、「−」は結合をそれぞれ意味する。
【0069】
【化7】
【0070】
【化8】
【0071】
【化9】
【0072】
【化10】
【0073】
【化11】
【0074】
【化12】
【0075】
【化13】
【0076】
【化14】
【0077】
【化15】
【0078】
【化16】
【0079】
【化17】
【0080】
【化18】
【0081】
【化19】
【0082】
【化20】
【0083】
【化21】
【0084】
【化22】
【0085】
【化23】
【0086】
【化24】
【0087】
【化25】
【0088】
【化26】
【0089】
【化27】
【0090】
【化28】
【0091】
【化29】
【0092】
【化30】
【0093】
【化31】
【0094】
【化32】
【0095】
【化33】
【0096】
【化34】
【0097】
【化35】
【0098】
【化36】
【0099】
【化37】
【0100】
【化38】
【0101】
【化39】
【0102】
【化40】
【0103】
【化41】
【0104】
【化42】
【0105】
【化43】
【0106】
【化44】
【0107】
【化45】
【0108】
【化46】
【0109】
【化47】
【0110】
【化48】
【0111】
本発明化合物は、ピラン環の3位と4位に不斉炭素を有しており、該不斉炭素に基づく光学異性体が存在するが、ラセミ体と同様に光学活性体も本発明の用途に用いることができる。又、ピラン環の3位と4位の立体配置に基づくシス又はトランス異性体も包含するが、好ましくはトランス異性体である。又、塩の形成可能な化合物であるときはその薬学上許容しうる塩も有効成分として用いることができる。
【0112】
【発明の実施の形態】
【0113】
次に本発明化合物の製法を説明する。
【0114】
一般式(I)により表される化合物のうち、R7及びR8がそれぞれ独立して水素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基若しくはフェニル基を表すか、R7とR8が一緒になって、1,4−ブチレン若しくは1,5−ペンチレンを表すか、又はR7とR8が一緒になって(CH2)lX1(CH2)pを表す化合物は下記の反応式によって示されるように、一般式(2)により表される化合物と一般式(3)によって表される化合物を不活性溶媒中反応させると得られる。
【0115】
【化49】
【0116】
一般式(2)によって表される化合物と一般式(3)によって表される化合物の反応に用いる溶媒としては下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、メタノール、エタノール、又はプロパノールによって代表されるアルコール系溶媒が挙げられる。又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。好ましくはアルコール系溶媒が挙げられる。
【0117】
反応温度は、通常−20℃から用いられる反応溶媒の還流温度までであり、好ましくは、60℃〜100℃である。
【0118】
反応原料のモル比は、化合物(3)/化合物(2)は0.5〜4.0の範囲であり、好ましくは1.0〜2.0の範囲である。
【0119】
又、R7とR8が共に水素原子でないときは、化合物(5)(化合物(5)は既知の方法、例えばJ. M. EvansらJ. Med. Chem. 1984, 27, 1127、J. Med. Chem. 1986, 29, 2194、J. T. NorthらJ. Org. Chem. 1995, 60, 3397や、特開昭56−57785号公報、特開昭56−57786号公報、特開昭58−188880号公報などに記載の方法に従って合成できる)のアセチル基を通常の方法により脱保護することによって得られる化合物(6)に対して、塩基の存在下酸塩化物(7)を反応させるか、あるいは化合物(6)に対してカルボン酸(8)を縮合剤を用いて反応させても得られる。
【0120】
【化50】
【0121】
一般式(2)によって表される化合物のうち、
XがC=O、YがNH、Zが結合を意味する化合物(12)は、既知の方法(J. M. Evansら、J. Med. Chem. 1984, 27, 1127、J. Med. Chem. 1986, 29, 2194、J. T. NorthらJ. Org. Chem. 1995, 60, 3397や、特開昭56−57785号公報、特開昭56−57786号公報、特開昭58−188880号公報など)に記載の方法に従って合成できる。
即ち、化合物(9)と酸塩化物(7)を塩基の存在下反応させるか、あるいは化合物(9)とカルボン酸(8)を縮合剤を用いて反応させることにより得られる化合物(10)をN-ブロモコハク酸イミドでブロモヒドリン(11)とした後、塩基の存在下でエポキシ化することにより得られる。また化合物(10)を過酸化物により直接エポキシ化しても良い。
【0122】
【化51】
【0123】
【化52】
【0124】
又、化合物(4)のアセチル基を塩基を用いて脱保護した後、酸塩化物(7)を塩基の存在下反応させるか、カルボン酸(8)を縮合剤を用いて反応させることにより得られる。
【0125】
【化53】
【0126】
一般式(2)によって表される化合物のうち、
XがCH2、YがNH、Zが結合を意味する化合物(14)は、化合物(10)を還元剤を用いて還元することにより得られる化合物(13)に対して前述と同様の方法を用いることにより得られる。また、化合物(13)は、化合物(9)を塩基の存在下、化合物(15)と反応させるか、又は化合物(17)を適当な還元剤を用いて還元することによっても得られる。
【0127】
【化54】
【0128】
【化55】
【0129】
一般式(2)によって表される化合物のうち、
XがSO2、YがNH、Zが結合を意味する化合物(20)は、化合物(9)と化合物(18)を塩基の存在下反応させることによって得られる化合物(19)に対して前述と同様の方法を用いることにより得られる。
【0130】
【化56】
【0131】
一般式(2)によって表される化合物のうち、
XがNH、YがC=O、ZがNHを意味する化合物(23)は、化合物(9)と化合物(21)を反応させることにより得られる化合物(22)に対して前述と同様の方法を用いることにより得られる。
【0132】
【化57】
【0133】
一般式(I)により表される化合物のうちR7及びR8がそれぞれ独立して水素原子、C(=Y1)Z1R10を意味する化合物(26)は、下記の反応式によって示されるように、一般式(2)で表される化合物をアンモニアと処理することによって容易に得られる一般式(24)により表される化合物(一般式(2)の化合物から一般式(24)の化合物への変換は既知であり、例えば特開昭58−67683号公報、特開昭58−188880号公報及び特開昭58−201776号公報に記載された方法に準じて達成できる。)と、一般式(25)により表される化合物を、塩基の存在下、不活性溶媒中反応させると得られる。
【0134】
【化58】
【0135】
化合物(24)は、化合物(2)を不活性溶媒中、アンモニアと反応させることによって得られる。
【0136】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム又はジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、又、メタノール、エタノールによって代表されるアルコール系溶媒が挙げられる。好ましくはアルコール系溶媒を用いるのが良い。
【0137】
反応温度は、通常、氷冷下から用いられる反応溶媒の還流温度までであり、好ましくは40℃〜80℃である。
【0138】
本反応は、耐圧ガラスチューブやオートクレーブ中で行うのが好ましい。
【0139】
一般式(24)によって表される化合物と一般式(25)によって表される化合物の反応に用いる溶媒としては下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、メタノール、エタノール、又はプロパノールによって代表されるアルコール系溶媒が挙げられる。又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。好ましくは、ハロゲン系溶媒が挙げられる。
【0140】
塩基としては、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミンによって代表されるトリアルキルアミン、ピリジン、2,6-ルチジン、2,6-ジ-t-ブチルピリジン、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルピリジンによって代表されるピリジン系アミンが挙げられ、好ましくは、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピリジンが挙げられる。
【0141】
反応温度は、通常−20℃から用いられる反応溶媒の還流温度までであり、好ましくは、0℃〜60℃である。
【0142】
反応原料のモル比は、塩基/化合物(25)は、0.5〜2.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜1.5の範囲である。
【0143】
反応原料のモル比は、化合物(25)/化合物(24)は、0.5〜2.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
【0144】
一般式(I)により表される化合物のうちR7及びR8が一緒になって(CH2)qZ1C(=Y1)を意味する化合物(28)は、下記の反応式によって示されるように、一般式(27)により表される化合物を塩基の存在下、不活性溶媒中反応させると得られる。
【0145】
【化59】
【0146】
一般式(27)によって表される化合物と塩基の反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、メタノール、エタノール、又はプロパノールによって代表されるアルコール系溶媒が挙げられる。又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。好ましくは、スルホキシド系溶媒及びアミド系溶媒が挙げられる。
【0147】
塩基としては、水素化ナトリウム、水素化カリウム及びカリウム-t-ブトキシドによって代表されるカリウムアルコキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドによって代表されるナトリウムアルコキシド、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシドに代表されるテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムブロミドに代表される4級アンモニウムハライド、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウムに代表される無機アルカリ金属塩が挙げられ、好ましくは、ナトリウムアルコキシド、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドが挙げられる。
【0148】
反応温度は、通常−20℃から用いられる反応溶媒の還流温度までであり、好ましくは、0℃〜60℃である。
【0149】
反応原料のモル比は、塩基/化合物(27)は、0.5〜2.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜1.5の範囲である。
【0150】
一般式(I)により表される化合物のうちR7及びR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にピロリル基である化合物(30)は、下記の反応式によって示されるように、化合物(24)から合成できる。
【0151】
【化60】
【0152】
化合物(30)は、化合物(24)を化合物(29)と酸触媒の存在下、不活性溶媒中反応させると得られる。
【0153】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム又はジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。又、酸触媒をそのまま溶媒として用いてもよい。
【0154】
反応温度は、通常、氷冷下から用いられる反応溶媒の還流温度までである。好ましくは、還流温度である。
【0155】
反応原料のモル比、化合物(29)/化合物(24)は、0.5〜4.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
【0156】
用いる酸触媒としては、塩酸、硫酸、蟻酸、酢酸及びプロピオン酸等が挙げられる。
【0157】
一般式(I)により表される化合物のうちR7及びR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にピラゾリル基である化合物(33)、(34)は、下記の反応式によって示されるように、化合物(2)から2工程で合成できる。
【0158】
【化61】
【0159】
化合物(31)は、化合物(2)とヒドラジン1水和物を、不活性溶媒中反応させることによって得られる。
【0160】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム又はジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、又、メタノール、エタノールによって代表されるアルコール系溶媒が挙げられる。好ましくは、アルコール系溶媒が良い。
【0161】
反応温度は、通常、氷冷下から用いられる反応溶媒の還流温度までであり、好ましくは、40℃〜80℃である。
【0162】
反応原料のモル比、ヒドラジン1水和物/化合物(2)は、0.5〜10.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
【0163】
化合物(33)及び化合物(34)は、化合物(31)に化合物(32)を不活性溶媒中反応させると得られる。
【0164】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム又はジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、メタノール、エタノールによって代表されるアルコール系溶媒、又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。
【0165】
反応温度は、通常、氷冷下から用いられる反応溶媒の還流温度までである。
【0166】
反応原料のモル比、化合物(32)/化合物(31)は、0.5〜5.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
【0167】
化合物(33)と化合物(34)は、再結晶法やクロマトグラフ法等有機化学上公知の分離手段により分離する。
【0168】
一般式(I)により表される化合物のうちR7及びR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にイミダゾリル基である化合物(36)は、下記の反応式によって示されるように、化合物(2)と化合物(35)を不活性溶媒中、水素化ナトリウム存在下で反応させることにより得られる。好ましくは、18−クラウン−6に代表される相間移動触媒を共存させると良い。
【0169】
【化62】
【0170】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム又はジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族系溶媒が挙げられる。好ましくは、芳香族系溶媒を用いるのが良い。
【0171】
反応温度は、通常、氷冷下から用いられる反応溶媒の還流温度までである。
【0172】
反応原料のモル比、化合物(35)/化合物(2)は、0.5〜5.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
【0173】
一般式(I)により表される化合物のうちR7及びR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共に1,2,4−トリアゾリル基である化合物(38)は、下記の反応式によって示されるように、化合物(2)と化合物(37)を不活性溶媒中、水素化ナトリウム存在下で反応させることにより得られる。好ましくは、18−クラウン−6に代表される相間移動触媒を共存させると良い。
【0174】
【化63】
【0175】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム又はジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族系溶媒が挙げられる。好ましくは、芳香族系溶媒を用いるのが良い。
【0176】
反応温度は、通常、氷冷下から用いられる反応溶媒の還流温度までである。
【0177】
反応原料のモル比、化合物(37)/化合物(2)は、0.5〜5.0の範囲であり、好ましくは1.0〜2.0の範囲である。
【0178】
一般式(I)により表される化合物のうちR7及びR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共に1,2,3−トリアゾリル基である化合物(40)は、下記の反応式によって示されるように、化合物(2)と化合物(39)を不活性溶媒中、水素化ナトリウム存在下で反応させることにより得られる。好ましくは、18−クラウン−6に代表される相間移動触媒を共存させると良い。
【0179】
【化64】
【0180】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム又はジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族系溶媒が挙げられる。好ましくは、芳香族系溶媒を用いるのが良い。
【0181】
反応温度は、通常、氷冷下から用いられる反応溶媒の還流温度までである。
【0182】
反応原料のモル比、化合物(39)/化合物(2)は、0.5〜5.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
【0183】
又、化合物(40)は、下記の反応式によって示されるように、化合物(2)から2工程で合成することもできる。
【0184】
【化65】
【0185】
化合物(41)は、化合物(2)を不活性溶媒中、アジ化ナトリウム、アジ化リチウム、トリメチルシリルアジド等のアジド化合物と反応させることによって得られる。
【0186】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム又はジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族系溶媒が挙げられる。好ましくは、芳香族系溶媒を用いるのが良い。
【0187】
反応温度は、通常、氷冷下から用いられる反応溶媒の還流温度までである。
【0188】
反応原料のモル比、アジド化合物/化合物(2)は、0.5〜5.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
【0189】
化合物(40)は、化合物(41)と化合物(42)を不活性溶媒中反応させることによって得られる。
【0190】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム又はジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族系溶媒が挙げられる。好ましくは、芳香族系溶媒を用いるのが良い。
【0191】
反応温度は、通常、5℃から140℃までである。好ましくは、80℃から120℃である。
【0192】
反応原料のモル比、化合物(42)/化合物(41)は、0.5〜5.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
【0193】
本反応は、耐圧ガラスチューブやオートクレーブ中で行うのが好ましい。
【0194】
一般式(I)により表される化合物のうち、R5がC1-6アルキルカルボニルオキシ基である化合物(43)は、下記の反応式によって示される様に、化合物(1)を不活性溶媒中、適当な塩基の存在下、アシル化剤を反応させることにより合成できる。
【0195】
【化66】
【0196】
この反応に用いる溶媒としては、下記のものが挙げられる。
ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフランによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、又、無溶媒の条件で反応を行うこともできる。
【0197】
反応に用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU(ジアザビシクロウンデセン)などが挙げられる。
【0198】
アシル化剤としては、酸クロライド、酸ブロマイドなどの酸ハライドや、酸無水物などが挙げられる。
【0199】
反応温度は、通常、氷冷下から用いられる反応溶媒の還流温度までである。
【0200】
反応原料のモル比は、化合物(1)に対してアシル化剤0.5〜4.0の範囲であり、好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
【0201】
一般式(I)により表される化合物のうち、R5とR6が一緒になって結合を意味する化合物(44)は、化合物(1)を不活性溶媒中で炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウムなどの無機塩基、あるいはテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドに代表される有機塩基の存在下で反応させることにより得られる。
【0202】
【化67】
【0203】
一般式(I)により表される化合物のうち光学活性体の合成は、ラセミ体を光学分割する方法(特開平3−141286号公報、米国特許5097037号公開公報、欧州特許409165号公開公報)を利用することにより達成される。又、一般式(6)、(24)、により表される化合物の光学活性体の合成は、不斉合成による方法(特表平5−507645号公報、特開平5−301878号公報、特開平7ー285983号公報、欧州特許535377号公開公報、米国特許5420314号公開公報)を利用することにより達成される。
【0204】
前述したように、本発明者らは一般式(I)で表わされる化合物には強い心拍数減少作用を有していることを見い出した。心抑制作用がなく心拍数減少作用を有し、この作用に基づく心筋酸素消費の減少が心筋の運動負担を軽減し抗狭心症作用を示し、さらに有効不応期の延長により抗不整脈作用をもつと考えられる。そのため、本発明に係る化合物は、心臓運動にかかわる酸素消費あるいはエネルギー消費あるいは代謝を考慮した上での心臓血管疾患の治療及び心拍数減少作用を主に考えた治療にも有用であることが期待される。例えば、ヒトを含む哺乳動物の抗心不全剤として、あるいは心不全を誘発する心臓血管疾患の治療剤、例えば虚血性心疾患治療剤、抗体液貯留剤、肺高血圧症治療剤、弁膜症治療剤、先天性心疾患治療剤、心筋疾患治療剤、肺水腫治療剤、労作性狭心症治療剤、心筋梗塞治療剤、抗不整脈剤、抗心房細動剤として有用である。
【0205】
本発明は、これらの治療に一般式(I)で表わされる化合物の有効な量を含む医薬組成物を提供する。
【0206】
本発明に係る化合物の投与形態としては、注射剤(皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内注射)、軟膏剤、坐剤、エアゾール剤等による非経口投与又は錠剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、シロップ剤、液剤、乳剤、懸濁液剤等による経口投与をあげることができる。
【0207】
本発明に係る化合物を含有する上記の薬学的又は獣医学的組成物は、全組成物の重量に対して、本発明に係る化合物を約0.01〜99.5%、好ましくは、約0.1〜30%を含有する。
【0208】
本発明に係る化合物に又は該化合物を含有する組成物に加えて、他の薬学的に又は獣医学的に活性な化合物を含ませることができる。また、これらの組成物は、本発明に係る化合物の複数を含ませることができる。
【0209】
本発明化合物の臨床的投与量は、年令、体重、患者の感受性、症状の程度等により異なるが、通常効果的な投与量は、成人一日0.003〜1.5g、好ましくは、0.01〜0.6g程度である。しかし必要により上記の範囲外の量を用いることもできる。
【0210】
本発明化合物は、製薬の慣用手段によって投与用に製剤化される。
即ち、経口投与用の錠剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤は、賦形剤、例えば白糖、乳糖、ブドウ糖、でんぷん、マンニット;結合剤、例えばヒドロキシプロピルセルロース、シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガント、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン;崩壊剤、例えばでんぷん、カルボキシメチルセルロース又はそのカルシウム塩、微結晶セルロース、ポリエチレングリコール;滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸マグネシウム又はカルシウム、シリカ;潤滑剤、例えばラウリル酸ナトリウム、グリセロール等を使用して調製される。
【0211】
注射剤、液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤及びエアゾール剤は、活性成分の溶剤、例えば水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール;界面活性剤、例えばソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、水素添加ヒマシ油のポリオキシエチレンエーテル、レシチン;懸濁剤、例えばカルボキシメチルナトリウム塩、メチルセルロース等のセルロース誘導体、トラガント、アラビアゴム等の天然ゴム類;保存剤、例えばパラオキシ安息香酸のエステル、塩化ベンザルコニウム、ソルビン酸塩等を使用して調製される。
【0212】
経皮吸収型製剤である軟膏には、例えば白色ワセリン、流動パラフィン、高級アルコール、マクロゴール軟膏、親水軟膏、水性ゲル基剤等が用いられる。
坐剤は、例えばカカオ脂、ポリエチレングリコール、ラノリン、脂肪酸トリグリセライド、ココナット油、ポリソルベート等を使用して調製される。
【0213】
【実施例】
以下、本発明を実施例にて詳述するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0214】
参考例1
6−(ベンゾイルアミノ)−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(IV−1)の合成
【0215】
【化68】
【0216】
6−アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(Evans, J. M.ら J. Med. Chem. 1984, 27, 1127.に従って合成)(700 mg, 3.18 mmole)、トリエチルアミン(0.58 mL, 1.3 eq)のクロロホルム(10 mL)溶液に、0℃でベンゾイルクロリド(0.55 mL, 1.5 eq)を加え、0℃で3時間、室温で1.5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウムクロリド水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、目的物(570 mg, 55%)をオレンジ色の固形物として得た。
【0217】
1H NMR(CDCl3) δ: 1.45(s, 6H), 5.87(d, J = 10 Hz, 1H), 6.40(d, J = 10 Hz, 1H), 7.40-8.05(m, 7 H), 8.56(s, 1H).
【0218】
塩化ベンゾイルの代わりに化合物IV−2〜IV−21に対応する酸塩化物(試薬として購入可能か,あるいは対応するカルボン酸より塩化チオニルを用いて合成できる。)を用い,参考例1と同様の方法で下記の化合物を得た。また,化合物IV−8は酸塩化物の代わりにフェニルイソシアネートを用いた。
【0219】
【化69】
【0220】
化合物IV−2
1H NMR(CDCl3) δ: 1.41(s, 6H), 3.73(s, 2H), 5.79(d, J = 10 Hz, 1H), 6.29(d, J = 10 Hz, 1H), 7.04-7.36(m, 5H), 7.42(s, 1H), 8.29(s, 1H), 9.97(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 157, 339 [M+H]+.
【0221】
化合物IV−3
1H NMR (CDCl3) δ: 1.42(s, 6H), 2.52-3.22(m, 4H), 5.78(d, J = 9 Hz, 1H), 6.30(d, J = 9 Hz, 1H), 7.14(s, 5H), 7.45(s, 1H), 8.34(s, 1H), 10.09(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 157(bp), 353 [M+H]+.
【0222】
化合物IV−4
1H NMR (CDCl3) δ: 1.44(s, 6H), 3.69(s, 2H), 3.87(s, 6H), 5.80(d, J = 9 Hz, 1H), 6.31(d, J = 9 Hz, 1H), 6.83(s, 3H), 7.47(s, 1H), 8.29(s, 1H), 10.04(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151(bp), 399 [M+H]+.
【0223】
化合物IV−5
1H NMR (CDCl3) δ: 1.39(s, 6H), 3.63(s, 2H), 3.72(s, 3H), 5.75(d, J = 9 Hz, 1H), 6.23(d, J = 9 Hz, 1H), 6.61-7.21(m, 4H), 7.39( s, 1H), 8.25(s, 1H), 9.94(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 369 [M+H]+.
【0224】
化合物IV−6
1H NMR (CDCl3) δ: 1.44(s, 6H), 2.35(s, 3H), 3.73(s, 2H), 5.79(d, J = 10 Hz, 1H), 6.29(d, J = 10 Hz, 1H), 7.14(s, 4H), 7.46(s, 1H), 8.31(s, 1H), 10.02(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105, 353 [M+H]+ (bp).
【0225】
化合物IV−7
1H NMR (CDCl3) δ: 1.40(s, 6H), 3.73(s, 2H), 5.79(d, J = 9 Hz, 1H), 6.28(d, J = 9 Hz, 1H), 7.26(s, 4H), 7.47(s, 1H), 8.28(s, 1H), 10.10(bs, 1H).MS (FAB) m / z: 125(bp), 373 [M+H]+.
【0226】
化合物IV−8
1H NMR (CDCl3) δ: 1.41(s, 6H), 5.78(d, J = 10 Hz, 1H), 6.25(d, J = 10 Hz, 1H), 6.90-7.54(m, 7H), 8.16(s, 1H), 9.69(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 157(bp), 340 [M+H]+.
【0227】
化合物IV−9
1H NMR (CDCl3) δ: 1.41(s, 6H), 3.67(s, 2H), 5.75(d, J = 10Hz, 1H), 6.25(d, J = 10Hz, 1H), 6.77-7.37(m, 4H), 7.40(s, 1H), 8.13(s, 1H), 9.95(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 109(bp), 357 [M+H]+, mp. 160-162℃.
【0228】
化合物IV−10
1H NMR (CDCl3) δ: 1.47(s, 6H), 3.89(s, 2H), 5.87(d, J = 9Hz, 1H), 6.32(d, J = 9Hz, 1H), 7.29-7.62(m, 3H), 7.99-8.34(m, 3H), 10.18(bs, 1H).
MS (EI) m / z: 322(bp), 383 [M+], mp. 188-191℃.
【0229】
化合物IV−11
1H NMR (CDCl3) δ: 1.44(s, 6H), 2.53-3.20(m, 4H), 3.80(s, 6H), 5.80(d, J = 10Hz, 1H), 6.29(d, J = 10Hz, 1H), 6.70(s, 3H), 7.46(s, 3H), 8.27(s, 1H), 10.00(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 96(bp), 413 [M+H]+.
【0230】
化合物IV−12
1H NMR (CDCl3) δ: 1.45(s, 6H), 2.48-3.18(m, 4H), 3.74(s, 3H), 5.82(d, J = 10Hz, 1H), 6.32(d, J = 10Hz, 1H), 6.66-7.28(m, 4H), 7.49(s, 3H), 8.31(s, 1H), 10.05(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 383 [M+H]+, mp. 100-102℃.
【0231】
化合物IV−13
1H NMR (CDCl3) δ: 1.41(s, 6H), 3.69(s, 2H), 3.76(s, 3H), 5.76(d, J = 10Hz, 1H), 6.28(d, J = 10Hz, 1H), 6.64-6.96(m, 3H), 7.08-7.36(m, 1H), 7.41(s, 1H), 8.27(s, 1H), 9.99(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 369 [M+H]+, mp. 82-83℃.
【0232】
化合物IV−14
1H NMR (CDCl3) δ: 1.41(s, 6H), 3.72(s, 2H), 3.94(s, 3H), 5.79(d, J = 10Hz, 1H), 6.30(d, J = 10Hz, 1H), 6.74-7.36(m, 4H), 7.44(s, 1H), 8.30(s, 1H), 10.13(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 185(bp), 369 [M+H]+, mp. 103-104℃.
【0233】
化合物IV−15
1H NMR (CDCl3) δ: 1.40(s, 6H), 3.76(s, 2H), 5.79(d, J = 10Hz, 1H), 6.30(d, J = 10Hz, 1H), 7.15-7.75(m, 10H), 8.33(s, 1H), 10.11(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 167(bp), 415 [M+H]+, mp. 103-105℃.
【0234】
化合物IV−16
1H NMR (CDCl3) δ: 1.40(t, J = 7Hz, 3H), 1.44(s, 6H), 3.69(s, 2H), 4.01(q, J = 7Hz, 2H), 5.81(d, J = 10Hz, 1H), 6.33(d, J = 10Hz, 1H), 6.77-7.39(m, 4H), 7.48(s, 1H), 8.34(s, 1H), 10.04(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 135(bp), 383 [M+H]+, mp. 102-104℃.
【0235】
化合物IV−17
1H NMR (CDCl3) δ: 1.42(s, 6H), 3.69(s, 2H), 5.80(d, J = 11Hz, 1H), 6.30(d,J = 11Hz, 1H), 7.09-7.52(m, 5H), 8.28(s, 1H), 10.10(bs, 1H).
MS (EI) m/z:90(bp), 416[M-1].
【0236】
化合物IV−18
1H NMR (CDCl3) δ: 1.43(s, 6H), 3.77(s, 2H), 5.87(d, J = 10Hz, 1H), 6.34(d, J = 10Hz, 1H), 7.26-7.43(m, 9H), 7.53(s, 1H), 8.33(s, 1H), 9.95(bs, 1H).
MS (EI) m/z:205(bp), 415[M+1].
【0237】
化合物IV−19
1H NMR (CDCl3) δ: 1.43(s, 6H), 3.85(s, 2H), 5.88(d, J = 10Hz, 1H), 6.37(d, J = 10Hz, 1H), 7.26-7.62(m, 10H), 8.41(s, 1H), 10.21(bs, 1H).
MS (EI) m/z:353(bp), 415[M+1].
【0238】
化合物IV−20
1H NMR (CDCl3) δ: 1.40(s, 6H), 2.10(s, 3H), 3.71(s, 2H), 5.83(d, J = 10Hz, 1H), 6.32(d, J = 10Hz, 1H), 7.13-7.80(m, 6H), 8.30(s, 1H), 10.01(bs, 1H).
MS (EI) m/z:106(bp), 395[M+].
【0239】
化合物IV−21
1H NMR (CDCl3) δ: 1.43(s, 6H), 3.67(s, 2H), 5.49(s, 1H), 5.81(d, J = 10Hz, 1H), 6.14(d, J = 10Hz, 1H), 6.29(d, J = 8Hz, 2H), 7.15(d, J = 8Hz, 2H), 7.47(s, 1H), 8.39(s, 1H), 10.04(bs, 1H).
MS (EI) m/z:77(bp), 354[M+].
【0240】
化合物IV−22
【0241】
【化70】
【0242】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.43(s, 6H), 3.66(s, 2H), 5.91(s, 2H), 5.84(d, J = 10Hz, 1H), 6.33(d, J = 10Hz, 1H), 6.78(s, 3H), 7.49(s, 1H), 8.33(s, 1H), 10.10(bs, 1H).
MS (FAB) m / z:135(bp), 383 [M+H]+, mp. 136-138℃.
【0243】
化合物IV−23
【0244】
【化71】
【0245】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.40(s, 6H), 1.60(d, J = 7Hz, 3H), 3.71(q, J = 7Hz, 1H), 5.74(d, J = 10Hz, 1H), 6.23(d, J = 10Hz, 1H), 7.06-7.36(m, 5H), 7.40(s, 1H), 8.31(s, 1H), 10.03(bs, 1H).
MS (EI) m / z:58(bp), 352 [M+].
【0246】
化合物IV−24
【0247】
【化72】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.39(s, 6H), 4.19(s, 2H), 5.78(d, J = 10Hz, 1H), 6.29(d, J = 10Hz, 1H), 7.35-8.15(m, 8H), 8.34(s, 1H), 10.05(bs, 1H).
MS(FAB) m / z:141 (bp), 389 [M+H]+, mp. 111-114℃.
【0248】
化合物IV−25
【0249】
【化73】
【0250】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.40(s, 6H), 3.90(s, 2H), 5.79(d, J = 10Hz, 1H), 6.30(d, J = 10Hz, 1H), 7.30-8.00(m, 8H), 8.33(s, 1H), 10.15(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 141(bp), 389 [M+H]+, mp. 152-155℃.
【0251】
化合物IV−26
【0252】
【化74】
【0253】
化合物IV−5(1.0g、2.7mmole)のDMF(5mL)溶液に、0℃で60%水素化ナトリウム(77mg,1.2eq)を加え、0℃で10分間攪拌した。さらに0℃でヨウ化メチル(0.19mL,1.1eq)を加え、0℃で1時間、室温で1時間攪拌した。水で希釈した後、酢酸エチルで抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、目的物(0.63g,61%)を茶色の油状物として得た。
【0254】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.50(s, 6H), 3.15(s, 3H), 3.31(s, 2H), 3.72(s, 3H), 5.79(d, J = 11Hz, 1H), 6.27(d, J = 11Hz, 1H), 6.60-7.33(m, 6H).
MS (FAB) m/z:121(bp), 383[M+H]+.
【0255】
化合物IV−27
【0256】
【化75】
【0257】
6−アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(1.3g,6.0mmole)、60%水素化ナトリウム(0.20g,1.4eq)、2−(4’−メトキシフェニル)ヨウ化エタン(2.4g,1.5eq)のDMF(13mL)溶液を100℃で13時間攪拌し、3時間加熱還流した。溶媒を留去し、水を加えた後、酢酸エチルで抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、目的物(0,58g,27%)を赤色の油状物として得た。
【0258】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.41(s, 6H), 2.95(t, J = 7Hz, 2H), 3.47-3.52(m, 2H), 3.80(s, 3H), 5.95(d, J = 10Hz, 1H), 6.31(d, J = 10Hz, 1H), 6.45(s, 1H), 6.87(d, J = 9Hz, 2H), 7.18(d, J = 9Hz, 2H), 7.59(s, 1H), 7.99(bs, 1H).
MS (EI) m/z:355[M+1](bp).
【0259】
化合物IV−28
【0260】
【化76】
【0261】
6−(4’−ヒドロキシベンゾイル)アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(IV−21)(0.10g,0.28mmole)、t−ブチル−ジメチルシリルクロリド(89mg,2.1eq)、イミダゾール(75mg,4.0eq)のDMF(1.0mL)溶液を室温で5時間攪拌した。溶媒を留去した後、水を加え、酢酸エチルで抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して目的物(0.13g,96%)を茶色の油状物として得た。
【0262】
1H NMR (CDCl3) δ: 0.22(s, 6H), 0.99(s, 9H), 1.41(s, 6H), 3.27(s, 2H), 5.88(d, J = 9Hz, 1H), 6.37(d, J = 10Hz, 1H), 6.86(d, J = 8Hz, 2H), 7.21(d, J = 8Hz, 2H), 7.46(s, 1H), 8.33(s, 1H), 10.02(bs, 1H).
MS (EI) m/z:181(bp), 469[M+].
【0263】
化合物IV−29
【0264】
【化77】
【0265】
δ-バレロラクタム(63mg,0.64mmole)のDMF(0.4ml)溶液に、室温で60%水素化ナトリウム(31mg,1.2eq)を加え、65℃で2.5時間攪拌した。DMF0.5mlを加え、0℃に冷却した後、6−(クロロアセチルアミノ)−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(48mg,0.16mmole)のDMF(0.5ml)溶液を加え、室温で4時間攪拌した。水を加えた後、酢酸エチルで抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーで精製し、目的物51mg(89%)を茶色の油状物として得た。
【0266】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.45(s, 6H), 1.80-2.00(m, 4H), 2.40-2.65(m, 2H), 3.30-3.50(m, 2H), 4.17(s, 2H), 5.97(d, J = 11Hz, 1H), 6.34(d, J = 11Hz, 1H), 7.52(s, 1H), 8.33(s, 1H), 10.03(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 139(bp), 359[M+].
【0267】
参考例2
6−(ベンゾイルアミノ)−3−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン−4−オール(III−1)の合成
【0268】
【化78】
【0269】
6−(ベンゾイルアミノ)−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(IV−1)(570 mg, 1.76 mmole)のジメチルスルホキシド(DMSO) (15 mL)と水(1.2 mL)の混合溶液に、N-ブロモコハク酸イミド(688 mg, 2.2 eq)を加え室温で23時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、目的物 (223 mg, 30%)を黄色のアモルファスとして得た。
【0270】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.40(s, 3H), 1.59(s, 3H), 4.11(d, J = 9 Hz, 1H), 4.19(bs, 1H), 4.97(d, J = 9 Hz, 1H), 7.34-8.04(m, 6H), 8.95(s, 1H), 10.84(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 71(bp), 421 [M+H]+.
【0271】
化合物IV−1の代わりに化合物IV−2〜IV−13を用い,参考例2の方法で下記の化合物を得た。
【0272】
【化79】
【0273】
化合物III−2
1H NMR (CDCl3) δ: 1.39(s, 3H), 1.59(s, 3H), 3.36(d, J = 5 Hz, 1H), 3.77(s, 2H), 4.07(d, J = 9 Hz, 1H), 4.89(dd, J = 9 Hz, 5 Hz, 1H), 7.19-7.34(m, 5H), 7.46(s, 1H), 8.70(s, 1H), 9.74(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 71(bp), 435 [M+H]+.
【0274】
化合物III−3
1H NMR (CDCl3) δ: 1.37(s, 3H), 1.58(s, 3H), 2.51-3.26(m, 4H), 4.09(d, J = 10 Hz, 1H), 4.20(d, J = 5 Hz, 1H), 4.87(dd, J = 10 Hz, 5 Hz, 1H), 7.16(s, 5H), 7.48(s, 1H), 8.66(s, 1H), 9.75(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 449 [M+H]+.
【0275】
化合物III−4
1H NMR (CDCl3) δ: 1.39(s, 3H), 1.59(s, 3H), 3.70(s, 2H), 3.84(s, 7H), 4.08(d, J = 9 Hz, 1H), 4.88(dd, J = 9 Hz, 5 Hz, 1H), 6.80(m, 3H), 7.48(s, 1H), 8.70(bs, 1H), 9.78(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151(bp), 495 [M+H]+.
【0276】
化合物III−5
1H NMR (CDCl3) δ: 1.38(s, 3H), 1.59(s, 3H), 3.70(s,2H), 3.78(s, 3H), 4.06(d, J = 9 Hz, 1H), 4.31(bs, 1H), 4.98(d, J = 9 Hz, 1H), 6.17-7.31(m, 4H), 7.45(s, 1H), 8.70(s, 1H), 9.76(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 465 [M+H]+.
【0277】
化合物III−6
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.42(s, 3H), 2.18(s, 3H), 3.54(s, 3H), 3.90(d, J = 9 Hz, 1H), 4.73(d, J = 9 Hz, 1H), 7.00(s, 4H), 7.33(s, 1H), 8.58(s, 1H), 9.62(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 449 [M+H]+.
【0278】
化合物III−7
1H NMR (CDCl3) δ: 1.48(s, 3H), 1.69(s, 3H), 3.81(s, 2H), 4.16(d, J = 10Hz, 1H), 5.00(d, J = 10Hz, 1H), 7.35(s, 4H), 7.60(s, 1H), 8.80(s, 1H), 9.92(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 125(bp), 469 [M+H]+.
【0279】
化合物III−8
1H NMR (CDCl3) δ: 1.31(s, 3H), 1.55(s, 3H), 3.99(d, J = 9Hz, 1H), 4.73(d, J = 9Hz, 1H), 6.96-7.71(m, 7H), 8.55(s, 1H), 9.40(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 71, 319, 436 [M+H]+ (bp).
【0280】
化合物III−9
1H NMR (CDCl3) δ: 1.38(s, 3H), 1.58(s, 3H), 3.74(s, 2H), 4.07(d, J = 9Hz, 1H), 4.17(d, J = 5Hz, 1H), 4.88(dd, J = 5Hz, 9Hz, 1H), 6.84-7.45(m, 4H), 7.49(s, 1H), 8.72(s, 1H), 9.84(bs, 1H).
MS (FAB) m / z:109(bp), 453 [M+H]+, mp. 153-156℃.
【0281】
化合物III−10
1H NMR (CDCl3) δ: 1.39(s, 3H), 1.60(s, 3H), 3.25(d, J = 5Hz, 1H), 3.87(s, 2H), 4.08(d, J = 10Hz, 1H), 4.89(dd, J = 5Hz, 10Hz, 1H), 7.35-7.68(m, 3H), 8.03-8.35(m, 2H), 8.70(s, 1H), 9.95(bs, 1H).
MS (EI) m / z:136(bp), 479 [M+H]+, mp. 171-174℃.
【0282】
化合物III−11
1H NMR (CDCl3) δ: 1.39(s, 3H), 1.59(s, 3H), 2.50-3.17(m, 4H), 3.80(s, 6H), 3.87(bs, 1H), 4.08(d, J = 10Hz, 1H), 4.90(dd, J = 4Hz, 10Hz, 1H), 6.69(s, 3H), 7.50(s, 1H), 8.66(s, 1H), 9.73(bs, 1H).
MS (FAB) m / z:185(bp), 508 [M+H]+.
【0283】
化合物III−12
1H NMR (CDCl3) δ: 1.40(s, 3H), 1.60(s, 3H), 2.50-3.20(m, 4H), 3.74(s, 3H), 4.10(d, J = 9Hz, 1H), 4.30(bs, 1H), 4.90(dd, J = 4Hz, 9Hz, 1H), 6.65-7.25(m, 4H), 7.52(s, 1H), 8.70(s, 1H), 9.78(bs, 1H).
MS (FAB) m / z:121(bp), 479 [M+H]+, mp. 169-171℃.
【0284】
化合物III−13
1H NMR (CDCl3) δ: 1.34(s, 3H), 1.54(s, 3H), 3.72(s, 2H), 3.75(s, 3H), 4.03(d, J = 9Hz, 1H), 4.32(d, J = 5Hz, 1H), 4.85(dd, J = 5Hz, 9Hz, 1H), 6.65-6.97(m, 3H), 7.09-7.42(m, 1H), 7.44(s, 1H), 8.71(s, 1H), 9.80(bs, 1H).
MS (FAB) m / z:121(bp), 465 [M+H]+, mp. 141-142℃.
【0285】
参考例3
6−(ベンゾイルアミノ)−3,4−エポキシ−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(II−1)の合成
【0286】
【化80】
【0287】
6−(ベンゾイルアミノ)−3−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン−4−オール(III−1)(223 mg, 0.53 mmole)の1,4-ジオキサン(5 mL)、水(2.5 mL)混合溶液に水酸化ナトリウム(25.5 mg, 1.2 eq)を加え、室温で1時間攪拌した。水で希釈した後に、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、目的物(147 mg, 81%)を黄色の固形物として得た。
【0288】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.29(s, 3H), 1.60(s, 3H), 3.05(d, J = 4 Hz, 1H), 3.98(d, J = 4 Hz, 1H), 7.40-8.10(m, 6H), 8.97(s, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 341 [M+H]+.
【0289】
化合物III−1の代わりに化合物III−2〜III−13を用い,参考例3の方法で下記の化合物を得た。
【0290】
【化81】
【0291】
化合物II−2
MS (FAB) m / z: 237(bp), 355 [M+H]+.
【0292】
化合物II−3
1H NMR (CDCl3) δ: 1.25(s, 3H), 1.35(s, 3H), 2.53-3.25(m, 4H), 3.46(d, J = 4 Hz, 1H), 3.87(d, J = 4 Hz, 1H), 7.15(s, 5H), 7.48(s, 1H), 8.66(s, 1H), 9.85(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 369 [M+H]+.
【0293】
化合物II−4
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.54(s, 3H), 3.47(d, J = 4 Hz, 1H), 3.67(s, 2H), 3.75-3.98(m, 7H), 6.78(s, 3H), 7.41(s, 1H), 8.65(s, 1H), 9.87(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151(bp), 415 [M+H]+.
【0294】
化合物II−5
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.53(s, 3H), 3.50(d, J = 4 Hz, 1H), 3.68(s, 2H), 3.74(s, 3H), 3.90(d, J = 4 Hz, 1H), 6.77-7.37(m, 4H), 7.49(s, 1H), 8.72(s, 1H), 9.93(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 385 [M+H]+.
【0295】
化合物II−6
1H NMR (CDCl3) δ: 1.22(s, 3H), 1.56(s, 3H), 2.33(s, 3H), 3.47(d, J = 4 Hz, 1H), 3.72(s, 2H), 3.90(d, J = 4 Hz, 1H), 7.18(s,4H), 7.50(s, 1H), 8.74(s, 1H), 9.95(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 369 [M+H]+.
【0296】
化合物II−7
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.54(s, 3H), 3.47(d, J = 4 Hz, 1H), 3.71(s, 2H), 3.88(d, J = 4 Hz, 1H), 7.23(s, 4H), 7.48(s, 1H), 8.67(s, 1H), 9.92(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 125(bp), 389 [M+H]+.
【0297】
化合物II−8
MS (FAB) m / z: 237(bp), 356 [M+H]+.
【0298】
化合物II−9
1H NMR (CDCl3) δ: 1.24(s, 3H), 1.55(s, 3H), 3.50(d, J = 4Hz, 1H), 3.74(s, 2H), 3.88(d, J = 4Hz, 1H), 6.80-7.45(m, 4H), 7.48(s, 1H), 8.69(s, 1H), 9.94(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 109(bp), 373 [M+H]+.
【0299】
化合物II−10
1H NMR (CDCl3) δ: 1.35(s, 3H),1.55(s, 3H),3.50(d,J = 5Hz, 1H),3.87-3.93(m, 3H),7.40-8.70(m, 6H),10.15(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 83(bp),399[M+].
【0300】
化合物II−11
1H NMR (CDCl3) δ: 1.24(s, 3H), 1.55(s, 3H), 2.53-3.18(m, 4H), 3.48(d, J = 4Hz, 1H), 3.82(s, 6H), 3.89(d, J = 4Hz, 1H), 6.71(s, 3H), 7.49(s, 1H), 8.67(s, 1H), 9.87(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151(bp), 429 [M+H]+, mp. 93-95℃.
【0301】
化合物II−12
1H NMR (CDCl3) δ: 1.23(s, 3H), 1.54(s, 3H), 2.47-3.17(m, 4H), 3.46(d, J = 4Hz, 1H), 3.61(s, 3H), 3.87(d, J = 4Hz, 1H), 6.57-7.22(m, 4H), 7.47(s, 1H), 8.66(s, 1H), 9.82(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 71(bp), 399 [M+H]+, mp. 136-137℃.
【0302】
化合物II−13
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.54(s, 3H), 3.48(d, J = 4Hz, 1H), 3.76(s, 3H), 3.88(d, J = 4Hz, 1H), 6.60-6.98(m, 3H), 7.08-7.40(m, 1H), 7.42(s, 1H), 8.68(s, 1H), 9.90(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 385 [M+H]+.
【0303】
参考例4
6−(4’−フェニルフェニルアセチルアミノ)−3,4−エポキシ−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(II−14)の合成
【0304】
【化82】
【0305】
化合物IV−15(1.6 g, 3.86 mmole)のクロロホルム(10ml)溶液に、0℃で3−クロロ過安息香酸(1.46 g, 2.2 eq)を加え、0℃で4時間、室温で24時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、目的物(1.47 g,89%)を淡黄色の固形物として得た。
【0306】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.24(s, 3H), 1.59(s, 3H), 3.47(d, J = 4Hz, 1H), 3.79(s, 2H), 3.89(d, J = 4Hz, 1H), 7.19-7.74(m, 10H), 8.75(s, 1H), 9.92(bs, 1H).
MS (EI) m / z: 167(bp), 430 [M+], mp. 171-174℃.
【0307】
化合物IV−15の代わりに化合物IV−14,IV−20を用い,参考例4の方法で下記の化合物を得た。
【0308】
【化83】
【0309】
化合物II−15
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.54(s, 3H), 3.45(d, J = 4Hz, 1H), 3.75(s, 2H), 3.85(s, 3H), 3.87(d, J = 4Hz, 1H), 6.73-7.43(m, 4H), 7.45(s, 1H), 8.71(s, 1H), 10.05(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 385 [M+H]+, mp. 134-135℃.
【0310】
化合物II−16
1H NMR (CDCl3) δ: 1.24(s, 3H), 1.58(s, 3H), 2.19(s, 3H), 3.53(d, J = 4Hz, 1H), 3.77(s, 2H), 3.95(d, J = 4Hz, 1H), 7.20(bs, 1H), 7.31(d, J = 8Hz, 2H), 7.56-7.59(m, 3H), 8.82(s, 1H), 10.04(bs, 1H).
MS (FAB) m/z: 106(bp), 412[M+H]+.
【0311】
化合物IV−15の代わりに化合物IV−22を用い,参考例4の方法で下記の化合物を得た。
【0312】
化合物II−17
【0313】
【化84】
【0314】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.22(s, 3H), 1.54(s, 3H), 3.45(d, J = 4Hz, 1H), 3.64(s, 2H), 3.88(d, J = 4Hz, 1H), 5.91(s, 2H), 6.73(s, 3H), 7.50(s, 1H), 8.72(s, 1H), 9.96(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 135(bp), 399 [M+H]+, mp. 146-147℃.
【0315】
化合物IV−15の代わりに化合物IV−23を用い,参考例4の方法で下記の化合物を得た。
【0316】
化合物II−18
【0317】
【化85】
【0318】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.55(s, 3H), 1.61(d, J = 7Hz, 3H), 3.46(d, J = 4Hz, 1H), 3.78(q, J = 7Hz, 1H), 3.85(d, J = 4Hz, 1H), 7.18-7.41(m, 5H), 7.44(s, 1H), 8.70(s, 1H), 9.94(bs, 1H).
MS (EI) m / z: 105(bp), 368 [M+].
【0319】
化合物IV−15の代わりに化合物IV−26を用い,参考例4の方法で下記の化合物を得た。
【0320】
化合物II−19
【0321】
【化86】
【0322】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.32(s, 3H), 1.63(s, 3H), 3.21(s, 3H), 3.24-3.81(m, 7H), 6.74-6.87(m, 2H), 6.87-6.91(m, 2H), 7.02(s, 1H), 7.42(s, 1H).
MS (EI) m/z: 352(bp), 398[M+].
【0323】
参考例5
6−(4’-メトキシフェニルアセチルアミノ)−3,4−エポキシ−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(II−20)の合成
【0324】
【化87】
【0325】
化合物IV−5(3.5 g, 9.5 mmole)の酢酸エチル(180ml)溶液に、室温でサレンマンガン錯体(化合物45)(492.1 mg, 5 mol%)、4−フェニルピリジンN−オキサイド(162.7 mg, 10 mol%)を加えた。0℃に冷却後、次亜塩素酸ナトリウム(1.645 mol / l)溶液(6.35 ml, 1.1 eq)を加え、0℃で1時間攪拌した。水を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、目的物(2.69 g,74%)を黄色の結晶として得た。
【0326】
【化88】
【0327】
スペクトルデータは化合物II−5と完全に一致した。
【0328】
化合物IV−5の代わりに化合物IV−16を用い,参考例5の方法で下記の化合物を得た。
【0329】
【化89】
【0330】
化合物II−21
1H NMR (CDCl3) δ: 1.24(s, 3H), 1.40(t, J = 7Hz, 3H), 1.58(s, 3H), 3.48(d, J = 4Hz, 1H), 3.69(s, 2H), 3.90(d, J = 4Hz, 1H), 4.00(q, J = 7Hz, 2H), 6.77-7.36(m, 4H), 7.50(s, 1H), 8.74(s, 1H), 9.94(bs, 1H).
MS (EI) m / z: 107(bp), 398 [M+], mp. 101-103℃.
【0331】
化合物IV−5の代わりに化合物IV−28を用い, 参考例5の方法で下記の化合物を得た。
【0332】
化合物II−22
1H NMR (CDCl3) δ: 0.21(s, 6H), 1.00(s, 9H), 1.33(s, 3H), 1.54(s, 3H), 3.47(d, J = 5Hz, 1H), 3.70(s, 2H), 3.90(d, J = 5Hz, 1H), 6.87(d, J = 7Hz, 2H), 7.15(d, J = 7Hz, 2H), 7.94(s, 1H), 8.70(s, 1H), 9.89(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 220(bp), 485[M+].
[α]20 +4.0°(CHCl3).
【0333】
化合物IV−5の代わりに化合物IV−18を用い, 参考例5の方法で下記の化合物を得た。
【0334】
化合物II−23
1H NMR (CDCl3) δ: 1.24(s, 3H), 1.57(s, 3H), 3.52(d, J = 4Hz, 1H), 3.80(s, 2H), 3.91(d, J = 4Hz, 1H), 7.26-7.44(m, 9H), 7.57(s, 1H), 8.74(s, 1H), 9.85(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 167(bp), 430[M+].
【0335】
化合物IV−5の代わりに化合物IV−19を用い, 参考例5の方法で下記の化合物を得た。
【0336】
化合物II−24
1H NMR (CDCl3) δ: 1.23(s, 3H), 1.57(s, 3H), 3.52(d, J = 4Hz, 1H), 3.87(s, 2H), 3.94(d, J = 4Hz, 1H), 7.52-7.62(m, 10H), 8.83(s, 1H), 10.11(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 167(bp), 431[M+1].
【0337】
化合物IV−5の代わりに化合物IV−22を用い, 参考例5の方法で下記の化合物を得た。
【0338】
化合物II−25
【0339】
【化90】
【0340】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.25(s, 3H), 1.58(s, 3H), 3.50(d, J = 4Hz, 1H), 3.68(s, 2H), 3.92(d, J = 4Hz, 1H), 5.95(s, 2H), 6.78(s, 3H), 7.53(s, 1H), 8.77(s, 1H), 9.99(bs, 1H).
MS (EI) m / z: 135(bp), 398 [M+], mp. 135-138℃.
【0341】
化合物IV−5の代わりに化合物IV−24を用い, 参考例5の方法で下記の化合物を得た。
【0342】
化合物II−26
【0343】
【化91】
【0344】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.57(s, 3H), 3.48(d, J = 4Hz, 1H), 3.90(d, J = 4Hz, 1H), 4.26(s, 2H), 7.38-8.09(m, 8H), 8.78(s, 1H), 9.96(bs, 1H).
MS (EI) m / z: 141(bp), 404 [M+].
【0345】
化合物IV−5の代わりに化合物IV−25を用い, 参考例5の方法で下記の化合物を得た。
【0346】
化合物II−27
【0347】
【化92】
【0348】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.20(s, 3H), 1.55(s, 3H), 3.45(d, J = 4Hz, 1H), 3.87(d, J = 4Hz, 1H), 3.91(s, 2H), 7.17-7.97(m, 8H), 8.74(s, 1H), 10.02(bs, 1H).
MS (EI) m / z: 141(bp), 404 [M+], mp. 140-142℃.
【0349】
化合物IV−5の代わりに化合物IV−27を用い, 参考例5の方法で下記の化合物を得た。
【0350】
化合物II−28
【0351】
【化93】
【0352】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.56(s, 3H), 2.96(t, J = 7Hz, 2H), 3.49(d, J = 4Hz, 1H), 3.51-3.53(m, 2H), 3.79(s, 3H), 3.84(d, J = 4Hz, 1H), 6.83-6.88(m, 2H), 7.18(d, J = 8Hz, 2H), 7.62(s, 1H), 7.87(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 370[M+](bp).
【0353】
化合物IV−5の代わりに化合物IV−29を用い, 参考例5の方法で下記の化合物を得た。
【0354】
化合物II−29
【0355】
【化94】
【0356】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.22(s, 3H), 1.54(s, 3H), 1.80-2.00(m, 4H), 2.40-2.60(m, 2H), 3.32-3.45(m, 2H), 3.50(d, J = 4.2Hz, 1H), 3.92(d, J = 4.2Hz, 1H), 4.17(s, 2H), 7.51(s, 1H), 8.71(s, 1H), 10.40(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 140(bp), 375[M+].
【0357】
参考例6
【0358】
化合物II−30
【0359】
【化95】
【0360】
6−(4−(t−ブチル−ジメチルシロキシ)ベンゾイル)アミノ−3, 4−エポキシ−3, 4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(II−22)(39mg, 0.080mmole), テトラブチルアンモニウムフルオリド1.0Mテトラヒドロフラン溶液(0.12mL, 1.5eq)のテトラヒドロフラン(0.39mL)溶液を0℃で1時間、室温で1時間攪拌した。水を加えて希釈した後、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、目的物(24mg, 81%)を黄色の油状物として得た。
【0361】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.24(s, 3H), 1.57(s, 3H), 3.53(d, J = 4Hz, 1H), 3.74(s, 2H), 3.94(d, J = 4Hz, 1H), 6.88(d, J = 8Hz, 2H), 7.20(d, J = 8Hz, 2H), 7.58(s, 1H), 8.79(s, 1H), 10.04(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 370[M+](bp).
[α]20 +3.8°(CHCl3).
【0362】
参考例7
【0363】
化合物II−31
【0364】
【化96】
【0365】
6−アセトアミド−3, 4−エポキシ−3, 4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(Evans, J. M.ら J. Med. Chem. 1984, 27, 1127.に従って合成)(7.6g, 27mmole)、水酸化ナトリウム(5.6g, 5.0eq)の1、4−ジオキサン(152mL)、水(76mL)混合溶液を室温で4時間攪拌した。塩酸で中和後、飽和食塩水を加えて希釈、酢酸エチルで抽出した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後エタノール、ヘキサン混合溶媒中で再結晶し6−アミノ−3, 4−エポキシ−3, 4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(1.4g, 22%)を橙色の結晶として得た。
4−ジメチルアミノフェニル酢酸(0.10g, 0.56mmole)、DMF(0.01mL)のジクロロメタン(1.0mL)溶液に、0℃で塩化チオニル(0.07g, 1eq)を加え、0℃で2時間攪拌する。0℃でトリエチルアミン(0.08mL, 1eq)を加え、0℃で10分間攪拌した後、6−アミノ−3, 4−エポキシ−3, 4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(66mg, 0.28mmole)、60%水素化ナトリウム(12mg, 0.31mmole)のDMF(0.7mL)溶液を0℃で10分間攪拌した溶液に0℃で滴下し、0℃で2時間攪拌した。水を加えた後、有機層を抽出し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し目的物(25mg, 22%)を茶色の油状物として得た。
【0366】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.24(s, 3H), 1.58(s, 3H), 2, 97(s, 6H), 3.53(d, J = 4Hz, 1H), 3.70(s, 2H), 3.95(d, J = 4Hz, 1H), 6.77(d, J = 7Hz, 2H), 7.20(d, J = 7Hz, 2H), 7.58(s, 1H), 8.82(s, 1H), 10.03(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 397[M+](bp).
【0367】
参考例8
【0368】
化合物II−32
【0369】
【化97】
【0370】
6−(4−N, N−ジメチルアミノフェニルアセチルアミノ)−3, 4−エポキシ−3、4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(II−31)(30mg, 0.075mmole)、酸化カルシウム(36mg, 8.5eq)のTHF(0.24ml)−メタノール(0.18ml)混合溶液に、0℃でヨウ素(43mg, 2.3eq)のTHF(0.04ml)溶液を加え、0℃で6時間攪拌した。ジクロロメタン(5ml)を加えた後不溶物をろ過し、得られたろ液に15%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーで精製し、目的物13mg(45%)を黄色の油状物として得た。
【0371】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.24(s, 3H), 1.58(s, 3H), 2.85(s, 3H), 3.53(d, J = 4Hz, 1H), 3.69(s, 2H), 3.95(d, J = 4Hz, 1H), 6.66(d, J = 7Hz, 2H), 7.16(d, J = 7Hz, 2H), 7.58(s, 1H), 8.82(s, 1H), 10.03(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 120(bp), 383[M+].
[α]25 -6.0°(CHCl3).
【0372】
実施例I−1
トランス−6−(ベンゾイルアミノ)−3, 4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−4−(1−ピロリジニル)−2H−1−ベンゾピラン−3−オールの合成
【0373】
【化98】
【0374】
6−(ベンゾイルアミノ)−3, 4−エポキシ−3, 4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(II−1)(147 mg, 0.43 mmole)のエタノール(5 mL)溶液にピロリジン(0.07 mL)を加え、2時間加熱還流した。室温まで冷やした後、濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、目的物(40.3 mg, 23%)を褐色の固形物として得た。
【0375】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.25(s, 3H), 1.53(s, 3H), 1.79-2.14(m, 4H), 2.84-3.29(m, 5H), 3.57(d, J = 10 Hz, 1H), 4.04(d, J = 10 Hz, 1H), 7.34-8.03(m, 6H), 8.88(s, 1H), 11.08(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 412 [M+H]+.
【0376】
実施例I−2
トランス−6−(フェニルアセチルアミノ)−3, 4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−4−(1−ピロリジニル)−2H−1−ベンゾピラン−3−オールの合成
【0377】
【化99】
【0378】
化合物II−2(100 mg, 0.28 mmole)のエタノール(3 mL)溶液にピロリジン(0.05 mL)を加え、45分間加熱還流した。室温まで冷やした後、濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、目的物(47.8 mg, 40%)を黄色の粉末として得た。
【0379】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.27(s, 3H), 1.57(s, 3H), 1.85-2.20(m, 4H), 2.90-3.30(m, 5H), 3.59(d, J = 10 Hz, 1H), 3.83(s, 2H), 4.03(d, J = 10 Hz, 1H), 7.23(s, 1H), 7.35(s, 5H), 7.54(s, 1H), 8.70(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 95(bp), 426 [M+H]+.
【0380】
化合物II−2の代わりに化合物II−2〜II−13を用い, 下記の化合物を得た。
【0381】
【化100】
【0382】
実施例I−3
1H NMR (CDCl3) δ: 1.20(s, 3H), 1.50(s, 3H), 1.80-2.10(m, 4H), 2.80-3.26(m, 4H), 3.01(d, J = 10 Hz, 1H), 3.17(s, 2H), 3.83(s, 6H), 3.95(d, J = 10 Hz, 1H), 6.80(s, 3H), 7.48(s, 1H), 8.60(s, 1H), 9.87(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151(bp), 486 [M+H]+.
【0383】
実施例I−4
1H NMR (CDCl3) δ: 1.15(s, 3H), 1.46(s, 3H), 2.24-3.12(m, 6H), 3.42(d, J = 10 Hz, 1H), 3.66(d, J = 10 Hz, 1H), 3.74(s, 2H), 3.80(s, 6H), 6.69(s, 3H), 7.30(s, 5H), 7.47(s, 1H), 8.56(s, 1H), 9.82(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 85(bp), 536 [M+H]+.
【0384】
実施例I−5
1H NMR (CDCl3) δ: 0.99-1.39(m, 6H), 1.49(s, 3H), 2.28-2.95(m, 4H), 3.50-4.07(m, 10H), 6.69-6.89(m, 3H), 7.45(s, 1H), 8.55(bs, 1H), 9.95(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151(bp), 460 [M+H]+.
【0385】
実施例I−6
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.49(s, 3H), 1.72-2.07(m, 4H), 2.47-3.27(m, 9H), 3.52(d, J = 10 Hz, 1H), 3.96(d, J = 10 Hz, 1H), 7.13(s, 5H), 7.51(s, 1H), 8.58(s, 1H), 9.82(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 440 [M+H]+.
【0386】
実施例I−7
1H NMR (CDCl3) δ: 1.16(t, J = 7 Hz, 3H), 1.20(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.25-3.31(m, 8H), 3.46(d, J = 10 Hz, 1H), 3.67(d, J = 10 Hz, 1H), 7.17(s, 5H), 7.50(s, 1H), 8.60(s, 1H), 9.87(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 414 [M+H]+.
【0387】
実施例I−8
1H NMR (CDCl3) δ: 1.18(s, 3H), 1.48(s, 3H), 2.62-3.31(m, 5H), 3.51(d, J = 10 Hz), 3.90(d, J = 10 Hz), 6.75-7.74(m, 7H), 8.41(s, 1H), 9.42(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 96, 427 [M+H]+ (bp).
【0388】
実施例I−9
1H NMR (CDCl3) δ: 1.20(s, 3H), 1.50(s, 3H), 1.79-2.12(m, 4H), 2.69-3.25(m, 5H), 3.53(d, J = 10 Hz, 1H), 3.70(s, 2H), 3.80(s, 3H), 2.96(d, J = 10 Hz, 1H), 6.80-7.38(m, 4H), 7.54(s, 1H), 8.71(s, 1H), 9.92(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 456 [M+H]+.
【0389】
実施例I−10
1H NMR (CDCl3) δ: 1.16(t, J = 7 Hz, 3H), 1.19(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.25-3.02(m, 4H), 3.47(d, J = 10 Hz, 1H), 3.70(d, J = 10 Hz, 1H), 3.70(s, 2H), 3.79(s, 3H), 6.79-7.38(m, 4H), 7.53(s, 1H), 8.69(s, 1H), 9.93(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 430 [M+H]+.
【0390】
実施例I−11
1H NMR (CDCl3) δ: 0.99-1.40(m, 9H), 1.47(s, 3H), 2.14-2.68(m, 2H), 3.04-3.61(m, 3H), 3.68(s, 2H), 3.85(s, 6H), 6.83(s, 3H), 7.46(s, 1H), 8.75(s, 1H), 9.94(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151(bp), 474 [M+H]+.
【0391】
実施例I−12
1H NMR (CDCl3) δ: 0.25-0.68(m, . 4H), 1.21(s, 3H), 1.51(s, 3H), 1.99-2.98(m, 3H), 3.56(d, J = 10 Hz, 1H), 3.70(s, 2H), 3.74(d J = 10 Hz, 1H), 3.86(s, 6H), 6.83(s, 3H), 7.49(s, 1H), 8.76(s, 1H), 9.91(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151(bp), 472 [M+H]+.
【0392】
実施例I−13
1H NMR (CDCl3) δ: 1.19(s, 3H), 1.48(s, 3H), 1.75-2.10(m, 4H), 2.32(s, 3H), 2.75-3.25(m, 5H), 3.49(d, J = 10 Hz, 1H), 3.67(s, 2H), 3.91(d, J = 10 Hz, 1H), 7.11(s, 4H), 7.46(s, 1H), 8.62(s, 1H), 9.83(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 440 [M+H]+.
【0393】
実施例I−14
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.50(s, 3H), 1.75-2.17(m, 4H), 2.72-3.22(m, 5H), 3.52(d, J = 10Hz, 1H), 3.72(s, 2H), 4.00(d, J = 10 Hz, 1H), 7.04-7.44(m, 4H), 7.52(s, 1H), 8.63(s, 1H), 9.92(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 125(bp), 460 [M+H]+.
【0394】
実施例I−15
1H NMR (CDCl3) δ: 1.22(s, 3H), 1.51(s, 3H), 1.78-2.10(m, 4H), 2.70-2.85(m, 5H), 3.54(d, J = 10Hz, 1H), 3.74(s, 2H), 3.97(d, J = 10Hz, 1H), 6.85-7.50(m, 4H), 7.54(s, 1H), 8.67(s, 1H), 9.95(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 185, 444 [M+H]+.
【0395】
実施例I−16
1H NMR (CDCl3) δ: 1.18(t, J = 7Hz, 3H), 1.21(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.35-3.22(m, 8H), 3.40-4.00(m, 8H), 6.71(s, 3H), 7.51(s, 1H), 8.62(s, 1H), 9.89(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151(bp), 474 [M+H]+.
【0396】
実施例I−17
1H NMR (CDCl3) δ: 1.28(t, J = 7Hz, 3H), 1.21(s, 3H), 1.51(s, 3H), 2.39-3.19(m, 7H), 3.40-3.87(m, 5H), 6.67-7.28(m, 4H), 7.53(s, 1H), 8.64(s, 1H), 9.88(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 444 [M+H]+.
【0397】
実施例I−18
1H NMR (CDCl3) δ: 1.08-1.32(m, 9H), 1.48(s, 3H), 2.16-3.61(m, 8H), 3.73(s, 3H), 6.63-7.26(m, 4H), 7.48(s, 1H), 8.72(s, 1H), 9.86(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 458 [M+H]+, mp. 109-111℃.
【0398】
実施例I−19
1H NMR (CDCl3) δ: 1.27(s, 3H), 1.54(s, 3H), 1.80-2.20(m, 4H), 2.50-3.35(m, 9H), 3.57(d, J = 10Hz, 1H), 3.78(s, 3H), 4.00(d, J = 10Hz, 1H), 6.66-7.30(m, 4H), 7.55(s, 1H), 8.65(s, 1H), 9.89(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(BP), 470 [M+H]+.
【0399】
実施例I−20
1H NMR (CDCl3) δ: 1.08-1.33(m, 9H), 1.48(s, 3H), 2.14-2.70(m, 2H), 3.06-3.64(m, 3H), 3.72(s, 2H), 3.79(s, 3H), 6.81-7.42(m, 4H), 7.52(s, 1H), 8.85(s, 1H), 9.97(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 444 [M+H]+, mp. 115-117℃.
【0400】
実施例I−21
1H NMR (CDCl3) δ: 0.25-0.65(m, 4H), 1.20(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.07-2.95(m, 3H), 3.68(m, 2H), 3.73(s, 2H), 3.81(s, 3H), 6.77-7.45(m, 4H), 7.56(s, 1H), 8.85(s, 1H), 9.97(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 442 [M+H]+.
【0401】
実施例I−22
1H NMR (CDCl3) δ: 1.19(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.50(s, 6H), 2.97(bs, 1H), 3.59-3.94(m, 7H), 6.81-7.44(m, 4H), 7.58(s, 1H), 8.79(s, 1H), 9.97(bs, 1).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 430 [M+H]+, mp. 156-158℃.
【0402】
実施例I−23
1H NMR (CDCl3) δ: 1.20(s, 3H), 1.50(s, 3H), 1.76-2.10(m, 4H), 2.50-3.22(m, 5H), 3.51(d, J = 10Hz, 1H), 3.72(s, 2H), 3.80(s, 3H), 3.96(d, J = 10Hz, 1H), 6.70-7.00(m, 3H), 7.12-7.48(m, 1H), 7.50(s, 1H), 8.67(s, 1H), 9.90(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 456 [M+H]+.
【0403】
実施例I−24
1H NMR (CDCl3) δ: 1.15(t, J = 7Hz, 3H), 1.18(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.36-2.96(m, 4H), 3.55-3.91(m, 7H), 6.66-7.01(m, 3H), 7.14-7.46(m, 1H), 7.51(s, 1H), 8.66(s, 1H), 9.91(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 430 [M+H]+, mp. 106-109℃.
【0404】
実施例I−25
1H NMR (CDCl3) δ: 0.32-0.66(m, 4H), 1.20(s, 3H), 1.49(s, 3H), 2.08-2.82(m, 3H), 3.62-3.92(m, 2H), 3.72(s, 2H), 3.79(s, 3H), 6.67-6.97(m, 3H), 7.12-7.32(m, 1H), 7.48(s, 1H), 8.67(s, 1H), 9.90(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 185(bp), 442 [M+H]+.
【0405】
化合物II−2の代わりに化合物II−10, II−14〜II−16を用い, 下記の化合物を得た。
【0406】
【化101】
【0407】
実施例I−26
1H NMR (CDCl3) δ: 0.20-0.67(m, 4H), 1.19(s, 3H), 1.49(s, 3H), 2.17-2.94(m, 3H), 3.64(m, 2H), 3.75(s, 2H), 3.86(s, 3H), 6.73-7.44(m, 3H), 7.48(s, 1H), 8.78(s, 1H), 10.02(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 442 [M+H]+.
【0408】
実施例I−27
1H NMR (CDCl3) δ: 0.30-0.62(m, 4H), 1.19(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.15-2.70(m, 3H), 3.62(m, 2H), 3.79(s, 2H), 7.15-7.70(m, 10H), 8.80(s, 1H), 9.99(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 109(bp), 524 [M+H]+.
【0409】
実施例I−28
1H NMR (CDCl3) δ: 1.21(s, 3H), 1.51(s, 3H), 1.91-1.96(m, 4H), 2.92-2.94(m, 2H), 3.07-3.11(m, 2H), 3.22(s, 1H), 3.57(d, J = 10Hz, 1H), 3.89(s, 2H), 3.98(d, J = 10Hz, 1H), 7.55(d, J = 8Hz, 2H), 7.63(s, 1H), 8.27(d, J = 8Hz, 2H), 8.70(s, 1H), 10.15(bs, 1H).
MS (FAB) m/z: 471[M+](bp).
【0410】
実施例I−29
1H NMR (CDCl3) δ: 1.22(t, J = 7Hz, 3H), 1.26(s, 3H), 1.58(s, 3H), 2.67-2.76(m, 2H), 3.61(d, J = 10Hz, 1H), 3.75(d, J = 10Hz, 1H), 3.97(s, 2H), 7.33(s, 1H), 7.61(d, J = 8Hz, 2H), 8.33(d, J = 8Hz, 2H), 8.75(s, 1H), 10.23(bs, 1H).
MS (FAB) m/z: 445[M+H]+ (bp).
【0411】
実施例I−30
1H NMR (CDCl3) δ: 0.41-0.53(m, 4H), 1.20(s, 3H), 1.52(s, 3H), 2.33-2.36(m, 1H), 3.65(d, J = 10Hz, 1H), 3.72(d, J = 10Hz, 1H), 3.91(s, 2H), 7.55(d, J = 9Hz, 2H), 7.64(s, 1H), 8.28(d, J = 9Hz, 2H), 8.84(s, 1H), 10.20(bs, 1H).
MS (FAB) m/z: 90(bp), 457[M+H]+.
【0412】
実施例I−31
1H NMR (CDCl3) δ: 1.15(s, 3H), 1.24-1.26(m, 6H), 1.50(s, 3H), 3.27-3.35(m, 2H), 3.60(d, J = 9Hz, 1H), 3.90(s, 2H), 7.55(d, J = 9Hz, 2H), 7.60(s, 1H), 8.25-8.28(m, 2H), 8.82(s, 1H), 10.18(bs, 1H).
MS (FAB) m/z: 185(bp), 459[M+H]+.
【0413】
実施例I−32
1H NMR (CDCl3) δ: 0.41-0.54(m, 4H), 1.20(s, 3H), 1.51(s, 3H), 2.19(s, 3H), 2.35-2.37(m, 1H), 2.92(s, 1H), 3.64(d, J = 9Hz, 1H), 3.71(d, J = 10Hz, 1H), 3.77(s, 2H), 7.19(bs, 1H), 7.30-7.32(m, 2H), 7.55-7.59(m, 3H), 8.97(s, 1H), 10.01(bs, 1H).
MS (FAB) m/z: 106(bp), 469[M+].
【0414】
実施例I−33
1H NMR (CDCl3) δ: 1.13-1.17(m, 3H), 1.19(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.18(s, 3H), 2.62-2.77(m, 2H), 3.55(d, J = 10Hz, 1H), 3.79(d, J = 10Hz, 1H), 3.75(s, 2H), 7.26-7.31(m, 3H), 7.55-7.57(m, 3H), 8.70(s, 1H), 9.98(bs, 1H).
MS (FAB) m/z: 457[M+](bp).
【0415】
化合物II−2の代わりに化合物II−17を用い, 下記の化合物を得た。
【0416】
【化102】
【0417】
実施例I−34
1H NMR (CDCl3) δ: 0.32-0.67(m, 4H), 1.19(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.16-2.82(m, 3H), 3.56-3.77(m, 4H), 5.90(s, 2H), 6.76(s, 3H), 7.50(s, 1H), 8.79(s, 1H), 9.96(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 135(bp), 456 [M+H]+, mp. 140-142℃.
【0418】
化合物II−2の代わりに化合物II−18を用い, 下記の化合物を得た。
【0419】
【化103】
【0420】
実施例I−35
1H NMR (CDCl3) δ: 0.28-0.65(m, 4H), 1.18(s, 3H), 1.48(s, 3H), 1.62(d, J = 7Hz, 3H), 2.15-2.90(m, 3H), 3.47-4.03(m, 3H), 7.10-7.40(m, 5H), 7.47(s, 1H), 8.80(s, 1H), 9.95(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 105(bp), 426 [M+H]+.
【0421】
化合物II−2の代わりに化合物II−19を用い, 下記の化合物を得た。
【0422】
【化104】
【0423】
実施例I−36
1H NMR (CDCl3) δ: 1.50(t, J = 7Hz, 3H), 1.25(s, 3H), 1.51(s, 3H), 2.05-2.93(m, 2H), 3.25-3.65(m, 10H), 3.71(s, 3H), 6.60-7.40(m, 6H).
MS (FAB) m/z: 121(bp), 444[M+].
【0424】
化合物II−2の代わりに化合物II−20〜II−24, II−30〜II−32を用い, 下記の化合物を得た。
【0425】
【化105】
【0426】
実施例I−37
1H NMR (CDCl3) δ: 1.08-1.32(m, 9H), 1.47(s, 3H), 2.28-2.69(m, 2H), 3.03-3.57(m, 3H), 3.67(s, 2H), 3.77(s, 3H), 6.75-7.35(m, 4H), 7.45(s, 1H), 8.77(s, 1H), 9.90(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 444 [M+H]+, mp. 117-118℃.
[α]25 +10.69°(CHCl3).
【0427】
実施例I−38
1H NMR (CDCl3) δ: 0.32-0.65(m, 4H), 1.19(s, 3H), 1.49(s, 3H), 2.10-2.82(m, 3H), 3.64(m, 2H), 3.68(s, 2H), 3.77(s, 3H), 6.75-7.37(m, 4H), 7.52(s, 1H), 8.80(s, 1H), 9.91(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121(bp), 444 [M+H]+, mp. 103-104℃.
[α]25 -7.53°(CHCl3).
【0428】
実施例I−39
1H NMR (CDCl3) δ: 0.35-0.60(m, 4H), 1.19(s, 3H), 1.40(t, J = 7Hz, 3H), 1.50(s, 3H), 2.18-2.80(m, 3H), 3.68-3.85(m, 4H), 4.08(q, J = 7Hz, 2H), 6.78-7.39(m, 4H), 7.52(s, 1H), 8.81(s, 1H), 9.92(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 107(bp), 456 [M+H]+.
【0429】
実施例I−40
1H NMR (CDCl3) δ: 0.24(s, 6H), 0.48-0.58(m, 4H), 1.00(s, 9H), 1.20(s, 3H), 1.51(s, 3H), 2.50-2.60(m, 1H), 3.65-3.71(m, 4H), 6.80(d, J = 9Hz, 2H), 7.15(d, J = 9Hz, 2H), 7.75(s, 1H), 8.80(s, 1H), 9.88(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 524(bp), 542[M+].
【0430】
実施例I−41
1H NMR (CDCl3) δ: 0.38-0.51(m, 4H), 1.19(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.33-2.35(m, 1H), 3.64-3.70(m, 2H), 3.74(s, 2H), 6.87(m, 2H), 7.19(d, J = 7Hz, 2H), 7.59(s, 1H), 8.85(s, 1H), 10.02(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 108(bp), 427[M+].
【0431】
実施例I−42
1H NMR (CDCl3) δ: 0.38-0.58(m, 4H), 1.19(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.36-2.37(m, 1H), 2.96(s, 6H), 3.62-3.69(m, 4H), 6.76(d, J = 6Hz, 2H), 7.20(d, J = 6Hz, 2H), 7.58(s, 1H), 8.88(s, 1H), 10.01(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 122(bp), 455[M+].
【0432】
実施例I−43
1H NMR (CDCl3) δ: 0.36-0.53(m, 4H), 1.18(s, 3H), 1.48(s, 3H), 2.32-2.37(m, 1H), 2.70(m, 2H), 2.98(m, 2H), 3.62(d, J = 10Hz, 1H), 3.70(d, J = 10Hz, 1H), 6.80(d, J = 9Hz, 2H), 7.12(d, J = 9Hz, 2H), 7.58(s, 1H), 8.81(s, 1H), 9.96(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 440(bp), 456[M+].
【0433】
実施例I−44
[α]20 -9.0°(CHCl3).
【0434】
実施例I−45
1H NMR (CDCl3) δ: 0.39-0.56(m, 4H), 1.26(s, 3H), 1.52(s, 3H), 2.36-2.41(m, 1H), 2.77(t, J = 8Hz, 2H), 3.03(t, J = 8Hz, 2H), 3.72(d, J = 10Hz, 1H), 3.74(d, J = 10Hz, 1H), 3.85(s, 3H), 3.86(s, 3H), 6.77-6.79(m, 3H), 7.63(s, 1H), 8.86(s, 1H), 10.03(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 469(bp), 486[M+].
【0435】
実施例I−46
[α]20 -9.8°(CHCl3).
【0436】
実施例I−47
1H NMR (CDCl3) δ: 0.37-0.53(m, 4H), 1.19(s, 3H), 1.50(s, 3H), 2.29-2.34(m, 1H), 3.64(d, J = 10Hz, 1H), 3.69(d, J = 10Hz, 1H), 3.79(s, 2H), 7.25-7.43(m, 9H), 7.58(s, 1H), 8.79(s, 1H), 9.81(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 470(bp), 488[M+].
[α]25 -2.3°(CHCl3).
【0437】
実施例I−48
1H NMR (CDCl3) δ: 0.37-0.53(m, 4H), 1.18(s, 3H), 1.49(s, 3H), 2.33-2.38(m, 1H), 3.63(d, J = 10Hz, 1H), 3.70(d, J = 10Hz, 1H), 3.85(s, 2H), 7.24-7.61(m, 10H), 8.87(s, 1 H), 10.08(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 470(bp), 488[M+].
[α]20 -8.4°(CHCl3).
【0438】
実施例I−49
1H NMR (CDCl3) δ: 0.35-0.53(m, 4H), 1.19(s, 3H), 1.51(s, 3H), 2.34-2.39(m, 1H), 2.84(s, 3H), 3.62-3.72(m, 4H), 6.59-6.66(m, 2H), 7.14-7.16(m, 2H), 7.58(s, 1H), 8.88(s, 1H), 10.01(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 440[M+](bp).
【0439】
化合物II−2の代わりに化合物II−25を用い, 下記の化合物を得た。
【0440】
実施例I−50
【0441】
【化106】
1H NMR (CDCl3) δ: 0.29-0.66(m, 4H), 1.20(s, 3H), 1.49(s, 3H), 2.09-2.79(m, 3H), 3.59-3.77(m, 4H), 5.90(s, 2H), 6.76(s, 3H), 7.51(s, 1H), 8.79(s, 1H), 9.96(bs, 1H).
MS (EI) m / z: 135(bp), 455[M+].
【0442】
化合物II−2の代わりに化合物II−26を用い, 下記の化合物を得た。
【0443】
実施例I−51
【0444】
【化107】
1H NMR (CDCl3) δ: 0.32-0.62(m, 4H), 1.12(s, 3H), 1.43(s, 3H), 2.32(m, 1H), 2.84(m, 1H), 3.57(m, 2H), 4.17(s, 2H), 7.32-8.02(m, 8H), 8.78(s, 1H), 9.89(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 141(bp), 462 [M+H]+, mp. 185-188℃.
【0445】
化合物II−2の代わりに化合物II−26を用い, 下記の化合物を得た。
【0446】
実施例I−52
【0447】
【化108】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.08-1.33(m, 9H), 1.45(s, 3H), 2.21-2.66(m, 2H), 3.01-3.71(m, 3H), 4.18(s, 2H), 7.24-8.14(m, 8H), 8.77(s, 1H), 9.86(bs, 1H).
MS (EI) m / z: 141(bp), 463[M+].
【0448】
化合物II−2の代わりに化合物II−27を用い, 下記の化合物を得た。
【0449】
実施例I−53
【0450】
【化109】
1H NMR (CDCl3) δ: 0.21-0.61(m, 4H), 1.16(s, 3H), 1.46(s, 3H), 2.01-2.71(m, 3H), 3.61(m, 2H), 3.89(s, 2H), 7.14-7.91(m, 8H), 8.76(s, 1H), 9.99(bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 141(bp), 462 [M+H]+.
【0451】
化合物II−2の代わりに化合物II−28を用い, 下記の化合物を得た。
【0452】
実施例I−54
【0453】
【化110】
【0454】
1H NMR (CDCl3) δ: 0.39-0.55(m, 4H), 1.18(s, 3H), 1.48(s, 3H), 2.27-2.32(m, 1H), 2.96(t, J = 7Hz, 2H), 3.48-3.53(m, 2H), 3.66(d, J = 10Hz, 1H), 3.71(d, J = 10Hz, 1H), 3.79(s, 3H), 6.85-6.88(m, 3H), 7.19(d, J = 9Hz, 2H), 7.62(s, 1H), 7.72-7.75(m, 1H).
MS (EI) m/z: 428[M+].
【0455】
化合物II−2の代わりに化合物II−29を用い, 下記の化合物を得た。
【0456】
実施例I−55
【0457】
【化111】
【0458】
1H NMR (CDCl3) δ: 0.44-0.54(m, 4H), 1.20(s, 3H), 1.49(s, 3H), 1.85-2.05(m, 4H), 2.35-2.65(m, 3H), 3.35-3.55(m, 2H), 3.66(s, 2H), 4.20(s, 2H), 7.54(s, 1H), 8.78(s, 1H), 10.37(bs, 1H).
MS (EI) m/z: 113(bp), 432[M+].
[α]25 -12.7°(CHCl3).
【0459】
【化112】
【0460】
実施例I−56
[α]25 +7.2°(CHCl3).
【0461】
実施例I−57
[α]25 -10.9°(CHCl3).
【0462】
実施例I−58
トランス−6−(フェニルアセチルアミノ)−3, 4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−4−(1−ピロリル)−2H−1−ベンゾピラン−3−オールの合成
【0463】
【化113】
【0464】
6−(フェニルアセチルアミノ)−3, 4−エポキシ−3, 4−ジヒドロ−2, 2−ジメチル−7−ニトロ−2H−1−ベンゾピラン(II−2)を6.9%アンモニアのエタノール溶液(10 mL)に加え、耐圧ガラス管中で80℃で4時間攪拌した。溶媒を留去することにより、アミノアルコール(117 mg)を褐色の油状物質として得た。
続いて、アミノアルコール(117 mg)を酢酸(3 mL)に溶解した後、2, 5−ジメトキシテトラヒドロフラン(45μL, 1.1 eq)を加え2.5時間加熱還流した。室温に冷やした後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、目的物(約50 mg)をオレンジ色の結晶として得た。この結晶をクロロホルム/エーテルより再結晶し、オレンジ色の粉末(39 mg, 29%, mp 174-176℃)を得た。
【0465】
1H NMR (CDCl3) δ: 1.26 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 2.46 (bs, 1H), 3.60 (s, 2H), 3.86 (d, J = 10 Hz, 1H), 4.86 (d, J = 10 Hz, 1H), 6.06-6.27 (m, 2H), 6.49-6.69 (m, 2H), 7.21 (s, 5H), 7.47 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 9.46 (bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 422 [M+H]+.
【0466】
化合物II−2の代わりに化合物II−5を用い, 実施例I−58と同様の方法で下記の化合物を得た。
【0467】
【化114】
【0468】
実施例I−59
1H NMR (CDCl3) δ: 1.26 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 2.47 (bs, 1H), 3.56 (s, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.87 (d, J = 10 Hz, 1H), 4.87 (d, J = 10 Hz, 1H), 6.02-6.27 (m, 2H), 6.48-7.28 (m, 6H), 7.53 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 9.55 (bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 121 (bp), 452 [M+H]+.
【0469】
化合物II−2の代わりに化合物II−12を用い, 実施例I−58と同様の方法で下記の化合物を得た。
【0470】
実施例I−60
1H NMR (CDCl3) δ: 1.29 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 2.32-3.17 (m, 5H), 3.91 (d, J = 10 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 10 Hz, 1H), 6.14-6.34 (m, 2H), 6.58-6.75 (m, 2H), 7.03-7.35 (m, 5H), 7.59 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 9.54 (bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 96 (bp), 436 [M+H]+.
【0471】
化合物II−2の代わりに化合物II−4を用い, 実施例I−58と同様の方法で下記の化合物を得た。
【0472】
実施例I−61
1H NMR (CDCl3) δ: 1.29 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 2.75 (bs, 1H), 3.59 (s, 2H), 3.87-4.07 (m, 7H), 4.96 (d, J = 9 Hz, 1H), 6.17-6.32 (m, 2H), 6.62-6.92 (m, 5H), 7.60 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 9.67 (bs, 1H).
MS (FAB) m / z: 151 (bp), 482 [M+H]+.
【0473】
〔製剤例〕
【0474】
製剤例1
上記成分を常法により混合したのち1錠中に10mgの活性成分を含有する糖衣錠10, 000錠を製造する。
【0475】
製剤例2
上記成分を常法により混合したのちゼラチンカプセルに充填し、1カプセル中に10mgの活性成分を含有するカプセル剤10, 000カプセルを製造する。
【0476】
製剤例3
上記成分を混合したのち常法により3号軟ゼラチンカプセルに充填し、1カプセル中に10mgの活性成分を含有する軟カプセル剤10, 000カプセルを製造する。
【0477】
製剤例4
上記成分を常法により混合し、1%軟膏とする。
【0478】
製剤例5
「* トリグリセライド系化合物の商標名
ウィッテップゾール=Witepsol」
上記成分を常法により溶融混合し、坐剤コンテナーに注ぎ冷却固化して10mgの活性成分を含有する1g坐剤1, 000個を製造する。
【0479】
製剤例6
注射剤
本発明化合物 1mg
注射用蒸留水 5mL
用時、溶解して用いる。
【0480】
〔薬理試験例〕
【0481】
心拍数に及ぼす効果
試験方法
ハートレー系雄性モルモットより心臓を摘出し、95%O2/5%CO2を通気したKrebs Henseleit液中において右心房を分離した。標本は、31℃に維持した栄養液を満たしたオルガンバス中に1gの張力をかけて懸垂した。
【0482】
栄養液を交換しながらの平衡化の後、標本にイソプロテレノールを累積的に適用して最大反応を求めた。薬物洗浄後、栄養液を交換しながら60分間の平衡化を行った後、各化合物を適用して作用を観察した。
結果は、各化合物10μM、30μM、100μM及び300μM適用時における作用を、あらかじめ得たイソプロテレノールの最大反応を100%として変化率%で表した。
【0483】
結果
本発明化合物は、濃度依存的な心拍数減少作用を示した。
【0484】
【表1】
【発明の効果】
本発明化合物は、心拍数減少作用を示し、心機能の改善に有用であり、副作用が少ないことから、本発明は、有用な心不全治療剤を提供することができる。
Claims (11)
- 式(I)
- R 1 のクロマン環上の置換位置が7位であり、Zのクロマン環上の置換位置が6位であり、−X−Y−Z−の組み合わせが−C(O)−NH−又は−NH−C(O)−NH−であり、nが0乃至2である請求項1記載のクロマン誘導体又はその塩。
- R 3 及びR 4 が、共にC 1−6 アルキル基である請求項1又は2に記載のクロマン誘導体又はその塩。
- R7がC1−6アルキル基若しくはC3−6シクロアルキル基を意味し、かつR8が水素原子を意味するか、又はR7とR8が一緒になって1,4−ブチレンを意味するか、若しくはR7とR8が一緒になって、それらが結合している窒素原子と共にピロリル基を意味する請求項1から3の何れか1項に記載のクロマン誘導体又はその塩。
- −X−Y−Z−の組み合わせが−C(O)−NH−である請求項1から4の何れか1項に記載のクロマン誘導体又はその塩。
- R 3 及びR 4 が、共にメチル基を意味する請求項1から5の何れか1項に記載のクロマン誘導体又はその塩。
- 請求項1記載のクロマン誘導体又はその塩を有効成分として含有することを特徴とする医薬。
- 請求項1記載のクロマン誘導体又はその塩を有効成分として含有することを特徴とする心不全治療薬。
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