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JP4121093B2 - 車両用電動発電機 - Google Patents

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Description

この発明は、車両に搭載され、エンジンを始動、アシスト、そして発電機能を有する制御装置内蔵型の車両用電動発電機に関し、特に、パワー半導体素子を有する制御装置の小型化、さらには高冷却、耐振性、耐絶縁性といった信頼性の向上に関わるものである。
近年、地球温暖化防止を背景にCOの排出量削減が求められており、ハイブリッド車やアイドリングストップ車が鋭意開発されている。これらの車両において、制御装置と車両用電動発電機とを接続するにあたり、制御装置と車両用電動発電機との間の距離が遠く離れてしまうと、その配線長が長くなってしまう。それにより、制御装置と車両用電動発電機との間の配線抵抗が大きくなり、電圧降下が大きくなるので、所望のトルク特性、回転数を得ることが難しくなっていた。また、配線長が長くなることにより、重量アップ、コストアップという問題もあった。
このような状況に鑑み、半導体素子を備えた制御装置一体型の車両用電動発電機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置は、電位が異なる3つの放熱板からなる構造となっている。また、冷却効率を満足させるため、半導体素子と電極板との比率が5以上に構成されている。
特開2004−208487号公報
エンジンルーム内において車両用電動発電機を設置するスペースは非常に狭くなってきている。そこで、車両用電動発電機に内蔵される制御装置は、その全体構造の小型化を図る必要がある。一方、制御装置においては、特に半導体素子の発熱量が大きいので、放熱板のサイズを大きくして半導体素子の温度上昇を抑える必要があった。このことから、従来の制御装置一体型車両用電動発電機においては、半導体素子を冷却するための放熱板が制御装置の体積の大部分を占めるようになっている。
従来の制御装置一体型の車両用電動発電機では、Nチャンネル型半導体素子が搭載された上アームのスイッチングのドレイン側に対応する放熱板と、下アームのスイッチングのドレイン側に対応する放熱板が、回転軸の径方向に並んで配設され、さらに負電位を有した電極板が回転軸の軸方向に関してそれら放熱板の一段下に配設されていた。
つまり、上アームのスイッチングのドレイン側に対応した放熱板と下アームのスイッチングのドレイン側に対応した放熱板とが、回転軸に直交する同一平面上に、径方向に2層となって、車両用電動発電機の径方向の許容スペース一杯に配設されている。そこで、回転軸の径方向に関しては、両放熱板の放熱面積をこれ以上拡大することはできないので、限られた径方向寸法の中で、両放熱板の望ましい放熱面積を確保することが困難であった。
また、これらの放熱板の冷却は、回転子に備え付けられたファンの回転により生じた冷却風によってなされる。しかし、両放熱板が回転軸に直交する同一平面上に、車両用電動発電機の径方向の許容スペース一杯に配設されているので、両放熱板を通過冷却する冷却風の軸方向流れに対しては、充分な熱交換面積がなかった。さらには、冷却風が両放熱板間を通風するための通風路の面積を十分に確保することも難しかった。
また、これら放熱板を通過冷却する冷却風の径方向流れに対しても、上述の軸方向流れ同様に、熱交換面積と通風路面積の問題があるに加えて、冷却風が、上流側に位置する下アームのスイッチングのドレイン側に対応する放熱板にて熱交換されて温度上昇した後、下流側に位置する上アームのスイッチングのドレイン側に対応する放熱板を冷却することになるため、上アームのスイッチングのドレイン側に対応する放熱板は十分な冷却ができないという問題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、限られた径方向寸法の中で、放熱板の径方向寸法の拡大を可能として放熱板に望ましい放熱面積を確保させ、さらに冷却風を互いに干渉させることなく第1および第2放熱板に沿って径方向に流れるようにして、両放熱板の冷却性を高めることができる車両用電動発電機を得ることを目的とする。
この発明による車両用電動発電機は、ハウジング内に回転自在に配設された回転子、この回転子の外径側を囲繞するように配設された固定子および上記回転子の少なくとも軸方向一端面に固着されたファンを有して、発電機および電動機として機能するモータと、上記モータに供給される電流を制御する電力半導体装置と、を備えている。そして、上記電力半導体装置は、上記ハウジングの軸方向の一端外側の上記回転子のシャフトに直交する平面上に、該シャフトを中心として扇状に配設され、Nチャンネル型半導体素子からなる第1スイッチング素子が実装され、かつ、該第1スイッチング素子のドレイン電位を有する扇状の第1放熱板と、上記第1放熱板と上記ハウジングの軸方向の一端面との間の上記回転子のシャフトに直交する平面上に、該シャフトを中心として扇状に配設され、Nチャンネル型半導体素子からなる第2スイッチング素子が実装され、かつ、該第2スイッチング素子のドレイン電位を有する扇状の第2放熱板と、を有する。さらに、上記第2放熱板は、3相のそれぞれの相に対応する3つの円弧状の分割放熱板を扇状に配列して構成され、負電位を持った電極部材の一部が、上記3つの分割放熱板の上記第2スイッチング素子の実装面と同一平面上で該3つの分割放熱板に近接して配置されており、上記3つの分割放熱板のそれぞれに実装された上記第2スイッチング素子のソース端子が上記電極部材の一部に接続されている。
この発明によれば、第1および第2放熱板が軸方向に2層に配設されているので、第1および第2放熱板の寸法を径方向に拡大することが可能となり、限られた径方向寸法の中でも、第1および第2放熱板の望ましい放熱面積、つまり熱交換面積を確保することができる。また、冷却風が、互いに干渉することなく第1放熱板の両面および第2放熱板の両面に沿って径方向に流れるので、第1および第2スイッチング素子で発生する熱を第1および第2放熱板から効果的に放熱させることができる。さらに、冷却風の径方向流れにおいては、第1放熱板にて熱交換し温度上昇した冷却風が第2放熱板の冷却に供されることもなく、第1および第2放熱板による冷却性が向上される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機の全体構成を示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機の動作を説明するための回路図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機をリヤ側からみたリヤ側端面図である。図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機のカバーを外した状態をリヤ側からみたリヤ側端面図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機における制御装置を示す平面図、図6は図4のA−A矢視断面図、図7は図4のB−B矢視断面図、図8は図4のC−C矢視断面図である。
図1乃至図3において、車両用電動発電機1の一部を構成するモータは、複数の排気窓リブ2a,3aを有するアルミ製のフロントハウジング2およびリヤハウジング3と、フロントハウジング2およびリヤハウジング3に軸受4を介して回転自在に支持されたシャフト5と、このシャフト5に固着された回転子6と、この回転子6を取り囲むように配設された固定子9とを備えている。この回転子6は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁巻線7と、界磁巻線7を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア8とを備えている。また、固定子9は、フロントハウジング2およびリヤハウジング3に軸方向両側から挟持されて回転子6を取り囲むように配設された固定子鉄心10と、固定子鉄心10に巻装された電機子巻線11とを備えている。この電機子巻線11は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルをY結線(スター結線)して構成されている。
また、ファン12が、ポールコア8の軸方向両端面に溶接され、プーリ13がフロントハウジング2から延出するシャフト5の端部にナットにより固着されている。ブラシホルダ14がリヤハウジング3から延出するシャフト5の端部の外周に位置するようにリヤハウジング3に取り付けられている。そして、ブラシ15がリヤハウジング3から延出するシャフト5の端部に取り付けられたスリップリング16に摺接するようにブラシホルダ14内に配設されている。これにより、励磁電流が、外部からブラシ15およびスリップリング16を介して界磁巻線7に供給されるようになっている。さらに、電動駆動時のベクトル制御のための回転位置検出センサ17がリヤハウジング3から延出するシャフト5の軸端に配設されている。
また、車両用電動発電機1には、上述のモータに加えて、電力半導体装置である制御装置30がリヤハウジング3から延出するシャフト5の端部の外周に位置するようにリヤハウジング3に取り付けられている。
そして、カバー18が、制御回路19が実装された制御回路基板20、制御装置30およびブラシホルダ14を覆うようにリヤハウジング3に取り付けられ、外部からの異物の侵入を防止している。さらに、吸気孔18aが、カバー18の端面および側壁面に複数穿設されている。また、吸気孔2b,3bがフロントハウジング2およびリヤハウジング3の端面のシャフト5周りに穿設され、排気孔2c,3cがフロントハウジング2およびリヤハウジング3の側面に穿設されている。
制御装置30は、図2に示されるように、それぞれ4つのパワーMOSFET37を並列に接続して構成された上アーム31,33,35と、それぞれ4つのパワーMOSFET38を並列に接続して構成された下アーム32,34,36と、を備えている。そして、上アーム31の並列接続された4つのパワーMOSFET37のソースが下アーム32の並列接続された4つのパワーMOSFET38のドレインに接続されている。また、上アーム33の並列接続された4つのパワーMOSFET37のソースが下アーム34の並列接続された4つのパワーMOSFET38のドレインに接続されている。さらに、上アーム35の並列接続された4つのパワーMOSFET37のソースが下アーム36の並列接続された4つのパワーMOSFET38のドレインに接続されている。このように直列に接続された3組のパワーMOSFET37,38を並列に接続して、制御装置30が構成されている。ここで、半導体素子としてパワーMOSFET37,38を用いるものとしているが、IGBTなどの半導体素子を用いてもよい。
そして、上アーム31および下アーム32の直列に接続されたパワーMOSFET37,38の中間点が、交流配線21を介して、電機子巻線11のU相コイルの端部に接続されている。また、上アーム33および下アーム34の直列に接続されたパワーMOSFET37,38の中間点が、交流配線21を介して、電機子巻線11のW相コイルの端部に接続されている。さらに、上アーム35および下アーム36の直列に接続されたパワーMOSFET37,38の中間点が、交流配線21を介して、電機子巻線11のV相コイルの端部に接続されている。また、コンデンサ22が上下アーム間に並列に接続され、パワーMOSFET37,38のスイッチングによる電圧変動を平滑している。そして、バッテリ23の正極側端子および負極側端子が直流配線24を介して制御装置30の正極側および負極側にそれぞれ電気的に接続されている。なお、車両用電動発電機1の負極とバッテリ23の負極とは、車両フレームなどの別々の箇所から間接的に接続するようにしてもよい。
このように構成された車両用電動発電機1では、制御回路19は、制御装置30のスイッチング動作を制御する。また、制御回路19は、界磁電流制御回路26を制御して回転子6の界磁巻線7に流す界磁電流を調整する。さらに、制御回路19は、車両用電動発電機1の電動のためのインバータ機能と発電のための整流機能を有している。
ここで、エンジンの始動時には、直流電力がバッテリ23から直流配線24を介して制御装置30に給電される。そして、制御回路基板20に実装された制御回路19が制御装置30のパワーMOSFET37,38をON/OFF制御し、直流電力が三相交流電力に変換される。この三相交流電力が交流配線21を介して電機子巻線11に供給される。そして、界磁電流制御回路26により界磁電流が供給されている回転子6の界磁巻線7の周囲に回転磁界が与えられ、回転子6が回転駆動される。この回転子6の回転トルクがシャフト5、プーリ13およびベルト(図示せず)を介してエンジンに伝達され、エンジンが点火、始動される。
一方、エンジンが始動されると、エンジンの回転トルクがクランクプーリ、ベルトおよびプーリ13を介して車両用電動発電機1に伝達される。これにより、回転子6が回転され、電機子巻線11に三相交流電圧が誘起される。そこで、制御回路19が制御装置30のパワーMOSFET37,38をON/OFF制御し、電機子巻線11に誘起された三相交流電力を直流電力に変換し、バッテリ23や電気負荷25に供給される。
つぎに、制御装置30の構成について図4乃至図8を参照しつつ説明する。
第1放熱板39は、銅製で電気メッキ処理が施され、略扇状(C状)の平板状の基部39aと、基部39aの周方向の両端部および基部39aを周方向に3等分する部分の4箇所の基部39aの裏面から外周側に延設されたフランジ部39bとを有する形状に形成されている。そして、12個のNチャンネル型のパワーMOSFET37がソース端子37Sおよびゲート端子37Gを径方向外方に向けて、そのドレインを第1放熱板39の基部39aの表面(実装面)にPbフリー半田により接続されて、周方向に1列に並んで実装されている。さらに、複数の通風孔51aが基部39aの表裏を貫通するように穿設されている。ここで、パワーMOSFET37が第1スイッチング素子に相当する。
また、第1サーキットボード44は、6本のインサート導体49a〜49fをインサートモールドして作製され、第1放熱板39の基部39aの外周に沿った略扇状(C状)の平板状の基部44aと、基部44aの周方向の両端部および基部44aを周方向に3等分する部分の4箇所の基部44aの裏面から外周側に延設されたフランジ部44bとを有する形状に形成されている。この第1サーキットボード44は、基部44aが第1放熱板39の基部39aの外周に沿って配置され、フランジ部44bが第1放熱板39のフランジ部39bの裏面に密接して配置される。
第1乃至第3分割放熱板41〜43は、略同一サイズに形成され、それぞれ、銅製で電気メッキ処理が施され、第1サーキットボード44の基部44aより大形の円弧状の平板状に形成されている。そして、複数の通風孔51bが第1乃至第3分割放熱板41〜43の表裏を貫通するように穿設されている。さらに、Nチャンネル型のパワーMOSFET38がソース端子38Sおよびゲート端子38Gを径方向外方に向けて、そのドレインを第1乃至第3分割放熱板41〜43のそれぞれの表面(実装面)にPbフリー半田により接続されて、周方向に1列に4個ずつ並んで実装されている。そして、第1乃至第3分割放熱板41〜43を周方向に1列に配列させて、第1サーキットボード44の基部44aより大形の略扇状(C状)の第2放熱板40を構成している。ここで、パワーMOSFET38が第2スイッチング素子に相当する。
また、第2サーキットボード45は、6本のインサート導体50a〜50fをインサートモールドして作製され、第2放熱板40の外周に沿った基部45aと、基部45aの周方向の両端部および基部45aを周方向に3等分する部分の4箇所の基部45aの裏面から内周側に延出するフランジ部45bとを有する略扇状(C状)に成形されている。インサート導体50a,50c,50eが負電位を有する電極部材に相当する。
そして、第2サーキットボード45がフランジ部45bをリヤハウジング3の端面に密接させてリヤハウジング3の軸心を中心として略扇状に配置されている。また、第1乃至第3分割放熱板41〜43が、実装面を軸方向外方に向けて、それぞれの両端部をフランジ部45b上に載せて、基部45aの内周側に近接してリヤハウジング3の軸心を中心として略扇状に並んで配置されている。第1乃至第3分割放熱板41〜43の実装面は、基部45aの表面と同一面位置となっている。さらに、第1サーキットボード44が、各フランジ部44bを、第1乃至第3分割放熱板41〜43を挟んで、第2サーキットボード45のフランジ部45bに相対するように配置されている。さらにまた、第1放熱板39が、基部39aの実装面を軸方向外方に向けて、各フランジ部39bを第1サーキットボード44のフランジ部44b上に載置して、基部39aを第1サーキットボード44の基部44aの内周側に近接して配置されている。
そして、第1放熱板39の周方向他端側を除く3箇所のフランジ部39b、第1サーキットボード44の周方向の周方向他端側を除く3箇所のフランジ部44b、第1乃至第3分割放熱板41〜43のそれぞれの周方向一端側および第2サーキットボード45の周方向の周方向他端側を除く3箇所のフランジ部45bがそれぞれ軸方向に重ねられて取付ボルト47によりリヤハウジング3に一体に締着固定されている。さらに、外部出力端子である出力端子ボルト48が第1放熱板39の周方向他端側のフランジ部39bを裏面側から貫通し、カバー18から軸方向外方に延出するように取り付けられている。そして、ターミナル46が出力端子ボルト48の頭部とフランジ部39bとの間に介装されている。また、第1サーキットボード44のフランジ部44bが出力端子ボルト48と第3分割放熱板43との間に介装され、両者が電気的に絶縁状態となっている。
これにより、第1乃至第3分割放熱板41〜43は、それぞれの周方向両端部を除いて、第2サーキットボード45のフランジ部45bの厚み分、リヤハウジング3の壁面から離反し、冷却風通風路を構成している。また、第1放熱板39と第1乃至第3分割放熱板41〜43とは、少なくとも第1放熱板39のフランジ部39bの厚みと第1サーキットボード44のフランジ部44bの厚みとの総厚分、シャフト5の軸方向に離間し、冷却風通風路を構成している。さらに、第1放熱板39の基部39aはシャフト5の軸方向に関して第1乃至第3分割放熱板41〜43と重なり合わないように径方向にずれている。
また、2本のインサート導体49a,49cが、一端を第1サーキットボード44の周方向一端側表面に露出させ、他端側をそれぞれ上アーム31,35を構成する4つのパワーMOSFET37のソース端子37Sに対応する領域の表面に露出させるように、第1サーキットボード44にインサートモールドされている。また、2本のインサート導体49b,49dが、一端を第1サーキットボード44の周方向一端側表面に露出させ、他端側をそれぞれ上アーム31,35を構成する4つのパワーMOSFET37のゲート端子37Gに対応する領域の表面に露出させるように、第1サーキットボード44にインサートモールドされている。インサート導体49a〜49dの他端側の露出面は、第1放熱板39の実装面と同一面位置となっている。そして、上アーム31,35を構成する4つのパワーMOSFET37のソース端子37Sおよびゲート端子37Gが、対応するインサート導体49a〜49dの露出面に半田付けされている。
また、2本のインサート導体49e,49fが、一端を第1サーキットボード44の周方向他端側表面に露出させ、他端側をそれぞれ上アーム33を構成する4つのパワーMOSFET37のソース端子37Sおよびゲート端子37Gに対応する領域の表面に露出させるように、第1サーキットボード44にインサートモールドされている。インサート導体49e,49fの他端側の露出面は、第1放熱板29の実装面と同一面位置となっている。そして、上アーム33を構成するパワーMOSFET37のソース端子37Sおよびゲート端子37Gが、対応するインサート導体49e,49fの露出面に半田付けされている。
また、各インサート導体49a,49c,49eが、分岐して、第1サーキットボード44の周方向の他端側を除く3箇所のフランジ部44bの裏面に露出している。これらのインサート導体49a,49c,49eの露出面は、それぞれ、取付ボルト47の締着力により、第1分割放熱板41、第3分割放熱板43および第2分割放熱板42に密接し、電気的に接続される。
一方、第2サーキットボード45においては、2本のインサート導体50a,50cが、一端を第2サーキットボード45の周方向一端側表面に露出させ、他端側をそれぞれ下アーム32,36を構成する4つのパワーMOSFET38のソース端子38Sに対応する基部45aの領域の表面に露出させるように、第2サーキットボード45にインサートモールドされている。また、2本のインサート導体50b,50dが、一端を第2サーキットボード45の周方向一端側表面に露出させ、他端側をそれぞれ下アーム32,36を構成する4つのパワーMOSFET38のゲート端子38Gに対応する基部45aの領域の表面に露出させるように、第2サーキットボード45にインサートモールドされている。そして、下アーム32,36を構成する4つのパワーMOSFET38のソース端子38Sおよびゲート端子38Gが、対応するインサート導体50a〜50dの露出面に半田付けされている。
また、2本のインサート導体50e,50fが、一端を第2サーキットボード45の周方向他端側表面に露出させ、他端側をそれぞれ下アーム34を構成する4つのパワーMOSFET38のソース端子38Sおよびゲート端子38Gに対応する基部45aの領域の表面に露出させるように、第2サーキットボード45にインサートモールドされている。そして、下アーム34を構成するパワーMOSFET38のソース端子38Sおよびゲート端子38Gが、対応するインサート導体50e,50fの露出面に半田付けされている。
また、各インサート導体50a,50cが、分岐して、第2サーキットボード45の周方向の一端側の2箇所のフランジ部45bの裏面に露出している。さらに、インサート導体50eが、分岐して、第2サーキットボード45の周方向の他端側の2箇所のフランジ部45bの裏面に露出している。これらのインサート導体50a,50c,50eの露出面は、取付ボルト47の締着力により、リヤハウジング3の壁面に密接し、電気的に接続される。
このように構成された制御装置30は、3本の取付ボルト47によりリヤハウジング3の端面に締着固定されて、シャフト5の外周に略扇状に配設されている。そして、パワーMOSFET37,38の動作を制御するカスタムICやドライバといった素子を有する制御回路19が実装された制御回路基板20、および、界磁巻線7への界磁電流を制御する界磁電流制御回路26やコンデンサ22が内蔵されたブラシホルダ14が、制御装置30の略扇状の切り欠き部に配設されている。
そして、上アーム31,33,35を構成する各パワーMOSFET37のドレインが、第1放熱板39を介して出力端子ボルト48に電気的に接続されているとともに、ターミナル46を介してブラシホルダ14に取り込まれている。また、下アーム32,34,36を構成する各パワーMOSFET38のソース端子38Sが、インサート導体50a,50c,50eを介してリヤハウジング3に電気的に接続されている。
また、上アーム31,33,35を構成する各パワーMOSFET37のソース端子37Sが、第1サーキットボード44のフランジ部44bの裏面に露出するインサート導体49a,49c,49eの露出面を介して、第1乃至第3分割放熱板41〜43のそれぞれに電気的に接続されている。そして、電機子巻線11のU相コイル、V相コイルおよびW相コイルの口出し線(交流配線21)が、第1乃至第3分割放熱板41〜43のそれぞれに半田付けされている。
そして、パワーMOSFET37,38のソース端子37S,38Sおよびゲート端子37G,38Gが、インサート導体49a〜49f,50a〜50fの第1および第2サーキットボード44,45の周方向両端部の露出部を介して制御回路19に電気的に接続されている。
そこで、リヤ側のファン12が回転子6の回転とともに回転駆動されると、冷却風が吸気孔18aからカバー18内に吸気される。そして、カバー18内に吸気された冷却風は、吸気孔3bからリヤハウジング3内に流入し、ファン12により遠心方向に曲げられ、排気孔3cから排出される。
この時、冷却風は、図1に矢印Fa〜Fdで示されるように流れる。つまり、カバー18の端面に穿設された吸気孔18aから流入した冷却風は、矢印Faで示されるように、第1放熱板39の基部39aの表面に沿って径方向内方に流れ、第1放熱板39とシャフト5との間を通ってリヤハウジング3側に流れる。また、カバー18の端面に穿設された吸気孔18aから流入した冷却風の一部は、矢印Fbで示されるように、第1放熱板39と第2放熱板40との間を流れてリヤハウジング3側に流れる。
さらに、カバー18の側面に穿設された吸気孔18aから流入した冷却風は、矢印Fcに示されるように、第1放熱板39と第2放熱板40との間を流れてリヤハウジング3側に流れる。さらにまた、カバー18の側面に穿設された吸気孔18aから流入した冷却風の一部は、矢印Fdで示されるように、第2放熱板40とリヤハウジング3の壁面との間を通って径方向内方に流れる。そして、各通風路を流通した冷却風は、吸気孔3bを通ってリヤハウジング3内に流入し、ファン12により遠心方向に曲げられ、排気孔3cから排気される。これにより、パワーMOSFET37,38、第1および第2放熱板39,40、制御回路基板20、さらには電機子巻線11のリヤ側コイルエンドおよび排気窓リブ3aが冷却される。
また、フロント側のファン12が回転駆動されると、冷却風が吸気孔2bからフロントハウジング2内に吸気される。そして、フロントハウジング2内に吸気された冷却風は、ファン12により遠心方向に曲げられ、排気孔2cから排気される。これにより、電機子巻線11のフロント側コイルエンドおよび排気窓リブ2aが冷却される。
この実施の形態1によれば、第1放熱板39および第2放熱板40がシャフト5の軸方向に2層に配設されているので、第1および第2放熱板39,40を限られた径方向寸法まで拡大することができる。そこで、制御装置30の中で発熱量の大きなパワーMOSFET37,38を冷却するための第1および第2放熱板39,40の表面積および体積を拡大できるので、制御装置30を大型化することなく、パワーMOSFET37,38を効果的に冷却することができる。そこで、限られた径方向寸法の中で、第1および第2放熱板39,40の望ましい表面積および体積を確保でき、制御装置30の小型化が図られる。
また、第1放熱板39の表面側、第1放熱板39と第2放熱板40との間、さらには第2放熱板40とリヤハウジング3の壁面との間に冷却風の通風路が構成される。そこで、冷却風は、第1放熱板39および第2放熱板40の両面に沿って流れるので、冷却性が向上される。また、異物や導電性の付着物の滞留が回避されるので、異電位間の漏れ電流や電食の発生も防止される。さらに、通風抵抗が小さくなるので、風量を大きくできるとともに、風騒音を低減できる。
また、第1放熱板39と第2放熱板40とが、シャフト5の径方向にずれているので、軸方向に流れる冷却風は、第1放熱板39に阻害されることなく第2放熱板40に導かれる。そこで、冷却風は、第1放熱板39を冷却して暖められることなく第2放熱板40に到達するので、第1放熱板39および第2放熱板40には、暖められていない冷却風が導かれ、冷却性が向上される。
また、通風孔51a,51bが第1および第2放熱板39,40の表裏を貫通するように穿設されているので、軸方向および径方向に流れる冷却風が通風孔51a,51b内を流通する。そこで、通風抵抗が小さくなるので、風量を大きくできるとともに、風騒音を低減できる。
また、出力端子ボルト48が車両用電動発電機1のリヤ側端部から軸方向に延出しているので、車両後方側にスペースがある場合には、バッテリ23などの外部部品との接続配線が容易となる。
また、出力端子ボルト48が第1放熱板39に取り付けられているので、第1放熱板39には、出力端子ボルト48を取り付けるためのフランジ部39bが必要となり、第1放熱板39の放熱面積が低減される。しかし、出力端子ボルト48が取り付けられた第1放熱板39は、冷却風の軸方向の流れ方向に関して第2放熱板40の上流側に位置しているので、放熱面積の低減に伴う冷却性の悪化が抑制される。
ここで、第1放熱板39の基部39aの径方向幅を、第2放熱板40の基部の径方向幅より大きくするようにすることが望ましい。この場合、第1放熱板39の放熱面積を大きくできるので、出力端子ボルト48を取り付けることによる第1放熱板39の冷却性の悪化が防止される。そこで、第1放熱板39による冷却効率が第2放熱板40による冷却効率と略等しくなり、第1および第2放熱板39,40に実装されたパワーMOSFET37,38を略同一温度に冷却することができる。さらに、第1放熱板39の剛性が大きくなるので、外部接続線からの外力に対して強度的に有利となる。そこで、バッテリ23などの外部部品を出力端子ボルト48に取り付ける際の外力や、振動外力による応力が第1放熱板39に作用しても、第1放熱板39が破断するような事態が防止される。
また、第1および第2放熱板39,40と第1および第2サーキットボード44,45とが組み立てられた状態で取付ボルト47によりリヤハウジング3の端面に一体に締着固定しているので、高い耐振性が得られる。
また、第2放熱板40が第2サーキットボード45のフランジ部45b(絶縁部材)を介してリヤハウジング3の端面に固定されている。そこで、パワーMOSFET38の熱が第2放熱板40およびフランジ部45bを介してリヤハウジング3に熱伝導されるので、パワーMOSFET38が効果的に冷却される。
また、基部45aの表面が第1乃至第3分割放熱板41〜43の実装面と同一面位置となり、インサート導体50a〜50fの他端側がパワーMOSFET38のソース端子38Sおよびゲート端子38Gに対応する基部45aの領域の表面に露出され、パワーMOSFET38のソース端子38Sおよびゲート端子38Gが、対応するインサート導体50a〜50fの露出面に半田付けされている。そこで、パワーMOSFET38のソース端子38Sおよびゲート端子38Gとインサート導体50a〜50fとを直接的に、簡易に接続でき、小型化が可能となる。
また、パワーMOSFET38のソース端子38Sと電気的に接続されるインサート導体50a,50c,50eが、フランジ部45bの裏面に露出するように第2サーキットボード45にインサートモールドされ、取付ボルト47の締着力により、リヤハウジング3の端面に当接されている。そこで、インサート導体50a,50c,50eとリヤハウジング3とを接続する接続電極部材が不要となり、その分部品点数が削減され、重量やコストを低減できるとともに、接続工程の簡略化される。さらに、リヤハウジング3を車両用電動発電機1のアースとしているので、負電位を有する電極部材が不要となり、部品点数が削減され、重量やコストを削減できる。さらにまた、パワーMOSFET38のソース端子38Sがインサート導体50a,50c,50eを介してリヤハウジング3に接続されているので、パワーMOSFET38の熱は空気を介在させることなく低温のリヤハウジング3に直接的に熱伝達され、パワーMOSFET38の温度上昇が抑えられる。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2に係る車両用電動発電機の全体構成を示す縦断面図、図10はこの発明の実施の形態2に係る車両用電動発電機のカバーを外した状態をリヤ側からみたリヤ側端面図、図11はこの発明の実施の形態2に係る車両用電動発電機における制御装置を示す平面図、図12は図10のD−D矢視断面図、図13は図10のE−E矢視断面図である。
図9乃至図13において、制御装置30Aでは、第2サーキットボード45Aが基部45aとフランジ部45bとからなる断面L字状を有する略扇状に形成されている。そして、第2放熱板40を構成する第1乃至第3分割放熱板41〜43が、略扇状に配列されて、それぞれの表面および内周壁面を露出するように第2サーキットボード45Aと一体にモールド成型されている。そして、略扇状に配列された第1乃至第3分割放熱板41〜43の表面は、第2サーキットボード45Aの基部45aの表面と同一位置となっており、第1乃至第3分割放熱板41〜43の裏面はフランジ部45bにより覆われている。
また、第2サーキットボード45Aには、6本のインサート導体50a〜50fがインサートモールドされているが、インサート導体50a,50c,50eの一部は、フランジ部45bの裏面に露出する替わりに、リヤハウジング3の端面に突設された接続凸部54の近傍で基部45aから径方向外方に延出している。そして、インサート導体50a,50c,50eの延出部52がねじ53によりリヤハウジング3の接続凸部54にそれぞれ締着固定されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この車両用電動発電機1Aでは、第2サーキットボード45Aと第1乃至第3分割放熱板41〜43がリヤハウジング3の端面にリヤハウジング3の軸心を中心として略扇状に配置されている。また、第1サーキットボード44が、各フランジ部44bを、第1乃至第3分割放熱板41〜43を挟んで、第2サーキットボード45Aのフランジ部45bに相対するように配置されている。さらに、第1放熱板39が、各フランジ部39bを第1サーキットボード44のフランジ部44b上に載置して、基部39aを第1サーキットボード44の基部44aの内周側に近接して配置されている。
そして、第1放熱板39の周方向他端側を除く3箇所のフランジ部39b、第1サーキットボード44の周方向の周方向他端側を除く3箇所のフランジ部44b、第1乃至第3分割放熱板41〜43のそれぞれの周方向一端側および第2サーキットボード45Aのフランジ部45bがそれぞれ軸方向に重ねられて取付ボルト47によりリヤハウジング3に締着固定されている。さらに、出力端子ボルト48が第1放熱板39の周方向他端側のフランジ部39bを裏面側から貫通し、カバー18から軸方向外方に延出するように取り付けられている。そして、インサート導体50a,50c,50eの延出部52がねじ53によりリヤハウジング3の接続凸部54に締着固定されている。また、ターミナル46が出力端子ボルト48の頭部とフランジ部39bとの間に介装されている。さらに、図示していないが、第1サーキットボード44のフランジ部44bが出力端子ボルト48と第3分割放熱板43との間に介装され、両者が電気的に絶縁状態となっている。
このように構成された車両用電動発電機1Aでは、第2サーキットボード45Aの周方向の全域において、フランジ部45bがリヤハウジング3の纏綿に密接しており、図1に示される冷却風の流れFa〜Fcに加え、第2サーキットボード45Aのフランジ部45bを介してリヤハウジング3への熱伝達により、制御装置30Aが冷却される。
この実施の形態2では、上記実施の形態1と同様に、第1および第2放熱板39,40が軸方向に2層に、かつ、径方向に互いにずれて配設されているので、通風抵抗が下がり、冷却風の風量が多くなる。そして、パワーMOSFET38の熱が第2放熱板40から第2サーキットボード45Aのフランジ部45bを介してリヤハウジング3に熱伝達され、排気窓リブ3aを介して冷却風により冷却される。そこで、冷却風の流量が増大し、リヤハウジング3への熱伝達量が増大しているので、両者の相乗強化により、リヤハウジング3からの熱交換量が増大され、制御装置30Aの温度上昇が抑えられる。
また、第2放熱板40(第1乃至第3分割放熱板41〜43)と第2サーキットボード45Aとがインサート成型されて一体化されているので、高い耐振性が得られるとともに、部品点数が削減され、組立が簡易となる。
また、サーキットボード45Aのフランジ部45bが略扇状に形成されている。そこで、パワーMOSFET38の熱が第2放熱板40およびフランジ部45bを介して低温のリヤハウジング3に直接的に熱伝達され、パワーMOSFET38の温度上昇が抑えられる。また、第1放熱板39、第2放熱板40、第1および第2サーキットボード44,45Aが、略扇状のフランジ部45bの広い面積をリヤハウジング3の端面に当接させて締着固定されており、更に高い耐振性が得られる。
なお、従来技術では、下アームのドレインとソース(アース)とが同一平面にはなく、空間的に接続するための接続部材が必要となり、大型化を招いている。しかし、この実施の形態2では、インサート導体50a,50c,50eの延出部52が、リヤハウジング3の接続凸部54の近傍で、かつ、略同一高さで、基部45aから外方に延出している。そこで、インサート導体50a,50c,50eの延出部52の長さが短くなり、延出部52と接続凸部54との接続が容易となる。つまり、この実施の形態2によれば、従来技術で必要であった大きな接続部材が不要となり、小型化を図ることができる。
実施の形態3.
図14はこの発明の実施の形態3に係る車両用電動発電機の全体構成を示す縦断面図、図15はこの発明の実施の形態3に係る車両用電動発電機をリヤ側からみたリヤ側端面図、図16はこの発明の実施の形態3に係る車両用電動発電機のカバーを外した状態をリヤ側からみたリヤ側端面図、図17はこの発明の実施の形態3に係る車両用電動発電機における制御装置を示す平面図、図18は図16のF−F矢視断面図、図19は図16のG−G矢視断面図である。
図14乃至図19において、制御装置30Bでは、第1放熱板39Aが、第1乃至第3分割放熱板41〜43を略扇状に配列してなる第2放熱板40と同等の略扇状の基部39aと、基部39aの周方向の両端部および基部39aを周方向に3等分する部分の4箇所から基部39aの裏面側に突設されたフランジ部39cとを有する形状に形成されている。つまり、基部39cのフランジ部39cの部分の肉厚が裏面側に厚くなっている。また、第1サーキットボード44Aが、第1放熱板39Aの基部39aの外周に沿った略扇状(C状)の平板状の基部44aと、基部44aの周方向の両端部および基部44aを周方向に3等分する部分の4箇所の基部44aの裏面から内周側に延設されたフランジ部44bとを有する形状に形成されている。
この第1サーキットボード44Aには、6本のインサート導体49a〜49fがインサートモールドされているが、インサート導体49a,49c,49eの一部は、第1サーキットボード44の周方向の他端側を除く3箇所のフランジ部44bの裏面に露出している。これらのインサート導体49a,49c,49eの露出面は、それぞれ、取付ボルト47の締着力により、第1分割放熱板41、第3分割放熱板43および第2分割放熱板42に密接し、電気的に接続される。
また、吸気孔18aが、カバー18Aの端面には形成されておらず、側壁面にのみ形成されている。そして、吸気孔18aは、第1放熱板39Aの反リヤハウジング側、第1放熱板39Aと第2放熱板40との間、さらには第2放熱板40のリヤハウジング側のそれぞれの径方向外側に位置するようにカバー18Aに形成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この車両用電動発電機1Bでは、第2サーキットボード45がリヤハウジング3の端面にリヤハウジング3の軸心を中心として略扇状に配置され、第1乃至第3分割放熱板41〜43がそれぞれの両端部をフランジ部45b上に載せて、基部45aの内周側に近接してリヤハウジング3の軸心を中心として略扇状に並んで配置されている。また、第1サーキットボード44Aが、各フランジ部44bを、第1乃至第3分割放熱板41〜43を挟んで、第2サーキットボード45のフランジ部45bに相対するように配置されている。さらに、第1放熱板39Aが、フランジ部39cのそれぞれを第1サーキットボード44Aのフランジ部44b上に載置して、基部39aを第1サーキットボード44Aの基部44aの内周側に近接して配置されている。
そして、第1放熱板39Aの周方向他端側を除くフランジ部39c、第1サーキットボード44Aの周方向の周方向他端側を除く3箇所のフランジ部44b、第1乃至第3分割放熱板41〜43のそれぞれの周方向一端側および第2サーキットボード45の周方向の周方向他端側を除く3箇所のフランジ部45bがそれぞれ取付ボルト47によりリヤハウジング3に締着固定されている。さらに、出力端子ボルト48が第1放熱板39Aの周方向他端側のフランジ部39bを裏面側から貫通するように取り付けられている。そして、ターミナル46が出力端子ボルト48の頭部とフランジ部39bとの間に介装されている。また、第1サーキットボード44Aのフランジ部44bが出力端子ボルト48と第3分割放熱板43との間に介装され、両者が電気的に絶縁状態となっている。
これにより、第1乃至第3分割放熱板41〜43は、それぞれの周方向両端部を除いて、第2サーキットボード45のフランジ部45bの厚み分、リヤハウジング3の壁面から離反し、冷却風通風路を構成している。また、第1放熱板39Aと第1乃至第3分割放熱板41〜43とは、少なくとも第1放熱板39Aのフランジ部39cの厚みと第1サーキットボード44Aのフランジ部44bの厚みとの総厚分、シャフト5の軸方向に離間し、冷却風通風路を構成している。さらに、第1放熱板39Aの基部39aはシャフト5の軸方向に関して第1乃至第3分割放熱板41〜43からなる第2放熱板40と重なり合っている。
この実施の形態3においても、第1および第2放熱板39A,40が軸方向に2層に配設されているので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、第1および第2放熱板39A,40が径方向位置を同じくして、即ち軸方向に関して重なり合って配設され、吸気孔18aがカバー18Aの側壁面にのみに形成されているので、吸気孔18aからカバー18A内に流入した冷却風は、第1放熱板39Aの反リヤハウジング側、第1放熱板39Aと第2放熱板40との間、さらには第2放熱板40のリヤハウジング側のそれぞれを径方向内方に向かって流れ、吸気孔3bからリヤハウジング3内に流入する。そこで、冷却風の径方向の流れを阻害することなく、第1および第2放熱板39A,40の放熱面積を大きくできる。また、第1および第2放熱板39A,40には、径方向から雰囲気温度と同一温度の冷却風が流入するので、高い冷却性が得られる。さらに、第1および第2放熱板39A,40に供給される冷却風の温度が略等しいので、第1および第2放熱板39A,40に実装されたパワーMOSFET37,38を略同一温度に冷却することができる。
また、第1および第2放熱板39A,40が軸方向に関して重なり合っているので、冷却風が第1および第2放熱板39A,40に沿って流れてシャフト5の周りまで流れてきた後吸気孔3bまで流通する通風路がシャフト5周りに確保される。そこで、通風抵抗が小さくなるので、風量が多くなり、冷却性が向上される。
また、車両用電動発電機の後方にエンジン排気管などの高温部が配されている場合や、車両用電動発電機の後方に大きな出力端子台が装着されるような場合、冷却風の車両用電動発電機内への流入が阻害され、冷却性が悪化することになる。しかし、この車両用電動発電機1Bを車両用電動発電機1Bの後方にエンジン排気管などの高温部が配されている場合や、車両用電動発電機1Bの後方に大きな出力端子台が装着されるような場合に適用すれば、エンジン排気管や出力端子台が冷却風の径方向流れに対して阻害せず、優れた冷却性が実現できる。
なお、上記各実施の形態では、上アーム31,33,35および下アーム32,34,36がそれぞれ4つのパワーMOSFET37,38を並列に接続して構成されているものとして説明しているが、並列するパワーMOSFET37,38の数は4つに限定されるものではなく、要求される車両用電動発電機の出力容量や、半導体素子の最大容量および許容温度などに応じて適宜設定されるものであり、例えば並列するパワーMOSFET37,38の数は2つや3つでもよく、さらには1つのパワーMOSFET37,38でもよい。
また、上記各実施の形態では、出力端子ボルト48が軸方向に突出するように取り付けられているものとしているが、出力端子ボルトは径方向に突出するように取り付けられてもよい。
この発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機の全体構成を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機の動作を説明するための回路図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機をリヤ側からみたリヤ側端面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機のカバーを外した状態をリヤ側からみたリヤ側端面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用電動発電機における制御装置を示す平面図である。 図4のA−A矢視断面図である。 図4のB−B矢視断面図である。 図4のC−C矢視断面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用電動発電機の全体構成を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用電動発電機のカバーを外した状態をリヤ側からみたリヤ側端面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用電動発電機における制御装置を示す平面図である。 図10のD−D矢視断面図である。 図10のE−E矢視断面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用電動発電機の全体構成を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用電動発電機をリヤ側からみたリヤ側端面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用電動発電機のカバーを外した状態をリヤ側からみたリヤ側端面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用電動発電機における制御装置を示す平面図である。 図16のF−F矢視断面図である。 図16のG−G矢視断面図である。
符号の説明
2 フロントハウジング、3 リヤハウジング、5 シャフト、6 回転子、9 固定子、12 ファン、30,30A,30B 制御装置(電力半導体装置)、37 パワーMOSFET(第1スイッチング素子)、38 パワーMOSFET(第2スイッチング素子)、39 第1放熱板、40 第2放熱板、41 第1分割放熱板、42 第2分割放熱板、43 第3分割放熱板、44,44A 第1サーキットボード、45,45A 第2サーキットボード、51a,51b 通風孔、58 出力端子ボルト(外部出力端子)。

Claims (9)

  1. ハウジング内に回転自在に配設された回転子、この回転子の外径側を囲繞するように配設された固定子および上記回転子の少なくとも軸方向一端面に固着されたファンを有して、発電機および電動機として機能するモータと、
    上記モータに供給される電流を制御する電力半導体装置と、を備え、
    上記電力半導体装置は、
    上記ハウジングの軸方向の一端外側の上記回転子のシャフトに直交する平面上に、該シャフトを中心として扇状に配設され、Nチャンネル型半導体素子からなる第1スイッチング素子が実装され、かつ、該第1スイッチング素子のドレイン電位を有する扇状の第1放熱板と、
    上記第1放熱板と上記ハウジングの軸方向の一端面との間の上記回転子のシャフトに直交する平面上に、該シャフトを中心として扇状に配設され、Nチャンネル型半導体素子からなる第2スイッチング素子が実装され、かつ、該第2スイッチング素子のドレイン電位を有する扇状の第2放熱板と、を有し、
    上記第2放熱板は、3相のそれぞれの相に対応する3つの円弧状の分割放熱板を扇状に配列して構成され、負電位を持った電極部材の一部が、上記3つの分割放熱板の上記第2スイッチング素子の実装面と同一平面上で該3つの分割放熱板に近接して配置されており、上記3つの分割放熱板のそれぞれに実装された上記第2スイッチング素子のソース端子が上記電極部材の一部に接続されていることを特徴とする車両用電動発電機。
  2. 上記第1および第2放熱板は、それらの径方向位置が互いに異なるように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用電動発電機。
  3. 上記ファンが回転駆動されたときに、冷却風通風路が、上記第1放熱板の反ハウジング側、上記第2放熱板のハウジング側および上記第1および第2放熱板の間のそれぞれに確保されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用電動発電機。
  4. 通風孔が、上記第1および第2放熱板を軸方向に貫通するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車両用電動発電機。
  5. 外部出力端子が上記第1放熱板に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両用電動発電機。
  6. 上記第1放熱板の径方向幅が、上記第2放熱板の径方向幅より広くなるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用電動発電機。
  7. 上記負電位を有した電極部材は上記ハウジングに接続されていることを特徴とする請求項1記載の車両用電動発電機。
  8. 上記3つの分割放熱板と上記負電位を有する電極部材が絶縁性樹脂で一体にモールド成型されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用電動発電機。
  9. 上記第2放熱板が、絶縁部材を介してハウジングに固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の車両用電動発電機。
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