Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP4195079B1 - クランクシャフト及びその素材の製造方法 - Google Patents

クランクシャフト及びその素材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4195079B1
JP4195079B1 JP2008502172A JP2008502172A JP4195079B1 JP 4195079 B1 JP4195079 B1 JP 4195079B1 JP 2008502172 A JP2008502172 A JP 2008502172A JP 2008502172 A JP2008502172 A JP 2008502172A JP 4195079 B1 JP4195079 B1 JP 4195079B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
molded product
balance weight
cutting
machining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008502172A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009004738A1 (ja
Inventor
哲夫 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Techno Metal Co Ltd
Original Assignee
Techno Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Techno Metal Co Ltd filed Critical Techno Metal Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP4195079B1 publication Critical patent/JP4195079B1/ja
Publication of JPWO2009004738A1 publication Critical patent/JPWO2009004738A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/04Crankshafts, eccentric-shafts; Cranks, eccentrics
    • F16C3/06Crankshafts
    • F16C3/08Crankshafts made in one piece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K1/00Making machine elements
    • B21K1/06Making machine elements axles or shafts
    • B21K1/08Making machine elements axles or shafts crankshafts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P15/00Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/04Crankshafts, eccentric-shafts; Cranks, eccentrics
    • F16C3/20Shape of crankshafts or eccentric-shafts having regard to balancing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/28Counterweights, i.e. additional weights counterbalancing inertia forces induced by the reciprocating movement of masses in the system, e.g. of pistons attached to an engine crankshaft; Attaching or mounting same
    • F16F15/283Counterweights, i.e. additional weights counterbalancing inertia forces induced by the reciprocating movement of masses in the system, e.g. of pistons attached to an engine crankshaft; Attaching or mounting same for engine crankshafts
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M1/00Testing static or dynamic balance of machines or structures
    • G01M1/30Compensating imbalance
    • G01M1/34Compensating imbalance by removing material from the body to be tested, e.g. from the tread of tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P2700/00Indexing scheme relating to the articles being treated, e.g. manufactured, repaired, assembled, connected or other operations covered in the subgroups
    • B23P2700/07Crankshafts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49229Prime mover or fluid pump making
    • Y10T29/49286Crankshaft making

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

成型プロセスの管理を軽減しつつクランクシャフトの厳しい製品精度の要請に応じる。クランクシャフト用成型品の両端面にセンタ穴を形成するために行う一次マスバランス測定S118の前に予備機械加工工程S117が付加される。予備機械加工工程S117では、クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部に切削加工が施される。
【選択図】図6

Description

本発明はエンジン出力軸であるクランクシャフトに関し、より詳しくは、クランクシャフト及びその素材の製造方法に関する。
エンジンの出力軸を構成するクランクシャフトは成型方法の違いによって鋳造クランクシャフトと鍛造クランクシャフトとに大別することができる。鋳造クランクシャフトは低回転型のエンジンやエンジン発生トルクが比較的小さいエンジンに適用される。鍛造クランクシャフトは金属組織が緻密であり、鍛造品を作った後に、任意ではあるが熱処理を施すことで力学的性質が向上することもあって高回転型のエンジンや大きなトルクを発生するエンジンに適用される。
クランクシャフトの製造は、鋳造、鍛造のいずれにあってもクランクシャフト用成型品を作る成型プロセスと、クランクシャフト用成型品に機械加工を施してクランクシャフトを作る機械加工プロセスと、クランクシャフトのマスバランスを修正するマスバランス修正プロセスとに大別することができる。ここに、作業環境に関し、成型プロセスと機械加工プロセスとでは極端に異なることは言うまでもない。
成型プロセスでは、鋼材を加熱して成型するのに大量の熱エネルギを使用し且つその熱によって作業環境が高温になるだけでなく、例えば、鍛造の場合には、鍛造工程を実施するハンマー式の鍛造装置(日本国特開平4−294240号公報)又はプレス式の鍛造装置(日本国特開平2−41730号公報)が動作することによって振動が発生する。これに対して、機械加工プロセスは、高い精度の機械加工を施すために清浄な且つ振動のない環境が必要とされる。このことに加えて、成型プロセスと機械加工プロセスとでは、基礎となる技術が全く異なる。
自動車産業の興隆に伴いクランクシャフトの生産体制は歴史的に分業化されている。鍛造クランクシャフトにおける分業体制の一例を図9に示す。図9を参照して、鍛造成型工場に搬入された鍛造用鋼材は、熱間鍛造法に従って例えば1250℃まで加熱された後に、鍛造型に挿入されてプレス式又はハンマー式の鍛造機によって鍛造される(鍛造成形工程S11)。次いで鍛造型から取り出した成型品の周りに存在するバリを取り除くトリミングが実施され(S12)、このトリミング処理の過程で発生し易い鍛造品の曲がりは次の整形(コイニング)工程S13で矯正される。この整形工程S13が完了すると、成型品は放冷又は空冷により冷やされ(S14)、そして、その後、必要に応じて熱処理(S15)を行った後に、ショットブラスト処理が施される(S16)。この一連の工程S11〜S16によってクランクシャフト用成型品が作られる。このS11〜S16は鍛造成型工場で実施される。クランクシャフト用成型品は、次にセンタ穴加工工場で、必要に応じて両端面加工(S17)を施した後に一次マスバランス測定(S18)を行い、この一次マスバランス測定に基づいてセンタ穴が穿設される(S19)。このセンタ穴を備えたクランクシャフト素材はセンタ穴加工工場から機械加工工場に向けて出荷される。
機械加工工場では、センタ穴を基準にクランクシャフト素材に対して機械加工(機械仕上げ加工)が実施される(S21)。この機械仕上げ加工は、バランスウエイト部の両側面及び外周の加工、ピン部の加工(研磨を含む)、ジャーナル部の加工(研磨を含む)、オイル孔加工を含み、この機械仕上げ加工によってクランクシャフト素材はクランクシャフトの最終仕上げ寸法まで仕上げられる。
機械加工が終わったクランクシャフトは、次の工程S22でマスバランス修正が施される。このマスバランス修正は、マスバランス測定によってクランクシャフトのアンバランス量を計測し、このアンバランス量に対応してクランクシャフトのバランスウエイト部を局部的に減量することにより行われる。バランスウエイト部の局部的な減量は、典型的には、バランスウエイト部の外周にバランス調整穴を穿設することより行われる。このマスバランス修正を完了した完成品つまりバランス調整済みクランクシャフトがエンジンに組み込まれる。
図10は4気筒エンジン用クランクシャフトを示す。クランクシャフト1は、既知のように、その両端面に穿設されたセンタ穴2、2によって規定される回転軸線Lと同軸に位置するジャーナル部3と、半径方向に延びるアーム部4によって回転軸線Lからオフセットして位置するピン部5と、アーム部4とは反対方向に延びるバランスウエイト部6とを有し、ジャーナル部3とピン部5にはオイル孔7が開口されている。ジャーナル部3は、図示しないシリンダブロックに回転自在に軸支され、そして、ピン部5にはコネクティングロッド(図示せず)を介してピストン(図示せず)が連結され、クランクシャフト1によってピストンの往復運動が回転運動に変換される。なお、図10の参照符号8は、バランス調整穴であり、このバランス調整穴8は最終マスバランス修正(図9のS22)のためにバランスウエイト部6に穿設される。
鍛造成型工場で作られるクランクシャフト用成型品の一部を模式的に図11に示す。クランクシャフト用成型品10は、鋳造品、鍛造品のいずれにあっても、加工代に型抜き勾配部分11が含まれている。この型抜き勾配部分11は、成型品を型から型抜きするために設けられるものであるが、例えば、プレス鍛造機の場合には型抜き勾配角度(θ)が1〜3°が設定され、ハンマー鍛造の場合には型抜き勾配角度(θ)が6〜7°に設定される。この型抜き勾配部分11の角度θの差異は、プレス鍛造機とハンマー鍛造機との機械の性質の違いによるものであり、プレス鍛造機では鍛造品を型から押し出すための装置を組み込むことができるのに対して、ハンマー鍛造機ではこれを組み込むことができないため、ハンマー鍛造機で鍛造するときには比較的大きな角度(6〜7°)の型抜き勾配部分11が設定されているのが実情である。
クランクシャフトの製造においては、最終仕上げ寸法まで仕上げた後に行うマスバランス修正(図9のS22)が極めて重要な役割を担っているが、エンジンの高品質化に伴いクランクシャフトの製品精度の要望も年々厳しくなっている。この要請に応じるために機械加工工場での作業管理も年々シビアになっており、これに伴ってクランクシャフト用成型品にあっても製品誤差の厳格な管理が要求されている。クランクシャフト用成型品は、その製造誤差が鋳造型又は鍛造型の精度に依存しているため、使用に伴う鋳造型又は鍛造型の摩耗の管理が難しいという問題がある。
本発明の目的は、成型プロセスと機械加工プロセスとマスバランス修正プロセスとを有するクランクシャフトの製造方法を前提として、成型プロセスの管理を軽減しつつクランクシャフトの厳しい製品精度の要請に応じることのできるクランクシャフト及びその素材の製造方法を提供することにある。
前述したようにクランクシャフトの製品精度の要求は年々厳しさを増しているが、クランクシャフトの製品精度を向上するために成型プロセスの管理を厳格にするには限度がある。また、管理を厳格にするほどコストアップ要因となってしまう。本願発明者は成型プロセスだけに注目したのでは限界があるとの視点に立脚して本発明を案出するに至ったものである。
上述した技術的課題は、本発明の一つの観点によれば、基本的には、
型を使ってクランクシャフト用成型品を作る成形工程と、
該クランクシャフト用成型品に最終仕上げ寸法まで機械加工を施してクランクシャフトを作る機械加工工程と、
該クランクシャフトのマスバランスを修正するマスバランス修正工程とを有し、
前記機械加工工程が、
前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部に切削加工を施す予備機械加工工程と、
該予備機械加工工程を経た前記クランクシャフト用成型品のマスバランス測定に基づいてセンタ穴を形成するセンタ穴形成工程と、
該センタ穴を基準に前記クランクシャフト用成型品に対して最終仕上げ寸法まで機械加工を施して前記クランクシャフトを形成する仕上げ加工工程とを含むことを特徴とするクランクシャフトの製造方法を提供することにより達成される。
前述した技術的課題は、本発明の他の観点によれば、
型を使って成型され且つ型抜き勾配を含む加工代を備えたクランクシャフト用成型品からクランクシャフトを製造するために前記クランクシャフト用成型品に施す機械加工方法において、
前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部、ジャーナル部、ピン部の少なくともいずれかの部位に切削加工を施す予備機械加工工程と、
該予備機械加工工程を経た前記クランクシャフト用成型品のマスバランス測定に基づいてセンタ穴を形成するセンタ穴形成工程と、
該センタ穴を基準に前記クランクシャフト用成型品に対して最終仕上げ寸法まで機械加工を施す仕上げ加工工程とを含むことを特徴とするクランクシャフトを製造するための機械加工方法を提供することにより達成される。
前述した技術的課題は、本発明の別の観点によれば、基本的には、
鍛造又は鋳造により成型され且つ型抜き勾配を含む加工代を備えたクランクシャフト用成型品から、両端面にセンタ穴を備えたクランクシャフト素材を作り、該クランクシャフト素材に対して前記センタ穴を基準に最終仕上げ寸法まで仕上げ加工を施してクランクシャフトを作るに際して、前記クランクシャフト用成型品から前記クランクシャフト素材を作るクランクシャフト素材製造方法であって、
前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部、ジャーナル部、ピン部の少なくともいずれかの部位に切削加工を施す予備機械加工工程を含むクランクシャフト素材製造方法を提供することにより達成される。
このクランクシャフト素材製造方法において、予備機械加工工程の後に、前記クランクシャフト用成型品のマスバランスを測定して両端面にセンタ穴を形成するセンタ穴形成工程を含めてもよい。
本発明のクランクシャフト製造方法は、図1から分かるように、クランクシャフト用成型品の両端面にセンタ穴を成形する(S4)ために行う一次マスバランス測定(S3)の前に、予備機械加工(S2)の工程が挿入される。この予備機械加工(S2)は、典型的には型抜き勾配部分(前述した図11の符号11)を小さくする又はゼロにする、或いはクランクシャフト製造の最終段階で行うマスバランス修正(S6)の修正量(アンバランス量)を低減する目的で行われる。この予備機械加工(S2)を行う部位は、型抜き勾配部分やマスバランス測定で計測されるアンバランス量を低減つまりマスバランス修正の作業を軽減できる部位を選択すればよい。したがって、例えばアンバランス量を低減する目的であれば、この目的に合致した部位であれば、工程S5においてセンタ穴を基準に行う機械仕上げ加工を行う部位に限定されずクランクシャフト用成型品の任意の部位が予備機械加工(S2)の対象になるが、典型的には、工程S5においてセンタ穴を基準に行う機械仕上げ加工を施す部位であるのがよい。工程S5においてセンタ穴を基準に行う機械仕上げ加工を行う部位は、典型的には、クランクシャフト用成型品のバランスウェイト部の両側面、バランスウエイト部の外周、ピン部、ジャーナル部であり、このうち、バランスウェイト部が、一般的には、マスバランス修正量を低減するのに効果的である。
クランクシャフト用成型品のマスバランスを測定してセンタ穴を形成する前段階に、上記の予備機械加工工程(S2)を挿入することにより、センタ穴の位置を適正化することができる。これにより、クランクシャフト用成型品の誤差が、最終機械仕上げ加工(S5)後のマスバランス修正工程(S6)に及ぼす影響を低減することができ、また、機械仕上げ加工工程(S5)での加工も、クランクシャフト用成型品(S1)の誤差による影響を低減できる。したがって、クランクシャフト用成型品の製造精度を追求する意味が希薄化する。このことから、クランクシャフト用成型品を製造するのに用いられる鋳造型又は鍛造型の管理を軽減できる。このことだけなく、鋳造型又は鍛造型の設計にも自由度が生じる。つまり、例えば型抜き勾配に関して成型し易い型抜き勾配を設定することができる。また、図9の従来例で説明した整形(コイニング)工程S13及び/又はショットブラスト処理工程S16を省くこともでき、これによりクランクシャフト用成型品を製造するコストを削減することができる。
このことに加えて、センタ穴の設置を適正化することができるため、機械仕上げ加工(S5)の管理も容易になり、クランクシャフトの製品精度の厳しい要求に応じることが容易になる。また付随的な効果として、クランクシャフトのマスバランス修正において、その修正量が小さくなるため、クランクシャフトのバランスウェイト部に設けるバランス調整穴の量を低減することができ、マスバランス修正の作業量を低減することができる。
クランクシャフト製造の分業体制において、図2に示すように、鍛造又は鋳造を行う成型会社ではクランクシャフト用成型品に機械加工を施さずに、S1で成形したクランクシャフト用成型品を機械加工会社に出荷してもよいし、図3に示すように、成型会社で予備機械加工(S2)を施したクランクシャフト素材を機械加工会社に出荷するようにしてもよいし、図4に示すように、成型会社でセンタ穴を形成して(S4)、このセンタ穴を備えたクランクシャフト素材を機械加工会社に出荷するようにしてもよい。また、クランクシャフトのバランス修正に関し、このマスバランス修正を機械加工会社で行ってもよいし(図2、図4に例示)、自動車メーカやエンジンメーカでマスバランス修正を行うようにしてもよい(図3、図5に例示)。
本発明の他の目的及び作用効果は、本発明の実施例の詳しい説明から明らかになろう。
図1は、本発明の基本的な概念を説明するための図である。
図2は、本発明の実施における分業体制の一例を説明するための図である。
図3は、本発明の実施における分業体制の他の例を説明するための図である。
図4は、本発明の実施における分業体制の別の例を説明するための図である。
図5は、本発明の実施における分業体制の別の例を説明するための図である。
図6は、第1実施例のフロー図である。
図7は、第2実施例のフロー図である。
図8は、予備機械加工工程の詳細を説明するためのフロー図である。
図9は、従来のクランクシャフトの製造のフロー図である。
図10は、クランクシャフトの端部を断面した側面図である。
図11は、クランクシャフト用成型品に含まれる型抜き勾配部分を説明するための図である。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。図6は、鍛造クランクシャフトの製造に関する一連の工程を示すフロー図である。
図6に示す工程S111〜S119は、鋼材からクランクシャフト素材を作るプロセスであり、このクランクシャフト素材製造プロセスは鍛造成型工場によって実施される。従来例の図8と対比すると分かるように、本発明の実施例では、一次マスバランス測定S118の前に予備機械加工工程S117が付加され、この予備機械加工工程S117において鍛造クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部に切削加工が施される。予備機械加工工程S117において切削する部位として鍛造クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部は典型例であり、他の部位(ピン部やジャーナル部の他に、従来から機械加工しない部位)であってもよい。
予備機械加工工程S117において、バランスウエイト部に施す切削加工の部位は、従来から機械加工を施しているバランスウエイト部の一方又は両方の側面及び/又は外周に含まれない他の部位であってもよい。また、予備機械加工工程S117において切削加工の部位として、マスバランス修正の作業量を低減できる部位に限定してもよい(例えばバランスウエイト部の側面の一部である外周側の部位)。また、この予備機械加工工程S117において、クランクシャフト用成型品の両端軸部の切削加工を含めてもよい。
例えば、予備機械加工工程S117において、バランスウエイト部6の側面や外周に対して切削加工を施す場合、最終加工寸法又はその近傍まで切削するようにしてもよい。これにより、この予備機械加工工程S117によって鍛造クランクシャフト用成型品に含まれるバランスウエイト部6の両側面から型抜き勾配部分11(図11参照)を除去することができる。また、最終加工寸法まで切削したときには、後に説明する図5の機械仕上げ加工S211では、バランスウエイト部の両側面に対して切削する必要が無くなる。
図6のフロー図に従ってクランクシャフトの製造プロセスを説明すると、S111の鍛造工程では、従来と同様に熱間鍛造法によるプレス鍛造機又はハンマー鍛造機によって鍛造クランクシャフト用成型品が作られる。そして、その後、クランクシャフト用成型品のトリミング(S112)、整形(コイニング)(S113)、冷却(S114)、必要に応じて熱処理(S115)が施され、次いでショットブラスト処理(S116)が施されてクランクシャフト用成型品が作られる。この一連の工程S111〜S116は鍛造成型工場で実施されるが、整形(コイニング)工程S113及び/又はショットブラスト処理S116を実施するか否かは任意であり、整形(コイニング)工程S113及び/又はショットブラスト処理S116を省くこともできる。
鍛造クランクシャフト用成型品は、センタ穴加工工場において、上述した予備機械加工工程S117が実施され、次いで、従来と同様に一次マスバランス測定(S118)に基づいてセンタ穴が穿設される(S119)。センタ穴を備えたクランクシャフト素材はセンタ穴加工工場から機械加工工場(仕上げ加工工場)に向けて出荷される。
クランクシャフト素材に対して実施する機械加工(機械仕上げ)工場での一連の工程は従来と同様であり、センタ穴を基準にクランクシャフト素材の最終仕上げ寸法まで機械加工(仕上げ加工)が実施される(S211)。この仕上げ加工は、バランスウエイト部6の外周加工、ピン部5の加工及び研磨、ジャーナル部3の加工及び研磨、オイル孔7の加工などを含むが、上述した予備機械加工工程S117でバランスウエイト部6の両側面のうち一部だけを切削した場合には、この仕上げ加工工程S211でバランスウエイト部6の両側面が最終寸法まで切削される。
クランクシャフト1は、次の工程S212で最終マスバランス測定が行われ、測定したアンバランス量に基づいてマスバランス修正が実施される(S213)。このマスバランス修正はバランスウエイト部6を局部的に減量することにより行われる。具体的には、従来と同様に、バランスウエイト部6の外周面にバランス調整穴7を穿設することによりクランクシャフトのマスバランスの修正が実施される。
図7は第2実施例を示す。この図7のフロー図を図6と対比すると分かるように作業工程の流れは上述した第1実施例(図6)と同じであり、このことから図6で使用した参照符号と同じ参照符号を図7の各工程に付してある。
第1実施例と第2実施例との違いはセンタ穴加工工場で実施する予備機械加工工程S117の作業内容にある。すなわち、予備機械加工工程S117において、第1実施例ではクランクシャフト用成型品の例えばバランスウエイト部6に対して切削加工を施すようにしたが、第2実施例(図2)では、予備機械加工工程S117で切削する部位は、クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部6の両側面加工、外周加工、ジャーナル部3、ピン部5の加工を含む。バランスウエイト部6の外周加工は最終仕上げ寸法まで行ってもよいが、ジャーナル部3及びピン部5の加工は、最終仕上げ寸法よりも例えば1mm程度大きい寸法に止めて仕上げ代を残して切削を施すのがよい。
図8は、予備機械加工工程S117での作業工程の概要を示すフロー図である。この図8から分かるように、予備機械加工工程S117では、先ずクランクシャフト用成型品の両端面を加工して仮端面が形成される(S117(1))。なお、この仮端面を形成する工程は任意であり、この工程S117(1)を省いてもよい。次いでこの仮端面に仮センタ穴が形成される(S117(2))。そして、この仮センタ穴を使ってクランクシャフト用成型品を保持して、最も外側に位置しているバランスウエイト部の外側面6a(図10)の切削加工及び両端軸部の加工(S117(3))が施され、次に、バランスウエイト部の外周の切削加工が施される(S117(4))。
次に、仮センタ穴を基準にクランクシャフト用成型品を回転させてクランクシャフト用成型品の最も外側に位置しているバランスウエイト部を除く他のバランスウエイト部の外側の側面6b(図10)の切削加工及びジャーナル部3が切削加工される(S117(5))。更に、バランスウエイト部の内側の側面6c(図10)及び偏心軸であるピン部5が切削加工される(S117(6))。これによりクランクシャフト用成型品はクランクシャフト1の最終仕上げ寸法に近似した外形まで切削される。次いで、両端面加工により仮センタ穴が除去される(S117(7))。なお、上記の一連の工程S117(2)〜(6)はその順番を変更してもよいし、そのうちの任意の工程を省いて後の最終機械加工工程S211で行うようにしてもよい。上記の一連の予備機械加工S117が完了すると、次の一次マスバランス測定(S118)に移行して、従来と同様にクランクシャフト用成型品の両端面にセンタ穴が形成される(S119)。
上述した第1実施例(図6)、第2実施例(図7)の説明から分かるように、最終機械加工の基準となるセンタ穴を形成するために行う一次マスバランス測定S118の前に予備機械加工工程S117を挿入することで、クランクシャフト用成型品に形成するセンタ穴の位置を適正化することができる。これにより、後の機械仕上げ加工工程S211の負担が軽減できるだけでなく、予備機械加工工程S117の切削加工によって余肉部分が少なくなっているため、機械仕上げ加工工程S211の加工量も低減することができる。このことは、換言すれば、クランクシャフト用成型品の製品精度によって機械仕上げ加工S211が影響を受ける程度が低減することができるため、クランクシャフト用成型品を作るのに用いられる型の管理が楽になる。と共に、クランクシャフト用成型品に含まれる型抜き勾配部分11(図11)の大小によって機械仕上げ加工S211が影響を受けなくなるため、型抜き勾配部分11の角度の設定に自由度が発生し、この自由度に基づいて成形し易い型の設計が可能になる。このことはハンマー式鍛造装置を使ってクランクシャフト用成型品を作る場合に、型抜き勾配部分11の角度を大きく設定して鍛造し易い型の設計が可能になる。更に、バランス修正S213の作業も軽減することができる。そして、このことによりクランクシャフトへの厳しい製品精度の要請にも対応し易くなる。また、センタ穴の位置の適正化によって、マスバランス修正工程S213における修正量も小さくなる。
また、任意ではあるが、従来行っていた整形(コイニング)工程(図9のS13)及び/又はショットブラスト処理工程(図9のS16)を省くこともできるためクランクシャフト用素材を製造する上でのコストを削減することができる。
特に、第2実施例(図7)のように、一次マスバランス測定S118の前に行う予備機械加工工程S117においてバランスウエイト部、ピン部、ジャーナル部の切削を行い、その後の最終機械加工S211で、実質的にピン部、ジャーナル部を仕上げるための精密加工だけを行うようにすることで、クランクシャフト用成型品に形成するセンタ穴の位置を更に適正化することができる。したがって、クランクシャフト用成型品の製品精度によって機械仕上げ加工S211が影響を受けるが無いため、クランクシャフト用成型品を作るのに用いられる型の管理が一層楽になる。と共に、クランクシャフト用成型品の製品精度の良し悪しや型抜き勾配11(図11)の大小によって機械仕上げ加工S211が影響を全く受けないため、クランクシャフト用成型品を製造するための鋳造型又は鍛造型は成型し易さや鋳造型又は鍛造型の耐久性などを目的に加えて設計することができる。
以上、鍛造クランクシャフトを例に第1、第2実施例を説明したが、本発明は鋳造クランクシャフトに対しても同様に適用することができることは言うまでもない。

Claims (16)

  1. 型を使ってクランクシャフト用成型品を作る成形工程と、
    該クランクシャフト用成型品に最終仕上げ寸法まで機械加工を施してクランクシャフトを作る機械加工工程と、
    該クランクシャフトのマスバランスを修正するマスバランス修正工程とを有し、
    前記機械加工工程が、
    前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面に切削加工を施す予備機械加工工程と、
    該予備機械加工工程を経た前記クランクシャフト用成型品のマスバランス測定に基づいてセンタ穴を形成するセンタ穴形成工程と、
    該センタ穴を基準に前記クランクシャフト用成型品に対して最終仕上げ寸法まで機械加工を施して前記クランクシャフトを形成する仕上げ加工工程とを含み、
    前記予備機械加工工程で、前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面に対する切削加工が、該バランスウエイト部の側面の最終仕上げ寸法又はその近傍まで行われることを特徴とするクランクシャフトの製造方法。
  2. 前記予備機械加工工程で、前記バランスウエイト部の側面と共に外周に切削加工を施す、請求項1に記載のクランクシャフトの製造方法。
  3. 前記予備機械加工工程で、前記クランクシャフト用成型品のピン部及び/又はジャーナル部を更に切削する、請求の範囲第1項又は第2項に記載のクランクシャフトの製造方法。
  4. 前記予備機械加工工程で、前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面の型抜き勾配部分を切削する、請求の範囲第1項又は第2項に記載のクランクシャフトの製造方法。
  5. 前記予備機械加工工程で、前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面の切削加工が、該バランスウエイト部の内側及び/又は外側の側面に対して行われる、請求の範囲第1項又は第2項に記載のクランクシャフトの製造方法。
  6. 前記予備機械加工工程で、前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の外周が最終仕上げ寸法又はその近傍まで切削される、請求の範囲第2項に記載のクランクシャフトの製造方法。
  7. 前記クランクシャフト用成型品がハンマー鍛造機を使って作られる、請求の範囲第4項に記載のクランクシャフト素材製造方法
  8. 型を使って成型され且つ型抜き勾配を含む加工代を備えたクランクシャフト用成型品のマスバランスを測定してセンタ穴を形成し、該センタ穴を基準に前記クランクシャフト用成型品に機械加工を施してクランクシャフトを作った後に、該クランクシャフトのマスバランスを修正することからなるクランクシャフトの製造方法において、
    前記クランクシャフト用成型品の前記マスバランスを測定してセンタ穴を形成する前に、前記クランクシャフト用成型品に切削加工を施す予備機械加工工程を有し、
    該予備機械加工工程が、
    前記クランクシャフト用成型品の両端面に仮センタ穴を形成する工程と;
    該仮センタ穴を使って前記クランクシャフト用成型品を保持して該クランクシャフト用成型品の両端部に切削加工を施す工程と;
    前記仮センタ穴を使って前記クランクシャフト用成型品を保持して前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面及び外周に切削加工を施す工程と;
    前記クランクシャフトの端面を切削して前記仮センタ穴を除去する工程とを有し、
    前記予備機械加工工程での前記バランスウエイト部の側面の切削において、該バランスウエイト部の側面の少なくとも型抜き勾配に対して切削加工が施されると共に、該予備機械加工工程で、前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面及び外周が、最終仕上げ寸法又はその近傍まで切削されることを特徴とするクランクシャフトの製造方法。
  9. 型を使ってクランクシャフト用成型品を作る成形工程と、
    該クランクシャフト用成型品に最終仕上げ寸法まで機械加工を施してクランクシャフトを作る機械加工工程と、
    該クランクシャフトのマスバランスを修正するマスバランス修正工程とを有し、
    前記機械加工工程が、
    前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面、外周、ピン部、ジャーナル部に切削加工を施す予備機械加工工程と、
    該予備機械加工工程を経た前記クランクシャフト用成型品のマスバランス測定に基づいてセンタ穴を形成するセンタ穴形成工程と、
    該センタ穴を基準に前記クランクシャフト用成型品に対して仕上げ加工を施して前記クランクシャフトを形成する仕上げ加工工程とを含み、
    前記予備機械加工工程において、前記バランスウエイト部の側面、外周、ピン部、ジャーナル部に対する切削加工が、最終仕上げ寸法又はその近傍まで行われることを特徴とするクランクシャフトの製造方法。
  10. 型を使って成型され且つ型抜き勾配を含む加工代を備えたクランクシャフト用成型品からクランクシャフトを製造するために前記クランクシャフト用成型品に施す機械加工方法において、
    前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面及び外周、ピン部に切削加工を施す予備機械加工工程と、
    該予備機械加工工程を経た前記クランクシャフト用成型品のマスバランス測定に基づいてセンタ穴を形成するセンタ穴形成工程と、
    該センタ穴を基準に前記クランクシャフト用成型品に対して最終仕上げ寸法まで機械加工を施す仕上げ加工工程とを含み、
    前記予備機械加工工程での前記バランスウエイト部の側面の切削において、該バランスウエイト部の側面の型抜き勾配に対して切削加工が施されると共に、該予備機械加工で、前記バランスウエイト部の側面に対する切削加工が、該バランスウエイト部の側面の最終仕上げ寸法又はその近傍まで行われることを特徴とするクランクシャフト用成型品の機械加工方法。
  11. 前記予備機械加工工程で、前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面に対する切削加工が、該バランスウエイト部の内側及び/又は外側の側面に対して行われる、請求の範囲第10項に記載のクランクシャフト用成型品の機械加工方法。
  12. 前記予備機械加工で、前記バランスウエイト部の外周に対する切削加工が、該バランスウエイト部の外周の最終仕上げ寸法又はその近傍まで行われる、請求の範囲第10項又は第11項に記載のクランクシャフト用成型品の機械加工方法。
  13. 鍛造又は鋳造により成型され且つ型抜き勾配を含む加工代を備えたクランクシャフト用成型品から、両端面にセンタ穴を備えたクランクシャフト素材を作り、該クランクシャフト素材に対して前記センタ穴を基準に最終仕上げ寸法まで仕上げ加工を施してクランクシャフトを作るに際して、前記クランクシャフト用成型品から前記クランクシャフト素材を作るクランクシャフト素材製造方法であって、
    前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の側面、外周、ピン部に切削加工を施す予備機械加工工程を含み、
    前記予備機械加工工程での前記バランスウエイト部の側面の切削において、該バランスウエイト部の側面の少なくとも型抜き勾配に対して切削加工が施されると共に該バランスウエイト部の側面及び外周の切削加工が最終仕上げ寸法又はその近傍まで行われ
    前記予備機械加工工程の後に、前記クランクシャフト用成型品のマスバランスを測定して両端面に前記センタ穴が形成されることを特徴とするクランクシャフト素材製造方法。
  14. 前記予備機械加工工程が、
    前記クランクシャフト用成型品の両端面に仮センタ穴を形成する工程と;
    該仮センタ穴を使って前記クランクシャフト用成型品を保持して該クランクシャフト用成型品の両端部に切削加工を施す工程と;
    前記仮センタ穴を使って前記クランクシャフト用成型品を保持して前記クランクシャフト用成型品の側面、外周、ピン部に切削加工を施す工程と;
    前記クランクシャフトの端面を切削して前記仮センタ穴を除去する工程とを有する、請求の範囲第13項に記載のクランクシャフト素材製造方法。
  15. 前記予備機械加工工程で、前記クランクシャフト用成型品のバランスウエイト部の内側及び/又は外側に切削加工を施す、請求の範囲第13項又は第14項に記載のクランクシャフト素材製造方法。
  16. 前記クランクシャフト用成型品がハンマー鍛造機を使って作られる、請求の範囲第13項又は第14項に記載のクランクシャフト素材製造方法。
JP2008502172A 2007-07-03 2007-07-03 クランクシャフト及びその素材の製造方法 Active JP4195079B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/063627 WO2009004738A1 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 クランクシャフト及びその素材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4195079B1 true JP4195079B1 (ja) 2008-12-10
JPWO2009004738A1 JPWO2009004738A1 (ja) 2010-08-26

Family

ID=40174713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008502172A Active JP4195079B1 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 クランクシャフト及びその素材の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20100101085A1 (ja)
JP (1) JP4195079B1 (ja)
KR (1) KR101309989B1 (ja)
CN (1) CN101730801B (ja)
WO (1) WO2009004738A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108620821A (zh) * 2018-04-25 2018-10-09 哈尔滨汽轮机厂有限责任公司 一种辐射线检测量具加工方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101809424B (zh) * 2007-08-01 2012-03-21 小松Ntc株式会社 处理装置、中心孔加工系统及中心孔定位方法
ES2773018T3 (es) * 2010-01-28 2020-07-09 Komatsu Ntc Ltd Método de mecanizado de agujero central para una pieza bruta de árbol y aparato de mecanizado de agujero central
JP6135512B2 (ja) * 2012-01-23 2017-05-31 日立金属株式会社 熱間据込鍛造方法
WO2013161035A1 (ja) * 2012-04-26 2013-10-31 本田技研工業株式会社 クランクシャフト及びその製造方法
US10189096B2 (en) * 2013-01-31 2019-01-29 Komatsu Ntc Ltd. Crankshaft machining system and crankshaft machining method
CN103447778B (zh) * 2013-05-23 2018-03-06 浙江伟林机械零部件有限公司 一种重卡发动机曲轴的加工工艺
CN104439364B (zh) * 2013-09-25 2017-11-03 北汽福田汽车股份有限公司 用于直列四缸发动机的曲轴组件及其成型方法
DE102014000809B3 (de) * 2014-01-22 2014-11-20 Iav Gmbh Ingenieurgesellschaft Auto Und Verkehr Verfahren zum Herstellen einer Welle-Nabe-Verbindung
US10324426B2 (en) * 2016-10-26 2019-06-18 Embraer S.A. Automated system and method to manufacture aeronautic junction parts
JP2018099708A (ja) 2016-12-20 2018-06-28 トヨタ自動車株式会社 クランクシャフトの製造方法およびクランクシャフト
JP6797745B2 (ja) * 2017-05-02 2020-12-09 コマツNtc株式会社 センタ穴決定装置
JP6958741B2 (ja) 2018-08-31 2021-11-02 日本製鉄株式会社 クランクシャフト及びその製造方法
US10821527B2 (en) * 2018-10-03 2020-11-03 GM Global Technology Operations LLC Method of manufacturing a crankshaft
KR102321881B1 (ko) 2020-04-01 2021-11-04 주식회사 링크라인 샤프트-크랭크 조립체의 조립 및 분해 장치
CN112342437A (zh) * 2020-11-20 2021-02-09 宁波北理汽车科技股份有限公司 一种曲轴连杆制备工艺

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5176682A (ja) * 1974-12-17 1976-07-02 Honda Engineering Kurankushafutosozaino sentaaanaakekakohoho oyobi sochi
JPH0241730A (ja) * 1988-07-29 1990-02-09 Mazda Motor Corp 回転部材の製造方法
JPH04294240A (ja) * 1991-03-20 1992-10-19 Daido Steel Co Ltd 鍛造品の動バランス検査方法
JPH09174382A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Toyota Motor Corp 回転体の加工方法
JPH109342A (ja) * 1996-06-27 1998-01-13 Toyota Motor Corp クランクシャフトのアンバランス修正装置
JPH10180524A (ja) * 1996-12-26 1998-07-07 Komatsu Koki Kk クランクシャフトの加工装置及び加工方法
JPH10235517A (ja) * 1997-02-25 1998-09-08 Sumitomo Electric Ind Ltd ターンブローチ工具
JP2001328032A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Toyota Industries Corp 斜板式圧縮機用ピストンの製造方法
JP2002153938A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Honda Motor Co Ltd 軸付部材の製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5253417A (en) * 1992-06-22 1993-10-19 Geenral Motors Corporation Method of manufacturing crankshafts
JP3078119B2 (ja) * 1992-07-16 2000-08-21 マツダ株式会社 クランクシャフトの製造方法
FR2761129B1 (fr) * 1997-03-19 1999-06-04 Renault Automation Procede d'usinage d'un vilebrequin

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5176682A (ja) * 1974-12-17 1976-07-02 Honda Engineering Kurankushafutosozaino sentaaanaakekakohoho oyobi sochi
JPH0241730A (ja) * 1988-07-29 1990-02-09 Mazda Motor Corp 回転部材の製造方法
JPH04294240A (ja) * 1991-03-20 1992-10-19 Daido Steel Co Ltd 鍛造品の動バランス検査方法
JPH09174382A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Toyota Motor Corp 回転体の加工方法
JPH109342A (ja) * 1996-06-27 1998-01-13 Toyota Motor Corp クランクシャフトのアンバランス修正装置
JPH10180524A (ja) * 1996-12-26 1998-07-07 Komatsu Koki Kk クランクシャフトの加工装置及び加工方法
JPH10235517A (ja) * 1997-02-25 1998-09-08 Sumitomo Electric Ind Ltd ターンブローチ工具
JP2001328032A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Toyota Industries Corp 斜板式圧縮機用ピストンの製造方法
JP2002153938A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Honda Motor Co Ltd 軸付部材の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108620821A (zh) * 2018-04-25 2018-10-09 哈尔滨汽轮机厂有限责任公司 一种辐射线检测量具加工方法
CN108620821B (zh) * 2018-04-25 2020-07-17 哈尔滨汽轮机厂有限责任公司 一种辐射线检测量具加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20100101085A1 (en) 2010-04-29
CN101730801B (zh) 2012-11-28
JPWO2009004738A1 (ja) 2010-08-26
WO2009004738A1 (ja) 2009-01-08
KR20100036273A (ko) 2010-04-07
CN101730801A (zh) 2010-06-09
KR101309989B1 (ko) 2013-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4195079B1 (ja) クランクシャフト及びその素材の製造方法
JP5800091B2 (ja) 型鍛造クランク軸の製造方法
RU2355503C2 (ru) Способ изготовления деталей точной объемной штамповкой
JP5397957B2 (ja) クランクシャフトの製造方法及びその製法によって製造されたクランクシャフト
WO2015075934A1 (ja) 鍛造クランク軸の製造方法
WO2015075924A1 (ja) 鍛造クランク軸の製造方法
KR101932605B1 (ko) 밸런스 샤프트 제조방법
JP2009208147A (ja) クランクシャフトの製造方法およびこれに用いる成形金型
KR20040062281A (ko) 크랭크축 및 모터축의 제조방법
JP4005507B2 (ja) ボールジョイントケーシングを製作する方法
CN110977331A (zh) 曲轴制造方法
JP5863270B2 (ja) リング状素形材の製造方法
US8375542B2 (en) Method for the manufacture of metallic components
JPH109342A (ja) クランクシャフトのアンバランス修正装置
JP2001105086A (ja) 鍛造用金型およびその製造方法
JP3382618B2 (ja) コネクチングロッドの製造方法
JP4384336B2 (ja) ピストンピンの製造方法
KR100491297B1 (ko) 로터의 단조용 금형, 그 단조생산시스템, 그 단조방법 및로터
JP2005180571A (ja) クランクシャフト
JP5152079B2 (ja) 型鍛造クランク軸、その製造方法、およびその製造に用いられる型鍛造用金型
JP2767323B2 (ja) カムシャフトの製造方法および装置
JP2004036511A (ja) 内燃機関のシリンダブロック及びその加工方法
EP1592533A1 (en) Method of manufacturing connecting rods
KR20130007994A (ko) 터빈 블레이드의 제조방법
JP3675732B2 (ja) プロファイル部と軸の鋳ぐるみ方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4195079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250