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JP4170960B2 - 船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置 - Google Patents

船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置 Download PDF

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Description

この発明は、船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置に関し、より詳しくは、操舵角とチルトトリム角を油圧アクチュエータで調整するようにした船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置に関する。
従来、船外機の操舵角を油圧シリンダなどの油圧アクチュエータで調整自在とした技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。同様に、船外機のチルトトリム角を油圧シリンダで調整自在とした技術も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開昭62−125996号公報(図2など) 特開平7−228296号公報(図2、図3など)
船外機の操舵角を油圧アクチュエータで調整する場合、かかる油圧アクチュエータに作動油を供給する作動油供給源(油圧ポンプやそれを駆動する電動モータ)が必要になるが、作動油供給源に要求される作動油の圧送能力は、船体の種類や船速、あるいは波浪の程度といった負荷要因によって大きく左右される。従って、作動油供給源の圧送能力が十分でないと、負荷変動に応じて油圧アクチュエータの駆動速度に差が生じ、操舵フィーリングが低下するおそれがある。
そこで、船外機に搭載される作動油供給源は、通常、負荷変動が生じても安定した操舵が行えるように、予想し得る最大負荷に十分に対応できるだけの圧送能力が与えられる。しかしながら、そのように構成すると、作動油供給源の大型化や消費電力の増大が避けられないという不具合があった。これは、チルトトリム角調整用の油圧アクチュエータに作動油を供給する作動油供給源に関しても同様であった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、操舵角調整用の油圧アクチュエータに作動油を供給する作動油供給源と、チルトトリム角調整用の油圧アクチュエータに作動油を供給する作動油供給源とを小型化および省電力化すると共に、負荷変動が生じても操舵角とチルトトリム角の調整を安定して行えるようにした船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、船外機の操舵角とチルトトリム角を油圧アクチュエータで調整自在な船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置において、前記船外機の操舵角を調整する第1の油圧アクチュエータと、前記第1の油圧アクチュエータに作動油を供給する第1の作動油供給源と、前記船外機のチルトトリム角を調整する第2の油圧アクチュエータと、前記第2の油圧アクチュエータに作動油を供給する第2の作動油供給源と、前記第1の油圧アクチュエータと前記第2の油圧アクチュエータの一方に供給されるべき作動油の少なくとも一部を、他方の油圧アクチュエータに供給する作動油供給先変更機構とを備えるように構成した。
また、請求項2にあっては、前記作動油供給先変更機構が、前記第1の作動油供給源と前記第1の油圧アクチュエータを接続する第1の油路と、前記第2の作動油供給源と前記第2の油圧アクチュエータを接続する第2の油路と、前記第1の油路と前記第2の油路を接続する第3の油路と、前記第3の油路に配置された第1の絞り弁および前記第2の油路において前記第3の油路よりも下流側に配置された第2の絞り弁からなる第1の分流弁と、前記第3の油路に配置された第3の絞り弁および前記第1の油路において前記第3の油路よりも下流側に配置された第4の絞り弁からなる第2の分流弁とを備えるように構成した。
また、請求項3にあっては、前記作動油供給先変更機構が、前記作動油の供給先を手動で切り換え自在とする手動レバーを備えるように構成した。
また、請求項4にあっては、さらに、前記船外機の操作状態を検出する操作状態検出手段と、前記作動油供給先変更機構に設けられた、前記作動油の供給先を切り換え自在な電磁ソレノイドと、前記検出された船外機の操作状態に基づいて前記電磁ソレノイドの駆動を制御する制御手段とを備えるように構成した。
請求項1に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置にあっては、船外機の操舵角を調整する第1の油圧アクチュエータと、第1の油圧アクチュエータに作動油を供給する第1の作動油供給源と、船外機のチルトトリム角を調整する第2の油圧アクチュエータと、第2の油圧アクチュエータに作動油を供給する第2の作動油供給源とを備えると共に、第1の油圧アクチュエータと第2の油圧アクチュエータの一方に供給されるべき作動油の少なくとも一部を、他方の油圧アクチュエータに供給する作動油供給先変更機構を備えるように構成したので、負荷の増加した油圧アクチュエータに対して2個の作動油供給源から作動油を供給することができる。そのため、第1の作動油供給源と第2の作動油供給源の圧送能力を、それらの合計が最大負荷に対応できるように設定すれば負荷変動が生じても操舵角とチルトトリム角を安定して調整することができる。従って、各作動油供給源の圧送能力を従来技術に比して小さく設定することができ、よって各作動油供給源の小型化と省電力化が可能となる。
また、請求項2に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置にあっては、作動油供給先変更機構が、第1の作動油供給源と第1の油圧アクチュエータを接続する第1の油路と、第2の作動油供給源と第2の油圧アクチュエータを接続する第2の油路と、第1の油路と第2の油路を接続する第3の油路と、第3の油路に配置された第1の絞り弁および第2の油路において第3の油路よりも下流側に配置された第2の絞り弁からなる第1の分流弁と、第3の油路に配置された第3の絞り弁および第1の油路において第3の油路よりも下流側に配置された第4の絞り弁からなる第2の分流弁とを備えるように構成したので、上記した効果に加え、第1から第4の絞り弁の開度を調整することによって作動油の分配比率(供給先が変更されるべき作動油の量)を任意に設定することができ、よって各油圧アクチュエータへの作動油の供給量、即ち、各油圧アクチュエータの駆動力を負荷に応じて調整することができる。
また、請求項3に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置にあっては、作動油供給先変更機構が、作動油の供給先を手動で切り換え自在とする手動レバーを備えるように構成したので、上記した効果に加え、作動油の供給量を増加させるべき油圧アクチュエータを操縦者の意思に応じて容易に変更することができる。
また、請求項4に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置にあっては、さらに、船外機の操作状態を検出する操作状態検出手段と、作動油供給先変更機構に設けられた作動油の供給先を切り換え自在な電磁ソレノイドと、検出された船外機の操作状態に基づいて電磁ソレノイドの駆動を制御する制御手段とを備えるように構成したので、上記した効果に加え、船外機の操作状態(具体的には、船外機の操舵角またはチルトトリム角が調整されているか)に応じて作動油の供給量を増加させるべき油圧アクチュエータを自動的に変更することができ、よって操縦者の負担を軽減することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置を船外機を中心に全体的に示す概略図であり、図2は図1の部分説明側面図である。
図1および図2において、符合10は船外機を示す。船外機10は、図2に示す如く、船体(船舶)12の後部に固定されたスターンブラケット14と、スターンブラケット14に取り付けられたスイベルケース16と、スイベルケース16に回動自在に収容されたスイベルシャフト18とを介して船体12に取り付けられる。
スイベルシャフト18は、スイベルケース16の内部に回動自在に収容されると共に、上部に固定されたマウントフレーム20を介して船外機10のフレーム10Aに接続される。また、スイベルケース16は、チルティングシャフト22を介してスターンブラケット14に取り付けられる。これにより、船外機10は、船体12およびスターンブラケット14に対し、スイベルシャフト18を回転軸として操舵自在とされると共に、チルティングシャフト22を回転軸としてチルトアップ・ダウンおよびトリムアップ・ダウン自在とされる。
スイベルケース16の上部には、船外機10の操舵角を調整するための第1の油圧アクチュエータ、具体的には、複動型の油圧シリンダ(以下「操舵用油圧シリンダ」という)26が配置される。また、スイベルケース16の上部において操舵用油圧シリンダ26の付近には、操舵角センサ28が配置される。操舵角センサ28は、具体的にはロータリエンコーダからなり、スイベルシャフト18の回動角(換言すれば、船外機10の操舵角)に応じた信号を出力する。
船外機10の上部には、内燃機関(以下「エンジン」という)30が搭載される。エンジン30は火花点火式の直列4気筒で2200ccの排気量を備える4サイクルガソリンエンジンからなる。また、エンジン30の付近には、マイクロコンピュータからなる電子制御ユニット(以下「ECU」という)32が配置される。
一方、船外機10の下部には、プロペラ34とラダー36が設けられる。プロペラ34は、図示しないクランクシャフト、ドライブシャフト、ギヤ機構およびシフト機構を介してエンジン30の動力が伝達されて回転し、船体12を前進あるいは後進させる。
また、前記したスターンブラケット14とスイベルケース20の付近には、船外機10のチルト角とトリム角を調整するための第2の油圧アクチュエータ、具体的には、公知のパワーチルトトリムユニット40が配置される。前記した操舵用油圧シリンダ26、操舵角センサ28およびパワーチルトトリムユニット40は、それぞれ信号線26L,28Lおよび40Lを介してECU32に接続される。
図1に示す如く、船体12の操縦席付近にはステアリングホイール42が配置される。ステアリングホイール42の付近には、転舵角センサ44が配置される。転舵角センサ44は、具体的にはロータリエンコーダからなり、操縦者によって入力されたステアリングホイール42の転舵角(操作量)に応じた信号を出力する。
操縦席付近には、さらにシフトレバー46とスロットルレバー48が配置される。シフトレバー46とスロットルレバー48は、それぞれプッシュプルケーブルを介してエンジン30のシフト機構とスロットルバルブ(図示せず)に接続される。即ち、シフトレバー46が操作されることによってシフト機構が動作し、船体12の進行方向が切り換えられる。また、スロットルレバー48が操作されることによってスロットルバルブが開閉してエンジン回転数が調整され、船体12の船速が調整される。
さらに、操縦席付近には、船外機10のチルト角の調整指示を入力するパワーチルトスイッチ50と、トリム角の調整指示を入力するパワートリムスイッチ52が配置される。各スイッチ50,52は、操縦者によって入力された船外機10のチルトアップ・ダウンおよびトリムアップ・ダウンの指示に応じた信号を出力する。上記した転舵角センサ44、パワーチルトスイッチ50およびパワートリムスイッチ52は、それぞれ信号線44L,50Lおよび52Lを介してECU32に接続される。
ECU32は、信号線28L,44L,50Lおよび52Lを介して入力された操舵角センサ28、転舵角センサ44、パワーチルトスイッチ50およびパワートリムスイッチ52の出力に基づき、操舵用油圧シリンダ26を駆動して船外機10の操舵角を調整すると共に、パワーチルトトリムユニット40を駆動して船外機10のチルト角とトリム角を調整する。尚、チルト角とトリム角は、共にチルティングシャフト22を回転軸とした船外機10の回動角を示す値であることから、以下の説明では、特に必要な場合を除いてそれらを「チルトトリム角」と総称する。
図3は、図2に示すスイベルケース16付近を拡大した部分断面図である。
図3に示すように、パワーチルトトリムユニット40は、1本のチルト角調整用の油圧シリンダ(以下「チルト用油圧シリンダ」という)40aと、2本の(図では1本のみ表れる)トリム角調整用の油圧シリンダ(以下「トリム用油圧シリンダ」という)40bを一体的に備える。尚、チルト用油圧シリンダ40aとトリム用油圧シリンダ40bは、いずれも複動型の油圧シリンダである。
チルト用油圧シリンダ40aは、そのシリンダボトムがスターンブラケット14に接続されると共に、ロッドヘッドがスイベルケース16に接続される。また、トリム用油圧シリンダ40bは、そのシリンダボトムがスターンブラケット14に接続されると共に、ロッドヘッドがスイベルケース16に当接させられる。これにより、チルト用油圧シリンダ40aあるいはトリム用油圧シリンダ40bを伸縮させることで、チルティングシャフト22を回転軸としてスイベルケース16が回動され、よって船外機10のチルトトリム角が調整される。
図4は、スイベルケース16付近を上方から見た平面図である。
図3および図4に示すように、マウントフレーム20においてスイベルシャフト18の直上付近には、ステー60が設けられる。操舵用油圧シリンダ26は、そのロッドヘッド26aがステー60に回動自在に取り付けられると共に、シリンダボトム26bがスイベルケース16の上部に回動自在に取り付けられる。これにより、操舵用油圧シリンダ26を伸縮させることで、マウントフレーム20およびスイベルシャフト18が回動され、よって船外機10が左右に操舵される。
また、図4に示すように、スイベルケース16の上部には前記した操舵角センサ28が配置される。
操舵角センサ28は、センサロッド62を介して前記したステー60に接続される。即ち、スイベルシャフト18の回動角、即ち、船外機10の操舵角は、マウントフレーム20、ステー60およびセンサロッド62を介して操舵角センサ28に伝達されて検出される。
図5は、この実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置の動作を表すブロック図である。
図5に示すように、操舵角センサ28、転舵角センサ44、パワーチルトスイッチ50およびパワートリムスイッチ52の出力は、それぞれ信号線28L,44L,50L,52Lを介してECU32に入力される。ECU32は、それら入力値に基づき、操舵用油圧シリンダ26に作動油を供給する第1の作動油供給源64と、パワーチルトトリムユニット40に作動油を供給する第2の作動油供給源66を動作させる。
具体的に説明すると、操縦者がステアリングホイール42を転舵すると、その転舵角は転舵角センサ44を介してECU32に入力される。ECU32は、入力された転舵角と操舵角センサ28によって検出された船外機10の操舵角の偏差が零になるように、第1の作動油供給源64を動作させる。具体的には、電動モータ(以下「操舵用電動モータ」という)70を駆動し、油圧ポンプ(以下「操舵用油圧ポンプ」という)72を動作させる。尚、操舵用電動モータ70と操舵用油圧ポンプ72は、船外機10の適宜な場所に搭載される。
操舵用油圧ポンプ72は、図示しないリザーバタンクに貯留された作動油を加圧し、油路74を介して操舵用油圧シリンダ26に圧送する。これにより、操舵用油圧シリンダ26が駆動され、よって船外機10の操舵角が調整される。
また、ECU32は、操縦者によってパワーチルトスイッチ50またはパワートリムスイッチ52が操作されたとき、第2の作動油供給源66を動作させる。具体的には、電動モータ(以下「チルトトリム用電動モータ」という)80を駆動し、油圧ポンプ(以下「チルトトリム用油圧ポンプ」という)82を動作させる。尚、操舵用電動モータ80とチルトトリム用油圧ポンプ82は、船外機10の適宜な場所に搭載される。
チルトトリム用油圧ポンプ82は、図示しないリザーバタンクに貯留された作動油を加圧し、油路84を介してパワーチルトトリムユニット40に圧送する。これにより、パワーチルトトリムユニット40が駆動され、よって船外機10のチルトトリム角が調整される。
ここで、この発明において特徴的なことは、操舵用油圧ポンプ72と操舵用油圧シリンダ26を接続する油路74と、チルトトリム用油圧ポンプ82とパワーチルトトリムユニット40を接続する油路84との間に切り換え弁(作動油供給先変更機構)86を設け、操舵用油圧シリンダ26とパワーチルトトリムユニット40の一方に供給されるべき作動油を他方に供給する、即ち、作動油の供給先を変更するように構成したことにある。尚、前述したように、操舵用油圧シリンダ26とパワーチルトトリムユニット40はいずれも複動型の油圧シリンダからなることから、実際には油路74、油路84および切り換え弁86がもう一組設けられるが、構成が同一なため、図示と説明を省略する。
図6は、切り換え弁86の回路図である。
図6に示すように、切り換え弁86は、符号A,B,Cで示す3つのポジションを有する。切り換え弁86は、図示しないスプールに接続された切り換えレバー86Lを備え、かかる切り換え弁86Lを手動で操作することにより、上記したポジションA,B,Cが切り換え(選択)自在とされる。
切り換え弁86について具体的に説明すると、切り換え弁86は、操舵用油圧ポンプ72と操舵用油圧シリンダ26を接続する第1の油路86a(即ち、上記した油路74の一部)と、チルトトリム用油圧ポンプ82とパワーチルトトリムユニット40を接続する第2の油路86b(即ち、上記した油路84の一部)を備える。
上記した3つのポジションA,B,Cのうち、ポジションBは中立位置である。ポジションBが選択されているときは、操舵用油圧ポンプ72から圧送された作動油は、油路74と切り換え弁86内の第1の油路86aを通過して操舵用油圧シリンダ26に供給される。また、チルトトリム用油圧ポンプ82から圧送された作動油は、油路84と切り換え弁86内の第2の油路86bを通過してパワーチルトトリムユニット40に供給される。
これに対し、ポジションAが選択されているときは、図7に示す如く、第2の油路86bとその下流の油路84の接続が断たれると共に、第2の油路86bが第1の油路86aに連通される。従って、操舵用油圧シリンダ26には、操舵用油圧ポンプ72から圧送された作動油に加え、チルトトリム用油圧ポンプ82から圧送された作動油が供給される。これにより、操舵用油圧シリンダ26の駆動力は、操舵用油圧ポンプ72単独で作動油を供給しているときに比して増大される。
一方、ポジションCが選択されているときは、図8に示す如く、第1の油路86aとその下流の油路74の接続が断たれると共に、第1の油路86aが第2の油路86bに連通される。従って、パワーチルトトリムユニット40には、チルトトリム用油圧ポンプから圧送された作動油に加え、操舵用油圧ポンプ72から圧送された作動油が供給される。これにより、パワーチルトトリムユニット40の駆動力は、チルトトリム用油圧ポンプ82単独で作動油を供給しているときに比して増大される。
このように、この発明の第1実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置にあっては、船外機10の操舵角を調整する操舵用油圧シリンダ26と、それに作動油を供給する第1の作動油供給源64(具体的には、操舵用電動モータ70と操舵用油圧ポンプ72)と、船外機10のチルトトリム角を調整するパワーチルトトリムユニット40と、それに作動油を供給する第2の作動油供給源66(具体的には、チルトトリム用電動モータ80とチルトトリム用油圧ポンプ82)とを備えると共に、操舵用油圧シリンダ26とパワーチルトトリムユニット40の一方に供給されるべき作動油を、他方に供給する切り換え弁86を備えるようにしたので、負荷の増加した油圧アクチュエータに対して2個の作動油供給源64,66から作動油を供給することができる。
そのため、第1の作動油供給源64と第2の作動油供給源66の圧送能力(電動モータの出力トルクや油圧ポンプの容量)を、それらの合計が最大負荷に対応できるように設定すれば負荷変動が生じても操舵角とチルトトリム角を安定して調整することができる。従って、各作動油供給源64,66の圧送能力を従来技術に比して小さく設定することができ、よって各作動油供給源、即ち、電動モータ70,80と油圧ポンプ72,82の小型化と省電力化が可能となる。
また、切り換え弁86が、作動油の供給先を手動で切り換え自在とする切り換えレバー86Lを備えるようにしたので、作動油の供給量を増加させるべき油圧アクチュエータを操縦者の意思に応じて容易に変更することができる。
次いで、この発明の第2実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置について説明する。
図9は、第2実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置の動作を表すブロック図である。また、図10は、図9に示す切り換え弁の86の回路図である。
第1実施例との相違点に焦点をおいて説明すると、第2実施例にあっては、切り換え弁86のポジションを、ECU32の指令に応じて自動的に切り換えるようにした。
具体的に説明すると、図9および図10に示すように、切り換え弁86は、上記した切り換えレバー86Lに代えて電磁ソレノイド86Sを備える。電磁ソレノイド86Sは、図9に示すように信号線86SLを介してECU32に接続される。ECU32は、船外機10の操作状態を示す出力、具体的には、操舵角センサ28、転舵角センサ44、パワーチルトスイッチ50およびパワートリムスイッチ52の出力信号に応じて電磁ソレノイド86Sの駆動を制御する。
図11は、ECU32における電磁ソレノイド86Sの駆動制御を示すフローチャートである。図示のプログラムは、例えば10msecごとに実行される。
以下説明すると、先ず、S10において、転舵角センサ44の出力に基づき、ステアリングホイール42が操縦者によって転舵されているか否か判断する。S10で肯定されるときはS12に進み、操舵負荷(別言すれば、操舵角の調整に必要な駆動力)が大きいか否か判断する。この判断は、例えば、操舵角センサ28によって検出された操舵角の単位時間あたりの変化量が、所定値未満か否か判断することによって行われる。
S12で否定されるときはS14に進み、切り換え弁86が中立位置であるポジションBとなるように電磁ソレノイド86Sを駆動する。一方、S12で肯定されるときはS16に進み、切り換え弁86がポジションAとなるように電磁ソレノイド86Sを駆動し、操舵用油圧シリンダ26の駆動力を増大させる。
また、S10で否定されるときは、S18に進んでパワーチルトスイッチ50またはパワートリムスイッチ52がオン信号を出力しているか否か、即ち、操縦者によってパワーチルトスイッチ50またはパワートリムスイッチ52が操作されているか否か判断する。
S18で否定されるときは以降の処理をスキップする一方、S18で肯定されるときはS20に進み、チルトトリム角の調整に必要な駆動力が大きいか否か判断する。この判断は、チルト用油圧シリンダ40aやトリム用油圧シリンダ40bの単位時間あたりの変化量を図示しないストロークセンサなどで検出し、検出値が所定値未満か否か判断することによって行われる。
S20で否定されるときはS14に進んで切り換え弁86がポジションBとなるように電磁ソレノイド86Sを駆動する。他方、S20で肯定されるときはS22に進み、切り換え弁86がポジションCとなるように電磁ソレノイド86Sを駆動し、パワーチルトトリムユニット40の駆動力を増大させる。
このように、この発明の第2実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置にあっては、船外機10の操作状態(船外機10の操舵角あるいはチルトトリム角が調整されているか否か、さらには、その調整に必要な駆動力が大きいか否か)を操舵角センサ28、転舵角センサ44、パワーチルトスイッチ50およびパワートリムスイッチ52などの出力信号に基づいて検出し、検出結果に基づいて電磁ソレノイド86Sを駆動して切り換え弁86のポジションを変更するようにしたので、作動油の供給量を増加させるべき油圧アクチュエータを自動的に変更することができ、よって操縦者の負担を軽減することができる。
尚、残余の構成と効果は従前の実施例と同様であるので、説明を省略する。
次いで、この発明の第3実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置について説明する。
図12は、第3実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置の動作を示すブロック図である。
図12を参照して従前の実施例との相違点について概説すると、第3実施例にあっては、操舵用油圧シリンダ26とパワーチルトトリムユニット40の一方に供給されるべき作動油の少なくとも一部を他方に分配して供給する切り換え弁90を、油路74と油路84の間に設けるようにした。
図13は、図12に示す切り換え弁90の回路図である。
図13に示すように、切り換え弁90は、符号A,B,Cで示す3つのポジションを有し、それらは切り換えレバー90Lを手動で操作して図示しないスプールを変位させることにより、切り換え(選択)自在とされる。
切り換え弁90について具体的に説明すると、切り換え弁90は、操舵用油圧ポンプ72と操舵用油圧シリンダ26を接続する第1の油路90a(即ち、上記した油路74の一部)と、チルトトリム用油圧ポンプ82とパワーチルトトリムユニット40を接続する第2の油路90b(即ち、上記した油路84の一部)と、第1の油路90aと第2の油路90bを接続する第3の油路(バイパス路)90cと、第2の油路90bを流れる作動油の少なくとも一部を第1の油路90aに分配する第1の分流弁90dと、第1の油路90aを流れる作動油の少なくとも一部を第2の油路90bに分配する第2の分流弁90eとを備える。
上記した3つのポジションA,B,Cのうち、ポジションBは中立位置である。ポジションBが選択されているときは、操舵用油圧ポンプ72から圧送された作動油は、その全てが油路74と切り換え弁90内の第1の油路90aを通過して操舵用油圧シリンダ26に供給される。一方、チルトトリム用油圧ポンプ82から圧送された作動油は、その全てが油路84と切り換え弁90内の第2の油路90bを通過してパワーチルトトリムユニット40に供給される。
これに対し、ポジションAが選択されているときは、図14に示す如く、チルトトリム用油圧ポンプ82から圧送された作動油の少なくとも一部が、切り換え弁90内の第1の分流弁90dと第3の油路90cを介して第1の油路90aに分配され、操舵用油圧シリンダ26に供給される。これにより、操舵用油圧シリンダ26の駆動力は、操舵用油圧ポンプ72単独で作動油を供給しているときに比して増大される。尚、操舵用油圧ポンプ72から圧送された作動油は、ポジションBが選択されているときと同様にその全てが操舵用油圧シリンダ26に供給される。
第1の分流弁90dについて詳説すると、第1の分流弁90dは、第3の油路90cに配置された第1の絞り弁90d1と、第2の油路90bにおいて第3の油路90cよりも下流側に配置された第2の絞り弁90d2とからなる。
即ち、チルトトリム用油圧ポンプ82から圧送された作動油は、第1の絞り弁90d1と第2の絞り弁90d2の開口面積の比に応じて操舵用油圧シリンダ26とパワーチルトトリムユニット40に分配される。
尚、第1の絞り弁90d1と第2の絞り弁90d2は、共に可変絞りであり、それらの絞り量は操縦者によって無段階に調整自在とされる。また、それらの絞り量は、連動して変化するように構成される。
具体的には、第1の絞り弁90d1の絞り量が増加させられる(流量が減少させられる)と、第2の絞り弁90d2は、それに反比例して絞り量が減少させられる(流量が増加させられる)。他方、第1の絞り弁90d1の絞り量が減少させられる(流量が増加させられる)と、第2の絞り弁90d2は、それに反比例して絞り量が増加させられる(流量が減少させられる)。即ち、第1の絞り弁90d1と第2の絞り弁90d2の開口面積の比、換言すれば、操舵用油圧シリンダ26への作動油の分配比率が調整自在とされる。従って、第2の絞り弁90d2の絞り量を最大(開口面積を零)にして第1の絞り弁90d1の絞り量を最小(開口面積を最大)にすれば、チルトトリム用油圧ポンプ82が圧送した作動油の全部を操舵用油圧シリンダ26に供給することもできる。その意味から、上記では「作動油の少なくとも一部」と記載した。
一方、ポジションCが選択されているときは、図15に示す如く、操舵用油圧ポンプ72から圧送された作動油の少なくとも一部が、切り換え弁90内の第2の分流弁90eと第3の油路90cを介して第2の油路90bに分配され、パワーチルトトリムユニット40に供給される。これにより、パワーチルトトリムユニット40の駆動力は、チルトトリム用油圧ポンプ82単独で作動油を供給しているときに比して増大される。尚、チルトトリム用油圧ポンプ82から圧送された作動油は、ポジションBが選択されているときと同様にその全てがパワーチルトトリムユニット40に供給される。
第2の分流弁90eについて詳説すると、第2の分流弁90eは、第3の油路90cに配置された第3の絞り弁90e1と、第1の油路90aにおいて第3の油路90cよりも下流側に配置された第4の絞り弁90e2とからなる。
即ち、操舵用油圧ポンプ72から圧送された作動油は、第3の絞り弁90e1と第4の絞り弁90e2の開口面積の比に応じて操舵用油圧シリンダ26とパワーチルトトリムユニット40に分配される。
尚、第3の絞り弁90e1と第4の絞り弁90e2も、前記した第1および第2の絞り弁90d1,90d2と同様に可変絞りであり、それらの絞り量は操縦者によって無段階に調整自在とされる。また、第3の絞り弁90e1と第4の絞り弁90e2の絞り量も、第1および第2の絞り弁90d1,90d2と同様に連動して(反比例して)変化するように構成される。即ち、第3の絞り弁90e1と第4の絞り弁90e2の開口面積の比、換言すれば、パワーチルトトリムユニット40への作動油の分配比率(供給先が変更されるべき作動油の量)が調整自在とされる。
このように、この発明の第3実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置にあっては、切り換え弁90が、操舵用油圧ポンプ72と操舵用油圧シリンダ26を接続する第1の油路90aと、チルトトリム用油圧ポンプ82とパワーチルトトリムユニット40を接続する第2の油路90bと、第1の油路90aと第2の油路90bを接続する第3の油路90cと、第3の油路90cに配置された第1の絞り弁90d1および第2の油路90bにおいて第3の油路90cよりも下流側に配置された第2の絞り弁90d2からなる第1の分流弁90dと、第3の油路90cに配置された第3の絞り弁90e1および第1の油路90aにおいて第3の油路90cよりも下流側に配置された第4の絞り弁90e2からなる第2の分流弁90eとを備えるようにしたので、第1から第4の絞り弁の開度を調整することによって作動油の分配比率を任意に設定することができ、よって各油圧アクチュエータへの作動油の供給量、換言すれば、各油圧アクチュエータの駆動力を負荷に応じて調整することができる。
尚、残余の構成と効果は従前の実施例と同様であるので、説明を省略する。
また、図16に示す如く、手動の切り換えレバー90Lに代え、第2実施例と同様な電磁ソレノイド90Sを切り換え弁90に設けるようにしても良い。
以上の如く、この発明の第1から第3実施例にあっては、船外機(10)の操舵角とチルトトリム角を油圧アクチュエータで調整自在な船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置において、前記船外機の操舵角を調整する第1の油圧アクチュエータ(操舵用油圧シリンダ26)と、前記第1の油圧アクチュエータに作動油を供給する第1の作動油供給源(64)と、前記船外機のチルトトリム角を調整する第2の油圧アクチュエータ(パワーチルトトリムユニット40)と、前記第2の油圧アクチュエータに作動油を供給する第2の作動油供給源(66)と、前記第1の油圧アクチュエータと前記第2の油圧アクチュエータの一方に供給されるべき作動油の少なくとも一部を、他方の油圧アクチュエータに供給する作動油供給先変更機構(切り換え弁86,90)とを備えるように構成した。
これにより、負荷の増加した油圧アクチュエータに対して2個の作動油供給源から作動油を供給することができる。そのため、第1の作動油供給源と第2の作動油供給源の圧送能力を、それらの合計が最大負荷に対応できるように設定すれば負荷変動が生じても操舵角とチルトトリム角を安定して調整することができる。従って、各作動油供給源の圧送能力を従来技術に比して小さく設定することができ、よって各作動油供給源の小型化と省電力化が可能となる。
また、第3実施例にあっては、前記作動油供給先変更機構(90)が、前記第1の作動油供給源(64)と前記第1の油圧アクチュエータ(26)を接続する第1の油路(90a)と、前記第2の作動油供給源(66)と前記第2の油圧アクチュエータ(40)を接続する第2の油路(90b)と、前記第1の油路と前記第2の油路を接続する第3の油路(90c)と、前記第3の油路に配置された第1の絞り弁(90d1)および前記第2の油路において前記第3の油路よりも下流側に配置された第2の絞り弁(90d2)からなる第1の分流弁(90d)と、前記第3の油路に配置された第3の絞り弁(90e1)および前記第1の油路において前記第3の油路よりも下流側に配置された第4の絞り弁(90e2)からなる第2の分流弁(90e)とを備えるように構成した。
これにより、第1から第4の絞り弁の開度を調整することによって作動油の分配比率(供給先が変更されるべき作動油の量)を任意に設定することができ、よって各油圧アクチュエータへの作動油の供給量、即ち、各油圧アクチュエータの駆動力を負荷に応じて調整することができる。
また、第1および第3実施例にあっては、前記作動油供給先変更機構(86,90)が、前記作動油の供給先を手動で切り換え自在とする手動レバー(切り換えレバー86L,90L)を備えるように構成した。
これにより、作動油の供給量を増加させるべき油圧アクチュエータを操縦者の意思に応じて容易に変更することができる。
さらに、第2実施例にあっては、前記船外機(10)の操作状態を検出する操作状態検出手段(操舵角センサ28、転舵角センサ44、パワーチルトスイッチ50、パワートリムスイッチ52)と、前記作動油供給先変更機構(86)に設けられた、前記作動油の供給先を切り換え自在な電磁ソレノイド(86S)と、前記検出された船外機の操作状態に基づいて前記電磁ソレノイドの駆動を制御する制御手段(ECU32)とを備えるように構成した。
これにより、船外機の操作状態(具体的には、船外機の操舵角またはチルトトリム角が調整されているか)に応じて作動油の供給量を増加させるべき油圧アクチュエータを自動的に変更することができ、よって操縦者の負担を軽減することができる。
尚、上記において、油圧アクチュエータを油圧シリンダとしたが、油圧モータなどであっても良い。
この発明の第1実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置を船外機を中心に全体的に示す概略図である。 図1に示す装置の部分説明側面図である。 図2に示すスイベルケース16付近を拡大した部分断面図である。 スイベルケース16付近を上方から見た平面図である。 図1に示す装置の動作を表すブロック図である。 図5に示す切り換え弁の回路図である。 図5に示す切り換え弁の図6と同様な回路図である。 図5に示す切り換え弁の図6と同様な回路図である。 この発明の第2実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置の動作を表すブロック図である。 図9に示す切り換え弁の回路図である。 図9に示す電磁ソレノイドの駆動制御を示すフローチャートである。 この発明の第3実施例に係る船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置の動作を示すブロック図である。 図12に示す切り換え弁の回路図である。 図12に示す切り換え弁の図13と同様な回路図である。 図12に示す切り換え弁の図13と同様な回路図である。 図13に示す切り換え弁の変形例を示す回路図である。
符号の説明
10 船外機
26 操舵用油圧シリンダ(第1の油圧アクチュエータ)
28 操舵角センサ(操作状態検出手段)
32 ECU(制御手段)
40 パワーチルトトリムユニット(第2の油圧アクチュエータ)
44 転舵角センサ(操作状態検出手段)
50 パワーチルトスイッチ(操作状態検出手段)
52 パワートリムスイッチ(操作状態検出手段)
64 第1の作動油供給源
66 第2の作動油供給源
86 切り換え弁(作動油供給先変更機構)
86L 切り換えレバー(手動レバー)
86S 電磁ソレノイド
90 切り換え弁(作動油供給先変更機構)
90L 切り換えレバー(手動レバー)
90a 第1の油路
90b 第2の油路
90c 第3の油路
90d 第1の分流弁
90d1 第1の絞り弁
90d2 第2の絞り弁
90e 第2の分流弁
90e1 第3の絞り弁
90e2 第4の絞り弁

Claims (4)

  1. 船外機の操舵角とチルトトリム角を油圧アクチュエータで調整自在な船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置において、
    前記船外機の操舵角を調整する第1の油圧アクチュエータと、前記第1の油圧アクチュエータに作動油を供給する第1の作動油供給源と、前記船外機のチルトトリム角を調整する第2の油圧アクチュエータと、前記第2の油圧アクチュエータに作動油を供給する第2の作動油供給源と、前記第1の油圧アクチュエータと前記第2の油圧アクチュエータの一方に供給されるべき作動油の少なくとも一部を、他方の油圧アクチュエータに供給する作動油供給先変更機構とを備えることを特徴とする船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置。
  2. 前記作動油供給先変更機構が、前記第1の作動油供給源と前記第1の油圧アクチュエータを接続する第1の油路と、前記第2の作動油供給源と前記第2の油圧アクチュエータを接続する第2の油路と、前記第1の油路と前記第2の油路を接続する第3の油路と、前記第3の油路に配置された第1の絞り弁および前記第2の油路において前記第3の油路よりも下流側に配置された第2の絞り弁からなる第1の分流弁と、前記第3の油路に配置された第3の絞り弁および前記第1の油路において前記第3の油路よりも下流側に配置された第4の絞り弁からなる第2の分流弁とを備えることを特徴とする請求項1記載の船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置。
  3. 前記作動油供給先変更機構が、前記作動油の供給先を手動で切り替え自在とする手動レバーを備えることを特徴とする請求項2記載の船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置。
  4. さらに、前記船外機の操作状態を検出する操作状態検出手段と、前記作動油供給先変更機構に設けられた、前記作動油の供給先を切り替え自在な電磁ソレノイドと、前記検出された船外機の操作状態に基づいて前記電磁ソレノイドの駆動を制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項2または3記載の船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置。
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