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JP4145302B2 - 対話装置、対話方法及び対話プログラム - Google Patents

対話装置、対話方法及び対話プログラム Download PDF

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JP4145302B2 JP2004570866A JP2004570866A JP4145302B2 JP 4145302 B2 JP4145302 B2 JP 4145302B2 JP 2004570866 A JP2004570866 A JP 2004570866A JP 2004570866 A JP2004570866 A JP 2004570866A JP 4145302 B2 JP4145302 B2 JP 4145302B2
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Description

【0001】
【技術分野】
【0002】
本発明は、人間とコンピュータとの対話における利便性を高める技術に関する。
本発明において、対話には音声対話及びテキスト対話を含む。対話は、少なくとも1つの人間側からのメッセージと、少なくとも1つのコンピュータ側からのメッセージとを含む。以下では、人間側からコンピュータに入力されるメッセージをユーザメッセージという。また、コンピュータから出力されるメッセージをシステムメッセージという。
【背景技術】
【0003】
近年では、WWW(World Wide Web)上で提供される情報の一部を、音声対話システムを使って提供する音声ポータルが一般的になりつつある。音声ポータルにおいては、対話シナリオを記述する言語としてVoiceXMLが使用されることが多い。音声ポータルなどで使われている音声対話システムは、音声による対話をユーザと行い、検索処理に必要な情報を獲得した後、データベースを用いた情報検索処理を行う。データベースを含む検索システムに検索を依頼してから応答を得るまでには、数秒から数十秒の待ち時間が発生することがある。とりわけ、音声ポータルからネットワークを介して情報を取得する場合には、検索時間に加え、ネットワークによる遅延が発生する。この待ち時間中のユーザのストレスを解消するために、従来の音声対話システムでは、情報検索中であることを伝えるプロンプトを流したり、企業の広告音声を流すといったことが行われている。
【0004】
しかし、前記プロンプトを流したり広告音声を流すだけでは、ユーザは待ち時間の間に一方的にシステム出力を聞いているだけである。これでは、ユーザは音声対話システムとの接続時間を有効に利用していることにならない。
本発明は、ユーザと対話システムとの接続時間を有効に活用できる技術を提供することを目的とする。
【発明の開示】
【0005】
前記の課題を解決するために、本願第1発明は、情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続される対話装置であって、
対話処理の実行に必要なシナリオであって、シナリオ識別子で識別されるシナリオを蓄積するシナリオ蓄積部と、
過去の情報検索処理を実行した検索装置の識別子かまたは過去の情報検索処理を実行した時間帯と、過去の情報検索処理における情報取得時間と、を対応づけて蓄積する時間履歴記憶部と、
前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話部と、
前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断を有し、前記開始判断部が予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話処理の実行中に前記第2対話処理を開始させる制御部と
前記第1対話処理の結果である第1結果及び前記第2対話処理の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信部と、を備え、
前記制御部は、
前記開始判断により、前記時間履歴記憶部に蓄積された過去の情報取得時間に基づいて、前記検索装置ごとまたは時間帯ごとの平均情報取得時間を演算し、
前記演算により得られた平均情報取得時間が前記所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、
対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
前記対話部は、前記制御部に指示された対話処理を行う、
対話装置を提供する。
【0006】
対話装置は、ユーザと第1対話を行い、第1対話の途中でユーザの待ち時間が発生すると第2対話を開始するかどうかを判断する。例えば、第1対話の途中でそれ以上の第1対話の継続に必要な情報をネットワークを介して取得する場合、待ち時間が発生する。待ち時間が長そうであれば、待ち時間の間に第2対話を行い、その終了後に第1対話を再開する。これにより、ユーザは、対話の途中での待ち時間が短くなり、接続時間を有効に活用することができる。
【0007】
対話装置は、待ち時間がある程度長い場合に第2対話を行い、待ち時間が短い場合には第2対話を行わない。その判断は、第1対話の途中で必要となった情報を取得するのに要する時間を予測し、その予測時間が所定のしきい値T0より長いか否かにより行うことができる。
情報取得時間の予測は次のようにして行うことができる。過去の情報取得時間の履歴を蓄積しておき、例えばその平均値を予測時間とする。
【0008】
制御部は、対話装置でどの対話が実行されているかを監視する。第1対話と第2対話とが実行中であれば、第1対話または第2対話のどちらかをユーザ端末との間で行い、一方の対話を一旦停止状態とする。例えば、第1対話の一旦停止中に第2対話を実行させることができる。また例えば、第1対話の情報取得待ちの間は第1対話を一旦停止させ、第2対話を開始させてもよい。
【0009】
本願第2発明は、情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続される対話装置であって、
対話の実行に必要なシナリオであって、シナリオ識別子で識別されるシナリオを蓄積するシナリオ蓄積部と、
前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話部と、
前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断部を有し、前記開始判断部が予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話の実行中に前記第2対話を開始させる制御部と、
前記第1対話の結果である第1結果及び前記第2対話の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信部と、を備え、
前記制御部は、
前記開始判断により、前記第1対話処理の実行中に前記検索装置に対して情報取得時間の予測を要求し、前記要求に応じて前記検索装置から送信される情報取得時間の値を受信し、
前記開始判断部が受信した値が所定のしきい値より大きいか否かに基づいて、前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、
対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
前記対話部は、前記制御部に指示された対話処理を行う、
対話装置を提供する。
【0010】
情報取得時間の別の予測方法として次の方法がある。情報検索時間の予測機能を有する情報検索装置に対し、検索の依頼に先立って情報取得時間の予測を依頼する。情報検索装置は、その依頼に基づいて予測時間を算出し、対話装置に返す。対話装置は、その予測時間が長ければ、情報の検索を依頼すると共に第2対話を開始する。なお、情報検索装置が情報検索時間を予測する方法としては、情報検索装置が自分自身による情報検索時間の履歴を記憶しておき、その履歴に基づいて情報検索時間の予測値を算出する方法が挙げられる。
【0011】
本願第3発明は、前記第1または2発明において、前記制御部は、前記監視部は、前記第1シナリオに対応づけられた前記情報取得処理の実行状態が応答待ちの場合、前記第1シナリオに基づく第1対話処理の実行状態を一旦停止の状態とし、前記第2シナリオの実行状態を対話中とする対話装置を提供する。
例えば、第1対話の途中でさらなる情報が対話の継続のために必要になった場合、その情報の取得処理の間は第1対話を一旦停止し、その後に第2対話を開始させることができる。第2対話による対話中に情報取得処理が終了した場合には、第2対話を一旦停止して第1対話を再開させても良いし、第2対話の終了を待って第1対話を再開させても良い。逆に、第2対話が情報取得処理の終了前に終了した場合、情報取得処理の終了を待って第1対話を開始させても良いし、別の第3対話を開始させても良い。
【0012】
第3発明の対話装置において、前記制御部は、前記第1対話の継続に用いる情報を取得するための情報取得処理が前記第1対話の実行中に開始された場合、前記第1対話を一旦停止させた後に前記第2対話を開始させることもできる。例えば、第1対話の途中でさらなる情報が対話の継続のために必要になった場合、第1対話を一旦停止し、その後に第2対話を開始させることができる。制御部は、前記予測時間に応じ、第1対話を一旦停止するか否かを判断しても良い。すなわち、予測時間がしきい値T0以上であれば、第1対話を一旦停止し、第2対話を開始させるのでもよい。
【0013】
本願第4発明は、前記第3発明において、
・前記制御部が、実行状態を一旦停止状態に変更した対話処理について、停止時点までに実行された前記対話処理の再開に必要な再開情報をシナリオ識別子と対応づけて前記監視テーブルにさらに記憶し、
・前記対話部が、前記情報取得処理の終了後に前記再開情報と前記対話処理の継続のために前記検索装置から取得した情報とに基づいて前記対話処理を再開する対話装置を提供する。
【0014】
制御部は、第1対話を一旦停止する場合、それまでの対話中に得られた情報やどこまで対話を行ったかを示す情報などを記憶しておく。これらの情報と取得した情報とに基づいて、第1対話が再開される。
前記第4発明における対話装置において、前記制御部は、前記ユーザ端末との間で行われている別の対話が一旦停止した後または終了した後、一旦停止させた前記対話を再開させることもできる。必要な情報を取得した時点で第2対話がまだ実行中の場合、第1対話の再開の方法は2通り考えられる。1つ目は、第2対話の実行の終了を待って再開する方法である。2つ目は、情報を取得できた時点で第2対話を一旦停止させて第1対話を再開する方法である。2つ目の方法を採るときには、例えば第1対話の終了後に第2対話を再開させればよい。
【0015】
本願第5発明は、前記第1または2発明において、
・対話処理の識別子を記憶する対話記憶部と、
・前記ユーザ端末を識別するユーザ識別子と前記ユーザ端末との間で実行中の対話処理の識別子とを対応付けて記憶する対話履歴記憶部と、をさらに備え、
・前記制御部は、前記ユーザ端末との間で実行中の対話処理が実行しているシナリオ以外のシナリオの中から前記第2対話処理を行うためのシナリオを選択する対話装置を提供する。
【0016】
ユーザが対話装置と行っている対話を記憶しておき、その対話が一旦停止している間には同じ対話ではなく別の対話を第2対話として選択する。対話記憶部を2種類設けておき、対話が一旦停止している間に実行するための比較的短い対話を、待機用対話として一方の対話記憶部に蓄積しておいてもよい。例えば、第1対話が一旦停止している時間が長い場合には、待機用対話を次々に実行することにより、ユーザを待たせずにすむ。
【0017】
本願第6発明は、情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続され、対話処理の実行に必要なシナリオであってシナリオ識別子で識別されるシナリオが蓄積されたシナリオ蓄積部を有する及び/または前記ネットワークを介してシナリオ蓄積部と接続可能なコンピュータが実行する対話プログラムであって、
過去の情報検索処理を実行した検索装置の識別子かまたは過去の情報検索処理を実行した時間帯と、過去の情報検索処理における情報取得時間と、を対応づけて時間履歴記憶部に蓄積する時間履歴記憶ステップと、
過去の情報検索処理を実行した検索装置の識別子かまたは過去の情報検索処理を実行した時間帯と、過去の情報検索処理における情報取得時間と、を対応づけて時間履歴記憶部に蓄積する時間履歴記憶ステップと、
前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話ステップと、
前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断ステップと、
前記開始判断ステップで予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話処理の実行中に前記第2対話処理を開始させる制御ステップと、
前記第1対話処理の結果である第1結果及び前記第2対話処理の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信ステップと、
を前記コンピュータに実行させる対話プログラムであって、
前記開始判断ステップでは、前記時間履歴億部に蓄積された過去の情報取得時間に基づいて、前記検索装置ごとまたは時間帯ごとの平均情報取得時間を演算し、
前記制御ステップでは、
前記演算により得られた平均情報取得時間が前記所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、
対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
前記対話ステップでは、前記制御部に指示された対話処理を行う、
対話プログラムを提供する。
【0018】
第7発明は、情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続され、対話処理の実行に必要なシナリオであってシナリオ識別子で識別されるシナリオが蓄積されたシナリオ蓄積部を有する及び/または前記ネットワークを介してシナリオ蓄積部と接続可能なコンピュータが実行する対話プログラムであって、
前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話ステップと、
前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断ステップと、
前記開始判断ステップで予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話の実行中に前記第2対話を開始させる制御ステップと、
前記第1対話の結果である第1結果及び前記第2対話の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信ステップと、
を前記コンピュータに実行させる対話プログラムであって、
前記開始判断ステップでは、前記第1対話処理の実行中に前記検索装置に対して情報取得時間の予測を要求し、前記要求に応じて前記検索装置から送信される情報取得時間の値を受信し、
前記制御ステップでは、
前記開始判断ステップで受信した値が所定のしきい値より大きいか否かに基づいて、前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、
対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
前記対話ステップでは、前記制御部に指示された対話処理を行う、
対話プログラムを提供する。
【0019】
本願第8発明は、情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続され、対話処理の実行に必要なシナリオであってシナリオ識別子で識別されるシナリオが蓄積されたシナリオ蓄積部を有する及び/または前記ネットワークを介してシナリオ蓄積部と接続可能なるコンピュータが実行する対話方法であって、
過去の情報検索処理を実行した検索装置の識別子かまたは過去の情報検索処理を実行した時間帯と、過去の情報検索処理における情報取得時間と、を対応づけて時間履歴記憶部に蓄積する時間履歴記憶ステップと、
前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話ステップと、
前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断ステップと、
前記開始判断ステップで予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話処理の実行中に前記第2対話処理を開始させる制御ステップと、
前記第1対話処理の結果である第1結果及び前記第2対話処理の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信ステップと、を含み、
前記開始判断ステップでは、前記時間履歴億部に蓄積された過去の情報取得時間に基づいて、前記検索装置ごとまたは時間帯ごとの平均情報取得時間を演算し、
前記制御ステップでは、
前記演算により得られた平均情報取得時間が前記所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、
対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
前記対話ステップでは、前記制御部に指示された対話処理を行う、
対話方法を提供する。
【0020】
第9発明は、情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続され、対話処理の実行に必要なシナリオであってシナリオ識別子で識別されるシナリオが蓄積されたシナリオ蓄積部を有する及び/または前記ネットワークを介してシナリオ蓄積部と接続可能なコンピュータが実行する対話方法であって、
前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話ステップと、
前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断ステップと、
前記開始判断ステップで予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話の実行中に前記第2対話を開始させる制御ステップと、
前記第1対話の結果である第1結果及び前記第2対話の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信ステップと、を含み、
前記開始判断ステップでは、前記第1対話処理の実行中に前記検索装置に対して情報取得時間の予測を要求し、前記要求に応じて前記検索装置から送信される情報取得時間の値を受信し、
前記制御ステップでは、
前記開始判断ステップで受信した値が所定のしきい値より大きいか否かに基づいて、前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、
対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
前記対話ステップでは、前記制御部に指示された対話処理を行う、
対話方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
<第1実施形態例>
(1)全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る対話装置1の機能構成図を示す。対話装置1は、ユーザが操作するユーザ端末2とネットワーク5を介して対話を行う。また、対話装置1は、ネットワーク6を介してWWWサーバ3などのネットワーク上のサーバと接続されており、予約データベース(DB)4に蓄積された情報をWWWサーバ3から取得する。以下では説明を容易にするために、音声対話を例に取り説明する。
【0022】
対話装置1は、ユーザ端末2との間で音声対話を行う(後述する(2−1)「対話処理」)。対話装置1は、ユーザ端末2との間で第1対話を実行中に生じた待ち時間の間に前記第2対話を開始するか否かを判断する(後述する(2−2)「開始判断処理」)。前記判断結果に応じて前記第2対話を開始し、複数の対話を平行して実行する。ただし、実行中のいずれか1つの対話がユーザ端末との間で行われ、その他の対話は一旦停止した状態となるよう、複数の対話の実行状態を管理する(後述する(2−3)「対話管理処理」)。対話装置1は、待ち時間中に行う対話により、ユーザに関する情報を取得することもできる(後述する(2−4)「システム属性変更処理」)。各対話の結果は、各対話がそれぞれ終了した時点で、または全ての対話が終了した後に、ユーザ端末2に送信される。
【0023】
図2は、対話装置1とユーザ端末2との間で第1対話と第2対話とが並列的に行われる例を示す説明図である。この例では第1対話は交通機関の予約に関する対話であり、第2対話は対話装置1の発話スピード、音量などの対話属性に関する対話である。第1対話の途中で交通機関のデータベースを参照するための待ち時間の間に、第2対話が実行される。第2対話の終了後、第1対話が再開されている。これにより、ユーザは、対話の途中での待ち時間が短くなり、接続時間を有効に活用することができる。また対話装置1は、待ち時間を利用してユーザごとの対話属性を取得することができる。
【0024】
(2)対話装置
(2−1)対話処理
対話装置1は、ユーザ端末2との間で音声対話を行う。対話処理に必要な対話シナリオは、シナリオDB14に蓄積されている。各対話シナリオは、例えばVoiceXMLにより記述され、シナリオIDにより識別される。ユーザ端末2の音声入力部21にマイクなどから入力された音声信号は、入出力制御部22からネットワーク5を介して対話装置1の入出力制御部11に音声ユーザメッセージとして受信される。音声ユーザメッセージは、音声認識部12により音声データからテキストデータに変換される。対話部10は、テキストデータに変換されたユーザメッセージに基づいていずれかの対話シナリオに従った対話処理を行い、出力するシステムメッセージを決定する。対話部10から出力されたシステムメッセージは、音声合成部13によりテキストデータから音声データに変換され、入出力制御部11から送信される。音声システムメッセージは、ユーザ端末2の入出力制御部22に受信され、音声出力部23からスピーカなどの出力デバイスに出力される。
【0025】
(2−2)開始判断処理
対話装置1の制御部20は、対話の実行中に別の対話を開始するか否かを判断する。具体的には、制御部20の開始判断ユニット21は、対話の実行中に発生する検索要求により生じる待ち時間の長さを予測する。検索要求とは、実行中の対話の継続に用いる情報の検索を外部の検索装置(本例ではWWWサーバ3)に要求する処理である。例えば、飛行機のチケット予約のための対話を行っている場合、ユーザが希望する便の空き情報を予約DB4から取得する必要がある。このような場合、開始判断ユニット21は、検索処理の要求から応答までに要する情報取得時間を予測し、予測時間に基づいて別の対話を開始するか否かを判断する。例えば第1対話を実行中の対話装置1は、待ち時間がある程度長い場合に第2対話を開始し、待ち時間が短い場合には第2対話を開始しない。その判断は、予測時間が所定のしきい値T0より長いか否かにより行うことができる。
【0026】
(2−2−1)平均値による予測時間の算出
予測時間を求める1つの方法としては、過去の情報取得時間の平均値を予測時間とする方法が挙げられる。情報取得時間の履歴を蓄積する時間履歴DB23を設けておき、記憶された情報取得時間の平均値を予測時間とするのである。図3(a)は、時間履歴DB23に蓄積される情報の概念説明図である。図3(a)に示すように、時間履歴DB23には情報取得時間に加え、検索処理を要求した日時、検索装置の識別子などを蓄積しても良い。
【0027】
図3(b)、(c)は、同図(a)に示す時間履歴DB23に基づいて情報取得時間の平均値(平均取得時間)を求める一例を示す説明図である。同図(b)は、検索装置ごとに情報取得時間の平均を取る方法を示している。例えばこの図では、検索装置www.fujiair.comに検索処理を要求した場合の平均取得時間は14.3秒である。対話実行中にこの検索装置への検索要求が生じた場合、予測時間は14.3秒となる。図3(c)は、時間帯ごとに平均取得時間を求める方法を示している。例えばこの図では、12:00〜13:00の検索時間帯の平均取得時間は30.3秒である。検索要求が生じた時間帯が12:00〜13:00であれば、予測時間は30.3秒となる。なお、図3(b)、(c)に示す検索装置ごとの平均取得時間や、時間帯ごとの平均取得時間は、検索要求が生じるごとに演算することができる。また、演算結果を保持して検索要求が生じた場合にはすぐに参照できるようにしておくこともできる。この場合は、新たに検索結果を取得するごとに演算結果を更新するとよい。
【0028】
(2−2−2)検索装置からの予測時間の取得
開始判断ユニット21は、検索結果の取得に要する予測時間を、検索装置から取得しても良い。図4は、この場合の予測時間の取得方法を示す説明図である。開始判断ユニット21は、検索装置、この場合はWWWサーバ3に対し、情報の検索に要する時間の予測を要求する(#1)。この要求は、検索要求に先立って行う。要求を受信したWWWサーバ3の予測部31は、検索時間履歴DB32を参照し(#2)、例えば時間帯ごとの平均検索時間を演算する。なお、検索時間DB32には、検索日時と検索時間とが対応付けて記憶されている。演算結果はバッファ33に一時的に保持される。次いで、検索時間の予測要求を受信した時間帯に応じた平均検索時間がバッファ33から読み出され(#33)、開始判断ユニット21に送信される。開始判断ユニット21はこの値がしきい値T0を超えていれば別の対話を開始すると判断する。なお、検索装置が平均検索時間を予測する方法としては、時間帯ごとに平均値を求める方法に限定されない。
【0029】
(2−3)対話管理処理
(2−3−1)対話管理
対話装置1の制御部20は、第1対話と第2対話とが実行されている場合、いずれか1つの対話をユーザ端末2との間で行うように、実行中の対話を管理する。その他の対話は一時停止状態となる。より具体的には、制御部20の対話管理ユニット22は、対話の実行状態及び検索処理の実行状態を監視し、監視結果を監視テーブル24に一時的に記憶する。さらに、対話管理ユニット22は、監視テーブル24に基づいて、前記ユーザ端末との間で1の対話を行うように複数の対話処理を管理する。
【0030】
図5,6は、対話管理ユニット22が行う対話処理の管理方法の説明図である。図5(a)、(c)、(d)は、第1対話処理中に実行される検索処理の間に第2対話処理を行う場合の管理方法を示す。図5(b)は、予測時間が短いため、第2対話を行わない場合を示す。
図5(a)、(c)、(d)についてさらに詳述する。例えば、第1対話の途中でさらなる情報が第1対話の継続のために必要になった場合を考える。まずその情報の検索要求を出し、検索処理の結果待ちの間は第1対話を一旦停止して第2対話を開始させることができる(状態S2)。第2対話が検索処理の応答受信前に終了した場合(状態S3)、検索処理の応答受信を待って第1対話を開始させることができる(状態S4)(同図(a))。また、別の第3対話を開始させても良い。逆に、第2対話による対話中に情報取得処理が終了した場合は、第2対話の終了を待って(状態S5)第1対話を再開させても良いし(状態S4)(同図(c))、第2対話を一旦停止して第1対話を再開させても良い(状態S6)(同図(d))。
【0031】
図5に示すように、第1対話情報に対応する検索処理の応答後に第2対話がまだ実行中の場合、第1対話の再開の方法は2通り考えられる。1つ目は、第2対話の実行の終了を待って再開する方法である。2つ目は、応答を受信した時点で第2対話を一旦停止させて第1対話を再開する方法である。2つ目の方法を採るときには、例えば第1対話の終了後に第2対話を再開させればよい。
【0032】
図6(a)は、第2対話の実行中に、第2対話の継続に必要な情報が必要になった場合の管理方法の一例を示す説明図である。対話管理ユニット22は、第1対話に対応する第1検索処理と同様に、第2対話に対応する第2検索処理を管理することも可能である。第2対話に必要な情報を検索する第2検索処理の応答待ちの間に既に第1検索処理が終了していれば第1対話処理を再開させ(状態S8)、第1対話処理が終了するのを待って(状態S9)第2対話を再開及び終了させる(状態S7)。
【0033】
図6(b)は、第2検索処理の間にさらに第3対話処理を実行させる管理方法の一例を示す説明図である。第1対話に対する第2対話と同様に、第2対話に対して第3対話を実行することも可能である。第1検索処理の応答待ちと第2検索処理の応答待ちとが重なった場合(状態S9)、第3対話処理を実行させる。第1検索処理が終了しても(状態S10)、さらに第2検索処理が終了しても(状態S11)、第3対話処理の終了を待ってから第2対話処理及び第1対話処理を再開させる(状態S5,S4)。上記の管理方法は、実行中の対話処理とそれに対応する検索処理の応答待ちとの関係に基づいて1つの対話処理がユーザ端末2との間で行われることを示す一例である。
【0034】
図7,8は、監視テーブル24が対話の実行状態及び検索要求の実行状態に応じて遷移する状態を示す説明図である。各監視テーブル24は、図5,6中の状態S1、S2・・・S11における状態を示す。各監視テーブル24は、以下の情報を含む。
a)その時点で対話装置1が実行中の対話シナリオのシナリオID、
b)実行中の対話シナリオが一旦停止/対話中のいずれの状態であるか、
c)各対話シナリオに対応して実行され応答待ちである検索処理の識別子、
この図では、第1対話シナリオの識別子がreservation.xmlで有り、第2対話シナリオの識別子がupdate.xmlの場合を示す。
【0035】
(2−3−2)対話の再開
対話管理ユニット22は、停止させた対話の再開に必要な再開情報を、再開情報テーブル25に一時的に記憶する。再開情報は、停止させた対話の継続に用いる情報である。再開情報としては、対話をどこまで実行したかや、検索要求に対する検索結果が挙げられる。再開情報は対話部10に渡され、どこまで対話を実行したかや検索結果に応じ、次のシステムメッセージが出力される。
【0036】
(2−3−3)対話履歴
対話管理ユニット22は、ユーザ端末2ごとに実行中の対話を管理する。図9は、対話履歴テーブル26の概念説明図である。対話履歴テーブル26は、ユーザ端末2の識別子であるユーザIDと、そのユーザ端末2との間で実行中の対話シナリオのシナリオIDとを一時的に記憶する。待ち時間が発生した場合、対話管理ユニット22は、対話履歴テーブル26を参照し、ユーザ端末2との間で実行している対話シナリオを特定する。次いで、ユーザ端末2が実行していない対話シナリオを、シナリオDB14の中から選択する。これにより、ユーザは同じ対話を繰り返さずにすむ。
【0037】
なお、シナリオDB14を2種類設けておいてもよい。つまり、対話が一旦停止している間に実行するための比較的短い対話シナリオを、待機用対話シナリオとして一方のシナリオDBに別途蓄積しておいてもよい。例えば、待ち時間が長い場合には、待機用対話シナリオを次々に実行することにより、同じ対話をユーザに対して繰り返さずにすみ、しかも待機用対話シナリオの決定が容易である。
【0038】
(2−4)システム属性変更処理
制御部20のシステム属性ユニット27は、待機用対話シナリオの実行によりユーザに関する情報を取得し、ユーザDB28に蓄積することができる。図10は、ユーザDB28に蓄積される情報の概念説明図である。ユーザDB28には、ユーザIDの他に氏名、性別などの個人情報や、対話属性を蓄積することができる。対話属性とは、例えばシステムメッセージの出力スピード、システムメッセージの音量、合成音声の性別を挙げることができる。取得する情報は待機用対話シナリオの作り方に依存し、特に限定されない。例えば前記図2に示す待機用対話シナリオを用いれば、対話属性を取得することができる。ユーザDB28に蓄積した情報は、ユーザ端末2との対話を行う場合や待機用対話シナリオを選択するのに用いることができる。
【0039】
(3)処理の流れ
図11は、対話装置1が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。説明を容易にするために、この図では第1対話中に発生した情報検索処理の間に第2対話が開始される場合を例に取る。また、第1対話の再開のタイミングは、情報を取得後かつ第2対話の終了後の場合を例に取る。
【0040】
ステップS101:まず対話部10がユーザ端末2との間で第1対話処理を開始する。第1対話処理は、本処理とは独立に実行される。
ステップS102:第1対話処理中に、第1対話の継続に必要な情報の検索の必要性が生じると、検索の指示が対話部10から制御部20に渡される。制御部20の対話管理ユニット22は、この指示に基づいて、外部の検索システムに情報の検索を依頼する。
【0041】
ステップS103:制御部20は、別の対話を開始するか否かを判断する。具体的には、開始判断ユニット21により検索される情報の取得時間を予測し、予測時間がしきい値T0より長ければ別の対話を開始すると判断してステップS104に移行する。その他の場合には第1対話のみをする。
ステップS104:制御部20は、第1対話の一旦停止中に行う対話を対話シナリオ14から選択する。具体的には、対話管理ユニット22が対話履歴テーブルを参照し、既に実行中の対話以外の第2対話を選択する。
【0042】
ステップS105:制御部20の対話管理ユニット22は、対話部10に対し、第1対話処理の一旦停止を指示する。また対話管理ユニット22は、第1対話の再開に必要な情報、言い換えれば第1対話の継続に必要な情報を、第1対話シナリオの識別子と対応付けて再開情報テーブルに書き込む。
ステップS106:対話管理ユニット22は、対話部10に第2対話処理の開始を指示する。
【0043】
ステップS107、108:対話管理ユニット22は、検索の要求に対する応答を受信し(S107の“Yes”)、かつ第2対話処理が終了すれば(S108の“Yes”)、ステップS109に移行する。検索結果を受信していても第2対話処理が終了していない場合は、第2対話処理を続行する(S108の“No”)。
ステップS109:対話管理ユニット22は、再開情報テーブルに書き込まれた情報と検索結果とを対話部10に渡し、第1対話処理を再開させる。
【0044】
この処理により、ユーザは第1対話の間に生じる待ち時間を有効に利用して他の対話を行うことができる。また、対話システムは、その待ち時間の間に行う対話により、そのユーザに関する情報を取得することができる。
<その他の実施形態例>
(A)前記第1実施形態は、音声対話システムを例に取り説明したが、本発明はテキスト対話にも適用できる。テキスト対話は、システムメッセージとユーザメッセージとが交互、つまり1つのシステムメッセージが出力されると、それに対してユーザメッセージが入力される形態でも良い。また、1画面に出力されている複数のシステムメッセージに対して複数のユーザメッセージを入力することにより行う形態でも良い。
【0045】
(B)前記第1実施形態は、対話シナリオが対話装置1上にある場合を示しているが、対話シナリオの全部または一部は、対話装置1が接続可能な別のコンピュータ上にあっても良い。
図12は、待機用シナリオDB141が対話装置1に、第1対話シナリオDB142が対話装置1以外の任意のコンピュータに設けられている場合の全体構成図を示す。待機用シナリオDB141は、待ち時間に行う待機用シナリオを蓄積したデータベースである。第1対話シナリオDB142は、待機用シナリオ以外のシナリオの一部または全部を蓄積しているデータベースである。第1対話シナリオDB142は、1つまたは複数存在しても良い。各第1対話シナリオDB142は、それぞれ別のコンピュータに設けられていても良い。なお、対話装置1の機能構成は、シナリオDB14に代えて待機用シナリオDB141が設けられていることを除き、第1実施形態と同様である(図示せず)。
【0046】
この場合、対話装置1は、第1対話シナリオDB142のいずれかから対話シナリオを取得して実行する。その実行中に待機用シナリオを待機用シナリオDB141から読み出して実行する。
図13は、第1対話シナリオDB143及び第2対話シナリオDB144が、それぞれ対話装置1以外の任意のコンピュータに設けられている場合の全体構成図を示す。第1対話シナリオDB143及び第2対話シナリオDB144のそれぞれには、任意の対話シナリオが少なくとも1つ蓄積されている。対話装置1は、シナリオDB14に代えて、対話シナリオIDと対話シナリオのアドレスとを記憶していることを除き、第1実施形態と同様の機能構成を有している(図示せず)。実行しようとする対話シナリオは、記憶しているアドレスにアクセスすることにより取得する。ただし、待ち時間中に実行する対話は短い方が好ましいので、いずれかのデータベースを待機用対話シナリオを蓄積したデータベースとすることが好ましい。または、待機用対話シナリオとして適当な長さを有する対話シナリオの対話シナリオIDと対応付けて、待機用シナリオマークを記憶しておくことが好ましい。
【0047】
(C)前述の対話方法をコンピュータ上で実行するための対話プログラム及びその対話プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。
【0048】
なお図14に示すように、前記対話プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、対話プログラムを実行するコンピュータ173上にあっても、また別の場所にあっても良い。つまり、対話プログラムを格納する記録媒体は、CD−ROM172−1やフレキシブルディスク172−2等の可搬型記録媒体172、通信回線の先に備えられた他の記憶装置171、コンピュータ173のハードディスクやRAMなどの記録媒体174のいずれであってもよい。プログラム実行時には、プログラムはコンピュータ173にローディングされ、メインメモリ上で実行される。
【0049】
また本発明の実施の形態に係る対話装置により生成された処理可能情報等のデータを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体についても、図14に示すように、対話プログラムを実行するコンピュータ173上にあっても、また別の場所にあっても良い。つまり、データを記憶する記録媒体は、CD−ROM172−1やフレキシブルディスク172−2等の可搬型記録媒体172、通信回線の先に備えられた他の記憶装置171、コンピュータ173のハードディスクやRAMなどの記録媒体174のいずれであってもよい。これらの記録媒体に記憶されたデータは、対話プログラムを実行するコンピュータ173により読みとられる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明を利用すれば、ユーザはユーザ端末と対話システムとの接続時間を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る対話装置1の機能構成図である。
【図2】 第1対話と第2対話とが並列的に行われる例を示す説明図である。
【図3a】 時間履歴DB23に蓄積される情報の概念説明図である。
【図3b】 検索装置ごとに情報取得時間の平均を取る方法を示す説明図である。
【図3c】 時間帯ごとに平均取得時間を求める方法をを示す説明図である。
【図4】 予測時間の取得方法を示す説明図である。
【図5】 図1の対話管理ユニットが行う対話処理の管理方法の説明図(1)である。
【図6】 図1の対話管理ユニットが行う対話処理の管理方法の説明図(2)である。
【図7】 図1の監視テーブルが対話の実行状態及び検索要求の実行状態に応じて遷移する状態を示す説明図(1)である。
【図8】 図1の監視テーブルが対話の実行状態及び検索要求の実行状態に応じて遷移する状態を示す説明図(2)である。
【図9】 図1の対話履歴テーブルの概念説明図である。
【図10】 ユーザDBに蓄積される情報の概念説明図である。
【図11】 図1の対話装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の別の実施形態に係る対話装置を含む対話システムの全体構成図である。
【図13】 本発明のさらに別の実施形態に係る対話装置を含む対話システムの全体構成図である。
【図14】 プログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体の説明図である。

Claims (9)

  1. 情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続される対話装置であって、
    対話処理の実行に必要なシナリオであって、シナリオ識別子で識別されるシナリオを蓄積するシナリオ蓄積部と、
    過去の情報検索処理を実行した検索装置の識別子かまたは過去の情報検索処理を実行した時間帯と、過去の情報検索処理における情報取得時間と、を対応づけて蓄積する時間履歴記憶部と、
    前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話部と、
    前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断部を有し、前記開始判断部が予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話処理の実行中に前記第2対話処理を開始させる制御部と
    前記第1対話処理の結果である第1結果及び前記第2対話処理の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記開始判断により、前記時間履歴記憶部に蓄積された過去の情報取得時間に基づいて、前記検索装置ごとまたは時間帯ごとの平均情報取得時間を演算し、
    前記演算により得られた平均情報取得時間が前記所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、
    対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
    前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
    前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
    前記対話部は、前記制御部に指示された対話処理を行う、
    対話装置。
  2. 情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続される対話装置であって、
    対話の実行に必要なシナリオであって、シナリオ識別子で識別されるシナリオを蓄積するシナリオ蓄積部と、
    前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話部と、
    前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断部を有し、前記開始判断部が予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話の実行中に前記第2対話を開始させる制御部と、
    前記第1対話の結果である第1結果及び前記第2対話の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記開始判断により、前記第1対話処理の実行中に前記検索装置に対して情報取得時間の予測を要求し、前記要求に応じて前記検索装置から送信される情報取得時間の値を受信し、
    前記開始判断部が受信した値が所定のしきい値より大きいか否かに基づいて、前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、
    対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
    前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
    前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
    前記対話部は、前記制御部に指示された対話処理を行う、
    対話装置。
  3. 前記制御部は、前記監視部は、前記第1シナリオに対応づけられた前記情報取得処理の実行状態が応答待ちの場合、前記第1シナリオに基づく第1対話処理の実行状態を一旦停止の状態とし、前記第2シナリオの実行状態を対話中とする、
    請求の範囲第1または2項記載の対話装置。
  4. 前記制御部は、実行状態を一旦停止状態に変更した対話処理について、停止時点までに実行された前記対話処理の再開に必要な再開情報をシナリオ識別子と対応づけて前記監視テーブルにさらに記憶し、
    前記対話部は、前記情報取得処理の終了後に前記再開情報と前記対話処理の継続のために前記検索装置から取得した情報とに基づいて前記対話処理を再開する、請求の範囲第3項記載の対話装置。
  5. 対話処理の識別子を記憶する対話記憶部と、
    前記ユーザ端末を識別するユーザ識別子と前記ユーザ端末との間で実行中の対話処理の識別子とを対応付けて記憶する対話履歴記憶部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記ユーザ端末との間で実行中の対話処理が実行しているシナリオ以外のシナリオの中から前記第2対話処理を行うためのシナリオを選択する、
    請求の範囲第1または2項に記載の対話装置。
  6. 情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続され、対話処理の実行に必要なシナリオであってシナリオ識別子で識別されるシナリオが蓄積されたシナリオ蓄積部を有する及び/または前記ネットワークを介してシナリオ蓄積部と接続可能なコンピュータが実行する対話プログラムであって、
    過去の情報検索処理を実行した検索装置の識別子かまたは過去の情報検索処理を実行した時間帯と、過去の情報検索処理における情報取得時間と、を対応づけて時間履歴記憶部に蓄積する時間履歴記憶ステップと、
    前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話ステップと、
    前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断ステップと、
    前記開始判断ステップで予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話処理の実行中に前記第2対話処理を開始させる制御ステップと、
    前記第1対話処理の結果である第1結果及び前記第2対話処理の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信ステップと、
    を前記コンピュータに実行させる対話プログラムであって、
    前記開始判断ステップでは、前記時間履歴記憶部に蓄積された過去の情報取得時間に基づいて、前記検索装置ごとまたは時間帯ごとの平均情報取得時間を演算し、
    前記制御ステップでは、
    前記演算により得られた平均情報取得時間が前記所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、
    対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
    前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
    前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
    前記対話ステップでは、前記制御部に指示された対話処理を行う、
    対話プログラム。
  7. 情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続され、対話処理の実行に必要なシナリオであってシナリオ識別子で識別されるシナリオが蓄積されたシナリオ蓄積部を有する及び/または前記ネットワークを介してシナリオ蓄積部と接続可能なコンピュータが実行する対話プログラムであって、
    前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話ステップと、
    前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断ステップと、
    前記開始判断ステップで予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話の実行中に前記第2対話を開始させる制御ステップと、
    前記第1対話の結果である第1結果及び前記第2対話の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信ステップと、
    を前記コンピュータに実行させる対話プログラムであって、
    前記開始判断ステップでは、前記第1対話処理の実行中に前記検索装置に対して情報取得時間の予測を要求し、前記要求に応じて前記検索装置から送信される情報取得時間の値を受信し、
    前記制御ステップでは、
    前記開始判断ステップで受信した値が所定のしきい値より大きいか否かに基づいて、前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、
    対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
    前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
    前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
    前記対話ステップでは、前記制御部に指示された対話処理を行う、
    対話プログラム。
  8. 情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続され、対話処理の実行に必要なシナリオであってシナリオ識別子で識別されるシナリオが蓄積されたシナリオ蓄積部を有する及び/または前記ネットワークを介してシナリオ蓄積部と接続可能なコンピュータが実行する対話方法であって、
    過去の情報検索処理を実行した検索装置の識別子かまたは過去の情報検索処理を実行した時間帯と、過去の情報検索処理における情報取得時間と、を対応づけて時間履歴記憶部に蓄積する時間履歴記憶ステップと、
    前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話ステップと、
    前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断ステップと、
    前記開始判断ステップで予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話処理の実行中に前記第2対話処理を開始させる制御ステップと、
    前記第1対話処理の結果である第1結果及び前記第2対話処理の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信ステップと、を含み、
    前記開始判断ステップでは、前記時間履歴記憶部に蓄積された過去の情報取得時間に基づいて、前記検索装置ごとまたは時間帯ごとの平均情報取得時間を演算し、
    前記制御ステップでは、
    前記演算により得られた平均情報取得時間が前記所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話処理を前記第1対話処理の実行中に開始するか否かを判断し、
    対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
    前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
    前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
    前記対話ステップでは、前記制御部に指示された対話処理を行う、
    対話方法。
  9. 情報検索処理を実行する少なくとも1の検索装置及びユーザが操作するユーザ端末とネットワークを介して接続され、対話処理の実行に必要なシナリオであってシナリオ識別子で識別されるシナリオが蓄積されたシナリオ蓄積部を有する及び/または前記ネットワークを介してシナリオ蓄積部と接続可能なコンピュータが実行する対話方法であって、
    前記シナリオ蓄積部に蓄積された第1シナリオ及び第2シナリオに基づいて第1対話処理及び第2対話処理を行う対話ステップと、
    前記第1対話処理の実行中に発生する前記検索装置に対する情報検索処理の要求から前記検索装置からの応答までに要する情報取得時間を予測する開始判断ステップと、
    前記開始判断ステップで予測した情報取得時間の長さが所定のしきい値より長いか否かに基づいて前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、前記判断結果に応じて前記第1対話の実行中に前記第2対話を開始させる制御ステップと、
    前記第1対話の結果である第1結果及び前記第2対話の結果である第2結果を、前記ユーザ端末に送信する結果送信ステップと、を含み、
    前記開始判断ステップでは、前記第1対話処理の実行中に前記検索装置に対して情報取得時間の予測を要求し、前記要求に応じて前記検索装置から送信される情報取得時間の値を受信し、
    前記制御ステップでは、
    前記開始判断ステップで受信した値が所定のしきい値より大きいか否かに基づいて、前記第2対話を前記第1対話の実行中に開始するか否かを判断し、
    対話の実行状態及び前記情報検索処理の実行状態を監視し、シナリオを識別するシナリオ識別子と、前記シナリオに基づく対話処理の実行状態と、前記対話処理の実行中に発生する情報検索処理の実行状態と、を対応づけて監視テーブルに記憶し、
    前記監視テーブルにおいて実行状態が対話中の対話処理の数を1つに調整し、その他の対話処理の実行状態を一旦停止状態とし、
    前記監視テーブルにおいて実行状態を対話中としたシナリオに基づく対話処理の実行を前記対話部に指示し、
    前記対話ステップでは、前記制御部に指示された対話処理を行う、
    対話方法。
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