JP4038901B2 - ポジ型フォトレジスト組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ポジ型フォトレジスト組成物に関するものであり、さらに詳しくは紫外線、遠紫外線などの放射線に感応し、とくに高密度の半導体集積回路製造用のレジストとして好適なポジ型フォトレジスト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポジ型フォトレジスト組成物としては、樹脂成分としてクレゾールを原料とするノボラック樹脂を、感光剤としてキノンジアジド化合物を含むものが知られており、集積回路製造のために用いられている。さらにアルカリ可溶樹脂であるポリアミド酸やポリヒドロキシアミドにナフトキノンジアジドを添加したものも知られていた。
【0003】
レジストがよい解像度、焦点裕度を示すためには、高いコントラストを持つ必要があるが、一般的に用いられている感光剤であるポリヒドロキシベンゾフェノンの1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルは、コントラストを向上させようとすると添加量を多くしなければならない。しかしながら、感光剤添加量を多くすると、この感光剤は有機溶剤に対する溶解度があまり大きくないため、保存中に結晶がレジスト溶液から析出し、保存安定性が悪くなり、さらにレジストの透明度が低下するため、感度が低下したり、パターン形状が悪化する、あるいはスカム(露光部の現像残渣)が発生するといった問題が生じるため、性能に限界があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の感光剤より少ない添加量で高いコントラストを与え、しかも有機溶剤に高い溶解度をもつ特定の構造の感光剤を用いることにより、前期従来技術の諸欠点を改善し、解像度などのレジスト特性に優れた保存安定性のよいポジ型フォトレジスト組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はアルカリ可溶樹脂と感光剤からなるポジ型フォトレジスト組成物であって、アルカリ可溶樹脂がポリアミド酸および/またはポリアミド酸エステル、あるいはポリヒドロキシアミド樹脂であり、感光剤として一般式(1)で示される化合物のキノンジアジドスルホン酸エステルを含有することを特徴とするポジ型フォトレジスト組成物である。
【0006】
【化2】
(一般式(1)のQの全ては水素原子になることはない。)
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において、アルカリ可溶樹脂とはポリアミド酸、ポリアミド酸エステル、ポリヒドロキシアミドである。
【0009】
本発明におけるポリアミド酸は、テトラカルボン酸とジアミンを反応させて得られたものであり、一般にテトラカルボン酸二無水物とジアミンを極性溶媒中で反応することで得られる。このポリアミド酸は加熱あるいは化学処理によりポリイミドに変換できるものである。また、アルカリ水溶液に対する溶解性を調整するために、カルボキシル基の一部をエステル化あるいはイミド化することもできる。さらに、フェノール性水酸基を酸無水物成分やジアミン成分に導入することもできる。
【0010】
本発明におけるポリヒドロキシアミドは、ジカルボン酸とヒドロキシル基含有ジアミンを反応させ得られるものである。一般にジカルボン酸ジクロリドとヒドロキシル基含有ジアミンとの反応や、ジカルボン酸とヒドロキシル基含有ジアミンをジシクロヘキシルカルボジイミドなどの縮合剤の存在下、反応させることで得ることが出来る。
【0011】
本発明において、添加されるナフトキノンジアジド化合物としては、一般式(1)に示されるものである。このような構造のものを添加することで、特に現像後の未露光部の膜減りが大幅に低下し、良好なパターンを短い現像時間で得ることが出来る。
【0012】
【化3】
(一般式(1)のQの全ては水素原子になることはない。)
一般式(1)において、Qの水素原子が増加すると一般式(1)で表される感光剤のアルカリ現像液に対する溶解性が高まるために、アルカリ可溶性樹脂を保護する効果が低下する。このような点から見ると、水素原子である割合は1/3以下が好ましく、さらに好ましくは1/5以下である。また、水素原子以外のものとしては、4−ナフトキノンジアジドスルホニル基、5−ナフトキノンジアジドスルホニル基を挙げることが出来る。4−ナフトキノンジアジドスルホニル基は水銀灯のi線領域に吸収を持っており、i線露光に適しており、5−ナフトキノンジアジドスルホニル基は水銀灯のg線領域まで吸収が伸びており、g線露光に適している。本発明においては、4−ナフトキノンジアジドスルホニル基、5−ナフトキノンジアジドスルホニル基のどちらも好ましく使用することが出来るが、露光する波長によって4−ナフトキノンジアジドスルホニル基、5−ナフトキノンジアジドスルホニル基を選択することが好ましい。また、同一分子中に4−ナフトキノンジアジドスルホニル基、5−ナフトキノンジアジドスルホニル基を併用して導入することもできるし、4−ナフトキノンジアジドスルホニル基を感光基として導入した感光剤と5−ナフトキノンジアジドスルホニル基を感光基として導入した感光剤を混合して使用することもできる。
【0013】
また、必要に応じて本発明の組成物と基板との塗れ性を向上させる目的で界面活性剤、乳酸エチルやプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、エタノールなどのアルコール類、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類を混合しても良い。また、2酸化ケイ素、2酸化チタンなどの無機粒子、あるいはポリイミドの粉末などを添加することもできる。
【0014】
さらにシリコンウエハなどの下地基板との接着性を高めるために、シランカップリング剤、チタンキレート剤などをポジ型フォトレジスト組成物のワニスに0.5から10重量%添加したり、下地基板をこのような薬液で前処理したりすることもできる。
【0015】
ワニスに添加する場合、メチルメタクリロキシジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤、チタンキレート剤、アルミキレート剤をワニス中のポリマーに対して0.5から10重量%添加する。
【0016】
上記のような基板を処理する場合、上記で述べたカップリング剤をイソプロパノール、エタノール、メタノール、水、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸エチル、アジピン酸ジエチルなどの溶媒に0.5から20重量%溶解させた溶液をスピンコート、浸漬、スプレー塗布、蒸気処理などで表面処理をする。場合によっては、その後50℃から300℃までの温度をかけることで、基板と上記カップリング剤との反応を進行させる。
【0017】
次に、本発明のフォトレジスト組成物を用いて耐熱性樹脂パターンを形成する方法について説明する。
フォトレジスト組成物を基板上に塗布する。基板としてはシリコンウエハ、セラミックス類、ガリウムヒ素などが用いられるが、これらに限定されない。塗布方法としてはスピンナを用いた回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティングなどの方法がある。また、塗布膜厚は、塗布手法、組成物の固形分濃度、粘度などによって異なるが通常、乾燥後の膜厚が、0.1から150μmになるように塗布される。
【0018】
次に本発明のフォトレジスト組成物を塗布した基板を乾燥して、フォトレジスト皮膜を得る。乾燥はオーブン、ホットプレート、赤外線などを使用し、50度から150度の範囲で1分から数時間行うのが好ましい。
【0019】
次に、このフォトレジスト皮膜上に所望のパターンを有するマスクを通して化学線を照射し、露光する。露光に用いられる化学線としては紫外線、可視光線などがあるが、本発明では水銀灯のi線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)を用いるのが好ましい。
【0020】
フォトレジスト組成物のパターンを形成するには、露光後、現像液を用いて露光部を除去することによって達成される。現像液としては、水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ性を示す化合物の水溶液が好ましい。また場合によっては、これらのアルカリ水溶液にN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクロン、ジメチルアクリルアミドなどの極性溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、イソブチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類などを単独あるいは数種を組み合わせたものを添加してもよい。現像後は水にてリンス処理をする。ここでもエタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類などを水に加えてリンス処理をしても良い。
【0021】
ポリアミド酸、ポリヒドロキシアミドを用いた場合、現像後、200℃から500℃の温度を加えて耐熱性樹脂皮膜に変換することができる。この加熱処理は温度を選び、段階的に昇温するか、ある温度範囲を選び連続的に昇温しながら5分から5時間実施する。一例としては、130℃、200℃、350℃で各30分づつ熱処理する。あるいは室温より400℃まで2時間かけて直線的に昇温するなどの方法が挙げられる。
【0022】
本発明によるフォトレジスト組成物により形成した皮膜は、半導体のエッチング時のマスクの他、パッシベーション膜、半導体素子の保護膜、高密度実装用多層配線の層間絶縁膜などの用途に用いられる。
【0023】
【実施例】
以下発明をより詳細に説明するために実施例で説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0024】
特性の測定方法
膜厚の測定
大日本スクリーン製造社製ラムダエースSTM−602を使用し、屈折率1.64で測定を行った。
【0025】
合成例1 ナフトキノンジアジド化合物の合成
乾燥窒素気流下、1,1,2−トリ(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン20.2g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド37.6g(0.14モル)を1,4−ジオキサン400gに溶解させ、40℃に加熱した。ここに、1,4−ジオキサン40gと混合させたトリエチルアミン14.2g(0.14モル)を系内の温度が45℃以上にならないように滴下した。滴下後40℃で2時間攪拌した。副生したトリエチルアミンの塩酸塩を濾過し、ろ液を1%塩酸3lに投入した。その後、析出した沈殿をろ過で集めた。水10lでこの沈殿を2回洗浄を繰り返し、50℃の真空乾燥機で20時間乾燥させ、ナフトキノンジアジド化合物を得た。
【0026】
参考例1
m−クレゾール35g、p−クレゾール65g、シュウ酸0.5g、37%ホルマリン水溶液46gより常法によりノボラック樹脂を得た。
このノボラック樹脂100gをメタノール500gに溶解し、攪拌下に水400gを滴下し、高分子量のノボラック樹脂を沈殿させた。上澄み液をデカンテーションで除き、沈殿してきたノボラック樹脂を取り出して50℃で20時間真空乾燥し、86gのノボラック樹脂を得ることが出来た。
【0027】
このノボラック樹脂18.4gに合成例1で得られた感光剤5.6g、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン2.0gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート74gに溶解させた。これを0.2μmのメンブレンフィルターでろ過し、ポジ型フォトレジスト組成物Aの溶液を得た。
【0028】
6インチシリコンウエハ上に、組成物Aをプリベーク後の膜厚が1μmとなるように塗布し、ついでホットプレート(大日本スクリーン社製SCW−636)を用いて、90℃で1分プリベークすることにより、組成物の皮膜を得た。ついで、露光機(ニコン社製g線ステッパーNSR−1505−G6E)に、パターンの切られたレチクルをセットし、露光量200mJ/cm2(436nmの強度)でg線露光を行った。
【0029】
現像は、大日本スクリーン製造社製SCW−636の現像装置を用い、50回転で水酸化テトラメチルアンモニウムの2.38%水溶液を10秒間噴霧した。この後、0回転で60秒間静置し、400回転で水にてリンス処理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。現像後の未露光部の膜厚は1μmであり、現像により膜の減少はなく、良好であった。
【0030】
現像後のパターンを観察した結果、1μmのパターンが解像しており、パターン形状も問題なかった。
【0031】
実施例1
乾燥窒素気流下、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物16.1g(0.05モル)、エタノール4.6g(0.1モル)、ピリジン7.9g(0.1モル)をガンマブチロラクトン50gに加え、70℃で2時間攪拌した。この後、溶液の温度を5℃に冷却した。
【0032】
ここに、ジシクロヘキシルカルボジイミド20.6g(0.1モル)をガンマブチロラクトン30gに溶解させた溶液を、内部の温度が15℃を越えないように徐々に滴下した。滴下終了後、5℃で10分間攪拌した。さらに、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(BAHF)18.3g(0.05モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)30gとアセトン15gに溶解させた溶液を内部の温度が20℃を越えないように滴下した。滴下終了後、5℃で4時間、その後溶液の温度を30℃にまで上昇させ2時間攪拌した後、エタノール2gを加え、さらに1時間攪拌した。攪拌終了後、水3lに投入してポリアミド酸エステルの粉体を得た。この粉体をろ過で集めて、80℃の真空乾燥機で20時間乾燥した。
【0033】
このようにして得たポリマーの粉体10gを計り、合成例1で得られたナフトキノンジアジド化合物2g、ビニルトリメトキシシラン1gとをガンマブチロラクトン30gに溶解させてポジ型フォトレジスト組成物Bを得た。
【0034】
4インチシリコンウエハ上に、組成物Bをプリベーク後の膜厚が5μmとなるように塗布し、120℃で3分のプリベーク以外は参考例1と同様に皮膜を得た。ついで、露光機(キャノン社製コンタクトアライナーPLA−501F)に、パターンの切られたマスクをセットし、露光量600mJ/cm2(365nmの強度)で露光を行った。
【0035】
現像は、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いた以外は実施例1と同様に行った。現像後の未露光部の膜厚は4.6μmであり、現像により膜の減少は0.4μmと少なく良好であった。
【0036】
現像後のパターンを光学顕微鏡で目視した結果、10μmのラインが解像しており、パターン形状も問題なかった。
【0037】
実施例2
乾燥窒素気流下、BAHF16.5g(0.045モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.24g(0.005モル)をNMP50gに溶解させた。ここに3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸無水物12.4g(0.04モル)をNMP21gとともに加えて、20℃で1時間反応させ、次いで50℃で2時間反応させた。ここに無水マレイン酸0.98g(0.01モル)を加え、50℃で2時間攪拌後、トリエチルアミン5gを加え、120℃で2時間攪拌した。この溶液を水3lに投入して部分的にイミド化したポリアミド酸の粉体を得た。
【0038】
この粉体をろ過で集め、80℃の真空乾燥機で20時間乾燥した。
得られた粉体10gに合成例1で得られたナフトキノンジアジド化合物2.2gを溶解させてポジ型フォトレジスト組成物Cを得た。
【0039】
6インチシリコンウエハ上に、組成物Cをプリベーク後の膜厚が5μmとなるように塗布し、露光量400mJ/cm2(365nmの強度)でi線露光を行った以外は参考例1と同様に行った。
【0040】
現像は、0回転で40秒間静置したほかは参考例1と同様に行った。現像後の未露光部の膜厚は4.8μmであり、現像により膜の減少は0.2μmと少なく良好であった。
【0041】
現像後のパターンを観察した結果、半導体用バッファーコートとして要求される3μmのパターンが解像しており、パターン形状も問題なかった。
【0042】
実施例3
乾燥窒素気流下、BAHF18.3g(0.05モル)をNMP50g、グリシジルメチルエーテル35.2g(0.4モル)に溶解させ、−10℃に冷却した。ここに4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸ジクロリド5.90g(0.02モル)、イソフタル酸ジクロリド6.09g(0.03モル)をアセトン50gに溶解させた溶液を内部の温度が0℃を越えないように滴下した。滴下終了後、−10℃で4時間攪拌し、その後20℃で2時間攪拌した。
攪拌終了後、ポリマー溶液を水3lに投入して、ポリヒドロキシアミドの粉体を得た。この固体をろ過で集め、80℃の真空乾燥機で20時間乾燥した。
【0043】
このポリマー粉体10gに合成例1で得られたナフトキノンジアジド化合物1.6gを溶解させてポジ型フォトレジスト組成物Dを得た。
【0044】
組成物Dを用いて、露光量300mJ/cm2(365nmの強度)で露光を行ったほかは実施例1と同様に行った。
現像は、0回転で50秒静置したほかは実施例1と同様に行った。現像後の未露光部の膜厚は4.2μmであり、現像により膜の減少は0.8μmと少なく良好であった。
【0045】
現像後のパターンを光学顕微鏡で目視した結果、10μmのラインが解像しており、パターン形状も問題なかった。
【0046】
比較例1
実施例1で感光剤として没食子酸メチルに5−ナフトキノンジアジドスルホン酸を平均3個導入したナフトキノンジアジド化合物(東洋合成社製MG−300)2.0gを溶解させてポジ型フォトレジスト組成物Eを得た。
実施例1と同様にパターン加工性の評価したところ、現像による膜の減少が1.4μmあり、かつ現像時間が100秒と実施例1に比較して2倍に長くなっている。このように膜減りが大きく、現像時間が長く問題があった。
【0047】
比較例2
実施例3において、感光剤として2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンの4−ナフトキノンジアジドスルホン酸を平均3個導入したナフトキノンジアジド化合物(東洋合成社製4NT(4)−300)1.6gを溶解させてポジ型フォトレジスト組成物Fを得た。
実施例3と同様にパターン加工性の評価したところ、現像による膜の減少が2μmあり、かつ現像時間が120秒と実施例2に較べると3倍に長くなった。このように膜減りが大きく現像時間が長く、問題があった。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、アルカリ可溶樹脂に特定のナフトキノンジアジド化合物を加えることで、現像による未露光部の膜減りが少なく、かつ短時間で現像できるポジ型フォトレジスト組成物を得ることができる。
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