JP4025867B2 - 等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法。 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、等電点電気泳動によるpH勾配を利用したpH制御下にタンパク質、特にpH環境により機能に影響を受けやすい酵素類をpH安定領域に保ちつつ溶出回収する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体中に存在するタンパク質などの分子に電圧を加えると、分子の性質や形状に応じて+または−の電荷をもち、+の電荷を有する分子は陰極方向に、また−の電極を有する分子は陽極方向に移動する現象がある。 この現象がいわゆる電気泳動であり、試料は緩衝液を含んだアクリルアミドゲルやアガロースゲル等の支持体に保持され、分子が電界の作用を受ける中で分離される。すなわち、試料中の成分の移動度の相違に基づき所要の分離がなされる。このような目的に供するため従来種々の装置類が提案されている。
例えば、図7は、タンパク質の溶出に用いられる従来の電気泳動溶出装置の構成を示す模式図である。
図において、1は緩衝液で満たされる泳動槽で、陰極2aを有する陰極槽2と陽極3aを有する陽極槽3とからなっている。前記陰極槽2と陽極槽3との間には複数の連通管4、4、4が架設されていて、これら連通管4、4、4により前記陰極槽2と陽極槽3との間に流路が形成されている。
【0003】
そして、前記連通管4内に試料をセットして陰極2aおよび陽極3a間に通電して試料から目的のタンパク質を溶出することになる。 すなわち、図7において、5は連通管4内に設置された載置網6に係止した試料としてのタンパク質を含むゲルであり、7は試料としてのゲル5から緩衝液中に溶出され連通管4内を移動するタンパク質を捕捉採取するために連通管4の陽極槽3側の開口端に張設されたセロファン膜等の導電膜である。 なお、図において、矢符は電流を示している。
【0004】
陰極2aと陽極3a間に電圧をかけるとゲル5からタンパク質8が溶出されて連通管4内を陽極方向に移動し、前記セロファン膜7に当接して移動が遮断されその近傍に濃縮される。 試料中のタンパク質は溶出されて移動するうちに、緩衝液中に拡散・希釈されるから高塩濃度溶液等を使用して回収する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、酵素などの機能を有するタンパク質は周囲のpH環境によって影響を受ける。 すなわち、酵素は機能を発現できる至適pH領域を持ち、至適pH領域外では機能を発現できない。また、pH安定性も酵素の持つ特徴のひとつであって、酵素がその機能を維持できるpH領域も各酵素に固有のものである。
pH安定領域からはずれたpH環境に酵素を晒すと酵素はその機能を失うこともある。
したがって、酵素の機能を失わずにこれを回収するには、回収の際のpHを酵素のpH安定領域内に維持する必要がある。しかしながら、上述の従来技術にあっては、泳動槽を満たす緩衝液のpHを自由に設定できないため、泳動用の緩衝液のpH(pH8.0-pH9.0)条件下で不安定な酵素はその活性を維持した状態での回収することが困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、
(a)両端に陰極および陽極の電極を設けた等電点電気泳動用ゲル上において pI マーカーにより作成される pH 勾配を視認できるようにし、この視認可能 pH 勾配に基づいて所定位置に孔部を形成する工程、
(b)前記孔部にタンパク質を捕捉するための緩衝液で平衡化したイオン交換体を充填する工程、
(c)溶出しようとするタンパク質を含む試料を前記吸着体内にまたは吸着体に当接させる工程、
(d)前記ゲルに電場をかけ、前記イオン交換体のpH値を前記孔部の位置に対応するゲル上のpH勾配に応じたpH値となして試料中のタンパク質を溶出させるとともにこのタンパク質を前記イオン交換体に吸着させる工程、
(e)回収予定のタンパク質に適応する pH 値を有するイオン交換体に前記タンパク質に適合する pH の緩衝液を加えて攪拌後、濾過してタンパク質を溶出し、この溶出液は脱塩濃縮してタンパク質を回収する工程。
以上の工程からなる等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法を提供して上記従来の課題を解決しようとするものである。
【0007】
上記において、前記等電点電気泳動用ゲルは、両性担体を添加したもので構成することがある。
【0008】
また、上記いずれかの等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法において、タンパク質を含む前記試料は、電気泳動によりゲル上に精製された単一のタンパク質を含むバンドの切片で構成することがある。
【0009】
さらに、上記いずれかの等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法において、前記孔部は、長方形とし、泳動方向の辺長さを前記ゲルの泳動方向長さの 1/10 未満に設定してゲルにおいて pH 勾配の適正な作製を可能なように構成することがある。
【0010】
【発明の実施形態】
本願発明の要旨は、pH環境による影響を受けやすい酵素などの機能をもつタンパク質を回収時のpH環境を該酵素のpH安定領域に制御保持して酵素の機能を損なうことなく回収する点にあり、前記pHの制御は等電点電気泳動によって形成されるpH勾配を利用してなされる。
【0011】
まず、タンパク質を含む試料を電気泳動用のゲルに添加し、図1に概略構成を示す電気泳動装置により電気泳動して単一のタンパク質を含むバンドに精製する。
図1において、11は、ゲル12の支持板で電圧印加時の冷却手段を兼ねている。13、13は、ゲル12の両端に設置された濾紙で電気的インターフェースとしての電極液を含浸させてある。14、14は、前記濾紙13、13と電極を結ぶ導電線である。 なお、矢符は電流方向を示している。
タンパク質を含む試料をゲル上の陰極側の近傍適宜箇所に濾紙小片を載置し、この小片に試料溶液を添加する。 次いで、ゲルに電圧をかけて電気泳動を発生させ、タンパク質をそれぞれ単一のバンドに分離する。
【0012】
次いで、分離した試料をゲルから切片として採取する。 以降の手順を図2の参照下に説明する。 図2は図1に示した電気泳動装置における泳動面の平面図であり、ゲル12は両性担体を添加した等電点電気泳動用のゲルであり図2(a)に示すように両極間に電場をかけることによりゲル上に所定範囲のpH勾配が形成される。 さて、このゲル12表面において、所要のpHに応じた所定位置に図2(b)に示すように長方形の孔部21を形成する。
なお、孔部21において、泳動方向(図で水平方向)の長さが過大であるとpH勾配の作製に影響をおよぼすので、前記長さは、好ましくはゲル長さ(泳動方向)の1/10未満に設定する。
【0013】
次に、タンパク質の吸着体として緩衝液で平衡化したイオン交換体22を準備して、 前記孔部21に充填する。 このイオン交換体22は、電場をかけた場合にゲル12上に作製されるpH勾配上において孔部21の位置に対応するpHに制御されることとなる。したがって、緩衝液で平衡処理をなすにあたってはそれに近いpHの緩衝液の使用が望ましい。 吸着体としてのイオン交換体としては、イオン交換樹脂、イオン交換セルロース、イオン交換セファロース、イオン交換セファデックス等の周知のものを使用できるが、親水性に優れタンパク質、核酸、多糖類などの吸着に好適なイオン交換セルロース、イオン交換セファロース等の採用が望ましい。
なお、イオン交換体には陰イオン交換体と陽イオン交換体があり、前者は平衡化されたpHより低い値のpI(pH)のタンパク質を吸着する一方、後者は逆に平衡化されたpHより高いpI(pH)のタンパク質を吸着する。 このような観点において、吸着体は、目的物の性質に即して適切なものを選択することになる。
【0014】
次に、孔部21に充填したイオン交換体22内に試料23を載置添加する(図2(c))。 試料23の位置は回収に支障がなければイオン交換体22内部に限定されない。 以上の状態で、ゲル12に適合する条件で電圧をかけて、タンパク質24を溶出してイオン交換体22に吸着させる。吸着したタンパク質は溶液化して脱塩濃縮する等、通常の方法で回収する。
【0015】
【発明の実施例】
次に、イオン交換体のpH制御の実証試験、タンパク質吸着等の実証試験ならびにこれらに基づく本願発明の1実施例を説明する。
実験1(図3、図4参照)
使用した電気泳動装置: Multiphor II Electrophoresis System(ファルマシア社商標)
ゲル: Ampholine PAG Plate pH3.5-9.5(ファルマシア社商標)
イオン交換体: DEAE Sepharose Fast flow(ファルマシア社商標)
pIマーカー: Broad pI Kit,pH3.5-9.3 (ファルマシア社商標)
1. 装置の冷却板に絶縁用のケロシンを滴下し、ゲルをサポートフィルムごと設置した。
2. 陰極用濾紙に1Mグリシン溶液、陽極用濾紙に 1Mリン酸溶液をしみこませゲルの両端にセットした。
3. 図3に示すように両極間をほぼゲル12を6等分する位置の5箇所に長方形の孔部21(たて7mm ×横1cm)を形成した。
4. 孔部21にイオン交換体を間隙なく充填した。
このイオン交換体は、10mM酢酸緩衝液pH5.5で平衡化して自然沈降させ、上澄み部分を除いたややゆるめのペースト状に調整した。
5. ゲル12上で図示の位置に、ゲルに作製されるpH勾配の視覚的確認のため、pIマーカー25,25を濾紙を用いて添加した。
6. 使用したゲル12に適した条件(1400V, 25mA, 35W)で1時間通電した。
7. 前記の電気泳動後、各孔部21のイオン交換体を回収しそれらのpH値をpHメーターで測定した。
その結果、図4に示すように孔部21に充填したイオン交換体(図中白線囲み部分)のpH値は陰極からの距離に応じて変化し、pIマーカーで示されたpHの値とほぼ一致する。したがって、予めpIマーカーでゲル上の位置ごとのpH値がわかっていれば、孔部21の形成位置によりイオン交換体のpHの設定すなわちpH制御が可能であることが確認される。
【0016】
実験2(図5参照)
ゲル、イオン交換体その他の試薬類および装置は前記実験1と同様のものを使用した。
1. ゲルを設置し孔部21を形成して、イオン交換体を充填するまでの工程は前記実験1と同様である。
2. 陰極から1.5cmの位置に5mm×5mmの濾紙をセットし、これにpIマーカーを添加した。
3. また、イオン交換体上に5mm×5mmの濾紙をセットしこれにpIマーカーを添加した。
4. 以上の状態で前記実験1と同様の条件下に、40分間の電気泳動をなした。
5. ゲルからイオン交換体を除去し、ゲルをクマシブルーR250染色液で染色した。
以上において、イオン交換体のない位置に添加したpIマーカーでは、含まれている全てのタンパク質のバンドが検出された。 一方、イオン交換体の上に添加したpIマーカーにあっては、イオン交換体に吸着されない孔部の位置より陰極側のタンパク質のバンドは全て検出されたが、イオン交換体に吸着される陽極側のタンパク質はゲル中にバンドが形成されなかった。通常、陰イオン交換体は平衡化されたpHよりpI(等電点)の低いタンパク質を吸着する。 該実験においても、ゲルに作製されるpHによってイオン交換体が平衡化されたpH以下のpIのタンパク質が吸着されることが確認された。
【0017】
実施例1(図6参照)
1. 部分精製したマンガンペルオキシダーゼアイソザイム4個を含む試料を、等電点電気泳動によって4本のバンドに分離し、これら各バンドをゲルから切り取りゲル切片を得た。
2. 前記実験1,2と同様に装置にゲルを設置してpH5.5-6.0となる位置に4個の孔部を形成しイオン交換体を充填して、これらの各イオン交換体内に前記ゲル切片を添加し前記実験2と同様に電気泳動溶出を実行した。
3. 泳動後、各孔部からイオン交換体を回収した。
4. 回収したイオン交換体に0.5M塩化ナトリウムを含む10mM酢酸緩衝液pH5.5を2ml加え、攪拌後、濾過してタンパク質を溶出した。なお、溶出液は脱塩濃縮して5μlとした。
以上、図6に示すように、回収されたタンパク質の等電点電気泳動結果より、各タンパク質は始めに精製されたのと同じ位置に単一のバンドとなって検出された。
したがって、4つのマンガンペルオキシダーゼアイソザイムはいずれも、ゲル切片から各イオン交換樹脂に溶出吸着されたことが確認できる。したがって、電気泳動試料の前記ゲル切片からタンパク質の溶出、回収が可能であることが確認できた。
【0018】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したように、等電点電気泳動によって形成されるpH勾配を介してpH制御されたイオン交換体にタンパク質を溶出するようにしたので、タンパク質、特に酵素等の機能や特性を損なうことなくそれらの溶出回収が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る電気泳動装置の概略構成図である。
【図2】 図1に示す装置における泳動面の平面図である。
【図3】 電気泳動装置のゲル上に形成した孔部を示す平面図である。
【図4】 図3の設定状態で電気泳動をなした後の各孔部におけるイオン交換体の実測pHと陰極からの距離との相関関係を示すゲル平面図である。
【図5】 等電点電気泳動ゲル上でのpIマーカーの電気溶出結果を示す平面図である。
【図6】 第1実施例に係るタンパク質の回収結果を示すゲル平面図である。
【図7】 従来技術の説明図である。
Claims (4)
- 以下の工程からなる等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法。
(a)両端に陰極および陽極の電極を設けた等電点電気泳動用ゲル上において pI マーカーにより作成される pH 勾配を視認できるようにし、この視認可能 pH 勾配に基づいて所定位置に孔部を形成する工程、
(b)前記孔部にタンパク質を捕捉するための緩衝液で平衡化したイオン交換体を充填する工程、
(c)溶出しようとするタンパク質を含む試料を前記吸着体内にまたは吸着体に当接させる工程、
(d)前記ゲルに電場をかけ、前記イオン交換体のpH値を前記孔部の位置に対応するゲル上のpH勾配に応じたpH値となして試料中のタンパク質を溶出させるとともにこのタンパク質を前記イオン交換体に吸着させる工程、
(e)回収予定のタンパク質に適応する pH 値を有するようになっている前記イオン交換体に、このイオン交換体の pH 値とほぼ同じ p H値の緩衝液を加えて攪拌後、濾過してタンパク質を溶出し、この溶出液は脱塩濃縮してタンパク質を回収する工程。 - 請求項1記載の等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法において、前記等電点電気泳動用ゲルは、両性担体を添加したものであることを特徴とする等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法。
- 請求項1又は2記載の等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法において、タンパク質を含む前記試料は、電気泳動によりゲル上に精製された単一のタンパク質を含むバンドの切片であることを特徴とする等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法。
- 請求項1ないし3いずれか記載の等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法において、前記孔部は、長方形とし、泳動方向の辺長さを前記ゲルの泳動方向長さの 1/10 未満に設定してゲルにおいて pH 勾配の適正な作製を可能なようにしたことを特徴とする等電点電気泳動法によるタンパク質溶出方法。
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