JP4018042B2 - 移植機 - Google Patents
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Description
また、移植装置には、該移植装置の駆動を一旦停止させると共に該停止時間を調整することにより株間を変更する株間変更装置が設けられる。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、株間変更装置を設けると共に覆土輪を回転駆動させるようにしても前後方向にコンパクトな移植機を提供することを目的とする。
前記株間変更装置は、下部が走行体のミッションケースの後部に取付固定された株間伝動ケースと、この株間伝動ケースの上部に設けられていて植付体へと動力を伝達する前後方向の伝動軸と、この伝動軸にミッションケースからの動力を断接自在に伝達する株間クラッチと、植付体を一旦停止させるべく株間クラッチを切断するクラッチ切断手段と、株間クラッチを切断してから所定時間経過後に株間クラッチを接続させるクラッチ接続手段とを備え、
クラッチ接続手段は、回転駆動されていてクラッチ切断手段に係合することにより一旦切断された株間クラッチを接続させるクラッチ切断解除部材と、ミッションケースからの動力が伝達され且つ該動力を変速可能な第1の伝動機構と、この第1の伝動機構からの動力をクラッチ切断解除部材に伝達する第2の伝動機構とを備え、第1の伝動機構を株間伝動ケースの上部前部側に配置すると共に第2の伝動機構を株間伝動ケースの上部後部側に配置し、
前記株間伝動ケースの下部に、覆土伝動ケースを設けて前記ミッションケースからの動力を覆土伝動ケース内の動力伝達機構に伝達し、該覆土伝動ケースから覆土輪を回転させる動力を出力したことを特徴とする。
また、第1の伝動機構は、株間伝動ケースから前方に突出する前記伝動軸の前部に回転自在に支持されていてミッションケースからの動力が伝達される駆動プーリと、この駆動プーリの左右方向側方に配置され、且つ該駆動プーリからの動力が伝動ベルトによって伝達されると共に駆動プーリの回転軸心を中心として揺動させることにより溝幅が変更する従動プーリとを備えてなり、この従動プーリからの動力を第2の伝動機構を介してクラッチ切断解除部材に伝達することによりクラッチ切断解除部材を回転駆動するようにするのがよい。
また、移植装置は、植付体を駆動する植付体駆動機構と、苗を左右方向に搬送して終端側で植付体に苗を供給する苗搬送装置と、苗箱から苗を取り出して苗搬送装置に渡す苗取出し装置と、苗搬送装置の終端側に配置されていて苗搬送装置上の横向きの苗を縦向きに姿勢変更して植付体に供給する苗姿勢変更装置とを備え、苗姿勢変更装置は、苗の茎葉部を挟持して苗の姿勢を変更させるように回動する一対の苗挟持ローラと、苗の根部を下方に押動して苗の姿勢を変更させる根部押し棒とを備え、前記根部押し棒を駆動する出力軸の動力を前記植付体駆動機構に伝達するようにしてもよい。
図1〜3において、1は玉葱等の野菜の苗Nを圃場に植え付ける移植機であり、本実施の形態では、前部に走行体1Aを、後部に移植装置1B及びハンドル4を備えた歩行型の移植機1を例示している。
走行体1Aは、エンジン(動力源)E、ミッションケースM、左右一対の前輪(車輪)3及び左右一対の後輪(車輪、駆動輪)2を備えており、エンジンEの回転動力がミッションケースM内の走行系動力伝達機構を介して後輪2に伝達され、該後輪2が回転駆動されることにより走行体1Aが走行可能とされている。
架台Kの前部には、左右方向の前輪支軸18が左右方向の軸心廻りに回動自在に支持され、この前輪支軸18の左右両側に、それぞれ前輪支持アーム19が前輪支軸18と一体回転自在で且つ前輪支軸18に対して左右方向位置調整自在に取り付けられており、左右各前輪支持アーム19の下端側にそれぞれ前輪3が回転自在に取り付けられており、前輪支持アーム19が前輪支軸18と一体回動することにより前輪3が走行体1Aの機体に対して相対的に昇降自在とされている。
また、前輪支軸18と左右の走行伝動ケース19とは連動部材21を介して連動連結されていて、左右一対の前後輪3,2が、4輪同時に昇降自在とされている。
次に移植装置1Bについて説明する。
移植装置1Bは、苗Nを圃場に植え付ける植付体155を備えた植付装置151と、前記植付体155に苗Nを供給する苗供給装置152と、植付装置151及び苗供給装置152への動力伝達を一旦停止させると共に該停止時間を調整することにより株間を変更する株間変更装置115と、圃場に植え付けられた苗Nの左右両側の土を押圧する覆土輪213を備えた覆土装置116等とを備えている。
この移植装置1BのフレームFと走行体1Aの機体とで移植機1の機体が主構成されている。
株間伝動ケース44は、株間変更装置115の一部を構成するものであり、その下部が走行体1AのミッションケースMの後部に取付固定されていて、ミッションケースMから上方に突出状に設けられている。
第1フレーム40は、前部から中途部にかけて前後方向直線状に形成され、後部が後方に向かうに従って上方に移行する傾斜状に形成されている。
この第1フレーム40の前端側は植付伝動ケース46の後面側下部に連結されており、該第1フレーム40の後端側に、取付体42を介してハンドル4が取り付けられている。
第2フレームは41、第1フレームの下方側に配置され、前部から中途部にかけて前後方向直線状に形成され、後部が後方に向かうに従って上方に移行する傾斜状に形成されており、この第2フレーム41の後上部が、第1フレーム40の前後方向中途部に連結されている。
株間伝動ケース46の下部には、該株間伝動ケース46を前後方向に貫通し且つミッションケースM内に挿入する前後方向の軸心を有する動力取出軸47が設けられ(図8参照)、この動力取出軸47にエンジンEからの動力がミッションケースM内の動力伝達機構を介して伝達されるようになっている。
なお、本実施の形態では、植付体155として、上下動自在に支持されると共に、内部に苗Nを収容した状態で下降して圃場に突入し且つ前後に開くことにより、圃場に植え穴を形成すると共に該植え穴に苗Nを落下放出(供給)することにより、苗Nを植え付けるタイプの植付カップ155によって構成されている。
以下、移植装置1Bの各装置を詳細に説明する。
最初に苗供給装置152について説明する。
図1、図4及び図12〜図15に示すように、苗供給装置152は、移植機1の後部上側に配置されていて第1フレーム40等に取り付けられた苗載台5と、この苗載台5に搭載された苗箱(苗トレイ)Tから苗Nを取り出す苗取出し装置7と、この苗取出し装置7で取り出された苗Nを植付カップ155上方に搬送する苗搬送装置6と、この苗搬送装置6で植付カップ155上方に送られた横向きの苗Nを縦向きに姿勢変更して植付カップNに供給する苗姿勢変更装置39とを有し、各装置は植付伝動ケース46から出力される動力によって駆動される。
また、苗箱Tは、ポット苗室Pの開口が前方を向くように(苗Nの茎葉部Nbが前方を向くように)苗載台5に上方からセットされる。
苗取出し装置7は、苗搬送装置6の上方に配置され、ポット苗室Pから苗Nを押し出す押出杆8と、この押出杆8で押し出された苗Nを受持すると共に苗搬送装置6へと渡す苗受渡し機構9とを有する。
なお、苗Nが押し出された後、苗箱Tは苗Nの横一列分下方に縦送りされ、押出杆8は、搬送ベルト16上の苗Nがなくなるまで(または、大部分がなくなるまで)待機する。
また、苗箱Tは苗載台5の下部側で湾曲されて、後方側に取り出される。
ポット苗室Pから押し出された横一列の苗Nは、その根部(根鉢、床土)Naが苗受渡し機構9の苗受けアーム10の苗受け溝10a内に押し込まれる。
各苗搬送装置6は、左右一対のプーリ15と、この左右プーリ15に掛装されたエンドレスの搬送ベルト16を有し、一方のプーリ15は、植付伝動ケース46内の動力伝達機構から伝達される動力によって回転駆動する回転軸26によって駆動され、搬送ベルト16は、プーリ15の回転駆動によって、その上部側が、移植装置1Bの左右方向中央側から左右方向外方側に向けて移動されるように構成されており、搬送ベルト16上の苗Nを左右方向外方に移送し、それぞれの左右方向外端部(終端部)において下方側に位置する植付カップ155に落下させる。
姿勢変更装置39は、植付カップ115に対応して左右一対設けられており、搬送ベルト16の終端(外側端)下方で且つ植付カップ155の上方に設けられた左右一対の苗挟持ローラ17と、この一対の苗挟持ローラ17の上方に配置されたシャッター27と、苗Nの根部Nbを押し下げる押下げ手段23とを備えている。
また、一方の苗挟持ローラ17は、植付伝動ケース46から後方に突出する回転軸31によって前後軸廻りに回転駆動されると共に、他方の苗挟持ローラ17は、前記回転軸31からギヤ伝動機構32によって動力伝達されて回転する回転軸35によって前後軸廻りに回転駆動されていて、左右の苗挟持ローラ17は、対向内側で下側に向けて回転するように互いに逆向きに回転駆動され、苗Nの茎葉部Nbを挟持した一対の挟持ローラ17の回転に伴って苗Nを根部Naが下向きとなる垂直姿勢で下方移動させるように構成されている。
また、シャッター27の後側にはシャッターストッパー(図示省略)が設けられ、このシャッターストッパーは、シャッター27が下方に行くに従って搬送ベルト16側に移行する傾斜状態で、シャッター27の搬送ベルト16側への揺動を規制し、シャッター27はこの傾斜した位置で、搬送ベルト16終端との間で苗Nを落下しないように1つずつ保持する。
押下げ手段23は、植付伝動ケース46の側方に設けられており、シャッター27の前端部(苗Nの根部Na側)に対応して配置された根部押し棒33と、根部押し棒33に一体に連結された規制板34と、これら根部押し棒33及び規制板34を取り付ける支持アーム35とを備え、根部押し棒33及び規制板34は支持アーム35の後端側に取り付けられている。
このとき、規制板34は搬送ベルト16の終端と、シャッター27との間に位置して、次の苗Nがシャッター27側に落下するのを規制するようになっている。
前記実施の形態によれば、搬送ベルト16によって、苗Nが終端側に向けて順次間欠的に搬送されて、搬送ベルト16に向けて前下がりに傾斜したシャッター27と、搬送ベルト16終端との間で、苗Nが順次1つずつ保持される。
その後、植付カップ155が上昇動作し、この上昇動作に連動して植付カップ155が閉じる。
この間に、次の苗Nが、シャッター27と搬送ベルト16との間に保持されて、苗Nは、水平姿勢から根部Naが下向きとなる垂直姿勢に姿勢変更しがら苗Nの茎葉部Nbが挟持され、一対の苗挟持ローラ17の回転に伴って苗Nを根部Naが下向きとなる垂直姿勢で下方移動させて、上方移動した植付カップ155内に再び落下されて、植付カップ155は、上側で一対の苗挟持ローラ17から苗Nを受け取る。
前記構成の苗供給装置152にあっては、搬送ベルト16から植付カップ155に苗Nを受け渡す際に、根部押し棒33により苗Nの根部Naを強制的に押して、一対の苗挟持ローラ17間に苗Nの茎葉部Nbを食い込ませることができて、苗Nをミスなく植付カップ155に供給できると共に、根部Naを崩すことがないように、水平姿勢から根部Naが下向きとなる垂直姿勢にスムーズに姿勢変更しながら植付カップ155に苗Nを受け渡すことができる。
しかも、上下動する植付カップ155を使用して苗Nを植え付けるため、畝にマルチフィルムを敷設する場合でも、マルチフィルムを切断するようなことがなく、マルチ栽培にも適合したものとなる。
なお、本実施の形態では、ポット苗Nを植え付けるようにしているが、植え付ける苗は、苗Nに限定されず、根洗い苗その他の苗であってもよい。
植付装置151は、苗供給装置152から供給される苗Nを畝154に所定間隔で植付けるべく畝154に対して突き刺し運動される植付カップ155と、この植付カップ155を上下運動させる植付カップ駆動機構(植付体駆動機構)156とを備える。前述したように、植付装置151は、2条植用であって、植付カップ155及び植付カップ駆動機構156はそれぞれ左右一対設けられている。
図22〜図25に示すように、各植付カップ駆動機構156は、苗搬送装置6の下側に配置されていて、移植装置1BのフレームF側に回転自在に支持された第1回転ケース(第1回転体)161と、第1回転ケース161の遊端側に、回転自在に支持された第2回転ケース(第2回転体)162と、第2回転ケース162の遊端側に回転自在に支持された回転支持軸163とを備え、この回転支持軸163に支持部材164を介して植付カップ155が支持され、第1回転ケース161の回転に連動して、第2回転ケース162を第1回転ケース161とは逆方向に回転させると共に、回転支持軸163を第2回転ケース162とは逆方向に回転させて、植付カップ155を上下運動させるようになっている。
また、各植付カップ駆動機構156は、第1回転軸166と第1太陽ギヤ167と第1遊星ギヤ168と第1出力ギヤ169と第2回転軸171と第2太陽ギヤ172と第2遊星ギヤ173と第2出力ギヤ174とを備え、移植装置1BのフレームFの取付板43に取支持カバー体117が取付固定され、この支持カバー体117の外側壁に第1支持筒体176がボルト等により左右方向外方突出状に固定され、この第1支持筒体176に第1回転軸166が挿通されて、第1回転軸166が第1支持筒体176にベアリング177を介して回転自在に支持され、これにより第1回転軸166が移植装置1BのフレームF側に回転自在に支持されている。
前記支持カバー体117は、上端側に後述するチェーン130を通す開口部118が設けられている。
また、前記入力ギヤ181には、図4〜図6に示す、移植装置1BのフレームFに支持された動力伝達機構119を経て植付伝動ケース46から動力が伝達されるようになっている。
この第2のスプロケット121の左右方向外方側には、該第2のスプロケット121と左右方向同軸状に設けられていて該第2のスプロケット121と一体回転する第3のスプロケット122が設けられ、この第3のスプロケット122からチェーン123を介して、該第3のスプロケット122の下方側に位置する第4のスプロケット124に動力伝達される。
そして、左右各第5のスプロケット129からチェーン130を介して、該第5のスプロケット129の下方側のやや後方側に位置する左右各入力ギヤ181に動力が伝達されて、前記第1回転軸166が回転駆動されるように構成されている。
第1太陽ギヤ167は第1支持筒体176にスプライン嵌合されて、移植装置1BのフレームF側に固定されている。第1遊星ギヤ168は第1支持軸183を介して第1回転ケース161に回転自在に支持されて、第1太陽ギヤ167に噛合されている。
第2回転軸171に第2取付体188を介して第2回転ケース162がボルト等により固定され、第2回転ケース162がベアリング189を介して第2支持筒体185に回転自在に支持され、これにより、第2回転ケース162が、第1回転ケース161に対して、第2回転軸171と共に第2回転軸171廻りに回転するようになっている。
第2回転ケース162の遊端側における基準軸心X上に基準支持軸192が設けられ、この基準支持軸192に、第2出力ギヤ(出力回転体)174がベアリング194を介して基準支持軸192廻りに回転自在に支持されている。従って、第2出力ギヤ(出力回転体)174は、基準軸心X廻りに回転自在である。この基準軸心Xは、第2回転ケース162の遊端側の幅方向中央にあって、第2回転軸171と基準支持軸192との間の距離が、第1回転軸166と第2回転軸171と間の距離と同一になる位置にあり、基準軸心Xは、後述の如く第1回転ケース161の回転に伴って第2回転ケース162が回転することにより移植装置1BのフレームF側に対して上下方向に直線運動する。
第1太陽ギヤ167と第1出力ギヤ169とのギヤ比が2対1に設定され、第1回転ケース161に対して(第1回転ケース161側からみて、又は第1回転ケース161を固定して考えて)、第2回転ケース162は第1回転ケース161の2倍の回転速度で逆方向に回転し、これにより、第2回転ケース162は、移植装置1BのフレームF側に対して(移植装置1BのフレームF側からみて)、第1回転ケース161と同一の回転速度で逆方向に回転するようになっていて、第1回転ケース161の回転に伴って第2回転ケース162が回転することにより、前記基準軸心Xは、移植装置1BのフレームF側に対して上下方向に直線運動するようになっている。
支持部材164は角筒状に形成され、回転支持軸163の外方突出部に筒体204を介してスプライン嵌合されて回転支持軸163に固定され、回転支持軸163から後方に突設されている。支持部材164の後端部に、前後一対の取付筒205a,205bを介して植付カップ155が取り付けられている。
第2回転ケース162と植付カップ155とは、支持部材164に対し左右方向の内方側に配置されていて、支持部材164に対して第2回転ケース162と植付カップ155とが同一側にあることによって、左右一対の植付カップ駆動機構156が、コンパクトに収まるようになっている。
図23及び図24に示すように、植付カップ155は、前後一対の取付ピン218a,218bを支点に前後方向に開閉自在となる前後一対のカップ構成体219a,219bと、前後一対の開閉リンク220a,220bとを備え、その上端に平面視方形状の開口を有している。前側のカップ構成体219aの開閉リンク220aに、突出片221が下方突設されており、この突出片221を前方に引っ張ることによって、前後一対の開閉リンク220a,220bが下方に屈曲して、連結ピン222が下降し、植付カップ155が前後に開き、突出片221を後方に押すことによって前後一対の開閉リンク220a,220bが上方に伸長動作して連結ピン222が上昇し、植付カップ155が閉じるようになっている。
図26〜図28に示すように、移植装置1BのフレームFの第2フレーム41を左右に挟むように左右一対の支持杆233が上方突設され、一対の支持杆233の下部側に、左右方向外方に向けて一対の支持軸体234が突設されている。各支持軸体234に支持筒体235を介して支持アーム236が下方に突設され、支持アーム236は下方に突出した後に左右方向外方に向けて屈曲され、その先端部にボルト等によりゴム又は合成樹脂製の第1スクレーパ237が取り付けられている。
従って、左右一対の植付カップ155に対応する左右一対の第1スクレーパ237は、前後揺動自在に支持され、この一対の第1スクレーパ237を前後揺動の中央に付勢する付勢手段240が、取付片238とバネ239とにより構成されている。
移植装置1BのフレームFの第2フレーム41の前部側の下面には支持杆244が下方突設され、支持杆244の下端に左右に二股状に広がった取付杆242が固設され、取付杆242の左右両端部に、ゴム又は合成樹脂製の左右一対の第2スクレーパ243が取付られている。
前記実施の形態によれば、入力ギア181に動力が伝達されて、図24に示すように、第1回転軸166がe方向に回転されると、第1回転ケース161が第1回転軸166と共に第1回転軸161廻りにe方向に回転し、これに連動して、第2回転ケース162が第2回転軸171廻りにf方向(第1回転ケース161とは逆方向)に同一速度で回転し、これに連動して、第2出力ギヤ174が基準軸心X廻りに第2回転ケース162とは逆方向に回転すると共に、回転支持軸163が偏心軸心Y廻りに第2回転ケース162とは逆方向に回転する。
図29(b)に示すように、第1回転ケース161がe方向に45度回転すると、第2回転ケース162がf方向に45度回転し、支持部材164がやや下方に揺動し、植付カップ155はやや前側に変位しながら下降する。このとき、図34(b)に示すように、植付カップ155は閉じた状態で、植付カップ155の下端が第1スクレーパ237の前部に上方から接近する。
図31(b)に示すように、第1回転ケース161がe方向に225度(前下がり方向に)回転すると、第2回転ケース162がf方向に225度回転し、支持部材164がやや上方に揺動し、植付カップ155はやや後側に変位しながら上昇する。このとき、図36(b)に示すように、植付カップ155は開いた状態で、下死点Bよりも上昇し、植付カップ155の上端開口から第1スクレーパ237が植付カップ155内に進入する。
図33(a)に示すように、第1回転ケース161がe方向に337.5度回転すると、第2回転ケース162がf方向に337.5度回転し、支持部材164が水平状態に近づく。このとき、図38(a)に示すように、植付カップ155は開いた状態である。
以下、第1回転ケース161及び第2回転ケース162の回転によって同様の動作を繰り返す。
また、植付カップ155が上昇するとき、第1スクレーパ237が植付カップ155内に進入してその前後内面を摺動して内面の付着土をスムーズかつ確実に掻き落とすことができる。また、植付カップ155が下降するとき、第1スクレーパ237が植付カップ155により後方に押されて後方揺動した状態で植付カップ155の後外面(背面)を摺動して後外面の付着土をスムーズに掻き落とすことができる。また、植付カップ155が下降するとき、第2スクレーパ243が植付カップ155の前外面(前面)を摺動して前外面の付着土をスムーズに掻き落とすことができる。従って、第1スクレーパ237及び第2スクレーパ243により、植付カップ155の内面や外面に付着した付着土を、植付カップ155の上下運動をうまく利用して確実に掻き落とすことができる。
なお、前記実施の形態では、第2回転ケース162を第1回転ケース161の回転に連動させて回転させる第1伝動機構201が、第1太陽ギヤ167、第1遊星ギヤ168、第1出力ギヤ169、第2回転軸171により構成され、第2出力ギヤ174を第2回転ケース162の回転に連動させて回転させる第2伝動機構202が、第2太陽ギヤ172、第2遊星ギヤ173により構成され、第2出力ギヤ(出力回転体)174の回転動力を回転支持軸163に伝達する第3伝動機構207が、係合体208と連動体209とにより構成されているが、第1伝動機構201に代えて、第2回転ケース162を第1回転ケース161の回転に連動させて回転させるモータを、第1回転ケース161等に設けるようにしてもよい。また、第2伝動機構202に代えて、第2出力ギヤ174を第2回転ケース162の回転に連動させて回転させるモータを、第2回転ケース162等に設けるようにしてもよい。
図7〜図11に示すように、株間伝動ケース44の上部には、伝動軸48が前後方向の軸心回りに回転自在に設けられている。
この伝動軸48の前部には、株間伝動ケース44に前後方向の軸心回りに回転自在に支持された筒軸(伝動軸)49が相対回転自在に外嵌され、これら伝動軸48及び筒軸49は株間伝動ケース44から前方に突出されている。
また、筒軸49の後部には、鍔部51が形成され、この鍔部51には、筒体52(駆動側伝動体)が固着され、この筒体52の外周側には、従動スプロケット53が一体回転自在に設けられている。
伝動軸48の後部は、株間伝動ケース44から後方に突出状とされており、伝動軸48の後端側には、前記筒体45内の入力軸58がカップリング59を介して一体回転自在に接続されている。
伝動軸48及び入力軸58には、動力取出軸47(エンジンE)からの動力がクラッチ(株間クラッチ)60を介して断続自在に伝達可能とされており、入力軸58が一回転したところで、このクラッチ60を一旦切断した後に接続し且つこのクラッチ60の切断時間を調整することにより、株間(苗Nの進行方向の植付間隔)が変更(調整)できるように構成されている。
このスプライン筒63の前部にはスプライン歯からなる係合歯64が設けられ、前記筒軸49と一体回転する前記筒体52(駆動側伝動体)の内周側には、前記係合歯64に噛合するスプライン歯からなる被係合歯65が設けられている。
また、スプライン筒63の後部には、外嵌固定されて該スプライン筒63と一体回転する筒状のカム体66が設けられ、このカム体66と、伝動軸48に設けられたバネ受け67との間にはコイルバネ(付勢手段)68が圧縮状に介装されていて、係合歯64が被係合歯65に係合する方向に、スプライン筒63が付勢されている。
また、本実施の形態にあっては、入力軸58が一回転したところで(すなわち、植付カップ155が1サイクル動作したところで)クラッチ60を切断動作させる(植付カップ155等を停止させる)クラッチ切断手段と、クラッチ60を切断してから所定時間経過後にクラッチ60を接続させる(植付カップ155等を再稼働させる)クラッチ接続手段とを備えている。
また、カム体66の外周面には、回転方向S後方に向かうに従って前方に移行する傾斜面72を有する係合部70が突設されている(図11参照)。
前記係合部材71の上下方向中途部には前後方向の軸心を有するボス74が設けられ、このボス74は、株間伝動ケース44の上下方向中途部に前後方向に設けられた支軸75に外嵌されており、該係合部材71が前後方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されている。
前記構成のものにあっては、スプライン筒63の係合歯64が筒体52の被係合歯65に噛み合っている状態では、動力取出軸47から筒体52に伝達された動力はスプライン筒63を介して伝動軸48に伝達されて、該伝動軸48が回転して移植装置1Bの植付伝動ケース46(植付装置151及び苗供給装置152)へと動力伝達しており、伝動軸48が略1回転してカム体66の傾斜面72が係合部材71の被係合部76に接当すると、被係合部76が傾斜面72上を相対的に摺動することにより、また係合部材71は前後方向には不動であることから、スプライン筒63が伝動軸48の軸心方向後方側に移動(係合歯64が被係合歯65から離脱する方向に移動)して、係合歯64が被係合歯65から離脱し、これによって、クラッチ60が切断されて筒体52から伝動軸48への動力伝達が断たれ、植付装置151及び苗供給装置152への動力が切断される。
そして、所定時間経過後に、図7に仮想線で示すように、被係合部76がカム体66の外周面から外れる(退避する)ようにバネ77の付勢力に抗して係合部材71を揺動させることにより、バネ68の付勢力によってスプライン筒63が押動されて係合歯64が被係合歯65に噛合し、クラッチ60が接続されて筒体52から伝動軸48へ動力が伝達され、再び植付装置151及び苗供給装置152に対する動力伝達が行われる。
これを繰り返すことによって、苗Nが一定の株間で植え付けられるようになっている。
前述したバネ77の一端側は、係合部材71の下部に掛止されており、このバネ77の他端側は、ボルト等からなる調整部材78の一端側に掛止されており、この調整部材78は、株間伝動ケース44に固着されたステー79を貫通して該ステー79に固定のナット80に螺合されており、調整部材78を前記ナット80に対して螺進・螺退させることにより、バネ77のバネ力が調整可能とされている。
このストッパ81はボルトから構成され、株間伝動ケース44に固定されたナット82に螺合されており、ストッパ81を前記ナット82に対して螺進・螺退させることにより、係合部材71の位置決めがなされ、ストッパ81を螺進させて、係合部材71を被係合部76がカム体66の移動経路から外れる位置まで揺動させることにより、クラッチ60は切断されることはなく、植付伝動ケース46内への動力伝達は連続的に行われるように構成されている。
前記クラッチ切断手段によって切断されたクラッチ60を接続するクラッチ接続手段は、株間伝動ケース44内の上下方向中途部に設けられた前後方向の軸心を有する回転軸84に該軸84の軸心回りに回転自在に設けられたクラッチ切断解除部材85と、中間伝動軸86と、この中間伝動軸86に動力取出軸47からの動力を伝達する第1の伝動機構87と、中間伝動軸86から前記回転軸84に動力伝達する第2の伝動機構88とを有する。
すなわち、回転軸84は株間伝動ケース44に軸心回りに回転自在に支持され、この回転軸84には、筒体89が一体回転自在で且つ軸心方向移動自在に外嵌され、この筒体89にクラッチ切断解除部材85が径方向突出状に固定されている。
また、筒体89は、回転軸84に外嵌されたバネ(付勢手段)91によって、後方に付勢されていて、クラッチ切断解除部材85が係合部材71の上下方向中途部に設けられた接当部73に接当可能な位置に位置決めされている。
また、クラッチ切断解除部材85が接当部73から外れると、係合部材71はバネ77の付勢力によって、被係合部76がカム体66の外周面に接当するように揺動する。
また、筒体89をバネ91の付勢力に抗して前方(図9の矢示V方向)に移動させることにより、クラッチ切断解除部材85が、係合部材71の接当部73に対して前方側に位置ズレし、該クラッチ切断解除部材85が接当部73に接当しなくなり、これによって、クラッチ60が切断された状態を維持するように(植付装置151及び苗供給装置152への動力伝達が切断状態となるように)構成されている。
前記筒体89、バネ91等によって、植付装置151及び苗供給装置152への動力を入り・切りする植付クラッチを構成している。
また、筒体89には、フランジ部93が設けられ、このフランジ部93には、シフト部材94が係合している。
このシフト部材94の左右方向内端側は、軸心方向に沿う面と径方向に沿う面とによって切り欠かれた切欠部90が形成されている。
また、クラッチ切断解除部材85が係合部材71の接当部73に接当可能な位置において、筒体89のフランジ部93がシフト部材94の切欠部90内に挿入状とされており、シフト部材94を軸心廻りに回転させることにより、シフト部材94の内端側の周面がフランジ部93を押動することにより筒体89がバネ91の付勢力に抗して前方移動し、クラッチ切断解除部材85がクラッチ切断手段の接当部73に接当しない位置に移動するように構成されている。
なお、前記ボーデンワイヤは、ハンドル4等に備えられたクラッチレバー等の操作部材によって操作可能とされる。
支持筒96の前部には、揺動アーム97の一端側が固定され、この揺動アーム97の他端側は、株間伝動ケース44に、前記回転軸84の軸心回りに回転自在に支持されていて、支持筒96及び中間伝動軸86が回転軸84の軸心回りに上下揺動自在とされている。
第1の伝動機構87は、ベルト巻き掛け伝動機構から構成され、特に、動力取出軸47からの動力を中間伝動軸86に、連続的に変速比を変更可能に(無段階で変速可能に)動力伝達するVベルト式の無段変速機構から構成されている。
従動プーリ99は、後側の固定側構成体99Aと、前側の可動側構成体99Bとに分割され、固定側構成体99Aは、中間伝動軸86に形成された段部によって後方移動が規制されていると共に、中間伝動軸86に一体回転自在に外嵌されている。
また、可動側構成体99Bは、中間伝動軸86に一体回転自在で且つ軸心方向移動自在に外嵌され且つ可動側構成体99Bの前側に接当する可動バネ受け101と、中間伝動軸86の前端側に固定された固定バネ受け102との間に圧縮状に介装されたコイルバネ(付勢手段)103の付勢力によって、固定側構成体99Aに接近する方向に付勢されている。
すなわち、揺動アーム97を図10に示す位置から下方に揺動させると、中間伝動軸86と筒軸49との軸間距離が大きくなり、ベルト100によって従動プーリ99の可動側構成体99Bが固定側構成体99Aから離反する方向に押動されて従動プーリ99の溝幅が広くなるようになっている。
また、図10に示すように、揺動アーム97は、ハンドル104の回動操作によって揺動されるように構成されていて、ハンドル104の回動操作によって株間の変更操作が行えるようになっている。
ハンドル104は、把持部104aと、アーム部104bとから構成され、把持部104aはアーム部104bの一端側に固定され、アーム部104bの他端側には、筒体105の一端側が固定され、この筒体105の他端側には、ナット体106が固定されていると共に、筒体105内にはナット体106に螺合するネジ体107が挿入可能とされている。
一方、前記ネジ体107の一端側にはボス137が設けられ、このボス137は株間伝動ケース44の側面に固定のブラケット138に設けられた前後方向の軸心を有する支軸139に軸心廻りに回動自在に支持されている。
したがって、ハンドル104を筒体105の軸心廻りに回動操作することにより、ネジ体107がナット体106に対して螺進・螺退し、これにより枢支部材136と支軸139との距離が変化して、揺動アーム97が揺動するようになっている。
なお、株間伝動ケース44には、揺動アーム97を案内するガイド手段と、揺動アーム97を任意の位置で株間伝動ケース44に対して固定する固定手段とが適宜設けられる。
伝動ボックス108の一端側は前記支持筒96に固定され、他端側は株間伝動ケース44に前記回転軸84の軸心回りに回転自在に支持されており、伝動ボックス108と揺動アーム97とは連結部材109によって連結されていて、伝動ボックス108が、回転軸84の軸心回りに揺動アーム97と一体的に揺動自在とされている。
第2の伝動機構88は、伝動ボックス108内に突出する中間伝動軸86に一体回転自在に設けられた駆動スプロケット111と、伝動ボックス108内に突出する回転軸84に一体回転自在に設けられた従動スプロケット112と、これらスプロケット111,112にわたって巻き掛けられたエンドレスのチェーン113とを備えていて、中間伝動軸86から回転軸84へと減速されて動力伝達されるようになっている。
次に、覆土装置116について説明する。
図16〜図20に示すように、覆土装置116は、覆土輪213と、この覆土輪213を上下位置調整可能に移植装置1BのフレームFに支持する支持機構251と、エンジンEからの動力を覆土輪213に伝達して該覆土輪213を強制的に回転駆動させる駆動装置252と、覆土輪213の表面に付着した土を落とすスクレーパ253とを有する。
また、各植付カップ155に対する左右の覆土輪213は、前後方向に関して位置ズレして配置されている。
この支持フレーム254は、図6及び図26に示すように、第2フレーム41を横切るように左右方向に配設されて第2フレーム41に固定された支持杆部255と、この支持杆部255の左右両端から前下方に向けて突出状に延設されたアーム部256とを有し、この支持フレーム254に揺動フレーム257を介して全覆土輪213が上下動自在に支持されている。
この揺動フレーム257の主杆258の左右方向中央部、及び、左右各副杆260の後端側には、取付板261,262が固定され、中央の取付板261に取付ステー263が左右一対ボルト264によって取り付けられると共に、左右の各取付板262にそれぞれ1つの取付ステー263がボルト264によって取付固定され、各取付ステー263にそれぞれ覆土輪213が取り付けられている。
各取付ステー263の下部側は、各植付カップ155に対応する左右の覆土輪213の反対向側に位置し、各取付ステー263の下端部に前後方向の軸心を有する支持筒267が固定され、各支持筒267に径方向外方に突出状とされて覆土輪213を貫通する支軸269が固定され、この支軸269に覆土輪213が軸心廻りに回転自在に支持されている。
また、支持機構251は、覆土輪213の上下位置を調整する上下位置調整機構271を有する。
この上下位置調整機構271は、係止板272と、この係止板272を支持する支持アーム273と、係止板272に係合して覆土輪213の高さ調整操作をする操作レバー274と、この操作レバー274と揺動フレーム257とを連動連結するリンク機構275とを有する。
支持アーム273の前端側には、左右方向の回動軸278が固定され、この回動軸278は、移植装置1BのフレームFの第2フレーム41の後端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されており、これにより支持アーム273が移植装置1BのフレームFに対して上下揺動自在に支持されている。
また、連動レバー279の下端側は、ボーデンケーブル等の連動部材を介して走行体1Aの昇降シリンダ22を制御する制御バルブに連動連結されていて、支持アーム273の上下の揺動動作に連動して、走行体1Aの機体が昇降制御されるように構成されている。
前記リンク機構275は、一端側が操作レバー274の前端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結された第1リンク282と、この第1リンク282の他端側に一端側が左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支連結された第2リンク283とを備え、第2リンク283の他端側は揺動フレーム257の主杆258に固定されている。
また、操作レバー274の係止部285を係止溝277に係止した状態において、覆土輪213の上下動に連動して支持アーム273が上下に揺動する。
この覆土装置116にあっては、走行体1Aの機体を上昇させて、連動レバー279がストッパ280に接当した状態で、移植機1を畝の端部に位置させ、その後、走行体1Aの機体を下降させて覆土輪213を畝の上面に接当させる。
そして、畝の上面に追従して覆土輪213が上下動すると、これに連動して支持アーム273が上下に揺動して、連動レバー279にボーデンケーブルを介して連動連結された昇降シリンダ22の制御バルブが制御され、走行体1Aの機体が上下動するようになっている。
なお、この支持機構251には、覆土輪213を引き上げる方向に付勢又は押し下げる方向に付勢する付勢手段が設けられると共に該付勢手段の付勢力を調整する調整機構を備えていて、覆土圧の調整が行えるようになっている。
前記スクレーパ253は、線材を覆土輪213に沿って折曲することによって構成されており、一端側が取付ステー263にねじ込まれたボルト287で取付ステー263に固定され、他端側が前記抜止めボルト270で支軸269に固定され、中途部が覆土輪213の外周面に摺接するように又は外周面と若干の隙間をあけて設けられていて、覆土輪213が転動することにより、スクレーパ253で覆土輪213の表面に付いた土が削り取られる。
係合孔288は、各植付カップ155に対応する左右の覆土輪213の反対向側に形成されていて、支軸269を中心とする円周上に等間隔をおいて且つ全周に亘って形成されている。
駆動ギヤ289は各覆土輪213に対して1つ設けられており、前記支持筒267に挿通されて前後方向の軸心廻りに回動自在に支持された回転軸291の角軸部292に外嵌固定されていて、該回転軸291と一体回動し、駆動ギヤ289が前後軸廻りに回動することにより、該駆動ギヤ289が係合孔288に噛み合って、覆土輪213が前進するように回転駆動(前転駆動)される。
これは、後述する本実施の形態の動力伝達装置では、4つの覆土輪213の内、外側の2つの覆土輪213に設けられた回転軸291は同方向に回転し、この回転軸291に対して、内側の2つの覆土輪213に設けられた回転軸291の回転方向が逆方向であるからである。
覆土伝動ケース293は、株間伝動ケース44の背面下部に下方突出状に取付固定された第1ケース294と、この第1ケース294の下部前方で且つ株間伝動ケース44の下方側に位置する第2ケース295とを有し、第2ケース295は、植付カップ155の前側に位置し、その下部側は、4つの覆土輪213の左右一端側から左右他端側に亘る長さに形成されている。
また、第2ケース295の下部側には、各覆土輪213に対応して4本の出力軸300が前後軸廻りに回動自在に設けられ、各出力軸300には、スプロケット301が一体回動自在に設けられ、前記中間伝動軸296の前側には、スプロケット302が一体回動自在に設けられ、これら各スプロケット301,302にわたってエンドレスのチェーン303が掛装され、出力軸300に動力伝達されるように構成されている。
また、各出力軸300には、ユニバーサルジョイント304を介して長さ方向に伸縮自在な伝動軸305の前端側が連結され、各伝動軸305の後端側は、ユニバーサルジョイント304を介して、左右方向で対応する覆土輪213の回転軸291に連結されており、動力取出軸47からの動力が、覆土伝動ケース293内の動力伝達機構を経て、伝動軸305を介して、覆土輪213に伝達される。
また、覆土輪213への動力の取り出しは、株間変更装置115を経た後の動力伝達系統から行っても良いが、この場合、覆土輪213への動力伝達系統に、株間変更装置115によって、植付装置151等への動力伝達が一旦停止している間でも覆土輪213が遊転によって転動するように、ワンウェイクラッチを設ける。
1B 移植装置
6 苗搬送装置
7 苗取出し装置
33 根部押し棒
39 苗姿勢変更装置
48 伝動軸
60 株間クラッチ
85 クラッチ切断解除部材
98 駆動プーリ
99 従動プーリ
100 伝動ベルト
104 ハンドル
115 株間変更装置
155 植付体
156 植付体駆動機構
213 覆土輪
293 覆土伝動ケース
M ミッションケース
N 苗
Na 根部
Nb 茎葉部
T 苗箱
Claims (5)
- 走行体(1A)の後部に、圃場に苗を植え付ける植付体(155)と、この植付体(155)で圃場に植え付けた苗の左右両側の土を押圧すべく圃場を転動する覆土輪(213)と、植付体(155)を一旦停止させると共に該停止時間を調整することにより株間を変更する株間変更装置(115)とを備えた移植装置(1B)を設け、
前記株間変更装置(115)は、下部が走行体(1A)のミッションケース(M)の後部に取付固定された株間伝動ケース(44)と、この株間伝動ケース(44)の上部に設けられていて植付体(155)へと動力を伝達する前後方向の伝動軸(48)と、この伝動軸(48)にミッションケース(M)からの動力を断接自在に伝達する株間クラッチ(60)と、植付体(155)を一旦停止させるべく株間クラッチ(60)を切断するクラッチ切断手段と、株間クラッチ(60)を切断してから所定時間経過後に株間クラッチ(60)を接続させるクラッチ接続手段とを備え、
クラッチ接続手段は、回転駆動されていてクラッチ切断手段に係合することにより一旦切断された株間クラッチ(60)を接続させるクラッチ切断解除部材(85)と、ミッションケース(M)からの動力が伝達され且つ該動力を変速可能な第1の伝動機構(87)と、この第1の伝動機構(87)からの動力をクラッチ切断解除部材(85)に伝達する第2の伝動機構(88)とを備え、第1の伝動機構(87)を株間伝動ケース(44)の上部前部側に配置すると共に第2の伝動機構(88)を株間伝動ケース(44)の上部後部側に配置し、
前記株間伝動ケース(44)の下部に、覆土伝動ケース(293)を設けて前記ミッションケース(M)からの動力を覆土伝動ケース(293)内の動力伝達機構に伝達し、該覆土伝動ケース(293)から覆土輪(213)を回転させる動力を出力したことを特徴とする移植機。 - 覆土伝動ケース(293)は、株間伝動ケース(44)の背面下部に下方突出状に取付固定された第1ケース(294)と、この第1ケース(294)の下部前方で且つ株間伝動ケース(44)の下方側に位置する第2ケース(295)とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移植機。
- 第1の伝動機構(87)は、株間伝動ケース(44)から前方に突出する前記伝動軸(48)の前部に回転自在に支持されていてミッションケース(M)からの動力が伝達される駆動プーリ(98)と、この駆動プーリ(98)の左右方向側方に配置され、且つ該駆動プーリ(98)からの動力が伝動ベルト(100)によって伝達されると共に駆動プーリ(98)の回転軸心を中心として揺動させることにより溝幅が変更する従動プーリ(99)とを備えてなり、この従動プーリ(99)からの動力を第2の伝動機構(88)を介してクラッチ切断解除部材(85)に伝達することによりクラッチ切断解除部材(85)を回転駆動するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の移植機。
- ハンドル(104)の回動操作によって従動プーリ(99)を揺動させ得るように構成したことを特徴とする請求項3に記載の移植機。
- 移植装置(1B)は、植付体(155)を駆動する植付体駆動機構(156)と、苗(N)を左右方向に搬送して終端側で植付体(155)に苗(N)を供給する苗搬送装置(6)と、苗箱(T)から苗(N)を取り出して苗搬送装置(6)に渡す苗取出し装置(7)と、苗搬送装置(6)の終端側に配置されていて苗搬送装置(6)上の横向きの苗(N)を縦向きに姿勢変更して植付体(155)に供給する苗姿勢変更装置(39)とを備え、苗姿勢変更装置(39)は、苗(N)の茎葉部(Nb)を挟持して苗(N)の姿勢を変更させるように回動する一対の苗挟持ローラ(17)と、苗(N)の根部(Na)を下方に押動して苗(N)の姿勢を変更させる根部押し棒(33)とを備え、前記根部押し棒(33)を駆動する出力軸(38)の動力を前記植付体駆動機構(156)に伝達するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移植機。
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