JP4063117B2 - 車両用液圧ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動制動制御を可能ならしめた車両用液圧ブレーキ装置、詳しくは、自動制動制御から通常ブレーキに移行する時の減速度の変化を軽減し、かつ、安全性の低下も起こらないようにした車両用液圧ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動制動制御を可能ならしめた車両用液圧ブレーキ装置の従来例として、例えば、下記特許文献1に示されるものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−139279号公報
【0004】
この特許文献1は、所定の液圧を発生して出力する液圧源と、この液圧源の出力液圧をブレーキ操作量に応じた値に調圧して出力する調圧弁と、圧力室に導入した前記調圧弁の出力液圧とブレーキ操作力とでマスタピストンを作動させてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、このマスタシリンダからの出力液圧で作動して車両の各車輪に制動力を付与するホイールシリンダとを備える車両用液圧ブレーキ装置に、
前記マスタシリンダから前記ホイールシリンダに至るまでの液圧系に前記調圧弁の出力液圧を供給する電磁弁と、前記調圧弁と前記電磁弁とを結ぶ液圧路に接続されてその液圧路に前記液圧源の出力液圧を第1比例電磁弁で減圧して供給する液圧供給路と、この液圧供給路とリザーバとの間に介装されて前記液圧供給路から供給される液圧を減圧する第2比例電磁弁を設けて自動制動制御を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1が示しているような車両用液圧ブレーキ装置において自動制動制御中に運転者によるブレーキ操作が行われた場合、マスタシリンダの出力液圧を検出する液圧センサでブレーキ操作量を検出して自動制動制御から通常ブレーキに切り換える必要があるが、自動制動制御による制御液圧(ホイールシリンダの液圧)とマスタシリンダの出力液圧が等しくなった瞬間に通常ブレーキへの切り換えを行うのはタイミング的に困難であり、切り換え時期にずれが生じる。その結果、切り換え時に減速度が急に増加または減少し、車両の乗り心地に違和感が生じる。
【0006】
また、液圧センサが故障していた場合には、ブレーキ操作を行ってもマスタシリンダからの出力液圧供給路が開かれないため制動力を増加させることができず、制動力不足となる問題がある。
【0007】
この発明は、自動制動制御から通常ブレーキへ移行する時の減速度の変化を軽減すると共に、液圧センサが故障したときにも高い安全性が保たれるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明においては、所定の液圧を発生して出力する液圧源と、この液圧源の出力液圧をブレーキ操作量に応じた値に調圧して出力する調圧弁と、この調圧弁の出力液圧で作動して車両の各車輪に制動力を付与するホイールシリンダとを備えた車両用液圧ブレーキ装置に、
前記調圧弁から前記ホイールシリンダに至るまでの液圧路に接続されてその液圧路に前記液圧源の出力液圧を第1比例電磁弁で減圧して供給する液圧供給路と、この液圧供給路と前記調圧弁との間に介装されて前記液圧供給路から供給される液圧を減圧する第2比例電磁弁と、この第2比例電磁弁と並列に設けられて前記調圧弁から前記液圧供給路側への液流を許容する逆止弁と、各電磁弁の作動を制御する制御手段とを備えさせ、自動制動制御時に前記ホイールシリンダに供給される液圧の制御が前記第1比例電磁弁と前記第2比例電磁弁によってなされるようにした。
【0009】
この発明の車両用液圧ブレーキ装置は、液圧源の出力液圧をブレーキ操作量に応じた値に調圧して出力する調圧弁と、圧力室に導入した前記調圧弁の出力液圧または圧力室に導入した前記調圧弁の出力液圧とブレーキ操作力とでマスタピストンを作動させてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダとを備え、このマスタシリンダからの出力液圧をホイールシリンダに導入するタイプのものでもよく、この場合には、
前記マスタシリンダから前記ホイールシリンダに至るまでの液圧系に前記調圧弁の出力液圧を供給する電磁弁と、前記調圧弁と前記電磁弁とを結ぶ液圧路に接続されてその液圧路に前記液圧源の出力液圧を第1比例電磁弁で減圧して供給する液圧供給路と、この液圧供給路と前記調圧弁との間に介装されて前記液圧供給路から供給される液圧を減圧する第2比例電磁弁と、この第2比例電磁弁と並列に設けられて前記調圧弁から前記液圧供給路側への液流を許容する逆止弁と、各電磁弁の作動を制御する制御手段とを備えさせて、自動制動制御時の液圧制御を前記電磁弁と前記第1比例電磁弁と前記第2比例電磁弁で行う。
【0010】
あるいは、前記調圧弁と前記圧力室とを結ぶ液圧路に接続されてその液圧路に前記液圧源の出力液圧を第1比例電磁弁で減圧して供給する液圧供給路と、この液圧供給路と前記調圧弁との間に介装されて前記液圧供給路から供給される液圧を減圧する第2比例電磁弁と、この第2比例電磁弁と並列に設けられて前記調圧弁から前記液圧供給路側への液流を許容する逆止弁と、各電磁弁の作動を制御する制御手段とを備えさせて自動制動制御時の液圧制御を前記第1比例電磁弁と前記第2比例電磁弁で行う。
【0011】
各形態の車両用液圧ブレーキ装置とも、前記液圧源は、液圧を発生させるポンプと、このポンプが吐出した液圧を蓄圧するアキュムレータとを備え、前記液圧供給路は、この液圧供給路と前記液圧路との接続部に前記液圧源の液圧を供給し、前記液圧供給路は前記調圧弁をバイパスしており、前記第1比例電磁弁は、前記液圧源の液圧を減圧して前記液圧路に供給し、前記第2比例電磁弁は前記液圧路において前記調圧弁と前記接続部との間に配置され、前記逆止弁は、前記調圧弁から前記接続部への液流を前記第2比例電磁弁をバイパスして許容し、前記第1比例電磁弁と前記第2比例電磁弁は、それぞれの比例電磁弁の上流側と下流側との差圧を、それぞれの比例電磁弁に供給される制御電流に応じた大きさに調節し、
自動制動制御中におけるホイールシリンダへの供給液圧の調節が、前記第1比例電磁弁による増圧と前記第2比例電磁弁による減圧によってなされ、さらに、自動制動制御中に、運転者によるブレーキ操作によって前記調圧弁の出力液圧が前記ホイールシリンダの液圧よりも高くなったときは、前記調圧弁の出力液圧が前記逆止弁を介して前記ホイールシリンダに供給されるようにしておく。また、前記調圧弁の出力液圧が前記液圧供給路の液圧と等しくなっているときに自動制動制御を中止する。なお、前記調圧弁の出力液圧と前記液圧供給路の液圧が等しくなっているかどうかは、両液圧をセンサで直接検出してもよいし、前記調圧弁の出力液圧と関係のあるブレーキ操作量や前記液圧供給路の液圧と関係のある前記第1比例電磁弁および前記第2比例電磁弁の制御電流などを検出して間接的な比較を行ってもよい。
【0012】
自動制動制御は、前記ホイールシリンダの液圧を検出するホイールシリンダ圧検出手段を設け、前記ホイールシリンダの液圧が前記第1比例電磁弁および前記第2比例電磁弁によって制御された液圧を超えているときに中止することとしてもよい。この場合も、前記ホイールシリンダの液圧は直接検出してもよいし、前記ホイールシリンダ圧と関係のある減速度や前記液圧供給路の液圧などを検出して間接的に検出してもよい。また、自動制動制御の目標ホイールシリンダ圧または前記第1比例電磁弁および前記第2比例電磁弁の制御電流から決定される液圧を前記第1比例電磁弁および前記第2比例電磁弁によって制御された液圧とすればよい。
【0013】
【作用】
この発明の車両用液圧ブレーキ装置は、自動制動制御中に運転者によるブレーキ操作がなされて調圧弁の出力液圧が第1比例電磁弁および第2比例電磁弁によって制御された液圧供給路の液圧と等しくなったときまたは上回ったとき、装置に異常がなければ電子制御装置等の制御手段から指令が出て自動制動制御が中止される。この時、調圧弁の出力液圧が第1比例電磁弁および第2比例電磁弁によって制御された液圧供給路の液圧を上回ると、第2比例電磁弁と並列配置の逆止弁を介して調圧弁の出力液圧が液圧供給路側に導入されて通常ブレーキ相当の制動力が発生するため、調圧弁の出力液圧が第1比例電磁弁および第2比例電磁弁によって制御された液圧供給路の液圧を上回った後に自動制動制御が中止されても、中止タイミングのずれによる車両減速度の急変は起こらず、自動制動制御から通常ブレーキに移行する時の減速度の変化が軽減される。
【0014】
また、液圧センサ等が故障して自動制動制御の中止指令が出るべきときに出なかったとしても、調圧弁の出力液圧が逆止弁を介して液圧供給路側に導入されるため通常ブレーキ相当の制動力が確保され、安全性の低下が起こらない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の車両用液圧ブレーキ装置の実施形態を添付図に基づいて説明する。
【0016】
図1は第1実施形態であって、図中1はブレーキペダル、2は調圧弁3とマスタシリンダ4を合体させた調圧装置、5は、動力駆動のポンプ5a、そのポンプで発生させた液圧を蓄えるアキュムレータ5b、及び液圧センサ5cを備える液圧源、6はポンプ5aとマスタシリンダ4の吸入口に連通させた大気圧リザーバ、7-1〜7-4は各車輪に制動力を付与するホイールシリンダ、8は電子制御装置(ECU)を示している。液圧源5は、液圧センサ5cによる検出液圧が設定下限値になると電子制御装置8から指令が出てポンプ5aが作動し、検出液圧が設定上限値になるとポンプ5aが停止する。従って、正常時には所定範囲の液圧を常に蓄えている。
【0017】
マスタシリンダ4は、ブレーキペダル1からブレーキ操作力を受けるマスタピストン4aを有し、このマスタピストン4aでマスタ液圧室4b内のブレーキ液を加圧してブレーキ液圧を発生させる。
【0018】
マスタピストン4aに加えたブレーキ操作力は、スプリング9とマスタ液圧室4b内のブレーキ液圧と分配装置10を介して調圧弁3に伝わる。
【0019】
分配装置10は、カップ状ピストン10a内にゴム部材10bを配置し、そのゴム部材10bを介してピストン10aに生じた前進推力を調圧弁3に伝えるようにしてある。ブレーキ操作の初期にはピストン10aの前進推力が調圧弁3にそのまま伝わるが、ブレーキ操作力がある値を越えると、弾性変形してピストン10aの内側の隙間に入り込んだゴム部材10bが調圧装置2のハウジング2aに当接し、この後は、ピストン推力の一部のみが調圧弁3に伝わる。従って、この機能を利用して調圧弁3によって調圧されるブレーキ液圧(調圧弁の出力液圧)の初期の立上がりを急にするジャンピング特性をブレーキ装置に付与することができる。また、ゴム部材を特性やサイズの異なるものと交換してブレーキ操作力と調圧弁の出力液圧の関係を変えることもできるが、分配装置10は好ましい要素に過ぎない。
【0020】
調圧弁3は、入力ポートP01と減圧ポートP03に対する出力ポートP02の接続の切り換えと、入力ポートP01、減圧ポートP03双方からの出力ポートP02の切り離し、及び弁部の開度調節が内部通路を有するスプール3aの変位によってなされるものを示している。スプール3aの変位によって液圧源5から供給される液圧をブレーキ操作量に応じた値に調圧して出力するこの調圧弁3は既によく知られているので、ここでの詳細説明は省く。 調圧弁3の出力液圧は、出力ポートP02を通ってマスタピストン4aの後部に設けた圧力室11に導入され、この液圧が助勢力として働いてブレーキペダル1からマスタピストン4aに加えられるブレーキ操作力が増幅され、その増幅された力でマスタピストン4aが前進してマスタ液圧室4b内にブレーキ操作量に応じたブレーキ液圧を発生させる。
【0021】
調圧弁3の出力ポートP02は、液圧路12を介して第1液圧系のホイールシリンダ7-1、7-2につながっている。
【0022】
また、マスタ液圧室4bは、常開(ノーマルオープン)の電磁弁13を有する液圧路14を介して第2液圧系のホイールシリンダ7-3、7-4につながっている。
【0023】
液圧路12と14は、常閉(ノーマルクローズ)の電磁弁15を有する液圧路16を介して接続されており、電磁弁15を開弁させて調圧弁3の出力液圧をホイールシリンダ7-3、7-4にも供給できる。
【0024】
17-1〜17-4は、各ホイールシリンダの加圧制御を行う電磁弁、18-1〜18-4は各ホイールシリンダの減圧制御を行う電磁弁である。加圧用電磁弁17-1〜17-4には、各ホイールシリンダから調圧装置2に向けての液の戻りを許容する逆止弁19(1個のみに符号を付す)を伴わせている。これ等の電磁弁は個々の車輪の制動力の調整、たとえば、各車輪に付属させる車輪速センサ(図示せず)などからの情報に基づいて実施されるアンチロック制御の減圧、再加圧などに利用される。
【0025】
調圧弁3からホイールシリンダに至る液圧路12には、第1比例電磁弁21を介して液圧源5の出力側につながる液圧供給路20が接続されている。第1比例電磁弁21は液圧源5の出力液圧を減圧してホイールシリンダ7-1〜7-4に供給することができる。
【0026】
また、液圧供給路20と調圧弁3との間には、第2比例電磁弁22が介装され、この第2比例電磁弁22で、液圧供給路20経由でホイールシリンダに供給される液圧を必要時に減圧できるようにしている。
【0027】
23は、第2比例電磁弁22と並列配置にして設けた逆止弁である。この逆止弁23は、調圧弁3から液圧供給路20側への液流を許容する向きにしてある。24は調圧弁3の出力液圧を検出する液圧センサ、25はホイールシリンダの液圧を検出する液圧センサである。
【0028】
このように構成された図1の車両用液圧ブレーキ装置は、制動が行われていない時には図示の状態を保っている。
【0029】
この状態から運転者によるブレーキ操作がなされると、ブレーキ操作力によりマスタピストン4aが前進してマスタ液圧室4b内にブレーキ液圧が発生し、このブレーキ液圧がホイールシリンダ7-3〜7-4に向けて供給される。そして、マスタピストン4aに加えたブレーキ操作力はスプリング9とマスタ液圧室4b内のブレーキ液圧と分配装置10を介して調圧弁3に伝わり、調圧弁3で調圧したブレーキ液圧がホイールシリンダ7-1〜7-2に向けて供給される。この時、調圧弁3で調圧したブレーキ液圧は圧力室11に導入され、この液圧が助勢力としてマスタピストン4aに働く。
【0030】
この制動において、たとえばホイールシリンダ7-1に減圧の必要が生じた時には、電磁弁17-1を閉、電磁弁18-1を開にしてその要求に応えることができる。また、ホイールシリンダ7-1の再加圧が必要になれば、電磁弁17-1を開、電磁弁18-1を閉にし、調圧弁3から再加圧のための液圧を供給することができる。ホイールシリンダ7-3に減圧、再加圧の必要が生じた時には、電磁弁13を閉、電磁弁15を開にして電磁弁17-3、18-3により同様の制御を行えばその要求に応えることができる。
【0031】
次に、車両安定性制御(VSC制御)、車間距離制御(ACC制御)などの自動制動制御は、電子制御装置8からの指令で電磁弁13を閉、電磁弁15を開、第2比例電磁弁22を閉にし、第1比例電磁弁21を開弁させて実施される。比例電磁弁はその上流の液圧と下流の液圧の差圧を制御電流に応じた値に制御して出力するものであり、第1比例電磁弁21は液圧源5からの液圧を自動制動制御で必要な液圧に調整して液圧供給路20からホイールシリンダ7-1〜7-4に供給することができる。また、第1比例電磁弁21経由で供給した液圧を減圧する必要が生じたら、第1比例電磁弁21を閉、第2比例電磁弁22を開にしてその要求に応える。自動制動制御時には、運転者によるブレーキ操作はなされておらず、液圧路12が調圧弁3を介して大気圧リザーバ6に連通している。従って、第2比例電磁弁22によりその制御電流に応じた値に制御して減圧することが可能である。
【0032】
この自動制動制御が実施されている時に運転者よるブレーキ操作がなされると、調圧弁3の出力液圧と液圧供給路20の液圧が等しいか否かの判断が電子制御装置8によってなされ、等しいの条件が成立したときに自動制動制御を中止する。調圧弁3の出力液圧と液圧供給路20の液圧が等しくなっているかどうかは、両液圧を液圧センサ24、25で検出して直接検出して比較してもよいし、調圧弁3の出力液圧と関係のあるブレーキ操作量や液圧供給路20の液圧と関係のある第1および第2比例電磁弁21、22の制御電流などを検出して間接的な比較を行ってもよい。
【0033】
従来装置の場合、調圧弁3の出力液圧が液圧供給路20の液圧と等しくなった瞬間にタイミング良く自動制動制御を中止するのは難しいが、この発明の装置は、調圧弁3の出力液圧が第1、第2比例電磁弁21、22で制御された液圧供給路20の液圧を上回ると、調圧弁3の出力液圧が逆止弁23を介して液圧供給路20側に導入され、調圧弁3の出力液圧と液圧供給路20の液圧が等しくなるので、中止のタイミングのずれによる車両減速度の急変は起こらず、自動制動制御から通常ブレーキに移行する時の減速度の変化が軽減される。
【0034】
また、液圧センサが故障するなどして電子制御装置8から自動制動制御の中止指令が出るべきときに出なかったとしても、調圧弁3の出力液圧が液圧供給路20側に供給されて通常ブレーキ相当の制動力が確保され、安全性の低下が起こらない。
【0035】
この図1の車両用液圧ブレーキ装置は、請求項1の装置と請求項2の装置(マスタシリンダを調圧弁の出力液圧とブレーキ操作力とで作動させるタイプ)を組み合わせたものになっている。
【0036】
さらに自動制動制御から通常ブレーキに移行する時の減速度の変化を軽減するためには、調圧弁3の出力液圧とマスタシリンダ4の出力液圧がほぼ等しくなるよう分配装置10等を設定しておくことが好ましい。
【0037】
図2は、請求項1の装置と請求項3の装置(マスタシリンダを調圧弁の出力液圧とブレーキ操作力とで作動させるタイプ)を組み合わせた実施形態である。この図2の車両用液圧ブレーキ装置を構成するブレーキペダル1、調圧装置2、調圧弁3、マスタシリンダ4、液圧源5、大気圧リザーバ6、ホイールシリンダ7-1〜7-4、電子制御装置8及び圧力センサ24、25は、図1で述べたものと同じであるので主な要素に図1と同一符号を付して再説明を省く。
【0038】
この図2の車両用液圧ブレーキ装置は、調圧弁3と圧力室11とを結ぶ液圧路12に、液圧源5の出力液圧を第1比例電磁弁21で減圧して供給する液圧供給路20を接続し、さらに、この液圧供給路20と調圧弁3との間に液圧供給路20から供給される液圧を減圧する第2比例電磁弁22を介装し、調圧弁3から液圧供給路20側への液流を許容する逆止弁23を第2比例電磁弁22と並列配置にして設け、マスタシリンダ4で発生させた液圧を第2液圧系のホイールシリンダ7-3、7-4に直接供給するようにしており、構成が極めて簡素化されたものになっている。
【0039】
この図2の車両用液圧ブレーキ装置も、第1、第2比例電磁弁21、22を用いて行う自動制動制御中に運転者によるブレーキ操作がなされた場合、調圧弁3の出力液圧が液圧供給路20の液圧と等しくなっているときに自動制動制御が中止されて車両減速度の変化が起こることなく通常ブレーキへ移行する。
【0040】
図3は、請求項2の装置(正常時はマスタシリンダを調圧弁の出力液圧のみで作動させるタイプ)の実施形態である。この図3の車両用液圧ブレーキ装置は、調圧弁3とタンデムマスタシリンダ30を合体させた調圧装置2Aを用いている。他の構成要素のうち図1の車両用液圧ブレーキ装置の構成要素と共通するものについては、図1と同一符号を付して説明を省き、以下では図1との相違点のみを述べる。
【0041】
調圧装置2Aのハウジング2a内に一端が圧力室26に臨む補助ピストン27を設け、その補助ピストン27に内蔵したストロークシミュレータ28および分配装置29経由でブレーキペダル1に加えたブレーキ操作力を調圧弁3に伝達するようにしている。
【0042】
ストロークシミュレータ28は、ブレーキペダル1からブレーキ操作力が加えられるシミュレータピストン28aと、大気圧のシミュレータ室28b内に配置されてブレーキ操作力に応じたストロークをシミュレータピストン28aに付与すると共にブレーキ操作力を分配装置29に伝達する弾性部材28cとで構成されている。
【0043】
また、図の分配装置29は、カップ状部材29aと、その部材の内側に入れたゴム部材29bと、このゴム部材と調圧弁3との間に介在する伝達部材29c及び鋼球29dと、一端を補助ピストン27に当接させ、他端をカップ状部材29aに挿入する筒状部材29e(この部材29eの先端には、ブレーキ操作時にカップ状部材29aと伝達部材29cとの間の隙間に弾性変形して入り込むゴム部材を保護するための樹脂製環状板29fが取り付けられている)で構成されている。この分配装置29は図1の分配装置と多少構造が異なるが、機能上の相違は殆どない。
【0044】
調圧弁3は、入力ポートP01、出力ポートP02、減圧ポートP03を補助ピストン27に設けて入力ポートP01を補助ピストン27の外周に設けた液室経由で液圧源5に接続し、さらに、出力ポートP02を圧力室26に連通させている。
【0045】
タンデムマスタシリンダ30は、第1マスタピストン30a、第1マスタ液圧室30b、第1マスタピストンの復帰スプリング30c、第2マスタピストン30d、第2マスタ液圧室30e、及び第2マスタピストンの復帰スプリング30fを有している。このタンダムマスタシリンダ30の第1マスタピストン30aを圧力室26の液圧で作動させて第1マスタ液圧室30bに第1ブレーキ液圧を発生させ、さらに、第1ブレーキ液圧で第2マスタピストン30dを作動させて第2マスタ液圧室30eに第2ブレーキ液圧を発生させ、第1ブレーキ液圧を第1液圧系のホイールシリンダ7-1、7-2に、第2ブレーキ液圧を第2液圧系のホイールシリンダ7-3、7-4に各々供給するようにしている。
【0046】
この図3の車両用液圧ブレーキ装置は、調圧弁3の出力液圧をタンデムマスタシリンダ30を経由してホイールシリンダ7-1〜7-4に供給する電磁弁15を2つ設けている。即ち、圧力室26を出た後に分岐して第1、第2マスタ液圧室30b、30eの吸入口に至る液圧路31、32を設けてこれ等の液圧路31、32にそれぞれ電磁弁15を挿入している。また、第1比例電磁弁21を介して液圧源5の出力側につながる液圧供給路20を液圧路31、32の分岐点またはその分岐点よりも調圧弁3側に接続し、さらに、この液圧供給路20と調圧弁3との間に第2比例電磁弁22と、調圧弁3から液圧供給路20側への液流を許容する逆止弁23を第2比例電磁弁22と並列配置にして設けている。
【0047】
また、大気圧リザーバ6と第1、第2マスタ液圧室30b、30eの吸入口とを結ぶ2つの液路を、液圧路31、32との合流点よりも大気圧リザーバ側で個々に開閉する電磁弁33を設けている。
【0048】
この図3の車両用液圧ブレーキ装置は、通常ブレーキ時には、液圧源5の出力液圧が調圧弁3によりブレーキ操作量に応じた値に調圧されて圧力室26に供給され、この液圧でマスタシリンダ30が作動して第1、第2マスタ液圧室30b、30eに生じる第1、第2ブレーキ液圧がホイールシリンダ7-1〜7-4に供給される。この時、必要に応じて実施される電子制御による加減圧は、電磁弁15を開、電磁弁33を閉とし、電磁弁17、18を用いてなされる。
【0049】
また、液圧源5の故障などで調圧弁の出力液圧が得られない場合には、圧力室26に液圧が導入されず、ブレーキ操作力を受けた補助ピストン27は液圧で図の位置に保持されることがなく図中左方に押し動かされて第1マスタピストン30aにブレーキ操作力が直接伝わり、このために、マスタシリンダ30が作動してマスタシリンダの出力液圧による制動がなされる。
【0050】
一方、自動制動制御時の加減圧は第1、第2比例電磁弁21、22を用いてなされる。電磁弁15と第1比例電磁弁21を共に開、第2比例電磁弁22と電磁弁33を共に閉にすると、液圧源5からの液圧が第1比例電磁弁21により制御電流に応じた値に減圧されて第1マスタ液圧室30b経由でホイールシリンダ7-1、7-2に、また、第2マスタ液圧室30e経由でホイールシリンダ7-3、7-4に各々供給され、4輪に制動力が発生する。また、電磁弁15が開、電磁弁33が閉の状態で第1比例電磁弁21を閉、第2比例電磁弁22を開にすると、各マスタ液圧室に連通している圧力室26から調圧弁3経由で液圧が大気圧リザーバ6に逃げてホイールシリンダ7-1〜7-4の液圧が第2比例電磁弁22の制御電流に応じた値に減圧される。
【0051】
この図3の車両用液圧ブレーキ装置も、自動制動制御中に運転者によるブレーキ操作がなされて調圧弁3の出力液圧が液圧供給路20の液圧と等しくなっているときに電子制御装置8から自動制動制御の中止指令が出る。この時の作用は図1の車両用液圧ブレーキ装置と同じであり、通常ブレーキに移行する時の減速度の変化が軽減される。
【0052】
さらに自動制動制御から通常ブレーキに移行する時の減速度の変化を軽減するためには、調圧弁3の出力液圧とマスタシリンダ4の出力液圧の差圧が小さくなるよう第1マスタピストンの復帰スプリング30c、第2マスタピストンの復帰スプリング30fの荷重を小さく設定しておくことが好ましい。また、自動制動制御から通常ブレーキに移行した場合にはブレーキ操作が解除されるまでの一制動中、電磁弁15を開、電磁弁33を閉とするようにしておけば車両減速度の変化が起こることがなく好ましい。
【0053】
図4は、請求項1の装置と請求項3の装置(正常時はマスタシリンダを調圧弁の出力液圧のみで作動させるタイプ)の実施形態である。この図4の車両用液圧ブレーキ装置は、図3の調圧装置のタンデムマスタシリンダ30に代えて調圧弁3の出力液圧でマスタピストン34aを作動させてマスタ液圧室34bにブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ34を備えた調圧装置2Bを用い、第1液圧系のホイールシリンダ7-1、7-2を調圧弁3の出力液圧で、第2液圧系のホイールシリンダ7-3、7-4をマスタシリンダ34の出力液圧で各々作動させさせるようにしている。また、液圧源5の出力液圧を第1比例電磁弁21で減圧して供給する液圧供給路20を、調圧弁3と圧力室26とを結ぶ液圧路35に接続し、さらに、液圧供給路20と調圧弁3との間に第2比例電磁弁22を介装し、調圧弁3から液圧供給路20側への液流を許容する逆止弁23を第2比例電磁弁22と並列配置にして設けている。
【0054】
この図4の車両用液圧ブレーキ装置は、自動制動制御時に第2比例電磁弁22を閉、第1比例電磁弁21を開にすると、液圧源5からの液圧が第1比例電磁弁21により減圧されてホイールシリンダ7-1、7-2と圧力室26とに供給され、さらに、圧力室26内の液圧でマスタシリンダ34が作動してマスタ液圧室34bに圧力室26の液圧に応じたブレーキ液圧が発生してこの液圧がホイールシリンダ7-3、7-4に供給され、4輪に制動力が付与される。
【0055】
この図4の車両用液圧ブレーキ装置も、第1、第2比例電磁弁21、22を用いて行う自動制動制御中に運転者によるブレーキ操作がなされた場合、調圧弁3の出力液圧が液圧供給路20の液圧と等しくなっているときに自動制動制御が中止されて車両減速度の変化が起こることなく通常ブレーキへ移行する。
【0056】
なお、例示の車両用液圧ブレーキ装置は、いずれも電気自動車やハイブリッド車などにおいて行われる回生協調制動制御を行うことができる。図1、図2、図4のブレーキ装置は、回生協調制動時には調圧装置からの供給液圧で発生させる制動力を回生制動で得られる回生制動力相当分小さくし、非回生制動時には液圧供給路20を通して液圧源5から供給される液圧でホイールシリンダに供給される液圧を回生制動力に見合う分増圧させればよい。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の車両用液圧ブレーキ装置は、液圧源の液圧を自動制動制御時に第1比例電磁弁で減圧してホイールシリンダに直接、あるいはマスタシリンダを介して間接的に供給する液圧供給路と、この液圧供給路から供給される液圧を減圧する第2比例電磁弁と、この第2比例電磁弁と並列配置の逆止弁を設け、自動制動制御中に運転者によるブレーキ操作がなされて調圧弁の出力液圧が自動制動制御による液圧供給路の液圧を上回ると前記逆止弁経由で調圧弁の出力液圧が液圧供給路側に導入されて両液圧が等しくなるようにしたので、調圧弁の出力液圧と液圧供給路の液圧との間に差がある状況下で自動制動制御が中止されることがなく、自動制動制御から通常ブレーキへ移行する時の減速度の変化を軽減することができる。
【0058】
また、液圧センサなどの故障で自動制動制御が中止されるべきときに中止されないと言う状況が起こっても、通常ブレーキ相当の制動力が確保されるため、安全性も高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の車両用液圧ブレーキ装置の実施形態を示す図
【図2】他の実施形態を示す図
【図3】さらに他の実施形態を示す図
【図4】さらに他の実施形態を示す図
【符号の説明】
1 ブレーキペダル
2、2A、2B 調圧装置
3 調圧弁
4、34 マスタシリンダ
4a、34a マスタピストン
4b、34b マスタ液圧室
30 タンデムマスタシリンダ
30a 第1マスタピストン
30b 第1マスタ液圧室
30d 第2マスタピストン
30e 第2マスタ液圧室
5 液圧源
6 大気圧リザーバ
7-1〜7-4 ホイールシリンダ
8 電子制御装置
10、29 分配装置
11、26 圧力室
13、15、33 電磁弁
12、14、16、31、32、35 液圧路
17-1〜17-4 加圧用電磁弁
18-1〜18-4 減圧用電磁弁
19 逆止弁
20 液圧供給路
21 第1比例電磁弁
22 第2比例電磁弁
23 逆止弁
24、25 圧力センサ
27 補助ピストン
28 ストロークシミュレータ
Claims (7)
- 所定の液圧を発生して出力する液圧源と、この液圧源の出力液圧をブレーキ操作量に応じた値に調圧して出力する調圧弁と、この調圧弁の出力液圧で作動して車両の各車輪に制動力を付与するホイールシリンダとを備えた車両用液圧ブレーキ装置において、
前記調圧弁から前記ホイールシリンダに至るまでの液圧路に接続されてその液圧路に前記液圧源の出力液圧を第1比例電磁弁で減圧して供給する液圧供給路と
、この液圧供給路と前記調圧弁との間に介装されて前記液圧供給路から供給される液圧を減圧する第2比例電磁弁と、この第2比例電磁弁と並列に設けられて前記調圧弁から前記液圧供給路側への液流を許容する逆止弁と、各電磁弁の作動を制御する制御手段とを備え、
前記液圧源は、液圧を発生させるポンプと、このポンプが吐出した液圧を蓄圧するアキュムレータとを備え、
前記液圧供給路は、この液圧供給路と前記液圧路との接続部に前記液圧源の液圧を供給し、
前記液圧供給路は前記調圧弁をバイパスしており、
前記第1比例電磁弁は、前記液圧源の液圧を減圧して前記液圧路に供給し、
前記第2比例電磁弁は前記液圧路において前記調圧弁と前記接続部との間に配置され、
前記逆止弁は、前記調圧弁から前記接続部への液流を前記第2比例電磁弁をバイパスして許容し、
前記第1比例電磁弁と前記第2比例電磁弁は、それぞれの比例電磁弁の上流側と下流側との差圧を、それぞれの比例電磁弁に供給される制御電流に応じた大きさに調節し、
自動制動制御中におけるホイールシリンダへの供給液圧の調節が、前記第1比例電磁弁による増圧と前記第2比例電磁弁による減圧によってなされ、
さらに、自動制動制御中に、運転者によるブレーキ操作によって前記調圧弁の出力液圧が前記ホイールシリンダの液圧よりも高くなったときは、前記調圧弁の出力液圧が前記逆止弁を介して前記ホイールシリンダに供給されるようにしたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。 - 所定の液圧を発生して出力する液圧源と、この液圧源の出力液圧をブレーキ操作量に応じた値に調圧して出力する調圧弁と、圧力室に導入した前記調圧弁の出力液圧または圧力室に導入した前記調圧弁の出力液圧とブレーキ操作力とでマスタピストンを作動させてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、このマスタシリンダからの出力液圧で作動して車両の各車輪に制動力を付与するホイールシリンダとを備えた車両用液圧ブレーキ装置において、
前記マスタシリンダから前記ホイールシリンダに至るまでの液圧系に前記調圧弁の出力液圧を供給する電磁弁と、前記調圧弁と前記電磁弁とを結ぶ液圧路に接続されてその液圧路に前記液圧源の出力液圧を第1比例電磁弁で減圧して供給する液圧供給路と、この液圧供給路と前記調圧弁との間に介装されて前記液圧供給路から供給される液圧を減圧する第2比例電磁弁と、この第2比例電磁弁と並列に設けられて前記調圧弁から前記液圧供給路側への液流を許容する逆止弁と、各電磁弁の作動を制御する制御手段とを備え、
前記液圧源は、液圧を発生させるポンプと、このポンプが吐出した液圧を蓄圧するアキュムレータとを備え、
前記液圧供給路は、この液圧供給路と前記液圧路との接続部に前記液圧源の液圧を供給し、前記接続部は前記液圧路において前記調圧弁と前記電磁弁との間に位置し、
前記液圧供給路は前記調圧弁をバイパスしており、
前記第1比例電磁弁は、前記液圧源の液圧を減圧して前記液圧路に供給し、
前記第2比例電磁弁は前記液圧路において前記調圧弁と前記接続部との間に配置され、
前記逆止弁は、前記調圧弁から前記接続部への液流を前記第2比例電磁弁をバイパスして許容し、
前記第1比例電磁弁と前記第2比例電磁弁は、それぞれの比例電磁弁の上流側と下流側 との差圧を、それぞれの比例電磁弁に供給される制御電流に応じた大きさに調節し、
自動制動制御中におけるホイールシリンダへの供給液圧の調節が、前記第1比例電磁弁による増圧と前記第2比例電磁弁による減圧によってなされ、
さらに、自動制動制御中に、運転者によるブレーキ操作によって前記調圧弁の出力液圧が前記ホイールシリンダの液圧よりも高くなったときは、前記調圧弁の出力液圧が前記逆止弁を介して前記ホイールシリンダに供給されるようにしたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。 - 所定の液圧を発生して出力する液圧源と、この液圧源の出力液圧をブレーキ操作量に応じた値に調圧して出力する調圧弁と、圧力室に導入した前記調圧弁の出力液圧または圧力室に導入した前記調圧弁の出力液圧とブレーキ操作力とでマスタピストンを作動させてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、このマスタシリンダからの出力液圧で作動して車両の各車輪に制動力を付与するホイールシリンダとを備えた車両用液圧ブレーキ装置において、
前記調圧弁と前記圧力室とを結ぶ液圧路に接続されてその液圧路に前記液圧源の出力液圧を第1比例電磁弁で減圧して供給する液圧供給路と、この液圧供給路と前記調圧弁との間に介装されて前記液圧供給路から供給される液圧を減圧する第2比例電磁弁と、この第2比例電磁弁と並列に設けられて前記調圧弁から前記液圧供給路側への液流を許容する逆止弁と、各電磁弁の作動を制御する制御手段とを備え、
前記液圧源は、液圧を発生させるポンプと、このポンプが吐出した液圧を蓄圧するアキュムレータとを備え、
前記液圧供給路は、この液圧供給路と前記液圧路との接続部に前記液圧源の液圧を供給し、
前記液圧供給路は前記調圧弁をバイパスしており、
前記第1比例電磁弁は、前記液圧源の液圧を減圧して前記液圧路に供給し、
前記第2比例電磁弁は前記液圧路において前記調圧弁と前記接続部との間に配置され、
前記逆止弁は、前記調圧弁から前記接続部への液流を前記第2比例電磁弁をバイパスして許容し、
前記第1比例電磁弁と前記第2比例電磁弁は、それぞれの比例電磁弁の上流側と下流側との差圧を、それぞれの比例電磁弁に供給される制御電流に応じた大きさに調節し、
自動制動制御中におけるホイールシリンダへの供給液圧の調節が、前記第1比例電磁弁による増圧と前記第2比例電磁弁による減圧によってなされ、
さらに、自動制動制御中に、運転者によるブレーキ操作によって前記調圧弁の出力液圧が前記ホイールシリンダの液圧よりも高くなったときは、前記調圧弁の出力液圧が前記逆止弁を介して前記ホイールシリンダに供給されるようにしたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。 - 前記自動制動制御中におけるホイールシリンダへの供給液圧の調節が、前記電磁弁が開かれた状態で行われるようにした請求項2に記載の車両用液圧ブレーキ装置。
- 前記調圧弁の出力液圧が前記液圧供給路の液圧と等しくなっていることを検出する手段を設け、前記調圧弁の出力液圧が前記液圧供給路の液圧と等しくなっていることが検出されたときに自動制動制御が中止されるようにした請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用液圧ブレーキ装置。
- 前記ホイールシリンダの液圧を検出するホイールシリンダ圧検出手段を設け、前記ホイールシリンダの液圧が前記第1比例電磁弁および前記
第2比例電磁弁によって制御された液圧を超えているときに自動制動制御が中止されるようにした請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用液圧ブレーキ装置。 - 前記液圧路は前記調圧弁を介して大気圧リザーバに連通されており、前記ホイールシリンダへ供給される液圧が前記第2比例電磁弁により前記制御手段からの制御電流に応じた値に制御されて減圧されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用液圧ブレーキ装置。
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