JP3937918B2 - 誘導加熱装置、およびこれを用いた誘導加熱調理器と炊飯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭や業務用などで使用される誘導加熱調理器、誘導加熱式炊飯器、誘導加熱加工機、誘導加熱式融雪装置などの誘導加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平11−111441号に示されている誘導加熱装置は、図11に示されているように、100V50Hzや60Hzの商用電源を用いた交流電源1、加熱コイル2、加熱コイル2に接続されIGBT(絶縁ゲート形バイポーラトランジスタ)とダイオードを内蔵させて実現したスイッチング素子3、スイッチング素子3をオンオフさせる駆動回路4を設けている。
【0003】
さらに、共振コンデンサ5を加熱コイル2と並列に接続し、4本のダイオード6、7、8、9で構成した全波式のダイオードブリッジ10、およびダイオードブリッジ10の出力端子間に並列に接続した平滑用コンデンサ11を接続したものとなっている。
【0004】
負荷鍋12は、加熱コイル5に磁気結合したものとなっている。
【0005】
以上の構成において、交流電源1は、ダイオードブリッジ10によってリプルを含んだ直流に変換された電圧を平滑用コンデンサ11の端子間に発生させ、駆動回路4が高周波でスイッチング素子3をオンオフし、加熱コイル2に高周波電流を供給することによって、加熱コイル2と磁気的に結合した負荷鍋12に誘導電流を発生させるなどして、鉄損を生じさせて加熱するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の技術においては、交流電源1の出力電圧をダイオードブリッジ10で一旦直流に変換していることから、ダイオードブリッジ10での電圧降下が発生するが、その電圧値は交流電源1の全位相において、ダイオードブリッジ10を構成するダイオード6、7、8、9の内の2個分が作用するものとなり、そのため誘導加熱装置の効率が低くなるとともに、ダイオードブリッジ10の発熱が大きく、その冷却のための構造として例えば放熱器を設けたり、冷却ファンを設けたりする必要が発生する場合もあり、装置が複雑になるという第1の課題を有しているものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、加熱コイルと共振コンデンサの直列回路と、前記加熱コイルと共振コンデンサの直列回路に並列接続した双方向スイッチング素子と、前記双方向スイッチング素子をオンオフする駆動回路と、チョークコイルを有し、前記チョークコイルは前記双方向スイッチング素子と前記交流電源の間に設け、前記駆動回路は、双方向スイッチング素子をオンした後、前記双方向スイッチング素子をオフさせるタイミングとして、前記双方向スイッチング素子の電流が次に零となる点付近と次の次に零となる点付近に切り替える。
【0008】
【発明の実施の形態】
【実施例】
次に、本発明の具体例を説明する。
【0009】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における、鍋を加熱する誘導加熱装置の回路図である。
【0010】
図1において、直径0.35mmのエナメル線35本をよったリッツ線を、平板の渦巻き状に巻いて構成した加熱コイル21と、フィルム形の共振コンデンサ22の直列回路と、加熱コイル21と共振コンデンサ22の直列回路に並列接続したSiC半導体を用いた双方向スイッチング素子23と、双方向スイッチング素子23をオンオフする駆動回路24を有している。
【0011】
双方向スイッチング素子23は、ちょうど電極式のスイッチのように、正負の両極性の電流を自在に入り切りできるスイッチング素子である。
【0012】
交流電源25は、100V60Hzの商用電源を用いたものであり、その出力にはチョークコイル26と平滑コンデンサ27によって構成したフィルタ回路28が接続されている。
【0013】
本実施例では、さらにセンダストコアを有するチョークコイル29がフィルタ回路28の出力の一端子と双方向スイッチング素子23の一端子との間に接続されており、すなわちチョークコイル29は双方向スイッチング素子23と交流電源25の間に設けた構成となっている。
【0014】
チョークコイル29は、特に25kHzという高周波に対して十分大きなリアクタンスを持つものであり、電流の安定化を図り、また交流電源21への高周波電流の逆流を抑える作用をするものとなっている。
【0015】
駆動回路24は、双方向スイッチング素子23をオンした後、双方向スイッチング素子23の電流が次に零となる点付近で、双方向スイッチング素子23をオフさせるという動作を行い、オンオフ動作の周波数は交流電源21の周波数よりも高い周波数である25kHzとなる。
【0016】
図2は、チョークコイル29の外観図である。
【0017】
図2において、トロイダル形のコアは、センダストコア31を用いており、それにエナメル線32を巻いて構成しているものとなっている。
【0018】
センダストコア31を用いることにより、珪素鋼板などのように磁路内にギャップ(空隙)を設けることは必要ではなく、製造が簡単で漏洩磁束も抑えられ、25kHzというような高周波における損失も少なく、大電流時においても良好なインダクタンス特性を得ることができるものとなっている。
【0019】
図3は、本実施例の動作波形図を示したもので、直径22cmのホーロー鍋が負荷29として置かれている状態で、装置に1200Wの入力電力を受けて動作している状態におけるものである。
【0020】
(ア)は交流電源25の出力電圧VACの波形、(イ)は双方向スイッチング素子23の端子間電圧VSWの波形、(ウ)は双方向スイッチング素子23に流れる電流ISWの波形を示している。
【0021】
VAC波形は、60Hzで実効値100Vの正弦波であり、そのピークの絶対値は、実効値のルート2倍に相当する141Vとなる。
【0022】
また、VSW波形は正弦波の包烙線(エンベロープ)を有し、双方向スイッチング素子23のスイッチング周波数の高周波で埋め尽くされた電圧波形となっており、VACと同極性の電圧ピークは600A、逆極性の電圧ピークが200Aとなっている。
【0023】
またISW波形についても、正弦波の包烙線(エンベロープ)を正と負の両側に持ち、双方向スイッチング素子23のスイッチング周波数の高周波で埋め尽くされた電流波形となっており、60Aのピーク電流値となっている。
【0024】
なお、この状態において交流電源25の出力電流波形は、電圧VACと同じ正弦波であり、位相も等しく、力率がほぼ1のものとなり、送配電系統の損失を極力抑えた高能率のものとなっている。
【0025】
図4は、図3のt1付近の位相で、時間方向を拡大した動作波形図を示しており、この期間においてはVACはほぼ+141Vとなる。
(ア)は駆動回路24からのオンオフ信号Sg、(イ)は双方向スイッチング素子23の端子間電圧VSW、(ウ)は双方向スイッチング素子23に流れる電流ISWの波形を示している。
【0026】
t3において、駆動回路24によって双方向スイッチング素子23がターンオンすると、VSWは零となり、加熱コイル21と共振コンデンサ22による共振回路が形成される。
【0027】
共振によって発生する電流により、双方向スイッチング素子23には、最大60Aの電流が流れ、その後更に加熱コイル21と共振コンデンサ22の共振により共振電流波形がISWに流れ込み、t4において再びISWが零となる。
【0028】
本実施例において、駆動回路24はt4においてISWが零になったことを検知して、再び双方向スイッチング素子23をオフとし、その後はVACとは逆向きの電圧、すなわちVSW<0が双方向スイッチング素子23に印加された後、VACと同じ向きの電圧VSW>0に転じるものとなる。
【0029】
このような動作を繰り返すことにより、加熱コイル21に高周波電流が供給されるものとなる。
【0030】
図5は、図3のt2付近の位相で、時間方向を拡大した動作波形図を示しており、この期間においてはVACはほぼ−141Vとなる。
(ア)は駆動回路24からのオンオフ信号Sg、(イ)は双方向スイッチング素子23の端子間電圧VSW、(ウ)は双方向スイッチング素子23に流れる電流ISWの波形を示している。
【0031】
t6において、駆動回路24によって双方向スイッチング素子23がターンオンすると、VSWは零となり、加熱コイル21と共振コンデンサ22による共振回路が形成される。
【0032】
共振によって発生する電流により、双方向スイッチング素子23には、絶対値の最大時ISW=−60Aの電流が流れ、その後更に加熱コイル21と共振コンデンサ22の共振により共振電流波形がISWに流れ込み、t7において再びISWが零となる。
【0033】
本実施例において、駆動回路24はt7においてISWが零になったことを検知して、再び双方向スイッチング素子23をオフとし、その後はVACとは逆向きの電圧、すなわちVSW>0が双方向スイッチング素子23に印加された後、VACと同じ向きの電圧VSW<0に転じるものとなる。
【0034】
このような動作を繰り返すことにより、加熱コイル21に高周波電流が供給されるものとなる。
【0035】
以上のように、交流電源25の出力電圧VACの瞬時値が正負にかかわらず、加熱コイル21に高周波電流が供給されることにより、負荷30であるホーロー鍋の底には25kHzの高周波電流が流れ、1200Wの誘導加熱が行われるものとなる。
【0036】
本実施例においては、t4およびt7においてISWが零となる時点で、駆動回路24が双方向スイッチング素子23をターンオフすることから、ターンオフ時における電圧の跳ね上がりが双方向スイッチング素子23に印加されることがなく、ノイズの発生も抑えられるものとなる。
【0037】
また、t4からt5の期間、およびt7からt8の期間は、VACの極性に対して逆方向の電圧、すなわちチョークコイル29への回生電圧が発生するものとなるため、負荷30が比較的小さい場合、例えば直径80mmのホーローのポットなどでも、オフ期間Toffが長くとも、供給されたパワーは適度に回生されることになり、ISWが過大となることなく、安定に動作させることができるものとなる。
【0038】
なお、ターンオフのタイミングが双方向スイッチング素子23に流れる電流が零となる点からずれた場合には、跳ね上がり電圧が双方向スイッチング素子23に印加されるものとなるため、それが問題となる場合には、例えば抵抗とコンデンサを直列に接続して構成したスナバ回路などを双方向スイッチング素子23と並列に接続し、跳ね上がり電圧を抑えることもできるが、その場合には損失が発生するものとなる。
【0039】
しかし、ISWが零となるタイミング付近でオフされるように設計することにより、その損失は僅かなものに抑えられ、スナバ回路の形状も小さく、低コストで済み、効率的にも十分なものが得られるものとなる。
【0040】
(実施例2)
図6は、本発明の第3の実施例における、鍋を加熱する誘導加熱装置の要部となる双方向スイッチング素子36の詳細回路図を示しており、シリコン半導体によるMOSFET41と、並列に接続されたダイオード42によって構成したスイッチング素子43、同様にシリコン半導体によるMOSFET44と、並列に接続されたダイオード45によって構成したスイッチング素子46が使用されており、スイッチング素子43、46のゲート端子Gとソース端子Sはいずれも共通に接続された上で、駆動回路37に接続されているものとなっている。
【0041】
スイッチング素子43のドレイン端子Dは端子Aとして、またスイッチング素子46のドレイン端子Dは端子Bとして双方向スイッチング素子33の両端子となっている。
【0042】
駆動回路37からの出力電圧VGSが20ボルトとなると、MOSFET41、44は共にオンとなり、VGSが0ボルトとなると、共にオフの状態となる。
【0043】
オンの場合、A端子の電位が高い場合には、電流がMOSFET41のドレインDからソースSに流れ、ダイオード45を経てB端子に達し、逆にB端子の電位が高い場合には、電流がMOSFET44のドレインDからソースSに流れ、ダイオード42を経てA端子に達するものとなる。
【0044】
またオフの場合には、A端子が高電位の場合は、MOSFET41のドレインDとソースS間に順方向の阻止電圧が加わるものとなり、B端子が高電位の場合は、MOSFET44のドレインDとソースS間に順方向の阻止電圧が加わるものなる。
【0045】
したがって、双方向スイッチング素子として動作するものとなる。
【0046】
その他の部分の回路図については、図1と同等のものである。
【0047】
本実施例において、駆動回路37の動作は、実施例1とは若干異なり、双方向スイッチング素子36をオンした後、双方向スイッチング素子36の電流ISWが次の次に零となる点付近で、双方向スイッチング素子36をオフさせるものとなっている。
【0048】
図7は、本実施例の誘導加熱装置が1000Wの入力パワーで負荷30を誘導加熱している場合の、交流電源25の電圧VACがほぼ+141Vとなる期間で、時間方向を拡大した動作波形図を示しており、(ア)は駆動回路37からの出力電圧VGS、(イ)は双方向スイッチング素子23の端子間電圧VSW、(ウ)は双方向スイッチング素子36に流れる電流ISWの波形を示している。
【0049】
t9において、駆動回路37によって双方向スイッチング素子36がターンオンすると、VSWは零となり、加熱コイル21と共振コンデンサ22による共振回路が形成される。
【0050】
共振によって発生する電流により、双方向スイッチング素子36には、絶対値が最大60Aの+電流が流れ、その後更に加熱コイル21と共振コンデンサ22の共振により共振電流波形がISWとして供給、t10において再びISWが零となる。
【0051】
その後さらに共振により、ISW<0の期間が到来し、その絶対値は最大で15Aにまで達するものとなる。
【0052】
本実施例において、駆動回路37はt11においてISWが零になった時点、すなわちオンした後ISWが次の次に零となったことを検知して、再び双方向スイッチング素子36をオフとする。
【0053】
このような動作を繰り返すことにより、加熱コイル21に25kHzの高周波電流が供給されるものとなる。
【0054】
図8は、交流電源25の電圧VACがほぼ−141Vとなる期間で、時間方向を拡大した動作波形図を示しており、(ア)は駆動回路37からの出力電圧VGS、(イ)は双方向スイッチング素子36の端子間電圧VSW、(ウ)は双方向スイッチング素子36に流れる電流ISWの波形を示している。
【0055】
t12において、駆動回路37によって双方向スイッチング素子36がターンオンすると、VSWは零となり、加熱コイル21と共振コンデンサ22による共振回路が形成される。
【0056】
共振によって発生する電流により、双方向スイッチング素子36には、絶対値が最大60Aの−電流が流れ、その後更に加熱コイル21と共振コンデンサ22の共振により共振電流波形がISWとして供給、t13において再びISWが零となる。
【0057】
その後さらに共振により、ISW>0の期間が到来し、その絶対値は最大で15Aにまで達するものとなる。
【0058】
本実施例において、駆動回路37はt14においてISWが零になった時点、すなわちオンした後ISWが次の次に零となったことを検知して、再び双方向スイッチング素子36をオフとする。
【0059】
このような動作を繰り返すことにより、加熱コイル21に25kHzの高周波電流が供給されるものとなる。
【0060】
以上の様に、本実施例においては、t10からt11までの期間、およびt13からt14までの期間は、双方向スイッチング素子36がオン期間となっているため、チョークコイル29への回生電圧は発生しないものとなる。
【0061】
したがって加熱パワーに対し、加熱コイル21とチョークコイル29間のパワーの往復がない分、ムダなく動作するものとなり、低損失、高効率の誘導加熱装置を実現することができるものとなる。
【0062】
なお、実施例1と実施例2は、いずれも負荷として鍋を加熱する誘導加熱装置としているが、特に負荷は鍋に限るものではなく、加熱コイルに磁気結合して誘導加熱されるあらゆる種類のものが負荷となりうるものである。
【0063】
また、駆動回路が双方向スイッチング素子をオフさせるタイミングを負荷の種類、入力パワー(加熱パワー)などによって変化させてもよく、例えば負荷の直径が小さい鉄鍋の場合などには、ISWの次の零点付近とし、ステンレス鍋の高入力パワー時には、ISWの次の次の零点付近とするなど、設計に応じて切り換えても良い。
【0064】
このようなターンオフのタイミングを検知する方法も自由であり、双方向スイッチング素子に流れる電流を直接検知する方法以外にも、例えば加熱コイルに流れる電流の波形を検知して、その零点から所定の時間の後に所定の遅延時間を設けてその後に、駆動回路から双方向スイッチング素子をターンオフさせてもよく、その場合にも上記遅延時間を適切な値に設計することによって、双方向スイッチング素子をターンオフするタイミングを、次の零点付近、あるいは次の次の零点付近などに合わせることができ、また負荷の種類やパワーなどがかなり変化しても、対応することができるものとなる。
【0065】
(実施例3)
図9は、本発明の第3の実施例における誘導加熱調理器の断面図を示している。
【0066】
図9において、100V60Hzの交流電源をとるため、電源プラグ101から電源コード102が、誘導加熱装置103に接続されている。
【0067】
本実施例においては、誘導加熱装置103は、ちょうど実施例1と同等の構成となっているが、図1に示す加熱コイル21のみを省いた状態にあるものとなっていて、図9の加熱コイル104が、その代わりに接続されている。
【0068】
加熱コイル104の下側には、放射状にフェライトコア105が8本設けられている。
【0069】
誘導加熱装置103の動作と停止、および加熱パワーを変化させるための操作部106を接続している。
【0070】
セラミック製のトッププレートが、加熱コイル104の上側に設けられており、鉄やステンレスなどの鍋である負荷108を誘導加熱するものとなっている。
【0071】
以上の構成により、負荷108が誘導加熱されるが、特に本実施例においては、電源プラグから導かれた交流電源をダイオードブリッジなどによる整流を行うことなしに、双方向スイッチング素子23による直接の高周波電流への変換によって加熱コイル104が誘導加熱動作を行うことから効率が高いという効果を得ているものである。
【0072】
(実施例4)
図10は、本発明の第4の実施例における炊飯器の要部の構成図を示している。
【0073】
図10において、外コイル201と内コイル202は、それぞれリッツ線を9ターンずつ巻いて構成したもので、外コイル201と内コイル202は直列に接続されて加熱コイル203としている。
【0074】
特に外コイル201は、平板状ではなく、特に外側が上にせりあがった形状となっている。
【0075】
フェライトコア204は、加熱コイル203の下方に放射状に8本設けられており、加熱コイル203の磁界を有効に利用して高効率の誘導加熱動作が行われるものとなっている。
【0076】
負荷205は、外側に磁性ステンレス層、内側にアルミ層を有し、中に米と水を適量入れて加熱することにより、飯が炊けるものとなっている。
【0077】
また、このような加熱コイル203構成、フェライトコア204の配置、および負荷205の形状としたことにより、負荷205の加熱パワーの分布が良くなり、加熱による水の対流が程良く得られ、非常に美味な飯を炊くことができるものとなる。
【0078】
加熱コイル203は、例えば図1に示した実施例1の誘導加熱装置の加熱コイル21に代わって接続されるものであり、交流電源をダイオードブリッジなどによる整流を行うことなしに、双方向スイッチング素子23による直接の高周波電流への変換によって加熱コイル203が誘導加熱動作を行うことから効率が高いという効果を得ているものである。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、本発明は高効率で構成の簡単な誘導加熱装置が実現されるものとなる。
【0080】
また、高効率で構成の簡単な誘導加熱調理器と炊飯器を実現するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における誘導加熱装置の回路図
【図2】 同、チョークコイルの構成図
【図3】 同、動作波形図
【図4】 同、t1付近を拡大した動作波形図
【図5】 同、t2付近を拡大した動作波形図
【図6】 本発明の実施例2における誘導加熱装置の要部回路図
【図7】 同、VAC=+141V付近を拡大した動作波形図
【図8】 同、VAC=−141V付近を拡大した動作波形図
【図9】 本発明の実施例5における誘導加熱調理器の断面図
【図10】 本発明の実施例6における炊飯器の要部構成図
【図11】 従来の技術における誘導加熱装置の回路図
【符号の説明】
21、104、203 加熱コイル
22 共振コンデンサ
23、36 双方向スイッチング素子
24、37 駆動回路
25 交流電源
29 チョークコイル
31 センダストコア
103 誘導加熱装置
Claims (4)
- 交流電源から電力を入力するものであって、加熱コイルと共振コンデンサの直列回路と、前記加熱コイルと共振コンデンサの直列回路に並列接続した双方向スイッチング素子と、前記双方向スイッチング素子をオンオフする駆動回路と、チョークコイルを有し、前記チョークコイルは前記双方向スイッチング素子と前記交流電源の間に設け、前記駆動回路は、双方向スイッチング素子をオンした後、前記双方向スイッチング素子をオフさせるタイミングとして、前記双方向スイッチング素子の電流が次に零となる点付近と次の次に零となる点付近に切り替える誘導加熱装置。
- 双方向スイッチング素子は、SiC半導体を用いた請求項1記載の誘導加熱装置。
- 請求項1または請求項2のいずれかに記載の誘導加熱装置を有する誘導加熱調理器。
- 請求項1または請求項2のいずれかに記載の誘導加熱装置を有する炊飯器。
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