JP3926363B2 - 画素信号処理装置及び画素信号処理方法 - Google Patents
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Description
2次元平面上に配列され、各々が第1乃至第Nの分光感度特性のうちのいずれか1つを有する画素の画素信号の組に基づき、第h(hは1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号が存在する補間対象画素位置における第k(kはhを除く1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号を生成する画素信号処理装置において、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分との差を算出する差算出手段と、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内における上記第kの分光感度特性の画素信号と上記第hの分光感度特性の画素信号との非相関の程度に対応した非相関値を算出する非相関値算出手段と、
上記補間対象画素位置における上記第hの分光感度特性の画素信号と、上記差と、上記非相関値とに基づいて、上記補間対象画素位置における上記第kの分光感度特性の画素信号を求める補間値算出手段と
を有する画素信号処理装置を提供する。
図1はこの発明の実施の形態1の画素信号処理装置を備えた撮像装置の構成を表すブロック図である。
レンズ1から入射した光は、例えば固体撮像素子で構成される2次元イメージセンサ2の撮像面に結像する。イメージセンサ2は、2次元的に配列された複数の光電変換素子を有し、この複数の光電変換素子は、例えば図2に示すように、ベイヤ(Bayer)型に配置された、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応する分光感度特性を有するカラーフィルタで覆われており、各光電変換素子からは、カラーフィルタの色に対応した色成分のアナログ信号が出力される。
また以下の説明で、Rのカラーフィルタで覆われた光電変換素子に対応した画素をR画素、Gのカラーフィルタで覆われた光電変換素子に対応した画素をG画素、Bのカラーフィルタで覆われた光電変換素子に対応した画素をB画素と呼ぶ。
各画素を構成する光電変換素子の各々からは、受光色に対応する一つの色成分値を表す信号しか得られない。即ち、R画素については、R成分値が既知である一方、G及びB成分値が未知であり、G画素については、G成分値が既知である一方、B及びR成分値が未知であり、B画素については、B成分値が既知である一方、R及びG成分値が未知である。各画素について、R、G、B全ての色成分値を持つことで、カラー画像を得ることができるので、フレームメモリ4に書き込まれている、各画素位置における未知の色成分値は不足色成分値とも言われる。本発明の画素信号処理は、各画素において未知である色成分値(不足色成分値)を補間により求めるものである。
演算手段10は、例えば図12に示すように、選択手段23k、23h、24k、24h、21と、差計算手段25、26と、係数乗算手段27、28と、加算手段29と、制御手段30とを有する。
選択手段23kは、ハイパスフィルタ7r、7g、7cの出力RHPF、GHPF、BHPFを受け、これらのうちの1つを選択して出力する。選択手段23hは、ハイパスフィルタ7r、7g、7cの出力RHPF、GHPF、BHPFを受け、これらのうちの他の1つを選択して出力する。
選択手段24kは、ローパスフィルタ8r、8g、8cの出力RLPF、GLPF、BLPFを受け、これらのうちの1つを選択して出力する。選択手段24hは、ローパスフィルタ8r、8g、8cの出力RLPF、GLPF、BLPFを受け、これらのうちの他の1つを選択して出力する。
補間対象画素がR、G、Bのうちの第hの色の色成分値を有し、補間対象画素の第kの色の色成分値を補間により求めるときは、選択手段21が第hの色の色成分値を記憶している2次元メモリを選択し、補間対象画素の第hの色の色成分値(例えばh(i,j)で表される)を読み出し、選択手段23kが第kの色のハイパスフィルタの出力kHPFを選択し、選択手段23hが、第hの色のハイパスフィルタの出力hHPFを選択し、選択手段24kが第kの色のローパスフィルタの出力kLPFを選択し、選択手段24hが、第hの色のローパスフィルタの出力hLPFを選択する。
成分の差を非相関値として求める。
差計算手段26は、第kのLPF信号kLPFと、第hのLPF信号hLPFとの差(前者から後者を引いたもの)(kLPF−hLPF)を求める。
LPF8r、8g、8bと、選択手段24k、24hと、差計算手段26とで、補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分との差を算出する差算出手段が構成されている。
係数乗算手段28は、差計算手段26の出力(kLPF−hLPF)に所定の定数rを掛けて、積r(kLPF−hLPF)を出力する。
加算手段29は、選択手段21から出力される画素値hと、係数乗算手段27から出力される値q(kHPF−hHPF)と、係数乗算手段28から出力される値r(kLPF−hLPF)とを加算して、その和
h+q(kHPF−hHPF)+r(kLPF−hLPF)
を出力する。
加算手段29の出力が、補間対象画素の第kの色の色成分値(補間値)として用いられる。
図に記載されているG信号は元々イメージセンサ2上にGの色フィルタが配置されているため、その色フィルタを介して得られる信号であり、空白の箇所は他のR,Bの色フィルタが配置されているため、Gの色信号が欠落した場所である。この欠落した場所におけるG信号を補間する必要がある。
補間のための従来の方法として、周辺の画素の平均値を用いる平均補間方法(バイリニア補間)があるが、信号の変化の大きい箇所では精度の高い補間が期待できない。
正確に補間を行うことができ、また補間処理対象画素の近傍の領域内での色成分値の変化の仕方に拘らず常に最適の補間方法で補間を行うものであり、上記した演算手段10における補間演算は、以下の式(1)により表される。
=h(i,j)+q{kHPF(i,j)−hHPF(i,j)}
+r{kLPF(i,j)−hLPF(i,j)}
…(1)
ここでHPF値とは、既知の画素信号(イメージセンサ出力)から推測される真値の空間高周波成分であり、LPF値とは、既知の画素信号(イメージセンサ出力)から推測される真値の空間低周波成分である。ここで言う真値は、イメージセンサの画素間隔が無限小であり、光電変換誤差がないときに得られるであろう空間的に連続した画素信号の値を意味する。
qおよびrは予め定めた定数である。
図13は、k信号とh信号との間に正の相関がある場合を示し、図14及び図15は、k信号とh信号との間に相関がない場合を示し、図16は、k信号とh信号との間に負の相関がある場合を示す。
従来技術によるバイリニア方法では、画素位置(i−1,j)と(i+1,j)におけるk信号を用いてその平均値を画素位置(i,j)におけるk信号とする。バイリニア方法によって補間された信号レベルを、図13において、白三角印(△)で示したが、求められるべき真値との間に補間誤差が生じている。
本実施の形態による補間方法では、画素位置(i,j)において既知の値h(i,j)に非相関値(kHPF−hHPF)と低周波数成分の差(kLPF−hLPF)とをそれぞれ係数q、rを乗じた後加算するが、図13に示すようにk信号とh信号との間に相関がある場合、非相関値は略“0”であり、結局、画素位置(i,j)において既知の値h(i,j)に低周波数成分の差(kLPF−hLPF)を係数rを乗じた後加算したものが、補間信号k(i,j)となる。この補間信号k(i,j)を図13に白丸印(○)にて示す。真値に対して精度良く画素補間が実現できていることが分かる。このように、本実施の形態により、色信号間の相関が大きい場合にも精度良く画素補間を行うことができる。
この場合、画素補間された信号レベルは、図14において、白四角印(□)で示す信号レベルとなる。白四角印に示す信号レベルはk信号の真値から離れた位置の値となるため補間誤差が生じていることが分かる。これは、画素位置(i,j)における補間対象のk信号は、参照とするh信号との間に相関が無いためである。
一方、本実施の形態による画素補間方法では、画素位置(i,j)におけるh信号h(i,j)に(kLPF−hLPF)に係数rを掛けたものを加算し、さらに(kHPF−hHPF)に係数qを掛けたものを加算する。kHPFは“0”であるため、画素位置(i,j)における(kHPF−hHPF)は負の値となる。よって、本実施の形態による補間方法では補間された信号レベルは白丸印(○)の位置となり、k信号の真値に対して精度高く補間される。本実施の形態ではk信号とh信号との信号変化にどれだけ相関が無いかは、(kHPF−hHPF)の値として求められることとなる。(kHPF−hHPF)を「非相関値」と呼ぶのはこのためである。一方、低周波数成分の差(kLPF−hLPF)は、相関の度合いを表し、相関の度合いが高いほど一定の値により近くなる。よって、(kLPF−hLPF)と(kHPF−hHPF)の両方の値がそれぞれの係数r、qを掛けた上でh(i,j)に加算されることにより信号間に相関が無い場合でも精度高く画素補間を行うことができる。
この場合、画素補間された信号レベルを図15において白四角印(□)で示す信号レベルとなる。白四角印に示す信号レベルはk信号の真値から離れた位置の値となるため補間誤差が生じていることが分かる。
一方、本実施の形態による画素補間方法では、画素位置(i,j)におけるh信号h(i,j)に(kLPF−hLPF)に係数rを掛けたものを加算し、さらに(kHPF−hHPF)に係数qを掛けたものを加算する。hHPFは“0”であるため、画素位置(i,j)における(kHPF−hHPF)は正の値となる。よって、本実施の形態による補間方法では補間された信号レベルは白丸印(○)の位置となり、k信号の真値に対して精度高く補間される。本実施の形態では、(kLPF−hLPF)と(kHPF−hHPF)の両方の値がh(i,j)にそれぞれの係数r、qを掛けた上で加算されることにより図15に示す信号間に相関が無い場合においても精度高く画素補間を行うことができる。
以上のように、色信号間に正の相関がある場合、相関が無い場合、負の相関となっている場合のいずれにおいても精度の高い画素補間を行うことができる。
ステップS1;R画素位置におけるG信号(GonR)を求めるための処理。
ステップS2;B画素位置におけるG信号(GonB)を求めるための処理。
ステップS3;G画素位置におけるR信号(RonG)を求めるための処理。
ステップS4;G画素位置におけるB信号(BonG)を求めるための処理。
ステップS5;R画素位置におけるB信号(BonR)を求めるための処理。
ステップS6;B画素位置におけるR信号(RonB)を求めるための処理。
これら6つの処理は、
「h色(h=R、G、又はB)の画素信号が存在する画素位置におけるk色(k=R、G、又はB、但しhはkとは異なる)の画素信号を求めるための処理」
と一般化して言うことができる。これらの6つの処理の各々は画面上(1フレーム内)のすべての画素位置について行われる。
+{G(i,j−3)+G(i,j−1)+G(i,j+1)+G(i,j+3)}/4]/2
…(2)
+{G(i+1,j−4)/8+G(i+1,j−2)/4+G(i+1,j)/4+G(i+1,j+2)/4+G(i+1,j+4)/8}]/2
…(3)
…(4)
…(5)
+[{R(i−1,j−3)+R(i+1,j−3)}/2+{R(i−1,j−1)+R(i+1,j−1)}/2+{R(i−1,j+1)+R(i+1,j+1)}/2+{R(i−1,j+3)+R(i+1,j+3)}/2]/4]/2
…(6)
+{R(i+1,j−3)+R(i+1,j−1)+R(i+1,j+1)+R(i+1,j+3)}/4]/2
…(7)
+[{R(i−1,j−1)+R(i+1,j−1)}/2+{R(i−1,j+1)+R(i+1,j+1)}/2+{R(i−1,j+3)+R(i+1,j+3)}/2]/3]/2
…(8)
+R(i+1,j−3)/8+R(i+1,j−1)/4+R(i+1,j+1)/4+R(i+1,j+3)/4+R(i+1,j+5)/8]/2
…(9)
−{R(i−1,j−3)+R(i+1,j−3)}/2+{R(i−1,j−1)+R(i+1,j−1)}/2+{R(i−1,j+1)+R(i+1,j+1)}/2−{R(i−1,j+3)+R(i+1,j+3)}/2]/2
…(10)
+[−R(i+1,j−3)+R(i+1,j−1)+R(i+1,j+1)−R(i+1,j+3)]/2
…(11)
+[−{R(i−1,j−3)+R(i+1,j−3)}/2/4−{R(i−1,j−1)+R(i+1,j−1)}/2+2.5{R(i−1,j+1)+R(i+1,j+1)}/2−{R(i−1,j+3)+R(i+1,j+3)}/2−{R(i−1,j+5)+R(i+1,j+5)}/2/4]/2
…(12)
+{−R(i+1,j−3)/4−R(i+1,j−1)+2.5R(i+1,j+1)−R(i+1,j+3)−R(i+1,j+5)/4}]/2
…(13)
…(14)
…(15)
…(16)
…(17)
なお、式(16)および式(17)においてもRLPF,RHPF,GLPF,GHPFは上述した式(2)から式(13)に示したLPFおよびHPFの出力値であるが、GLPFおよびGHPFについては、ステップS1およびステップS2で算出した補間値gr、gbを用いて新たに算出してもよい。その場合、図1に示すように、演算手段10にて算出した補間値gr、gbを一度2次元メモリ6gへ出力し、一時的に記憶保持した後、再度HPF7g、LPF8gにて算出することとなる。
…(18)
…(19)
なお、本式(18)および式(19)においてもBLPF,BHPF,GLPF,GHPFは上述したLPFおよびHPFの出力値であるが、GLPFおよびGHPFについては、ステップS1およびステップS2で算出した補間値gr、gbを用いて新たに算出してもよい。
…(20)
なお、式(20)においてもRLPF,RHPF,GLPF,GHPFは上述したLPFおよびHPFの出力値であるが、GLPFおよびGHPFについては、ステップS1およびステップS2で算出した補間値gr、gbを用いて新たに算出してもよい。また、RLPF、RHPFも、ステップS3にて算出した補間値rgを用いて新たに算出してよい。
…(21)
なお、式(21)においてもBLPF,BHPF,GLPF,GHPFは上述したLPFおよびHPFの出力値であるが、GLPFおよびGHPFについては、ステップS1およびステップS2で算出した補間値gr、gbを用いて新たに算出してもよい。また、BLPF、BHPFも、ステップS4にて算出した補間値bgを用いて新たに算出してよい。
次に実施の形態2の画像信号処理装置を説明する。実施の形態2の画像信号処理装置を備えた撮像装置の全体的構成は、図1に示すごとくであるが、演算手段10の構成が実施の形態1とは異なる。図24は、実施の形態2の演算手段の構成を示す。図24に示された演算手段は、概して図12の演算手段と同様であるが、差計算手段26の代わりに比計算手段32を備え、加算手段29の代わりに、加算手段33と乗算手段34の組合せを有する点で異なる。
この実施の形態2では、LPF8r、8g、8bと、選択手段24k、24hと、比計算手段32とで、補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分との比を算出する比算出手段が構成されている。
係数乗算手段28は、比計算手段32の出力kLPF/hLPFに所定の係数rを描け、その積r(kLPF/hLPF)を出力する。
加算手段33は、選択手段21から出力される画素値hと、係数乗算手段27から出力される値q(kHPF−hHPF)とを加算して、その和
h+q(kHPF−hHPF)
を出力する。
h+q(kHPF−hHPF)
と、係数乗算手段28の出力
r(kLPF/hLPF)
とを乗算し、その積
{h+q(kHPF−hHPF)}×r(kLPF−hLPF)
を出力する。
乗算手段34の出力が、補間対象画素の第kの色の色成分値(補間値)として用いられる。
=[h(i,j)+q{kHPF(i,j)−hHPF(i,j)}]
×r{kLPF(i,j)/hLPF(i,j)}
…(22)
図25は、k信号とh信号との間に正の相関がある場合を示し、図26及び図27は、k信号とh信号との間に相関がない場合を示し、図28は、k信号とh信号との間に負の相関がある場合を示す。
従来技術によるバイリニア方法では、画素位置(i−1,j)と(i+1,j)におけるk信号を用いてその平均値を画素位置(i,j)におけるk信号とする。バイリニア方法によって補間された信号レベルを、図25において白三角印(△)で示したが、求められるべき真値と補間誤差が生じている。
…(23)
…(24)
式(24)で示した色の相関変化だけを用いた補間を行う場合、画素位置(i,j)における補間対象のk信号は変化していないにもかかわらず、参照とするh信号が変化しているため、白四角印(□)で示す信号レベルに画素補間され、補間誤差が生じる。しかし、k信号とh信号との信号変化にどれだけ相関が無いかは、(kHPF−hHPF)の値として求められることとなる。よって、(kHPF−hHPF)の値に係数qを掛けたものが、h(i,j)の値に加算され、加算結果に、r(kLPF/hLPF)が乗算される。図26の場合、kHPFは“0”であり、画素位置(i,j)における(kHPF−hHPF)は負の値になるため、h(i,j)の値はある値が差し引かれることとなる。本実施の形態による演算(式(24))の画素補間の信号レベルを白丸印(○)にて示す。真値と比べ精度高く補間できている。このように信号間に相関が無い場合でも精度高く画素補間を行うことができる。
一方、本実施の形態による画素補間方法では、画素位置(i,j)におけるh信号h(i,j)に(kLPF−hLPF)に係数rを掛けたものが加算され、加算結果に、r(kLPF/hLPF)が乗算される。図27の場合、hHPFは“0”であり、画素位置(i,j)における(kHPF−hHPF)は正の値となる。本実施の形態による補間方法では補間された信号レベルは白丸印(○)の位置となり、k信号の真値に対して精度高く補間される。
以上のように、色信号間に正の相関がある場合、相関が無い場合、負の相関となっている場合のいずれにおいても精度の高い画素補間を行うことができる。
…(25)
…(26)
…(27)
…(28)
なお、式(27)および式(28)においてもRLPF,RHPF,GLPF,GHPFは上述したLPFおよびHPFの出力値であるが、GLPFおよびGHPFについては、ステップS1およびステップS2で算出した補間値gr、gbを用いて新たに算出してもよい。
…(29)
…(30)
なお、本式(29)および式(30)においてもBLPF,BHPF,GLPF,GHPFは上述したLPFおよびHPFの出力値であるが、GLPFおよびGHPFについては、ステップS1およびステップS2で算出した補間値gr、gbを用いて新たに算出してもよい。
…(31)
なお、式(31)においてもRLPF,RHPF,GLPF,GHPFは上述したLPFおよびHPFの出力値であるが、GLPFおよびGHPFについては、ステップS1およびステップS2で算出した補間値gr、gbを用いて新たに算出してもよい。また、RLPF、RHPFも、ステップS3にて算出した補間値rgを用いて新たに算出してよい。
…(32)
なお、式(32)においてもBLPF,BHPF,GLPF,GHPFは上述したLPFおよびHPFの出力値であるが、GLPFおよびGHPFについては、ステップS1およびステップS2で算出した補間値gr、gbを用いて新たに算出してもよい。また、BLPF、BHPFも、ステップS4にて算出した補間値bgを用いて新たに算出してよい。
Claims (11)
- 2次元平面上に配列され、各々が第1乃至第Nの分光感度特性のうちのいずれか1つを有する画素の画素信号の組に基づき、第h(hは1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号が存在する補間対象画素位置における第k(kはhを除く1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号を生成する画素信号処理装置において、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分との差を算出する差算出手段と、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内における上記第kの分光感度特性の画素信号と上記第hの分光感度特性の画素信号との非相関の程度に対応した非相関値を算出する非相関値算出手段と、
上記補間対象画素位置における上記第hの分光感度特性の画素信号と、上記差と、上記非相関値とに基づいて、上記補間対象画素位置における上記第kの分光感度特性の画素信号を求める補間値算出手段とを有し、
上記補間値算出手段は、上記補間対象画素位置における上記第hの分光感度特性の画素信号と、上記非相関値に第1の所定の係数を掛けたものと、上記差に第2の所定の係数を掛けたものとを加算することにより、上記補間対象画素位置における上記第kの分光感度特性の画素信号を求める画素信号処理装置。 - 上記差算出手段が、
それぞれ上記第1乃至第Nの分光感度特性の画素信号の低周波数成分を生成する複数のローパスフィルタと、
上記ローパスフィルタから出力される低周波数成分のうちの、上記第kの分光感度特性の画素信号の周波数成分と、上記第hの分光感度特性の画素信号の周波数成分とを選択する選択手段と、
上記選択手段で選択された上記第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、上記第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分の差を求める差計算手段と
を有することを特徴とする請求項1に記載の画素信号処理装置。 - 2次元平面上に配列され、各々が第1乃至第Nの分光感度特性のうちのいずれか1つを有する画素の画素信号の組に基づき、第h(hは1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号が存在する補間対象画素位置における第k(kはhを除く1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号を生成する画素信号処理装置において、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分との比を算出する比算出手段と、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内における上記第kの分光感度特性の画素信号と上記第hの分光感度特性の画素信号との非相関の程度に対応した非相関値を算出する非相関値算出手段と、
上記補間対象画素位置における上記第hの分光感度特性の画素信号と、上記比と、上記非相関値とに基づいて、上記補間対象画素位置における上記第kの分光感度特性の画素信号を求める補間値算出手段とを有し、
上記補間値算出手段は、上記補間対象画素位置における上記第hの分光感度特性の画素信号と、上記非相関値に第1の所定の係数を掛けたものとの和に、上記比に第2の所定の係数を掛けたものとを乗算することにより、上記補間対象画素位置における上記第kの分光感度特性の画素信号を求める画素信号処理装置。 - 上記比算出手段が、
それぞれ上記第1乃至第Nの分光感度特性の画素信号の低周波数成分を生成する複数のローパスフィルタと、
上記ローパスフィルタから出力される低周波数成分のうちの、上記第kの分光感度特性の画素信号の周波数成分と、上記第hの分光感度特性の画素信号の周波数成分とを選択する選択手段と、
上記選択手段で選択された上記第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、上記第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分の比を求める比計算手段と
を有することを特徴とする請求項3に記載の画素信号処理装置。 - 上記非相関値算出手段が、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第kの分光感度特性の画素信号の変化成分と、上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第hの分光感度特性の画素信号の変化成分とを生成する変化成分生成手段と、
上記変化成分生成手段で生成された上記第kの分光感度特性の画素信号の変化成分と、上記hの分光感度特性の画素信号の変化成分の差を上記非相関値として求める差計算手段と
を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画素信号処理装置。 - 上記変化成分生成手段が、
それぞれ上記第1乃至第Nの分光感度特性の画素信号の変化成分を生成する複数のハイパスフィルタと、
上記ハイパスフィルタから出力される変化成分のうちの、上記第kの分光感度特性の画素信号の変化成分と、上記第hの分光感度特性の画素信号の変化成分とを選択する選択手段と
を有することを特徴とする請求項5に記載の画素信号処理装置。 - 上記第1乃至第Nの分光感度特性を有する画素信号が、赤、緑、青の画素信号であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画素信号処理装置。
- 2次元平面上に配列され、各々が第1乃至第Nの分光感度特性のうちのいずれか1つを有する画素の画素信号の組に基づき、第h(hは1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号が存在する補間対象画素位置における第k(kはhを除く1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号を生成する画素信号処理方法において、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分との差を算出する差算出ステップと、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内における上記第kの分光感度特性の画素信号と上記第hの分光感度特性の画素信号との非相関の程度に対応した非相関値を算出する非相関値算出ステップと、
上記補間対象画素位置における上記第hの分光感度特性の画素信号と、上記差と、上記非相関値とに基づいて、上記補間対象画素位置における上記第kの分光感度特性の画素信号を求める補間値算出ステップとを有し、
上記補間値算出手段は、上記補間対象画素位置における上記第hの分光感度特性の画素信号と、上記非相関値に第1の所定の係数を掛けたものとの和に、上記比に第2の所定の係数を掛けたものとを乗算することにより、上記補間対象画素位置における上記第kの分光感度特性の画素信号を求める画素信号処理方法。 - 上記差算出ステップが、
それぞれ上記第1乃至第Nの分光感度特性の画素信号の低周波数成分を生成する複数のローパスフィルタンリングステップと、
上記ローパスフィルタンリングステップにおけるフィルタリングにより得られる低周波数成分のうちの、上記第kの分光感度特性の画素信号の周波数成分と、上記第hの分光感度特性の画素信号の周波数成分とを選択する選択ステップと、
上記選択ステップで選択された上記第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、上記第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分の差を求める差計算ステップと
を有することを特徴とする請求項8に記載の画素信号処理方法。 - 2次元平面上に配列され、各々が第1乃至第Nの分光感度特性のうちのいずれか1つを有する画素の画素信号の組に基づき、第h(hは1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号が存在する補間対象画素位置における第k(kはhを除く1からNのうちのいずれか一つ)の分光感度特性の画素信号を生成する画素信号処理方法において、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第kの分光感度特性の画素信号の低周波数成分と、上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第hの分光感度特性の画素信号の低周波数成分との比を算出する比算出ステップと、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内における上記第kの分光感度特性の画素信号と上記第hの分光感度特性の画素信号との非相関の程度に対応した非相関値を算出する非相関値算出ステップと、
上記補間対象画素位置における上記第hの分光感度特性の画素信号と、上記比と、上記非相関値とに基づいて、上記補間対象画素位置における上記第kの分光感度特性の画素信号を求める補間値算出ステップとを有し、
上記補間値算出ステップは、上記補間対象画素位置における上記第hの分光感度特性の画素信号と、上記非相関値に第1の所定の係数を掛けたものとの和に、上記比に第2の所定の係数を掛けたものとを乗算することにより、上記補間対象画素位置における上記第kの分光感度特性の画素信号を求めることを特徴とする画素信号処理方法。 - 上記非相関値算出ステップが、
上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第kの分光感度特性の画素信号の変化成分と、上記補間対象画素位置の近傍の領域内の複数の画素位置における、上記第hの分光感度特性の画素信号の変化成分とを生成する変化成分生成ステップと、
上記変化成分生成ステップで生成された上記第kの分光感度特性の画素信号の変化成分と、上記hの分光感度特性の画素信号の変化成分の差を上記非相関値として求める差計算ステップと
を有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の画素信号処理方法。
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