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JP3913927B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置に関し、特に多層配線構造の半導体集積回路装置において、信号伝達遅延を防ぐためにポリシリコンやポリサイドからなる信号線に付随して補助信号線が設けられた半導体集積回路装置に関する。
【0002】
半導体集積経路装置の一つである、たとえばDRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)は、マトリクス状に配置された各メモリセルにMOSトランジスタとキャパシタを設けた構成となっている。DRAMのワード線は、MOSトランジスタのゲート配線で構成されており、ポリシリコンやポリサイド等の比較的抵抗値が大きい材料でできている。そのため、ゲート配線に沿っていわゆる裏打ち配線と呼ばれる補助信号線を設けることにより、ワード線の一端から他端まで大きな伝搬遅延が生じることなく信号が伝搬するようになっている。
【0003】
【従来の技術】
図15は、ゲート配線に沿って裏打ち用の補助信号線が設けられたDRAMのメモリセル間における従来の配線パターンを示すレイアウト図である。一般に補助信号線11は、ゲート配線12よりも上層に設けられる低抵抗の配線層において、図15に示すように、各ゲート配線12に沿って延びるように形成される。そして、補助信号線11は、メモリセル13とメモリセル13との間で、コンタクト部14を介してゲート配線12と電気的に接続される。そのコンタクト部14においては、ゲート配線12の線幅は、コンタクト部以外の配線部分の線幅よりも広くなる。
【0004】
コンタクト部14においてゲート配線12の線幅が広がる分、補助信号線11の配線ピッチは広くなる。補助信号線11の配線ピッチはゲート配線12のピッチと一致する、すなわちゲート配線12のピッチは補助信号線11のピッチにより決まるので、ゲート配線12のピッチは、プロセス上の制限により本来作製可能なゲート配線12の最小ピッチよりも大きくなってしまい、DRAMの高集積化の妨げとなっている。なお、図15において、メモリセル13内の点線は、ゲート配線12および補助信号線11がそれぞれメモリセル13内で電気的に結線されていることを表している。
【0005】
そこで、裏打ち用の補助信号線を上下に異なる2つの配線層に分け、ゲート配線に対して上下の補助信号線を交互に配設することによって、上下それぞれの補助信号線の配線ピッチをゲート配線のピッチの2倍に緩和し、ゲート配線のピッチを狭めるようにしたワード線裏打ち方式が提案されている(たとえば、特開平7−45720号公報)。
【0006】
この提案によれば、上側に設けられた補助信号線とゲート配線とを電気的に接続するコンタクト部は、ゲート配線が延びる方向と垂直な方向に一列に配置されており、その隣り合うコンタクト部の間に直線状の下側の補助信号線が通る配線パターンとなっている。
【0007】
また、裏打ち用の補助信号線を設ける代わりに、図16に示すように、ワード線を多分割してサブワード線15を設け、メモリセル13間にサブロウデコーダ回路16を設けた階層ワード線方式も提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−45720号公報に開示されたワード線裏打ち方式では、ゲート配線の最小ピッチは、実際には上側の補助信号線とゲート配線とのコンタクト部と、下側の補助信号線との間隔に基づいて決まってしまうため、高集積化を図る上で有効となる程度にはゲート配線のピッチをつめることができなかった。従って、同一の半導体チップサイズでさらなる高集積化を図ることができない、あるいは同一の集積度でチップサイズを小さくすることができないという問題点があった。
【0009】
また、上述した階層ワード線方式では、ワード線のピッチをつめることはできても、複数のサブロウデコーダ回路が分散して配置されるため、それらサブロウデコーダ回路を設けることによって増加する面積は、上述した裏打ち用補助信号線とのコンタクト部を設ける場合よりも大きくなってしまい、高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができないという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、上下2層の補助信号線を所定の配線パターンで配線することによって、高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができる半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、信号線(ゲート配線)の上に絶縁層を介して上下2層に補助信号線を設け、信号線と上側の補助信号線(上側裏打ち用配線)とのコンタクト部を、信号線が延びる方向と垂直な方向に延びる異なる2以上の直線上に分散させて配置するとともに、信号線と上側の補助信号線とのコンタクト部のうち対をなして隣り合うものどうしを異なる直線上に配置し、その隣り合うコンタクト部どうしの間を下側の補助信号線(下側裏打ち用配線)が通るようにしたものである。
【0012】
この発明によれば、信号線と上側の補助信号線とのコンタクト部が2列に分散して配置され、かつ対をなして隣り合うコンタクト部どうしが異なる列上に配置され、さらにその隣り合うコンタクト部どうしの間を下側の補助信号線が縫うようにして通るため、コンタクト部において信号線の線幅が広がっても、下側の補助信号線のピッチを広げずに済む。従って、上下の補助信号線の配線ピッチをつめることができるので、半導体集積回路装置の高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができる。
【0013】
また、信号線の上に絶縁層を介して上下2層に補助信号線を設け、信号線と上側の補助信号線とのコンタクト部を、信号線が延びる方向と垂直な方向に延びる異なる2以上の直線上に分散させて配置するとともに、信号線と上側の補助信号線とのコンタクト部のうち対をなして隣り合うものどうしを、対をなして隣り合う下側の補助信号線どうしの間で、異なる直線上に配置するようにしてもよい。
【0014】
この発明によれば、信号線と上側の補助信号線とのコンタクト部が2列に分散して配置され、かつ対をなして隣り合うコンタクト部どうしが、対をなして隣り合う下側の補助信号線どうしの間で、異なる列上に配置されるため、コンタクト部において信号線の線幅が広がっても、下側の補助信号線のピッチを広げずに済む。従って、上下の補助信号線の配線ピッチをつめることができるので、半導体集積回路装置の高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができる。
【0015】
また、コンタクト部が、下側の補助信号線と同じ配線層に形成された導電性の島部と、信号線と島部とを電気的に接続する第1の補助コンタクト部と、島部と上側の補助信号線とを電気的に接続する第2の補助コンタクト部と、により構成され、第1の補助コンタクト部および第2の補助コンタクト部は同一直線上に配置されるようにしてもよい。
【0016】
また、コンタクト部が、下側の補助信号線と同じ配線層に形成された導電性の島部と、信号線と前記島部とを電気的に接続する第1の補助コンタクト部と、島部と第2の補助信号線とを電気的に接続する第2の補助コンタクト部とにより構成され、第1の補助コンタクト部と第2の補助コンタクト部とが段違いにずれてに配置されていてもよく、また、信号線と上側の補助信号線とを直接電気的に接続するようにしてもよい。
【0017】
また、第1のコンタクト部および第2のコンタクト部は、複数の信号線に対して、一つずつ交互に、または2つずつ交互に設けられるようにしてもよい。また、下側の補助信号線および上側の補助信号線が、アルミニウムまたは銅でできていてもよい。また、信号線を半導体記憶装置のワード線またはビット線とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態では、本発明にかかる半導体集積回路装置をDRAMに適用した場合について説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1および図2は、実施の形態1のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。また、図3は、図1の切断線A−Aにおける断面図である。また、図4は、本発明が適用されるDRAMの回路構成図である。DRAMは、図4に示すように、各メモリセルにスイッチング用のMOSトランジスタQと電荷蓄積用のキャパシタCを有し、そのトランジスタQのゲート配線がワード線Wとなっている。
【0020】
図3に示すように、実施の形態1のDRAMは、信号線となるゲート配線21と、第1の絶縁層22を介してゲート配線21よりも上層の配線層に形成された第1の補助信号線となる下側裏打ち用配線23と、第2の絶縁層24を介して下側裏打ち用配線23よりも上層の配線層に形成された第2の補助信号線となる上側裏打ち用配線25と、を具備する。第2の補助信号線25は、保護膜またはさらに上層との間の層間絶縁膜となる第3の絶縁層26により覆われている。
【0021】
なお、図1では、第1乃至第3の絶縁層22,24,26は省略されており、またメモリセル20内の点線は、ゲート配線21(211〜218)、下側裏打ち用配線23および上側裏打ち用配線25(251〜254)がそれぞれメモリセル20内で電気的に結線されていることを表している(以下に説明する図2、図5、図7および図9〜図14ついても同様である)。
【0022】
ゲート配線21は、1本毎に千鳥状に配線されている。すなわち、たとえば図1において、上から奇数番目のゲート配線211,213,215,217は、メモリセル20とその右隣りのメモリセル20Aとに跨って配線されており、一方、偶数番目のゲート配線212,214,216,218は、メモリセル20とその左隣りのメモリセル20Bとに跨って配線されている。
【0023】
下側裏打ち用配線23は、奇数番目のゲート配線211,213,215,217に沿って配線されている。上側裏打ち用配線25は、偶数番目のゲート配線212,214,216,218に沿って配線されている。下側および上側の裏打ち用配線23,25は、特に限定しないが、たとえばアルミニウムまたは銅でできている。
【0024】
奇数番目のゲート配線211,213,215,217とそれぞれに対応する下側裏打ち用配線23とは、メモリセル20とその隣のメモリセル20Aとの間で、第1の絶縁層22を貫通する導体によりなる第1のコンタクト部27によって電気的に接続されている。
【0025】
偶数番目のゲート配線212,214,216,218とそれぞれに対応する上側裏打ち用配線25とは、メモリセル20と、その隣で、メモリセル20Aの反対側のメモリセル20Bとの間で第2のコンタクト部28(281〜284)によって電気的に接続されている。
【0026】
第2のコンタクト部28は、ゲート配線21が延びる方向(図面の左右方向)に対して垂直な方向に延びる異なる2つの直線上に交互に配置されている。すなわち、たとえば図1において奇数番目の上側裏打ち用配線251,253に対する第2のコンタクト部281,283は、左側のメモリセル20B寄りに配置され、偶数番目の上側裏打ち用配線252,254に対する第2のコンタクト部282,284は、中央のメモリセル20寄りに配置されている。
【0027】
また、図2に示すように、第2のコンタクト部28は、ゲート配線21が延びる方向(図面の左右方向)に対して垂直な方向に延びる異なる2つの直線上に2つ毎に交互に配置されていてもよい。すなわち、第2のコンタクト部28の両隣にある第2のコンタクト部28のうち、少なくともいずれか一方のみが上記異なる直線上に配置されていればよい。
【0028】
そして、下側裏打ち用配線23は、そのように交互に配置された第2のコンタクト部281,282,283,284の間を縫うように屈曲しながら配線されている。具体的には、メモリセル20とメモリセル20Bとの間で、下側裏打ち用配線23は、第2のコンタクト部28からできるだけ離れる様にして略Z字状または略逆Z字状のパターンに成形されている。
【0029】
実施の形態1では、第2のコンタクト部28は、第1の絶縁層22を貫通する導体よりなる第1の補助コンタクト部31と、下側裏打ち用配線23と同じ配線層に設けられた導電性の島部32と、第2の絶縁層24を貫通する導体よりなる第2の補助コンタクト部33とから構成される。
【0030】
ゲート配線21と島部32とは、第1の補助コンタクト部31により電気的に接続され、島部32と上側裏打ち用配線25とは、第2の補助コンタクト部33により電気的に接続される。実施の形態1では、第2の補助コンタクト部33は、第1の補助コンタクト部31と同一直線上に配置されている。
【0031】
つぎに、実施の形態1のDRAMの製造プロセスについて説明する。まず、半導体基板上にMOSトランジスタQおよびキャパシタCを作製し、所望のパターン形状のゲート配線21を作製する。続いて、その表面を覆うように第1の絶縁層22を積層し、コンタクトホールを開ける。
【0032】
そのコンタクトホール内に金属等の導電体を充填して第1のコンタクト部27および第1の補助コンタクト部31を作製する。それととともに、第1の絶縁層22上に下側裏打ち用配線23および島部32を同時にパターン化して形成する。
【0033】
続いて、第2の絶縁層24を積層し、そこにコンタクトホールを開け、その中に金属等の導電体を充填して第2の補助コンタクト部33を作製する。そして、第2の絶縁層24上に上側裏打ち用配線25を形成し、その表面を第3の絶縁層26で覆う。これらの各プロセスは周知のプロセスにより行われる。
【0034】
実施の形態1によれば、8本のゲート配線211,212,213,214,215,216,217,218が配線されている領域において、上側裏打ち用配線25は4本設けられ、一方、下側裏打ち用配線23は島部32を含めて合計6本設けられているので、ゲート配線21のピッチに対して上側裏打ち用配線25は2倍、下側裏打ち用配線23は約3分の4(4/3)倍のピッチで配線することが可能である。従って、ゲート配線21は、上側裏打ち用配線25および下側裏打ち用配線23の各配線ピッチよりも小さいピッチで配線することが可能である。
【0035】
そして、このDRAMは、第2のコンタクト部28が一列に並ばないように互い違いに配置されており、その間を縫うように下側裏打ち用配線23が第2のコンタクト部28からできるだけ離れる様に屈曲しながら配線されているため、第2のコンタクト部28においてゲート配線21の線幅が広がっても、下側裏打ち用配線23のピッチを広げずに済ませることができる。
【0036】
従って、上下の裏打ち用配線23,25の配線ピッチをつめることができ、それによって、より一層小さいピッチでゲート配線21を配線することができるので、DRAMの高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができる。
【0037】
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。また、図6は、図5の切断線B−Bにおける断面図である。図5および5に示すように、実施の形態2は、実施の形態1において、第2のコンタクト部28の代わりに、第2のコンタクト部29によりゲート配線21と上側裏打ち用配線25とを直接電気的に接続したものである。その他の構成については実施の形態1と同じであるので、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0038】
実施の形態2では、第1の絶縁層22の積層後、第1のコンタクト部27を作製するためのコンタクトホールのみを開け、第2のコンタクト部29を作製するためのコンタクトホールは、第2の絶縁層24を積層した後に開ける。
【0039】
実施の形態2によれば、ゲート配線21のピッチに対して両裏打ち用配線23,25は約3分の4(4/3)のピッチで配線することが可能であるため、ゲート配線21は、上側裏打ち用配線25および下側裏打ち用配線23の各配線ピッチよりも小さいピッチで配線可能であり、実施の形態1と同様にDRAMの高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができる。
【0040】
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。また、図8は、図7の切断線C−Cにおける断面図である。図7および図8に示すように、実施の形態3は、実施の形態1において、第1の補助コンタクト部31と第2の補助コンタクト部33とを平面レイアウトにおいてずらして配置したものある。
【0041】
第1の補助コンタクト部31と第2の補助コンタクト部33とは、隣り合う第2のコンタクト部28どうしにおいて、その平面状の位置が入れ替わっている。すなわち、図7において、第1の補助コンタクト部31が第2の補助コンタクト部33の右側にある場合と、左側にある場合とが交互になっている。その他の構成については実施の形態1と同じであるので、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0042】
実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果の他に、第1の補助コンタクト部31と第2の補助コンタクト部33とがずれているため、実施の形態1に比べて、コンタクト部作成時に第2の補助コンタクト部33の上端に形成され得る凹部が小さくすることができ、上記凹部による接続不良を防止し、より確実に第2の補助コンタクト部33と上側裏打ち用配線25とを電気的に接続することができるという効果が得られる。
【0043】
(実施の形態4)
図9は、実施の形態4のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。図9に示すように、実施の形態4は、実施の形態1において、ゲート配線21を2本毎に千鳥状に配線したものである。下側裏打ち用配線23は、図9において上から1、4、5および8番目のゲート配線211,214,215,218に第1のコンタクト部27を介して電気的に接続している。
【0044】
上側裏打ち用配線25は、図9において上から2、3、6および7番目のゲート配線212,213,216,217に第2のコンタクト部28を介して電気的に接続している。その他の構成については実施の形態1と同じであるので、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0045】
実施の形態4によれば、ゲート配線21のピッチに対して上側裏打ち用配線25は2倍、下側裏打ち用配線23は約3分の4(4/3)倍のピッチで配線することが可能であるため、ゲート配線21は、上側裏打ち用配線25および下側裏打ち用配線23の各配線ピッチよりも小さいピッチで配線可能であり、実施の形態1と同様にDRAMの高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができる。
【0046】
(実施の形態5)
図10は、実施の形態5のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。図10に示すように、実施の形態5は、実施の形態1において、第2のコンタクト部28をメモリセル20とメモリセル20Bとの間で3列に分散させ、かつ2個おきに同じ列に配置されるようにしたものである。その他の構成については実施の形態1と同じであるので、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0047】
実施の形態5によれば、ゲート配線21のピッチに対して上側裏打ち用配線25および下側裏打ち用配線23はそれぞれ約2倍および約2分の3(3/2)倍のピッチで配線することが可能であるため、ゲート配線21は、上側裏打ち用配線25および下側裏打ち用配線23の各配線ピッチよりも小さいピッチで配線可能であり、実施の形態1と同様にDRAMの高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができる。
【0048】
(実施の形態6)
図11は、実施の形態6のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。図11に示すように、実施の形態6は、実施の形態1において、ゲート配線21を2本毎に千鳥状に配線するとともに、第2のコンタクト部28をメモリセル20とメモリセル20Bとの間で4列に分散させ、かつ順次隣りの列に配置されるようにしたものである。その他の構成については実施の形態1と同じであるので、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0049】
実施の形態6によれば、ゲート配線21のピッチに対して上側裏打ち用配線25および下側裏打ち用配線23はそれぞれ約5分の8(8/5)倍のピッチで配線することが可能であるため、ゲート配線21は、上側裏打ち用配線25および下側裏打ち用配線23の各配線ピッチよりも小さいピッチで配線可能であり、実施の形態1と同様にDRAMの高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができる。
【0050】
(実施の形態7)
図12および図13は、実施の形態7のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。図12に示すように、実施の形態7が実施の形態1と異なるのは、メモリセル20とメモリセル20Bとの間で2列に分散して配置された第2のコンタクト部28どうしの間を下側裏打ち用配線23が通る代わりに、対をなす第2のコンタクト部28を挟み込むように対をなして下側裏打ち用配線23が配線されている点である。その他の構成については実施の形態1と同じであるので、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0051】
また、隣り合う第2のコンタクト部28どうしのうち、対をなしていない第2のコンタクト部28どうしについては、図12に示すように、ゲート配線21が延びる方向(図面の左右方向)に対して垂直な方向に延びる異なる2つの直線上に配置されていてもよく、また、図13に示すように、異なる2つの直線上に配置されていなくてもよい。
【0052】
実施の形態7によれば、ゲート配線21のピッチに対して上側裏打ち用配線25および下側裏打ち用配線23はそれぞれ約3分の4(4/3)倍のピッチで配線することが可能であり、従って、実施の形態1と同様にDRAMの高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができるという効果が得られる他に、第2のコンタクト部28どうしの間に下側裏打ち用配線23が配線されていないため、実施の形態1に比べて、第2のコンタクト部28の幅を小さくすることができるという効果が得られる。
【0053】
(実施の形態8)
図14は、実施の形態8のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。図14に示すように、実施の形態8が実施の形態1と異なるのは、実施の形態7と同様に、対をなす下側裏打ち用配線23が、対をなす第2のコンタクト部28を挟み込むように配線されていることである。また、ゲート配線21が2本毎に千鳥状に配線されていることである。その他の構成については実施の形態1と同じであるので、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0054】
実施の形態8によれば、ゲート配線21のピッチに対して上側裏打ち用配線25および下側裏打ち用配線23はそれぞれ約3分の4(4/3)倍のピッチで配線することが可能であり、従って、実施の形態1と同様にDRAMの高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができるという効果が得られる他に、第2のコンタクト部28どうしの間に下側裏打ち用配線23が配線されていないため、実施の形態1に比べて、第2のコンタクト部28の幅を小さくすることができるという効果が得られる。
【0055】
以上の説明において本発明は、DRAMのビット線に対する裏打ち配線にも適用可能であるし、DRAM以外の半導体集積回路装置の信号線に対する裏打ち配線にも適用可能である。また実施の形態3〜実施の形態8において、実施の形態2と同様に、ゲート配線21と上側裏打ち用配線25とを直接第2のコンタクト部により電気的に接続するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、信号線と上側の補助配線層とを電気的に接続するコンタクト部において信号線の線幅が広がっても、下側の補助信号線のピッチを広げずに済むため、上下の補助信号線の配線ピッチをつめることができるので、半導体集積回路装置の高集積化またはチップサイズの縮小化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態1のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図2】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態1のDRAMのメモリセル間の別の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図3】図1に示した切断線A−Aにおける断面図である。
【図4】本発明が適用されるDRAMの回路構成を示す図である。
【図5】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態2のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図6】図5に示した切断線B−Bにおける断面図である。
【図7】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態3のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図8】図7に示した切断線C−Cにおける断面図である。
【図9】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態4のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図10】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態5のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図11】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態6のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図12】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態7のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図13】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態7のDRAMのメモリセル間の別の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図14】本発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態8のDRAMのメモリセル間の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図15】DRAMのメモリセル間における従来の配線パターンを示すレイアウト図である。
【図16】従来の階層ワード線方式によるDRAMのメモリセル間の構成を示すレイアウト図である。
【符号の説明】
C キャパシタ
Q MOSトランジスタ
W ワード線
20,20A,20B メモリセル
21,211,212,213,214,215,216,217,218ゲート配線
22,24,26 絶縁層
23 下側裏打ち用配線(第1の補助信号線)
25,251,252,253,254 上側裏打ち用配線
27 第1のコンタクト部
28,29,281,282,283,284 第2のコンタクト部
31 第1の補助コンタクト部
32 島部
33 第2の補助コンタクト部

Claims (6)

  1. 複数の信号線と、
    絶縁層を介して前記信号線よりも上層の配線層に形成された第1の補助信号線と、
    絶縁層を介して前記第1の補助信号線よりも上層の配線層に形成された第2の補助信号線と、
    前記信号線と前記第1の補助信号線とを電気的に接続する第1のコンタクト部と、
    第1の補助信号線に電気的に接続された前記信号線とは異なる信号線と前記第2の補助信号線とを電気的に接続する第2のコンタクト部と、
    を具備し、
    前記第2のコンタクト部は、平面視すると、前記信号線がおおよそ延びる方向と垂直な方向に延びる異なる2以上の直線上に分散して配置され、隣り合う信号線に電気的に接続する前記第2のコンタクト部どうしの一方は、隣り合う前記第1の補助信号線どうしの間で、上記2以上の直線のうちの異なる直線上に配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記第2のコンタクト部は、前記第1の補助信号線と同じ配線層に形成された導電性の島部と、前記信号線と前記島部とを電気的に接続する第1の補助コンタクト部と、前記島部と前記第2の補助信号線とを電気的に接続する第2の補助コンタクト部と、により構成され、前記第1の補助コンタクト部および前記第2の補助コンタクト部は、平面視して重なるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記第2のコンタクト部は、前記第1の補助信号線と同じ配線層に形成された導電性の島部と、前記信号線と前記島部とを電気的に接続する第1の補助コンタクト部と、前記島部と前記第2の補助信号線とを電気的に接続する第2の補助コンタクト部と、により構成され、前記第1の補助コンタクト部と前記第2の補助コンタクト部とは段違いにずれてに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記第2のコンタクト部は、前記信号線と前記第2の補助信号線とを直接電気的に接続していることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記第1のコンタクト部および前記第2のコンタクト部は、複数の信号線に対して、一つずつ交互に、または2つずつ交互に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記信号線は、半導体記憶装置のワード線またはビット線であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体集積回路装置。
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