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JP3908008B2 - Glittering paint composition, method for forming a glittering coating film, and coated article - Google Patents

Glittering paint composition, method for forming a glittering coating film, and coated article Download PDF

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JP3908008B2 JP2001346188A JP2001346188A JP3908008B2 JP 3908008 B2 JP3908008 B2 JP 3908008B2 JP 2001346188 A JP2001346188 A JP 2001346188A JP 2001346188 A JP2001346188 A JP 2001346188A JP 3908008 B2 JP3908008 B2 JP 3908008B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光輝性塗料組成物、光輝性塗膜形成方法およびこの方法により塗装された塗装物に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車車体などの高い意匠性が必要とされる分野においては、光輝性顔料を含有する光輝性塗料を用いた塗膜が必要とされており、このような光輝性塗料の1つとして、例えば特開平8−155384号公報には、光輝感を有しながら深みと彩度が高い高級色調塗膜を形成する複層塗膜の形成方法として、基材にマンセル表示系における明度がN3以下の無彩色下地形成塗料を塗付する下地塗膜形成工程と、下地塗膜面にビヒクル、暗部領域を有する干渉マイカ顔料、およびマンセル表示系における色相Hが、マンセル色相環100に対し前記干渉マイカ顔料の干渉色の色相を0とし、左回り+50、右回り−50で表示した際に、0±25の色相範囲にある着色顔料を少なくとも1種含有する上塗り塗料を塗付する上塗り塗膜形成工程を、順次に施すことが記載されている。
【0003】
しかしながら上記公報の技術では、光輝性顔料の配向性コントロールについては触れておらず、上記のような黒色ベース塗膜層と光輝性クリヤー塗膜層の明度差が大きい色域においては、光輝性顔料の配向性の微細な変化が光輝ムラを発生させるため、濃彩系の光輝性塗膜における光輝ムラの発生を抑制するには十分とは言えなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、濃彩系の光輝性塗膜においても、光輝ムラの発生を抑制することができる光輝性塗料組成物、光輝性塗膜形成方法および塗装物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上述の課題に鑑み鋭意研究した結果、本発明に至った。
【0006】
1.ビヒクル、塗料固形分に対して0.5〜5質量%の光輝性顔料、体質顔料、及び、高分子アミン系顔料分散剤を含有する光輝性塗料組成物。
【0007】
2.上記体質顔料が、硫酸バリウムであり、上記硫酸バリウムの含有量が塗料固形分に対して0.5〜20質量%である上記の光輝性塗料組成物。
【0008】
3.上記硫酸バリウムの平均粒子径が、0.02〜1μmである上記の光輝性塗料組成物。
【0009】
4.上記高分子アミン系顔料分散剤が、塗料固形分に対して0.5〜5質量%含有する上記の光輝性塗料組成物。
【0010】
5.被塗基材に、L値が10以下の黒色ベース塗膜層を形成した後、上記黒色ベース塗膜層上に、上記の光輝性塗料組成物を用いて光輝性クリヤー塗膜層を形成し、次いで上記光輝性クリヤー塗膜層上にトップクリヤー塗膜層を形成する光輝性塗膜形成方法。
【0011】
6.上記トップクリヤー塗膜層が、クリヤー塗料から形成され、上記クリヤー塗料が、カルボキシル基含有ポリマーおよびエポキシ基含有ポリマーを含有する樹脂を含む塗料である上記の光輝性塗膜形成方法。
【0012】
7.上記の光輝性塗膜形成方法により得られた塗装物。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について詳述する。
【0014】
[光輝性塗料組成物]
本発明の光輝性塗料組成物は、ビヒクル、塗料固形分に対して0.5〜5質量%の光輝性顔料、体質顔料、高分子アミン系顔料分散剤を含有する後述の光輝性クリヤー塗膜層を形成するクリヤー塗料である。
【0015】
[ビヒクル]
上記光輝性塗料組成物に含まれるビヒクルは、上記光輝性顔料を分散するものであって、塗膜形成用樹脂と必要に応じて架橋剤とから構成される。
【0016】
上記ビヒクルを構成する塗膜形成用樹脂としては、例えば、(a)アクリル樹脂、(b)ポリエステル樹脂、(c)アルキド樹脂、(d)フッ素樹脂、(e)エポキシ樹脂、(f)ポリウレタン樹脂、(g)ポリエーテル樹脂等が挙げられ、特に、アクリル樹脂およびポリエステル樹脂が好ましく用いられる。これらは、2種以上を組み合わせて使用することができる。また、上記塗膜形成用樹脂には、硬化性を有するタイプとラッカータイプとがあるが、通常硬化性を有するタイプのものが使用される。硬化性を有するタイプの場合には、アミノ樹脂や(ブロック)ポリイソシアネート化合物、アミン系、ポリアミド系、多価カルボン酸等の架橋剤と混合して使用に供され、加熱または常温で硬化反応を進行させることができる。また、硬化性を有しないタイプの塗膜形成用樹脂を、硬化性を有するタイプと併用することも可能である。
【0017】
上記アクリル樹脂(a)としては、アクリル系モノマーと他のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体を挙げることができる。上記共重合に使用し得るアクリル系モノマーとしては、アクリル酸またはメタクリル酸のメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、フェニル、ベンジル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル等のエステル化物、アクリル酸またはメタクリル酸2−ヒドロキシエチルのカプロラクトンの開環付加物、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびN−メチロールアクリルアミド等が挙げられる。これらと共重合可能な他のエチレン性不飽和モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、イタコン酸、マレイン酸、酢酸ビニル等が挙げられる。
【0018】
上記ポリエステル樹脂(b)としては、飽和ポリエステル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂が挙げられ、例えば、多塩基酸と多価アルコールを加熱縮合して得られた縮合物が挙げられる。多塩基酸としては、例えば、飽和多塩基酸、不飽和多塩基酸が挙げられ、飽和多塩基酸としては、例えば、無水フタル酸、テレフタル酸、コハク酸等が挙げられ、不飽和多塩基酸としては、例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。多価アルコールとしては、例えば、二価アルコール、三価アルコール等が挙げられ、二価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール等が挙げられ、三価アルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
【0019】
上記アルキド樹脂(c)としては、上記多塩基酸と多価アルコールにさらに油脂・脂肪酸(大豆油、アマニ油、ヤシ油、ステアリン酸等)、天然樹脂(ロジン、コハク等)等の変性剤を反応させて変性させることによって得られたアルキド樹脂を用いることができる。
【0020】
上記フッ素樹脂(d)としては、フッ化ビニリデン樹脂、四フッ化エチレン樹脂のいずれかまたはこれらの混合体、フルオロオレフィンとヒドロキシ基含有の重合性化合物およびその他の共重合可能なビニル系化合物からなる単量体を共重合させて得られる各種フッ素系共重合体からなる樹脂を挙げることができる。
【0021】
上記エポキシ樹脂(e)としては、ビスフェノールとエピクロルヒドリンの反応によって得られる樹脂等を挙げることができる。ビスフェノールとしては、例えば、ビスフェノールA、F等が挙げられる。上記ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、例えば、エピコート828、エピコート1001、エピコート1004、エピコート1007、エピコート1009(いずれも商品名、シェルケミカル社製)等が挙げられ、またこれらを適当な鎖延長剤を用いて鎖延長したものも用いることができる。
【0022】
上記ポリウレタン樹脂(f)としては、アクリル、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネート等の各種ポリオール成分とポリイソシアネート化合物との反応によって得られるウレタン結合を有する樹脂を挙げることができる。上記ポリイソシアネート化合物としては、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、およびその混合物(TDI)、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(4,4’−MDI)、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート(2,4’−MDI)、およびその混合物(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート(NDI)、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジシクロへキシルメタン・ジイソシアネート(水素化HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、へキサメチレンジイソシアネート(HDI)、水素化キシリレンジイソシアネート(HXDI)等を挙げることができる。
【0023】
上記ポリエーテル樹脂(g)としては、エーテル結合を有する重合体または共重合体であり、ポリオキシエチレン系ポリエーテル、ポリオキシプロピレン系ポリエーテル、もしくはポリオキシブチレン系ポリエーテル、またはビスフェノールAもしくはビスフェノールFなどの芳香族ポリヒドロキシ化合物から誘導されるポリエーテル等の1分子当たりに少なくとも2個の水酸基を有するポリエーテル樹脂が挙げられる。また上記ポリエーテル樹脂とコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸等の多価カルボン酸類、または、これらの酸無水物等の反応性誘導体とを反応させて得られるカルボキシル基含有ポリエーテル樹脂が挙げられる。
【0024】
上記ビヒクルが架橋剤を含む場合、塗膜形成用樹脂と架橋剤の割合としては、固形分換算で塗膜形成用樹脂が90〜50質量%、架橋剤が10〜50質量%であり、好ましくは塗膜形成用樹脂が85〜60質量%であり、架橋剤が15〜40質量%である。架橋剤が10質量%未満では(塗膜形成用樹脂が90質量%を超えると)、塗膜中の架橋が十分でない。一方、架橋剤が50質量%を超えると(塗膜形成用樹脂が50質量%未満では)、塗料組成物の貯蔵安定性が低下するとともに硬化速度が大きくなるため、塗膜外観が悪くなる。
【0025】
上記ビヒクルが架橋剤を含む場合、架橋剤としては、アミノ樹脂、特にメラミン樹脂が好ましい。上記メラミン樹脂としては、n−ブチル基またはi−ブチル基単独によりエーテル化されたブチル化メラミン樹脂、n−ブチル基またはi−ブチル基およびメチル基によりエーテル化されたメチル・ブチル混合エーテル化メラミン樹脂がより好ましい。また、上記以外のものであっても、他のアミノ樹脂、例えば、ベンゾグアナミン樹脂等を使用することができる。
【0026】
[光輝性顔料]
上記光輝性顔料として、好ましくは、アルミニウムフレーク顔料、金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料、金属酸化物被覆シリカフレーク顔料、グラファイト顔料、干渉マイカ顔料、着色マイカ顔料、金属チタンフレーク顔料、ステンレスフレーク顔料、板状酸化鉄顔料、金属めっきガラスフレーク顔料、金属酸化物被覆めっきガラスフレーク顔料、ホログラム顔料およびコレステリック液晶ポリマーからなるフレーク状顔料からなる群より選ばれた少なくとも一種の顔料である。アルミニウムフレーク顔料、金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料、金属酸化物被覆シリカフレーク顔料、グラファイト顔料、金属酸化物被覆マイカ顔料、及び金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料からなる群より選ばれた少なくとも1種の顔料を含むことが更に好ましい。
【0027】
また、上記光輝性顔料の含有量(塗料固形分100重量部に対する顔料の固形分重量割合:PWC)は、塗料固形分に対して、0.5〜5質量%であり、0.5%質量未満では、光輝性を発現し難く、5質量%を超えると黒色カラーベース塗膜との複合色効果が発揮できない。好ましくは1〜3質量%である。塗料固形分は、ビヒクル、光輝性顔料、体質顔料、着色顔料、高分子アミン系顔料分散剤、固体になっている成分を含む。もっとも、ビヒクル中に液体が含まれるときには、その液体部分は塗料固形分に含まれない。
【0028】
[体質顔料]
上記光輝性塗料組成物は、光輝性顔料の配向性コントロールの効果を発揮するために、体質顔料を含有する。上記体質顔料として、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ等が挙げられるが、好ましくは平均粒径が0.02〜1μmの硫酸バリウムを用いる。この平均粒子径の範囲を外れると、光輝性顔料の配向性コントロールの効果を発揮できない恐れがある。上記体質顔料の好ましい含有量(塗料固形分100重量部に対する顔料の固形分重量割合:PWC)は、塗料固形分に対して、0.5〜20質量%であり、0.5%質量未満では、配向性コントロール効果が発現されない恐れがあり、20質量%を超えると塗膜外観不良の恐れがある。好ましくは5〜15質量%である。
【0029】
[着色顔料]
上記光輝性塗料組成物は、光輝性の意匠の発現を妨げない範囲の添加量で、着色顔料を含有することができる。このような着色顔料として、例えば、有機顔料としては、例えば、アゾレーキ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、キノフタロン系顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯体顔料等が挙げられ、また、無機顔料としては、例えば、黄色酸化鉄、ベンガラ、二酸化チタン、カーボンブラック等が挙げられる。なお、上記全ての顔料の総含有量(塗料固形分100重量部に対する顔料の固形分重量割合:PWC)は、55%未満が好ましく、30%未満がより好ましい。55%を超えると塗膜外観が低下する。
【0030】
[高分子アミン系顔料分散剤]
上記光輝性塗料組成物に高分子アミン系顔料分散剤を用いることにより、光輝性塗料組成物により形成される光輝性塗膜の光輝ムラを抑制することができる。
【0031】
上記高分子アミン系顔料分散剤は、ブロックまたはグラフト構造により少なくとも主鎖の片末端に(両末端を含む)、塩基性顔料親和性基からなる顔料親和部分を有する直鎖状の高分子である。上記塩基性顔料親和性基としては、第3級アミノ基、第4級アンモニウムまたは塩基性窒素原子を有する複素環基であり、直鎖状の高分子としてポリアクリレート、ポリウレタン、ポリエステルまたは、これらの変性物のいずれか1種が挙げられる。このような複素環基としては、例えば、ピロール基、イミダゾール基、ピリジニル基、ピリミジニル基等が挙げられる。
【0032】
また上記塩基性顔料親和性基が1分子中に2〜3000個存在するものが好ましい。2個未満であると、光輝ムラを生じる恐れがあり、3000個を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困難となる恐れがある。より好ましくは、5〜1500個である。
【0033】
上記高分子アミン系顔料分散剤は、数平均分子量が1000〜1000000であることが好ましい。1000未満であると、光輝ムラを生じる恐れがあり、1000000を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困難となる恐れがある。より好ましくは、2000〜500000である。
【0034】
市販品として、「BYK−160」(ビックケミー社製)、「BYK−161」(ビックケミー社製)、「BYK−162」(ビックケミー社製)、「BYK−180」(ビックケミー社製)、「BYK−181」(ビックケミー社製)、「BYK−182」(ビックケミー社製)、「ソルスパース20000」(ゼネカ社製)等を用いることができる。
【0035】
上記高分子アミン系顔料分散剤の塗料中の配合量は、光輝性塗料組成物の塗料固形分に対して0.5〜5固形分質量%が好ましい。この配合量が、0.5質量%未満では光輝ムラを生じる恐れがあり、5質量%を超えると塗料の貯蔵安定性が低下する恐れがある。より好ましくは1〜3固形分質量%である。
【0036】
[上記以外の成分]
上記光輝性塗料組成物は、上記成分の他に、脂肪族アミドの潤滑分散体であるポリアミドワックスや酸化ポリエチレンを主体としたコロイド状分散体であるポリエチレンワックス等の沈降防止剤、硬化触媒、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、シリコンや有機高分子等の表面調整剤、タレ止め剤、増粘剤、消泡剤、滑剤、架橋性重合体粒子(ミクロゲル)等を適宜添加することができる。これらの添加剤は、通常、上記ビヒクル100質量部(固形分基準)に対して15質量部以下の割合で配合することにより、塗料や塗膜の性能を改善することができる。
【0037】
本発明の光輝性塗料組成物は、上記構成成分を、通常、溶剤に溶解または分散した態様で提供される。溶剤としては、ビヒクルを溶解または分散するものであればよく、有機溶剤および/または水を使用し得る。有機溶剤としては、塗料分野において通常用いられるものを挙げることができる。例えば、トルエン、キシレン等の炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブ等のエステル類、アルコール類等を例示できる。環境面の観点から有機溶剤の使用が規制されている場合には、水を用いることが好ましい。この場合、適量の親水性有機溶剤を含有させてもよい。
【0038】
[光輝性塗膜形成方法]
本発明の光輝性塗膜形成方法は、被塗基材に、L値が10以下の黒色ベース塗膜層を形成した後、上記黒色ベース塗膜層上に、上記の光輝性塗料組成物を用いて光輝性クリヤー塗膜層を形成し、次いで上記光輝性クリヤー塗膜層上にトップクリヤー塗膜層を形成する方法である。
【0039】
[被塗基材]
上記被塗基材としては、限定されるものでなく、鉄、アルミニウム、銅またはこれらの合金等の金属類;ガラス、セメント、コンクリート等の無機材料;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂類や各種のFRP等のプラスチック材料;木材、紙や布等の繊維材料等の天然または合成材料等が挙げられる。本発明の光輝性塗膜形成方法においては、本発明の光輝性塗膜形成方法により得られた塗装物が、自動車車体および部品の場合は、予め被塗基材に脱脂処理や化成処理、電着塗装等による下塗り塗膜層、または中塗り塗膜層を形成しておくのが好ましい。上記電着塗膜層または電着塗膜層の上に中塗り塗膜層が形成された被塗基材に、ウェットオンウェット(W/W)、またはウェットオンドライ(W/D)により、上記L値が10以下の黒色ベース塗膜層を形成することができる。なお上記W/Wとは下地塗装をした後、風乾等により乾燥し、未硬化状態または半硬化状態の下地塗膜層に塗装する方法であり、これに対して、上記W/Dとは下地塗膜を焼き付けて硬化させた後、上記下地塗膜層に塗装する方法である。上記中塗り塗装は、下地の隠蔽、耐チッピング性の付与および上塗りとの密着性確保のために行われるものである。なお本発明では、下記のL値が10以下の黒色ベース塗膜層を中塗り塗膜層として用いることができる。この場合には、上記の中塗り塗膜層は省略する。
【0040】
[L値が10以下の黒色ベース塗膜層の形成]
本発明の光輝性塗膜形成方法におけるL値が10以下の黒色ベース塗膜層は、塗膜形成用樹脂と必要に応じて架橋剤とからなるビヒクルと着色顔料、および必要に応じて光輝性顔料とを含む黒色ベース塗料から形成される。この黒色ベース塗料は、分散して得られる溶剤型、水性、粉体型等の種々の形態をとることができる。溶剤型塗料または水性塗料としては、一液型塗料を用いてもよいし、二液型ウレタン樹脂塗料等のような二液型塗料を用いてもよい。このような塗料には、上記成分の他に硬化触媒、表面調整剤、その他の添加剤が配合されていてもよい。このL値が10以下の黒色ベース塗膜層は、下地層を隠蔽する塗膜層である。
【0041】
本発明の光輝性塗膜形成方法において、L値が10以下の黒色ベース塗膜層を形成するのに用いられる黒色ベース塗料に含まれる塗膜形成用樹脂としては、上記の光輝性塗料組成物で説明した(a)アクリル樹脂、(b)ポリエステル樹脂、(c)アルキド樹脂、(d)フッ素樹脂、(e)エポキシ樹脂、(f)ポリウレタン樹脂、(g)ポリエーテル樹脂等が挙げられ、これらは、単独または2種以上を組み合わせて使用することができ、好ましくはアクリル樹脂またはポリエステル樹脂である。
【0042】
また硬化性を有するタイプの場合には、上記の光輝性塗料組成物で説明したアミノ樹脂、(ブロック)ポリイソシアネート化合物、アミン系、ポリアミド系、イミダゾール類、イミダゾリン類、多価カルボン酸等の架橋剤と混合して使用され、加熱または常温で硬化反応を進行させることができる。また、硬化性を有しないラッカータイプの塗膜形成用樹脂を、硬化性を有するタイプと併用することも可能である。
【0043】
上記黒色ベース塗料に含まれる着色顔料として、上記の光輝性塗料組成物で説明した有機顔料や無機顔料を用いて、黒色ベース塗膜層のL値が10以下となるようにカーボンブラックを主体として選択して用いることができる。また上記黒色ベース塗料に光輝性顔料を含有することができる。これらの光輝性顔料としては、上記の光輝性塗料組成物で説明した光輝性顔料が挙げられる。
【0044】
また上記黒色ベース塗料においては、これから得られる塗膜のL値が10以下となるように、上記着色顔料、および必要に応じて光輝性顔料の種類ならびに量を選択して添加する。L値が10を超えると、光輝ムラの発生を抑制し難い。ここで、L値とはJIS Z28722に規定する三刺激値X,Y,Zから求められるハンターの色差式における明度指数を意味する。
【0045】
上記着色顔料、および必要に応じて配合される光輝性顔料の含有量 (塗料固形分100重量部に対する顔料の固形分重量割合:PWC)は、50%未満が好ましく、30%未満がより好ましい。50%を超えると塗膜外観が低下する。
【0046】
上記黒色ベース塗料は、上記成分の他に、上記の光輝性塗料組成物で説明した各種添加剤を適宜添加して含有することができる。これらの添加剤は、通常、上記ビヒクル100重量部(固形分基準)に対して例えば、それぞれ15重量部以下の割合で配合することにより、塗料や塗膜の性能を改善することができる。
【0047】
上記黒色ベース塗料が溶剤型または水性の場合、上記構成成分を、通常、溶剤に溶解または分散した態様で提供される。溶剤としては、ビヒクルを溶解または分散するものであればよく、有機溶剤、および必要に応じて水を使用し得る。有機溶剤としては、上記の光輝性塗料組成物で説明したものを挙げることができる。環境面の観点から有機溶剤の使用が規制されている場合には、水を用いることが好ましい。この場合、適量の親水性有機溶剤を含有させてもよい。
【0048】
上記黒色ベース塗膜層の乾燥膜厚は、5〜20μmが好ましい。5μm未満では、下地を隠蔽し難く、20μmを超えると塗膜外観不良を生じる恐れがある。より好ましくは7〜15μmである。
【0049】
[光輝性クリヤー塗膜層の形成]
本発明の光輝性塗膜形成方法における光輝性クリヤー塗膜層は、上記の光輝性塗料組成物によって形成される。上記L値が10以下の黒色ベース塗膜層上に、W/W、またはW/Dにより、上記光輝性クリヤー塗膜層を形成することができる。この場合の光輝性クリヤー塗膜層は、上記L値が10以下の黒色ベース塗膜層を隠蔽しないもので、上記光輝性クリヤー塗膜層の乾燥膜厚は、3〜20μmが好ましい。3μm未満では、意匠性の発現が難く、20μmを超えると塗膜外観不良を生じる恐れがある。より好ましくは5〜15μmである。
【0050】
[トップクリヤー塗膜層の形成]
本発明の光輝性塗膜形成方法においては、光輝性クリヤー塗膜層を形成した後、その上にW/W、またはW/Dにより、トップクリヤー塗膜層を形成する。この場合のトップクリヤー塗膜層は、下地層を隠蔽しないもので、無色透明なクリヤー塗膜であり、さらには半透明感を付与した、いわゆるカラークリヤー塗膜であってもよく、光輝性クリヤー塗膜層の上にトップクリヤー塗膜層を形成することにより、光沢向上と上記光輝性顔料の突出を防止することができる。上記トップクリヤー塗膜層はクリヤー塗料から形成されるが、このクリヤー塗料としては、上塗り用として常用されているものを挙げることができ、上記の硬化性を有する塗膜形成用樹脂と架橋剤とを混合したものを用いることができる。
【0051】
これらのクリヤー塗料は、必要に応じて、その透明性を損なわない範囲で、着色顔料、体質顔料、改質剤、紫外線吸収剤、レベリング剤、分散剤、消泡剤等の添加剤を配合することが可能である。また特公平8−19315号公報に記載されたカルボキシル基含有ポリマーとエポキシ基含有ポリマーとを含有するクリヤー塗料が、酸性雨対策およびウェットオンウェットで上記光輝性クリヤー塗膜層を塗装した際に、上記光輝性顔料の配向を乱さないという観点から好ましく用いられる。また、トップクリヤー塗膜層は、溶剤型、水性、または粉体型等の種々の形態をとることができる。溶剤型塗料または水性塗料としては、一液型塗料を用いてもよいし、二液型ウレタン樹脂塗料等のような二液型塗料を用いてもよい。
【0052】
上記トップクリヤー塗膜層の乾燥膜厚は、20〜400μmが好ましく、この範囲を外れると塗膜外観が不充分となる恐れがある。より好ましくは30〜200μmである。
【0053】
各塗膜層を形成する方法は特に限定されないが、溶剤型塗料または水性塗料を塗装する場合はスプレー法、ロールコーター法等が、粉体塗料を塗装する場合は静電塗装が好ましい。乾燥条件として、80〜160℃で所定時間焼き付けられ、塗膜を得ることができる。
【0054】
[塗装物]
本発明の塗装物は、上記光輝性塗膜形成方法により得られるものであり、L値10以下の黒色ベース塗膜層、その上層に上記ビヒクル、光輝性顔料を塗料固形分に対して0.5〜5質量%、体質顔料、高分子アミン系顔料分散剤を含有する光輝性クリヤー塗膜層、次いでトップクリヤー塗膜層からなる複層塗膜が形成されている。これらの複層塗膜が形成された塗装物は、濃彩系の光輝性塗膜においても、光輝ムラの発生を抑制する高い光輝感を呈する。
【0055】
【実施例】
次に、本発明を実施例および比較例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのないかぎり重量部を表す。
【0056】
[実施例1〜23、比較例1〜10]
[被塗基材の調製]
ダル鋼板(長さ300mm、幅100mmおよび厚さ0.8mm)を脱脂後、燐酸亜鉛処理剤(「サーフダインSD2000」、日本ペイント社製)を使用して化成処理した後、カチオン電着塗料(「パワートップU−50」、日本ペイント社製)を乾燥膜厚が25μmとなるように電着塗装した。次いで、160℃で30分間焼き付けた後、L値が、表1の値となるように調色した黒色ベース塗料(「オルガS−90」、日本ペイント社製)を乾燥膜厚が40μmとなるようにエアースプレー塗装し、140℃で30分間焼き付けて黒色ベース塗膜層を形成した。
【0057】
[光輝性クリヤー塗料の調製]
アクリル樹脂(スチレン/メチルメタクリレート/エチルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸の共重合体、数平均分子量約20000、水酸基価45、酸価15、固形分50重量%)と、メラミン樹脂(商品名,「ユーバン20SE」、三井化学社製、固形分60重量%)とを80:20の固形分重量比で配合して得たビヒクル、光輝性顔料、体質顔料、着色顔料および高分子アミン系顔料分散剤を表1に示す種類および割合で配合した。次いで、有機溶剤(トルエン/キシレン/酢酸エチル/酢酸ブチルの重量比=70/15/10/5)とともに攪拌機により塗装適正粘度になるように攪拌混合し、光輝性クリヤー塗料を調製した。
【0058】
[光輝性クリヤー塗膜およびトップクリヤー塗膜の形成]
黒色ベースが形成された被塗基材の被塗面に、先に得た光輝性クリヤー塗料を乾燥膜厚が15μmになるようにスプレー塗装し、光輝性クリヤー塗膜を形成した。塗装は静電塗装機(「Auto REA」、ABBインダストリー社製)を用い、霧化圧2.8kg/cmで行った。塗装中のブースの雰囲気は温度25℃、湿度75%に保持した。塗装後3分間セッティングし、トップクリヤー塗料を乾燥膜厚が35μmになるように塗装し、室温で10分間セッティングし、140℃の温度で30分間焼き付け、トップクリヤー塗膜を形成した。得られた複層塗膜の光輝感を下記評価方法で評価した。結果を表1に示す。トップクリヤー塗膜の形成に使用したクリヤー塗料は、アクリル/メラミン樹脂系クリヤー塗料1(商品名:「スーパーラックO−130クリヤー」、日本ペイント社製)または、カルボキシル基含有ポリマーとエポキシ基含有ポリマーとを含有するクリヤー塗料2(「マックフローO−520クリヤー」、日本ペイント社製)の2種類である。評価結果を表1に示す。
【0059】
[評価方法]
光輝感:光輝感の均一性を発現(光輝ムラ)するか否かを目視で評価した。
3…上記光輝ムラの発現なし
2…上記光輝ムラがわずかに認められる
1…上記光輝ムラが明らかに認められる
【0060】
【表1】

Figure 0003908008
【0061】
表1の結果から明らかのように、本実施例は、本発明の光輝性塗膜形成方法で得た塗装物であり、光輝ムラの発現しない光輝感が得られた。一方、比較例では、本発明の範囲を外れているため、光輝ムラが明らかに認められた結果であった。
【0062】
【発明の効果】
本発明においては、被塗基材に、L値が10以下の黒色ベース塗膜層を形成した後、上記黒色ベース塗膜層上に、ビヒクル、塗料固形分に対して0.5〜5質量%の光輝性顔料、体質顔料、及び、高分子アミン系顔料分散剤を含有する光輝性塗料組成物を光輝性クリヤー塗膜層として形成し、次いで上記光輝性クリヤー塗膜層上にトップクリヤー塗膜層を形成することによって、光輝ムラの発現しない光輝感が得られた。その結果、より高級感のある光輝感が得られる塗膜を形成することができるようになった。なお、本発明により得られる塗膜は上記光輝感を呈するため、自動車、二輪車等の乗物外板、容器外面、コイルコーティング、家電業界等の光輝性が要求される分野において好ましく使用される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a glittering paint composition, a method for forming a glittering coating film, and a coated article coated by this method.
[0002]
[Prior art]
In fields where high design properties are required, such as automobile bodies, a coating film using a glitter paint containing a glitter pigment is required. As one of such glitter paints, for example, In Kaihei 8-155384, as a method for forming a multi-layer coating film for forming a high-quality color coating film having a glittering feeling and a high depth and saturation, a lightness in the Munsell display system on the substrate is N3 or less. An undercoating film forming step of applying a colored undercoating paint, an interference mica pigment having a vehicle and a dark area on the undercoating film surface, and a hue H in the Munsell display system of the interference mica pigment with respect to the Munsell hue ring 100 A top coat forming step of applying a top coat containing at least one coloring pigment in a hue range of 0 ± 25 when the interference color hue is set to 0 and the counterclockwise +50 and clockwise -50 are displayed. , Sequentially It is described to apply to.
[0003]
However, in the technique of the above publication, the orientation control of the glitter pigment is not mentioned, and in the color gamut where the brightness difference between the black base coating layer and the glitter clear coating layer is large as described above, the glitter pigment. Since the fine change in the orientation of the film generates uneven brightness, it was not sufficient to suppress the generation of uneven brightness in the dark glitter coating film.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a glittering paint composition, a method for forming a glittering coating film, and a coated article that can suppress the occurrence of uneven brightness even in a bright glittering coating film.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies in view of the above problems, the present inventors have arrived at the present invention.
[0006]
1. A glittering paint composition containing 0.5 to 5% by mass of a glittering pigment, an extender pigment, and a polymer amine pigment dispersant with respect to the solid content of the vehicle and the paint.
[0007]
2. The bright paint composition as described above, wherein the extender pigment is barium sulfate, and the content of the barium sulfate is 0.5 to 20% by mass with respect to the solid content of the paint.
[0008]
3. The above-mentioned glittering paint composition, wherein the barium sulfate has an average particle size of 0.02 to 1 μm.
[0009]
4). The glittering paint composition as described above, wherein the polymer amine pigment dispersant is contained in an amount of 0.5 to 5% by mass based on the solid content of the paint.
[0010]
5. After forming a black base coating layer having an L value of 10 or less on the substrate to be coated, a glittering clear coating layer is formed on the black base coating layer using the above-mentioned glittering coating composition. Then, a glittering coating film forming method of forming a top clear coating film layer on the glittering clear coating film layer.
[0011]
6). The glitter coating film forming method as described above, wherein the top clear coating film layer is formed from a clear coating material, and the clear coating material is a coating material including a resin containing a carboxyl group-containing polymer and an epoxy group-containing polymer.
[0012]
7). A coated product obtained by the above-described glittering coating film forming method.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail.
[0014]
[Glittering paint composition]
The glittering paint composition of the present invention comprises a glittering clear coating film described later containing a glittering pigment, an extender pigment, and a polymeric amine pigment dispersant in an amount of 0.5 to 5% by mass based on the vehicle and the solid content of the paint. It is a clear paint that forms a layer.
[0015]
[Vehicle]
The vehicle contained in the glitter coating composition disperses the glitter pigment, and is composed of a coating film-forming resin and, if necessary, a crosslinking agent.
[0016]
Examples of the coating film forming resin constituting the vehicle include (a) acrylic resin, (b) polyester resin, (c) alkyd resin, (d) fluororesin, (e) epoxy resin, and (f) polyurethane resin. (G) polyether resins and the like, and acrylic resins and polyester resins are particularly preferably used. These can be used in combination of two or more. In addition, the coating film-forming resin includes a curable type and a lacquer type, and usually a curable type is used. In the case of a curable type, it is used by mixing with a crosslinking agent such as an amino resin, a (block) polyisocyanate compound, an amine, a polyamide, or a polyvalent carboxylic acid, and is subjected to a curing reaction at heating or normal temperature. Can be advanced. Moreover, it is also possible to use together the resin for film-formation which does not have curability with the type which has curability.
[0017]
As said acrylic resin (a), the copolymer of an acryl-type monomer and another ethylenically unsaturated monomer can be mentioned. Acrylic monomers that can be used for the copolymerization include methyl, ethyl, propyl, n-butyl, i-butyl, t-butyl, 2-ethylhexyl, lauryl, phenyl, benzyl, 2-hydroxy of acrylic acid or methacrylic acid. Examples thereof include esterified products such as ethyl and 2-hydroxypropyl, ring-opening adducts of caprolactone of acrylic acid or 2-hydroxyethyl methacrylate, acrylamide, methacrylamide and N-methylolacrylamide. Examples of other ethylenically unsaturated monomers copolymerizable with these include styrene, α-methylstyrene, itaconic acid, maleic acid, and vinyl acetate.
[0018]
As said polyester resin (b), saturated polyester resin and unsaturated polyester resin are mentioned, For example, the condensate obtained by heat-condensing a polybasic acid and a polyhydric alcohol is mentioned. Examples of the polybasic acid include saturated polybasic acid and unsaturated polybasic acid. Examples of the saturated polybasic acid include phthalic anhydride, terephthalic acid, succinic acid and the like, and unsaturated polybasic acid. Examples thereof include maleic acid, maleic anhydride, and fumaric acid. Examples of the polyhydric alcohol include dihydric alcohol and trihydric alcohol. Examples of the dihydric alcohol include ethylene glycol and diethylene glycol. Examples of the trihydric alcohol include glycerin and trimethylolpropane. Etc.
[0019]
As said alkyd resin (c), modifiers, such as fats and fatty acids (soybean oil, linseed oil, coconut oil, stearic acid, etc.), natural resins (rosin, succinic acid, etc.), etc. are added to the above polybasic acid and polyhydric alcohol. An alkyd resin obtained by reaction and modification can be used.
[0020]
The fluororesin (d) is composed of any one of vinylidene fluoride resin, tetrafluoroethylene resin or a mixture thereof, a polymerizable compound containing a fluoroolefin and a hydroxy group, and other copolymerizable vinyl compounds. Examples thereof include resins made of various fluorine-based copolymers obtained by copolymerizing monomers.
[0021]
As said epoxy resin (e), the resin etc. which are obtained by reaction of bisphenol and epichlorohydrin can be mentioned. Examples of bisphenol include bisphenol A and F. Examples of the bisphenol type epoxy resin include Epicoat 828, Epicoat 1001, Epicoat 1004, Epicoat 1007, Epicoat 1009 (all trade names, manufactured by Shell Chemical Co., Ltd.) and the like, and these are used with an appropriate chain extender. A chain-extended one can also be used.
[0022]
As said polyurethane resin (f), resin which has a urethane bond obtained by reaction of various polyol components, such as an acryl, polyester, polyether, a polycarbonate, and a polyisocyanate compound can be mentioned. Examples of the polyisocyanate compound include 2,4-tolylene diisocyanate (2,4-TDI), 2,6-tolylene diisocyanate (2,6-TDI), and mixtures thereof (TDI), diphenylmethane-4,4 ′. Diisocyanate (4,4′-MDI), diphenylmethane-2,4′-diisocyanate (2,4′-MDI), and mixtures thereof (MDI), naphthalene-1,5-diisocyanate (NDI), 3,3 ′ -Dimethyl-4,4'-biphenylene diisocyanate (TODI), xylylene diisocyanate (XDI), dicyclohexylmethane diisocyanate (hydrogenated HDI), isophorone diisocyanate (IPDI), hexamethylene diisocyanate (HDI), hydrogenated xylylene diene Isocyanate (HXDI) etc. It can be mentioned.
[0023]
The polyether resin (g) is a polymer or copolymer having an ether bond, and is a polyoxyethylene polyether, polyoxypropylene polyether, polyoxybutylene polyether, bisphenol A or bisphenol. Examples thereof include polyether resins having at least two hydroxyl groups per molecule, such as polyethers derived from aromatic polyhydroxy compounds such as F. Also, the polyether resin is reacted with a polyvalent carboxylic acid such as succinic acid, adipic acid, sebacic acid, phthalic acid, isophthalic acid, terephthalic acid, trimellitic acid, or a reactive derivative such as these acid anhydrides. And a carboxyl group-containing polyether resin obtained.
[0024]
When the vehicle includes a cross-linking agent, the ratio of the resin for forming a coating film to the cross-linking agent is preferably 90 to 50% by mass of the resin for forming a film and 10 to 50% by mass of the cross-linking agent in terms of solid content. The film-forming resin is 85 to 60% by mass, and the crosslinking agent is 15 to 40% by mass. When the crosslinking agent is less than 10% by mass (when the coating film forming resin exceeds 90% by mass), crosslinking in the coating film is not sufficient. On the other hand, if the crosslinking agent exceeds 50% by mass (if the coating film forming resin is less than 50% by mass), the storage stability of the coating composition decreases and the curing rate increases, resulting in poor coating appearance.
[0025]
When the vehicle contains a crosslinking agent, the crosslinking agent is preferably an amino resin, particularly a melamine resin. Examples of the melamine resin include butylated melamine resin etherified by n-butyl group or i-butyl group alone, and methyl / butyl mixed etherified melamine etherified by n-butyl group or i-butyl group and methyl group. A resin is more preferable. In addition, other amino resins such as benzoguanamine resin can be used even if they are other than the above.
[0026]
[Illuminating pigment]
As the bright pigment, preferably, aluminum flake pigment, metal oxide-coated alumina flake pigment, metal oxide-coated silica flake pigment, graphite pigment, interference mica pigment, colored mica pigment, metal titanium flake pigment, stainless steel flake pigment, plate It is at least one pigment selected from the group consisting of a glassy iron oxide pigment, a metal-plated glass flake pigment, a metal oxide-coated plated glass flake pigment, a hologram pigment, and a flake pigment composed of a cholesteric liquid crystal polymer. At least one pigment selected from the group consisting of aluminum flake pigment, metal oxide-coated alumina flake pigment, metal oxide-coated silica flake pigment, graphite pigment, metal oxide-coated mica pigment, and metal oxide-coated glass flake pigment It is still more preferable that it contains.
[0027]
Further, the content of the glitter pigment (weight ratio of the solid content of the pigment relative to 100 parts by weight of the solid content of paint: PWC) is 0.5 to 5% by mass and 0.5% by mass with respect to the solid content of the paint. If it is less than 5%, it is difficult to exhibit glitter, and if it exceeds 5% by mass, the composite color effect with the black color base coating film cannot be exhibited. Preferably it is 1-3 mass%. The solid content of the paint includes a vehicle, a luster pigment, an extender pigment, a color pigment, a polymer amine pigment dispersant, and a solid component. However, when a liquid is contained in the vehicle, the liquid portion is not contained in the paint solid content.
[0028]
[External pigment]
The glitter paint composition contains extender pigments in order to exert the effect of controlling the orientation of the glitter pigment. Examples of the extender pigment include talc, calcium carbonate, barium sulfate, and silica. Barium sulfate having an average particle diameter of 0.02 to 1 μm is preferably used. If the average particle diameter is out of the range, the effect of controlling the orientation of the glitter pigment may not be exhibited. The preferred content of the extender pigment (the solid content weight ratio of the pigment to 100 parts by weight of the paint solid content: PWC) is 0.5 to 20% by mass with respect to the paint solid content, and less than 0.5% by mass. The orientation control effect may not be exhibited, and if it exceeds 20% by mass, the coating film appearance may be poor. Preferably it is 5-15 mass%.
[0029]
[Coloring pigments]
The glitter paint composition can contain a color pigment in an addition amount within a range that does not hinder the development of the glitter design. As such a colored pigment, for example, as an organic pigment, for example, an azo lake pigment, a phthalocyanine pigment, an indigo pigment, a perylene pigment, a quinophthalone pigment, a dioxazine pigment, a quinacridone pigment, an isoindolinone pigment, Examples of the inorganic pigment include yellow iron oxide, red iron oxide, titanium dioxide, and carbon black. In addition, the total content of all the above-mentioned pigments (pigment solid content weight ratio: PWC with respect to 100 parts by weight of paint solid content) is preferably less than 55%, and more preferably less than 30%. When it exceeds 55%, the appearance of the coating film is deteriorated.
[0030]
[High molecular amine pigment dispersant]
By using a polymer amine pigment dispersant in the glitter paint composition, it is possible to suppress the glitter unevenness of the glitter coating film formed from the glitter paint composition.
[0031]
The polymeric amine pigment dispersant is a linear polymer having a pigment affinity portion composed of a basic pigment affinity group at least at one end of the main chain (including both ends) by a block or graft structure. . The basic pigment affinity group is a tertiary amino group, a quaternary ammonium group or a heterocyclic group having a basic nitrogen atom, and a linear polymer such as polyacrylate, polyurethane, polyester, or these Any one of the modified products may be mentioned. Examples of such a heterocyclic group include a pyrrole group, an imidazole group, a pyridinyl group, and a pyrimidinyl group.
[0032]
Moreover, what has 2-3000 said basic pigment affinity groups in 1 molecule is preferable. If it is less than 2, bright unevenness may occur. If it exceeds 3000, the viscosity may be too high and handling may be difficult. More preferably, it is 5 to 1500.
[0033]
The polymer amine pigment dispersant preferably has a number average molecular weight of 1,000 to 1,000,000. If it is less than 1000, bright unevenness may occur, and if it exceeds 1000000, the viscosity may be too high and handling may be difficult. More preferably, it is 2000-500000.
[0034]
Commercially available products include “BYK-160” (BIC Chemie), “BYK-161” (BIC Chemie), “BYK-162” (BIC Chemie), “BYK-180” (BIC Chemie), “BYK”. -181 "(manufactured by Big Chemie)," BYK-182 "(manufactured by Big Chemie)," Solsparse 20000 "(manufactured by Zeneca), and the like can be used.
[0035]
The blending amount of the polymer amine pigment dispersant in the coating is preferably 0.5 to 5% by mass based on the solid content of the glittering coating composition. If the blending amount is less than 0.5% by mass, bright unevenness may occur, and if it exceeds 5% by mass, the storage stability of the paint may be lowered. More preferably, the solid content is 1 to 3% by mass.
[0036]
[Ingredients other than the above]
In addition to the above components, the glittering paint composition includes an antisettling agent such as a polyamide wax which is a lubricating dispersion of an aliphatic amide and a polyethylene wax which is a colloidal dispersion mainly composed of polyethylene oxide, a curing catalyst, an ultraviolet ray Absorbers, antioxidants, leveling agents, surface conditioners such as silicon and organic polymers, anti-sagging agents, thickeners, antifoaming agents, lubricants, crosslinkable polymer particles (microgels), etc. may be added as appropriate. it can. These additives can improve the performance of paints and coating films by blending them at a ratio of 15 parts by mass or less with respect to 100 parts by mass (solid content basis) of the vehicle.
[0037]
The glittering paint composition of the present invention is provided in a form in which the above-mentioned constituents are usually dissolved or dispersed in a solvent. Any solvent can be used as long as it dissolves or disperses the vehicle, and an organic solvent and / or water can be used. Examples of the organic solvent include those usually used in the paint field. Examples thereof include hydrocarbons such as toluene and xylene, ketones such as acetone and methyl ethyl ketone, esters such as ethyl acetate, cellosolve acetate and butyl cellosolve, alcohols and the like. Water is preferably used when the use of organic solvents is restricted from an environmental point of view. In this case, an appropriate amount of a hydrophilic organic solvent may be contained.
[0038]
[Glittering film forming method]
In the method for forming a glittering coating film of the present invention, after forming a black base coating film layer having an L value of 10 or less on a substrate to be coated, the above-mentioned glittering paint composition is applied on the black base coating film layer. In this method, a glittering clear coating film layer is formed and then a top clear coating film layer is formed on the glittering clear coating film layer.
[0039]
[Coating substrate]
The substrate to be coated is not limited, and metals such as iron, aluminum, copper or alloys thereof; inorganic materials such as glass, cement, concrete; polyethylene resin, polypropylene resin, ethylene-vinyl acetate Polymer resin, polyamide resin, acrylic resin, vinylidene chloride resin, polycarbonate resin, polyurethane resin, epoxy resin and other plastic materials such as various FRPs; natural or synthetic materials such as wood, paper and cloth fiber materials Etc. In the method of forming the glittering coating film of the present invention, when the coated product obtained by the method of forming the glittering coating film of the present invention is an automobile body or a part, the substrate to be coated is previously subjected to degreasing treatment, chemical conversion treatment, electric It is preferable to form an undercoat coating film layer or an intermediate coating film layer by adhesion coating or the like. By the wet-on-wet (W / W) or wet-on-dry (W / D) on the substrate to be coated on which the intermediate coating layer is formed on the electrodeposition coating layer or the electrodeposition coating layer, A black base coating film layer having an L value of 10 or less can be formed. The above W / W is a method in which a base coat is applied and then dried by air drying or the like, and applied to an uncured or semi-cured base coat layer. On the other hand, the above W / D is a base coat. In this method, the coating film is baked and cured, and then applied to the base coating film layer. The intermediate coating is performed for concealing the base, imparting chipping resistance, and ensuring adhesion with the top coat. In the present invention, a black base coating film layer having the following L value of 10 or less can be used as the intermediate coating film layer. In this case, the intermediate coating layer is omitted.
[0040]
[Formation of Black Base Coating Layer with L Value of 10 or Less]
In the glitter coating film forming method of the present invention, the black base coating film layer having an L value of 10 or less is composed of a vehicle comprising a coating film-forming resin and, if necessary, a crosslinking agent, a coloring pigment, and optionally glittering. It is formed from a black base paint containing a pigment. This black base paint can take various forms such as a solvent type, an aqueous type, and a powder type obtained by dispersion. As the solvent-based paint or water-based paint, a one-component paint may be used, or a two-component paint such as a two-component urethane resin paint may be used. Such a paint may contain a curing catalyst, a surface conditioner, and other additives in addition to the above components. The black base coating film layer having an L value of 10 or less is a coating film layer that masks the base layer.
[0041]
In the method for forming a glittering coating film of the present invention, the resin for forming a coating film contained in the black base coating material used to form a black base coating layer having an L value of 10 or less is the above-described glittering coating composition. (A) acrylic resin, (b) polyester resin, (c) alkyd resin, (d) fluororesin, (e) epoxy resin, (f) polyurethane resin, (g) polyether resin, etc. These can be used individually or in combination of 2 or more types, Preferably they are an acrylic resin or a polyester resin.
[0042]
In the case of a curable type, the crosslinking of amino resin, (block) polyisocyanate compound, amine-based, polyamide-based, imidazole, imidazoline, polyvalent carboxylic acid, etc. described in the above-mentioned glitter coating composition Used by mixing with an agent, the curing reaction can be allowed to proceed at heating or at room temperature. It is also possible to use a lacquer-type resin for forming a coating film having no curability together with a type having curability.
[0043]
As the color pigment contained in the black base paint, the organic pigment or inorganic pigment described in the glitter paint composition is used, and carbon black is mainly used so that the L value of the black base coating layer is 10 or less. It can be selected and used. The black base paint may contain a bright pigment. Examples of these bright pigments include the bright pigments described in the bright paint composition.
[0044]
Further, in the black base paint, the color pigment and, if necessary, the kind and amount of the bright pigment are selected and added so that the L value of the coating film obtained therefrom is 10 or less. If the L value exceeds 10, it is difficult to suppress the occurrence of bright unevenness. Here, the L value means a lightness index in Hunter's color difference formula obtained from tristimulus values X, Y, and Z defined in JIS Z28722.
[0045]
The content of the colored pigment and the bright pigment blended as necessary (solid content weight ratio of pigment to 100 parts by weight of paint solid content: PWC) is preferably less than 50%, and more preferably less than 30%. When it exceeds 50%, the appearance of the coating film is deteriorated.
[0046]
In addition to the above components, the black base paint can contain various additives described in the above-mentioned glitter paint composition as appropriate. These additives can improve the performance of paints and coating films by blending, for example, at a ratio of 15 parts by weight or less with respect to 100 parts by weight (based on solid content) of the vehicle.
[0047]
When the black base paint is solvent-based or water-based, the component is usually provided in a form dissolved or dispersed in a solvent. Any solvent can be used as long as it dissolves or disperses the vehicle, and an organic solvent and water as required can be used. As an organic solvent, what was demonstrated by said glittering paint composition can be mentioned. Water is preferably used when the use of organic solvents is restricted from an environmental point of view. In this case, an appropriate amount of a hydrophilic organic solvent may be contained.
[0048]
The dry film thickness of the black base coating layer is preferably 5 to 20 μm. If the thickness is less than 5 μm, it is difficult to conceal the base. More preferably, it is 7-15 micrometers.
[0049]
[Formation of glitter clear coating layer]
The glittering clear coating film layer in the glittering coating film forming method of the present invention is formed by the glittering paint composition. The glittering clear coating film layer can be formed by W / W or W / D on the black base coating film layer having the L value of 10 or less. The glittering clear coating layer in this case does not mask the black base coating layer having the L value of 10 or less, and the dry film thickness of the glittering clear coating layer is preferably 3 to 20 μm. If it is less than 3 μm, it is difficult to express the design, and if it exceeds 20 μm, the appearance of the coating film may be poor. More preferably, it is 5-15 micrometers.
[0050]
[Formation of top clear coating layer]
In the glitter coating film forming method of the present invention, after forming the glitter clear coating film layer, the top clear coating film layer is formed thereon by W / W or W / D. In this case, the top clear coating layer does not cover the underlayer, is a colorless and transparent clear coating, and may be a so-called color clear coating imparting a translucent feeling. By forming the top clear coating layer on the coating layer, it is possible to improve gloss and prevent the bright pigment from protruding. The top clear coating layer is formed from a clear coating, and examples of the clear coating include those commonly used for top coating. The above-described curable coating-forming resin, a crosslinking agent, Can be used.
[0051]
These clear paints are blended with additives such as color pigments, extender pigments, modifiers, UV absorbers, leveling agents, dispersants, antifoaming agents, etc., as long as the transparency is not impaired. It is possible. Moreover, when the clear paint containing the carboxyl group-containing polymer and the epoxy group-containing polymer described in JP-B-8-19315 is applied to the glittering clear coating film layer with acid rain countermeasures and wet-on-wet, It is preferably used from the viewpoint of not disturbing the orientation of the glitter pigment. Further, the top clear coating layer can take various forms such as a solvent type, an aqueous type, and a powder type. As the solvent-based paint or water-based paint, a one-component paint may be used, or a two-component paint such as a two-component urethane resin paint may be used.
[0052]
The dry film thickness of the top clear coating film layer is preferably 20 to 400 μm, and if it is outside this range, the coating film appearance may be insufficient. More preferably, it is 30-200 micrometers.
[0053]
The method of forming each coating layer is not particularly limited, but spraying, roll coater, etc. are preferable when applying a solvent-based paint or water-based paint, and electrostatic coating is preferable when applying a powder paint. As a drying condition, baking is performed at 80 to 160 ° C. for a predetermined time to obtain a coating film.
[0054]
[Painted material]
The coated product of the present invention is obtained by the above-described method of forming a glittering coating film, and has a black base coating layer having an L value of 10 or less, and the vehicle and the glittering pigment on top of the black coating layer, with a coating content of 0.00. A multi-layer coating film comprising 5 to 5% by mass, an extender pigment, a glittering clear coating layer containing a polymeric amine pigment dispersant, and then a top clear coating layer is formed. The coated material on which these multilayer coating films are formed exhibits a high glitter feeling that suppresses the occurrence of uneven brightness even in a dark-colored glitter coating film.
[0055]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example and a comparative example are given and this invention is demonstrated more concretely, this invention is not limited only to these Examples. In addition, a compounding quantity represents a weight part unless there is particular notice.
[0056]
[Examples 1 to 23, Comparative Examples 1 to 10]
[Preparation of coated substrate]
After degreasing a dull steel plate (length 300 mm, width 100 mm and thickness 0.8 mm), after chemical conversion treatment using a zinc phosphate treating agent ("Surfdyne SD2000", Nippon Paint Co., Ltd.), cationic electrodeposition coating ( “Power Top U-50” (manufactured by Nippon Paint Co., Ltd.) was electrodeposited so that the dry film thickness was 25 μm. Next, after baking at 160 ° C. for 30 minutes, a black base paint (“Orga S-90”, manufactured by Nippon Paint Co., Ltd.), which has been adjusted so that the L value becomes the value shown in Table 1, has a dry film thickness of 40 μm. Thus, it was air spray coated and baked at 140 ° C. for 30 minutes to form a black base coating layer.
[0057]
[Preparation of glitter clear paint]
Acrylic resin (styrene / methyl methacrylate / ethyl methacrylate / hydroxyethyl methacrylate / methacrylic acid copolymer, number average molecular weight about 20,000, hydroxyl value 45, acid value 15, solid content 50% by weight) and melamine resin (trade name, Vehicle, glitter pigment, extender pigment, color pigment, and polymer amine pigment dispersion obtained by blending “Uban 20SE”, manufactured by Mitsui Chemicals, Inc., solid content 60% by weight) with a solid content weight ratio of 80:20 The agents were blended in the types and proportions shown in Table 1. Next, the mixture was stirred and mixed with an organic solvent (toluene / xylene / ethyl acetate / butyl acetate weight ratio = 70/15/10/5) with a stirrer to obtain an appropriate coating viscosity to prepare a glittering clear coating material.
[0058]
[Formation of glitter clear coating film and top clear coating film]
The bright clear coating obtained above was spray-coated on the coated surface of the coated base material on which the black base was formed so that the dry film thickness was 15 μm to form a bright clear coating film. For the coating, an electrostatic coating machine (“Auto REA”, manufactured by ABB Industry Co., Ltd.) is used, and the atomization pressure is 2.8 kg / cm. 2 I went there. The booth atmosphere during painting was maintained at a temperature of 25 ° C. and a humidity of 75%. After the coating, it was set for 3 minutes, and the top clear coating was applied to a dry film thickness of 35 μm, set at room temperature for 10 minutes, and baked at a temperature of 140 ° C. for 30 minutes to form a top clear coating film. The glitter feeling of the obtained multilayer coating film was evaluated by the following evaluation method. The results are shown in Table 1. The clear paint used to form the top clear coating is acrylic / melamine resin-based clear paint 1 (trade name: “Super Lac O-130 Clear”, manufactured by Nippon Paint Co., Ltd.), or a carboxyl group-containing polymer and an epoxy group-containing polymer. Are two types of clear paint 2 ("Mac Flow O-520 Clear", manufactured by Nippon Paint Co., Ltd.). The evaluation results are shown in Table 1.
[0059]
[Evaluation methods]
Luster sensation: It was visually evaluated whether or not the uniformity of radiance sensation was expressed (irregularity of luster).
3 ... No bright unevenness
2 ... Slight shine unevenness is observed
1 ... The above brightness unevenness is clearly recognized
[0060]
[Table 1]
Figure 0003908008
[0061]
As is apparent from the results in Table 1, this example was a coated product obtained by the method for forming a glittering coating film of the present invention, and a glittering feeling that did not exhibit any uneven brightness was obtained. On the other hand, in the comparative example, since it was out of the scope of the present invention, bright unevenness was clearly recognized.
[0062]
【The invention's effect】
In the present invention, after a black base coating layer having an L value of 10 or less is formed on the substrate to be coated, 0.5 to 5 mass with respect to the vehicle and paint solid content on the black base coating layer. % Glitter pigment, extender pigment, and polymeric amine pigment dispersant are formed as a glitter clear coating layer, and then a top clear coating is formed on the glitter clear coating layer. By forming the film layer, a glittering feeling without the occurrence of uneven brightness was obtained. As a result, it has become possible to form a coating film that can provide a more luxurious shine. In addition, since the coating film obtained by this invention exhibits the said brightness | luminance feeling, it is preferably used in the field | areas where brightness | luminance is requested | required, such as vehicle outer plates, such as a motor vehicle and a two-wheeled vehicle, a container outer surface, a coil coating, and household appliance industry.

Claims (7)

ビヒクル、塗料固形分に対して0.5〜5質量%の光輝性顔料、体質顔料、及び高分子アミン系顔料分散剤を含有する光輝性塗料組成物。A glittering paint composition comprising a vehicle, a glitter pigment, an extender pigment, and a polymeric amine pigment dispersant in an amount of 0.5 to 5% by mass based on the solid content of the paint. 前記体質顔料が、硫酸バリウムであり、前記硫酸バリウムの含有量が塗料固形分に対して0.5〜20質量%である請求項1記載の光輝性塗料組成物。The glitter paint composition according to claim 1, wherein the extender pigment is barium sulfate, and the content of the barium sulfate is 0.5 to 20% by mass with respect to the solid content of the paint. 前記硫酸バリウムの平均粒子径が、0.02〜1μmである請求項2記載の光輝性塗料組成物。The glitter coating composition according to claim 2, wherein the barium sulfate has an average particle size of 0.02 to 1 µm. 前記高分子アミン系顔料分散剤が、塗料固形分に対して0.5〜5質量%含有する請求項1から3いずれか1項記載の光輝性塗料組成物。The glitter paint composition according to any one of claims 1 to 3, wherein the polymer amine pigment dispersant is contained in an amount of 0.5 to 5 mass% based on the solid content of the paint. 被塗基材に、L値が10以下の黒色ベース塗膜層を形成した後、前記黒色ベース塗膜層上に、請求項1から4いずれか1項記載の光輝性塗料組成物を用いて光輝性クリヤー塗膜層を形成し、次いで前記光輝性クリヤー塗膜層上にトップクリヤー塗膜層を形成する光輝性塗膜形成方法。After forming a black base coating film layer having an L value of 10 or less on a substrate to be coated, the glittering paint composition according to any one of claims 1 to 4 is used on the black base coating film layer. A method for forming a glittering coating film, comprising forming a glittering clear coating film layer and then forming a top clear coating film layer on the glittering clear coating film layer. 前記トップクリヤー塗膜層が、クリヤー塗料から形成され、前記クリヤー塗料が、カルボキシル基含有ポリマーおよびエポキシ基含有ポリマーを含有する樹脂を含む塗料である請求項5記載の光輝性塗膜形成方法。6. The method for forming a glittering coating film according to claim 5, wherein the top clear coating layer is formed from a clear coating, and the clear coating is a coating containing a resin containing a carboxyl group-containing polymer and an epoxy group-containing polymer. 請求項5または6記載の光輝性塗膜形成方法により得られた塗装物。A coated product obtained by the method for forming a glittering coating film according to claim 5 or 6.
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