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JP3992981B2 - 移動通信システムのスクランブリング符号の識別者通信方法 - Google Patents

移動通信システムのスクランブリング符号の識別者通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動通信システムのチャネル信号通信方法に関するもので、特に、複数のスクランブリング符号を使用して、チャネル容量を拡張することができる移動通信システムで二次スクランブリング符号を容易に設定することができる通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に符号分割多重接続(Code Division Multiple Access:以下、CDMA)通信システムは基地局の区分のためスクランブリング符号(scrambling code)を使用する。また前記スクランブリング符号は、基地局の区分のみならず基地局のチャネル容量を増大させるためにも使用される。
【0003】
ヨーロッパのW−CDMA通信システムであるUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)通信システムでは、前記基地局区分と基地局のチャネル容量増大のため、複数のスクランブリング符号を使用する。前記UMTSシステムでは、基地局が一つのスクランブリング符号に割り当てられた直交符号(Orthogonal Code)をすべて使用して、これ以上使用できる直交符号がないと、他のスクランブリング符号を使用してチャネル容量を拡張する。即ち、前記基地局は新たなスクランブリング符号を設定し、このように設定されたスクランブリング符号に対してさらに直交符号を割り当てる。前記複数のスクランブリング符号を生成するために、218−1の長さを有するゴールドシーケンス(GOLD sequence)が典型的に使用される。前記218−1の長さのゴールドシーケンスは218−1個の相異なるゴールド符号が一つのグループ(Group)を構成し、前記スクランブリング符号は長さ218−1であるゴールド符号の始めのビットから38400ビットだけを選択して反復使用する。
【0004】
一般的に前記基地局区分のため使用するスクランブリング符号を“一次スクランブリング符号(Primary Scrambling code)”という。そして前記一次スクランブリング符号及びこれを使用するチャネル直交符号が割り当てられる。この時、前記一次スクランブリング符号を使用して割り当てることができる直交符号が不足になると、他のスクランブリング符号を設定し、これを使用してチャネル直交符号を割り当てる。この時、使用されるスクランブリング符号を“二次スクランブリング符号(Secondary Scrambling code)”という。即ち、該当するスクランブリング符号を使用して割り当てることができるチャネル直交符号の数は、現在通信中であるチャネルのデータ率により決定される。従って、前記スクランブリング符号を複数個に備えて、チャネル容量が不足な場合、現在使用していない他のスクランブリング符号を設定して使用すると、そのだけのチャネル容量を拡張することができる。
【0005】
前記一次スクランブリング符号は基地局の区別及び割り当てられた直交符号に拡散された信号をスクランブリングするために使用される。ここでは前記一次スクランブリング符号の数を512に仮定する。従って、それぞれの隣接した基地局は前記512個の一次スクランブリング符号の中、相異なる一次スクランブリング符号を使用するようになる。
【0006】
一般的に前記移動局は前記一次スクランブリング符号を分析して基地局を区分する。従って、前記基地局は共通制御チャネルを固有の一次スクランブリング符号を使用して移動局に伝送し、その他のダウンリンクチャネル(downlink channel)は現在使用中であるチャネル容量に従って、一次スクランブリング符号、または二次スクランブリング符号を使用して伝送する。
【0007】
前記基地局のチャネル容量増大のために使用される前記二次スクランブリング符号は、基地局で使用される一次スクランブリング符号に対応され、二次スクランブリング符号の数は最大512個であり、基地局により選択され使用される。
前記のように複数個のスクランブリング符号を使用する例として、UMTSのダウンリンク伝送(Downlink Transmission)が挙げられる。
【0008】
図1はUMTS基地局のダウンリンクチャネル伝送器の構造を示す図である。図1を参照すると、先ず、専用物理制御チャネル(Dedicated Physical Control Channel)DPCCH及びN個の専用物理データチャネルDPDCH〜DPDCHはチャネル符号化及びインタリービングされた後、逆多重化器(Demultiplexer)100〜104にそれぞれ入力される。前記それぞれの逆多重化器100〜104は前記DPCCH及びDPDCH〜DPDCHをI/Q信号に分けて逆多重化する。前記逆多重化器100から出力されたI/Q信号はそれぞれ乗算器110、111に入力される。前記乗算器110、111は入力されたI/Q信号をチャネル区別のための第1直交符号と乗算して出力し、前記乗算過程を遂行した後に出力された信号はスクランブラー(Scrambler)120に入力されスクランブルされる。前記逆多重化器102〜104の動作は前記逆多重化器100の動作と同一であり、乗算器114、115、118、119はそれぞれ前記乗算器110、111と同一な役割を遂行し、スクランブラー124及び128は前記スクランブラー120と同一な役割を遂行する。
【0009】
スクランブリング符号発生器150はスクランブリング符号を生成し、それぞれのスクランブラー120、124、128に伝送する。前記スクランブリング符号発生器150により生成されたスクランブリング符号は、一次スクランブリング符号及び基地局のチャネル容量増大のための二次スクランブリング符号を含む。前記スクランブリング符号発生器150は一次スクランブリング符号を使用するスクランブラーには一次スクランブリング符号を伝送し、二次スクランブリング符号を使用するスクランブラーには二次スクランブリング符号を伝送する。
【0010】
前記各スクランブラー120、124、128は前記乗算された入力信号と対応するスクランブリング符号を複素乗算して、実数部分は加算器130に伝送し、虚数部分は加算器135に伝送する。前記加算器130及び135はそれぞれスクランブルされた実数部と虚数部の信号を会わせて出力する。
図2は複数個のスクランブリング符号を同時に生成する、図1の前記スクランブリング符号発生器150の構造を示す図である。
【0011】
前記図2を参照すると、実際に共通制御チャネルは常に一次スクランブリング符号を使用する。しかし、ダウンリンク専用チャネルは直交符号の不足現状が発生されると、二次スクランブリング符号を使用すべきである。従って前記基地局は常に複数個のスクランブリング符号を生成できなければならない。前記図2で、複数チャネルのスクランブリング符号に対する制御情報#1から制御情報#Nがそれぞれ対応されるN個のゴールドシーケンス発生器211〜21Nに入力される。すると、それぞれのゴールドシーケンス発生器211〜21Nはそれぞれ受信された制御情報#1から制御情報#Nに該当するゴールド符号を生成して、Iチャネル成分はそのまま出力し、Q成分はそれぞれ対応される遅延器221〜22Nに提供して、一定チップの間遅延させた後に出力する。
【0012】
図3はUMTS移動局のダウンリンクチャネル受信器の構造を示す図である。前記受信器は、基地局で一次スクランブリング符号にスクランブルされ受信されたダウンリンク共通制御チャネル信号をデスクランブル(Descramble)することができる。また、一次スクランブリング符号、または二次スクランブリング符号にスクランブルされ伝送される他のダウンリンクチャネルに対してデスクランブルできなければならない。従って、前記受信器は複数個のスクランブリング符号を生成して受信されたダウンリンクチャネルに対するデスクランブル作業を遂行できなければならない。
【0013】
前記図3において、移動局で受信された信号のI/Q成分がそれぞれデスクランブラー310及び315に入力される。前記スクランブリング符号発生器300はそれぞれのチャネルに該当する一次スクランブリング符号及び二次スクランブリング符号を同時に生成してデスクランブラー310及び315に伝送する。前記デスクランブラー310及び315は入力された受信信号I+jQを前記スクランブリング符号発生器300から受信したスクランブリング符号の共役値(conjugate value)とかけて逆拡散した後、乗算器320〜326にデスクランブルされたI/Q成分を出力する。前記デスクランブラー310及び315で出力された信号は乗算器320〜326に入力され、それぞれのチャネルに割り当てられた直交符号とかけられて逆拡散された後、それぞれ多重化器(Multiplexer)330及び335に入力され、多重化された後に出力される。
【0014】
図4は前記図3の複数のスクランブリング符号を同時に発生する、スクランブリング符号発生器300の構造を示す図である。前記スクランブリング符号を使用する移動通信システムの基地局で、共通制御チャネルは常に一次スクランブリング符号にスクランブルされ伝送され、その他のチャネルはシステムの容量に従って一次スクランブリング符号、または二次スクランブリング符号にスクランブルされ伝送されるので、移動局は一次スクランブリング符号のみならず、二次スクランブリング符号も生成できなければならない。また前記一次スクランブリング符号にスクランブリングされた信号及び二次スクランブリング符号にスクランブリングされた信号は同時に受信されるべきであるので、移動局では一次スクランブリング符号と二次スクランブリング符号を同時に生成できなければならない。
【0015】
前記図4を参照すると、それぞれのチャネルのスクランブリング符号に対する制御情報#1及び#2を受信すると、ゴールドシーケンス発生器411、412は前記制御情報#1及び#2に該当するゴールド符号を生成する。この時、前記生成されたゴールド符号のI成分はそのまま出力され、Q成分はそれぞれ対応される遅延器421、422により一定チップの間、遅延された後に出力される。
【0016】
図5は前記図2及び図4のゴールドシーケンス発生器の構造を示す。一般的に、ゴールドシーケンスは二つの相異なるm−シーケンスの排他的論理和に生成される。図5において、上位シフトレジスタ500のm−シーケンス生成多項式はf(x)=x18+x+1であり、下位シフトレジスタ510の生成多項式はf(x)=x18+x10+x+x+1である。
【0017】
前記図5のゴールドシーケンス発生器で生成されるゴールド符号の数は512×512=262、144個である。前記ゴールドシーケンス発生器で生成されたゴールド符号は一次スクランブリング符号及び二次スクランブリング符号に分けられる。前記261、144個のゴールド符号中、512個が一次スクランブリング符号であり、それぞれの一次スクランブリング符号に511個のゴールド符号が対応され、二次スクランブリング符号の集合を構成する。
【0018】
前記一次スクランブリング符号は0から511までの十進数の2進数値を初期値に有する図5の上位シフトレジスタ500と、常に初期値にすべてのシフトレジスタに‘1’の値を有する下位シフトレジスタ510を排他的論理和演算して512個が生成される。そして前記二次スクランブリング符号は上位レジスタ500の初期値にi+512×kを入力して生成される。ここで、前記iは一次スクランブリング符号の符号番号であり、kは1から511までの値を示す。従って、それぞれの一次スクランブリング符号には511個の二次スクランブリング符号が対応される。前記一次スクランブリング符号はそれぞれの基地局でただ一つのみが使用され、二次スクランブリング符号は基地局の必要に従って使用される。
【0019】
前記一次スクランブリング符号は一次共通制御チャネル(Primary Common Control Channel:以下、P_CCPCH)をスクランブルする場合に必ず使用され、その他のダウンリンク物理チャネルは一次スクランブリング信号、または二次スクランブリング符号の集合で選択された二次スクランブリング信号にスクランブルされ伝送される。
【0020】
前記図1乃至図5から分かるように、スクランブリング符号はただ一つのみ使用されるものではなく、基地局の要求に従って複数個が使用され得る。従って、前記基地局は複数個のスクランブリング符号を同時に発生させ得るスクランブリング符号発生器を有すべきであり、また移動局も基地局で伝送される信号を正しく受信するために複数個のスクランブリング符号を発生させ得るスクランブリング符号発生器を有すべきである。
【0021】
前記図5をさらに参照すると、ゴールドシーケンス発生器は同時に複数個のスクランブリング符号が生成できなく、一つのスクランブリング符号のみを生成する。複数個のスクランブリング符号を生成するためにはスクランブリング符号の数だけのゴールドシーケンス発生器を有すべきである。
【0022】
また、前記図5のゴールドシーケンス発生器で生成されたスクランブリング符号の総数は262、144個である。それぞれの基地局では一つの一次スクランブリング符号、前記一次スクランブリング符号に連関された511個の二次スクランブリング符号のみを有しても最小限の通信は遂行できる。基地局のメモリ容量を考慮する場合、スクランブリング符号262、144個を貯蔵することはあまり大きな問題ではない。しかし、各基地局を移動しつつ通話すべきである移動局は各基地局がどの一次スクランブリング符号と二次スクランブリング符号を使用するか分からないので、すべてのスクランブリング符号(262、144個)を貯蔵すべきである。前記262、144個のスクランブリング符号の貯蔵空間は移動局の貯蔵空間を考慮すると、移動局に相当空間を占めるようになる。
【0023】
また、前記図5のゴールド符号を使用してスクランブリング符号を生成すると、前記基地局が一次スクランブリング符号の直交符号が不足である場合、二次スクランブリング符号にスクランブルしてチャネル信号を伝送する時、移動局に二次スクランブリング符号の情報を知らせるようになる。しかし、前記二次スクランブリング符号を示す番号512から262、144中の一つを伝送すべきであるので、18ビットに達する二次スクランブリング符号に関する情報を移動局に伝送すべきである。
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
従って、本発明の目的は、移動通信システムで、チャネル容量の拡張時に使用される二次スクランブリング符号を効果的に通信することができる方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、一次スクランブリング符号及び二次スクランブリング符号を使用する移動通信システムで、基地局が二次スクランブリング符号を使用してチャネルを割り当てる時、移動局に二次スクランブリング符号の識別子情報及びチャネル直交符号の情報を伝送して移動局のチャネルを割り当てることができる方法を提供することにある。
【0025】
本発明のさらに他の目的は、一次スクランブリング符号及び二次スクランブリング符号を使用する移動通信システムで、移動局が基地局から伝送される情報を分析し、二次スクランブリング符号の識別子情報が受信される時、前記一次スクランブリング符号の識別子及び前記受信された二次スクランブリング符号の識別子情報を利用してマスクを生成し、このマスクを利用して前記スクランブリング符号を生成することができる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0026】
このような目的を達成するための本発明は、基地局を区分するための一次スクランブリング符号を利用して共通チャネル信号をスクランブルする移動通信システムの基地局のチャネル信号送信方法を提供する。前記方法は、移動局から専用チャネルの割り当て要求の受信時、二次スクランブリング符号の識別子を決定する過程と、前記決定された二次スクランブリング符号の識別子を前記移動局に伝送して応答を待機する過程と、前記移動局から応答メッセージが受信される時、前記一次スクランブリング符号の識別子及び二次スクランブリング符号の識別子を利用して一次スクランブリング符号及び二次スクランブリング符号を生成する過程と、前記一次スクランブリング符号を利用して共通チャネルの信号をスクランブルし、前記二次スクランブリング符号を利用して専用チャネルの信号をスクランブルして伝送する過程とを含む。
【0027】
以下、添付図を参照して本発明の望ましい一実施形態を詳細に説明する。
下記の発明において、本発明の要旨のみを明瞭にする目的で、関連した公知機能または構成に関する具体的な説明は省略する。
【0028】
下記の説明で、移動局(mobile station:MS)との用語は加入者装置(user equipment ;UE)、または移動端末機を意味する。また一次スクランブリング符号(primary scrambling code)との用語は、基地局区分のため使用される符号を意味する。そして二次スクランブリング符号(secondary scrambling code)は基地局のチャネル容量を拡張するため使用される符号を意味する。本発明の実施形態では前記一次スクランブリング符号を基地局ですべての移動局に共通に伝送するチャネル(例えば、共通制御チャネルなど)に割り当てることに仮定し、二次スクランブリング符号を前記一次スクランブリング符号が不足である場合、専用チャネルに割り当てることに仮定する。また前記一次スクランブリング符号は初期値が一次スクランブリング符号の識別子(primary ID)により決定される第1m−シーケンス発生器の出力と第2m−シーケンス発生器の出力との排他的和演算により生成され、二次スクランブリング符号は一次スクランブリング符号の識別子及び二次スクランブリング符号(secondary ID)により決定されるマスク値と第1シフトレジスタ値をマスクすることにより生成される出力信号と第2m−シーケンスとの排他的和演算により生成される。
【0029】
前記スクランブリング符号を構成する符号としてゴールド符号が使用される。前記ゴールド符号は相関度性質が優秀な相異なる二つのm−シーケンスの和に生成される。長さLを有する相異なる二つのm−シーケンスをm(t)、m(t)とすると、前記m−シーケンスから生成されるゴールド符号の集合はL個に構成されるが、前記相異なるL個のゴールドシーケンス間には相関度性質が優秀である。前記のゴールドシーケンスの集合を数式1のように示すことができる。
G=[m(t+τ)+m(t)│0≦τ≦L−1] … (1)
【0030】
前記数式1をみると、前記ゴールド符号の集合は前記m−シーケンスm(t)を循環移動(Cyclic shift)させたシーケンスと前記m−シーケンスm(t)の和に構成されたすべてのシーケンスの集合と同一である。従って、本発明では前記m(t)をτだけ循環移動させたシーケンスと前記m−シーケンスm(t)の和をgτという。すると、下記数式2の関係が成立する。
τ(t)=m(t+τ)+m(t) … (2)
【0031】
この時、前記数式2を構成するm−シーケンスの周期が218−1であると、前記m(t)を最大218−1だけ循環移動させることができ、前記m(t)の循環移動とm(t)の和に生成されるゴールド符号の集合の元素の個数は、前記m(t)が循環移動することができる周期と同一な218−1である。
【0032】
本発明の実施形態で使用されるゴールド符号の集合は数式3のような生成多項式を有するm−シーケンスm(t)と、数式4のような生成多項式を有するm−シーケンスm(t)の和に構成されるゴールド符号を元素にし、前記ゴールド符号の個数は218−1である。
f(x)=x18+x+1 … (3)
f(x)=x18+x10+x+x+1 … (4)
【0033】
本発明の実施形態では前記ゴールド符号を生成するためにマスクを使用し、前記使用されるマスクの数と同一な数のゴールド符号を同時に生成する方法を使用する。この時、同時に発生する複数個のゴールド符号の生成方法は循環移動するm−シーケンスm(t)を生成するシフトレジスタのメモリ値にマスク関数を適用することにより得られる。
【0034】
従来のスクランブリング符号の生成方式ではm−シーケンスm(t)の初期値を固定させた後、m−シーケンスm(t)の初期値にスクランブリング符号インデックスの2進数を使用して、相異なるゴールドシーケンスを発生させる。そして、前記相異なるゴールドシーケンスを利用して相異なるスクランブリング符号を生成する方式を使用した。本発明の実施形態では従来のスクランブリング符号の生成方式とは異なる方式を使用して相異なるスクランブリング符号を生成する。
【0035】
前記本発明の相異なるスクランブリング符号の生成方式はm(t)及びm(t)の初期値を固定させ、前記m(t)により発生されるm−シーケンスに相異なるマスクを適用し、前記マスクにより生成されるゴールド符号が相異なるように生成されるようにした。すべての基地局は前記m(t)及びm(t)に対して同一な初期値を使用する。前記すべての基地局で二つのm−シーケンスに対して同一な初期値を使用する理由は、基地局ごとに相異なる初期値を使用してマスクを取った後、ゴールド符号を生成すると、それぞれの基地局で生成されたゴールド符号中に同一な符号が生成されることもあるためである。このため、本発明ではすべての基地局がm−シーケンスm(t)及びm(t)に対して同一な初期値を使用し、m(t)に相異なるマスクを適用することによりそれぞれ異なるスクランブリング符号を生成する方式を使用する。
【0036】
本発明の実施形態では前記マスク関数を利用して複数個のゴールド符号を同時に生成する発生器と、前記発生器に適用されるマスク構造を提供する。また、本発明は前記発生器を利用して複数個の一次スクランブリング符号及び複数個の二次スクランブリング符号を同時に生成する方法と、ハードウェアの複雑度を低減するために、前記一次スクランブリング符号及び二次スクランブリング符号をメモリに貯蔵することではなく、必要により生成することができる方法を提供する。
【0037】
図6は本発明の実施形態に従って複数個のスクランブリング符号を同時に生成するスクランブリング符号発生器の構造を示している。
前記図6を参照すると、前記スクランブリング符号発生器はゴールド符号発生器601とスクランブリング符号発生部に分けられる。前記コールド符号発生器601はm−シーケンスの生成のための二つのシフトレジスタと、上位シフトレジスタのメモリ値とマスク係数を受信して新たなm−シーケンスを生成するマスク部を含む。前記スクランブリング符号発生部はIチャネル及びQチャネルを通じて生成されたゴールド符号を受信して、Iチャネルはそのまま出力し、Qチャネルは一定チップ(chip)の間に遅延させ出力して複素数スクランブル符号を発生する。前記スクランブリング符号発生部は遅延器631〜63Nを含む。
【0038】
前記ゴールド符号発生器601で出力されるゴールド符号の数は、ゴールド符号発生器601内のマスクの数と同一である。そして前記各マスクを通じて生成される相異なるゴールド符号中、Iチャネルは直接出力し、Qチャネルは一定チップ(chip)の間、遅延させ出力する遅延器631〜63Nに入力され相異なるスクランブリング符号が生成される。
【0039】
図7A及び図7Bは本発明の実施形態による相異なるゴールド符号を同時に生成するゴールド符号発生器601の構成を示した図である。
前記図7Aを参照すると、シフトレジスタ701及び703はそれぞれ18個のメモリを有しており、それぞれm−シーケンスm(t)及びm(t)を発生する。そして排他的論理和演算器(exclusive OR gate)721、722及び731〜73Nはそれぞれ入力されたビットに対して排他的和演算を遂行する。マスク部711〜71Nはそれぞれの相異なるマスク係数を有して動作し、従って、前記マスク部の数と同一な数の相異なるm−シーケンスを同時に生成することができる。前記図7AでNはマスク部の数に対応され、正数である。前記Nは基地局、または移動局が必要とするスクランブリング符号の数(即ち、移動通信システムでサービスすることができるチャネル容量に従って設定される値)に設定する。図6の遅延器631〜63Nの数は前記マスク部711〜71Nの数と同一であり、それぞれ対応される排他的和演算器731〜73Nにより生成されたゴールド符号を一定チップ間に遅延させ、スクランブリング符号の虚数成分を生成する。
【0040】
前記図7A及び図7Bは一番代表的なm−シーケンスの生成方法を示す。特に前記図7Aはフィボノマッチ(Fibbomacci)方法を使用したゴールド符号発生器の構造を示しており、図7Bはガロア(Galois)方法を使用したゴールド符号発生器の構造を示している。前記二つの発生器の構造は相異なるが、同一なゴールド符号を発生するように設計された。前記図7A及び図7Bのm−シーケンス発生器はm−シーケンス生成部であるシフトレジスタの構造のみ異なり、その他の構造及び機能は類似である。図7Aにおいて、701は18の長さを有するシフトレジスタとして、m−シーケンスm(t)の生成多項式f(x)=x18+x+1を表示したものである。前記m(t)の生成多項式は生成符号の連続されるシンボルに対して下記数式5の帰還性質(feedback property)を有している。
x(18+i)=[x(i)+x(i+7)]Modulo 2(0≦i≦218−20)
… (5)
【0041】
前記m−シーケンスm(t)の生成多項式f(x)=x18+x+1に対して、従来のスクランブリング符号発生器はスクランブリング符号の数の2進値を前記生成多項式の初期値に使用した。即ち、前記一次スクランブリング符号は512個であり、それぞれの一次スクランブリング符号に符合する前記511個の二次スクランブリング符号に構成された二次スクランブリング符号の集合が512個であるので、従来のスクランブリング符号発生器は512×512個のスクランブリング符号を生成するため、0から262、143までの数の2進値を初期値にして相異なるスクランブリング符号262、144個を生成した。
【0042】
しかし、前記図7A及び図7Bのスクランブリング符号発生器ではm−シーケンスm(t)の生成多項式f(x)=x18+x+1の初期値に任意の2進数18ビットを設定する。ただ前記任意の2進数18ビットはm−シーケンスm(t)の生成多項式f(x)=x18+x10+x+x+1で使用する初期値を除外した任意の18ビット2進数である。
【0043】
すべての基地局は前記m(t)の生成多項式f(x)=x18+x+1の初期値に同一な2進数18ビットを使用する。各基地局でm(t)の初期値を同一に設定する理由は、マスクを利用して相異なるゴールド符号が発生されるべきであるためである。しかし、各基地局が相異なる初期値を使用すると、一つ以上の基地局により同一なゴールド符号の発生が可能になる。図7Aにおいては、m(t)の初期値に<1、0、0、0、0、0、0、0、0、0、0、0、0、0、0、0、0、0>を使用する。
【0044】
前記図7Aの703は前記シフトレジスタ701と同一な長さを有するm−シーケンスm(t)の生成多項式f(x)=x18+x10+x+x+1を表現したものである。前記m−シーケンスm(t)の初期値もすべての基地局で同一に使用する値であり、本発明の活用例ではシフトレジスタ703の初期値を<1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1>に設定する。
【0045】
前記シフトレジスタ701のメモリ値はマスキング部711〜71Nに入力され、この時、前記各マスキング部711〜71Nはそれぞれ設定されたマスク係数と前記入力されるm−シーケンスm(t)を演算して新たなm−シーケンスを生成する。
【0046】
前記それぞれのマスク部711〜71Nは相異なるマスク構造を有する。前記マスク部711〜71Nの役割は前記シフトレジスタ701から受信されるメモリ値に対応されるマスク係数をかけた後に、和を計算して出力するものである。前記シフトレジスタ701のメモリ値とマスク係数間の乗算及び和は2進(binary)演算である。
図8は前記マスク部711〜71Nにより生成されるマスク構造を示す図である。
【0047】
前記図8を参照すると、801のような構造を有するマスクは、一次スクランブリング符号を生成するためのゴールド符号を生成するのに使用される。前記マスク801は18ビットの長さを有し、左側の9ビット(MSB(Most Significant Bit)、または一番左側から9ビット)を一次スクランブリング符号の識別子803(一次スクランブリング符号の符号番号を2進値する部分)に割り当て、その他の9ビットをナルデータ(Null data)805に割り当てる。前記マスク801の上位9ビットは512個の一次スクランブリング符号を表示するのに使用する。移動通信システムの基地局、または移動局でダウンリンクスクランブリング符号を生成する時、0〜511までの番号中、所望する番号を2進数に変換して前記マスク801の上位9ビットに入力してゴールド符号を発生させる。
【0048】
例えば、一次スクランブリング符号に12が割り当てられた基地局が前記12に該当する一次スクランブリング符号を生成する場合、前記マスク801の上位9ビットに<0、0、0、0、0、1、1、0、0>を入力した後、図7A、または図7Bのような構造を有するゴールド符号発生器701に適用させると、前記12に該当する一次スクランブリング符号を生成することができる。他の例にハンドオフ地域に位置した移動局が12番目の一次スクランブリング符号を使用して基地局との通信中に、ハンドオフされる目標基地局の一次スクランブリング符号を探すために、12番目ではなく他の一次スクランブリング符号を発生する場合にも、前記のような方法にスクランブリング符号を発生させる。即ち、前記移動局は発生を所望する一次スクランブリング符号の数と同一な数のマスクを発生して前記図7A、または図7Bのゴールド符号発生器701に入力させると、前記12番目の一次スクランブリング符号を生成する間に、所望する他の一次スクランブリング符号を生成することができる。
【0049】
前記810ような構造を有するマスクは二次スクランブリング符号を生成するためのゴールド符号を生成するために使用される。前記マスク810の長さは18ビットであり、MSBから9ビットを一次スクランブリング符号を表示する部分812(primary ID:一次スクランブリング符号の識別子)に割り当て、その他の9ビット中にnビットを二次スクランブリング符号を表示する部分814(secondary ID: 二次スクランブリング符号の識別子)に割り当て、9−nビットをナルデータ部分816(null data)に割り当てる。前記マスク810の一次スクランブリング符号の識別子部分812は前記マスク801の一次スクランブリング符号の識別子部分803と構造及び役割が同一である。前記マスク810の二次スクランブリング符号の識別子部分814をnビットに割り当てることは、基地局が使用する二次スクランブリング符号の数に柔軟性を提供するためである。それぞれの一次スクランブリング符号に相応する二次スクランブリング符号の数nは最大511個であるが、前記基地局が二次スクランブリング符号を実際使用する時には、前記の二次スクランブリング符号の最大個数を使用できないこともある。従って、移動通信システムは二次スクランブリング符号の数に従って前記nの値を調節して使用することができる。本発明の実施形態では前記二次スクランブリング符号の識別子として4ビット(n=4bit)が使用されると仮定する。
【0050】
前記マスク810の二次スクランブリング符号の識別子部分814は一次スクランブリング符号の識別子部分812と同一な役割をする。例えば12番目一次スクランブリング符号を使用して、すべてのチャネルをスクランブルして伝送した基地局は、12番目一次スクランブリング符号と共に使用されたチャネル直交符号をすべて使用するようになると、二次スクランブリング符号の使用を決定する。この時、二次スクランブリング符号の使用を決定すると、基地局は1から最大511(本発明の実施形態では1から16に仮定、n=14)までの使用可能な二次スクランブリング符号中に任意の符号番号を選択して、マスク810の下位9ビットに入力してマスク810を完成する。この時、前記マスク810は一次スクランブリング符号の識別子812(primary ID)及び二次スクランブリング符号の識別子814(secondary ID)に構成される。そして前記マスク810を前記図6の構造を有するスクランブリング符号発生器のマスク部に適用すると、一次スクランブリング符号と同時に二次スクランブリング符号を生成することができる。もし二次スクランブリング符号の符号番号を“4”と仮定すると、マスク810に入力されるマスクの係数値は一次スクランブリング符号の識別子(primary ID)に対しては<0、0、0、0、0、1、1、0、0>になり、二次スクランブリング符号の識別子(secondary ID)に対しては<0、0、0、0、0、0、1、0、0>になる。従って前記マスク810は<0、0、0、0、0、1、1、0、0、0、1、0、0、0、0、0、0、0>になる。この時、前記マスク810の係数値は511個の二次スクランブリング符号をすべて使用する場合を仮定して入力された値である。従って、前記移動通信システムがm個の二次スクランブリング符号を使用すると、logmの整数値より1ビットだけ大きな前記マスク801の二次スクランブリング符号の表現部nビットに二次スクランブリング符号の符号番号の2進値を入力する。例えば16個の二次スクランブリング符号を使用する場合、前記二次スクランブリング符号の識別子(secondary ID)の長さは4ビットになる。
【0051】
前記図8のマスク801及びマスク810はマスク構造の活用例である。一次スクランブリング符号の識別子部分812の9ビットと二次スクランブリング符号の識別子部分814のnビットの位置は置き換えることができる。前記図8の二つのマスク構造の活用例に示したように、一次スクランブリング符号を生成するためのゴールド符号を発生するマスクは、必ず一次スクランブリング符号を示す符号番号0〜511の2進値を含むべきであり、二次スクランブリング符号を生成するためのゴールド符号を生成するマスクは、必ず一次スクランブリング符号を示す番号0〜511の2進値と二次スクランブリング符号を示す番号1から最大511を表示するnビットを含むべきである。また前記図8のマスク810の二次スクランブリング符号を表示する部分をナルデータに満たすと、前記図8のマスク810と同一な構造を有する一次スクランブリング符号を発生するためのマスクになる。下記表1は前記図8のマスクの各種活用例を示したものであり、下記表1において、基地局で使用する二次スクランブリング符号の数は16に仮定した。
【0052】
【表1】
Figure 0003992981
【0053】
前記図8に示されたようなマスクを使用してゴールド符号を生成する方法は、一次スクランブリング符号と二次スクランブリング符号を効果的に分類できるようにする。前記図6のスクランブリング符号発生器を使用する基地局のダウンリンクチャネル送信装置(downlink channel transmitter)と移動局のダウンリンクチャネル受信装置(downlink channel receiver)は、一次スクランブリング符号と二次スクランブリング符号のために別の貯蔵空間を必要としない。前記マスクを使用する図6のスクランブリング符号発生器はマスク801に入力される0〜511の数字の2進値に従って一次スクランブリング符号を分類することができる。そして、二次スクランブリング符号は前記<表1>に示したように一次スクランブリング符号の値に従って分類されるので、隣接基地局間に同一な二次スクランブリング符号が生成される可能性はない。従って一次スクランブリング符号と同一に、二次スクランブリング符号もマスクに入力される0〜511までの一次スクランブリング符号識別子と1〜512間の値を有する二次スクランブリング符号の識別子に分類することができる。前記一次スクランブリング符号及び二次スクランブリング符号の分類において、基地局及び移動局は別の貯蔵空間が必要ない。
【0054】
前記図7Aのゴールド符号発生器のマスク部711〜71Nの出力ビットは、それぞれ図7の703シフトレジスタで出力されたビットと731〜73Nで排他的論理和の演算を通じて相異なるゴールド符号を生成する。また図7Bのゴールド符号発生器も前記図7Aと同一な方法に相異なるゴールド符号を生成する。前記生成された相異なるゴールド符号は相異なるスクランブリング符号を生成するのに使用される。
【0055】
図9は前記図6のスクランブリング符号発生器を使用する基地局動作を説明した図である。
前記図9を参照すると、基地局は、901段階で移動局からチャネル割り当ての要求が受信されたかを確認する。前記移動局がチャネル割り当てを要求する場合は二つがある。一つは現在専用チャネルが割り当てられて通信している状態で他のチャネルの割り当てを要求する場合であり、他の一つは現在割り当てられたチャネルがない状態で通信のための専用チャネルの割り当てを要求する場合である。ここでは前記移動局は初めに専用チャネルの割り当てを要求すると仮定する。
【0056】
この時、前記901段階で移動局からチャネルの割り当て要求を受信すると、902段階で前記基地局の無線資源制御部(Radio Resource Controller :以下、RRC)は現在加入者の数と加入者に割り当てられたチャネルの容量を分析して、一次スクランブリング符号と共に使用するチャネル直交符号が不足であるかを判断する。即ち、前記基地局は902段階でチャネル割り当てを要求した移動局で一次スクランブリング符号を使用してチャネルを割り当てることができるか、または前記一次スクランブリング符号を使用して割り当てることができるチャネル直交符号の数が不足であるかを検査する。この時、前記902段階で前記基地局のRRCが移動局に一次スクランブリング符号を使用して割り当てられるチャネル直交符号があることを確認すると、903段階で前記基地局のRRCは一次スクランブリング符号にスクランブルされたチャネルのマスク及び割り当てられたチャネル直交符号に対する情報を移動局に割り当てる。この時、前記一次スクランブリング符号はダウンリンク共通制御チャネルで使用されるので、基地局は前記一次スクランブリング符号の識別子を伝送しないこともある。
【0057】
しかし、前記902段階で一次スクランブリング符号と共に使用されるチャネル直交符号の数が不足であると判断されると、前記移動局の新たなチャネル割り当て要求を受容するために、前記基地局のRRCは904段階で二次スクランブリング符号を使用することを決定する。そして前記二次スクランブリング符号の使用が決定されると、905段階で前記基地局は二次スクランブリング符号を生成するためマスクを形成する。この時、前記生成されるマスクは一次スクランブリング符号の識別子と新たに生成される二次スクランブリング符号の識別子の2進数に入力される。前記二次スクランブリング符号の識別子は前記904段階で1からmの間の値に決定され、前記マスクは905段階で生成される。この時、生成されるマスクは図8のマスク810のように一次スクランブリング符号の識別子及び二次スクランブリング符号の識別子に構成され得る。また、ここで前記mは16(n=4bit)に仮定する。
【0058】
前記基地局は新たに生成されるスクランブリング符号のためのマスクを生成した後、906段階で新たに生成される二次スクランブリング符号にスクランブルされたチャネルを受信する移動局に新たに生成される二次スクランブリング符号の識別子情報及び割り当てられたチャネル直交符号に対する情報を伝達する。この時、前記移動局に伝送されるスクランブリング符号の情報は二次スクランブリング符号の識別子(secondary ID)であり、一次スクランブリング符号の識別子は伝送しない。即ち、前記移動局は共通制御チャネルを通じて基地局で使用している一次スクランブリング符号を知っている状態であるので、二次スクランブリング符号の識別子のみ受信しても、二次スクランブリング符号を生成することができる。前記移動局に伝達される情報は一次スクランブリング符号にスクランブルされた共通制御チャネルを通じて伝達される。ここで前記ダウンリンク共通制御チャネルはページングチャネル(Paging channel:PCT)、またはフォワードアクセスチャネル(forward Access channel:FACH)などである。従来のスクランブリング符号発生器で使用した方式に二次スクランブリング符号を生成する場合には、前記二次スクランブリング符号の使用を示す情報と、512から262、134中に新たに生成されるスクランブリング符号の番号を含む情報を伝送すべきである。従って、従来には前記二次スクランブリング符号を移動局に知らせるために、二次スクランブリング符号の識別子の伝送のみに18ビットが要求される。しかし、前記基地局及び移動局が本発明の実施形態による前記図6のスクランブリング符号発生器を使用する場合、前記基地局から移動局に伝送する情報は二次スクランブリング符号の使用を示す情報と二次スクランブリング符号の識別子情報nビットのみを含むとよい。前記図8のマスク810を使用する場合、前記二次スクランブリング符号の識別子(secondary ID)情報は1から9ビット間の長さを有し、本発明の実施形態では二次スクランブリング符号の識別子が4ビットの長さを有すると仮定する。
【0059】
前記907段階で図8のマスク810の二次スクランブリング符号の情報を伝送した後、前記基地局は移動局からの応答(Acknowledgement:以下、ACK)を待機する。この時、前記待機中である状態で前記移動局からACKを受信すると、908段階で前記基地局は前記905段階で生成された前記マスク810を使用してス二次クランブリング符号を生成する。即ち、前記マスクを前記図6の構造を有したスクランブリング符号発生器に適用して一次スクランブリング符号を発生すると共に、新たに二次スクランブリング符号を生成する。以後、前記基地局は909段階で一次スクランブリング符号にスクランブルされたチャネルと二次スクランブリング符号にスクランブルされたチャネルをそれぞれ該当移動局に伝送する。
【0060】
前記図9の場合とは異なり、前記移動局は基地局との通信中に新たなチャネルの割り当てを要求し、一次スクランブリング符号と共に使用されるチャネル直交符号がない場合の動作を説明する。このような場合、前記基地局は二次スクランブリング符号にスクランブルされるチャネル符号を前記移動局に割り当て、前記図9のような方法に二次スクランブルリング符号の識別子を伝送する。この時、図9の場合とは異なり、前記二次スクランブリング符号の識別子情報は移動局の新たなチャネルの割り当て要求前に基地局と通信している専用チャネルを通じて伝達される。即ち、前記基地局は現在通信中である移動局にチャネルを割り当てると共に、二次スクランブリング符号の情報を伝送し、この時、前記二次スクランブリング情報は現在通信中であるチャネルを通じて伝送する。
【0061】
図10は前記図9の基地局動作の一例による移動局の動作の一例である。
図10を参照すると、移動局は1011段階で新たなチャネルの割り当てを要求し、1002段階で基地局の応答を待機する。即ち、前記移動局が新たなチャネルの割り当てを要求すると、基地局は可用なチャネルの容量を分析した後、分析結果による応答メッセージを生成して移動局に伝送する。この時、前記基地局から応答メッセージが受信されると、前記移動局は1002段階で基地局から伝送された応答メッセージを解釈する。この時、前記受信されたメッセージには基地局が一次スクランブリング符号にスクランブルされたチャネルを移動局に割り当てるか、あるいは二次スクランブリング符号にスクランブルされたチャネルを移動局に割り当てるかに対する情報が含まれる。また前記基地局が前記二次スクランブリング符号にスクランブルされたチャネルを移動局に割り当てる場合には、前記受信されたメッセージには前記二次スクランブリング符号に対する情報がさらに含まれる。
【0062】
もし、前記1002段階で受信されたメッセージに一次スクランブリング符号にスクランブルされたチャネルが割り当てられるとの情報があると、前記移動局は1003段階で前記図6のスクランブリング符号発生器で一次スクランブリング符号を生成してダウンリンクチャネルに対するデスクランブルを遂行した後、前記基地局から伝送されたダウンリンクチャネル信号を受信する。
【0063】
しかし、前記1002段階で受信されたメッセージに二次スクランブリング符号にスクランブルされたチャネルが割り当てられるとの情報があると、前記移動局は1004段階で基地局にACKメッセージを伝送する。以後、前記移動局は1005段階で、前記1002段階で受信したメッセージに含まれた二次スクランブリング符号の識別子を把握した後、1006段階で前記図8のマスク810のような構造を有する二次スクランブリング符号を生成するためのマスクを形成する。
【0064】
そして、1007段階で前記移動局は前記1006段階で形成されたマスク及び前記図6のスクランブリング符号発生器を使用して、二次スクランブリング符号を発生させると同時に、一次スクランブリング符号にスクランブルされ伝送される共通制御チャネルのデスクランブルのため一次スクランブリング符号も発生させる。以後、前記移動局は1008段階で生成された一次スクランブリング符号及び二次スクランブリング符号を使用して、それぞれのスクランブリング符号にスクランブルされたチャネルに対してデスクランブルする。
【0065】
上述したように基地局の一次スクランブリング符号に使用されるチャネル直交符号をすべて使用した場合、基地局は二次スクランブリング符号を使用すべきである。このような場合、図5の従来のゴールド符号発生器を使用すると、必要な二次スクランブリング符号の数と同一な数の前記ゴールド符号発生器を有すべきである。しかし、本発明による図7A、または図7Bのゴールド符号発生器を使用する場合には、ただ一つのゴールド符号発生器に一次スクランブリング符号を生成するマスク及び二次スクランブリング符号を生成するマスクを使用して、一次スクランブリング符号及び二次スクランブリング符号を同時に生成することができる。この時、二次スクランブリング符号を生成する場合、二次スクランブリング符号と同一な数のマスクを備え、必要時、割り当てられたマスクを使用して二次スクランブリング符号を生成することができる。
【0066】
移動通信システムにおいて、基地局はダウンリンク共通制御チャネルに一次スクランブリング符号を使用し、前記一次スクランブリング符号を使用して割り当てることができるチャネル直交符号の状態に従ってダウンリンク専用チャネルに一次スクランブリング符号、または二次スクランブリング符号を使用することができる。このような場合、前記移動局が図5の従来のゴールド符号器を使用すると、前記移動局は一次スクランブリング符号を使用してダウンリンク共通制御チャネル及び専用チャネルを通じて受信された信号をデスクランブルするためのデスクランブラー(descrambler)と、二次スクランブリング符号に他のダウンリンク専用チャネルを通じて受信される信号をデスクランブルするためのデスクランブラーをそれぞれ有すべきである。しかし、移動局で前記図7A、または7Bのゴールド符号発生器を使用する場合、必要なスクランブリング符号の数だけのマスクを使用すると、それぞれ異なるスクランブリング符号を同時に生成することができる。
【0067】
移動局に対する他の例に、移動局が移動通信環境でハンドオフ地域に存在していると、移動局が属した基地局の一次スクランブリング符号をデスクランブルすることができるスクランブリング符号以外にもハンドオフされる目標基地局の一次スクランブリング符号を探すためのスクランブリング符号の生成が必要である。前記目標基地局の一次スクランブリング符号を探す過程は移動局が属した基地局と通信を持続的にする状態でなされるべきであるので、複数個のスクランブリング符号の同時生成は移動局が必ず有すべきである機能である。しかし前記図5のゴールド符号発生器を使用する従来の場合、生成すべであるスクランブリング符号の数だけ図5のような構造を有するゴールド符号発生器を有すべきである。しかし、前記図7A及び7Bのようなゴールド符号発生器を使用すると、デスクランブルが必要なスクランブリング符号を同時に生成することができる、端末機装置のデスクランブラーを具現することができる。
【0068】
【発明の効果】
上述したように本発明は、移動通信システムの基地局伝送器と加入者受信装置のスクランブリング符号発生器に関するもので、一つの符号発生器を利用して同時に複数個のスクランブリング符号を生成することができる。また本発明のスクランブリング符号発生器を使用すると、基地局送信装置や加入者受信装置に別の貯蔵空間なしスクランブリング符号を生成することができて、基地局送信装置と加入者受信装置のハードウェア的複雑度を低減することができる。またスクランブリング符号の生成のためのゴールド符号の生成でマスクを使用して一つのスクランブリング符号器で同時に相異なるスクランブリング符号を生成することができる。またチャネル容量を拡張するために前記二次スクランブリング符号の情報を伝送する場合、基地局は前記二次スクランブリング符号の識別子情報を伝送し、移動局はこれを受信して二次スクランブリング符号を生成することができる。従って、二次スクランブリング符号を生成するための情報の数を低減して容易に二次スクランブリング符号を生成することができる効果がある。
以上、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明したが、本発明はこの特定の実施形態に限るものでなく、各種の変形及び修正が本発明の範囲を逸脱しない限り、該当分野における通常の知識を持つ者により可能なのは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 UMTS基地局のダウンリンクチャネル送信器の構造を示す図である。
【図2】 複数個のスクランブリング符号を同時に生成する、図1のスクランブリング符号発生器の構造を示す図である。
【図3】 UMTS移動局のダウンリンクチャネル受信器の構造を示す図である。
【図4】 複数個のスクランブリング符号を同時に生成する、図3のスクランブリング符号発生器の構造を示す図である。
【図5】 図2及び図4に示されたゴールドシーケンス発生器の構造を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態に従って複数個のスクランブリング符号を同時に生成するスクランブリング符号発生器の構造を示す図である。
【図7】 本発明の実施形態に従って複数個のゴールド符号を同時に生成するゴールド符号発生器の構造を示す図である。
【図8】 図7A及び7Bに示されたマスクの構造を示す図である。
【図9】 本発明の実施形態に従って基地局でスクランブリング符号を生成する動作を説明する流れ図である。
【図10】 本発明の実施形態に従って移動局でスクランブリング符号を生成する動作を説明する流れ図である。
【符号の説明】
100〜104…逆多重化器(Demultiplexer)
110〜119、320〜326…乗算器
120〜128…スクランブラー
130、135…加算器
150、300…スクランブリング符号発生器
211〜21N…ゴールドシーケンス発生器
221〜22N、421、422、631〜63N…遅延器
310,315…デスクランブラー
330、335…多重化器(Multiplexer)
411、412…ゴールドシーケンス発生器
500…上位シフトレジスタ
510…下位シフトレジスタ
711〜71N…マスク部
721、722、731〜73N…排他的論理和演算器(exclusive OR gate)
801、810…マスク
803、812…一次スクランブリング符号の識別子
805、816…ナルデータ(Null data)
814…二次スクランブリング符号の識別子

Claims (19)

  1. 共通チャネルを通じて基地局に与えられた区別コードを示す一次スクランブリング符号を使用して帯域拡散された制御情報を移動局に送信する過程と、
    前記一次スクランブリング符号と共に使用されるチャネル直交符号の数が不足である時、専用チャネルをスクランブリングするための二次スクランブリング符号の識別子を前記移動局に送信する過程と、からなり、
    前記二次スクランブリング符号の識別子は、専用チャネルをデスクランブルするための二次スクランブリング符号を、前記移動局において、該二次スクランブリング符号の識別子から生成させるためのものである
    ことを特徴とするCDMA移動通信システムの基地局のチャネル符号通信方法。
  2. 前記二次スクランブリング符号の識別子は4ビットである請求項1に記載の基地局のチャネル符号通信方法。
  3. 前記二次スクランブリング符号の識別子は共通制御チャネルを通じて伝送される請求項1に記載の基地局のチャネル符号通信方法。
  4. 初期同期設定時、前記基地局に与えられた区別コードを示す一次スクランブリング符号の識別子を獲得する過程と、
    前記基地局から二次スクランブリング符号の識別子を受信する過程と、
    前記一次スクランブリング符号の識別子と前記二次スクランブリング符号の識別子の組合せにより前記二次スクランブリング符号を生成する過程と、
    受信されたデータ信号を前記生成された二次スクランブリング符号により逆拡散する過程と、からなることを特徴とするCDMA通信システムの移動局のチャネル符号通信方法。
  5. 前記二次スクランブリング符号の識別子は4ビットである請求項4に記載の移動局のチャネル符号通信方法。
  6. 前記二次スクランブリング符号の識別子は共通制御チャネルを通じて受信される請求項4に記載の移動局のチャネル符号通信方法。
  7. 前記二次スクランブリング符号の識別子は現在通信中であるダウンリンク専用チャネルを通じて受信される請求項4に記載の移動局のチャネル符号通信方法。
  8. 移動通信システムにおけるデータ送信方法において、
    基地局に割り当てられた一次スクランブリング符号で、二次スクランブリング符号識別子を含む共通チャネル信号をスクランブルする過程と、
    一次スクランブリング符号に関連した二次スクランブリング符号で、専用チャネル信号をスクランブルする過程と、
    スクランブルされたチャネル信号を移動局へ送信する過程と、
    一次スクランブリング符号によって基地局を区分する過程と、
    一次スクランブリング符号で、共通チャネル信号をデスクランブルし、デスクランブルされた共通チャネルから二次スクランブリング符号の識別子を抽出する過程と、
    二次スクランブリング符号で、専用チャネル信号をデスクランブルする過程と
    を備え、
    前記一次スクランブリング符号と二次スクランブリング符号とは、実数成分と虚数成分とから成る複合スクランブリング符号であり、
    前記移動局は、一次スクランブリング符号を参照して二次スクランブリング符号の識別子によって二次スクランブリング符号を生成することを特徴とする方法。
  9. 前記共通チャネルは、一次共通制御物理チャネルであることを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 前記専用チャネルは、専用物理チャネルであることを特徴とする請求項8記載の方法。
  11. 前記二次スクランブリング符号の識別子は、4ビットであることを特徴とする請求項8記載の方法。
  12. 前記二次スクランブリング符号の識別子は、現在通信中の専用チャネルに関連した制御チャネルを通して送信されることを特徴とする請求項8記載の方法。
  13. 前記虚数部分のスクランブリング符号は、一定のチップの間、実数部分のスクランブリング符号を遅延させて生成されることを特徴とする請求項8記載の方法。
  14. 基地局と移動局とを含んだ、データ送信のための移動通信システムにおいて、
    前記基地局は、前記基地局に割り当てられた一次スクランブリング符号で、二次スクランブリング符号の識別子を含む共通チャネル信号をスクランブルし、前記一次スクランブリング符号に関連した二次スクランブリング符号で、専用チャネル信号をスクランブルするためのスクランブラーと、スクランブルされたチャネル信号を移動局に送信するための送信装置とを含み、
    前記移動局は、一次スクランブリング符号によって基地局を区分するための検索器と、一次スクランブリング符号で共通チャネル信号をデスクランブルし、二次スクランブリング符号で専用チャネル信号をデスクランブルするためのデスクランブラーと、デスクランブルされた共通チャネルから二次スクランブリング符号の識別子を抽出する抽出器とを含み、
    前記一次スクランブリング符号と二次スクランブリング符号とは、実数スクランブリング符号と虚数スクランブリング符号とから成る複合スクランブリング符号であり、
    前記移動局は、一次スクランブリング符号を参照して二次スクランブリング符号の識別子によって二次スクランブリング符号を生成することを特徴とするシステム
  15. 前記共通チャネルは、一次共通制御物理チャネルであることを特徴とする請求項14記載のシステム。
  16. 前記専用チャネルは、専用物理チャネルであることを特徴とする請求項14記載のシステム。
  17. 前記二次スクランブリング符号の識別子は、4ビットであることを特徴とする請求項14記載のシステム。
  18. 前記二次スクランブリング符号の識別子は、現在通信中の専用チャネルに関連する制御チャネルを通して送信されることを特徴とする請求項14記載のシステム。
  19. 前記虚数部分のスクランブリング符号は、一定のチップの間、実数部分のスクランブリング符号を遅延させることによって生成されることを特徴とする請求項14記載のシステム。
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