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JP3969506B2 - Method for producing glass fiber-containing phenolic resin molding material, and glass fiber-containing phenolic resin molding product - Google Patents

Method for producing glass fiber-containing phenolic resin molding material, and glass fiber-containing phenolic resin molding product Download PDF

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JP3969506B2
JP3969506B2 JP34996997A JP34996997A JP3969506B2 JP 3969506 B2 JP3969506 B2 JP 3969506B2 JP 34996997 A JP34996997 A JP 34996997A JP 34996997 A JP34996997 A JP 34996997A JP 3969506 B2 JP3969506 B2 JP 3969506B2
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Japan
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glass fiber
phenolic resin
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fiber
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雅一 塚本
修平 山尾
敏明 榊山
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高強度で、寸法安定性に優れ、加工性が良好なガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料に関する。特に、成形加工性が良好で、圧縮成形により得られる成形品は、その外観が良好で、かつ、耐熱性に優れ、高強度で、特に衝撃強度が高く、寸法安定性が良好で、金属代替用成形材料として有用であり、例えばマシニングセンターにおける工具交換アーム、バルブ弁、ボルト類、スプロケットの如きの歯車類等、各種の構造部品等の成形材料として好適に使用することが出来るガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、軽量化、コストダウン等の観点から、金属材料からプラスチック材料への代替が図られており、金属が使用されていた成形品や構造部品などの分野で種々のプラスチックが検討され、利用されて来ている。
【0003】
特に、フェノール樹脂は、その優れた特性から、金属代替材料として検討されて来ている。
しかしながら、フェノール樹脂を金属材料の代替として使用する場合でも、その機械的強度、耐熱性、更には寸法安定性、摺動特性などの性能向上が要求されている。
このような要求を満足させる為、ガラス繊維や炭素繊維のチョップドストランドが補強材として使用される。
【0004】
ところで、補強材として炭素繊維を使用した場合、高い剛性を有する高強度の成形品が得られる。
しかしながら、炭素繊維は、一般的には、高価である。従って、コストが高く付く。
更には、炭素繊維は、ガラス繊維に比べると、解繊され易く、フェノール樹脂との濡れ性が悪く、ハンドリングに難点も有る。
【0005】
上記のような理由から、ガラス繊維の使用が考慮されている。
ガラス繊維のチョップドストランドを補強材として配合したフェノール樹脂成形材料については多くの報告がなされている。
すなわち、例えばフェノール樹脂と、ガラス繊維と、必要に応じて他の無機質添加剤、硬化剤、離型剤等とを混合し、加熱下においてロール、ニーダー等で混練した後、乾燥し、粉砕したガラス繊維配合フェノール樹脂成形材料が提案されている。
或いは、フェノール樹脂と、ガラス繊維と、その他の無機質添加剤、硬化剤、離型剤等とを、ヘンシェルミキサーやスーパーミキサー等の高速攪拌混合機により混合・混練したガラス繊維配合フェノール樹脂成形材料が提案されている。
最近では、フェノール樹脂と、ガラス繊維と、その他の無機質添加剤、硬化剤、離型剤等をヘンシェルミキサー等の高速攪拌混機で混合し、その後で押出機により混練押出したガラス繊維配合フェノール樹脂成形材料が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のガラス繊維配合フェノール樹脂成形材料は、含有ガラス繊維が破損、切断されていることが多く、機械的強度の向上効果が期待通りのものでは無いことが判って来た。
又、金属代替材料として使用し得る機械的強度に優れたものを得る為には、ガラス繊維の配合量を相当多くしなければならないことも判って来た。
ところが、ガラス繊維の配合量を多くした場合、材料化が困難であることが判って来た。例えば、材料化に長時間を要したりする。尚、長時間を要して材料化した場合には、ガラス繊維が切断されていることが多く、所望の強度が得られ無い。更には、ガラス繊維の配合量を多くした成形材料を用いて成形する場合、成形加工性が悪い。しかも、得られた成形品の表面外観が悪い。
【0007】
従って、本発明が解決しようとする課題は、優れた耐熱性・機械的強度を有し、かつ、成形加工性に優れ、更には成形品の外観性にも優れており、そしてコストが低廉なガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料を提供することである。特に、圧縮成形に好適なガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、
20〜40重量部のフェノール系樹脂と80〜60重量部のガラス繊維とを主成分として含有し、前記ガラス繊維の平均繊維長が3.0〜8.0mmであり、そして曲げ弾性率が2200kgf/mm 以上で、かつ、曲げ強度が20kgf/mm 以上のガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品を成形する為のガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料の製造方法であって、
前記ガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品におけるフェノール系樹脂となる量で液状のフェノール系樹脂材料を、後述の高速回転攪拌混合機の回転速度より低速の低速回転攪拌混合機により回転攪拌する第1工程と、
前記第1工程の後、前記ガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品におけるガラス繊維となる繊維径が6〜12μmで、繊維長が3.0〜9.0mmで、アスペクト比が250〜1500のガラス繊維を前記ガラス繊維の量となるだけ添加し、混合・混練する第2工程と、
前記第2工程の後、メタノール或いはアセトンと言った低沸点溶剤を添加して40℃以下の温度で前記第1工程の回転速度より高速の高速回転攪拌混合機で攪拌混合して造粒する第3工程と、
前記第3工程の後、乾燥する第4工程
とを有することを特徴とするガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料の製造方法によって解決される。
【0009】
上記製造方法において、低速回転攪拌混合工程におけるフェノール系樹脂は、特に、液状樹脂である。
又、低速回転攪拌混合工程における混合は、好ましくは、混合物が粘土状から鱗片状あるいはフレーク状に変わる迄である。
そして、添加されるガラス繊維は、好ましくは、その繊維径が6〜12μm、その繊維長が3.0〜9.0mm、アスペクト比が250〜1500のチョップドストランドである。
又、造粒工程における低沸点溶剤の添加量は、好ましくは、ガラス繊維添加後の混合・混練物の1〜3重量%である。
【0010】
又、前記の課題は、上記製造方法によって得られたガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料によって解決される。
又、前記の課題は、20〜40重量部のフェノール系樹脂と、80〜60重量部のガラス繊維とを主成分として含有するガラス繊維強化フェノール系樹脂成形材料であって、前記樹脂成形材料中における前記ガラス繊維は、その平均繊維長が3.0〜8.0mmであるガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料によって解決される。
又、前記の課題は、20〜40重量部のフェノール系樹脂と、80〜60重量部のガラス繊維とを主成分として含有するガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品であって、
前記ガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品中における前記ガラス繊維は、その平均繊維長が3.0〜8.0mmであり、
曲げ弾性率が2,200kgf/mm2 以上、かつ、曲げ強度が20kgf/mm2 以上である
ことを特徴とするガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品によって解決される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、20〜40重量部(80〜60重量部のガラス繊維と20〜40重量部のフェノール系樹脂との合計量が100重量部)のフェノール系樹脂と、充填剤、顔料、離型剤、及び必要に応じて硬化剤とを、低速回転攪拌混合機により混合する低速回転攪拌混合工程と、前記低速回転攪拌混合工程の後、前記混合物に対して60〜80重量部のガラス繊維を添加し、混合・混練するガラス繊維後混合・混練工程と、前記ガラス繊維後混合・混練工程の後、低沸点溶剤を添加して40℃以下の温度で高速回転攪拌混合機により造粒する造粒工程と、前記造粒工程の後、乾燥する乾燥工程とを有する。低速回転攪拌混合工程におけるフェノール系樹脂は、特に、液状樹脂である。低速回転攪拌混合工程における混合は、特に、混合物が粘土状から鱗片状あるいはフレーク状に変わる迄である。添加されるガラス繊維は、特に、その繊維径が6〜12μm、その繊維長が3.0〜9.0mm、アスペクト比が250〜1500のチョップドストランドである。造粒工程における低沸点溶剤の添加量は、特に、ガラス繊維添加後の混合・混練物の1〜3重量%である。
【0012】
フェノール系樹脂と、所定量の充填剤および顔料、離型剤、必要に応じ硬化剤とを、攪拌翼を有する低速回転攪拌混合機で混合した後、ガラス繊維を添加し、この混合・混練して得られる混合物を、一旦、乾燥した後、次いで該混合物を高速回転攪拌混合機で低沸点溶剤を添加しながら40℃以下の温度を維持して造粒し、この後、85〜110℃の温度で乾燥することにより、ガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料が得られる。
すなわち、先ず、20〜40重量部のフェノール系樹脂と、所定量の充填剤および顔料、離型剤、必要に応じて硬化剤とを、攪拌翼を有する低速回転攪拌混合機で混合した後、60〜80重量部のガラス繊維を添加し、混合・混練した後、得られた混合物を、一旦、乾燥し、この後、該混合物を高速回転攪拌混合機で低沸点溶剤を添加しながら40℃以下の温度を維持して造粒し、この後、85〜110℃の温度で乾燥することにより、ガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料が得られる。
【0013】
そして、上記のようにして得られるガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料は、ガラス繊維を多量(成形材料中50重量%以上)に含有しているにも拘わらず、成形加工性が良好で有る。かつ、該成形材料を圧縮成形して得られる成形品は、衝撃強度(シャルピー、ノッチ付)が25kgf・cm/cm2以上で、曲げ弾性率が2,200kgf/mm2以上、曲げ強さが20kgf/mm2以上で有る。そして、成形収縮率は殆ど無く、機械的強度、寸法安定性に優れている。更には、表面状態が良好である。
【0014】
本発明の成形材料の製造方法において、攪拌翼を有する低速回転攪拌混合機、例えば通常のオープンニーダーによる混合・混練は、40℃以下の温度を維持して行われる。低速回転攪拌混合機による混合時間は、混合物が粘土状(ペースト状)から鱗片状あるいはフレーク状に変わるまでの時間で、通常20〜40分である。混合時間が長すぎると、目標とする所定の物性が得られなくなり、好ましくない。
【0015】
得られた混合物は、熱風循環乾燥機の如きの乾燥機において、85〜110℃の温度、特に100℃前後の温度で、目標の流れ値(スパイラルフロー)となる迄、乾燥(一次乾燥)される。この乾燥に要する時間は、通常、60分前後である。乾燥温度が低い場合には、乾燥に要する時間が長くなり、作業操作上、好ましく無い。逆に、乾燥温度が余りに高い場合は、材料の流れ値の調整などの作業操作が困難となり、かつ、乾燥のバラツキが生じ易く、好ましくない。
【0016】
次いで、乾燥した鱗片状あるいはフレーク状の混合物を、高速回転攪拌混合機、例えばヘンシェルミキサー、スパーミキサー等により、メタノール、アセトンの如きの低沸点溶剤を添加しながら、40℃以下の温度を維持して、攪拌し、造粒する。造粒に要する時間は10分以内、通常4〜6分である。
造粒後、熱風循環乾燥機の如きの乾燥機において、85〜110℃、特に100℃前後の温度で乾燥(二次乾燥)される。この乾燥は、主として、残留する溶剤を揮発させるものである。要する時間は、通常40分前後で完了し、目標の流れ値(スパイラルフロー)が得られる。
【0017】
上記の低沸点溶剤の使用量は、混合機に仕込む混合物の重量に対して3.0重量%以下である。通常、1.0〜2.0重量%が使用される。溶剤の使用量が多い場合には、造粒物の形状が大きくなり易く、逆に、少ない場合は、所謂、造粒物のシマリが悪く、良好な成形材料が得られ難く、好ましくない。
【0018】
本発明の成形材料において、フェノール系樹脂は、全配合物中、20〜40重量%の範囲で使用される。フェノール系樹脂の配合割合が上記範囲より少ない場合は、混練操作を満足に行うことが出来ない。そして、樹脂の分散が不十分で、材料化が困難で、良好な成形材料を得られない。逆に、樹脂の割合が多い場合は、十分な機械的強度を得られない。従って、フェノール系樹脂の使用割合は、好ましくは、上記の範囲で使用される。特に好ましくは、25〜35重量%である。
【0019】
本発明において、フェノール系樹脂は、樹脂濃度65〜75%の液状樹脂として使用される。固形樹脂を使用する場合は、予め、溶剤、例えばメタノール、アセトン等で所定の樹脂濃度に調整して使用される。
【0020】
本発明において、低速回転攪拌混合機への仕込み順序は、前記した如く、先ず、フェノール系樹脂と所定量の充填剤、顔料、離型剤、必要に応じて硬化剤とを混合する。この後、これにガラス繊維を添加する。そして、混合・混練することが重要である。
ガラス繊維を樹脂と共に最初から仕込んで混合した場合、ガラス繊維が切断され易く、目標とする所定の性能(物性)が得られない。
【0021】
本発明において、上記した高い衝撃強度有し、高剛性で高弾性を有する成形品を得るには、ガラス繊維の破損、切断を出来るだけ抑制し、成形材料中におけるガラス繊維の平均繊維長を3.0〜8.0mmの範囲内のものとすることが大切である。繊維長が上記の範囲より短い場合には、高剛性、高弾性の成形品が得られ難い。逆に、長い場合には、成形性が悪く、安定した成形品が得られ難く、更には成形品の表面状態が悪い。
【0022】
本発明に使用されるガラス繊維は、その繊維径が6〜12μm、その繊維長が3.0〜9.0mm、アスペクト比が250〜1500であるチョップドストランドである。好ましくは、シラン系化合物により処理されている。
【0023】
本発明に使用されるガラス繊維は、市販のものが使用される。例えば、ECS06B155、ECS03B163DE(日本電気硝子(株)製)、CS06JABC−273、CS03DEBC−27(旭ファイバーグラス(株)製)等が挙げられる。
【0024】
ガラス繊維の配合量は、全配合物中、60〜80重量%である。好ましくは、65〜75重量%である。ガラス繊維の配合量が上記範囲よりも少ない場合は、強度、剛性、弾性率などの機械的特性に優れた成形品が得られない。逆に、多い場合は、成形加工性、流動性などが悪くなり、かつ、成形品の表面状態も悪くなる。
【0025】
本発明におけるフェノール系樹脂は、フェノール性水酸基を有する芳香族化合物である。具体的には、フェノール、クレゾール、キシレノール、アルキルフェノール、レゾルシノール等のフェノール性化合物と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パラホルムアルデヒド、フルフラール、環状ホルマール等のアルデヒド類とを、酸性触媒あるいはアルカリ性触媒の存在下に縮合反応して得られる合成樹脂、若しくはこれ等の樹脂の変性樹脂、更には他の熱硬化性樹脂、例えばエポキシ樹脂、アミノ樹脂などとの共縮合反応させた樹脂、又、一部熱可塑性樹脂あるいは他の樹脂とのポリマーアロイ等を挙げることが出来る。通常は、所謂、フェノール系樹脂が使用される。
【0026】
本発明において、フェノール系樹脂は、レゾール型、ノボラック型の固形状、液状いずれも使用できる。尚、ガラス繊維と配合する際には、通常、液状で使用するのが好適である。固形の状態でガラス繊維と混練した場合は、ガラス繊維の折損が大きく、又、樹脂とガラス繊維との密着性も悪くなり、好ましくない。
【0027】
本発明に係る成形材料には、更に、所望に応じて、クレー、タルク、マイカなどの無機系充填剤を少量(全配合物中、約5〜10重量%程度)配合することが出来る。その他、本発明に係る成形材料の特性を損なわない範囲で、フェノール系樹脂成形材料に配合される種々の添加剤を使用することが出来る。
【0028】
本発明の方法で得られたフェノール系樹脂成形材料は、フェノール系樹脂20〜40重量部、ガラス繊維80〜60重量部を主成分として含有し、成形材料中におけるガラス繊維の平均繊維長が3.0〜8.0mmで存在するガラス繊維含有フレーク状のフェノール系樹脂成形材料である。そして、該成形材料を所定の条件で成形加工することにより、高強度で、高剛性を有し、寸法安定性に優れ、かつ、耐熱性を有する成形品が得られる。
以下、本発明の具体的実施例を示す。
【0029】
[実施例1]
フェノール系樹脂として、数平均分子量1200のノボラック型フェノール樹脂をメタノール30%に溶解した液状樹脂(樹脂濃度70重量%)を使用した。
ガラス繊維として、ECS06B155(商品名)チョップドストランド(繊維長6mm、繊維径13μm) を使用した。
先ず、上記フェノール系樹脂30重量部(固形分、ヘキサミン4.5重量部を含む)と、硬化助剤、顔料、及び離型剤合計5重量部とを、ニーダーに仕込み、予め、混合した。
この後、この混合物にガラス繊維65重量部を添加した、そして30℃で、約30分混合した。
この混合物を、95℃の熱風乾燥機で、60分間乾燥した。
次いで、乾燥した混合物を、高速回転攪拌混合機(ヘンシェルミキサー)で、メタノール2重量部を添加しながら、40℃以下の温度に維持して、造粒した。
この造粒物を、95℃の熱風乾燥機で40分間乾燥し、フレーク状の成形材料を得た。
得られた成形材料および成形品の物性を表1に示す。
【0030】
[実施例2]
ガラス繊維として、CS06JABC−273(旭ファイバーグラス製)チョップドストランド(繊維長6mm、繊維径13μm) 、及びECS03B155(日本電気硝子(株)製)チョップドストランド (繊維長3mm、繊維径13μm) を使用した以外は、実施例1と同様にしてフレーク状の成形材料を得た。
得られた成形材料および成形品の物性を表1に示す。
【0031】
[実施例3]
フェノール系樹脂として、数平均分子量500の固形レゾール型フェノール樹脂をメタノール30%に希釈した液状樹脂を25重量部(固形分として)使用し、ガラス繊維として、ECS06B155チョップドストランド(繊維長6mm、繊維径13μm) を70重量部使用した。
そして、実施例1と同様にして混合した。
得られた混合物を、実施例1と同様に乾燥した後、ヘンシェルミキサーにより該混合物にメタノール3重量部を添加しながら造粒した。
この後、90℃で乾燥してフレーク状の成形材料とした。
得られた成形材料および成形品の物性を表1に示す。
【0032】
[実施例4]
フェノール系樹脂として、50%キシレン変性フェノール樹脂をメタノール30%に希釈した液状樹脂を使用し、ガラス繊維として、ECS03B163DE チョップドストランド(繊維長3mm、繊維径6μm)、及びCS06JABC−273 チョップドストランド(繊維長6mm、繊維径13μm) を使用した。
先ず、上記フェノール系樹脂25重量部(固形分、ヘキサミン3.7重量部を含む)と、顔料および離型剤を合計5重量部とを、ニーダーに仕込み、予め、混合した。
この後、ガラス繊維70重量部を添加し、30℃で、約30分間混合した。この後、該混合物を95℃の熱風乾燥機で60分乾燥した。
次いで、該乾燥混合物を高速回転攪拌混合機(ヘンシェルミキサー)で、メタノール3重量部を添加しながら、25℃の温度に維持して、造粒した。
この造粒物を、95℃の熱風乾燥機で40分間乾燥し、フレーク状の成形材料を得た。
得られた成形材料および成形品の物性を表1に示す。
【0033】
[比較例1]
実施例1において、フェノール系樹脂を15重量部(ヘキサミン2.5重量部を含む)使用し、ガラス繊維を85重量部使用した以外は実施例1と同様に行った。
しかし、本材料は、樹脂の含浸が不十分で、良好なフレーク状物が得られず、流れ値が小さく、成形性が悪く、良好な成形品が成形できなかった。
【0034】
[比較例2]
実施例1で用いたフェノール系樹脂、ガラス繊維、及び添加剤を同量用い、この原料全てを一度に混合し、この混合物を加熱ロールで約5分間十分に混練し、乾燥・粉砕して成形材料とした。
得られた成形材料および成形品の物性を表2に示す。
【0035】
【0036】
【0037】
尚、表1および表2の物性は下記により測定した。
(1) 流れ(cm):スパイラルロー法、渦巻き状に長さ(100cm)を刻印した金型を使用し、所定の温度、圧力、時間および材料投入量でトファンスファー成形し、押出された渦巻き状物成形品の最大長さ。
(2) 平均繊維長(mm):成形材料中の樹脂分を溶剤で抽出除去し、残存したガラス繊維を電子顕微鏡で観察測定。
(3) 成形性:JIS K6915に準じて圧縮成形した成形品の金型への充填性、外観を目視により観察し判定した。
(4) 比重(g/cm3 ):JIS法による。
(5) 衝撃強さ、曲げ強さ、曲げ弾性率:圧縮成形により試験片を作成し、JIS K6915に準じて測定。
(6) 成形収縮率(%):圧縮成形により試験片を作成し、JIS K6915に準じて測定。
(7) 平滑性:圧縮成形で成形した成形品の表面を目視観察で判定した。
【0038】
【発明の効果】
本発明の成形材料は、成形加工性が良好である。そして、該成形材料を圧縮成形して得られる成形品は、衝撃強さ、曲げ強さ、曲げ弾性率などの機械的強度に優れている。かつ、成形収縮率が極めて小さい。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a glass fiber-containing phenolic resin molding material having high strength, excellent dimensional stability, and good workability. In particular, molded products obtained by compression molding with good moldability have good appearance, excellent heat resistance, high strength, particularly high impact strength, good dimensional stability, and metal replacement Glass fiber-containing phenolic materials that are useful as molding materials, such as tool change arms in machining centers, valve valves, bolts, gears such as sprockets, and various other structural parts The present invention relates to a resin molding material.
[0002]
[Prior art]
In recent years, from the viewpoint of weight reduction and cost reduction, replacement of metal materials with plastic materials has been attempted, and various plastics have been studied and used in fields such as molded products and structural parts where metals have been used. Is coming.
[0003]
In particular, phenol resin has been studied as a metal substitute material because of its excellent characteristics.
However, even when a phenol resin is used as a substitute for a metal material, improvement in performance such as mechanical strength, heat resistance, dimensional stability, and sliding characteristics is required.
In order to satisfy such requirements, chopped strands of glass fiber or carbon fiber are used as a reinforcing material.
[0004]
By the way, when carbon fiber is used as the reinforcing material, a high-strength molded product having high rigidity can be obtained.
However, carbon fibers are generally expensive. Therefore, the cost is high.
Furthermore, carbon fibers are easier to be defibrated than glass fibers, have poor wettability with phenolic resins, and are difficult to handle.
[0005]
For the above reasons, the use of glass fibers is considered.
Many reports have been made on phenolic resin molding materials containing chopped strands of glass fiber as a reinforcing material.
That is, for example, a phenol resin, glass fiber, and other inorganic additives, a curing agent, a release agent, etc. are mixed as necessary, kneaded with a roll, a kneader, etc. under heating, then dried and pulverized. A glass fiber-containing phenolic resin molding material has been proposed.
Alternatively, a glass fiber-containing phenol resin molding material obtained by mixing and kneading phenol resin, glass fiber, and other inorganic additives, curing agents, mold release agents, etc. with a high-speed stirring mixer such as a Henschel mixer or a super mixer. Proposed.
Recently, phenolic resin, glass fiber, and other inorganic additives, curing agents, mold release agents, etc. are mixed with a high-speed stirring mixer such as a Henschel mixer, and then kneaded and extruded with an extruder. Molding materials have been proposed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, it has been found that the glass fiber-containing phenol resin molding material described above often has broken or cut glass fibers, and the effect of improving the mechanical strength is not as expected.
It has also been found that in order to obtain a material excellent in mechanical strength that can be used as a metal substitute material, the amount of glass fiber must be considerably increased.
However, it has been found that when the amount of glass fiber is increased, materialization is difficult. For example, it takes a long time for materialization. In addition, when it takes material for a long time, the glass fiber is often cut, and a desired strength cannot be obtained. Furthermore, when it molds using the molding material which increased the compounding quantity of the glass fiber, the moldability is bad. Moreover, the surface appearance of the obtained molded product is poor.
[0007]
Therefore, the problem to be solved by the present invention is that it has excellent heat resistance and mechanical strength, is excellent in molding processability, is excellent in appearance of the molded product, and is low in cost. It is to provide a glass fiber-containing phenolic resin molding material. In particular, it is to provide a glass fiber-containing phenolic resin molding material suitable for compression molding.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The above issues are
It contains 20 to 40 parts by weight of phenolic resin and 80 to 60 parts by weight of glass fiber as main components, the average fiber length of the glass fiber is 3.0 to 8.0 mm, and the flexural modulus is 2200 kgf. / in mm 2 or more, and a method for producing a glass fiber-containing phenolic resin molding material for flexural strength for forming the 20 kgf / mm 2 or more glass fiber-containing phenolic resin molded article,
A first step of rotating and stirring a liquid phenolic resin material in an amount to be a phenolic resin in the glass fiber-containing phenolic resin molded article by a low- speed rotary mixer that is lower than the rotational speed of a high-speed rotary mixer described later. When,
After the first step, a glass fiber having a fiber diameter of 6 to 12 μm, a fiber length of 3.0 to 9.0 mm, and an aspect ratio of 250 to 1500 in the glass fiber- containing phenolic resin molded product. A second step of adding as much as the amount of the glass fiber , mixing and kneading,
After the second step, a low-boiling solvent such as methanol or acetone is added, and the mixture is granulated by stirring and mixing at a temperature of 40 ° C. or less with a high- speed rotary stirring mixer faster than the rotation speed of the first step . 3 steps,
It solves by the manufacturing method of the glass fiber containing phenolic resin molding material characterized by having the 4th process dried after the said 3rd process.
[0009]
In the above production method, the phenolic resin in the low-speed rotating stirring and mixing step is particularly a liquid resin.
Further, the mixing in the low-speed rotary stirring and mixing step is preferably until the mixture changes from clay to scale or flake.
The glass fibers to be added are preferably chopped strands having a fiber diameter of 6 to 12 μm, a fiber length of 3.0 to 9.0 mm, and an aspect ratio of 250 to 1500.
The amount of the low boiling point solvent added in the granulation step is preferably 1 to 3% by weight of the mixed / kneaded product after the glass fiber is added.
[0010]
Moreover, the said subject is solved by the glass fiber containing phenolic resin molding material obtained by the said manufacturing method.
The above-mentioned problem is a glass fiber reinforced phenolic resin molding material containing 20 to 40 parts by weight of a phenolic resin and 80 to 60 parts by weight of glass fiber as main components. The glass fiber in is solved by a glass fiber-containing phenolic resin molding material having an average fiber length of 3.0 to 8.0 mm.
The above-mentioned problem is a glass fiber-containing phenolic resin molded product containing 20 to 40 parts by weight of a phenolic resin and 80 to 60 parts by weight of glass fibers as main components,
The glass fiber in the glass fiber-containing phenolic resin molded product has an average fiber length of 3.0 to 8.0 mm,
Flexural modulus 2,200kgf / mm 2 or more and the flexural strength is solved by a glass fiber-containing phenolic resin molded article, characterized in that it is 20 kgf / mm 2 or more.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, 20 to 40 parts by weight (80 to 60 parts by weight of glass fibers and 20 to 40 parts by weight of a phenolic resin is 100 parts by weight) of a phenolic resin, a filler, a pigment, and a mold release After the low-speed rotary stirring and mixing step, and the low-speed rotary stirring and mixing step, 60 to 80 parts by weight of glass fiber is added to the mixture after the low-speed rotary stirring and mixing step. Addition, mixing and kneading glass fiber post-mixing and kneading step, and after the glass fiber post-mixing and kneading step, a low boiling point solvent is added and granulated with a high-speed rotary stirring mixer at a temperature of 40 ° C. or less A granulation step, and a drying step of drying after the granulation step. The phenolic resin in the low-speed rotation stirring and mixing step is particularly a liquid resin. Mixing in the low-speed rotary stirring and mixing process is in particular until the mixture changes from clay to flakes or flakes. The added glass fiber is a chopped strand having a fiber diameter of 6 to 12 μm, a fiber length of 3.0 to 9.0 mm, and an aspect ratio of 250 to 1500. The addition amount of the low boiling point solvent in the granulation step is particularly 1 to 3% by weight of the mixed / kneaded product after the glass fiber is added.
[0012]
After mixing the phenolic resin, a predetermined amount of filler and pigment, a release agent, and if necessary a curing agent with a low-speed rotary stirring mixer having a stirring blade, glass fiber is added, and this mixing and kneading is performed. The mixture obtained is dried once and then granulated while maintaining the temperature at 40 ° C. or lower while adding the low boiling point solvent with a high-speed rotary stirring mixer, and thereafter, the mixture is granulated at 85 to 110 ° C. By drying at a temperature, a glass fiber-containing phenolic resin molding material is obtained.
That is, first, after mixing 20 to 40 parts by weight of a phenolic resin, a predetermined amount of a filler and a pigment, a release agent, and a curing agent as necessary, with a low-speed rotary stirring mixer having a stirring blade, After adding 60 to 80 parts by weight of glass fiber, mixing and kneading, the resulting mixture was once dried, and then the mixture was added at 40 ° C. while adding a low boiling point solvent with a high-speed rotary stirring mixer. Granulation is performed while maintaining the following temperature, and thereafter, the glass fiber-containing phenolic resin molding material is obtained by drying at a temperature of 85 to 110 ° C.
[0013]
The glass fiber-containing phenolic resin molding material obtained as described above has good molding processability despite containing a large amount of glass fiber (50% by weight or more in the molding material). In addition, the molded product obtained by compression molding the molding material has an impact strength (Charpy, with notch) of 25 kgf · cm / cm 2 or more, a flexural modulus of 2,200 kgf / mm 2 or more, and a bending strength. 20 kgf / mm 2 or more. And there is almost no mold shrinkage and it is excellent in mechanical strength and dimensional stability. Furthermore, the surface state is good.
[0014]
In the method for producing a molding material of the present invention, mixing and kneading with a low-speed rotary stirring mixer having a stirring blade, for example, a normal open kneader, is performed while maintaining a temperature of 40 ° C. or lower. The mixing time by the low-speed rotary stirring mixer is the time until the mixture changes from clay (paste) to scale or flake, and is usually 20 to 40 minutes. If the mixing time is too long, the desired predetermined physical properties cannot be obtained, which is not preferable.
[0015]
The obtained mixture is dried (primary drying) in a dryer such as a hot air circulating dryer at a temperature of 85 to 110 ° C., particularly around 100 ° C., until a target flow value (spiral flow) is reached. The The time required for this drying is usually around 60 minutes. When the drying temperature is low, the time required for drying becomes long, which is not preferable in terms of work operation. On the other hand, when the drying temperature is too high, it is difficult to perform work operations such as adjustment of the flow value of the material, and variations in drying are likely to occur.
[0016]
Subsequently, the dried scale-like or flake-like mixture is maintained at a temperature of 40 ° C. or lower while adding a low-boiling solvent such as methanol or acetone with a high-speed rotary stirring mixer such as a Henschel mixer or a spar mixer. Stir and granulate. The time required for granulation is within 10 minutes, usually 4 to 6 minutes.
After granulation, it is dried (secondary drying) at a temperature of 85 to 110 ° C., particularly around 100 ° C., in a dryer such as a hot air circulating dryer. This drying mainly volatilizes the remaining solvent. The time required is usually completed in about 40 minutes, and a target flow value (spiral flow) is obtained.
[0017]
The usage-amount of said low boiling-point solvent is 3.0 weight% or less with respect to the weight of the mixture charged to a mixer. Usually, 1.0 to 2.0% by weight is used. When the amount of the solvent used is large, the shape of the granulated product tends to be large. On the other hand, when the amount is small, the so-called granulated product is poor and it is difficult to obtain a good molding material, which is not preferable.
[0018]
In the molding material of the present invention, the phenolic resin is used in the range of 20 to 40% by weight in the entire formulation. When the blending ratio of the phenolic resin is less than the above range, the kneading operation cannot be performed satisfactorily. And dispersion | distribution of resin is inadequate, materialization is difficult and a favorable molding material cannot be obtained. On the contrary, when the ratio of the resin is large, sufficient mechanical strength cannot be obtained. Accordingly, the proportion of the phenolic resin used is preferably within the above range. Particularly preferred is 25 to 35% by weight.
[0019]
In the present invention, the phenolic resin is used as a liquid resin having a resin concentration of 65 to 75%. When a solid resin is used, it is used after adjusting to a predetermined resin concentration with a solvent such as methanol or acetone.
[0020]
In the present invention, as described above, the charging order in the low-speed rotary stirring mixer is first to mix the phenolic resin with a predetermined amount of filler, pigment, release agent, and if necessary, a curing agent. Thereafter, glass fiber is added thereto. It is important to mix and knead.
When glass fibers are charged together with a resin from the beginning and mixed, the glass fibers are easily cut, and the target predetermined performance (physical properties) cannot be obtained.
[0021]
In the present invention, in order to obtain a molded article having high impact strength, high rigidity and high elasticity as described above, the glass fiber is prevented from being broken and cut as much as possible, and the average fiber length of the glass fiber in the molding material is 3 It is important that the thickness is in the range of 0.0 to 8.0 mm. When the fiber length is shorter than the above range, it is difficult to obtain a molded product having high rigidity and high elasticity. On the other hand, if the length is long, the moldability is poor, it is difficult to obtain a stable molded product, and the surface condition of the molded product is poor.
[0022]
The glass fiber used in the present invention is a chopped strand having a fiber diameter of 6 to 12 μm, a fiber length of 3.0 to 9.0 mm, and an aspect ratio of 250 to 1500. Preferably, it is treated with a silane compound.
[0023]
A commercially available glass fiber is used for the glass fiber used in the present invention. Examples thereof include ECS06B155, ECS03B163DE (manufactured by Nippon Electric Glass Co., Ltd.), CS06JABC-273, CS03DEBC-27 (manufactured by Asahi Fiber Glass Co., Ltd.) and the like.
[0024]
The compounding quantity of glass fiber is 60 to 80 weight% in all the compounds. Preferably, it is 65 to 75% by weight. When the blending amount of the glass fiber is less than the above range, a molded product excellent in mechanical properties such as strength, rigidity and elastic modulus cannot be obtained. On the other hand, when the amount is large, molding processability, fluidity and the like deteriorate, and the surface state of the molded article also deteriorates.
[0025]
The phenolic resin in the present invention is an aromatic compound having a phenolic hydroxyl group. Specifically, a condensation reaction of phenolic compounds such as phenol, cresol, xylenol, alkylphenol, resorcinol and aldehydes such as formaldehyde, acetaldehyde, paraformaldehyde, furfural, and cyclic formal in the presence of an acidic catalyst or an alkaline catalyst. Synthetic resins obtained or modified resins of these resins, as well as other thermosetting resins such as epoxy resins, amino resins and other co-condensation reactions, and some thermoplastic resins or others And polymer alloys with these resins. Usually, so-called phenolic resins are used.
[0026]
In the present invention, the phenolic resin may be a resol type, novolac type solid or liquid. In addition, when mix | blending with glass fiber, it is usually suitable to use in liquid form. When kneaded with glass fiber in a solid state, the glass fiber is greatly broken, and the adhesion between the resin and the glass fiber is also deteriorated.
[0027]
If desired, the molding material according to the present invention may further contain a small amount of inorganic filler such as clay, talc, mica, etc. (about 5 to 10% by weight in the total formulation). In addition, various additives blended in the phenolic resin molding material can be used as long as the characteristics of the molding material according to the present invention are not impaired.
[0028]
The phenolic resin molding material obtained by the method of the present invention contains 20 to 40 parts by weight of phenolic resin and 80 to 60 parts by weight of glass fibers as main components, and the average fiber length of the glass fibers in the molding material is 3. It is a glass fiber-containing flaky phenolic resin molding material present at 0.0 to 8.0 mm. Then, by molding the molding material under predetermined conditions, a molded product having high strength, high rigidity, excellent dimensional stability, and heat resistance can be obtained.
Specific examples of the present invention will be described below.
[0029]
[Example 1]
As the phenolic resin, a liquid resin (resin concentration: 70% by weight) in which a novolak type phenol resin having a number average molecular weight of 1200 was dissolved in 30% methanol was used.
ECS06B155 (trade name) chopped strand (fiber length 6 mm, fiber diameter 13 μm) was used as the glass fiber.
First, 30 parts by weight of the phenolic resin (including solid content and 4.5 parts by weight of hexamine) and a total of 5 parts by weight of a curing aid, a pigment, and a release agent were charged in a kneader and mixed in advance.
After this time, 65 parts by weight of glass fibers were added to the mixture and mixed at 30 ° C. for about 30 minutes.
This mixture was dried with a hot air dryer at 95 ° C. for 60 minutes.
Next, the dried mixture was granulated with a high-speed rotary stirring mixer (Henschel mixer) while maintaining the temperature at 40 ° C. or lower while adding 2 parts by weight of methanol.
This granulated product was dried with a hot air dryer at 95 ° C. for 40 minutes to obtain a flaky molding material.
Table 1 shows the physical properties of the obtained molding material and molded product.
[0030]
[Example 2]
CS06JABC-273 (manufactured by Asahi Fiber Glass) chopped strand (fiber length 6 mm, fiber diameter 13 μm) and ECS03B155 (manufactured by Nippon Electric Glass Co., Ltd.) chopped strand (fiber length 3 mm, fiber diameter 13 μm) were used as glass fibers. Except for the above, a flaky molding material was obtained in the same manner as in Example 1.
Table 1 shows the physical properties of the obtained molding material and molded product.
[0031]
[Example 3]
As phenolic resin, 25 parts by weight (as solid content) of a liquid resin obtained by diluting a solid resol type phenolic resin having a number average molecular weight of 500 to 30% methanol is used, and ECS06B155 chopped strand (fiber length 6 mm, fiber diameter) as glass fiber. 70 parts by weight of 13 μm) was used.
And it mixed like Example 1.
The obtained mixture was dried in the same manner as in Example 1, and granulated while adding 3 parts by weight of methanol to the mixture using a Henschel mixer.
Then, it dried at 90 degreeC and was set as the flaky molding material.
Table 1 shows the physical properties of the obtained molding material and molded product.
[0032]
[Example 4]
A liquid resin obtained by diluting 50% xylene-modified phenol resin to 30% methanol is used as the phenolic resin, and ECS03B163DE chopped strand (fiber length 3 mm, fiber diameter 6 μm) and CS06JABC-273 chopped strand (fiber length) are used as glass fibers. 6 mm, fiber diameter 13 μm) was used.
First, 25 parts by weight of the phenolic resin (including solid content and 3.7 parts by weight of hexamine) and a total of 5 parts by weight of the pigment and the release agent were charged in a kneader and mixed in advance.
Thereafter, 70 parts by weight of glass fiber was added and mixed at 30 ° C. for about 30 minutes. Thereafter, the mixture was dried with a hot air dryer at 95 ° C. for 60 minutes.
Next, the dried mixture was granulated with a high-speed rotary stirring mixer (Henschel mixer) while maintaining a temperature of 25 ° C. while adding 3 parts by weight of methanol.
This granulated product was dried with a hot air dryer at 95 ° C. for 40 minutes to obtain a flaky molding material.
Table 1 shows the physical properties of the obtained molding material and molded product.
[0033]
[Comparative Example 1]
In Example 1, it carried out similarly to Example 1 except having used 15 weight part (it contains 2.5 weight part of hexamine) phenolic resin, and using 85 weight part of glass fiber.
However, this material was insufficiently impregnated with resin, so that a good flaky product could not be obtained, the flow value was small, the moldability was poor, and a good molded product could not be molded.
[0034]
[Comparative Example 2]
Using the same amount of the phenolic resin, glass fiber, and additive used in Example 1, all of the raw materials were mixed at once, and this mixture was thoroughly kneaded with a heating roll for about 5 minutes, dried and pulverized, and molded. Material was used.
Table 2 shows the physical properties of the obtained molding material and molded product.
[0035]
[0036]
[0037]
The physical properties in Tables 1 and 2 were measured as follows.
(1) Flow (cm): Spiral low method, using a die engraved with a length (100 cm) in a spiral shape, and tophan-spher molding at a predetermined temperature, pressure, time and material input amount, and extruded. The maximum length of a spiral product.
(2) Average fiber length (mm): The resin content in the molding material is extracted and removed with a solvent, and the remaining glass fiber is observed and measured with an electron microscope.
(3) Formability: The moldability of the molded product compression-molded according to JIS K6915 and the appearance were visually observed and judged.
(4) Specific gravity (g / cm 3 ): According to JIS method.
(5) Impact strength, bending strength, flexural modulus: A test piece was prepared by compression molding and measured according to JIS K6915.
(6) Mold shrinkage (%): A test piece was prepared by compression molding and measured according to JIS K6915.
(7) Smoothness: The surface of the molded product molded by compression molding was determined by visual observation.
[0038]
【The invention's effect】
The molding material of the present invention has good moldability. A molded product obtained by compression molding the molding material is excellent in mechanical strength such as impact strength, bending strength, and flexural modulus. In addition, the molding shrinkage is extremely small.

Claims (3)

20〜40重量部のフェノール系樹脂と80〜60重量部のガラス繊維とを主成分として含有し、前記ガラス繊維の平均繊維長が3.0〜8.0mmであり、そして曲げ弾性率が2200kgf/mm以上で、かつ、曲げ強度が20kgf/mm以上のガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品を成形する為のガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料の製造方法であって、
前記ガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品におけるフェノール系樹脂となる量で液状のフェノール系樹脂材料を、後述の高速回転攪拌混合機の回転速度より低速の低速回転攪拌混合機により回転攪拌する第1工程と、
前記第1工程の後、前記ガラス繊維含有フェノール系樹脂成形品におけるガラス繊維となる繊維径が6〜12μmで、繊維長が3.0〜9.0mmで、アスペクト比が250〜1500のガラス繊維を前記ガラス繊維の量となるだけ添加し、混合・混練する第2工程と、
前記第2工程の後、メタノール及びアセトンの群の中から選ばれる低沸点溶剤を添加して40℃以下の温度で前記第1工程の回転速度より高速の高速回転攪拌混合機で攪拌混合して造粒する第3工程と、
前記第3工程の後、乾燥する第4工程
とを有することを特徴とするガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料の製造方法。
It contains 20 to 40 parts by weight of phenolic resin and 80 to 60 parts by weight of glass fiber as main components, the average fiber length of the glass fiber is 3.0 to 8.0 mm, and the flexural modulus is 2200 kgf. / in mm 2 or more, and a method for producing a glass fiber-containing phenolic resin molding material for flexural strength for forming the 20 kgf / mm 2 or more glass fiber-containing phenolic resin molded article,
A first step of rotating and stirring a liquid phenolic resin material in an amount to be a phenolic resin in the glass fiber-containing phenolic resin molded article by a low-speed rotary mixer that is lower than the rotational speed of a high-speed rotary mixer described later. When,
After the first step, a glass fiber having a fiber diameter of 6 to 12 μm, a fiber length of 3.0 to 9.0 mm, and an aspect ratio of 250 to 1500 in the glass fiber-containing phenolic resin molded product. A second step of adding as much as the amount of the glass fiber, mixing and kneading,
After the second step, a low boiling point solvent selected from the group of methanol and acetone is added, and the mixture is stirred and mixed at a temperature of 40 ° C. or less with a high-speed rotary stirring mixer faster than the rotation speed of the first step. A third step of granulation;
A method for producing a glass fiber-containing phenolic resin molding material, comprising a fourth step of drying after the third step.
第2工程における混合・混練は、混合・混練物が粘土状から鱗片状あるいはフレーク状に変わるまでであることを特徴とする請求項1のガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料の製造方法。  The method for producing a glass fiber-containing phenolic resin molding material according to claim 1, wherein the mixing and kneading in the second step is until the mixed and kneaded product changes from clay to scaly or flakes. 第3工程における低沸点溶剤の添加量は、繊維径が6〜12μmで、繊維長が3.0〜9.0mmで、アスペクト比が250〜1500のガラス繊維を添加後の混合・混練物の1〜3重量%であることを特徴とする請求項1のガラス繊維含有フェノール系樹脂成形材料の製造方法。  The addition amount of the low boiling point solvent in the third step is that of the mixed and kneaded product after adding the glass fiber having a fiber diameter of 6 to 12 μm, a fiber length of 3.0 to 9.0 mm, and an aspect ratio of 250 to 1500. It is 1 to 3 weight%, The manufacturing method of the glass fiber containing phenolic resin molding material of Claim 1 characterized by the above-mentioned.
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