JP3968353B2 - Mri装置 - Google Patents
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Description
しかし、例えば0.2[T]の磁場システムで、繰り返し時間TRを20[ms]にするのは、スキャン時間が長くなる問題点がある。一方、例えば1.5[T]の磁場システムで、繰り返し時間TRを2.3[ms]にするのは、ハードウエアの負担が大きくなる。つまり、従来のLCSSFP法は、繰り返し時間TRが反対位相時間T_outに規定されてしまうため、低磁場システムや高磁場システムでは実現しにくい問題点がある。
そこで、本発明の目的は、水成分強調・脂肪成分抑制画像や脂肪成分強調・水成分抑制画像を得るためのデータを所望の繰り返し時間TRで収集することが出来るMRデータ収集方法、そのMRデータ収集方法により収集したデータから水成分強調・脂肪成分抑制画像や脂肪成分強調・水成分抑制画像を得るためのMR画像生成方法、および、それら方法を好適に実施しうるMRI装置を提供することにある。
これに対して、本発明では、エコー時間TEを変える必要はない。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、且つ、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
とするとき、RFパルスの位相を0,1×φfat,2×φfat,…の順に変える定常状態パルスシーケンスによりデータD_φfatを収集することを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
上記第1の観点によるMRデータ収集方法では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwを生成しうるデータD_φfatを収集することが出来る。
φ1=φcenter+φstep
φ2=φcenter−φstep
とするとき、RFパルスの位相を0,1×φ1,2×φ1,…の順に変える定常状態パルスシーケンスによりデータD_φ1を収集し、RFパルスの位相を0,1×φ2,2×φ2,…の順に変える定常状態パルスシーケンスによりデータD_φ2を収集することを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
上記第2の観点によるMRデータ収集方法では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwまたは脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成しうるデータD_φ1およびD_φ2を収集することが出来る。
なお、φcenterやφstepは、種々の理論的最適値を目安として実際上の最適値を経験的に定めるのがよい。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、且つ、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
とするとき、
0<φstep≦π/2−|π−φfat|/2
の範囲内のφstepに対し、
φcenter=φfat
とすることを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
上記第3の観点によるMRデータ収集方法では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwまたは脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成しうるデータD_φ1およびD_φ2を収集することが出来る。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、且つ、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
とするとき、
φfat≦πなら、
φfat/2≦φstep≦π−φfat/2
の範囲内のφstepに対し、
φcenter=φfat/2+φstep
とし、
φfat≧πなら、
π−φfat/2≦φstep≦φfat/2
の範囲内のφstepに対し、
φcenter=π+φfat/2−φstep
とすることを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
上記第4の観点によるMRデータ収集方法では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwまたは脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成しうるデータD_φ1およびD_φ2を収集することが出来る。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、且つ、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
とするとき、
π/2+|π−φfat|/2≦φstep<π
の範囲内のφstepに対し、
φcenter=π
とすることを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
上記第5の観点によるMRデータ収集方法では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwまたは脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成しうるデータD_φ1およびD_φ2を収集することが出来る。
φstep=π/2−|π−φfat|/2
とすることを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
φstep=π/2
とし、且つ、
φcenter=φfat/2+π/2
とすることを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
φstep=π/2+|π−φfat|/2
とすることを特徴とするMRデータ収集方法を提供する。
上記第9の観点によるMR画像生成方法では、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwを生成することが出来る。
0<φsum<π
で定義されるφsumを用いてD_φ2に位相を加えて合成するとき、
Dw=D_φ1+exp(i×φsum)×D_φ2
によりデータDwを作成し、データDwからMR画像Gwを生成することを特徴とするMR画像生成方法を提供する。
上記第10の観点によるMR画像生成方法では、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwを生成することが出来る。
なお、φsumは、理論的最適値を目安として実際上の最適値を経験的に定めるのがよい。
φsum=φstep
とすることを特徴とするMR画像生成方法を提供する。
0<φsum<π
で定義されるφsumを用いてD_φ2に位相を加えて合成するとき、
Df=D_φ1−exp(i×φsum)×D_φ2
によりデータDfを作成し、データDfからMR画像Gfを生成することを特徴とするMR画像生成方法を提供する。
上記第12の観点によるMR画像生成方法では、脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成することが出来る。
φsum=φstep
とすることを特徴とするMR画像生成方法を提供する。
第15の観点では、本発明は、上記構成のMR画像生成方法において、脂肪成分を抑制することを特徴とするMR画像生成方法を提供する。
第17の観点では、本発明は、上記構成のMR画像生成方法において、水成分を抑制することを特徴とするMR画像生成方法を提供する。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、且つ、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
とするとき、
RFパルスの位相を0,1×φfat,2×φfat,…の順に変える定常状態パルスシーケンスによりデータD_φfatを収集するデータ収集手段を具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第18の観点によるMRI装置では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwを生成しうるデータD_φfatを収集することが出来る。
φ1=φcenter+φstep
φ2=φcenter−φstep
とするとき、
RFパルスの位相を0,1×φ1,2×φ1,…の順に変える定常状態パルスシーケンスによりデータD_φ1を収集し、RFパルスの位相を0,1×φ2,2×φ2,…の順に変える定常状態パルスシーケンスによりデータD_φ2を収集するデータ収集手段を具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第19の観点によるMRI装置では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwまたは脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成しうるデータD_φ1およびD_φ2を収集することが出来る。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、且つ、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
とするとき、
0<φstep≦π/2−|π−φfat|/2
の範囲内のφstepに対し、
φcenter=φfat
とすることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第20の観点によるMRI装置では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwまたは脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成しうるデータD_φ1およびD_φ2を収集することが出来る。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、且つ、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
とするとき、
φfat≦πなら、
φfat/2≦φstep≦π−φfat/2
の範囲内のφstepに対し、
φcenter=φfat/2+φstep
とし、
φfat≧πなら、
π−φfat/2≦φstep≦φfat/2
の範囲内のφstepに対し、
φcenter=π+φfat/2−φstep
とすることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第21の観点によるMRI装置では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwまたは脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成しうるデータD_φ1およびD_φ2を収集することが出来る。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、且つ、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
とするとき、
π/2+|π−φfat|/2≦φstep<π
の範囲内のφstepに対し、
φcenter=π
とすることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第22の観点によるMRI装置では、所望の繰り返し時間TRで、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwまたは脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成しうるデータD_φ1およびD_φ2を収集することが出来る。
φstep=π/2−|π−φfat|/2
とすることを特徴とするMRI装置を提供する。
φstep=π/2
とし、且つ、
φcenter=φfat/2+π/2
とすることを特徴とするMRI装置を提供する。
φstep=π/2+|π−φfat|/2
とすることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第26の観点によるMR画像生成方法では、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwを生成することが出来る。
0<φsum<π
で定義されるφsumを用いてD_φ2に位相を加えて合成するとき、
Dw=D_φ1+exp(i×φsum)×D_φ2
によりデータDwを作成し、データDwからMR画像Gwを生成する画像生成手段を具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第27の観点によるMR画像生成方法では、水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwを生成することが出来る。
φsum=φstep
とすることを特徴とするMRI装置を提供する。
0<φsum<π
で定義されるφsumを用いてD_φ2に位相を加えて合成するとき、
Df=D_φ1−exp(i×φsum)×D_φ2
によりデータDfを作成し、データDfからMR画像Gfを生成する画像生成手段を具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第29の観点によるMR画像生成方法では、脂肪成分強調・水成分抑制画像Gfを生成することが出来る。
φsum=φstep
とすることを特徴とするMRI装置を提供する。
第32の観点では、本発明は、上記構成のMRI装置において、脂肪成分を抑制することを特徴とするMRI装置を提供する。
第34の観点では、本発明は、上記構成のMRI装置において、水成分を抑制することを特徴とするMRI装置を提供する。
本発明のMR画像生成方法によれば、本発明のMRデータ収集方法により収集したデータから水成分強調・脂肪成分抑制画像や脂肪成分強調・水成分抑制画像を得ることが出来る。
本発明のMRI装置によれば、水成分強調・脂肪成分抑制画像や脂肪成分強調・水成分抑制画像を得るためのデータを所望の繰り返し時間TRで収集することが出来る。また、水成分強調・脂肪成分抑制画像や脂肪成分強調・水成分抑制画像を得ることが出来る。
RFパルスの位相を0×φ,1×φ,2×φ,3×φ,…の順に変える定常状態パルスシーケンスにより収集したデータD_φは、水成分のエコーEwと脂肪成分のエコーEfとから得られる。水成分のエコーEwは、水成分のGRE(GRadient Echo)成分とSE(Spin Echo)成分の合成からなり、GRE成分よりSE成分が「φ−π」だけ進んでいる。他方、脂肪成分のエコーEfは、脂肪成分のGRE成分とSE成分の合成からなるが、GRE成分よりSE成分が「φ−π−φfat」だけ進んでいる。φfatは、化学シフトによって定常状態で水成分のSE成分より脂肪成分のSE成分が進む位相量である。一般化するために、水成分でも脂肪成分でも、GRE成分よりSE成分が「φ−π−φchem」だけ進むものとし、水成分ではφchem=0、脂肪成分ではφchem=φfatとする。
また、上記概念モデルを図30に示すφ2=π/2の定常状態パルスシーケンスで収集したデータD_φ2に適用すると、図32に示すように水成分のエコーEw2ではGRE成分よりSE成分が−π/2だけ進んでおり、脂肪成分のエコーEf2ではGRE成分よりSE成分が−3π/2だけ進んでいる。
他方、図34に示すように、Df=D_φ1−exp(i×π/2)×D_φ2というデータ処理は、水成分のエコーEw1からエコーEw2'を減算し、脂肪成分のエコーEf1からエコーEf2'を減算することに相当する。この結果、減算後の水成分Ewは抑制され、減算後の脂肪成分Efは強調される。
信号強度Sの落ち込んでいる部分の中心位相φcenter=πになっており、信号強度Sの落ち込んでいる部分の1/2位相幅φstep=π/2になっている。そして、φcenter=(φ1+φ2)/2、φstep=(φ1−φ2)/2の関係になっている。
このMRI装置100において、マグネットアセンブリ101は、内部に被検体を挿入するための空間部分(ボア)を有し、この空間部分を取りまくようにして、被検体に一定の静磁場を印加する静磁場コイル101Cと、X軸,Y軸,Z軸の勾配磁場(X軸,Y軸,Z軸の組み合わせによりスライス軸,位相エンコード軸,リード軸が形成される)を発生するための勾配コイル101Gと、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを与える送信コイル101Tと、被検体からのNMR信号を検出する受信コイル101Rとが配置されている。静磁場コイル101C,勾配コイル101G,送信コイル101Tおよび受信コイル101Rは、それぞれ静磁場電源102,勾配コイル駆動回路103,RF電力増幅器104および前置増幅器105に接続されている。
なお、静磁場コイル101Cの代わりに永久磁石を用いてもよい。
表示装置106は、画像やメッセージを表示する。
ステップA1では、計算機107は、繰り返し時間TRを決定する。例えば、表示装置106に繰り返し時間TRの選択肢を示し、操作者に選択させる。ここでは、磁場システムが0.2[T]で、TR=10[ms]を決定した場合を想定する。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
により、φfatを決める。
磁場システムが0.2[T]の場合、T_out=20[ms]である。そこで、TR=10[ms]なら、m=0,φfat=3π/2となる。
なお、図3は通常の定常状態パルスシーケンスであり、図4は流れ補償を考慮した定常状態パルスシーケンスである。
そして、データ収集処理を終了する。
ステップB1では、計算機107は、データD_φfatから画像Gwを生成する。
そして、画像生成処理を終了する。
水成分のエコーEwでは、GRE成分よりSE成分がπ/2だけ進んでおり、脂肪成分のエコーEfではGRE成分よりSE成分が−πだけ進んでいる。
この結果、水成分Ewは強調され、脂肪成分Efは抑制される。
従って、データD_φfatから水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwを生成できることが判る。
この場合、図7に示すように、m=1,φfat=π/2となる。
そして、水成分のエコーEwでは、GRE成分よりSE成分が−π/2だけ進んでおり、脂肪成分のエコーEfではGRE成分よりSE成分が−πだけ進んでいる。
この結果、水成分Ewは強調され、脂肪成分Efは抑制される。
従って、データD_φfatから水成分強調・脂肪成分抑制画像Gwを生成できることが判る。
ステップC1では、計算機107は、繰り返し時間TRとφstepを決定する。例えば、表示装置106に繰り返し時間TRとφstepの選択肢を示し、操作者に選択させる。φstepは、図9に示すように、水成分のSE成分より脂肪成分のSE成分が位相量θだけ進むときの信号強度Sの変化において、信号強度Sを落ち込ませる部分の1/2位相幅である。
ここでは、磁場システムが0.2[T]で、TR=10[ms],φstep=π/4を決定した場合を想定する。
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数をmとし、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
により、φfatを決める。
また、φcenterを決める。φcenterは、図9に示すように、水成分のSE成分より脂肪成分のSE成分が位相量θだけ進むときの信号強度Sの変化において、信号強度Sを落ち込ませる部分の中心位相である。
但し、0<φcenter<πまたは−π<φcenter<0または0<φstep<π/2またはπ/2<φstep<πのいずれかを満たすものとする。
ここでは、磁場システムが0.2[T]を想定し、T_out=20[ms]であるから、TR=10[ms]を想定すると、m=0,φfat=3π/2となる。
また、ここでは、φcenter=φfat=3π/2とする。
φ1=φcenter+φstep
φ2=φcenter−φstep
により、φ1とφ2を決める。
ここでは、φcenter=3π/2,φstep=π/4を想定しているため、φ1=7π/4,φ2=5π/4となる。
そして、データ収集処理を終了する。
ステップH1では、計算機107は、0<φsum<πの範囲でφsumを決める。φsumは、データD_φ2の回転させる位相量である。
ここでは、φsum=φstep=π/4を想定する。
Dw=D_φ1+exp(i×φsum)×D_φ2
により、データDwを作成する。
ステップH3では、データDwから画像Gwを生成する。
Df=D_φ1−exp(i×φsum)×D_φ2
により、データDfを作成する。
ステップH5では、データDfから画像Gfを生成する。
そして、画像生成処理を終了する。
水成分のエコーEw1では、GRE成分よりSE成分が3π/4だけ進んでおり、脂肪成分のエコーEf1ではGRE成分よりSE成分が−3π/4だけ進んでいる。
水成分のエコーEw2では、GRE成分よりSE成分がπ/4だけ進んでおり、脂肪成分のエコーEf2ではGRE成分よりSE成分が3π/4だけ進んでいる。
他方、Df=D_φ1−exp(i×π/2)×D_φ2というデータ処理は、水成分のエコーEw1からエコーEw2'を減算し、脂肪成分のエコーEf1からエコーEf2'を減算することに相当する。この結果、減算後の水成分Ewは抑制され、減算後の脂肪成分Efは強調される。
この場合、図17,図18に示すように、m=1,φfat=π/2となる。また、φ1=3π/4,φ2=π/4となる。
他方、Df=D_φ1−exp(i×π/2)×D_φ2というデータ処理は、水成分のエコーEw1からエコーEw2'を減算し、脂肪成分のエコーEf1からエコーEf2'を減算することに相当する。この結果、減算後の水成分Ewは抑制され、減算後の脂肪成分Efは強調される。
この場合、図21,図22に示すように、φcenter=5π/4となり、φ1=7π/4,φ2=3π/4となる。
他方、Df=D_φ1−exp(i×π/2)×D_φ2というデータ処理は、水成分のエコーEw1からエコーEw2'を減算し、脂肪成分のエコーEf1からエコーEf2'を減算することに相当する。この結果、減算後の水成分Ewは抑制され、減算後の脂肪成分Efは強調される。
この場合、図25,図26に示すように、φ1=7π/4,φ2=π/4となる。
他方、Df=D_φ1−exp(i×π/2)×D_φ2というデータ処理は、水成分のエコーEw1からエコーEw2'を減算し、脂肪成分のエコーEf1からエコーEf2'を減算することに相当する。この結果、減算後の水成分Ewは抑制され、減算後の脂肪成分Efは強調される。
9 ゲート変調回路
15 RF発振回路
100 MRI装置
107 計算機
101T 送信コイル
104 RF電力増幅器
Claims (5)
- 水の位相と脂肪の位相とがケミカルシフトにより反対位相になる時間T_outおよび繰り返し時間TRを入力する手段と、
入力された前記反対位相になる時間T_outおよび前記繰り返し時間TRに基づいて、
TR/(2×T_out)−1<m<TR/(2×T_out)
を満たす0以上の整数mを演算する手段と、
演算された前記整数mに基づいて、
φfat=(2−TR/T_out+2×m)×π
を演算する手段と、
演算された位相φfatに基づいて、RFパルスの位相を
0,1×φfat,2×φfat,…
の順に変える定常状態パルスシーケンスによりデータD_φfatを収集するデータ収集手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。 - 請求項1に記載のMRI装置において、
前記定常状態パルスシーケンスは流れ補償を考慮したものであることを特徴とするMRI装置。 - 請求項1または請求項2に記載のMRI装置において、
前記データD_fatからMR画像Gwを生成する画像生成手段を具備したことを特徴とするMRI装置。 - 請求項3に記載のMRI装置において、
水成分を強調することを特徴とするMRI装置。 - 請求項3に記載のMRI装置において、
脂肪成分を抑制することを特徴とするMRI装置。
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