JP3965288B2 - 対基板作業結果検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路基板に対して行った作業の結果検査するための検査装置、検査方法、検査用プログラムに関し、また、それら検査装置等を含んで構成される電気回路製造システム、電気回路製造方法、電気回路製造用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気回路を製造する場合、クリームはんだを所定の位置に印刷する等のはんだ塗布作業、電気部品(電子部品を含む)を固着するための接着剤を所定の位置に塗布する接着剤塗布作業、所定の電気部品を所定の位置に装着する電位部品装着作業、装着した電気部品をはんだ付けするはんだ付け作業等、回路基板に対して種々の作業が行われる。これらの対回路基板作業はその作業結果が正確であることが要求されるため、対回路基板作業が行われた回路基板は、検査作業に供されることが多い。電気回路の高密度化、複雑化等が進む中、作業対象の増大等から、すべての作業対象について高精度に検査することは大きな負担となっており、効率的な検査作業を行うことが望まれている。例えば、電気部品の装着作業についてみれば、装着される部品点数の増大、高い装着精度への要求等により、その装着結果検査作業は長時間化しており、特に効率のよい装着結果検査作業が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
そこで、本発明は、対回路基板作業の結果について効率的な検査作業を行うことを課題としてなされたものであり、本発明によって、下記各態様の対基板作業結果検査装置、対基板作業結果検査方法、対基板作業結果検査用プログラム、電気回路製造システム、電気回路製造方法、電気回路製造用プログラムが得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能である。
【0004】
なお、以下の各項において、(1)項に(3)項および(4)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項1に相当し、請求項1に(2)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項2に、請求項1または請求項2にデバイス不良履歴情報に基づく検査作業手順の決定に関する限定を加えたものが請求項3に、請求項1ないし請求項3のいずれかにデバイス使用履歴情報に基づく検査作業手順の決定に関する限定を加えたものが請求項4に、請求項1ないし請求項4のいずれかに(5)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項5に、請求項1ないし請求項5のいずれかに(6)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項6に、請求項6にデバイス不良履歴情報に基づく不良可能性作業対象の認定に関する限定を加えたものが請求項7に、請求項6または請求項7にデバイス使用履歴情報に基づく不良可能性作業対象の認定に関する限定を加えたものが請求項8に、請求項1ないし請求項8のいずれかに(7)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項9に、請求項6ないし請求項9のいずれかに(10)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項10に、請求項1ないし請求項10のいずれかに(12)項の技術的特徴を加えたものが請求項11に、請求項1ないし請求項11のいずれかに(13)項の技術的特徴を加えたものが請求項12に、請求項1ないし請求項12のいずれかに(14)項の技術的特徴による限定を加えたものが請求項13に、それぞれ相当する。
【0005】
(1)回路基板に対して行われた対回路基板作業の結果を検査する対基板作業結果検査装置であって、
検査作業を行う検査作業装置と、決定された作業手順に従ってその検査作業装置を作動させる作業制御部を備えた検査制御装置とを含み、
その検査制御装置が、回路基板に対して行われた前記対回路基板作業の作業情報である対基板作業情報に基づいて、その回路基板に対する検査作業の作業手順を決定する作業手順決定部を含むことを特徴とする対基板作業結果検査装置。
【0006】
つまり、本項に記載の対基板作業結果検査装置は、行った対回路基板作業の条件、結果等に応じてその結果を検査する検査作業を変更可能なものであり、例えば、本項に記載の検査装置によれば、検査対象を選定する、検査順序を決定する等によって、作業手順を変更することが可能であり、効率的な検査作業が実現される。また、回路基板ごとに検査作業の作業手順を決定できることから、フレキシブルな検査作業を行うことができる。具体的な態様、例えば、対回路基板作業、その作業における対回路基板情報、検査作業の作業手順の決定の内容等については、以下の項目の中で説明する。
【0007】
(2)前記対回路基板作業が、回路基板に電気部品を装着する電気部品装着作業であり、その電気部品装着作業によって装着された電気部品の装着結果を検査する(1)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0008】
本発明の対基板作業結果検査装置では、対象となる対回路基板作業の種類が限定されるものではない。例えば、電気部品を装着する電気部品装着作業、クリームはんだを印刷する等のはんだ塗布作業、接着剤を塗布する接着剤塗布作業等の種々の対回路基板作業が検査の対象となる。この中でも、電気部品装着作業の結果を検査する装置、つまり、部品装着結果検査装置では、上述したように、検査対象となる電気部品数の増大等から、その検査作業への負担が大きく、本発明の検査装置を適用する効果が大きい。また、装着作業は、後に説明するように、吸着ミス等のリカバリー等によって、同じ電気部品であっても、吸着ノズル等の作業デバイスが回路基板ごと異なる等、回路基板ごとの装着条件が一定しない場合が多い。かかる場合において、対基板作業情報に基づいて検査手順を変更することが可能な本発明の検査装置であれば、フレキシブルな対応が可能であり、その点においても効率的な検査作業が行い得ることになる。そういった点を考慮し、以下の各項の説明は、部品装着作業の結果を検査する検査装置を中心に行う。
【0009】
本項に記載された部品装着結果検査装置としての態様では、本検査装置は、電気部品装着作業の結果を検査する。具体的には、装着された部品の姿勢、例えば、装着位置ずれ等について検査を行う。検査作業は、例えば、回路基板の表面を撮像可能な撮像装置(CCDカメラ、ラインセンサ等を撮像デバイスとして含む)によって、装着された電気部品を撮像し、画像処理装置によって、その撮像で得られた画像データを処理して、回路基板に対するその電気部品の装着位置ずれ量等を取得して行われる。この場合、検査装置は、検査作業装置と、その検査作業装置を制御等する機能を有する検査制御装置とを含んで構成される。そして、検査作業装置は、検査する回路基板を固定する基板固定装置,上記撮像装置,その撮像装置と回路基板とを回路基板の表面に平行な面に沿って相対移動させる撮像移動装置等を含んで構成される。検査制御装置は、決定された作業手順に従ってその検査作業装置を作動させる作業制御部を含み、さらに検査作業の作業手順を決定する作業手順決定部を含む。その作業手順決定部は、装着された電気部品のうちのどの電気部品をどの順序で行うかといった内容で、検査作業の作業手順が決定する。また、作業手順決定部は、その作業手順を、回路基板に対して行われた前記対回路基板作業の作業情報である対基板作業情報に基づいて決定する。ここでいう対基板作業情報は、例えば、装着できなかった電気部品に関する情報等の装着結果情報、実際に装着を行った吸着ノズルに関する情報、電気部品を撮像してその姿勢位置を補正した場合の補正量に関する情報等の装着条件情報等が含まれる。より具体的な作業手順の決定方法等については、後の項で詳しく説明する。
【0010】
なお、簡単に説明するが、はんだ塗布作業の結果を検査する態様の装置の場合は、例えば、スクリーン印刷したクリームはんだの印刷パターンの予定されたパターンからのずれ量、印刷パターンの欠け等を、上述したような撮像装置等を含む検査作業装置等を作動させることによって検査する。この場合、例えば、スキージの押付け圧力、スキージの移動速度、パターン各部の幅寸法等の各種塗布条件情報等が、塗布作業における対基板作業情報となり、これらの情報に基づいて、検査する印刷パターンの検査する部分の選定を行って、作業手順が決定されればよい。また、接着剤塗布作業の結果を検査する態様の装置の場合は、例えば、塗布した箇所における接着剤の設定された領域からのはみ出し等の塗布面積,塗布量等を、上述したような撮像装置等を含む検査作業装置等を作動させることによって検査する。この場合、接着剤が塗布ノズルからスクリューポンプで押し出されるような作業を行ったときには、ある塗布箇所の塗布における塗布ノズルの径、スクリューの回転数、回転速度等の各種塗布条件情報等が、塗布作業における対基板作業情報となり、これらの情報に基づいて、検査を行う箇所の選定等を行って、作業手順が決定されればよい。
【0011】
なお、さらに、本発明の検査装置において、検査の対象となる対回路基板作業の作業数は特に限定されず、複数対回路基板作業装置によって行われた複数の対回路基板作業をた対象とすることができる。また、上述した各種対回路基板作業のうちの1種のもののみに限定されるものではない。例えば、はんだ塗布作業と接着剤塗布作業の両者の作業結果を同時に検査するような態様の装置であってもよい。また、はんだ塗布作業と一部の電気部品装着作業との両者の作業結果を検査するような態様の装置であってもよい。
【0012】
(3)前記作業手順決定部が、さらに前記対回路基板作業に関する履歴情報に基づいて前記検査作業の作業手順を決定するものである(1)項または(2)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0013】
過去からの作業不良がどのような傾向になっているか、どのぐらいの時間作業したのかといった履歴情報は、検査作業にとって有用な情報となる。例えば、不良率の高くなる作業条件で作業した結果は、作業不良となる可能性が高い、また、使用限界を超えて使用限界を超えた作業デバイスを使用して作業を行ったような場合にあっても、その作業が不良となるおそれがある。かかる対回路基板作業を行った作業対象を重点的に検査する等すれば、効率のよい検査作業が行える。具体的な態様は、後の項で説明するが、本項でいう履歴情報には、多種多様なものを含ませることができる。例えば、対回路基板作業を行った対基板作業装置の全不良率、同一または類似の回路基板に対する同一または類似の作業の不良分析結果、作業対象ごとの不良累計、温度、湿度等の環境パラメータに依存する不良発生頻度等、種々の情報を含ませることができる。そして、検査を行う回路基板に対して行われた作業の条件情報を含む対基板作業情報と関連させ、その回路基板の作業結果を推測して、検査作業の手順を決定することにより、より効率的な検査作業を行うことができる。
【0014】
(4)当該対基板作業結果検査装置が、1以上の作業デバイスを備えた対基板作業装置にて行われた前記対回路基板作業の結果を検査するものであり、
前記履歴情報が、前記作業デバイスに起因する作業不良に関するデバイス不良履歴情報と、前記作業デバイスの使用状況に関するデバイス使用履歴情報との少なくとも一方を含み、
前記対基板作業情報が、前記対回路基板作業を実行した前記作業デバイスに関する実行デバイス情報を含み、
前記作業手順決定部が、前記デバイス不良履歴情報と前記デバイス使用履歴情報との少なくとも一方と、前記実行デバイス情報とに基づいて、前記検査作業の作業手順を決定するものである(3)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0015】
本項に記載の態様は、上記(3)項に記載態様をより具体化した態様である。対回路基板作業として電気部品の装着作業を取り上げれば、例えば、その作業は、対基板作業装置の1種である電気部品装着装置にて行われ、その装着装置では、吸着ノズル、吸着ノズルが設けられる装着ヘッド、電気部品供給装置における電気部品ごとの部品フィーダ等、種々の作業デバイスを使用して装着作業が行われる。かかる作業デバイスに関する履歴情報は、電気部品装着装置の過去あるいは現在の状態を示すものであり、将来の状態を予測し得る貴重な情報である。作業デバイス履歴情報と、実際にどの作業対象がどのデバイスによって行われたかといった情報を含む実行デバイス情報、つまり、どの装着位置のどの電気部品がどの吸着ノズル等によって行われたかといった情報とを関連させ、これらの情報に基づいて検査作業の手順を決定することは、合理的な検査方法となる。デバイス不良履歴情報は、例えば、吸着ノズルごとの装着位置ずれ不良率、特定の吸着ヘッドが連続して装着不良作業を行った場合の回数、パーツフィーダを配置場所等でグループ分けした場合のフィーダグループごとの吸着ミス率等、様々な情報が該当する。また、デバイス使用履歴情報は、例えば、特定の吸着ノズルの交換してからの装着回数、装着ヘッドの定期調整後から現在までの稼動時間、パーツフィーダごとの使用開始からの作業時間累計等、様々な情報が該当する。
【0016】
なお、はんだ塗布装置(スクリーン印刷機等)、着剤塗布装置(ディスペンサ等)等においては、スキージ、塗布ノズル等が、それぞれの作業デバイスに相当し、スキージ、塗布ノズル等に関する不良履歴情報、使用履歴情報が、本項にいう、デバイス不良履歴情報、デバイス使用履歴情報に該当する。また、それらスキージ、塗布ノズル等を用いて、それぞれの作業をどように実行したかといった情報が、実行デバイス情報に該当する。
【0017】
(5)前記対基板作業情報が、前記対回路基板作業において作業されなかった作業対象である不作業対象に関する不作業対象情報を含み、
前記作業手順決定部が、前記不作業対象情報に基づいて、前記不作業対象を検査対象から除外する検査対象除外部を含む(1)項ないし(4)項のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
【0018】
作業されなかった作業対象までも検査の対象とすれば、その検査作業は時間的なロスを含んだものとなる。かかる不作業対象を検査対象から除外すれば、検査時間が短く、効率的な検査作業が実現できる。不作業対象情報は、作業結果情報の一種である。対回路基板作業が装着作業である場合は、装着されなかった電気部品およびそれが装着される予定であった装着箇所が、不作業対象つまり不装着対象となり、それに関する情報が不装着情報となる。
【0019】
(6)前記作業手順決定部が、前記対回路基板作業の作業対象のうち少なくとも作業不良となる可能性の高い作業対象である不良可能性作業対象を検査対象に選定する不良可能性対象選定部を含む(1)項ないし(5)項のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
【0020】
例えば、対回路基板作業の作業条件等によっては、行った作業が作業不良となる可能性が高くなることが予想される場合がある。また、例えば、電気部品装着作業を例に採れば、電気部品によっては高い装着精度を要求される場合もあり、このような場合にも作業不良が発生する可能性は高くなる。そういった場合に、作業不良となる可能性の高い作業対象を検査対象とすれば、作業不良が効率的に発見できる。作業不良となる本項に記載の態様は、不良可能性作業対象のみを検査対象とする態様であってもよい。この場合、検査対象が少なく、短時間に検査作業を終了させることができるという利点を有する。不良可能性対象の選定についての具体的な態様は、以下の項において説明する。
【0021】
(7)前記対基板作業情報が、前記対回路基板作業において作業をやり直した作業対象である再作業対象に関する再作業対象情報作業を含み、
前記不良可能性対象選定部が、前記再作業対象情報に基づいて、前記再作業対象を前記不良可能性対象として認定するものである(6)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0022】
例えば、対回路基板作業が電気部品装着作業の場合、装着を失敗したとき(例えば、吸着ミス等のとき)には、装着装置が自動的にリカバリーを行って、再装着する。かかる場合、先の装着作業において、作業ミスを引き起こす原因を含んでいたわけであるから、後のリカバリー作業において装着不良となる可能性が高い。類推すれば、いずれの対回路基板作業においても、再作業された作業対象は作業不良となる可能性が高く、かかる再作業対象を不良可能性対象として認定してそれを検査対象に選定する本項に記載の態様では、効率的な検査作業を行うことができる。
【0023】
(8)前記作業手順決定部が、さらに前記対回路基板作業に関する履歴情報に基づいて前記検査作業の作業手順を決定するものであり、
前記不良可能性対象選定部が、前記不良可能性作業対象を前記履歴情報に基づいて認定するものである(6)項または(7)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0024】
本項に記載の態様は、前述した履歴情報に基づいて、作業手順を決定するものである。先に述べたように、履歴情報は作業不良を予測するために貴重な情報であり、その情報に基づくことにより、不良可能性対象を効果的に認定できる。履歴情報については、先の項にて説明しため、ここでの説明は省略する。また、より具体的な態様については、以下の項に示す。
【0025】
(9)当該対基板作業結果検査装置が、1以上の作業デバイスを備えた対基板作業装置にて行われた前記対回路基板作業の結果を検査するものであり、
前記履歴情報が、前記作業デバイスに起因する作業不良に関するデバイス不良履歴情報と、前記作業デバイスの使用状況に関するデバイス使用履歴情報との少なくとも一方を含み、
前記対基板作業情報が、前記対回路基板作業を実行した前記作業デバイスに関する実行デバイス情報を含み、
前記不良可能性対象選定部が、前記デバイス不良履歴情報と前記デバイス使用履歴情報との少なくとも一方と、前記実行デバイス情報とに基づいて、前記不良可能性作業対象を認定するものである(8)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0026】
前述のように、履歴情報の中でもデバイス不良履歴情報、デバイス使用履歴情報は貴重な情報であり、これらの情報と実行デバイス情報とに基づいて不良可能性対象部を認定すれば、不良可能性対象部をより正確に認定することができる。対回路基板作業が電気部品装着作業である場合を例に採れば、例えば、作業不良率の高い吸着ノズルで行った装着対象を検査対象に選定する、使用されている時間の長いパーツフィーダから供給された電気部品を検査対象に選定するといった選定方式が、本項に記載の態様に該当する。
【0027】
(10)前記作業手順決定部が、前記不良可能性作業対象以外の作業対象のうちのいくつかのものを検査対象として追加選定する追加対象選定部を含む(6)項ないし(9)項のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
【0028】
先に説明したように、不良可能性作業対象のみを検査対象に選定して作業を行う場合は、検査対象が少ないため迅速に検査が行えるメリットがある。本項に記載の態様では、他の作業対象を検査対象に追加するものであり、充実した検査作業を行うことができる。追加対象は、その追加数、追加順序等に関する選定方式が特に限定されるわけではなく、任意に選定できる。例えば、ランダムに1つ以上の作業対象を選定する、予め定められた順序に従って一定の数の作業対象を選定する、すべての作業対象を何らかの基準でいくつかのグループに分けてそのグループことに選定するといった種々の選定方式を、目的に応じて選択することが可能である。
【0029】
(11)前記追加対象選定部が、すべての作業対象の検査頻度が設定された検査頻度を下回らないように追加選定するものである(10)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0030】
不良可能性作業対象のみを検査対象に選定して作業を行う場合は、他の作業対象のうちのいくつかのものが長期にわたって検査対象に選定されないことも予想される。本項に記載の態様では、一定の頻度以上ですべての作業対象が検査対象となるため、信頼性の高い検査作業が実現される。具体的な選定方式を特に限定するものではないが、例えば、予め決められた順序に従っていくつかのものを検査対象に追加選定する、設定された回路基板数あるいは設定された時間の間に一度も検査対象とならなかった作業対象を検査対象に追加選定するといった様々な選定方式を採用することができる。
【0031】
(12)前記作業手順決定部が、設定された検査作業時間内において検査作業が終了するように検査対象を選定する時間規制選定部を含む(1)項ないし(11)項のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
【0032】
例えば、検査作業に要する時間を管理すれば、電気回路製造のための作業時間の増大を抑制することができ、生産性を高く維持できるというメリットがある。設定される検査作業時間は、一定の時間であってもよく、また、回路基板ごとに例えば前記対基板作業情報等に基づいて個別の値に設定される時間であってもよい。例えば、検査装置が電気回路製造ライン内に配備されるような場合には、一定の時間内に検査作業を終了するように検査作業時間を設定すれば、生産タクトを阻害する可能性が低くなり、電気回路の製造が効率的に行われる。また、例えば、前述した不良可能性作業対象の数に応じて回路基板ごとに検査作業時間を設定すれば、不良となる可能性の高い回路基板を重点的に検査でき、効率的な検査を実行することができる。
【0033】
(13)前記作業手順決定部が、検査作業を短時間で終了させるべく検査対象の検査順序を決定する検査順序決定部を含む(1)項ないし(12)項のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
【0034】
検査作業に要する時間は、検査対象数のみならず検査順序、つまり、検査対象を検査する順序によっても異なる。例えば、前述のように電気部品装着作業の結果を撮像装置を用いて検査する場合、装着された電気部品の間を撮像装置と回路基板とが相対移動して検査作業が行われるが、その撮像装置の相対移動の移動経路が長いときには、検査作業に要する時間は長くなる。したがって、検査対象となる電気部品間を移動するその経路ができるだけ短くなるように検査順序を決定すれば、可及的短時間にて検査作業が終了することになる。本項に記載の態様では、短時間で検査が終了するように検査順序を決定するため、迅速な検査作業が実現できる。
【0035】
(14)前記作業手順決定部が、さらに対回路基板作業に関する履歴情報に基づいて前記検査作業の作業手順を決定するものであり、
前記検査制御装置が、前記履歴情報を更新する履歴情報更新部を含む(1)項ないし(13)項のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
【0036】
前述した履歴情報、特に、作業デバイスに関する履歴情報は、対基板作業装置の現状を示すものであるという観点からすれば、検査を行う都度更新されることが望ましい。本項に記載の態様では、履歴情報が更新されるため、信頼性の高い検査作業が実現される。なお、履歴情報更新の具体的態様については、以下の項において説明を行う。
【0037】
(15)前記履歴情報更新部が、前記対基板作業情報に基づいて前記履歴情報を更新するものである(14)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0038】
前記デバイス使用履歴情報等は、対基板作業情報によって更新が可能である。例えば、吸着ノズルの使用回数、テープフィーダからの供給部品数等については、その装着作業において何回電気部品を装着した、何個の部品を供給したか等についての実行デバイス情報に基づいて更新することができる。
【0039】
(16)前記履歴情報更新部が、当該対基板作業結果検査装置が行った検査作業の検査結果情報に基づいて前記履歴情報を更新するものである(14)項または(15)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0040】
前記デバイス不良履歴情報等は、検査結果情報によって更新が可能である。例えば、吸着ノズルごとの不良率等は、検査結果情報と実行デバイス情報との2つの情報に基づいて更新することができる。
【0041】
(17)作業手順決定部が、回路基板の基板ID情報に関連付けられた前記対基板作業情報に基づいて前記検査作業の前記作業手順を決定するものである(1)項ないし(16)項のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
【0042】
回路基板ごとに検査作業の作業手順を決定する場合、回路基板の基板ID情報と対基板作業情報とを関連付ければ、対基板作業から検査作業への確実な情報伝達が項となる。例えば、基板作業装置と検査装置とがライン配置されている場合であって、対回路基板作業において作業される回路基板の順序と検査作業において検査される回路基板の順序とが異なるような状態であるときでも、確実な対基板作業情報の受け渡しが可能になる。
【0043】
(18)当該対基板作業結果検査装置が、基板IDを表わす基板ID表示子が付された回路基板に対して検査作業を行うものであり、
前記基板ID表示子を認識してその回路基板の基板ID情報を取得する基板ID認識取得装置を含む(17)項に記載の対基板作業結果検査装置。
【0044】
基板ID情報と対基板作業情報とを関連付ける際には、その基板IDを基板ID表示子を認識して、基板ID情報を取得することができる。基板ID表示子は、例えば、回路基板の表面に付されたバーコード等の基板IDマークである。この基板IDを専用の読み取り装置により認識すればよい。また、検査作業は、前述したように、撮像装置、画像処理装置等を利用して行われることが多いため、その撮像装置、画像処理装置によって取得することもできる。その場合は、基板ID情報認識装置を別途設ける必要がなく簡便な検査装置を構成できる。なお、対回路基板作業においても、回路基板を略予定された位置に固定して行うことが多く、その場合には、回路基板の固定位置を正確に認識するため、基板固定位置情報を取得し、その情報に基づいて検査作業が行われる。基板固定位置情報は、回路基板の表面に付された基板位置基準マーク(フィデューシャルマーク)を撮像装置によって撮像し、得られた画像データを画像処理することによって取得されることが多い。かかる撮像装置、画像処理装置によって、基板IDマークを撮像することもできる。
【0045】
(19)当該対基板作業結果検査装置が、1以上の対基板作業装置にて行われた対回路基板作業の結果を検査するものであり、
その1以上の対基板作業装置の下流側にその1以上の対基板作業装置とともにライン配備されて用いられる(1)項ないし(18)項のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
【0046】
本発明の検査装置は、例えば、対基板作業装置とは独立して配置されるものであってももよく、また、本項に記載の態様のように、1以上の対基板作業装置等とともにライン配置され、実装一貫ライン等としての電気回路製造システムの一部をなすものであってもよい。ライン配置した場合は、ラインの製造タクトに応じて上記検査作業の作業手順を決定することで、上流側に配置された対基板作業装置による作業結果を効率的に検査することができる。
【0047】
(20)当該対基板作業結果検査装置が、1以上の対基板作業装置にて行われた対回路基板作業の結果を検査するものであり、
前記1以上の対基板作業装置のうちの最後に前記対回路基板作業を行うものと一体となっている(1)項ないし(18)項のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
【0048】
本発明の対基板作業結果検査装置は、対基板作業装置と別体をなすものであってもよい。つまり、対基板作業装置が対基板作業機として、本対基板作業結果検査装置が対基板作業結果検査機として、別の製造機として存在する態様である。また、本項に記載の態様のように、対基板作業装置と本対基板作業結果検査装置とが一体をなすものであってもよい。つまり、例えば、対基板作業機に本対基板作業結果検査装置が組み込まれているような態様である。対基板作業装置と一体となる態様の場合、検査作業は付属作業となることが多く、その場合、特に検査作業のための時間の短縮が要求される。かかる場合には、前述の作業対象の選定、検査順序の決定等により、短時間で効率的な検査作業を行うことができる。
【0049】
以上、対基板作業結果検査装置のいくつかの態様について説明したが、以下には、上記対基板作業結果検査装置に共通するいくつかの事項について説明する。検査制御装置は、その一部あるいは全部が検査作業装置と別体をなすものであってもよい。例えば、ライン配置されるような場合にあっては、電気回路製造システム全体を管理制御するシステム制御装置が設けられる場合があり、前述の作業手順決定部、履歴情報更新部等が、このシステム制御装置内に存在するような態様である。また、例えば、対回路基板作業装置にその装置の制御装置が設けられている場合に、その制御装置内に前述の作業手順決定部、履歴情報更新部等が存在するような態様である。つまり、本発明の検査装置は、かかる態様のものも含むことを意味する。そのような態様の場合、検査御装置は、システム制御装置あるいは対回路基板作業装置を制御する制御装置の一部を含んで構成されることになる。
【0050】
また、前述の実行デバイス情報、不作業対象情報、再作業対象情報等の対基板作業情報の受け取りについては、対基板作業装置から直に本検査装置が受け取る方式を採用することができ、また、上述のシステム制御装置等が存在する場合には、それを介して受け取る、あるいは、それにより何らかの処理が行われた情報を受け取るといった方式を採用することもできる。また、前述のデバイス不良履歴情報、デバイス使用履歴情報等の履歴情報は、対基板作業装置の側に記憶されるものであってもよい。その場合は、例えば、ライン構成を変更する等により、別の対基板作業装置の作業結果を検査するようなときにも、容易にその対基板作業装置に関する履歴情報に基づいて検査作業の作業手順を決定することができ、便利である。
【0051】
(31)回路基板に対して行われた対回路基板作業の結果を検査する対基板作業結果検査方法であって、
回路基板に対して行われた回路基板作業の作業情報である対基板作業情報に基づいて、その回路基板に対する検査作業の作業手順を決定する作業手順決定工程と、
決定された前記作業手順に従って、その回路基板の検査作業を行う検査作業工程と
を含むことを特徴とする対基板作業結果検査方法。
【0052】
(41)回路基板に対して行われた対回路基板作業の結果を検査するためにコンピュータによって実施される対基板作業結果検査用プログラムであって、
回路基板に対して行われた対回路基板作業の作業情報である対基板作業情報に基づいて、その回路基板に対する検査作業の作業手順を決定する作業手順決定ステップと、
検査作業を行う検査作業装置を前記決定された作業手順に従って作動させる検査作業ステップと
を含むことを特徴とする対基板作業結果検査用プログラム。
【0053】
(51)(41)項に記載の対基板作業結果検査用プログラムがコンピュータにより読み取り可能な状態で記憶された記憶媒体。
【0054】
上記(31)項は、対回路基板作業の結果をその作業の情報に基づいて検査する方法に関するものであり、効率的な検査作業が実現できる。例えば、前記(1)項に記載の検査装置によって検査作業を行うような場合が該当する。(41)項は、かかる検査作業を実施するためのプログラムに関するものであり、例えば、(1)項に記載の検査装置を制御するプログラムがこれに該当する。また、(51)項は、そのプログラムが記憶されたROM,RAM等のメモリー、CD−ROM、フロッピディスク等の記憶媒体に関するものである。上記3つの項に係る検査方法、プログラム、記憶媒体は、前述の(2)項から(20)項までに記載した技術的特徴のそれぞれを付加した態様で実施することが可能で、それぞれの技術的特徴に対応した利点を有するものとなる。
【0055】
(61)回路基板に予定された対回路基板作業を行う1以上の対基板作業装置と、その1以上の対基板作業装置が行った対回路基板作業の結果を検査する対基板作業結果検査装置とを含む電気回路製造システムであって、
その対基板作業結果検査装置が、
検査作業を行う検査作業装置と、
(a)前記1以上の対基板作業装置によって回路基板に行われた対回路基板作業の作業情報である対基板作業情報に基づいて、その回路基板に対する検査作業の作業手順を決定する作業手順決定部と、(b)その決定された作業手順にしたがって前記検査作業装置を作動させる作業制御部とを備えた検査制御装置と
を含むことを特徴とする電気回路製造システム。
【0056】
(62)前記対基板作業結果検査装置が、前記1以上の対基板作業装置の下流側にその1以上の対基板作業装置とともにライン配備されている(61)項に記載の電気回路製造システム。
【0057】
(63)前記対基板作業結果検査装置が、前記1以上の対基板作業装置のうちの最後に前記対回路基板作業を行うものと一体となっている(61)項に記載の電気回路製造システム。
【0058】
上記(61)項は、対基板作業装置と、その装置による作業の結果を検査する前記(1)項に記載の検査装置とを含んで構成される電気回路製造システムに関するものであり、効率的な検査作業を行い得る検査装置を含んだ製造システムとなる。(62)項は、その製造システムにおいて、対基板作業装置と対検査装置とがライン配備された場合の態様についての限定であり、また、(63)項は、対基板作業装置と検査装置が一体となった態様、つまり、例えば検査装置付対基板作業機を含んで構成された場合の態様についての限定である。上記3つの項に記載の製造システムは、前述の(2)項から(18)項までに記載した技術的特徴のそれぞれを付加した態様で実施することが可能で、それぞれの技術的特徴に対応した利点を有するものとなる。
【0059】
(71)回路基板に対して予定された対回路基板作業を行う対基板作業工程と、対回路基板作業の結果を検査する対基板作業結果検査工程とを含む電気回路製造方法であって、
前記対基板作業結果検査工程が、
前記対基板作業工程において回路基板に対して行った対回路基板作業の作業情報である対基板作業情報に基づいて、その回路基板に対する検査作業の作業手順を決定する作業手順決定工程と、
決定された前記作業手順に従って、その回路基板の検査作業を行う検査作業工程と
を含むことを特徴とする電気回路製造方法。
【0060】
(81)対回路基板作業を行い、その対回路基板作業の結果を検査して電気回路を製造するためにコンピュータによって実施される電気回路製造用プログラムであって、
回路基板に対して予定された対回路基板作業を1以上の対基板作業装置に行わせる対基板作業ステップと、その対回路基板作業の結果を対基板作業結果検査装置に検査させる対基板作業結果検査ステップとを含み、
前記対基板作業結果検査ステップが、
前記1以上の対基板作業装置によって回路基板に対して行われた対回路基板作業の作業情報である対基板作業情報に基づいて、その回路基板に対する検査作業の作業手順を決定する作業手順決定ステップと、
その決定された作業手順に従って対基板作業結果検査装置の検査作業装置を作動させる検査作業ステップと
を含むことを特徴とする電気回路製造用プログラム。
【0061】
(91)(81)項に記載の電気回路製造用プログラムがコンピュータにより読み取り可能な状態で記憶された記憶媒体。
【0062】
上記(71)項は、対回路基板作業の結果をその作業の情報に基づいて検査する方法を含んだ電気回路製造方法に関するものであり、効率的な検査作業を行い得る製造方法となる。例えば、前記(61)項に記載の製造システムによって電気回路の製造を行うような場合が該当する。(81)項は、かかる検査作業を実施するためのプログラムに関するものであり、例えば、(61)項に記載の製造システムを制御するプログラムがこれに該当する。また、(91)項は、そのプログラムが記憶されたROM,RAM等のメモリー、CD−ROM、フロッピディスク等の記憶媒体に関するものである。上記3つの項に係る製造方法、プログラム、記憶媒体は、前述の(2)項から(20)項までに記載した技術的特徴のそれぞれを付加した態様で実施することが可能で、それぞれの技術的特徴に対応した利点を有するものとなる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態およびその変形態様を、図を参照しつつ詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態等に限定されるものではなく、以下の実施形態等の他、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【0064】
<電気回路製造システムの全体構成>
図1に、実装一貫ラインである電気回路製造システムを模式的に示す。本電気回路製造システムは、回路基板に対して予定された作業つまり対回路基板作業を行う複数の対基板作業装置を含んでおり、それらの対基板作業装置は、それぞれ独立した対基板作業機としてライン状に配置されている。それぞれの作業機は、上流側(図1において左側)より下流側に向かって、順に、クリームはんだを回路基板に印刷するはんだ塗布装置としてのはんだ塗布機10、回路基板に電子部品を装着する電気部品装着装置としての第1部品装着機12および第2部品装着機14、第1装着機12および第2装着機による装着作業の結果を検査する装着作業検査装置としての装着結果検査機16、回路基板に装着された電子部品をはんだ付けするリフロー炉装置としてのリフロー機18である。また、上記各対基板作業機間には、それらの各々を繋ぐ基板搬送装置としての基板搬送機20が、はんだ塗布機10の上流には、本システムに回路基板を搬入する基板搬入装置(ローダ)としての基板搬入機22が、リフロー機18の下流には、本システムから回路基板を搬出する基板搬出装置(アンローダ)としての基板搬出機24が配設されている。そして、それぞれの対基板作業機は、それらが互いに作業に関する情報をやり取りするための情報伝達バスとなる通信ケーブル26によって繋がっている。
【0065】
上流側に配備されたの第1部品装着機12は、複数の装着ヘッドが間欠回転する装着ユニットを有するロータリーヘッド型の装着装置であり、下流側の第2部品装着機14は、装着ユニットが回路基板に平行な面に沿って移動するXYロボット型の装着装置である。例えば、第1部品装着機12が比較的小型の電子部品を装着し、第2部品装着機14が比較的大型あるいは異形の電子部品を装着するといった作業分担をして、1つの回路基板に対する電子部品装着作業を行う。また、その下流に配備された装着結果検査機16は、回路基板の表面を撮像可能な撮像装置が回路基板に平行な平面に沿って移動するXYロボット型の検査装置である。本実施形態においては、これら2つの部品装着機12,14における対基板作業情報である装着作業情報に基づいて、その下流に配備された装着結果検査機16における検査作業の作業手順が決定される。つまり、本実施形態では、部品装着機12および部品装着機14が、本発明における対基板作業装置に該当し、装着結果検査機16が本発明における対基板作業結果検査装置に該当する。また部品装着機12および部品装着機14による電子部品装着作業が、本発明における対回路基板作業に、装着結果検査機16による検査作業が、本発明における対基板作業結果検査作業にそれぞれ該当する。
【0066】
<第1部品装着機の構成>
図2に、第1部品装着機12の平面図を模式的に示し、図3に、第1部品装着機12の有する装着ユニットを中心とした側面一部断面図を示す。第1部品装着機12は、装着機本体50と、装着機本体50に配設され回路基板52を固定する基板固定装置54と、装着機本体50に配設され基板固定装置54をX軸方向およびY軸方向に移動させるXYテーブル装置56と、装着機本体50のXYテーブル装置56の奥(図1における上方)に配設された部品供給装置58と、装着機本体50の基板固定装置54および部品供給装置58の上方に配設され電子部品を装着する装着ユニット60と、装着ユニット60の前方に回路基板52の表面(装着面)を撮像可能に配設されたCCDカメラを撮像デバイスとする基板撮像装置62と、これらの装置(これらをまとめて装着作業装置と称する)を制御する装着制御装置64(図4参照)とを含んで構成されている。なお、本装着機12は、本出願人による未公開の特願2001−172915号に記載されているものと略同様に構成されており、また、装着ユニット60については、特開平6−342998号公報および本出願人による特願2000−164958に係る出願明細書等に記載のものと、部品供給装置58については、特公平8−21791号公報に記載されているものと略同様に構成されており、ここでは簡単な説明にとどめる。
【0067】
基板固定装置54は、装着作業において略予定された位置に回路基板52を保持固定するものであり、上流側および下流側のそれぞれの基板搬送機20に繋がるそれぞれの基板コンベア(図示は省略)に繋がっている。XYテーブル装置56は、基板固定装置54を支持して基板固定装置54をY軸方向に移動させるYテーブル装置72と、Yテーブル装置72を支持してYテーブル装置72をX軸方向に移動させるXテーブル装置74とから構成されている。Yテーブル装置72およびXテーブル装置74は、駆動源となるそれぞれのサーボモータ75、ボールねじ機構等を含んで構成されている。また、部品供給装置58は、主に、2つの部品供給テーブル78と、それら部品供給テーブル78を互いに独立してX軸方向に移動させる部品供給テーブル移動装置80(駆動源となるサーボモータ81、ボールねじ機構等を含んで構成されている)と、部品供給テーブル78上に並設されテープに保持された電子部品を順次送り出し可能な複数のテープフィーダ82(パーツフィーダの一種:一方の部品供給テーブル78に並設されるテープフィーダは省略されている)と含んでなる。部品供給装置58は、所定の部品供給位置において、装着順序にしたがって所定の電子部品を取り出し可能に制御される。つまり、装着される部品が保持されているテープフィーダ82が、装着ユニット60の部品吸着ステーション(図2におけるC)の直下に移動させられ、そのテープフィーダ82の部品取出部から電子部品90が取り出し可能となるようにテープが送られ、その電子部品90が後に説明する吸着ノズル92によって吸着される。そして、この一連の動作が、順次、装着予定部品対して、繰り返し行われるのである。
【0068】
装着ユニット60は、主に、装着ユニット本体86と、装着ユニット本体86の周囲に回路基板52に直角に保持された複数(本装着機では16)の装着ヘッド88とを含んでなる。装着ヘッド88のそれぞれは、先端部に電子部品90を保持する吸着ノズル92を有し、吸着ノズル92は図示しない負圧源に連結され、負圧により電子部品90を吸着する。装着ヘッド88は、装着ユニット本体86の等配位置(等角度位置)に保持され、装着ユニット本体86は装着ヘッド回転移動装置94を有し、装着ヘッド88を保持する部分が装着ユニット本体86の軸線を中心にして間欠回転させられることにより、それぞれの装着ヘッド88は、図2に示す部品吸着ステーションCおよび部品装着ステーションDとを含む移動経路を間欠回転移動させられる。また、装着ユニット本体86は、図示を省略する装着ヘッド昇降装置96および装着ヘッド回転装置98(図4参照)を有し、それぞれの装着ヘッド88は、部品供給ステーションCおよび部品装着ステーションDにおいて昇降させられ、また、必要に応じて、自身の軸線を中心としてその軸線周りに回転させられる。以上の各装置の働きにより、装着ヘッド88は、部品吸着ステーションCにおいて電子部品90を吸着保持し、装着ステーションDにおいて保持した電子部品90を回路基板52の表面に装着する。
【0069】
なお、装着ヘッド88の移動経路には、部品撮像ステーションSが存在し、その部品撮像ステーションSには、吸着ノズル92の下方から吸着保持された電子部品90を撮像するための部品撮像装置102(撮像デバイスはCCDカメラである)が配設されており、撮像によって得られた画像データは画像処置装置である部品画像処理ユニット104(図4参照、装着制御装置64に含まれる)によって処理され、保持された電子部品90の姿勢に関する保持姿勢情報が取得されるようになっている。基板撮像装置62は、その位置が固定されており、上記XYテーブル装置56による回路基板52の移動によって、回路基板52の表面の任意の位置の撮像が可能となっている。基板撮像装置62によって得られた画像データは、画像処理装置である基板画像処理ユニット106(図4参照、装着制御装置64に含まれる)によって処理され、基板固定装置54によって固定された回路基板52の位置ずれに関する基板個定位置情報等が取得される。
【0070】
図4に第1部品装着機12において上記装着作業装置を制御する装着制御装置64のブロック図を、本発明に関係の深い部分を中心に示す。装着制御装置64は、PU120,ROM122,RAM124,入出力インターフェース126およびそれらを接続するバス128を有するコンピュータ130を主体とするものである。入出力インターフェース126には、装着制御装置64内にあるそれぞれの駆動回路132を介して、基板固定装置54,XYテーブル装置56,部品供給装置58,装着ヘッド回転移動装置94,装着ヘッド昇降装置96,装着ヘッド回転装置98等が接続されている。また、入出力インターフェース126には、部品撮像装置102が部品画像処理ユニット104を介して、基板撮像装置62が基板画像処理ユニット106を介してそれぞれ接続されており、上述したように、電子部品の保持姿勢情報が、基板個定位置情報等がそれぞれ取得される。さらに、第1部品装着機12を操作するためのキーボード等を主体とした入力装置134が接続され、また、送受信制御回路136が接続されている。送受信制御回路136には通信ケーブル26が接続され、他の作業機との間で各種情報のやり取りが行われる。ROM122には、第1部品装着機12の基本動作プログラム等が記憶されており、また、RAM124には、作業に供される回路基板に応じた電子部品装着作業プログラム、装着対象情報(どの電子部品をどの位置にどの方位で装着するかの情報)を始め、上記保持姿勢情報、基板個定位置情報等が記憶される。なお、装着作業における本装着機の動作は、前記特公平8−21791号公報に記載されているものと略同様であり、ここでは説明を省略する。
【0071】
<第2部品装着機の構成>
図5に第2部品装着機14の平面図を模式的に示し、図6に全体側面図を模式的に、図7に装着ユニットおよびその周辺を示す。第2部品装着機14は、主に、装着機本体150と、装着機本体150に配設され回路基板52を固定する基板固定装置152と、基板固定装置152の手前側(図5における下方)に配設されたフィーダ型部品供給装置154と、基板固定装置152の奥側(図5における上方)に配設されたトレイ型部品供給装置156と、2つの部品供給装置154,156および基板固定装置152の上方空間を回路基板52に平行な平面に沿って移動して電子部品を装着する装着ユニット158と、装着機本体150に設けられて装着ユニット158をそのように移動させるXYロボット装置160と、装着ユニット158ともにXYロボット装置160によって移動させられて回路基板52の表面(装着面)を撮像可能なCCDカメラを撮像デバイスとする基板撮像装置162と、これらの装置(これらをまとめて装着作業装置と称する)を制御する装着制御装置164(図8参照)とから構成されている。なお、本装着装置は、特許第2824378号公報に記載のものと略同様に構成されており、また、トレイ型部品供給装置156については特公平2−57719号公報に記載のものと略同様に、装着ユニット158については特許第3093339号公報に記載のものと略同様に構成されており、ここでは、簡単な説明にとどめる。
【0072】
基板固定装置152は、基板コンベア170によって搬送させられてきた回路基板52を、装着作業のために、略予定された位置で固定する装置である。フィーダ型部品供給装置154は、固定の部品供給テーブル上に、複数のテープフィーダ172がX軸方向(図5における左右方向)に並んで整列させられたものであり、それぞれのテープフィーダ172は、テープに保持された電子部品を順次送り出して供給する。1つのテープフィーダ172からは1種の電子部品90が供給されるようになっている。トレイ型部品供給装置156は、電子部品を複数収納する複数のトレイ174がスタックされており、それぞれのトレイ174から装着ユニット158が電子部品を取得可能な状態に、これらのトレイ174を順次移動させることによって電子部品の供給を行う。
【0073】
装着ユニット158は、主に、装着ユニット本体180と、先端部に電子部品90を吸着保持可能な吸着ノズル182を着脱可能に有して装着ユニット本体180に回転可能にかつ昇降可能に保持された装着ヘッド184と、電動モータ186を駆動源として装着ヘッド184を昇降させる装着ヘッド昇降装置188と、図示しない電動モータを駆動源とし、装着ヘッド184をその軸線周りに回転させる装着ヘッド回転装置190とから構成されている。装着ヘッド184は、部品供給位置および部品装着位置において装着ヘッド昇降装置188によって昇降させられ、電子部品90を吸着保持あるいは回路基板52の表面に装着する。また、保持された部品の保持姿勢に応じて、装着ヘッド184は、その姿勢を補正するためにヘッド回転装置190によって自らの軸線を中心としてその軸線周りに回転させられる。吸着ノズル182は図示しない負圧源に連結され、負圧により電子部品90を吸着する。また、基板固定装置152のX軸方向の両傍らには、吸着ノズル182が収容されるノズル収容装置192が配設されており、本装着機14では合計8つの吸着ノズル182を収容可能なように収容部194が設けられている(吸着ノズル182は図示を省略)。装着ユニット158がノズル収容装置192の上方に移動して、装着ヘッド184は、任意の吸着ノズル182を交換して取り付けることが可能である。
【0074】
XYロボット装置160は、Xロボット装置200とYロボット装置202とを含んで構成され、Xロボット装置200は、装置本体150に設けられており、Xスライド204とそれをX軸方向に移動させるXスライド移動装置206とを含んで構成され、Yロボット装置202は、Xスライド204に設けられおり、Yスライド208とそれをY軸方向に移動させるYスライド移動装置210とを含んで構成されている。また、Xロボット装置200およびYロボット装置202は、いずれも駆動源がサーボモータ211であり、ボールねじ機構を有している。上記装着ユニット158は、Yスライド208に設けられている。
【0075】
なお、Xスライド204には、CCDカメラを撮像デバイスとする部品撮像装置220(図8参照、図5にはその導光装置を構成する反射鏡222のみが図示されている)が配設されており、部品撮像装置220は、装着ヘッド184が反射鏡222の上方を通過する時点で、装着ヘッド184に保持された電子部品90を撮像する。得られた画像データは画像処置装置である部品画像処理ユニット224(図8参照、装着制御装置164に含まれる)によって処理され、電子部品90の保持姿勢情報が取得されるようになっている。基板撮像装置162は、Yスライド208に設けられ、上記XYロボット装置160によって移動させられ、回路基板52の表面の任意の位置の撮像が可能となっている。基板撮像装置162によって得られた画像データは、画像処理装置である基板画像処理ユニット226(図8参照、装着制御装置164に含まれる)によって処理され、回路基板52の基板個定位置情報等が取得される。
【0076】
図8に、第2部品装着機14において上記装着作業装置を制御する装着制御装置164のブロック図を、本発明に関係の深い部分を中心に示す。装着制御装置164は、PU230,ROM232,RAM234,入出力インターフェース236およびそれらを接続するバス238を有するコンピュータ240を主体とするものである。入出力インターフェース236には、装着制御装置164内にあるそれぞれの駆動回路242を介して、基板固定装置152,XYロボット装置160,フィーダ型部品供給装置154,トレイ型部品供給装置156,装着ヘッド昇降装置188,装着ヘッド回転装置190が接続されている。また、入出力インターフェース236には、部品撮像装置220が部品画像処理ユニット224を介して、基板撮像装置162が基板画像処理ユニット226を介してそれぞれ接続されており、上述したように、電子部品の保持姿勢情報が、基板個定位置情報等がそれぞれ取得される。さらに、第2部品装着機を操作するためのキーボード等を主体とした入力装置244が接続され、また、送受信制御回路246が接続されている。送受信制御回路246には通信ケーブル26が接続され、他の作業機との間で各種情報のやり取りが行われる。ROM122には、第2部品装着機14の基本動作プログラム等が記憶されており、また、RAM234には、作業に供される回路基板に応じた電子部品装着作業プログラム、装着対象情報を始め、上記保持姿勢情報、基板個定位置情報等が記憶される。なお、装着作業における本装着機の動作は、前記特許2824378号公報および本出願人による特願2000−343641に係る出願明細書等に記載されているものと略同様であり、ここでは説明を省略する。
【0077】
<装着結果検査機の構成>
図9に装着結果検査機16の平面図を模式的に示す。本検査機16は、おおまかにいえば、先に説明した第2部品装着機14から電子部品を装着するための装着ユニット158および2つの部品供給装置154,156を取り外したものであり、主に、検査機本体300と、検査機本体300に配設され回路基板52を固定する基板固定装置302と、回路基板52の表面(装着面)を撮像可能なCCDカメラを撮像デバイスとする基板撮像装置304と、基板撮像装置304を基板固定装置152の上方空間を回路基板52に平行な平面に沿って移動させるXYロボット装置306と、これらの装置(これらをまとめて検査作業装置と称する)を制御する検査制御装置308(図10参照)とから構成されている。
【0078】
基板固定装置152は、第2部品装着機14のものと略同様であり、基板コンベア320によって搬送させられてきた回路基板52を、検査作業のために、略予定された位置で固定する装置である。XYロボット装置306も、第2部品装着機14のものと略同様であり、Xロボット装置322とYロボット装置324とを含んで構成され、Xロボット装置322は、検査機本体300に設けられており、Xスライド326とそれをX軸方向に移動させるXスライド移動装置328とを含んで構成され、Yロボット装置324は、Xスライド326に設けられおり、Yスライド330とそれをY軸方向に移動させるYスライド移動装置332とを含んで構成されている。また、Xロボット装置322およびYロボット装置324は、いずれも駆動源がサーボモータ334であり、ボールねじ機構を有している。
【0079】
基板撮像装置304は、Yスライド330に設けられ、上記XYロボット装置306によって移動させられ、回路基板52の表面の任意の位置の撮像が可能となっている。決定された検査手順に従って、基板撮像装置304は、検査対象である装着された電子部品90の各々およびその周辺部を撮像し、基板撮像装置162によって得られた画像データは、画像処理装置である基板画像処理ユニット336(図10参照、検査制御装置308に含まれる)によって処理され、検査対象の電子部品の装着位置ずれに関する装着位置ずれ情報が取得されることになる。
【0080】
図10に、装着結果検査機16において上記検査作業装置を制御する検査制御装置308のブロック図を、本発明に関係の深い部分を中心に示す。検査制御装置308は、PU350,ROM352,RAM354,入出力インターフェース356およびそれらを接続するバス358を有するコンピュータ360を主体とするものである。入出力インターフェース356には、検査制御装置308内にあるそれぞれの駆動回路362を介して、基板固定装置302,XYロボット装置306が接続されている。また、入出力インターフェース236には、基板撮像装置304が基板画像処理ユニット336を介してそれぞれ接続されており、上述したように、基板固定位置情報や検査対象である装着された電子部品の装着位置ずれ情報等がそれぞれ取得される。さらに、装着結果検査機16を操作するためのキーボード等を主体とした入力装置364が接続され、また、送受信制御回路366が接続されている。送受信制御回路266には通信ケーブル26が接続され、他の作業機との間で各種情報のやり取りが行われる。ROM352には、装着結果検査機16の基本動作プログラム、検査作業を決定するための基本的なプログラム等が記憶されている。また、RAM234には、作業に供される回路基板に応じた作業対象情報、基板個定位置情報、第1部品装着機12および第2部品装着機14の作業デバイスの履歴情報、決定された検査作業手順に従った検査作業プログラム等が記憶される。
【0081】
<回路基板、装着対象情報等>
図11に、本実施形態において電気回路の製造に供される回路基板を模式的に示す。回路基板52は、対角に位置する2つのコーナ部のそれぞれに、基板位置基準マーク400,402が付されており、この部分が基板基準表示部となる。基板位置基準マーク400,402は、前述の第1部品装着機12,第2部品装着機14および装着結果検査機16のそれぞれの基板固定装置54,152,302によって回路基板52が固定された場合において、その固定位置に関する情報である基板固定位置情報を取得するために利用される。詳しくは、回路基板52の基準位置を表わす表示子としての機能を果たし、2つの基板位置基準マーク400,402を前記基板撮像装置62,162,304で撮像し、得られた画像データをそれぞれの画像処理装置である基板画像処理ユニット106,226,336で処理することにより、固定された回路基板52の回路基板の表面に平行な平面内における互いに直交する2方向(X軸方向,Y軸方向)およびその平面内における回転方向(以下「θ軸方向」と称する)の位置ずれ量を検出することができる。装着作業および検査作業においては、この位置ずれ量に基づいて、その位置ずれを補正して個々の電子部品90の装着、検査が行われる。
【0082】
また、回路基板52は、一方の基板位置基準マーク400の近傍に、基板IDを表示する基板ID表示子としての基板IDマーク404が付されている。この基板IDマーク404は、2次元バーコードであり、その情報量に対しての表示子としての大きさを小さくできるというメリットがある。基板IDマーク404も、基板位置基準マーク400,402と同様、前記基板撮像装置62,162,304で撮像し、得られた画像データを画像処理装置である基板画像処理ユニット106,226,336で処理することにより、基板ID情報が取得される。つまり、これら基板撮像装置62,162,304と、基板画像処理ユニット106,226,336とを含んで、それぞれの対基板作業機における基板ID情報認識取得装置が構成されているといえる。なお、基板位置基準マーク400と基板IDマーク404とは、それぞれの基板撮像装置62,162,304の一視野内に収まるような位置関係にあり、両者を同時に認識することが可能である。
【0083】
回路基板52は、電子部品装着領域406内に、多数の電子部品90が装着される。これらの電子部品90の1つ1つが、第1部品装着機12および第2部品装着機14の作業対象、つまり装着対象となる。装着対象に関する情報、つまり装着対象情報は、どの種類の電子部品を、電子部品装着領域406内のどの位置にどの装着方位で装着するかに関する情報であり、部品装着機ごとに存在し、下記〔表1〕に示すように、電子部品名称の他、X軸方向の位置(X0)、Y軸方向の位置(Y0)、電気部品の方位角度(θ0)等の装着位置情報を含んで構成される。より詳しく言えば、装着位置情報は、回路基板52の所定の原点を中心とする理論座標位置に関するデータであり、装着対象となる電子部品90の中心点のその座標における位置およびその電子部品90の回路基板に平行な平面内における回転角度データである。なお、〔表1〕においては、これらは任意単位(a.u.)で示してある。装着対象情報は、上述したように、各装着機のRAM124,234内に記憶されおり、また、検査作業の作業手順を決定するためおよび装着対象の位置ずれ量を求めるためのデータでもあり、装着結果検査機16のRAM354にも記憶されている。
【0084】
【表1】
【0085】
<第1装着作業と作業情報>
はんだ塗布機10によりクリームはんだが印刷された回路基板は、第1部品装着機12に搬送され、対回路基板作業の1つである第1の電子部品装着作業(第1部品装着作業)に供される。なお、この第1部品装着作業は、電解回路製造における対回路基板作業工程の1つである装着作業工程に該当する。図12に部品装着作業のフローチャートを示す。第1部品装着作業は、第1部品装着機12の装着作業装置をこのフローにしたがって作動させることによって行われる。第1部品装着機12の装着作業装置は、装着制御装置64により作動させられ、ROM122に記憶されている基本動作プログラムと、RAM124に記憶された作業に供される回路基板についての電子部品装着作業プログラムにしたがって動作する。RAM124には、装着対象の電子部品90が収納されている部品供給装置のテープフィーダ82、その電子部品90に適正な吸着ノズル92等の作業デバイスに関する情報等も記憶されており、上記電子部品装着プログラムは、それらデバイスに関する情報、前述の装着対象情報等に基づいて、設定された作業順序に従って装着対象に対する作業を行うためのプログラムであるといえる。
【0086】
第1装着作業では、まず、ステップ1(以下「S1」と略す。他のステップも同様)で、上流側の基板搬送機20から搬入された回路基板52は、基板固定装置54によって、略予定された位置に固定される。つまり、この工程は、基板固定工程である。
【0087】
次いで、S2で、基板固定位置情報および基板ID識別を行う。基板ID識別工程と基板固定位置情報取得工程とが組合わされた工程である。まず、基板撮像装置62は、基板固定装置54に固定された回路基板52が基板固定装置54とともにXYテーブル装置56によって移動させられることにより、一方の基板位置基準マーク400のが付されている上方に位置させられる。この基板位置基準マーク400の近傍には基板IDマーク404が付されており、厳密には、基板撮像装置62は、両者が一視野に納まる位置に相対移動させられる。そしてこの位置で2つのマーク400,404およびその周囲の基板表面が撮像される。次いで、撮像よって得られた画像データに基づいて画像処理が行われ、第1部品装着機12の機械座標に対する基板位置基準マーク400の位置情報が取得される。また、この画像処理では、基板IDマークの画像データも処理され、基板IDに関する画像データも処理され、保持された回路基板の基板ID情報も取得される。
【0088】
次に、回路基板52が移動させられることにより、基板撮像装置62がもう一方の基板位置基準マーク402の上方に位置させられる。この位置において基板位置基準マーク402およびその周囲の基板表面部分が撮像される。そして、撮像によって得られた画像データが画像処理され、基板位置基準マーク402の上記機械座標に対する位置情報が取得される。
【0089】
次いで、上記取得された2つの基板位置基準マーク400,402の位置データに基づいて、固定された回路基板52の基板固定位置が演算処理され、基板固定位置情報が取得される。この情報は、予定された基板固定位置に対して実際の基板固定位置がどのくらいずれているかについての情報であり、例えば、X軸方向のずれΔXb1,Y軸方向のずれΔYb1,θ軸方向のずれΔθb1(回転角度つまり回路基板表面に平行な平面内の回路基板の傾斜)といった形式のデータとして、前記基板ID情報とともにRAM124に記憶される。また、装着制御装置64は、これら位置データに基づいて、機械座標とは別の仮想座標である作業座標を作成する。以下の回路基板52に関わる動作指示、作業指示は、その作業座標における位置が指定されて行われることになる。
【0090】
S3からS7までは、装着作業に関する装着機の動作、つまり、1つの電子部品を装着するための装着作業のルーチンである。まず、S3の部品供給工程において、最初の装着対象となる電子部品90が収納されているテープフィーダ82が部品供給位置に位置するように、部品供給装置58の部品供給テーブル78が移動させられる。なお、装着対象となる電子部品90を供給したテープフィーダ78に関する情報は、RAM124に記憶される。
【0091】
次いで、S4の部品吸着工程において、部品供給ステーションCに装着ユニット60の装着ヘッド88がその電気部品90を吸着保持する。この部品吸着に先立って(部品供給ステーションCの手前のステーションにて)、その装着ヘッド88は、それに装備されている6つの吸着ノズル92のうち、その電気部品90に適した吸着ノズル92が選択されており、その吸着ノズル92は、吸着ポジションに位置させられている。また、この吸着を行う吸着ノズル92に関する情報は、RAM124に記憶される。
【0092】
吸着工程後、電気部品90を保持した装着ヘッド88は間欠回転移動させられる。そして、その装着ヘッド88が間欠回転移動させられて部品撮像ステーションSに位置するときに、S5の保持姿勢情報取得工程が行われる。この保持姿勢情報取得工程では、部品撮像装置102によって、保持された電気部品90が撮像され、その撮像により得られた画像データを画像処理することにより、保持された電気部品90の保持姿勢情報が取得される。この保持姿勢情報は、例えば、装着ヘッド88の中心からの電気部品90の中心のX軸方向の位置ずれ量δXおよびY軸方向の位置ずれ量δYと、回路基板52に平行な平面内における回転方位(θ軸方向)のずれ量δθという形式のデータとして、RAM124に記憶される。
【0093】
次いで、装着ヘッド88は、また間欠回転移動させられ、S6の装着位置補正工程が行われる。装着位置補正工程は、先の保持姿勢情報に基づいて装着位置を補正するものであり、XY軸方向とθ軸方向の2つの補正工程に分けることができる。θ軸方向の補正は、装着ヘッド88が部品撮像ステーションSと部品装着ステーションDとの間のステーションに存在するときに行われる。つまり、θ軸方向の補正は、前記装着位置情報に基づいて装着ヘッド88が自らの軸を中心に回転させられて装着対象となる電子部品90の装着方位が決定されるときに、上記δθを解消するようにその回転量を調整して行われる。また、XY軸方向の補正は、装着対象となる電子部品90の前記装着位置情報に基づいて回路基板52を固定する基板固定装置54が装着位置に移動させられるときに行われる。つまり、上記δXおよびδYを解消するように、その移動量を調整して行われる。
【0094】
次いで、回路基板52が装着位置に移動させられ、かつ、装着ヘッド88が間欠回転させられて装着ステーションDに位置するときに、S7の部品装着工程、つまり、回路基板52における前記装着位置情報に示す所定の装着位置に、装着対象となる電気部品90が装着される。次いで、S8おいて、すべての装着対象の装着が終了か否かが判定され、装着が終了していない場合は、S3に戻って、予定された次の装着対象についての装着作業が開始される。本第1部品装着機12は、ロータリーヘッド型の装着装置であるため、実際は、それぞれの装着ヘッド88におけるS3からS7の工程は、他の装着ヘッド88のそれらの工程と重なりあっており、同時期に行われる。
【0095】
なお、吸着工程において電子部品が吸着されなかった場合、つまり吸着ミスが発生した場合、吸着ミスした装着ヘッド88以降の装着ヘッド88によって再度吸着されて装着が行われる。いわゆるリカバリーである。また、その装着対象に対するリカバリーが2度連続して失敗した場合は、その装着対象の装着は行わないように制御されている。吸着ミスおよびリカバリーに関する情報は、装着制御装置64のRAM124に記憶される。
【0096】
すべての装着対象に対する装着作業が終了した後、S9の装着作業情報作成・転送工程が行われる。作成される装着作業情報は、対基板作業情報の一種であり、作業結果情報である装着結果情報、作業条件情報である装着条件情報等であり、本実施形態では、装着結果情報として、装着作業が行われなかった装着対象に関する不装着情報(不作業情報の一態様)、装着作業をやり直したつまりリカバリーされた装着対象に関する再装着情報(再作業情報の一態様)、全装着対象の装着作業に要した時間に関する装着総時間情報(作業総時間情報の一態様)が作成され、装着結果検査機16に送られる。また、装着条件情報として、装着対象ごとの使用された吸着ノズル92に関する情報(実行ノズル情報)、それぞれの装着対象の電子部品90が収納されていたパーツフィーダ78に関する情報(実行フィーダ情報)、および、電子部品90の吸着保持された姿勢に基づいて行った補正量に関する情報(部品姿勢補正量情報)が作成され、装着結果検査機16に送られる。具体的には、装着作業情報は、下記〔表2〕に示すようなデータ形式で作成されて転送される。
【0097】
【表2】
【0098】
〔表2〕について、説明を加える。第1部品装着機14は、16の装着ヘッド88を有し、それぞれの装着ヘッド88は6つの吸着ノズル92を有している。実行ノズル情報における小文字アルファベットは装着ヘッド88の番号を示し、ハイフンに続く数字は、その装着ヘッド88が有する吸着ノズル92の番号である。実行フィーダ情報は、テープフィーダ78の番号を示している。部品姿勢補正量情報は、補正量を任意単位(a.u.)で示してあり、±は補正の向きであり、絶対値が大きいものほど補正量が多いことを示している。〔表2〕の例によれば、装着対象A-006は、補正量が過大であり、また、装着対象A-003は、吸着ミスが発生し、リカバリーされたことが示されている。また、装着作業情報は、S2における基板ID情報取得工程で取得された基板IDと関連付けられて作成され、転送される。
【0099】
装着作業情報の作成および転送は、装着制御装置64によって行われる。コンピュータ130のうちの装着作業情報を作成する部分が、装着作業情報作成部となり、また、コンピュータ130のうちの転送を実行する部分、送受信制御回路136等を含んで装着作業情報転送装置(対基板作業情報転送装置の一態様)が構成されている。装着作業情報の作成・転送の後、S10の基板固定解除工程において、予定された装着対象への装着作業が終了した回路基板52は、基板固定装置54による固定が解除される。その後、回路基板52は、下流側の基板搬送機20へ送られる。
【0100】
<第2装着情報と作業情報>
第1部品装着機12において、一部の電子部品90を装着された回路基板52は、第2部品装着機14に搬送され、対回路基板作業の1つである第2の電子部品装着作業(第2部品装着作業)に供される。なお、この第2部品装着作業も、電解回路製造における対回路基板作業工程の1つである装着作業工程に該当する。第2部品装着作業は、第1部品装着作業と同様、第2部品装着機14を、図12に示すフローにしたがって作動させることによって行われる。第2部品装着機14は、装着制御装置164により作動させられ、ROM122に記憶されている基本動作プログラムと、RAM124に記憶された作業に供される回路基板についての電子部品装着作業プログラムにしたがって動作する。RAM234には、装着対象の電子部品が収納されている部品供給装置のパーツフィーダ等、その電子部品に適正な吸着ノズル等の作業デバイスに関する情報等も記憶されており、上記電子部品装着プログラムは、それらデバイスに関する情報、前述の装着対象情報等に基づいて、設定された装着対象の作業順序にしたって装着対象に対する作業を行うためのプログラムであるいえる。これらについては、第1部品装着作業の場合と、略同様である。
【0101】
以下、第1部品装着作業の場合と同様に第2部品装着作業を説明する。第2部品装着作業では、まず、S1の基板固定工程において、第1部品装着機14との間の基板搬送機18から搬入された回路基板52は、基板固定装置152によって、略予定された位置に固定される。次いで、S2で、基板固定位置情報および基板ID識別情報の取得を行う。基板ID識別工程と基板固定位置情報取得工程とが組合わされた工程である。本第2部品装着機14は、XYロボット型の装着装置であるため、第1部品装着機12の場合と異なり、基板固定装置162は、XYロボット装置160によって、固定された回路基板52の上方を回路基板52の表面に平行な平面に沿って移動させられる。本工程は、そのことを除いて上記第1部品装着機12の場合と同様であるため、説明は簡単に行う。一方の基板位置基準マーク400およびその近傍に付された基板IDマーク404を撮像し、また、もう一方の基板位置基準マーク402を撮像して、それぞれ画像処理が行われて、基板固定位置情報および基板ID情報が取得される。基板固定位置情報は、第1部品装着作業の場合と同様、予定された基板固定位置に対して実際の基板固定位置がどのくらいずれているかについての情報であり、例えば、X軸方向のずれΔXb2,Y軸方向のずれΔYb2,θ軸方向のずれΔθb2といった形式のデータとして、前記基板ID情報とともにRAM234に記憶される。また、第1部品装着作業の場合と同様、装着制御装置164は、これら位置データに基づいて、機械座標とは別の仮想座標である作業座標を作成し、以下の回路基板52に関わる動作指示、作業指示は、その作業座標における位置が指定されて行われることになる。
【0102】
S3からS7までは、装着作業のルーチンである。本第2部品装着機14はXYロボット型の装着装置であるため、装着ユニット158がXYロボット装置160によって、2つの部品供給装置154,156と基板固定装置152に固定された回路基板52との間を移動して、詳しくは、装着対象となる電子部品90が収納されているテープフィーダ172とその電子部品90が装着される回路基板52上の装着位置との間を移動して、部品吸着、部品装着が行われる。このことを除いて、上記第1部品装着作業と略同様であるため、説明は省略する。なお、吸着ノズル182は、ノズル収容装置192に収容されたものと交換自在であり、装着対象となる電子部品90を吸着する前に、その電気部品90に対して適切なものと交換される。装着対象となる電子部品90を供給したテープフィーダ172に関する情報および吸着を行う吸着ノズル182に関する情報はRAM234に記憶される。また、部品吸着と部品装着との間に部品撮像装置220によって認識されて取得された電子部品90の保持姿勢情報も、RAM234に記憶される。装着位置補正は、θ軸方向については、装着ヘッド184の回転により電子部品90の装着方位が決定されるときに行われ、XY軸方向については、装着ユニット158の装着位置への移動の際に行われる。すべての装着対象の装着作業が終了して、S3からS7までの装着作業ルーチンが終了する。吸着ミスおよびそれのリカバリーに関する取扱も上記第1装着作業の場合と同様であり、かかる情報も、装着制御装置164のRAM234に記憶される。
【0103】
第1部品装着作業の場合と同様、すべての装着対象に対する装着作業が終了した後、S9の装着作業情報作成・転送工程が行われる。作成・転送される装着作業情報についても、第1部品装着作業の場合と同様、装着結果情報としての不装着情報、再装着情報、装着総時間情報、および、装着条件情報としての実行ノズル情報、実行フィーダ情報、部品姿勢補正量情報が含まれる。第2部品装着作業において作成されて装着結果検査機16に転送される装着作業情報は、具体的には、下記〔表3〕に示すようなデータ形式のものである。
【0104】
【表3】
【0105】
〔表3〕について、説明を加える。第2部品装着機14は、8つの吸着ノズル182を有しており、実行ノズル情報における数字は、装着ヘッド182の番号を示している。実行フィーダ情報は、テープフィーダ172の番号を示している(PPは、パーツパレットからの供給であることを示す)。部品姿勢補正量情報は、第1部品装着作業の場合と同様である。〔表3〕の例によれば、装着対象B-003は、補正量が過大であり、また、装着対象B-007は、吸着ミスが3度続けて発生し、リカバリーできずに装着されなかったことが示されている。また、第1部品装着作業の場合と同様、装着作業情報は、S2における基板ID情報取得工程で取得された基板IDと関連付けられて作成され、転送される。また、装着作業情報の作成および転送は、装着制御装置164によって行われる。コンピュータ240のうちの装着作業情報を作成する部分が、装着作業情報作成部となり、また、コンピュータ240の転送を制御する部分、送受信制御回路246等を含んで、本第2部品装着機における装着作業情報転送装置(対基板作業情報転送装置の一態様)が構成される。
【0106】
<履歴情報>
装着結果検査作業の説明を行う前に、履歴情報について説明する。本実施形態においては、装着結果検査機16の検査制御装置308に備えられたRAM353に、履歴情報の一種である作業デバイス履歴情報、詳しくは、対回路基板作業を行った第1部品装着機12および第2部品装着機14についての作業デバイス情報が記憶されている。より詳しくは、デバイス不良履歴情報としての吸着ノズル92,182ごとの不良率(単位:%)であり、デバイス使用履歴情報としての吸着ノズル92,182ごとの装着回数およびテープフィーダ82,172ごとの使用時間(使用を開始してからの総稼動時間)である。具体的には、下記〔表4〕に示すようなデータ形式で記憶されている。
【0107】
【表4】
【0108】
履歴情報を例示する上記〔表4〕には、第1部品装着機12の作業デバイスについては、番号b(以下、「番号」を略して#と表わす)の装着ヘッド88の有する#1の吸着ノズル92の不良率が高いことが示されている。つまり、#b−1の吸着ノズル92によって装着作業を行う場合、その作業対象の装着不良となる可能性が高いことが示されている。また、第2部品装着機14の作業デバイスについては、#2の吸着ノズル182のこれまでの装着回数が多いこと、および、#B0005のテープフィーダ172の使用時間が長いことが示されている。つまり、#2の吸着ノズル92はこれまでに回数多く使用され、また、#B0005のテープフィーダ172のこれまでの稼動時間が長いことにより、これらの作業デバイスを使用した装着対象は装着不良となる可能性が高いことが伺える。
【0109】
<検査作業およびそれに付随する作業>
第1部品装着機12および第2部品装着機14による第1部品装着作業および第2部品装着作業の結果は、第2部品装着機14の下流側に配備された装着結果検査機16によって行われる。先に述べたように、装着結果検査機16は、XYロボット型の検査装置であり、XYロボット装置306によって、基板撮像装置304を移動させ、回路基板52に装着された電子部品90を撮像し、その撮像データを画像処理することにより、それぞれの装着位置ずれを検査するものである。装着検査結果作業は、図13に示すフローに従って、装着結果検査機16の検査作業装置を作動させることによって行われる。装着結果検査機16の検査作業装置は、検査制御装置308により作動させられ、ROM352に記憶されている基本動作プログラムと、検査制御装置308によって回路基板52ごとに決定される作業手順等に従って動作する。
【0110】
まず、S21の基板固定工程において、上流側の基板搬送機20から搬入された電子部品90が装着された回路基板52が固定される。次に、S22の基板ID識別工程および基板固定位置情報取得工程において、基板固定位置情報および基板ID識別情報の取得を行う。本装着結果検査機16は、XYロボット型の装着装置であるため、前述した第2部品装着作業の場合と同様の手順で行われる。簡単に説明すれば、基板撮像装置304によって一方の基板位置基準マーク400およびその近傍に付された基板IDマーク404を撮像し、また、もう一方の基板位置基準マーク402を撮像して、それぞれ画像処理が行われて、基板固定位置情報および基板ID情報が取得される。基板固定位置情報は、前記部品装着作業の場合と同様、予定された基板固定位置に対して実際の基板固定位置がどのくらいずれているかについての情報であり、例えば、X軸方向のずれΔXb3,Y軸方向のずれΔYb3,θ軸方向のずれΔθb3といった形式のデータとして、前記基板ID情報とともにRAM2344に記憶される。また、部品装着作業の場合と同様、検査制御装置308は、これら位置データに基づいて、機械座標とは別の仮想座標である作業座標を作成し、以下の回路基板52に関わる動作指示、作業指示は、その作業座標における位置が指定されて行われることになる。また、装着された電子部品90の位置ずれ量についても、この作業座標に基づく位置ずれ量として取得される。
【0111】
次に、S23の装着作業情報読出工程において、検査制御装置308に転送され、RAM354に記憶されている装着作業情報の中から、S22において取得された基板ID情報に基づいて、その検査作業に供されるその回路基板52に対して行った第1部品装着作業および第2部品装着作業の装着作業情報を読み出す。つまり、基板IDに関連付けて記憶されている装着作業情報を、その基板IDにマッチングさせて読み出すのである。そして、S24の検査作業手順決定工程において、読み出した装着作業情報に基づいて、検査作業の作業手順が決定される。
【0112】
S24における検査作業手順決定のルーチンは、図14に示すフローに従って行われる。まず、S101の検査対象除外工程において、その回路基板52に対して行った装着作業の作業対象つまり装着対象の中から、検査作業を行わない装着対象を選択して除外する。具体的には、上記〔表2〕および〔表3〕において例示列挙した装着対象についていえば、装着対象B-007は、電子部品90の装着が行われていないため、これを検査対象から除外する。つまり、本検査対象除外工程は、不装着対象情報に基づいてその装着対象を検査対象から除外する工程である。RAM354は、非除外装着対象記憶部を有しており、この非除外装着対象記憶部に除外された装着対象以外の装着対象である非除外装着対象を記憶する。
【0113】
次にS102の再装着対象選定工程において、上記非除外装着対象の中から、再装着つまりリカバリーされた装着対象が検査対象に選定される。具体的には、上記〔表2〕および〔表3〕において例示列挙した装着対象についていえば、リカバリーされた装着対象A-003が該当する。つまり、本再装着対象選定工程は、再装着対象情報に基づいて、再装着対象を装着不良となる可能性の高い不良可能性装着対象として認定し、それを検査対象として選定する工程である。RAM354は検査対象記憶部を有し、再装着対象はこの検査対象記憶部に記憶される。
【0114】
次に、S103の補正量過大対象選定工程において、上記非除外装着対象の中から、電子部品90の保持姿勢情報に基づいて行った補正量が大きい装着対象が検査対象に選択される。具体的には、上記〔表2〕および〔表3〕において例示列挙した装着対象についていえば、装着対象A-006およびB-003が該当する。つまり、本補正量過大対象選定工程は、装着条件情報の一態様である姿勢補正量情報に基づいて補正量過大対象を不良可能性装着対象として認定し、それを検査対象として選定する工程である。選定された補正量過大対象は、RAM354が有する上記検査対象記憶部に追加記憶される。
【0115】
次に、S104の高不良率ノズル対象選定工程において、上記非除外装着対象の中から、不良率の高い吸着ノズル92,182で装着作業を行った装着対象が検査対象に選定される。これは、RAM354に記憶されている前述のデバイス不良履歴情報に基づいて所定以上の不良率となる高不良率ノズルを認定し、既に転送されている上記実行ノズル情報に基づいて、その高不良率ノズルで装着作業を行った装着対象を選び出すことによって行われる。具体的には、上記〔表2〕および〔表3〕において例示列挙した装着対象についていえば、上記〔表4〕に例示した履歴情報に基づくことにより、#b−1の吸着ノズル92で行った装着対象A-002が該当する。つまり、本高不良率ノズル対象選定工程は、デバイス不良履歴情報と実行デバイス情報とに基づいて、不良可能性装着対象を認定し、それを検査対象として選定する工程の一態様である。高不良率ノズルで装着作業を行った選定装着対象は、上記検査対象記憶部に追加記憶される。
【0116】
次に、S105の高使用ノズル対象選定工程において、上記非除外装着対象の中から、これまでに装着を行った回数の多い吸着ノズル92,182で装着作業を行った装着対象が検査対象に選定される。つまり高い使用頻度の吸着ノズル92,182を用いて行った装着対象の選定である。これは、RAM354に記憶されている前述のデバイス不良履歴情報に基づいて所定の装着回数以上使用されている高使用ノズルを認定し、既に転送された上記実行ノズル情報に基づいて、その高使用ノズルで装着作業を行った装着対象を選び出すことによって行われる。具体的には、上記〔表2〕および〔表3〕において例示列挙した装着対象についていえば、上記〔表4〕に例示した履歴情報に基づくことにより、#2の吸着ノズル182で行った装着対象B-009,B-010が該当する。つまり、本高使用ノズル対象選定工程は、デバイス使用履歴情報と実行デバイス情報とに基づいて、不良可能性装着対象を認定し、それを検査対象に選定する工程の一態様である。高使用ノズルで装着作業を行った選定装着対象は、上記検査対象記憶部に追加記憶される。
【0117】
次に、S106の高使用フィーダ対象選定工程において、上記非除外装着対象の中から、これまでの使用時間が長い、つまり稼働時間の長いテープフィーダ82,172から供給された電子部品の装着作業を行った装着対象が検査対象に選定される。つまり使用程度の高いテープフィーダ82,172の関係する装着対象の選定である。これは、RAM354に記憶されている前述のデバイス不良履歴情報に基づいて所定の使用時間以上使用されている高使用フィーダを認定し、既に転送された上記実行フィーダ情報に基づいて、その高使用フィーダが関わる装着対象を選び出すことによって行われる。具体的には、上記〔表2〕および〔表3〕において例示列挙した装着対象についていえば、上記〔表4〕に例示した履歴情報に基づくことにより、#B0005のテープフィーダ172によって供給された電子部品90の装着を行った装着対象B-006が該当する。つまり、本高使用フィーダ対象選定工程は、デバイス使用履歴情報と実行デバイス情報とに基づいて、不良可能性装着対象を認定し、それを検査対象に選定する工程の一態様である。高使用フィーダから供給された電子部品の装着作業を行った選定装着対象は、上記検査対象記憶部に追加記憶される。
【0118】
上記、S103ないしS106の再装着対象選定工程,補正量過大対象選定工程,高不良率ノズル対象選定工程,高使用フィーダ選定工程および高使用フィーダ選定工程は、いずれも、装着作業情報に基づいて、装着不良となる可能性の高い不良可能性対象を選定する工程であり、これらをまとめて、不良可能性対象選定工程とすることができる。この不良可能性対象選定工程を終了した時点で、RAM354の検査対象記憶部には、不良可能性対象のみが検査対象として記憶されている。
【0119】
次に、S107の追加対象選定工程で、不良可能性対象以外の装着対象を検査対象に追加選定する。本電気回路製造システムでは、複数の同一種の電気回路をを同時期に1つのロットとして製造する場合、上記不良可能性対象のみを検査対象に選定したときには、そのロットにおいて検査されない装着対象が残ることがある。検査制御装置308のRAM354には、検査作業に供される回路基板52と同ロットの回路基板に対する検査作業履歴情報が記憶されおり、その回路基板種において過去に検査対象となった装着対象に関する情報が含まれている。そこで、本追加対象選定工程では、この検査作業履歴情報に基づいて、すべての装着対象の検査頻度が設定された検査頻度を下回らないように、装着対象が選定される。具体的には、その装着対象が連続して検査されなかった回路基板数を非検査カウント数nとした場合、nが設定された基準値n0を超えないように選定される。より具体的には、検査に供されている回路基板52の当該装着対象の非検査カウント数nが、今回の検査において検査されなかったとすれば基準値n0に到達するものを追加対象として選定する。このことにより、すべての装着対象が、回路基板数にして少なくとも1/n0を下回らない頻度で検査対象となる。選定された追加対象は、RAM354の上記検査対象記憶部に追加記憶される。
【0120】
次に、S108の検査順序決定工程において、これまでの工程において選定された検査対象に対する検査順序が決定される。検査に要する時間は、大まかに言えば、すべての検査対象に対しての撮像位置までの基板撮像装置304の移動時間、撮像時間、画像処理時間等によって決まる。この中でも、基板撮像装置304の移動時間は検査に要する時間に占める割合が大きい。例えば、図15(a)に示すように、装着の行われた順で検査を行う場合、基板撮像装置304の移動経路は長く、移動時間が長くかかる。そこで、本検査順序決定工程では、この移動時間を短くすべく、基板撮像装置304の移動経路が短くなるように、検査対象の検査順序を決定する。その結果、例えば、図15(b)に示すような経路で基板撮像装置304が移動するように検査順序が決定される。具体的な決定方法は、例えば、以下のように行えばよい。RAM354には、上記〔表1〕に示すような各装着対象の装着位置情報が記憶されており、選定された検査対象に該当する装着対象の装着位置情報に基づいて、各装着対象間の離間距離を演算し、次いで、想定されるすべての移動経路の各々の場合における総移動距離を積算し、その総移動距離が最短になるときの移動経路を選択して、その移動経路に従った順序を検査順序とすればよい。
【0121】
次に、S109の検査時間判定工程において、選定された検査対象とその検査順序とに基づいて、検査作業に要する時間を推定し、その推定した検査作業時間が設定した時間内であるか否かの判定を行う。本実施形態の場合、具体的には、実際の検査作業結果等に基づいて予め設定されている1つの撮像時間および画像処理時間と検査対象数との積と、XYロボット装置306による基板撮像装置304の移動速度と前述の総移動距離とから求められる移動時間とを、合計して、検査作業時間を推定する。推定された検査作業時間が前記設定作業時間を超えた場合は、この検査作業手順決定ルーチンを抜けて、検査作業を開始する。設定作業時間内であれば、次のS110の再追加対象選定工程へ進む。
【0122】
S110の再追加対象選定工程は、さらなる装着対象を検査対象に追加する。先の追加対象選定工程では、前述の非検査カウント数nが検査を行わなければ(n0−1)となる装着対象を検査対象に追加する。再追加選定された追加対象は、RAM354の上記検査対象記憶部に追加記憶される。次に、S111の再検査順序決定工程において、追加されたもの含めたすべての検査対象について、上記S108の検査順序工程の場合と同様の方法により、検査順序を決定する。次いで、S112の再検査時間判定工程において、先のS109の検査時間判定工程の場合と同様の方法で、その決定された検査順序で検査した場合での検査作業時間を推定し、その検査作業時間が上記設定時間内であるか否かが判定される。
【0123】
判定の結果、検査作業時間が設定時間内である場合には、再びS110の再追加対象選定工程に戻り、さらにまた装着対象を検査対象に追加する。今度は前述の非検査カウント数nが検査を行わなければ(n0−2)となる装着対象を検査対象に追加する。そして、S111の再検査順序決定工程行い、さらにS112の再検査時間判定工程において、検査作業時間が設定作業時間内であるか否かの判定を行う。非検査カウント数nと対照される基準の値をさらに1ずつ減少させつつ、検査作業時間が設定作業時間を超えるまで、このループを繰り返して行う。推定された検査作業時間が設定作業時間を超えた場合は、S113の追加対象削除工程において、最後に追加した装着対象を検査対象から削除する。このようにして検査作業手順決定ルーチンを終了する。
【0124】
以上の検査作業手順決定ルーチンは、検査制御装置308によって行われる。したがって、検査制御装置308において、そのような検査作業の作業手順を決定する部分が、作業手順決定部となる。さらに、作業手順決定部の中で、S101の工程を行う部分が検査対象除外部に、S102からS106の工程を行う部分が、不良可能性対象選定部に、S107およびS110のそれぞれの工程を行う部分が追加対象選定部に、それぞれ該当する。また、S108およびS111のそれぞれの工程を行う部分が検査手順決定部に、S110からS112のループおよびS113の工程を行う部分が、設定された検査作業時間内において検査作業が終了するように検査対象を選定する時間規制選定部となる。
【0125】
検査作業の作業手順が決定した後、S25の検査作業工程において、決定された作業手順に従って、検査作業が行われる。決定された検査順序に従って、検査対象となる装着された電子部品90およびその周辺が基板撮像装置304により撮像され、得られた撮像データが画像処理ユニット336で画像処理され、その検査対象の装着位置ずれ量が取得される。検査制御装置308のRAM354には、先に説明したように前記〔表1〕に示すような各装着対象の装着位置情報が記憶されており、具体的には、この装着位置情報に基づいて、X軸方向の位置ずれ量ΔX,Y軸方向の位置ずれ量ΔY,θ軸方向の位置ずれ量Δθのそれぞれが求められる。これらの位置ずれ量は、RAM354に記憶される。すべての検査対象についての検査作業が終了したことが、S26において判定され、すべて終了した場合に、次のS27の検査結果情報作成工程に移行する。
【0126】
S27の検査作業情報作成工程では、検査したすべての検査対象についての検査結果情報が作成される。具体的には、下記〔表5〕に示すようなデータ形式で作成される。なお、〔表5〕においては、装着位置ずれ量は任意単位(a.u.)で示してあり、±は位置ずれの方向であり、絶対値が大きいものほど位置ずれ量が多いことを示している。装着位置ずれ量が、設定された限界量よりも大きい場合には、その検査対象は、NGつまり装着不良であると判定され、この検査結果も合わせてRAM354に記憶される。検査結果情報は、回路基板52の合否判定、装着不良部の修正作業、第1部品装着機12および第2部品装着機14の状態分析等、種々の目的に利用される。なお、下記〔表5〕において、不良可能性対象以外に、装着対象A-004,A-011,B-001,B-008が検査対象に追加選定されている。
【0127】
【表5】
【0128】
検査結果情報が作成された後、S28の履歴情報更新工程において、RAM354に記憶されているそれまでの履歴情報が更新される。履歴情報の更新は、前記装着作業情報および作成された検査結果情報に基づいて行われる。具体的には、上記〔表4〕に示した履歴情報、上記〔表2〕および〔表3〕に示した装着作業情報、および、上記〔表5〕に示した検査結果情報を例に採れば、以下のように行われる。吸着ノズル92,182の不良履歴情報、つまり不良率については、検査対象A-006およびB-009が装着不良となっていることから、これらの装着作業に使用された#f−2および#2の吸着ノズル92,182が不良装着を行ったものであることを前提に、検査結果情報に基づいて更新される。また、吸着ノズル92,182の使用履歴情報、つまり、装着回数については、装着作業情報の中の実行デバイス情報、詳しくは、実行ノズル情報に基づいて装着回数が加算されて更新される。また、テープフィーダ82,172の使用履歴情報、つまり、使用時間については、すべてのテープフィーダ82,172の使用時間の各々に、装着結果情報である第1部品装着作業あるいは第2部品装着作業の装着総時間を加算することで、更新される。このようにして更新された履歴情報は、以後の装着結果検査作業に利用される。なお、検査制御装置308の本工程を実行する部分が、履歴情報更新部となる。
【0129】
検査作業およびそれに付随する検査結果情報作成等の付随作業が終了した後、S39の基板固定解除工程において、基板固定装置302によって固定されていた回路基板52がその固定を解除され、装着結果検査工程が終了する。以上の説明から判るように、本実施形態では、装着作業情報に基づいて検査作業の作業手順を決定し、その作業手順に従って検査作業が行われるため、効率的な検査が可能である。
【0130】
<変形態様>
上記実施形態の場合、履歴情報として、吸着ノズル92,182の不良率に関する情報、吸着ノズル92,182の装着回数に関する情報、テープフィーダ82,172の使用時間に関する情報を採用している。履歴情報は、これら限定されるものではなく、例えば、吸着ノズル92,182が吸着ミスをカウントし、吸着ノズル92,182ごとの吸着ミス率を履歴情報として利用することもできる。このように、履歴情報は、種々のものを採用することができる。
【0131】
上記実施形態では、検査作業の作業手順決定の際、検査対象の時間規制選定において、設定された作業時間内に検査作業が終了するように、検査対象の調整を行っている。この設定検査作業時間は、任意に設定するものであってもよく、また、装着作業情報に基づいて設定されるものであってもよい。例えば、作業結果情報の1つとして、前述したように、装着総時間に関する情報が含まれており、この情報を利用して、検査作業時間を設定することもできる。例えば、検査に供される回路基板についての装着総時間データ、あるいは、それまでに装着した回路基板に対する装着総時間データの平均等に基づいて、検査作業時間を規制するものであってもよい。このような態様も、対基板作業情報に基づいて検査作業の作業手順を決定するものである。なお、2以上の装着機がライン配置される場合、電気回路製造におけるラインタクトを考慮すれば、装着時間が最も長い装着機の装着総時間データを利用すればよい。
【0132】
上記実施形態の場合、履歴情報は、装着結果検査機16の検査制御装置308に記憶されている。これに代えまたはこれとともに、第1部品装着機12,第2部品装着機14の装着制御装置64,164に記憶されるものであってもよい。この場合、例えば、検査制御装置308による履歴更新の後、装着制御装置64,164にその履歴情報を転送すればよい。部品装着機側に履歴情報を記憶しておく場合、例えば、ライン構成を変更し、その装着結果検査機とその部品装着機とが分離され、新たな組み合わせのラインを構成した場合であっても、その履歴情報の利用が容易に行えるというメリットがある。また、装着機の側にデバイス履歴情報を記憶しておけば、装着機の吸着ノズル、テープフィーダ等の作業デバイスを交換等した場合に、その履歴情報をリセット、更新等するときの履歴情報管理が容易である。
【0133】
上記実施形態の場合、装着結果検査機16は、1つの検査対象を基板撮像装置304の1回の撮像によって検査することを前提としている。これに代え、例えば、広範囲を撮像可能なCCDカメラを撮像デバイスにもつ基板撮像装置を採用し、1回の撮像で複数の検査対象を検査することも可能である。その場合、例えば、不良可能性対象を検査対象に選定すれば、その周辺の装着対象までも検査対象(上記実施形態における追加選定対象となる)とすることができ、より効率的な検査作業となる。
【0134】
上記実施形態では、各対基板作業機は、通信ケーブル26で繋がっているが、各々の制御は自身が備える制御装置によって独立して行われる。これに代え、電気回路製造ラインを統括して管理可能なホストコンピュータのようなライン制御装置を設けることもできる。この場合、対基板作業情報を始めとする各種情報をライン制御装置に集中させ、また、履歴情報等の情報もライン制御装置に記憶させておき、上記検査作業の作業手順の決定、履歴情報の更新等を、そのライン制御装置に行わせることもできる。
【0135】
上記実施形態の場合、装着結果検査装置は、独立した装着結果検査機16としてライン配備されている。これに代え、部品装着装置と装着結果検査装置とが一体となった検査装置付部品装着機を配備するものであってもよい。図16に示す態様がそれであり、この図における第2部品装着機450が、検査装置付部品装着機となる。この第2部品装着機450が備える装着結果検査装置は、上流側の第1部品装着機12による装着の結果と、自身の装着の結果とを検査する。この検査装置付の第2部品装着450の構成は、上記実施形態における第2部品装着機14と略同様であり、それが備える基板撮像装置162によって、装着した電子部品90を撮像し、撮像データを基板画像処理ユニット226によって画像処理することによって装着対象の装着位置ずれ量を取得する。従って、上記実施形態における装着結果検査機16の検査制御装置308の役割を、本第2部品装着装置450の装着制御装置が担うことになる。独立した検査機を設置する必要がなく、電気回路製造ラインを単純化することができる。なお、説明は省略するが、第1部品装着装置12にも、同様に、検査装置としての機能を付帯させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実装一貫ラインである電気回路製造システムを示す。
【図2】第1部品装着機(ロータリーヘッド型部品装着装置)の平面図を模式的に示す。
【図3】第1部品装着機の装着ユニットを中心とした側面一部断面図を示す。
【図4】第1部品装着機を制御する装着制御装置のブロック図を、本発明に関係の深い部分を中心に示す。
【図5】第2部品装着機(XYロボット型部品装着装置)の平面図を模式的に示す。
【図6】第2部品装着機の全体側面図を模式的に示す。
【図7】第2部品装着機の装着ユニットおよびその周辺を示す。
【図8】第2部品装着機を制御する装着制御装置のブロック図を、本発明に関係の深い部分を中心に示す。
【図9】装着結果検査機の平面図を模式的に示す。
【図10】装着結果検査機を制御する検査制御装置のブロック図を、本発明に関係の深い部分を中心に示す。
【図11】電気回路の製造に供される回路基板を模式的に示す。
【図12】電気部品装着作業のフローチャートを示す。
【図13】装着結果検査機による装着結果検査作業のフローチャートを示す
【図14】装着結果検査作業における検査作業手順決定ルーチンのフローチャートを示す。
【図15】検査作業の検査順序について模式的に示す。
【図16】変形態様の電気回路製造システムを示す。
【符号の説明】
10:はんだ塗布機 12:第1部品装着機 14:第2部品装着機 16:装着結果検査機 18:リフロー機 52:回路基板 54:基板固定装置 56:XYテーブル装置 58:部品供給装置 60:装着ユニット 64:装着制御装置 82:テープフィーダ 88:装着ヘッド 90:電子部品 92:吸着ノズル 152:基板固定装置 154:フィーダ型部品供給装置 158:装着ユニット 160:XYロボット装置 164:装着制御装置 172:テープフィーダ 182:吸着ノズル 184:装着ヘッド 302:基板固定装置 304:基板撮像装置 306:XYロボット装置 308:検査制御装置 336:基板画像処理ユニット 450:第2部品装着機(検査装置付)
Claims (13)
- 1以上の作業デバイスを備えた対基板作業装置によって回路基板に対して行われた対回路基板作業の結果を検査する対基板作業結果検査装置であって、
検査作業を行う検査作業装置と、決定された作業手順に従ってその検査作業装置を作動させる作業制御部を備えた検査制御装置とを含み、
その検査制御装置が、(a)回路基板に対して行われた前記対回路基板作業の作業情報であってその対回路基板作業を実行した前記作業デバイスに関する実行デバイス情報を含む対基板作業情報と、 (b) 前記作業デバイスに起因する作業不良に関するデバイス不良履歴情報と、前記作業デバイスの使用状況に関するデバイス使用履歴情報との少なくとも一方を含む履歴情報とに基づいて、前記対基板作業装置によって行われた作業対象の中から検査対象を選定してその回路基板に対する検査作業の作業手順を決定する作業手順決定部を含むことを特徴とする対基板作業結果検査装置。 - 前記対回路基板作業が、回路基板に電気部品を装着する電気部品装着作業であり、その電気部品装着作業によって装着された電気部品の装着結果を検査する請求項1に記載の対基板作業結果検査装置。
- 前記履歴情報が少なくとも前記デバイス不良履歴情報を含み、
前記作業手順決定部が、前記対回路基板作業の作業対象のうち少なくとも不良率の高い前記作業デバイスによって行われた作業対象を検査対象に選定するものである請求項1または請求項2に記載の対基板作業結果検査装置。 - 前記履歴情報が少なくとも前記デバイス使用履歴情報を含み、
前記作業手順決定部が、前記対回路基板作業の作業対象のうち少なくとも使用の程度の高い前記作業デバイスによって行われた作業対象を検査対象に選定するものである請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。 - 前記対基板作業情報が、前記対回路基板作業において作業されなかった作業対象である不作業対象に関する不作業対象情報を含み、
前記作業手順決定部が、前記不作業対象情報に基づいて、前記不作業対象を検査対象から除外する検査対象除外部を含む請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。 - 前記作業手順決定部が、前記対回路基板作業の作業対象のうち少なくとも作業不良となる可能性の高い作業対象である不良可能性作業対象を前記履歴情報に基づいて認定して検査対象に選定する不良可能性対象選定部を含む請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
- 前記履歴情報が少なくとも前記デバイス不良履歴情報を含み、
前記不良可能性作業対象選定部が、前記対回路基板作業の作業対象のうち少なくとも不良率の高い前記作業デバイスによって行われた作業対象を、前記不良可能性作業対象として認定するものである請求項6に記載の対基板作業結果検査装置。 - 前記履歴情報が少なくとも前記デバイス使用履歴情報を含み、
前記不良可能性作業対象選定部が、前記対回路基板作業の作業対象のうち少なくとも使用の程度の高い前記作業デバイスによって行われた作業対象を、前記不良可能性作業対象として認定するものである請求項6または請求項7に記載の対基板作業結果検査装置。 - 前記対基板作業情報が、前記対回路基板作業において作業をやり直した作業対象である再作業対象に関する再作業対象情報作業を含み、
前記不良可能性対象選定部が、前記再作業対象情報に基づいて、さらに前記再作業対象を前記不良可能性対象として認定するものである請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。 - 前記作業手順決定部が、前記不良可能性作業対象以外の作業対象のうちのいくつかのものを検査対象として追加選定する追加対象選定部を含む請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
- 前記作業手順決定部が、設定された検査作業時間内において検査作業が終了するように検査対象を選定する時間規制選定部を含む請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
- 前記作業手順決定部が、検査作業を短時間で終了させるべく検査対象の検査順序を決定する検査順序決定部を含む請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
- 前記検査制御装置が、前記履歴情報を更新する履歴情報更新部を含む請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の対基板作業結果検査装置。
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